説明

薬剤包装装置

【課題】操作性に優れ、必要とされる並列処理を自由に行う。
【解決手段】処方箋データに従って該当する薬剤を1包分ずつ包装する。処方箋データを所定のフォーマットに従って表示する処方入力画面25と、薬剤を包装するための各構成部材を駆動制御するための操作ボタンを有する装置操作画面26とを同時に表示可能とする表示手段21を備える。表示手段21は、処方入力画面25を、印字なし画面、用法入力画面、又は、薬品入力画面のうち、少なくともいずれか1つに切替可能とし、切り替えた画面でも処方入力可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薬剤包装装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、薬剤包装装置として、包装データを設定するタッチパネルを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。この薬剤包装装置では、タッチパネルに表示されるタブキーをタッチ操作すると、画面が切り替わり、その画面に応じた所定の入力ができるようになっている。
【0003】
しかしながら、前記薬剤包装装置では、処理内容によって画面を切り替えなければならない。このため、操作性が悪く、例えば、処方箋データの入力を行いながら、包装処理を行わせるといったことができないという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−114223号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明は、操作性に優れ、必要とされる並列処理を自由に行うことの可能な薬剤包装装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、前記課題を解決するための手段として、
処方箋データに従って該当する薬剤を1包分ずつ包装する薬剤包装装置において、
前記処方箋データを所定のフォーマットに従って表示する処方入力画面と、前記薬剤を包装するための各構成部材を駆動制御するための操作ボタンを有する装置操作画面とを同時に表示可能とする表示手段を備え、
前記表示手段は、前記処方入力画面を、印字なし画面、用法入力画面、又は、薬品入力画面のうち、少なくともいずれか1つに切替可能とし、切り替えた画面でも処方入力可能としたものである。
【0007】
この構成により、処方入力画面と装置操作画面とを一覧することができ、操作性を向上させることが可能となる。また、必要に応じて簡易な入力方法を選択することができるだけでなく、切り替えた画面で処方入力が可能であるので、入力作業性に優れている。
【0008】
前記処方入力画面に処方箋データを表示させて操作ボタンを操作することにより、先に開始した包装処理中に、前記処方入力画面に次の処方箋データの入力又は読込を可能とするのが好ましい。
【0009】
この構成により、処方箋データの入力を行いながら、包装処理を行わせる等、複数の処理を平行して行うことが可能となる。
【0010】
前記薬剤を包装するための構成部材は、外周部に散薬が供給される環状溝を備えた分配皿と、該環状溝の散薬を掻き寄せると共に1包分ずつ掻き出す掻出部材とを含み、
前記表示手段は、処方入力画面に、薬剤である散薬の処方量を服用時期で異なるように入力可能な散薬不均等入力欄を表示し、該散薬不均等入力欄には、分配比を整数比又は数量で入力可能とするのが好ましい。
【0011】
前記散薬不均等入力欄に入力された散薬の処方量に基づいて処方量の合計値を算出し、前記表示手段に表示させ、表示された処方量の合計値の散薬が分配皿に供給されることにより、前記散薬不均等入力欄に入力された分配比に基づいて分配皿を回転させた後、掻出部材により掻き出させるのが好ましい。
【0012】
前記掻出部材は円盤の外周部に弾性体を有し、
前記弾性体の摩耗後の残量を検出するセンサを備え、
前記表示手段の装置操作画面を切り替えることにより、処方入力画面と共にメンテナンス画面を表示させ、前記センサで検出される弾性体の摩耗後の残量を、前記メンテナンス画面に表示させるのが好ましい。
【0013】
前記表示手段は、前記装置操作画面に、薬剤を包装する包装紙の残量を表示可能とするのが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、処方入力画面と装置操作画面とを同時に表示可能としたので、作業者は処理状況等を一覧することができ、操作性を向上させることが可能となる。また、必要に応じて簡易な入力方法を選択することができるだけでなく、切り替えた画面で処方入力が可能であるので、入力作業性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本実施形態に係る薬剤包装装置の全体斜視図である。
【図2】図1の分配皿及びその近傍の構成部品を示す概略説明図である。
【図3】図2の分配皿及び掻出部材を示す正面図である。
【図4】(a)は掻出部材の弾性体の初期状態を示す部分正面図、(b)はその際のセンサでの検出状態を示す部分正面図である。
【図5】(a)は掻出部材の弾性体の摩耗時の状態を示す部分正面図、(b)はその際のセンサでの検出状態を示す部分正面図である。
【図6】本実施形態に係る薬剤包装装置のブロック図である。
【図7】図1に示すタッチパネルに表示される処方入力画面及び装置操作画面を示す図である。
【図8】図7の処方入力画面を用法入力画面に切り替えた状態を示す図である。
【図9】図7の処方入力画面を薬品入力画面に切り替えた状態を示す図である。
【図10】(a)は装置操作画面の初期設定画面を示す図、(b)は設定画面に切り替えた状態を示す図、(c)はメンテナンス画面に切り替えた状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明に係る実施形態を添付図面に従って説明する。
【0017】
図1は本実施形態に係る薬剤包装装置の全体図、図2は図1の一部概略図、図3は図2の詳細図を示す。
【0018】
この薬剤包装装置は、外周部に環状溝2を有するドーナツ状の分配皿1(1A,1B)を備えている。環状溝2には、散薬フィーダ3より散薬が供給される。分配皿1は、サーボモータ4の駆動により所望のピッチで回転駆動可能である。ここでは、1回転を5万パルスで回転するように設定されており、1パルス単位で回転及び停止を行うことが可能となっている。
【0019】
散薬フィーダ3は、弾性支持されたトラフ5上に供給ホッパー6を配置し、トラフ5を圧電素子等で振動させることにより、供給ホッパー6内に収容した散薬を分配皿1に供給する。また、分配皿1に供給された散薬は、掻出部材7によって1包分ずつ掻き出され、回収ホッパー8を介して包装装置9にて包装される。回収ホッパー8には、分配皿1からの散薬のほか、錠剤供給装置10から錠剤を供給可能となっている。
【0020】
掻出部材7は、掻寄板11に掻出板12を設けた構成である。掻寄板11は、円盤状で外周縁にゴム等の環状の弾性体13を有し、環状溝2内の散薬を周方向に掻き寄せる。弾性体13及びその近傍に付着した散薬は、スクリューブラシ14によって掻き落とされ、排気ダクト15を介して除去される。掻出板12は、掻寄板11に設けられ、掻き寄せられた散薬を径方向に掻き出す。掻出部材7は、図示しない駆動装置により支軸16を中心として回動可能となっている。掻出部材7は、掻寄板11及び掻出板12を環状溝2内に位置させた状態で、他端部に設けた検知片30の先端30aをセンサ17によって検出される。これにより、掻寄板11の弾性体13が使用に伴って摩耗することによる残量を測定することが可能となっている。弾性体13が摩耗していない図4(a)に示す初期状態であれば、図4(b)に示すように、検知片30の先端30aはセンサ17によって検出されない位置にある。そして、使用により弾性体13が摩耗して図5(a)に示す状態となれば、図5(b)に示すように、検知片30の先端30aがセンサ17によって検出可能となり、弾性体13が減少したと判断する。
【0021】
包装装置9では、ロールに巻回した包装紙18を巻き戻し、印刷部19にて所定の印刷を施し、長手方向に2つ折りの状態で、ヒートシール部20にて3箇所を熱封止することにより回収ホッパー8からの薬剤を1包分ずつ包装する。
【0022】
また、薬剤包装装置は、図6に示すように、表示手段であるタッチパネル21を備えている。タッチパネル21は、LCDドライバー22とタッチパネルドライバー23とによって駆動される。各ドライバー22,23は中央演算処理装置(CPU)24によって制御される。
【0023】
タッチパネル21には、図7〜図9に示すように、処方入力画面25と装置操作画面26とを同時に表示可能である。
【0024】
処方入力画面25は、左上のモードボタン27を操作して行くことにより、印字なし画面、用法入力画面、又は、薬品入力画面に順次切り替わる。
【0025】
印字なし画面は、図7に示すように、登録包数欄、テンキー欄、包装形態欄、袋長欄、包数表示欄、及び、操作欄で構成されている。
【0026】
登録包装欄は、頻繁に使用される代表的な包装数に対応する4つのボタンで構成されている。ここでは、21,42,63,90の各包数、すなわち3,6,9,10週間分の指定ができるように設定されている。
【0027】
テンキー欄は、登録包装欄にない所望の包装数を入力する場合に利用する。
【0028】
登録包装欄及びテンキー欄でそれぞれ入力された包装数は、包数欄に数字で表示される。ここでは、包装数として93が入力された例が示されている。
【0029】
包装形態欄の各キーは、散薬と、錠剤及びカプセル剤とをどのように包装するのかを選択するために使用する。選択されたキーは、他のキーとはずれた位置に表示され、カラー等で強調表示される。これにより、作業者は一目で包装形態を把握することができ、誤操作を防止することが可能となる。ここでは、上方から、散薬と錠剤又はカプセル剤を別々に包装する形態、これら全てを同包する形態、錠剤、カプセル剤を同包する形態、散薬のみを包装する形態の4形態のいずれかを選択可能となっている。ここでは、散薬、錠剤、カプセル剤の全てを同包する形態が選択された例が示されている。
【0030】
袋長欄は、1包分の薬包の袋長を選択するために使用する。選択可能な袋長は分包機の種類によって相違する。ここでは、60,70,80,90mmのいずれかを選択可能な例が示されている。
【0031】
操作欄は、「発行」ボタン、「割込」ボタン、「連続発行」ボタン、「戻る」ボタンの各種ボタンで構成されている。「発行」ボタンを操作すれば、処方入力画面25が閉じ、分包処理が開始される。「割込」ボタンを操作すれば、処方入力画面25が閉じ、分包待ちの他の処理よりも優先して分包処理が開始される。「連続発行」ボタン、予製等、繰り返し処方を発行する場合に使用する。セット数で指定された回数分発行される。連続発行がオフ状態であれば、セット数入力欄は表示されない。「戻る」ボタンを操作すれば、図示しない初期画面に復帰する。
【0032】
印字なし画面は、薬包紙に服用時期等の印刷を施すことなく、単純に1包分ずつ包装する場合に使用する。これによれば、包装時間を短縮することが可能となる。
【0033】
用法入力画面は、図8に示すように、患者に関する情報が表示される患者欄、服用時期を選択するための服用時期選択欄、散薬を不均等に分包するための散薬不均等量設定欄等で構成されている。
【0034】
患者欄には、患者ID、患者の氏名、診療科、病棟名等が含まれる。
【0035】
服用時期選択欄は、服用時期を選択するための「あさ」、「ひる」等の複数の服用時期選択ボタンと、服用開始時期を選択するための服用開始時期選択欄とで構成されている。ここでは、服用時期に、「あさ」、「ひる」、「ゆう」が選択され、服用開始時期に、「ひる食前」が選択された例が示されている。この例では、「ひる」、「ゆう」、「あさ」…の順で分包することが可能である。
【0036】
散薬不均等量設定欄は、各分包皿に対応して2箇所(散薬1及び散薬2)に設けられている。各散薬不均等量設定欄では、「不均等」ボタンで均等包装か不均等包装かを選択できるようになっている。均等包装を選択した場合(散薬1)、操作した服用時期選択ボタンに「○」が表示され、服用時期が決定される。不均等包装を選択した場合(散薬2)、操作した服用時期選択ボタンが数値を入力可能な入力欄となり、合計欄にその合計が表示される。散薬2では、「あさ」1.2g、「ひる」1.2g、「よる」2.4gと入力され、合計が4.8gとなる例が示されている。このように、不均等な分包であっても、散薬不均等量設定欄にて「不均等」ボタンをタッチ操作するだけで、簡単に1包当たりの包装量を個別に設定することが可能である。
【0037】
用法入力画面は、後述する薬品入力画面で薬品を選択し、用法入力画面に切り替えて使用する。頻繁に使用する薬品で、特に薬品名に注意を払うことなく、服用時期や服用量のみを設定する場合の利用に便利である。
【0038】
薬品入力画面は、図9に示すように、前記用法入力画面と同様に、患者欄と服用時期選択欄を備えるほか、薬品データ入力欄を備える。薬品データ入力欄は、薬品コード、薬品名、用量、単位、服用時期の各項目を備える。薬品コードの枠を操作すると、登録されている薬品コードの一覧を表示させることができるようになっている。
【0039】
装置操作画面26は、図10に示すように、下方のボタン28を操作することにより、初期設定画面、設定画面、及び、メンテナンス画面に切り替わる。
【0040】
初期設定画面は、図10(a)に示すように、ホッパー選択ボタン、「スタート」、「ストップ」ボタン等の包装処理を行うための基本動作を制御するためのボタンで構成されている。
【0041】
設定画面は、図10(b)に示すように、各散薬フィーダ3の振動、供給ホッパー6の振動、集塵機の駆動等を設定するためのものである。
【0042】
メンテナンス画面では、図10(c)に示すように、包装紙18の残量、分配皿1Aに於ける掻寄板11の弾性体(掻きゴム)の残量、及び、分配皿1Bに於ける掻寄板11の弾性体(掻きゴム)の残量がそれぞれ表示される。
【0043】
なお、薬品入力画面では、前記薬剤包装装置をホストコンピュータと接続することにより、各患者の処方箋データを自動的に読み込んで該当するデータを表示させるようにしてもよい。
【0044】
前記掻出部材等の包装処理を行う構成部品や、前記タッチパネル21の各ドライバーは、タッチパネル21からの入力信号やセンサ17での検出信号等に基づいてCPU24によって駆動制御される。
【0045】
次に、前記薬剤包装装置の動作について説明する。
【0046】
まず、処方入力画面25で、処方箋データの入力又は読込を行う。処方入力は、必要に応じて、印字なし画面、用法入力画面、又は、薬品入力画面のいずれでも行うことができる。
【0047】
用法入力画面では、散薬不均等分包欄で「不均等」ボタンを操作することにより、服用時期毎に服用量を変更することができる。例えば、図8では、「あさ」、「ひる」、「ゆう」ボタンがそれぞれクリックされて反転表示されている。また、散薬2で、右側の「不均等」ボタンがクリックされて反転表示され、散薬2欄の「あさ」、「ひる」、「ゆう」の各欄が数値入力可能なブランクとなっている。ここでは、「あさ」、「ひる」、「ゆう」の各欄に1.2g、1.2g、2.4gとそれぞれ入力され、日数/包数欄に3(日分)と入力されている。この場合、1日分が4.8gの3日分であるから、図8には示していないが、合計値である14.4gを表示させるのが好ましい。薬剤師(ユーザー)は、散薬2を、合計値である14.4gだけ秤量し、供給ホッパー6に投入すればよい。
【0048】
このようにして処方箋データの入力が済めば、装置操作画面26の初期設定画面で、ホッパー選択ボタンにより、該当する供給ホッパー6を選択する。そして、スタートボタン(図中、ホッパー選択ボタンAの下方に表示)を操作することにより、分配皿1の環状溝2への散薬の供給を開始する。散薬の供給では、散薬フィーダ3を振動させると共に分配皿1を回転させる。図8の入力例で、ホッパーBに投入した散薬を分配皿1Bに供給する場合、ホッパー選択ボタンによりホッパーBを選択し、スタートボタンをタッチ操作すればよい。
【0049】
分配皿1への散薬の供給が完了すれば、該当するホッパー選択ボタンの下方側に表示される「配分停止」ボタンを操作し、散薬フィーダ3及び分配皿1を停止させる。そして、設定画面での設定の変更等がなければ、処方入力画面25で「発行」ボタンを操作することにより、包装処理を開始する。このとき、処方入力画面25が閉じて図示しない初期画面に復帰する。図8に示す不均等分包の例では、分配皿1Bを1回転50,000パルスで回転させており、1包分が1.2gでは、(50,000×1.2/14.4≒)4166.7パルス分、1包分が2.4gでは、(50,000×2.4/14.4≒)8333.3パルスそれぞれ回転させ、掻出部材7により掻き出して包装する。
【0050】
このように、散薬不均等量設定欄で簡単に不均等分包を設定することができ、その後の包装処理は自動的に行うことができるので、作業性が格段に向上するばかりか、分包量をきめ細かく管理して緻密な医療の提供が可能となる。
【0051】
包装処理中、次の処方箋データの入力又は読込を行うことができる。すなわち、初期画面から処方入力画面25を開き、処方箋データを入力し、又は、読み込む。これにより、無駄な時間待ちがなくなり、作業性を格段に向上させることが可能となる。
【符号の説明】
【0052】
1(1A,1B)…分配皿
2…環状溝
3…散薬フィーダ
4…サーボモータ
5…トラフ
6…供給ホッパー
7…掻出部材
8…回収ホッパー
9…包装装置
10…錠剤供給装置
11…掻寄板
12…掻出板
13…弾性体
14…スクリューブラシ
15…排気ダクト
16…支軸
17…センサ
18…包装紙
19…印刷部
20…ヒートシール部
21…タッチパネル(表示手段)
22…LCDドライバー
23…タッチパネルドライバー
24…CPU
25…処方入力画面
26…装置操作画面
27…モードボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
処方箋データに従って該当する薬剤を1包分ずつ包装する薬剤包装装置において、
前記処方箋データを所定のフォーマットに従って表示する処方入力画面と、前記薬剤を包装するための各構成部材を駆動制御するための操作ボタンを有する装置操作画面とを同時に表示可能とする表示手段を備え、
前記表示手段は、前記処方入力画面を、印字なし画面、用法入力画面、又は、薬品入力画面のうち、少なくともいずれか1つに切替可能とし、切り替えた画面でも処方入力可能としたことを特徴とする薬剤包装装置。
【請求項2】
前記処方入力画面に処方箋データを表示させて操作ボタンを操作することにより、先に開始した包装処理中に、前記処方入力画面に次の処方箋データの入力又は読込を可能としたことを特徴とする請求項1に記載の薬剤包装装置。
【請求項3】
前記薬剤を包装するための構成部材は、外周部に散薬が供給される環状溝を備えた分配皿と、該環状溝の散薬を掻き寄せると共に1包分ずつ掻き出す掻出部材とを含み、
前記表示手段は、処方入力画面に、薬剤である散薬の処方量を服用時期で異なるように入力可能な散薬不均等入力欄を表示し、該散薬不均等入力欄には、分配比を整数比又は数量で入力可能としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の薬剤包装装置。
【請求項4】
前記散薬不均等入力欄に入力された散薬の処方量に基づいて処方量の合計値を算出し、前記表示手段に表示させ、表示された処方量の合計値の散薬が分配皿に供給されることにより、前記散薬不均等入力欄に入力された分配比に基づいて分配皿を回転させた後、掻出部材により掻き出させるようにしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の薬剤包装装置。
【請求項5】
前記掻出部材は円盤の外周部に弾性体を有し、
前記弾性体の摩耗後の残量を検出するセンサを備え、
前記表示手段の装置操作画面を切り替えることにより、処方入力画面と共にメンテナンス画面を表示させ、前記センサで検出される弾性体の摩耗後の残量を、前記メンテナンス画面に表示させたことを特徴とする請求項3に記載の薬剤包装装置。
【請求項6】
前記表示手段は、前記装置操作画面に、薬剤を包装する包装紙の残量を表示可能としたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の薬剤包装装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−15978(P2011−15978A)
【公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−194182(P2010−194182)
【出願日】平成22年8月31日(2010.8.31)
【分割の表示】特願2004−69165(P2004−69165)の分割
【原出願日】平成16年3月11日(2004.3.11)
【出願人】(592246705)株式会社湯山製作所 (202)
【Fターム(参考)】