説明

自動車シート

【課題】自動車の側面衝突時、衝撃荷重伝達性能を有利にでき、乗員の生存空間を確保できて乗員の安全性を確実に向上させ、そして、重量増加を抑制する。
【解決手段】そのインナー・フレーム・サイド19の下端側でそのインナー・フレーム・サイド19のリア・フランジ28にスタッド・ボルト30を固定的に取り付けてそのリア・フランジ28の内側面から前方にそのスタッド・ボルト30を突き出すメイン・バック・フレームと、インナー・ビーム・エンド部分35に水平に伸びる長穴36を有し、そのインナーおよびアウター・フレーム・サイド19間に位置決めされ、そのインナーおよびアウター・フレーム・サイド19にねじ止めされてそのインナーおよびアウター・フレーム・サイド19の下端間に固定的に取り付けられるアルミ製ロード・パス・ビーム21とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、自動車シートに関し、詳細には、自動車の側面衝突時、乗員に生存空間を確保可能にするところの自動車のフロント・シートに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車では、フロント・シート、すなわち、ドライバー・シートやパセンジャー・シートは、シート・バックのインナーおよびアウター・フレーム・サイドの下端間に鋼管製ロード・パス・ビームを溶接してそのシート・バックにそのロード・パス・ビームを一体的に組み込み、そして、自動車の側面衝突時、衝撃荷重がそのドライバー・シートやそのパセンジャー・シートのそのシート・バックを経てコンソールに伝達され、車体へ逃がして衝撃荷重、すなわち、衝撃エネルギーを車体全体で吸収する構造が採られる。
そのようなシート・バックでは、重量がその鋼管製ロード・パス・ビームによって増加された。
それに換えて、ロード・パス・ビームにアルミ材を用いようとすると、アルミ材では溶接ができずそのロード・パス・ビームが後付けになるので、そのロード・パス・ビームの端面とフレーム・サイドの面との間に取付けクリアランスが必要になって衝撃荷重伝達性能上不利な構造になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011−25827公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明の課題は、ロード・パス・ビームにアルミ材を使用可能にして取付けクリアランスが、後付けのためにシート・バック・フレームのフレーム・サイドとの間に必要になるとしても自動車の側面衝突時、衝撃荷重伝達性能を有利にでき、乗員の生存空間を確保できて乗員の安全性を確実に向上させ、そして、重量増加を抑制するところの自動車シートを提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明の自動車シートは、フレーム・トップ、およびインナーおよびアウター・フレーム・サイドで一体的に組み立てられ、そして、そのインナー・フレーム・サイドの下端側でそのインナー・フレーム・サイドのリア・フランジにスタッド・ボルトを固定的に取り付けてそのリア・フランジの内側面から前方にそのスタッド・ボルトを突き出すメイン・バック・フレームと、インナー・ビーム・エンド部分に水平に伸びる長穴を有し、そのインナー・フレーム・サイドのビーム・エンド受け面とインナー・ビーム・エンドとの間の必要な取付けクリアランスでその長穴をそのスタッド・ボルトにはめ合わせながらそのインナーおよびアウター・フレーム・サイド間に位置決めされ、そのインナーおよびアウター・フレーム・サイドにねじ止めされてそのインナーおよびアウター・フレーム・サイドの下端間に固定的に取り付けられるアルミ製ロード・パス・ビームとを含む。
【発明の効果】
【0006】
この発明の自動車シート、すなわち、ドライバー・シートやパセンジャー・シートでは、ロード・パス・ビームにアルミ材が使用可能になって取付けクリアランスが、後付けのためにシート・バック・フレームのフレーム・サイドとの間に必要になるとしても自動車の側面衝突時、そのロード・パス・ビームが長穴でスタッド・ボルトにスライドされてビ
ーム端の垂直面でそのフレーム・サイドに当り、衝撃荷重がそのドライバー・シートやそのパセンジャー・シートからコンソールに伝達され、車体へ逃がされて衝撃荷重、すなわち、衝撃エネルギーが車体全体で吸収され、衝撃荷重伝達性能が有利にでき、乗員の生存空間が確実に確保され、乗員の安全性が確実に向上され、そして、重量増加が抑制され、アームレストがシート・バックのインナー・サイドに取り付け可能になって、商品性が向上される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】乗用車のフロント・シート、すなわち、パセンジャー・シートに具体化されたところのこの発明の自動車シートの具体例をシート・バック・フレーム状態で示した背面図である。
【図2】そのシート・バック・フレームを部分的に拡大して示した部分斜視図である。
【図3】そのシート・バック・フレームのインナー・フレーム・サイドを部分的に拡大して示した部分斜視図である。
【図4】そのシート・バック・フレームのそのインナー・フレーム・サイドへのアルミ製ロード・パス・ビームの取付け作業を示した斜視図である。
【図5】その乗用車の側面衝突時、そのアルミ製ロード・パス・ビームがスタッド・ボルトに案内されて長穴方向にスライドされてそのインナー・フレーム・サイドに垂直に当るところを示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
この発明の自動車シートは、フレーム・トップ、およびインナーおよびアウター・フレーム・サイドで一体的に組み立てられ、そして、そのインナー・フレーム・サイドの下端側でそのインナー・フレーム・サイドのリア・フランジにスタッド・ボルトを固定的に取り付けてそのリア・フランジの内側面から前方にそのスタッド・ボルトを突き出すメイン・バック・フレームと、インナー・ビーム・エンド部分に水平に伸びる長穴を有し、そのインナー・フレーム・サイドのビーム・エンド受け面とインナー・ビーム・エンドとの間の必要な取付けクリアランスでその長穴をそのスタッド・ボルトにはめ合わせながらそのインナーおよびアウター・フレーム・サイド間に位置決めされ、そのインナーおよびアウター・フレーム・サイドにねじ止めされてそのインナーおよびアウター・フレーム・サイドの下端間に固定的に取り付けられるアルミ製ロード・パス・ビームとを含む。
【0009】
また、この発明の自動車シートは、フレーム・トップ、インナーおよびアウター・フレーム・サイド、およびフレーム・ボトムで一体的に枠組みされ、そして、そのインナー・フレーム・サイドの下端側でそのインナー・フレーム・サイドのリア・フランジにスタッド・ボルトを固定的に取り付けてそのリア・フランジの内側面から前方にそのスタッド・ボルトを突き出すメイン・バック・フレームと、インナー・ビーム・エンド部分に水平に伸びる長穴を有し、そのインナー・フレーム・サイドのビーム・エンド受け面とインナー・ビーム・エンドとの間の必要な取付けクリアランスでその長穴をそのスタッド・ボルトにはめ合わせながらそのインナーおよびアウター・フレーム・サイド間に位置決めされ、そのインナーおよびアウター・フレーム・サイドにねじ止めされてそのインナーおよびアウター・フレーム・サイドの下端間に固定的に取り付けられるアルミ製ロード・パス・ビームとを含む。
【0010】
そして、衝撃荷重伝達性能上、そのアルミ製ロード・パス・ビームが、下がり傾斜のビーム上面でそのアウター・ビーム・エンドからそのインナー・ビーム・エンドの細くされるのが望ましい。
【実施例1】
【0011】
以下、特定されて図示された具体例に基づいて、この発明の自動車シートを説明するに、図1ないし図5は、乗用車のパセンジャー・シートに活用されるところのこの発明の自
動車シートの具体例10をシート・バック・フレーム状態で示し、そして、そのパセンジャー・シート10およびドライバー・シート(図示せず)は、シート・トラック(図示せず)を組み込むシート・クッション11、両側リクライニング・デバイス(図示せず)でシート・クッション11に前倒しおよび角度調整可能にヒンジ結合されるシート・バック12、およびそのシート・バック12に取り外し可能に支持されるヘッドレスト13などから組み立てられ、そして、コンソール41の両側に対称的に並べられてそのシート・トラックでその乗用車のフロア40の前方箇所に前後調整可能に据え付けられる。
そのパセンジャー・シート10およびドライバー・シートでは、そのシート・バック12は、シート・バック・フレーム14にシート・バック・パッド15を被せて組み付け、それにシート・バック・トリム・カバー・アッセンブリ16を被せ、固定して仕上げられる。
【0012】
さらに具体的に説明するに、このシート・バック12では、そのシート・バック・フレーム14が、フレーム・トップ18およびインナーおよびアウター・フレーム・サイド19、20で一体的に組み立てられ、そして、そのインナー・フレーム・サイド19の下端側でそのインナー・フレーム・サイド19のリア・フランジ28にスタッド・ボルト30を溶接してそのリア・フランジ28の内側面から前方にそのスタッド・ボルト30を突き出すメイン・バック・フレーム17と、インナー・ビーム・エンド部分35に水平に伸びる長穴36を有し、そのインナー・フレーム・サイド19のビーム・エンド受け面29とインナー・ビーム・エンド33との間の必要な取付けクリアランス37でその長穴36をそのスタッド・ボルト30にはめ合わせながらそのインナーおよびアウター・フレーム・サイド19、20間に位置決めされ、そのインナーおよびアウター・フレーム・サイド19、20の下端間に固定的に取り付けられるアルミ製ロード・パス・ビーム21とを含む構造を採る。
【0013】
そのメイン・バック・フレーム17は、予め、そのフレーム・トップ18が所定の外径、肉厚の細長い鋼管から所定の長さのブランクに切断され、そして、そのブランクの両端部分を折り曲げてインナーおよびアウター溶接アーム22、23を有する逆U字形状に成
形され、また、そのインナーおよびアウター・フレーム・サイド19、20も、予め、所定の厚さの鋼板から所定の形状のブランクに打ち抜かれ、そして、そのブランクを上端すぼまり24、25にプレス成形しながらウェブ26の外周の前後部分を所定のフランジ長さのフロント・フランジ27およびリア・フランジ28に直角に折り曲げてプレス成形されているので、そのフレーム・トップ18のそのインナーおよびアウター溶接アーム22、23にそのインナーおよびアウター・フレーム・サイド19、20のその上端すぼまり24、25を対応的にはめ合わせてそのはめ合わせ箇所を溶接することによってそれらから一体的に組み立てられる。
【0014】
そのアルミ製ロード・パス・ビーム21は、所定の厚さのアルミ板から所定のビーム展開形状のブランクに打ち抜かれ、そして、プレス成形でそのブランクを折り曲げて下がり傾斜されたビーム上面31および水平なビーム下面32でそのアウター・ビーム・エンド34からそのインナー・ビーム・エンド33に細くされるビーム形状に成形され、そして、その長穴36がそのインナー・ビーム・エンド部分35に水平に伸びて穴明けされて仕上げられる。
そして、このアルミ製ロード・パス・ビーム21は、先ず、そのインナー・フレーム・サイド19のそのウェブ26のそのビーム・エンド受け面29とそのインナー・ビーム・エンド33との間の必要な取付けクリアランス37でその長穴36をそのスタッド・ボルト30にはめ合わせながらそのインナーおよびアウター・フレーム・サイド19、20間に位置決めされ、次に、そのアウター・ビーム・エンド34をそのアウター・フレーム・
サイド20のリア・フランジ28に上下のボルト−ナット(図示せず)で締め付けて固定して、そして、そのスタッド・ボルト30にナット38を締め付けてそのインナー・ビーム・エンド33をそのインナー・フレーム・サイド19に固定してそのインナーおよびアウター・フレーム・サイド19、20の下端間に固定的に取り付けられる。そのようにこのアルミ製ロード・パス・ビーム21は後付け可能になってその後付け作業が非常に簡単で容易になる。
【0015】
さらに、このシート・バック・フレーム14は、そのインナーおよびアウター・フレーム・サイド19、20間にS字ワイヤ・スプリング(図示せず)やパッド・ワイヤ(図示
せず)などを張って用いられる。
【0016】
したがって、このパセンジャー・シート10では、その乗用車が側面衝突されると、車体側壁が衝撃荷重で内側に、すなわち、車室内に張り出して変形され、そのアウター・フレーム・サイド20がその車体側壁の張出し変形に押し付けられ、そのアルミ製ロード・パス・ビーム21がその長穴36でそのスタッド・ボルト30にスライドされて案内され、そのインナー・ビーム・エンド33の垂直面でそのインナー・フレーム・サイド19のそのウェブ26のビーム・エンド受け面29に当ってそのインナー・フレーム・サイド19を変形させ、そして、そのインナー・フレーム・サイド19が変形されてそのコンソール41に当り、そのようにして衝撃荷重がそのパセンジャー・シート10からそのコンソール41に伝達され、車体へ逃がされてその衝撃荷重、すなわち、衝撃エネルギーが車体全体で吸収され、衝撃荷重伝達性能が有利にできてその乗用車の側面衝突時、乗員の生存空間が確実に確保され、乗員の安全性が確実に向上され、そして、重量増加が抑制され、アームレストがシート・バックのインナー・サイドに取付け可能になって商品性が向上される。
【0017】
そのシート・バック・フレーム14は、また、そのメイン・バック・フレーム17が図1において破線で示された鋼板プレス成形のフレーム・ボトム39を加えて一体的に枠組みされてもかまわない。
具体的には、シート・バック・フレームは、フレーム・トップ18、インナーおよびアウター・フレーム・サイド19、20、およびフレーム・ボトム39で一体的に枠組みされ、そして、そのインナー・フレーム・サイド19の下端側でそのインナー・フレーム・サイド19のリア・フランジ28にスタッド・ボルト30を溶接してそのリア・フランジ28の内側面から前方にそのスタッド・ボルト30を突き出すメイン・バック・フレームと、インナー・ビーム・エンド部分35に水平に伸びる長穴36を有し、そのインナー・フレーム・サイド19のビーム・エンド受け面29とインナー・ビーム・エンド33との間の必要な取付けクリアランス37でその長穴36をそのスタッド・ボルト30にはめ合わせながらそのフレーム・ボトム側でそのインナーおよびアウター・フレーム・サイド19、20間に位置決めされ、そのアウター・ビーム・エンド34をそのアウター・フレーム・サイド20のリア・フランジ28に上下のボルト−ナット(図示せず)で締め付けて固定し、そのスタッド・ボルト30にナット38を締め付けてそのインナー・ビーム・エンド33をそのインナー・フレーム・サイド19に固定してそのインナーおよびアウター・フレーム・サイド19、20の下端間に固定的に取り付けられアルミ製ロード・パス・ビーム21とを含む構造になされてもかまわない。
【0018】
先に図面を参照して説明されたところのこの発明の特定された具体例から明らかであるように、この発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者にとって、この発明の内容は、その発明の性質(nature)および本質(substance)に由来し、そして、それらを内在させると客観的に認められる別の態様に容易に具体化される。勿論、この発明の内容は、その発明の課題に相応し(be commensurate with)、そして、その発明の成立に必須である。
【産業上の利用可能性】
【0019】
上述から理解されるように、この発明の自動車シートは、フレーム・トップ、およびインナーおよびアウター・フレーム・サイドで一体的に組み立てられ、そして、そのインナー・フレーム・サイドの下端側でそのインナー・フレーム・サイドのリア・フランジにスタッド・ボルトを固定的に取り付けてそのリア・フランジの内側面から前方にそのスタッド・ボルトを突き出すメイン・バック・フレームと、インナー・ビーム・エンド部分に水平に伸びる長穴を有し、そのインナー・フレーム・サイドのビーム・エンド受け面とインナー・ビーム・エンドとの間の必要な取付けクリアランスでその長穴をそのスタッド・ボルトにはめ合わせながらそのインナーおよびアウター・フレーム・サイド間に位置決めされ、そのインナーおよびアウター・フレーム・サイドにねじ止めされてそのインナーおよびアウター・フレーム・サイドの下端間に固定的に取り付けられるアルミ製ロード・パス・ビームとを含むので、この発明の自動車シートでは、そのロード・パス・ビームがスタッド・ボルト穴にその長穴を用いることによってそのインナー・フレーム・サイドのビーム・エンド受け面とそのロード・パス・ビームのインナー・ビーム・エンドとの間の必要な取付けクリアランスでその長穴をそのスタッド・ボルトにはめ合わせながらそのインナーおよびアウター・フレーム・サイド間に位置決め可能になってそのロード・パス・ビームの後付けが簡単で容易になり、そのロード・パス・ビームにアルミ材が使用可能になって重量増加が抑制され、そして、自動車の側面衝突時、そのロード・パス・ビームがその長穴でそのスタッド・ボルトにスライドされて案内され、そのインナー・ビーム・エンドの垂直面でそのインナー・フレーム・サイドのそのビーム・エンド受け面に当り、衝撃荷重がそのロード・パス・ビームを経てそのアウター・フレーム・サイドからそのインナー・フレーム・サイドへ、そしてさらに、コンソールへと伝達されて車体へ逃がされ、衝撃荷重、すなわち、衝撃エネルギーが車体全体で吸収され、衝撃荷重伝達性能が有利にでき、乗員の生存空間が確実に確保され、乗員の安全性が確実に向上され、そして、アームレストがシート・バックのインナー・サイドに取付け可能になって商品性が向上され、その結果、自動車にとって非常に有用で実用的である。
【符号の説明】
【0020】
10 パセンジャー
11 シート・クッション
12 シート・バック
13 ヘッドレスト
14 シート・バック・フレーム
15 シート・バック・パッド
16 シート・バック・トリム・カバー
17 メイン・バック・フレーム
18 フレーム・トップ
19 インナー・フレーム・サイド
20 アウター・フレーム・サイド
21 アルミ製ロード・パス・ビーム
22 インナー溶接アーム
23 アウター溶接アーム
24 上端すぼまり
25 上端すぼまり
26 ウェブ
27 フロント・フランジ
28 リア・フランジ
29 ビーム・エンド受け面
30 スタッド・ボルト
31 下がり傾斜されたビーム面
32 水平なビーム面
33 インナー・ビーム・エンド
34 アウター・ビーム・エンド
35 インナー・ビーム・エンド部分
36 長穴
37 必要な取付けクリアランス
38 ナット
39 フレーム・ボトム
40 フロア
41 コンソール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレーム・トップ、およびインナーおよびアウター・フレーム・サイドで一体的に組み立てられ、そして、そのインナー・フレーム・サイドの下端側でそのインナー・フレーム・サイドのリア・フランジにスタッド・ボルトを固定的に取り付けてそのリア・フランジの内側面から前方にそのスタッド・ボルトを突き出すメイン・バック・フレームと、インナー・ビーム・エンド部分に水平に伸びる長穴を有し、そのインナー・フレーム・サイドのビーム・エンド受け面とインナー・ビーム・エンドとの間の必要な取付けクリアランスでその長穴をそのスタッド・ボルトにはめ合わせながらそのインナーおよびアウター・フレーム・サイド間に位置決めされ、そのインナーおよびアウター・フレーム・サイドにねじ止めされてそのインナーおよびアウター・フレーム・サイドの下端間に固定的に取り付けられるアルミ製ロード・パス・ビームとを含む自動車シート。
【請求項2】
フレーム・トップ、インナーおよびアウター・フレーム・サイド、およびフレーム・ボトムで一体的に枠組みされ、そして、そのインナー・フレーム・サイドの下端側でそのインナー・フレーム・サイドのリア・フランジにスタッド・ボルトを固定的に取り付けてそのリア・フランジの内側面から前方にそのスタッド・ボルトを突き出すメイン・バック・フレームと、インナー・ビーム・エンド部分に水平に伸びる長穴を有し、そのインナー・フレーム・サイドのビーム・エンド受け面とインナー・ビーム・エンドとの間の必要な取付けクリアランスでその長穴をそのスタッド・ボルトにはめ合わせながらそのインナーおよびアウター・フレーム・サイド間に位置決めされ、そのインナーおよびアウター・フレーム・サイドにねじ止めされてそのインナーおよびアウター・フレーム・サイドの下端間に固定的に取り付けられるアルミ製ロード・パス・ビームとを含む自動車シート。
【請求項3】
そのアルミ製ロード・パス・ビームが、下がり傾斜のビーム上面でそのアウター・ビーム・エンドからそのインナー・ビーム・エンドの細くされる請求項1および2の何れかに記載の自動車シート。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−224293(P2012−224293A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−95613(P2011−95613)
【出願日】平成23年4月22日(2011.4.22)
【出願人】(000133098)株式会社タチエス (454)
【Fターム(参考)】