説明

艶消しフィルム

【課題】
単純な構成であるにも係わらず、非常に容易な手法により入射光を乱反射するだけでなく、その効果が持続する断面構成を備えた、金属光沢を保ちつつも艶消し状態とすることで高級意匠感を呈出することを可能とした、艶消しフィルムを提供する。
【解決手段】
高分子樹脂よりなる基材フィルムの表面に、少なくとも樹脂による樹脂層を積層してなるフィルムにおいて、樹脂を積層する際に、予め充填材を樹脂に含有させてなる構成を有してなるが、さらに充填材の平均粒径yと前記樹脂層の厚さxとの関係が、y=ax(但し1.0<a≦1.5である。)、を満たすものである構成を有してなる艶消しフィルムとした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は艶消しフィルムに関するものであって、具体的には、例えば冷蔵庫やシステムキッチン等に用いる化粧板の表面に貼着することにより高級意匠感を演出するために用いる艶消しフィルムに関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、いわゆる白物家電と呼ばれる冷蔵庫等の水回り商品や、システムキッチン等の外観を工夫して、商品の重厚感や高級感を呈することが行われている。中でも、商品の表面をいわゆる艶消し状とした外観を与えることは、優れた意匠性を備えたものとして、特に高級感を演出するために行われている。
【0003】
そこで、従来より商品の外板となる金属板や樹脂板等の板材表面に対してこのような外観を呈するような処理が行われている。例えば直接その表面にいわゆるヘアラインと呼ばれる無数の極細線を刻み込むことにより、艶消し処理が行われている。
【0004】
しかし板材の表面に直接ヘアラインを刻み込む場合、その処理に手間がかかるので、必ずしも好適な方法とは言えない。また板材の表面に対してこのような艶消し処理を施そうとすると、板材表面に直接ヘアラインを刻み込むことになるが、ヘアラインを刻み込むことは即ち板材表面に傷を入れることであり、この傷を原因として板材が劣化する可能性が十分にありるので、やはり好ましい万全の方法とは言えない。
【0005】
そこで、予め艶消し処理を施した艶消しフィルムを用意しておき、これを金属板や樹脂板の表面に貼着することにより同様の効果を得ようとする方法が実際に実施されている。
【0006】
これにつきさらに説明すると、まず最初に、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム等の高分子樹脂フィルムの表面に樹脂や金属等を積層し、次いでこの積層物の表面に対して艶消し処理を施して艶消しフィルムとし、これを金属板や樹脂板等の表面に貼着することにより、表面が艶消し処理された板材を得るのである。そして得られた板材を、例えば冷蔵庫等の化粧板として用いるのである。
【0007】
このような目的に利用される艶消しフィルムとして、例えば特許文献1に記載の発明では、少なくとも片面を粗面化してなる基材フィルムの一方に金属蒸着層を有し、他面を印刷適性を好適なものとするためのオキサゾリン基変性樹脂を主成分とする易接着層を有した構成を備えた、金属光沢を備えた艶消しフィルムが開示されている。このように、平滑な面であれば均一に入射した入射光は均一に反射するが、平滑な面に対して無数の微細な凹凸やスジ状の傷を刻み込むことによってランダムな表面となった表面に均一に入射した入射光は乱反射してしまうことにより、外観上金属光沢を保ったまま艶消しがなされたように見えるのである。
【0008】
【特許文献1】特開2001−328207号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしこの特許文献1に記載の艶消しフィルムであれば、基材フィルムの少なくとも片面に対して何らかの方法によりこれを傷つけることにより粗面化することが必須であるため、基材フィルムの当初より備えていた物理的特性等が損なわれる可能性が非常に高い。つまり、無数の傷を付けるのであれば、基材フィルムに傷が入れられることとなり、その傷を原因として金属蒸着層を蒸着中に、又はこれを板材に用いた時に、容易に基材フィルムが破れたりすることがあり得るので、十分に効果的な手法であるとは言えない。またその他、粗面化の為の様々な方法が提案されているが、いずれにせよ基材フィルムに対して何らかの手法により直接これを処理、加工することになるため、基材フィルムの性質が劣化することは避けられない。
【0010】
そこで、基材フィルムではなく、これに例えば金属蒸着層等のように何らかの物質を積層し、その積層物の表面を何らかの手法で艶消し状態とすることが考えられるが、従来提案されている方法であれば、やはり積層物の表面に対して直接何らかの手法により傷を入れることとなり、そのため積層物の傷みが早まってしまう、傷の部分から劣化してしまう、長期使用に際しては傷を生じた部分が摩耗により平滑なものとなってしまい効果が消滅してしまう、等の問題は解消されていなかった。また前述したように、例えば冷蔵庫等のいわゆる白物家電に従来の艶消しフィルムを用いた場合、これに洗剤や酢や、アルカリ性のものが従来の艶消しフィルムの表面にかかってしまった場合、その部分が白化してしまいやすかったので、市場要望としてこのような場合でも白化しない艶消しフィルムの実現が望まれていた。
【0011】
本発明はこのような問題点に鑑みて為されたものであり、その目的は、単純な構成であるにも係わらず、非常に容易な手法により入射光を乱反射するだけでなく、その効果が持続する断面構成を備えた、金属光沢を保ちつつも艶消し状態とすることで高級意匠感を呈出することを可能とした、艶消しフィルムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するため、本願発明の請求項1に記載の発明は、高分子樹脂よりなる基材フィルムの表面に、少なくとも樹脂による樹脂層を積層してなるフィルムにおいて、前記樹脂を積層する際に、予め充填材を樹脂に含有させてなる、艶消しフィルムであって、前記充填材の平均粒径yと前記樹脂層の厚さxとの関係が、y=ax(但し1.0<a≦1.5である)、で示されること、を特徴とする。
【0013】
本願発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の艶消しフィルムにおいて、前記充填材として無機物フィラー又は有機物フィラーの何れか若しくは両方を用いること、を特徴とする。
【0014】
本願発明の請求項3に記載のフィルムは、請求項2に記載の艶消しフィルムにおいて、
前記無機物フィラー又は有機物フィラーは、前記樹脂、及び前記含有時に用いる溶剤に対して不溶性であるものであること、を特徴とする。
【0015】
本願発明の請求項4に記載のフィルムは、請求項2ないし請求項3に記載の艶消しフィルムにおいて、前記無機物フィラーは、シリカフィラーまたは酸化チタンフィラーであって、前記有機物フィラーは、スチレンフィラー、アクリルフィラーまたはメラミンフィラーであること、を特徴とする。
【0016】
本願発明の請求項5に記載のフィルムは、請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の艶消しフィルムにおいて、前記基材フィルムが、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリプロピレンフィルム又はポリウレタンフィルムの何れか若しくは複数であること、を特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
以上のように、本願発明に係る艶消しフィルムでは、高分子樹脂よりなる基材フィルムの表面に、少なくとも樹脂による樹脂層を積層してなるフィルムにおいて、前記樹脂を積層する際に、予め充填材を樹脂に含有させてなる構成を有するので、充填材が入射光を乱反射させることになり、そのためにフィルム表面が艶消しされたように見えるので、これを例えば冷蔵庫等の化粧板として用いる板材の表面に貼着すれば、艶消し処理がなされた化粧板とすることが出来る。さらに、充填材の平均粒径yと樹脂層の厚さxとの関係が、y=ax(但し1.0<a≦1.5である)、で示される関係とすることで、断面視で常に樹脂層から充填材の一部が凸状に飛び出していることとなり、また1.0<a≦1.5とすることで、充填材同士が必要以上に接近せず、つまり換言すれば充填材同士が一定以上の間隔を保って存在することとなるので、例えば本発明に係る艶消しフィルムに清掃用のアルカリ性洗剤などがかかっても、その部分が白く変色して意匠性が損なわれてしまう、ということが無くなるのである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本願発明の実施の形態について説明する。尚、ここで示す実施の形態はあくまでも一例であって、必ずもこの実施の形態に限定されるものではない。
【0019】
(実施の形態1)
本願発明に係る艶消しフィルムについて第1の実施の形態として説明する。
本実施の形態に係る艶消しフィルムは、高分子樹脂よりなる基材フィルムの表面に、少なくとも樹脂による樹脂層を積層してなるフィルムにおいて、樹脂を積層する際に、耐アルカリ性を向上させるために予め充填材を樹脂に含有させてなる構成を有してなるが、さらに充填材の平均粒径yと前記樹脂層の厚さxとの関係が、y=ax(但し1.0<a≦1.5である)、を満たすものである構成を有している。
【0020】
まず基材となる高分子樹脂フィルムとして用いるフィルムは、公知のものであって構わないが、例えばポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリウレタンフィルム、等が考えられ、また本実施の形態においてはポリエチレンテレフタレートフィルムを用いるものとする。さらにフィルムの厚みについても特段規定するものではないが、6μm以上300μm以下であること、より好ましくは10μm以上100μm以下であることが好ましい。
【0021】
これは6μm未満であると基材フィルムとして薄すぎるため、後述の積層物を積層することが出来なくなるためであり、また300μmを超えると、得られるフィルム全体の厚みが厚くなりすぎるために、後述の装飾用等に用いることが出来なくなるからである。尚、本実施の形態では25μmの厚みのポリエチレンテレフタレートフィルムを用いることとする。
【0022】
次いでこの基材となる高分子樹脂フィルムの表面に樹脂を積層して樹脂層を形成するのであるが、その際に予め樹脂に充填材を含有させておく。充填材を含有させる目的は種々あり得るが、本実施の携帯では耐アルカリ性を向上させるために含有させるものとし、以下この目的に応じた説明とするが、これ以外の目的のために含有させること、としてあっても構わない。
【0023】
この充填材と樹脂とにつき説明する。
本実施の形態に係る充填材は、公知のものであって構わないが、例えば無機物フィラーや有機物フィラーの何れか若しくは複数を用いること、より具体的にはシリカフィラー、酸化チタンフィラー、スチレンフィラー、アクリルフィラー、メラミンフィラー、等がある。そして本実施の形態では、取り扱いやすさ、入手のしやすさ、等の点から好ましいものとしてシリカフィラーを用いることとする。尚、これ以外の物質であっても、耐アルカリ性を向上させることが可能なものであれば、何であっても構わないが、本実施の形態で用いる無機物フィラーや有機物フィラーは、これらが含有される樹脂や含有時に用いる溶剤に対して不溶性であることが大切である。また前述の通り、耐アルカリ性を向上させるために含有させるのであればそれに応じたフィラーとすればよいし、それ以外の目的の為に含有させるのであれば、やはりその目的に応じたフィラーを含有すること、とすればよい。
【0024】
またここで充填剤を含有させる樹脂については特段規定するものではないが、例えばアクリレート樹脂、ウレタン樹脂、又はエポキシ樹脂等の樹脂であるものとする。例えばハードコート性を付与するのであればアクリレート樹脂を用いればよい。尚、樹脂へ充填材を含有させる方法であるが、これは従来公知な手法で両者を混合させればそれでよく、特段の手法をもってするものではない。
【0025】
充填材を含有させた樹脂は、例えばスリットリバース方式やグラビア方式等の公知の手法により基材フィルム表面に積層されればよく、本実施の形態ではスリットリバース方式であるものとする。
【0026】
そして本実施の形態における充填材としてのシリカは略球形のものであるが、これを上述したように樹脂に含有させ、充填材含有樹脂を塗布して樹脂層を積層すると、図1のような略断面を示す。図1において、1は基材フィルム、2は樹脂、3は充填材を示す。
【0027】
この際、前述したように、充填材の平均粒径yと前記樹脂層の厚さxとの関係が、y=ax(但し1.0<a≦1.5である)、を満たすことが本実施の形態では重要である。
【0028】
この点につき更に説明すると、上記関係式を満たすことにより、充填材は常にその一部が樹脂層最表面より突出した状態となっている。そして樹脂層の表面に多数の充填材先端が突出していることにより、樹脂層表面全体を観察すると、その表面は平滑なものではなく、ランダムに凸部が形成された状態となっている。この状態で樹脂層表面に光線が入射し、これを反射することを考えると、樹脂層表面の各部において全く異なった乱反射が生じる状態となる。即ち、樹脂層表面が平滑であると入射した光線を反射するときに一律に同様な反射をするため光沢が生じるのであるが、これが乱反射となると反射光線が相殺されて光沢がさほど生じず、これがいわゆる艶消しの状態となるのである。そのために、充填材の先端部分が樹脂層表面より突出していなければならないので、上記数式におけるaは1.0よりも大きくなければならない。
【0029】
次に上記数式におけるaの値を1.0よりも大きくすると上述したように樹脂層の最表面から充填材の一部が突出するが、際限なく大きくすることが必ずしも常に好適なものとなるとは限らない。つまり、aの値があまりにも大きくなるともはや充填材としての意味をなさないのである。故に、あまりもaの値が大きすぎる場合は論外と言えるが、一定値以上に大きくすると、樹脂層の中に充填材が密集した状態となり、充填材同士の間隔が短くなる現象が生じてしまうので、aの値の上限にも好適な値があると言えるのである。
【0030】
これをもう少し詳しく説明すると、aの値がある程度大きくなりすぎてしまう関係を成立させる充填材を用いると、樹脂層の体積は一定であるにもかかわらず、充填材の径を大きなものとすることで、樹脂層にしめる充填材の割合が大きくなってしまい、即ち樹脂層中の充填材密度が高いものとなり、その結果充填材同士の間隔が短いものとなってしまう。
【0031】
充填材同士の間隔が短いのであれば、一見して樹脂層最表面がより細かく乱雑な状態となるので、より一層乱反射による艶消し効果を生じやすいように思われるが、この場合充填材同士が非常に近接してしまい、場合によっては接してしまう状況が生じる。このような状態となると、すでに充填材としての機能を果たすことができなくなり、またそもそも肝心の樹脂層による効果を滅してしまうこととなる。そしてこのような樹脂層に対して外部からアルカリ性の溶液、例えばアルカリ性の家庭用洗剤、等がかかってしまった場合、アルカリ性溶液が樹脂層を浸食してしまう現象が生じる。アルカリ溶液が樹脂層を浸食し、同時に充填材には何ら影響を及ぼさない場合、樹脂層の最表面はより深く樹脂層が浸食されてしまう状態となる。このような状態で浸食された部分が外光に晒されると、その箇所は光の乱反射の状態が変化して、一見するとその部分だけ白濁したように見えてしまい、せっかく高級意匠感を呈出していた艶消し部分が消失してしまう現象が生じるのである。つまり充填材の間隔が広い場合は断面視における浸食の深さはさほどではないが、充填材の間隔が狭い場合は、断面視における浸食の深さは上述の影響が生じるほどに深いものとなってしまう。
【0032】
故に、このような白濁現象の発生する可能性を限りなく低いものとするためには、充填材の間隔も一定以上のものとする必要がある。そこで、本実施の形態においては、アルカリ溶液による浸食を原因とする白濁が生じない充填材の間隔を得ることができるためのaの値の上限値を1.5としているのである。
【0033】
以上の通り、本実施の形態に係る艶消しフィルムでは、充填材を含有した樹脂層を積層することにより、樹脂層から突出した充填材の効果により生じる乱反射によって表面艶消し効果を得られ、またその充填材の間隔がある程度確保されるため、つまり樹脂層表面から突出した充填材の凸部の間隔がある程度以上存在するため、艶消しフィルムの表面が白濁することがない、というフィルムを得るのである。
【実施例】
【0034】
上述した実施の形態に関し、以下の実施例によりさらに説明をする。
【0035】
(実施例1)
まず厚さ25μmのPETフィルム(株式会社三菱化学ポリエステルフィルム製:商品名「三菱ダイアホイル)の片面に充填剤を含有した樹脂を積層した。充填材としてシリカフィラーを(GE東芝シリコーン株式会社製:商品名「トスパール」)、樹脂としてウレタンアクリレートを、それぞれ用いた。また積層の方法はスリットリバース方式とした。
この結果、樹脂層の厚みはxは3.0であった。そして樹脂に含有された充填材の粒径yは4.5であった。よってy=1.5xという関係が成立する。
【0036】
この場合の艶消し感は非常に良好なものであった。またこれにアルカリ溶液(水酸化ナトリウム水溶液)をかけても、アルカリ溶液がかけられら部分は白濁しなかった。
【0037】
(実施例2)
上記実施例1において使用した充填剤を、その粒径yが4.0となるものに変更した。その他は全て実施例1と同様である。故にy=1.3xという関係が成立する。
この場合の艶消し感は良好なものであった。またこれにアルカリ溶液をかけても、アルカリ溶液がかけられた部分は白濁しなかった。
【0038】
(比較例1)
上記実施例1において使用した充填剤を、その粒径yが5.5となるものに変更した。その他は全て実施例1と同様である。故にy=1.8xという関係が成立する。
この場合の艶消し感は特段不可なものではなかったが、これにアルカリ溶液をかけると、アルカリ溶液がかけられた部分は激しく白濁してしまった。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本願発明にかかる艶消しフィルムの概略断面図である。
【符号の説明】
【0040】
1 基材フィルム
2 樹脂
3 充填剤

【特許請求の範囲】
【請求項1】
高分子樹脂よりなる基材フィルムの表面に、少なくとも樹脂による樹脂層を積層してなるフィルムにおいて、
前記樹脂を積層する際に、予め充填材を樹脂に含有させてなる、艶消しフィルムであって、
前記充填材の平均粒径yと前記樹脂層の厚さxとの関係が、y=ax(但し1.0<a≦1.5である)、で示されること、
を特徴とする、艶消しフィルム。
【請求項2】
請求項1に記載の艶消しフィルムにおいて、
前記充填材として無機物フィラー又は有機物フィラーの何れか若しくは両方を用いること、
を特徴とする、艶消しフィルム。
【請求項3】
請求項2に記載の艶消しフィルムにおいて、
前記無機物フィラー又は有機物フィラーは、前記樹脂、及び前記含有時に用いる溶剤に対して不溶性であるものであること、
を特徴とする、艶消しフィルム。
【請求項4】
請求項2ないし請求項3に記載の艶消しフィルムにおいて、
前記無機物フィラーは、シリカフィラーまたは酸化チタンフィラーであって、
前記有機物フィラーは、スチレンフィラー、アクリルフィラーまたはメラミンフィラーであること、
を特徴とする艶消しフィルム。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の艶消しフィルムにおいて、
前記基材フィルムが、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリプロピレンフィルム又はポリウレタンフィルムの何れか若しくは複数であること、
を特徴とする、艶消しフィルム。

【図1】
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【公開番号】特開2006−15680(P2006−15680A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−197748(P2004−197748)
【出願日】平成16年7月5日(2004.7.5)
【出願人】(000235783)尾池工業株式会社 (97)
【Fターム(参考)】