説明

自動車のフェンダープロテクタ

【課題】たとえタイヤハウス内にシャーベット状の雪や泥が捲き上げられて付着物として滞留したとしても、架設リップ部がタイヤハウスに対して隙間を生ぜずに、タイヤハウスの防錆機能を十分発揮されるようにする。
【解決手段】フェンダープロテクタ5におけるタイヤ4に対向する対向面を有するプロテクタ本体部5aと、プロテクタ本体部5aから一体に延在形成されたタイヤハウス3への架設リップ部5bとを有し、架設リップ部5bがインナーパネル2のタイヤ対向面2aに対して鈍角に交差当接するように形成され、インナーパネル2に架設するように構成して、付着物6がたとえ架設リップ部5bに滞留しても、付着物6の重力が架設リップ部5bをインナーパネル2側に押し付ける押圧力として働き、架設リップ部5bとインナーパネル2との間に隙間がほとんど生ぜず、タイヤハウス3とフェンダープロテクタ1との間に付着物6が入り込む余地がほとんどない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車体のフェンダーパネルおよびインナーパネルを用いて構成したタイヤハウスにおけるタイヤとの対向面に沿って装着され、タイヤによって捲き上げられたシャーベット状の雪、冠水路走行による水・泥等がタイヤハウス内部に侵入するのを防止するための自動車のフェンダープロテクタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来におけるこの種のフェンダープロテクタとして、図5および図6或いは図7に示すようなものが知られている(特許文献1参照)。
【特許文献1】実開平5−82760号公報。
【0003】
先ず、図5および図6によれば、フェンダーパネルaとインナーパネルbを用いてタイヤハウスcを構成し、タイヤハウスc内にタイヤdが配設されている。
【0004】
タイヤハウスcにおけるタイヤdとの対向面に沿って、フェンダープロテクタeが装着されている。
【0005】
フェンダープロテクタeは、タイヤdに対向する対向面を有するプロテクタ本体部fと、プロテクタ本体部fの一方の端部から一体に延在形成された架設リップ部gとを有して構成している。
【0006】
架設リップ部gは、プロテクタ本体部fとの連接部g−1が一旦インナーパネルb側に向かって鋭角に折曲延在した後、インナーパネルbに沿った当接フランジ部g−2に形成することによって構成している。
【0007】
そして、当接フランジ部g−2には、インナーパネルbの形状に確実に沿わせるために、複数個の切込みg−3が予め形成されている。
【0008】
また、図7に示す従来技術においては、図5および図6に示す従来技術と同様に、フェンダーパネルaとインナーパネルbを用いてタイヤハウスcを構成し、タイヤハウスc内にタイヤdが配設され、タイヤハウスcにおけるタイヤdとの対向面に沿って、フェンダープロテクタhが装着されていて、フェンダープロテクタhが、タイヤdに対向する対向面を有するプロテクタ本体部iと、プロテクタ本体部iの一方の端部から一体に延在形成された架設リップ部jとを有して構成している点、同じであるが、架設リップ部jが、図6に示すような連接部g−1を有さず、プロテクタ本体部iから直にインナーパネルbに沿った当接フランジ部j−2が形成されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、図5および図6に示す従来技術においては、架設リップ部gの連接部g−1がインナーパネルbに対して、鋭角方向に向かって折曲された後当接フランジ部g−2が連設しているために、走行中にタイヤdにより跳ね上げられたシャーベット状の雪や泥等が付着物となって連接部g−1と当接フランジ部g−2とが形成する凹部g−4内に滞留付着することになって、付着物の重力で、当接フランジ部g−2を、インナーパネルbから離す方向に働いて二点鎖線視するようにインナーパネルbから捲り上がってしまい、インナーパネルbと当接フランジ部g−2との間に隙間が発生し、当該隙間から、タイヤdによって跳ね上げられたシャーベット状の雪や泥が付着物としてフェンダープロテクタeとインナーパネルdとの間に入り込んでしまうことになる。
【0010】
また、図7に示す従来技術においては、プロテクタ本体部iから一体に延設された架設リップ部jが直にインナーパネルbに沿って当接しているだけなので、インナーパネルbに付着していた雪や泥などの付着物が自重で滑り、架設リップ部jの端末とインナパネルbとの当接部の間から付着物の侵入が始まり、ついには、架設リップ部jの端末とインナーパネルbとの間の隙間が大きくなり、当該隙間から、タイヤdによって跳ね上げられた雪や泥が付着物となってフェンダープロテクタeとインナーパネルdとの間に入り込んでしまうことになる。
【0011】
一旦、フェンダープロテクタe、hとインナーパネルbとの間に入り込んだ雪や泥の付着物が、フェンダープロテクタe、hをタイヤハウスcから取り外さない限り、排泄するには解ける等自然に配設されてしまうまで待つ他なく、この間、タイヤハウスcの内側が、たとえ防錆剤が塗布されていたとしても、長期間にわたって付着物が滞留すると、防錆剤による防錆機能が十分発揮されず、腐食する恐れがあった。
【0012】
このため、フェンダープロテクタeとインナーパネルbとの間に付着物が入り込まないようにするため、別体のクリップで固定しているが、部品点数、組付け工数が増加してしまう。
【0013】
本発明は、かかる点に鑑み、たとえタイヤハウス内にシャーベット状の雪や泥が捲き上げられて付着物として滞留したとしても、架設リップ部がタイヤハウスに対して捲り上げられないようにして、タイヤハウスの防錆機能が妨げられないようになした自動車のフェンダープロテクタを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明に係る請求項1に記載の自動車のフェンダープロテクタは、車体のフェンダーパネルおよびインナーパネルを用いて構成したタイヤハウスにおけるタイヤとの対向面に沿って装着される自動車のフェンダープロテクタであって、前記タイヤに対向する対向面を有するプロテクタ本体部と、該プロテクタ本体部から一体に延在形成された前記タイヤハウスへの架設リップ部とを有して構成しており、該架設リップ部が前記インナーパネルのタイヤ対向面に対して鈍角に交差当接するように形成されて前記インナーパネルに架設するように構成したことを特徴とするものである。
【0015】
前記構成により、架設リップ部がインナーパネルのタイヤ対向面に対して鈍角に交差当接するように形成されているため、たとえ、架設リップ部にタイヤによって捲き上げられたシャーベット状の雪や泥が付着物として滞留したとしても、付着物の重力が架設リップ部をインナーパネル側へ押し付ける押圧力として働き、架設リップ部がインナーパネルに対して捲り上がることがなく、この結果、架設リップ部とインナーパネルとの間に隙間がほとんど生ぜず、タイヤハウスとフェンダープロテクタとの間に付着物が入り込む余地がほとんどなく、付着物の侵入防止または抑制によってタイヤハウスの防錆機能が十分発揮される。
【0016】
本発明に係る請求項2記載の自動車のフェンダープロテクタは、請求項1に記載の発明におけるタイヤハウスへの取着部を、前記プロテクタ本体部側に形成したことを特徴とするものである。
【0017】
前記構成により、タイヤハウスへの取着部をプロテクタ本体側に形成することにより、プロテクタのタイヤハウス取付け時に架設リップ部の変形自由度が高くなって、たとえインナーパネル等の形状にが製作誤差があったとしても、架設リップ部をインナーパネルの形状に追従させながら、フェンダープロテクタをタイヤハウスに装着することができ、架設リップ部とインナーパネルとの間に隙間がほとんど生じることがなく、この点からも、付着物がタイヤハウスとフェンダープロテクタとの間に入り込む余地をほとんどなくしており、しかも、図5に示す従来技術のような当接フランジ部g−2をインナーパネルの形状に追従させるために形成した切込みg−3などを設ける必要がなく、この点からも付着物がタイヤハウスとフェンダープロテクタとの間に入り込む余地をほとんどなくしている。
【0018】
また、本発明に係る請求項3に記載の自動車のフェンダープロテクタは、請求項1又は2に記載の発明のプロテクタ本体部における前記架設リップ部に近接して、前記タイヤハウス側に凹状に形成された付着物溜め部を形成したことを特徴とするものである。
【0019】
前記構成により、架設リップ部に跳ね上げられた雪や泥を付着物溜め部に積極的に溜めることによって、溜まった付着物の重力を更に利用して、架設リップ部のインナーパネル側への押圧力を更に大きくすることができ、架設リップ部がインナーパネルに対して捲り上げられるのを更に確実に防止することができる。
【0020】
また、本発明に係る請求項4に記載の自動車のフェンダープロテクタは、請求項3に記載の発明の付着物溜め部と架設リップ部との間に、タイヤ側に凸形状に形成された付着物侵入ガイド面を形成したことを特徴とするものである。
【0021】
前記構成により、付着物溜め部と架設リップ部との間に形成した付着物侵入ガイド面を通して、積極的に付着物溜め部に付着物を導き案内させることができ、付着物による架設リップ部のインナーパネル側への押圧力を益々大きくすることができ、架設リップ部がインナーパネルに対して捲り上げられるのを更に確実に防止することができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明の自動車のフェンダープロテクタによれば、架設リップ部がインナーパネルのタイヤ対向面に対して鈍角に交差当接するように形成されているため、たとえ、架設リップ部にタイヤによって捲き上げられたシャーベット状の雪や泥が付着物として滞留したとしても、付着物の重力が架設リップ部をインナーパネル側に押しつける力として働き、架設リップ部がインナーパネルに対して捲り上がることがなく、この結果、架設リップ部とインナーパネルとの間に隙間がほとんど生ぜず、タイヤハウスとフェンダープロテクタとの間に付着物が入り込む余地がほとんどなく、付着物の侵入防止または抑制によってタイヤハウスの防錆機能が十分発揮される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
先ず、本発明にかかる一の実施の形態について、図1および図2を用いて説明する。
【0024】
図1は本発明の一実施の形態を採用したフェンダープロテクタの斜視図、図2は図1に描画したフェンダープロテクタをタイヤハウスに装着した状態を描画した図1のA−A断面図である。
【0025】
図において、自動車におけるフェンダーパネル1とインナーパネル2を用いてタイヤハウス3が構成されており、タイヤハウス3内には、不図示の車軸を介して車体に取り付けられたタイヤ4が配設されている。
【0026】
タイヤハウス3におけるタイヤ4との対向面に沿って、フェンダープロテクタ5が添設装着されている。
【0027】
フェンダープロテクタ5は、樹脂あるいはゴム等の弾性を有する成形品であって、その長手方向形状がタイヤハウス3の外形形状に合わせるように弧状を呈しており、短手方向は、図2に示すように、一端側(車両内側I)がインナーパネル2側に存し、他端側(車両外側O)がフェンダーパネル1側に存しており、タイヤハウス3の外側を包囲するようになっている。
【0028】
そして、フェンダープロテクタ5は、タイヤ4に対向する対向面を有するプロテクタ本体部5aとプロテクタ本体部5aから一体に延在形成されタイヤハウス3を構成するインナーパネル2への架設リップ部5bとを有して構成している。
【0029】
架設リップ部5bは、インナーパネル2に対して徐々に遠ざかるような形で略直線状(或いは円弧状)に形成されて、プロテクタ本体部5aに連設している。
【0030】
プロテクタ本体部5aは、架設リップ部5aとの連設部5cから一旦インナーパネル2側に近づく形で略弧状に車両外側Oに延在し、インナーパネル2に沿って車両外側Oに延在した後、タイヤ4側に略90度の角度で立ち上がることにより、自動車の走行中にタイヤ4によって捲き上げられたシャーベット状の雪や泥等の付着物を滞留させる凹状の付着物溜め部5а−1を形成し、その後、一旦タイヤ4に対して略平行に延在した後にタイヤ4側に凸形状のエンボス部5a―2が形成され、更に、車体外側Oにタイヤ4に対して略平行に延在し、フェンダーパネル1に重合到達している。
【0031】
そして、架設リップ部5bは、インナーパネル2に対して徐々に遠ざかるような形で略直線状(或いは円弧状)に形成されたことによって、インナーパネル2のタイヤ対向面2aに対して鈍角(図2の両矢印部分参照)になるよう交差当接している。
【0032】
また、プロテクタ本体部5aは、図1に示すように、車両外側Oに存する他端部(架設リップ部5bの反対側) 或いは長手方向(車両後方側)一端部、すなわち架設リップ部5bとは遠ざかる部位に、タイヤハウス3への取着部としてのビス等の取付け孔5a―3が複数個形成されている。
【0033】
以上のように構成する本発明の第1の実施の形態において、架設リップ部5bがインナーパネル2のタイヤ対向面2aに対して鈍角に交差当接するように形成されているため、たとえ、架設リップ部5bにタイヤ4によって捲き上げられたシャーベット状の雪や泥が付着物6として滞留したとしても、付着物6の重力が架設リップ部5bをインナーパネル2側へ押し付ける押圧力として働き、架設リップ部5bがインナーパネル2に対して捲り上がることがなく、この結果、架設リップ部5bとインナーパネル2との間に隙間がほとんど生ぜず、タイヤハウス4とフェンダープロテクタ5との間に付着物6が入り込む余地がなく、付着物6の侵入防止または抑制によってタイヤハウス4の防錆機能が十分発揮される。
【0034】
そして、架設リップ部5bに跳ね上げられた雪や泥等の付着物6が多量となった場合、当該付着物6をプロテクタ本体部5a側の付着物溜め部5a―1に積極的に溜めることによって、溜まった付着物6の重力を更に利用して、架設リップ部5bのインナーパネル2側への押圧力を更に大きくすることができ、架設リップ部5bがインナーパネル2に対して捲り上げられるのを更に確実に防止することができる。
【0035】
また、架設リップ5bが、インナーパネル2に対して徐々に遠ざかるような形で形成され、更に、プロテクタ本体部5aが架設リップ部5bとの連接部5cからインナーパネル2側に徐々に近づくように形成されて付着物溜め部5a―1を形成しているために、タイヤ4側に凸形状となった付着物侵入ガイド面7が形成されていることになり、このことから、架設リップ部5bに付着した付着物6が、付着物侵入ガイド面7に沿って積極的に次から次へと多量の付着物6を付着物溜め部5a−1内に導き案内することになる。
【0036】
この結果、付着物6による架設リップ部5bのインナーパネル2側への押圧力を益々大きくすることができ、架設リップ部5bがインナーパネル2に対して捲り上げられるのを更に確実に防止することができる。
【0037】
更に、フェンダープロテクタ5をタイヤハウス3にビス等により取着するための取着部としての取付け孔5a―3が、プロテクタ本体部5aにおける車両外側Oに存する他端部(架設リップ部5bの反対側)或いは長手方向(車両後方側)の一端部、すなわち架設リップ部5bに対して遠ざかる部位に形成されているために、フェンダープロテクタ5のタイヤハウス3への取付け時に、タイヤハウス3には装着されない架設リップ部5bの変形自由度が高くなって、たとえインナーパネル2等の形状に製作誤差や組付け誤差があったとしても、架設リップ部5bをインナーパネル2等の形状に追従させながら、フェンダープロテクタ5をタイヤハウス3に装着することができ、架設リップ部5bとインナーパネル2との間に隙間がほとんど生じることがなく、この点からも、付着物6がタイヤハウス3とフェンダープロテクタ5との間に入り込む余地をほとんどなくしており、しかも、図5および図6に示す従来技術のように、当接フランジ部g−2をインナーパネルbの形状に追従させるために形成した切込みg−3などを設ける必要がなく、この点からも付着物6がタイヤハウス3とフェンダープロテクタ5との間に入り込む余地をなくしていることになる。
【0038】
次に、本発明に係る第2および第3の実施の形態について、図3および図4を用いてそれぞれ説明する。
【0039】
図3に示す本発明の第2の実施の形態においては、プロテクタ本体部5aが架設リップ部5bとの連設部5cからタイヤ4側に立ち上がるように車体外側O側に延在するように形成され、連接部5cが付着物溜め部5a―1として働いている点、上記実施の形態に対して相違しており、その他の構成は同じである。
【0040】
したがって、この第2の実施の形態においても、架設リップ部5bはインナーパネル2のタイヤ対向面2aに対して鈍角に交差当接するように形成されているために、たとえ、架設リップ部5bにタイヤ4によって捲き上げられたシャーベット状の雪や泥が付着物6として滞留したとしても、付着物6の重力が架設リップ部5bをインナーパネル2側へ押し付ける押圧力として働き、架設リップ部5bがインナーパネル2に対して捲り上がることがなく、この結果、架設リップ部5bとインナーパネル2との間に隙間が生ぜず、タイヤハウス4とフェンダープロテクタ5との間に付着物6が入り込む余地がほとんどなく、付着物6によってタイヤハウス4の防錆機能が十分発揮される。
【0041】
また、図4に示す本発明に係る第3の実施の形態によれば、プロテクタ本体部における連接部5cより他端側である車体外側Oに延在するように、リップ状突起5a−5が延在形成されていると共に、エンボス部5a−2の頂上部には、リップ状突起5a―5に交叉する形でプロテクタ本体部の幅方向に延在するように、ビード部5a−6が形成されている点、上記第1の実施の形態に対して相違しており、その他の構成は同じである。
【0042】
このようにプロテクタ本体部5aにおいて、リップ状突起5a−5およびビード部5a−6を形成したために、フェンダープロテクタ5全体の剛性を向上させることができ、反面、リップ状突起5a−5およびビード部5a−6は架設リップ部5bまで延在していないことから、架設リップ部5bにおけるインナーパネル2の形状に対する追従性に影響を及ぼさないようになっている。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明に係る自動車のフェンダープロテクタは、架設リップ部がインナーパネルのタイヤ対向面に対して鈍角に交差当接するように形成されているため、たとえ、架設リップ部にタイヤによって捲き上げられたシャーベット状の雪や泥が付着物として滞留したとしても、付着物の重力が架設リップ部をインナーパネル側に押しつける押圧力として働き、架設リップ部がインナーパネルに対して捲り上がることがなく、この結果、架設リップ部とインナーパネルとの間に隙間がほとんど生ぜず、タイヤハウスとフェンダープロテクタとの間に付着物が入り込む余地がほとんどなく、付着物によってタイヤハウスの防錆機能が十分発揮される。
【0044】
従って、本発明は、車体のフェンダーパネルおよびインナーパネルを用いて構成したタイヤハウスにおけるタイヤとの対向面に沿って装着され、タイヤによって捲き上げられたシャーベット状の雪、冠水路走行による水・泥等がタイヤハウス内部に侵入するのを防止または抑制するための自動車のフェンダープロテクタに特に好適である。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の一実施の形態を採用したフェンダープロテクタの斜視図である。
【図2】図1に描画したフェンダープロテクタをタイヤハウスに装着した状態のA−A断面図である。
【図3】本発明に係る他の実施の形態によるフェンダープロテクタをタイヤハウスに装着した状態を描画した図2と同様の断面図である。
【図4】本発明に係る更に他の実施の形態によるフェンダープロテクタをタイヤハウスに装着した状態を描画した図2と同様の断面図である。
【図5】従来におけるフェンダープロテクタを装着した自動車のタイヤハウス付近の斜視図である。
【図6】図5のB−B断面図である。
【図7】他の従来における図5のB−B断面図である。
【符号の説明】
【0046】
1 フェンダーパネル
2 インナーパネル
2a タイヤ対向面
3 タイヤハウス
4 タイヤ
5 フェンダープロテクタ
5a プロテクタ本体部
5a−1 付着物溜め部
5b 架設リップ部
6 付着物
7 付着物侵入ガイド面部



【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体のフェンダーパネルおよびインナーパネルを用いて構成したタイヤハウスにおけるタイヤとの対向面に沿って装着される自動車のフェンダープロテクタであって、前記タイヤに対向する対向面を有するプロテクタ本体部と、該プロテクタ本体部から一体に延在形成された前記タイヤハウスへの架設リップ部とを有して構成しており、該架設リップ部が前記インナーパネルのタイヤ対向面に対して鈍角に交差当接するように形成されて前記インナーパネルに架設するように構成したことを特徴とする自動車のフェンダープロテクタ。
【請求項2】
前記タイヤハウスへの取着部を、前記プロテクタ本体部側に形成したことを特徴とする請求項1記載の自動車のフェンダープロテクタ。
【請求項3】
前記プロテクタ本体部における前記架設リップ部に近接して、前記タイヤハウス側に凹状に形成された付着物溜め部を形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の自動車のフェンダープロテクタ。
【請求項4】
前記付着物溜め部と前記架設リップ部との間に、前記タイヤ側に凸形状に形成された付着物侵入ガイド面を形成したことを特徴とする請求項3に記載の自動車のフェンダープロテクタ。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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