航空機座席システム
航空機座席の配置形態を新たに変更することによって、隣接乗客との接触及び干渉発生を軽減し、これによる座席の利便性を増加する航空機座席システムを提供する。本航空機座席システムは、複数の座席がフレームの上部に複数の列をなして連続して配置され、各座席が、シート部、背もたれ部及び肘掛け部を含み、1つの列における複数の座席のうちの一部の座席は、他の座席よりも予め決められた高さhだけ高く設置され、かつ予め決められた高さhだけ高く設置された座席は、他の座席よりも予め決められた距離dだけ前方に設置されることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、航空機座席システムに関し、さらに詳細には、航空機に設置される座席の配置構造を変更することによって、座席利用者の不便を軽減する航空機座席システムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、航空機座席は、限られた空間にできるだけ多数の乗客を乗せるために、多数の座席が一列に並んで配列されるが、座席の幅も狭いために、乗客に多くの不便をもたらす。
【0003】
特に、航空機座席において、ビジネス席(座席の幅/55cm)とは異なり、相対的に狭い空間を占有するエコノミー席(座席の幅/42cm)の場合、左右乗客と、膝や肩が触れるという問題があった。
【0004】
例えば、航空機の座席は、同形の複数の列が縦方向に真っ直ぐに配置されている。そのため、既存のエコノミー席の座席空間をビジネス席に変えるための空間を確保するためには、1つの列に3つの座席を1つの列に2つの座席に替えて配列し、座席の大きさを大きくするしかなかった。
【0005】
図1は、従来の一例による航空機座席システムを平面図で示したものであり、図2は、図1の航空機座席システム1を示す斜視図である。
【0006】
図1及び図2に図示されているように、各座席に肩が広い乗客が着席するとき、狭い背もたれの座席幅により、隣接座席に座った乗客と肩が互いに接触するかもしれない。
【0007】
また、このような狭い座席の幅により、隣接乗客と両膝が触れるかもしれない。従って乗客は、座席に長時間座っていると、ストレスが発生し、疲労度が増した。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、従来の航空機座席配列における問題を改善するために提案されたものであり、航空機座席の配置形態を変更することによって、隣接乗客との接触及び干渉発生を軽減して座席利用の利便性を増加する航空機座席システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、航空機座席システムであって、複数の座席がフレームの上部に複数の列をなして連続して配置され、各座席が、シート部、背もたれ部及び肘掛け部を含み、1つの列における前記複数の座席のうちの一部の座席は、他の座席よりも予め決められた高さhだけ高く設置され、かつ前記複数の座席のうちの前記他の座席よりも予め決められた高さhだけ高く設置された前記一部の座席は、前記他の座席よりも予め決められた距離dだけ前方に設置されることを特徴とする航空機座席システムを提供する。
【0010】
本発明において、前記複数の座席のうちの前記他の座席よりも前記予め決められた高さhだけ高く設置された前記一部の座席は、前記フレームから前記予め決められた高さhだけ突き出して形成された突出部の上に設置されてもよい。
【0011】
ここで、1つの列における前記複数の座席中の各座席は、同じ形状及び同じサイズを有し、1つの列における前記複数の座席のうちの前記一部の座席は、前記フレームから前記予め決められた高さhだけ突き出して形成された前記突出部の上に設置されることにより前記複数の座席のうちの前記他の座席よりも予め決められた前記高さhだけ高く設置されてもよい。
【0012】
本発明において、1つの列における前記複数の座席中の中央に配置された座席は、前記他の座席よりも予め決められた高さhだけ高く設置されると共に、前記予め決められた距離dだけ前方に設置されてもよい。
【0013】
本発明において、1つの列に3つの座席が備えられ、前記3つの座席の中央に配置された第1座席が、前記第1座席の左右に配置された第2座席よりも前記予め決められた高さhだけ高く設置されると共に前記予め決められた距離dだけ前方に形成されてもよい。
【0014】
ここで、前記第1座席は、前記フレームから予め決められた高さhだけ突き出して形成された突出部の上に設置されてもよい。
【0015】
本発明において、1つの列に4つの座席が備えられ、前記4つの座席の中央に配置された2つの第1座席が、前記第1座席の外側に配置された第2座席よりも前記予め決められた高さhだけ高く設置されると共に前記予め決められた距離dだけ前方に設置されてもよい。
【0016】
ここで、前記2つの第1座席は、前記フレームから予め決められた高さhだけ突き出して形成された突出部の上に設置されてもよい。
【0017】
本発明において、1つの列に5つの座席が備えられ、前記5つの座席の中央に配置された1つの第1座席が、前記第1座席の左右に配置された第2座席より予め決められた第1高さh1だけ高く設置されると共に、予め決められた距離d1だけ前方に設置され、前記第2座席が、前記第2座席の外側に配置された第3座席より予め決められた第2高さh2だけ高く設置されると共に予め決められた距離d2だけ前方に設置されてもよい。
【0018】
ここで、前記航空機座席システムは、前記フレームから前記第1高さh1だけ突き出して形成された第1突出部と、前記第1突出部から第2高さh2だけ突き出して形成された第2突出部とをさらに含み、前記第1座席は、前記第2突出部の上に設置され、前記第2座席は、前記第1突出部の上に設置されてもよい。
【0019】
本発明において、前記予め決められた高さhと前記予め決められた距離dは、それぞれ9cm以上25cm以下であってもよい。
【0020】
本発明において、前記突出部の側面に空間溝部が形成され、前記空間溝部内には、照明灯が配置されてもよい。
【0021】
本発明において、前記複数の座席を含む前記列が、予め決められた数だけ縦方向に繰り返し配置されてもよい。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、限られた座席空間をできるだけ広く活用することができるので、隣席乗客との接触を軽減し、エコノミー席の空間をビジネス席のような居心地のよい空間に変えることにより、乗客の利便性を増加することが可能である。
【0023】
特に、異なる高さ及び前後位置を異にする航空機座席を組み合わせた配置構造を利用することが可能なので、機内の空間の活用性を向上させることができる。
【0024】
また、フレームの突出部の両側には空間溝部が形成されるので、床の間接照明の効果が得られ、または履き物などの小さな所持品を保管することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】従来の一例による航空機座席システムの配置状態を示す平面図である。
【図2】図1の航空機座席システムを示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態による航空機座席システムを示す斜視図である。
【図4】図3の航空機座席システムの背面図である。
【図5】図3の航空機座席システムの側面図である。
【図6】図3の航空機座席システムでの着席状態を示した平面図である。
【図7】図3の航空機座席システムのフレームの断面図である。
【図8】本発明の他の一実施形態による航空機座席システムを示す斜視図である。
【図9】図8の航空機座席システムの背面図である。
【図10】本発明のさらに他の一実施形態による航空機座席システムを示す斜視図である。
【図11】図10の航空機座席システムの背面図である。
【図12】図10の航空機座席システムの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施形態について、本発明が属する技術分野で当業者が容易に実施できるように詳細に説明する。本発明は、さまざまに異なる形態で具現可能であり、ここで説明する実施形態に限定されるものではない。
【0027】
図3は、本発明の一実施形態による航空機座席システムを示す斜視図であり、図4は、図3の航空機座席システムの背面図であり、図5は、図3の航空機座席システムの側面図である。
【0028】
まず、本発明の一実施形態による航空機座席システムの座席配置構造について、図3ないし図5を介して説明すれば、次の通りである。
【0029】
一般的な航空機座席の場合、座席20,30が1つの列に3つの座席が配置され、左側窓側、右側窓側及び通路側にそれぞれ設置されるが、各座席20,30は、乗客が座るシート部21,31、乗客の背中を支える背もたれ部22,32、及び乗客の両腕を置く肘掛け部23,33からなる。
【0030】
ここで、本発明の一実施形態による航空機座席システムは、フレーム10、前記フレーム10上に配置される第1座席20、及び前記第1座席20の左右に配置される第2座席30を含む。
【0031】
このとき、本発明では、中央に位置する第1座席20の高さが、その両側の第2座席30より予め決められた高さ(一定高さ)h(約5〜25cm)だけ高い2層型の配置構造をなす。そして、このために、第1座席20が設置されたフレーム10の一部を高く突き出させた突出部11を形成する。前記高さhは、12〜15cmがさらに望ましくい。すなわち、フレーム10は、平坦部12と、平坦部12から予め決められた高さhだけ突き出して形成された突出部11とを具備し、前記突出部11上に、第1座席20が配置されることによって、第1座席20が第2座席30に比べて、予め決められた高さhだけ高く設置される。
【0032】
一方、突出部11を予め決められた高さだけ突き出して形成させると同時に、突出部11の両側には、空間溝部11aを形成させ、全体的に「T」字形にすることによって、左右に位置する第2座席30に座った乗客の足を置くことができる拡張空間が形成されるようにした。
【0033】
このような2層型配置と共に、中央に位置する第1座席20を、両側の第2座席30より予め決められた距離(一定距離)d(約5〜25cm)だけ前方に配置させる。前記距離dは、12〜15cmが適切である。
【0034】
なぜならば、前記高さh及び前記距離dが5cm未満であるならば、高さ及び距離の調節による座席の利便性向上の効果が小さく、25cmを超えれば、乗客の通行に不便さを招くので、前記高さhと距離dは、5〜25cm範囲内であることが望ましい。また、さらに望ましくは、前記高さhと前記距離dは、9cm以上25cm以内の範囲内である場合であるならば、座席の利便性向上において最適の効果が発揮される。
【0035】
従って、本実施形態での座席は、中央の第1座席20が両側の第2座席30より高い高さと共に、前方に突き出た距離を組み合わせた配置形態をなす。
【0036】
すなわち、本発明の一実施形態による航空機座席システムは、中央の第1座席20が、両側の第2座席30に比べて、予め決められた高さだけ高く形成されると共に、高く形成された中央の第1座席20が、予め決められた距離だけ前方に突き出るように形成されるのである。このような構成によって、隣接乗客と上体だけではなく、足まで重ならないように構成され、中央の座席だけではなく、左右座席いずれも、隣接乗客との接触及び干渉が軽減される。もし航空機座席が、このように構成されない場合、例えば、中央の座席ではない左右の座席が前方に突き出る場合、中央座席に着席した乗客が不便さを感じる。また、中央の座席ではない左右の座席が高く形成される場合にも、左右乗客の足が、中央座席に着席した乗客の横腹または腕に接触することになり、中央座席に着席した乗客が不便さを感じる。このような問題点を解決するために、本発明の一実施形態による航空機座席システムは、中央の第1座席20が両側の第2座席30に比べて、予め決められた高さだけ高く形成されると共に、高く形成された中央の第1座席20が、予め決められた距離だけ前方に突き出るように形成されることによって、中央の座席に着席した乗客だけではなく、両側の座席に着席した乗客の利便性までも増大する効果を得ることができる。
【0037】
さらに本発明の一実施形態による航空機座席システムは、第1座席20を第2座席30に比べて予め決められた高さhだけ高く形成するために、座席自体の設計を変更するのではなく、フレーム10の平坦部12から予め決められた高さhだけ高く突き出して形成された突出部11上に、第1座席20を設置することを特徴とする。すなわち、フレーム10を変更しないで第1座席自体を第2座席より高く形成するためには、第1座席自体の設計変更が要求されるために、フレームから予め決められた高さだけ突き出して形成された突出部11上に、第1座席20を配置することによって、第1座席20の設計変更なしに、旅行客の利便性を増大する航空機座席を提供できるのである。また、第1座席20がフレーム10から予め決められた高さだけ突き出して形成された突出部11上に設置され、第1座席20に座った乗客が着席した状態で、両足を突出部11上に載せることができるので、他の座席に座った乗客と同様に、居心地のよい座り心地を感じることができるという効果がある。
【0038】
これまでは、本実施形態の図面では、中央側第1座席20の1つだけが高くかつ前方に突き出た形態に図示されているが、これに限定されるものではなく、2つ以上の座席が高くかつ前方に突き出てもよい。これについては後述する。
【0039】
このような配置構造をなす本発明の航空機座席の設置による作用効果について以下に説明する。
【0040】
図6は、図3の航空機座席システムでの着席状態を示した平面図であり、中央部の第1座席20に着席した乗客と、左右両側の第2座席30に着席した乗客との身体的接触が減少したところを確認することができる。すなわち、第1座席20と第2座席30との高低の差、及び第1座席20が前方に配置されることにより、膝を広げて座るとき、膝が互いに接触しないように上下に交差し、また肩がずれて配置されることによって、接触部位がなくなることを確認することができる。
【0041】
言い換えれば、図6のAで表示された部分は、膝が交差する部位であり、Bで表示された部分は、肩がずれて配置された様子を示したものであり、本発明によれば、図1に図示された従来のエコノミー席での膝が重なる部分a、及び肩が重なる部分bがあって不便であったという問題が解消されたことを確認することができる。
【0042】
すなわち、座席20,30に着席するとき、中央部の第1座席20に着席した乗客は、左右両側の第2座席30に着席した乗客より予め決められた高さhだけ高く配置されると共に、予め決められた距離dだけ前方に配置されることによって、前述の身体接触が防止されるのである。
【0043】
特に、左右両側の第2座席30に着席した乗客の場合は、突出部11の壁面に形成された空間溝部11aの空間を活用することができることによって、履き物を入れる空間が広く確保され、さらに居心地のよい着席状態を享受することが可能である。
【0044】
また、長時間の旅行時には、履き物を脱いで、前記空間溝部11aに入れることによって、収納空間としての活用も可能になる。
【0045】
従って、本発明の技術による座席配置がなされれば、隣席に着席した乗客と肩及び膝だけではなく、履き物の接触までも防止できる効果が得られる。
【0046】
一方、図7は、図3の航空機座席システムのフレームの断面図であり、空間溝部11aに照明灯13を設置した状態を示したものである。すなわち、図示されているように、照明灯13を一定間隔で設置すれば、フレーム10で反射がなされ、床を含む室内間接照明の効果が得られる。
【0047】
図8は、本発明の他の一実施形態による航空機座席システムを示す斜視図であり、図9は、図8の航空機座席システムの背面図である。図8及び図9を参照すれば、本発明の他の一実施形態による航空機座席システムは、フレーム110、前記フレーム110上に配置される2つの第1座席120、及び前記第1座席120の左右に配置される第2座席130を含む。本実施形態では、1つの列に配置される座席が4つである点で、前述の実施形態と区別される。
【0048】
この場合、フレーム110の一部を高く突き出して形成された突出部111上に、2つの第1座席120が配置され、平坦部112上に、2つの第2座席130が配置される。ここで、平坦部112から予め決められた高さhだけ高く突き出して形成された突出部111上に、2つの第1座席120が配置されることによって、第1座席120が第2座席130に比べて、予め決められた高さhだけ高く設置されるのである。併せて、中央に位置する第1座席120を、両側の第2座席130より前方に予め決められた距離dだけ前進した位置に配置する。
【0049】
このような本発明の他の一実施形態による航空機座席システムによって、着席時に、隣席乗客との接触を軽減し、旅行客の利便性を増大する効果を得ることができる。
【0050】
図10は、本発明のさらに他の一実施形態による航空機座席システムを示す斜視図であり、図11は、図10の航空機座席システムの背面図であり、図12は、図10の航空機座席システムの側面図である。
【0051】
図10、図11及び図12を参照すれば、本発明のさらに他の一実施形態による航空機座席システムは、第1突出部211と第2突出部212とを含むフレーム210、5つの座席において、真ん中に配置された第1座席220、前記第1座席220の左右に配置される第2座席230、及び前記第2座席230の外側に配置された第3座席240を含む。本実施形態では、1つの列に配置される座席が5つである点で、前述の実施形態と区別される。
【0052】
この場合、フレーム210は、平坦部213、平坦部213の一部を突き出させて形成された第1突出部211、及び前記第1突出部211上に突き出して形成された第2突出部212を含む。このとき、第2突出部212上には、第1座席220が配置され、第1突出部211上には、2つの第2座席230が配置され、平坦部213上には、2つの第3座席240が配置される。
【0053】
ここで、平坦部213から予め決められた高さh1だけ突き出して形成された第1突出部211上に、2つの第2座席230が配置されることによって、第2座席230が第3座席240に比べて予め決められた高さh1だけ高く設置される。このとき、第2座席230を、両側の第3座席240より前方に予め決められた距離d1だけ前進した位置に配置する。
【0054】
また、第1突出部211から予め決められた高さh2だけ突き出して形成された第2突出部212上に、第1座席220が配置されることによって、第1座席220が第2座席230に比べて、予め決められた高さh2だけ高く設置される。このとき、第1座席220を両側の第2座席230より前方に予め決められた距離d2だけ前進した位置に配置する。
【0055】
このような本発明のさらに他の一実施形態による航空機座席システムによって、着席時に隣席乗客との接触を低減し、旅行客の利便性を増大する効果を得ることができる。
【0056】
以上、本発明の特定の実施形態について説明し、かつ図示したが、本発明の座席配置構造が当業者によって多様に変形されて実施可能であることは自明である。例えば、前記実施形態では、1つの列に座席が3つ、4つ及び5つの配置形態の座席を対象に説明したが、本発明は、5つを超える座席が配置された大型航空機にも適用可能である。
【0057】
従って、このような変形された実施形態は、本発明の技術的思想や範囲から別個のものと理解されるものではなく、このような変形された実施形態は、本発明の特許請求の範囲内に含まれるものであるとしなければないのである。
【産業上の利用可能性】
【0058】
本発明の航空機座席システムは、例えば、航空機関連分野の技術分野に効果的に適用可能である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、航空機座席システムに関し、さらに詳細には、航空機に設置される座席の配置構造を変更することによって、座席利用者の不便を軽減する航空機座席システムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、航空機座席は、限られた空間にできるだけ多数の乗客を乗せるために、多数の座席が一列に並んで配列されるが、座席の幅も狭いために、乗客に多くの不便をもたらす。
【0003】
特に、航空機座席において、ビジネス席(座席の幅/55cm)とは異なり、相対的に狭い空間を占有するエコノミー席(座席の幅/42cm)の場合、左右乗客と、膝や肩が触れるという問題があった。
【0004】
例えば、航空機の座席は、同形の複数の列が縦方向に真っ直ぐに配置されている。そのため、既存のエコノミー席の座席空間をビジネス席に変えるための空間を確保するためには、1つの列に3つの座席を1つの列に2つの座席に替えて配列し、座席の大きさを大きくするしかなかった。
【0005】
図1は、従来の一例による航空機座席システムを平面図で示したものであり、図2は、図1の航空機座席システム1を示す斜視図である。
【0006】
図1及び図2に図示されているように、各座席に肩が広い乗客が着席するとき、狭い背もたれの座席幅により、隣接座席に座った乗客と肩が互いに接触するかもしれない。
【0007】
また、このような狭い座席の幅により、隣接乗客と両膝が触れるかもしれない。従って乗客は、座席に長時間座っていると、ストレスが発生し、疲労度が増した。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、従来の航空機座席配列における問題を改善するために提案されたものであり、航空機座席の配置形態を変更することによって、隣接乗客との接触及び干渉発生を軽減して座席利用の利便性を増加する航空機座席システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、航空機座席システムであって、複数の座席がフレームの上部に複数の列をなして連続して配置され、各座席が、シート部、背もたれ部及び肘掛け部を含み、1つの列における前記複数の座席のうちの一部の座席は、他の座席よりも予め決められた高さhだけ高く設置され、かつ前記複数の座席のうちの前記他の座席よりも予め決められた高さhだけ高く設置された前記一部の座席は、前記他の座席よりも予め決められた距離dだけ前方に設置されることを特徴とする航空機座席システムを提供する。
【0010】
本発明において、前記複数の座席のうちの前記他の座席よりも前記予め決められた高さhだけ高く設置された前記一部の座席は、前記フレームから前記予め決められた高さhだけ突き出して形成された突出部の上に設置されてもよい。
【0011】
ここで、1つの列における前記複数の座席中の各座席は、同じ形状及び同じサイズを有し、1つの列における前記複数の座席のうちの前記一部の座席は、前記フレームから前記予め決められた高さhだけ突き出して形成された前記突出部の上に設置されることにより前記複数の座席のうちの前記他の座席よりも予め決められた前記高さhだけ高く設置されてもよい。
【0012】
本発明において、1つの列における前記複数の座席中の中央に配置された座席は、前記他の座席よりも予め決められた高さhだけ高く設置されると共に、前記予め決められた距離dだけ前方に設置されてもよい。
【0013】
本発明において、1つの列に3つの座席が備えられ、前記3つの座席の中央に配置された第1座席が、前記第1座席の左右に配置された第2座席よりも前記予め決められた高さhだけ高く設置されると共に前記予め決められた距離dだけ前方に形成されてもよい。
【0014】
ここで、前記第1座席は、前記フレームから予め決められた高さhだけ突き出して形成された突出部の上に設置されてもよい。
【0015】
本発明において、1つの列に4つの座席が備えられ、前記4つの座席の中央に配置された2つの第1座席が、前記第1座席の外側に配置された第2座席よりも前記予め決められた高さhだけ高く設置されると共に前記予め決められた距離dだけ前方に設置されてもよい。
【0016】
ここで、前記2つの第1座席は、前記フレームから予め決められた高さhだけ突き出して形成された突出部の上に設置されてもよい。
【0017】
本発明において、1つの列に5つの座席が備えられ、前記5つの座席の中央に配置された1つの第1座席が、前記第1座席の左右に配置された第2座席より予め決められた第1高さh1だけ高く設置されると共に、予め決められた距離d1だけ前方に設置され、前記第2座席が、前記第2座席の外側に配置された第3座席より予め決められた第2高さh2だけ高く設置されると共に予め決められた距離d2だけ前方に設置されてもよい。
【0018】
ここで、前記航空機座席システムは、前記フレームから前記第1高さh1だけ突き出して形成された第1突出部と、前記第1突出部から第2高さh2だけ突き出して形成された第2突出部とをさらに含み、前記第1座席は、前記第2突出部の上に設置され、前記第2座席は、前記第1突出部の上に設置されてもよい。
【0019】
本発明において、前記予め決められた高さhと前記予め決められた距離dは、それぞれ9cm以上25cm以下であってもよい。
【0020】
本発明において、前記突出部の側面に空間溝部が形成され、前記空間溝部内には、照明灯が配置されてもよい。
【0021】
本発明において、前記複数の座席を含む前記列が、予め決められた数だけ縦方向に繰り返し配置されてもよい。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、限られた座席空間をできるだけ広く活用することができるので、隣席乗客との接触を軽減し、エコノミー席の空間をビジネス席のような居心地のよい空間に変えることにより、乗客の利便性を増加することが可能である。
【0023】
特に、異なる高さ及び前後位置を異にする航空機座席を組み合わせた配置構造を利用することが可能なので、機内の空間の活用性を向上させることができる。
【0024】
また、フレームの突出部の両側には空間溝部が形成されるので、床の間接照明の効果が得られ、または履き物などの小さな所持品を保管することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】従来の一例による航空機座席システムの配置状態を示す平面図である。
【図2】図1の航空機座席システムを示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態による航空機座席システムを示す斜視図である。
【図4】図3の航空機座席システムの背面図である。
【図5】図3の航空機座席システムの側面図である。
【図6】図3の航空機座席システムでの着席状態を示した平面図である。
【図7】図3の航空機座席システムのフレームの断面図である。
【図8】本発明の他の一実施形態による航空機座席システムを示す斜視図である。
【図9】図8の航空機座席システムの背面図である。
【図10】本発明のさらに他の一実施形態による航空機座席システムを示す斜視図である。
【図11】図10の航空機座席システムの背面図である。
【図12】図10の航空機座席システムの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施形態について、本発明が属する技術分野で当業者が容易に実施できるように詳細に説明する。本発明は、さまざまに異なる形態で具現可能であり、ここで説明する実施形態に限定されるものではない。
【0027】
図3は、本発明の一実施形態による航空機座席システムを示す斜視図であり、図4は、図3の航空機座席システムの背面図であり、図5は、図3の航空機座席システムの側面図である。
【0028】
まず、本発明の一実施形態による航空機座席システムの座席配置構造について、図3ないし図5を介して説明すれば、次の通りである。
【0029】
一般的な航空機座席の場合、座席20,30が1つの列に3つの座席が配置され、左側窓側、右側窓側及び通路側にそれぞれ設置されるが、各座席20,30は、乗客が座るシート部21,31、乗客の背中を支える背もたれ部22,32、及び乗客の両腕を置く肘掛け部23,33からなる。
【0030】
ここで、本発明の一実施形態による航空機座席システムは、フレーム10、前記フレーム10上に配置される第1座席20、及び前記第1座席20の左右に配置される第2座席30を含む。
【0031】
このとき、本発明では、中央に位置する第1座席20の高さが、その両側の第2座席30より予め決められた高さ(一定高さ)h(約5〜25cm)だけ高い2層型の配置構造をなす。そして、このために、第1座席20が設置されたフレーム10の一部を高く突き出させた突出部11を形成する。前記高さhは、12〜15cmがさらに望ましくい。すなわち、フレーム10は、平坦部12と、平坦部12から予め決められた高さhだけ突き出して形成された突出部11とを具備し、前記突出部11上に、第1座席20が配置されることによって、第1座席20が第2座席30に比べて、予め決められた高さhだけ高く設置される。
【0032】
一方、突出部11を予め決められた高さだけ突き出して形成させると同時に、突出部11の両側には、空間溝部11aを形成させ、全体的に「T」字形にすることによって、左右に位置する第2座席30に座った乗客の足を置くことができる拡張空間が形成されるようにした。
【0033】
このような2層型配置と共に、中央に位置する第1座席20を、両側の第2座席30より予め決められた距離(一定距離)d(約5〜25cm)だけ前方に配置させる。前記距離dは、12〜15cmが適切である。
【0034】
なぜならば、前記高さh及び前記距離dが5cm未満であるならば、高さ及び距離の調節による座席の利便性向上の効果が小さく、25cmを超えれば、乗客の通行に不便さを招くので、前記高さhと距離dは、5〜25cm範囲内であることが望ましい。また、さらに望ましくは、前記高さhと前記距離dは、9cm以上25cm以内の範囲内である場合であるならば、座席の利便性向上において最適の効果が発揮される。
【0035】
従って、本実施形態での座席は、中央の第1座席20が両側の第2座席30より高い高さと共に、前方に突き出た距離を組み合わせた配置形態をなす。
【0036】
すなわち、本発明の一実施形態による航空機座席システムは、中央の第1座席20が、両側の第2座席30に比べて、予め決められた高さだけ高く形成されると共に、高く形成された中央の第1座席20が、予め決められた距離だけ前方に突き出るように形成されるのである。このような構成によって、隣接乗客と上体だけではなく、足まで重ならないように構成され、中央の座席だけではなく、左右座席いずれも、隣接乗客との接触及び干渉が軽減される。もし航空機座席が、このように構成されない場合、例えば、中央の座席ではない左右の座席が前方に突き出る場合、中央座席に着席した乗客が不便さを感じる。また、中央の座席ではない左右の座席が高く形成される場合にも、左右乗客の足が、中央座席に着席した乗客の横腹または腕に接触することになり、中央座席に着席した乗客が不便さを感じる。このような問題点を解決するために、本発明の一実施形態による航空機座席システムは、中央の第1座席20が両側の第2座席30に比べて、予め決められた高さだけ高く形成されると共に、高く形成された中央の第1座席20が、予め決められた距離だけ前方に突き出るように形成されることによって、中央の座席に着席した乗客だけではなく、両側の座席に着席した乗客の利便性までも増大する効果を得ることができる。
【0037】
さらに本発明の一実施形態による航空機座席システムは、第1座席20を第2座席30に比べて予め決められた高さhだけ高く形成するために、座席自体の設計を変更するのではなく、フレーム10の平坦部12から予め決められた高さhだけ高く突き出して形成された突出部11上に、第1座席20を設置することを特徴とする。すなわち、フレーム10を変更しないで第1座席自体を第2座席より高く形成するためには、第1座席自体の設計変更が要求されるために、フレームから予め決められた高さだけ突き出して形成された突出部11上に、第1座席20を配置することによって、第1座席20の設計変更なしに、旅行客の利便性を増大する航空機座席を提供できるのである。また、第1座席20がフレーム10から予め決められた高さだけ突き出して形成された突出部11上に設置され、第1座席20に座った乗客が着席した状態で、両足を突出部11上に載せることができるので、他の座席に座った乗客と同様に、居心地のよい座り心地を感じることができるという効果がある。
【0038】
これまでは、本実施形態の図面では、中央側第1座席20の1つだけが高くかつ前方に突き出た形態に図示されているが、これに限定されるものではなく、2つ以上の座席が高くかつ前方に突き出てもよい。これについては後述する。
【0039】
このような配置構造をなす本発明の航空機座席の設置による作用効果について以下に説明する。
【0040】
図6は、図3の航空機座席システムでの着席状態を示した平面図であり、中央部の第1座席20に着席した乗客と、左右両側の第2座席30に着席した乗客との身体的接触が減少したところを確認することができる。すなわち、第1座席20と第2座席30との高低の差、及び第1座席20が前方に配置されることにより、膝を広げて座るとき、膝が互いに接触しないように上下に交差し、また肩がずれて配置されることによって、接触部位がなくなることを確認することができる。
【0041】
言い換えれば、図6のAで表示された部分は、膝が交差する部位であり、Bで表示された部分は、肩がずれて配置された様子を示したものであり、本発明によれば、図1に図示された従来のエコノミー席での膝が重なる部分a、及び肩が重なる部分bがあって不便であったという問題が解消されたことを確認することができる。
【0042】
すなわち、座席20,30に着席するとき、中央部の第1座席20に着席した乗客は、左右両側の第2座席30に着席した乗客より予め決められた高さhだけ高く配置されると共に、予め決められた距離dだけ前方に配置されることによって、前述の身体接触が防止されるのである。
【0043】
特に、左右両側の第2座席30に着席した乗客の場合は、突出部11の壁面に形成された空間溝部11aの空間を活用することができることによって、履き物を入れる空間が広く確保され、さらに居心地のよい着席状態を享受することが可能である。
【0044】
また、長時間の旅行時には、履き物を脱いで、前記空間溝部11aに入れることによって、収納空間としての活用も可能になる。
【0045】
従って、本発明の技術による座席配置がなされれば、隣席に着席した乗客と肩及び膝だけではなく、履き物の接触までも防止できる効果が得られる。
【0046】
一方、図7は、図3の航空機座席システムのフレームの断面図であり、空間溝部11aに照明灯13を設置した状態を示したものである。すなわち、図示されているように、照明灯13を一定間隔で設置すれば、フレーム10で反射がなされ、床を含む室内間接照明の効果が得られる。
【0047】
図8は、本発明の他の一実施形態による航空機座席システムを示す斜視図であり、図9は、図8の航空機座席システムの背面図である。図8及び図9を参照すれば、本発明の他の一実施形態による航空機座席システムは、フレーム110、前記フレーム110上に配置される2つの第1座席120、及び前記第1座席120の左右に配置される第2座席130を含む。本実施形態では、1つの列に配置される座席が4つである点で、前述の実施形態と区別される。
【0048】
この場合、フレーム110の一部を高く突き出して形成された突出部111上に、2つの第1座席120が配置され、平坦部112上に、2つの第2座席130が配置される。ここで、平坦部112から予め決められた高さhだけ高く突き出して形成された突出部111上に、2つの第1座席120が配置されることによって、第1座席120が第2座席130に比べて、予め決められた高さhだけ高く設置されるのである。併せて、中央に位置する第1座席120を、両側の第2座席130より前方に予め決められた距離dだけ前進した位置に配置する。
【0049】
このような本発明の他の一実施形態による航空機座席システムによって、着席時に、隣席乗客との接触を軽減し、旅行客の利便性を増大する効果を得ることができる。
【0050】
図10は、本発明のさらに他の一実施形態による航空機座席システムを示す斜視図であり、図11は、図10の航空機座席システムの背面図であり、図12は、図10の航空機座席システムの側面図である。
【0051】
図10、図11及び図12を参照すれば、本発明のさらに他の一実施形態による航空機座席システムは、第1突出部211と第2突出部212とを含むフレーム210、5つの座席において、真ん中に配置された第1座席220、前記第1座席220の左右に配置される第2座席230、及び前記第2座席230の外側に配置された第3座席240を含む。本実施形態では、1つの列に配置される座席が5つである点で、前述の実施形態と区別される。
【0052】
この場合、フレーム210は、平坦部213、平坦部213の一部を突き出させて形成された第1突出部211、及び前記第1突出部211上に突き出して形成された第2突出部212を含む。このとき、第2突出部212上には、第1座席220が配置され、第1突出部211上には、2つの第2座席230が配置され、平坦部213上には、2つの第3座席240が配置される。
【0053】
ここで、平坦部213から予め決められた高さh1だけ突き出して形成された第1突出部211上に、2つの第2座席230が配置されることによって、第2座席230が第3座席240に比べて予め決められた高さh1だけ高く設置される。このとき、第2座席230を、両側の第3座席240より前方に予め決められた距離d1だけ前進した位置に配置する。
【0054】
また、第1突出部211から予め決められた高さh2だけ突き出して形成された第2突出部212上に、第1座席220が配置されることによって、第1座席220が第2座席230に比べて、予め決められた高さh2だけ高く設置される。このとき、第1座席220を両側の第2座席230より前方に予め決められた距離d2だけ前進した位置に配置する。
【0055】
このような本発明のさらに他の一実施形態による航空機座席システムによって、着席時に隣席乗客との接触を低減し、旅行客の利便性を増大する効果を得ることができる。
【0056】
以上、本発明の特定の実施形態について説明し、かつ図示したが、本発明の座席配置構造が当業者によって多様に変形されて実施可能であることは自明である。例えば、前記実施形態では、1つの列に座席が3つ、4つ及び5つの配置形態の座席を対象に説明したが、本発明は、5つを超える座席が配置された大型航空機にも適用可能である。
【0057】
従って、このような変形された実施形態は、本発明の技術的思想や範囲から別個のものと理解されるものではなく、このような変形された実施形態は、本発明の特許請求の範囲内に含まれるものであるとしなければないのである。
【産業上の利用可能性】
【0058】
本発明の航空機座席システムは、例えば、航空機関連分野の技術分野に効果的に適用可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
航空機座席システムであって、
複数の座席がフレームの上部に複数の列をなして連続して配置され、
各座席が、シート部、背もたれ部及び肘掛け部を含み、
1つの列における前記複数の座席のうちの一部の座席は、他の座席よりも予め決められた高さhだけ高く設置され、かつ前記複数の座席のうちの前記他の座席よりも予め決められた高さhだけ高く設置された前記一部の座席は、前記他の座席よりも予め決められた距離dだけ前方に設置されることを特徴とする航空機座席システム。
【請求項2】
前記複数の座席のうちの前記他の座席よりも前記予め決められた高さhだけ高く設置された前記一部の座席は、前記フレームから前記予め決められた高さhだけ突き出して形成された突出部の上に設置されることを特徴とする請求項1に記載の航空機座席システム。
【請求項3】
1つの列における前記複数の座席中の各座席は、同じ形状及び同じサイズを有し、
1つの列における前記複数の座席のうちの前記一部の座席は、前記フレームから前記予め決められた高さhだけ突き出して形成された前記突出部の上に設置されることにより前記複数の座席のうちの前記他の座席よりも予め決められた前記高さhだけ高く設置されることを特徴とする請求項2に記載の航空機座席システム。
【請求項4】
1つの列における前記複数の座席中の中央に配置された座席は、前記他の座席よりも前記予め決められた高さhだけ高く設置されると共に前記予め決められた距離dだけ前方に設置されることを特徴とする請求項1に記載の航空機座席システム。
【請求項5】
1つの列に3つの座席が備えられ、
前記3つの座席の中央に配置された第1座席が、前記第1座席の左右に配置された第2座席よりも前記予め決められた高さhだけ高く設置されると共に前記予め決められた距離dだけ前方に形成されることを特徴とする請求項1に記載の航空機座席システム。
【請求項6】
前記第1座席は、前記フレームから前記予め決められた高さhだけ突き出して形成された突出部の上に設置されることを特徴とする請求項5に記載の航空機座席システム。
【請求項7】
1つの列に4つの座席が備えられ、
前記4つの座席の中央に配置された2つの第1座席が、前記第1座席の外側に配置された2つの第2座席よりも前記予め決められた高さhだけ高く設置されると共に前記予め決められた距離dだけ前方に設置されることを特徴とする請求項1に記載の航空機座席システム。
【請求項8】
前記2つの第1座席は、前記フレームから前記予め決められた高さhだけ突き出して形成された突出部の上に設置されることを特徴とする請求項7に記載の航空機座席システム。
【請求項9】
1つの列に5つの座席が備えられ、
前記5つの座席の中央に配置された1つの第1座席が、前記第1座席の左右に配置された第2座席よりも予め決められた第1高さh1だけ高く設置されると共に予め決められた距離d1だけ前方に設置され、
前記第2座席が、前記第2座席の外側に配置された第3座席よりも予め決められた第2高さh2だけ高く設置されると共に、予め決められた距離d2だけ前方に設置されることを特徴とする請求項1に記載の航空機座席システム。
【請求項10】
前記航空機座席システムは、前記フレームから前記第1高さh1だけ突き出して形成された第1突出部と、前記第1突出部から前記第2高さh2だけ突き出して形成された第2突出部をさらに含み、
前記第1座席は、前記第2突出部の上に設置され、前記第2座席は、前記第1突出部の上に設置されることを特徴とする請求項9に記載の航空機座席システム。
【請求項11】
前記予め決められた高さhと前記予め決められた距離dは、それぞれ9cm以上25cm以下であることを特徴とする請求項1に記載の航空機座席システム。
【請求項12】
前記突出部の側面に空間溝部が形成され、前記空間溝部内には、照明灯が配置されることを特徴とする請求項2に記載の航空機座席システム。
【請求項13】
前記複数の座席を含む前記列が、予め決められた数だけ縦方向に繰り返し配置されることを特徴とする請求項1に記載の航空機座席システム。
【請求項1】
航空機座席システムであって、
複数の座席がフレームの上部に複数の列をなして連続して配置され、
各座席が、シート部、背もたれ部及び肘掛け部を含み、
1つの列における前記複数の座席のうちの一部の座席は、他の座席よりも予め決められた高さhだけ高く設置され、かつ前記複数の座席のうちの前記他の座席よりも予め決められた高さhだけ高く設置された前記一部の座席は、前記他の座席よりも予め決められた距離dだけ前方に設置されることを特徴とする航空機座席システム。
【請求項2】
前記複数の座席のうちの前記他の座席よりも前記予め決められた高さhだけ高く設置された前記一部の座席は、前記フレームから前記予め決められた高さhだけ突き出して形成された突出部の上に設置されることを特徴とする請求項1に記載の航空機座席システム。
【請求項3】
1つの列における前記複数の座席中の各座席は、同じ形状及び同じサイズを有し、
1つの列における前記複数の座席のうちの前記一部の座席は、前記フレームから前記予め決められた高さhだけ突き出して形成された前記突出部の上に設置されることにより前記複数の座席のうちの前記他の座席よりも予め決められた前記高さhだけ高く設置されることを特徴とする請求項2に記載の航空機座席システム。
【請求項4】
1つの列における前記複数の座席中の中央に配置された座席は、前記他の座席よりも前記予め決められた高さhだけ高く設置されると共に前記予め決められた距離dだけ前方に設置されることを特徴とする請求項1に記載の航空機座席システム。
【請求項5】
1つの列に3つの座席が備えられ、
前記3つの座席の中央に配置された第1座席が、前記第1座席の左右に配置された第2座席よりも前記予め決められた高さhだけ高く設置されると共に前記予め決められた距離dだけ前方に形成されることを特徴とする請求項1に記載の航空機座席システム。
【請求項6】
前記第1座席は、前記フレームから前記予め決められた高さhだけ突き出して形成された突出部の上に設置されることを特徴とする請求項5に記載の航空機座席システム。
【請求項7】
1つの列に4つの座席が備えられ、
前記4つの座席の中央に配置された2つの第1座席が、前記第1座席の外側に配置された2つの第2座席よりも前記予め決められた高さhだけ高く設置されると共に前記予め決められた距離dだけ前方に設置されることを特徴とする請求項1に記載の航空機座席システム。
【請求項8】
前記2つの第1座席は、前記フレームから前記予め決められた高さhだけ突き出して形成された突出部の上に設置されることを特徴とする請求項7に記載の航空機座席システム。
【請求項9】
1つの列に5つの座席が備えられ、
前記5つの座席の中央に配置された1つの第1座席が、前記第1座席の左右に配置された第2座席よりも予め決められた第1高さh1だけ高く設置されると共に予め決められた距離d1だけ前方に設置され、
前記第2座席が、前記第2座席の外側に配置された第3座席よりも予め決められた第2高さh2だけ高く設置されると共に、予め決められた距離d2だけ前方に設置されることを特徴とする請求項1に記載の航空機座席システム。
【請求項10】
前記航空機座席システムは、前記フレームから前記第1高さh1だけ突き出して形成された第1突出部と、前記第1突出部から前記第2高さh2だけ突き出して形成された第2突出部をさらに含み、
前記第1座席は、前記第2突出部の上に設置され、前記第2座席は、前記第1突出部の上に設置されることを特徴とする請求項9に記載の航空機座席システム。
【請求項11】
前記予め決められた高さhと前記予め決められた距離dは、それぞれ9cm以上25cm以下であることを特徴とする請求項1に記載の航空機座席システム。
【請求項12】
前記突出部の側面に空間溝部が形成され、前記空間溝部内には、照明灯が配置されることを特徴とする請求項2に記載の航空機座席システム。
【請求項13】
前記複数の座席を含む前記列が、予め決められた数だけ縦方向に繰り返し配置されることを特徴とする請求項1に記載の航空機座席システム。
【図1】
【図2】
【図4】
【図6】
【図7】
【図9】
【図11】
【図3】
【図5】
【図8】
【図10】
【図12】
【図2】
【図4】
【図6】
【図7】
【図9】
【図11】
【図3】
【図5】
【図8】
【図10】
【図12】
【公表番号】特表2013−515648(P2013−515648A)
【公表日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−546982(P2012−546982)
【出願日】平成22年10月29日(2010.10.29)
【国際出願番号】PCT/KR2010/007565
【国際公開番号】WO2011/081289
【国際公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【出願人】(512172165)
【氏名又は名称原語表記】KIM, Jong Jin
【住所又は居所原語表記】107−1304, Hanshin Apt., Yangpyeongdong 5−ga 76, Yeongdeungpo−gu, Seoul 150−751, Republic of Korea
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年10月29日(2010.10.29)
【国際出願番号】PCT/KR2010/007565
【国際公開番号】WO2011/081289
【国際公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【出願人】(512172165)
【氏名又は名称原語表記】KIM, Jong Jin
【住所又は居所原語表記】107−1304, Hanshin Apt., Yangpyeongdong 5−ga 76, Yeongdeungpo−gu, Seoul 150−751, Republic of Korea
【Fターム(参考)】
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