説明

自発光式照明装置

【課題】誤点灯を低減し、屋外でも人的補助なしに、効率よく発光及び発電を実現可能な自発光型照明装置を提供する。
【解決手段】透光性の面発光モジュール100と、前記面発光モジュール100の背面に配置される太陽電池200と、前記面発光モジュールの発光部を側方から囲む縁部に並置された照度センサ500と、前記太陽電池の背面側に配設され、前記太陽電池による起電力を蓄積する蓄電池400とを具備し、前記照度センサ500の出力に応じて、前記蓄電池から電圧供給を行うことで前記面発光モジュールの点灯を制御する点灯制御部300とを具備したことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自発光式照明装置に関し、特に、昼間は太陽光で太陽電池による発電を行い、その起電力で、面発光モジュールを点灯する面発光型の自発光式照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、壁面の照明方法としては、投光器を用いたライトアップが主流であったが、給電設備を要することなく、取り付けが容易な照明装置として、近年、太陽光を用いて太陽電池による発電を行い、その起電力で、面発光モジュールを点灯する面発光型の自発光式照明装置は、電源配線が不要であり、地面や塀の壁面など、屋外での使用に適し、自然エネルギーに基づく省エネ性能の高い照明装置として、注目されている。
【0003】
このような自発光式照明装置においては、昼間太陽光があるときには、面発光モジュールは点灯せず、太陽電池発電を行い、暗時には面発光モジュールを点灯するという制御が必要であり、照度センサを用いて照度検出を行い、その検出結果に応じて、太陽電池と面発光モジュールとの通電切り替えを行うという方法をとっている。
【0004】
例えば、透光性基板上のエレクトロルミネッセンス素子形成領域以外のところに発電素子を設けた複合発光装置が提案されている(特許文献1)。この装置では発電素子が設けられている部分にセンサが設けられており、このセンサからの信号に基づいてエレクトロルミネッセンス素子の点灯あるいは消灯を制御している。
【0005】
また、小型化を企図して透光性基板の一方の面に透光性有機エレクトロルミネッセンス素子を形成すると共に他方の面に太陽電池を形成した携帯端末用の発光表示装置も提案されている(特許文献2)。
【0006】
【特許文献1】特開2005−203239号
【特許文献2】特開2002−6769号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このように、従来、発光素子と太陽電池などの電力発生装置とを備えた複合素子は種々提案されてはいるものの、特許文献2の発光表示装置では、エレクトロルミネッセンス素子と太陽電池とを積層しているもの携帯用の表示装置であり、人による制御も可能であることから照度センサは搭載していない。
また特許文献1では、透光性基板上のエレクトロルミネッセンス素子形成領域以外の領域に太陽電池を設け、この太陽電池の設けられている部分に照度センサを設けている。この構成では、より省エネ性能を追求しようとして照度センサの検知結果により、必要なときだけ点灯するように制御しようとすると、面発光モジュール自体からの光が照度センサによって検出され、誤って消灯する可能性がある。特に透光性の面発光モジュールからの光を効率よく出力するために太陽電池の表面を光沢面とすると、透光性面状発光モジュールが発光していなくとも、これが太陽光等を反射するため、これに基づく誤消灯や誤点灯(以下誤消灯と誤点灯を総称して誤点灯とする)が生じる可能性がある。
【0008】
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、誤点灯を低減し、屋外でも人的補助なしに、効率よく発光及び発電を実現可能な自発光型照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そこで本発明の自発光式照明装置は、透光性の面発光モジュールと、前記面発光モジュールの背面に配置される太陽電池と、前記面発光モジュールの発光部を側方から囲む縁部に並置された照度センサと、前記太陽電池の背面側に配設され、前記太陽電池による起電力を蓄積する蓄電池とを具備し、前記照度センサの出力に応じて、前記蓄電池から電圧供給を行うことで前記面発光モジュールの点灯を制御する点灯制御部とを具備したことを特徴とする。
この構成により、面発光モジュールの発光部を側方から囲む縁部に照度センサを並置しているため、光沢表面を有する太陽電池に直接は臨まないように配置することができ,外乱光の検出を低減し、誤点灯の少ない自発光型照明装置を提供することができる。
【0010】
また、本発明は、上記自発光式照明装置において、前記照度センサは、前記面発光モジュールの縁部に設けられた切り欠き部に配置され、前記面発光モジュールの発光面と同一表面上にセンサ部を具備したものを含む。
この構成により、面発光モジュールの縁部に設けられた切り欠き部に照度センサを配しているため、太陽電池表面で反射した光も、発光素子自体の光も遮断することができ、外乱なしに、外光のみを効率よく検出することができる。
【0011】
また、本発明は、上記自発光式照明装置において、前記切り欠き部は、遮光表面を構成するものを含む。
この構成により、切り欠き部が遮光表面を構成しているため、面発光モジュールからの光を確実に遮光することができる。
【0012】
また、本発明は、上記自発光式照明装置において、前記太陽電池の前記面発光モジュールと対向する面は、透光性の第3電極上に形成された反射防止膜で構成され、前記反射防止膜は所望の屈折率となるように、成分調整がなされたものを含む。
この構成により、太陽電池の透光性の第3電極表面に形成された反射防止膜で構成され、この反射防止膜の組成あるいは膜質を調整することで、太陽電池表面での反射と吸収を調整し、前面への光の導出量と、発電効率とを調整し、所望の光量を得るようにすることができる。
【0013】
また、本発明は、上記自発光式照明装置において、前記面発光モジュールと前記太陽電池は、透光性の接着性樹脂で接合されており、前記接着性樹脂の屈折率が、それぞれ相対向する表面の屈折率の中間値をもつものを含む。
この構成により、面発光モジュールと太陽電池とを近づけ、さらに界面での反射が低減されるように、相対向する表面の屈折率の中間値をもつ接着性樹脂で接合しているため、より薄型でかつ高効率の自発光式照明装置を提供することが可能となる。
【0014】
また、本発明は、上記自発光式照明装置において、前記太陽電池の前記エレクトロルミネッセンス素子と対向する面は、透光性の第3電極で構成され、前記第3電極は前記第2電極よりも高屈折率であるものを含む。
この構成により、透光性の第3電極表面での反射を低減することが可能となる。
【0015】
また、本発明は、上記自発光式照明装置において、前記太陽電池と前記エレクトロルミネッセンス素子は、一体的に形成されたものを含む。
この構成により、より薄型化をはかることができる。なお、太陽電池とエレクトロルミネッセンス素子は、接着剤を介して接合してもよいし、同一基板上に順次積層して太陽電池及びエレクトロルミネッセンス素子の積層構造体を形成してもよい。
【0016】
また、本発明は、上記自発光式照明装置において、さらに箱状の気密ケースを具備したものを含む。
この構成により、屋外での使用に際しても耐久性の高い自発光式照明装置を提供することが可能となる。
【0017】
また、本発明は、上記自発光式照明装置において、前記面発光モジュールは、透光性基板上に、透光性の第1電極と、発光機能を有する層と、透光性の第2電極とが順次積層されたエレクトロルミネッセンス素子を備えたものを含む。
この構成により、面発光モジュールを透光性の第1および第2の電極で発光機能を有する層を挟んだエレクトロルミネッセンス素子で構成しているため、背面の太陽電池への光量の減衰を抑制し、高効率の発電を実現することができる。
【発明の効果】
【0018】
以上説明したように、本発明の自発光式照明装置によれば、照度センサは,面発光モジュールの縁部に配置されたので,特に,光沢表面を有する太陽電池を直接臨まないように配置することができ,外乱光の検出を低減し、誤点灯の少ない自発光型照明装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1の自発光式照明装置は、図1及び図2に示すように、透光性の有機エレクトロルミネッセンス素子からなる面発光モジュール100と、前記面発光モジュール100の背面に配置された太陽電池200と、前記面発光モジュール100の発光部101を側方から囲む縁部102に並置された照度センサ500と、前記太陽電池200の背面側に配設され、前記太陽電池200による起電力を蓄積する蓄電池300と、前記照度センサ500の出力に応じて、前記蓄電池300から電圧供給を行うことで前記面発光モジュールの点灯を制御する点灯制御部を構成する回路基板400とを具備し、これが容器600と、外カバー700とで封止され、屋外に埋め込まれるように構成したことを特徴とする。ここで図1はこの自発光式照明装置の断面図、図2はこの自発光式照明装置で用いられる面発光モジュール100を示す斜視図である。図1は図2のA−A断面に相当する。図3は照度センサおよびその取り付け部の要部拡大図である。
【0020】
ここで、面発光モジュールの発光部101を構成する有機エレクトロルミネッセンス素子は、発光材料を選択することにより、透光性にするのが容易であり、図4に概略断面図を示すように、透光性のガラス基板105上にスパッタリング法により形成された膜厚100から200nm程度のITOパターンからなる第1の電極106上に、α―NPDなどの芳香族ジアミン化合物からなるホール輸送層、Alq3からなる発光層、クマリンからなる電子輸送層とで構成される発光機能層107と、第2の電極108として膜厚100から200nm程度のITOパターンからなる第2電極が順次積層形成されて、透光性の有機エレクトロルミネッセンス素子として構成される。そしてこのガラス基板を、周縁を覆うようにアルミキャストで構成された枠部102が配設されている。
この枠部102には外側部に切り欠き部103が形成され、この切り欠き部103にCdS焦電素子からなる照度センサ500が配設され、外部の照度を検出するようになっている。なおこの切り欠き部103の表面にはアルミキャストが露呈しており、反射面を構成している。
【0021】
また太陽電池200は、透光性の有機エレクトロルミネッセンス素子の発光部101の投影面積内に収まる大きさで、面発光モジュール100の発光部101と所定の間隔を隔てて配置される。この太陽電池は、図4に概略断面図を示すように、支持基板201上に形成されたアルミニウムなどの金属製の第4電極202と、光電変換層としての多結晶シリコン層203と、膜厚100から200nm程度のITOを主成分とする透光性の第3電極204と、反射防止膜205との積層体で構成されており、面発光モジュール100の発光部101に相対向する側にITOからなる透光性の第3電極が配される。太陽電池は光源の必要電力量に対して大きさを要求されるが、有機エレクトロルミネッセンス素子は省電力性であるため、有機エレクトロルミネッセンス素子の有効領域すなわち発光領域と同程度の受光面積で十分であり、積層構造体として構成することで、小型化が可能となる。また、必要に応じて受光面側である第3電極の表面を覆う反射防止膜を調整することで、所望のカラーを構成することができる、いわゆるカラー太陽電池であり,表面は光沢を有する面となっている。
【0022】
すなわち、カラー太陽電池は、従来の太陽電池が濃紺色または紫色であるのに対して、太陽電池の反射防止膜の膜厚や屈折率を変えることにより見かけ上の呈色を自在に変化させ(薄膜の光の干渉効果を利用)、各種色調を呈する。このようにカラー太陽電池の反射防止膜の組成や膜質、膜厚を調整することで、有機エレクトロルミネッセンス素子からの光を反射して前面に導く比率と、太陽電池における発電に寄与するように光を取り込む比率とを調整するようにしている。
【0023】
また、照度センサー500は、CdS焦電素子で構成され、外光を検出するように構成されたもので、図3に要部拡大図を示すように、面発光モジュール100の縁部102に設けられた切り欠き部103に取り付けられている。
【0024】
さらに、蓄電池300は、太陽電池200の起電力を蓄え、必要に応じて面発光モジュール100に給電するために設けられており、有機エレクトロルミネッセンス素子は省電力性をもつため小型化が可能となり、携帯電話用のような、小型の電子機器などにも適用することができる。
【0025】
また、回路基板400は、蓄電池300を電源とし、照度センサ500の出力に基づいて、面発光モジュール100の有機エレクトロルミネッセンス素子への給電を制御し、点滅を制御するように構成されたシステムLSIが搭載されてなり、照度センサ500、蓄電池300、面発光モジュール100、太陽電池200に接続され、各部の駆動を制御するものである。ここでは、日中は、有機エレクトロルミネッセンス素子は消灯、太陽電池200による起電力を蓄電池300に導き充電するようにし、夜間は、有機エレクトロルミネッセンス素子を点灯させるように制御する。なお、照度センサ500の検出値に応じて有機エレクトロルミネッセンス素子のオンオフを制御するだけでなく、印加電圧を制御し、明るさに応じて輝度を制御するようにしてもよい。また有機エレクトロルミネッセンス素子への給電部にタイマー機能を付加することで、真夜中は調光して省エネを実現することもできる。また、有機エレクトロルミネッセンス素子の発光時には、わずかに太陽電池に光が漏れるが、この光によってもわずかながらも起電力が発生し、発電を行うことができる。
【0026】
またケース600は、蓄電池300及び回路基板400を底部に固定するとともに、この上に太陽電池200、そして上縁近傍に面発光モジュール100を固定する、防水性の樹脂で構成される。
【0027】
そして、外カバー700は、これら内蔵物を外的衝撃より保護し、透光性を有するものでガラス製あるいはポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂などの高強度の樹脂で構成される。この外カバー700の表面には、光触媒膜をコーティングすることにより、汚れ防止することもできるし、ムシベールコーティングと指称する虫除け用コーティングを併用すれば、虫が寄り付き見苦しくなるのを防止することが可能である。また、この外カバーには、外壁面などに取付けできるように、取付け穴を設けてもよい。
【0028】
この構成により、面発光モジュールの発光部を側方から囲む縁部に照度センサを並置しているため、光沢表面を有する太陽電池に直接は臨まないように配置することができ,外乱光の検出を低減し、誤点灯の少ない自発光型照明装置を提供することができる。
【0029】
なお、面発光モジュールは、面発光モジュールを透光性の第1および第2の電極で発光機能を有する層を挟んだ有機エレクトロルミネッセンス素子で構成しているため、背面の太陽電池への光量の減衰を抑制し、高効率の発電を実現することができる。
【0030】
また、面発光モジュールの縁部に設けられた切り欠き部に照度センサを配しているため、太陽電池表面で反射した光も、発光素子である有機エレクトロルミネッセント素子自体の光も遮断することができ、外乱なしに、外光のみを効率よく検出することができる。
【0031】
また、縁部がアルミキャストの枠状体で構成されているため、切り欠き部は遮光表面を構成しており、面発光モジュールからの光を確実に遮光することができる。
なおこの縁部はアルミニウムに限定されることなく樹脂などを用いてもよい。仮に遮光性材料で構成されていない場合は。切り欠き部に遮光膜あるいは反射性膜を形成するようにしてもよい。
【0032】
また、本発明の自発光式照明装置は、容器600と外カバーとを封止樹脂(図示せず)で気密封止して構成した気密ケースを用いて形成しているため、地面への埋設あるいは屋外での使用に際しても耐久性の高い自発光式照明装置を提供する。
【0033】
(実施の形態2)
前記実施の形態1では、面発光モジュールと太陽電池は容器内で支持されるように装着したが、図5に要部断面図を示すように面発光モジュール100と太陽電池200を透光性の接着性樹脂800で接合してもよい。ここでは、透光性の接着性樹脂800の屈折率は、それぞれ相対向する面発光モジュール100の透光性の第2電極109と、太陽電池200の第3電極204上に形成された反射防止膜205の屈折率の中間値をもつように構成する。他部については前記実施の形態1と同様に形成されるため、ここでは説明を省略する。
【0034】
この構成により、面発光モジュールと太陽電池とを近づけ、さらに界面での反射が低減されるように、相対向する表面の屈折率の中間値をもつ接着性樹脂で接合しているため、より薄型でかつ高効率の自発光式照明装置を提供することが可能となる。
【0035】
(実施の形態3)
前記実施の形態2では、面発光モジュール100と太陽電池200を透光性の接着性樹脂800で接合したが、ここでは、図6に示すように、太陽電池が面発光モジュール100を構成するエレクトロルミネッセンス素子と対向する面を、面発光モジュール100の第2電極109よりも高屈折率材料で構成した反射防止膜205をこの第2電極109に密着したことを特徴とする。他部については前記実施の形態1と同様に形成されるため、ここでは説明を省略する。
【0036】
この構成により、より薄型化をはかることができるとともに有機エレクトロルミネッセンス素子からの光を前面に導出するとともに反射防止膜表面での反射を低減することが可能となる。
【0037】
なお、前記実施の形態2および3では、太陽電池とエレクトロルミネッセンス素子は、接着剤を介してあるいは直接接合したが、支持基板上に第4電極、多結晶シリコン層、透光性の第3電極、反射防止膜を積層して太陽電池を形成した後、この上層に透光性の第2電極、発光機能層、透光性の第1電極を順次塗布形成することで、同一基板上に太陽電池及びエレクトロルミネッセンス素子を順次積層して積層構造体を形成してもよい。
【0038】
すなわち、太陽電池とエレクトロルミネッセンス素子を、積層構造をなすように、一体的に形成するもので、この構成により、より薄型化をはかることができる。
【0039】
また、前記実施の形態では、面発光モジュールとして有機エレクトロルミネッセンス素子を用いたが無機エレクトロルミネッセンス素子を用いるようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0040】
以上説明してきたように、本発明の自発光式照明装置は、自己発電型であるため電源が不要で、かつ誤動作を抑制することができ、薄型であることから、既存の壁面等に任意に連結施工可能であり、大型の壁面照明などの演出にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の実施の形態1に係る自発光式照明装置を示す断面図
【図2】本発明の実施の形態1に係る自発光式照明装置の面発光モジュールを示す図
【図3】本発明の実施の形態1に係る自発光式照明装置の照度センサおよびその取り付け部を示す図
【図4】本発明の実施の形態1に係る自発光式照明装置の要部概略断面図
【図5】本発明の実施の形態2に係る自発光式照明装置の要部概略断面図
【図6】本発明の実施の形態3に係る自発光式照明装置の要部概略断面図
【符号の説明】
【0042】
100 面発光モジュール
200 太陽電池
300 蓄電池
400 回路基板
500 照度センサ
600 容器
700 外カバー
800 接着剤

【特許請求の範囲】
【請求項1】
透光性の面発光モジュールと、
前記面発光モジュールの背面に配置される太陽電池と、
前記面発光モジュールの発光部を側方から囲む縁部に並置された照度センサと、
前記太陽電池の背面側に配設され、前記太陽電池による起電力を蓄積する蓄電池と、
前記照度センサの出力に応じて、前記蓄電池から電圧供給を行うことで前記面発光モジュールの点灯を制御する点灯制御部とを具備した自発光式照明装置。
【請求項2】
請求項1に記載の自発光式照明装置であって、
前記照度センサは、前記面発光モジュールの縁部に設けられた切り欠き部に配置され、前記面発光モジュールの発光面と同一表面上にセンサ部を具備した自発光式照明装置。
【請求項3】
請求項2に記載の自発光式照明装置であって、
前記切り欠き部は、遮光表面を構成する自発光式照明装置。
【請求項4】
請求項2に記載の自発光式照明装置であって、
前記太陽電池の前記面発光モジュールと対向する面は、透光性の第3電極上に形成された反射防止膜で構成され、
前記反射防止膜は所望の屈折率となるように、成分調整がなされた自発光式照明装置。
【請求項5】
請求項2に記載の自発光式照明装置であって、
前記面発光モジュールと前記太陽電池は、透光性の接着性樹脂で接合されており、前記接着性樹脂の屈折率が、それぞれ相対向する表面の屈折率の中間値をもつ自発光式照明装置。
【請求項6】
請求項2に記載の自発光式照明装置であって、
前記太陽電池と前記エレクトロルミネッセンス素子は、一体的に形成された自発光式照明装置。
【請求項7】
請求項1乃至6に記載の自発光式照明装置であって、
前記面発光モジュールは、透光性基板上に、透光性の第1電極と、発光機能を有する層と、透光性の第2電極とが順次積層されたエレクトロルミネッセンス素子を備えた自発光式照明装置。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれかに記載の自発光式照明装置であって、
さらに箱状の気密ケースを具備した自発光式照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−129699(P2009−129699A)
【公開日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−303421(P2007−303421)
【出願日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】