説明

自動車用品セット用の梱包箱

【課題】梱包される自動車用品の位置ずれを確実に防止することができ、搬送中に大きな衝撃を受けた場合でも、短尺な用品を損傷させたりしない実用的な梱包箱を提供する。
【解決手段】梱包箱1は、幅広で扁平な直方体状に形成されており、自動車用品を収納するための箱本体2と、箱本体2の上面を覆うための蓋体6とを有している。また、箱本体2の内部が、底面4に対して直交するように設けられた仕切壁10および仕切小壁15によって、全体を開口させた第一収納室21と、窓部13のみを開口させた第二収納室22とに区画された状態になっている。さらに、仕切壁10には、位置ずれ防止片14が突設されており、当該位置ずれ防止片14の片方の側縁Eが、第二収納室22の長手方向における端縁際において、底面4との間で所定の角度(約30度)を成すように傾斜した状態になっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車用バイザーセット等の自動車用品セットを出荷する際に梱包するための梱包箱に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車用バイザー等の自動車用品を出荷する際には、通常、それらの自動車用品が段ボール等によって形成された箱内に梱包される。また、それらの自動車用品の内でも、特に自動車用バイザーは、フロントウインドの上縁際に装着されるフロントサイドバイザー、リアウインドの上縁際に装着されるリアサイドバイザー等の長さの異なるものがセットとして出荷されることが多い。そのような自動車用品セットを、単純な直方体状の梱包箱を用いて梱包して出荷すると、搬送中の衝撃によって、短尺な用品が梱包箱内で位置ずれを起こし、損傷してしまう虞れがある。
【0003】
そのような事態を防止するために、特許文献1の如く、直方体状の梱包箱内に仕切壁を設けて、長尺な用品を収納するための第一収納室と、短尺な用品を収納するための第一収納室とに区画するとともに、当該仕切壁の両端を第二収納室側へ屈曲させて、短尺な用品の位置ずれ用の押さえとして機能させるようにした梱包箱も考案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−302956号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記した特許文献1の梱包箱は、屈曲した仕切壁の壁面で、短尺な用品の角部(長手方向の端縁と直交方向の端縁との交点)を押止することによって、短尺な用品の位置ずれを防止するものであるため、位置ずれ防止効果が不十分であり、搬送中に大きな衝撃を受けると、短尺な用品が損傷してしまう虞れがある。また、特許文献1の梱包箱は、第二収納室の上面が開口していないため、一部の自動車用品を梱包しながら組み付ける必要があるので、自動車用品セットを収納する場合の作業性が悪い、という不具合がある。
【0006】
本発明の目的は、上記従来の梱包箱が有する問題点を解消し、梱包される自動車用品の位置ずれ(長手方向における位置ずれ)を確実に防止することができ、搬送中に大きな衝撃を受けた場合でも、短尺な用品を損傷させたりしない実用的な梱包箱を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の内、請求項1に記載された発明は、第一用品、および、その第一用品より短尺な第二用品からなる自動車用品セットを梱包するための梱包箱であって、横長な矩形の底面の外周に左右側壁および前後壁を立設させた幅広な直方体状の箱本体と、その箱本体の上面を覆う蓋体とを有しており、前記箱本体の内部に、長手方向に沿って仕切壁が立設されており、その仕切壁によって、前記第一用品を収納するための第一収納室と、前記第二用品を収納するための第二収納室とが区画されているとともに、前記第二収納室の長手方向における端縁際に、前記第二用品の長手方向における位置ずれを防止するための位置ずれ防止片が設けられており、その位置ずれ防止片の片方の側縁が、前記底面と所定の角度を成すように傾斜した状態で配置されることを特徴とするものである。なお、本発明における所定の角度とは、10度以上170度以下の角度のことであり、位置ずれ防止片の片方の側縁が底面と直交するような位置ずれ防止片の設置態様も含まれる。
【0008】
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記位置ずれ防止片の先端および基端が、前記箱本体に係止されていることを特徴とするものである。
【0009】
請求項3に記載された発明は、請求項1、または請求項2に記載された発明において、前記箱本体、前記仕切壁および位置ずれ防止片が、単一の段ボールシートを折り曲げて所定の箇所を係合させることによって一体的に形成されていることを特徴とするものである。
【0010】
請求項4に記載された発明は、請求項1〜3のいずれかに記載された発明において、前記仕切壁に前記第一収納室と前記第二収納室とを繋ぐ開口部が設けられていることを特徴とするものである。
【0011】
請求項5に記載された発明は、請求項3に記載された発明において、前記第一収納室および前記第二収納室の上面が開口した状態になっていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載の自動車用品セット梱包用の梱包箱(以下、単に梱包箱という)は、第二収納室の長手方向における端縁際に、位置ずれ防止片が、底面と所定の角度を成して傾斜するように突設されており、当該位置ずれ防止片の端縁が、第二収納室に収納された第二用品の端縁と非平行な状態で接触するため、第二用品の位置ずれを確実に防止することができる。また、当該位置ずれ防止片の端縁が第二用品の端縁と接触して位置ずれを防止する構造であるため、第二用品の端縁との衝突によって位置ずれ防止片が屈曲したりせず、第二用品の位置ずれを防止する効果を安定的に発現させることができる。
【0013】
請求項2に記載の梱包箱は、位置ずれ防止片の先端が、箱本体の側壁に係止されているため、梱包後に強い衝撃を受けた場合でも、位置ずれ防止片の端縁が第二用品の端縁と非平行な状態で接触する状態で保たれるため、第二用品の位置ずれを防止する効果が損なわれたりしない。
【0014】
請求項3に記載の梱包箱は、箱本体、仕切壁および位置ずれ防止壁が、単一の段ボールシートを折り曲げて所定の箇所を係合させることによって一体的に形成されているため、安価、かつ容易に製造することができる。
【0015】
請求項4に記載の梱包箱は、仕切壁に第一収納室と第二収納室とを繋ぐ開口部が設けられているため、第一用品が屈曲したものであっても、その先端を開口部から第二収納室側へ挿入させることによってコンパクトに梱包することができる。
【0016】
請求項5に記載の梱包箱は、第一収納室および第二収納室の上面が開口した状態になっており、段ボールシートを組み付け後に、各収納室に自動車用品を収納することができ、特許文献1の梱包箱の如く、一部の自動車用品を梱包しながら組み付ける必要がないので、自動車用品セットを収納する場合の作業性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】梱包箱形成用の段ボールシートを示す説明図である。
【図2】梱包箱を示す説明図(斜視説明図)である。
【図3】梱包箱に自動車用品セットを収納した状態を示す説明図(平面図)である。
【図4】位置ずれ防止片の設置態様の変更例を示す説明図(図3におけるC−C線断面図)である。
【図5】変更例の梱包箱形成用の段ボールシートを示す説明図である。
【図6】変更例の梱包箱を示す説明図(斜視説明図)である。
【図7】変更例の梱包箱形成用の段ボールシートを示す説明図である。
【図8】変更例の梱包箱を示す説明図(斜視説明図)である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明に係る梱包箱の一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
【0019】
<梱包箱形成用の段ボールシートの構成>
図1は、本発明に係る梱包箱を形成するための段ボールシートを示したものである。段ボールシートSの略中央には、横長な長方形の底面4が設けられており、その底面4の左右両側には、それぞれ、横長な長方形状の右側壁5、左側壁8が連設されている。そして、右側壁5の外側には、底面4と略同一な長方形状の蓋体6が連設されており、左側壁8の外側には、横長な長方形状の上板9が連設されている。さらに、上板9の後方側の外側には、仕切壁10が連設されており、その仕切壁10の前方側の外側には、略正方形状の位置ずれ防止片14が連設されている。一方、仕切壁10の後方側の外側には、横長な長方形状の底面当接片11が連設されている。加えて、上板9の前端際の外側には、仕切小壁15が連設されている。
【0020】
なお、底面4と側壁8との連設部分には、横長な係合スリット18が設けられており、上板9の中央よりやや後側には、長方形状の窓部13が設けられている。一方、蓋体6の後方側の外側には、横長な長方形状の係止片7が連設されている。また、底面当接片11の略中央の外側には、横長な長方形状の係合片12が連設されている。さらに、仕切壁10の後端際、および、仕切小壁15の略中央には、それぞれ、切り込み16,17が、外側の端縁と直交するように設けられている。加えて、右側壁5、左側壁8、仕切壁10および仕切小壁15、上板9および底面当接片11は、それぞれ、同一幅になるように設計されている。また、位置ずれ防止片14の外側の端縁は、底面当接片11の外側の端縁(係合片12を突設した部分以外の端縁)よりも外側に位置した状態になっている。
【0021】
一方、底面4の前後両側には、それぞれ、縦長な長方形状の前壁31、後壁19が連設されている。そして、前壁31の外側には、縦長な長方形状の上面形成壁34が連設されており、その上面形成壁34の外側には、縦長な長方形状の内壁35が連設されている。さらに、内壁35の左右の外側には、それぞれ、縦長な長方形状の係合当接体36,36が連設されており、それらの係合当接体36,36の外側には、それぞれ、係合突片37が突設されている。加えて、前壁31の左右には、支持板32,33が連設されている。また、底面4と前壁31との連設部分の左右には、係合スリット41,41が設けられており、上面形成壁34および内壁35の略中央部分には、前後方向に沿った係合スリット40が設けられている。
【0022】
また、後壁19の周囲の構造は、前壁31の周囲の構造と同様である。すなわち、後壁19の外側には、上面形成壁34が連設されており、その上面形成壁34の外側には、内壁35が連設されており、内壁35の左右の外側には、それぞれ、係合当接体36,36が連設されている。加えて、前壁31の左右には、支持板32,33が連設されており、底面4と後壁19との連設部分の左右には、係合スリット41,41が設けられており、上面形成壁34および内壁35の略中央部分には、係合スリット40が設けられている。なお、前壁31、後壁19は、右側壁5、左側壁8、仕切壁10および仕切小壁15と同一幅になるように設計されている。
【0023】
<梱包箱の組み付け>
上記の如く構成された段ボールシートSを用いて、梱包箱を形成する場合には、側壁5,8、前壁31および後壁19を底面4に対して直交するように折り曲げる。また、前壁31の左右の支持板32,33を前壁31に対して直交するように内側へ折り曲げ、それらの支持板32,33の裏面を、それぞれ、右側壁5、左側壁8の前端際に当接させるとともに、後壁19の左右の支持板32,33を後壁19に対して直交するように内側へ折り曲げ、それらの支持板32,33の裏面を、それぞれ、右側壁5、左側壁8の後端際に当接させる。
【0024】
そして、段ボールシートSの前部においては、上面形成壁34を前壁31に対して直交するように内側へ折り曲げ、内壁35を上面形成壁34に対して直交するように下向きに折り曲げるとともに、係合当接体36,36を内壁35に対して直交するように外向きに折り曲げて、先端の係合突片37,37を、それぞれ、係合スリット41,41に係合させる。
【0025】
また、段ボールシートSの後部においても同様に、上面形成壁34を後壁19に対して直交するように内側へ折り曲げ、内壁35を上面形成壁34に対して直交するように下向きに折り曲げるとともに、係合当接体36,36を内壁35に対して直交するように外向きに折り曲げて、先端の係合突片37,37を、それぞれ、係合スリット41,41に係合させる。
【0026】
さらに、段ボールシートSの左側においては、上板9を左側壁8に対して直交するように内側へ折り曲げ、仕切壁10、仕切小壁15を、それぞれ、上板9に対して直交するように下向きに折り曲げるとともに、底面当接片11、位置ずれ防止片14を仕切壁10に対して直交するように外向きに折り曲げて、底面当接片11の先端の係合片12を、係合スリット18に係合させる。
【0027】
一方、段ボールシートSの右側においては、蓋体6を右側壁5に対して直交するように内側へ折り曲げるとともに、係止片7を蓋体6に対して直交するように下向きに折り曲げる(なお、かかる係止片7は、後述の如く梱包箱内に自動車用品セットを収納した後に、上板9の窓部13の外側縁に係止される)。
【0028】
<梱包箱の構造>
図2は、組み付けられた梱包箱を示したものである。梱包箱1は、幅広で扁平な直方体状に形成されており、自動車用品セットを収納するための箱本体2と、箱本体2の上面を覆うための蓋体6とを有している。また、箱本体2の内部が、底面4に対して直交するように設けられた仕切壁10および仕切小壁15によって、全体を開口させた第一収納室21と、窓部13のみを開口させた第二収納室22とに区画された状態になっている。さらに、仕切壁10には、位置ずれ防止片14が突設されており、当該位置ずれ防止片14の片方の側縁Eが、第二収納室22の長手方向における端縁際において、底面4との間で所定の角度(約30度)を成すように傾斜した状態になっている。また、仕切壁10と仕切小壁15との間に開口部23が形成された状態になっている。
【0029】
<梱包箱の使用方法>
図3は、自動車用品セットAを上記した梱包箱1に収納した状態を示したものであり、梱包箱1は、自動車のフロントウインドの上端際に装着される長尺で扁平な刀身状のフロントサイドバイザーB1、および、自動車のリアウインドの上端際に装着される扁平な帯状のリアサイドバイザーB2からなる自動車用品セットAの梱包に利用される。なお、リアサイドバイザーB2は、フロントサイドバイザーB1よりも短尺になっている。
【0030】
自動車用品セットAを梱包箱1に収納する場合には、フロントサイドバイザーB1を、第一収納室21に収納するとともに、リアサイドバイザーB2を、第二収納室22に収納する。また、フロントサイドバイザーB1の先端を、開口部23から第二収納室22側へ挿入する。そのように、フロントサイドバイザーB1、リアサイドバイザーB2が、それぞれ、第一収納室21、第二収納室22に収納されると、フロントサイドバイザーB1の前後位置が、箱本体2の前後の内壁35,35によって規制される。また、第二収納室22の前端際(窓部13と隣接した部分)において、位置ずれ防止片14の端縁が、リアサイドバイザーB2の端縁と非平行な状態で接触する(対峙する)。それゆえ、梱包箱1を搬送する場合に、大きな衝撃を受けた場合でも、リアサイドバイザーB2が位置ずれを起こしたりしない。
【0031】
<梱包箱の効果>
梱包箱1は、上記の如く、第二収納室22の長手方向における端縁際に位置ずれ防止片14が設けられており、その位置ずれ防止片14の片方の側縁(図2におけるE)が、底面4と所定の角度(約30度)を成すように傾斜した状態になっているため、当該位置ずれ防止片14の端縁が、第二収納室22に収納された第二用品(リアサイドバイザーB2)の端縁と非平行な状態で接触するので、第二用品の位置ずれを確実に防止することができる。加えて、第二用品の端縁との衝突によって位置ずれ防止片14が屈曲したりせず、第二用品の位置ずれを防止する効果を安定的に発現させることができる。
【0032】
また、梱包箱1は、位置ずれ防止片14が仕切壁10に一連に設けられているため、梱包後に強い衝撃を受けた場合でも、位置ずれ防止片14の端縁が第二用品の端縁と非平行な状態で接触する状態で保たれるため、第二用品の位置ずれを防止する効果が損なわれたりしない。
【0033】
さらに、梱包箱1は、箱本体2、仕切壁10、仕切小壁15および位置ずれ防止壁14が、単一の段ボールシートSを折り曲げて所定の箇所を係合させることによって一体的に形成されるものであるため、安価、かつ容易に製造することができる。
【0034】
加えて、梱包箱1は、仕切壁10に第一収納室21と第二収納室22とを繋ぐ開口部23が設けられているため、第一用品が屈曲したものであっても、その先端を開口部23から第二収納室22側へ挿入させることによってコンパクトに梱包することができる。
【0035】
また、梱包箱1は、第一収納室21および第二収納室22の上面が開口した状態になっており、段ボールシートSを組み付け後に、各収納室21,22に自動車用品を収納することができ、一部の自動車用品を梱包しながら組み付ける必要がないので、自動車用品セットAを収納する場合の作業性に優れている。
【0036】
<梱包箱の変更例>
なお、本発明に係る梱包箱の構成は、上記実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、箱本体、蓋部材等の材質、形状・構造等の構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜変更することができる。
【0037】
たとえば、梱包箱は、箱本体、蓋部材、仕切壁、位置ずれ防止片等を単一の段ボールシートによって形成したものに限定されず、複数の段ボールシートによって形成したものや、一部を合成樹脂製のシート等の別の素材によって形成したものに変更することも可能である。また、梱包箱は、上記実施形態の如く、仕切壁に開口部を設けたものに限定されず、大きく屈曲していないフロントサイドバイザー等を第一収納室に収納する場合には、開口部の構成を省略することも可能である。
【0038】
さらに、梱包箱は、上記実施形態の如く、平板状で先端を固定していない位置ずれ防止片を設けたものに限定されず、図4(a)の如く、位置ずれ防止片14’の中央部分(幅方向における中央部分)を屈曲させることも可能であるし、図4(b)の如く、上板9(あるいは左側壁8)に係合孔51を穿設して、位置ずれ防止片14’’の先端を当該係合孔51に係合させることも可能である。
【0039】
さらに、梱包箱は、上記実施形態の如く、位置ずれ防止片を1個のみ設けたものに限定されず、図5、図6の如く、仕切壁10の前後(窓部13の前端際および後端際)に、それぞれ位置ずれ防止片44,44を連設することによって、第二収納室22の前後に位置ずれ防止片44,44を配置させることも可能である。加えて、梱包箱は、上記実施形態の如く、仕切壁の下端から第二収納室側へ位置ずれ防止片を突出させたものに限定されず、図7、図8の如く、上板9の外側に位置ずれ防止片54を連設することによって、上板9の内側の端縁から第二収納室22側へ位置ずれ防止片54を突出させるように構成することも可能である。
【0040】
加えて、梱包箱は、上記実施形態の如く、自動車用サイドバイザーセットを梱包するためのものに限定されず、他の自動車用品セットを梱包するための梱包箱に変更することも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明の梱包箱は、上記の如く優れた効果を奏するものであるから、長さの異なる用品からなる各種の自動車用品セットを梱包するための梱包箱として好適に用いることができる。
【符号の説明】
【0042】
1,1’,1''・・梱包箱
2・・箱本体
4・・底面
5・・右側壁
6・・蓋体
8・・左側壁
10・・仕切壁
14,14’,14'',44,54・・位置ずれ防止片
15・・仕切小壁
19・・後壁
21・・第一収納室
22・・第二収納室
23・・開口部
31・・前壁
S・・段ボールシート
A・・自動車用品セット
B1・・フロントサイドバイザー
B2・・リアサイドバイザー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一用品、および、その第一用品より短尺な第二用品からなる自動車用品セットを梱包するための梱包箱であって、
横長な矩形の底面の外周に左右側壁および前後壁を立設させた幅広な直方体状の箱本体と、その箱本体の上面を覆う蓋体とを有しており、
前記箱本体の内部に、長手方向に沿って仕切壁が立設されており、その仕切壁によって、前記第一用品を収納するための第一収納室と、前記第二用品を収納するための第二収納室とが区画されているとともに、
前記第二収納室の長手方向における端縁際に、前記第二用品の長手方向における位置ずれを防止するための位置ずれ防止片が設けられており、
その位置ずれ防止片の片方の側縁が、前記底面と所定の角度を成すように傾斜した状態で配置されていることを特徴とする自動車用品セット用の梱包箱。
【請求項2】
前記位置ずれ防止片の先端および基端が、前記箱本体に係止されていることを特徴とする請求項1に記載の自動車用品セット用の梱包箱。
【請求項3】
前記箱本体、前記仕切壁および位置ずれ防止片が、単一の段ボールシートを折り曲げて所定の箇所を係合させることによって一体的に形成されていることを特徴とする請求項1、または請求項2に記載の自動車用品セット用の梱包箱。
【請求項4】
前記仕切壁に前記第一収納室と前記第二収納室とを繋ぐ開口部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の自動車用品セット用の梱包箱。
【請求項5】
前記第一収納室および前記第二収納室の上面が開口した状態になっていることを特徴とする請求項3に記載の自動車用品セット用の梱包箱。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−202199(P2010−202199A)
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−46404(P2009−46404)
【出願日】平成21年2月27日(2009.2.27)
【出願人】(000216531)田村プラスチック製品株式会社 (24)
【Fターム(参考)】