説明

自動ドア装置

【課題】透明なドア本体の透明性、意匠性を低下させることなく、安全性を確保できる自動ドア装置を提供する。
【解決手段】自動ドア装置1のドア本体3は、1対の透明な導光板と、それぞれの導光板の端面に設けられた光源とを有し、一方の導光板には、光源から出射された光を表面側に反射する反射面を有する複数の凹部からなる表示部40aが形成され、他方の導光板には、複数の凹部からなる表示部40bが形成されている。駆動ユニット2に設けられた制御部は、ドア本体3を開く方向に移動させる間は表示部40bが形成された導光板に対応する光源を発光させて表示部40bを発光表示させ、ドア本体3を閉じる方向に移動させる間は表示部40aが形成された導光板に対応する光源を発光させて表示部40aを発光表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の出入口に設置され、通行人等を感知してドアを自動開閉させる自動ドア装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、建物の出入口に設けられ、光センサ等により通行人等を感知してドアを自動開閉させる自動ドア装置が知られている。
【0003】
自動ドア装置のドア本体は、木製のものを除き、一般的に、透明なガラスと鋼製の枠とにより構成されている。このようなガラスを用いたドア本体は、通行に必要な視認性を確保でき、また、意匠性に優れることなどから広く普及している。
【0004】
ところで、自動ドア装置では、駆け込み等により通行人がドア本体に衝突する事故が発生することがある。そこで、このような事故を防止するために、ドア本体の表面に不透明の警告シール等を貼付していることが多い。
【0005】
また、事故防止のために、自動ドアの開閉状態、あるいは開閉時にドアの開閉方向を表示する技術が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
【特許文献1】実公昭40−28462号公報
【特許文献2】特開平9−137669号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述のように透明なガラスを用いたドア本体に警告シール等を貼付すると、ドア本体の透明性を低下させて意匠性を損ねることがあった。
【0007】
また、特許文献1,2に開示されている技術では、電球や発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)をドア内の一部に取り付けるために外部からの給電機構が必要であり、表示素子等を設置する位置が制限され、意匠性を損ねていた。また、透明なガラスを用いたドア本体に適用する場合、透明性を低下させて意匠性を損ねていた。
【0008】
本発明は上記に鑑みてなされたもので、透明なドア本体の透明性、意匠性を低下させることなく、安全性を確保できる自動ドア装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に係る自動ドア装置は、出入口を開閉するドア本体と、前記ドア本体を移動させて前記出入口を開閉させる駆動手段と、設定された領域内の物体を感知する感知手段と、前記感知手段からの感知信号に基づいて前記駆動手段を制御して前記ドア本体を移動させる制御手段とを備え、前記ドア本体は、透明な一対のドア板と、前記一対のドア板の間に配置された透明な第1の導光板と、前記第1の導光板の一端面に光を入射可能に配置された第1の光源と、前記第1の導光板の一方面に形成され、入射される前記第1の光源からの光を他方面側に反射する反射面を有する複数の第1の凹部からなる第1の表示部と、前記第1の導光板に並列して前記一対のドア板の間に配置された透明な第2の導光板と、前記第2の導光板の一端面に光を入射可能に配置された第2の光源と、前記第2の導光板の一方面に形成され、入射される前記第2の光源からの光を他方面側に反射する反射面を有する複数の第2の凹部からなる第2の表示部とを有し、前記制御手段は、前記出入口を開く方向に前記ドア本体を移動させる間は前記第1の光源を発光させて前記第1の表示部を発光表示させ、前記出入口を閉じる方向に前記ドア本体を移動させる間は前記第2の光源を発光させて前記第2の表示部を発光表示させる光源制御手段を有することを特徴とする。
【0010】
本発明の請求項2に係る自動ドア装置は、請求項1に記載の自動ドア装置において、前記第1の導光板および前記第2の導光板は、前記ドア板を幅方向に略横断する幅を有し、前記第1の導光板および前記第2の導光板の高さは、前記ドア板の高さよりも小さいことを特徴とする。
【0011】
本発明の請求項3に係る自動ドア装置は、出入口を開閉するドア本体と、前記ドア本体を移動させて前記出入口を開閉させる駆動手段と、設定された領域内の物体を感知する感知手段と、前記感知手段からの感知信号に基づいて前記駆動手段を制御して前記ドア本体を移動させる制御手段とを備え、前記ドア本体は、透明なドア板と、前記ドア板の一面側に配置された透明な第1の導光板と、前記第1の導光板の一端面に光を入射可能に配置された第1の光源と、前記第1の導光板の前記ドア板側の一方面に形成され、入射される前記第1の光源からの光を他方面側に反射する反射面を有する複数の第1の凹部からなる第1の表示部と、前記第1の導光板に並列して配置された透明な第2の導光板と、前記第2の導光板の一端面に光を入射可能に配置された第2の光源と、前記第2の導光板の前記ドア板側の一方面に形成され、入射される前記第2の光源からの光を他方面側に反射する反射面を有する複数の第2の凹部からなる第2の表示部と、前記第1の導光板および前記第2の導光板に並列して、前記第1の導光板および前記第2の導光板よりも前記ドア板から遠い側に配置された透明な保護板とを有し、前記制御手段は、前記出入口を開く方向に前記ドア本体を移動させる間は前記第1の光源を発光させて前記第1の表示部を発光表示させ、前記出入口を閉じる方向に前記ドア本体を移動させる間は前記第2の光源を発光させて前記第2の表示部を発光表示させる光源制御手段を有し、前記第1の導光板、前記第2の導光板および前記保護板は、前記ドア板を幅方向に略横断する幅を有し、前記第1の導光板、前記第2の導光板および前記保護板の高さは、前記ドア板の高さよりも小さいことを特徴とする。
【0012】
本発明の請求項4に係る自動ドア装置は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の自動ドア装置において、前記第1の光源と前記第2の光源とが、互いに異なる色光を発光することを特徴とする。
【0013】
本発明の請求項5に係る自動ドア装置は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の自動ドア装置において、前記第1の表示部と前記第2の表示部とが、互いに異なる文字、記号、図形、模様のうちのいずれか1つ以上の組み合わせを表示するように、前記複数の第1の凹部および前記複数の第2の凹部が配置されていることを特徴とする。
【0014】
本発明の請求項6に係る自動ドア装置は、請求項5に記載の自動ドア装置において、前記第1の表示部と前記第2の表示部とが、前記ドア本体の移動方向を示す矢印模様をそれぞれ表示するように、前記複数の第1の凹部および前記複数の第2の凹部が配置されていることを特徴とする。
【0015】
本発明の請求項7に係る自動ドア装置は、出入口を開閉するドア本体と、前記ドア本体を移動させて前記出入口を開閉させる駆動手段と、設定された領域内の物体を感知する感知手段と、前記感知手段からの感知信号に基づいて前記駆動手段を制御して前記ドア本体を移動させる制御手段とを備え、前記ドア本体は、透明な一対のドア板と、前記一対のドア板の間に配置された透明な導光板と、前記導光板の一端面に光を入射可能に配置され、複数の色光を発光する光源と、前記導光板の一方面に形成され、入射される前記光源からの光を他方面側に反射する反射面を有する複数の凹部からなる表示部とを有し、前記制御手段は、前記出入口を開く方向に前記ドア本体を移動させる間は前記光源を第1の色光で発光させて前記表示部を前記第1の色光で発光表示させ、前記出入口を閉じる方向に前記ドア本体を移動させる間は前記光源を前記第1の色光とは異なる第2の色光で発光させて前記表示部を前記第2の色光で発光表示させる光源制御手段を有することを特徴とする。
【0016】
本発明の請求項8に係る自動ドア装置は、請求項7に記載の自動ドア装置において、前記導光板は、前記ドア板を幅方向に略横断する幅を有し、前記導光板の高さは、前記ドア板の高さよりも小さいことを特徴とする。
【0017】
本発明の請求項9に係る自動ドア装置は、出入口を開閉するドア本体と、前記ドア本体を移動させて前記出入口を開閉させる駆動手段と、設定された領域内の物体を感知する感知手段と、前記感知手段からの感知信号に基づいて前記駆動手段を制御して前記ドア本体を移動させる制御手段とを備え、前記ドア本体は、透明なドア板と、前記ドア板の一面側に配置された透明な導光板と、前記導光板の一端面に光を入射可能に配置され、複数の色光を発光する光源と、前記導光板の前記ドア板側の一方面に形成され、入射される前記光源からの光を他方面側に反射する反射面を有する複数の凹部からなる表示部と、前記導光板に並列して、前記導光板よりも前記ドア板から遠い側に配置された透明な保護板とを有し、前記制御手段は、前記出入口を開く方向に前記ドア本体を移動させる間は前記光源を第1の色光で発光させて前記表示部を前記第1の色光で発光表示させ、前記出入口を閉じる方向に前記ドア本体を移動させる間は前記光源を前記第1の色光とは異なる第2の色光で発光させて前記表示部を前記第2の色光で発光表示させる光源制御手段を有し、前記導光板および前記保護板は、前記ドア板を幅方向に略横断する幅を有し、前記導光板および前記保護板の高さは、前記ドア板の高さよりも小さいことを特徴とする。
【0018】
本発明の請求項10に係る自動ドア装置は、出入口を開閉するドア本体と、前記ドア本体を移動させて前記出入口を開閉させる駆動手段と、設定された領域内の物体を感知する感知手段と、前記感知手段からの感知信号に基づいて前記駆動手段を制御して前記ドア本体を移動させる制御手段とを備え、前記ドア本体は、互いに貼り合わされた透明な1対のドア板と、前記1対のドア板の間に配置された複数の第1の光源からなる第1の表示部と、前記1対のドア板の間に配置された複数の第2の光源からなる第2の表示部とを有し、前記制御手段は、前記出入口を開く方向に前記ドア本体を移動させる間は前記複数の第1の光源を発光させて前記第1の表示部を発光表示させ、前記出入口を閉じる方向に前記ドア本体を移動させる間は前記複数の第2の光源を発光させて前記第2の表示部を発光表示させる光源制御手段を有することを特徴とする。
【0019】
本発明の請求項11に係る自動ドア装置は、出入口を開閉するドア本体と、前記ドア本体を移動させて前記出入口を開閉させる駆動手段と、設定された領域内の物体を感知する感知手段と、前記感知手段からの感知信号に基づいて前記駆動手段を制御して前記ドア本体を移動させる制御手段とを備え、前記ドア本体は、透明なドア板と、前記ドア板の一方面上に配置された表示板とを有し、前記表示板は、互いに貼り合わされた透明な1対の板と、前記1対の板の間に配置された複数の第1の光源からなる第1の表示部と、前記1対の板の間に配置された複数の第2の光源からなる第2の表示部とを有し、前記制御手段は、前記出入口を開く方向に前記ドア本体を移動させる間は前記複数の第1の光源を発光させて前記第1の表示部を発光表示させ、前記出入口を閉じる方向に前記ドア本体を移動させる間は前記複数の第2の光源を発光させて前記第2の表示部を発光表示させる光源制御手段を有することを特徴とする。
【0020】
本発明の請求項12に係る自動ドア装置は、請求項10または11に記載の自動ドア装置において、前記第1の光源と前記第2の光源とが、互いに異なる色光を発光することを特徴とする。
【0021】
本発明の請求項13に係る自動ドア装置は、請求項10乃至12のいずれか1項に記載の自動ドア装置において、前記第1の表示部と前記第2の表示部とが、互いに異なる文字、記号、図形、模様のうちのいずれか1つ以上の組み合わせを表示するように、前記複数の第1の光源および前記複数の第2の光源が配置されていることを特徴とする。
【0022】
本発明の請求項14に係る自動ドア装置は、請求項13に記載の自動ドア装置において、前記第1の表示部と前記第2の表示部とが、前記ドア本体の移動方向を示す矢印模様をそれぞれ表示するように、前記複数の第1の光源および前記複数の第2の光源が配置されていることを特徴とする。
【0023】
本発明の請求項15に係る自動ドア装置は、出入口を開閉するドア本体と、前記ドア本体を移動させて前記出入口を開閉させる駆動手段と、設定された領域内の物体を感知する感知手段と、前記感知手段からの感知信号に基づいて前記駆動手段を制御して前記ドア本体を移動させる制御手段とを備え、前記ドア本体は、互いに貼り合わされた透明な1対のドア板と、前記1対のドア板の間に配置された複数の色光を発光する複数の光源からなる表示部とを有し、前記制御手段は、前記出入口を開く方向に前記ドア本体を移動させる間は前記複数の光源を第1の色光で発光させて前記表示部を前記第1の色光で発光表示させ、前記出入口を閉じる方向に前記ドア本体を移動させる間は前記複数の光源を前記第1の色光とは異なる第2の色光で発光させて前記表示部を前記第2の色光で発光表示させる光源制御手段を有することを特徴とする。
【0024】
本発明の請求項16に係る自動ドア装置は、出入口を開閉するドア本体と、前記ドア本体を移動させて前記出入口を開閉させる駆動手段と、設定された領域内の物体を感知する感知手段と、前記感知手段からの感知信号に基づいて前記駆動手段を制御して前記ドア本体を移動させる制御手段とを備え、前記ドア本体は、透明なドア板と、前記ドア板の一方面上に配置された表示板とを有し、前記表示板は、互いに貼り合わされた透明な1対の板と、前記1対の板の間に配置された複数の色光を発光する複数の光源からなる表示部とを有し、前記制御手段は、前記出入口を開く方向に前記ドア本体を移動させる間は前記複数の光源を第1の色光で発光させて前記表示部を前記第1の色光で発光表示させ、前記出入口を閉じる方向に前記ドア本体を移動させる間は前記複数の光源を前記第1の色光とは異なる第2の色光で発光させて前記表示部を前記第2の色光で発光表示させる光源制御手段を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0025】
本発明の自動ドア装置によれば、透明なドア本体の透明性、意匠性を低下させることなく、安全性を確保することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本発明の自動ドア装置を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
【0027】
[第1の実施の形態]
図1は本発明の第1の実施の形態に係る自動ドア装置の概略正面図、図2は図1におけるA−A線に沿ったドア本体の断面図、図3は図1におけるB−B線に沿ったドア本体の断面図である。
【0028】
図1に示すように、第1の実施の形態に係る自動ドア装置1は、建物の出入口の上部に設置された駆動ユニット2と、この駆動ユニット2によって壁Wに沿って側方にスライドして開閉されるドア本体3とを備える。
【0029】
ドア本体3の上方には、設定された領域内の人や物などの物体を感知する光センサ等からなる感知センサ4が設けられている。この感知センサ4によって物体が感知された際に、駆動ユニット2によりドア本体3が壁Wに沿って移動し、出入口が開口するようになっている。なお、ドア本体3の両脇には、枠体5が設けられている。
【0030】
図2、図3に示すように、ドア本体3は、導光板31,32と、一対のドア板33,34と、光源35,36と、基板37,38とを備える。
【0031】
導光板31,32は、透明な材料からなる矩形の板により構成される。導光板31,32の材料としては、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、シリコーン樹脂、シクロポリオレフィン樹脂等などの合成樹脂や、ガラスなどが用いられ、その中でも透明性、加工の容易さなどの点からアクリル樹脂が好ましい。導光板31,32の厚さは、例えば1mm〜3mmとすることができる。
【0032】
導光板31,32の裏面31c,32cには、複数のドット状の凹部39からなる表示部40a,40bが形成されている。
【0033】
図4は図2、図3における凹部周辺の部分拡大図である。凹部39は、光源35,36から出射されて導光板31,32の端面31a,32aから入射した光を導光板31,32の表面31b,32b側に反射する反射面39aを有する。凹部39は、光源35,36からの光が反射面39aに当たるような形状とされる。例えば、凹部39は、平面視形状が略矩形とされ、反射面39aを斜辺とする三角形となる断面を有する(図4参照)。
【0034】
なお、凹部39の平面視形状は、矩形に限らず、三角形、五角形などの多角形、円形、楕円形などであってもよい。
【0035】
導光板31,32の裏面31c,32cに対する反射面39aの傾斜角度(図4に示す角度α)は、小さすぎれば出射光の傾斜角度も大きくなり、ドア本体3を正面(図2、図3の図示左側)から見たときの凹部39の視認性が低下する。傾斜角度αが大きすぎれば、光の入射角度が臨界角を超え、反射面39aを透過する光の割合が増加するため、光の反射効率が低下し、光の利用効率が低くなる。
【0036】
このため、反射面39aの傾斜角度αは、40度以上60度以下が好ましく、50度以上55度以下がさらに好ましい。傾斜角度αを上記範囲とすることによって、光の反射効率を高くするとともに、反射光を導光板31,32の表面31b,32bに対し垂直に近い角度で出射させ、凹部39の視認性を高めることができる。
【0037】
なお、図示例では、反射面39aは平面状であるが、反射面は少なくとも一部が平面状であればよく、一部を曲面により構成してもよい。また、反射面の形状を各反射面で異ならせてもよい。反射面が曲面であると、反射光の出射角度が広い範囲にわたる場合があるが、この場合には、凹部39が広い範囲から視認できるようになる。
【0038】
また、反射面39aにおける光の反射効率を高めるために、反射面39aの表面は平滑に形成することが望ましい。
【0039】
すべての凹部39の平面視面積を同一とすると、光源35,36に近い凹部39における反射光に比べ、光源35,36から遠い位置にある凹部39における反射光の輝度が低くなる傾向がある。このため、凹部39の平面視面積を光源35,36からの距離に応じて大きくすることによって、凹部39の反射光の輝度を均一化するのが好ましい。
【0040】
凹部39は、文字、記号、図形、模様のうちのいずれか1つ以上の組み合わせをなすように配置するのが好ましい。また、導光板31に形成される表示部40aと導光板32に形成される表示部40bとが、互いに異なる文字、記号、図形、模様のうちのいずれか1つ以上の組み合わせを表示するように、複数の凹部39が配置されていることが好ましい。
【0041】
図5は導光板31に形成される複数の凹部39からなる表示部40aを表面31b側から見た図、図6は導光板32に形成される複数の凹部39からなる表示部40bを表面32b側から見た図である。
【0042】
図5、図6において、表示部40aはドア本体3が閉まる方向を示す矢印模様を表示し、表示部40bはドア本体3が開く方向を示す矢印模様を表示するように凹部39が配列されている。そして、図1に示すように、ドア本体3の正面から見て、表示部40a,40bを組み合わせた両方向の矢印模様を示す表示部40が構成されるように、表示部40a,40bが配置されている。
【0043】
導光板31,32に凹部39を形成する方法は、特に限定されるものではないが、一例として、アクリル樹脂からなる樹脂板を加熱して軟化させた状態で、凹部39に対応した成型用型をこの樹脂板に挿入する。この状態で樹脂板を冷却した後、成型用型を樹脂板から抜くことにより、導光板31,32に凹部39を形成することができる。なお、切削加工、プレス成型、射出成型等によって凹部39を形成することもできる。
【0044】
ドア板33,34は、導光板31,32と略同じ形状の透明な材料からなる板により構成されている。ドア板33,34の材料としては、例えばガラスが用いられる。
【0045】
なお、本発明において、透明であるとは、凹部39からの反射光が視認できる程度の光透過性をもつことをいう。この定義は本発明において共通に用いられる。
【0046】
光源35,36は、それぞれ導光板31,32の一辺の端面31a,32aに光を入射可能に配置されている。光源35,36は、導光板31,32の端面31a,32aに沿って延在して形成され、例えば、端面31a,32aに沿う方向に配列された複数のLEDからなる。
【0047】
光源35,36は、互いに異なる色光を発光するように構成することが好ましい。例えば、光源35には赤色光を発光するLEDを用い、光源36には青色光を発光するLEDを用いる。
【0048】
基板37,38は、それぞれ光源35,36と電気的に接続され、光源35,36に駆動電流を供給する電気基板である。
【0049】
導光板31,32は、スペーサ41,42により所定の間隔を介して並設され、導光板31の表面31b側には、スペーサ43および基板37により所定の間隔を介してドア板33が配置され、導光板32の裏面32c側には、スペーサ44および基板38により所定の間隔を介してドア板34が配置される。このように一対のドア板33,34の間に導光板31,32が並列して配置され、ドア板33,34の間はスペーサ45,46により所定間隔が保たれている。
【0050】
導光板31,32およびドア板33,34は、その周囲を囲む断面コの字形状の鋼製の枠47により固定されている。光源35,36、基板37,38、およびスペーサ41〜46は、枠47によって覆われる位置に配置され、ドア本体3の正面からは視認されないようになっている。
【0051】
図7は自動ドア装置1の機能ブロック図である。図7に示す制御部6、ドア制御部7、および駆動部8は、駆動ユニット2内に設けられている。
【0052】
制御部6は、ドア本体3の上方に設置された感知センサ4に接続され、感知センサ4からの感知信号を受信し、この感知信号に基づいてドア制御部7に制御信号を送信する。また、制御部6は、光源35,36に接続され、感知信号に基づいて光源35,36の駆動を制御する光源制御手段を有する。
【0053】
ドア制御部7は、制御部6からの制御信号に基づき、駆動部8を駆動させる。駆動部8は、モータ等からなり、ドア本体3を移動させる。
【0054】
次に、自動ドア装置1の動作を説明する。
【0055】
ドア本体3に通行人などの物体が接近し、感知センサ4で感知可能な領域内に入ると、感知センサ4はその物体を感知し、感知信号を制御部6に送信する。
【0056】
制御部6は、感知センサ4からの感知信号を受信すると、ドア制御部7に制御信号を送信し、ドア制御部7により駆動部8を駆動させてドア本体3を開く方向に移動させる。これと同時に制御部6は、ドア本体3が移動している間、光源36を発光させる。
【0057】
光源36からの光は、導光板32の端面32aから入射して導光板32内を進行する。そして、図4に示すように、導光板32内を進行して凹部39の反射面39aに達した光の大部分は、反射面39aで反射されて導光板32の表面32bから出射する。
【0058】
ドア本体3の正面側(導光板32の表面32b側)から見ると、凹部39はドット状の輝点として観察される。これにより、複数の凹部39からなる表示部40bの矢印模様が視認される。
【0059】
ドア本体3が全開となる位置まで移動すると、制御部6は、ドア制御部7に制御信号を送信して駆動部8によりドア本体3を停止させ、同時に光源36を消灯させる。
【0060】
その後、感知センサ4からの感知信号を受信してから、通行人がドア本体3を通り抜けることが可能な時間として予め定めた所定時間が経過すると、制御部6は、ドア制御部7に制御信号を送信し、ドア制御部7により駆動部8を駆動させてドア本体3を閉じる方向に移動させる。これと同時に制御部6は、ドア本体3が移動している間、光源35を発光させる。
【0061】
そして、導光板31の端面31aから入射した光源35からの光のうち、表示部40aを構成する凹部39の反射面39aに達した光の大部分は、反射面39aで反射されて導光板31の表面31bから出射する。これにより、ドア本体3の正面側(導光板31の表面31b側)から見ると、複数の凹部39からなる表示部40aの矢印模様が視認される。
【0062】
その後、ドア本体3が閉じた位置まで移動すると、制御部6は、ドア制御部7に制御信号を送信して駆動部8によりドア本体3を停止させ、同時に光源35を消灯させる。
【0063】
上記説明のように第1の実施の形態によれば、出入口を開く方向にドア本体3を移動させる間は光源36を発光させてドア本体3が開く方向を示す矢印模様の表示部40bを発光表示させ、出入口を閉じる方向にドア本体3を移動させる間は光源35を発光させてドア本体3が閉じる方向を示す矢印模様の表示部40aを発光表示させるので、通行人に注意を促して衝突の危険を軽減し、安全性を確保することができる。
【0064】
光源35,36を互いに異なる色光を発光する光源とすれば、ドア本体3が出入口を開く方向に移動するときと閉じる方向に移動するときとで異なる色が表示されるため、ドア本体3の移動方向を通行人により分かりやすく知らせることができる。
【0065】
導光板31,32の凹部39の反射面39aに達した光の大部分は、反射面39aで反射されてほぼ一定の方向(図示例では表面31b,32bに垂直な方向)に向かうため、反射光の単位面積あたりの輝度は十分に大きくなる。このため、凹部39の面積を小さく抑えることができるので、ドア本体3の透明性、意匠性は損なわれない。したがって、ドア本体3が動いていないときは透明に見え、ドア本体3が開閉移動するときだけ表示部40a,40bが浮かび上がるように表示される。
【0066】
なお、光源35,36を発光させるタイミングを、ドア本体3の開閉移動を開始する一定時間だけ前にしてもよい。これにより、ドア本体3が動き始めることを通行人に事前に知らせることができ、より安全性を向上することができる。
【0067】
また、ドア本体3を装飾する目的で、導光板31,32以外の導光板およびこれに対応する光源を設け、この導光板に文字、記号、図形、模様のうちのいずれか1つ以上の組み合わせを表示するように凹部を配置した表示部を形成し、ドア本体3の移動とは関係なく、またはドア本体3の移動と関連させて、その表示部を発光表示させるようにしてもよい。
【0068】
また、物体の接近を感知する感知センサとしては、光センサに限らず、接触センサ等を用いてもよい。
【0069】
(変形例1)
図8は本発明の第1の実施の形態の変形例1に係る自動ドア装置の概略正面図、図9は図8におけるA−A線に沿ったドア本体の断面図、図10は図8におけるB−B線に沿ったドア本体の断面図、図11は図8におけるC−C線に沿ったドア本体の断面図である。なお、図8〜図11では、図1〜図7に示した自動ドア装置1と同様の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。他の実施の形態も同様とする。
【0070】
図8に示すように、第1の実施の形態の変形例1に係る自動ドア装置1Aは、図1に示す自動ドア装置1のドア本体3をドア本体3Aに置き換えた構成である。
【0071】
図8〜図11に示すように、ドア本体3Aは、その高さ方向の一部にのみ導光板を配置したものであり、図1〜図3に示すドア本体3に対し、導光板31,32を導光板50,51に置き換えた構成である。
【0072】
導光板50,51は、導光板31,32と同様の透明な材料からなり、ドア板33,34を幅方向に略横断する幅を有し、ドア板33,34の高さよりも小さい高さの矩形の板により構成されている。
【0073】
光源35,36および基板37,38は、それぞれ導光板50,51の高さ方向(図示短手方向)の一辺の端面50a,51aに光を入射可能に配置されている。
【0074】
導光板50,51の裏面50c,51cには、複数の凹部39からなる矢印模様の表示部40a,40bが形成されている。凹部39は、その反射面39aが、光源35,36から出射されて導光板50,51の端面50a,51aから入射した光を導光板50,51の表面50b,51b側に反射するように形成されている。
【0075】
導光板50,51およびドア板33,34は、スペーサ45,46,52〜57、および基板37,38により互いに所定間隔を保ち、断面コの字形状の枠47により固定されている。光源35,36、基板37,38、およびスペーサ45,46,52〜57は、枠47によって覆われる位置に配置され、ドア本体3Aの正面からは視認されないようになっている。
【0076】
自動ドア装置1Aの機能ブロック図は、図7に示す自動ドア装置1の機能ブロック図と同様であるため省略する。
【0077】
自動ドア装置1Aの動作は、上記説明した自動ドア装置1の動作と同様であり、出入口を開く方向にドア本体3Aを移動させる間は光源36を発光させてドア本体3Aが開く方向を示す矢印模様の表示部40bを発光表示させ、出入口を閉じる方向にドア本体3Aを移動させる間は光源35を発光させてドア本体3Aが閉じる方向を示す矢印模様の表示部40aを発光表示させる。
【0078】
このように第1の実施の形態の変形例1の自動ドア装置1Aによっても、ドア本体3Aの意匠性を低下させることなく、通行人に注意を促す表示を行い、安全性を確保することができる。
【0079】
また、自動ドア装置1Aによれば、導光板を小さくできるので、材料を削減し、コストダウンにつながる。
【0080】
(変形例2)
図12は本発明の第1の実施の形態の変形例2に係る自動ドア装置の概略正面図、図13は図12におけるA−A線に沿ったドア本体の断面図、図14は図12におけるB−B線に沿ったドア本体の断面図、図15は図12におけるC−C線に沿ったドア本体の断面図である。
【0081】
図12に示すように、第1の実施の形態の変形例2に係る自動ドア装置1Bは、図1に示す自動ドア装置1のドア本体3をドア本体3Bに置き換えた構成である。
【0082】
図12〜図15に示すように、ドア本体3Bは、その表面側に上記第1の実施の形態の変形例1で説明した導光板50,51を配置したものである。
【0083】
図13〜図15において、ドア板60は、ガラス等の透明な材料からなる矩形の板により構成される。ドア板60の周囲は枠47で囲まれている。
【0084】
導光板50,51は、ドア板60の表面60a側に配置され、ドア板60を幅方向に略横断する幅を有し、ドア板60の高さよりも小さい高さの矩形の板により構成されている。導光板50,51のドア板60側の面である裏面50c,51cには、複数の凹部39からなる矢印模様の表示部40a,40bが形成されている。
【0085】
導光板50,51の高さ方向(図示短手方向)の一辺の端面50a,51aには、光源35,36および基板37,38が配置されている。
【0086】
保護板61は、導光板50,51に傷がついたり汚れが付着したりすることを防止するためのものであり、導光板50,51と並列して、導光板50の表面50b側に配置される。保護板61は、導光板50,51と同様にアクリル樹脂等の透明な材料からなり、導光板50,51と略同じ形状に形成されている。
【0087】
導光板50,51および保護板61は、スペーサ62〜71、および基板37,38により互いに所定間隔を保ち、断面L字形状の樹脂や金属等からなる枠72により、ドア板60の表面60aの高さ方向の中央部に固定されている。光源35,36、基板37,38、およびスペーサ62〜71は、枠72によって覆われる位置に配置され、ドア本体3Bの正面からは視認されないようになっている。
【0088】
自動ドア装置1Bの機能ブロック図は、図7に示す自動ドア装置1の機能ブロック図と同様であるため省略する。
【0089】
自動ドア装置1Bの動作は、上記説明した自動ドア装置1,1Aの動作と同様であり、出入口を開く方向にドア本体3Bを移動させる間は光源36を発光させてドア本体3Bが開く方向を示す矢印模様の表示部40bを発光表示させ、出入口を閉じる方向にドア本体3Bを移動させる間は光源35を発光させてドア本体3Bが閉じる方向を示す矢印模様の表示部40aを発光表示させる。
【0090】
このように第1の実施の形態の変形例2の自動ドア装置1Bによっても、ドア本体3Bの意匠性を低下させることなく、通行人に注意を促す表示を行い、安全性を確保することができる。
【0091】
[第2の実施の形態]
図16は本発明の第2の実施の形態に係る自動ドア装置の概略正面図、図17は図16におけるA−A線に沿ったドア本体の断面図である。
【0092】
図16に示すように、第2の実施の形態に係る自動ドア装置1Cは、図1に示す自動ドア装置1のドア本体3をドア本体3Cに置き換えた構成である。
【0093】
図17に示すように、ドア本体3Cは、導光板を1枚としたものであり、導光板75と、導光板75の両面側に配置された一対のドア板33,34と、光源76と、基板77とを備える。
【0094】
導光板75は、導光板31,32と同様の透明な材料からなる矩形の板により構成されている。導光板75の裏面75cには、光源76から出射されて導光板75の端面75aから入射した光を導光板75の表面75b側に反射する反射面39aを有する複数の凹部39からなる表示部78が形成されている。
【0095】
図18は導光板75に形成される複数の凹部39からなる表示部78を表面75b側から見た図である。図18において、表示部78は、ドア本体3Cが開く方向および閉じる方向の両方向を示す矢印模様を表示するように凹部39が配置されている。
【0096】
光源76は、導光板75の一辺の端面75aに光を入射可能に配置されている。光源76は、導光板75の端面75aに沿って延在して形成され、例えば、端面75aに沿う方向に配列された複数のLEDからなる。
【0097】
また、光源76は、複数の色光を発光することができ、例えば2色を発光することができるLEDを複数配列して構成される。また、第1の色光(例えば青色光)を発光するLEDと第2の色光(例えば赤色光)を発光するLEDとを交互に配列したものでもよい。
【0098】
基板77は、光源76と電気的に接続され、光源76に駆動電流を供給する電気基板である。
【0099】
導光板75およびドア板33,34は、スペーサ79〜83、および基板77により互いに所定間隔を保ち、断面コの字形状の枠47により固定されている。光源76、基板77、およびスペーサ79〜83は、枠47によって覆われる位置に配置され、ドア本体3Cの正面からは視認されないようになっている。
【0100】
図19は自動ドア装置1Cの機能ブロック図である。図19において、制御部6は、光源76に接続され、感知センサ4からの感知信号に基づいて光源76の駆動を制御する光源制御手段を有する。これ以外は、図7に示した自動ドア装置1の機能ブロック図と同様であるため説明を省略する。
【0101】
次に、自動ドア装置1Cの動作を説明する。
【0102】
制御部6は、物体を感知した感知センサ4からの感知信号を受信すると、ドア制御部7に制御信号を送信し、ドア制御部7により駆動部8を駆動させてドア本体3Cを開く方向に移動させる。これと同時に制御部6は、ドア本体3Cが移動している間、光源76に第1の色光(例えば青色光)を発光させる。
【0103】
光源76からの光は、導光板75の端面75aから入射して導光板75内を進行する。そして、導光板75内を進行して凹部39の反射面39aに達した光の大部分は、反射面39aで反射されて導光板75の表面75bから出射する。
【0104】
これにより、ドア本体3Cの正面側(導光板75の表面75b側)から見ると、第1の色光で発光した表示部78が視認される。
【0105】
ドア本体3Cが全開となる位置まで移動すると、制御部6は、ドア制御部7に制御信号を送信して駆動部8によりドア本体3Cを停止させ、同時に光源76を消灯させる。
【0106】
その後、感知センサ4からの感知信号を受信してから、予め定めた所定時間が経過すると、制御部6は、ドア制御部7に制御信号を送信し、ドア制御部7により駆動部8を駆動させてドア本体3Cを閉じる方向に移動させる。これと同時に制御部6は、ドア本体3Cが移動している間、光源76に第1の色光とは異なる第2の色光(例えば赤色光)を発光させる。
【0107】
そして、導光板75の端面75aから入射した光源76からの光のうち、表示部78を構成する凹部39の反射面39aに達した光の大部分は、反射面39aで反射されて導光板75の表面75bから出射する。これにより、ドア本体3Cの正面側から見ると、第2の色光で発光した表示部78が視認される。
【0108】
その後、ドア本体3Cが閉じた位置まで移動すると、制御部6は、ドア制御部7に制御信号を送信して駆動部8によりドア本体3Cを停止させ、同時に光源76を消灯させる。
【0109】
なお、ドア本体3Cが動き始めることを通行人に事前に知らせるために、光源76を発光させるタイミングを、ドア本体3Cの開閉移動を開始する一定時間だけ前にしてもよい。
【0110】
このように第2の実施の形態によれば、複数の色光を発光することができる光源76を用い、1枚の導光板75により、ドア本体3Cが出入口を開く方向に移動するときと閉じる方向に移動するときとで異なる色で表示部78を発光表示させるので、構造を簡素化したドア本体3Cにより、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0111】
(変形例1)
図20は本発明の第2の実施の形態の変形例1に係る自動ドア装置の概略正面図、図21は図20におけるA−A線に沿ったドア本体の断面図、図22は図20におけるB−B線に沿ったドア本体の断面図である。
【0112】
図20に示すように、第2の実施の形態の変形例1に係る自動ドア装置1Dは、図16に示す自動ドア装置1Cのドア本体3Cをドア本体3Dに置き換えた構成である。
【0113】
図20〜図22に示すように、ドア本体3Dは、その高さ方向の一部にのみ1枚の導光板を配置したものであり、図16、17に示すドア本体3Cに対し、導光板75を導光板85に置き換えた構成である。
【0114】
導光板85は、導光板31,32と同様の透明な材料からなり、ドア板33,34を幅方向に略横断する幅を有し、ドア板33,34の高さよりも小さい高さの矩形の板により構成されている。
【0115】
光源76および基板77は、導光板85の高さ方向(図示短手方向)の一辺の端面85aに光を入射可能に配置されている。
【0116】
導光板85の裏面85cには、複数の凹部39からなる矢印模様の表示部78が形成されている。凹部39は、その反射面39aが、光源76から出射されて導光板85の端面85aから入射した光を導光板85の表面85b側に反射するように形成されている。
【0117】
導光板85およびドア板33,34は、スペーサ82,83,86〜90、および基板77により互いに所定間隔を保ち、断面コの字形状の枠47により固定されている。光源76、基板77、およびスペーサ82,83,86〜90は、枠47によって覆われる位置に配置され、ドア本体3Dの正面からは視認されないようになっている。
【0118】
自動ドア装置1Dの機能ブロック図は、図19に示す自動ドア装置1Cの機能ブロック図と同様であるため省略する。
【0119】
自動ドア装置1Dの動作は、上記説明した自動ドア装置1Cの動作と同様であり、出入口を開く方向にドア本体3Dを移動させる間は光源76に第1の色光を発光させて表示部78を第1の色光で発光表示させ、出入口を閉じる方向にドア本体3Dを移動させる間は光源76に第2の色光を発光させて表示部78を第2の色光で発光表示させる。
【0120】
このように第2の実施の形態の変形例1の自動ドア装置1Dによっても、ドア本体3Dの意匠性を低下させることなく、通行人に注意を促す表示を行い、安全性を確保することができる。
【0121】
(変形例2)
図23は本発明の第2の実施の形態の変形例2に係る自動ドア装置の概略正面図、図24は図23におけるA−A線に沿ったドア本体の断面図、図25は図23におけるB−B線に沿ったドア本体の断面図である。
【0122】
図23に示すように、第2の実施の形態の変形例2に係る自動ドア装置1Eは、図16に示す自動ドア装置1Cのドア本体3Cをドア本体3Eに置き換えた構成である。
【0123】
図23〜図25に示すように、ドア本体3Eは、図12〜図15に示すドア本体3Bの導光板50,51、光源35,36および基板37,38を、上記第2の実施の形態の変形例1で説明した導光板85、光源76および基板77に置き換えたものである。
【0124】
導光板85は、ドア板60の表面60a側に配置され、ドア板60を幅方向に略横断する幅を有し、ドア板60の高さよりも小さい高さの矩形の板により構成されている。導光板85のドア板60側の面である裏面85cには、複数の凹部39からなる矢印模様の表示部78が形成されている。
【0125】
導光板85の高さ方向(図示短手方向)の一辺の端面85aには、光源76および基板77が配置され、導光板85の表面85b側には、保護板61が導光板85と並列して配置されている。
【0126】
導光板85および保護板61は、スペーサ62,63,65,66,68〜70、および基板77により互いに所定間隔を保ち、枠72によりドア板60の表面60aの高さ方向の中央部に固定されている。光源76、基板77、およびスペーサ62,63,65,66,68〜70は、枠72によって覆われる位置に配置され、ドア本体3Eの正面からは視認されないようになっている。
【0127】
自動ドア装置1Eの機能ブロック図は、図19に示す自動ドア装置1Cの機能ブロック図と同様であるため省略する。
【0128】
自動ドア装置1Eの動作は、上記説明した自動ドア装置1C,1Dの動作と同様であり、出入口を開く方向にドア本体3Eを移動させる間は光源76に第1の色光を発光させて表示部78を第1の色光で発光表示させ、出入口を閉じる方向にドア本体3Eを移動させる間は光源76に第2の色光を発光させて表示部78を第2の色光でを発光表示させる。
【0129】
このように第2の実施の形態の変形例2の自動ドア装置1Eによっても、ドア本体3Eの意匠性を低下させることなく、通行人に注意を促す表示を行い、安全性を確保することができる。
【0130】
[第3の実施の形態]
図26は本発明の第3の実施の形態に係る自動ドア装置の概略正面図、図27は図26におけるA−A線に沿ったドア本体の断面図、図28は図26におけるB−B線に沿ったドア本体の断面図である。
【0131】
図26に示すように、第3の実施の形態に係る自動ドア装置1Fは、図1に示す自動ドア装置1のドア本体3をドア本体3Fに置き換えた構成である。
【0132】
図26〜図28に示すように、ドア本体3Fは、表示板100と、表示板100の周囲を囲む断面コの字形状の鋼製の枠47とを備える。
【0133】
表示板100は、透明なガラス等からなる矩形のドア板101,102を透明な樹脂103により全面接着して構成されている。
【0134】
ドア板101,102の間の樹脂103には、LED等からなる複数の光源104,105が埋め込まれている。光源104,105には、樹脂103に埋め込まれる例えば透明導電膜からなる配線(図示せず)により電力が供給される。
【0135】
光源104,105は、互いに異なる色光を発光するように構成することが好ましい。例えば、光源104には赤色光を発光するLEDを用い、光源105には青色光を発光するLEDを用いる。
【0136】
光源104,105は、ドア本体3Fの正面側(表示板100のドア板101側)に向けて光を出射するように設置される。複数の光源104は、ドア本体3Fの正面側から見たときに表示部106aを構成するように配置され、複数の光源105は、表示部106bを構成するように配置されている。
【0137】
光源104,105は、文字、記号、図形、模様のうちのいずれか1つ以上の組み合わせをなすように配置するのが好ましい。また、表示部106a,106bが、互いに異なる文字、記号、図形、模様のうちのいずれか1つ以上の組み合わせを表示するように、複数の光源104,105が配置されていることが好ましい。
【0138】
図29は光源104,105からなる表示部106a,106bをドア本体3Fの正面側から見た図である。図29において、表示部106aはドア本体3Fが閉まる方向を示す矢印模様を表示し、表示部106bはドア本体3Fが開く方向を示す矢印模様を表示するように光源104,105が配置されている。そして、ドア本体3Fの正面から見ると、表示部106a,106bを組み合わせた両方向の矢印模様を示す表示部106が構成されている。
【0139】
図30は自動ドア装置1Fの機能ブロック図である。図30において、制御部6は、光源104,105に接続され、感知センサ4からの感知信号に基づいて光源104,105の駆動を制御する光源制御手段を有する。これ以外は、図8に示した自動ドア装置1の機能ブロック図と同様であるため説明を省略する。
【0140】
次に、自動ドア装置1Fの動作を説明する。
【0141】
制御部6は、物体を感知した感知センサ4からの感知信号を受信すると、ドア制御部7に制御信号を送信し、ドア制御部7により駆動部8を駆動させてドア本体3Fを開く方向に移動させる。これと同時に制御部6は、ドア本体3Fが移動している間、光源105を発光させる。これにより、ドア本体3Fの正面側から見ると、発光した表示部106bが視認される。
【0142】
ドア本体3Fが全開となる位置まで移動すると、制御部6は、ドア制御部7に制御信号を送信して駆動部8によりドア本体3Fを停止させ、同時に光源105をすべて消灯させる。
【0143】
その後、感知センサ4からの感知信号を受信してから、予め定めた所定時間が経過すると、制御部6は、ドア制御部7に制御信号を送信し、ドア制御部7により駆動部8を駆動させてドア本体3Fを閉じる方向に移動させる。これと同時に制御部6は、ドア本体3Fが移動している間、光源104を発光させる。これにより、ドア本体3Fの正面側から見ると、発光した表示部106aが視認される。
【0144】
その後、ドア本体3Fが閉じた位置まで移動すると、制御部6は、ドア制御部7に制御信号を送信して駆動部8によりドア本体3Fを停止させ、同時に光源104をすべて消灯させる。
【0145】
なお、ドア本体3Fが動き始めることを通行人に事前に知らせるために、光源104,105を発光させるタイミングを、ドア本体3Fの開閉移動を開始する一定時間だけ前にしてもよい。
【0146】
このように第3の実施の形態によれば、出入口を開く方向にドア本体3Fを移動させる間は光源105を発光させてドア本体3Fが開く方向を示す矢印模様の表示部106bを発光表示させ、出入口を閉じる方向にドア本体3Fを移動させる間は光源104を発光させてドア本体3Fが閉じる方向を示す矢印模様の表示部106aを発光表示させるので、第1の実施の形態と同様に、通行人に注意を促して衝突の危険を軽減し、安全性を確保することができる。
【0147】
また、光源104,105を互いに異なる色光を発光する光源とすれば、ドア本体3Fが出入口を開く方向に移動するときと閉じる方向に移動するときとで異なる色が表示されるため、ドア本体3Fの移動方向を通行人により分かりやすく知らせることができる。
【0148】
(変形例)
図31は本発明の第3の実施の形態の変形例に係る自動ドア装置の概略正面図、図32は図31におけるA−A線に沿ったドア本体の断面図、図33は図31におけるB−B線に沿ったドア本体の断面図である。
【0149】
図31に示すように、第3の実施の形態の変形例に係る自動ドア装置1Gは、図26に示す自動ドア装置1Fのドア本体3Fをドア本体3Gに置き換えた構成である。
【0150】
図32、図33に示すように、ドア本体3Gは、透明なガラス等からなるドア板60と、ドア板60の周囲を囲む断面コの字形状の枠47と、ドア板60の表面60a上に設置された表示板110とを備える。
【0151】
表示板110は、ドア板60を幅方向に略横断する幅を有し、ドア板60の高さよりも小さい高さの矩形の透明な板111,112を透明な樹脂113により全面接着して構成されている。板111,112は、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、シリコーン樹脂、シクロポリオレフィン樹脂等などの合成樹脂や、ガラス等からなる。
【0152】
板111,112の間の樹脂113には、図26〜図28に示すドア本体3Fと同様に、LED等からなる複数の光源104,105が埋め込まれ、表示部106a,106bが構成されている。
【0153】
自動ドア装置1Gの機能ブロック図は、図30に示す自動ドア装置1Fの機能ブロック図と同様であるため省略する。
【0154】
自動ドア装置1Gの動作は、上記説明した自動ドア装置1Fの動作と同様であり、出入口を開く方向にドア本体3Gを移動させる間は光源105を発光させてドア本体3Gが開く方向を示す矢印模様の表示部106bを発光表示させ、出入口を閉じる方向にドア本体3Gを移動させる間は光源104を発光させてドア本体3Gが閉じる方向を示す矢印模様の表示部106aを発光表示させる。
【0155】
このように第3の実施の形態の変形例の自動ドア装置1Gによっても、ドア本体3Gの意匠性を低下させることなく、通行人に注意を促す表示を行い、安全性を確保することができる。
【0156】
なお、上記説明した自動ドア装置1F,1Gにおいて、複数の光源104,105をすべて複数の色光を発光することができるLED等により構成し、出入口を開く方向にドア本体3F,3Gを移動させる間はすべての光源104,105に第1の色光を発光させて表示部106を第1の色光で発光表示させ、出入口を閉じる方向にドア本体3F,3Gを移動させる間はすべての光源104,105に第1の色光とは異なる第2の色光を発光させて表示部106を第2の色光で発光表示させるようにしてもよい。
【0157】
また、上述の各実施の形態では、1枚のドア本体を移動させて出入口を開閉させる片開きタイプの自動ドア装置を例にとって説明したが、1対のドア本体を移動させて出入口を開閉させる両開きタイプの自動ドア装置にも本発明は適用可能である。
【0158】
さらに、本発明において、ドア本体を移動させる間に光源を発光させるという意味は、ドア本体が実際に移動している時間だけ連続的に一様に光源を発光させるという態様には限定されない。
【0159】
例えば、ドア本体が移動を開始してから開閉動作が完了しないうちに光源の発光を停止する場合や、ドア本体が移動している間に光源が点滅する場合、あるいは、ドア本体の開閉動作を完了してからもしばらくの間だけ光源が発光するような場合も含まれる。
【0160】
すなわち、ドア本体の移動と関連させて、光源の発光時間は本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜の時間を設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0161】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る自動ドア装置の概略正面図である。
【図2】図1におけるA−A線に沿ったドア本体の断面図である。
【図3】図1におけるB−B線に沿ったドア本体の断面図である。
【図4】図2、図3における凹部周辺の部分拡大図である。
【図5】図1に示す自動ドア装置の導光板に形成される表示部を示す図である。
【図6】図1に示す自動ドア装置の導光板に形成される表示部を示す図である。
【図7】図1に示す自動ドア装置の機能ブロック図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態の変形例1に係る自動ドア装置の概略正面図である。
【図9】図8におけるA−A線に沿ったドア本体の断面図である。
【図10】図8におけるB−B線に沿ったドア本体の断面図である。
【図11】図8におけるC−C線に沿ったドア本体の断面図である。
【図12】本発明の第1の実施の形態の変形例2に係る自動ドア装置の概略正面図である。
【図13】図12におけるA−A線に沿ったドア本体のA−A断面図である。
【図14】図12におけるB−B線に沿ったドア本体の断面図である。
【図15】図12におけるC−C線に沿ったドア本体の断面図である。
【図16】本発明の第2の実施の形態に係る自動ドア装置の概略正面図である。
【図17】図16におけるA−A線に沿ったドア本体の断面図である。
【図18】図16に示す自動ドア装置の導光板に形成される表示部を示す図である。
【図19】図13に示す自動ドア装置の機能ブロック図である。
【図20】本発明の第2の実施の形態の変形例1に係る自動ドア装置の概略正面図である。
【図21】図20におけるA−A線に沿ったドア本体の断面図である。
【図22】図20におけるB−B線に沿ったドア本体の断面図である。
【図23】本発明の第2の実施の形態の変形例2に係る自動ドア装置の概略正面図である。
【図24】図23におけるA−A線に沿ったドア本体の断面図である。
【図25】図23におけるB−B線に沿ったドア本体の断面図である。
【図26】本発明の第3の実施の形態に係る自動ドア装置の概略正面図である。
【図27】図26におけるA−A線に沿ったドア本体の断面図である。
【図28】図26におけるB−B線に沿ったドア本体の断面図である。
【図29】図26に示す自動ドア装置の表示部を示す図である。
【図30】図26に示す自動ドア装置の機能ブロック図である。
【図31】本発明の第3の実施の形態の変形例に係る自動ドア装置の概略正面図である。
【図32】図31におけるA−A線に沿ったドア本体の断面図である。
【図33】図31におけるB−B線に沿ったドア本体の断面図である。
【符号の説明】
【0162】
1,1A〜1G 自動ドア装置
2 駆動ユニット
3,3A〜3G ドア本体
4 感知センサ
6 制御部
7 ドア制御部
8 駆動部
31,32,50,51,75,85 導光板
33,34,60,101,102 ドア板
35,36,76,104,105 光源
37,38,77 基板
39 凹部
39a 反射面
40,40a,40b,78,106,106a,106b 表示部
61 保護板
100,110 表示板
103,113 樹脂
111,112 板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
出入口を開閉するドア本体と、
前記ドア本体を移動させて前記出入口を開閉させる駆動手段と、
設定された領域内の物体を感知する感知手段と、
前記感知手段からの感知信号に基づいて前記駆動手段を制御して前記ドア本体を移動させる制御手段とを備え、
前記ドア本体は、
透明な一対のドア板と、
前記一対のドア板の間に配置された透明な第1の導光板と、
前記第1の導光板の一端面に光を入射可能に配置された第1の光源と、
前記第1の導光板の一方面に形成され、入射される前記第1の光源からの光を他方面側に反射する反射面を有する複数の第1の凹部からなる第1の表示部と、
前記第1の導光板に並列して前記一対のドア板の間に配置された透明な第2の導光板と、
前記第2の導光板の一端面に光を入射可能に配置された第2の光源と、
前記第2の導光板の一方面に形成され、入射される前記第2の光源からの光を他方面側に反射する反射面を有する複数の第2の凹部からなる第2の表示部とを有し、
前記制御手段は、
前記出入口を開く方向に前記ドア本体を移動させる間は前記第1の光源を発光させて前記第1の表示部を発光表示させ、前記出入口を閉じる方向に前記ドア本体を移動させる間は前記第2の光源を発光させて前記第2の表示部を発光表示させる光源制御手段を有することを特徴とする自動ドア装置。
【請求項2】
前記第1の導光板および前記第2の導光板は、前記ドア板を幅方向に略横断する幅を有し、前記第1の導光板および前記第2の導光板の高さは、前記ドア板の高さよりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の自動ドア装置。
【請求項3】
出入口を開閉するドア本体と、
前記ドア本体を移動させて前記出入口を開閉させる駆動手段と、
設定された領域内の物体を感知する感知手段と、
前記感知手段からの感知信号に基づいて前記駆動手段を制御して前記ドア本体を移動させる制御手段とを備え、
前記ドア本体は、
透明なドア板と、
前記ドア板の一面側に配置された透明な第1の導光板と、
前記第1の導光板の一端面に光を入射可能に配置された第1の光源と、
前記第1の導光板の前記ドア板側の一方面に形成され、入射される前記第1の光源からの光を他方面側に反射する反射面を有する複数の第1の凹部からなる第1の表示部と、
前記第1の導光板に並列して配置された透明な第2の導光板と、
前記第2の導光板の一端面に光を入射可能に配置された第2の光源と、
前記第2の導光板の前記ドア板側の一方面に形成され、入射される前記第2の光源からの光を他方面側に反射する反射面を有する複数の第2の凹部からなる第2の表示部と、
前記第1の導光板および前記第2の導光板に並列して、前記第1の導光板および前記第2の導光板よりも前記ドア板から遠い側に配置された透明な保護板とを有し、
前記制御手段は、
前記出入口を開く方向に前記ドア本体を移動させる間は前記第1の光源を発光させて前記第1の表示部を発光表示させ、前記出入口を閉じる方向に前記ドア本体を移動させる間は前記第2の光源を発光させて前記第2の表示部を発光表示させる光源制御手段を有し、
前記第1の導光板、前記第2の導光板および前記保護板は、前記ドア板を幅方向に略横断する幅を有し、前記第1の導光板、前記第2の導光板および前記保護板の高さは、前記ドア板の高さよりも小さいことを特徴とする自動ドア装置。
【請求項4】
前記第1の光源と前記第2の光源とが、互いに異なる色光を発光することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の自動ドア装置。
【請求項5】
前記第1の表示部と前記第2の表示部とが、互いに異なる文字、記号、図形、模様のうちのいずれか1つ以上の組み合わせを表示するように、前記複数の第1の凹部および前記複数の第2の凹部が配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の自動ドア装置。
【請求項6】
前記第1の表示部と前記第2の表示部とが、前記ドア本体の移動方向を示す矢印模様をそれぞれ表示するように、前記複数の第1の凹部および前記複数の第2の凹部が配置されていることを特徴とする請求項5に記載の自動ドア装置。
【請求項7】
出入口を開閉するドア本体と、
前記ドア本体を移動させて前記出入口を開閉させる駆動手段と、
設定された領域内の物体を感知する感知手段と、
前記感知手段からの感知信号に基づいて前記駆動手段を制御して前記ドア本体を移動させる制御手段とを備え、
前記ドア本体は、
透明な一対のドア板と、
前記一対のドア板の間に配置された透明な導光板と、
前記導光板の一端面に光を入射可能に配置され、複数の色光を発光する光源と、
前記導光板の一方面に形成され、入射される前記光源からの光を他方面側に反射する反射面を有する複数の凹部からなる表示部とを有し、
前記制御手段は、
前記出入口を開く方向に前記ドア本体を移動させる間は前記光源を第1の色光で発光させて前記表示部を前記第1の色光で発光表示させ、前記出入口を閉じる方向に前記ドア本体を移動させる間は前記光源を前記第1の色光とは異なる第2の色光で発光させて前記表示部を前記第2の色光で発光表示させる光源制御手段を有することを特徴とする自動ドア装置。
【請求項8】
前記導光板は、前記ドア板を幅方向に略横断する幅を有し、前記導光板の高さは、前記ドア板の高さよりも小さいことを特徴とする請求項7に記載の自動ドア装置。
【請求項9】
出入口を開閉するドア本体と、
前記ドア本体を移動させて前記出入口を開閉させる駆動手段と、
設定された領域内の物体を感知する感知手段と、
前記感知手段からの感知信号に基づいて前記駆動手段を制御して前記ドア本体を移動させる制御手段とを備え、
前記ドア本体は、
透明なドア板と、
前記ドア板の一面側に配置された透明な導光板と、
前記導光板の一端面に光を入射可能に配置され、複数の色光を発光する光源と、
前記導光板の前記ドア板側の一方面に形成され、入射される前記光源からの光を他方面側に反射する反射面を有する複数の凹部からなる表示部と、
前記導光板に並列して、前記導光板よりも前記ドア板から遠い側に配置された透明な保護板とを有し、
前記制御手段は、
前記出入口を開く方向に前記ドア本体を移動させる間は前記光源を第1の色光で発光させて前記表示部を前記第1の色光で発光表示させ、前記出入口を閉じる方向に前記ドア本体を移動させる間は前記光源を前記第1の色光とは異なる第2の色光で発光させて前記表示部を前記第2の色光で発光表示させる光源制御手段を有し、
前記導光板および前記保護板は、前記ドア板を幅方向に略横断する幅を有し、前記導光板および前記保護板の高さは、前記ドア板の高さよりも小さいことを特徴とする自動ドア装置。
【請求項10】
出入口を開閉するドア本体と、
前記ドア本体を移動させて前記出入口を開閉させる駆動手段と、
設定された領域内の物体を感知する感知手段と、
前記感知手段からの感知信号に基づいて前記駆動手段を制御して前記ドア本体を移動させる制御手段とを備え、
前記ドア本体は、
互いに貼り合わされた透明な1対のドア板と、
前記1対のドア板の間に配置された複数の第1の光源からなる第1の表示部と、
前記1対のドア板の間に配置された複数の第2の光源からなる第2の表示部とを有し、
前記制御手段は、
前記出入口を開く方向に前記ドア本体を移動させる間は前記複数の第1の光源を発光させて前記第1の表示部を発光表示させ、前記出入口を閉じる方向に前記ドア本体を移動させる間は前記複数の第2の光源を発光させて前記第2の表示部を発光表示させる光源制御手段を有することを特徴とする自動ドア装置。
【請求項11】
出入口を開閉するドア本体と、
前記ドア本体を移動させて前記出入口を開閉させる駆動手段と、
設定された領域内の物体を感知する感知手段と、
前記感知手段からの感知信号に基づいて前記駆動手段を制御して前記ドア本体を移動させる制御手段とを備え、
前記ドア本体は、
透明なドア板と、
前記ドア板の一方面上に配置された表示板とを有し、
前記表示板は、
互いに貼り合わされた透明な1対の板と、
前記1対の板の間に配置された複数の第1の光源からなる第1の表示部と、
前記1対の板の間に配置された複数の第2の光源からなる第2の表示部とを有し、
前記制御手段は、
前記出入口を開く方向に前記ドア本体を移動させる間は前記複数の第1の光源を発光させて前記第1の表示部を発光表示させ、前記出入口を閉じる方向に前記ドア本体を移動させる間は前記複数の第2の光源を発光させて前記第2の表示部を発光表示させる光源制御手段を有することを特徴とする自動ドア装置。
【請求項12】
前記第1の光源と前記第2の光源とが、互いに異なる色光を発光することを特徴とする請求項10または11に記載の自動ドア装置。
【請求項13】
前記第1の表示部と前記第2の表示部とが、互いに異なる文字、記号、図形、模様のうちのいずれか1つ以上の組み合わせを表示するように、前記複数の第1の光源および前記複数の第2の光源が配置されていることを特徴とする請求項10乃至12のいずれか1項に記載の自動ドア装置。
【請求項14】
前記第1の表示部と前記第2の表示部とが、前記ドア本体の移動方向を示す矢印模様をそれぞれ表示するように、前記複数の第1の光源および前記複数の第2の光源が配置されていることを特徴とする請求項13に記載の自動ドア装置。
【請求項15】
出入口を開閉するドア本体と、
前記ドア本体を移動させて前記出入口を開閉させる駆動手段と、
設定された領域内の物体を感知する感知手段と、
前記感知手段からの感知信号に基づいて前記駆動手段を制御して前記ドア本体を移動させる制御手段とを備え、
前記ドア本体は、
互いに貼り合わされた透明な1対のドア板と、
前記1対のドア板の間に配置された複数の色光を発光する複数の光源からなる表示部とを有し、
前記制御手段は、
前記出入口を開く方向に前記ドア本体を移動させる間は前記複数の光源を第1の色光で発光させて前記表示部を前記第1の色光で発光表示させ、前記出入口を閉じる方向に前記ドア本体を移動させる間は前記複数の光源を前記第1の色光とは異なる第2の色光で発光させて前記表示部を前記第2の色光で発光表示させる光源制御手段を有することを特徴とする自動ドア装置。
【請求項16】
出入口を開閉するドア本体と、
前記ドア本体を移動させて前記出入口を開閉させる駆動手段と、
設定された領域内の物体を感知する感知手段と、
前記感知手段からの感知信号に基づいて前記駆動手段を制御して前記ドア本体を移動させる制御手段とを備え、
前記ドア本体は、
透明なドア板と、
前記ドア板の一方面上に配置された表示板とを有し、
前記表示板は、
互いに貼り合わされた透明な1対の板と、
前記1対の板の間に配置された複数の色光を発光する複数の光源からなる表示部とを有し、
前記制御手段は、
前記出入口を開く方向に前記ドア本体を移動させる間は前記複数の光源を第1の色光で発光させて前記表示部を前記第1の色光で発光表示させ、前記出入口を閉じる方向に前記ドア本体を移動させる間は前記複数の光源を前記第1の色光とは異なる第2の色光で発光させて前記表示部を前記第2の色光で発光表示させる光源制御手段を有することを特徴とする自動ドア装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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