説明

自動細胞治療システム

本発明は、自動細胞処理方法であって、多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受取る、そして、前記多様な細胞型と比較して少なくとも別の前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率と、当該多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の絶対数との両方を自動的に増大することを含む上記方法に関する。他の態様についても記載する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は2005年6月2日に出願されたBelkin他の米国仮出願第60/687,115号に基づく利益を主張し、2004年6月1日に出願された米国仮出願第60/576,266号;IN VITRO TECHNIQUES FOR USE WITH 幹細胞S、2004年7月15日に出願された米国仮出願第60/588,520号;INDICATIONS FOR 幹細胞 USE、2004年11月24日に出願された米国仮出願第60/631,098号;A METHOD TO ACCELERATE 幹細胞 RECRUITMENT AND HOMING、2004年12月14日に出願された米国仮出願第60/636,391号;REGULATING 幹細胞Sに関する。上記関連出願をここに全体として本願明細書中に援用する。
【0002】
本発明の分野
本発明は、一般的に細胞培養システムに関し、特に、細胞療法、診断試験、及び生物学的研究や開発のための自動細胞培養システムに関する
【背景技術】
【0003】
本発明の背景
本明細書中に引用によりその全内容を援用される、下記の刊行された米国特許文献は、本分野における現状を示している:5,424,209;5,473,706;4,966,853;4,090,921;6,790,654;6,673,595;6,261,832;6,238,908;6,228,635;6,048,721;6,096,532;6,066,497;4,696,902;6,780,617;6,127,141、及び5,985,653。
【発明の開示】
【0004】
本発明の概要
本発明のある態様において、本発明は、細胞を培養するように設計された自動細胞培養システムを提供し、それは細胞療法、診断試験、及び生物学的研究や開発に有用である。
【0005】
それ故、本発明の他の態様において、本発明は、自動細胞処理システムであって、多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受取る機能性、及び前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率を調節(例えば、増大又は低減させること)し、かつ当該多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の絶対数も調節(例えば、増大又は低減させること)する自動的機能性を含む、上記処理システムを提供する。
【0006】
本発明の他の態様において、本発明は、自動細胞処理システムであって、数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受取る第1機能性、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに作用する少なくとも1つの第2機能性、及び、前記数量の少なくともいくつかに応じて少なくとも1つの第2機能性の作用を制御するように作用する適応制御機能性を含む、上記処理システムをさらに提供する。
【0007】
本発明の他の態様において、本発明は、自動細胞処理システムであって、数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受取る第1機能性、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかであり、かつ経時的に変化する数量の2次比例を有する細胞型の第2群に作用する少なくとも1つの第2機能性、前記細胞型の第2群の数量における変化を測定するために作用する測定機能性、及び前記細胞型の第2群の数量における変化の少なくともいくつかに応じて少なくとも1つの第2機能性の作用を制御するように作用する適応制御機能性を含む、上記処理システムをさらに提供する。
【0008】
本発明の他の態様において、本発明は、自動細胞処理システムであって、数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受取る第1機能性、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに作用する少なくとも1つの第2機能性、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかの識別を測定するために作用する測定機能性、及び、前記測定機能性の少なくとも1つの出力に応答して少なくとも1つの第2機能性の作用を制御するように作用する適応制御機能性を含む、上記処理システムをさらに提供する。
【0009】
本発明の他の態様において、本発明は、自動細胞処理システムであって、数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受取る第1機能性、少なくとも1つの原料の添加、混合又は除去の少なくとも1つにより前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに作用する少なくとも1つの第2機能性、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかを測定するために作用する測定機能性、及び前記測定機能性の少なくとも1つの出力に応答して少なくとも1つの第2機能性の作用を制御するように作用する、適応制御機能性を含む、上記処理システムをさらに提供する。
【0010】
本発明の他の態様において、本発明は、自動細胞バンク産生システムであって、多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受取る機能性、前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率を調節(例えば、増大又は低減させること)し、かつ当該多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の絶対数も調節(例えば、増大又は低減させること)する自動的機能性、及び前記多様な細胞型の少なくとも1つを保存するための保存機能性、を含む上記産生システムをさらに提供する。
【0011】
本発明の他の態様において、本発明は、自動細胞バンク産生システムであって、多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受取る機能性、前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率を調節(例えば、増大又は低減させること)する細胞培養を含む自動的機能性、及び前記多様な細胞型の少なくとも1つを保存するための保存機能性を含む上記産生システムをさらに提供する。
【0012】
本発明の他の態様において、本発明は、自動細胞バンク産生システムであって、数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受取る第1機能性、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに作用する少なくとも1つの第2機能性、前記数量の少なくともいくつかに応じて少なくとも1つの第2機能性の作用を制御するように作用する適応制御機能性、及び前記細胞型の第1群の少なくともいくつかを保存するための保存機能性を含む、上記産生システムをさらに提供する。
【0013】
本発明の他の態様において、本発明は、自動長期細胞測定システムであって、多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受取る機能性、前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率を調節(例えば、増大又は低減させること)し、かつ当該多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の絶対数も調節(例えば、増大又は低減させること)する自動的機能性、及び前記多様な細胞型の少なくとも1つを保存するための長期測定培養機能性を含む、上記測定システムをさらに提供する。
【0014】
本発明の他の態様において、本発明は、自動長期細胞測定システムであって、多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受取る機能性、前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率を調節(例えば、増大又は低減させること)する細胞培養を含む自動的機能性、及び前記多様な細胞型の少なくとも1つを保存するための長期測定培養機能性を含む、上記測定システムをさらに提供する。
【0015】
本発明の他の態様において、本発明は、自動長期細胞測定システムであって、数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受取る第1機能性、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに作用する少なくとも1つの第2機能性、前記数量の少なくともいくつかに応じて少なくとも1つの第2機能性の作用を制御するように作用する適応制御機能性、及び前記細胞型の第1群の少なくともいくつかを保存するための長期測定培養機能性を含む、上記測定システムをさらに提供する。
【0016】
本発明の他の態様において、本発明は、自動細胞バンク産生システムであって、数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受取る第1機能性、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかであり、かつ経時的に変化する数量の2次比例を有する細胞型の第2群に作用する少なくとも1つの第2機能性、前記細胞型の第2群の数量における変化を測定するために作用する測定機能性、前記細胞型の第2群の数量における変化の少なくともいくつかに応じて少なくとも1つの第2機能性の作用を制御するように作用する適応制御機能性、及び前記細胞型の第2群を保存するための保存機能性を含む、上記産生システムをさらに提供する。
【0017】
本発明の他の態様において、本発明は、自動細胞バンク産生システムであって、数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受取る第1機能性、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに作用する少なくとも1つの第2機能性、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかの識別を測定するために作用する測定機能性、及び前記測定機能性の少なくとも1つの出力に応答して少なくとも1つの第2機能性の作用を制御するように作用する適応制御機能性、及び前記細胞型の第1群の少なくともいくつかを保存するための保存機能性を含む、上記産生システムをさらに提供する。
【0018】
本発明の他の態様において、本発明は、自動細胞バンク産生システムであって、数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受取る第1機能性、少なくとも1つの原料を添加、混合又は除去することの少なくとも1つのために前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに作用する少なくとも1つの第2機能性、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかを測定するために作用する測定機能性、前記測定機能性の少なくとも1つの出力に応答して少なくとも1つの第2機能性の作用を制御するように作用する適応制御機能性、及び前記細胞型の第1群の少なくともいくつかを保存するための保存機能性を含む、上記産生システムをさらに提供する。
【0019】
本発明の他の態様において、本発明は、自動自己細胞治療システムであって、多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受取る機能性、前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率を調節(例えば、増大又は低減させること)し、かつ当該多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の絶対数も調節(例えば、増大又は低減させること)する自動的機能性、及び前記少なくとも1つの組織の源に前記多様な細胞型の少なくとも1つを供給するための自己移植機能性を含む、上記自己細胞治療システムをさらに提供する。当該移植機能性は、例えば、シリンジ、チューブ、カテーテル又は治療のための投与装置を含み得る。
【0020】
本発明の他の態様において、本発明は、自動自己細胞治療システムであって、多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受取る機能性、前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率を調節(例えば、増大又は低減させること)する細胞培養を含む自動的機能性、及び前記少なくとも1つの組織の源に前記多様な細胞型の少なくとも1つを供給するための自己移植機能性を含む、上記自己細胞治療システムをさらに提供する。
【0021】
本発明のさらなる態様において、本発明は、自動自己細胞治療システムであって、数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受取る第1機能性、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに作用する少なくとも1つの第2機能性、前記数量の少なくともいくつかに応じて少なくとも1つの第2機能性の作用を制御するように作用する適応制御機能性、及び前記少なくとも1つの組織の源に前記細胞型の第1群のいくつかを供給するための自己移植機能性を含む、上記自己細胞治療システムをさらに提供する。
【0022】
本発明の他の態様において、本発明は、自動自己細胞治療システムであって、数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受取る第1機能性、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかであり、かつ経時的に変化する数量の2次比例を有する細胞型の第2群に作用する少なくとも1つの第2機能性、前記細胞型の第2群の数量における変化を測定するために作用する測定機能性、前記細胞型の第2群の数量における変化の少なくともいくつかに応じて少なくとも1つの第2機能性の作用を制御するように作用する適応制御機能性、及び前記少なくとも1つの組織の源に前記細胞型の第2群を供給するための自己移植機能性を含む、上記自己細胞治療システムをさらに提供する。
【0023】
本発明の他の態様において、本発明は、自動自己細胞治療システムであって、数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受取る第1機能性、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに作用する少なくとも1つの第2機能性、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかの識別を測定するために作用する測定機能性、前記測定機能性の少なくとも1つの出力に応答して少なくとも1つの第2機能性の作用を制御するように作用する適応制御機能性、及び前記少なくとも1つの組織の源に前記細胞型の第1群の少なくともいくつかを供給するための自己移植機能性を含む、上記自己細胞治療システムをさらに提供する。
【0024】
本発明の他の態様において、本発明は、自動自己細胞治療システムであって、数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受取る第1機能性、少なくとも1つの原料の添加、混合又は除去の少なくとも1つにより前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに作用する少なくとも1つの第2機能性、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかを測定するために作用する測定機能性、前記測定機能性の少なくとも1つの出力に応答して少なくとも1つの第2機能性の作用を制御するように作用する適応制御機能性、及び前記少なくとも1つの組織の源に前記細胞型の第1群の少なくともいくつかを供給するための自己移植機能性を含む、上記自己細胞治療システムをさらに提供する。
【0025】
本発明の他の態様において、本発明は、自動非自己細胞治療システムであって、多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受取る機能性、前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率を調節(例えば、低減又は増大する)し、かつ当該多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の絶対数も調節(例えば、低減又は増大する)する自動的機能性、及び前記少なくとも1つの組織の源以外の受取人に前記多様な細胞型の少なくとも1つを供給するための非自己移植機能性を含む、上記非自己細胞治療システムをさらに提供する。
【0026】
本発明の他の態様において、本発明は、自動非自己細胞治療システムであって、多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受取る機能性、前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率を調節(例えば、増大又は低減する)する細胞培養を含む自動的機能性、及び前記少なくとも1つの組織の源以外の受取人に前記多様な細胞型の少なくとも1つを供給するための非自己移植機能性を含む、上記非自己細胞治療システムをさらに提供する。
【0027】
本発明の他の態様において、本発明は、自動非自己細胞治療システムであって、数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受取る第1機能性、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに作用する少なくとも1つの第2機能性、前記数量の少なくともいくつかに応じて少なくとも1つの第2機能性の作用を制御するように作用する適応制御機能性、及び前記少なくとも1つの組織の源以外の受取人に前記細胞型の第1群のいくつかを供給するための非自己移植機能性を含む、上記非自己細胞治療システムをさらに提供する。
【0028】
本発明の他の態様において、本発明は、自動非自己細胞治療システムであって、数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受取る第1機能性、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかであり、かつ経時的に変化する数量の2次比例を有する細胞型の第2群に作用する少なくとも1つの第2機能性、前記細胞型の第2群の数量における変化を測定するために作用する測定機能性、前記細胞型の第2群の数量における変化の少なくともいくつかに応じて少なくとも1つの第2機能性の作用を制御するように作用する適応制御機能性、及び前記少なくとも1つの組織の源以外の受取人に前記細胞型の第2群を供給するための非自己移植機能性を含む、上記非自己細胞治療システムをさらに提供する。
【0029】
本発明の他の態様において、本発明は、自動非自己細胞治療システムであって、数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受取る第1機能性、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに作用する少なくとも1つの第2機能性、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかの識別を測定するために作用する測定機能性、前記測定機能性の少なくとも1つの出力に応答して少なくとも1つの第2機能性の作用を制御するように作用する適応制御機能性、及び前記少なくとも1つの組織の源以外の受取人に前記細胞型の第1群の少なくともいくつかを供給するための非自己移植機能性を含む、上記非自己細胞治療システムをさらに提供する。
【0030】
本発明の他の態様において、本発明は、自動非自己細胞治療システムであって、数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受取る第1機能性、少なくとも1つの原料の添加、混合又は除去の少なくとも1つにより前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに作用する少なくとも1つの第2機能性、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかを測定するために作用する測定機能性、前記測定機能性の少なくとも1つの出力に応答して少なくとも1つの第2機能性の作用を制御するように作用する適応制御機能性、及び前記少なくとも1つの組織の源以外の受取人に前記細胞型の第1群の少なくともいくつかを供給するための非自己移植機能性を含む、上記非自己細胞治療システムをさらに提供する。
【0031】
本発明の他の態様において、前記自動自己細胞治療システムは、ドロップ、クリーム、スプレー、及び凍結乾燥型製品の形状において、前記細胞型の第1群の少なくともいくつか又は第2群の少なくともいくつかを供給するように作用する。
【0032】
本発明の他の態様において、前記自動非自己細胞治療システムは、ドロップ、クリーム、スプレー、及び凍結乾燥型製品の形状において、前記細胞型の第1群の少なくともいくつか又は第2群の少なくともいくつかを配合するように作用する。
【0033】
本発明の他の態様において、少なくとも1つの組織の源以外の受取人に前記細胞型の第1群の少なくともいくつか又は第2群の少なくともいくつかを供給するための自動移植機能性は、自動パッケージ化機能性を含む。本発明のさらなる態様において、前記システムは、自動パッケージ化機能性を含む。
【0034】
本発明の他の態様において、前記自動システムは、品質管理機能性も含む。通常、当該品質管理機能性は、測定機能性、及び適応制御機能性と連動する。さらに又はあるいは、当該測定機能性は、光学検査機能性を含む。
【0035】
本発明の他の態様において、前記測定機能性は、前記細胞型、及び/又は他のパラメーターを遠隔測定するように作用する。かかるパラメーターは、例えば、前記機能性サブユニットの状態(例えば、インキュベーターCO値の自己試験又は適切な遠心電動操作ベースのもの)、様々な構成物又は材料(例えば、VEGF)の有効期限、あるいはハードウエア要素(例えば、ピペット)の較正を含み得る。あるいは、当該測定機能性は、前記細胞型、及びその場での他のパラメーターを測定するように作用する。
【0036】
本発明の他の態様において、前記品質管理機能性は、品質管理サンプルを提供するためのサンプリング機能性、及び当該品質管理サンプルを評価するための機能性を使用する。通常、品質管理サンプルを評価するための機能性は、滅菌分析、フローサイトメトリー分析、免疫アッセイ、及び少なくとも1つの組織培養ベースの試験の内の少なくとも1つを含む。
【0037】
本発明の他の態様において、前記適応制御機能性は、測定機能性から受取った入力に応答して以下のステップ:処理パラメーターを変え;処理フローを変え;処理パラメーターを検証し;細胞又は他の材料の一定のバッチを廃棄するよう命令し;そして管理者、並びにシステム及び方法パラメーターのディスプレイに警告を発する、の少なくとも1つを実施するように作用する。
【0038】
本発明の他の態様において、前記適応制御機能性は、少なくとも1つのアドミニストレーション・ソフトウエア、及び少なくとも1つの歴史的データベースと連動する。さらに又はあるいは、当該適応制御機能性は、リアルタイムで前記ステップの少なくとも1つを実施するよう作用する。通常、前記適応制御機能性は、少なくとも1つの歴史的データベースから受取った入力に応答して前記ステップの少なくとも1つを実施するよう作用する。さらなる選択肢として、前記適応制御機能性は、アドミニストレーション・ソフトウエアから受取った入力に応答して前記ステップの少なくとも1つを実施するよう作用する。
【0039】
本発明の他の態様において、前記多様な細胞型の少なくとも1つは、細胞治療薬中に利用される。あるいは又はさらに、当該多様な細胞型の少なくとも1つは、診断道具において利用される。さらなる選択肢として、当該多様な細胞型の少なくとも1つは、生物学的研究道具において利用される。あるいは又はさらに、当該多様な細胞型の少なくとも1つは、生物学的開発道具において利用される。
【0040】
本発明の他の態様において、本発明は、自動かき取り細胞培養用品であって、一般的に平面で環状形状の細胞成長表面で定義される一般的に環状なディッシュ、前記環状ディッシュと密封可能に配置されたカバー、及び前記カバーに機械的に連動する少なくとも1つのスクレーパーの刃を含み、それにより、前記ディッシュに連動する前記カバーの回転が前記環状形状の細胞成長表面からの細胞のかき取りを提供する上記細胞培養用品も提供する。
【0041】
本発明の他の態様において、前記カバーは、ピペッティング装置の前記環状ディッシュへの挿入の働きをする少なくとも1つのセプタム要素、あるいは孔を有し形成される。
【0042】
本発明の他の態様において、本発明は、自動細胞処理方法であって、多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受け取り、あるいは前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率を増大し、かつ当該多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の絶対数も増大する、を含む上記処理方法も提供する。
【0043】
本発明の他の態様において、本発明は、自動細胞処理方法であって、多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受け取り、そして前記細胞を自動的に培養し、それにより前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率を増大あるいは調整する、を含む上記処理方法を提供する。
【0044】
本発明の他の態様において、本発明は、自動細胞処理方法であって、数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受け取り、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに関して作用し、そして前記数量の少なくともいくつかに応じて前記作用を制御する、を含む上記処理方法をさらに提供する。
【0045】
本発明の他の態様において、本発明は、自動細胞処理方法であって、数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受け取り、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかであり、かつ経時的に変化する数量の2次比例を有する細胞型の第2群に関して作用し、前記細胞型の第2群の数量における変化を測定し、そして前記細胞型の第2群の数量における変化の少なくともいくつかに応じて前記作用を制御する、を含む上記処理方法を提供する。
【0046】
本発明の他の態様において、本発明は、自動細胞処理方法であって、数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受け取り、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに関して作用し、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかの識別を測定し、そして前記測定機能性の少なくとも1つの出力に応答して作用を制御する、を含む上記処理方法を提供する。
【0047】
本発明の他の態様において、本発明は、自動細胞処理方法であって、数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受け取り、少なくとも1つの原料(例えば、細胞、液体、分子)を前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに添加すること、及び前記細胞型の第1群の少なくともいくつかから少なくとも1つの原料を除去することの内の少なくとも1つを実施し、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかを測定し、そして、前記測定機能性の少なくとも1つの出力に応答して作用を制御する、を含む上記処理方法を提供する。
【0048】
本発明の他の態様において、本発明は、細胞バンクの自動的産生方法であって、多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受け取り、前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率、及び前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の絶対数の両方を自動的に増大又は調整し、そして、前記多様な細胞型の少なくとも1つを保存する、を含む上記産生方法を提供する。
【0049】
本発明の他の態様において、本発明は、細胞バンクの自動的産生方法であって、多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受け取り、前記細胞を自動的に培養し、それにより前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率を増大又は調整し、そして、前記多様な細胞型の少なくとも1つを保存する、を含む上記産生方法を提供する。
【0050】
本発明の他の態様において、本発明は、細胞バンクの自動的産生方法であって、数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受け取り、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに関して作用し、前記数量の少なくともいくつかに応じて前記作用を制御し、そして前記多様な細胞型の少なくとも1つを保存する、を含む上記産生方法も提供する。
【0051】
本発明の他の態様において、本発明は、細胞バンクの自動的産生方法であって、数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受け取り、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかであり、かつ経時的に変化する数量の2次比例を有する細胞型の第2群に関して作用し、前記細胞型の第2群の数量における変化を測定し、前記細胞型の第2群の数量における変化の少なくともいくつかに応じて前記作用を制御し、そして、前記細胞型の少なくとも1つを保存する、を含む上記産生方法をさらに提供する。
【0052】
本発明のさらなる態様において、本発明は、細胞バンクの自動産生方法であって、数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受け取り、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに関して作用し、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかの識別を測定し、前記測定機能性の少なくとも1つの出力に応答して前記作用を制御し、そして、前記細胞型の少なくとも1つを保存する、を含む上記産生方法をさらに提供する。
【0053】
本発明のさらなる態様において、本発明は、細胞バンクの自動産生方法であって、数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受け取り、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに少なくとも1つの原料を添加すること、及び前記細胞型の第1群の少なくともいくつかから少なくとも1つの原料を除去することの内の少なくとも1つを実施し、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかを測定し、前記測定機能性の少なくとも1つの出力に応答して前記作用を制御し、そして前記多様な細胞型の少なくとも1つを保存する、を含む上記産生方法をさらに提供する。
【0054】
本発明のさらなる態様において、本発明は、自動自己細胞治療方法であって、多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受け取り、前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率、及び当該多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の絶対数の両方を自動的に増大又は調整し、そして前記少なくとも1つの組織の源に前記多様な細胞型の少なくとも1つを供給する、を含む上記治療方法も提供する。
【0055】
本発明のさらなる態様において、本発明は、自動自己細胞治療方法であって、多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受け取り、前記細胞を自動的に培養し、それにより前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率を増大又は調整し、そして前記少なくとも1つの組織の源に前記多様な細胞型の少なくとも1つを供給する、を含む上記治療方法をさらに提供する。
【0056】
本発明のさらなる態様において、本発明は、自動自己細胞治療方法であって、数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受け取り、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに関して作用し、前記数量の少なくともいくつかに応じて前記作用を制御し、そして前記少なくとも1つの組織の源に前記細胞型の少なくとも1つを供給する、を含む上記治療方法をさらに提供する。
【0057】
本発明のさらなる態様において、本発明は、自動自己細胞治療方法であって、数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受け取り、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかであり、かつ経時的に変化する数量の2次比例を有する細胞型の第2群に関して作用し、前記細胞型の第2群の数量における変化を測定し、前記細胞型の第2群の数量における変化の少なくともいくつかに応じて前記作用を制御し、そして前記少なくとも1つの組織の源に前記細胞型の少なくとも1つを供給する、を含む上記治療方法をさらに提供する。
【0058】
本発明のさらなる態様において、本発明は、自動自己細胞治療方法であって、数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受け取り、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに関して作用し、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかの識別を測定し、前記測定機能性の少なくとも1つの出力に応答して前記作用を制御し、そして前記少なくとも1つの組織の源に前記多様な細胞型の少なくとも1つを供給する、を含む上記治療方法をさらに提供する。
【0059】
本発明のさらなる態様において、本発明は、自動自己細胞治療方法であって、数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受け取り、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに少なくとも1つの原料を添加すること、及び前記細胞型の第1群の少なくともいくつかから少なくとも1つの原料を除去することの内の少なくとも1つを実施し、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかを測定し、前記測定機能性の少なくとも1つの出力に応答して前記作用を制御し、そして、前記少なくとも1つの組織の源に前記細胞型の第1群の少なくともいくつかを供給する、を含む上記治療方法をさらに提供する。
【0060】
本発明の他の態様において、本発明は、自動非自己細胞治療方法であって、多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受け取り、前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率、及び当該多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の絶対数の両方を増大又は調整し、そして前記少なくとも1つの組織の源以外の受取人に前記多様な細胞型の少なくとも1つを供給する、を含む上記治療方法を提供する。
【0061】
本発明のさらなる態様において、本発明は、自動非自己細胞治療方法であって、多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受け取り、前記細胞を自動的に培養し、それにより前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率を増大又は調整し、そして前記少なくとも1つの組織の源以外の受取人に前記多様な細胞型の少なくとも1つを供給する、を含む上記治療方法を提供する。
【0062】
本発明のさらなる態様において、本発明は、自動非自己細胞治療方法であって、数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受け取り、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに関して作用し、前記数量の少なくともいくつかに応じて前記作用を制御し、そして前記少なくとも1つの組織の源以外の受取人に前記多様な細胞型の少なくとも1つを供給する、を含む上記治療方法を提供する。
【0063】
本発明のさらなる態様において、本発明は、自動非自己細胞治療方法であって、数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受け取り、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかであり、及び経時的に変化する数量の2次比例を有する細胞型の第2群に関して作用し、前記細胞型の第2群の数量における変化を測定し、前記細胞型の第2群の数量における変化の少なくともいくつかに応じて前記作用を制御し、そして前記少なくとも1つの組織の源以外の受取人に前記細胞型の少なくとも1つを供給する、を含む上記治療方法を提供する。
【0064】
本発明のさらなる態様において、本発明は、自動非自己細胞治療方法であって、数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受け取り、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに関して作用し、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかの識別を測定し、前記測定機能性の少なくとも1つの出力に応答して前記作用を制御し、そして前記少なくとも1つの組織の源以外の受取人に前記細胞型の少なくとも1つを供給する、を含む上記治療方法を提供する。
【0065】
本発明のさらなる態様において、本発明は、自動非自己細胞治療方法であって、数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受け取り、前記細胞の第1群の少なくともいくつかに少なくとも1つの原料を添加すること、及び前記細胞の第1群の少なくともいくつかから少なくとも1つの原料を除去することの内の少なくとも1つを実施し、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかを測定し、前記測定機能性の少なくとも1つの出力に応答して前記作用を制御し、そして前記少なくとも1つの組織の源以外の他の受取人に前記細胞型の少なくとも1つを供給する、を含む上記治療方法を提供する。
【0066】
本発明の他の態様において、本発明は、自動細胞処理システムであって、以下の:
多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受取る機能性;及び
前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率を調節し、かつ当該多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の絶対数も調節する自動的機能性、
を含む、上記処理システムも提供する。
【0067】
本発明の他の態様において、本発明は、自動細胞処理システムであって、以下の:
多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受取る機能性;及び、
前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率を調節する細胞培養を含む、自動的機能性;
を含む、上記自動細胞処理システムを提供する。
【0068】
本発明の他の態様において、当該システムは、ドロップ、クリーム、スプレー、及び凍結乾燥型からなる群より選択される形状において、前記細胞の少なくとも一部を配合するように作用する。
【0069】
本発明の他の態様において、前記自動的機能性は、前記多様な細胞型の少なくとも1つをパッケージ化するためのパッケージ化機能性を含む。
【0070】
本発明の他の態様において、本発明は、自動細胞バンク産生システムであって、以下の:
多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受取る機能性;
前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率を調節し、かつ当該多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の絶対数も調節する自動的機能性、及び
前記多様な細胞型の少なくとも1つを保存するための保存機能性、
を含む、上記産生システムを提供する。
【0071】
本発明の他の態様において、本発明は、自動細胞バンク産生システムであって、以下の:
多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受取る機能性;
前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率を調節する細胞培養を含む自動的機能性;及び、
前記多様な細胞型の少なくとも1つを保存するための保存機能性、
を含む、上記産生システムを提供する。
【0072】
本発明の他の態様において、本発明は、自動自己細胞治療システムであって、以下の:
多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受取る機能性;
前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率を調節し、かつ当該多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の絶対数も調節する自動的機能性;及び、
前記少なくとも1つの組織の源に前記多様な細胞型の少なくとも1つを供給するための自己移植機能性、
を含む、上記自己細胞治療システムを提供する。
【0073】
本発明の他の態様において、本発明は、自動自己細胞治療システムであって、以下の:
多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受取る機能性;
前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率を調節する細胞培養を含む自動的機能性;及び、
前記少なくとも1つの組織の源に前記多様な細胞型の少なくとも1つを供給するための自己移植機能性、
を含む、上記自己細胞治療システムを提供する。
【0074】
本発明の他の態様において、自動非自己細胞治療システムであって、以下の:
多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受取る機能性;
前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率を調節し、かつ当該多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の絶対数も調節する自動的機能性;及び、
前記少なくとも1つの組織の源以外の受取人に前記多様な細胞型の少なくとも1つを供給するための非自己移植機能性、
を含む、上記非自己細胞治療システムをさらに提供する。
【0075】
本発明の他の態様において、自動非自己細胞治療システムであって、以下の:
多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受取る機能性;
前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率を調節する細胞培養を含む自動的機能性;及び、
前記少なくとも1つの組織の源以外の受取人に前記多様な細胞型の少なくとも1つを供給するための非自己移植機能性、
を含む、上記非自己細胞治療システムをさらに提供する。
【0076】
本発明の他の態様において、前記システムは、自動パッケージ化機能性を含む。
【0077】
本発明の他の態様において、前記自動的機能性は、
前記細胞の比率を増大し;
前記細胞の絶対数を増大し;
前記細胞の比率、及び前記細胞の絶対数を増大する。
【0078】
本発明の他の態様において、前記システムは、測定機能性、及び適応制御機能性の少なくとも1つをも含む。
【0079】
本発明の他の態様において、前記システムは、品質管理機能性も含む。
【0080】
本発明の他の態様において、前記品質管理機能性は、前記測定機能性、及び前記適応制御機能性と連動する。
【0081】
本発明の他の態様において、前記品質管理機能性は、品質管理サンプルを提供するためのサンプリング機能性、及び当該品質管理サンプルを評価するための機能性を使用する。本発明の他の態様において、前記品質管理サンプルを評価するための機能性は、滅菌分析、グラム染色分析、エンドトキシン分析、マイコプラズマ分析、管形成アッセイ、フローサイトメトリー分析、免疫アッセイ、及び組織培養ベースの試験の少なくとも1つを含む。
【0082】
本発明の他の態様において、本発明は、自動細胞処理システムであって、以下の:
細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を含む培養物を受取る第1機能性;
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに作用する少なくとも1つの第2機能性;
前記培養物の少なくとも1つのパラメーターに応じて前記少なくとも1つの第2機能性の作用を制御するように作用する適応制御機能性、
を含む、上記処理システムを提供する。
【0083】
本発明の他の態様において、本発明は、自動細胞処理システムであって、以下の:
細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を含む培養物を受取る第1機能性;
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかであり、かつ経時的に変化する少なくとも1つのパラメーターを有する細胞型の第2群に作用する、少なくとも1つの第2機能性;
前記培養物の少なくとも1つのパラメーターの変化に作用する測定機能性;及び
前記少なくとも1つのパラメーターにおける変化の少なくともいくつかに応じて前記少なくとも1つの第2機能性の作用を制御するように作用する適用制御機能性、
を含む、上記処理システムを提供する。
【0084】
本発明の他の態様において、前記パラメーターは、以下の1つ、いくつか、又は全てを含む:
外部入力に対する前記細胞の応答値;
前記細胞の分泌の特性;
前記細胞内のタンパク質発現;
前記細胞の遺伝的構成物;
前記細胞の生存値;
前記細胞の死亡値;
前記細胞の壊死値;
前記細胞のアポトーシス値;
前記細胞の増殖値;及び
前記細胞の形態。
【0085】
本発明は、以下の詳細な説明、図面の説明により詳しく理解され、正しく検討されるだろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0086】
態様の詳細
図1について、図1は、本発明の態様によって構築され、作動する自動細胞培養システム及びその手順の略図である。図1を見ると、当該自動細胞培養システムは、とりわけ視覚フィードバックに基づき様々な自動細胞培養工程を測定し制御する双方向性コンピューター・コントローラー(番号100)を含む。当該自動細胞培養工程は、記載される複数のモジュール、並びにコンピューター制御されたロボットシステムにおいて典型的に具体化される機械化された移動機能性(図1に図式化され番号102で指示されたもの)を使用する。本発明の態様の一般的な手順は、図2に示される。
【0087】
本発明の態様の特定の特徴とは、前記自動細胞培養システム及び手順が、多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受取る機能性、及び前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率を調節(例えば、増大又は低減)し、かつ当該多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の絶対数も調節(増大又は低減)する自動的機能性を含むことである。
【0088】
本発明のある態様のシステム及び手順において出発物質として使用される1つの組織又は複数の組織は、動物性又は植物性組織の如き、組織のいずれかの好適な型となり得る。当該動物性組織は、ヒト組織、あるいは他の哺乳類又は他の好適な動物の組織となり得る。本発明のある態様のシステム及び手順により製造される細胞型は、ヒト又は他の哺乳類の如き、いずれかの好適な生命体の組織に導入され得る。当該細胞型は、1又は複数の組織を除去した同じ生命体へ再導入され得(自己移植として知られる)、あるいは、ヒトからヒトの如き同じ属の別の生命体に導入され得(同種異系移植として知られる)、同じ属でない別の生命体へ導入され得(異種移植として知られる)、後者の2つは非自己移植としてクラス分けされる。
【0089】
本発明のある態様の特定の特徴は、前記自動細胞培養システム及び手順が、多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受取る機能性、及び前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率を調節(例えば、増大又は低減)する細胞培養を含む自動的機能性を含むことでもある。
【0090】
さらに、本発明のある態様の特定の特徴は、前記自動細胞培養システム及び手順が、数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受取る第1機能性、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに作用する少なくとも1つの第2機能性、及び前記1次比例を定義する数の少なくともいくつかに応じて少なくとも1つの第2機能性の作用を制御するように作用する適応制御機能性を含むことでもある。
【0091】
本発明のある態様の特定のさらなる特徴は、前記自動細胞培養システム及び手順が、数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受取る第1機能性、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかであり、かつ経時的に変化する数量の2次比例を有する細胞型の別の群に作用する少なくとも1つの第2機能性、前記細胞型の第2群の数量における変化を測定するために作用する測定機能性、及び前記細胞型の第2群の数量における変化の少なくともいくつかに応じて少なくとも1つの第2機能性の作用を制御するように作用する適応制御機能性を含むことでもある。
【0092】
本発明のある態様の特定のさらなる特徴は、前記自動細胞培養システム及び手順が、数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受取る第1機能性、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに作用する少なくとも1つの第2機能性、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかの識別を測定するために作用する測定機能性、及び前記測定機能性の少なくとも1つの出力に応答して前記少なくとも1つの第2機能性の作用を制御するように作用する適応制御機能性を含むことでもある。
【0093】
本発明のある態様の特定のさらなる特徴は、前記自動細胞培養システム及び手順が、数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受取る第1機能性、少なくとも1つの原料の添加、混合又は除去の少なくとも1つにとって、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに作用する少なくとも1つの第2機能性、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかを測定するために作用する測定機能性、及び前記測定機能性の少なくとも1つの出力に応答して少なくとも1つの第2機能性の作用を制御するように作用する適応制御機能性を含むことでもある。
【0094】
本発明のある態様の特定のさらなる特徴は、前記自動細胞培養システム及び手順が、前記細胞型の少なくとも1つを保存するための保存機能性の少なくとも1つ、少なくとも1つの組織の源に前記多様な細胞型の少なくとも1つを供給するための自己移植機能性、及び前記少なくとも1つの組織の源以外の受取人に前記細胞型の第1群の少なくともいくつかを供給するための非自己移植機能性を含むことでもある。
【0095】
さらに、図2において明らかなように一般的手順について、本発明の態様によって、1又は複数の組織は、図1の番号110に図式的に示される患者の血液の如きいずれかの好適な源から入手され、そして、クエン酸ナトリウムの如き抗凝固剤を通常含む慣習的な血液保存バッグ(番号112)に保存される。あるいは、組織は、他の生命体由来の血液、患者由来又は他の生命体由来の骨髄、さい帯血、幹細胞、胚原料、胎児の材料、及び他の器官由来の組織の如き、いずれかの他の好適な源から入手され得る。
【0096】
組織の源として患者の血液が使用される例示的態様において、通常、保存バッグ(番号112)由来の血液を、密度に基づき沈降速度に従って細胞の分離を引き起こす液体を含む多糖グラジエント(番号114)に供した。通常1又は複数のチューブ(番号116)内に位置するその混合物を、次いで、遠心分離モジュール(番号120)で遠心した。遠心後、チューブ(番号116)中に形成される異なる層は、当該層の相対的位置、及びそれらから反射される光の中間調又は色のグラデーションによって、場合により識別可能である。
【0097】
通常、組織又はそれらの派生物を含む各容器は、バーコード(番号122)の如き個々の識別コードにより、個別にかつコンピューターが解読可能なように識別される。通常、個人の患者の如き与えられた源由来の組織又はそれらの派生物を含む容器の全ては、共通の起源を示すようにコードされる。バーコード(番号122)の如き当該個々の識別コードは、通常、コンピューター制御されたロボットサブシステム(番号102)に付随し得るバーコードリーダー(番号124)の如きバーコードリーダーにより機械で読まれる。あるいは又はさらに、当該バーコード(番号122)は、適切な位置で当該システムに組み入れられ得る光学検査装置により読まれ得る。バーコードの読み取りの出力は、双方向コンピューターコントローラー(番号100)に提供される。
【0098】
前述の遠心ステップの下流において、1又は複数のチューブ(番号116)の内容物は、通常、光学検査機能性(番号125)により識別され、典型的には慣習的なCCDカメラにおいて具体化される。血しょう(番号126)は、通常、ピペッティングモジュール(番号130)に含まれる光学検査機能性(番号125)の出力に基づき双方向コンピューターコントローラーから受取った指示に従って、ピペッティング装置(番号130)内で、1又は複数のチューブ(番号116)の内容物の残留物から分離される。実際に、通常、各々光学検査機能性を含む複数のピペッティングモジュール(番号130)は、システム中に含まれ、かつ異なる量、速さ、及び液体の型を処理し、並びに液体の吸引や添加、希釈、及び懸濁の如き異なる機能を提供するように設計され得る。ここでいう用語「ピペッティング」は、通常よりもより広い意味において使用され、非制限的に、本発明のシステム及び手順において有用な正確な分注のいずれかの好適な型を含む。本明細書中に記載されるように、血しょうは、本発明の態様のシステム及び手順に有用な血清を製造するために使用され得る。
【0099】
当該ピペッティングモジュール(番号130)は、層の相対的位置とそれらから反射される光の中間調及び色のグラデーションにより通常識別可能である細胞の所望の層(番号132)を除くために、1又は複数のチューブ(番号116)からの血しょう(番号126)の除去の下流でも、通常、使用される。本発明の例示される態様において、層(番号132)は、末梢血単核細胞(PBMC)を含む。
【0100】
光学検査機能性(番号125)は、とりわけ、チューブの内容物の分離のための様々な場で1又は複数の当該チューブ(番号116)の内容物を見ることが可能であり、前記相対的位置と中間調の決定をとりわけ可能とする出力を提供することが可能である。あるいは又はさらに、色カメラが、多糖グラジエントと一緒に使用され得る。
【0101】
層(番号132)中の細胞は、さらなる細胞濃縮のために追加のグラジエントにおいて、あるいは又はさらにピペッティングされる。得られた細胞の1又は複数の層を、光学検査機能性(番号125)により見て、前記1又は複数の層の相対的位置又は中間調を決定する。いくつかの適用について、当該1又は複数の層の位置は、細胞密度マーカービーズ又は他の型のマーカーを含む他のチューブとの比較により識別される。除去のために設計された1又は複数の層の細胞は、対応する密度を有する他のチューブにおけるマーカービーズの位置に基づき識別される。
【0102】
層(番号132)中の細胞又はいずれかのさらなる濃縮物から得られる細胞は、典型的にはピペッティングモジュール(番号130)により、チューブ(番号136)中の既知の量の好適な液体中に均一に懸濁される。当該懸濁された細胞は、さらなる沈殿過程及び精製過程に供され得、その後、光学検査機能性(番号125)の如き光学検査機能性により沈殿された細胞を見て、そして典型的には、とりわけ、回収又は廃棄される上清の量を測定するために双方向コンピューターコントローラー(番号100)へ出力を提供する。次いで、通常、知られた量の液体中に細胞を再懸濁する。当該再懸濁された細胞の既知の量のサンプル(番号138)を、顕微鏡検査モジュール(番号140)で調べる。顕微鏡検査モジュール(番号140)は、通常、慣習的なCCDカメラにおいて具体化される光学検査機能性(番号144)を含み、そしてそれは、とりわけ、拡大サンプルを見ることを可能とし、当該サンプル(番号138)中の細胞の数と生死を決定する。光学検査機能性(番号144)の出力を双方向性コンピューターコントローラー(番号100)に供給する。
【0103】
光学検査機能性(番号144)の出力に基づき、双方向性コンピューターコントローラー(番号100)は、必要とされるであろう培養器の数、初期細胞濃度、並びに細胞成長培地及び原料の好適な量を計算する。
【0104】
この過程又はその前で、通常、1又は複数のチューブ(番号116)内容物から分離された血しょう(番号126)由来のタンパク質を含む細胞接着エンハンサーで必要とされる量の培養器(番号146)の内部平面をコーティングすることにより、当該培養器を準備する。あるいは、当該コーティングは、患者以外に由来する血しょう又はそれら由来のタンパク質から製造された材料(例えば、フィブロネクチン)の如き、いずれかの他の好適な細胞接着エンハンサーとなり得る。代わりの細胞接着エンハンサーは、抗体、コラーゲンの如き成長促進分子、及び他の成長促進分子を含み得る。フィブロネクチン及び他の好適な因子による培養容器のコーティングは、米国仮出願第60/576,266号に記載され、その全内容を本願明細書中に援用する。
【0105】
好適な細胞成長培地は、通常、ピペッティングモジュール(番号130)と同様のピペッティングモジュールにおいてジャストインタイムで製造される。細胞成長培地は、患者の血しょう(番号126)由来の血清を使用して製造され得る。血しょう由来の血清の製造は、米国仮出願第60/576,266号に記載され、その全内容を本願明細書中に援用する。
【0106】
あるいは、当該血清は、患者由来以外の血しょう又は商業的な源から製造され得る。
【0107】
当該細胞成長培地は、当該血清、及び複数の追加の液体成分、及び/又は可溶性成分を使用して製造される。
【0108】
当該細胞成長培地の一部を、当該コーティングされた培養容器(番号146)の各々に供給する。当該細胞成長培地の他の部分を、チューブ(番号136)中に細胞を懸濁するために使用し、そして当該懸濁された細胞を、通常、好適なピペッティングモジュール(番号150)により様々な培養容器(番号146)中に分注する。残った細胞成長培地を冷蔵保存する。
【0109】
次いで、培養容器(番号146)中の細胞を、インキュベーターモジュール(番号160)中で、通常37℃で、通常3日間、5%のCOを含む加湿環境において、インキュベートする。通常、当該培養容器(番号146)を、典型的には倒立顕微鏡システムを含む容器顕微鏡検査モジュール(番号170)で周期的顕微鏡検査に供し、細胞培養状態を確認し、そして出力を双方向性コンピューターコントローラー(番号100)に供給する。
【0110】
前もって冷蔵保存されていた細胞成長培地を、培養容器(番号146)中の細胞成長培地を新鮮なものにするために、通常2〜4日間毎に使用する。
【0111】
好適なインキュベーション後、削ること又はトリプシンの使用の如き化学的又は機械的剥離により、細胞を培養容器(番号146)の内部から収穫し、そしてピペッティングモジュール(番号130)に似たピペッティングモジュール(番号180)により、既知の量の液体で満たされた1又は複数のチューブ(番号178)中に懸濁する。削られた培養容器(番号146)を、通常、顕微鏡検査モジュール(番号170)で顕微鏡検査に供し、とりわけ、容器(番号146)から全ての所望の細胞が回収されたか調べることに供する。
【0112】
収穫された細胞を、通常、顕微鏡検査モジュール(番号140)を使用してカウントし、とりわけ、前記培養容器(番号146)から収穫された細胞の数と生死を決定した。光学検査機能性(番号144)の出力を、双方向性コンピューターコントローラー(番号100)に供給する。
【0113】
この段階で、光学検査機能性(番号144)の出力に基づき、双方向性コンピューターコントローラー(番号100)は、通常、治療用に好適な最適濃度で細胞を維持するために必要とされる、事前充填可能なシリンジ(番号190)の如きデリバリー容器の好適な数を計算する。細胞の少なくとも一部を、後の治療上の使用又はさらなる研究のために、細胞バンク機能性の如き適切な条件下で保存し得る。
【0114】
シリンジ(番号190)は、バーコード(番号122)の如き個々の識別コードにより、個別に及び機械で読取可能なように識別される。バーコード(番号122)の如き当該個々の識別コードは、通常、バーコードリーダーにより機械で読み取られる。
【0115】
本明細書中に記載の手順の全ての好適な段階で、適切な品質管理手段を、とりわけ自動的又は手動的に検査され得るコンピューター処理された光学検査、及びサンプルの自動供給からの入力を使用して実施する。この品質管理機能性は、番号194により示され、一般的に本明細書中に記載されるように、双方向性コンピューターシステム(番号100)に連動するように又は他のシステム構成要素を有する双方向性コンピューターコントローラー(番号100)を介するように見られる。
【0116】
本発明の態様に従って、品質管理機能性(番号194)は、様々な処理パラメーターの可視指示を提供するために、番号125及び144により指定される機能性の如き光学検査機能性を使用する。
【0117】
品質管理機能性(番号194)は、前記手順の様々な好適な段階で材料の品質管理サンプルを提供するために、ピペッティングモジュール(番号130、150、及び180)も使用する。これらの品質管理サンプルは、並行して又はオフライン時に、通常、慣習的な技術により自動的に又は半自動的に評価される。かかる技術は、例えば、滅菌分析、エンドトキシン分析、グラム染色分析、マイコプラズマ分析、フローサイトメトリー分析、管形成アッセイ、ELISAの如き免疫アッセイ、及びコロニー形成単位(CFU)を評価することに関しては組織培養を含む。
【0118】
光学検査機能性、及び品質管理サンプルの評価に基づき、双方向性コンピューターコントローラー(番号100)は、適切な処理パラメーター及び処理フローを変化し得、そして細胞又は他の材料のバッチを廃棄すると指図し得る。当該双方向性コンピューターコントローラーは、ソフトウエア・アドミニストレーション道具又は歴史的データベースにも連動し、そして処理パラメーター及びそれらから受取った入力に基づくフローを変化する。例えば、総合歴史的データベースは、生物学的データ(例えば、細胞数及びシステムにより処理された全細胞の生理学に関連する測定)及びシステムデータ(例えば、所望の結果を作り出すインキュベーターCO値又は添加される薬品の量)を含むように維持され得る。
【0119】
このデータベースを、その後、リアルタイムで質問(クエリー)し、与えられた一連の細胞のプロセシングが、前の一連の細胞のプロセシングと一致する方法で開始しているかどうかを見る。通常、偏差は、リアルタイム又はオフラインで、操作者レビューのために報告され、そして、一連の細胞を廃棄するための理由として使用され得る。ある態様において、双方向性コンピューターコントロール(番号100)は、管理者、及び着目のシステム及び手順パラメーターのディスプレイに、警告を提供し得る。
【0120】
図3A及び3Bについて、図3Aと3Bは、図1及び2に一般的に示された手順におけるステップを示す詳細なフローチャートである。図3Aに記載されるとおり、組織サンプル(図1の番号110)を、血液保存バッグ(図1の番号112)の如き組織サンプル容器を穏やかに上下に反転させることにより混合し、そして次いで、好適な滅菌容器に移す。続いて、ピペッティングモジュール(図1の番号130)を通常利用して、当該組織サンプルを、1.077g/mlのグラジエント(図1の番号114)にロードする、当該グラジエントの例は、例えば、Amersham Biosciences,Uppsala,Swedenから商業的に入手可能なFicoll−Paque(登録商標)の如きFicollグラジエント、又はAxis shield PoC AS,Oslo,Norwayから商業的に入手可能なLymphoprep(登録商標)であり、好適な数のチューブ(図1の番号116)中に作成される。あるいは、当該グラジエントは、操作者により製造され得、又はいずれかの他の好適な源から入手され得る。
【0121】
ピペッティングモジュール(図1の番号130、150、及び180)の如きピペッティングモジュールを、本明細書中に記載される液体の吸入や添加、希釈、及び懸濁の如き大抵の液体操作機能に使用することが評価される。
【0122】
次いで、チューブ(図1の番号116)を、前記グラジエント(図1の番号114)と一緒に、通常、約20分間、室温で、1050gの如き好適なスピード及びブレーキなしで、遠心分離モジュール(図1の番号120)により遠心し、そして、細胞層の相対的位置、及びそれらから反射された光の中間調又は色により細胞を識別するために光学検査機能性(図1の番号125)によるコンピューター処理された光学検査に供する。当該光学検査機能性(番号125)の出力に基づき、双方向性コンピューターコントローラー(図1の番号100)は、得られた画分の分離に対する好適なパラメーターを決定する。
【0123】
遠心後、ほとんどの血しょう(図1の番号126)を、ピペッティングモジュール(番号130)を使用して前記遠心されたチューブ(番号116)の上層から空のチューブに回収し、そしてその後、通常末梢血単核細胞(PBMC)を含む選択された細胞(図1の番号132)の画分を、ピペッティングモジュール(番号130)により各チューブ(番号116)から除去し、そして、Sigma−Aldrich Ltd.St Louis,MO,USA.から商業的に入手可能なリン酸緩衝生理食塩水(PBS)の如き好適な流動体の好適な量で事前に満たされた1又は複数の新しいチューブ(図1の番号136)に移す。選択された細胞の1つの層は通常いずれかのときに除去されるけれども、選択された細胞の複数の層は連続的に除去されることが望ましい。通常、各チューブ(番号136)における量は、所望の量に調整され、典型的には、1チューブあたり30mlである。
【0124】
通常、前記チューブ(番号136)を、前記遠心分離モジュール(番号120)において、室温で、580gの如き好適な速さで、約15分間、回転させ、そして、光学検査機能性(番号125)の出力に基づき、上清を捨てる。この細胞のペレットを、次いで、1〜5mlのPBSの如き好適な量の液体と混合し、再懸濁させる。いくつかのチューブ(番号136)、通常は4つのチューブの内容物を、続いて、1つのチューブに合わせる。
【0125】
選択された細胞の各層について、細胞カウンティング及び生死評価のために顕微鏡検査を顕微鏡検査モジュール(図1の番号140)により実施する。細胞カウンティングは、通常、Sigma−Aldrich Ltd. St Louis,MO,USAから商業的に入手可能なTrypan Blue(TB)の適量(通常80μl)で好適な数のマイクロチューブ(示されていない)を事前に充填することにより実施される。
【0126】
続いて、20μlの細胞サンプルを1つのTrypan Blue含有マイクロチューブに移し、ピペッティングにより穏やかに上下に混合し、そして顕微鏡検査モジュール(番号140)の顕微鏡の下に位置する血球計の2つのチャンバーの各々に希釈された細胞の10μlをロードすることにより、1:5の比の希釈物を作製する。
【0127】
続いて、前記各チャンバーの中央の25の正方形にある透明(生存)及び青色(死亡)の細胞をカウントする。もし10未満の細胞をカウントしたら、より少ない希釈のサンプル(通常、50μlの細胞サンプルを50μlのTrypan Blueに移すことにより作製される1:2希釈物)において再度カウントする。もし200超の細胞をカウントしたら、より大きい希釈のサンプルにおいて再度カウントする、当該大きい希釈のサンプルは、通常、事前に作製された1:5希釈細胞懸濁液の20μlを1つのTrypan Blue含有マイクロチューブに移し、そしてピペッティングモジュール(図1の番号130及び150)を使用するピペッティングにより穏やかに上下に混合することにより作製される1:25希釈物である。
【0128】
次いで、通常、以下の方程式に従い、各チャンバーの細胞数を計算する:
生存細胞の数×10,000×希釈計数=生存細胞数/ml
死亡細胞の数×10,000×希釈計数=死亡細胞数/ml
死亡細胞%=死亡細胞数/(生存細胞数+死亡細胞数)×100
死亡細胞%は、通常、30%を超さないべきである。
【0129】
平均細胞数を、上記計算の結果に基づいて計算し、最終細胞数を簡単にし、そして細胞数/血液mlの収率を決定する。
【0130】
Amersham Biosciences Uppsala,Swedenから通常入手可能であって、1.072g/ml未満又は1.062g/ml未満の密度を有する、ポリビニルピロリドンでコートされたシリカコロイドを含む細胞の選択に好適なPercoll(登録商標)グラジエントの如き、さらなる選択的グラジエントと一緒に、遠心分離モジュール(番号120)を使用する1又は複数のさらなる遠心により、各層の細胞をさらに精製し得る。必要に応じて、Axis shield PoC AS,Oslo,Norwayから商業的に入手可能なOptiPrep(登録商標)及びNycodenz(登録商標)グラジエントの如き、他の密度のグラジエントを使用し得る。いずれの場合でも、遠心されたチューブを、通常、細胞層の相対的位置及び細胞層からの反射された光の中間調又は色により細胞を識別するために、光学検査機能性(番号125)によるコンピューター処理された光学検査に供する。所望の層の位置は、細胞密度マーカー又は別の型のマーカーを含む別のチューブとの比較によっても特定される。除去される層の細胞を、対応する密度を有する他のチューブ内のマーカービーズの位置に基づいて特定する。
【0131】
光学検査機能性(番号125)の出力に基づき、双方向性コンピューターコントローラー(番号100)は、得られた画分の分離の好適なパラメーターを決定する。続いて、選択された細胞の1又は複数のコレクションを除去し、そして本明細書中に記載の通り、細胞カウンティング及び生死評価のためにさらなる顕微鏡検査モジュール(番号140)による顕微鏡検査に供し得る。
【0132】
この段階の結果は、その数と生死を評価された選択された細胞の1又は複数のコレクションである。
【0133】
前記選択された細胞の除去に先立ち除去された少なくともいくつかの血しょう(番号126)を、American Pharmaceutical Partners Inc.Schaumburg,IL,USAから商業的に入手可能なCaCl、あるいは、トロンボプラスチン、トロンビン・アゴニスト・ペプチド又は他の好適な凝固剤の如き他の好適な化学的又は生物学的凝固剤の如き凝固剤の適量と混合し、インキュベーターモジュール(図1の番号160)中に、通常、30分間〜4時間、37℃でインキュベートし、その結果、塊と血清を製造する。インキュベーション後、当該血清を、とりわけ産生された塊を取ることにより又は他の好適な方法により得る。
【0134】
その後、血清を新たなチューブに回収し、Cambrex Corporation East Rutherford,New Jersey,USAから商業的に入手可能なX−Vivo15の如き培地、並びに少なくともいくらかのエリスロポエチン(EPO)、インスリン様増殖因子(IGF)、塩基性繊維芽細胞増殖因子(b−FGF)、血管内皮増殖因子(VEGF)、ヘパリン、スタチン分子、ロシグリタゾンの如き抗糖尿病薬、エストロゲンやプロゲステロンファミリー由来の分子、及びそれらの組み合わせを通常0.5pg/ml〜100μg/mlの範囲の濃度で通常含む追加の液体又は可溶性成分と混合し、好適な細胞成長培地を製造する。通常、当該血清は、得られる細胞成長培地の1〜20%を含む。いすれかの残りの血清は、通常、保存され、そして他の過程において使用される。細胞成長培地の製造のための血清を使用することの代替品として、当該血清を使用まで−20℃で保存し得る。
【0135】
本発明の態様の特別な特徴として、前記製造された細胞成長培地の量は、生存細胞数に基づき計算される。
【0136】
好適な数の培養容器(図1の番号146)を、それらの内部を遠心された組織サンプルから除去された血しょう(番号126)で、あるいはChemicon Temecula,CA,USAから入手可能な異なる源からの血しょうでコーティングすることにより製造し得る。あるいは、当該コーティングは、他の好適な細胞接着エンハンサーとなり得、例えば、Chemicon of Temecula,CA,USAから商業的に入手可能なフィブロネクチンの如き患者以外に由来する血しょう由来のタンパク質から製造された材料である。あるいは、細胞接着エンハンサーは、抗体、コラーゲンの如き成長促進分子、及び他の成長促進分子を含み得る。培養容器(番号146)を血しょうでコーティングするとき、各培養容器は、ピペッティングモジュール(番号130)の如きピペッティングモジュールにより、適量(通常2〜5ml)の血しょうで満たされる。
【0137】
あるいは、前記培養容器(番号146)をフィブロネクチンでコーティングするとき、好適な濃度の適量のフィブロネクチン溶液(通常、PBS中の25μg/mlフィブロネクチン溶液の50ml)を、通常、50mlPBSに5mg/mlのフィブロネクチンを250μl加えることにより製造する。次いで、当該各培養容器(番号146)を、ピペッティングモジュール(番号130)と似たピペッティングモジュールにより、適量(通常2〜5ml)のフィブロネクチン溶液で満たす。
【0138】
次いで、前記培養容器(番号146)を、インキュベーターモジュール(番号160)内に、通常37℃で、少なくとも30分間、インキュベートする。インキュベーション後、前記コーティング液を、ピペッティングモジュール(番号130)と似たピペッティングモジュールを使用することにより廃棄し、そして当該培養容器をPBSの如き好適な洗浄液で2回洗浄し、余分なコーティング液を洗い流す。次いで、当該培養容器(番号146)を乾燥に供し、そして室温で密封状態に保つ。
【0139】
前記培養容器の数は、生存細胞の計算された数、及び各培養容器中の細胞の所望の濃度に基づき計算される。
【0140】
図3Bについて示すことには、前記選択された細胞の好適な数を含む細胞懸濁液を適切な数のチューブに分配し、次いで、遠心分離モジュール(番号120)において、室温で15分間、通常500gで回転させ、そして上清を廃棄する。次いで、その細胞ペレットを、通常ピペッティングモジュール(番号130)により、好適な濃度(通常5〜50×10細胞個/ml)に、細胞成長培地中に穏やかに混合し再懸濁する。
【0141】
その後、前記細胞を、適量の細胞成長培地と一緒に、通常1〜5×10細胞個/mlで、事前にコーティングされた培養容器(番号146)の各々に蒔き、そして各培養容器(番号146)を、37℃で5%COを有する環境下、インキュベーターモジュール(番号160)にインキュベートする。
【0142】
インキュベーションの間、通常、数日(典型的には3日)後、前記細胞成長培地、及びそれらに含まれる非接着性細胞を、各培養容器(番号146)からチューブにピペッティングモジュール(番号150)の如きピペッティングモジュールを使用することにより回収する。各培養容器(番号146)を適量(通常10ml)の新鮮な細胞成長培地で満たす。前記除去された成長培地を、場合により、遠心分離モジュール(番号120)において、通常約10分間、450gで、室温で遠心し、非接着性細胞を回収する。
【0143】
前記細胞ペレットを、適量{培養容器(番号146)あたり通常10ml}の新鮮な細胞成長培地に再懸濁し、前記培養容器(番号146)中に再導入し得る。あるいは、前記非接着性細胞を除去、及び廃棄し、そしていずれの細胞も含まない新鮮な細胞成長培地を前記培養容器(番号146)中に添加し得る。次いで、当該培養容器(番号146)をさらなるインキュベーションに供する。インキュベーション中のいずれかの好適なときに、顕微鏡検査、フローサイトメトリー分析又は他の分析評価方法を、顕微鏡検査モジュール(図1の番号170)又は他の分析器において実施し、そして同じ又は異なる細胞成長培地と共にインキュベーションを継続するかどうか、あるいは顕微鏡検査モジュール(番号170)の出力に基づき細胞を収穫するかどうか決定する。
【0144】
例えば細胞集団の純度をさらに促進するために、細胞成長培地を新しいものにするとき毎に使用される細胞成長培地の型を変えることが理解される。このことは、多能性細胞の識別を出力する又は出力先を変えるときに特に重要である。
【0145】
通常、1又は複数回の細胞成長培地の交換後、通常30日間内で通常5日間後、典型的には機械的剥離により細胞を培養容器(番号146)から収穫する。あるいは、トリプシンの使用の如き化学的剥離により、細胞を培養容器(番号146)から剥離し得る。
【0146】
機械的剥離後、細胞成長培地及びそれらに含まれる非接着性細胞を、ピペッティングモジュール(番号150)の如きピペッティングモジュールを使用することにより、各培養容器(番号146)からチューブ(図1における番号178)に回収する。その後、各培養容器(番号146)の表面を、10mlの冷PBSの如き好適な流動体と共にピペッティングにより注意深く洗浄する。PBS洗浄液中に懸濁されるいくらかの残りの細胞を、事前に回収された前記非接着性細胞を含むチューブ(番号178)中に回収する。適量の添加液(例えば5mlの冷PBS)を前記培養容器(番号146)に添加し、細胞スクレーパーの穏やかな円形の動きを使用して接着性細胞を培養容器から剥離し、その後回収し、そして前記チューブ(番号178)に添加する。
【0147】
細胞の回収後、前記培養容器(番号146)を、光学検査モジュール(番号170)により検査し、当該培養容器(番号146)中の細胞の存在を測定する。光学検査モジュール(番号170)の出力を、双方向性コンピューターコントローラー(番号100)に供給し、さらなるかき取りが必要かどうか決定する。当該培養容器(番号146)を、適量の液体(通常、10mlの冷PBS)で洗浄し、残りの細胞を除去し、そして当該洗浄液をチューブ(番号178)に添加する。収穫した細胞を、通常1つの培養容器(番号146)あたり1つの試験チューブ中で、PBSと細胞成長培地の混合物中に懸濁する。その後、当該チューブを、好適な条件(通常、10分間、450g、室温)で回転し、細胞ペレットを適量の異なる液体(例えば、X−Vivo15)中に再懸濁する。
【0148】
コンピューター処理された顕微鏡検査を、本明細書中に記載の通り、細胞カウンティング及び生死評価について、顕微鏡検査モジュール(番号140)で実施する。細胞型の好適な選択は、この段階で実施され得、細胞群の純度を促進する。当該細胞群の純度を、場合により、CD−133結合磁気ビーズ(Miltenyi Biotec GmbH Bergisch Gladbach,Germanyから商業的に入手可能)又は異なるマーカーに結合するビーズの使用により促進する。
【0149】
典型的には、適量の好適な液体中(例えば300μlの緩衝液)に再懸濁された総量10個の細胞に、適量(通常100μl)のFcRブロッキング試薬を添加し、非標的細胞への抗体の非特異的結合又はFc−受容体媒介結合を阻害する。次いで、通常、総量10個の細胞あたり500μlの最終量まで適量(通常100μl)のCD133MicroBeadsを添加することにより、当該細胞を標識する。次いで、この混合物を、典型的には、4〜8℃で30分間、インキュベートする。
【0150】
インキュベーション後、緩衝液の10〜20×の標識量を添加することにより当該細胞を洗浄し、そして適切な条件(通常、300g、10分間)で遠心する。次いで、上清を除去し、そして細胞ペレットを適量の好適な液体(通常500μlの緩衝液)に再懸濁し、総量10個とする。当該細胞は磁気ビーズカラムの分離に供するよう準備され、その結果として、当該細胞群の純度を促進する。
【0151】
好適な磁気ビーズカラム(例えば、10個までの磁気標識細胞又は総数2×10個までの細胞に好適なMSカラム、あるいは10個までの磁気標識細胞又は総数2×10個までの細胞に好適なLSカラム)を選択し、好適なMagnetic Cell Sorting Separator{MACS(登録商標)セパレーター}の磁場に設置する。
【0152】
当該カラムを、適量の緩衝液でリンスすることにより準備し、そして次いで、前記細胞懸濁液を当該カラムにアプライする。非標識細胞(通常、非選択細胞)を、カラムを介する通過に供し、当該カラムを適量の緩衝液で洗浄する。非標識細胞の除去後、当該カラムを前記磁場セパレーターから除去し、そして好適な回収チューブ上に置く。適量の緩衝液を当該カラム中にピペットで添加し、カラムに供給されるブランジャの使用により標識細胞の画分を流し出す。
【0153】
磁気分離ステップを、通常、新たな事前充填された陽性選択カラムに溶出された細胞をアプライすることにより、必要に応じて繰り返し得る。精製された細胞を、好適な条件(通常、10分間、450g、室温)で回転し、そして前記細胞ペレットを、適量の異なる液体(通常、X−Vivo15の如き培地)に再懸濁する。コンピューター処理された顕微鏡検査を、顕微鏡検査モジュール(番号140)で実施し、本明細書中に記載の通り、細胞カウンティング及び生死評価を行う。
【0154】
細胞カウンティング後、かつ細胞カウント出力に基づき、細胞濃度及び注入量に関する臨床的要求、パッケージ化パラメーターを、双方向性コンピューターパラメーター(番号100)により決定する。双方向性コンピューターパラメーター(番号100)によるコンピューター処理された計算に基づいて、細胞を適切な濃度に懸濁し、そして好適な数の好適な大きさのシリンジ(図1の番号190)又は他のデリバリー容器に自動的に設置する。あるいは又はさらに、当該細胞のいくらか又は全てを、他の適切な濃度に再懸濁し、将来の治療的使用又はさらなる研究や開発のために細胞バンキング施設に保存する。
【0155】
通常、自動化されたパッケージ化機能性は、必要に応じて、ピペッティング機能性、チューブ又はシリンジホルダー、及び/又は当該チューブを保持、シェイク、回転、及び移動する自動的アームを含む。さらに、通常、当該パッケージ化機能性は、当該チューブ又はシリンジを気泡シートパックに置き、当該気泡シートパックを密封し、バーコード、RFID又は磁気ストライプの如き情報のコンピューターで読み取り可能な源でラベルするためのアームを含み、必要に応じて、出荷のための冷却装置に当該パックを置く(又は他の出荷パッケージ化)のためのアームも含む。
【0156】
図4A及び4Bについて、それぞれ、本発明の態様によって構築され作用する自己かき取り細胞培養アセンブリの簡略化された図、及び断面図を示す。図4A及び4Bの態様は、図1に示された慣習的な培養容器(番号146)の代わりに使用され得、細胞の成長と除去の促進された容易さを提供する。
【0157】
図4A及び4Bに示されるように、前記自己かき取り細胞培養アセンブリは、通常高くなった中央部分を有する一般的な環状ディッシュ(番号200)、及び一般的な変面で定義される環状細胞成長表面(番号202)を含む。カバー(番号204)は、環状ディッシュ(番号200)と密封連動するように配置され、そして通常、一体化して形成される1又は複数のスクレーパー刃を与え、そして当該刃は環状細胞成長表面(番号202)に連結する。カバー(番号204)は、通常、セプタムキャップ(番号208)、並びにベント型キャップ(番号210)と共に形成される。
【0158】
環状ディッシュ(番号200)に関する矢印(番号212)により示されるような方向へのカバー(番号204)の回転は、環状細胞成長表面(番号202)からの細胞のかき取りを提供する。細胞は、いったんそれにより表面(番号202)から剥離すると、セプタムキャップ(番号208)を介するピペッティングにより、ディッシュ(番号202)から除去され得る。
【0159】
本発明が本明細書に特に示され記載された事項に限定されないことが当業者により理解されるだろう。むしろ、本発明は、本明細書中に記載される特徴、並びに先行技術ではなく、上記記載を基に当業者が行うであろう改良及び変化の結合や副結合の両方を含む。
【図面の簡単な説明】
【0160】
【図1】図1は、本発明の態様によって構成され、作用する自動的細胞培養システム、及び手順の略図である。
【図2】図2は、図1に一般的に例証された手順における様々なステップのフローチャートの略図である。
【図3A】図3Aは、図1及び2に一般的に示される手順におけるステップを示す詳細なフローチャートである。
【図3B】図3Bは、図1及び2に一般的に示される手順におけるステップを示す詳細なフローチャートである。
【図4】図4(4A、及び4B)は、各々、本発明の態様によって構成され、作用する自己かき取り細胞培養アセンブリの略図、及び部分図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動細胞処理システムであって、以下の:
多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受取る機能性;及び
前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率を調節し、かつ当該多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の絶対数も調節する自動的機能性、
を含む、上記処理システム。
【請求項2】
自動細胞処理システムであって、以下の:
多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受取る機能性;及び、
前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率を調節する細胞培養を含む自動的機能性、
を含む、上記処理システム。
【請求項3】
前記システムが、ドロップ、クリーム、スプレー、及び凍結乾燥型からなる群より選択される形状において、前記細胞の少なくとも一部を配合するように作動する、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記自動的機能性が、前記多様な細胞型の少なくとも1つをパッケージ化するためのパッケージ化機能性を含む、請求項2に記載の自動細胞処理システム。
【請求項5】
自動細胞処理システムであって、以下の:
数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受取る第1機能性;
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに作用する、少なくとも1つの第2機能性;及び、
前記数量の少なくともいくつかに応じて少なくとも1つの第2機能性の作用を制御するように作用する、適応制御機能性、
を含む、上記処理システム。
【請求項6】
自動細胞処理システムであって、以下の:
数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受取る第1機能性;
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかであり、かつ経時的に変化する数量の2次比例を有する細胞型の第2群に作用する、少なくとも1つの第2機能性;
前記細胞型の第2群の数量における変化を測定するために作用する測定機能性;及び、
前記細胞型の第2群の数量における変化の少なくともいくつかに応じて少なくとも1つの第2機能性の作用を制御するように作用する、適応制御機能性、
を含む、上記処理システム。
【請求項7】
自動細胞処理システムであって、以下の:
数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受取る第1機能性;
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに作用する、少なくとも1つの第2機能性;
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかの識別を測定するために作用する測定機能性;及び、
前記測定機能性の少なくとも1つの出力に応答して少なくとも1つの第2機能性の作用を制御するように作用する、適応制御機能性、
を含む、上記処理システム。
【請求項8】
自動細胞処理システムであって、以下の:
数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受取る第1機能性;
少なくとも1つの原料の添加、混合又は除去の少なくとも1つにより、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに作用する、少なくとも1つの第2機能性;
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかを測定するために作用する測定機能性;及び、
前記測定機能性の少なくとも1つの出力に応答して少なくとも1つの第2機能性の作用を制御するように作用する、適応制御機能性、
を含む、上記処理システム。
【請求項9】
自動細胞処理システムであって、以下の:
多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受取る第1機能性;
前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率を調節し、かつ当該多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の絶対数も調節する自動的機能性、及び
前記多様な細胞型の少なくとも1つを保存するための保存機能性、
を含む、上記処理システム。
【請求項10】
自動細胞バンク産生システムであって、以下の:
多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受取る機能性;
前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率を調節する細胞培養を含む自動的機能性;及び、
前記多様な細胞型の少なくとも1つを保存するための保存機能性、
を含む、上記産生システム。
【請求項11】
自動細胞バンク産生システムであって、以下の:
数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受取る第1機能性;
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに作用する、少なくとも1つの第2機能性;
前記数量の少なくともいくつかに応じて少なくとも1つの第2機能性の作用を制御するように作用する、適応制御機能性;及び、
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかを保存するための保存機能性、
を含む、上記産生システム。
【請求項12】
自動細胞バンク産生システムであって、以下の:
数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受取る第1機能性;
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかであり、かつ経時的に変化する数量の2次比例を有する細胞型の第2群に作用する、少なくとも1つの第2機能性;
前記細胞型の第2群の数量における変化を測定するために作用する測定機能性;
前記細胞型の第2群の数量における変化の少なくともいくつかに応じて少なくとも1つの第2機能性の作用を制御するように作用する、適応制御機能性;及び、
前記細胞型の第2群を保存するための保存機能性、
を含む、上記産生システム。
【請求項13】
自動細胞バンク産生システムであって、以下の:
数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受取る第1機能性;
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに作用する、少なくとも1つの第2機能性;
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかの識別を測定するために作用する測定機能性;及び、
前記測定機能性の少なくとも1つの出力に応答して少なくとも1つの第2機能性の作用を制御するように作用する、適応制御機能性;及び、
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかを保存するための保存機能性、
を含む、上記産生システム。
【請求項14】
自動細胞バンク産生システムであって、以下の:
数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受取る第1機能性;
少なくとも1つの原料を添加、混合又は除去することの少なくとも1つのために、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに作用する、少なくとも1つの第2機能性;
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかを測定するために作用する測定機能性;
前記測定機能性の少なくとも1つの出力に応答して少なくとも1つの第2機能性の作用を制御するように作用する、適応制御機能性;及び、
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかを保存するための保存機能性、
を含む、上記産生システム。
【請求項15】
自動自己細胞治療システムであって、以下の:
多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受取る機能性;
前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率を調節し、かつ当該多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の絶対数も調節する自動的機能性;及び、
前記少なくとも1つの組織の源に前記多様な細胞型の少なくとも1つを供給するための自己移植機能性、
を含む、上記自己細胞治療システム。
【請求項16】
自動自己細胞治療システムであって、以下の:
多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受取る機能性;
前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率を調節する細胞培養を含む自動的機能性;及び、
前記少なくとも1つの組織の源に前記多様な細胞型の少なくとも1つを供給するための自己移植機能性、
を含む、上記自己細胞治療システム。
【請求項17】
自動自己細胞治療システムであって、以下の:
数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受取る第1機能性;
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに作用する、少なくとも1つの第2機能性;
前記数量の少なくともいくつかに応じて少なくとも1つの第2機能性の作用を制御するように作用する、適応制御機能性;及び、
前記少なくとも1つの組織の源に前記細胞型の第1群のいくつかを供給するための自己移植機能性、
を含む、上記自己細胞治療システム。
【請求項18】
自動自己細胞治療システムであって、以下の:
数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受取る第1機能性;
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかであり、かつ経時的に変化する数量の2次比例を有する細胞型の第2群に作用する、少なくとも1つの第2機能性;
前記細胞型の第2群の数量における変化を測定するために作用する測定機能性;
前記細胞型の第2群の数量における変化の少なくともいくつかに応じて少なくとも1つの第2機能性の作用を制御するように作用する、適応制御機能性;及び、
前記少なくとも1つの組織の源に前記細胞型の第2群を供給するための自己移植機能性、
を含む、上記自己細胞治療システム。
【請求項19】
自動自己細胞治療システムであって、以下の:
数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受取る第1機能性;
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに作用する、少なくとも1つの第2機能性;
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかの識別を測定するために作用する測定機能性;
前記測定機能性の少なくとも1つの出力に応答して少なくとも1つの第2機能性の作用を制御するように作用する、適応制御機能性;及び、
前記少なくとも1つの組織の源に前記細胞型の第1群の少なくともいくつかを供給するための自己移植機能性、
を含む、上記自己細胞治療システム。
【請求項20】
自動自己細胞治療システムであって、以下の:
数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受取る第1機能性;
少なくとも1つの原料の添加、混合又は除去の少なくとも1つにより、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに作用する、少なくとも1つの第2機能性;
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかを測定するために作用する測定機能性;
前記測定機能性の少なくとも1つの出力に応答して少なくとも1つの第2機能性の作用を制御するように作用する、適応制御機能性;及び
前記少なくとも1つの組織の源に前記細胞型の第1群の少なくともいくつかを供給するための自己移植機能性、
を含む、上記自己細胞治療システム。
【請求項21】
自動非自己細胞治療システムであって、以下の:
多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受取る機能性;
前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率を調節し、かつ当該多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の絶対数も調節する自動的機能性;及び、
前記少なくとも1つの組織の源以外の受取人に前記多様な細胞型の少なくとも1つを供給するための非自己移植機能性、
を含む、上記非自己細胞治療システム。
【請求項22】
自動非自己細胞治療システムであって、以下の:
多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受取る機能性;
前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率を調節する細胞培養を含む自動的機能性;及び、
前記少なくとも1つの組織の源以外の受取人に前記多様な細胞型の少なくとも1つを供給するための非自己移植機能性、
を含む、上記非自己細胞治療システム。
【請求項23】
自動非自己細胞治療システムであって、以下の:
数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受取る第1機能性;
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに作用する、少なくとも1つの第2機能性;
前記数量の少なくともいくつかに応じて少なくとも1つの第2機能性の作用を制御するように作用する、適応制御機能性;及び、
前記少なくとも1つの組織の源以外の受取人に前記細胞型の第1群のいくつかを供給するための非自己移植機能性、
を含む、上記非自己細胞治療システム。
【請求項24】
自動非自己細胞治療システムであって、以下の:
数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受取る第1機能性;
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかであり、かつ経時的に変化する数量の2次比例を有する細胞型の第2群に作用する、少なくとも1つの第2機能性;
前記細胞型の第2群の数量における変化を測定するために作用する測定機能性;
前記細胞型の第2群の数量における変化の少なくともいくつかに応じて少なくとも1つの第2機能性の作用を制御するように作用する、適応制御機能性;及び、
前記少なくとも1つの組織の源以外の受取人に前記細胞型の第2群を供給するための非自己移植機能性、
を含む、上記非自己細胞治療システム。
【請求項25】
前記システムが、ドロップ、クリーム、スプレー、及び凍結乾燥型からなる群より選択される形状において、前記細胞型の少なくともいくつかの細胞の少なくとも一部を配合するように作用する、請求項15〜24のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項26】
自動パッケージ化機能性を含む、請求項18又は24に記載のシステム。
【請求項27】
自動非自己細胞治療システムであって、以下の:
数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受取る第1機能性;
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに作用する、少なくとも1つの第2機能性;
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかの識別を測定するために作用する測定機能性;
前記測定機能性の少なくとも1つの出力に応答して少なくとも1つの第2機能性の作用を制御するように作用する、適応制御機能性;及び、
前記少なくとも1つの組織の源以外の受取人に前記細胞型の第1群の少なくともいくつかを供給するための非自己移植機能性、
を含む、上記非自己細胞治療システム。
【請求項28】
自動非自己細胞治療システムであって、以下の:
数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受取る第1機能性;
少なくとも1つの原料の添加、混合又は除去の少なくとも1つにより、前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに作用する、少なくとも1つの第2機能性;
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかを測定するために作用する測定機能性;
前記測定機能性の少なくとも1つの出力に応答して少なくとも1つの第2機能性の作用を制御するように作用する、適応制御機能性;及び
前記少なくとも1つの組織の源以外の他の受取人に前記細胞型の第1群の少なくともいくつかを供給するための非自己移植機能性、
を含む、上記非自己細胞治療システム。
【請求項29】
前記自動的機能性が、前記細胞の比率を増大する、請求項1、2、9、10、15、16、21、及び22のいずれか1項に記載の自動的システム。
【請求項30】
前記自動的機能性が、前記細胞の絶対数を増大する、請求項1、9、15、及び21のいずれか1項に記載の自動的システム。
【請求項31】
前記自動的機能性が、前記細胞の比率、及び前記細胞の絶対数を増大する、請求項1、9、15、及び21のいずれか1項に記載の自動的システム。
【請求項32】
測定機能性、及び適応制御機能性を含む、請求項1、2、9、10、15、16、21、及び22のいずれか1項に記載の自動的システム。
【請求項33】
品質管理機能性も含む、請求項6、7、8、12、13、及び14のいずれか1項に記載の自動的システム。
【請求項34】
前記品質管理機能性が、前記測定機能性、及び前記適応制御機能性と連動する、請求項33に記載の自動的システム。
【請求項35】
前記測定機能性が、光学検査機能性を含む、請求項6、7、8、12、13、14、18、19、20、24、27、及び28のいずれか1項に記載の自動的システム。
【請求項36】
前記測定機能性が、前記細胞型を遠隔測定するように作用する、請求項6、7、8、12、13、14、18、19、20、24、27、及び28のいずれか1項に記載の自動的システム。
【請求項37】
前記測定機能性が、前記細胞型又はその場での他のパラメーターを測定するように作用する、請求項6、7、8、12、13、14、18、19、20、24、27、及び28のいずれか1項に記載の自動的システム。
【請求項38】
前記品質管理機能性が、品質管理サンプルを提供するためのサンプリング機能性、及び当該品質管理サンプルを評価するための機能性を用いる、請求項33に記載の自動的システム。
【請求項39】
前記品質管理サンプルを評価するための機能性が、滅菌分析、グラム染色分析、エンドトキシン分析、マイコプラズマ分析、管形成アッセイ、フローサイトメトリー分析、免疫アッセイ、及び組織培養ベースの試験の少なくとも1つを含む、請求項38に記載の自動的システム。
【請求項40】
前記適応制御機能性が、前記測定機能性から受信された入力に応答して以下のステップ:
処理パラメーターを変える;
処理フローを変える;
処理パラメーターを実証する;
細胞の特定のバッチ又は他の原料を廃棄するよう命令する;
管理者に警告を提供する;そして
システム、及び手順パラメーターの表示を提供する、
の少なくとも1つを実施するために作用する、請求項34に記載の自動的システム。
【請求項41】
前記適応制御機能性が、前記品質管理サンプルを評価するための前記機能性から受信された入力に応答して以下のステップ:
処理パラメーターを変える;
処理フローを変える;
処理パラメーターを実証する;
細胞の特定のバッチ又は他の原料を廃棄するよう命令する;
管理者に警告を提供する;及び
システム、及び手順パラメーターの表示を提供する、
の少なくとも1つを実施するように作用する、請求項33〜36のいずれか1項に記載の自動的システム。
【請求項42】
前記適応制御機能性が、少なくとも1つアドミニストレーション・ソフトウエア、及び少なくとも1つの歴史的データベースと連動する、請求項40又は41に記載の自動的システム。
【請求項43】
前記適応制御機能性が、リアルタイムで前記ステップの少なくとも1つを実施するように作用する、請求項40〜42のいずれか1項に記載の自動的システム。
【請求項44】
前記適応制御機能性が、少なくとも1つの前記歴史的データベースから受信された入力に応答して、少なくとも1つの前記ステップを実施するように作用する、請求項42に記載の自動的システム。
【請求項45】
前記適応制御機能性が、前記アドミニストレーション・ソフトウエアから受信された入力に応答して前記少なくとも1つのステップを実施するように作用する、請求項42又は44に記載の自動的システム。
【請求項46】
前記細胞型の少なくとも1つが細胞治療薬中に組み込まれる、請求項1〜46のいずれか1項に記載の自動的システム。
【請求項47】
前記細胞型の少なくとも1つが診断道具に組み込まれる、請求項1〜46のいずれか1項に記載の自動的システム。
【請求項48】
前記細胞型の少なくとも1つが生物学的研究道具に組み込まれる、請求項1〜46のいずれか1項に記載の自動的システム。
【請求項49】
前記細胞型の少なくとも1つが生物学的開発道具に組み込まれる、請求項1〜46のいずれか1項に記載の自動的システム。
【請求項50】
自動かき取り細胞培養用品であって、以下の:
一般的に平面で環状形状の細胞成長表面で定義される一般的に環状なディッシュ;
前記環状ディッシュと密封可能に配置されたカバー;及び
前記カバーに機械的に連動する少なくとも1つのスクレーパーの刃、
を含み、それにより、前記ディッシュに連動する前記カバーの回転が前記環状形状の細胞成長表面からの細胞のかき取りを提供する、上記細胞培養用品。
【請求項51】
前記カバーが、ピペッティング装置の前記環状ディッシュへの挿入のために作用する少なくとも1つのセプタム要素、あるいは孔を有し形成される、請求項50に記載の自動かき取り細胞培養用品。
【請求項52】
自動細胞処理システムであって、以下の:
細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を含む培養物を受取る第1機能性;
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに作用する、少なくとも1つの第2機能性;及び、
前記培養物の少なくとも1つのパラメーターに応じて前記少なくとも1つの第2機能性の作用を制御するよう作用する、適応制御機能性、
を含む、上記自動細胞処理システム。
【請求項53】
自動細胞処理システムであって、以下の:
細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を含む培養物を受取る第1機能性;
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかであり、かつ経時的に変化することに関する少なくとも1つのパラメーターを有する細胞型の第2群に作用する、少なくとも1つの第2機能性;
前記少なくとも1つのパラメーターにおける変化を測定するように作用する測定機能性;及び、
前記少なくとも1つのパラメーターにおける変化の少なくともいくつかに応じて前記少なくとも1つの第2機能性の作用を制御するよう作用する、適応制御機能性、
を含む、上記自動細胞処理システム。
【請求項54】
前記パラメーターが、外部入力に対する前記細胞の応答の値を含む、請求項52又は53に記載の自動システム。
【請求項55】
前記パラメーターが、前記細胞の分泌の特徴を含む、請求項52又は53に記載の自動システム。
【請求項56】
前記パラメーターが、前記細胞のタンパク質発現を含む、請求項52又は53に記載の自動システム。
【請求項57】
前記パラメーターが、前記細胞の遺伝的構成物を含む、請求項52又は53に記載の自動システム。
【請求項58】
前記パラメーターが、前記細胞の生存値を含む、請求項52又は53に記載の自動システム。
【請求項59】
前記パラメーターが、前記細胞の死亡値を含む、請求項52又は53に記載の自動システム。
【請求項60】
前記パラメーターが、前記細胞の壊死値を含む、請求項52又は53に記載の自動システム。
【請求項61】
前記パラメーターが、前記細胞のアポトーシス値を含む、請求項52又は53に記載の自動システム。
【請求項62】
前記パラメーターが、前記細胞の増殖値を含む、請求項52又は53に記載の自動システム。
【請求項63】
前記パラメーターが、前記細胞の形態を含む、請求項52又は53に記載の自動システム。
【請求項64】
自動細胞処理方法であって、以下のステップ:
多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受け取り;そして
前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率を増大し、かつ当該多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の絶対数も増大する、
を含む、上記処理方法。
【請求項65】
自動細胞処理方法であって、以下のステップ:
多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受け取り;そして、
前記細胞を自動的に培養し、それにより前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率を増大する、
を含む、上記処理方法。
【請求項66】
自動細胞処理方法であって、以下のステップ:
数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受け取り;
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに関して作用し;そして、
前記数量の少なくともいくつかに応じて前記作用を制御する、
を含む、上記処理方法。
【請求項67】
自動細胞処理方法であって、以下のステップ:
数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受け取り;
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかであり、かつ経時的に変化する数量の2次比例を有する細胞型の第2群に関して作用し;
前記細胞型の第2群の数量における変化を測定し;そして、
前記細胞型の第2群の数量における変化の少なくともいくつかに応じて前記作用を制御する、
を含む、上記処理方法。
【請求項68】
自動細胞処理方法であって、以下の:
数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受け取り;
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに関して作用し;
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかの識別を測定し;そして、
前記測定機能性の少なくとも1つの出力に応答して作用を制御する、
を含む、上記処理方法。
【請求項69】
自動細胞処理方法であって、以下の:
数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受け取り;
少なくとも1つの原料を前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに添加すること、及び前記細胞型の第1群の少なくともいくつかから少なくとも1つの原料を除去することの内の少なくとも1つを実施し;
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかを測定し;そして、
前記測定機能性の少なくとも1つの出力に応答して作用を制御する、
を含む、上記処理方法。
【請求項70】
細胞バンクの自動的産生方法であって、以下のステップ:
多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受け取り;
前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率、及び前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の絶対数の両方を自動的に増大し;そして、
前記多様な細胞型の少なくとも1つを保存する、
を含む、上記産生方法。
【請求項71】
細胞バンクの自動的産生方法であって、以下のステップ:
多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受け取り;
前記細胞を自動的に培養し、それにより前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率を増大し;そして、
前記多様な細胞型の少なくとも1つを保存する、
を含む、上記産生方法。
【請求項72】
細胞バンクの自動的産生方法であって、以下のステップ:
数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受け取り;
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに関して作用し;
前記数量の少なくともいくつかに応じて前記作用を制御し;そして、
前記多様な細胞型の少なくとも1つを保存する、
を含む、上記産生方法。
【請求項73】
細胞バンクの自動的産生方法であって、以下のステップ:
数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受け取り;
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかであり、かつ経時的に変化する数量の2次比例を有する細胞型の第2群に関して作用し;
前記細胞型の第2群の数量における変化を測定し;
前記細胞型の第2群の数量における変化の少なくともいくつかに応じて前記作用を制御し;そして、
前記細胞型の少なくとも1つを保存する、
を含む、上記産生方法。
【請求項74】
細胞バンクの自動産生方法であって、以下のステップ:
数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受け取り;
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに関して作用し;
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかの識別を測定し;
前記測定機能性の少なくとも1つの出力に応答して前記作用を制御し;そして、
前記細胞型の少なくとも1つを保存する、
を含む、上記産生方法。
【請求項75】
細胞バンクの自動産生方法であって、以下のステップ:
数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受け取り;
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに少なくとも1つの原料を添加すること、及び前記細胞型の第1群の少なくともいくつかから少なくとも1つの原料を除去することの内の少なくとも1つを実施し;
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかを測定し;
前記測定機能性の少なくとも1つの出力に応答して前記作用を制御し;そして、
前記多様な細胞型の少なくとも1つを保存する、
を含む、上記産生方法。
【請求項76】
自動自己細胞治療方法であって、以下のステップ:
多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受け取り;
前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率、及び当該多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の絶対数の両方を自動的に増大し;そして、
前記少なくとも1つの組織の源に前記多様な細胞型の少なくとも1つを供給する、
を含む、上記治療方法。
【請求項77】
自動自己細胞治療方法であって、以下のステップ:
多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受け取り;
前記細胞を自動的に培養し、それにより前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率を増大し;そして、
前記少なくとも1つの組織の源に前記多様な細胞型の少なくとも1つを供給する、
を含む、上記治療方法。
【請求項78】
自動自己細胞治療方法であって、以下のステップ:
数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受け取り;
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに関して作用し;
前記数量の少なくともいくつかに応じて前記作用を制御し;そして、
前記少なくとも1つの組織の源に前記細胞型の少なくとも1つを供給する、
を含む、上記治療方法。
【請求項79】
自動自己細胞治療方法であって、以下の:
数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受け取り;
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかであり、かつ経時的に変化する数量の2次比例を有する細胞型の第2群に関して作用し;
前記細胞型の第2群の数量における変化を測定し;
前記細胞型の第2群の数量における変化の少なくともいくつかに応じて前記作用を制御し;そして、
前記少なくとも1つの組織の源に前記細胞型の少なくとも1つを供給する、
を含む、上記治療方法。
【請求項80】
自動自己細胞治療方法であって、以下のステップ:
数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受け取り;
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに関して作用し;
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかの識別を測定し;
前記測定機能性の少なくとも1つの出力に応答して前記作用を制御し;そして、
前記少なくとも1つの組織の源に前記多様な細胞型の少なくとも1つを供給する、
を含む、上記治療方法。
【請求項81】
自動自己細胞治療方法であって、以下のステップ:
数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受け取り;
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに少なくとも1つの原料を添加すること、及び前記細胞型の第1群の少なくともいくつかから少なくとも1つの原料を除去することの内の少なくとも1つを実施し;
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかを測定し;
前記測定機能性の少なくとも1つの出力に応答して前記作用を制御し;そして、
前記少なくとも1つの組織の源に前記細胞型の第1群の少なくともいくつかを供給する、
を含む、上記治療方法。
【請求項82】
自動非自己細胞治療方法であって、以下のステップ:
多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受け取り;
前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率、及び当該多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の絶対数の両方を増大し;そして、
前記少なくとも1つの組織の源以外の受取人に前記多様な細胞型の少なくとも1つを供給する、
を含む、上記治療方法。
【請求項83】
自動非自己細胞治療方法であって、以下のステップ:
多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受け取り;
前記細胞を自動的に培養し、それにより前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率を増大し;そして、
前記少なくとも1つの組織の源以外の受取人に前記多様な細胞型の少なくとも1つを供給する、
を含む、上記治療方法。
【請求項84】
自動非自己細胞治療方法であって、以下のステップ:
数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受け取り;
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに関して作用し;
前記数量の少なくともいくつかに応じて前記作用を制御し;そして、
前記少なくとも1つの組織の源以外の受取人に前記多様な細胞型の少なくとも1つを供給する、
を含む、上記治療方法。
【請求項85】
自動非自己細胞治療方法であって、以下の:
数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受け取り;
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかであり、及び経時的に変化する数量の2次比例を有する細胞型の第2群に関して作用し;
前記細胞型の第2群の数量における変化を測定し;
前記細胞型の第2群の数量における変化の少なくともいくつかに応じて前記作用を制御し;そして、
前記少なくとも1つの組織の源以外の受取人に前記細胞型の少なくとも1つを供給する、
を含む、上記治療方法。
【請求項86】
自動非自己細胞治療方法であって、以下のステップ:
数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受け取り;
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかに関して作用し;
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかの識別を測定し;
前記測定機能性の少なくとも1つの出力に応答して前記作用を制御し;そして、
前記少なくとも1つの組織の源以外の受取人に前記細胞型の少なくとも1つを供給する、
を含む、上記治療方法。
【請求項87】
自動非自己細胞治療方法であって、以下のステップ:
数量の1次比例を有する細胞型の第1群を含む少なくとも1つの組織を受け取り;
前記細胞の第1群の少なくともいくつかに少なくとも1つの原料を添加すること、及び前記細胞の第1群の少なくともいくつかから少なくとも1つの原料を除去することの内の少なくとも1つを実施し;
前記細胞型の第1群の少なくともいくつかを測定し;
前記測定機能性の少なくとも1つの出力に応答して前記作用を制御し;そして、
前記少なくとも1つの組織の源以外の他の受取人に前記細胞型の少なくとも1つを供給する、
を含む、上記治療方法。
【請求項88】
自動細胞処理方法であって、以下のステップ:
多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受け取り;そして、
前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率、及び当該多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の絶対数の両方を調節する、
を含む、上記処理方法。
【請求項89】
自動細胞処理方法であって、以下のステップ:
多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受け取り;そして、
前記細胞を自動的に培養し、それにより前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率を調節する、
を含む、上記処理システム。
【請求項90】
細胞バンクの自動的産生方法であって、以下のステップ:
多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受け取り;
前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率、及び当該多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の絶対数の両方を調節し;そして、
前記多様な細胞型の少なくとも1つを保存する、
を含む、上記産生方法。
【請求項91】
細胞バンクの自動的産生方法であって、以下のステップ:
多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受け取り;
前記細胞を自動的に培養し、それにより前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率を調節し;そして、
前記多様な細胞型の少なくとも1つを保存する、
を含む、上記産生方法。
【請求項92】
自動自己細胞治療方法であって、以下のステップ:
多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受け取り;
前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率、及び当該多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の絶対数の両方を自動的に調節し;そして、
前記少なくとも1つの組織の源に前記多様な細胞型の少なくとも1つを供給する、
を含む、上記治療方法。
【請求項93】
自動自己細胞治療方法であって、以下のステップ:
多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受け取り;
前記細胞を自動的に培養し、それにより前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率を調節し;そして、
前記少なくとも1つの組織の源に前記多様な細胞型の少なくとも1つを供給する、
を含む、上記治療方法。
【請求項94】
自動非自己細胞治療方法であって、以下のステップ:
多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受け取り;
前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率、及び当該多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の絶対数の両方を自動的に調節し;そして、
前記少なくとも1つの組織以外の他の受取人に前記多様な細胞型の少なくとも1つを供給する、
を含む、上記治療方法。
【請求項95】
自動非自己細胞治療方法であって、以下のステップ:
多様な細胞型に属する多様な細胞を含む少なくとも1つの組織を受け取り;
前記細胞を自動的に培養し、それにより前記多様な細胞型の少なくとも別な細胞と比較して前記多様な細胞型の少なくとも1つの細胞の比率を調節し;そして、
前記少なくとも1つの組織の源以外の他の受取人に前記多様な細胞型の少なくとも1つを供給する、
を含む、上記治療方法。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【公表番号】特表2008−545427(P2008−545427A)
【公表日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−514300(P2008−514300)
【出願日】平成18年5月31日(2006.5.31)
【国際出願番号】PCT/IL2006/000633
【国際公開番号】WO2006/129312
【国際公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【出願人】(507395474)インモーション インベストメント,リミティド (1)
【Fターム(参考)】