説明

自己拡張型ステント又は医療デバイス用のプッシャーワイヤ上の固定/浮動マーカーバンド

【課題】自己拡張型血管内ステントの配備及び回収のための装置を提供する。
【解決手段】この装置には、血管内送達ワイヤと、その血管内ステント送達ワイヤの上に可動式に保持される浮動マーカーバンドであって、自己拡張型血管内ステントを解放可能に装着する、浮動マーカーバンドとが含まれる。この浮動マーカーバンドは、固定マーカーバンドに可動式に保持され、固定マーカーバンドと浮動マーカーバンドとの間の距離は、可変かつ自己調節的である。自己拡張型血管内ステントの1つ又は2つ以上のストラットは、カテーテル壁と、浮動マーカーバンドの1つ又は2つ以上の辺との間に、解放可能に拘束されている。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本出願は、血管内ステントの配備及び/又は回収するためのシステムに関し、より具体的には、自己拡張型血管内ステント又は医療デバイスの配備及び/又は回収のための装置であって、血管内ステント送達ワイヤ又はプッシャーワイヤを含み、これが1つ又は2つ以上の浮動マーカーバンドの上に解放可能に配置されている血管内ステントの送達及び回収のための、血管内ステント送達ワイヤ又はプッシャーワイヤの上に可動式に保持又は拘束されている1つ又は2つ以上の浮動マーカーバンドを有する、装置に関する。
【0002】
血管内ステントは一般に管状であり、患者の血管系内で能動的に又は受動的に半径方向に拡張するものである。そのようなステントは、狭窄部又は動脈瘤などの血管系の治療部位にてバルーンを拡張することによってステントを配備するための、拡張可能な部材又はバルーン血管形成カテーテルのバルーンの上に装着され得る。自己拡張型ステントは、拡張可能な部材又はバルーンの支援を受けることなく、収縮した送達状態から、より大きな直径へと拡張することができる。
【0003】
血管系内の治療部位に血管内自己拡張型ステントを配置するための血管内ステント送達システムは通常、自己拡張型ステントをカテーテルの遠位部分の上に軸方向に配置した状態で血管系に通され得るカテーテルを含む。狭窄部又は動脈瘤など、血管系の治療部位に血管内ステントを配置するために、案内カテーテルが通常、患者の血管系の中に導入され、治療部位に案内カテーテルの遠位先端が近接するまで血管系内で前進する。次いで、案内ワイヤが通常、案内カテーテルを通じて所望の位置へ前進し、次いで、膨張又は送達カテーテル上に配置されたステントを有するその膨張又は送達カテーテルが、そのステントが適切に配置されるまで案内ワイヤの上で患者の血管系の中へ前進し、その後に、ステントは治療部位に配備され得る。
【0004】
自己拡張型ステントを扁平な形状に維持するための一般的な技法は、典型的には、カテーテルの周りでステントを圧縮した形状に維持するため、体液がステントに達することを防止するため、又は血管系をステントから保護するために、ステントの一部又はすべてにシース又はスリーブを被せて配置することを含む。通常、そのようなシース又はスリーブは、ステントが拡張した形状を実現できるように、ステントから後退又は解放される。
【0005】
案内ワイヤを装填したステントもまた知られており、このステントにおいて、案内ワイヤ上で支持された、半径方向に拡張可能なステントが、案内ワイヤの遠位端部で又はその近くで、後退可能な拘束シースによって部分的に被覆される。ステントが治療部位に配置されたときに、この拘束シースが後退してステントが露出し、これによりステントが拡張できる。
【0006】
血管内ステントを、血管系の中でもより小さな直径でよりデリケートな血管(例えば神経血管など)に送達できるような、縮小した直径プロファイルを提供するために、血管内ステント送達ワイヤ又はプッシャーワイヤを含み、これが1つ又は2つ以上の浮動マーカーバンドの上に解放可能に配置されている己拡張型血管内ステント又は医療デバイスの送達及び回収のための、血管内ステント送達ワイヤ又はプッシャーワイヤの上に可動式に保持又は拘束されている1つ又は2つ以上の浮動マーカーバンドを有する、血管内ステント送達システムを提供することが望ましい可能性がある。
【0007】
また、患者の血管系内で、自己拡張型血管内ステント又は医療デバイスの近位部分又は遠位部分を、カテーテル又は管状シース内にフィットしてカテーテル内にて前進及び後退ができるように血管内ステント送達ワイヤ又はプッシャーワイヤと統合することを可能とし、かつ、ステントを部分的に配備したあと、自己拡張型血管内ステント又は医療デバイスをカテーテル内に回収することを可能とする、血管内ステント送達ワイヤ又はプッシャーワイヤの上に可動式に保持又は拘束されている1つ又は2つ以上の浮動マーカーバンドを有する、血管内ステント送達ワイヤ又はプッシャーワイヤを提供することが望ましい可能性がある。
【0008】
また、アセンブリの容易な前進又は後退を促進し、かつ、従来のシステムではその曲線を通過することができないようなきつい血管曲率での、血管内ステント送達ワイヤ又はプッシャーワイヤに対する自己拡張型血管内ステント又は医療デバイスの連結改善を可能にするために、自己拡張型血管内ステント又は医療デバイスと、血管内ステント送達ワイヤ又はプッシャーワイヤ上に固定的に装着された固定マーカーバンドとの間に、自己調節的な可変ギャップを備えた、血管内ステント送達ワイヤ又はプッシャーワイヤ上に可動式に保持又は拘束されている1つ又は2つ以上の浮動マーカーバンドを有する、血管内ステント送達ワイヤ又はプッシャーワイヤを提供することが望ましい可能性がある。
【0009】
血管内ステント送達ワイヤ又はプッシャーワイヤの先端が、システム前進中に自由に回転し、曲がった解剖学的血管構造内を容易に通過するために、1つ又は2つ以上の浮動マーカーバンドの上に解放可能に配置された血管内ステントの送達及び回収のための、血管内ステント送達ワイヤ又はプッシャーワイヤの上に可動式に保持又は拘束されている1つ又は2つ以上の浮動マーカーバンドを有する、血管内ステント送達ワイヤ又はプッシャーワイヤを含む血管内ステント送達システムを提供することもまた望ましい可能性がある。
【0010】
自己拡張型血管内ステント又は医療デバイスのストラット、レッグ、又は放射線不透過性マーカーが、1つ又は2つ以上の浮動マーカーバンドを超えて延在できるように、多辺形又は多角形形状(例えば正方形又は五角形など)の外周部を有する1つ又は2つ以上の浮動マーカーバンドを備えた血管内ステント送達ワイヤ又はプッシャーワイヤを含む血管内ステント送達システムを提供することもまた望ましい可能性がある。これにより、自己拡張型血管内ステント又は医療デバイスのストラット、レッグ、又は放射線不透過性マーカーが、カテーテル又は管壁と、1つ又は2つ以上の浮動マーカーバンドの1つ又は2つ以上の辺とによって拘束されて、自己拡張型血管内ステント又は医療デバイスが、血管内ステント送達ワイヤ又はプッシャーワイヤと接することができ、かつ、自己拡張型血管内ステント又は医療デバイスが、圧縮負荷がかかっても座屈しない程度の円柱強度を維持することができ、特に、自己拡張型血管内ステント又は医療デバイスを、引張り負荷のかかった状態でも回収することが可能になる。
【0011】
自己拡張型血管内ステント又は医療デバイスを支えるサポートを提供するため、かつ自己拡張型血管内ステント又は医療デバイスのステント座屈を防止又は最小限に抑えるために、自己拡張型血管内ステント又は医療デバイスの本体の下に配置され得る1つ又は2つ以上の浮動マーカーバンドを備えた血管内ステント送達ワイヤ又はプッシャーワイヤを含む血管内ステント送達システムを提供することもまた望ましい可能性がある。本発明は、これらの必要性及び他の必要性を満たす。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0012】
簡単かつ一般的に言えば、本発明は、自己拡張型血管内ステント又は医療デバイスを配備及び/又は回収するための装置を提供し、これには、血管内送達ワイヤと、その血管内ステント送達ワイヤ又はプッシャーワイヤ上に可動式に保持又は拘束されている1つ又は2つ以上の浮動マーカーバンドとが含まれており、これは、1つ又は2つ以上の浮動マーカーバンド上に、自己拡張型血管内ステント又は医療デバイスを解放可能に装着するよう構成されている。現在好ましい一態様において、固定/浮動マーカーバンドの外周部は、例えば正方形又は五角形などの、多辺形又は多角形形状を有する。別の現在好ましい一態様において、血管内ステント送達ワイヤ又はプッシャーワイヤの先端は、システム前進中に自由に回転し、これにより曲がった解剖学的血管構造内を容易に通り抜けることができる。
【0013】
別の現在好ましい一態様において、1つ又は2つ以上の浮動マーカーバンドを、例えばコイルバネ、組み紐又はワイヤなどによって固定マーカーバンドに可動式に保持又は拘束することができ、これらは例えば、固定マーカーバンド上のリング又はレーザー刻みに接続することができる。固定マーカーバンドは、血管内ステント送達ワイヤ又はプッシャーワイヤに固定的に取り付けられる。別の方法としては、1つ又は2つ以上の浮動マーカーバンドを、例えばコイルバネ、組み紐又はワイヤなどによって血管内ステント送達ワイヤ又はプッシャーワイヤに可動式に保持又は拘束することができ、これらは例えば、血管内ステント送達ワイヤ又はプッシャーワイヤ上のリング又はレーザー刻みに接続することができる。
【0014】
別の現在好ましい一態様において、固定マーカーバンドと1つ又は2つ以上の浮動マーカーバンドとの間の距離は可変であり、固定マーカーバンドと1つ又は2つ以上の浮動マーカーバンドとの間の距離は、なめらかな連結を維持するため、解剖学的血管曲線に対応して前進又は後退中に長さを増加又は減少させることによって、自己調節する。
【0015】
別の現在好ましい一態様において、自己拡張型血管内ステント又は医療デバイスの近位部分が、1つ又は2つ以上の浮動マーカーバンドの上に装着される。別の方法としては、自己拡張型血管内ステント又は医療デバイスの遠位部分が、1つ又は2つ以上の浮動マーカーバンドの上に装着され得る。好ましくは、きつい血管曲率での、血管内ステント送達ワイヤ又はプッシャーワイヤへのステントの連結は、自己調節的であり、これによって、ステントと固定マーカーバンドとの間の可変ギャップ又は長さをもたらし、これによりアセンブリの容易な前進又は後退を促進する。
【0016】
別の現在好ましい一態様において、自己拡張型血管内ステント又は医療デバイスを配備及び/又は回収するための装置には、カテーテル又は管状シースと、1つ又は2つ以上の浮動マーカーバンドを超えて延在する、自己拡張型血管内ステント又は医療デバイスの1つ又は2つ以上のストラット又はレッグも含まれ、自己拡張型血管内ステント又は医療デバイスのストラット、レッグ、又は放射線不透過性マーカーは、カテーテル又は管壁と、1つ又は2つ以上の浮動マーカーバンドの少なくとも1辺との間に拘束され、これにより、自己拡張型血管内ステント又は医療デバイスが血管内ステント送達ワイヤ又はプッシャーワイヤと接して、自己拡張型血管内ステント又は医療デバイスが円柱強度を維持し、圧縮負荷がかかっても座屈しないようにすることが可能になる。別の現在好ましい一態様において、自己拡張型血管内ステント又は医療デバイスは、1つ又は2つ以上の浮動マーカーバンドが、自己拡張型血管内ステント又は医療デバイスのストラット、レッグ又は放射線不透過性マーカーと噛み合うことにより、引張り負荷のかかった状態で回収することができる。
【0017】
別の現在好ましい一態様において、自己拡張型血管内医療デバイスを配備及び回収するための装置には、遠位部分及び近位部分を有する血管内プッシャーワイヤと、その血管内プッシャーワイヤ上に可動式に拘束されている少なくとも1つの浮動マーカーバンドとが含まれる。この少なくとも1つの浮動マーカーバンドは、それ自体の上に自己拡張型血管内医療デバイスを解放可能に装着するよう構成されており、少なくとも1つの固定マーカーバンドが、血管内プッシャーワイヤに固定的に取り付けられており、少なくとも1つの拘束部材によって少なくとも1つの固定マーカーバンドに可動式に保持された少なくとも1つの浮動マーカーバンドを備えている。少なくとも1つの固定マーカーバンドと、少なくとも1つの浮動マーカーバンドとの間の距離は、自己調節的であり得る。この装置には更に、少なくとも1つの浮動マーカーバンドに装着された近位部分を有する自己拡張型血管内医療デバイスが含まれ得る。この装置には更に、壁を有する管状シースが含まれ得、この中に自己拡張型血管内医療デバイスが配置され、少なくとも1つの浮動マーカーバンドの上に延在する少なくとも1つのストラットを有し、この少なくとも1つのストラットが、管状シースの壁と、少なくとも1つの浮動マーカーバンドの少なくとも1辺とによって拘束されている、自己拡張型血管内医療デバイスが含まれ得る。少なくとも1つの浮動マーカーバンドは、正方形及び五角形からなる多角形の群から選択される多角形形状の外周部を有し得る。少なくとも1つの拘束部材には、少なくとも1つのコイルバネが含まれ得る。少なくとも1つの拘束部材には、少なくとも1つの組み紐が含まれ得る。少なくとも1つの拘束部材には、少なくとも1つの保持ワイヤが含まれ得る。少なくとも1つの保持ワイヤは、少なくとも1つの固定マーカーバンド上のリングに接続され得る。血管内ステント送達ワイヤは、遠位部分と近位部分との間に配置される中間部分を有し得る。血管内ステント送達ワイヤは、コイルワイヤ部分及びコアワイヤ部分を含み、このコイルワイヤ部分がコアワイヤ部分の周囲に巻き付けられた状態であり得る。コアワイヤ部分は、血管内ステント送達ワイヤの近位部分から遠位部分まで均一に延在し得る。コイルワイヤ部分は、近位部分、中間部分、及び遠位部分のうち少なくとも2つの間で、隣接するコイル間の距離、コイル直径、ワイヤ太さ、及びワイヤの材料組成の特性のうち少なくとも1つが異なっていてもよい。少なくとも1つの浮動マーカーバンドは、(i)血管内ステント送達ワイヤの近位部分と中間部分、及び(ii)血管内ステント送達ワイヤの遠位部分と中間部分、のうち少なくとも1つを分離し得る。少なくとも1つの浮動マーカーバンドは、血管内ステント送達ワイヤの近位部分と遠位部分を分離し得る。この装置は、血管内ステント送達ワイヤに固定的に取り付けられている少なくとも1つの固定マーカーバンドを、その少なくとも1つの固定マーカーバンドに可動式に保持されている少なくとも1つの浮動マーカーバンドを備えて含み得る。少なくとも1つの固定マーカーバンドは、(i)血管内ステント送達ワイヤの近位部分と中間部分、及び(ii)血管内ステント送達ワイヤの遠位部分と中間部分、のうち少なくとも1つを分離し得る。少なくとも1つの固定マーカーバンドは、血管内ステント送達ワイヤの近位部分と遠位部分を分離し得る。この装置は、固定マーカーバンドを2つ又は3つ以上と、その2つ又は3つ以上の固定マーカーバンドのうち少なくとも2つの上に配備可能なステントを備えた自己拡張型血管内ステントとを含み得る。この装置は、浮動マーカーバンドを2つ又は3つ以上と、その2つ又は3つ以上の浮動マーカーバンドのうち少なくとも2つの上に配備可能なステントを備えた自己拡張型血管内ステントとを含み得る。この装置はまた、少なくとも1つの浮動マーカーバンドと少なくとも1つの固定マーカーバンドとの上に配備可能なステントを備えた、自己拡張型血管内ステントを含み得る。この装置は、少なくとも1つの拘束部材によって血管内ステント送達ワイヤに可動式に保持されている浮動マーカーバンドを含み得る。この拘束部材には、組み紐、コイルバネ、又は保持ワイヤが含まれ得る。この保持ワイヤは、血管内ステント送達ワイヤ上のリング又は刻みに接続することができる。この血管内ステント送達ワイヤは、血管系内をその血管内ステント送達ワイヤが前進している時に自由に回転し、これにより曲がった解剖学的血管構造内を容易に通り抜けることができる先端を有し得る。この少なくとも1つの保持ワイヤは、血管内ステント送達ワイヤ上のリングに接続され得る。この少なくとも1つの保持ワイヤは、少なくとも1つの固定マーカーバンド上の刻みに接続され得る。この少なくとも1つの保持ワイヤは、血管内ステント送達ワイヤ上の刻みに接続され得る。
【0018】
本発明の他の特徴及び利点は、例として本発明の操作を例示する付属の図面と共に好ましい実施形態の以下の詳細な説明から、より明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明による自己拡張型血管内ステント又は医療デバイスを配備及び/又は回収するための装置の断面概略図。
【図2】本発明による自己拡張型血管内ステント又は医療デバイスを配備及び/又は回収するための装置の第1改変物の断面概略図。
【図3】本発明による自己拡張型血管内ステント又は医療デバイスを配備及び/又は回収するための装置の第2改変物の断面概略図。
【図4】本発明による自己拡張型血管内ステント又は医療デバイスを配備及び/又は回収するための装置の第3改変物の断面概略図。
【図5】本発明による自己拡張型血管内ステント又は医療デバイスを配備及び/又は回収するための装置の第4改変物の断面概略図。
【図6】図1に示す本発明による自己拡張型血管内ステント又は医療デバイスを配備及び/又は回収するための装置に、固定マーカーバンドの反対側に追加の浮動マーカーバンドを備えたものの断面概略図。
【図7】図2に示す本発明による自己拡張型血管内ステント又は医療デバイスを配備及び/又は回収するための装置の第1改変物に、浮動マーカーバンドの反対側に追加の固定マーカーバンドを備えたものの断面概略図。
【図8】正方形の外周部を有する浮動マーカーバンドの平面図。
【図9】五角形の外周部を有する浮動マーカーバンドの平面図。
【図10】本発明による血管内送達ワイヤ又はプッシャーワイヤの一実施形態の断面概略図。このワイヤには、内側コアワイヤ部分と外側コイルワイヤ部分が含まれる。
【図11】本発明による血管内送達ワイヤ又はプッシャーワイヤの一実施形態の平面図。このワイヤには、内側コアワイヤ部分と外側コイルワイヤ部分が含まれる。
【発明を実施するための形態】
【0020】
限定のためではなく例示のために提示される図面を参照して、本発明は、自己拡張型血管内ステント又は医療デバイスを配備及び/又は回収するための装置10を提供する。この装置には、貫通した中央開口部13を有し、1つ又は2つ以上の浮動マーカーバンドの中央開口部を通って延在する血管内ステント送達ワイヤ又はプッシャーワイヤ14上に可動式に保持又は拘束されている、1つ又は2つ以上の浮動マーカーバンド12が含まれる。
【0021】
血管内ステント送達ワイヤ又はプッシャーワイヤには、近位部分16、遠位部分18、及びその近位部分と遠位部分との間にある中間部分20が含まれる。いくつかの実施形態において、更に別の中間部分も提供され得る。このワイヤは各部分にわたって全体を通して均一であってよく、あるいは、ある部分とその隣の部分とで1つ又は2つ以上の属性が異なっていてもよい。
【0022】
1つ又は2つ以上の浮動マーカーバンドは、1つ又は2つ以上の浮動マーカーバンド上に、自己拡張型血管内ステント又は医療デバイス22を解放可能に実装するよう構成されている。1つ又は2つ以上の固定マーカーバンド24は、典型的に円形の外周部を有し、血管内ステント送達ワイヤ又はプッシャーワイヤに、固定的につながれている。
【0023】
いくつかの実施形態において、血管内ステント送達ワイヤ又はプッシャーワイヤは、例えばコイルワイヤ部分28、及びコアワイヤ部分30を有する部材などの、拘束部材26を備える。このコアワイヤ部分はまっすぐ又は線状で、コイルワイヤ部分がその回りに(例えばらせん状に)巻き付けられている状態であり得る。このコアワイヤ部分は、ある部分とその隣の部分とで均一であり、コイルワイヤ部分は2つ以上の部分で異なっていてもよい。例えば、コイルワイヤ部分は、隣接するコイルとの間の距離、コイルの直径、ワイヤの太さ、及びワイヤの材料組成物の属性のうち1つ又は2つ以上に関して異なっていてもよい。
【0024】
例えば、図1〜5に示すように、1つ又は2つ以上の浮動マーカーバンドは、拘束部材によって、血管内ステント送達ワイヤ又はプッシャーワイヤ上に可動式に保持又は拘束されていてもよく、この拘束部材は、コイルバネ32、組み紐34、又は保持ワイヤ36の形状をとることができ、これらはリング38、又は血管内ステント送達ワイヤ若しくはプッシャーワイヤ若しくは固定マーカーバンド上のレーザー刻み64に接続され得る(図4及び5を参照)。
【0025】
固定マーカーバンドと、1つ又は2つ以上の浮動マーカーバンドとの間の距離40は、自己拡張型血管内ステント又は医療デバイスの設計によって必然的に決まる。1つ又は2つ以上の浮動マーカーバンドと固定マーカーバンドとの間の距離は可変であるか、又は一定ではなく、なめらかな連結を維持するため、解剖学的血管曲線に対応して前進又は後退中に長さを増加又は減少させることによって、自己調節する。きつい血管曲率での、血管内ステント送達ワイヤ又はプッシャーワイヤへのステントの連結は、自己調節的であり、これによって、自己拡張型血管内ステント又は医療デバイスと固定マーカーバンドとの間の可変ギャップ又は長さをもたらし、これによりアセンブリの容易な前進又は後退を促進する。
【0026】
このアセンブリは、カテーテル又は管状シース42にフィットするよう意図される。血管内ステント送達ワイヤ又はプッシャーワイヤの先端44はシステム前進中に自由に回転し、これにより曲がった解剖学的血管構造内を容易に通り抜けることができる。本発明は、自己拡張型血管内ステント若しくは医療デバイスの近位部分46との、又は自己拡張型血管内ステント若しくは医療デバイスの遠位部分48との統合に好適である。近位側統合は、システム前進、配備、ステント後退に最適である。図1及び3〜5に図示されているように、1つ又は2つ以上の浮動マーカーバンドは、固定マーカーバンドより遠位側にあってよく、また図2に示すように固定マーカーバンドより近位側にあってよく、また図6〜7に示すように固定マーカーの遠位側と近位側両方にあってよい。図6に示すように、固定マーカーバンドより遠位側に1つ又は2つ以上の浮動マーカーバンドがあってよく、かつ固定マーカーバンドより近位側に1つ又は2つ以上の浮動マーカーバンドがあってよい。あるいは、図7に示すように、1つの浮動マーカーバンド12が、第1の固定マーカーバンド24に対して遠位側にあり、かつ第2の固定マーカーバンド24に対して近位側にあってもよい。
【0027】
1つ又は2つ以上の浮動マーカーバンドの外周部50は、多辺形又は多角形形状(例えば正方形52又は五角形54など)を有する。これにより、ステントのストラット若しくはレッグ56、又は放射線不透過性マーカー58が、1つ又は2つ以上の浮動マーカーバンドを超えて延在でき、これにより、ステントのストラット、レッグ、又は放射線不透過性マーカーは、カテーテル又は管壁60と、1つ又は2つ以上の浮動マーカーバンドの少なくとも1つの辺62とによって拘束される。これによってステントが、血管内ステント送達ワイヤ又はプッシャーワイヤと接することができ、かつ、ステントの端部が、円柱強度を維持し、圧縮負荷がかかっても座屈しないようにすることが可能になる。1つ又は2つ以上の浮動マーカーバンドが、自己拡張型血管内ステント又は医療デバイスの近位側又は遠位側にあるストラット若しくはレッグ又は放射線不透過性ステントマーカーと噛み合うことにより、ステントは、引張り負荷のかかった状態で回収することができる。ステントを支えるサポートを提供するため、かつステント座屈を防止又は最小限に抑えるために、1つ又は2つ以上の浮動マーカーバンドは好ましくは、ステント本体の下に配置される。
【0028】
血管内ステント送達ワイヤ又はプッシャーワイヤのさまざまな部分(近位部分、遠位部分、中間部分)が、1つ又は2つ以上の浮動マーカーバンド及び固定マーカーバンドによって互いに分離され得ることは、これまでの記述から容易に明らかとなろう。ステント又は他の医療デバイスは、浮動マーカーバンド又は固定マーカーバンドの任意の2つの間に配備することができる。自己拡張型血管内ステント又は他の医療デバイスは、マーカーバンド上に装着することができる。マーカーバンドの配列には、単一の浮動マーカーバンドと、単一の固定マーカーバンドとが含まれ得る。別の実施形態において、この配列には、一連の3つ以上のマーカーバンドが含まれ得る。更に、1つ又は2つ以上の浮動マーカーバンドと1つ又は2つ以上の固定マーカーバンドを合わせたその他さまざまな配列が可能であり、その上にステント又は他の医療デバイスを解放可能に装着することができ、これらは、本発明の趣旨及び範囲内であると見なされる。
【0029】
本発明の特定の形態を図示し、説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなくさまざまな修正がなされ得ることが、上記の内容から明らかとなるであろう。したがって、添付の「特許請求の範囲」による限定を除き、本発明を限定することは意図されていない。
【0030】
〔実施の態様〕
(1) 遠位部分と近位部分とを有する血管内ステント送達ワイヤと、
該血管内ステント送達ワイヤ上に可動式に保持される少なくとも1つの浮動マーカーバンドであって、その上に自己拡張型血管内ステントを解放可能に装着するよう構成された、少なくとも1つの浮動マーカーバンドと、を含む、自己拡張型血管内ステントを配備及び回収するための装置。
(2) 前記少なくとも1つの浮動マーカーバンドが、前記血管内ステント送達ワイヤの前記近位部分と前記遠位部分とを分離する、実施態様1に記載の装置。
(3) 前記浮動マーカーバンドを2つ又は3つ以上含み、自己拡張型血管内ステントを更に含み、該ステントは前記2つ又は3つ以上の浮動マーカーバンドのうち少なくとも2つの上に配備可能である、実施態様1に記載の装置。
(4) 前記血管内ステント送達ワイヤが、曲がった解剖学的血管構造内を容易に通り抜けることができるようにするために、前記血管内ステント送達ワイヤが血管構造内に前進している時に、自由に回転するよう構成された自由回転可能な先端を含んでいる、実施態様1に記載の装置。
(5) 前記血管内ステント送達ワイヤに固定的に取り付けられている少なくとも1つの固定マーカーバンドを更に含み、前記少なくとも1つの浮動マーカーバンドは、少なくとも1つの拘束部材によって、前記少なくとも1つの固定マーカーバンドに可動式に保持されている、実施態様1に記載の装置。
(6) 前記少なくとも1つの浮動マーカーバンドに装着されている近位部分を有する自己拡張型血管内ステントを更に含む、実施態様1に記載の装置。
(7) 壁を有するカテーテルを更に含み、この中で前記自己拡張型血管内ステントが配置され、前記自己拡張型血管内ステントが前記少なくとも1つの浮動マーカーバンドの上に延在する少なくとも1つのストラットを有し、これによって、前記自己拡張型血管内ステントの前記少なくとも1つのストラットが、前記カテーテル壁と、前記少なくとも1つの浮動マーカーバンドの少なくとも1辺とによって拘束されている、実施態様6に記載の装置。
(8) 前記少なくとも1つの浮動マーカーバンドが、多辺形を備える外周部を有する、実施態様1に記載の装置。
(9) 前記多辺形が、正方形及び五角形からなる多辺形の群から選択される、実施態様8に記載の装置。
(10) 前記血管内ステント送達ワイヤが、前記遠位部分と前記近位部分との間に配置される中間部分を含む、実施態様1に記載の装置。
【0031】
(11) 前記少なくとも1つの浮動マーカーバンドが、(i)前記血管内ステント送達ワイヤの前記近位部分と前記中間部分、及び(ii)前記血管内ステント送達ワイヤの前記遠位部分と前記中間部分、のうち少なくとも1つを分離する、実施態様10に記載の装置。
(12) 前記血管内ステント送達ワイヤが、コイルワイヤ部分及びコアワイヤ部分を含み、該コイルワイヤ部分が該コアワイヤ部分の周囲に巻き付けられている、実施態様10に記載の装置。
(13) 前記コアワイヤ部分が、前記血管内ステント送達ワイヤの前記近位部分から前記遠位部分へと均一に延在する、実施態様12に記載の装置。
(14) 前記コイルワイヤ部分が、前記近位部分、前記中間部分、及び前記遠位部分のうち少なくとも2つの間で、隣接するコイル間の距離、コイル直径、ワイヤ太さ、及びワイヤの材料組成の特性のうち少なくとも1つが異なっている、実施態様13に記載の装置。
(15) 前記血管内ステント送達ワイヤに固定的に取り付けられている少なくとも1つの固定マーカーバンドを更に含み、前記少なくとも1つの浮動マーカーバンドは、前記少なくとも1つの固定マーカーバンドに可動式に保持されている、実施態様10に記載の装置。
(16) 前記少なくとも1つの固定マーカーバンドが、(i)前記血管内ステント送達ワイヤの前記近位部分と前記中間部分、及び(ii)該血管内ステント送達ワイヤの前記遠位部分と該中間部分、のうち少なくとも1つを分離する、実施態様15に記載の装置。
(17) 前記少なくとも1つの固定マーカーバンドと、前記少なくとも1つの浮動マーカーバンドとの間の距離が、可変である、実施態様5に記載の装置。
(18) 前記少なくとも1つの固定マーカーバンドが、前記血管内ステント送達ワイヤの前記近位部分と前記遠位部分とを分離する、実施態様5に記載の装置。
(19) 前記固定マーカーバンドを2つ又は3つ以上含み、自己拡張型血管内ステントを更に含み、該ステントは前記2つ又は3つ以上の固定マーカーバンドのうち少なくとも2つの上に配備可能である、実施態様5に記載の装置。
(20) 自己拡張型血管内ステントを更に含み、該ステントが、前記少なくとも1つの浮動マーカーバンドと前記少なくとも1つの固定マーカーバンドとの上に配備可能である、実施態様5に記載の装置。
【0032】
(21) 前記少なくとも1つの拘束部材が、少なくとも1つのコイルバネを含む、実施態様5に記載の装置。
(22) 前記少なくとも1つの拘束部材が、少なくとも1つの組み紐を含む、実施態様5に記載の装置。
(23) 前記少なくとも1つの拘束部材が、少なくとも1つの保持ワイヤを含む、実施態様5に記載の装置。
(24) 前記少なくとも1つの保持ワイヤが、前記少なくとも1つの固定マーカーバンド上のリングに接続されている、実施態様23に記載の装置。
(25) 前記少なくとも1つの保持ワイヤが、前記少なくとも1つの固定マーカーバンド上の刻みに接続されている、実施態様23に記載の装置。
(26) 前記少なくとも1つの浮動マーカーバンドが、少なくとも1つの拘束部材によって、前記血管内ステント送達ワイヤに可動式に保持されている、実施態様1に記載の装置。
(27) 前記少なくとも1つの拘束部材が、組み紐及びコイルバネからなる群から選択される構成要素を含む、実施態様26に記載の装置。
(28) 前記少なくとも1つの拘束部材が、少なくとも1つの保持ワイヤを含む、実施態様26に記載の装置。
(29) 前記少なくとも1つの保持ワイヤが、前記血管内ステント送達ワイヤ上のリングに接続されている、実施態様28に記載の装置。
(30) 前記少なくとも1つの保持ワイヤが、前記血管内ステント送達ワイヤ上の刻みに接続されている、実施態様28に記載の装置。
【0033】
(31) 自己拡張型血管内医療デバイスを配備及び回収するための装置であって、
遠位部分と近位部分とを有する血管内プッシャーワイヤと、
該血管内プッシャーワイヤ上に可動式に拘束される少なくとも1つの浮動マーカーバンドであって、その上に自己拡張型血管内医療デバイスを解放可能に装着するよう構成されている、少なくとも1つの浮動マーカーバンドと、
前記血管内プッシャーワイヤに固定的に取り付けられている少なくとも1つの固定マーカーバンドであって、前記少なくとも1つの浮動マーカーバンドが、少なくとも1つの拘束部材によって、前記少なくとも1つの固定マーカーバンドに可動式に保持されている、少なくとも1つの固定マーカーバンドと、を含む、装置。
(32) 前記少なくとも1つの固定マーカーバンドと、前記少なくとも1つの浮動マーカーバンドとの間の距離が、自己調節的である、実施態様31に記載の装置。
(33) 前記少なくとも1つの浮動マーカーバンドが、正方形及び五角形からなる多角形の群から選択される多角形形状を有する外周部をもつ、実施態様31に記載の装置。
(34) 前記少なくとも1つの拘束部材が、少なくとも1つのコイルバネを含む、実施態様31に記載の装置。
(35) 前記少なくとも1つの拘束部材が、少なくとも1つの組み紐を含む、実施態様31に記載の装置。
(36) 前記少なくとも1つの浮動マーカーバンドに装着されている近位部分を有する自己拡張型血管内医療デバイスを更に含む、実施態様31に記載の装置。
(37) 壁を有する管状シースを更に含み、この中に前記自己拡張型血管内医療デバイスが配置され、前記自己拡張型血管内医療デバイスが前記少なくとも1つの浮動マーカーバンドの上に延在する少なくとも1つのストラットを有し、前記少なくとも1つのストラットが、前記管状シースの前記壁と、前記少なくとも1つの浮動マーカーバンドの少なくとも1辺とによって拘束されている、実施態様36に記載の装置。
(38) 前記少なくとも1つの拘束部材が、少なくとも1つの保持ワイヤを含む、実施態様31に記載の装置。
(39) 前記少なくとも1つの保持ワイヤが、前記少なくとも1つの固定マーカーバンド上のリングに接続されている、実施態様38に記載の装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遠位部分と近位部分とを有する血管内ステント送達ワイヤと、
該血管内ステント送達ワイヤ上に可動式に保持される少なくとも1つの浮動マーカーバンドであって、その上に自己拡張型血管内ステントを解放可能に装着するよう構成された、少なくとも1つの浮動マーカーバンドと、を含む、自己拡張型血管内ステントを配備及び回収するための装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つの浮動マーカーバンドが、前記血管内ステント送達ワイヤの前記近位部分と前記遠位部分とを分離する、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記浮動マーカーバンドを2つ又は3つ以上含み、自己拡張型血管内ステントを更に含み、該ステントは前記2つ又は3つ以上の浮動マーカーバンドのうち少なくとも2つの上に配備可能である、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記血管内ステント送達ワイヤが、曲がった解剖学的血管構造内を容易に通り抜けることができるようにするために、前記血管内ステント送達ワイヤが血管構造内に前進している時に、自由に回転するよう構成された自由回転可能な先端を含んでいる、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記血管内ステント送達ワイヤに固定的に取り付けられている少なくとも1つの固定マーカーバンドを更に含み、前記少なくとも1つの浮動マーカーバンドは、少なくとも1つの拘束部材によって、前記少なくとも1つの固定マーカーバンドに可動式に保持されている、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記少なくとも1つの浮動マーカーバンドに装着されている近位部分を有する自己拡張型血管内ステントを更に含む、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
壁を有するカテーテルを更に含み、この中で前記自己拡張型血管内ステントが配置され、前記自己拡張型血管内ステントが前記少なくとも1つの浮動マーカーバンドの上に延在する少なくとも1つのストラットを有し、これによって、前記自己拡張型血管内ステントの前記少なくとも1つのストラットが、前記カテーテル壁と、前記少なくとも1つの浮動マーカーバンドの少なくとも1辺とによって拘束されている、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記少なくとも1つの浮動マーカーバンドが、多辺形を備える外周部を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記多辺形が、正方形及び五角形からなる多辺形の群から選択される、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記血管内ステント送達ワイヤが、前記遠位部分と前記近位部分との間に配置される中間部分を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
自己拡張型血管内医療デバイスを配備及び回収するための装置であって、
遠位部分と近位部分とを有する血管内プッシャーワイヤと、
該血管内プッシャーワイヤ上に可動式に拘束される少なくとも1つの浮動マーカーバンドであって、その上に自己拡張型血管内医療デバイスを解放可能に装着するよう構成されている、少なくとも1つの浮動マーカーバンドと、
前記血管内プッシャーワイヤに固定的に取り付けられている少なくとも1つの固定マーカーバンドであって、前記少なくとも1つの浮動マーカーバンドが、少なくとも1つの拘束部材によって、前記少なくとも1つの固定マーカーバンドに可動式に保持されている、少なくとも1つの固定マーカーバンドと、を含む、装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−586(P2013−586A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−130488(P2012−130488)
【出願日】平成24年6月8日(2012.6.8)
【出願人】(511195622)ミクラス・エンドバスキュラー・コーポレイション (2)
【氏名又は名称原語表記】Micrus Endovascular Corporation
【住所又は居所原語表記】821 Fox Lane, San Jose CA  95132, United States of America
【Fターム(参考)】