腰曲がり防止用腰当て装具
【課題】着用者の腰部背面に当てることによって腰曲がりに対する抵抗力を付与することができ、着用が簡単で、着用中に位置ずれを生じることがない、腰曲がり防止用腰当て装具を提供する。
【解決手段】着用者の腰部背面の横方向領域を覆う幅寸法と、該腰部背面を臀部から背中下部領域まで覆う高さ寸法を有する、ほぼ矩形形状の弾力性プレートと、該弾力性プレートの片側に設けられ、着用者の着衣のベルトに係合するベルト係合部材とからなり、弾力性プレートを着衣の身体側に配置し、ベルト係合部材を着衣の外側に出し該着衣のベルトに係合させるように構成される腰曲がり防止用腰当て装具。弾力性プレートは、樹脂材料、牛皮等の獣皮、ゴム材料などのより形成される。
【解決手段】着用者の腰部背面の横方向領域を覆う幅寸法と、該腰部背面を臀部から背中下部領域まで覆う高さ寸法を有する、ほぼ矩形形状の弾力性プレートと、該弾力性プレートの片側に設けられ、着用者の着衣のベルトに係合するベルト係合部材とからなり、弾力性プレートを着衣の身体側に配置し、ベルト係合部材を着衣の外側に出し該着衣のベルトに係合させるように構成される腰曲がり防止用腰当て装具。弾力性プレートは、樹脂材料、牛皮等の獣皮、ゴム材料などのより形成される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、腰曲がり防止用腰当て装具に関する。詳細に述べると、本発明は、着用者の腰部背面に当てることによって腰曲がりに対する抵抗力を付与するように構成された腰曲がり防止用腰当て装具に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、腰痛に悩む人は多いが、その原因の1つは、加齢に伴って腰が自然に曲がる傾向を生じることにあると推測される。従来、特許文献1〜4に記載されているように、人の腰部を保護する装具としてコルセットが知られている。これらは、いずれも腰痛症状を発症した人が使用することを目的とするもので、腰痛の発症を予防するために、腰曲がりを抑制する目的で着用されるものではない。また、この種公知のコルセットは、使用するのに不便で、着用感も悪い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特公平3−65178号公報
【特許文献2】特許第2585656号公報
【特許文献3】特許第2870691号公報
【特許文献4】特許第3337358号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、着用者の腰部背面に当てることによって腰曲がりに対する抵抗力を付与することができ、着用が簡単で、着用中に位置ずれを生じることがない、腰曲がり防止用腰当て装具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明による腰曲がり防止用腰当て装具は、樹脂材料、牛皮のような獣皮、又はゴム材料の成形により形成されたほぼ矩形形状の弾力性プレートと、ベルト係合部材とから構成される。弾力性プレートは、着用者の腰部背面の横方向領域を覆う幅寸法と、該腰部背面を臀部から背中下部領域まで覆う高さ寸法とを有する。ベルト係合部材は、弾力性プレートの片側に設けられ、着用者の着衣のベルトに係合するベルト係合部を備えることができる。この腰曲がり防止用腰当て装具は、弾力性プレートを着衣の身体側に配置し、ベルト係合部材を着衣の外側に出し、ベルト係合部を該着衣のベルトに係合させるようにして着用される。着用者がベルトを締めると、弾力性プレートが、臀部から背中下部領域まで覆う範囲で着用者の腰部背面に当たり、腰部が前方向に折れ曲がることに対する抵抗を与える。したがって、着用者は、自然に腰を伸ばす習性が付き、腰曲がりが防止される。すなわち、本発明においては、「弾力性」という用語は、着用者の腰部が前方向に折れ曲がることに対する抵抗を与えることができる物理的性質を表す意味で用いる。
【0006】
ベルト係合部材は、弾力性プレートと一体に形成することができるが、弾力性プレートとは別体に形成して、該弾力性プレートに取り外し可能に取り付けるようにすることもできる。
ベルト係合部材を弾力性プレートと別体に形成する場合には、弾力性プレートには、一方の面に上下方向に開口する係合部材受け孔をもった張り出し部を形成し、ベルト係合部材は、該係合部材受け孔に挿入される脚部を形成して、該脚部を係合部材受け入れ孔に挿入することにより、樹脂プレートに結合する構成とすることができる。別の形態においては、弾力性プレートに、係合部材挿入孔を厚さ方向に貫通して形成し、ベルト係合部材は、係合部材受け孔に挿入されるピンが形成された脚部を形成して、該ピンを弾力性プレートの係合部材受け孔に挿入することにより、弾力性プレートに結合するようにすることができる。いずれの場合にも、ベルト係合部材は、弾力性プレートの幅方向中央部に配置することが好ましく、また、弾力性プレートの幅方向の複数個所に配置することもできる。ベルト係合部材は又、予めループ状又は輪状に形成し、その一端部を弾力性プレートにリベット止めする構成とすることもできる。この構成の場合には、ループ状又は輪状のベルト係号部材は、弾力性プレートに対し、360度回転するように取り付けることもできる。さらに、ベルト係合部材は、ポリプロピレンのような樹脂材料の帯状部品の形態に形成し、該帯状部品の一端を弾力性プレートに結合し、帯状部品の中間部に幅方向に薄肉部を形成して折り曲げ部とし、該帯状部品を薄肉部において内向きに折り曲げてベルトを通すループ部とすることもできる。
【0007】
弾力性プレートには、複数の通気孔を厚さ方向に貫通して形成することが望ましい。また、弾力性プレートには、少なくとも着用者の身体側に面する面に布を貼付して着用時の感触を改善することが望ましい。弾力性プレートは、ファスナー付きの袋状の布カバーに収めるようにすることができる。弾力性プレートが牛皮その他の獣皮或いはゴム材料により形成される場合には、特に外観上の観点から、布カバーに収めることが好ましい。
【0008】
さらに、樹脂プレートには、着用者側の面に、永久磁石片を有する磁気治療具を1個又は複数個、適当な位置に配置することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明による腰曲がり防止用腰当て装具は、樹脂プレートを着衣の身体側に配置し、ベルト係合部材を着衣の外側に出し、ベルト係合部を該着衣のベルトに係合させるようにして着用されるので、着用が容易である。さらに、弾力性プレートは、ベルト係合部が着衣のベルトに係合して該ベルトにより保持されるので、使用中に位置ずれを生じる恐れがない。また、ベルトを締めた状態では、弾力性プレートが、臀部から背中下部領域まで覆う範囲で着用者の腰部背面に当たり、腰部が前方向に折れ曲がることに対する抵抗を与えるので、腰部の前曲がりを防止でき、腰痛の予防に効果がある。また、弾力性プレートに、永久磁石片を有する磁気治療具を配置した構成により、さらに腰痛防止効果が高められる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施形態による腰曲がり防止用腰当て装具をズボンに取り付けた状態を示す側面図である。
【図2】本発明の一実施形態による腰曲がり防止用腰当て装具の構成を示すもので、(a)は樹脂プレートを背面からみた背面図、(b)は(a)のB−B線における断面図、(c)は(a)のC−C線における断面図である。
【図3】図2に示す実施形態の装具において使用されるベルト係合部材を示すものであって、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図である。
【図4】本発明の第二の実施形態による腰曲がり防止用腰当て装具の構成を示すもので、(a)は樹脂プレートを背面からみた背面図、(b)は(a)のB−B線における断面図、(c)は(a)のC−C線における断面図である。
【図5】図4に示す実施形態において使用される布の展開図である。
【図6】本発明の第三の実施形態による腰曲がり防止用腰当て装具の構成を示すもので、(a)は樹脂プレートを背面からみた背面図、(b)は(a)のB−B線における断面図、(c)は(a)のC−C線における断面図である。
【図7】図6に示す実施形態の装具において使用されるベルト係合部材を示すものであって、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図8】ベルト係合部材が樹脂プレートと一体に形成された本発明の第四の実施形態によるよる腰曲がり防止用腰当て装具の構成を示すもので、(a)は樹脂プレートを背面からみた背面図、(b)は正面図、(c)は(b)のC−C線における断面図、(d)は一部を断面で示す平面図である。
【図9】ベルト係合部材の別の例を示す断面図である。
【図10】ベルト係合部材のさらに別の例を示す断面図である。
【図11】弾力性プレートをファスナー付きの袋状布カバーに収めた実施形態を示す正面図である。
【図12】図11に示す実施形態の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態を、図を参照して説明する。
【0012】
先ず、図2及び図3を参照すると、本発明の一実施形態による腰曲がり防止用腰当て装具は、弾力性プレートとして、ほぼ矩形形状に形成された弾力性のある樹脂プレート1を有し、該樹脂プレート1にベルト係合部材3が取り付けられる。樹脂プレート1は、ポリプロピレン樹脂、高圧ポリエチレン樹脂、EVA樹脂等により薄板状に成形された構成であり、横方向の幅寸法Wは、着用者の腰部背面の横方向領域を覆うことができる大きさであり、縦方向の高さ寸法Hは、着用者の腰部背面を臀部から背中下部領域まで覆う大きさである。樹脂プレート1は、少なくとも縦方向の軸線まわりに弾性的に湾曲させることができる厚さに形成される。
【0013】
図3は、ベルト係合部材3の形状を示すもので、該ベルト係合部材3は、矩形形状のベルト係合部3aと、折れ曲がり部3bを介して該ベルト係合部3aと一体に形成された脚部3cとを有する。ベルト係合部材3は、樹脂プレート1と同じ樹脂材料により形成しても良いが、異なる樹脂材料により形成することもできる。脚部3cは、ベルト係合部3aより幅が狭く、該ベルト係合部3aの下端縁を越えて下方に延びる。脚部3cの下端には、戻り止めのための係止爪3dが形成されている。ベルト係合部3aには、幅方向に間隔をもって2個の矩形形状ベルト通し孔3eが形成されている。なお、ベルト係合部3aは、フック状にベルトに掛けられる構成とすることにより、ベルト通し孔3eを省略することもできる。
【0014】
樹脂プレート1は、背面側の横方向に間隔をもった3個所に、ベルト係合部材3を取り付けるための係合部材取付部1aが形成されている。各々の係合部材取付部1aは、樹脂プレート1と一体に形成された、浅い「コ」字型の張り出し部1bにより形成される。図2に示す実施形態では、各々の係合部材取付部1aに、上下に間隔をもって2個の張り出し部1bが形成される。図2(b)に示すように、張り出し部1bは、上下方向に開口する浅い矩形形状の係合部材受け孔1cを形成する。図2(a)(c)に示すように、ベルト係合部材3の脚部3cが、この係合部材受け孔1cに上方から挿入される。挿入状態で、ベルト係合部材3の脚部3cの下端に形成された係止爪3dが下方の張り出し部1bの下縁に係合する。この係合によって、ベルト係合部材3が抜け落ちるのを防止できる。
【0015】
図1は、本発明による腰曲がり防止用腰当て装具を着用者のズボンに取り付けた状態を示すものである。通常の形態に形成されたズボン5は、ベルト7を有する。腰曲がり防止用腰当て装具は、樹脂プレート1がズボン5の内側に位置し、ベルト係合部材3がズボン5の外側に位置するように置かれる。ベルト7は、ベルト係合部材3のベルト係合部3aに形成された2個の矩形形状ベルト通し孔3eに通される。図2(a)に示す例では、ベルト係合部材3は、樹脂プレート1の幅方向中央に配置された係合部材取付部1aにのみ取り付けられているが、両側の係合部材取付部1aにも同様にベルト係合部材3を取り付けることができ、その場合には、ベルト7は、これらのベルト係合部材3のベルト通し孔3eにも通される。
【0016】
なお、図2に示す実施形態においては、樹脂プレート1の全体にわたり、通気孔1dが均一な間隔で形成されている。この通気孔1dは、着用時の蒸れ防止に効果がある。さらに着用性を改善するために、樹脂プレート1には、少なくとも着用者に面する側である正面側に、好ましくは正面側及び背面側の両方に、不織布等の布9が貼付される。図5は、樹脂プレート1の正面側及び背面側の両方に貼付される布9の展開図であり、係合部材取付部1aに対応する位置には矩形形状の切り欠き9aが形成される。
【0017】
図6は、本発明のさらに別の実施形態を示すもので、図2の実施形態と同様の構造部分は同一の符号に「10」を付加した符号により示し、詳細な説明は省略する。この実施形態は、図7に示すベルト係合部材13を使用する。このベルト係合部材13は、樹脂製の細長い帯状部品からなり、一端部には段状に凹んで取付用脚部13aが形成されている。この取付用脚部13aには帯状部品の幅方向に並んで2個のピン13bが突出形成されている。また、ベルト係合部材13の帯状部品には、一対のヒンジ溝13cが長さ方向に間隔をもって形成されている。このヒンジ溝13cは、該ヒンジ溝13cを外側にしてベルト係合部材13を屈曲させることができるようにするものである。
【0018】
図6を参照すると、この実施形態における樹脂プレート11は、幅方向に間隔をもって複数の取付台11aが背面側に突出して形成されている。この取付台11aには、ベルト係合部材13に形成された一対のピン13bに対応するする位置に、一対の係合部材挿入孔11bが形成されている。ベルト係合部材13は、図6(c)に示すようにヒンジ溝13cにおいて帯状部品を屈曲されて輪状にし、ピン13bをこの係合部材挿入孔11bに挿入することにより樹脂プレート11に取り付けられる。図6(c)から分かるように、ベルト係合部材13は、ベルト7を通す孔を形成する。
【0019】
図8は、本発明のさらに別の実施形態を示すもので、図2の実施形態と同様の構造部分は同一の符号に「20」を付加した符号により示し、詳細な説明は省略する。この実施形態は、ベルト係合部材23を樹脂プレート21の背面側に該樹脂プレート21と一体に形成した構造を有する。樹脂プレート21には、さらに、背面側に複数の縦方向溝24が形成されるが、これは、樹脂プレート21を曲げ易くするためのものである。ベルト係合部材23には、横方向に間隔をもってベルト通し孔23aが2個形成されている。
【0020】
この実施形態では、図8(b)に示すように、樹脂プレート21の着用者側の面に、永久磁石片30aを有する磁気治療具30を、適当な個所に配置して樹脂プレート21に貼り付けることができる。この磁気治療具30は、着用者の腰部に磁気を作用させることにより、腰痛防止効果をさらに高めるものであり、図2なし図7に示す実施形態における樹脂プレートにも同様に配置することができる。
【0021】
本発明において、弾力性プレートは、牛皮のような獣皮又はゴム材料により形成することもできる。弾力性プレートを獣皮により形成する場合には、材料は、引張強さが2.5kg/mm2以上で、伸び率が、20kg/mm2の荷重のもとで16%以下のものが好ましいが、これに限ることはない。弾力性プレートを獣皮又はゴム材料により形成する場合には、着用者の腰部が前方向に折れ曲がることに対する抵抗を与えるのに十分な弾力性がえられるように、材料を選択し、厚さ等の寸法を決定する。
【0022】
図9は、ベルト係合部材の他の実施形態を示す断面図である。この実施形態によるベルト係合部材は、弾力性プレートを牛皮のような獣皮又はゴム材料により形成する場合に用いるのに適しているが、プラスチック材料のような他の材料により形成された弾力性プレートに用いてもよい。
図9を参照すると、牛皮により形成された弾力性プレート41の選定された個所にベルト係合部材43が取り付けられる。ベルト係合部材43は、細長い帯状部材45をループ状又は輪状にして両端部を縫製、接着等の適当な手段により互いに接合した構成である。この輪状に形成された帯状部材45は、端部45aにおいてリベット47により弾力性プレート41に取り付けられる。リベット47のかしめ端部47aと帯状部材45の端部45aとの間には、ワッシャー49が配置される。この取付構造によれば、ベルト係合部材43は、弾力性プレート41に対して360度回転可能であり、使用に際しての自由度が高まる。この実施形態においては、帯状部材45は、獣皮、ゴム又は布により形成すればよい。リベット47は、アルミニウム合金リベット又は銅合金リベットが好ましい。
【0023】
図10に、ベルト係合部材のさらに他の実施形態を示す。この実施形態においては、ベルト係合部材53は、ポリプロピレン樹脂のような樹脂材料により形成され、牛皮のような獣皮により形成された弾力性プレート51に、リベット57により取り付けられる。ベルト係合部材53は、細長い帯状樹脂板55からなり、一端部55aにおいて、リベット57により弾力性プレート51に取り付けられる。帯状樹脂板55は、中間部に薄肉部55bを有し、この薄肉部55bにおいて内向きに折り曲げられ、折り曲げられた端部55cが、弾力性プレート51の面に沿って配置される。
【0024】
図11及び図12に、本発明のさらに他の実施形態を示す。弾力性プレートを獣皮やゴム材料により形成すると、色調が限られて見栄えが良くない場合もあるので、この実施形態では、弾力性プレート61を通気性の良い袋状布カバー63内に収める。布カバー63は、少なくとも一つの側縁63aが開いた構造であり、この開いた側縁63aがジップファスナー65により閉じられる。布カバー63には、弾力性プレート61に設けられるベルト係合部材67を通すための開口69が形成される。
【符号の説明】
【0025】
1、11、21・・・樹脂プレート
1a・・・係合部材取付部
1b・・・張り出し部
1c・・・係合部材受け孔
1d・・・通気孔
3、13、23・・・ベルト係合部材
3a・・・ベルト係合部
3c・・・脚部
3e・・・ベルト通し孔
5・・・ズボン
7・・・ベルト
30・・・磁気治療具
【技術分野】
【0001】
本発明は、腰曲がり防止用腰当て装具に関する。詳細に述べると、本発明は、着用者の腰部背面に当てることによって腰曲がりに対する抵抗力を付与するように構成された腰曲がり防止用腰当て装具に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、腰痛に悩む人は多いが、その原因の1つは、加齢に伴って腰が自然に曲がる傾向を生じることにあると推測される。従来、特許文献1〜4に記載されているように、人の腰部を保護する装具としてコルセットが知られている。これらは、いずれも腰痛症状を発症した人が使用することを目的とするもので、腰痛の発症を予防するために、腰曲がりを抑制する目的で着用されるものではない。また、この種公知のコルセットは、使用するのに不便で、着用感も悪い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特公平3−65178号公報
【特許文献2】特許第2585656号公報
【特許文献3】特許第2870691号公報
【特許文献4】特許第3337358号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、着用者の腰部背面に当てることによって腰曲がりに対する抵抗力を付与することができ、着用が簡単で、着用中に位置ずれを生じることがない、腰曲がり防止用腰当て装具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明による腰曲がり防止用腰当て装具は、樹脂材料、牛皮のような獣皮、又はゴム材料の成形により形成されたほぼ矩形形状の弾力性プレートと、ベルト係合部材とから構成される。弾力性プレートは、着用者の腰部背面の横方向領域を覆う幅寸法と、該腰部背面を臀部から背中下部領域まで覆う高さ寸法とを有する。ベルト係合部材は、弾力性プレートの片側に設けられ、着用者の着衣のベルトに係合するベルト係合部を備えることができる。この腰曲がり防止用腰当て装具は、弾力性プレートを着衣の身体側に配置し、ベルト係合部材を着衣の外側に出し、ベルト係合部を該着衣のベルトに係合させるようにして着用される。着用者がベルトを締めると、弾力性プレートが、臀部から背中下部領域まで覆う範囲で着用者の腰部背面に当たり、腰部が前方向に折れ曲がることに対する抵抗を与える。したがって、着用者は、自然に腰を伸ばす習性が付き、腰曲がりが防止される。すなわち、本発明においては、「弾力性」という用語は、着用者の腰部が前方向に折れ曲がることに対する抵抗を与えることができる物理的性質を表す意味で用いる。
【0006】
ベルト係合部材は、弾力性プレートと一体に形成することができるが、弾力性プレートとは別体に形成して、該弾力性プレートに取り外し可能に取り付けるようにすることもできる。
ベルト係合部材を弾力性プレートと別体に形成する場合には、弾力性プレートには、一方の面に上下方向に開口する係合部材受け孔をもった張り出し部を形成し、ベルト係合部材は、該係合部材受け孔に挿入される脚部を形成して、該脚部を係合部材受け入れ孔に挿入することにより、樹脂プレートに結合する構成とすることができる。別の形態においては、弾力性プレートに、係合部材挿入孔を厚さ方向に貫通して形成し、ベルト係合部材は、係合部材受け孔に挿入されるピンが形成された脚部を形成して、該ピンを弾力性プレートの係合部材受け孔に挿入することにより、弾力性プレートに結合するようにすることができる。いずれの場合にも、ベルト係合部材は、弾力性プレートの幅方向中央部に配置することが好ましく、また、弾力性プレートの幅方向の複数個所に配置することもできる。ベルト係合部材は又、予めループ状又は輪状に形成し、その一端部を弾力性プレートにリベット止めする構成とすることもできる。この構成の場合には、ループ状又は輪状のベルト係号部材は、弾力性プレートに対し、360度回転するように取り付けることもできる。さらに、ベルト係合部材は、ポリプロピレンのような樹脂材料の帯状部品の形態に形成し、該帯状部品の一端を弾力性プレートに結合し、帯状部品の中間部に幅方向に薄肉部を形成して折り曲げ部とし、該帯状部品を薄肉部において内向きに折り曲げてベルトを通すループ部とすることもできる。
【0007】
弾力性プレートには、複数の通気孔を厚さ方向に貫通して形成することが望ましい。また、弾力性プレートには、少なくとも着用者の身体側に面する面に布を貼付して着用時の感触を改善することが望ましい。弾力性プレートは、ファスナー付きの袋状の布カバーに収めるようにすることができる。弾力性プレートが牛皮その他の獣皮或いはゴム材料により形成される場合には、特に外観上の観点から、布カバーに収めることが好ましい。
【0008】
さらに、樹脂プレートには、着用者側の面に、永久磁石片を有する磁気治療具を1個又は複数個、適当な位置に配置することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明による腰曲がり防止用腰当て装具は、樹脂プレートを着衣の身体側に配置し、ベルト係合部材を着衣の外側に出し、ベルト係合部を該着衣のベルトに係合させるようにして着用されるので、着用が容易である。さらに、弾力性プレートは、ベルト係合部が着衣のベルトに係合して該ベルトにより保持されるので、使用中に位置ずれを生じる恐れがない。また、ベルトを締めた状態では、弾力性プレートが、臀部から背中下部領域まで覆う範囲で着用者の腰部背面に当たり、腰部が前方向に折れ曲がることに対する抵抗を与えるので、腰部の前曲がりを防止でき、腰痛の予防に効果がある。また、弾力性プレートに、永久磁石片を有する磁気治療具を配置した構成により、さらに腰痛防止効果が高められる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施形態による腰曲がり防止用腰当て装具をズボンに取り付けた状態を示す側面図である。
【図2】本発明の一実施形態による腰曲がり防止用腰当て装具の構成を示すもので、(a)は樹脂プレートを背面からみた背面図、(b)は(a)のB−B線における断面図、(c)は(a)のC−C線における断面図である。
【図3】図2に示す実施形態の装具において使用されるベルト係合部材を示すものであって、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図である。
【図4】本発明の第二の実施形態による腰曲がり防止用腰当て装具の構成を示すもので、(a)は樹脂プレートを背面からみた背面図、(b)は(a)のB−B線における断面図、(c)は(a)のC−C線における断面図である。
【図5】図4に示す実施形態において使用される布の展開図である。
【図6】本発明の第三の実施形態による腰曲がり防止用腰当て装具の構成を示すもので、(a)は樹脂プレートを背面からみた背面図、(b)は(a)のB−B線における断面図、(c)は(a)のC−C線における断面図である。
【図7】図6に示す実施形態の装具において使用されるベルト係合部材を示すものであって、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図8】ベルト係合部材が樹脂プレートと一体に形成された本発明の第四の実施形態によるよる腰曲がり防止用腰当て装具の構成を示すもので、(a)は樹脂プレートを背面からみた背面図、(b)は正面図、(c)は(b)のC−C線における断面図、(d)は一部を断面で示す平面図である。
【図9】ベルト係合部材の別の例を示す断面図である。
【図10】ベルト係合部材のさらに別の例を示す断面図である。
【図11】弾力性プレートをファスナー付きの袋状布カバーに収めた実施形態を示す正面図である。
【図12】図11に示す実施形態の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態を、図を参照して説明する。
【0012】
先ず、図2及び図3を参照すると、本発明の一実施形態による腰曲がり防止用腰当て装具は、弾力性プレートとして、ほぼ矩形形状に形成された弾力性のある樹脂プレート1を有し、該樹脂プレート1にベルト係合部材3が取り付けられる。樹脂プレート1は、ポリプロピレン樹脂、高圧ポリエチレン樹脂、EVA樹脂等により薄板状に成形された構成であり、横方向の幅寸法Wは、着用者の腰部背面の横方向領域を覆うことができる大きさであり、縦方向の高さ寸法Hは、着用者の腰部背面を臀部から背中下部領域まで覆う大きさである。樹脂プレート1は、少なくとも縦方向の軸線まわりに弾性的に湾曲させることができる厚さに形成される。
【0013】
図3は、ベルト係合部材3の形状を示すもので、該ベルト係合部材3は、矩形形状のベルト係合部3aと、折れ曲がり部3bを介して該ベルト係合部3aと一体に形成された脚部3cとを有する。ベルト係合部材3は、樹脂プレート1と同じ樹脂材料により形成しても良いが、異なる樹脂材料により形成することもできる。脚部3cは、ベルト係合部3aより幅が狭く、該ベルト係合部3aの下端縁を越えて下方に延びる。脚部3cの下端には、戻り止めのための係止爪3dが形成されている。ベルト係合部3aには、幅方向に間隔をもって2個の矩形形状ベルト通し孔3eが形成されている。なお、ベルト係合部3aは、フック状にベルトに掛けられる構成とすることにより、ベルト通し孔3eを省略することもできる。
【0014】
樹脂プレート1は、背面側の横方向に間隔をもった3個所に、ベルト係合部材3を取り付けるための係合部材取付部1aが形成されている。各々の係合部材取付部1aは、樹脂プレート1と一体に形成された、浅い「コ」字型の張り出し部1bにより形成される。図2に示す実施形態では、各々の係合部材取付部1aに、上下に間隔をもって2個の張り出し部1bが形成される。図2(b)に示すように、張り出し部1bは、上下方向に開口する浅い矩形形状の係合部材受け孔1cを形成する。図2(a)(c)に示すように、ベルト係合部材3の脚部3cが、この係合部材受け孔1cに上方から挿入される。挿入状態で、ベルト係合部材3の脚部3cの下端に形成された係止爪3dが下方の張り出し部1bの下縁に係合する。この係合によって、ベルト係合部材3が抜け落ちるのを防止できる。
【0015】
図1は、本発明による腰曲がり防止用腰当て装具を着用者のズボンに取り付けた状態を示すものである。通常の形態に形成されたズボン5は、ベルト7を有する。腰曲がり防止用腰当て装具は、樹脂プレート1がズボン5の内側に位置し、ベルト係合部材3がズボン5の外側に位置するように置かれる。ベルト7は、ベルト係合部材3のベルト係合部3aに形成された2個の矩形形状ベルト通し孔3eに通される。図2(a)に示す例では、ベルト係合部材3は、樹脂プレート1の幅方向中央に配置された係合部材取付部1aにのみ取り付けられているが、両側の係合部材取付部1aにも同様にベルト係合部材3を取り付けることができ、その場合には、ベルト7は、これらのベルト係合部材3のベルト通し孔3eにも通される。
【0016】
なお、図2に示す実施形態においては、樹脂プレート1の全体にわたり、通気孔1dが均一な間隔で形成されている。この通気孔1dは、着用時の蒸れ防止に効果がある。さらに着用性を改善するために、樹脂プレート1には、少なくとも着用者に面する側である正面側に、好ましくは正面側及び背面側の両方に、不織布等の布9が貼付される。図5は、樹脂プレート1の正面側及び背面側の両方に貼付される布9の展開図であり、係合部材取付部1aに対応する位置には矩形形状の切り欠き9aが形成される。
【0017】
図6は、本発明のさらに別の実施形態を示すもので、図2の実施形態と同様の構造部分は同一の符号に「10」を付加した符号により示し、詳細な説明は省略する。この実施形態は、図7に示すベルト係合部材13を使用する。このベルト係合部材13は、樹脂製の細長い帯状部品からなり、一端部には段状に凹んで取付用脚部13aが形成されている。この取付用脚部13aには帯状部品の幅方向に並んで2個のピン13bが突出形成されている。また、ベルト係合部材13の帯状部品には、一対のヒンジ溝13cが長さ方向に間隔をもって形成されている。このヒンジ溝13cは、該ヒンジ溝13cを外側にしてベルト係合部材13を屈曲させることができるようにするものである。
【0018】
図6を参照すると、この実施形態における樹脂プレート11は、幅方向に間隔をもって複数の取付台11aが背面側に突出して形成されている。この取付台11aには、ベルト係合部材13に形成された一対のピン13bに対応するする位置に、一対の係合部材挿入孔11bが形成されている。ベルト係合部材13は、図6(c)に示すようにヒンジ溝13cにおいて帯状部品を屈曲されて輪状にし、ピン13bをこの係合部材挿入孔11bに挿入することにより樹脂プレート11に取り付けられる。図6(c)から分かるように、ベルト係合部材13は、ベルト7を通す孔を形成する。
【0019】
図8は、本発明のさらに別の実施形態を示すもので、図2の実施形態と同様の構造部分は同一の符号に「20」を付加した符号により示し、詳細な説明は省略する。この実施形態は、ベルト係合部材23を樹脂プレート21の背面側に該樹脂プレート21と一体に形成した構造を有する。樹脂プレート21には、さらに、背面側に複数の縦方向溝24が形成されるが、これは、樹脂プレート21を曲げ易くするためのものである。ベルト係合部材23には、横方向に間隔をもってベルト通し孔23aが2個形成されている。
【0020】
この実施形態では、図8(b)に示すように、樹脂プレート21の着用者側の面に、永久磁石片30aを有する磁気治療具30を、適当な個所に配置して樹脂プレート21に貼り付けることができる。この磁気治療具30は、着用者の腰部に磁気を作用させることにより、腰痛防止効果をさらに高めるものであり、図2なし図7に示す実施形態における樹脂プレートにも同様に配置することができる。
【0021】
本発明において、弾力性プレートは、牛皮のような獣皮又はゴム材料により形成することもできる。弾力性プレートを獣皮により形成する場合には、材料は、引張強さが2.5kg/mm2以上で、伸び率が、20kg/mm2の荷重のもとで16%以下のものが好ましいが、これに限ることはない。弾力性プレートを獣皮又はゴム材料により形成する場合には、着用者の腰部が前方向に折れ曲がることに対する抵抗を与えるのに十分な弾力性がえられるように、材料を選択し、厚さ等の寸法を決定する。
【0022】
図9は、ベルト係合部材の他の実施形態を示す断面図である。この実施形態によるベルト係合部材は、弾力性プレートを牛皮のような獣皮又はゴム材料により形成する場合に用いるのに適しているが、プラスチック材料のような他の材料により形成された弾力性プレートに用いてもよい。
図9を参照すると、牛皮により形成された弾力性プレート41の選定された個所にベルト係合部材43が取り付けられる。ベルト係合部材43は、細長い帯状部材45をループ状又は輪状にして両端部を縫製、接着等の適当な手段により互いに接合した構成である。この輪状に形成された帯状部材45は、端部45aにおいてリベット47により弾力性プレート41に取り付けられる。リベット47のかしめ端部47aと帯状部材45の端部45aとの間には、ワッシャー49が配置される。この取付構造によれば、ベルト係合部材43は、弾力性プレート41に対して360度回転可能であり、使用に際しての自由度が高まる。この実施形態においては、帯状部材45は、獣皮、ゴム又は布により形成すればよい。リベット47は、アルミニウム合金リベット又は銅合金リベットが好ましい。
【0023】
図10に、ベルト係合部材のさらに他の実施形態を示す。この実施形態においては、ベルト係合部材53は、ポリプロピレン樹脂のような樹脂材料により形成され、牛皮のような獣皮により形成された弾力性プレート51に、リベット57により取り付けられる。ベルト係合部材53は、細長い帯状樹脂板55からなり、一端部55aにおいて、リベット57により弾力性プレート51に取り付けられる。帯状樹脂板55は、中間部に薄肉部55bを有し、この薄肉部55bにおいて内向きに折り曲げられ、折り曲げられた端部55cが、弾力性プレート51の面に沿って配置される。
【0024】
図11及び図12に、本発明のさらに他の実施形態を示す。弾力性プレートを獣皮やゴム材料により形成すると、色調が限られて見栄えが良くない場合もあるので、この実施形態では、弾力性プレート61を通気性の良い袋状布カバー63内に収める。布カバー63は、少なくとも一つの側縁63aが開いた構造であり、この開いた側縁63aがジップファスナー65により閉じられる。布カバー63には、弾力性プレート61に設けられるベルト係合部材67を通すための開口69が形成される。
【符号の説明】
【0025】
1、11、21・・・樹脂プレート
1a・・・係合部材取付部
1b・・・張り出し部
1c・・・係合部材受け孔
1d・・・通気孔
3、13、23・・・ベルト係合部材
3a・・・ベルト係合部
3c・・・脚部
3e・・・ベルト通し孔
5・・・ズボン
7・・・ベルト
30・・・磁気治療具
【特許請求の範囲】
【請求項1】
腰曲がり防止用腰当て装具であって、
着用者の腰部背面の横方向領域を覆う幅寸法と、該腰部背面を臀部から背中下部領域まで覆う高さ寸法を有する、ほぼ矩形形状の弾力性プレートと、
前記弾力性プレートの片側に設けられ、着用者の着衣のベルトに係合するベルト係合部材と、
からなり、前記弾力性プレートを着衣の身体側に配置し、前記ベルト係合部材を着衣の外側に出し該着衣のベルトに係合させるように構成されたことを特徴とする腰曲がり防止用腰当て装具。
【請求項2】
請求項1に記載した腰曲がり防止用腰当て装具であって、
前記ベルト係合部材は、前記弾力性プレートと一体に形成されたことを特徴とする腰曲がり防止用腰当て装具。
【請求項3】
請求項1に記載した腰曲がり防止用腰当て装具であって、
前記ベルト係合部材は、前記弾力性プレートと別体に形成され、該弾力性プレートに取り外し可能に取り付けられたことを特徴とする腰曲がり防止用腰当て装具。
【請求項4】
請求項3に記載した腰曲がり防止用腰当て装具であって、
前記弾力性プレートには、一方の面に上下方向に開口する係合部材受け孔が形成され、前記ベルト係合部材は、前記係合部材受け孔に挿入される脚部を備えることを特徴とする腰曲がり防止用腰当て装具。
【請求項5】
請求項3に記載した腰曲がり防止用腰当て装具であって、
前記弾力性プレートには、係合部材挿入孔が厚さ方向に貫通して形成され、前記ベルト係合部材は、前記係合部材受け孔に挿入されるピンが形成された脚部を備えることを特徴とする腰曲がり防止用腰当て装具。
【請求項6】
請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載した腰曲がり防止用腰当て装具であって、
前記弾力性プレートには、複数の通気孔が厚さ方向に貫通して形成されたことを特徴とする腰曲がり防止用腰当て装具。
【請求項7】
請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載した腰曲がり防止用腰当て装具であって、
前記弾力性プレートには、少なくとも着用者の身体側に面する面に布が貼付されたことを特徴とする腰曲がり防止用腰当て装具。
【請求項8】
請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載した腰曲がり防止用腰当て装具であって、
前記弾力性プレートには、着用者側の面に、永久磁石片を有する磁気治療具が1個又は複数個、配置されたことを特徴とする腰曲がり防止用腰当て装具。
【請求項9】
請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載した腰曲がり防止用腰当て装具であって、
前記弾力性プレートは、樹脂材料、牛皮、ゴムのいずれかにより形成されたものであることを特徴とする腰曲がり防止用腰当て装具。
【請求項10】
請求項1に記載した腰曲がり防止用腰当て装具であって、
前記ベルト係合部材は、帯状部材を輪状に形成し、リベットにより360度回転可能なように前記弾力性部材に取り付けられたことを特徴とする腰曲がり防止用腰当て装具。
【請求項11】
請求項1に記載した腰曲がり防止用腰当て装具であって、
前記弾力性プレートは、少なくとも1つの側縁がジップファスナーにより閉じられる開口となった袋状布カバー内に収められたことを特徴とする腰曲がり防止用腰当て装具。
【請求項1】
腰曲がり防止用腰当て装具であって、
着用者の腰部背面の横方向領域を覆う幅寸法と、該腰部背面を臀部から背中下部領域まで覆う高さ寸法を有する、ほぼ矩形形状の弾力性プレートと、
前記弾力性プレートの片側に設けられ、着用者の着衣のベルトに係合するベルト係合部材と、
からなり、前記弾力性プレートを着衣の身体側に配置し、前記ベルト係合部材を着衣の外側に出し該着衣のベルトに係合させるように構成されたことを特徴とする腰曲がり防止用腰当て装具。
【請求項2】
請求項1に記載した腰曲がり防止用腰当て装具であって、
前記ベルト係合部材は、前記弾力性プレートと一体に形成されたことを特徴とする腰曲がり防止用腰当て装具。
【請求項3】
請求項1に記載した腰曲がり防止用腰当て装具であって、
前記ベルト係合部材は、前記弾力性プレートと別体に形成され、該弾力性プレートに取り外し可能に取り付けられたことを特徴とする腰曲がり防止用腰当て装具。
【請求項4】
請求項3に記載した腰曲がり防止用腰当て装具であって、
前記弾力性プレートには、一方の面に上下方向に開口する係合部材受け孔が形成され、前記ベルト係合部材は、前記係合部材受け孔に挿入される脚部を備えることを特徴とする腰曲がり防止用腰当て装具。
【請求項5】
請求項3に記載した腰曲がり防止用腰当て装具であって、
前記弾力性プレートには、係合部材挿入孔が厚さ方向に貫通して形成され、前記ベルト係合部材は、前記係合部材受け孔に挿入されるピンが形成された脚部を備えることを特徴とする腰曲がり防止用腰当て装具。
【請求項6】
請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載した腰曲がり防止用腰当て装具であって、
前記弾力性プレートには、複数の通気孔が厚さ方向に貫通して形成されたことを特徴とする腰曲がり防止用腰当て装具。
【請求項7】
請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載した腰曲がり防止用腰当て装具であって、
前記弾力性プレートには、少なくとも着用者の身体側に面する面に布が貼付されたことを特徴とする腰曲がり防止用腰当て装具。
【請求項8】
請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載した腰曲がり防止用腰当て装具であって、
前記弾力性プレートには、着用者側の面に、永久磁石片を有する磁気治療具が1個又は複数個、配置されたことを特徴とする腰曲がり防止用腰当て装具。
【請求項9】
請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載した腰曲がり防止用腰当て装具であって、
前記弾力性プレートは、樹脂材料、牛皮、ゴムのいずれかにより形成されたものであることを特徴とする腰曲がり防止用腰当て装具。
【請求項10】
請求項1に記載した腰曲がり防止用腰当て装具であって、
前記ベルト係合部材は、帯状部材を輪状に形成し、リベットにより360度回転可能なように前記弾力性部材に取り付けられたことを特徴とする腰曲がり防止用腰当て装具。
【請求項11】
請求項1に記載した腰曲がり防止用腰当て装具であって、
前記弾力性プレートは、少なくとも1つの側縁がジップファスナーにより閉じられる開口となった袋状布カバー内に収められたことを特徴とする腰曲がり防止用腰当て装具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2011−19895(P2011−19895A)
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−236853(P2009−236853)
【出願日】平成21年10月14日(2009.10.14)
【出願人】(507058524)嘉藤株式会社 (4)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年10月14日(2009.10.14)
【出願人】(507058524)嘉藤株式会社 (4)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]