説明

芝生中の雑草を制御するための方法

本発明は、芝地または芝生の選択的な雑草防除のための、場合によりさらなる農薬有効成分の存在下での1種またはそれ以上の式(I)
【化1】


(R1〜R8基は請求項1に定義されるとおりである)またはそれらの塩の使用に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
芝生または芝地における雑草を選択的に防除するための、1種もしくはそれ以上の式(I)
【化1】

[式中、
1は、Hまたは式CZ123の基であって、ここで
1は、H、ハロゲン、(C1−C6)アルキル、(C1−C6)ハロアルキル、[(C1−C4)アルコキシ]−(C1−C6)アルキル、(C3−C6)シクロアルキル(これは、非置換であるかまたはハロゲン、(C1−C4)アルキルおよび(C1−C4)ハロアルキルからなる群より選択される1つまたはそれ以上の基で置換されている)であるかまたは
(C2−C6)アルケニル、(C2−C6)アルキニル、(C2−C6)ハロアルケニル、(C4−C6)シクロアルケニル、(C4−C6)ハロシクロアルケニル、(C1−C6)アルコキシまたは(C1−C6)ハロアルコキシであり、
2は、H、ハロゲン、(C1−C6)アルキル、もしくは(C1−C4)アルコキシであるか、または
1およびZ2は、CZ123基の炭素原子と一緒になって、(C3−C6)シクロアルキルもしくは(C4−C6)シクロアルケニルを表し、前出の2つの各基は、非置換であるかもしくは(C1−C4)アルキルからなる群より選択される1つもしくはそれ以上の基で置換されており、かつ
3は、H、(C1−C6)アルキル、(C1−C4)アルコキシもしくはハロゲンであり、
2およびR3は互いに独立してH、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)ハロアルキル、(C3−C4)アルケニル、(C3−C4)ハロアルケニル、(C3−C4)アルキニル、(C3−C4)ハロアルキニルまたはアシル基であり、
4は、H、(C1−C6)アルキルまたは(C1−C6)アルコキシであり、
5、R6、R7およびR8は、互いに独立してH、(C1−C4)アルキル、(C1−C3)ハロアルキル、ハロゲン、(C1−C3)アルコキシ、(C1−C3)ハロアルコキシまたはシアノであり、かつ
Aは、式CH2もしくはOの二価の基であるかまたは直接結合である]
の化合物またはこれらの塩の使用。
【請求項2】
式(I)
[式中、
1 は、Hまたは式CZ123の基であって、ここで
1 は、水素、ハロゲン、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)ハロアルキル、[(C1−C4)アルコキシ]−(C1−C6)アルキル、(C3−C6)シクロアルキル(これは、非置換であるかまたは1つもしくはそれ以上の(C1−C4)アルキル基で置換されている)であるかまたは
(C2−C4)アルケニル、(C2−C4)アルキニル、(C1−C4)アルコキシもしくは
(C1−C4)ハロアルコキシであり;
2は、水素、ハロゲン、(C1−C4)アルキルであるかまたは
1およびZ2は、CZ123基の炭素原子と一緒になって(C3−C6)シクロアルキルを表し、
3は、水素、(C1−C4)アルキル、(C1−C2)アルコキシ、またはハロゲンであり、
2は、水素、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)ハロアルキル、(C3−C4)アルケニル、(C3−C4)ハロアルケニル、(C3−C4)アルキニル、(C3−C4)ハロアルキニルまたは1〜12個の炭素原子を有するアシル基であり、
ここでアシルは、好ましくはホルミル、フェニルカルボニル、フェノキシカルボニル(前出の2つの基のフェニルは、非置換であるかもしくはハロゲン、(C1−C2)アルキル、(C1−C2)ハロアルキル、(C1−C2)アルコキシ、(C1−C2)ハロアルコキシおよび窒素からなる群より選択される1つもしくはそれ以上の基で置換されている)からなる群より選択される、または(C1−C6)アルキル−カルボニル、(C1−C6)アルコキシ−カルボニルもしくは(C1−C6)アルキル−スルホニルであり、
3は、水素、(C1−C4)アルキルまたは(C1−C4)ハロアルキルであり、
4は、水素、(C1−C3)アルキルまたは(C1−C3)アルコキシであり、
5、R6、R7およびR8は、互いに独立して水素、(C1−C3)アルキル、ハロゲンまたは(C1−C3)アルコキシであり、かつ
Aは、式CH2もしくはOの二価の基であるかまたは直接結合である]
の化合物またはそれらの塩を特徴とする、請求項1に記載の使用。
【請求項3】
化合物(I)またはそれらの塩を特徴とする請求項1または2に記載の使用であって、該化合物は光学的に活性であり、式(I)中で1を付してある炭素原子における立体化学配置は、位置1において(R)−および(S)−配置を有する化合物中に含まれる立体異性体の総量に対して60〜100%の(R)‐異性体に対応する光学純度を有する(R)配置である、使用。
【請求項4】
雑草、雑草植物の一部、または芝生または芝地の植物が成長過程にあるか、種子を蒔いたかもしくは種子を蒔く栽培領域に対して
(A)1種またはそれ以上の式(I)の化合物またはそれらの塩[(A)型除草剤]を、
必要に応じて芝生または芝地の処理に有用な(B)他の除草剤[(B)型除草剤]からなる群より選択される1種またはそれ以上の他の有効成分および、必要に応じて芝生または芝地の処理に有用な(C)他の有効成分[(C)型有効成分]の施用と一緒に、施用前にまたは施用後に、適用することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の使用。
【請求項5】
除草剤(B)が以下からなる群より選択されることを特徴とする、請求項4に記載の使用:
(B1) 2,4−Dならびにそのエステルおよび塩、
(B2) アミドスルフロンまたはその塩、好ましくは(B2.1)アミドスルフロン、(B3) アミノシクロピラクロルまたはその塩もしくはエステル、好ましくは(B3.1)アミノシクロピラクロルまたは(B3.2)アミノシクロピラクロル−メチル、
(B4) アミノピラリドまたはその塩、好ましくは(B4.1)アミノピラリド、
(B5) ブロモキシニルまたはそのエステル、好ましくは(B5.1)ブロモキシニル、(B5.2)ヘプタン酸ブロモキシニルまたは(B5.3)オクタン酸ブロモキシニル、
(B6) ジフルフェニカン、
(B7) エトフメセート、
(B8) エトキシスルフロンまたはその塩、好ましくは(B8.1)エトキシスルフロンまたは(B8.2)エトキシスルフロン−ナトリウム、
(B9) フルロキシピルまたはそのエステル、好ましくは(B9.1)フルロキシピル、(B9.2)フルロキシピル−メプチルまたは(B9.3)フルロキシピル−2−ブトキシ−1−メチルエチル、
(B10) 脂肪酸、好ましくは(B10.1)酢酸、
(B11) グルフォシネートまたはその塩、好ましくは(B11.1)グルフォシネート、(B11.2)グルフォシネート−アンモニウムまたは(B11.3)グルフォシネート−ナトリウム、
(B12) グルフォシネート−P(=L−グルフォシネートまたはホスフィノトリシン)またはその塩、好ましくは(B12.1)グルフォシネート−P、(B12.2)グルフォシネート−P−ナトリウムまたは(B12.3)グルフォシネート−P−アンモニウム、
(B13) グリホサートまたはその塩、好ましくは(B13.1)グリホサート、(B13.2)グリホサート−ナトリウム、(B13.3)グリホサート−カリウム、(B13.4)グリホサート−アンモニウム、(B13.5)グリホサート−ジアンモニウムまたは(B13.6)グリホサート−イソプロピルアンモニウム、
(B14) ヨードスルフロンならびにそのエステルおよび塩、好ましくは(B14.1)ヨードスルフロン、(B14.2)ヨードスルフロン−メチルまたは(B14.3)ヨードスルフロン−メチル−ナトリウム、
(B15) メソスルフロンならびにそのエステルまたは塩、好ましくは(B15.1)メソスルフロンまたは(B15.2)メソスルフロン−メチル、
(B16) メトスラム、
(B17) パラコートおよびその塩、好ましくは(B17.1)パラコート−ジクロリド、
(B18) ペノキススラムおよびその塩、好ましくは(B18.1)ペノキススラム、(B19) ピクロラムならびにそのエステルおよび塩、好ましくは(B19.1)ピクロラム、(B19.2) ピクロラム−カリウム、(B19.3)ピクロラム−ジメチルアンモニウム、(B19.4)ピクロラム−トリイソプロピルアンモニウム、(B19.5)ピクロラム−トリエタノールアンモニウム、(B19.6)ピクロラム−トリイソプロパノールアンモニウムまたは(B19.7)ピクロラム−イソオクチル、
(B20) ピラスルホトールおよびその塩、好ましくは(B20.1)ピラスルホトール、
(B21) ピロキサスルホン(KIH−485)およびその塩、好ましくは(B21.1)ピロキサスルホン、
(B22) ピロキシスラムおよびその塩、好ましくは(B22.1)ピロキシスラム、(B23) リムスルフロンおよびその塩、好ましくは(B23.1)リムスルフロン、(B24) サフルフェナシルおよびその塩、好ましくは(B24.1)サフルフェナシル、
(B25) スクレロティニア属(生物除草剤)、
(B26) SYN−449およびその塩、好ましくは(B26.1)SYN−449、(B27) SYN−523およびその塩、好ましくは(B27.1)SYN−523、(B28) テンボトリオンおよびその塩、好ましくは(B28.1)テンボトリオン、(B29) チエンカルバゾンならびにそのエステルおよび塩、好ましくは(B29.1)チエンカルバゾン、(B29.2) チエンカルバゾン−メチルまたは(B29.3)チエンカルバゾン−メチル−ナトリウム、
(B30) チフェンスルフロンならびにそのエステルおよび塩、好ましくは(B30.1)チフェンスルフロン、(B30.2)チフェンスルフロン−メチルまたは(B30.3)チフェンスルフロン−メチル−ナトリウム、
(B31) トリベヌロンならびにそのエステルおよび塩、好ましくは(B31.1)トリベヌロン、(B31.2)トリベヌロン−メチルまたは(B31.3)トリベヌロン−メチル−ナトリウム、
(B32) トリフロキシスルフロンおよびその塩、好ましくは(B32.1) トリフロキシスルフロンまたは(B32.2)トリフロキシスルフロン−ナトリウム、
(B33) ジカンバならびにそのエステルおよび塩、好ましくは(33.1)ジカンバ、(33.2)ジカンバ−ナトリウム、(33.3)ジカンバ−カリウム、(33.4)ジカンバ−ジメチルアンモニウム、(33.5)ジカンバ−イソプロピルアンモニウム、(33.5)ジカンバ−ジグリコールアミン塩または(33.4)ジカンバ−ブトチル、(B34) メコプロップおよびメコプロップ−P、ならびにそのエステルおよび塩、好ましくは(34.1)メコプロップならびにそのエステルおよび塩、(34.2)メコプロップ−Pならびにそのエステルおよび塩.(34.3)メコプロップ、(34.4)メコプロップ−P、(34.5)メコプロップ−ナトリウム、(34.6)メコプロップ−ブトチル、(34.7)メコプロップ−P、(34.8)メコプロップ−P−ナトリウム、(34.9)メコプロップ−P−カリウム、(34.10)メコプロップ−P−ブトチルまたは(34.11)メコプロップ−P−2−エチル−ヘキシル、
(B35) MCPAならびにそのエステルおよび塩、好ましくは(35.1)MCPA、(35.2)MCPA−ナトリウム、(35.3)MCPA−カリウム、(35.4)MCPA−ジメチルアンモニウムまたは(35.5)メコプロップ−P−2−エチル−ヘキシル、
(B36) フェノキサプロップならびにそのエステルおよび塩、好ましくは(36.1)フェノキサプロップまたは(36.2)フェノキサプロップ−エチル、
(B37) フェノキサプロップ−P、ならびにそのエステルおよび塩、好ましくは(36.1)フェノキサプロップ−Pまたは(37.2)フェノキサプロップ−P−エチル、(B38) カルフェントラゾン、ならびにそのエステルおよび塩、好ましくは(38.1)カルフェントラゾンまたは(38.2)カルフェントラゾン−エチル、
(B39) スルフェントラゾンおよびその塩、好ましくは(39.1)スルフェントラゾン、
(B40) オキサジアゾンおよびその塩、好ましくは(40.1)オキサジアゾン、
(B41) メトスルフロンならびにそのエステルおよび塩、好ましくは(41.1)メトスルフロンまたは(41.2)メトスルフロン−メチル、
(B42) トリクロピルならびにそのエステルおよび塩、好ましくは(42.1)トリクロピル、(42.2)トリクロピル−トリエチルアンモニウムまたは(42.3)トリクロピル−ブトチル、
(B43) ホラムスルフロンまたはその塩、好ましくは(43.1)ホラムスルフロンならびに
(B44) メトリブジンまたはその塩、好ましくはメトリブジン(B44.1)。
【請求項6】
有効成分(C)が、植物病原性病害に対する芝生もしくは芝地の処理のため、または芝生もしくは芝地の成長調節もしくは成長促進のために有用な殺虫剤、殺ダニ剤、殺菌剤、薬害軽減剤、肥料および/または成長調節剤もしくは栄養素からなる群より選択されることを特徴とする、請求項4または5に記載の使用。
【請求項7】
雑草の発生前または発生後に芝草の場所に対して式(I)の化合物またはその塩を施用することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の使用。
【請求項8】
芝生または芝地の植え付け前または発生前に、雑草および芝生または芝地の植物の場所に対して式(I)の化合物またはその塩を施用することを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の使用。
【請求項9】
雑草植物および定着した芝生または芝地の場所に対して式(I)の化合物またはその塩を施用することを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の使用。
【請求項10】
芝生または芝地1ヘクタールあたり、0.01〜2000gの式(I)の化合物またはその塩を施用することを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載の使用。
【請求項11】
雑草、雑草植物の一部、雑草植物の種子、または芝生もしくは芝地の植物が成長過程にあるか、種子を蒔いたかもしくは種子を蒔く栽培領域に対して
(A)1種またはそれ以上の式(I)の化合物またはそれらの塩[(A)型除草剤]を、
必要に応じて芝生または芝地の処理に有用な(B)他の除草剤[(B)型除草剤]からなる群より選択される1種またはそれ以上の他の有効成分、および必要に応じて芝生または芝地の処理に有用な(C)他の有効成分[(C)型有効成分]の施用と一緒に、施用前にまたは施用後に、適用することを特徴とする、芝生または芝地の雑草を防除するための方法。
【請求項12】
(A)請求項1〜3のいずれか1項に定義されている、1種またはそれ以上の式(I)の化合物またはその塩および
(B)必要に応じて1種またはそれ以上の他の除草剤、および
(C)芝生または芝地の植物病原性病害に対して有用な殺虫剤および殺菌剤ならびに肥料、ならびに必要に応じて製剤補助剤からなる群より選択される他の有効成分
を含むことを特徴とする、芝生または芝地中の雑草を防除するための除草剤組成物。
【請求項13】
以下を含むことを特徴とする、除草剤組成物:
(A)請求項1〜3のいずれか1項に定義された、1種またはそれ以上の式(I)の化合物またはその塩
(B)以下からなる群より選択される化合物(B):
(B5) ブロモキシニルまたはそのエステル、好ましくは(B5.1)ブロモキシニル、(B5.2)ヘプタン酸ブロモキシニル、(B5.3)オクタン酸ブロモキシニル,
(B8) エトキシスルフロンまたはその塩、好ましくは(B8.1)エトキシスルフロン、(B8.2)エトキシスルフロン−ナトリウム,
(B10)脂肪酸、好ましくは(B10.8)ノナン酸および(B10.9) デカン酸,
(B15) メソスルフロンならびにそのエステルまたは塩、好ましくは(B15.1)メソスルフロン、(B15.2)メソスルフロン−メチル,
(B16) メトスラム,
(B25) スクレロティニア属(生物除草剤),
(B34) メコプロップおよびメコプロップ−P、ならびにそのエステルおよび塩、好ましくは(34.1)メコプロップならびにそのエステルおよび塩、(34.2)メコプロップ−Pならびにそのエステルおよび塩.(34.3)メコプロップ、(34.4)メコプロップ−P、(34.5)メコプロップ−ナトリウム、(34.6)メコプロップ−ブトチル、(34.7)メコプロップ−P、(34.8)メコプロップ−P−ナトリウム、(34.9)メコプロップ−P−カリウム、(34.10)メコプロップ−P−ブトチル、(34.11)メコプロップ−P−2−エチル−ヘキシル、
(B35) MCPAならびにそのエステルおよび塩、好ましくは(35.1)MCPA、(35.2)MCPA−ナトリウム、(35.3)MCPA−カリウム、(35.4)MCPA−ジメチルアンモニウム、(35.5)メコプロップ−P−2−エチル−ヘキシル、
(B36) フェノキサプロップならびにそのエステルおよび塩、好ましくは(36.1)フェノキサプロップ、(36.2)フェノキサプロップ−エチル、ならびに
(B37) フェノキサプロップ−Pならびにそのエステルおよび塩、好ましくは(37.1)フェノキサプロップ−P、(37.2)フェノキサプロップ−P−エチル。
【請求項14】
製剤補助剤をさらに含むことを特徴とする、請求項13に記載の除草剤組成物。
【請求項15】
雑草を防除するための、請求項13または14に記載の除草剤組成物の使用。
【請求項16】
芝生または芝地中の選択的な雑草防除を特徴とする、請求項15に記載の使用。

【公表番号】特表2011−528673(P2011−528673A)
【公表日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−519061(P2011−519061)
【出願日】平成21年7月10日(2009.7.10)
【国際出願番号】PCT/EP2009/005034
【国際公開番号】WO2010/009819
【国際公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【出願人】(302063961)バイエル・クロツプサイエンス・アクチエンゲゼルシヤフト (524)
【Fターム(参考)】