説明

薬品収納装置

【課題】薬品補充作業の作業性を向上させ得る薬品収納装置を提供する。
【解決手段】カセット保持棚に収納方向往復動可能に保持されたカセットは、複数の薬品を収納方向に沿わせた状態で収納し、前記複数の薬品が収納方向一方側へ付勢されるように前記複数の薬品によって形成される薬品列より収納方向他方側に設けられた押し部材と前記押し部材を離脱可能に保持する保持部材とを有する。前記カセット保持棚には、前記カセットを引き出し状態から装着状態へ移行させるべく収納方向他方側へ移動させる際の当該カセットの動きを利用して、前記保持部材によって保持されている前記押し部材を前記保持部材から引き離す突出部材が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、錠剤、散薬、注射液等の薬剤をバイアル、アンプル、ボトル等の薬品容器に収容した薬品を整列収納する薬品収納用カセットを備えた薬品収納装置に関する。
【背景技術】
【0002】
錠剤、散薬、注射液等の薬剤をバイアル、アンプル、ボトル等の薬品容器に収容した薬品を収納しておく従来の薬品収納装置のなかには、例えば、1又は2以上の薬品を所定の収納方向に沿う薬品列に並べて整列収納でき、且つ、前記収納方向の一方側で前記薬品列の一方側の薬品を止める薬品止め部を有するとともに、前記薬品列より前記収納方向他方側に前記収納方向に沿って往復動可能に設けられた押し部材を有し、前記押し部材を介して前記薬品列が前記収納方向一方側へ所定の付勢力で付勢されるように構成されたカセットであって、前記薬品列のうち前記収納方向一方側への前記付勢力により前記薬品止め部に止められている薬品が取り出されると、さらに次の薬品が前記薬品止め部に止められ、こうして前記薬品列の薬品が順次払い出されていく薬品収納用カセットを1又は2以上具備する薬品収納装置がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−258994号公報
【特許文献2】特開2000−255717号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、薬剤を薬品容器にそれぞれ収容した1又は2以上の薬品を所定の収納方向に沿う薬品列に並べて整列収納でき、且つ、前記収納方向の一方側で前記薬品列の一方側の薬品を止める薬品止め部を有するとともに、前記薬品列より前記収納方向他方側に前記収納方向に沿って往復移動可能に配置された押し部材を介して前記薬品列に対し前記収納方向一方側に向けて付勢力を付与するように構成されたカセットであって、前記薬品列のうち前記収納方向一方側への前記付勢力により前記薬品止め部に止められている薬品が取り出されると、さらに次の薬品が前記薬品止め部に止められ、こうして前記薬品列の薬品が順次払い出されていく薬品収納用カセットと前記カセットを保持するカセット保持棚とを備えた薬品収納装置において、前記カセットへの薬品補充作業の作業性を向上させ得る薬品収納装置の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、薬剤を薬品容器にそれぞれ収容した1又は2以上の薬品を所定の収納方向に沿う薬品列に並べて整列収納でき、且つ、前記収納方向の一方側で前記薬品列の一方側の薬品を止める薬品止め部を有するとともに、前記薬品列より前記収納方向他方側に前記収納方向に沿って往復移動可能に配置された押し部材を介して前記薬品列に対し前記収納方向一方側に向けて付勢力を付与するように構成されたカセットであって、前記薬品列のうち前記収納方向一方側への前記付勢力により前記薬品止め部に止められている薬品が取り出されると、さらに次の薬品が前記薬品止め部に止められ、こうして前記薬品列の薬品が順次払い出されていく薬品収納用カセットと、前記カセットを収納方向往復移動可能に保持するカセット保持棚とを備えた薬品収納装置において、前記カセットには、前記薬品列より前記薬品列より前記収納方向他方側において前記押し部材を離脱可能に保持する保持部材が備えられ、前記カセットは、前記カセット保持棚に対して前記収納方向他方側へ移動されることで前記カセット保持棚に装着状態とされ、且つ、前記収納方向一方側へ移動されることで前記カセット保持棚から引き出し状態とされ、前記カセット保持棚には、前記カセットを引き出し状態から装着状態へ移行させるべく前記収納方向他方側へ移動させる際の当該カセットの動きを利用して、前記保持部材によって保持されている前記押し部材を前記保持部材から引き離す突出部材が設けられている薬品収納装置を提供する。
【0006】
例えば、前記押し部材の少なくとも前記保持部材に接触する部分及び前記保持部材の少なくとも前記押し部材に接触する部分のうちの一方はマグネットで構成され、他方は磁性材料又はマグネットで構成される。
【0007】
好ましくは、前記押し部材は、前記薬品列に対向する面が上方に向かうに従って前記薬品列から次第に遠ざかるように曲面状に形成される。
【0008】
好ましくは、前記薬品列が前記収納方向一方側で低く、且つ、前記収納方向他方側で高く傾斜して整列収納されるように構成される。
【0009】
好ましくは、前記薬品収納用カセットは、前記押し部材を前記収納方向一方側に向けて付勢する押し部材用付勢部材をさらに備え得る。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る薬品収納装置によれば、押し部材を保持部材によって収納方向他方側に保持させることで、薬品を薬品収納用カセットに補充する際に前記押し部材が収納方向一方側へ移動してくることを防止でき、これにより、薬品補充作業の作業性を向上させることができる。
【0011】
又、本発明に係る薬品収納装置によれば、前記カセットをカセット保持棚に装着させる際に、前記保持部材にて前記収納方向の他方側で保持された前記押し部材を該保持部材から引き離すように構成されているので、前記押し部材の前記保持部材による保持状態が維持され続けるという前記押し部材のセット解除ミスを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1は、薬品収納用カセットの一参考例を備えた薬品収納装置の一例の概略構成図である。
【図2A】図2Aは、図1に示すカセットの概略構成を示す平面図である。
【図2B】図2Bは、図1に示すカセットの概略構成を示す背面図である。
【図2C】図2Cは、図1に示すカセットの概略構成を示す側面図である。
【図3】図3(A)は、図1及び図2Aから図2Cに示すカセットにおける薬品載置部、シートセンサー、押し部材及び押し部材用付勢部材の概略的な配置構成の分解斜視図であり、図3(B)は、該押し部材の概略側面図であり、図3(C)は、該押し部材の概略底面図である。
【図4】図4は、図1に示す薬品収納装置のシステム構成を示す概略ブロック図である。
【図5A】図5Aは、薬品収納用カセットの他の参考例の概略構成を示す平面図である。
【図5B】図5Bは、図5Aに示すカセットの概略構成を示す背面図である。
【図5C】図5Cは、図5Aに示すカセットの概略構成を示す側面図である。
【図6A】図6Aは、薬品収納用カセットのさらに他の参考例の概略構成を示す平面図である。
【図6B】図6Bは、図6Aに示すカセットの概略構成を示す背面図である。
【図6C】図6Cは、図6Aに示すカセットの概略構成を示す側面図である。
【図7A】図7Aは、薬品収納用カセットのさらに他の参考例の概略構成を示す平面図である。
【図7B】図7Bは、図7Aに示すカセットの概略構成を示す背面図である。
【図7C】図7Cは、図7Aに示すカセットの概略構成を示す側面図である。
【図8】図8は、図7Aから図7Cに示すカセットにおいて押し部材に代えてアンプル列に対向する面が曲面状に形成された押し部材を設けた例を示す側面図である。
【図9】図9は、薬品列の収納方向一方側に薬品止め部を他方側に押し部材を有し、前記押し部材より収納方向他方側に前記押し部材を脱離可能に保持する保持部材を有する薬品収納用カセットと、前記薬品収納用カセットが装着されるカセット保持棚とを備えた本発明の一実施の形態に係る薬品収納装置の模式図であり、図9(A)は、前記押し部材を前記保持部材に保持させた状態で前記カセットを前記カセット保持棚から引き出した状態を示し、図9(B)は、図9(a)の状態の前記カセットに薬品を補充した状態を示し、図9(C)は、前記カセットを前記カセット保持棚に装着させることにより前記押し部材がブロックによって前記保持部材から引き離され、収納方向一方側に移行する状態を示している。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、参考例に係る薬品収納用カセットの一例100を備えた薬品収納装置の一例10の概略構成図である。また、図2Aから図2Cは、図1に示すカセット100の概略構成を示す図であり、図2Aに該カセット100の上面図を示し、図2Bに該カセット100の背面図を示し、図2Cに該カセット100の側面図を示す。なお、図2Aにおいて、薬品1は図示を省略してある。後述する図5A、図6A及び図7Aにおいても同様である。
【0014】
図1に示す薬品収納装置10は、複数の薬品収納用カセット100と、該各カセット100を保持するカセット保持棚11と、該各カセット100に接続用ケーブル13を介して接続された制御装置12とを備えている。
【0015】
カセット保持棚11は、棚枠として適宜な外枠や筐体を備えているとともに、その内側にカセット載置部11aが多段に設けられていて(図1の例では上下3段)、それぞれのカセット載置部11a上に1又は2以上のカセット100を並べて載置できるようになっており、該カセット載置部11aに載置されたカセット100の薬品出入口(換言すれば、該カセット100の後述する薬品止め部100a)がカセット保持棚11の正面側(前面側)に向くように配置されている。
【0016】
複数のカセット100は、図2Aから図2Cに示すように、薬剤を薬品容器にそれぞれ収容した1又は2以上の薬品(本参考例では、注射薬をそれぞれ封入した複数の注射薬封入アンプル1)を所定の収納方向(図中X方向)に沿うアンプル列1aに並べて整列収納できるものであり、収納方向Xの一方側X1でアンプル列1aの一方側1a’のアンプル1を止める薬品止め部100aを有しているとともに、アンプル列1aに対し収納方向一方側X1に向けて付勢力を付与するように構成されていて、アンプル列1aのうち収納方向一方側X1への前記付勢力により薬品止め部100aに止められているアンプル1が取り出されると、さらに次のアンプル1が薬品止め部100aに止められ、こうしてアンプル列1aのアンプル1が順次払い出されていくものである。
【0017】
この各カセット100は、薬品載置部110、一対の薬品ガイド120、位置感応型シートセンサー130、樹脂製の押し部材140及び押し部材用付勢部材150を備えており、アンプル列1aの他方側1a”のアンプル1の位置に対応する他方側薬品対応位置Pでシートセンサー130のシート面130aを押圧できるように構成されている。これについて以下に図3も参照しつつさらに説明する。図3(A)は、図1及び図2に示すカセット100における薬品載置部110、シートセンサー130、押し部材140及び押し部材用付勢部材150の概略的な配置構成の分解斜視図であり、図3(B)は、該押し部材140の概略側面図であり、図3(C)は、該押し部材140の概略底面図である。なお、図3(A)において薬品ガイド120は図示を省略してある。
【0018】
図2Aから図2C及び図3に示すように、薬品載置部110は、1又は2以上のアンプル1をアンプル列1aに並べて載置するものであり、収納方向Xに延びるアルミニウム製ガイドケース111と、同様に収納方向Xに沿って延びる板状の薬品台112とを備えている。ガイドケース111は、断面略「コ」の字型に形成されていて、この「コ」の字型の開放側を上にして配置されているとともに、薬品台112がガイドケース111の開放側をフタをするように配置されている。ガイドケース111の両側板には、いずれも収納方向Xに延びるとともに収納方向Xに直交する水平方向(図中Y方向)内側に突出した二つスライド部111a、111bが収納方向X及び水平方向Yに直交する垂直方向(図中Z方向)上下に、所定の間隔を置いて設けられている。また、薬品台112には、収納方向Xに延びるとともに垂直方向Zに貫通したスリット孔112aが設けられている。
【0019】
一対の薬品ガイド120は、図2Aから図2Cに示すように、いずれも収納方向Xに沿って延びる樹脂製の板状部材であり、薬品載置部110上面の水平方向Y両端部に収納方向Xに沿って立設されている。これにより、アンプル1を両側で収納方向Xに沿って案内することができる。
【0020】
シートセンサー130は、収納方向Xに沿ってシート状に延びる板状のものであり、ガイドケース111の底板上面に配置されている。このシートセンサー130はシート面130aが押圧されることで収納方向Xにおけるシート面13aへの押圧位置の変化に対応して電気抵抗値(換言すれば出力電圧)が変化するものである。さらに言えば、シートセンサー130は、他方側薬品対応位置Pでのシート面130aへの押圧位置を検出するものである。これにより、アンプル列1aからのアンプル1の払い出しの際には、当該払い出しに伴う他方側薬品対応位置Pでのシート面130aへの押圧位置の変化に対応して出力電圧が変化することで、当該払い出し後の他方側薬品対応位置Pを検出することができる。
【0021】
押し部材140は、図3に示すように、直方体状の押し部材本体141と、押し部材本体141の上面から垂直方向Z上方に突出するとともに収納方向Xに沿って延びる押し板142と、押し部材本体141の両側面から水平方向Y外側に突出するとともにガイドケース111におけるスライド部111a、111b間の間隔より若干小さい径の円柱状に形成された押し板シャフト143とを備えており、押し板142がガイドケース111における薬品台112のスリット孔112aに嵌入されるとともに、押し板シャフト143がガイドケース111における二つスライド部111a、111b間で摺動されることで、収納方向Xに沿って往復移動できるようになっている。また、押し部材140には、シートセンサー130のシート面130a上を収納方向Xに沿って転動する転動部材144と、転動部材144をシート面130aに向けて付勢する転動部材用付勢部材145とが設けられている。
【0022】
転動部材144は、本参考例では、円柱形状の樹脂製押し板コロであり、回転軸心が収納方向Xに直交する水平方向Yに向くように、押し部材本体141底面中央部に転動部材用付勢部材145を介して配置されている。転動部材用付勢部材145は、本参考例では、板ばねであり、長手方向が収納方向Xに向くように押し部材本体141の底面に配置されており、収納方向X中央部分で押し板コロ144外周の略半周分に沿って該コロ144を保持するように曲面形状に形成された曲面部145aを有している。なお、押し部材本体141底面の収納方向X中央部には、板ばね145の曲面部145aに接触しないようにコロ収容部147が該曲面部145aに沿って曲面形状に形成されている。これにより、押し部材140は、板ばね145により押し板コロ144を介して該押し板コロ144をシート面130aに押し付けつつ収納方向Xに沿って往復移動可能にアンプル列他方側1a”に配置され、押し部材140における押し板コロ144の位置Pでシートセンサー130のシート面130aを押圧することができる。
【0023】
押し部材用付勢部材150は、本参考例では、押し部材140を収納方向一方側X1に向けて略一定の付勢力で付勢する定トルクばねである。さらに説明すると、この定トルクばね150は、ガイドケース111の一方側端部に配置されているとともに、定トルクばねシャフト151が定トルクばねステー153に回転自在に設けられており、ばね先端部152が押し部材140の底面に接続されている。これにより、押し部材140は定トルクばね150による付勢力によりアンプル列1aを収納方向一方側X1に押し付けることができる。
【0024】
図4は、図1に示す薬品収納装置10のシステム構成を示す概略ブロック図である。制御装置12は、複数のカセット100に収納されるアンプル1の収納方向Xにおけるアンプルサイズ(図1中S参照)をそれぞれ予め記憶しておく記憶部12aと、制御部CONTとを備えている。
【0025】
制御部CONTは、接続用ケーブル13を介して複数のカセット100のシートセンサー103に接続されているとともに、記憶部12aに接続されている。記憶部12aは、ROM等で構成されており、前記のアンプルサイズの他、制御プログラム等が記憶されている。制御部CONTは、この記憶部12aに記憶された情報を読み出すとともに前記制御プログラムを実行することができる。この制御プログラムは、制御部CONTを、後述するような演算処理を行う演算処理手段Mを含む手段として機能させるものである。
【0026】
さらに説明すると、演算処理手段Mは、読出手段M1と、演算手段M2とを含んでいる。読出手段M1は、記憶部12aに記憶されたアンプルサイズSをそれぞれ読み出すものであり、演算手段M2は、複数のカセット100のシートセンサー130にてそれぞれ検出された押し板コロ位置Pに基づいてアンプル列1aの長さをそれぞれ測定し、当該測定されたアンプル列1a長さと読出手段M1にて読み出されたアンプルサイズSとの関係から複数のカセット100に収納されるアンプル1の在庫数量をそれぞれ算出するものである。
【0027】
さらに具体的に説明すると、前記の記憶部12aには、カセット100における薬品止め部100aの収納方向他方側X2端部と押し部材140の収納方向一方側X1端部との距離dに対するシート面130aが押圧される押し板コロ位置Pでのシートセンサー130の出力電圧の関係が記憶されており、演算手段M2では、この記憶部12aに記憶された距離dに対するシートセンサー130の出力電圧の関係から、シート面130aが押圧される押し板コロ位置Pでのシートセンサー130の出力電圧に基づいて、距離dを求めることで、アンプル列1aの長さdを測定できるようになっている。例えば、記憶部12aに予め記憶されているアンプルサイズSが20mmである場合、シートセンサー130にて、押し板コロ位置Pでのシート面130aへの押圧位置が検出されて、例えば、180mmのアンプル列1aの長さdが測定されると、演算手段M2では、当該測定されたアンプル列1a長さd(=180mm)を読出手段M1にて読み出されたアンプルサイズS(=20mm/個)で割った値(=9個)をカセット100に収納されるアンプル1の在庫数量としている。例えば、アンプル列1aからのアンプル1の払い出しの際には、当該払い出しに伴う押し板コロ位置Pでのシート面130aへの押圧位置の変化に対応して出力電圧が変化することで、当該払い出し後の押し板コロ位置Pが検出されて、例えば、160mmのアンプル列1aの長さdが測定されると、当該測定されたアンプル列1a長さd(=160mm)を読出手段M1にて読み出されたアンプルサイズS(=20mm/個)で割った値(8個)が当該払い出し後のアンプル1の在庫数量となる。これにより、制御装置12は、カセット100に収納されるアンプル1の在庫数量を自動的に求め、適正な在庫管理を行うことができる。
【0028】
図5Aから図5Cは、図1から図3に示すカセット100の他の例100xの概略構成を示す図であり、図5Aに該カセット100xの平面図を示し、図5Bに該カセット100xの背面図を示し、図5Cに該カセット100xの側面図を示す。以下、図5Aから図5Cに示すカセット100xについて、図1から図3に示すカセット100とは異なる点を中心に説明し、共通する部分については、ここでは説明を省略する。なお、図5Aから図5Cにおいて、図1から図3に示すカセット100と実質的に同様の構成、作用を示す部材には同じ参照符号を付してある。
【0029】
カセット100xは、図5Aから図5Cに示すように、薬品載置部110、一対の薬品ガイド120、位置感応型シートセンサー130、樹脂製の押し部材140x及び押し部材用付勢部材150を備えており、アンプル列1aの他方側1a”のアンプル1の位置に対応する他方側薬品対応位置Pでシートセンサー130のシート面130aを押圧できるように構成されている。
【0030】
押し部材140xは、直方体状の押し部材本体141xと、押し部材本体141x上面の水平方向Y両端部から垂直方向Z上方に突出するとともに収納方向Xに沿って延びる押し板142xと、押し部材本体141xの両側面から2本ずつ水平方向Y外側にそれぞれ突出し、押し板ベアリング146がそれぞれ設けられる押し板ベアリングシャフト143xとを備えており、押し板142xがガイドケース111における薬品台112のスリット孔112aに嵌入されるとともに、ガイドケース111における二つスライド部111a、111b間で押し板シャフト143xが押し板ベアリング146にてスライド部111bに沿って移動することで、収納方向Xに沿って往復移動できるようになっている。押し板142xは、押し部材用付勢部材150を収容する収容部142x’を有している。また、押し部材140xには、シートセンサー130のシート面130a上を収納方向Xに沿って転動する転動部材144xと、転動部材144xをシート面130aに向けて付勢する転動部材用付勢部材145xとが設けられている。
【0031】
転動部材144xは、本参考例では、回転軸心に押し板コロシャフト1441x’を有する円柱形状の押し板コロ1441xと、押し板コロシャフト1441x’を回転自在に支持する押し板コロステー1442xとを備えており、押し板コロシャフト1441x’が収納方向Xに直交する水平方向Yに向くように、押し部材本体141x底面に転動部材用付勢部材145xを介して配置されている。押し部材本体141x底面には、転動部材144xを収容する収容部1411xを有している。転動部材用付勢部材145xは、本参考例では、2枚の板ばねであり、それぞれ一方で収容部1411xに収容された転動部材144xの収納方向X両端部に接続されているとともに、他方で押し部材本体141x底面の収納方向X両端部に接続されている。これにより、押し部材140xは、2枚の板ばね145xにより押し板コロ1441xを介して該押し板コロ1441xをシート面130aに押し付けつつ収納方向Xに沿って往復移動可能にアンプル列他方側1a”に配置され、押し板コロ1441xの位置Pでシートセンサー130のシート面130aを押圧することができる。
【0032】
押し部材用付勢部材150は、本参考例では、押し部材140xを収納方向一方側X1に向けて略一定の付勢力で付勢する定トルクばねであり、押し板142xにおける収容部142x’内に配置されているとともに、定トルクばねシャフト151が収容部142x’に設けられた支持溝1421xに回転自在に支持されていて、ばね先端部152が薬品台112の一方側端部の定トルクばねステー112cに接続されている。これにより、押し部材140xは定トルクばね150による付勢力によりアンプル列1aを収納方向一方側X1に押し付けることができる。
【0033】
図6Aから図6Cは、図1から図3に示すカセット100のさらに他の例100yの概略構成を示す図であり、図6Aに該カセット100yの平面図を示し、図6Bに該カセット100yの背面図を示し、図6Cに該カセット100yの側面図を示す。以下、図6Aから図6Cに示すカセット100yについて、図1から図3に示すカセット100とは異なる点を中心に説明し、共通する部分については、ここでは説明を省略する。なお、図6Aから図6Cにおいて、図1から図3に示すカセット100と実質的に同様の構成、作用を示す部材には同じ参照符号を付してある。また、図6Aから図6Cにおいて、薬品止め部100a及び一対の薬品ガイド120は図示を省略してある。
【0034】
カセット100yは、図6Aから図6Cに示すように、薬品載置部110y、位置感応型シートセンサー130、押し部材140y及び押し部材用付勢部材150を備えており、アンプル列1aの他方側1a”のアンプル1の位置に対応する他方側薬品対応位置Pでシートセンサー130のシート面130aを押圧できるように構成されている。
【0035】
薬品載置部110yは、1又は2以上のアンプル1をアンプル列1aに並べて載置するものであり、収納方向Xに延びる板状のカセット台111yと、該カセット台111yを支持するスペーサ112yと、一対のガイド部材113yとを備えている。一対のガイド部材113yは、収納方向Xに沿って延びる断面L字状の部材であり、それぞれ長手方向が収納方向Xに向くように、且つ、断面L字状の一端部がカセット台111yに、他端部が互いに間隔をおいて対向するようにカセット台111y上面の水平方向Y両側に配置されている。一対のガイド部材113yの断面L字状他端部対向面には、いずれも収納方向Xに延びるとともに水平方向Yに凹むスライド溝113y’が設けられている。シートセンサー130は、カセット台111yの上面の一対のガイド部材113y間に配置されている。
【0036】
押し部材140yは、直方体状の押し部材本体141yと、押し部材本体141yの上面から垂直方向Z上方に突出するとともに収納方向Xに沿って延びる押し板142yと、押し部材本体141yの両側面から1本ずつ水平方向Y外側にそれぞれ突出し、押し板ベアリング146が設けられる押し板ベアリングシャフト143yとを備えており、押し板シャフト143yが押し板ベアリング146にてスライド溝113y’に沿って移動することで、一対のガイド部材113y間で収納方向Xに沿って往復移動できるようになっている。また、押し部材140yには、シートセンサー130のシート面130a上を収納方向Xに沿って転動する転動部材144yが設けられている。
【0037】
転動部材144yは、本参考例では、回転軸心に押し板ローラーシャフト144y’を有する円柱形状の押し板ローラーであり、押し板ローラーシャフト144y’が押し部材本体141yに回転自在に支持されている。押し部材本体141y底面には、転動部材144yを収容する収容部1411yを有している。また、押し板142yのアンプル列1aとの接触部はアンプル列1aに向けて円形状に突出している。このように押し板142yのアンプル列1aとの接触部を円形状としているのは、押し板142yがアンプル列1aから反力Fを受けた時、押し板142yがベアリング146を中心に回転しやすくするためである。このカセット100yでは、後述する定トルクばね150で引っぱられた押し板142yが、アンプル列1aを押した時に生じる反力Fにより、押し板142y、押し部材本体141yがベアリング146を中心に回転しようとする。押し部材140yは、この回転力によりシートセンサー面130aに押しつけるように押し板ローラー144yが取り付けられており、アンプル列1aを押した時に生じるモーメント力によってシートセンサー130を押し付ける。
【0038】
定トルクばね150は、カセット台111yの一方側端部に配置されているとともに、定トルクばねシャフト151が定トルクばねステー153に回転自在に設けられており、ばね先端部152が押し部材140yの底面に接続されている。これにより、押し部材140yは定トルクばね150による付勢力によりアンプル列1aを収納方向一方側X1に押し付けることができる。
【0039】
図7Aから図7Cは、図1から図3に示すカセット100のさらに他の例100zの概略構成を示す図であり、図7Aに該カセット100zの平面図を示し、図7Bに該カセット100zの背面図を示し、図7Cに該カセット100zの側面図を示す。以下、図7Aから図7Cに示すカセット100zについて、図1から図3に示すカセット100とは異なる点を中心に説明し、共通する部分については、ここでは説明を省略する。なお、図7Aから図7Cにおいて、図1から図3に示すカセット100と実質的に同様の構成、作用を示す部材には同じ参照符号を付してある。
【0040】
カセット100zは、図7Aから図7Cに示すように、薬品載置部110、一対の薬品ガイド120、位置感応型シートセンサー130、押し部材140z及び押し部材用付勢部材150zを備えており、アンプル列1aの他方側1a”のアンプル1の位置に対応する他方側薬品対応位置Pでシートセンサー130のシート面130aを押圧できるように構成されている。
【0041】
押し部材140zは、直方体状の押し板本体141zと、押し板本体141z上部の両側面に配置された収納方向他方側X2に向けて突出する押し板142zと、押し板本体141z下部の両側面から1本ずつ水平方向Y外側にそれぞれ突出し、押し板ベアリング146が設けられる押し板ベアリングシャフト143zとを備えており、押し板本体141z下部がガイドケース111における薬品台112のスリット孔112aに嵌入されるとともに、ガイドケース111における二つスライド部111a、111b間で押し板シャフト143zが押し板ベアリング146を介して移動することで、収納方向Xに沿って往復移動できるようになっている。押し部材140zには、シートセンサー130のシート面130a上を収納方向Xに沿って転動する転動部材144zが設けられている。また、押し板142zには、転動部材144zを収容する収容部142z’が設けられている。
【0042】
転動部材144zは、本参考例では、回転軸心にシャフト144z’を有する円柱形状の高比重樹脂製コロであり、押し板本体141zに設けられた収容部142z’内に配置されているとともに、シャフト144z’が押し板142z’にそれぞれ設けられた支持溝1421zに回転自在に支持されている。これにより、押し部材140zは、コロ144zの位置Pでシートセンサー130のシート面130aを押圧することができる。このカセット100zでは、押し部材140zは自重によりコロ144zを介して該コロ144zをシート面130aに押し付けつつ移動することができる。
【0043】
押し部材用付勢部材150zは、アンプル列1aがアンプル列一方側1a’で低く、且つ、アンプル列他方側1a”で高く傾斜して整列収納されるように形成された断面台形状の傾斜台であり、薬品載置部110を底面で支持することができるものである。これにより、アンプル列1a’が自重により収納方向一方側X1に付勢力が付与されるとともに、前記の押し部材140zが自重によりアンプル列1aを収納方向一方側X1に押し付けることができる。
【0044】
ところで、図2Aから図2c及び図5Aから図7Cに示すような薬品収納用カセットにおいては、アンプル列1aの他方側1a”に収納方向Xに沿って往復移動可能に配置される押し部材140,140x,140y,140zを備えていて、この押し部材が常に収納方向一方側X1に付勢されるのであるが、このときアンプル1を補充するにあたって、押し部材が常に収納方向一方側X1にくるため、押し部材を収納方向Xの他方側X2へ移動させつつアンプル1を補充してやる必要があり、補充作業の作業性が悪い。
【0045】
そこで、図8に示すように、押し部材140’が、アンプル列1aに対向する面140a’が上方に向かうに従ってアンプル列1aから次第に遠ざかるように曲面状に形成されていてもよい。なお、図8は、図7Aから図7Cに示すカセット100zにおいて押し部材140zに代えてアンプル列1aに対向する面140a’が曲面状に形成された押し部材140’を設けた例100’を示している。
【0046】
このカセット100’では、押し部材140’のアンプル列1aに対向する面140a’が曲面状に形成されているので、アンプル1を補充する際に、該アンプル1を該曲面140a’に沿って上方から挿し込むことで、該押し部材140’を収納方向他方側X2へ移動させながら該アンプル1を上方からスムーズに挿し入れることができ、これにより挿し入れ作業が容易となり、補充作業の作業性を向上させることができる。
【0047】
図9に、本発明の一実施の形態に係る薬剤収納装置10’の模式図を示す。
薬品収納用カセット100’には、図9に示すように、収納方向他方側X2で押し部材140’を離脱可能に保持する保持部材160が備えられている。なお、図9は、収納方向他方側X2で押し部材140’を保持する保持部材160を備えたカセット100’を収納する薬品収納装置10’において、該カセット100’が装着される際に、保持部材160にて収納方向他方側X2で保持された押し部材140’を該保持部材160から引き離すように構成されている状態を示している。
【0048】
さらに説明すると、図9に示すカセット100’では、保持部材160がマグネット受けとして磁性材料で構成されているとともに押し部材140’のマグネット受け160に接触する部分140a”がマグネットで構成されている。これにより、操作者等によって、押し部材140’をマグネット140a”の磁力によりマグネット受け160にて収納方向他方側X2で保持させることで(図9(A)参照)、アンプル1を補充する際に(図9(B)参照)、該押し部材140’が収納方向一方側X1にくることがないので、補充作業の作業性を向上させることができる。
【0049】
また、図9に示す薬品収納装置10’では、カセット100’が収納方向Xに沿って往復移動可能に装着されるように構成されていて、該カセット100’の装着状態において、マグネット受け160の押し部材140’を保持する位置Qより収納方向一方側X1に、且つ、押し部材140’に当接するように突出したブロック170(突出部材の一例)が設けられている。
【0050】
かかる薬品収納装置10’においては、マグネット140a”の磁力によりマグネット受け160にて収納方向他方側X2で保持された押し部材140’が、カセット装着時に、ブロック170にてマグネット受け160から離され、収納方向一方側X1に移行する(図9(C)参照)。従って、このように構成された薬品収納装置10’では、押し部材140’がカセット装着時にブロック170にてマグネット受け160から引き離されるので、補充作業完了時に押し部材140’をマグネット受け160に保持したままでカセット100’を装着してしまっても、マグネット受け160に対する押し部材140’のセット解除ミスを防止することができる。
【0051】
以上説明した薬品収納用カセット100,100x,100y及び100z並びに薬品収納装置10によると、シートセンサー130が、他方側薬品対応位置Pでのシート面130aへの押圧位置を検出するので、例えば、アンプル列1aからのアンプル1の払い出しの際には、当該払い出しに伴うアンプル列他方側1a”のアンプル1の位置に対応する位置Pにおけるシート面130aへの押圧位置の変化に対応して出力電圧が変化することで、当該払い出し後の位置Pを検出することができ、従来装置の如く、薬品サイズが異なる複数種類の薬品を同サイズの薬品毎に収納する場合、収納される薬品のサイズに対応するカセットを薬品のサイズ毎に用意しなくてもよく、従って、カセットの汎用性に優れるとともに、薬品を検出するセンサーとして、従来装置に用いられるようなレーザーや超音波による非接触型測距器に比べ安価なシートセンサー130を採用し、且つ、カセット100〜100zにおいて該シートセンサー130が収納方向Xに沿ってシート状に延び、位置Pで該シートセンサー130のシート面130aを押圧できるように構成されているだけなので、比較的簡単な装置構成で装置コストを低く抑えることができる。さらに薬品収納装置10では、記憶部12a、読出手段M1及び演算手段M2を備えているので、記憶部12aにて複数のカセット100〜100zに収納されるアンプル1の収納方向XにおけるアンプルサイズSをそれぞれ予め記憶しておき、読出手段M1にて記憶部12aに記憶されたアンプルサイズSをそれぞれ読み出し、演算手段M2にて複数のカセット100〜100zのシートセンサー130にてそれぞれ検出されたアンプル列長さdを読出手段M1にてそれぞれ読み出されたアンプルサイズSで割ることで、複数のカセット100〜100zに収納されるアンプル1の在庫数量をそれぞれ求めることができる。
【0052】
また、転動部材144〜144zとして、円柱形状のものを採用し、該転動部材144〜144zがシート面130aに対してそれぞれ線接触できるので、それだけ確実にシート面130aを押圧することができ、シートセンサー130の検出精度を向上させることができる。さらに、カセット100及び100xでは、転動部材用付勢部材145,145xにより転動部材144,144xをシート面130aに押し付けるので、より一層確実にシート面130aを押圧することができ、シートセンサー130の検出精度をさらに向上させることができる。
【0053】
なお、カセット100〜100zは、押し部材140〜140zに設けられる転動部材144〜144zの位置でシートセンサー130を検出するように構成したが、アンプル列1aがシートセンサー130のシート面130aを直接押圧するように構成してもよい。この場合、アンプル列他方側1a”のアンプル1の位置でシートセンサー130のシート面130aを押圧することができる。
【符号の説明】
【0054】
1 薬品
1a 薬品列
10 薬品収納装置
11 カセット保持棚
100 薬品収納用カセット
100a 薬品止め部
140’ 押し部材
150,150z 押し部材用付勢部材
160 保持部材
170 ブロック(突出部材)
X 収納方向
X1 収納方向一方側
X2 収納方向他方側

【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬剤を薬品容器にそれぞれ収容した1又は2以上の薬品を所定の収納方向に沿う薬品列に並べて整列収納でき、且つ、前記収納方向の一方側で前記薬品列の一方側の薬品を止める薬品止め部を有するとともに、前記薬品列より前記収納方向他方側に前記収納方向に沿って往復移動可能に配置された押し部材を介して前記薬品列に対し前記収納方向一方側に向けて付勢力を付与するように構成されたカセットであって、前記薬品列のうち前記収納方向一方側への前記付勢力により前記薬品止め部に止められている薬品が取り出されると、さらに次の薬品が前記薬品止め部に止められ、こうして前記薬品列の薬品が順次払い出されていく薬品収納用カセットと、前記カセットを収納方向往復移動可能に保持するカセット保持棚とを備えた薬品収納装置において、
前記カセットには、前記薬品列より前記収納方向の他方側において前記押し部材を離脱可能に保持する保持部材が備えられ、
前記カセットは、前記カセット保持棚に対して前記収納方向他方側へ移動されることで前記カセット保持棚に装着状態とされ、且つ、前記収納方向一方側へ移動されることで前記カセット保持棚から引き出し状態とされ、
前記カセット保持棚には、前記カセットを引き出し状態から装着状態へ移行させるべく前記収納方向他方側へ移動させる際の当該カセットの動きを利用して、前記保持部材によって保持されている前記押し部材を前記保持部材から引き離す突出部材が設けられていることを特徴とする薬品収納装置。
【請求項2】
前記押し部材の少なくとも前記保持部材に接触する部分及び前記保持部材の少なくとも前記押し部材に接触する部分のうちの一方はマグネットで構成され、他方は磁性材料又はマグネットで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の薬品収納装置。
【請求項3】
前記押し部材は、前記薬品列に対向する面が上方に向かうに従って前記薬品列から次第に遠ざかるように曲面状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の薬品収納装置。
【請求項4】
前記薬品列が前記収納方向一方側で低く、且つ、前記収納方向他方側で高く傾斜して整列収納されるように構成されていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の薬品収納装置。
【請求項5】
前記押し部材を前記収納方向一方側に向けて付勢する押し部材用付勢部材をさらに備えていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の薬品収納装置。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−179422(P2012−179422A)
【公開日】平成24年9月20日(2012.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−121603(P2012−121603)
【出願日】平成24年5月29日(2012.5.29)
【分割の表示】特願2010−52033(P2010−52033)の分割
【原出願日】平成16年5月19日(2004.5.19)
【出願人】(593129342)高園産業株式会社 (232)
【Fターム(参考)】