説明

自動取引装置

【課題】 取引を行っている操作者に他人が取引画面を覗き見可能な位置にいる旨を警告して操作者自身に重要な取引情報などを他人に覗き見させないように促すことができ、さらには、取引画面が覗き見可能な位置にいる人物に対しても注意を促す効果がある。
【解決手段】 取引中において、取引画面を目視可能な位置の画像をカメラ部101にて撮影し、上記カメラ部101にて撮影した画像から全ての顔画像を検出する顔検出処理を顔検出部111が行い、上記顔検出部111にて操作者以外の顔が検出された場合には表示部103を用いて当該操作者に他人が取引画面を覗き見可能な位置にいることを報知するようにしたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、取引に関する情報を表示する表示部を有し、例えば、操作者自身の操作によって現金の入出金を行うATM(automatic teller machine)やカード等を発行する発行装置などの自動取引装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、現金の入出金を行うATMやカードを発行する発行装置などの自動取引装置では、操作者自身の操作によって、現金の入出金やカード発行などの取引を行うようになっている。例えば、ATMでは、操作者がクレジットカードあるいは通帳を投入して暗号番号等の個人情報を入力することにより現金の入出金等の取引を行う。このような取引において、従来の自動取引装置では、操作案内を報知したり操作者に取引内容を確認させたりするため、取引中に、操作者が入力する暗証番号等の個人情報などの取引に関する情報を画面上に表示するようになっている。
【0003】
このような自動取引装置では、個人情報などの取引に関する情報を画面に表示すると、操作者以外の人物に取引内容が覗き見されてしまう可能性がある。特に、ATMなどでは、暗証番号等の個人情報が覗き見されて不正使用されると、不正な取引が行われ、利用者に多大な損害が発生する。このため、従来、覗き見防止機能付きの自動取引装置として、操作者の取引画面や入力操作が他人へ見えないようにするため、画面上に偏光シートを貼り付けたり、操作部としてのテンキーボードを筐体の凹部に設けたりするものが開示されている(例えば、特許文献1)。
【0004】
しかしながら、上記のような覗き見防止機能のように、表示画面上に偏光シートを貼り付けると操作者自身も表示画面が見づらくなるという問題点があり、テンキーボードを筐体の凹部に設けると操作性が悪くなるという問題点がある。また、従来の自動取引装置では、操作者が表示画面を見ながら操作を行うようになっているため、操作者の背後などから覗き見されていても操作者自身が気づかないことが多いという問題点がある。
【特許文献1】特開平5−334527号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明は、上記のような問題点を解決するものであり、取引に関する情報を操作者以外の人物が覗き見ることを防止することができ、セキュリティ性が高い自動取引装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明の自動取引装置は、操作者の操作に応じて取引を行うものにおいて、操作者により情報が入力される情報入力手段と、この情報入力手段による入力に応じて前記操作者との取引に関する情報を表示する表示手段と、この表示手段により表示している情報を見ることが可能な位置の画像を撮影する撮影手段と、この撮影手段により撮影した画像から顔画像を検出する顔検出手段と、この顔検出手段により前記操作者以外の人物の顔が検出されたか否かを判断する判断手段と、この判断手段により前記操作者以外の人物の顔画像が検出されたと判断した場合、前記操作者に前記表示手段により表示している情報を見ることが可能な位置に操作者以外の人物が存在することを報知する報知手段とを有する。
【0007】
この発明の自動取引装置は、操作者の操作に応じて取引を行うものにおいて、操作者により情報が入力される情報入力手段と、この情報入力手段による入力に応じて前記操作者との取引に関する情報を表示する表示手段と、この表示手段により表示されている情報が見ることが可能な領域の画像を撮影する撮影手段と、この撮影手段により撮影した画像から顔画像を検出する顔検出手段と、この顔検出手段により前記操作者以外の人物の顔が検出されたか否かを判断する判断手段と、この判断手段により前記操作者以外の人物の顔画像が検出されたと判断した場合、前記操作者以外の覗き見を防止する覗き見防止手段とを有する。
【発明の効果】
【0008】
この発明によれば、取引に関する情報を操作者以外の人物が覗き見ることを防止することができ、セキュリティ性が高い自動取引装置を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、この発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0010】
以下に説明する第1〜第4の実施の形態に係る自動取引装置100は、利用者自身の操作によって当該利用者との自動取引を行う装置であって、例えば、キャッシュカードや通帳を用いて暗証番号等の個人情報を入力することにより現金の入出金を行うATM、暗証番号等の個人情報を入力することによりカードやチケット等を発行する装置などの運用形態を想定しているものである。
【0011】
まず、第1の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る自動取引装置100の外観構成を示す図である。また、図2は、図1の自動取引装置100の構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、自動取引装置100は、カメラ部101、情報入力部102、表示部103、制御部104、および、取引処理部105などを有している。
【0012】
上記カメラ部101は、静止画像あるいは動画像を撮影するデジタルビデオカメラ等により構成される。このカメラ部101は、上記表示部103が表示する表示画面を人物が目視可能な領域の画像を撮影するように設置され、撮影手段として機能する。
【0013】
上記情報入力部102は、上記表示部103に設けられたタッチパネル、あるいはテンキーなどのハードキーにより構成される。上記情報入力部102は、当該自動取引装置100にて取引を行う人物(操作者)P1によって種々の情報が入力される情報入力手段として機能する。
【0014】
上記表示部103は、液晶表示装置などにより構成される。上記表示部103は、上記制御部104により表示内容が制御されるようになっている。上記表示部103には、上記情報入力部102にて操作者P1が入力した情報、取引に関する情報(取引内容等)、あるいは操作者P1に対する操作案内などを表示する表示手段として機能するとともに、操作者に対して注意などを報知する報知手段としても機能する。また、報知手段としては、操作者P1に対する注意などを音声で出力するスピーカを設けても良い。
【0015】
上記制御部104は、当該自動取引装置100全体の制御を司るものである。上記制御部104は、CPU、各種のメモリ、各種インターフェースなどにより構成される。上記制御部104では、CPUが予めメモリに記憶されている制御プログラムを実行することにより種々の処理機能を実現している。例えば、図2に示すように、上記制御部104では、取得した画像から人物の顔画像を検出する顔検出部111の機能を実現している。
【0016】
上記顔検出部111は、上記カメラ部101にて撮影した画像から人物の顔を検出するものであり、顔検出手段として機能する。上記顔検出部111は、画像に存在する人物の顔画像を全て検出するようになっている。つまり、上記顔検出部111は、上記カメラ部101にて複数の人物の顔が撮影された場合、その画像から複数の人物の顔画像を全て検出するようになっている。
【0017】
上記取引処理部105は、当該自動取引装置100による取引処理を実行するものである。例えば、当該自動取引装置100がATMとして運用される場合、上記取引処理部105は、現金の入出金等の処理を行う現金処理部として設置される。また、カードやチケット等を販売する装置として運用される場合、上記取引処理部105は、カードやチケットの発券処理などを行う処理部として設置される。
【0018】
次に、上記表示部103の表示例について説明する。
図3は、上記カメラ部101にて複数の人物の顔を撮影した場合における上記表示部103の表示画面の例を示す図である。
当該自動取引装置100での取引中において、上記表示部103には、図3に示すように、操作案内表示領域121、情報表示欄122、上記カメラ部101にて撮影している画像表示領域123、警告表示領域124などが表示されるようになっている。
【0019】
上記操作案内表示領域121には、上記情報入力部102にて情報を入力する操作者(取引を行う利用者)に対する操作内容の案内が表示される。上記情報表示欄122は、当該操作者が上記情報入力部102にて入力した情報あるいは当該操作者が上記情報入力部102にて入力した情報に基づく取引に関する情報などが表示される表示欄である。
【0020】
上記画像表示領域123には、上記カメラ部101にて撮影している画像が表示される。上記警告表示領域124には、当該操作者P1に対する警告が表示される。なお、上記画像表示領域123における画像表示は、常時、上記カメラ部101にて撮影している画像を表示するようにしても良いが、本第1の実施の形態では後述する動作によって上記カメラ部101で撮影した画像から操作者以外の人物P2の顔画像(複数の人物の顔画像)が検出されたときのみ表示されるものとする。また、上記警告表示領域124における警告表示は、後述する動作によって上記カメラ部101で撮影した画像から操作者以外の人物P2の顔画像(複数の人物の顔画像)が検出されたときのみに表示される。
【0021】
次に、上記のように構成される自動取引装置100の動作について説明する。
図4は、第1の実施の形態としての自動取引装置100の動作例を説明するためのフローチャートである。
待機状態の自動取引装置100において、上記表示部103には待機画面が表示されており(ステップS111)、上記カメラ部101は当該自動取引装置100前方(表示部103の画面を人物が目視できる範囲)の画像を撮影して上記制御部104へ供給している(ステップS112)。さらに、この状態において、上記制御部104では、上記カメラ部101からの画像を受信し、上記顔検出部111により上記カメラ部101が撮影した画像に人物の顔画像が存在するか否かを検出する処理を行っている(ステップS113)。
【0022】
すなわち、上記のような待機状態において当該自動取引装置100の前方に人物が現れると、当該人物の顔画像が上記カメラ部101にて撮影される。すると、上記制御部104の顔検出部111は、上記カメラ部101が撮影した画像から当該人物(操作者)P1の顔画像を検出する(ステップS114)。このように待機状態において顔検出部111が人物の顔画像を検出すると(ステップS114、YES)、上記制御部104は、上記表示部103に取引画面を表示し(ステップS115)、当該操作者P1との取引処理を開始する。取引を開始すると、上記制御部104は、上記情報入力部102にて当該操作者が入力する情報に応じて取引処理を実行する(ステップS116)。
【0023】
この取引処理の実行中において、上記制御部104は、上記カメラ部101にて撮影した画像から複数の人物の顔画像が検出されたか否かにより当該操作者以外の人物P2の顔が上記表示部103を覗き見可能な位置に存在していないかをチェックし、当該操作者以外の人物P2の顔が上記表示部103を覗き見可能な位置に存在する場合には操作者P1に注意を促すようになっている(ステップS117〜S122)。
【0024】
すなわち、取引処理中において、上記カメラ部101は、上記表示部103を目視可能な範囲の画像を撮影している(ステップS117)。上記カメラ部101にて撮影された画像は、随時、上記制御部104へ供給される。上記制御部104では、上記顔検出部111によって上記カメラ部101から供給される画像に対して顔画像の検出処理(顔検出処理)を行う(ステップS118)。この顔検出処理では、上記カメラ部101にて撮影された画像に存在する全ての顔画像を検出するようになっている。上記制御部104は、上記顔検出処理による処理結果に基づいて操作者以外の人物P2が上記表示部103を目視可能な位置に存在するか否かを判断する(ステップS119)。
【0025】
当該自動取引装置100での取引中において操作者P1は上記表示部103の表示画面を目視しているため、操作者P1の顔は常に上記カメラ部101にて撮影される。これに対して、操作者以外の人物P2は、他人(操作者)が操作中(取引中)において、他人の取引内容を覗き見しないように(あるいは覗き見しているという疑いをもたれないように)、上記表示部103を目視できない位置(顔の位置が目視できない位置)にいるようになっている。言い換えると、他人の取引内容を覗き見しようとする人物(あるいは覗き見が可能な人物)の顔は、他人が操作中(取引中)に、上記表示部103を目視可能な位置に存在することなる。
【0026】
つまり、上記カメラ部101にて撮影される画像には、少なくとも操作者P1の顔画像が含まれるが、操作者以外の人物P2の顔が表示部103の表示内容を目視可能な位置にある場合、上記カメラ部101にて撮影した画像には操作者以外の人物P2の顔画像も含まれることになる。したがって、上記制御部104では、上記顔検出部111による顔検出処理の結果として複数の人物の顔画像が検出されたか否かにより操作者以外の人物P2の顔画像が検出されたか否かを判断する(ステップS119)。
【0027】
この判断によって操作者以外の人物P2の顔画像が検出されたと判断した場合(ステップS119、YES)、上記制御部104は、当該操作者P1に他人が取引画面を覗き見可能である旨の注意を促す警告を上記表示部103に表示する。この警告としては、例えば、図3に示すように、上記表示部103に上記カメラ部101が撮影している画像を表示するとともに(ステップS120)、操作者以外の人物P2の顔が上記表示部103の画面を覗き見可能な位置にいる旨の注意文言を表示する(ステップS121)。
【0028】
上記ステップS117〜S121のような操作者以外の人物P2の検出及び警告表示などの処理は、取引中(ステップS122、NO)、常時行われ、当該操作者P1による取引が終了した時点で終了する(ステップS122、YES)。つまり、取引が終了すると、上記制御部104は、上記ステップS111に戻り、上記表示部103に待機画面を表示し、次の操作者に対する取引が可能な待機状態となる。
【0029】
上記のように、第1の実施の形態では、取引中において、取引画面を目視可能な位置の画像をカメラ部にて撮影し、上記カメラ部にて撮影した画像から全ての顔画像を顔検出部111にて検出し、上記顔検出部111にて操作者以外の顔を検出した場合には当該操作者に他人が取引画面を覗き見している可能性がある旨を報知するようにしたものである。
【0030】
これにより、取引を行っている操作者に他人が取引画面を覗き見可能な位置にいる旨を警告して操作者自身に重要な取引情報などを他人に覗き見させないように促すことができ、さらには、他人が覗き見可能な位置に存在する旨を報知することによって取引画面が覗き見可能な位置にいる人物に対しても注意を促す効果がある。このような結果として、自動取引装置における取引に関する情報としての個人情報や取引情報などのセイキュリティを確保することができる。
【0031】
次に、第2の実施の形態について説明する。
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る自動取引装置200の外観構成を示す図である。また、図6は、図5の自動取引装置200の構成例を示すブロック図である。
図5及び図6に示すように、自動取引装置200は、カメラ部101、情報入力部102、表示部103、制御部104、取引処理部105、顔検出部111、および表示調整部211などを有している。
【0032】
図5及び図6に示すように、本第2の実施の形態に係る自動取引装置200は、自動取引装置100に表示調整部211を設けたものである。従って、本第2の実施の形態では、図1及び図2に示すような上記第1の実施の形態で説明した自動取引装置100と同様な構成については、同一箇所に同一符号を付し、詳細な説明を省略するものとする。
【0033】
上記表示調整部211は、上記表示部103が表示する画面の視野角を調整するものであり、調整手段(覗き見防止手段)として機能する。上記表示調整部211は、例えば、上記表示部103の表示画面における視野角を制御する偏光パネルなどにより構成される。上記表示調整部211は、上記制御部104の制御に応じて上記表示部103が表示する画面の視野角を調整する。例えば、上記表示調整部211が電圧変化によって視野角を変更する偏光パネルで構成される場合、上記表示調整部211は、上記制御部104による電圧制御に応じて上記表示部103が表示する画面の視野角を調整するようになっている。
【0034】
次に、上記表示部103が表示する画面の視野角について説明する。
図7は、上記表示部103にて表示する画面の視野角θ1の例を示す図である。図8は、上記表示部103が表示する画面の視野角θ2の例を示す図である。
図7に示す視野角θ1と図8に示す視野角θ2とは、上記制御部104による制御に応じて上記表示調整部211が調整されるものである。ここで、図7は、上記表示部103の通常の表示状態、つまり、上記表示調整部211にて上記表示部103の表示画面の視野角を調整していない状態の視野角θ1を示すものとする。これに対して、図8は、上記表示調整部211にて上記表示部103の表示画面の視野角を調整した状態の視野角θ2を示すものとする。
【0035】
この第2の実施の形態では、待機状態、あるいは、取引中において操作者P1の顔のみが上記カメラ部101に撮影されている場合(操作者以外の人物P2の顔が上記カメラ部101で撮影されていない場合)に、上記表示部103の表示画面の表示状態を視野角θ1とし、取引中において操作者以外の人物P2の顔が上記カメラ部101にて撮影されている場合に、上記表示部103の表示画面の表示状態を視野角θ2に調整するものとする。
【0036】
一般に、上記表示部103が表示する画面を目視する操作者P1にとっては、視野角が広い方が画面を見やすい。しかしながら、表示画面の視野角が広ければ広いほど、様々な角度から画面を目視することが可能となるため、操作者以外の人物P2が上記表示部103が表示する画面を覗き見ることが容易になってしまう。例えば、図8に示すように、操作者P1は、視野角θ2でも上記表示部103の表示画面を目視することができる。これに対して、操作者以外の人物P2は、視野角θ1では表示部103が表示している画面を目視することができるが、視野角θ2では上記表示部103が表示している画面を目視することができないようになっている。
【0037】
このため、取引中においては、上記カメラ部101が撮影する画像に操作者以外の人物がいない場合(つまり、操作者以外の顔が検出されていない場合)は、図7に示すように、視野角θ1として広い視野角で上記表示部103の画面を表示し、上記カメラ部101が撮影する画像に操作者以外の人物P2が存在する場合(つまり、操作者以外の顔が検出されている場合)は、図8に示すように、視野角θ2として狭い視野角で上記表示部103の画面を表示する。なお、取引を行っていない待機状態においては、図7に示すように、視野角θ2として広い視野角で上記表示部103の画面を表示する。
【0038】
これにより、操作者以外の人物が画面を目視可能な位置に存在しない場合には、広い視野角で画面を表示することにより操作者が見やすい画面を表示することができ、操作者以外の人物が画面を目視可能な位置に存在する場合には、狭い視野角で画面を表示することにより操作者以外の人物が画面を覗き見しにくいようにすることができる。
【0039】
次に、上記のように構成される自動取引装置200の動作について説明する。
図9は、第2の実施の形態としての自動取引装置200の動作例を説明するためのフローチャートである。
上記自動取引装置200では、待機状態において視野角θ1で表示部103に待機画面を表示し、上記カメラ部101が撮影した画像から人物の顔画像を検出した際に当該人物(操作者)P1との取引処理を実行する(ステップS211〜S216)。なお、上記ステップS211〜S216の処理は、上記第1の実施の形態で説明したステップS111〜S116の処理と同様であるため詳細な説明を省略するものとする。
【0040】
このような取引処理の実行中において、上記制御部104は、上記カメラ部101にて撮影した画像から複数の人物の顔画像が検出されたか否かにより当該操作者以外の人物P2が上記表示部103を目視可能な位置に存在していないかをチェックし、当該操作者以外の人物P2が上記表示部103を目視可能な位置に存在する場合には上記表示部103が表示する画面の視野角を狭くするようになっている(ステップS217〜S222)。
【0041】
すなわち、取引処理中において、上記カメラ部101は、常時、上記表示部103を目視可能な顔の位置となる範囲の画像を撮影している(ステップS217)。上記カメラ部101にて撮影された画像は、上記制御部104へ供給される。上記制御部104では、上記顔検出部111によって上記カメラ部101から供給される画像に対して顔画像の検出処理(顔検出処理)を行う(ステップS218)。この顔検出処理では、上記カメラ部101にて撮影した画像に存在する全ての顔画像を検出するようになっている。上記制御部104は、上記顔検出処理による処理結果に基づいて操作者以外の人物が上記表示部103を目視可能な位置にいるか否かを判断する(ステップS219)。
【0042】
取引中において操作者P1は上記表示部103の表示画面を目視しているため、操作者P1の顔が常に上記カメラ部101にて撮影される。これに対して、操作者以外の人物P2は、他人(操作者)が操作中(取引中)において、他人の取引内容を覗き見しないように(あるいは覗き見しているという疑いをもたれないように)、上記表示部103を目視できない位置)にいるようになっている。言い換えると、他人の取引内容を覗き見しようとする人物(あるいは覗き見が可能な人物)の顔は、他人が操作中(取引中)に、上記表示部103を目視可能な位置に存在することなる。
【0043】
つまり、上記カメラ部101にて撮影される画像には、少なくとも操作者P1の顔画像が含まれるが、操作者以外の人物P2の顔が表示部103を目視可能な位置にある場合、上記カメラ部101にて撮影した画像には操作者以外の人物P2の顔画像も含まれることになる。したがって、上記制御部104では、上記顔検出部111による顔検出処理の結果として複数の人物の顔画像が検出されたか否かにより操作者以外の人物P2の顔画像が検出されたか否かを判断する(ステップS219)。
【0044】
この判断によって操作者以外の人物P2の顔画像が検出されたと判断した場合(ステップS219、YES)、上記制御部104は、上記表示調整部211にて上記表示部103が表示する画面の視野角を狭くする(ステップS220)。例えば、上記制御部104は、図8に示すように、上記表示調整部211にて視野角θ1で表示していた上記表示部103の表示画面を視野角θ2とするように制御する。これにより、操作者以外の人物P2の顔画像が検出された場合には、上記表示部103の表示画面が操作者P1以外には見難い視野角に調整される。
【0045】
上記ステップS217〜S220のような操作者以外の人物の検出及び視野角の調整などの処理は、取引中(ステップS221、NO)、常時行われ、当該操作者P1による取引が終了した時点で終了する(ステップS221、YES)。また、取引が終了すると、上記制御部104は、上記表示調整部211にて上記表示部103が表示する画面の視野角をθ1とし、上記ステップS211に戻って待機画面を表示することにより、次の操作者に対する取引が可能な待機状態となる。
【0046】
上記のように、第2の実施の形態では、取引中において、取引画面を目視可能な範囲の画像をカメラ部にて撮影し、上記カメラ部にて撮影した画像に存在する全ての顔画像を顔検出部111にて検出し、上記顔検出部111にて操作者以外の顔を検出した場合には表示部103が表示する取引画面の視野角を表示調整部にて調整するようにしたものである。
【0047】
これにより、取引を行っている間に、操作者以外の人物が取引画面を覗き見可能な位置に現れたら、画面の視野角を狭くすることができ、操作者以外には取引画面を目視できないようにすることができる。その結果として、自動取引装置での取引に関する情報としての個人情報や取引情報などのセキュリティ性を確保することができる。
【0048】
また、上記第2の実施の形態としては、表示画面の視野角全体の広さを調整する場合について説明したが、表示調整部211が特定の方向についての視野角を調整できるものであれば、操作者以外の人物が存在する位置(方向)についてのみ視野角を狭くするようにしても良い。例えば、表示調整部が左、右、上、下について視野角を調整することが可能な場合、操作者以外の人物が表示画面の左側(あるいは、右側、下側、上側)に存在すれば表示画面の左側(あるいは、右側、下側、上側)の視野角のみを狭くするようにすることも可能である。
【0049】
また、第2の実施の形態は、第1の実施の形態と組み合わせて実施するようにしても良い。例えば、操作者以外の人物の顔画像が検出された場合に、上記のように表示部103が表示する画面の視野角を狭くするとともに、上記カメラ部101が撮影している画像を上記表示部103に表示したり、覗き見可能な位置に操作者以外の人物が存在する旨の注意文言を表示したりする。これにより、操作者以外の人物が画面を覗き見し難くするとともに、当該操作者に注意を促すことが可能となる。
【0050】
次に、第3の実施の形態について説明する。
図10は、本発明の第3の実施の形態に係る自動取引装置300の外観構成を示す図である。また、図11は、図10の自動取引装置300の構成例を示すブロック図である。
図10及び図11に示すように、自動取引装置300は、カメラ部101、情報入力部102、表示部103、制御部104、取引処理部105、顔検出部111、および駆動機構部311などを有している。
【0051】
図10及び図11に示すように、本第3の実施の形態に係る自動取引装置300は、第1の実施の形態で説明した自動取引装置100に駆動機構部311を設けたものである。従って、本第3の実施の形態では、図1及び図2に示すような上記第1の実施の形態で説明した自動取引装置100と同様な構成については、同一箇所に同一符号を付し、詳細な説明を省略するものとする。
【0052】
上記駆動機構部311は、上記表示部103の表示画面の向きを駆動させるものであり、駆動手段(覗き見防止手段)として機能する。上記駆動機構部311は、例えば、上記表示部103の表示画面の向きを変化させるためのモータやブラケットなどにより構成される。上記駆動機構部311は、上記制御部104の制御に応じて上記表示部103の表示画面の向き(角度)を傾ける。例えば、上記駆動機構部311がモータによって上記表示部103の表示画面の向きを変更する機構で構成される場合、上記駆動機構部311は、上記制御部104による制御に応じてモータを回転させて上記表示部103の表示画面の向き(角度)を調整するようになっている。
【0053】
次に、上記駆動機構部311の構成例について説明する。
図12は、駆動機構部311の構成例を示す側面図である。また、図13は、駆動機構部311と表示部103との構成例を示す正面図である。図12及び図13に示す構成例では、上記駆動機構部311は、モータ321、ブラケット322などにより構成されている。
【0054】
上記モータ321は、例えば、ステッピングモータにより構成され、上記制御部104からの駆動パルスに応じて回転する。上記ブラケット322は、上記表示部103の表示画面を保持する部材で構成され、上記モータ321にも連結されている。上記ブラケット322は、上記モータ321の回転に応じて回転し、それに伴って上記表示部103の表示画面を傾けるようになっている。特に、図12及び図13に示す構成例では、上記ブラケット322は、上記モータ321の回転に伴って上記表示部103の表示画面を左右方向に傾けるようになっている。
【0055】
すなわち、上記駆動機構部311では、制御部104からの制御信号に応じてモータ321が回転し、その回転に伴って上記ブラケット322が傾き、そのブラケットに支持された表示部103の表示画面が傾く。このような構成によって、上記制御部104は、表示部103の表示画面の傾きを制御することが可能となる。
【0056】
なお、図12及び図13に示す構成例では、上記駆動機構部311は、上記表示部103の表示画面を左右に傾ける構造となっているが、これに限らず、上記制御部104にて上記表示部103の表示画面の傾きを制御できる機構であれば、表示画面を上下方向に傾ける構造にしても良いし、表示画面を上下左右に傾ける構造としても良い。
【0057】
次に、上記駆動機構部311による表示部103の表示画面の傾きについて説明する。
図14は、上記表示部103の表示画面を傾けていない状態の例を示す図である。図15は、上記表示部103の表示画面を傾けた状態の例を示す図である。ここで、図14は、上記表示部103の通常の表示状態、つまり、上記駆動機構部311にて上記表示部103の表示画面を傾けていない状態の視野領域を示すものである。これに対して、図15は、上記駆動機構部311にて上記表示部103の表示画面を傾けた状態の可視範囲を示すものである。
【0058】
この第3の実施の形態では、待機状態、あるいは、取引中において操作者の顔のみが上記カメラ部101に撮影されている場合(操作者以外の人物の顔が上記カメラ部101で撮影されていない場合)、上記表示部103の表示画面を通常(傾きなし)の状態とし、取引中において操作者以外の人物の顔が上記カメラ部101にて撮影されている場合、上記表示部103の表示画面を操作者以外の人物の位置に応じて傾けるものとする。
【0059】
例えば、図14に示す状態では、操作者P1の顔と操作者P1の左側(紙面に向かって左側)に存在する操作者以外の人物P2の顔とは、共に上記表示部103の視野領域に存在するため、両者が上記表示部103が表示している内容を目視できる。これに対して、図15に示す状態では、操作者P1の左側に存在する人物P2の顔の位置に応じて表示部103の表示画面を右側に傾けたことにより、人物P2の顔が上記表示部103の視野領域から外れている。このため、図15に示す状態では、操作者P1は表示部103が表示している内容を目視できるが、人物P2は表示部103が表示している内容を目視することができない。
【0060】
すなわち、取引中において、上記カメラ部101が撮影する画像に操作者以外の人物がいない場合(つまり、カメラ部101にて撮影した画像から操作者以外の顔が検出されていない場合)は、図14に示すように、上記表示部103の表示画面を通常状態とし、上記カメラ部101が撮影する画像に操作者以外の人物が存在する場合(つまり、カメラ部101にて撮影した画像から操作者以外の顔が検出されている場合)は、図15に示すように、操作者以外の人物が表示内容を目視できないように上記表示部103の表示画面を傾ける。
【0061】
これにより、操作者以外の人物が画面を目視可能な位置に存在しない場合には、画面を傾けることなく操作者が見やすい画面を表示することができ、操作者以外の人物が画面を目視可能な位置に存在する場合には、操作者以外の人物の顔位置に応じて画面を傾けることにより操作者以外の人物が画面を覗き見しにくいようにすることができる。
【0062】
次に、上記のように構成される自動取引装置300の動作について説明する。
図16は、第3の実施の形態としての自動取引装置300の動作例を説明するためのフローチャートである。
上記自動取引装置300では、待機状態において表示部103の表示画面を傾けることなく待機画面を表示し、上記カメラ部101が撮影した画像から人物(操作者)の顔画像を検出した際に当該操作者との取引処理を実行する(ステップS311〜S316)。なお、上記ステップS311〜S316の処理は、上記第1の実施の形態で説明したステップS111〜S116の処理と同様であるため詳細な説明を省略するものとする。
【0063】
このような取引処理の実行中において、上記制御部104は、上記カメラ部101にて撮影した画像から複数の人物の顔画像が検出されたか否かにより当該操作者以外の人物P2が上記表示部103の表示内容を目視可能な位置に存在していないかをチェックし、当該操作者以外の人物P2が上記表示部103を目視可能な位置に存在する場合にはその人物P2の位置に応じて上記表示部103の表示画面を傾けるようになっている(ステップS317〜S323)。
【0064】
すなわち、取引処理中において、上記カメラ部101は、常時、通常状態の表示部103の表示画面を目視可能な可視範囲の画像を撮影している(ステップS317)。上記カメラ部101にて撮影された画像は、上記制御部104へ供給される。上記制御部104では、上記顔検出部111によって上記カメラ部101から供給される画像に対して顔画像の検出処理(顔検出処理)を行う(ステップS318)。この顔検出処理では、上記カメラ部101にて撮影した画像に存在する全ての顔画像を検出するようになっている。上記制御部104は、上記顔検出処理による顔画像の検出結果に基づいて操作者以外の人物P2が上記表示部103を目視可能な位置にいるか否かを判断する(ステップS319)。
【0065】
取引中において操作者P1は上記表示部103の表示画面を目視しているため、操作者P1の顔が常に上記カメラ部101にて撮影される。これに対して、操作者以外の人物P2は、他人(操作者)が操作中(取引中)において、他人の取引内容を覗き見しないように(あるいは覗き見しているという疑いをもたれないように)、上記表示部103を目視できない位置)にいるようになっている。言い換えると、他人の取引内容を覗き見しようとする人物(あるいは覗き見が可能な人物)の顔は、他人が操作中(取引中)に、上記表示部103を目視可能な位置に存在することなる。
【0066】
つまり、上記カメラ部101にて撮影される画像には、少なくとも操作者P1の顔画像が含まれるが、操作者以外の人物P2の顔が表示部103の表示内容を目視可能な位置にある場合には操作者以外の人物P2の顔画像も含まれることになる。したがって、上記制御部104では、上記顔検出部111による顔検出処理の結果として複数の人物の顔画像が検出されたか否かにより操作者以外の人物P2の顔画像が検出されたか否かを判断する(ステップS319)。
【0067】
この判断によって操作者以外の人物P2の顔画像が検出されたと判断した場合(ステップS319、YES)、上記制御部104は、操作者以外の人物P2の顔の位置を判定する顔位置の判定処理を行う(ステップS320)。
【0068】
この顔位置の判定処理では、まず、上記制御部104は、上記カメラ部101にて撮影した画像から検出した複数の顔画像のうち操作者以外の人物P2の顔を判別する。これは、画像の中央付近にて検出された顔画像を操作者の顔と判別し、それ以外の顔画像を操作者以外の人物の顔と判別するようにすればよい。また、操作開始時に操作者の顔画像を図示しないメモリに記憶しておき、複数の顔画像が検出された場合に顔画像の認識処理によって操作者以外の人物の顔を判別するようにしても良い。
【0069】
この顔位置の判定処理において操作者以外の人物P2の顔を判別すると、次に、上記制御部104は、操作者以外の人物P2の顔の位置に基づいて表示部103の表示画面に対して人物P2の顔がどのような位置に存在しているかを判断する。例えば、上記駆動機構部311が表示部103の表示画面を左右に傾けるものである場合、人物P2の顔が表示部103の表示画面の中央位置から左右方向においてどのような位置に存在するかを判断する。
【0070】
このような顔位置の判定処理によって人物P2の顔位置を判定すると、上記制御部104は、上記表示部103の表示画面に対する傾き量を判定する傾き判定処理を行う(ステップS321)。この傾き判定処理は、顔位置の判定処理によって判定した顔の位置に基づいて、人物P2の顔が上記表示部103の表示画面を目視できないようにする表示画面の傾き量を判定する。例えば、図14に示すように人物P2の顔位置が左側であれば、上記制御部104は、図15に示すように、上記表示部103の表示画面を右側への傾けると判断し、さらに、中央位置からの顔位置までの距離等に基づいて上記表示部103の表示画面に対する右側への傾き量を判断する。
【0071】
上記傾き判定処理によって傾き量を判定すると、上記制御部104は、判定した傾き量に応じた駆動制御信号を上記駆動機構部311へ供給する。これにより、上記駆動機構部311は、上記制御部104からの駆動制御信号に応じてモータ321を回転させ、そのモータ321の回転によってブラケット322に支持された表示部103の表示画面を傾ける(ステップS322)。
【0072】
上記ステップS320〜S322の処理によって、操作者以外の人物P2の顔位置におじて上記表示部103の表示画面を傾けることができ、操作者以外には表示部103の表示内容を見難いようにすることができる。
【0073】
上記ステップS317〜S322のような操作者以外の人物の顔検出及び表示画面の傾き制御などの処理は、取引中(ステップS323、NO)、常時行われ、当該操作者P1による取引が終了した時点で終了する(ステップS323、YES)。また、取引が終了すると、上記制御部104は、上記駆動機構部311にて上記表示部103の表示画面の傾きを通常状態とし、上記ステップS311に戻って待機画面を表示することにより、次の操作者に対する取引が可能な待機状態となる。
【0074】
上記のように、第3の実施の形態では、取引中において、取引画面を目視可能な範囲の画像をカメラ部101にて撮影し、上記カメラ部101にて撮影した画像に存在する全ての顔画像を顔検出部111にて検出し、上記顔検出部111にて操作者以外の人物の顔画像を検出した場合には操作者以外の人物の顔位置に応じて表示部103の表示画面を傾けるようにしたものである。
【0075】
これにより、取引を行っている間に、操作者以外の人物が取引画面を覗き見可能な位置に現れたら、操作者以外の人物に表示内容を見せないように画面を傾けることができ、操作者以外には取引画面を目視できないようにすることができる。この結果として、自動取引装置における取引に関する情報としての個人情報や取引情報などのセキュリティ性を確保することができる。
【0076】
また、上記第3の実施の形態としては、上記駆動機構部311が表示部103の表示画面を左右方向に傾けるものについて説明したが、上記駆動機構部311が、上下方向、あるいは、左右方向と上下方向との組み合わせで表示画面を傾けることができる機構であれば、操作者以外の人物が存在する位置(方向)に応じて上記表示部103の表示画面を上下方向、あるいは、左右方向と上下方向との組み合わせで傾けるようにしても良い。
【0077】
また、第3の実施の形態は、第1の実施の形態あるいは第2の実施の形態と組み合わせて実施するようにしても良い。さらに、上記第1、第2、第3の実施の形態を組み合わせて実施するようにしても良い。
【0078】
例えば、第3の実施の形態と第1の実施の形態と組み合わせて実施することによって、操作者以外の人物の顔画像が検出された場合に、上記第3の実施の形態で説明したように表示部103の表示画面の傾けるとともに、上記カメラ部101が撮影している画像を上記表示部103に表示したり、覗き見可能な位置に操作者以外の人物が存在する旨の注意文言を表示したりするようにしても良い。これにより、操作者以外の人物が画面を覗き見し難くするとともに、当該操作者に注意を促すことが可能となる。
【0079】
また、第3の実施の形態と第2の実施の形態と組み合わせて実施することによって、操作者以外の人物の顔画像が検出された場合に、上記第3の実施の形態で説明したように表示部103の表示画面の傾けるとともに、上記表示部103の視野角を調整するようにしても良い。これにより、操作者以外の人物の位置に応じた表示画面の傾きと表示画面の視野角の調整とによって表示画面を操作者以外の人物に覗き見し難くすることができる。
【0080】
次に、第4の実施の形態について説明する。
図17は、本発明の第4の実施の形態に係る自動取引装置400の外観構成を示す図である。また、図18は、図17の自動取引装置400の構成例を示すブロック図である。
図17及び図18に示すように、自動取引装置400は、カメラ部101、情報入力部102、表示部103、制御部104、取引処理部105、顔検出部111、およびスクリーン表示部411などを有している。
【0081】
図17及び図18に示すように、本第4の実施の形態に係る自動取引装置400は、第1の実施の形態で説明した自動取引装置100にスクリーン表示部411を設けたものである。従って、本第4の実施の形態では、図1及び図2に示すような上記第1の実施の形態で説明した自動取引装置100と同様な構成については、同一箇所に同一符号を付し、詳細な説明を省略するものとする。
【0082】
上記スクリーン表示部411は、上記表示部103の表示画面の一部にスクリーンを表示するものであり、スクリーン表示手段(覗き見防止手段)として機能する。上記スクリーン表示部411は、例えば、上記表示部103の表示画面上の一部にスクリーンをかける偏光パネルなどにより構成される。上記スクリーン表示部411は、上記制御部104の制御に応じて上記表示部103の表示画面上にスクリーンをかける。
【0083】
また、上記スクリーン表示部411は、複数の偏光パネルを重ねて構成するようにしても良い。この場合、例えば、複数の偏光パネルが表示部103の表示画面のそれぞれ異なった領域にスクリーンをかけるように構成することにより、表示部103の表示画面における種々の領域にスクリーンをかけることが可能となる。この第4の実施の形態の説明としては、上記スクリーン表示部411が表示部103の表示画面の右側にスクリーンをかえる偏光パネルと左側にスクリーンをかける偏光パネルとにより構成され、表示画面の右側あるいは左側に選択的にスクリーンをかけるものとして説明する。
【0084】
次に、上記表示部103の表示例について説明する。
図19は、上記表示部103にて表示する画面の視野角と操作者P1及び操作者以外の人物P2との関係を示す図である。図20は、上記表示部103の表示画面上に表示される表示例として、上記スクリーン表示部411にて画面の右側にスクリーンをかけた状態の上記表示部103の表示画面における表示例を示している。
【0085】
この第4の実施の形態では、待機状態、あるいは、取引中において操作者P1の顔のみが上記カメラ部101に撮影されている場合(操作者以外の人物P2の顔が上記カメラ部101で撮影されていない場合)、上記表示部103の表示画面を通常(スクリーンなし)の状態で表示し、取引中において操作者以外の人物P2の顔が上記カメラ部101にて撮影されている場合、操作者以外の人物P2の顔位置に応じて、上記表示部103の表示画面にスクリーンをかけて表示を行う。
【0086】
例えば、図19に示すように、上記表示部103の表示画面が通常の表示状態では、操作者P1の顔と操作者P1の左側(紙面に向かって左側)に存在する操作者以外の人物P2の顔とは、共に上記表示部103の可視領域(表示内容を目視できる領域)に存在するため、両者が上記表示部103の表示内容を目視できる。これに対して、図20に示すように表示部103の表示画面の右側にスクリーンをかけると、スクリーン部分の目視不能となるため、表示部103の表示画面は、図19に点線で示すような可視範囲となる。
【0087】
従って、上記表示部103の表示画面の右側にスクリーンをかけることにより、操作者P1の左側に存在する人物P2の顔の位置が上記表示部103の可視領域から外れ、図20に示す表示状態では、図19に示す操作者P1は表示部103が表示している内容を目視できるが、図19に示す人物P2は表示部103が表示している内容を目視することができない。
【0088】
すなわち、取引中において、上記カメラ部101が撮影する画像に操作者以外の人物がいない場合(つまり、カメラ部101にて撮影した画像から操作者以外の顔が検出されていない場合)は、上記表示部103の表示画面にスクリーンをかけずに通常状態で表示し、上記カメラ部101が撮影する画像に操作者以外の人物が存在する場合(つまり、カメラ部101にて撮影した画像から操作者以外の顔が検出されている場合)は、図20に示すように、操作者以外の人物P2が表示内容を目視できないように上記表示部103の表示画面にスクリーンをかける。
【0089】
これにより、操作者以外の人物が画面を目視可能な位置に存在しない場合には、スクリーンをかけずに画面を表示することにより操作者が見やすい画面を表示することができ、操作者以外の人物が画面を目視可能な位置に存在する場合には操作者以外の人物の顔位置に応じて画面にスクリーンをかけることにより操作者以外の人物が画面を覗き見しにくいようにすることができる。
【0090】
次に、上記のように構成される自動取引装置400の動作について説明する。
図21は、第4の実施の形態としての自動取引装置400の動作例を説明するためのフローチャートである。
上記自動取引装置400では、待機状態において表示部103の表示画面にスクリーンをかけることなく待機画面を表示し、上記カメラ部101が撮影した画像から人物(操作者)の顔画像を検出した際に当該操作者P1との取引処理を実行する(ステップS411〜S416)。なお、上記ステップS411〜S416の処理は、上記第1の実施の形態で説明したステップS111〜S116の処理と同様であるため詳細な説明を省略するものとする。
【0091】
このような取引処理の実行中において、上記制御部104は、上記カメラ部101にて撮影した画像から複数の人物の顔画像が検出されたか否かにより当該操作者以外の人物P2が上記表示部103の表示内容を目視可能な位置に存在していないかをチェックし、当該操作者以外の人物P2が上記表示部103を目視可能な位置に存在する場合にはその人物P2の顔位置に応じて上記表示部103の表示画面にスクリーンをかけるようになっている(ステップS417〜S423)。
【0092】
すなわち、取引処理中において、上記カメラ部101は、常時、通常状態の表示部103の表示画面を目視可能な可視範囲の画像を撮影している(ステップS417)。上記カメラ部101にて撮影された画像は、上記制御部104へ供給される。上記制御部104では、上記顔検出部111によって上記カメラ部101から供給される画像に対して顔画像の検出処理(顔検出処理)を行う(ステップS418)。この顔検出処理では、上記カメラ部101にて撮影した画像に存在する全ての顔画像を検出するようになっている。上記制御部104は、上記顔検出処理による顔画像の検出結果に基づいて操作者以外の人物P2が上記表示部103を目視可能な位置にいるか否かを判断する(ステップS419)。
【0093】
取引中において操作者P1は上記表示部103の表示画面を目視しているため、操作者P1の顔が常に上記カメラ部101にて撮影される。これに対して、操作者以外の人物P2は、他人(操作者)が操作中(取引中)において、他人の取引内容を覗き見しないように(あるいは覗き見しているという疑いをもたれないように)、上記表示部103を目視できない位置)にいるようになっている。言い換えると、他人の取引内容を覗き見しようとする人物(あるいは覗き見が可能な人物)の顔は、他人が操作中(取引中)に、上記表示部103を目視可能な位置に存在することなる。
【0094】
つまり、上記カメラ部101にて撮影される画像には、少なくとも操作者P1の顔画像が含まれるが、操作者以外の人物P2の顔が表示部103の表示内容を目視可能な位置にある場合には操作者以外の人物P2の顔画像も含まれることになる。したがって、上記制御部104では、上記顔検出部111による顔検出処理の結果として複数の人物の顔画像が検出されたか否かにより操作者以外の人物P2の顔画像が検出されたか否かを判断する(ステップS419)。
【0095】
この判断によって操作者以外の人物P2の顔画像が検出されたと判断した場合(ステップS419、YES)、上記制御部104は、操作者以外の人物P2の顔位置を判定する顔位置の判定処理を行う(ステップS420)。この顔位置の判定処理は、上記第3の実施の形態で説明したステップS420と同様に、上記制御部104により上記カメラ部101にて撮影した画像から検出した複数の顔画像のうち操作者以外の人物P2の顔を判別し、操作者以外の人物P2の顔位置に基づいて表示部103の表示画面に対して人物P2の顔がどのような位置に存在しているかを判断する。
【0096】
このような顔位置の判定処理によって人物P2の顔位置を判定すると、上記制御部104は、上記表示部103の表示画面上においてスクリーンをかける領域を判定するスクリーン領域の判定処理を行う(ステップS421)。このスクリーン領域の判定処理は、顔位置の判定処理によって判定した顔の位置に基づいて、人物P2の顔が上記表示部103の表示内容を目視できないようにスクリーンをかける表示画面上の領域を判定する。例えば、図19に示すように人物P2の顔位置が操作者P1の左側であれば、上記制御部104は、図20に示すように、上記表示部103の表示画面上における右側の領域がスクリーンをかける領域であると判断する。
【0097】
上記スクリーン領域の判定処理によってスクリーン領域を判定すると、上記制御部104は、判定したスクリーン領域に応じた制御信号を上記スクリーン表示部411へ供給する。これにより、上記スクリーン表示部411は、上記制御部104からの制御信号に応じて表示部103の表示画面上にスクリーンをかける(ステップS422)。上記ステップS420〜S422の処理によって、操作者以外の人物P2の顔位置におじて上記表示部103の表示画面上の一部にスクリーンをかけることができ、操作者以外の人物P2には表示部103の表示内容を見難いようにすることができる。
【0098】
上記ステップS417〜S422のような操作者以外の人物の顔検出及び表示画面の傾き制御などの処理は、取引中(ステップS423、NO)、常時行われ、当該操作者P1による取引が終了した時点で終了する(ステップS423、YES)。また、取引が終了すると、上記制御部104は、上記スクリーン表示部411にて上記表示部103の表示画面をスクリーンなしの状態とし、上記ステップS411に戻って待機画面を表示することにより、次の操作者に対する取引が可能な待機状態となる。
【0099】
上記のように、第4の実施の形態では、取引中において、取引画面を目視可能な範囲の画像をカメラ部101にて撮影し、上記カメラ部101にて撮影した画像に存在する全ての顔画像を顔検出部111にて検出し、上記顔検出部111にて操作者以外の人物の顔画像を検出した場合には操作者以外の人物の顔位置に応じて表示部103の表示画面上にスクリーンをかけるようにしたものである。
【0100】
これにより、取引を行っている間に、操作者以外の人物が取引画面を覗き見可能な位置に現れたら、操作者以外の人物に表示内容を見せないように画面にスクリーンをかけることができ、操作者以外の人物には取引画面を目視できないようにすることができる。この結果として、自動取引装置における取引に関する情報としての個人情報や取引情報などのセキュリティ性を確保することができる。
【0101】
また、上記第4の実施の形態としては、上記スクリーン表示部411が表示部103の表示画面上の右側あるいは左側にスクリーンをかけるものについて説明したが、これに限らず、表示画面上のスクリーンをかける領域は、上記スクリーン表示部411の構成によって種々の形態が可能である。例えば、上記スクリーン表示部411を上側あるいは下側にスクリーンをかける構成とすれば、操作者以外の人物が存在する位置に応じて上記表示部103の表示画面の上側あるいは下側にスクリーンをかけるようにすることができる。さらに、上記スクリーン表示部411を左側、右側、上側あるいは下側にそれぞれスクリーンをかける構成とすれば、操作者以外の人物が存在する位置に応じて上記表示部103の表示画面の左側、右側、上側あるいは下側にスクリーンをかけるようにすることもできる。
【0102】
また、第4の実施の形態は、第1の実施の形態、第2の実施の形態あるいは第3の実施の形態と組み合わせて実施するようにしても良い。さらに、上記第1、第2、第3、第4の実施の形態をそれぞれ選択的に組み合わせて実施することも可能である。
【0103】
例えば、第4の実施の形態と第1の実施の形態と組み合わせて実施することによって、操作者以外の人物の顔画像が検出された場合に、上記第4の実施の形態で説明したように操作者以外の人物の顔位置に応じて表示部103の表示画面にスクリーンをかけるとともに、上記カメラ部101が撮影している画像を上記表示部103に表示したり、覗き見可能な位置に操作者以外の人物が存在する旨の注意文言を表示したりするようにしても良い。これにより、操作者以外の人物が画面を覗き見し難くするとともに、当該操作者に注意を促すことが可能となる。
【0104】
また、第4の実施の形態と第2の実施の形態と組み合わせて実施することによって、操作者以外の人物の顔画像が検出された場合に、上記第4の実施の形態で説明したように操作者以外の人物の顔位置に応じて表示部103の表示画面にスクリーンをかけるとともに、上記表示部103の視野角を調整するようにしても良い。これにより、操作者以外の人物の位置に応じた表示画面上のスクリーンと表示画面の視野角の調整とによって表示画面を操作者以外の人物に覗き見し難くすることができる。
【0105】
また、第4の実施の形態と第3の実施の形態と組み合わせて実施することによって、操作者以外の人物の顔画像が検出された場合に、上記第4の実施の形態で説明したように操作者以外の人物の顔位置に応じて表示部103の表示画面にスクリーンをかけるとともに、上記表示部103の画面を傾けるようにしても良い。これにより、操作者以外の人物の位置に応じた表示画面上のスクリーンと表示画面の傾きによって表示画面を操作者以外の人物に覗き見し難くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0106】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る自動取引装置の外観構成を示す図。
【図2】第1の実施の形態に係る自動取引装置の構成例を示すブロック図。
【図3】第1の実施の形態に係る表示部の表示画面における表示例を示す図。
【図4】第1の実施の形態に係る自動取引装置の動作例を説明するためのフローチャート。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る自動取引装置の外観構成を示す図。
【図6】第2の実施の形態に係る自動取引装置の構成例を示すブロック図。
【図7】第2の実施の形態に係る表示部の視野角の例を示す図。
【図8】第2の実施の形態に係る表示部の視野角の例を示す図。
【図9】第2の実施の形態に係る自動取引装置の動作例を説明するためのフローチャート。
【図10】本発明の第3の実施の形態に係る自動取引装置の外観構成を示す図。
【図11】第3の実施の形態に係る自動取引装置の構成例を示すブロック図。
【図12】第3の実施の形態に係る表示部の表示画面を傾ける駆動機構部の構成例を示す図。
【図13】第3の実施の形態に係る表示部と表示部の表示画面を傾ける駆動機構部との構成例を示す図。
【図14】第3の実施の形態に係る表示部の可視範囲の例を示す図。
【図15】第3の実施の形態に係る表示部の可視範囲の例を示す図。
【図16】第3の実施の形態に係る自動取引装置の動作例を説明するためのフローチャート。
【図17】本発明の第4の実施の形態に係る自動取引装置の外観構成を示す図。
【図18】第4の実施の形態に係る自動取引装置の構成例を示すブロック図。
【図19】第4の実施の形態に係る表示部の可視範囲の例を示す図。
【図20】第4の実施の形態に係る表示部の表示例を示す図。
【図21】第4の実施の形態に係る自動取引装置の動作例を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
【0107】
P1…操作者、P2…操作者以外の人物、100…自動取引装置、101…カメラ部、102…情報入力部、103…表示部、104…制御部、105…取引処理部、111…顔検出部、121…操作案内表示領域、122…情報表示欄、123…画像表示領域、124…警告表示領域、200…自動取引装置、211…表示調整部、θ1、θ2…視野角、300…自動取引装置、311…駆動機構部、321…モータ、322…ブラケット、400…自動取引装置、411…スクリーン表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作者の操作に応じて取引を行う自動取引装置において、
操作者により情報が入力される情報入力手段と、
この情報入力手段による入力に応じて前記操作者との取引に関する情報を表示する表示手段と、
この表示手段により表示している情報を見ることが可能な位置の画像を撮影する撮影手段と、
この撮影手段により撮影した画像から顔画像を検出する顔検出手段と、
この顔検出手段により前記操作者以外の人物の顔が検出されたか否かを判断する判断手段と、
この判断手段により前記操作者以外の人物の顔画像が検出されたと判断した場合、前記操作者に前記表示手段により表示している情報を見ることが可能な位置に操作者以外の人物が存在することを報知する報知手段と、
を有することを特徴とする自動取引装置。
【請求項2】
操作者の操作に応じて取引を行う自動取引装置において、
操作者により情報が入力される情報入力手段と、
この情報入力手段による入力に応じて前記操作者との取引に関する情報を表示する表示手段と、
この表示手段により表示されている情報が見ることが可能な領域の画像を撮影する撮影手段と、
この撮影手段により撮影した画像から顔画像を検出する顔検出手段と、
この顔検出手段により前記操作者以外の人物の顔が検出されたか否かを判断する判断手段と、
この判断手段により前記操作者以外の人物の顔画像が検出されたと判断した場合、前記操作者以外の覗き見を防止する覗き見防止手段と、
を有することを特徴とする自動取引装置。
【請求項3】
操作者の操作に応じて取引を行う自動取引装置において、
操作者により情報が入力される情報入力手段と、
この情報入力手段による入力に応じて前記操作者との取引に関する情報を表示する表示手段と、
この表示手段により表示している情報を見ることが可能な位置の画像を撮影する撮影手段と、
この撮影手段により撮影した画像から顔画像を検出する顔検出手段と、
この顔検出手段により前記操作者以外の人物の顔が検出されたか否かを判断する判断手段と、
この判断手段により前記操作者以外の人物の顔画像が検出されたと判断した場合、前記操作者に前記表示手段により表示している情報を見ることが可能な位置に操作者以外の人物が存在する旨を上記表示手段に表示する報知手段と、
を有することを特徴とする自動取引装置。
【請求項4】
操作者の操作に応じて取引を行う自動取引装置において、
操作者により情報が入力される情報入力手段と、
この情報入力手段による入力に応じて前記操作者との取引に関する情報を表示する表示手段と、
この表示手段により表示されている情報が見ることが可能な領域の画像を撮影する撮影手段と、
この撮影手段により撮影した画像から顔画像を検出する顔検出手段と、
この顔検出手段により前記操作者以外の人物の顔が検出されたか否かを判断する判断手段と、
この判断手段により前記操作者以外の人物の顔画像が検出されたと判断した場合、前記表示手段により表示される画面の視野角を狭くする調整手段と、
を有することを特徴とする自動取引装置。
【請求項5】
操作者の操作に応じて取引を行う自動取引装置において、
操作者により情報が入力される情報入力手段と、
この情報入力手段による入力に応じて前記操作者との取引に関する情報を表示する表示手段と、
この表示手段により表示されている情報が見ることが可能な領域の画像を撮影する撮影手段と、
この撮影手段により撮影した画像から顔画像を検出する顔検出手段と、
この顔検出手段により前記操作者以外の人物の顔が検出されたか否かを判断する判断手段と、
この判断手段により前記操作者以外の人物の顔画像が検出されたと判断した場合、前記操作者以外の人物の顔位置を判定する判定手段と、
この判定手段により判定した顔位置に応じて前記表示手段により表示される画面を傾ける駆動手段と、
を有することを特徴とする自動取引装置。
【請求項6】
操作者の操作に応じて取引を行う自動取引装置において、
操作者により情報が入力される情報入力手段と、
この情報入力手段による入力に応じて前記操作者との取引に関する情報を表示する表示手段と、
この表示手段により表示されている情報が見ることが可能な領域の画像を撮影する撮影手段と、
この撮影手段により撮影した画像から顔画像を検出する顔検出手段と、
この顔検出手段により前記操作者以外の人物の顔が検出されたか否かを判断する判断手段と、
この判断手段により前記操作者以外の人物の顔画像が検出されたと判断した場合、前記操作者以外の人物の顔位置を判定する判定手段と、
この判定手段により判定した顔位置に応じて前記表示手段により表示される画面の一部にスクリーンをかけるスクリーン表示手段と、
を有することを特徴とする自動取引装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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