説明

血圧計付きトイレカウンタ

【課題】トイレ内の便器の左右いずれの壁面にも配置することのできる血圧計付きトイレカウンタを提供する。
【解決手段】血圧計付きトイレカウンタは、壁面に固定されたカウンタ部材と、カウンタ部材の下面に配置された血圧測定部12とを備えている。血圧測定部12は、カウンタ部材の下面に取り付けられその正面に開口部21を有するケース20と、ケース20に下縁部が支軸27を介して軸支され開口部21を閉塞する状態と水平状態との範囲内で回動可能な扉22と、計測開始用のスイッチ23aおよび測定した血圧値を表示する表示部23bを有する血圧計本体23と、血圧計本体23とチューブ24を介して連結されたカフ25とを有する血圧計40と、血圧計本体23を扉22に装着する固定カバー26とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トイレ内において血圧測定を行うことができるようにするため、トイレ壁面に設けられる血圧計付きトイレカウンタに関する。
【背景技術】
【0002】
近年の健康志向の高まりに伴い、トイレ内において体重、血圧、体脂肪率などを測定でるようにしたトイレシステムが数多く提案されている。このようなトイレシステムにおいて、本願と関連する先行技術として、便器の近傍に、出し入れ可能な血圧計が配置された健康チェックトイレルームがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
この健康チェックトイレルームには、便器の近傍に、血圧計カフを収納可能な引き出しが設けられ、この引き出しは、便器に着座した被測定者の心臓の高さに配置され、被測定者が血圧測定するときに肘を置くことのできる肘置部が設けられている。このような構成とすることにより、安定した姿勢で、正確な血圧測定を行うことができる。
【0004】
【特許文献1】実開平7−3497号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された健康チェックトイレルームの場合、被測定者は肘置部に肘を置いた安定した楽な姿勢で血圧測定を行うことができるという点では優れている。しかしながら、実際には住宅事情などの各種制約があるため、常に、便器に着座した被測定者の右側に、血圧計カフを収納可能な引き出しやタッチパネルなどを配置できるものではない。
【0006】
従って、便器の右側、左側に配置して血圧測定できるようにするためには、右側用と左側用とをそれぞれ別々に製作する必要がある。このため、資材点数の増加、生産管理の煩雑化を招いている。また、設置場所の状況とは左右関係が異なるものが施工現場に搬入されると、適切なものに取り替えなければ対応できないため、面倒である。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、トイレ内の便器の左右いずれの壁面にも配置することのできる血圧計付きトイレカウンタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の血圧計付きトイレカウンタは、
トイレ壁面に固定されたカウンタ部材と、
前記カウンタ部材の下面に取り付けられその正面に開口部を有するケースと、
前記ケースに下縁部が軸支され前記開口部を閉塞する状態と水平状態との範囲内で回動可能な扉と、
計測開始用のスイッチおよび測定した血圧値を表示する表示部を有する血圧計本体と、前記血圧計本体とチューブを介して連結されたカフとを有する血圧計と、
前記血圧計本体を前記扉に装着する固定カバーと、
を備えた血圧計付きトイレカウンタであって、
前記血圧計本体の表示部および前記スイッチを露出させる窓を前記固定カバー上面に設け、前記扉に対する前記固定カバーの取り付け方向が変更可能であることを特徴とする。
【0009】
このような構成とすれば、ケースの開口部を開閉する扉に血圧計本体を装着する固定カバーの取り付け方向が変更可能となるため、便器に着座した被測定者の右側、左側のいずれに配置しても、固定カバーの取り付け方向を変更することにより、被測定者は表示部を正しい方向から視認できるようになる。従って、1種類の血圧計付きトイレカウンタをトイレ内の便器の左右いずれの壁面にも配置することができる。
【0010】
ここで、前記血圧計の測定結果を外部に送信するための通信ケーブルを前記血圧計本体から延設するとともに、前記固定カバーの互いに相対する側面にそれぞれ前記通信ケーブルを挿通させるための孔部を開設すれば、通信ケーブルの配線方向も変更可能となるため、左右互換性がさらに向上する。
【0011】
また、前記固定カバーの上面に、前記カフを着脱可能に収納するための収納部を設ければ、カフを安定した状態で収納することが可能となり、カフの出し入れも容易となる。
【0012】
一方、前記ケースの後方下部に、トイレ壁面に突き当たる当接部を設ければ、固定カバーに加わる荷重を、当接部を介して壁面で支えることが可能となるため、ケースのカウンタ部材への取付部や支軸が破損されにくくなる。
【0013】
また、前記固定カバーを、前記血圧計本体を保持する載置部と、前記固定カバー内で前記通信ケーブルを保持するための保持リブとが設けられた底板と、前記窓が開設されたカバー本体とで形成すれば、固定カバー内において、血圧計本体や通信ケーブルを安定保持することができるようになるため、扉の開閉操作に起因する血圧計本体の揺動や通信ケーブルの損傷などを防止することができる。
【0014】
さらに、前記カウンタ部材の下方領域に、前記ケースに隣接するトイレットペーパーホルダを配置すれば、トイレットペーパーの設置箇所を別に設ける必要がなくなるため、トイレ内の限られた空間を有効活用することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明により、トイレ内の便器の左右いずれの壁面にも配置することのできる血圧計付きトイレカウンタを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の実施の形態である血圧計付きトイレカウンタを設けたトイレルームを示す図、図2は図1に示す血圧計付きトイレカウンタの正面図、図3は図2におけるA−A線断面図、図4は図3に示す血圧計付きトイレカウンタを構成する血圧測定部を示す斜視図、図5は図4に示す血圧測定部を構成する筐体などを示す斜視図、図6は図5に示す固定カバーを構成するカバー本体の裏面側斜視図である。なお、以下の説明で用いる「前」、「後」、「左」、「右」という表現は、図1に示すトイレルーム60内に設置された便器64に用便姿勢で着座した被測定者を基準にした方向をいう。
【0017】
図1,図2に示すように、本実施形態の血圧計付きトイレカウンタ10は、複数の壁面61,62,63などによって区画されたトイレルーム60の左側の壁面63に配置されている。トイレルーム60内の床面には便器64が設置され、その右側の壁面62には、給水栓45aを備えた手洗いボウル45と、その上方に位置する体脂肪計52と、その上方に位置する鏡51などが配置されている。体脂肪計52は、鏡51と手洗いボウル45との間に配置された本体基板4と、その左右両側にそれぞれ起立倒伏可能に軸支された体脂肪率測定用のアーム部5a,5bとを備えている。
【0018】
トイレルーム60の後方の壁面61の下方にはキャビネット66が配置され、左側の壁面63には、前述した血圧計付きトイレカウンタ10のほか、手すり11、便器64の衛生洗浄装置(図示せず)を操作、制御するためのリモコン14、トイレットペーパーホルダ13などが配置されている。また、手洗いボウル45下方の床面には、埋め込み方式の体重計65が配置されている。
【0019】
次に、図3〜図6を参照して、血圧計付きトイレカウンタ10について説明する。図3,図4に示すように、血圧計付きトイレカウンタ10は、壁面63に固定されたカウンタ部材2と、カウンタ部材2の下面に配置された血圧測定部12とを備えている。血圧測定部12は、カウンタ部材2の下面に取り付けられその正面に開口部21を有するケース20と、ケース20に下縁部が支軸27を介して軸支され開口部21を閉塞する状態と水平状態との範囲内で回動可能な扉22と、計測開始用のスイッチ23aおよび測定した血圧値を表示する表示部23bを有する血圧計本体23と、血圧計本体23とチューブ24を介して連結されたカフ25とを有する血圧計40と、血圧計本体23を扉22に装着する固定カバー26とを備えている。
【0020】
図4に示すように、固定カバー26は、カバー本体26aと底板26bとで形成されている。カバー本体26aには、血圧計本体23の表示部23bおよびスイッチ23aを露出させるための窓26cと、カフ25を着脱可能に収納するための収納部36とが設けられている。収納部36は窓26cよりも低い位置(扉22寄りの位置)に設けられ、収納部36に収納されたカフ25を着脱可能に係止するための係止ベルト35が設けられている。また、カバー本体26aの互いに相対する側面には、それぞれ通信ケーブル41や電源コード42を挿通させるための孔部26x,26yが開設されている。また、図6に示すように、カバー本体26aの裏面には、通信ケーブル41やチューブ24などを保持するための保持リブ26g,26hが設けられている。一方、底板26bには、血圧計本体23を保持するため四角形の隔壁26eで囲繞された載置部26dと、固定カバー26内に配置される通信ケーブル41やチューブ24(図6参照)を下側から保持するための保持リブ26fとが設けられている。
【0021】
図5に示すように、扉22は支軸27を介してケース20に回動可能に取り付けられており、扉22の下縁部両端の支軸27付近には扇形の補強部33,34が形成され、扉22の開閉動作中は、補強部33,34の一部が、ケース20の両側壁内面に形成された円弧状のガイド溝32,37(図8,図9参照)に沿って移動する。また、扉22の開放速度を緩和するため、一方の補強部34に減速用のダンパ38が設けられている。扉22の背面には、その外周に沿って周壁28が形成され、周壁28の支軸27寄りの部分には通信ケーブル41などを通すためのU字形状の切欠部28a,28bが設けられている。この周壁28で囲繞された領域内に、血圧計本体23、チューブ24、カフ25および固定カバー26などで構成された血圧計ユニット1(図7参照)が着脱可能に装着される。
【0022】
血圧計本体23のスイッチ23aおよび表示部23bをカバー本体26aの窓26cから露出させるとともに、血圧計本体23の底部23c(図6参照)を底板26bの載置部26dに配置した状態でカバー本体26aと底板26bとを組み立て、カバー本体26a上面の収納部36にカフ25を丸めた状態で載置して係止ベルト35で係止すると、血圧計ユニット1が形成される(図7参照)。この血圧計ユニット1は、この状態で、扉22の背面の周壁28で囲繞された領域内に着脱可能であり、この場合、扉22に対する装着方向が180度変更可能である。
【0023】
次に、図7〜図9を参照して、血圧計付きトイレカウンタ10の機能などについて説明する。図7は図4に示す血圧測定部を構成する血圧計ユニットの斜視図、図8は図4に示す血圧測定部を左配置用にセットした状態を示す斜視図、図9は図4に示す血圧測定部を右配置用にセットした状態を示す斜視図である。図1で示したトイレルーム60内で被測定者が血圧を測定する場合、便器64に着座した状態で、血圧計付きトイレカウンタ10の血圧測定部12の扉22を開く。このとき、閉止状態にある扉22は、図4に示すように、互いに係脱可能なラッチ30とフック31とでロックされているため、扉22の表面のラッチ30付近を軽く押すだけで、ロックが解除され、扉22はダンパ38の作用により支軸27を中心に緩やかに回動して、水平状態まで開く。
【0024】
図8に示すように、扉22が水平状態まで開いたら、係止ベルト35を開いてカフ25およびチューブ24を収納部36から取り出し、カフ25を手首に装着する。そして、窓26cから露出している血圧計本体23のスイッチ23aを押すと、血圧計本体23内からチューブ24を介してカフ25へエアが供給される。この後は従来の血圧計と同様、自動的に最高血圧、最低血圧および脈拍が測定され、それらの測定値が表示部23bに表示されるため、被測定者は目視確認することができる。なお、これらの測定値は通信ケーブル41を介して他の機器(例えば、記憶装置、演算装置、情報処理装置など)へ送信することもできる。
【0025】
血圧測定が終わったら、スイッチ23aを押して電源をOFFし、カフ25を手首から外して丸め、その周りにチューブ24を巻くか、丸めたカフ25内にチューブ24を収容するかして、小さく纏めた後、収納部36上に載置し、係止ベルト35で係止する。この後は、扉22を上方に持ち上げて支軸27を中心に回動させ、ケース20の開口部21を閉塞する。このとき、扉22の表面のラッチ30付近を軽く押すと、ラッチ30とフック31とが係合して扉22がロックされる。
【0026】
前述したように、血圧測定部12を構成する血圧計ユニット1は、図7に示す状態で、ケース20の開口部21を開閉する扉22に対して着脱可能であり、この場合、扉22に対する血圧計ユニット1の装着方向が180度変更可能である。即ち、扉22に対する血圧計ユニット1の装着方向として、図8または図9のいずれかに示す状態を選択することができ、図8,図9の状態間で相互に変更可能である。
【0027】
従って、図1で示したように、便器64の左側の壁面63に血圧計付きトイレカウンタ10が配置される場合は、血圧計ユニット1を図8に示すような方向にして扉22に装着する。このように装着すれば、固定カバー26の窓26cから露出する血圧計本体23の表示部23bに示される測定値の数字は、便器64に着座した被測定者の左側において正立方向となるため、視認し易い方向となる。
【0028】
一方、図1に示すトイレルーム60とは逆に、便器の右側の壁面に血圧計付きトイレカウンタ10を配置する場合は、血圧計ユニット1を図9に示すような方向にして扉22に装着する。このように装着すれば、固定カバー26の窓26cから露出する血圧計本体23の表示部23bに示される測定値の数字は、便器に着座した被測定者の右側において正立方向となるため、視認し易い方向となる。
【0029】
このように、便器64に着座した被測定者の右側、左側のいずれに配置しても、固定カバー26とともに血圧計ユニット1の取り付け方向を変更することにより、被測定者は表示部23bを正しい方向から視認できるようになる。勿論、血圧計ユニット1はカウンタ部材2の長尺方向のいずれにも設置することができる。従って、1種類の血圧計付きトイレカウンタ10をトイレルームの便器の左右いずれの壁面にも配置することができる。なお、本実施形態において、血圧計ユニット1は、固定カバー26の底板26bと扉22の背面との間に介在させた面ファスナ(図示せず)によって扉22に係止されているため、ケース20の開口部21の閉塞時に扉22が垂直状態にあっても、血圧計ユニット1が扉22から離脱することはない。なお、面ファスナは係脱可能であるため、一旦装着した後の血圧計ユニット1の方向変更も可能である。
【0030】
また、図6で示したように、本実施形態においては、血圧測定部12の測定結果を外部に送信するための通信ケーブル41を血圧計本体23から延設するとともに、固定カバー26を構成するカバー本体26aの互いに相対する側面にそれぞれ通信ケーブル41を挿通させるための孔部26x,26yを開設している。このため、血圧計ユニット1の装着方向の変更に伴う、通信ケーブル41の配線方向の変更も可能となるため、左右互換性がさらに向上する。この場合、扉22の回動中心となる支軸27に近い方の孔部26x,26yに通信ケーブル41などを挿通させることができるため、扉22の開閉動作に伴う通信ケーブル41の変形、移動を抑制することができる。従って、扉22の開閉動作に起因する通信ケーブル41などの損傷、劣化を防止することができる。
【0031】
また、血圧計ユニット1を構成する固定カバー26(カバー本体26a)の上面に、カフ25を着脱可能に収納するための収納部36を設けているため、カフ25を安定した状態で収納することが可能であり、カフ25の出し入れも容易となる。収納中のカフ25は係止ベルト35で係止されているため、待機中あるいは扉22の開閉動作中に、収納部36から外れることもない。
【0032】
一方、図3に示すように、ケース20の後方下部には、トイレルーム60の壁面63に突き当たる当接部20aを設けているため、固定カバー26に加わる荷重は当接部20aを介して壁面63で支えられることとなり、ケース20のカウンタ部材2への取付部や支軸27が破損されにくくなる。
【0033】
また、固定カバー26は、血圧計本体23を保持する載置部26dおよび通信ケーブル41などを保持するための保持リブ26fが設けられた底板26bと、窓26cが開設されたカバー本体26aとで形成されている。従って、固定カバー26内において、血圧計本体23や通信ケーブル41などを安定保持することができ、扉22の開閉操作に起因する血圧計本体23の揺動や通信ケーブル41の損傷、劣化などを防止することができる。
【0034】
さらに、カウンタ部材2の下方領域には、血圧測定部12のケース20と隣接するトイレットペーパーホルダ13を配置している。これにより、トイレットペーパーの設置箇所を別に設ける必要がなくなるため、用便姿勢で着座した被測定者にとって使いやすい位置にトイレットペーパーホルダ13および血圧計ユニット1を設置することができる。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明の血圧計付きトイレカウンタは、一般住宅のトイレ内などに設置して広く利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の実施の形態である血圧計付きトイレカウンタを設けたトイレルームを示す図である。
【図2】図1に示す血圧計付きトイレカウンタの正面図である。
【図3】図2におけるA−A線断面図である。
【図4】図3に示す血圧計付きトイレカウンタを構成する血圧測定部を示す斜視図である。
【図5】図4に示す血圧測定部を構成する筐体などを示す斜視図である。
【図6】図5に示す固定カバーを構成するカバー本体の裏面側斜視図である。
【図7】図4に示す血圧測定部を構成する血圧計ユニットの斜視図である。
【図8】図4に示す血圧測定部を左配置用にセットした状態を示す斜視図である。
【図9】図4に示す血圧測定部を右配置用にセットした状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0037】
1 血圧計ユニット
2 カウンタ部材
4 本体基板
5a,5b アーム部
10 血圧計付きトイレカウンタ
11 手すり
12血圧測定部
13 トイレットペーパーホルダ
14 リモコン
20 ケース
20a 当接部
21 開口部
22 扉
23 血圧計本体
23a スイッチ
23b 表示部
23c 底部
24 チューブ
25 カフ
26 固定カバー
26a カバー本体
26b 底板
26c 窓
26d 載置部
26e 隔壁
26f,26g,26h 保持リブ
26x,26y 孔部
27 支軸
28 周壁
28a,28b 切欠部
30 ラッチ
31 フック
32,37 ガイド溝
33,34 補強部
38 ダンパ
35 係止ベルト
36 収納部
40 血圧計
41 通信ケーブル
42 電源コード
45 手洗いボウル
45a 給水栓
51 鏡
52 体脂肪計
60 トイレルーム
61,62,63 壁面
64 便器
65 体重計
66 キャビネット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トイレ壁面に固定されたカウンタ部材と、
前記カウンタ部材の下面に取り付けられその正面に開口部を有するケースと、
前記ケースに下縁部が軸支され前記開口部を閉塞する状態と水平状態との範囲内で回動可能な扉と、
計測開始用のスイッチおよび測定した血圧値を表示する表示部を有する血圧計本体と、前記血圧計本体とチューブを介して連結されたカフとを有する血圧計と、
前記血圧計本体を前記扉に装着する固定カバーと、
を備えた血圧計付きトイレカウンタであって、
前記血圧計本体の表示部および前記スイッチを露出させる窓を前記固定カバーの上面に設け、前記扉に対する前記固定カバーの取り付け方向が変更可能であることを特徴とする血圧計付きトイレカウンタ。
【請求項2】
前記血圧計の測定結果を外部に送信するための通信ケーブルを前記血圧計本体から延設するとともに、前記固定カバーの互いに相対する側面にそれぞれ前記通信ケーブルを挿通させるための孔部を開設したことを特徴とする請求項1記載の血圧計付きトイレカウンタ。
【請求項3】
前記固定カバーの上面に、前記カフを着脱可能に収納するための収納部を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の血圧計付きトイレカウンタ。
【請求項4】
前記ケースの後方下部に、トイレ壁面に突き当たる当接部を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の血圧計付きトイレカウンタ。
【請求項5】
前記固定カバーを、前記血圧計本体を保持する載置部と、前記固定カバー内で前記通信ケーブルを保持するための保持リブとが設けられた底板と、前記窓が開設されたカバー本体とで形成したことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の血圧計付きトイレカウンタ。
【請求項6】
前記カウンタ部材の下方領域に、前記ケースに隣接するトイレットペーパーホルダを配置したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の血圧計付きトイレカウンタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−271408(P2006−271408A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−90196(P2005−90196)
【出願日】平成17年3月25日(2005.3.25)
【出願人】(000010087)東陶機器株式会社 (3,889)
【Fターム(参考)】