自動車の座席のバックレストのための運転者の位置センサ
着座者の背中の位置を調節するための自動車の座席のバックレウトのためのセンサ(8)が厚さをもった好ましくはプラスチックス素材で作られたシェル(9)から構成され、該シェルは、ワイヤ手段(5)によりヘッドレスト(2)の支持バー(3)に連結され。警告装置(18,21)を作動するための手段(16,19)に関連の部分(12,15)が前面側に設けられている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車の座席における運転者または同乗者の正確な位置を確認するためのセンサに関するものである。前記センサは、座席に永久的に固定されるものではなく、非常に簡単に一つの自動車から別の自動車へ移すことができるものである。
【0002】
しばしば、自動車の座席における運転者と同乗者が占める位置は、背骨を守る見地からみて正しい位置にあるものではない。実際に、バックレストの位置は、できる限り垂直に保たれるべきものであって、運転者の背中および/または同乗者の背中は、バックレストの形状が最も可能な着座面になるような形状になっている点からみて、バックレストにできる限りぴったりそうようになっていなければならない。しかしながら、この条件を簡単に実現できるようにさせることは極めて稀である。他方、自動車の座席のバックレストを人間工学的な形状に仕上げたとしても、自動車メーカーは、運転者または同乗者の位置に合っているかを示すセンサを座席に取りつけないで済ませてしまう。
【0003】
本発明の目的は、前記欠陥を是正し、運転者または同乗者が座席に正しい着座位置で座れるようにする点にある。
【0004】
前記目的は、本発明により達成でき、その主題は、請求項1に特定の特徴をもつ自動車の座席のためのセンサである。
【0005】
さらなる特徴と利点は、添付の図面を参照しながらの以下の記述から明確に明らかになるもので、これらは、限定されない実施例により純粋に提供されるものである。
【0006】
図面を参照すると、符号1は、自動車の座席のバックレストを示し、このバックレストには、前記バックレスト1の挿入された支柱3により支持されたヘッドレスト2が設けられている。ループ状のコード5にチューブ7が設けられていて、このループの長さが調節できるようになっていて、該コードが前記支柱まわりにかけわたされている。
【0007】
本発明によるセンサ8がループ状のコード5に取り付けてあり、このサンサは、基本形態においては実質的に円形の形状をした好ましくはプラスチック製の厚みをもったケースまたはシェル9により構成されている。
【0008】
図7から図11には、別の形状のものが図示されていて、前記シェルは、本発明で保護される球形形状から別の形状のものになることを意図するものではない。
【0009】
これら形状のいくつかのものを以下の記述でさらに詳しく説明する。シェル9には、前面壁12が設けてあり、この部分は、例えば、プラスチックフィルム13で作られたヒンジにより前記シェルの残りの部分に連結されている。前記フィルムタイプのヒンジは、前記壁12の部分が動けるようにする一つの解決策である。製造者により適宜採用できる、例えば、壁の部分を蛇腹状にすることも均等な既知の手段である。
【0010】
動作状態においては、前記壁12の部分が前記シェル内の内蔵されていてバッテリー17により電気が供給されるマイクロスイッチ16のプッシュボタンを押すようになっている。このプッシュボタン15は、前記シェル9の面から出っ張っていて、壁12の押圧できる部分と一緒に動けるようになっていてもよい。
【0011】
前記マイクロスイッチは、当然のことながら前記センサがオン・オフスイッチ(図示せず)を経て作動された後、前記マイクロスイッチに対する圧力が解除された場合可聴アーム18を発生するようになっている。一つのセンサによれば、前記押圧マイクロスイッチを例えば0mmから10mmの間隔をおいて着座して人の存在を検知するように適切に構成されている近接センサ(19)または存在センサに置き換えてもよい。
【0012】
前記マイクロスイッチの場合には、着席者が着席していないと、信号が可聴警報器18および/またはレシーバ21へ送られ、これら両者には警報スピーカ22および発光器23が設けられていて、これらは、座席着座者の前面に位置するように例えば両面接着テープ24のような公知の手段で取り付けられる。
【0013】
前記したように、センサ8に取り付けられた音響警報器は、アーム26(図6〜図8)により支持されているか、または、何本かのアーム27(図9)により支持されている・
【0014】
本発明によるセンサ8は、着座者が背中を前へ倒したりしたときに信号を発し、着座者が正しくない位置をとることを防ぐようにすることを必須の作用とするものである。さらに、前記センサ8は、有効な眠気防止器具としても役立つ。前記サンサは、着座者の頚部の基部あたりに当たる位置のヘッドレス2にコード5をかけるだけでよいので使い勝手が良い。さらには、前記位置は、チューブ7をコード5にそってスライドさせることで位置調節ができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明による、位置決めコードを含むセンサの斜視図。
【図2】図1の形状とは異なる形状をもつ、本発明によるセンサの正面図と側面図。
【図3】自動車の座席に配置した本発明によるセンサの説明図。
【図4】本発明による無線通信の音響および可視警報器の正面図と断面図。
【図5】本発明によるセンサの実施例の断面図。
【図6】本発明による一つの実施例の一部切断正面図。
【図7】本発明の異なる実施例の正面図。
【図8】本発明の異なる実施例の正面図。
【図9】本発明の異なる実施例の正面図。
【図10】本発明の異なる実施例の正面図。
【図11】本発明の異なる実施例の正面図。
【符号の説明】
【0016】
(1) バックレスト
(2) ヘッドレスト(2)
(3) 支持バー(3)
(5) ワイヤ手段(5)
(8) センサ(8)
(9) シェル(9)
(12,15) 関連部分
(16,19) 手段
(18,21) 警告装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車の座席における運転者または同乗者の正確な位置を確認するためのセンサに関するものである。前記センサは、座席に永久的に固定されるものではなく、非常に簡単に一つの自動車から別の自動車へ移すことができるものである。
【0002】
しばしば、自動車の座席における運転者と同乗者が占める位置は、背骨を守る見地からみて正しい位置にあるものではない。実際に、バックレストの位置は、できる限り垂直に保たれるべきものであって、運転者の背中および/または同乗者の背中は、バックレストの形状が最も可能な着座面になるような形状になっている点からみて、バックレストにできる限りぴったりそうようになっていなければならない。しかしながら、この条件を簡単に実現できるようにさせることは極めて稀である。他方、自動車の座席のバックレストを人間工学的な形状に仕上げたとしても、自動車メーカーは、運転者または同乗者の位置に合っているかを示すセンサを座席に取りつけないで済ませてしまう。
【0003】
本発明の目的は、前記欠陥を是正し、運転者または同乗者が座席に正しい着座位置で座れるようにする点にある。
【0004】
前記目的は、本発明により達成でき、その主題は、請求項1に特定の特徴をもつ自動車の座席のためのセンサである。
【0005】
さらなる特徴と利点は、添付の図面を参照しながらの以下の記述から明確に明らかになるもので、これらは、限定されない実施例により純粋に提供されるものである。
【0006】
図面を参照すると、符号1は、自動車の座席のバックレストを示し、このバックレストには、前記バックレスト1の挿入された支柱3により支持されたヘッドレスト2が設けられている。ループ状のコード5にチューブ7が設けられていて、このループの長さが調節できるようになっていて、該コードが前記支柱まわりにかけわたされている。
【0007】
本発明によるセンサ8がループ状のコード5に取り付けてあり、このサンサは、基本形態においては実質的に円形の形状をした好ましくはプラスチック製の厚みをもったケースまたはシェル9により構成されている。
【0008】
図7から図11には、別の形状のものが図示されていて、前記シェルは、本発明で保護される球形形状から別の形状のものになることを意図するものではない。
【0009】
これら形状のいくつかのものを以下の記述でさらに詳しく説明する。シェル9には、前面壁12が設けてあり、この部分は、例えば、プラスチックフィルム13で作られたヒンジにより前記シェルの残りの部分に連結されている。前記フィルムタイプのヒンジは、前記壁12の部分が動けるようにする一つの解決策である。製造者により適宜採用できる、例えば、壁の部分を蛇腹状にすることも均等な既知の手段である。
【0010】
動作状態においては、前記壁12の部分が前記シェル内の内蔵されていてバッテリー17により電気が供給されるマイクロスイッチ16のプッシュボタンを押すようになっている。このプッシュボタン15は、前記シェル9の面から出っ張っていて、壁12の押圧できる部分と一緒に動けるようになっていてもよい。
【0011】
前記マイクロスイッチは、当然のことながら前記センサがオン・オフスイッチ(図示せず)を経て作動された後、前記マイクロスイッチに対する圧力が解除された場合可聴アーム18を発生するようになっている。一つのセンサによれば、前記押圧マイクロスイッチを例えば0mmから10mmの間隔をおいて着座して人の存在を検知するように適切に構成されている近接センサ(19)または存在センサに置き換えてもよい。
【0012】
前記マイクロスイッチの場合には、着席者が着席していないと、信号が可聴警報器18および/またはレシーバ21へ送られ、これら両者には警報スピーカ22および発光器23が設けられていて、これらは、座席着座者の前面に位置するように例えば両面接着テープ24のような公知の手段で取り付けられる。
【0013】
前記したように、センサ8に取り付けられた音響警報器は、アーム26(図6〜図8)により支持されているか、または、何本かのアーム27(図9)により支持されている・
【0014】
本発明によるセンサ8は、着座者が背中を前へ倒したりしたときに信号を発し、着座者が正しくない位置をとることを防ぐようにすることを必須の作用とするものである。さらに、前記センサ8は、有効な眠気防止器具としても役立つ。前記サンサは、着座者の頚部の基部あたりに当たる位置のヘッドレス2にコード5をかけるだけでよいので使い勝手が良い。さらには、前記位置は、チューブ7をコード5にそってスライドさせることで位置調節ができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明による、位置決めコードを含むセンサの斜視図。
【図2】図1の形状とは異なる形状をもつ、本発明によるセンサの正面図と側面図。
【図3】自動車の座席に配置した本発明によるセンサの説明図。
【図4】本発明による無線通信の音響および可視警報器の正面図と断面図。
【図5】本発明によるセンサの実施例の断面図。
【図6】本発明による一つの実施例の一部切断正面図。
【図7】本発明の異なる実施例の正面図。
【図8】本発明の異なる実施例の正面図。
【図9】本発明の異なる実施例の正面図。
【図10】本発明の異なる実施例の正面図。
【図11】本発明の異なる実施例の正面図。
【符号の説明】
【0016】
(1) バックレスト
(2) ヘッドレスト(2)
(3) 支持バー(3)
(5) ワイヤ手段(5)
(8) センサ(8)
(9) シェル(9)
(12,15) 関連部分
(16,19) 手段
(18,21) 警告装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
着座者の背中の位置を調節するための自動車の座席のバックレウトのためのセンサ(8)であって、該センサは、厚さをもった好ましくはプラスチックス素材で作られたシェル(9)から構成され、該シェルは、ワイヤ手段(5)によりヘッドレスト(2)の支持バー(3)に連結され。警告装置(18,21)を作動するための手段(16,19)に関連の部分(12,15)が前面側に設けられていることを特徴とするもの。
【請求項2】
前記作動手段が通常のノーマルオープン形式の圧力マイクロスイッチ(16)によって構成されていることを特徴とする請求項1によるセンサ。
【請求項3】
前記作動手段が近接センサ(19)によって構成されていることを特徴とする請求項1によるセンサ。
【請求項4】
前記作動手段が圧力センサによって構成されていることを特徴とする請求項1によるセンサ。
【請求項5】
前記警告手段が音響警報器(18)によって構成されていることを特徴とする請求項1によるセンサ。
【請求項6】
前記警告装置(21)が可視/音響形式で警告灯(23)と可聴警報器(22)により構成されていることを特徴とする請求項1によるセンサ。
【請求項7】
前記警告装置(21)は、座席の着座者の前に位置していることを特徴とする請求項1によるセンサ。
【請求項8】
前記ワイヤ手段(5)は、長さが調節できることを特徴とする請求項1によるセンサ。
【請求項1】
着座者の背中の位置を調節するための自動車の座席のバックレウトのためのセンサ(8)であって、該センサは、厚さをもった好ましくはプラスチックス素材で作られたシェル(9)から構成され、該シェルは、ワイヤ手段(5)によりヘッドレスト(2)の支持バー(3)に連結され。警告装置(18,21)を作動するための手段(16,19)に関連の部分(12,15)が前面側に設けられていることを特徴とするもの。
【請求項2】
前記作動手段が通常のノーマルオープン形式の圧力マイクロスイッチ(16)によって構成されていることを特徴とする請求項1によるセンサ。
【請求項3】
前記作動手段が近接センサ(19)によって構成されていることを特徴とする請求項1によるセンサ。
【請求項4】
前記作動手段が圧力センサによって構成されていることを特徴とする請求項1によるセンサ。
【請求項5】
前記警告手段が音響警報器(18)によって構成されていることを特徴とする請求項1によるセンサ。
【請求項6】
前記警告装置(21)が可視/音響形式で警告灯(23)と可聴警報器(22)により構成されていることを特徴とする請求項1によるセンサ。
【請求項7】
前記警告装置(21)は、座席の着座者の前に位置していることを特徴とする請求項1によるセンサ。
【請求項8】
前記ワイヤ手段(5)は、長さが調節できることを特徴とする請求項1によるセンサ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公表番号】特表2008−546583(P2008−546583A)
【公表日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−517387(P2008−517387)
【出願日】平成18年6月19日(2006.6.19)
【国際出願番号】PCT/EP2006/005836
【国際公開番号】WO2006/136347
【国際公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【出願人】(507414753)
【氏名又は名称原語表記】FARELLI, Bruno
【住所又は居所原語表記】Via M.B.Grazie,3,I−10090 Rosta,Italy
【出願人】(507414764)
【氏名又は名称原語表記】FARELLI,Cesare
【住所又は居所原語表記】Strada Verna,19,I−10040 Cumiana,Italy
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年6月19日(2006.6.19)
【国際出願番号】PCT/EP2006/005836
【国際公開番号】WO2006/136347
【国際公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【出願人】(507414753)
【氏名又は名称原語表記】FARELLI, Bruno
【住所又は居所原語表記】Via M.B.Grazie,3,I−10090 Rosta,Italy
【出願人】(507414764)
【氏名又は名称原語表記】FARELLI,Cesare
【住所又は居所原語表記】Strada Verna,19,I−10040 Cumiana,Italy
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]