説明

自動車に用いる大容量荷物箱

【課題】自動車内で使用することも車外に持ち運んで使用することもでき、不使用時には、シート・バックの背裏面に取り外し可能に格納できる大容量荷物箱を提供する。
【解決手段】荷物箱本体11が、両端壁13、13および両側壁14、14を互いに隣合せで連続され、そして、その両端壁13、13を底壁12の両端に、その両側壁14、14をその底壁12の両側端にそれぞれ連続的に折りたたみ可能に立ち上げて方形箱状になされ、蓋16が、それの先端部分を折りたたみ可能な吊下げフラップ19になし、そして、その両側壁14、14の一方の先端から連続的に伸びてその荷物箱本体11の開口15を開閉可能になされ、そして、それらが折りたたまれ、複数のスナップ−アクション・ファスナー21、21、21、21でその蓋16の表面17をリア・シートのシート・バックの背裏面に取り外し可能に止めてそのリア・シートに格納される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、自動車に用いる大容量荷物箱に関し、詳細には、自動車内で使用でき、また、車外に持ち出して使用もでき、そしてスペースを取らずにスマートに格納可能にするところの自動車に用いる大容量荷物箱に関する。
【背景技術】
【0002】
ミニバンやスポーツ・ユーティリティ・ビークルなどでは、最終列のシートの後方に荷室を備え、多数の嵩張る荷物をまとめて大きな荷物箱に入れ、そして、その荷物箱をその荷室に置いて移動する。
ところが、この種の大きな荷物箱は、嵩張って格納スペースを取るので、乗用車や軽自動車には適さない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第3960915号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明の課題は、嵩張る荷物を多数入れることができ、自動車内で使用することも車外に持ち運んで使用することもでき、そして、不使用時には、スマートにコンパクトにまとめられてスペースを取らずにシート・バックの背裏面に取り外し可能に格納できて各種の自動車に活用可能にするところの自動車に用いる大容量荷物箱を提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明の自動車に用いる大容量荷物箱は、荷物箱本体が、両端壁および両側壁を互いに隣合せで連続され、そして、その両端壁を底壁の両端に、その両側壁をその底壁の両側端にそれぞれ連続的に折りたたみ可能に立ち上げて方形箱状になされ、蓋が、それの先端部分を折りたたみ可能な吊下げフラップになし、そして、その両側壁の一方の先端から連続的に伸びてその荷物箱本体の開口を開閉可能になされ、そして、それらが折りたたまれ、複数のスナップ−アクション・ファスナーでその蓋の表面をリア・シートのシート・バックの背裏面に取り外し可能に止めてそのリア・シートに格納される。
【発明の効果】
【0006】
この発明の自動車に用いる大容量荷物箱では、その荷物箱本体が、折りたたまれ、また、箱に展開されて嵩張る荷物が多数入れられ、自動車内に使用することも車外に持ち運んで使用することも可能になり、そして、不使用時には、薄く折りたたまれてスマートにまとめられて格納スペースを取らずにその全体がその蓋でシート・バックの背裏面に取り外し可能に取り付けられてそのシート・バックのその背裏面に嵩張らずにコンパクでスマートに格納され、それに伴って各種の自動車に適応可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】ミニバンに活用されるところのこの発明の自動車に用いる大容量荷物箱の具体例を示した斜視図である。
【図2】そのミニバンのリア・シートにおいてシート・バックの背裏面二格納された状態でその大容量荷物箱を示した斜視図である。
【図3】そのシート・バックのその背裏面において展開状態でその大容量荷物箱を示した斜視図である。
【図4】車外持ち運び時、取り外した状態でその大容量荷物箱を示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
この発明の自動車に用いる大容量荷物箱は、荷物箱本体が、両端壁および両側壁を互いに隣合せで連続され、そして、その両端壁を底壁の両端に、その両側壁をその底壁の両側端にそれぞれ連続的に折りたたみ可能に立ち上げて方形箱状になされ、蓋が、それの先端部分を折りたたみ可能な吊下げフラップになし、そして、その両側壁の一方の先端から連続的に伸びてその荷物箱本体の開口を開閉可能になされ、そして、それらが折りたたまれ、複数のスナップ−アクション・ファスナーでその蓋の表面をリア・シートのシート・バックの背裏面に取り外し可能に止めてそのリア・シートに格納される。
そして、その荷物箱本体が、それの底に方形ワイヤ・フレームをはめ込む。
【実施例1】
【0009】
以下、特定されて図示された具体例に基づいて、この発明の自動車に用いる大容量荷物箱を説明するに、図1ないし図4は、ミニバンに活用されるところのこの発明の自動車に
用いる大容量荷物箱の具体例10を示し、そして、この大容量荷物箱10は、それの底に方形ワイヤ・フレーム20をはめ込んで剛性を出す構造で複数のズック片を縫い合わせて折りたたみ展開可能で嵩張る荷物を多数入れて持ち運びできる製品に作られ、そして薄い形に折りたたんでリア・シート30の左右のシート・バック32、33の一方32の背裏面36に格納可能に活用される。
【0010】
このミニバンでは、そのリア・シート30は、ベンチ型シート・クッション31、その左右のシート・バック32、33、および左右のヘッドレスト34、35などで組み立てられ、そのシート・クッション31がそのミニバンのフロアに据え付けられ、その左右のシート・バック32、33がそれぞれリクライニング・デバイス(図示せず)でそのシート・クッション31に前倒しおよび角度調整可能に支持され、そして、その左右のヘッドレスト34、35が、その左右のシート・バック32、33の上面に対応的に取り外し可能に取り付けられる。
【0011】
さらに詳細に述べるに、この大容量荷物箱10では、荷物箱本体11が、両端壁13、13および両側壁14、14を互いに隣合せで連続され、そして、その両端壁13、13を底壁12の両端に、その両側壁14、14をその底壁12の両側端にそれぞれ連続的に折りたたみ可能に立ち上げて方形箱状になされ、蓋16が、それの先端部分を折りたたみ可能な吊下げフラップ19になし、そして、その両側壁14、14の一方14の先端から連続的に伸びてその荷物箱本体11の開口15を開閉可能になされ、そして、それらが折りたたまれ、4個のスナップ−アクション・ファスナー21、21、21、21でその蓋16の表面17をリア・シート30のシート・バック32の背裏面36に取り外し可能に止めてそのリア・シート30に格納される。
【0012】
その方形ワイヤ・フレーム20は、その荷物箱本体11にはめ込まれ、その底壁12とその両端壁13、13との間と、その底壁12とその両側壁14、14との間とで袋縫いされて一体化され、そして、その荷物箱本体11に剛性を与える。
【0013】
そのスナップ−アクション・ファスナー21、21、21、21は、ソケット22およびヘッド形ボタン23の組合せでそのソケット22、22、22、22がその蓋16のその表面17に開口されてその蓋16のコーナー18、18、18、18に取り付けられ、一方、そのヘッド形ボタン23、23、23、23がその左のシート・バック32のバック・ボード37の表面38に突き出されてそのバック・ボード37のコーナー39、39、39、39に取り付けられ、そして、図2に示したように箱全体10を折りたたんでそ
の左のシート・バック32のその背裏面36に格納するのに活用されたり、また、図3に示したようにその格納状態から使用状態にその荷物箱本体11を展開させてそのミニバンの荷室40において嵩張る荷物50、51、52を入れるのに活用され、さらには、図4に示したようにその左のシート・バック32のその背裏面36から箱全体10を取り外して車外に持ち運びできるように活用される。
【0014】
したがって、この大容量荷物箱10は、不使用時、先ず、その両端壁13、13がその底壁12上に折りたたまれ、次に、その両側壁14、14がその折たたまれた両端壁13、13上に折りたたまれてその蓋16がその吊下げフラップ19をその底壁12の外側に折り曲げられてその箱全体10が薄く折りたたまれてスマートにまとめられ、その折たたみ状態でその蓋16のその4個のソケット22、22、22、22をそのリア・シート30のその左のシート・バック32のそのバック・ボード37のその4個のボタン23、23、23、23に対応的にかみ合わせてその箱全体10がその蓋16でその左のシート・バック32のその背裏面36に取り外し可能に取り付けられ、図2に示されたようにその左のシート・バック32のその背裏面36に嵩張らず格納スペースを取らずにコンパクトでスマートに格納される。
【0015】
また、この大容量荷物箱10は、図3に示されたようにその蓋16でそのバック・ボード37に取り付けられた状態でその荷物箱本体11をその荷室40に展開させてその荷物箱本体11に嵩張る荷物50、51、52を入れてそのミニバン内で活用される。そしてさらに、図4に示されたようにそのバック・ボード37からその蓋16を取り外すことによってそのままそのミニバンの外に持ち運んで車外で活用される。
そのようにして、この大容量荷物箱10は、ミニバンやスポーツ・ユーティリティ・ビークルのみならず種々の自動車に適応され活用される。
【0016】
先に図面を参照して説明されたところのこの発明の特定された具体例から明らかであるように、この発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者にとって、この発明の内容は、その発明の性質(nature)および本質(substance)に由来し、そして、それらを内在させると客観的に認められる別の態様に容易に具体化される。勿論、この発明の内容は、その発明の課題に相応し(be commensurate with)、そして、その発明の成立に必須である。
【産業上の利用可能性】
【0017】
上述から理解されるように、この発明の自動車に用いる大容量荷物箱は、荷物箱本体が、両端壁および両側壁を互いに隣合せで連続され、そして、その両端壁を底壁の両端に、その両側壁をその底壁の両側端にそれぞれ連続的に折りたたみ可能に立ち上げて方形箱状になされ、蓋が、それの先端部分を折りたたみ可能な吊下げフラップになし、そして、その両側壁の一方の先端から連続的に伸びてその荷物箱本体の開口を開閉可能になされ、そして、それらが折りたたまれ、複数のスナップ−アクション・ファスナーでその蓋の表面をリア・シートのシート・バックの背裏面に取り外し可能に止めてそのリア・シートに格納されるので、この発明の自動車に用いる大容量荷物箱では、その荷物箱本体が、折りたたまれ、箱が展開されて嵩張る荷物が多数入れられ、自動車内に使用することも車外に持ち運んで使用することも可能になり、そして、不使用時には、薄く折りたたまれてスマートにまとめられて格納スペースを取らずにその全体がその蓋でシート・バックの背裏面に取り外し可能に取り付けられてそのシート・バックのその背裏面に嵩張らずにコンパクでスマートに格納され、それに伴って各種の自動車に適応可能になり、その結果、各種の自動車にとって非常に有用で実用的である。
【符号の説明】
【0018】
10 大容量荷物箱
11 荷物箱本体
12 底壁
13 端壁
14 側壁
15 開口
16 蓋
17 表面
18 コーナー
19 折りたたみ可能な吊下げフラップ
20 方形ワイヤ・フレーム
21 スナップ−アクション・ファスナー
22 ソケット
23 ヘッド形ボタン
30 リア・シート
31 ベンチ型シート・クッション
32 左のシート・バック
33 右のシート・バック
34 左のヘッドレスト
35 右のヘッドレスト
36 背裏面
37 バック・ボード
38 表面
39 コーナー
40 荷室
50 嵩張る荷物
51 嵩張る荷物
52 嵩張る荷物

【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷物箱本体が、両端壁および両側壁を互いに隣合せで連続され、そして、その両端壁を底壁の両端に、その両側壁をその底壁の両側端にそれぞれ連続的に折りたたみ可能に立ち上げて方形箱状になされ、蓋が、それの先端部分を折りたたみ可能な吊下げフラップになし、そして、その両側壁の一方の先端から連続的に伸びてその荷物箱本体の開口を開閉可能になされ、そして、それらが折りたたまれ、複数のスナップ−アクション・ファスナーでその蓋の表面をリア・シートのシート・バックの背裏面に取り外し可能に止めてそのリア・シートに格納されるところの自動車に用いる大容量荷物箱。
【請求項2】
その荷物箱本体が、それの底に方形ワイヤ・フレームをはめ込む請求項1に記載の自動
車に用いる大容量荷物箱。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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