説明

膀胱癌検査装置および膀胱癌検査装置の制御方法

【課題】膀胱内カラー蛍光画像の定量化により膀胱癌検査を行い、視覚による検査に比して擬陽性の評定数を減少させ、画像解析処理に要する時間を少なく、また、再現性を高める。
【解決手段】膀胱癌検査装置は被検体に照射するための励起光を発する励起光源32を照射された被検体で生じた蛍光をカラーCCD撮像部20で撮像し、得られた画像について解析処理部42において画像解析処理を行い、R/B比を求めるように構成され、解析処理部では画像の検査対象領域内に設定された線上の各座標点におけるR、G、B成分の濃度平均値を求め、R成分の濃度平均値とB成分の濃度平均値とから前記検査対象領域についての指標となるR/B比を求めるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、膀胱癌検査装置および膀胱癌検査装置の制御方法に関し、特に蛍光画像について解析処理を行うようにした膀胱癌検査装置および膀胱癌検査装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
膀胱癌の検査において、プロトポルフィリンIX(PPIX)の前駆体である5−アミノレブリン酸(5−ALA)を膀胱内に注入し、励起光下でポルフィリンの発する赤色の蛍光を観察し膀胱上皮内癌を検出する蛍光膀胱鏡検査が行われている。この方法では目視により色調の変化を検査するため、感度は高いものの特異度が低く、擬陽性が多いことが問題になる。
【0003】
最近では、励起光下で膀胱内部をカラーCCDをもつ撮像装置で撮像して得られた画像の解析により画像におけるRGB成分を求め、特にRG成分の比に着目して擬陽性を判別することが提案されている。
【0004】
非特許文献1には、蛍光内視鏡画像の定量化による膀胱癌検査装置について示されている。この膀胱癌検査装置は、膀胱内に5−アミノレブリン酸(5−ALA)を注入した状態でカラーCCDカメラにより撮像された膀胱内カラー蛍光画像を定量化することにより、膀胱癌検査を行うものである。
【0005】
5−ALAが注入されることにより細胞内にポルフィリンが蓄積され、悪性の膀胱組織が選択的に染色され、周囲の正常組織との対比が明確になると考えられる。取得された画像はコンピュータの記憶手段に蓄積され、画像解析を行う。画像における赤色成分(R)及び青色成分(B)の濃度について考慮する。赤色成分はプロトポルフィリンIXの蛍光と赤い組織の自発蛍光を示し、青色成分は拡散後方散乱励起光を示すと考えられる。蛍光画像内の選択窓におけるR/B比を求め基準蛍光に対して正規化する。R/Bの閾値を1.1とし、この閾値で判別することにより、擬陽性の評定数を減少させることができる。
【非特許文献1】D.Zaak他「Quantification of 5−aminolevulinic acid induced fluorescence improves the specificity of bladder cancer detection」(The Journal of Urology,Vol.166,pp.1665−1669,2001年11月)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
膀胱上皮内癌は目視による膀胱内視鏡検査だけでは発見し難い。非特許文献1に示されるような膀胱内カラー蛍光画像の定量化による膀胱癌検査においては、視覚によるものに比して擬陽性の評定数を減少させられるのであるが、各検体について取得された画像内の選択窓におけるR/Bを求めるという解析処理に時間を要するものであり、また、得られた結果についての再現性も良好ではなかった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は前述した課題を解決すべくなしたものであり、本発明による膀胱癌検査装置は、被検体に照射するための励起光を発する励起光源を少なくとも有する照明部と、該照明部からの光を被検体に照射するための光伝達手段及び被検体の発する蛍光による像を伝達する光伝達手段とを内蔵した膀胱内視鏡部と、該膀胱内視鏡部に取り付けられ前記蛍光による像を撮像する撮像部と、該撮像部により取得された画像について画像解析処理を行う画像解析処理部とを備えてなり、前記画像解析処理部は前記取得された画像の検査対象領域内に設定された線上の各座標点におけるR、G、B成分の濃度平均値を求め、R成分の濃度平均値とB成分の濃度平均値とから前記検査対象領域についての指標となるR/B比を求めるようにしたものである。
【0008】
また、本発明による膀胱癌検査装置は、被検体に照射するための励起光を発する励起光源を少なくとも有する照明部と、該照明部からの光を被検体に照射するための光伝達手段及び被検体の発する蛍光による像を伝達する光伝達手段とを内蔵した膀胱内視鏡部と、該膀胱内視鏡部に取り付けられ前記蛍光による像を撮像する撮像部と、該撮像部により取得された画像について画像解析処理を行う画像解析処理部とを備えてなり、前記画像解析処理部は前記取得された画像の検査対象領域内に設定された複数の異なる線上の各座標点におけるR、G、B成分の濃度平均値を求め、前記複数の線についてのR成分の濃度平均値とB成分の濃度平均値とから各線についてのR/B比を求め、各線についてのR/B比の平均値を最終的に前記検査対象領域についての指標となるR/B比として求めるようにしたものとしてもよい。
【0009】
前記画像解析処理部において求められたR/B比をあらかじめ規定された閾値と比較することにより前記検査対象領域の部位が正常の部位か腫瘍の部位かを判別するようにしてもよい。
【0010】
前記照明部が励起光源と観察用光源とを備えており、切り換え操作により選択的に使用できるようにしてもよい。
【0011】
本発明による膀胱癌検査装置の制御方法は、励起光源から発せられた励起光を被検体に照射した結果として生じた蛍光による像を撮像して取得された画像について画像解析処理部において解析処理を行ようにした膀胱癌検査装置の制御方法であって、前記取得された画像の検査対象領域内に設定された線上の各座標点におけるR、G、B成分の濃度平均値を求めることと、R成分の濃度平均値とB成分の濃度平均値とから前記検査対象領域についての指標となるR/B比を求めることとからなるものである。
【0012】
また、本発明による膀胱癌検査装置の制御方法は、励起光源から発せられた励起光を被検体に照射した結果として生じた蛍光による像を撮像して取得された画像について画像解析処理部において解析処理を行ようにした膀胱癌検査装置の制御方法であって、前記取得された画像の検査対象領域内に設定された複数の異なる線上の各座標点におけるR、G、B成分の濃度平均値を求めることと、前記複数の線についてのR成分の濃度平均値とB成分の濃度平均値とから各線についてのR/B比を求め、各線についてのR/B比の平均値を最終的に前記検査対象領域についての指標となるR/B比として求めることとからなるものとしてもよい。
【0013】
前記求められたR/B比をあらかじめ規定された閾値と比較することにより前記検査対象領域の部位が正常の部位か腫瘍の部位かを判別するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明においては、検査対象領域内に設定された直線上の各座標点におけるR、G、B成分の濃度平均値からR/B比を求めることにより、画像解析処理に要する時間が少なく、臨床応用においてリアルタイム的に検査対象領域の性状判別を行うことができ、また、精度よく再現性の高い検査を行うことが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明による膀胱癌検査装置を用いた膀胱癌検査においては、被検体に励起光を照射しその結果生じた蛍光を内視鏡に取り付けられたカラーCCD撮像部により撮像して得られた画像を解析処理することにより、擬陽性を低下させ特異度を向上させる。
【0016】
図1は、本発明による膀胱癌検査装置の構成を示しており、この膀胱癌検査装置は、全体としては膀胱内視鏡10、カラーCCD撮像部20、照明光源部30、制御解析部40、表示部50を備えている。
【0017】
内視鏡10は挿入部11、操作部12、接眼部13からなり、内側に挿通されたイメージガイドファイバ14、照明光ガイトファイバ15を有している。イメージガイドファイバ14は挿入部先端におけるレンズを通じて被検体の像を接眼部13に伝送する。照明光ガドファイバ15は照明光源部30からの照明光を先端部先端に導き、照明光源部30と操作部12との間の部分はシース内に挿入されている。
【0018】
膀胱内視鏡の接眼部13にカラーCCD撮像部20が取り付けられる。内視鏡のイメージガイドファイバ14により伝送された被検体の像がフィルタ21を介してレンズ22によりCCD23面上に結像する。CCD23により生成された画像信号は制御解析部40に移送される。フィルタ21は440nm以上の波長のみを透過するものを用いる。
【0019】
照明光源部30は観察用光源31と励起光源32を有しており、切換用ミラー33により切り換えられるようになっている。観察用光源31はキセノンランプ等の白色光源であり、励起光源32は波長380〜440nmのD−ライト光源等が用いられる。
【0020】
制御解析部40はCCD撮像部20、照明光源部30の動作を制御し、被検体の画像を取得する制御部41と、取得された画像について画像解析処理を行う解析処理部42とを有し、取得された画像、解析処理過程における画像データを保持する記憶手段を備えている。制御部41は照明光源部30の光源切り換え、発光の動作制御を行い、励起光の発光にタイミングを合わせてCCD撮像部20により撮像を行い画像を取得する制御を行い、また、取得された画像のデータを解析処理部41に転送するように制御する。 解析処理部42においては、励起光源32を被検体に照射した状態でCCD撮像部20での撮像により取得された蛍光画像について、RGBの各成分の濃度からR成分の濃度とB成分の濃度との比(R/B比)を求める。表示部50は、取得された画像、解析処理結果等を表示するものである。
【0021】
照明光源部30における励起光源32は380〜440nmの波長の励起光を発する光源を用いる。プロトポルフィリンIX(PPIX)の前駆体である5−アミノレブリン酸(5−ALA)を検査の2時間程度前に膀胱内に注入した状態で励起光を照射すると、それより長波長側の蛍光を発する。これは細胞のミトコンドリア内の合成経路に取り込まれた5−ALAがPPIXとなり、400nmの光により励起されて蛍光を発するものと言える。
【0022】
カラーCCDを有する撮像部においては、440nmより長波長側の光を透過させて撮像し、取得された画像のRGB成分の濃度を求める。励起光と蛍光のスペクトル特性は例えば図2のような形になる。Eは励起光(380〜440nm)であり、Fは励起光により生じたより長波長側の蛍光のスペクトルである。観測する側においては、440nm以下の波長成分をカットするフィルタを透過させることにより、蛍光の成分のみを受けるようにすることができる。
【0023】
蛍光の成分のうち、R成分は波長が730nm前後でピークになり、癌などの組織に取り込まれた蛍光物質PPIXが380〜440nmの光源からの励起光に反応して発する蛍光である。癌の他にも炎症組織、異型上皮(癌の1歩手前の異常組織)などでも赤色に見え、また励起光が膀胱粘膜に接線方向にあたった場合でも赤色に見える場合がある。
【0024】
B成分は波長が400nm前後の後方散乱吸収光であり、蛍光膀胱鏡検査の際、励起光そのものの色で、いわばノイズの色と考えられる。また、G成分は自己蛍光であり、PPIXの吸収の有無にかかわらず、組織そのものから発する微弱な蛍光である。
【0025】
膀胱癌の検査における指標としては、PPIXからの蛍光であるR成分と、ノイズの色と言えるB成分との比を考えることが有用である。R/B比はオーディオやビデオにおける記録・再生の性能を表す指標として用いられる信号/ノイズの比(S/N比)に類する形でとらえられよう。
【0026】
撮像部において取得された被検体についての画像においてはR、G、Bの各成分の濃度が分布しており、腫瘍の部位と正常の部位とを含んでいる。このうち、図3に示すように検査しようとする画像中の領域Dを選択し、この領域中において複数の異なる直線L1,L2を設定する。これらの直線を濃度断面として、直線上の各座標点におけるR、G、B成分の濃度の平均値をそれぞれ求め、次いでR成分の濃度平均値とB成分の濃度平均値とから、その直線でのR/B比を求める。複数の直線についてのR/B比の平均値を領域Dについて最終的なR/B比として求める。
【0027】
種々の被検体の部位について画像解析によりR/B比を求め、また別途検査により同じ被検体の部位について正常部であるか、腫瘍部であるかを確認する。図4は正常部と腫瘍部との各部位について画像解析によりR/B比を求めた結果を示すものであり、症例数が21例、検体数が正常部22検体、腫瘍部47検体について検査を行い、求められたR/B比の分布を正常部と主要部とに分けて示したものである。横軸は病理組織学的な良性(正常部)と悪性(腫瘍部)とをカテゴリー分けしたものであり、両者において中央の長い横線は平均値となる値、その上下の短い横線は標準誤差となる値を示し、これらの横線の端点を通る線で規定されるダイアモンド形状の上下の範囲、すなわち平均値から上下に平均誤差までの間隔の2倍までの範囲がR/B比の平均値の95%信頼限界範囲を表すものである。この分布図から、正常部と腫瘍部とではR/B比の大きさが異なるものであり、R/B比の値は正常部では低く、腫瘍部では高くなっており、閾値を1.1として両者を分けられるようになることがわかる。
【0028】
このことから、膀胱検査装置の画像解析処理部においては、被検体について取得された画像の画像解析処理により、R/B比を求め、それをもとに検査対象部位の性状を判断するために用いることができるとともに、さらにR/B比の値を閾値1.1と比較することにより当該部位が正常な部位か、腫瘍のある部位かを判別するようにすることができる。
【0029】
実際に行った59の被検体についての検査で、複数の直線間でのR/B比の誤差率(複数の直線のR/B比の差を平均R/B比で除した値)は約10%程度であって比較的小さい。そのため、1本の直線について求めたR/B比でも被検体の判別に用いられるが、複数の異なる直線についてそれぞれ求めたR/B比の平均をとった値を用いることによって、より精度よい指標とすることができ再現性の高い評価がなされる。
【0030】
画像中の領域D内に1本または複数本の直線を設定し直線上の各座標点におけるR、G、B成分の濃度の平均値を求め、それからR/B比を求めることは、汎用コンピュータにおいて一般的な画像解析ソフト(例えばルミナビジョン:三谷商事)を備えることによりなされる。このように、画像解析によりR/Bを求めるために領域D中に設定するのは直線とは限らず、連続的な曲線状であっても、その曲線に沿った各座標点におけるR、B、G成分の濃度の平均値から同様にR/B比が求められるものである。
【0031】
また、本発明においては、検査対象領域内に設定された直線上の各座標点におけるR、G、B成分の濃度平均値からR/B比を求めるという演算を行うのであり、画像解析処理に要する時間が少なく、臨床応用を考えたときにリアルタイム的に検査対象領域の性状判別を行うことができるという意味で有用である。
【0032】
本発明は、被検体からの蛍光による蛍光画像を解析処理し、検査対象領域についての指標となるR/B比を求めるようにした膀胱癌検査装置であり、また、このような膀胱癌検査装置により検査対象領域についての指標となるR/B比を求めるように制御する方法でもある。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明による膀胱癌検査装置の構成を示す図である。
【図2】励起光源と被検体からの蛍光とのスペクトルの例を示す図である。
【図3】取得された画像の検査対象領域に設定された直線を示す図である。
【図4】被検体の正常な部位、腫瘍のある部位についてのR/B比の分布を示す図である。
【符号の説明】
【0034】
10 膀胱内視鏡
11 挿入部
12 操作部
13 接眼部
14 イメージガイドファイバ
15 照明光ガイドファイバ
20 カラーCCD撮像部
21 フィルタ
22 レンズ
23 CCD
30 照明光源部
31 観察用光源
32 励起光源
33 切換用ミラー
40 制御解析部
41 制御部
42 解析処理部
50 表示部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検体に照射するための励起光を発する励起光源を少なくとも有する照明部と、該照明部からの光を被検体に照射するための光伝達手段及び被検体の発する蛍光による像を伝達する光伝達手段とを内蔵した膀胱内視鏡部と、該膀胱内視鏡部に取り付けられ前記蛍光による像を撮像する撮像部と、該撮像部により取得された画像について画像解析処理を行う画像解析処理部とを備えてなり、前記画像解析処理部は前記取得された画像の検査対象領域内に設定された線上の各座標点におけるR、G、B成分の濃度平均値を求め、R成分の濃度平均値とB成分の濃度平均値とから前記検査対象領域についての指標となるR/B比を求めるようにしたことを特徴とする膀胱癌検査装置。
【請求項2】
被検体に照射するための励起光を発する励起光源を少なくとも有する照明部と、該照明部からの光を被検体に照射するための光伝達手段及び被検体の発する蛍光による像を伝達する光伝達手段とを内蔵した膀胱内視鏡部と、該膀胱内視鏡部に取り付けられ前記蛍光による像を撮像する撮像部と、該撮像部により取得された画像について画像解析処理を行う画像解析処理部とを備えてなり、前記画像解析処理部は前記取得された画像の検査対象領域内に設定された複数の異なる線上の各座標点におけるR、G、B成分の濃度平均値を求め、前記複数の線についてのR成分の濃度平均値とB成分の濃度平均値とから各線についてのR/B比を求め、各線についてのR/B比の平均値を最終的に前記検査対象領域についての指標となるR/B比として求めるようにしたことを特徴とする膀胱癌検査装置。
【請求項3】
前記画像解析処理部において求められたR/B比をあらかじめ規定された閾値と比較することにより前記検査対象領域の部位が正常の部位か腫瘍の部位かを判別するようにしたことを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の膀胱癌検査装置。
【請求項4】
前記照明部が励起光源と観察用光源とを備えており、切り換え操作により選択的に使用できるようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の膀胱癌検査装置。
【請求項5】
励起光源から発せられた励起光を被検体に照射した結果として生じた蛍光による像を撮像して取得された画像について画像解析処理部において解析処理を行ようにした膀胱癌検査装置の制御方法であって、前記取得された画像の検査対象領域内に設定された線上の各座標点におけるR、G、B成分の濃度平均値を求めることと、R成分の濃度平均値とB成分の濃度平均値とから前記検査対象領域についての指標となるR/B比を求めることとからなることを特徴とする膀胱癌検査装置の制御方法。
【請求項6】
励起光源から発せられた励起光を被検体に照射した結果として生じた蛍光による像を撮像して取得された画像について画像解析処理部において解析処理を行ようにした膀胱癌検査装置の制御方法であって、前記取得された画像の検査対象領域内に設定された複数の異なる線上の各座標点におけるR、G、B成分の濃度平均値を求めることと、前記複数の線についてのR成分の濃度平均値とB成分の濃度平均値とから各線についてのR/B比を求め、各線についてのR/B比の平均値を最終的に前記検査対象領域についての指標となるR/B比として求めることとからなることを特徴とする膀胱癌検査装置の制御方法。
【請求項7】
前記求められたR/B比をあらかじめ規定された閾値と比較することにより前記検査対象領域の部位が正常の部位か腫瘍の部位かを判別するようにしたことを特徴とする請求項5または6のいずれか1項に記載の膀胱癌検査装置の制御方法。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−45148(P2009−45148A)
【公開日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−212234(P2007−212234)
【出願日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 日本泌尿器科学会雑誌 第98巻第2号総会特集号 平成19年2月20日発行 財団法人日本泌尿器科学会主催 第95回日本泌尿器科学会総会 平成19年4月15日開催
【出願人】(304020177)国立大学法人山口大学 (579)
【Fターム(参考)】