自動溶接通知を提供するシステムおよび方法
本発明は、エンティティ(個人、個人のグループ、コンピュータ、システムなど)に溶接システム関連の情報の自動通知を提供するシステムおよび方法に関する。本発明は、関連のエンティティに対してその自動通知を保証するイベントおよび/または状態の決定を提供する。通知は、使用可能な通信モードの最適な一部を介して伝えられる。システムは、イベントについての通知を受信するのに最適なエンティティを識別し、任意選択で、それらのエンティティの状態を決定または推論し、イベントおよびエンティティのコンテキスト/状態が与えられた場合に最適な通信モード(テキスト、音声、グラフィック、ビデオ、その組合せなど)およびモダリティ(無線、Ethernet(登録商標)、ケーブル、光、電話、電子メール、音声メール、ページャ、ゴースト、インスタントメッセージなど)を介して通知を伝える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般にコンピュータおよび溶接システムに関し、より詳細には、溶接システムに関するローカルおよび/またはリモートの通知を提供するシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、2004年2月9日に出願された「SYSTEM AND METHOD PROVIDING AUTOMATED WELDING INFORMATION EXCHANGE AND REPLACEMENT PART ORDER GENERATION」という名称の米国特許出願第60/542,891号明細書の利益を主張する2004年12月6日に出願されたSYSTEM AND METHOD PROVIDING AUTOMATED WELDING NOTIFICATIONという名称の米国特許出願第11/005,586号明細書の優先権を主張する。また、本出願は、2002年10月4に出願された「SYSTEM AND METHOD PROVIDING AUTOMATED WELDING INFORMATION EXCHANGE AND REPLACEMENT PART ORDER GENERATION」という名称の米国特許出願第10/264,833号明細書(現在は2004年10月26日発行の米国特許第6,809,292号明細書)の継続出願であり、2001年2月28に出願された「SYSTEM AND METHOD PROVIDING AUTOMATED WELDING INFORMATION EXCHANGE AND REPLACEMENT PART ORDER GENERATION」という名称の米国特許出願第09/796,192号明細書(現在は2002年11月26日発行の米国特許第6,486,439号明細書)の継続出願であり、2001年1月25日に出願された「SYSTEM AND METHOD PROVIDING DISTRIBUTED WELDING ARCHITECTURE」という名称の米国特許出願第09/770,064号明細書(現在は2003年9月25日発行の米国特許第6,624,388号明細書)の一部継続出願でもある、2004年7月29日に出願された「SYSTEM AND METHOD PROVIDING AUTOMATED WELDING INFORMATION EXCHANGE AND REPLACEMENT PART ORDER GENERATION」という名称の米国特許出願第10/901,658号明細書の一部継続出願でもある。こうしたすべての出願はすべて、参照によって本明細書に組み込まれる。
【0003】
溶接システムは、近代産業時代の中核にある。こうしたシステムは、大規模な自動車組立作業から自動化された製造環境まで、ますます複雑になる製造作業への参加を容易にする。溶接システムのこうした一例には、アーク溶接システムなどがある。これは、例えば、電極、および電極と工作物との間に生じたアークを電気が通過している間に、消耗電極が工作物に向かって動くことを伴い得る。電極(electrode、溶接棒)は、非消耗タイプでもよく、または電極の一部分が溶解し、工作物上に堆積する消耗タイプでもよい。組立プロセスの複数の側面を駆動させるために何百あるいはおそらくは何千もの溶接機が使用されていることが多く、高性能のコントローラによって、個々の溶接機は、プロセスの適切な部分の中で動作することができる。例えば、これらの側面の一部は、電極に供給された電力および波形の制御、溶接中の溶接チップの動きまたは移動、他の溶接点への電極の移動、溶融した溶接プールを高温での酸化に対して保護し、アークのイオン化プラズマを提供するためのガス制御、および溶接の質を制御するためのアークの安定性などの他の側面に関係する。これらのシステムは、大規模な製造環境においてかなりの距離にわたって配置されていることが多く、しばしば複数の製造センターにわたって広まる。しかし、近代的でより複雑な製造作業の本質および要件により、溶接システムの設計者、建築家、およびサプライヤは、様々な溶接場所のアップグレード、保守、制御、整備、供給に関する問題の増加に直面する。残念ながら、従来の多くの溶接システムは、全体的な接合、組立、および/または他の生産プロセスに関して、別々に制御され、ある程度孤立した製造場所で動作する。したがって、大規模な拠点での、および/または地球全体にわたる複数の孤立した場所の制御、保守、整備、および供給は、より難しく、時間がかかり、費用がかかるようになってきた。
【0004】
変数(性能、損耗、診断、予想、スループット、質、適時性、頑強さ、外部要因など)のマトリックスによって、こうした変数を絶えず監視する必要のある状況がもたらされることになり、非常に費用がかかる。監視不足によって、機械、ライン、部品の破滅的な故障が起こるおそれがあり、収益の損失がもたらされる可能性がある。しかし、それに関係する変数を常に監視する関連のエンティティを有することは実行不可能であることが多い。
【0005】
【非特許文献1】RFC1341
【非特許文献2】RFC821
【非特許文献3】Request for Comments (RFC) documents from the Internet Engineering Task Force (IETF)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記に照らして、新しい方法で上記の問題のいくつかに対処する本発明を求める未解決の必要性があることが提起される。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下は、本発明の一部の態様を基本的に理解できるようにするために、本発明の簡略化された要約を示している。この要約は、本発明の広範な概要を示すものではない。本発明の鍵となる、または重要な要素を識別するためのもの、または本発明の範囲を画定するためのものではない。単に、後述するより詳細な説明の前置きとして、本発明の一部の概念を簡略化した形で提示するためのものである。
【0008】
本発明は、エンティティ(個人、個人のグループ、コンピュータ、システムなど)に溶接システム関連の情報の自動通知を提供するシステムおよび方法に関する。本発明は、関連のエンティティに対してその自動通知を保証するイベントおよび/または状態の決定を提供する。通知は、使用可能な通信モードの最適な一部を介して伝えられる。例えば、本発明の一態様によれば、イベントは、システムのトリガを引き起して、イベントに関する通知を生成させる。システムは、イベントについての通知を受信するのに最適なエンティティを識別し、任意選択で、それらのエンティティの状態を決定または推論し、イベントおよびエンティティのコンテキスト/状態が与えられた場合の最適な通信モード(テキスト、音声、グラフィック、ビデオ、その組合せなど)およびモダリティ(無線、Ethernet(登録商標)、ケーブル、光、電話、電子メール、音声メール、ページャ、ゴースト、インスタントメッセージなど)を介して通知を伝える。
【0009】
異なる複数の溶接システムの設定、構成、およびアプリケーションで通知を適用することができる。一例では、溶接システムにおいていくつかのイベントが起こった場合に電子メール(または他のタイプの通知)を生成するために使用される構成可能なアドレス帳を介して人々に通知するためのシステムが提供される。このシステムは、例えば、メールサーバに接続されている、またはEthernet(登録商標)ネットワークを介して接続されている構成可能なアドレス帳と適合される溶接機を含む。溶接機は、それ自体、および溶接システムのいくつかのイベントを監視する。これらのイベントのうちの1つまたは複数が検出された場合、溶接機は、イベントが起こった場合に通知されることを望む受信者について、アドレス帳を検索することができる。アドレス帳は、通知すべき受信者を決定するための、それぞれのアドレスに関連付けられている構成情報を含むことができる。通知される1人または複数人の受信者が識別されると、システムは、電子メールまたは他のタイプの通知を自動的に構築し、検出されたイベントによって電子メールなどそれぞれのメッセージの件名および本文を決定するようにすることができる。また、リアルタイムクロックを使用してイベントにタイムスタンプを押し、こうした情報を記録し、および/または使用して、後でシステム診断を行うことができる。
【0010】
本発明の別の態様は、ユーザが通知に肯定応答をし、および/またはイベントに関する適切な行動がとられるまで、エンティティからエンティティへの通知の移動を提供する。さらに、本発明の別の態様は、最初のエンティティを利用できない間など、エンティティがそれ自体の代わりに代理を使用して通知を受信し、任意選択でその通知に応答することを提供する。
【0011】
本発明は、通知に関連してそれぞれのプロセスに関連付けられているコストが通知の利益に対して重み付けされている場合、通知を伝えるかどうか、いつ、誰に、どのような方法で伝えるかを決定することに関連してユーティリティベースの分析を使用することができる。本発明のさらに別の態様は、通知の生成および伝達との関連で、ルールベース、統計ベース、および/または確率ベースの分析技術を使用することを提供する。
【0012】
本発明は、状態、コンテキスト、性能、傾向、履歴、診断、予想、装置またはシステムの調子、損耗、スループット、効率、オペレータ、外部状態、環境状態、電源、在庫、部品、メンテナンス、予知保全、交換、負荷バランシング、出力の質、出力量、温度、圧力、電極、溶接システムに適した様々な他のタイプの情報などについての通知を伝えるために適用することができる。
【0013】
以下の説明および添付の図面は、本発明の詳細ないくつかの態様例を記載している。しかし、これらの態様は、本発明の原理を使用し得る様々な方法のほんの一部を示しているにすぎず、本発明は、こうしたすべての態様およびその均等物を含むものとする。本発明の他の利点および新しい特徴は、本発明の以下の詳細な説明を図面と併せ読めば明らかになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明は、複数の溶接機および/または他のリモートシステムが溶接プロセスに適合された高レベルネットワークアーキテクチャを介して自動情報交換および発注を提供する分散溶接アーキテクチャを提供するためのシステムおよび方法に関する。本出願で使用する場合、「構成要素(component)」、「分類子」、「モデル」、「システム」などの用語は、ハードウェア、ハードウェアおよびソフトウェアの組合せ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアのいずれかのコンピュータ関連のエンティティを指すものとする。例えば、構成要素は、それだけには限定されないが、プロセッサ上で動作するプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピュータとすることができる。例として、サーバ上で稼働するアプリケーションおよびサーバはいずれも構成要素とすることができる。1つまたは複数の構成要素がプロセスおよび/または実行スレッド内に存在する可能性があり、1つの構成要素を1つのコンピュータ上に配置する、および/または2つ以上のコンピュータ間に分散することができる。また、これらの構成要素は、様々なデータ構造を格納している様々なコンピュータ可読媒体から実行することができる。構成要素は、(例えばローカルシステム、分散システムにおいて別の構成要素と対話する、および/またはインターネットなどのネットワークを介して信号を介して他のシステムと対話する1つの構成要素からのデータなど)例えば1つまたは複数のデータパケットを有する信号によるなど、ローカルおよび/またはリモートのプロセスを介して通信することができる。
【0015】
図1aは、本発明による高レベル通知システム100である。溶接システム110は、溶接システムに関する通知関連の情報を複数の「N」個のエンティティ120(Nは整数)の一部に伝え、受信する。本発明によるエンティティは、個人、個人のグループ、1つの機械、複数の機械、アプリケーションプログラム、コンピュータまたはコンピュータのネットワーク、および/またはその組合せとすることができる。システム100は、溶接システム関連の情報のエンティティの一部に自動通知を提供する。システム100は、エンティティ120のうちの該当する一部に対してその自動通知を保証するイベントおよび/または状態を決定する。通知は、使用可能な通信モードの最適な一部を介して伝えられる。例えば、通知に値するイベントが起こると、システム100は、イベントに関する通知を生成する。また、システム100は、イベントについての通知を受信するのに最適なエンティティを識別し、任意選択で、それらのエンティティの状態を決定または推論し、イベントおよびエンティティのコンテキスト/状態が与えられた場合の最適な通信モード(テキスト、音声、グラフィック、ビデオ、その組合せなど)およびモダリティ(無線、Ethernet(登録商標)、ケーブル、光、電話、電子メール、音声メール、ページャ、ゴースティング、インスタントメッセージなど)を介して通知を伝える。
【0016】
システム100は、状態、コンテキスト、性能、傾向、履歴、診断、予想、装置またはシステムの調子、損耗、スループット、効率、オペレータ、外部状態、環境状態、電源、在庫、部品、メンテナンス、予知保全、交換、負荷バランシング、出力の質、出力量、温度、圧力、電極、溶接システムに適した様々な他のタイプの情報などについての通知を伝えるために適用することができる。さらに、情報には、警告、プロンプト、警報、レポート、操作マニュアルや整備マニュアルなどの文書などがあり、また、溶接システムに関連付けられている他の情報などがある。テスト手順および機械図などの適した技術文書を提供しながら、メンテナンス要員と対話して、溶接システムの様々な構成要素をチェックするよう促すリモート診断援助を提供することができる。対話式プロセスを介した定期的なシステムメンテナンス、整備および中断時間と共に、溶接システムのテストおよび較正が提供することもできる。溶接システム110は、対話式プロセスの結果として、交換構成要素または溶接機の手順など他の項目をダウンロード可能なプログラム形式で自動的に注文できるように、リモートの注文、在庫、および配布のサーバにリンクすることができる。注文は、例えば、取り出された溶接システム情報から構成要素および/または溶接機プログラムを選択することによって開始することができる。オペレータは、ネットワーク接続されたユーザインターフェイスを介して構成要素/手順を選択することによって発注を開始することができる。
【0017】
溶接システムは、溶接プロセスの様々な部分と対話するように、複数の機能オブジェクトを実行することができる。これらのオブジェクトは、溶接機に適合され、ネットワークサーバおよびオブジェクトに関連付けられたネットワークソケットを介してリモートシステムから呼び出すことができる。リモートシステムおよび/または他の溶接システムは、システム110によって提供された機能オブジェクト(溶接コントローラ、モニタ、通信タスク、アプレットなど)と対話するために、構成要素および/またはアプリケーションを「ブートストラップ」することができる。システム110は、例えばWebページとの対話を含んでいてもよく、また、溶接機と対話するためにリモートシステム/ブラウザおよび/またはローカルブラウザへのアクセスを提供することもできる。リモートシステムは、Web通信のための少なくとも1つの標準ソケット(HTTPなど)、および溶接機とリモートシステムとの間で情報を交換するための少なくとも1つのカスタムソケット(溶接アプリケーションソケットなど)を含む。例えば、標準ソケットは、HTTPソケット、FTPソケット、TELNETソケット、および/または他のネットワークソケットとすることができる。「web」および「http」という用語は、実質的に置き換え可能であるが、「web」は、個別のプロトコルであるFTPやTELNETを含まないことに留意されたい。標準ソケットによって、リモートシステムは、システム性能、およびアプリケーションおよび/またはツールへのアクセスを促進する様々なアプリケーションおよび/またはツールをロードすることができる。例えば、アプリケーションは、溶接システムのネイティブのアドレス指定およびコマンドの引数を封入する溶接アプリケーションソケットを呼び出し、またはブートストラップすることができ、適した経路指定および要求の引数は、溶接機のネイティブのネットワークおよびオペレーティングシステムによって提供され得る。ネットワークは、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)プロトコルを使用することができ、クライアントシステムは、溶接機のネイティブシステムへの/からのソケットを介した要求をプロキシすることができる。溶接機のネイティブシステムは、1つまたは複数の制御プロセッサ、および制御プロセッサを1つまたは複数の論理プロセスおよび/または制御プロセッサ上で実行される「オブジェクト」に接続するネイティブの溶接ローカルエリアネットワーク(LAN)を含んでいてもよい。データベースは、各オブジェクトによって示されるメソッド/プロパティへのアクセスを提供する。
【0018】
図1bに示したように、溶接システム110は、複数のサブシステムを含むことができる。したがって、例えば、溶接システム110は、単一の溶接機、溶接機のネットワーク、溶接機および関連の機械および/またはアプリケーションのいくつかのネットワークなどとすることができる。
【0019】
図1cは、通知を複数の方法で伝えることができることを示している。通知システム100は、光通信スキーム、無線(RF、IRなど)、配線接続、インターネット、ブロードバンドを使用することができる。さらに、こうした通信基盤と共に、適した複数の通信モダリティ(電子メール、音声メール、テレビ、音声、テキスト、ファイル、無線、インスタントメッセージング、ページャ、携帯電話、自動車電話、PDA通信スキームなど)のいずれかを使用することができる。さらに、通知システム100は、リアルタイムクロックシステム130を使用して、通知にタイムスタンプを押すことができ、こうした情報を記録し、および/または使用して、後でシステム診断を行うことができる。
【0020】
図1dは、本発明で使用することができるリアルタイムクロックシステム130を示している。リアルタイムクロックシステム130は、リモート構成要素144に結合されたタイマ構成要素132を含むことができ、タイマ構成要素132は、例えばプリント基板のサブ構成要素とすることができる。タイマ構成要素132は、マイクロプロセッサとすることができる処理構成要素136およびリアルタイムクロックチップ134を含むことができる。リアルタイムクロックチップ134は、1つまたは複数のバッテリ、水晶、レジスタなど、様々な構成要素を含むことができる。レジスタは、月/日/年(m/d/y)や時/分/秒(h/m/s)などの様々な値や、通知のタイムスタンプを提供するための任意の値または値の組合せを保持することができる。タイマ構成要素132に結合されているリモート構成要素144は、コンピュータ、原子時計、または内部タイマ構成要素132を同期することができる他の装置とすることができる。処理構成要素136は、データを処理することができる任意の構成要素とすることができる。
【0021】
タイマ構成要素132は、複数のサブシステムから成る溶接システム110に結合されている。各サブシステムは、マイクロプロセッサ150および計時レジスタ146を含むプリント基板とすることができる個々の処理システム140を含み得る。個々の処理システム140は、リアルタイムクロックチップを含んでいない。代わりに、タイマ構成要素132によって計時機能が提供される。したがって、個々の処理システム140がタイマ構成要素132に結合されていない場合、タイムスタンプのために特定の処理システム140から使用可能なリアルタイム機能がない。起動し、定期的に個々の処理システム140がタイマ構成要素132に結合される間、タイマ構成要素132は、通知の正確なタイムスタンプを確実にするために処理システム140を更新する。ローカルバスは、RS−232、アナログ、デジタル、シリアルなど、タイマ構成要素132と溶接システム110との間の通信を容易にするために様々なプロトコルおよび/または標準を使用することができる。
【0022】
図2は、本発明の溶接システム110によって使用することができる様々な構成要素を示している。本発明に従って、メモリ212(揮発性および/または不揮発性)を使用して、通知に関連付けられている情報およびプログラムを格納することができる。いくつかのタイプの情報では、電力/装置/アプリケーション/システムの故障中、その損失を軽減するために、永続記憶装置が好ましい。メモリ212は、上述したような機能、またこれらのプログラムの実行に必要な変数およびデータを提供するために、プロセッサ220によって実行されるプログラムを含むことができる。また、I/Oモジュールでは、メモリ212は、I/Oモジュールを介して溶接コントローラから受信される入力、およびそれに送信される出力の現在の状態を保持するI/Oテーブルを含んでいてもよい。
【0023】
プロセッサ構成要素220は、本明細書で説明したような本発明に関連付けられている様々な機能を実行する。例えば、プロセッサは、単一のマイクロプロセッサ、または複数のプロセッサとすることができることを理解されたい。トランシーバ構成要素230は、本発明に従って、双方向無線通信を提供する。トランシーバ構成要素は、本発明に従って無線通信を行うために適した様々な構成要素(デジタル構成要素、アナログ構成要素など)の中のいずれかを含むことができる。さらに、必要に応じて、トランシーバ構成要素を配線通信と共に使用することもできる。電源装置250は、電力をシステム110に提供し、電源装置250は、壁面コンセント式、太陽動力式、電池式、その組合せ、またはシステム110に電力を供給するのに適した他の任意の機構/スキームとすることができる。
【0024】
上述したように任意選択でネットワークサーバおよびインターフェイスと適合されている1つまたは複数の溶接機240は、システム110の一部とすることができる。溶接機240は、本明細書で説明するように、溶接機のネットワーク内に含まれていてもよいことに留意されたい。各溶接機240は、ネットワークを介して複数のネットワーク対応装置と通信することができる。これらの装置には、リモートコンピュータ、プログラム可能論理コントローラ(plc)などの産業用コントローラ、ロボット、および/または他のネットワーク対応装置(TCP装置など)などがある。本発明によれば、ネットワーク対応装置は、1つまたは複数の溶接プロトコルソケット(図示せず)またはネットワークソケットを開き、アプレットなどの構成要素またはオブジェクトを実行して、溶接機240への直接アクセスまたはタイムリーなアクセスを容易にすることができる。各溶接機240は、溶接機を制御し、監視するためのプログラム構成要素を含んでいてもよく、また複数の溶接プロトコルソケットを使用してプログラム構成要素およびネットワーク対応装置と通信してもよい。溶接プロトコルソケットは、一方の溶接機がクライアントとして動作し、他方の溶接機がサーバとして動作する、またはその逆として動作する溶接機間の通信を容易にすることもでき、動作可能な接続として示されている。システム110は、工場フロア制御の全体的に分散されたアーキテクチャに統合されてもよい。これによって、システムエンジニアやオペレータを各プロセスステーションに派遣して溶接機の動作状態を変更したり診断したりすることなく、溶接プロセス、およびロボットおよび産業用コントローラなど他のプロセスを、1つまたは複数のリモート場所から監視し、制御することができる。
【0025】
システム110は、例えば、溶接システム110とのリモートブラウジング対話(remote browsing interactivity)を提供するWebサーバ260を含むこともできる。例えば他のリモートシステムまたは溶接機に対するクライアントとして働くことができる組み込みWebブラウザを設けることもできる。例えば溶接システム110内のその他のクライアント機能には、メッセージを他のネットワークシステムおよび/または装置に送信する電子メールクライアント262(SMTPサーバ)などがある。
【0026】
データストア224は、溶接システムとその動作を関係付ける様々なタイプのデータの格納を提供する。データストアには、情報を永続的に格納する、および/または一時的に格納するための揮発性および不揮発性のメモリがある。データストア224は、本発明による通知サービスの実行に関連して、履歴データ、傾向データ、現場データ(in situ data)、バッファリングされたデータ、プログラマチック情報、スキーマ、リレーショナルデータベース、アドレス帳、参照テーブル、スタイルシート(XMLベースなど)、ルール(エクスパートルールなど)、非線形訓練済み学習システム(non-linear trained learning systems)などを記録することができる。
【0027】
人工知能(AI)構成要素270は、本発明による通知の伝達による推論ベースの意志決定の実行を提供することができる。本明細書で使用する場合、「推論」という用語は一般に、イベントおよび/またはデータを介して捕捉された1組の観察結果からシステム、環境、および/またはユーザの状態について推理または推論する過程を指す。例えば、推論を使用して特定の内容または動作を識別する、または状態にわたる確率分布を生成することができる。推論は、確率的、つまりデータおよびイベントの考慮に基づいた対象の状態にわたる確率分布の計算とすることができる。また推論は、1組のイベントおよび/またはデータから上位レベルのイベントを構成するために使用される技術を指す。こうした推論によって、複数のイベントが時間的にごく近接して相関していようといまいと、またイベントおよびデータが派生したイベントおよびデータソースが1つであろうと複数であろうと、1組の観察されたイベントおよび/または格納されたイベントデータから新しいイベントまたは動作が構築される。様々な分類スキームおよび/またはシステム(サポートベクトルマシン、ニューラルネットワーク、エクスパートシステム、ベイジアン信念ネットワーク(Bayesian belief networks)、ファジー論理、データ統合エンジン(data fusion engine)など)を、本発明と関連した自動のおよび/または推論された動作との関連で使用することができる。
【0028】
さらに、AI構成要素270は、通知を伝えるかどうか、いつ、誰に、何を、どの方法で通知を伝えるかを決定することに関連してユーティリティベースの分析を実行することができる。通知の送信に関連付けられているコスト(処理オーバーヘッド、帯域幅、受信側エンティティに対する中断/遮断の側面など)は、通知の伝達に関連付けられている利益に対して重み付けすることができる。また、誤った意志決定に関連付けられているコストは、一要因として重み付けすることができ、こうしたコストは、信頼尺度および閾値によってオフセットすることができる。
【0029】
図3は、本発明による、溶接通知システム110によって使用することができる他の構成要素を示している。データ受信側構成要素310は、溶接システム110に関する情報を受信する。情報は、様々なタイプのデータ(溶接機の性能、溶接機のクラスタの性能、診断情報、運転情報(電圧、電流、電力・・・)、構成要素情報(ハードウェア、ソフトウェア、装置、機械および/または電気構成要素、傾向情報、出力情報、圧力、温度、雑音、溶接電極状態、機械状態、ライン状態、工場の状態、コンテキスト、時刻、日、月、年、振動情報、電圧のシグネチャ、電流のシグネチャ、接続、装置の障害、システムの障害、過負荷状態、低負荷状態、安全関連情報、アイドル関連情報、診断情報、予想情報、状態情報、環境情報、オペレータ情報、製品情報、品質保証情報、統合基幹業務(ERP)情報、ジャストインタイム(JIT)情報、オペレーティングシステム情報、プロセッサ情報、メモリ関連情報、リレーショナルデータベース情報、Webベース情報、通知情報、Webベース情報、応答情報、システムイベント、一般イベント、珍しいイベント、溶接の障害、ワイヤスプール状態、不良傾向、状態レポート、溶接履歴・・・)に関し得る。
【0030】
分析構成要素320は、通知関連の決定/推論の実行との関連で受信した情報を分析する。コンテキスト構成要素330は、分析構成要素320が望ましい通知決定を行うことができるように、受信した情報の追加の意味および/または解釈の提供を容易にする。マッピング構成要素340は、いくつかのイベントとの関連で通知が送信されるべき適切なエンティティの識別を容易にする。コンテキスト構成要素330、通知構成要素350、および分析構成要素320に結合されているマッピング構成要素340は、通信の最適なチャネル/モード(無線、インターネット、電子メール、地上通信線、音声、衛星、RFなど・・・)およびモダリティ(PDA、テレビ、携帯電話、ページャ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、電話、テレビ電話、自動車電話、インターコムなど)に、およびそれを介して通知を伝えるのに最適なエンティティ、通知を実行する時刻、反復、日を決定および/または推論する高効率システムを提供する。さらに、システムは、受信者の位置、受信者の可用性、イベントの緊急性、イベントの優先度、イベントに関して行動を起こさない結果など、状態情報を考慮に入れることができる。
【0031】
図4aは、本発明の通知システム100が使用することができる様々なタイプの情報を示している。例えば、状態情報410(溶接機の状態、システム110の状態、受信者の状態、外部装置の状態、システムおよび/または状態など・・・)、通知情報420(通知形式、通知のタイプ、緊急性、優先度など・・・)、エンティティ情報430(エンティティ状態、エンティティの選好、可用性、場所、割り込み可能性(interruptibility)、使用可能な装置、装置の選好など・・・)、溶接システム情報440(性能、スループット、質、負荷、メンテナンス、溶接状態、溶接の質、部品、ハードウェア、ソフトウェアの状態など・・・)、コンテキスト情報450(イベントのコンテキストなど)、プロキシ情報460、通信情報470(使用可能な通信モード、装置など・・・)、および他の適した測定基準480を示している。図4bは、本発明による通知との関連で使用され/考慮され得る様々な通信関連のデータフィールドを列挙している。
【0032】
実装例
次に、本発明による簡単なシステムの特定の一例を示す。この例は、本発明を実施するための単に1つの特定の方法であり、本明細書に添付の特許請求の範囲によって定義される本発明は、この実施形態例に限定されるものではないことを理解されたい。システム100は、溶接システム110においていくつかのイベントが起こった場合、電子メールの生成に使用される構成可能なアドレス帳を使用することによって、エンティティに通知することができる。システム110は、Ethernet(登録商標)ネットワークを介してSMTPメールサーバに接続されている構成可能なアドレス帳を備える溶接機を含む。溶接機は、それ自体、および溶接システムのいくつかのイベントを監視する。これらのイベントのうちの1つが検出された場合、溶接機は、イベントが起こった場合に通知されることを望む任意の受信者について、そのアドレス帳を検索する。アドレス帳は、通知すべき受信者を決定するための、それぞれにアドレスに関連付けられている構成情報を含む。溶接機は、通知すべき受信者を1人または複数人検出すると、電子メールを構築する。検出されたイベントによって各電子メールの件名および本文が決定される。次いでこの電子メールは、溶接機が接続されるネットワークに配置されているSMTPメールサーバに送信される。
【0033】
アドレス帳内のそれぞれのエントリは、電子メールアドレス、受信者にいつ電子メールを送信すべきかを決定する構成情報、受信者に関する割り込み可能および割り込み不可の情報、使用可能な通信装置および/またはシステム、突破の特権などの情報を含むことができることを理解されたい。特定の一実装形態では、アドレスの各エントリは、変更できない特別なサポート電子メールアドレスに送信される第1のエントリを除いて構成可能とすることができる。このアドレス帳は、溶接機から電力が切断された場合、またはシステムリセットがリセットされた場合に保存されるように、不揮発性メモリに格納されることが好ましい。
【0034】
イベントに関して、システム100は、何らかの予め定義されたイベント、および珍しいイベントについて監視する。イベントは、異なるグループ、すなわち第1のアドレスを除いて、アドレス帳中の各アドレスに分類することができ、いつそのグループのイベントが起こるかについてどのイベントグループが電子メールを受信するかを指定するように構成することができる。これらのイベントの1つが起こると、溶接機は、タイムスタンプをそれに関連付けることができる。システム100は、それが監視しているイベントを検出した場合、このイベントグループについて通知を望む受信者についてそのアドレス帳を検索する。溶接機は、このイベントグループについて通知すべき受信者を1人または複数人検出すると、電子メールメッセージを構築する。検出されたイベントによって電子メールメッセージの件名および本文が決定される。件名は、これらの電子メールを、受信者が受信し得る他の電子メールから分けるために受信者によって使用することができる予め定義された文字列で始めることができる。電子メールの本文は、イベントが溶接機によって検出された時からのタイムスタンプを含むことができる。電子メールの本文は、電子メールがどの溶接機から来たかを識別する情報を含んでおり、この情報は、構成可能であり、不揮発性メモリに保持することができる。
【0035】
異なるイベントグループには、例えば以下のグループなどがある。
【0036】
【表1】
【0037】
電子メールの本文は、会社名、会社の住所情報を含むことができ、また、行われたイベントについての追加情報を含むことができる。電子メールの本文は、直接のテキストメッセージであるか、添付ファイルを含むことができることを理解されたい。添付ファイルは、テキスト、バイナリ、カンマ区切り、JPEG、PDF、BMPなど、様々な形式とすることができる。添付ファイルは、例えば、RFC1341(例えば、非特許文献1参照)で説明されているような多目的インターネットメール拡張(MIME)を使用して送信することができる。電子メールは、例えば、RFC821(例えば、非特許文献2参照)で説明されているように、簡易メール転送プロトコル(SMTP)を使用してネットワークを介してSMTPサーバに送信することができる。複数の受信者がいる場合でさえ、それぞれのイベントごとに1つの電子メールが生成されることが好ましい。システム100は、SMTPサーバに送信される電子メールメッセージの「RCPT To:」フィールドに複数の受信者を追加することができる。
【0038】
溶接機は、システム100の監視に加えて、イベントによっては、ある期間の後(起動後、リセット後など)、自己チェックを実行することができる。この自己チェックは、最後の自己チェックが行われてから変わった可能性のあるものを探す。これには、溶接機内の新しいボード、溶接機内のソフトウェアの変更、および通常のイベント通知プロセスを使用して記録されなかったシステムの任意の変更などの項目がある。また、システム100は、テスト電子メールメッセージを各アドレスに送信することができる。これは、その構成および接続が正しいことを確認するための診断用である。システム100は、最後にリセットされてから、どれだけ多くの電子メールを送出したかを追跡することができる。
【0039】
【表2】
【0040】
起動時に、DNS IPおよびSMTP名が設定されている場合、システムは、STMPメールサーバのIPアドレスについて、SMTP名でDNSサーバに対して照会を試みることができる。照会が成功した場合、電子メールタスクは、戻されたIPアドレスを使用して電子メールを送信するか、そうでなければSMTP IP設定によって指定されたIPアドレスを使用する。溶接システムは、起動された場合、そのときオンだったイベントについて溶接システムの連続的な監視を開始する。また、溶接システムの連続的な監視に加えて、溶接機は、起動後、予め決められた間隔で特別な処理を行うことができる。この処理は、新しいボードや、最後に溶接システムがチェックされたときにはあったが、今はないボードについてシステムをチェックするステップを含む自己チェックであり、異なるソフトウェアを含むボードがあるかどうかを、それ自体を含めてチェックする。これらの状態のいずれかを検出した場合、システム変更イベントについての通知を望むアドレスについてアドレス帳を検索し、次いでそれらへの電子メールを生成する。システムは、落ち着くための時間をシステムに与えるために、任意のシステム変更項目をチェックする前に、予め決められた期間を待つ。リセット後すぐにこのチェックが行われると、システムは、再プログラムされている最中であり、「偽」イベントを生成する可能性がある。
【0041】
イベントが起こった場合、溶接機は、タイムスタンプをそれに関連付けることができる。次いでこれらのイベントは、溶接機による処理のためのキューに入れられる。そのため、新しいイベントが行われた場合に溶接機が現在電子メールを送出する最中である場合、溶接機は、このイベントを「見逃さず」、現在処理しているイベントの処理を完了するとすぐに新しいイベントを処理する。溶接機は、新しいイベントに到達した場合、そのイベントはどのイベントグループかを決定する。次いで、この特定のイベントグループについて電子メールを受信したいすべての受信者についてそのアドレス帳を検索する。溶接機は、イベントグループ設定をこのイベントについて設定したアドレスを1つまたは複数人検出した場合、その人への電子メールを生成する。
【0042】
検出されたイベントによって電子メールメッセージの件名および本文を決定することができる。各タイプのイベントは、電子メールの異なる件名および本文を生成することができる。件名は、予め定義された文字列「機械番号メール−」で始まり、次いでイベントのタイプを記述するテキストが続くようにすることができる。この予め定義された文字列は、受信者がこの溶接機からの電子メールを、受信者が受信する可能性のある他の電子メールから分けるのを助ける。
【0043】
メールが来た特定の溶接機、および溶接機が配置されている会社の識別を助けるために、電子メールの本文は、常に「From」フィールドで始まることが好ましい。溶接機は、「From」テキストの後の「電子メール機械番号名」フィールドに入力される文字列を自動的に組み込むことができる。機械番号名の後、溶接機は、「会社識別子」フィールドに入力される情報を自動的に追加する。この文字列は、溶接機が配置されている場所で働いている人に是非必要というわけではないが、電子メールが来た場所を識別する人には必要となる場合がある。「会社識別子」文字列が設定されていない場合、溶接機は、どんな電子メールでもアドレス帳の第1のアドレスエントリに送信しない。この第1のアドレスエントリは、固定された会社のサポートアドレス用である。電子メールの本文は、イベントが溶接機によって検出された時からのタイムスタンプを含むことができる。このタイムスタンプは、溶接システムにおいてイベントが実際に起こった時からのタイムスタンプであり、異なる可能性がある電子メールの本文が生成された時刻や電子メールが送出された時と混同されないものとする。電子メールの本文は、通常、イベントについての追加の詳細も含む。電子メールの本文は、単に直接のテキストメッセージとすることもでき、または添付ファイルを含むことさえできる。この添付ファイルは、テキスト、バイナリ、カンマ区切りなど、様々な形式とすることができる。添付ファイルは、RFC1341(例えば、非特許文献1参照)で説明されているような多目的インターネットメール拡張(MIME)を使用して送信される。電子メールの本文が単なるテキストメッセージであるか、添付ファイルを含むかは、イベントによって決定される。電子メールは、RFC821(例えば、非特許文献2参照)で説明されているように、簡易メール転送プロトコル(SMTP)を使用してネットワークを介してSMTPサーバに送信することができる。
【0044】
図4cおよび4dは、溶接システム100のフロー図例を示している。溶接システム110が取り付けられる場合、それぞれの構成を生成することができることを理解されたい。こうした構成は、少なくとも受信者の電子メールアドレス(例えばアドレス帳内に格納される)、電子メール情報設定、および/または受信者が電子メールを受信すべきかどうかの決定を助けるために使用される情報を含むことができる。この情報は、一般に、一度格納されるだけでよいように、不揮発性メモリ(PROMおよびその変形、ハードディスク、光ディスク、携帯用メモリ、CD、DVDなど)に格納される。しかし、本発明の一部の態様では、情報は、さらに、または代替として、揮発性メモリに格納することもできる。構成を作成すると、溶接システム110は、構成をロードするためにリセットされる。
【0045】
426で、この溶接システム110についてDNS IPおよびSMTP名が定義されるかどうかが決定される。定義されない場合、428で、SMTP IP項目によってIPアドレスが決定される。名前が定義される場合、430で、(例えばEthernet(登録商標)を介して)SMTP IPについて関連のDNSサーバに対する照会が行われる。参照番号432で、SMTPサーバの有効なIPアドレスが戻されたかどうかが決定される。IPアドレスを戻さないことは、無効なIPアドレスを戻すことと考えることができることに留意されたい。無効なIPアドレスが戻されたことが決定されると、428で、SMTP IP項目によってIPアドレスが決定される。そうでない場合、参照番号434で、戻されたIPアドレスが使用される。
【0046】
引き続き図4dの参照番号436で、(SMTP項目またはサーバによって定義された)IPアドレスを使用して、受信されたイベントに基づいて、受信者に電子メールが送信される。上述したように、溶接機110は、イベントの自己監視を行うことができる。参照番号438で、システムエラー、一般のイベント、珍しいイベント、溶接の障害、ワイヤスプールの変更、不良傾向、状態レポート、および溶接履歴などのうちの少なくとも1つに応答してイベントが生成される。参照番号440で、新しいボード、紛失したボード、応答のないボード、新しいソフトウェア、誤った状態のソフトウェアについての定期的な監視を含み得る自己チェックに応答してイベントが生成される。442で、438および/または440で生成された1つまたは複数のイベントが検出される。溶接機110によって少なくとも1つのこうしたイベントが検出された場合、444で、溶接機は、通知すべき受信者についてそのアドレス帳を検索することができる。上述したように、アドレス帳は、通知すべき受信者を決定するためにそれぞれのアドレスに関連付けられている電子メールアドレス、および/または構成情報を含む。参照番号446で、1つまたは複数の受信者が検出された場合、電子メールを生成することができ、448で、検出されたイベントによって電子メールの件名および本文を決定することができる。450で、この電子メールを関連のSMTPサーバに送信することができる。
【0047】
図4eは、溶接システム110と共に使用できるアーキテクチャ例478を示している。アーキテクチャ478に基づいて、溶接システム110は、通知および/または電子メールなどの情報を送信および/または受信するために、ローカルな工場のネットワーク(またはインターネットなど、リモートネットワーク)と通信するネットワークインターフェイス452を含む。ネットワークインターフェイス452は、HTTP、FTP、SMPTなど、様々なネットワークプロトコルを使用することができる。
【0048】
システム110は、例えば、制御情報を提供するために、溶接機器と通信するコントローラ454をさらに含む。コントローラは、特に、プロセッサ456、ファームウェア458、および(ルーチンまたはプログラムの中など)1つまたは複数の溶接命令を格納するメモリ460を含む。上述したように、プロセッサ456は、ファームウェア458および/またはメモリ460の情報を読み取り、および/またはそこに書き込むことができる。例えば、プロセッサ456は、ファームウェア458および/またはメモリから命令を取り出し、命令を実行することができる。
【0049】
コントローラ454は、さらに、例えば溶接の質、溶接量、アークの安定性、温度、性能など溶接の特徴および特性を決定するために使用することができるアーク/溶接モニタオブジェクト462と通信する。また、モニタオブジェクト462にルール、ポリシー、閾値を提供することもでき、データ変数が予め定められた閾値を上回るまたは下回る場合、モニタオブジェクト462が変更され、次いで、診断構成要素464、オペレータ、および/または他のリモートシステムに通知するなど、さらに行動を起こすことができる。モニタオブジェクト462は、電極に供給される波形、溶接中の溶接チップの動きまたは移動、および溶接の質を監視するための他の側面など、様々な電気特性を監視することもできる。さらに、例えば溶接の特徴および特性の現在の状態を決定するためにいくつかの値を予測値または論理的な詳細と比較するなど、現在の状態を監視する知識をモニタオブジェクト462に提供することができる。こうした情報は、記録し、分析し、フィードバック、パラメータ、および制御変数を生成するために使用することができる。これらの特徴および特性、および結果として得られた情報は、警報状態を決定し、イベントを生成するために診断構成要素464によって使用することができる。さらに、溶接材料、オペレータ情報、メンテナンススケジュールなどのシステムモニタ466に関連付けられている情報は、診断構成要素464に提供されて、警報状態を決定し、イベントを生成するのを容易にすることができる。さらに、モニタオブジェクト462および/またはシステムモニタ466は、警報および/またはイベントを生成し、この情報を診断構成要素464に伝えることができる。
【0050】
診断構成要素464が警報状態またはイベントを検出し、および/または警報またはイベントを開始した場合、こうした警報および/またはイベントを通知すべき受信者を探すために、溶接システムのアドレス帳を調べることができる。一般に、アドレス帳は構成可能であり、電子メールアドレス、電子メール設定、および/または通知すべき受信者を決定するのを容易にすることができるデータなどの情報を含む。診断構成要素464は、電子メールを生成することができる通知構成要素468を呼び出すことができ、関連の件名および本文は、警報またはイベントおよび/またはイベントの警報源によって決定される。通知構成要素468は、ネットワークインターフェイス452を介してローカルな工場のネットワークを介して電子メールを受信者に送信することができる。
【0051】
後述の図5〜図7は、本発明による溶接通知の様々な態様を提供するための方法を示している。説明を簡単にするために、方法は一連の動作として示され、説明されているが、一部の動作は、本発明に従って、本明細書に示し、説明したのとは異なる順序で、および/または別のブロックと同時に行うことができるため、本発明は、動作の数または順序によって限定されるものではないことを理解されたい。例えば、方法を、代わりに、状態図などで一連の相互状態として表すことができることを当業者は理解されたい。さらに、本発明に従って方法を実施するために、示した動作の必ずしもすべてが必要であるとは限らない。
【0052】
図5は、本発明に従って通知を伝えるための高レベルの方法500を示している。510で、溶接システム/プロセスに関係する情報が受信される。520で、受信された情報に関連付けられているイベントに関係する通知を生成し、および/または伝えることに関連して、情報が分析される。530で、イベントがそれに関係する通知を生成し、送信することを保証するかどうかに関連して、決定が行われる。保証しない場合、プロセスは510に戻り、保証する場合、プロセスは、540に進み、通知を伝えるのに適したエンティティが決定され、および/または推論される。550で、適した通信モードおよびモダリティを介して通知がエンティティに伝えられる。560で、通知に対する応答がエンティティから受信されたかどうかについての決定が行われる。受信されていない場合、プロセスは540に戻り、別の適したエンティティ(最初の受信者のプロキシなど)が選択される。受信された場合、プロセスは570に進み、イベントに関連して適した行動が行われたかどうかに関する決定が行われる。適した行動が行われなかった、または行われた場合、プロセスは520に戻り、イベントに関連して行動関連の決定情報が分析される。
【0053】
図6は、本発明の態様との関連で通知を伝えることに関連する方法600を示している。610で、イベントの本質が決定される。620で、イベントとの関連で、情報を受信し、こうした情報に対して応答するのに最適なエンティティが決定される。630で、エンティティの状態が決定され、および/または推論される。640で、通知を伝えるのに最適な方法が決定され、および/または推論される。650で、使用可能な通信の最適なモードおよびモダリティを介して選択されたエンティティに通知が送信される。
【0054】
図7は、本発明に従って通知を変換し、伝えるための方法700を示している。710で、溶接イベントに関する警告が受信される。警告は分析され、720で、警告を伝えるのに最適なモードが決定され、および/または推論される。730で、警告を伝えるのに最適な方法を決定および/または推論することに関連して、ユーティリティベースの分析が行われる。740で、警告は、警告を伝えるのに最適な決定されたモードおよびモダリティと一致する形式に変換される。例えば、警告を、テキストから、識別された受信者が現在運転している自動車電話に送信される音声ファイルに変換することができる。運転中の受信者にテキストを送信することは危険であり、したがって、配信には音声が最適なモードであり、警告を伝えるには自動車電話が最適なモダリティであると決定された。750で、警告が変換されたように送信される。760で、通知された警告に応答して受信者から応答が受信され、770で、応答がそれを処理するのに最適な形に変換される。
【0055】
図8を参照すると、システム810は、本発明の一態様による自動溶接システム通知アーキテクチャ例を示している。システム810は、溶接システム820、溶接システム824として示した1つまたは複数の他の溶接システム、およびMが整数の場合、溶接システムM828を含み、これらは、ローカルネットワーク830を介して動作可能に結合されている。1つまたは複数のリモートインターフェイス832および834(Webブラウザなど)は、ネットワーク830を介して溶接システム820〜828と対話し、溶接オペレータまたはユーザが溶接システムを整備し、保守し、および/または更新できるようにする。溶接通知は、サーバおよびネットワークインターフェイス846によって溶接システム820からリモートインターフェイス832、834に伝えることができ、ネットワークソケット(図示せず)を開いて通知情報を送信するWebサーバを含むことができる。溶接通知情報は、ローカル情報ストア850(データベースなど)、および/またはインターネットなどのリモートネットワーク856に存在する技術情報サーバ854から提供され得る。ローカル情報ストア850は、溶接システム820〜828内に、および/またはローカルネットワーク830上の個別のエンティティとして存在することができることに留意されたい。ローカルネットワーク830は、ローカルエリアネットワーク(LAN)ブリッジ接続(図示せず)を介してリモートネットワーク856に接続することができるが、ただ1つのネットワークがシステム810にサービスを提供することができることを理解されたい。
【0056】
本発明の一態様によれば、1つまたは複数の溶接情報ブローカ860は、リモートインターフェイス832および834での最近の溶接情報の取り出しを容易にするために使用される。構成要素および/またはオブジェクトとすることができ、サーバおよびネットワークインターフェイス846によって実行/インスタンス化することができ、および/またはローカルネットワーク830やリモートネットワーク856上の個別のエンティティ861(ローカルまたはリモートのコンピュータなど)として動作することもできる溶接情報ブローカ860は、ローカルバス864に問い合わせ、溶接システム820を定義する特定のハードウェア構成要素および/またはソフトウェアを決定する。これらの構成要素は、関連の溶接機器870を制御する溶接制御ハードウェア868を含んでいてもよく、溶接機器870は、ワイヤ送給装置、コンタクトチップ、ドレッサー、ガスミキサー、ガススニーザ(gas sneezer)、ガスコントローラ、クランプアクテュエータ、移動キャリッジ/部品マニピュレータ、ロボットアーム/ビーム/トーチマニピュレータ、レーザーシーム追跡機、他の入力/出力装置、および溶接電源(図示せず)など、溶接をもたらす物理的ハードウェアである。溶接制御ハードウェア868は、溶接機器870を制御するために、溶接コントローラ(図示せず)、アーク/溶接モニタ(図示せず)、および溶接I/Oおよび通信インターフェイス(図示せず)を含み得る。ローカルバス864は、溶接システム820に含まれる特定の構成要素を示すための改訂番号やコードなどの構成要素バージョン情報を提供する。溶接情報がリモートインターフェイス832または834によって要求され、またはそれに送信される場合、溶接情報ブローカ860および/または861は、(例えば溶接機情報を含むWebサイトのドメイン名と関連付けられるなど)技術情報サーバ854にリンクされて、溶接システム820に適用可能である溶接情報を決定する。
【0057】
溶接情報ブローカ860にリンクされている発注システム876(リモートサーバなど)は、溶接システム820の購入履歴および関連の情報を提供する。発注システム876は、溶接システム820を購入したエンティティ、そのエンティティの請求書発送および出荷の住所、溶接システム820およびエンティティに関連付けられているアカウント状態に関するクレジット情報、および保証情報に関する情報を含む。例えば、交換構成要素が保証付きである場合、交換構成要素に関する料金へのアクセスがないことを示すフラグを発注システム876内に設定することができる。発注システム876およびそれに含まれている情報は、エンティティの請求書発送、出荷、および保証情報を溶接情報ブローカ860にリンク付け、したがって従来の溶接システムに関与する手動の購入発注生成および交渉を軽減することによって、選択された交換構成要素の自動取得を実行可能にする。
【0058】
次に図9を参照すると、システム990は、本発明による溶接ネットワーク情報および部品取得システムの例を示している。システム990は、ローカル溶接システムバス964を介して情報へのアクセス/取り出しを行うことができる溶接情報ブローカ960を含む。ローカルバス964は、例えばアークリンクまたは他のプロトコルなどを使用して電源装置992、ワイヤ送給装置994、制御システム996、溶接機器970などの溶接システム構成要素に連絡するコントローラエリアネットワーク(CAN)を含んでいてもよい。溶接システム構成要素から受信された情報は、製造履歴情報またはコード、機械タイプコード、モデルおよびシリアル番号またはコード、および/またはソフトウェアおよびハードウェアバージョン番号またはコードを含み得る。他の記述的情報またはコードは、溶接システム構成要素970、992〜996、および/または他の溶接構成要素(図示せず)から受信できることを理解されたい。溶接情報ブローカ960が更新された後、技術情報サーバ954とのリンクが確立される(例えば予め定められたURLへの接続)。
【0059】
溶接情報ブローカ960は、技術情報サーバ954で更新され/それと比較されて、ローカルバス964上の溶接構成要素、または溶接システム920内の他の構成要素に関する最新情報バージョンレベルを反映する。次いでブローカは、文書バージョンレベルを、ローカル情報ストア950にローカルに格納されている文書バージョンレベルと比較する。最新文書バージョンがローカルに使用可能である場合、ブラウザ998は、ローカル情報ストア950からローカル溶接情報を受け取る。上述したように、ローカル情報がより古いまたは低いバージョンレベルである場合、溶接情報ブローカ960は、(より最近のバージョンレベルの特定の情報またはプログラムを要求するなど)バージョンレベルの確認後、技術情報サーバ954からダウンロードを開始するか、溶接オペレータに、ブラウザ998から離れて文書またはプログラムを表示するオプションを提供する。上述したように、ローカル情報ストア950および/または溶接情報ブローカ960を、溶接システム920内で、および/または溶接システムに動作可能に結合されている個別のエンティティとして実行できることを理解されたい。
【0060】
最新の溶接情報が検出され、ブラウザ998に提供された場合、溶接オペレータ/ユーザは、取り出された情報から溶接システム920の整備、操作、および/またはトラブルシューティングに取り掛かることができる。これは、溶接システム920内の潜在的な交換構成要素を示す次の手順または図を含み得る。さらに、溶接システムは、異なるタイプの溶接プロセスに適合する必要がある場合がある。したがって、オペレータまたはユーザは、溶接システム920を再構成するのに適した溶接機プログラムまたは手順の購入およびそれに続くダウンロードを自動的に開始することができる。マウス、キーボード、タッチ画面、または他の適した装置など、ユーザ入力900によって、溶接オペレータは、所望の交換構成要素または手順を選択することができる。交換のために構成要素/手順が選択されると、構成要素/手順に関連付けられている構成要素番号またはコードは、ブローカ960を介してリモートの在庫および配布システム(IDS)974にリンクされる。材料の請求やサプライヤ情報(ERPシステムなど)などの情報を含み得るIDS974は、受信側構成要素904を介して、溶接情報ブローカ960と対話し、適した交換部品を決定する。これは、関連の購入情報についての、発注構成要素902、およびサプライヤ部品データベース(保守部品またはスペア部品など)および/またはネットワーク908に対する照会を含み得る。購入情報は、サプライヤ名および住所、価格、可用性、引渡条件、支払い条件、および/または交換構成要素の取得に関する他の情報を含み得る。購入情報は、溶接システム920の購入者/所有者に関連付けられている請求、出荷、住所、注文履歴、および保証情報/状態を含んでいてもよい。
【0061】
受信側構成要素904は、溶接情報ブローカ960に購入情報を提供し、ブラウザ998から選択された構成要素または手順に関係する購入情報が入手可能であることをブローカに通知する(フラグ、電子メールなど)。次いで、溶接情報ブローカ960は、発注システム902を呼び出して、ブローカ内の購入情報を使用して、電子注文書を生成する。例えば、発注システム902は、ブローカ960内の選択された部品番号にアクセスし、電子注文書をサプライヤの住所、価格、条件、および溶接システム920の所有者の住所を含む出荷情報に関して更新する(部品/サプライヤ/購入者データをファイルに出力するなど)。次いで、発注システム902は、完成した注文書を、IDS974に関連付けられている注文処理構成要素(fulfillment component)916に発信する。注文処理構成要素916は、注文書を入力し/読み取り、任意の保証または他の行動が注文書に適用されるかどうかを決定し、注文書を交換部品サプライヤに送信する(電子メール、オンラインサービスなど)。発注が行われたこと、およびいつ納品される予定であるかを示す通知が溶接オペレータに送信されてもよい。自動交換部品または溶接手順の発注は、例えばブラウザ998などからユーザ入力レベルで開始され、ブラウザ998で閲覧可能な関連の技術マニュアルや文書内でのキーストロークやマウスのクリックなど、単一のユーザアクションから行うこともできることに留意されたい。
【0062】
次に図10を参照すると、システム1000は、本発明によるより詳細なネットワーク通信アーキテクチャを示している。溶接システム1004は、リモートシステム1010との情報交換を提供するWebサーバ1008を含み得る。リモートシステム1010は、Webサーバ1008と通信するブラウザ1012を含み得る。溶接情報は、Webページおよび/またはWebサーバ1008に関連付けられているデータベース1014内に含まれているコンテンツを介して交換することができる。Webコンテンツには、それだけには限定されないが、HTML、SHTML、VB Script、JAVA(登録商標)、CGI Script、JAVA(登録商標) Script、動的HTML、PPP、RPC、TELNET、TCP/IP、FTP、ASP、XML、PDF、WMLおよび他の形式などの技術がある。ブラウザ1012は、リモートシステム1010、または他の溶接システムに存在し得るが、1つまたは複数のソケット1018を介してWebサーバ1008と通信し、アプレット1022などの1つまたは複数のオブジェクトをロードする。
【0063】
各オブジェクトまたはアプレット1022は、1つまたは複数のソケット1018と関連付けられていてもよいことに留意されたい。一例として、ブラウザ1012は、Webページまたは他のアプリケーションを、パブリックドメインまたはハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)ソケット、ファイル転送プロトコル(FTP)ソケット、簡易メール転送プロトコル(SMTP)ソケット、遠隔手続き呼び出し(RPC)ソケット、リモートメソッド呼び出し(RMI)ソケット、Java(登録商標)データベース接続(JDBC)ソケット、オープンデータベース接続(ODBC)ソケット、セキュアソケットレイヤ(SSL)ソケット、ネットワークファイルシステム(NFS)ソケット、WinsockなどのWindows(登録商標)ソケット、Point−of−Presence3(POP3)ソケット、およびTELNETソケットなどの標準ソケットを介して溶接サーバ1008からロードすることができる。次いでWebページによって、パブリックドメインのプールからの追加のソケット1018、および/または溶接システム1004内の特定の構成要素および/または機能と対話するカスタムソケットを開き、または「ブートストラップ」することによって、他の溶接アプリケーションが呼び出され、通信できるようにする。
【0064】
例えば、アプレット1022は、ネイティブの溶接システムバス(図示せず)を介して通信する溶接構成要素を監視するように構成することができる。ブラウザ1012および/または別のアプリケーションより、リモートシステムからアプレット1022が呼び出され、ロードされた場合、カスタムソケットなどの溶接アプリケーションソケット、および/または他のパブリックドメインソケットは、アプレット1022とリモートシステム1010との間で溶接監視情報を交換するようにインスタンス化することができる。溶接アプリケーションソケット(WAS)は、溶接プロトコルをリモートシステム1010と溶接システム1004との間で交換するように構成することができる。さらに、WASは、内部溶接システムバスを介して、溶接システム(溶接機器、溶接コントローラ、溶接モニタ、消耗使用状況モニタ(consumable usage monitor)など)に関連付けられている特定の態様および/またはアプリケーションと通信するように構成されてもよく、アプリケーションは、WASを介して別のローカルシステム(工場のインターネットを介して動作可能に結合されているWebサーバなど)、および/またはリモートシステム(インターネットを介して動作可能に結合されているブラウザ、モニタ、コントローラなど)と対話し、通信する。
【0065】
アプレット1022(JAVA(登録商標)アプレットなど)は、ブラウザ1012内で、溶接システム1004と情報を交換するように稼働することができる。ブラウザ1012を稼動させ、アプレット1022を実行するためにJAVA(登録商標)仮想マシン(JVM)が含まれていてもよい。JAVA(登録商標)仮想マシンは、コンパイルされたJAVA(登録商標)コードを稼動させるように設計されている「仮想CPU」のソフトウェア実装である。これは、スタンドアロンJAVA(登録商標)アプリケーション、およびブラウザ1012を稼動させるためにダウンロードされたアプレット1022を含み得る。アプレット1022は、さらに、溶接運転データ(アーク開始障害数(are start failure count)、消耗使用状況データ、機器使用アップ/ダウンタイムなど)を溶接機器のメーカーに送信し、メーカーからの情報(広告、プログラムアップグレード、および製品リコールまたはアップブレード、新製品の導入、およびアプリケーションおよび整備サポートなど)を受信し、表示するように構成することができる。アプレットが指定されたメーカーからの溶接電源装置および/または溶接システムの他の部分の存在、および/または溶接機器メーカーのデータサーバへのインターネット接続の存在を検出しない限り、(閉じる、エラーメッセージを送信するなど)機能しないようにアプレット1022を構成することもできる。
【0066】
ブラウザ1012にサービスを提供するアプレット1022と共に、Webサーバ1008は、溶接制御システム、および関連の溶接機器1026とのインターフェイスのために、他のオブジェクトまたはプログラムを呼び出すことができる。例えば、これらのプログラムは、非請求の、および/または他のメッセージをリモートシステム1010またはクライアントに送信する電子メール構成要素1028を含んでいてもよい。ファイルをデータベース1014との間で転送するために通信構成要素1030が設けられてもよい。例えば、ファイルを転送するために、ファイル転送プロトコル(FTP)構成要素が設けられてもよい。上述したように、ソケット1018は、いくつかのレイヤに関連付けられ得るTCP/IPスタック1034と対話する。レイヤは、データを、ネットワーク1042に結合されるネットワークインターフェイス1040との間で転送する。1つまたは複数のレイヤからのロジックをネットワークインターフェイス1040内に組み込むことができ、複数のソケット1018を使用して、溶接システム1004内の様々なオブジェクトと通信することができることに留意されたい。例えば、TCPプロトコルを使用して2つのソケット間のエンドツーエンドの接続指向リンクを提供するストリームソケットを使用することができる。別のタイプのソケットにはデータグラムソケットがあり、これは、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)を使用するコネクションレスサービスである。UDPサービスは、トラフィックパターンのバーストによく適しており、リモートシステム1010から溶接システム1004に制御コマンドを送信するために使用される。UDPによって、複数の溶接システムは、より並列して制御コマンドを受信することができる。
【0067】
上述したように、TCP/IPスタック1034は、よく理解されており、1つまたは複数のネットワークレイヤに関連付けることができる。ネットワークインターフェイス1040の電気的特性などの物理的な特徴を定義する物理レイヤ1064が設けられてもよい。データリンクレイヤ1066は、システム間の物理的な接続を介して情報を送信するためのルールを定義する。TCP/IPスタック1034は、インターネットプロトコル(IP)および/またはインターネットプロトコルバージョン6(IPv6)を含み得るネットワークレイヤ1068を含んでいてもよく、ネットワーク1040上のパスを開き、維持するプロトコルを定義する。TCP/IPスタック1034に関連付けられているトランスポートレイヤ1070は、システム間で情報を移動させる高レベルの制御を提供する送信制御プロトコル(TCP)を含んでいてもよい。これは、より高度なエラー処理、優先順位付け、およびセキュリティの機能を含み得る。よく理解されているセッションレイヤ1072、プレゼンテーションレイヤ1074、およびアプリケーションレイヤ1078は、任意選択で、TCP/IPスタック1034の上に含めることができる。
【0068】
サーバ1008は、WebサーバまたはHTTPサーバとすることができ、溶接システム1004からリモートシステム1010にロードされたアプリケーションは、JAVA(登録商標)アプレットまたはJAVA(登録商標)アプリケーションなどとすることができることに留意されたい。アプリケーションは、HTTPソケットを介して溶接システム1004にWebページ(HTML文書など)を要求することができ、Webページは、溶接システム1004によって動的に生成され、生の溶接機動作パラメータを含んでいてもよい。Webページは、アプリケーションによって構文解析されて、溶接機動作パラメータを抽出することができ、動作パラメータは、ブラウザ1012内に図示され、アルゴリズムによって処理され、および/またはログファイルに記録されてもよい。さらに、Webページに関連付けられている1つまたは複数のURLは、Webページがリモートシステム1010によって要求された場合、溶接システム1004によって実行されるコマンド、パラメータ設定変更、および/または命令または関数を含むことができる。
【0069】
次に図11を参照すると、システム1100は、本発明の代替の一態様を示している。本発明のこの態様によれば、ローカルインターフェイスを1つまたは複数のリモート溶接システム1136〜1138および/またはリモートシステム1110に提供するために、JAVA(登録商標)仮想マシン1102および関連のブラウザ1108が溶接システム1104内に含まれていてもよい。これによって、オペレータは、例えば、溶接情報を他のシステムからロードし、ローカルシステム1104および/または他のシステムを監視/診断し、他のシステムから注文を送信/受信することができる。図示したように、JAVA(登録商標)仮想マシン1102は、JAVA(登録商標)アプリケーションまたはプログラム1109を実行し、ソケット1112と通信することができる。ソケット1112は、JAVA(登録商標)アプリケーション/アプレットとTCP/IPスタック1134との間をインターフェイス接続して、ネットワーク通信を実行可能にするように構成することができる。
【0070】
次に図12を参照すると、システム1200は、本発明の一態様による溶接およびネットワークセキュリティシステムを示している。インターネットなどのパブリックネットワークを介して溶接情報を転送できると仮定すると、システム1200は、暗号化されたデータ通信を、認証サービスおよび許可サービスと共に、リモートシステム1206と1つまたは複数の他の溶接システム1208との間に提供する。リモートシステム1206は、溶接システム1208内のネットワークサーバ1212、データベース1214、および関連の溶接構成要素1216と通信するためのリモートサーバ1210を含んでいてもよい。認証とは、主張しているユーザまたはシステムが主張している者であることを決定することを指す。許可とは、ユーザまたはシステムが溶接システムリソースにアクセスすることを溶接システム1208によって許可されたことを確認するプロセスである。暗号化とは、データを、許可されていないエージェントによって容易に理解されない暗号文などの形に変換することである。
【0071】
本発明の一態様によれば、認証、許可、および否認防止は、以下のプロトコルのうちの1つまたは複数を使用することによって設定することができる。公開鍵基盤(PKI)およびX.509公開鍵基盤証明書を使用して、認証およびメッセージの保全性を提供することができる。セキュアソケットレイヤ(SSL)およびセキュアHTTP(SHTTP)を使用して、認証およびデータ暗号化を提供することができ、公に使用可能な暗号化アルゴリズムまたはカスタム設計のアルゴリズムを使用することによって、所有権の認証および許可技術を使用することができる。これらのプロトコルは、カスタム設計に基づくアルゴリズムを除いて、当業者には容易に理解される。これらは、Internet Engineering Task Force(IETF)のRequest for Comments(RFC)文書(例えば、非特許文献3参照)または他の出典で提供されている仕様で定義されている。
【0072】
本発明の別の態様によれば、暗号化は、以下のプロトコルのうちの1つまたは複数を使用することによって設定することもできる。例えば、PGP、S/MIMEプロトコルを使用して、暗号化された電子メールを提供することができる。SSHおよび/またはSSH2プロトコルを使用して、暗号化された端末セッションを提供することができ、インターネットプロトコルセキュリティ(IPSEC)プロトコルを使用して、データ暗号化を提供することができる。また、公に使用可能な暗号化アルゴリズムおよび/またはカスタム設計のアルゴリズムを使用することによって、クローク技術(Cloaking technique)を使用することもできる。これらのプロトコルは、カスタム設計に基づくアルゴリズムを除いて、当業者には容易に理解される。これらは、Internet Engineering Task Force(IETF)の該当するRequest for Comments(RFC)文書(例えば、非特許文献3参照)または他の出典で提供されている仕様で定義されている。
【0073】
システム1200は、システム1206と1208との間のネットワークトラフィック1238を安全にする認証および許可(AA)サブシステム1220および1222を含む。システム1200は、AAサブシステム1220および1222の構成を実行可能にするために、溶接ポリシーモジュール1224および1226を含むこともできる。溶接ポリシーモジュール1224および1226は、TCP/IPドライバ1234および1236を介して通信する暗号化ドライバ1230および1232にセキュリティ構成情報を提供し、それによってシステム1206と1208との間の安全なネットワークトラフィック1238を実行可能にすることもできる。システム間の機械レベルおよび/またはユーザレベルの信頼を確立するために、AAサブシステム1220と1222との間で交渉1242が開始されてもよい。他の交渉がリモートシステム1206と溶接システム1208との間で行われてもよいことを理解されたい。こうした交渉を使用して、例えばTCP/IPドライバ1234と1236との間など、安全な(例えば暗号化された)データチャネル1246を確立することができる。
【0074】
溶接ポリシーモジュール1224および1226は、構成された1組のローカルセキュリティポリシーを(データベースまたはローカルキャッシュなどから)取り出し、認証およびセキュリティ設定をAAモジュール1220、1222、および暗号化ドライバ1230、1232に配布する。溶接システム1208に提供されるセキュリティおよびアクセスのレベルを定義するために、セキュリティポリシーを使用することもできる。例えば、これらのポリシーは、ユーザのタイプに基づいてアクセスを定義することができる。例えば、システムエンジニアまたは監督者は、溶接システム内の構成および変更を実行可能にするためなど、溶接システム1208のすべての部分へのアクセスが許可されてもよい。これに対して、オペレータには、別のタイプのセキュリティが与えられてもよく、溶接プロセスに関連付けられている実際の機械および/または製造操作を実行可能にするために、溶接システム1208のこうした部分のみにアクセスすることができる。溶接ポリシーは、機械のタイプ、ネットワークアクセス、および/または場所が溶接システム1208へのアクセスのレベルを定義するように構成されてもよい。例えば、ローカルな工場のインターネットを介して通信するローカルシステムには、インターネットを介して工場外から通信するリモートシステムより溶接システムへの高いアクセス権が与えられてもよい。ユーザ、機械、および/または場所による溶接システム1208へのアクセス権を定義するように、他の多くのポリシーおよび/またはルールの組が構成されてもよいことを理解されたい。
【0075】
図13を参照すると、本発明の様々な態様を実施する環境例1310はコンピュータ1312を含む。コンピュータ1312は、処理ユニット1314、システムメモリ1316、およびシステムバス1318を含む。システムバス1318は、それだけには限定されないが、システムメモリ1316を含むシステム構成要素を処理ユニット1314に結合する。処理ユニット1314は、使用可能な様々なプロセッサのうちのどんなものでもよい。デュアルマイクロプロセッサおよび他のマルチプロセッサアーキテクチャを処理ユニット1314として使用することもできる。
【0076】
システムバス1318は、使用可能な様々なバスアーキテクチャのうちの任意のものを使用するメモリバスまたはメモリコントローラ、周辺バスまたは外部バス、および/またはローカルバスを含むいくつかのタイプのバス構造のうちどんなものでもよい。こうしたアーキテクチャには、それだけには限定されないが、16ビットバスの業界標準アーキテクチャ(ISA)、マイクロチャネルアーキテクチャ(MSA)、拡張ISA(EISA)、インテリジェントドライブエレクトロニクス(Intelligent Drive Electronics:IDE)、VESAローカルバス(VLB)、周辺部品相互接続(PCI)、ユニバーサルシリアルバス(USB)、アドバンストグラフィックスポート(Advanced Graphics Port:AGP)、パーソナルコンピュータメモリカード国際協会バス(PCMCIA)、および小型コンピュータシステムインターフェイス(SCSI)などがある。
【0077】
システムメモリ1316は、揮発性メモリ1320および不揮発性メモリ1322を含む。基本入出力システム(BIOS)は、例えば起動中など、コンピュータ1312内の要素間で情報を転送する基本ルーチンを含み、不揮発性メモリ1322に格納されている。不揮発性メモリ1322には、それだけには限定されないが一例として、読み取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電気的プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能ROM(EEPROM)、フラッシュメモリなどがある。揮発性メモリ1320には、外部キャッシュメモリとして働くランダムアクセスメモリ(RAM)などがある。RAMは、それだけには限定されないが一例として、シンクロナスRAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDR SDRAM)、拡張SDRAM(ESDRAM)、シンクリンクDRAM(SLDRAM)、およびDirect Rambus RAM(DRRAM)など多くの形態で使用可能である。
【0078】
コンピュータ1312は、取外式/固定式、揮発性/不揮発性コンピュータ記憶媒体も含む。図13は、例えばディスク記憶装置1324を示している。ディスク記憶装置1324には、それだけには限定されないが、磁気ディスクドライブ、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、テープドライブ、Jazドライブ、Zipドライブ、LS−100ドライブ、フラッシュメモリカード、またはメモリスティックなどの装置がある。さらに、ディスク記憶装置1324は、記憶媒体を別個に含む、または、それだけには限定されないが、コンパクトディスクROMデバイス(CD−ROM)、CDレコーダブルドライブ(CD−R Drive)、CDリライタブルドライブ(CD−RW Drive)、またはデジタル多用途ディスクROMドライブ(DVD−ROM)などの光ディスクドライブなど他の記憶媒体と組み合わせて含むことができる。ディスク記憶装置1324のシステムバス1318への接続を容易にするために、一般に、インターフェイス1326など、取外式または固定式のインターフェイスが使用される。
【0079】
図13は、ユーザと適した動作環境1310で説明した基本的なコンピュータリソースとの間の媒介として働くソフトウェアを説明していることを理解されたい。こうしたソフトウェアには、オペレーティングシステム1328などがある。オペレーティングシステム1328は、ディスク記憶装置1324に格納することができ、コンピュータシステム1312のリソースを制御し、割り振るよう働く。システムアプリケーション1330は、システムメモリ1316またはディスク記憶装置1324のいずれかに格納されているプログラムモジュール1332およびプログラムデータ1334を介してオペレーティングシステム1328によるリソースの管理を利用する。本発明は、様々なオペレーティングシステムまたはオペレーティングシステムの組合せと共に実施できることを理解されたい。
【0080】
ユーザは、入力デバイス1336を介してコマンドまたは情報をコンピュータ1312に入力する。入力デバイス1336には、それだけには限定されないが、マウスなどのポインティング装置、トラックボール、スタイラス、タッチパッド、キーボード、マイクロフォン、ジョイスティック、ゲームパッド、衛星パラボラアンテナ、スキャナ、TVチューナカード、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、Webカメラなどがある。これらおよび他の入力装置は、インターフェイスポート1338を経由してシステムバス1318によって処理ユニット1314に接続される。インターフェイスポート1338には、例えば、シリアルポート、パラレルポート、ゲームポート、ユニバーサルシリアルバス(USB)などがある。出力装置1340は、入力装置1336と同じタイプのポートのいくつかを使用する。したがって、例えばUSBポートを使用して、コンピュータ1312への入力を提供し、コンピュータ1312から出力装置1340に情報を出力することができる。出力アダプタ1342は、出力装置1340の中でも、モニタ、スピーカ、プリンタなど特殊なアダプタを必要とする出力装置1340がいくつかあることを示すために設けられている。出力アダプタ1342には、それだけには限定されないが一例として、出力装置1340とシステムバス1318との間の接続手段を提供するビデオカードおよびサウンドカードなどがある。リモートコンピュータ1344など、他の装置および/または装置のシステムは、入力および出力の機能を提供することに留意されたい。
【0081】
コンピュータ1312は、リモートコンピュータ1344など1つまたは複数のリモートコンピュータへの論理接続を使用してネットワーク式環境で動作することができる。リモートコンピュータ1344は、パーソナルコンピュータ、サーバ、ルータ、ネットワークPC、ワークステーション、マイクロプロセッサベースの装置、ピア装置、または他の一般のネットワークノードなどでよく、一般にコンピュータ1312に関連して説明した多くまたはすべての要素を含む。簡潔にするために、リモートコンピュータ1344と共にメモリ記憶装置1346のみを示している。リモートコンピュータ1344は、ネットワークインターフェイス1348を介してコンピュータ1312に論理的に接続され、次いで通信接続1350を介して物理的に接続される。ネットワークインターフェイス1348は、ローカルエリアネットワーク(LAN)および広域ネットワーク(WAN)などの通信ネットワークを含む。LAN技術は、ファイバ分散データインターフェイス(FDDI)、銅線分散データインターフェイス(Copper Distributed Data Interface:CDDI)、Ethernet(登録商標)/IEEE1102.3、トークンリング/IEEE1102.5などがある。WAN技術には、それだけには限定されないが、ポイントツーポイントリンク、サービス総合デジタル網(ISDN)およびそのバリエーションなどの回線交換ネットワーク、パケット交換ネットワーク、デジタル加入者回線(DSL)などがある。
【0082】
通信接続1350は、ネットワークインターフェイス1348をバス1318に接続するために使用されるハードウェア/ソフトウェアを指す。通信接続1350は、説明上わかりやすくするために、コンピュータ1312内に示しているが、コンピュータ1312の外部にあってもよい。ネットワークインターフェイス1348への接続に必要なハードウェア/ソフトウェアには、例示の目的にすぎないが、通常の電話用モデム、ケーブルモデム、DSLモデムなどのモデム、ISDNアダプタ、Ethernet(登録商標)カードなど、内部技術および外部技術がある。
【0083】
図14は、本発明が対話することができるサンプルのコンピューティング環境1400の概略ブロック図である。システム1400は、1つまたは複数のクライアント1410を含む。クライアント1410は、ハードウェアおよび/またはソフトウェア(スレッド、プロセス、コンピューティングデバイスなど)とすることができる。システム1400は、1つまたは複数のサーバ1430も含む。サーバ1430もハードウェアおよび/またはソフトウェア(スレッド、プロセス、コンピューティングデバイスなど)とすることができる。サーバ1430は、例えば本発明を使用することによって変換を行うためのスレッドを収容することができる。クライアント1410とサーバ1430との間の考え得る1つの通信は、2つ以上のコンピュータプロセス間で送信されるように構成されたデータパケットの形とすることができる。システム1400は、クライアント1410とサーバ1430との間の通信を容易にするために使用できる通信フレームワーク1450を含む。クライアント1410は、クライアント1410にとってローカルな情報を格納するために使用できる1つまたは複数のクライアントデータストア1460に動作可能に接続される。同様に、サーバ1430は、サーバ1430にとってローカルな情報を格納するために使用できる1つまたは複数のサーバデータストア1440に動作可能に接続される。
【0084】
上述したことは、本発明の例を含む。当然、本発明を説明するために構成要素または方法の予想されるすべての組合せについて説明することは不可能であるが、本発明の他の多くの組合せおよび置き換えが可能であることを当業者であれば理解できよう。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲の意図および範囲に含まれるこうしたすべての代替形態、変更形態、および変形形態を含むものとする。さらに、「含む(includes)」という用語が詳細な説明または特許請求の範囲で使用されている限り、こうした用語は、請求項で移行語として使用される場合に「含む(comprising)」が解釈される「含む(comprising)」という用語と同じように包含的であるものとする。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1a】本発明の一態様による高レベル溶接システム通知アーキテクチャを示す概略ブロック図である。
【図1b】本発明の一態様による高レベル分散溶接システム通知アーキテクチャを示す概略ブロック図である。
【図1c】本発明の一態様による無線通信を使用する高レベル分散溶接システム通知アーキテクチャを示す概略ブロック図である。
【図1d】本発明の一態様によるリアルタイムクロックシステムを示す概略ブロック図である。
【図2】本発明の一態様による溶接システム構成要素例を示す概略ブロック図である。
【図3】本発明の一態様による溶接システム構成要素例を示す概略ブロック図である。
【図4a】本発明との関連で使用することができる複数のデータタイプを示す図である。
【図4b】本発明との関連で通信モードおよびモダリティに関する複数のデータタイプを示す図である。
【図4c】本発明による溶接通知を生成するためのシステムおよびプロセスの例を示す図である。
【図4d】本発明による溶接通知を生成するためのシステムおよびプロセスの例を示す図である。
【図4e】本発明による溶接通知を生成するためのシステムおよびプロセスの例を示す図である。
【図5】本発明による通知方法例を示すフローチャート図である。
【図6】本発明による通知方法例を示すフローチャート図である。
【図7】本発明による通知変換方法例を示すフローチャート図である。
【図8】本発明の一態様による自動溶接システム通知アーキテクチャ例を示す図である。
【図9】本発明による溶接ネットワーク情報および部品取得システムの例を示す図である。
【図10】本発明によるネットワーク通信アーキテクチャを示す図である。
【図11】本発明による代替アーキテクチャを示す図である。
【図12】本発明の一態様による溶接およびネットワークセキュリティシステムを示す図である。
【図13】本発明の様々な態様を実施するコンピューティング環境例を示す図である。
【図14】本発明が対話することができるサンプルのコンピューティング環境を示す概略ブロック図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般にコンピュータおよび溶接システムに関し、より詳細には、溶接システムに関するローカルおよび/またはリモートの通知を提供するシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、2004年2月9日に出願された「SYSTEM AND METHOD PROVIDING AUTOMATED WELDING INFORMATION EXCHANGE AND REPLACEMENT PART ORDER GENERATION」という名称の米国特許出願第60/542,891号明細書の利益を主張する2004年12月6日に出願されたSYSTEM AND METHOD PROVIDING AUTOMATED WELDING NOTIFICATIONという名称の米国特許出願第11/005,586号明細書の優先権を主張する。また、本出願は、2002年10月4に出願された「SYSTEM AND METHOD PROVIDING AUTOMATED WELDING INFORMATION EXCHANGE AND REPLACEMENT PART ORDER GENERATION」という名称の米国特許出願第10/264,833号明細書(現在は2004年10月26日発行の米国特許第6,809,292号明細書)の継続出願であり、2001年2月28に出願された「SYSTEM AND METHOD PROVIDING AUTOMATED WELDING INFORMATION EXCHANGE AND REPLACEMENT PART ORDER GENERATION」という名称の米国特許出願第09/796,192号明細書(現在は2002年11月26日発行の米国特許第6,486,439号明細書)の継続出願であり、2001年1月25日に出願された「SYSTEM AND METHOD PROVIDING DISTRIBUTED WELDING ARCHITECTURE」という名称の米国特許出願第09/770,064号明細書(現在は2003年9月25日発行の米国特許第6,624,388号明細書)の一部継続出願でもある、2004年7月29日に出願された「SYSTEM AND METHOD PROVIDING AUTOMATED WELDING INFORMATION EXCHANGE AND REPLACEMENT PART ORDER GENERATION」という名称の米国特許出願第10/901,658号明細書の一部継続出願でもある。こうしたすべての出願はすべて、参照によって本明細書に組み込まれる。
【0003】
溶接システムは、近代産業時代の中核にある。こうしたシステムは、大規模な自動車組立作業から自動化された製造環境まで、ますます複雑になる製造作業への参加を容易にする。溶接システムのこうした一例には、アーク溶接システムなどがある。これは、例えば、電極、および電極と工作物との間に生じたアークを電気が通過している間に、消耗電極が工作物に向かって動くことを伴い得る。電極(electrode、溶接棒)は、非消耗タイプでもよく、または電極の一部分が溶解し、工作物上に堆積する消耗タイプでもよい。組立プロセスの複数の側面を駆動させるために何百あるいはおそらくは何千もの溶接機が使用されていることが多く、高性能のコントローラによって、個々の溶接機は、プロセスの適切な部分の中で動作することができる。例えば、これらの側面の一部は、電極に供給された電力および波形の制御、溶接中の溶接チップの動きまたは移動、他の溶接点への電極の移動、溶融した溶接プールを高温での酸化に対して保護し、アークのイオン化プラズマを提供するためのガス制御、および溶接の質を制御するためのアークの安定性などの他の側面に関係する。これらのシステムは、大規模な製造環境においてかなりの距離にわたって配置されていることが多く、しばしば複数の製造センターにわたって広まる。しかし、近代的でより複雑な製造作業の本質および要件により、溶接システムの設計者、建築家、およびサプライヤは、様々な溶接場所のアップグレード、保守、制御、整備、供給に関する問題の増加に直面する。残念ながら、従来の多くの溶接システムは、全体的な接合、組立、および/または他の生産プロセスに関して、別々に制御され、ある程度孤立した製造場所で動作する。したがって、大規模な拠点での、および/または地球全体にわたる複数の孤立した場所の制御、保守、整備、および供給は、より難しく、時間がかかり、費用がかかるようになってきた。
【0004】
変数(性能、損耗、診断、予想、スループット、質、適時性、頑強さ、外部要因など)のマトリックスによって、こうした変数を絶えず監視する必要のある状況がもたらされることになり、非常に費用がかかる。監視不足によって、機械、ライン、部品の破滅的な故障が起こるおそれがあり、収益の損失がもたらされる可能性がある。しかし、それに関係する変数を常に監視する関連のエンティティを有することは実行不可能であることが多い。
【0005】
【非特許文献1】RFC1341
【非特許文献2】RFC821
【非特許文献3】Request for Comments (RFC) documents from the Internet Engineering Task Force (IETF)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記に照らして、新しい方法で上記の問題のいくつかに対処する本発明を求める未解決の必要性があることが提起される。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下は、本発明の一部の態様を基本的に理解できるようにするために、本発明の簡略化された要約を示している。この要約は、本発明の広範な概要を示すものではない。本発明の鍵となる、または重要な要素を識別するためのもの、または本発明の範囲を画定するためのものではない。単に、後述するより詳細な説明の前置きとして、本発明の一部の概念を簡略化した形で提示するためのものである。
【0008】
本発明は、エンティティ(個人、個人のグループ、コンピュータ、システムなど)に溶接システム関連の情報の自動通知を提供するシステムおよび方法に関する。本発明は、関連のエンティティに対してその自動通知を保証するイベントおよび/または状態の決定を提供する。通知は、使用可能な通信モードの最適な一部を介して伝えられる。例えば、本発明の一態様によれば、イベントは、システムのトリガを引き起して、イベントに関する通知を生成させる。システムは、イベントについての通知を受信するのに最適なエンティティを識別し、任意選択で、それらのエンティティの状態を決定または推論し、イベントおよびエンティティのコンテキスト/状態が与えられた場合の最適な通信モード(テキスト、音声、グラフィック、ビデオ、その組合せなど)およびモダリティ(無線、Ethernet(登録商標)、ケーブル、光、電話、電子メール、音声メール、ページャ、ゴースト、インスタントメッセージなど)を介して通知を伝える。
【0009】
異なる複数の溶接システムの設定、構成、およびアプリケーションで通知を適用することができる。一例では、溶接システムにおいていくつかのイベントが起こった場合に電子メール(または他のタイプの通知)を生成するために使用される構成可能なアドレス帳を介して人々に通知するためのシステムが提供される。このシステムは、例えば、メールサーバに接続されている、またはEthernet(登録商標)ネットワークを介して接続されている構成可能なアドレス帳と適合される溶接機を含む。溶接機は、それ自体、および溶接システムのいくつかのイベントを監視する。これらのイベントのうちの1つまたは複数が検出された場合、溶接機は、イベントが起こった場合に通知されることを望む受信者について、アドレス帳を検索することができる。アドレス帳は、通知すべき受信者を決定するための、それぞれのアドレスに関連付けられている構成情報を含むことができる。通知される1人または複数人の受信者が識別されると、システムは、電子メールまたは他のタイプの通知を自動的に構築し、検出されたイベントによって電子メールなどそれぞれのメッセージの件名および本文を決定するようにすることができる。また、リアルタイムクロックを使用してイベントにタイムスタンプを押し、こうした情報を記録し、および/または使用して、後でシステム診断を行うことができる。
【0010】
本発明の別の態様は、ユーザが通知に肯定応答をし、および/またはイベントに関する適切な行動がとられるまで、エンティティからエンティティへの通知の移動を提供する。さらに、本発明の別の態様は、最初のエンティティを利用できない間など、エンティティがそれ自体の代わりに代理を使用して通知を受信し、任意選択でその通知に応答することを提供する。
【0011】
本発明は、通知に関連してそれぞれのプロセスに関連付けられているコストが通知の利益に対して重み付けされている場合、通知を伝えるかどうか、いつ、誰に、どのような方法で伝えるかを決定することに関連してユーティリティベースの分析を使用することができる。本発明のさらに別の態様は、通知の生成および伝達との関連で、ルールベース、統計ベース、および/または確率ベースの分析技術を使用することを提供する。
【0012】
本発明は、状態、コンテキスト、性能、傾向、履歴、診断、予想、装置またはシステムの調子、損耗、スループット、効率、オペレータ、外部状態、環境状態、電源、在庫、部品、メンテナンス、予知保全、交換、負荷バランシング、出力の質、出力量、温度、圧力、電極、溶接システムに適した様々な他のタイプの情報などについての通知を伝えるために適用することができる。
【0013】
以下の説明および添付の図面は、本発明の詳細ないくつかの態様例を記載している。しかし、これらの態様は、本発明の原理を使用し得る様々な方法のほんの一部を示しているにすぎず、本発明は、こうしたすべての態様およびその均等物を含むものとする。本発明の他の利点および新しい特徴は、本発明の以下の詳細な説明を図面と併せ読めば明らかになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明は、複数の溶接機および/または他のリモートシステムが溶接プロセスに適合された高レベルネットワークアーキテクチャを介して自動情報交換および発注を提供する分散溶接アーキテクチャを提供するためのシステムおよび方法に関する。本出願で使用する場合、「構成要素(component)」、「分類子」、「モデル」、「システム」などの用語は、ハードウェア、ハードウェアおよびソフトウェアの組合せ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアのいずれかのコンピュータ関連のエンティティを指すものとする。例えば、構成要素は、それだけには限定されないが、プロセッサ上で動作するプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピュータとすることができる。例として、サーバ上で稼働するアプリケーションおよびサーバはいずれも構成要素とすることができる。1つまたは複数の構成要素がプロセスおよび/または実行スレッド内に存在する可能性があり、1つの構成要素を1つのコンピュータ上に配置する、および/または2つ以上のコンピュータ間に分散することができる。また、これらの構成要素は、様々なデータ構造を格納している様々なコンピュータ可読媒体から実行することができる。構成要素は、(例えばローカルシステム、分散システムにおいて別の構成要素と対話する、および/またはインターネットなどのネットワークを介して信号を介して他のシステムと対話する1つの構成要素からのデータなど)例えば1つまたは複数のデータパケットを有する信号によるなど、ローカルおよび/またはリモートのプロセスを介して通信することができる。
【0015】
図1aは、本発明による高レベル通知システム100である。溶接システム110は、溶接システムに関する通知関連の情報を複数の「N」個のエンティティ120(Nは整数)の一部に伝え、受信する。本発明によるエンティティは、個人、個人のグループ、1つの機械、複数の機械、アプリケーションプログラム、コンピュータまたはコンピュータのネットワーク、および/またはその組合せとすることができる。システム100は、溶接システム関連の情報のエンティティの一部に自動通知を提供する。システム100は、エンティティ120のうちの該当する一部に対してその自動通知を保証するイベントおよび/または状態を決定する。通知は、使用可能な通信モードの最適な一部を介して伝えられる。例えば、通知に値するイベントが起こると、システム100は、イベントに関する通知を生成する。また、システム100は、イベントについての通知を受信するのに最適なエンティティを識別し、任意選択で、それらのエンティティの状態を決定または推論し、イベントおよびエンティティのコンテキスト/状態が与えられた場合の最適な通信モード(テキスト、音声、グラフィック、ビデオ、その組合せなど)およびモダリティ(無線、Ethernet(登録商標)、ケーブル、光、電話、電子メール、音声メール、ページャ、ゴースティング、インスタントメッセージなど)を介して通知を伝える。
【0016】
システム100は、状態、コンテキスト、性能、傾向、履歴、診断、予想、装置またはシステムの調子、損耗、スループット、効率、オペレータ、外部状態、環境状態、電源、在庫、部品、メンテナンス、予知保全、交換、負荷バランシング、出力の質、出力量、温度、圧力、電極、溶接システムに適した様々な他のタイプの情報などについての通知を伝えるために適用することができる。さらに、情報には、警告、プロンプト、警報、レポート、操作マニュアルや整備マニュアルなどの文書などがあり、また、溶接システムに関連付けられている他の情報などがある。テスト手順および機械図などの適した技術文書を提供しながら、メンテナンス要員と対話して、溶接システムの様々な構成要素をチェックするよう促すリモート診断援助を提供することができる。対話式プロセスを介した定期的なシステムメンテナンス、整備および中断時間と共に、溶接システムのテストおよび較正が提供することもできる。溶接システム110は、対話式プロセスの結果として、交換構成要素または溶接機の手順など他の項目をダウンロード可能なプログラム形式で自動的に注文できるように、リモートの注文、在庫、および配布のサーバにリンクすることができる。注文は、例えば、取り出された溶接システム情報から構成要素および/または溶接機プログラムを選択することによって開始することができる。オペレータは、ネットワーク接続されたユーザインターフェイスを介して構成要素/手順を選択することによって発注を開始することができる。
【0017】
溶接システムは、溶接プロセスの様々な部分と対話するように、複数の機能オブジェクトを実行することができる。これらのオブジェクトは、溶接機に適合され、ネットワークサーバおよびオブジェクトに関連付けられたネットワークソケットを介してリモートシステムから呼び出すことができる。リモートシステムおよび/または他の溶接システムは、システム110によって提供された機能オブジェクト(溶接コントローラ、モニタ、通信タスク、アプレットなど)と対話するために、構成要素および/またはアプリケーションを「ブートストラップ」することができる。システム110は、例えばWebページとの対話を含んでいてもよく、また、溶接機と対話するためにリモートシステム/ブラウザおよび/またはローカルブラウザへのアクセスを提供することもできる。リモートシステムは、Web通信のための少なくとも1つの標準ソケット(HTTPなど)、および溶接機とリモートシステムとの間で情報を交換するための少なくとも1つのカスタムソケット(溶接アプリケーションソケットなど)を含む。例えば、標準ソケットは、HTTPソケット、FTPソケット、TELNETソケット、および/または他のネットワークソケットとすることができる。「web」および「http」という用語は、実質的に置き換え可能であるが、「web」は、個別のプロトコルであるFTPやTELNETを含まないことに留意されたい。標準ソケットによって、リモートシステムは、システム性能、およびアプリケーションおよび/またはツールへのアクセスを促進する様々なアプリケーションおよび/またはツールをロードすることができる。例えば、アプリケーションは、溶接システムのネイティブのアドレス指定およびコマンドの引数を封入する溶接アプリケーションソケットを呼び出し、またはブートストラップすることができ、適した経路指定および要求の引数は、溶接機のネイティブのネットワークおよびオペレーティングシステムによって提供され得る。ネットワークは、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)プロトコルを使用することができ、クライアントシステムは、溶接機のネイティブシステムへの/からのソケットを介した要求をプロキシすることができる。溶接機のネイティブシステムは、1つまたは複数の制御プロセッサ、および制御プロセッサを1つまたは複数の論理プロセスおよび/または制御プロセッサ上で実行される「オブジェクト」に接続するネイティブの溶接ローカルエリアネットワーク(LAN)を含んでいてもよい。データベースは、各オブジェクトによって示されるメソッド/プロパティへのアクセスを提供する。
【0018】
図1bに示したように、溶接システム110は、複数のサブシステムを含むことができる。したがって、例えば、溶接システム110は、単一の溶接機、溶接機のネットワーク、溶接機および関連の機械および/またはアプリケーションのいくつかのネットワークなどとすることができる。
【0019】
図1cは、通知を複数の方法で伝えることができることを示している。通知システム100は、光通信スキーム、無線(RF、IRなど)、配線接続、インターネット、ブロードバンドを使用することができる。さらに、こうした通信基盤と共に、適した複数の通信モダリティ(電子メール、音声メール、テレビ、音声、テキスト、ファイル、無線、インスタントメッセージング、ページャ、携帯電話、自動車電話、PDA通信スキームなど)のいずれかを使用することができる。さらに、通知システム100は、リアルタイムクロックシステム130を使用して、通知にタイムスタンプを押すことができ、こうした情報を記録し、および/または使用して、後でシステム診断を行うことができる。
【0020】
図1dは、本発明で使用することができるリアルタイムクロックシステム130を示している。リアルタイムクロックシステム130は、リモート構成要素144に結合されたタイマ構成要素132を含むことができ、タイマ構成要素132は、例えばプリント基板のサブ構成要素とすることができる。タイマ構成要素132は、マイクロプロセッサとすることができる処理構成要素136およびリアルタイムクロックチップ134を含むことができる。リアルタイムクロックチップ134は、1つまたは複数のバッテリ、水晶、レジスタなど、様々な構成要素を含むことができる。レジスタは、月/日/年(m/d/y)や時/分/秒(h/m/s)などの様々な値や、通知のタイムスタンプを提供するための任意の値または値の組合せを保持することができる。タイマ構成要素132に結合されているリモート構成要素144は、コンピュータ、原子時計、または内部タイマ構成要素132を同期することができる他の装置とすることができる。処理構成要素136は、データを処理することができる任意の構成要素とすることができる。
【0021】
タイマ構成要素132は、複数のサブシステムから成る溶接システム110に結合されている。各サブシステムは、マイクロプロセッサ150および計時レジスタ146を含むプリント基板とすることができる個々の処理システム140を含み得る。個々の処理システム140は、リアルタイムクロックチップを含んでいない。代わりに、タイマ構成要素132によって計時機能が提供される。したがって、個々の処理システム140がタイマ構成要素132に結合されていない場合、タイムスタンプのために特定の処理システム140から使用可能なリアルタイム機能がない。起動し、定期的に個々の処理システム140がタイマ構成要素132に結合される間、タイマ構成要素132は、通知の正確なタイムスタンプを確実にするために処理システム140を更新する。ローカルバスは、RS−232、アナログ、デジタル、シリアルなど、タイマ構成要素132と溶接システム110との間の通信を容易にするために様々なプロトコルおよび/または標準を使用することができる。
【0022】
図2は、本発明の溶接システム110によって使用することができる様々な構成要素を示している。本発明に従って、メモリ212(揮発性および/または不揮発性)を使用して、通知に関連付けられている情報およびプログラムを格納することができる。いくつかのタイプの情報では、電力/装置/アプリケーション/システムの故障中、その損失を軽減するために、永続記憶装置が好ましい。メモリ212は、上述したような機能、またこれらのプログラムの実行に必要な変数およびデータを提供するために、プロセッサ220によって実行されるプログラムを含むことができる。また、I/Oモジュールでは、メモリ212は、I/Oモジュールを介して溶接コントローラから受信される入力、およびそれに送信される出力の現在の状態を保持するI/Oテーブルを含んでいてもよい。
【0023】
プロセッサ構成要素220は、本明細書で説明したような本発明に関連付けられている様々な機能を実行する。例えば、プロセッサは、単一のマイクロプロセッサ、または複数のプロセッサとすることができることを理解されたい。トランシーバ構成要素230は、本発明に従って、双方向無線通信を提供する。トランシーバ構成要素は、本発明に従って無線通信を行うために適した様々な構成要素(デジタル構成要素、アナログ構成要素など)の中のいずれかを含むことができる。さらに、必要に応じて、トランシーバ構成要素を配線通信と共に使用することもできる。電源装置250は、電力をシステム110に提供し、電源装置250は、壁面コンセント式、太陽動力式、電池式、その組合せ、またはシステム110に電力を供給するのに適した他の任意の機構/スキームとすることができる。
【0024】
上述したように任意選択でネットワークサーバおよびインターフェイスと適合されている1つまたは複数の溶接機240は、システム110の一部とすることができる。溶接機240は、本明細書で説明するように、溶接機のネットワーク内に含まれていてもよいことに留意されたい。各溶接機240は、ネットワークを介して複数のネットワーク対応装置と通信することができる。これらの装置には、リモートコンピュータ、プログラム可能論理コントローラ(plc)などの産業用コントローラ、ロボット、および/または他のネットワーク対応装置(TCP装置など)などがある。本発明によれば、ネットワーク対応装置は、1つまたは複数の溶接プロトコルソケット(図示せず)またはネットワークソケットを開き、アプレットなどの構成要素またはオブジェクトを実行して、溶接機240への直接アクセスまたはタイムリーなアクセスを容易にすることができる。各溶接機240は、溶接機を制御し、監視するためのプログラム構成要素を含んでいてもよく、また複数の溶接プロトコルソケットを使用してプログラム構成要素およびネットワーク対応装置と通信してもよい。溶接プロトコルソケットは、一方の溶接機がクライアントとして動作し、他方の溶接機がサーバとして動作する、またはその逆として動作する溶接機間の通信を容易にすることもでき、動作可能な接続として示されている。システム110は、工場フロア制御の全体的に分散されたアーキテクチャに統合されてもよい。これによって、システムエンジニアやオペレータを各プロセスステーションに派遣して溶接機の動作状態を変更したり診断したりすることなく、溶接プロセス、およびロボットおよび産業用コントローラなど他のプロセスを、1つまたは複数のリモート場所から監視し、制御することができる。
【0025】
システム110は、例えば、溶接システム110とのリモートブラウジング対話(remote browsing interactivity)を提供するWebサーバ260を含むこともできる。例えば他のリモートシステムまたは溶接機に対するクライアントとして働くことができる組み込みWebブラウザを設けることもできる。例えば溶接システム110内のその他のクライアント機能には、メッセージを他のネットワークシステムおよび/または装置に送信する電子メールクライアント262(SMTPサーバ)などがある。
【0026】
データストア224は、溶接システムとその動作を関係付ける様々なタイプのデータの格納を提供する。データストアには、情報を永続的に格納する、および/または一時的に格納するための揮発性および不揮発性のメモリがある。データストア224は、本発明による通知サービスの実行に関連して、履歴データ、傾向データ、現場データ(in situ data)、バッファリングされたデータ、プログラマチック情報、スキーマ、リレーショナルデータベース、アドレス帳、参照テーブル、スタイルシート(XMLベースなど)、ルール(エクスパートルールなど)、非線形訓練済み学習システム(non-linear trained learning systems)などを記録することができる。
【0027】
人工知能(AI)構成要素270は、本発明による通知の伝達による推論ベースの意志決定の実行を提供することができる。本明細書で使用する場合、「推論」という用語は一般に、イベントおよび/またはデータを介して捕捉された1組の観察結果からシステム、環境、および/またはユーザの状態について推理または推論する過程を指す。例えば、推論を使用して特定の内容または動作を識別する、または状態にわたる確率分布を生成することができる。推論は、確率的、つまりデータおよびイベントの考慮に基づいた対象の状態にわたる確率分布の計算とすることができる。また推論は、1組のイベントおよび/またはデータから上位レベルのイベントを構成するために使用される技術を指す。こうした推論によって、複数のイベントが時間的にごく近接して相関していようといまいと、またイベントおよびデータが派生したイベントおよびデータソースが1つであろうと複数であろうと、1組の観察されたイベントおよび/または格納されたイベントデータから新しいイベントまたは動作が構築される。様々な分類スキームおよび/またはシステム(サポートベクトルマシン、ニューラルネットワーク、エクスパートシステム、ベイジアン信念ネットワーク(Bayesian belief networks)、ファジー論理、データ統合エンジン(data fusion engine)など)を、本発明と関連した自動のおよび/または推論された動作との関連で使用することができる。
【0028】
さらに、AI構成要素270は、通知を伝えるかどうか、いつ、誰に、何を、どの方法で通知を伝えるかを決定することに関連してユーティリティベースの分析を実行することができる。通知の送信に関連付けられているコスト(処理オーバーヘッド、帯域幅、受信側エンティティに対する中断/遮断の側面など)は、通知の伝達に関連付けられている利益に対して重み付けすることができる。また、誤った意志決定に関連付けられているコストは、一要因として重み付けすることができ、こうしたコストは、信頼尺度および閾値によってオフセットすることができる。
【0029】
図3は、本発明による、溶接通知システム110によって使用することができる他の構成要素を示している。データ受信側構成要素310は、溶接システム110に関する情報を受信する。情報は、様々なタイプのデータ(溶接機の性能、溶接機のクラスタの性能、診断情報、運転情報(電圧、電流、電力・・・)、構成要素情報(ハードウェア、ソフトウェア、装置、機械および/または電気構成要素、傾向情報、出力情報、圧力、温度、雑音、溶接電極状態、機械状態、ライン状態、工場の状態、コンテキスト、時刻、日、月、年、振動情報、電圧のシグネチャ、電流のシグネチャ、接続、装置の障害、システムの障害、過負荷状態、低負荷状態、安全関連情報、アイドル関連情報、診断情報、予想情報、状態情報、環境情報、オペレータ情報、製品情報、品質保証情報、統合基幹業務(ERP)情報、ジャストインタイム(JIT)情報、オペレーティングシステム情報、プロセッサ情報、メモリ関連情報、リレーショナルデータベース情報、Webベース情報、通知情報、Webベース情報、応答情報、システムイベント、一般イベント、珍しいイベント、溶接の障害、ワイヤスプール状態、不良傾向、状態レポート、溶接履歴・・・)に関し得る。
【0030】
分析構成要素320は、通知関連の決定/推論の実行との関連で受信した情報を分析する。コンテキスト構成要素330は、分析構成要素320が望ましい通知決定を行うことができるように、受信した情報の追加の意味および/または解釈の提供を容易にする。マッピング構成要素340は、いくつかのイベントとの関連で通知が送信されるべき適切なエンティティの識別を容易にする。コンテキスト構成要素330、通知構成要素350、および分析構成要素320に結合されているマッピング構成要素340は、通信の最適なチャネル/モード(無線、インターネット、電子メール、地上通信線、音声、衛星、RFなど・・・)およびモダリティ(PDA、テレビ、携帯電話、ページャ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、電話、テレビ電話、自動車電話、インターコムなど)に、およびそれを介して通知を伝えるのに最適なエンティティ、通知を実行する時刻、反復、日を決定および/または推論する高効率システムを提供する。さらに、システムは、受信者の位置、受信者の可用性、イベントの緊急性、イベントの優先度、イベントに関して行動を起こさない結果など、状態情報を考慮に入れることができる。
【0031】
図4aは、本発明の通知システム100が使用することができる様々なタイプの情報を示している。例えば、状態情報410(溶接機の状態、システム110の状態、受信者の状態、外部装置の状態、システムおよび/または状態など・・・)、通知情報420(通知形式、通知のタイプ、緊急性、優先度など・・・)、エンティティ情報430(エンティティ状態、エンティティの選好、可用性、場所、割り込み可能性(interruptibility)、使用可能な装置、装置の選好など・・・)、溶接システム情報440(性能、スループット、質、負荷、メンテナンス、溶接状態、溶接の質、部品、ハードウェア、ソフトウェアの状態など・・・)、コンテキスト情報450(イベントのコンテキストなど)、プロキシ情報460、通信情報470(使用可能な通信モード、装置など・・・)、および他の適した測定基準480を示している。図4bは、本発明による通知との関連で使用され/考慮され得る様々な通信関連のデータフィールドを列挙している。
【0032】
実装例
次に、本発明による簡単なシステムの特定の一例を示す。この例は、本発明を実施するための単に1つの特定の方法であり、本明細書に添付の特許請求の範囲によって定義される本発明は、この実施形態例に限定されるものではないことを理解されたい。システム100は、溶接システム110においていくつかのイベントが起こった場合、電子メールの生成に使用される構成可能なアドレス帳を使用することによって、エンティティに通知することができる。システム110は、Ethernet(登録商標)ネットワークを介してSMTPメールサーバに接続されている構成可能なアドレス帳を備える溶接機を含む。溶接機は、それ自体、および溶接システムのいくつかのイベントを監視する。これらのイベントのうちの1つが検出された場合、溶接機は、イベントが起こった場合に通知されることを望む任意の受信者について、そのアドレス帳を検索する。アドレス帳は、通知すべき受信者を決定するための、それぞれにアドレスに関連付けられている構成情報を含む。溶接機は、通知すべき受信者を1人または複数人検出すると、電子メールを構築する。検出されたイベントによって各電子メールの件名および本文が決定される。次いでこの電子メールは、溶接機が接続されるネットワークに配置されているSMTPメールサーバに送信される。
【0033】
アドレス帳内のそれぞれのエントリは、電子メールアドレス、受信者にいつ電子メールを送信すべきかを決定する構成情報、受信者に関する割り込み可能および割り込み不可の情報、使用可能な通信装置および/またはシステム、突破の特権などの情報を含むことができることを理解されたい。特定の一実装形態では、アドレスの各エントリは、変更できない特別なサポート電子メールアドレスに送信される第1のエントリを除いて構成可能とすることができる。このアドレス帳は、溶接機から電力が切断された場合、またはシステムリセットがリセットされた場合に保存されるように、不揮発性メモリに格納されることが好ましい。
【0034】
イベントに関して、システム100は、何らかの予め定義されたイベント、および珍しいイベントについて監視する。イベントは、異なるグループ、すなわち第1のアドレスを除いて、アドレス帳中の各アドレスに分類することができ、いつそのグループのイベントが起こるかについてどのイベントグループが電子メールを受信するかを指定するように構成することができる。これらのイベントの1つが起こると、溶接機は、タイムスタンプをそれに関連付けることができる。システム100は、それが監視しているイベントを検出した場合、このイベントグループについて通知を望む受信者についてそのアドレス帳を検索する。溶接機は、このイベントグループについて通知すべき受信者を1人または複数人検出すると、電子メールメッセージを構築する。検出されたイベントによって電子メールメッセージの件名および本文が決定される。件名は、これらの電子メールを、受信者が受信し得る他の電子メールから分けるために受信者によって使用することができる予め定義された文字列で始めることができる。電子メールの本文は、イベントが溶接機によって検出された時からのタイムスタンプを含むことができる。電子メールの本文は、電子メールがどの溶接機から来たかを識別する情報を含んでおり、この情報は、構成可能であり、不揮発性メモリに保持することができる。
【0035】
異なるイベントグループには、例えば以下のグループなどがある。
【0036】
【表1】
【0037】
電子メールの本文は、会社名、会社の住所情報を含むことができ、また、行われたイベントについての追加情報を含むことができる。電子メールの本文は、直接のテキストメッセージであるか、添付ファイルを含むことができることを理解されたい。添付ファイルは、テキスト、バイナリ、カンマ区切り、JPEG、PDF、BMPなど、様々な形式とすることができる。添付ファイルは、例えば、RFC1341(例えば、非特許文献1参照)で説明されているような多目的インターネットメール拡張(MIME)を使用して送信することができる。電子メールは、例えば、RFC821(例えば、非特許文献2参照)で説明されているように、簡易メール転送プロトコル(SMTP)を使用してネットワークを介してSMTPサーバに送信することができる。複数の受信者がいる場合でさえ、それぞれのイベントごとに1つの電子メールが生成されることが好ましい。システム100は、SMTPサーバに送信される電子メールメッセージの「RCPT To:」フィールドに複数の受信者を追加することができる。
【0038】
溶接機は、システム100の監視に加えて、イベントによっては、ある期間の後(起動後、リセット後など)、自己チェックを実行することができる。この自己チェックは、最後の自己チェックが行われてから変わった可能性のあるものを探す。これには、溶接機内の新しいボード、溶接機内のソフトウェアの変更、および通常のイベント通知プロセスを使用して記録されなかったシステムの任意の変更などの項目がある。また、システム100は、テスト電子メールメッセージを各アドレスに送信することができる。これは、その構成および接続が正しいことを確認するための診断用である。システム100は、最後にリセットされてから、どれだけ多くの電子メールを送出したかを追跡することができる。
【0039】
【表2】
【0040】
起動時に、DNS IPおよびSMTP名が設定されている場合、システムは、STMPメールサーバのIPアドレスについて、SMTP名でDNSサーバに対して照会を試みることができる。照会が成功した場合、電子メールタスクは、戻されたIPアドレスを使用して電子メールを送信するか、そうでなければSMTP IP設定によって指定されたIPアドレスを使用する。溶接システムは、起動された場合、そのときオンだったイベントについて溶接システムの連続的な監視を開始する。また、溶接システムの連続的な監視に加えて、溶接機は、起動後、予め決められた間隔で特別な処理を行うことができる。この処理は、新しいボードや、最後に溶接システムがチェックされたときにはあったが、今はないボードについてシステムをチェックするステップを含む自己チェックであり、異なるソフトウェアを含むボードがあるかどうかを、それ自体を含めてチェックする。これらの状態のいずれかを検出した場合、システム変更イベントについての通知を望むアドレスについてアドレス帳を検索し、次いでそれらへの電子メールを生成する。システムは、落ち着くための時間をシステムに与えるために、任意のシステム変更項目をチェックする前に、予め決められた期間を待つ。リセット後すぐにこのチェックが行われると、システムは、再プログラムされている最中であり、「偽」イベントを生成する可能性がある。
【0041】
イベントが起こった場合、溶接機は、タイムスタンプをそれに関連付けることができる。次いでこれらのイベントは、溶接機による処理のためのキューに入れられる。そのため、新しいイベントが行われた場合に溶接機が現在電子メールを送出する最中である場合、溶接機は、このイベントを「見逃さず」、現在処理しているイベントの処理を完了するとすぐに新しいイベントを処理する。溶接機は、新しいイベントに到達した場合、そのイベントはどのイベントグループかを決定する。次いで、この特定のイベントグループについて電子メールを受信したいすべての受信者についてそのアドレス帳を検索する。溶接機は、イベントグループ設定をこのイベントについて設定したアドレスを1つまたは複数人検出した場合、その人への電子メールを生成する。
【0042】
検出されたイベントによって電子メールメッセージの件名および本文を決定することができる。各タイプのイベントは、電子メールの異なる件名および本文を生成することができる。件名は、予め定義された文字列「機械番号メール−」で始まり、次いでイベントのタイプを記述するテキストが続くようにすることができる。この予め定義された文字列は、受信者がこの溶接機からの電子メールを、受信者が受信する可能性のある他の電子メールから分けるのを助ける。
【0043】
メールが来た特定の溶接機、および溶接機が配置されている会社の識別を助けるために、電子メールの本文は、常に「From」フィールドで始まることが好ましい。溶接機は、「From」テキストの後の「電子メール機械番号名」フィールドに入力される文字列を自動的に組み込むことができる。機械番号名の後、溶接機は、「会社識別子」フィールドに入力される情報を自動的に追加する。この文字列は、溶接機が配置されている場所で働いている人に是非必要というわけではないが、電子メールが来た場所を識別する人には必要となる場合がある。「会社識別子」文字列が設定されていない場合、溶接機は、どんな電子メールでもアドレス帳の第1のアドレスエントリに送信しない。この第1のアドレスエントリは、固定された会社のサポートアドレス用である。電子メールの本文は、イベントが溶接機によって検出された時からのタイムスタンプを含むことができる。このタイムスタンプは、溶接システムにおいてイベントが実際に起こった時からのタイムスタンプであり、異なる可能性がある電子メールの本文が生成された時刻や電子メールが送出された時と混同されないものとする。電子メールの本文は、通常、イベントについての追加の詳細も含む。電子メールの本文は、単に直接のテキストメッセージとすることもでき、または添付ファイルを含むことさえできる。この添付ファイルは、テキスト、バイナリ、カンマ区切りなど、様々な形式とすることができる。添付ファイルは、RFC1341(例えば、非特許文献1参照)で説明されているような多目的インターネットメール拡張(MIME)を使用して送信される。電子メールの本文が単なるテキストメッセージであるか、添付ファイルを含むかは、イベントによって決定される。電子メールは、RFC821(例えば、非特許文献2参照)で説明されているように、簡易メール転送プロトコル(SMTP)を使用してネットワークを介してSMTPサーバに送信することができる。
【0044】
図4cおよび4dは、溶接システム100のフロー図例を示している。溶接システム110が取り付けられる場合、それぞれの構成を生成することができることを理解されたい。こうした構成は、少なくとも受信者の電子メールアドレス(例えばアドレス帳内に格納される)、電子メール情報設定、および/または受信者が電子メールを受信すべきかどうかの決定を助けるために使用される情報を含むことができる。この情報は、一般に、一度格納されるだけでよいように、不揮発性メモリ(PROMおよびその変形、ハードディスク、光ディスク、携帯用メモリ、CD、DVDなど)に格納される。しかし、本発明の一部の態様では、情報は、さらに、または代替として、揮発性メモリに格納することもできる。構成を作成すると、溶接システム110は、構成をロードするためにリセットされる。
【0045】
426で、この溶接システム110についてDNS IPおよびSMTP名が定義されるかどうかが決定される。定義されない場合、428で、SMTP IP項目によってIPアドレスが決定される。名前が定義される場合、430で、(例えばEthernet(登録商標)を介して)SMTP IPについて関連のDNSサーバに対する照会が行われる。参照番号432で、SMTPサーバの有効なIPアドレスが戻されたかどうかが決定される。IPアドレスを戻さないことは、無効なIPアドレスを戻すことと考えることができることに留意されたい。無効なIPアドレスが戻されたことが決定されると、428で、SMTP IP項目によってIPアドレスが決定される。そうでない場合、参照番号434で、戻されたIPアドレスが使用される。
【0046】
引き続き図4dの参照番号436で、(SMTP項目またはサーバによって定義された)IPアドレスを使用して、受信されたイベントに基づいて、受信者に電子メールが送信される。上述したように、溶接機110は、イベントの自己監視を行うことができる。参照番号438で、システムエラー、一般のイベント、珍しいイベント、溶接の障害、ワイヤスプールの変更、不良傾向、状態レポート、および溶接履歴などのうちの少なくとも1つに応答してイベントが生成される。参照番号440で、新しいボード、紛失したボード、応答のないボード、新しいソフトウェア、誤った状態のソフトウェアについての定期的な監視を含み得る自己チェックに応答してイベントが生成される。442で、438および/または440で生成された1つまたは複数のイベントが検出される。溶接機110によって少なくとも1つのこうしたイベントが検出された場合、444で、溶接機は、通知すべき受信者についてそのアドレス帳を検索することができる。上述したように、アドレス帳は、通知すべき受信者を決定するためにそれぞれのアドレスに関連付けられている電子メールアドレス、および/または構成情報を含む。参照番号446で、1つまたは複数の受信者が検出された場合、電子メールを生成することができ、448で、検出されたイベントによって電子メールの件名および本文を決定することができる。450で、この電子メールを関連のSMTPサーバに送信することができる。
【0047】
図4eは、溶接システム110と共に使用できるアーキテクチャ例478を示している。アーキテクチャ478に基づいて、溶接システム110は、通知および/または電子メールなどの情報を送信および/または受信するために、ローカルな工場のネットワーク(またはインターネットなど、リモートネットワーク)と通信するネットワークインターフェイス452を含む。ネットワークインターフェイス452は、HTTP、FTP、SMPTなど、様々なネットワークプロトコルを使用することができる。
【0048】
システム110は、例えば、制御情報を提供するために、溶接機器と通信するコントローラ454をさらに含む。コントローラは、特に、プロセッサ456、ファームウェア458、および(ルーチンまたはプログラムの中など)1つまたは複数の溶接命令を格納するメモリ460を含む。上述したように、プロセッサ456は、ファームウェア458および/またはメモリ460の情報を読み取り、および/またはそこに書き込むことができる。例えば、プロセッサ456は、ファームウェア458および/またはメモリから命令を取り出し、命令を実行することができる。
【0049】
コントローラ454は、さらに、例えば溶接の質、溶接量、アークの安定性、温度、性能など溶接の特徴および特性を決定するために使用することができるアーク/溶接モニタオブジェクト462と通信する。また、モニタオブジェクト462にルール、ポリシー、閾値を提供することもでき、データ変数が予め定められた閾値を上回るまたは下回る場合、モニタオブジェクト462が変更され、次いで、診断構成要素464、オペレータ、および/または他のリモートシステムに通知するなど、さらに行動を起こすことができる。モニタオブジェクト462は、電極に供給される波形、溶接中の溶接チップの動きまたは移動、および溶接の質を監視するための他の側面など、様々な電気特性を監視することもできる。さらに、例えば溶接の特徴および特性の現在の状態を決定するためにいくつかの値を予測値または論理的な詳細と比較するなど、現在の状態を監視する知識をモニタオブジェクト462に提供することができる。こうした情報は、記録し、分析し、フィードバック、パラメータ、および制御変数を生成するために使用することができる。これらの特徴および特性、および結果として得られた情報は、警報状態を決定し、イベントを生成するために診断構成要素464によって使用することができる。さらに、溶接材料、オペレータ情報、メンテナンススケジュールなどのシステムモニタ466に関連付けられている情報は、診断構成要素464に提供されて、警報状態を決定し、イベントを生成するのを容易にすることができる。さらに、モニタオブジェクト462および/またはシステムモニタ466は、警報および/またはイベントを生成し、この情報を診断構成要素464に伝えることができる。
【0050】
診断構成要素464が警報状態またはイベントを検出し、および/または警報またはイベントを開始した場合、こうした警報および/またはイベントを通知すべき受信者を探すために、溶接システムのアドレス帳を調べることができる。一般に、アドレス帳は構成可能であり、電子メールアドレス、電子メール設定、および/または通知すべき受信者を決定するのを容易にすることができるデータなどの情報を含む。診断構成要素464は、電子メールを生成することができる通知構成要素468を呼び出すことができ、関連の件名および本文は、警報またはイベントおよび/またはイベントの警報源によって決定される。通知構成要素468は、ネットワークインターフェイス452を介してローカルな工場のネットワークを介して電子メールを受信者に送信することができる。
【0051】
後述の図5〜図7は、本発明による溶接通知の様々な態様を提供するための方法を示している。説明を簡単にするために、方法は一連の動作として示され、説明されているが、一部の動作は、本発明に従って、本明細書に示し、説明したのとは異なる順序で、および/または別のブロックと同時に行うことができるため、本発明は、動作の数または順序によって限定されるものではないことを理解されたい。例えば、方法を、代わりに、状態図などで一連の相互状態として表すことができることを当業者は理解されたい。さらに、本発明に従って方法を実施するために、示した動作の必ずしもすべてが必要であるとは限らない。
【0052】
図5は、本発明に従って通知を伝えるための高レベルの方法500を示している。510で、溶接システム/プロセスに関係する情報が受信される。520で、受信された情報に関連付けられているイベントに関係する通知を生成し、および/または伝えることに関連して、情報が分析される。530で、イベントがそれに関係する通知を生成し、送信することを保証するかどうかに関連して、決定が行われる。保証しない場合、プロセスは510に戻り、保証する場合、プロセスは、540に進み、通知を伝えるのに適したエンティティが決定され、および/または推論される。550で、適した通信モードおよびモダリティを介して通知がエンティティに伝えられる。560で、通知に対する応答がエンティティから受信されたかどうかについての決定が行われる。受信されていない場合、プロセスは540に戻り、別の適したエンティティ(最初の受信者のプロキシなど)が選択される。受信された場合、プロセスは570に進み、イベントに関連して適した行動が行われたかどうかに関する決定が行われる。適した行動が行われなかった、または行われた場合、プロセスは520に戻り、イベントに関連して行動関連の決定情報が分析される。
【0053】
図6は、本発明の態様との関連で通知を伝えることに関連する方法600を示している。610で、イベントの本質が決定される。620で、イベントとの関連で、情報を受信し、こうした情報に対して応答するのに最適なエンティティが決定される。630で、エンティティの状態が決定され、および/または推論される。640で、通知を伝えるのに最適な方法が決定され、および/または推論される。650で、使用可能な通信の最適なモードおよびモダリティを介して選択されたエンティティに通知が送信される。
【0054】
図7は、本発明に従って通知を変換し、伝えるための方法700を示している。710で、溶接イベントに関する警告が受信される。警告は分析され、720で、警告を伝えるのに最適なモードが決定され、および/または推論される。730で、警告を伝えるのに最適な方法を決定および/または推論することに関連して、ユーティリティベースの分析が行われる。740で、警告は、警告を伝えるのに最適な決定されたモードおよびモダリティと一致する形式に変換される。例えば、警告を、テキストから、識別された受信者が現在運転している自動車電話に送信される音声ファイルに変換することができる。運転中の受信者にテキストを送信することは危険であり、したがって、配信には音声が最適なモードであり、警告を伝えるには自動車電話が最適なモダリティであると決定された。750で、警告が変換されたように送信される。760で、通知された警告に応答して受信者から応答が受信され、770で、応答がそれを処理するのに最適な形に変換される。
【0055】
図8を参照すると、システム810は、本発明の一態様による自動溶接システム通知アーキテクチャ例を示している。システム810は、溶接システム820、溶接システム824として示した1つまたは複数の他の溶接システム、およびMが整数の場合、溶接システムM828を含み、これらは、ローカルネットワーク830を介して動作可能に結合されている。1つまたは複数のリモートインターフェイス832および834(Webブラウザなど)は、ネットワーク830を介して溶接システム820〜828と対話し、溶接オペレータまたはユーザが溶接システムを整備し、保守し、および/または更新できるようにする。溶接通知は、サーバおよびネットワークインターフェイス846によって溶接システム820からリモートインターフェイス832、834に伝えることができ、ネットワークソケット(図示せず)を開いて通知情報を送信するWebサーバを含むことができる。溶接通知情報は、ローカル情報ストア850(データベースなど)、および/またはインターネットなどのリモートネットワーク856に存在する技術情報サーバ854から提供され得る。ローカル情報ストア850は、溶接システム820〜828内に、および/またはローカルネットワーク830上の個別のエンティティとして存在することができることに留意されたい。ローカルネットワーク830は、ローカルエリアネットワーク(LAN)ブリッジ接続(図示せず)を介してリモートネットワーク856に接続することができるが、ただ1つのネットワークがシステム810にサービスを提供することができることを理解されたい。
【0056】
本発明の一態様によれば、1つまたは複数の溶接情報ブローカ860は、リモートインターフェイス832および834での最近の溶接情報の取り出しを容易にするために使用される。構成要素および/またはオブジェクトとすることができ、サーバおよびネットワークインターフェイス846によって実行/インスタンス化することができ、および/またはローカルネットワーク830やリモートネットワーク856上の個別のエンティティ861(ローカルまたはリモートのコンピュータなど)として動作することもできる溶接情報ブローカ860は、ローカルバス864に問い合わせ、溶接システム820を定義する特定のハードウェア構成要素および/またはソフトウェアを決定する。これらの構成要素は、関連の溶接機器870を制御する溶接制御ハードウェア868を含んでいてもよく、溶接機器870は、ワイヤ送給装置、コンタクトチップ、ドレッサー、ガスミキサー、ガススニーザ(gas sneezer)、ガスコントローラ、クランプアクテュエータ、移動キャリッジ/部品マニピュレータ、ロボットアーム/ビーム/トーチマニピュレータ、レーザーシーム追跡機、他の入力/出力装置、および溶接電源(図示せず)など、溶接をもたらす物理的ハードウェアである。溶接制御ハードウェア868は、溶接機器870を制御するために、溶接コントローラ(図示せず)、アーク/溶接モニタ(図示せず)、および溶接I/Oおよび通信インターフェイス(図示せず)を含み得る。ローカルバス864は、溶接システム820に含まれる特定の構成要素を示すための改訂番号やコードなどの構成要素バージョン情報を提供する。溶接情報がリモートインターフェイス832または834によって要求され、またはそれに送信される場合、溶接情報ブローカ860および/または861は、(例えば溶接機情報を含むWebサイトのドメイン名と関連付けられるなど)技術情報サーバ854にリンクされて、溶接システム820に適用可能である溶接情報を決定する。
【0057】
溶接情報ブローカ860にリンクされている発注システム876(リモートサーバなど)は、溶接システム820の購入履歴および関連の情報を提供する。発注システム876は、溶接システム820を購入したエンティティ、そのエンティティの請求書発送および出荷の住所、溶接システム820およびエンティティに関連付けられているアカウント状態に関するクレジット情報、および保証情報に関する情報を含む。例えば、交換構成要素が保証付きである場合、交換構成要素に関する料金へのアクセスがないことを示すフラグを発注システム876内に設定することができる。発注システム876およびそれに含まれている情報は、エンティティの請求書発送、出荷、および保証情報を溶接情報ブローカ860にリンク付け、したがって従来の溶接システムに関与する手動の購入発注生成および交渉を軽減することによって、選択された交換構成要素の自動取得を実行可能にする。
【0058】
次に図9を参照すると、システム990は、本発明による溶接ネットワーク情報および部品取得システムの例を示している。システム990は、ローカル溶接システムバス964を介して情報へのアクセス/取り出しを行うことができる溶接情報ブローカ960を含む。ローカルバス964は、例えばアークリンクまたは他のプロトコルなどを使用して電源装置992、ワイヤ送給装置994、制御システム996、溶接機器970などの溶接システム構成要素に連絡するコントローラエリアネットワーク(CAN)を含んでいてもよい。溶接システム構成要素から受信された情報は、製造履歴情報またはコード、機械タイプコード、モデルおよびシリアル番号またはコード、および/またはソフトウェアおよびハードウェアバージョン番号またはコードを含み得る。他の記述的情報またはコードは、溶接システム構成要素970、992〜996、および/または他の溶接構成要素(図示せず)から受信できることを理解されたい。溶接情報ブローカ960が更新された後、技術情報サーバ954とのリンクが確立される(例えば予め定められたURLへの接続)。
【0059】
溶接情報ブローカ960は、技術情報サーバ954で更新され/それと比較されて、ローカルバス964上の溶接構成要素、または溶接システム920内の他の構成要素に関する最新情報バージョンレベルを反映する。次いでブローカは、文書バージョンレベルを、ローカル情報ストア950にローカルに格納されている文書バージョンレベルと比較する。最新文書バージョンがローカルに使用可能である場合、ブラウザ998は、ローカル情報ストア950からローカル溶接情報を受け取る。上述したように、ローカル情報がより古いまたは低いバージョンレベルである場合、溶接情報ブローカ960は、(より最近のバージョンレベルの特定の情報またはプログラムを要求するなど)バージョンレベルの確認後、技術情報サーバ954からダウンロードを開始するか、溶接オペレータに、ブラウザ998から離れて文書またはプログラムを表示するオプションを提供する。上述したように、ローカル情報ストア950および/または溶接情報ブローカ960を、溶接システム920内で、および/または溶接システムに動作可能に結合されている個別のエンティティとして実行できることを理解されたい。
【0060】
最新の溶接情報が検出され、ブラウザ998に提供された場合、溶接オペレータ/ユーザは、取り出された情報から溶接システム920の整備、操作、および/またはトラブルシューティングに取り掛かることができる。これは、溶接システム920内の潜在的な交換構成要素を示す次の手順または図を含み得る。さらに、溶接システムは、異なるタイプの溶接プロセスに適合する必要がある場合がある。したがって、オペレータまたはユーザは、溶接システム920を再構成するのに適した溶接機プログラムまたは手順の購入およびそれに続くダウンロードを自動的に開始することができる。マウス、キーボード、タッチ画面、または他の適した装置など、ユーザ入力900によって、溶接オペレータは、所望の交換構成要素または手順を選択することができる。交換のために構成要素/手順が選択されると、構成要素/手順に関連付けられている構成要素番号またはコードは、ブローカ960を介してリモートの在庫および配布システム(IDS)974にリンクされる。材料の請求やサプライヤ情報(ERPシステムなど)などの情報を含み得るIDS974は、受信側構成要素904を介して、溶接情報ブローカ960と対話し、適した交換部品を決定する。これは、関連の購入情報についての、発注構成要素902、およびサプライヤ部品データベース(保守部品またはスペア部品など)および/またはネットワーク908に対する照会を含み得る。購入情報は、サプライヤ名および住所、価格、可用性、引渡条件、支払い条件、および/または交換構成要素の取得に関する他の情報を含み得る。購入情報は、溶接システム920の購入者/所有者に関連付けられている請求、出荷、住所、注文履歴、および保証情報/状態を含んでいてもよい。
【0061】
受信側構成要素904は、溶接情報ブローカ960に購入情報を提供し、ブラウザ998から選択された構成要素または手順に関係する購入情報が入手可能であることをブローカに通知する(フラグ、電子メールなど)。次いで、溶接情報ブローカ960は、発注システム902を呼び出して、ブローカ内の購入情報を使用して、電子注文書を生成する。例えば、発注システム902は、ブローカ960内の選択された部品番号にアクセスし、電子注文書をサプライヤの住所、価格、条件、および溶接システム920の所有者の住所を含む出荷情報に関して更新する(部品/サプライヤ/購入者データをファイルに出力するなど)。次いで、発注システム902は、完成した注文書を、IDS974に関連付けられている注文処理構成要素(fulfillment component)916に発信する。注文処理構成要素916は、注文書を入力し/読み取り、任意の保証または他の行動が注文書に適用されるかどうかを決定し、注文書を交換部品サプライヤに送信する(電子メール、オンラインサービスなど)。発注が行われたこと、およびいつ納品される予定であるかを示す通知が溶接オペレータに送信されてもよい。自動交換部品または溶接手順の発注は、例えばブラウザ998などからユーザ入力レベルで開始され、ブラウザ998で閲覧可能な関連の技術マニュアルや文書内でのキーストロークやマウスのクリックなど、単一のユーザアクションから行うこともできることに留意されたい。
【0062】
次に図10を参照すると、システム1000は、本発明によるより詳細なネットワーク通信アーキテクチャを示している。溶接システム1004は、リモートシステム1010との情報交換を提供するWebサーバ1008を含み得る。リモートシステム1010は、Webサーバ1008と通信するブラウザ1012を含み得る。溶接情報は、Webページおよび/またはWebサーバ1008に関連付けられているデータベース1014内に含まれているコンテンツを介して交換することができる。Webコンテンツには、それだけには限定されないが、HTML、SHTML、VB Script、JAVA(登録商標)、CGI Script、JAVA(登録商標) Script、動的HTML、PPP、RPC、TELNET、TCP/IP、FTP、ASP、XML、PDF、WMLおよび他の形式などの技術がある。ブラウザ1012は、リモートシステム1010、または他の溶接システムに存在し得るが、1つまたは複数のソケット1018を介してWebサーバ1008と通信し、アプレット1022などの1つまたは複数のオブジェクトをロードする。
【0063】
各オブジェクトまたはアプレット1022は、1つまたは複数のソケット1018と関連付けられていてもよいことに留意されたい。一例として、ブラウザ1012は、Webページまたは他のアプリケーションを、パブリックドメインまたはハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)ソケット、ファイル転送プロトコル(FTP)ソケット、簡易メール転送プロトコル(SMTP)ソケット、遠隔手続き呼び出し(RPC)ソケット、リモートメソッド呼び出し(RMI)ソケット、Java(登録商標)データベース接続(JDBC)ソケット、オープンデータベース接続(ODBC)ソケット、セキュアソケットレイヤ(SSL)ソケット、ネットワークファイルシステム(NFS)ソケット、WinsockなどのWindows(登録商標)ソケット、Point−of−Presence3(POP3)ソケット、およびTELNETソケットなどの標準ソケットを介して溶接サーバ1008からロードすることができる。次いでWebページによって、パブリックドメインのプールからの追加のソケット1018、および/または溶接システム1004内の特定の構成要素および/または機能と対話するカスタムソケットを開き、または「ブートストラップ」することによって、他の溶接アプリケーションが呼び出され、通信できるようにする。
【0064】
例えば、アプレット1022は、ネイティブの溶接システムバス(図示せず)を介して通信する溶接構成要素を監視するように構成することができる。ブラウザ1012および/または別のアプリケーションより、リモートシステムからアプレット1022が呼び出され、ロードされた場合、カスタムソケットなどの溶接アプリケーションソケット、および/または他のパブリックドメインソケットは、アプレット1022とリモートシステム1010との間で溶接監視情報を交換するようにインスタンス化することができる。溶接アプリケーションソケット(WAS)は、溶接プロトコルをリモートシステム1010と溶接システム1004との間で交換するように構成することができる。さらに、WASは、内部溶接システムバスを介して、溶接システム(溶接機器、溶接コントローラ、溶接モニタ、消耗使用状況モニタ(consumable usage monitor)など)に関連付けられている特定の態様および/またはアプリケーションと通信するように構成されてもよく、アプリケーションは、WASを介して別のローカルシステム(工場のインターネットを介して動作可能に結合されているWebサーバなど)、および/またはリモートシステム(インターネットを介して動作可能に結合されているブラウザ、モニタ、コントローラなど)と対話し、通信する。
【0065】
アプレット1022(JAVA(登録商標)アプレットなど)は、ブラウザ1012内で、溶接システム1004と情報を交換するように稼働することができる。ブラウザ1012を稼動させ、アプレット1022を実行するためにJAVA(登録商標)仮想マシン(JVM)が含まれていてもよい。JAVA(登録商標)仮想マシンは、コンパイルされたJAVA(登録商標)コードを稼動させるように設計されている「仮想CPU」のソフトウェア実装である。これは、スタンドアロンJAVA(登録商標)アプリケーション、およびブラウザ1012を稼動させるためにダウンロードされたアプレット1022を含み得る。アプレット1022は、さらに、溶接運転データ(アーク開始障害数(are start failure count)、消耗使用状況データ、機器使用アップ/ダウンタイムなど)を溶接機器のメーカーに送信し、メーカーからの情報(広告、プログラムアップグレード、および製品リコールまたはアップブレード、新製品の導入、およびアプリケーションおよび整備サポートなど)を受信し、表示するように構成することができる。アプレットが指定されたメーカーからの溶接電源装置および/または溶接システムの他の部分の存在、および/または溶接機器メーカーのデータサーバへのインターネット接続の存在を検出しない限り、(閉じる、エラーメッセージを送信するなど)機能しないようにアプレット1022を構成することもできる。
【0066】
ブラウザ1012にサービスを提供するアプレット1022と共に、Webサーバ1008は、溶接制御システム、および関連の溶接機器1026とのインターフェイスのために、他のオブジェクトまたはプログラムを呼び出すことができる。例えば、これらのプログラムは、非請求の、および/または他のメッセージをリモートシステム1010またはクライアントに送信する電子メール構成要素1028を含んでいてもよい。ファイルをデータベース1014との間で転送するために通信構成要素1030が設けられてもよい。例えば、ファイルを転送するために、ファイル転送プロトコル(FTP)構成要素が設けられてもよい。上述したように、ソケット1018は、いくつかのレイヤに関連付けられ得るTCP/IPスタック1034と対話する。レイヤは、データを、ネットワーク1042に結合されるネットワークインターフェイス1040との間で転送する。1つまたは複数のレイヤからのロジックをネットワークインターフェイス1040内に組み込むことができ、複数のソケット1018を使用して、溶接システム1004内の様々なオブジェクトと通信することができることに留意されたい。例えば、TCPプロトコルを使用して2つのソケット間のエンドツーエンドの接続指向リンクを提供するストリームソケットを使用することができる。別のタイプのソケットにはデータグラムソケットがあり、これは、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)を使用するコネクションレスサービスである。UDPサービスは、トラフィックパターンのバーストによく適しており、リモートシステム1010から溶接システム1004に制御コマンドを送信するために使用される。UDPによって、複数の溶接システムは、より並列して制御コマンドを受信することができる。
【0067】
上述したように、TCP/IPスタック1034は、よく理解されており、1つまたは複数のネットワークレイヤに関連付けることができる。ネットワークインターフェイス1040の電気的特性などの物理的な特徴を定義する物理レイヤ1064が設けられてもよい。データリンクレイヤ1066は、システム間の物理的な接続を介して情報を送信するためのルールを定義する。TCP/IPスタック1034は、インターネットプロトコル(IP)および/またはインターネットプロトコルバージョン6(IPv6)を含み得るネットワークレイヤ1068を含んでいてもよく、ネットワーク1040上のパスを開き、維持するプロトコルを定義する。TCP/IPスタック1034に関連付けられているトランスポートレイヤ1070は、システム間で情報を移動させる高レベルの制御を提供する送信制御プロトコル(TCP)を含んでいてもよい。これは、より高度なエラー処理、優先順位付け、およびセキュリティの機能を含み得る。よく理解されているセッションレイヤ1072、プレゼンテーションレイヤ1074、およびアプリケーションレイヤ1078は、任意選択で、TCP/IPスタック1034の上に含めることができる。
【0068】
サーバ1008は、WebサーバまたはHTTPサーバとすることができ、溶接システム1004からリモートシステム1010にロードされたアプリケーションは、JAVA(登録商標)アプレットまたはJAVA(登録商標)アプリケーションなどとすることができることに留意されたい。アプリケーションは、HTTPソケットを介して溶接システム1004にWebページ(HTML文書など)を要求することができ、Webページは、溶接システム1004によって動的に生成され、生の溶接機動作パラメータを含んでいてもよい。Webページは、アプリケーションによって構文解析されて、溶接機動作パラメータを抽出することができ、動作パラメータは、ブラウザ1012内に図示され、アルゴリズムによって処理され、および/またはログファイルに記録されてもよい。さらに、Webページに関連付けられている1つまたは複数のURLは、Webページがリモートシステム1010によって要求された場合、溶接システム1004によって実行されるコマンド、パラメータ設定変更、および/または命令または関数を含むことができる。
【0069】
次に図11を参照すると、システム1100は、本発明の代替の一態様を示している。本発明のこの態様によれば、ローカルインターフェイスを1つまたは複数のリモート溶接システム1136〜1138および/またはリモートシステム1110に提供するために、JAVA(登録商標)仮想マシン1102および関連のブラウザ1108が溶接システム1104内に含まれていてもよい。これによって、オペレータは、例えば、溶接情報を他のシステムからロードし、ローカルシステム1104および/または他のシステムを監視/診断し、他のシステムから注文を送信/受信することができる。図示したように、JAVA(登録商標)仮想マシン1102は、JAVA(登録商標)アプリケーションまたはプログラム1109を実行し、ソケット1112と通信することができる。ソケット1112は、JAVA(登録商標)アプリケーション/アプレットとTCP/IPスタック1134との間をインターフェイス接続して、ネットワーク通信を実行可能にするように構成することができる。
【0070】
次に図12を参照すると、システム1200は、本発明の一態様による溶接およびネットワークセキュリティシステムを示している。インターネットなどのパブリックネットワークを介して溶接情報を転送できると仮定すると、システム1200は、暗号化されたデータ通信を、認証サービスおよび許可サービスと共に、リモートシステム1206と1つまたは複数の他の溶接システム1208との間に提供する。リモートシステム1206は、溶接システム1208内のネットワークサーバ1212、データベース1214、および関連の溶接構成要素1216と通信するためのリモートサーバ1210を含んでいてもよい。認証とは、主張しているユーザまたはシステムが主張している者であることを決定することを指す。許可とは、ユーザまたはシステムが溶接システムリソースにアクセスすることを溶接システム1208によって許可されたことを確認するプロセスである。暗号化とは、データを、許可されていないエージェントによって容易に理解されない暗号文などの形に変換することである。
【0071】
本発明の一態様によれば、認証、許可、および否認防止は、以下のプロトコルのうちの1つまたは複数を使用することによって設定することができる。公開鍵基盤(PKI)およびX.509公開鍵基盤証明書を使用して、認証およびメッセージの保全性を提供することができる。セキュアソケットレイヤ(SSL)およびセキュアHTTP(SHTTP)を使用して、認証およびデータ暗号化を提供することができ、公に使用可能な暗号化アルゴリズムまたはカスタム設計のアルゴリズムを使用することによって、所有権の認証および許可技術を使用することができる。これらのプロトコルは、カスタム設計に基づくアルゴリズムを除いて、当業者には容易に理解される。これらは、Internet Engineering Task Force(IETF)のRequest for Comments(RFC)文書(例えば、非特許文献3参照)または他の出典で提供されている仕様で定義されている。
【0072】
本発明の別の態様によれば、暗号化は、以下のプロトコルのうちの1つまたは複数を使用することによって設定することもできる。例えば、PGP、S/MIMEプロトコルを使用して、暗号化された電子メールを提供することができる。SSHおよび/またはSSH2プロトコルを使用して、暗号化された端末セッションを提供することができ、インターネットプロトコルセキュリティ(IPSEC)プロトコルを使用して、データ暗号化を提供することができる。また、公に使用可能な暗号化アルゴリズムおよび/またはカスタム設計のアルゴリズムを使用することによって、クローク技術(Cloaking technique)を使用することもできる。これらのプロトコルは、カスタム設計に基づくアルゴリズムを除いて、当業者には容易に理解される。これらは、Internet Engineering Task Force(IETF)の該当するRequest for Comments(RFC)文書(例えば、非特許文献3参照)または他の出典で提供されている仕様で定義されている。
【0073】
システム1200は、システム1206と1208との間のネットワークトラフィック1238を安全にする認証および許可(AA)サブシステム1220および1222を含む。システム1200は、AAサブシステム1220および1222の構成を実行可能にするために、溶接ポリシーモジュール1224および1226を含むこともできる。溶接ポリシーモジュール1224および1226は、TCP/IPドライバ1234および1236を介して通信する暗号化ドライバ1230および1232にセキュリティ構成情報を提供し、それによってシステム1206と1208との間の安全なネットワークトラフィック1238を実行可能にすることもできる。システム間の機械レベルおよび/またはユーザレベルの信頼を確立するために、AAサブシステム1220と1222との間で交渉1242が開始されてもよい。他の交渉がリモートシステム1206と溶接システム1208との間で行われてもよいことを理解されたい。こうした交渉を使用して、例えばTCP/IPドライバ1234と1236との間など、安全な(例えば暗号化された)データチャネル1246を確立することができる。
【0074】
溶接ポリシーモジュール1224および1226は、構成された1組のローカルセキュリティポリシーを(データベースまたはローカルキャッシュなどから)取り出し、認証およびセキュリティ設定をAAモジュール1220、1222、および暗号化ドライバ1230、1232に配布する。溶接システム1208に提供されるセキュリティおよびアクセスのレベルを定義するために、セキュリティポリシーを使用することもできる。例えば、これらのポリシーは、ユーザのタイプに基づいてアクセスを定義することができる。例えば、システムエンジニアまたは監督者は、溶接システム内の構成および変更を実行可能にするためなど、溶接システム1208のすべての部分へのアクセスが許可されてもよい。これに対して、オペレータには、別のタイプのセキュリティが与えられてもよく、溶接プロセスに関連付けられている実際の機械および/または製造操作を実行可能にするために、溶接システム1208のこうした部分のみにアクセスすることができる。溶接ポリシーは、機械のタイプ、ネットワークアクセス、および/または場所が溶接システム1208へのアクセスのレベルを定義するように構成されてもよい。例えば、ローカルな工場のインターネットを介して通信するローカルシステムには、インターネットを介して工場外から通信するリモートシステムより溶接システムへの高いアクセス権が与えられてもよい。ユーザ、機械、および/または場所による溶接システム1208へのアクセス権を定義するように、他の多くのポリシーおよび/またはルールの組が構成されてもよいことを理解されたい。
【0075】
図13を参照すると、本発明の様々な態様を実施する環境例1310はコンピュータ1312を含む。コンピュータ1312は、処理ユニット1314、システムメモリ1316、およびシステムバス1318を含む。システムバス1318は、それだけには限定されないが、システムメモリ1316を含むシステム構成要素を処理ユニット1314に結合する。処理ユニット1314は、使用可能な様々なプロセッサのうちのどんなものでもよい。デュアルマイクロプロセッサおよび他のマルチプロセッサアーキテクチャを処理ユニット1314として使用することもできる。
【0076】
システムバス1318は、使用可能な様々なバスアーキテクチャのうちの任意のものを使用するメモリバスまたはメモリコントローラ、周辺バスまたは外部バス、および/またはローカルバスを含むいくつかのタイプのバス構造のうちどんなものでもよい。こうしたアーキテクチャには、それだけには限定されないが、16ビットバスの業界標準アーキテクチャ(ISA)、マイクロチャネルアーキテクチャ(MSA)、拡張ISA(EISA)、インテリジェントドライブエレクトロニクス(Intelligent Drive Electronics:IDE)、VESAローカルバス(VLB)、周辺部品相互接続(PCI)、ユニバーサルシリアルバス(USB)、アドバンストグラフィックスポート(Advanced Graphics Port:AGP)、パーソナルコンピュータメモリカード国際協会バス(PCMCIA)、および小型コンピュータシステムインターフェイス(SCSI)などがある。
【0077】
システムメモリ1316は、揮発性メモリ1320および不揮発性メモリ1322を含む。基本入出力システム(BIOS)は、例えば起動中など、コンピュータ1312内の要素間で情報を転送する基本ルーチンを含み、不揮発性メモリ1322に格納されている。不揮発性メモリ1322には、それだけには限定されないが一例として、読み取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電気的プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能ROM(EEPROM)、フラッシュメモリなどがある。揮発性メモリ1320には、外部キャッシュメモリとして働くランダムアクセスメモリ(RAM)などがある。RAMは、それだけには限定されないが一例として、シンクロナスRAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDR SDRAM)、拡張SDRAM(ESDRAM)、シンクリンクDRAM(SLDRAM)、およびDirect Rambus RAM(DRRAM)など多くの形態で使用可能である。
【0078】
コンピュータ1312は、取外式/固定式、揮発性/不揮発性コンピュータ記憶媒体も含む。図13は、例えばディスク記憶装置1324を示している。ディスク記憶装置1324には、それだけには限定されないが、磁気ディスクドライブ、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、テープドライブ、Jazドライブ、Zipドライブ、LS−100ドライブ、フラッシュメモリカード、またはメモリスティックなどの装置がある。さらに、ディスク記憶装置1324は、記憶媒体を別個に含む、または、それだけには限定されないが、コンパクトディスクROMデバイス(CD−ROM)、CDレコーダブルドライブ(CD−R Drive)、CDリライタブルドライブ(CD−RW Drive)、またはデジタル多用途ディスクROMドライブ(DVD−ROM)などの光ディスクドライブなど他の記憶媒体と組み合わせて含むことができる。ディスク記憶装置1324のシステムバス1318への接続を容易にするために、一般に、インターフェイス1326など、取外式または固定式のインターフェイスが使用される。
【0079】
図13は、ユーザと適した動作環境1310で説明した基本的なコンピュータリソースとの間の媒介として働くソフトウェアを説明していることを理解されたい。こうしたソフトウェアには、オペレーティングシステム1328などがある。オペレーティングシステム1328は、ディスク記憶装置1324に格納することができ、コンピュータシステム1312のリソースを制御し、割り振るよう働く。システムアプリケーション1330は、システムメモリ1316またはディスク記憶装置1324のいずれかに格納されているプログラムモジュール1332およびプログラムデータ1334を介してオペレーティングシステム1328によるリソースの管理を利用する。本発明は、様々なオペレーティングシステムまたはオペレーティングシステムの組合せと共に実施できることを理解されたい。
【0080】
ユーザは、入力デバイス1336を介してコマンドまたは情報をコンピュータ1312に入力する。入力デバイス1336には、それだけには限定されないが、マウスなどのポインティング装置、トラックボール、スタイラス、タッチパッド、キーボード、マイクロフォン、ジョイスティック、ゲームパッド、衛星パラボラアンテナ、スキャナ、TVチューナカード、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、Webカメラなどがある。これらおよび他の入力装置は、インターフェイスポート1338を経由してシステムバス1318によって処理ユニット1314に接続される。インターフェイスポート1338には、例えば、シリアルポート、パラレルポート、ゲームポート、ユニバーサルシリアルバス(USB)などがある。出力装置1340は、入力装置1336と同じタイプのポートのいくつかを使用する。したがって、例えばUSBポートを使用して、コンピュータ1312への入力を提供し、コンピュータ1312から出力装置1340に情報を出力することができる。出力アダプタ1342は、出力装置1340の中でも、モニタ、スピーカ、プリンタなど特殊なアダプタを必要とする出力装置1340がいくつかあることを示すために設けられている。出力アダプタ1342には、それだけには限定されないが一例として、出力装置1340とシステムバス1318との間の接続手段を提供するビデオカードおよびサウンドカードなどがある。リモートコンピュータ1344など、他の装置および/または装置のシステムは、入力および出力の機能を提供することに留意されたい。
【0081】
コンピュータ1312は、リモートコンピュータ1344など1つまたは複数のリモートコンピュータへの論理接続を使用してネットワーク式環境で動作することができる。リモートコンピュータ1344は、パーソナルコンピュータ、サーバ、ルータ、ネットワークPC、ワークステーション、マイクロプロセッサベースの装置、ピア装置、または他の一般のネットワークノードなどでよく、一般にコンピュータ1312に関連して説明した多くまたはすべての要素を含む。簡潔にするために、リモートコンピュータ1344と共にメモリ記憶装置1346のみを示している。リモートコンピュータ1344は、ネットワークインターフェイス1348を介してコンピュータ1312に論理的に接続され、次いで通信接続1350を介して物理的に接続される。ネットワークインターフェイス1348は、ローカルエリアネットワーク(LAN)および広域ネットワーク(WAN)などの通信ネットワークを含む。LAN技術は、ファイバ分散データインターフェイス(FDDI)、銅線分散データインターフェイス(Copper Distributed Data Interface:CDDI)、Ethernet(登録商標)/IEEE1102.3、トークンリング/IEEE1102.5などがある。WAN技術には、それだけには限定されないが、ポイントツーポイントリンク、サービス総合デジタル網(ISDN)およびそのバリエーションなどの回線交換ネットワーク、パケット交換ネットワーク、デジタル加入者回線(DSL)などがある。
【0082】
通信接続1350は、ネットワークインターフェイス1348をバス1318に接続するために使用されるハードウェア/ソフトウェアを指す。通信接続1350は、説明上わかりやすくするために、コンピュータ1312内に示しているが、コンピュータ1312の外部にあってもよい。ネットワークインターフェイス1348への接続に必要なハードウェア/ソフトウェアには、例示の目的にすぎないが、通常の電話用モデム、ケーブルモデム、DSLモデムなどのモデム、ISDNアダプタ、Ethernet(登録商標)カードなど、内部技術および外部技術がある。
【0083】
図14は、本発明が対話することができるサンプルのコンピューティング環境1400の概略ブロック図である。システム1400は、1つまたは複数のクライアント1410を含む。クライアント1410は、ハードウェアおよび/またはソフトウェア(スレッド、プロセス、コンピューティングデバイスなど)とすることができる。システム1400は、1つまたは複数のサーバ1430も含む。サーバ1430もハードウェアおよび/またはソフトウェア(スレッド、プロセス、コンピューティングデバイスなど)とすることができる。サーバ1430は、例えば本発明を使用することによって変換を行うためのスレッドを収容することができる。クライアント1410とサーバ1430との間の考え得る1つの通信は、2つ以上のコンピュータプロセス間で送信されるように構成されたデータパケットの形とすることができる。システム1400は、クライアント1410とサーバ1430との間の通信を容易にするために使用できる通信フレームワーク1450を含む。クライアント1410は、クライアント1410にとってローカルな情報を格納するために使用できる1つまたは複数のクライアントデータストア1460に動作可能に接続される。同様に、サーバ1430は、サーバ1430にとってローカルな情報を格納するために使用できる1つまたは複数のサーバデータストア1440に動作可能に接続される。
【0084】
上述したことは、本発明の例を含む。当然、本発明を説明するために構成要素または方法の予想されるすべての組合せについて説明することは不可能であるが、本発明の他の多くの組合せおよび置き換えが可能であることを当業者であれば理解できよう。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲の意図および範囲に含まれるこうしたすべての代替形態、変更形態、および変形形態を含むものとする。さらに、「含む(includes)」という用語が詳細な説明または特許請求の範囲で使用されている限り、こうした用語は、請求項で移行語として使用される場合に「含む(comprising)」が解釈される「含む(comprising)」という用語と同じように包含的であるものとする。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1a】本発明の一態様による高レベル溶接システム通知アーキテクチャを示す概略ブロック図である。
【図1b】本発明の一態様による高レベル分散溶接システム通知アーキテクチャを示す概略ブロック図である。
【図1c】本発明の一態様による無線通信を使用する高レベル分散溶接システム通知アーキテクチャを示す概略ブロック図である。
【図1d】本発明の一態様によるリアルタイムクロックシステムを示す概略ブロック図である。
【図2】本発明の一態様による溶接システム構成要素例を示す概略ブロック図である。
【図3】本発明の一態様による溶接システム構成要素例を示す概略ブロック図である。
【図4a】本発明との関連で使用することができる複数のデータタイプを示す図である。
【図4b】本発明との関連で通信モードおよびモダリティに関する複数のデータタイプを示す図である。
【図4c】本発明による溶接通知を生成するためのシステムおよびプロセスの例を示す図である。
【図4d】本発明による溶接通知を生成するためのシステムおよびプロセスの例を示す図である。
【図4e】本発明による溶接通知を生成するためのシステムおよびプロセスの例を示す図である。
【図5】本発明による通知方法例を示すフローチャート図である。
【図6】本発明による通知方法例を示すフローチャート図である。
【図7】本発明による通知変換方法例を示すフローチャート図である。
【図8】本発明の一態様による自動溶接システム通知アーキテクチャ例を示す図である。
【図9】本発明による溶接ネットワーク情報および部品取得システムの例を示す図である。
【図10】本発明によるネットワーク通信アーキテクチャを示す図である。
【図11】本発明による代替アーキテクチャを示す図である。
【図12】本発明の一態様による溶接およびネットワークセキュリティシステムを示す図である。
【図13】本発明の様々な態様を実施するコンピューティング環境例を示す図である。
【図14】本発明が対話することができるサンプルのコンピューティング環境を示す概略ブロック図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
溶接およびネットワーク通知システムであって、
溶接システムに関するイベント情報を受信する受信側構成要素と、
前記受信された情報を分析し、前記溶接システムに関して通知が送信されるべきかどうかを決定する分析構成要素と、
前記分析された情報に一部分基づいて決定された、前記通知を受信することができる複数のエンティティのうちの一部に前記通知を伝える通知構成要素と
を含むことを特徴とする溶接およびネットワーク通知システム。
【請求項2】
前記通知構成要素は、前記通知の伝達との関連で使用すべき複数の通知モードのうちの一部を識別することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記通知構成要素は、前記通知の伝達との関連で使用すべき複数の通知モダリティのうちの一部を識別することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記通知システムは、前記通知を送信するのに最適なエンティティを推論する人工知能(AI)構成要素をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記AI構成要素は、前記通知の伝達との関連で使用すべき通信モードを推論することを特徴とする請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記AI構成要素は、前記通知の伝達との関連で使用すべき受信者装置を推論することを特徴とする請求項4に記載のシステム。
【請求項7】
溶接関係のイベントに関連付けられているコンテキストを決定または推論するコンテキスト構成要素をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記通知構成要素は、エンティティのグループに前記溶接イベントに関する電子メール通知を送信することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記通知構成要素は、エンティティの別のグループに前記溶接イベントに関する音声通知を送信することを特徴とする請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記通知は、電子メール、音声、ビデオ、テキスト、グラフィックス、インスタントメッセージ、ファイル、文書、画像、または音声メールのうちの少なくとも1つの形で前記通知を送信することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
エンティティを溶接イベントに一致させるのを容易にするためのマッピング構成要素をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
構成可能なアドレス帳をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
前記アドレス帳内の各エントリは、電子メールアドレス、および電子メールを受信者にいつ送信すべきかを決定するための構成情報を含むことを特徴とする請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記アドレス帳は、不揮発性メモリ内に格納されることを特徴とする請求項12に記載のシステム。
【請求項15】
イベントを監視し、前記イベントの一部を分類することを特徴とするシステム。
【請求項16】
前記イベントにタイムスタンプを押すことを特徴とする請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記通知構成要素は、電子メールを伝え、前記電子メールの件名および本文は前記イベントの一機能であることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項18】
前記電子メールは、前記イベントに関係する添付ファイルを含むことを特徴とする請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記添付ファイルは、多目的インターネットメール拡張(MIME)を使用して送信されることを特徴とする請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記電子メールは、簡易メール転送プロトコル(SMTP)サーバに送信されることを特徴とする請求項17に記載のシステム。
【請求項21】
溶接警告を伝えるためのコンピュータ実行可能方法であって、
イベントの本質を決定するステップと、
前記イベントとの関連で情報を受信する、または情報に応答するのに最適なエンティティを決定または推論するステップと、
前記通知を伝えるべき最適な方法を決定または推論するステップと
を含むことを特徴とするコンピュータ実行可能方法。
【請求項22】
前記エンティティの状態を決定または推論するステップをさらに含むことを特徴とする請求項21に記載の方法。
【請求項23】
使用可能な通信の最適なモードおよびモダリティを介して、前記選択されたエンティティに通知を送信するステップをさらに含むことを特徴とする請求項21に記載の方法。
【請求項24】
請求項21の前記方法を実行するための、コンピュータによって実行可能な命令を格納することを特徴とするコンピュータ可読媒体。
【請求項25】
溶接警告を伝えるシステムであって、
イベントの本質を決定する手段と、
前記イベントとの関連で情報を受信する、または情報に応答するのに最適なエンティティを推論する手段と、
前記通知を伝えるべき最適な方法を推論する手段と
を含むことを特徴とするシステム。
【請求項26】
通知を送信するように構成されている溶接システムであって、
ローカルまたはリモートネットワークシステムと通信するためのネットワークインターフェイスを有する少なくとも1つの溶接機と、
通知の受信者を識別するための、前記ネットワークインターフェイスに関連付けられている構成可能なアドレス帳と、
前記通知をトリガするイベント構成要素と、
前記ローカルまたはリモートネットワークシステムにわたって前記通知を送信する通知構成要素と
を含むことを特徴とする溶接システム。
【請求項27】
前記通知構成要素は電子メール配信システムであることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項28】
前記構成可能なアドレス帳は、電子メールアドレス、および前記通知をいつ送信すべきかを決定するための関連の構成情報を含むことを特徴とする請求項26に記載のシステム。
【請求項29】
前記構成可能なアドレス帳内の少なくとも1つのエントリがサポートアドレスとして保持されることを特徴とする請求項26に記載のシステム。
【請求項30】
前記構成可能なアドレス帳は、不揮発性メモリ内に格納されることを特徴とする請求項26に記載のシステム。
【請求項31】
前記イベント構成要素は、1つまたは複数のグループに分類される1つまたは複数のイベントを管理することを特徴とする請求項26に記載のシステム。
【請求項32】
前記グループは、前記構成可能なアドレス帳上の受信者の一部に関連付けられていることを特徴とする請求項31に記載のシステム。
【請求項33】
前記イベントにタイムスタンプを押すためのリアルタイムクロックをさらに含むことを特徴とする請求項31に記載のシステム。
【請求項1】
溶接およびネットワーク通知システムであって、
溶接システムに関するイベント情報を受信する受信側構成要素と、
前記受信された情報を分析し、前記溶接システムに関して通知が送信されるべきかどうかを決定する分析構成要素と、
前記分析された情報に一部分基づいて決定された、前記通知を受信することができる複数のエンティティのうちの一部に前記通知を伝える通知構成要素と
を含むことを特徴とする溶接およびネットワーク通知システム。
【請求項2】
前記通知構成要素は、前記通知の伝達との関連で使用すべき複数の通知モードのうちの一部を識別することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記通知構成要素は、前記通知の伝達との関連で使用すべき複数の通知モダリティのうちの一部を識別することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記通知システムは、前記通知を送信するのに最適なエンティティを推論する人工知能(AI)構成要素をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記AI構成要素は、前記通知の伝達との関連で使用すべき通信モードを推論することを特徴とする請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記AI構成要素は、前記通知の伝達との関連で使用すべき受信者装置を推論することを特徴とする請求項4に記載のシステム。
【請求項7】
溶接関係のイベントに関連付けられているコンテキストを決定または推論するコンテキスト構成要素をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記通知構成要素は、エンティティのグループに前記溶接イベントに関する電子メール通知を送信することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記通知構成要素は、エンティティの別のグループに前記溶接イベントに関する音声通知を送信することを特徴とする請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記通知は、電子メール、音声、ビデオ、テキスト、グラフィックス、インスタントメッセージ、ファイル、文書、画像、または音声メールのうちの少なくとも1つの形で前記通知を送信することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
エンティティを溶接イベントに一致させるのを容易にするためのマッピング構成要素をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
構成可能なアドレス帳をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
前記アドレス帳内の各エントリは、電子メールアドレス、および電子メールを受信者にいつ送信すべきかを決定するための構成情報を含むことを特徴とする請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記アドレス帳は、不揮発性メモリ内に格納されることを特徴とする請求項12に記載のシステム。
【請求項15】
イベントを監視し、前記イベントの一部を分類することを特徴とするシステム。
【請求項16】
前記イベントにタイムスタンプを押すことを特徴とする請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記通知構成要素は、電子メールを伝え、前記電子メールの件名および本文は前記イベントの一機能であることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項18】
前記電子メールは、前記イベントに関係する添付ファイルを含むことを特徴とする請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記添付ファイルは、多目的インターネットメール拡張(MIME)を使用して送信されることを特徴とする請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記電子メールは、簡易メール転送プロトコル(SMTP)サーバに送信されることを特徴とする請求項17に記載のシステム。
【請求項21】
溶接警告を伝えるためのコンピュータ実行可能方法であって、
イベントの本質を決定するステップと、
前記イベントとの関連で情報を受信する、または情報に応答するのに最適なエンティティを決定または推論するステップと、
前記通知を伝えるべき最適な方法を決定または推論するステップと
を含むことを特徴とするコンピュータ実行可能方法。
【請求項22】
前記エンティティの状態を決定または推論するステップをさらに含むことを特徴とする請求項21に記載の方法。
【請求項23】
使用可能な通信の最適なモードおよびモダリティを介して、前記選択されたエンティティに通知を送信するステップをさらに含むことを特徴とする請求項21に記載の方法。
【請求項24】
請求項21の前記方法を実行するための、コンピュータによって実行可能な命令を格納することを特徴とするコンピュータ可読媒体。
【請求項25】
溶接警告を伝えるシステムであって、
イベントの本質を決定する手段と、
前記イベントとの関連で情報を受信する、または情報に応答するのに最適なエンティティを推論する手段と、
前記通知を伝えるべき最適な方法を推論する手段と
を含むことを特徴とするシステム。
【請求項26】
通知を送信するように構成されている溶接システムであって、
ローカルまたはリモートネットワークシステムと通信するためのネットワークインターフェイスを有する少なくとも1つの溶接機と、
通知の受信者を識別するための、前記ネットワークインターフェイスに関連付けられている構成可能なアドレス帳と、
前記通知をトリガするイベント構成要素と、
前記ローカルまたはリモートネットワークシステムにわたって前記通知を送信する通知構成要素と
を含むことを特徴とする溶接システム。
【請求項27】
前記通知構成要素は電子メール配信システムであることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項28】
前記構成可能なアドレス帳は、電子メールアドレス、および前記通知をいつ送信すべきかを決定するための関連の構成情報を含むことを特徴とする請求項26に記載のシステム。
【請求項29】
前記構成可能なアドレス帳内の少なくとも1つのエントリがサポートアドレスとして保持されることを特徴とする請求項26に記載のシステム。
【請求項30】
前記構成可能なアドレス帳は、不揮発性メモリ内に格納されることを特徴とする請求項26に記載のシステム。
【請求項31】
前記イベント構成要素は、1つまたは複数のグループに分類される1つまたは複数のイベントを管理することを特徴とする請求項26に記載のシステム。
【請求項32】
前記グループは、前記構成可能なアドレス帳上の受信者の一部に関連付けられていることを特徴とする請求項31に記載のシステム。
【請求項33】
前記イベントにタイムスタンプを押すためのリアルタイムクロックをさらに含むことを特徴とする請求項31に記載のシステム。
【図1a】
【図1b】
【図1c】
【図1d】
【図2】
【図3】
【図4a】
【図4b】
【図4c】
【図4d】
【図4e】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図1b】
【図1c】
【図1d】
【図2】
【図3】
【図4a】
【図4b】
【図4c】
【図4d】
【図4e】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公表番号】特表2007−527322(P2007−527322A)
【公表日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−553170(P2006−553170)
【出願日】平成17年2月7日(2005.2.7)
【国際出願番号】PCT/US2005/003697
【国際公開番号】WO2005/076953
【国際公開日】平成17年8月25日(2005.8.25)
【出願人】(399011597)リンカーン グローバル インコーポレーテッド (24)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年2月7日(2005.2.7)
【国際出願番号】PCT/US2005/003697
【国際公開番号】WO2005/076953
【国際公開日】平成17年8月25日(2005.8.25)
【出願人】(399011597)リンカーン グローバル インコーポレーテッド (24)
【Fターム(参考)】
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