血糖値管理装置及び血糖値管理方法
【課題】入力された血糖値情報の修正を可能にしつつ、その真正性を確保することができる血糖値管理装置等を提供すること。
【解決手段】外部から血糖値情報を入力する入力部22、23と、血糖値情報を記憶する血糖値情報記憶部50と、入力手段が取得した血糖値情報を血糖値情報記憶部に記憶させる血糖値情報処理部28と、血糖値情報記憶部に記憶された血糖値情報を表示する表示部21と、を有し、血糖値情報処理部が血糖値情報を血糖値情報記憶部に記憶させるときに、当該血糖値情報が、事後的変更を不可とする情報が含まれているか否かを示す変更可否情報と関連付けて記憶させる構成となっており、血糖値情報記憶部の血糖値情報を変更する血糖値情報変更部33を有し、血糖値情報変更部は、変更可否情報に基づいて血糖値情報を変更する構成となっている血糖値管理装置10。
【解決手段】外部から血糖値情報を入力する入力部22、23と、血糖値情報を記憶する血糖値情報記憶部50と、入力手段が取得した血糖値情報を血糖値情報記憶部に記憶させる血糖値情報処理部28と、血糖値情報記憶部に記憶された血糖値情報を表示する表示部21と、を有し、血糖値情報処理部が血糖値情報を血糖値情報記憶部に記憶させるときに、当該血糖値情報が、事後的変更を不可とする情報が含まれているか否かを示す変更可否情報と関連付けて記憶させる構成となっており、血糖値情報記憶部の血糖値情報を変更する血糖値情報変更部33を有し、血糖値情報変更部は、変更可否情報に基づいて血糖値情報を変更する構成となっている血糖値管理装置10。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、血糖値を計測する血糖計の情報を管理するための血糖値管理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、各患者の血糖値を計測する血糖計からデータを取得し患者の血糖値を管理する血糖値情報処理システムが提案されている(例えば、特許文献1)。
このような血糖値情報システムの管理装置であるコンピュータは、血糖計から直接、血糖値データを通信で取得するだけでなく、操作者の手入力により血糖値のデータを取得することができる構成ともなっている。
データを手入力した場合は、入力間違い等が生じることがあるため、このような管理装置は、入力後、入力したデータを変更等することができる構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−60803号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、管理装置に入力された血糖値データを自由に変更等することができるとすると、血糖値データの真正性を担保できず、医師等による誤った指導を招来するという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、入力された血糖値情報の修正を可能にしつつ、その真正性を確保することができる血糖値管理装置及び血糖値管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題は、本発明にあっては、外部から血糖値情報を入力する入力部と、前記血糖値情報を記憶する血糖値情報記憶部と、前記入力手段が取得した前記血糖値情報を前記血糖値情報記憶部に記憶させる血糖値情報処理部と、前記血糖値情報記憶部に記憶された前記血糖値情報を表示する表示部と、を有する血糖値管理装置であって、前記血糖値情報処理部が前記血糖値情報を前記血糖値情報記憶部に記憶させるときに、当該血糖値情報が、事後的変更を不可とする情報が含まれているか否かを示す変更可否情報と関連付けて記憶させる構成となっており、前記血糖値情報記憶部の前記血糖値情報を変更する血糖値情報変更部を有し、前記血糖値情報変更部は、前記変更可否情報に基づいて前記血糖値情報を変更する構成となっていることを特徴とする血糖値管理装置により達成される。
【0007】
前記構成によれば、血糖値情報処理部が血糖値情報を血糖値情報記憶部に記憶させるときに、当該血糖値情報が、事後的変更を不可とする情報が含まれているか否かを示す変更可否情報と関連付けて記憶させる構成となっており、血糖値情報記憶部の血糖値情報を変更する血糖値情報変更部を有し、血糖値情報変更部は、変更可否情報に基づいて血糖値情報を変更する構成となっている。
このように、血糖値管理装置に血糖値情報が入力されるときに、当該血糖値情報に変更不可とする情報が含まれているか否かの情報である変更可否情報と関連付けられている。そして、血糖値情報変更部がこの血糖値情報を変更するときに、この変更可否情報を参照するので、変更すべきでない血糖値情報が誤って変更等されることがない。
例えば、血糖計から入力された血糖値情報は、精度の高い変更すべきでない情報であるため、変更不可の変更可否情報と関連付け、操作者が手入力等で入力した血糖値情報は、修正する可能性のある情報であるため、変更可能の変更可否情報と関連付けた場合、誤って血糖計の血糖値情報を事後的に変更させられることがないので、血糖値情報の真正性が確保させることになる。
一方、操作者が手入力等で入力した血糖値情報は、事後的に変更できるので、適正な情報に変更することも可能となっている。
【0008】
好ましくは、前記入力部は、外部と通信をするための通信部と、操作者が情報を入力するための直接入力部とを、有し、前記直接入力部から前記血糖値情報を入力するときは、入力用画面情報が前記表示部に表示される構成となっており、前記血糖値情報処理部は、前記入力用画面情報に基づいて入力された前記血糖値情報を前記変更可否情報と関連付けて前記血糖値情報記憶部に記憶させる構成となっていることを特徴とする血糖値管理装置である。
【0009】
前記構成によれば、入力部は、外部と通信をするための通信部と、操作者が情報を入力するための直接入力部とを、有し、直接入力部から血糖値情報を入力するときは、入力用画面情報が表示部に表示される構成となっており、血糖値情報処理部は、入力用画面情報に基づいて入力された血糖値情報を変更可否情報と関連付けて血糖値情報記憶部に記憶させる構成となっている。
したがって、操作者が、血糖値情報を入力部で手入力する場合は、入力画面情報に従って入力すれば足りるので、使い易い血糖値管理装置となる。
【0010】
好ましくは、各種血糖計の種類情報及びそれらの測定範囲情報を記憶した血糖計関連情報記憶部と、この血糖計関連情報記憶部を参照し、前記入力画面情報に基づいて入力された血糖計の種類情報に基づいて、当該入力された前記血糖値情報が、当該血糖計の前記測定範囲であるかを判断する血糖計関連情報判断部とを有することを特徴とする血糖値管理装置である。
【0011】
前記構成によれば、各種血糖計の種類情報及びそれらの測定範囲情報を記憶した血糖計関連情報記憶部と、この血糖計関連情報記憶部を参照し、入力画面情報に基づいて入力された血糖計の種類情報に基づいて、当該入力された血糖値情報が、当該血糖計の測定範囲であるかを判断する血糖計関連情報判断部とを有する。
このため、操作者が誤って、当該血糖計では測り得ない血糖値情報を入力した場合、直ぐに、その情報が誤りであると判断できるので、入力された血糖値情報の精度が向上する。
【0012】
上記課題は、本発明にあっては、外部から血糖値情報を入力する入力部と、前記血糖値情報を記憶する血糖値情報記憶部と、前記入力手段が取得した前記血糖値情報を前記血糖値情報記憶部に記憶させる血糖値情報処理部と、前記血糖値情報記憶部に記憶された前記血糖値情報を表示する表示部と、有する血糖値管理方法であって、前記血糖値情報処理部が前記血糖値情報を前記血糖値情報記憶部に記憶させるときに、当該血糖値情報が、事後的変更を不可とする情報が含まれているか否かを示す変更可否情報と関連付けて記憶させ、前記表示部が、前記血糖値情報記憶部の前記血糖値情報を表示するときに、前記変更可否情報に基づいて表示することを特徴とする血糖値管理方法により達成される。
【発明の効果】
【0013】
以上説明したように、本発明によれば、入力された血糖値情報の修正を可能にしつつ、その真正性を確保することができる血糖値管理装置及び血糖値管理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施の形態にかかる血糖値管理システムを示す概略図である。
【図2】図1の血糖値管理装置の主な構成を示す概略ブロック図である。
【図3】この各種データ記憶部の内容を示す概略ブロック図である。
【図4】血糖値管理システムの主な動作を示す概略フローチャートである。
【図5】血糖値管理システムの主な動作を示す他の概略フローチャートである。
【図6】血糖値管理システムの主な動作を示す他の概略フローチャートである。
【図7】血糖値管理システムの主な動作を示す他の概略フローチャートである。
【図8】「入力画面」の画面例である。
【図9】ST6で表示された各血糖計のデータの表示画面例である。
【図10】測定日時及び測定値入力画面」の画面例である。
【図11】図8の所定の欄に測定日時及び血糖値データを「斜体」で表示した画面例である。
【図12】グラフ形式の画面例である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0016】
図1は、本発明の実施の形態にかかる血糖値管理装置を適用した血糖値管理システム1を示す概略図である。図1に示すように、血糖値管理システム1は、患者等の血糖値を計測する血糖計10を有している。
この血糖計10は、図1に示すように、患者の血液を採取するチップを装着するためのチップ装着部11や各種データを表示するための表示部12を有している。
また、血糖値を測定したときが、食後等であるか否かのイベント情報を入力するための食後ボタン13や時間設定ボタン14も有している。
【0017】
さらに、血糖計10は、外部と通信するための血糖計側通信装置を内蔵しており、この血糖計側通信装置を介して、内部に蓄積した血糖値情報である例えば、血糖値データを外部に送信することができる構成となっている。
【0018】
また、図1に示すように、血糖値管理システム1は、血糖計10から血糖値情報を取得して管理する血糖値管理装置20を有している。
この血糖値管理装置20は、各種データを表示する表示部であるディスプレイ21や、操作者が各種データを入力するための直接入力部である入力装置22を備えていると共に、血糖計10と通信するための通信部である管理装置側通信装置23(図2参照)を有している。
したがって、血糖値管理装置20は、管理装置側通信装置23を介して血糖計10と通信することできる構成となっている。このため、血糖値管理装置20は、血糖計10から血糖値データを通信で取得することができる構成となっている。
なお、血糖計10と血糖値管理装置20との間の通信は、図1に示す有線通信のみならず無線通信も可能な構成となっている。
【0019】
図1の血糖計10及び血糖値管理装置20は、コンピュータを有し情報を制御している。
このコンピュータは、CPU、RAM、ROM等を有し、これらは、バス等を介して配置されている。
このバスは、すべてのデバイスを接続する機能を有し、アドレスやデータパスを有する内部パスである。CPUは所定のプログラムの処理を行う他、バスに接続されたROM等を制御している。ROMは、各種プログラムや各種情報等を格納している。RAMは、プログラム処理中のメモリの内容を対比したり、プログラムを実行するためのエリアとしての機能を有する。
【0020】
図2は、図1の血糖値管理装置20の主な構成を示す概略ブロック図である。図2に示すように血糖値管理装置20は、管理装置側制御部24を有し、上述の管理装置側通信装置23、入力装置22、ディスプレイ21等が管理装置側制御部24と接続され、制御されている。
また、図2に示すように、血糖値管理装置20は、各種データ記憶部25を有しており、図3は、この各種データ記憶部25の内容を示す概略ブロック図である。なお、図2示す各プログラムや図3の記憶部については、後述する。
また、図2及び図3のデータの配置例では、各プログラムと各記憶部が分けて記載しているが、これらは、説明の便宜のために分けて記載したものであり、実際にかかる配置とされている必要はない。
【0021】
図4乃至図7は、血糖値管理システム1の主な動作等を示す概略フローチャートである。 以下、図4乃至図7のフローチャートに沿って血糖値管理システム1の動作を説明すると共に、図1乃至図3の構成も併せて説明する。
【0022】
先ず、患者等の血糖値を計測した血糖計10から図1に示す血糖値管理装置20に血糖値データ等を入力することとなるが、本血糖値管理システム1では、血糖計10から通信で血糖値データを送信する場合だけでなく、図1の血糖値管理装置20の入力装置22を操作者が操作して入力することができる構成ともなっている。
そこで、操作者が図1の血糖値管理装置20を起動させると、図4のST1で、図1の血糖値管理装置20のディスプレイ21に、血糖値データ等の入力方法の選択画面が表示される。
具体的には、操作者が入力装置22を操作して血糖値データ等を入力する「直接入力」又は、血糖計10から通信で入力する「通信入力」であるかをディスプレイ21上で選択する。
このような動作は、図3の各種画面データ記憶部46内に記憶されている「データ入力選択画面」等をディスプレイ21に表示して実行する。
【0023】
次いで、ST2へ進む。ST2では、操作者により選択された方法が、「直接入力」又は「通信入力」であるかを判断する。
具体的には、図2の入力方法選択判断部(プログラム)26が動作し、判断する。
【0024】
ST2で「通信入力」が選択された場合は、図4の通信入力工程が実行されるが、この工程については、後述し、先に「直接入力」について説明する。
ST3では、ディスプレイ21に血糖値データの入力画面が表示される。具体的には、図3の各種画面データ記憶部46に記憶されている「入力画面」が表示される。
図8は、この「入力画面」の画面例である。
図8に示すように、画面には、左側にメニューが表示されており、この中で血糖値データの入力である「血糖値ノート」を選択すると、左側に「日付」が表示される。
そして、同日における食事イベントが表示される。これは、血糖値を計測したのが例えば、朝食前の場合は「朝前」と表示され、同様に、朝食後は「朝後」、昼食前は「昼前」等と表示され、血糖値の計測と食事との関係を判断するための指標である。
【0025】
次いで、ST4へ進む。ST4では、データ入力部分が特定されたか否かを判断する。
ここで、例えば、操作者が血糖値データを「3月5日(木)」の「朝前」に入力したいとき、図8に示すように、該当する部分にカーソル(矢印)を移動させ、選択する。この選択は入力装置22で実行される。
【0026】
次いで、ST5へ進む。ST5では、ST4で特定された「データ入力部分」、図8の例では「3月5日(木)」の「朝前」の座標データ等が、当該入力データの特定識別番号(例えば、001)と関連付けて、図3のデータ入力部分記憶部47に記憶される。
【0027】
次いで、ST6へ進む。ST6では、図3の血糖計関連情報記憶部である例えば、血糖計一覧データ記憶部48から取得した各血糖計のデータをディスプレイ21に表示する。
図9は、ST6で表示された各血糖計のデータの表示画面例である。
具体的には、図9の中央部の▼ボタンを押下するとドロップダウンメニューが開いて、順に血糖計の種類が表示されることになる。
【0028】
次いで、ST7へ進む。ST7では、血糖計を特定、すなわち、図9のウインドウで選択したか否かが判断され、ST8でST7の判断結果は、図3の血糖計特定データ記憶部49に記憶される。
具体的には、ST7で特定された血糖計の種類を当該特定識別番号(001)と関連付けて記憶する。
【0029】
次いで、図5に示すST9へ進む。ST9では、ディスプレイ21に、図3の各種画面データ記憶部46から入力用画面情報である例えば、「測定日時及び測定値入力画面」が表示される。
図10は、測定日時及び測定値入力画面」の画面例である。
図10に示すように、ディスプレイ21上に、時間及び血糖値データの数値を入力する構成となっている。
【0030】
次いで、ST10へ進む。ST10では、図10に示す画面で、測定日時及び血糖値データの数値が入力されたか否かが判断される。具体的には、操作者が入力装置22を操作し、図10の確定ボタンを選択したか否かが判断される。
【0031】
ST10で、確定ボタンが選択されたと判断されたときは、ST11へ進む。ST11では、ST10で入力されたデータのうち「血糖値データの数値」が測定可能範囲であるか否かが判断される。
具体的には、図2の血糖値データ測定範囲判断部(プログラム)27が動作して、図3の血糖計特定記憶部49に記憶されている種類の「血糖計」の測定範囲を、図3の血糖計一覧データ記憶部48から抽出し、入力された血糖値データの数値範囲が当該測定範囲内であるか否かを判断する。
したがって、血糖値データ測定範囲判断部(プログラム)が、血糖計関連情報判断部の一例となっている。
このように、操作者が誤って当該血糖計10では測り得ない血糖値データを入力した場合でも、直ちに、そのデータが誤りであることがわかるので、入力された血糖値データの精度が向上する構成となっている。
【0032】
ST11で、血糖値データが当該血糖計の測定範囲内であるときは、ST12へ進む。ST12では、ST10で入力した測定日時及び血糖値等のデータを、当該特定識別番号(001)及び変更可否情報である例えば、「直接入力フラグ」と関連付けて、図3の血糖値情報記憶部である例えば、測定日時等記憶部に記憶する。
具体的には、血糖値情報処理部である例えば、画面入力測定日時等データ生成部(プログラム)28が動作して、実行する。
ここで「直接入力フラグ」は、事後的変更を認める旨のフラグであり、後述の編集等において重要な役割を果たす。
すなわち、図4及び図5に示す「直接入力工程」では、操作者が誤ってデータ入力をするおそれがあるので、かかるフラグを測定日時及び血糖値等のデータと関連付けている。
【0033】
次いで、ST13へ進む。ST13では、当該特定識別番号に基づいて測定日時等記憶部50の入力された測定日時及び血糖値データを特定し、これと関連付けられている「直接入力フラグ」を取得する。
そして、図3の各種表示データ記憶部51を参照し、ディスプレイ21に表示するデータを取得する。各種表示データ記憶部51には、直接入力に対応する表示は「斜体」で表示する旨のデータが記憶されている。
【0034】
次いで、ST14へ進む。ST14では、図3のデータ入力部分記憶部47、測定日時等記憶部50を参照し、当該特定識別番号の入力部分の座標データ、すなわち、図8の「3月5日」の「朝前」の欄のデータを取得すると共に、測定日時及び血糖値データを取得し、ディスプレイ21上に画面表示する。このとき、表示は「斜体」で表示することになる。
図11は、図8の「3月5日」の「朝前」の欄に測定日時及び血糖値データを「斜体」で表示した画面例である。
図11に示すように、「3月5日」の「朝前」の欄には、「斜体」で「07:30」という日時と、「123」という血糖値データが表示されている。
以上で、「直接入力」のデータ入力工程が終了する。
このように「直接入力」のデータ入力工程では、操作者が画面表示に従って所定事項を入力すれば足りるので、極めて使い易い血糖値管理装置10となっている。
【0035】
次いで、図6のフローチャートを用いて、図4の「通信入力工程」を説明する。先ず、ST21で、図1の血糖計10から通信で、血糖計10内に蓄積されたデータを管理装置側通信装置23を介して血糖値管理装置20が取得する。
この取得するデータは、具体的には、血糖値の測定日時データ、食事関連データ及び血糖値データ等となっている。
ここで食事関連データとは、図8に示す「朝前」「朝後」「昼前」「昼後」「夕前」「夕後」「寢前」「深夜」等のデータである。
これらの食事関連データは、図1の血糖計10の食後ボタン13を利用者が操作することで入力される構成となっている。
【0036】
次いで、ST22へ進む。ST22では、血糖計10からのデータ受信が終了したか否かを判断し、受信が終了したと判断した場合は、ST23へ進む。ST23では、図2の受信データ取得部(プログラム)29が動作し、受信した測定日時データ、食事関連データ及び血糖値データを特定識別番号(002)と関連付けて、図3の受信データ記憶部52に記憶する。
【0037】
次いで、ST24へ進む。ST24では、図2の入力部分データ生成部(プログラム)30が動作し、受信データ記憶部52の測定日時データと食事関連データに基づいて、データ入力部分の座標データを特定する。
例えば、図8の例では、測定日時が「3月5日」で食事関連データが「朝前」のときは、図8の矢印の部分がデータ入力部分となり、その座標データが特定される。
さらに、このデータに当該特定識別番号(例えば、002)を関連付けて、図3のデータ入力部分記憶部47に記憶する。
【0038】
次いで、ST25へ進む。ST25では、図2の通信入力設定日時等データ生成部(プログラム)31が動作し、受信データ記憶部52の測定日時データ及び血糖値データを、特定識別番号(002)と変更可否情報である例えば、「通信入力フラグ」と関連付けて、図3の測定日時等記憶部50に記憶する。
【0039】
ここで、「通信入力フラグ」は、事後的変更を認めないデータが含まれている旨のフラグであり、後述の編集等において重要な役割を果たす。
すなわち、図6に示す「通信入力工程」では、血糖計10から直接、データを取得するので、事後的に血糖値データが誤って変更されるのを防ぐために、かかるフラグを測定日時データ及び血糖値データと関連付けている。
【0040】
次いで、ST26へ進む。ST26では、当該特定識別番号に基づいて測定日時等記憶部50の入力された測定日時及び血糖値データを特定し、これと関連付けられている「通信入力フラグ」を取得する。
そして、図3の各種表示データ記憶部51を参照し、ディスプレイ21に表示するデータを取得する。
すなわち、各種表示データ記憶部51には、通信入力に対応する表示は「標準書体」で表示する旨のデータが記憶されている。
【0041】
次いで、ST27へ進む。ST27では、図3のデータ入力部分記憶部47、測定日時等記憶部50を参照し、当該特定識別番号の入力部分の座標データ、すなわち、図8の「3月5日」の「朝前」の欄のデータを取得すると共に、測定日時及び血糖値データを取得し、ディスプレイ21上に画面表示する。このとき、表示は、図8の「斜体」ではなく、「標準書体」で表示することになる。
以上で、「通信入力」のデータ入力工程が終了する。
【0042】
次いで、このようにディスプレイ21上に表示される測定日時等のデータを編集する工程について、図7のフローチャートに従い説明する。
先ず、ST31が実行される。このST31は、ST14及びST27と同様の工程となる。すなわち、ディスプレイ21上に図11に示すように、所定の表示方法(「斜体」又は「標準書体」)で、図3の測定日時及び血糖値のデータを画面上に表示する。
【0043】
次いで、ST32へ進む。ST32では、操作者が入力装置22を操作して、画面上のいずれかのデータ入力部分を選択したか否かを判断する。
すなわち、操作者が異常なデータ等を発見し、当該データ入力部分、例えば、図11の「3月5日」の「朝前」のデータ入力部分(「07:30 123」と記載されている部分)にカーソルを移動させ、選択したか否かが判断される。
【0044】
ST32で、データ入力部分を選択すると、ST33へ進む。ST33では、図3のフラグ判断部(プログラム)32が動作して、当該データ入力部分のデータには「直接入力フラグ」が関連付けられているか否かが判断される。
具体的には、図3の測定日時等記憶部50を参照して、当該データに関連付けられているフラグが「直接入力フラグ」か「通信入力フラグ」かが判断される。
【0045】
ST33で、当該データ入力部分が「直接入力フラグ」と関連付けられている場合は、ST34へ進む。ST34では、図3の編集画面データ記憶部53内の編集画面を表示する。この編集画面は、図10と同様の画面となっており、測定日時及び血糖値データは共に変更可能な状態となっている。
【0046】
次いで、ST35へ進み、操作者がデータを変更したか否かを判断する。そして、ST35で、データを変更した場合は、ST36へ進む。ST36では、図2の血糖値情報変更部である例えば、測定日時及び血糖値等データ編集部(プログラム)33が動作して、図3の測定日時等記憶部50内のデータを変更する。
このように、本実施の形態では、操作者の手入力により誤ったデータが入力されていた場合であっても、事後的に修正が可能となっている。
【0047】
一方、ST33で当該データ入力部分が直接入力フラグと関連付けられていないと判断された場合は、通信入力フラグと関連付けられていると判断し、ST37へ進む。
ST37では、図3の編集画面データ記憶部53内の編集画面を表示する。この編集画面は、図10と同様の画面となっており、測定日時のみ変更可能となっており、血糖値データは変更不可な状態となっている。
【0048】
次いで、ST38へ進み、操作者がデータを変更したか否かを判断する。そして、ST38で、データを変更した場合は、ST39へ進む。ST39では、図2の測定日時及び血糖値等データ編集部(プログラム)33が動作して、図3の測定日時等記憶部50内のデータを変更する。
このように、「通信入力フラグ」と関連付けられている血糖値データは、血糖計10から通信で取得した血糖値データであり、このデータは信頼性が高いため、敢えて、このデータを変更不可とすることで、データの真正性が担保されることになる。
【0049】
以上のように、本実施の形態によれば、精度の高い血糖計10の血糖値データを事後的に変更不可とし、その真正性を確保すると共に、操作者が手入力等で入力した血糖値データ等は、事後的に変更できるので、適正な情報に変更することも可能となっている。
【0050】
なお、上述の例では、図8及び図11に示すような、表形式の画面例で説明したが、本実施の形態では、図12に示すようなグラフ形式として画面表示しても構わない。
図12は、グラフ形式の画面例である。
この場合、図11の「斜体」の代わりに、図12で四角で囲った部分のように、データの下に下線が付されている.すなわち、下線が付されたデータは、上述の「直接入力フラグ」と関連付けられ、事後的に血糖値データを変更できる構成となっている。
一方、下線が付されていないデータは、「通信入力フラグ」と関連付けられ、血糖値データは、変更不可となっている。
【0051】
本発明は、上述の各実施の形態に限定されない。
【符号の説明】
【0052】
1・・・血糖値管理システム、10・・・血糖計、11・・・チップ装着部、12・・・表示部、13・・・食後ボタン、14・・・時間設定ボタン、20・・・血糖値管理装置、21・・・ディスプレイ、22・・・入力装置、23・・・管理装置側通信装置、24・・・管理装置側制御部、25・・・各種データ記憶部、26・・・入力方法選択判断部(プログラム)、27・・・血糖値データ測定範囲判断部(プログラム)、28・・・画面入力測定日時等データ生成部(プログラム)、29・・・受信データ取得部(プログラム)、30・・・入力部分データ生成部(プログラム)、31・・・通信入力設定日時等データ生成部(プログラム)、32・・・フラグ判断部(プログラム)、33・・・測定日時及び血糖値等データ編集部(プログラム)、46・・・各種画面データ記憶部、47・・・データ入力部分記憶部、48・・・血糖計一覧データ記憶部、49・・・血糖計特定データ記憶部、50・・・測定日時等記憶部、51・・・各種表示データ記憶部、52・・・受信データ記憶部、53・・・編集画面データ記憶部
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、血糖値を計測する血糖計の情報を管理するための血糖値管理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、各患者の血糖値を計測する血糖計からデータを取得し患者の血糖値を管理する血糖値情報処理システムが提案されている(例えば、特許文献1)。
このような血糖値情報システムの管理装置であるコンピュータは、血糖計から直接、血糖値データを通信で取得するだけでなく、操作者の手入力により血糖値のデータを取得することができる構成ともなっている。
データを手入力した場合は、入力間違い等が生じることがあるため、このような管理装置は、入力後、入力したデータを変更等することができる構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−60803号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、管理装置に入力された血糖値データを自由に変更等することができるとすると、血糖値データの真正性を担保できず、医師等による誤った指導を招来するという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、入力された血糖値情報の修正を可能にしつつ、その真正性を確保することができる血糖値管理装置及び血糖値管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題は、本発明にあっては、外部から血糖値情報を入力する入力部と、前記血糖値情報を記憶する血糖値情報記憶部と、前記入力手段が取得した前記血糖値情報を前記血糖値情報記憶部に記憶させる血糖値情報処理部と、前記血糖値情報記憶部に記憶された前記血糖値情報を表示する表示部と、を有する血糖値管理装置であって、前記血糖値情報処理部が前記血糖値情報を前記血糖値情報記憶部に記憶させるときに、当該血糖値情報が、事後的変更を不可とする情報が含まれているか否かを示す変更可否情報と関連付けて記憶させる構成となっており、前記血糖値情報記憶部の前記血糖値情報を変更する血糖値情報変更部を有し、前記血糖値情報変更部は、前記変更可否情報に基づいて前記血糖値情報を変更する構成となっていることを特徴とする血糖値管理装置により達成される。
【0007】
前記構成によれば、血糖値情報処理部が血糖値情報を血糖値情報記憶部に記憶させるときに、当該血糖値情報が、事後的変更を不可とする情報が含まれているか否かを示す変更可否情報と関連付けて記憶させる構成となっており、血糖値情報記憶部の血糖値情報を変更する血糖値情報変更部を有し、血糖値情報変更部は、変更可否情報に基づいて血糖値情報を変更する構成となっている。
このように、血糖値管理装置に血糖値情報が入力されるときに、当該血糖値情報に変更不可とする情報が含まれているか否かの情報である変更可否情報と関連付けられている。そして、血糖値情報変更部がこの血糖値情報を変更するときに、この変更可否情報を参照するので、変更すべきでない血糖値情報が誤って変更等されることがない。
例えば、血糖計から入力された血糖値情報は、精度の高い変更すべきでない情報であるため、変更不可の変更可否情報と関連付け、操作者が手入力等で入力した血糖値情報は、修正する可能性のある情報であるため、変更可能の変更可否情報と関連付けた場合、誤って血糖計の血糖値情報を事後的に変更させられることがないので、血糖値情報の真正性が確保させることになる。
一方、操作者が手入力等で入力した血糖値情報は、事後的に変更できるので、適正な情報に変更することも可能となっている。
【0008】
好ましくは、前記入力部は、外部と通信をするための通信部と、操作者が情報を入力するための直接入力部とを、有し、前記直接入力部から前記血糖値情報を入力するときは、入力用画面情報が前記表示部に表示される構成となっており、前記血糖値情報処理部は、前記入力用画面情報に基づいて入力された前記血糖値情報を前記変更可否情報と関連付けて前記血糖値情報記憶部に記憶させる構成となっていることを特徴とする血糖値管理装置である。
【0009】
前記構成によれば、入力部は、外部と通信をするための通信部と、操作者が情報を入力するための直接入力部とを、有し、直接入力部から血糖値情報を入力するときは、入力用画面情報が表示部に表示される構成となっており、血糖値情報処理部は、入力用画面情報に基づいて入力された血糖値情報を変更可否情報と関連付けて血糖値情報記憶部に記憶させる構成となっている。
したがって、操作者が、血糖値情報を入力部で手入力する場合は、入力画面情報に従って入力すれば足りるので、使い易い血糖値管理装置となる。
【0010】
好ましくは、各種血糖計の種類情報及びそれらの測定範囲情報を記憶した血糖計関連情報記憶部と、この血糖計関連情報記憶部を参照し、前記入力画面情報に基づいて入力された血糖計の種類情報に基づいて、当該入力された前記血糖値情報が、当該血糖計の前記測定範囲であるかを判断する血糖計関連情報判断部とを有することを特徴とする血糖値管理装置である。
【0011】
前記構成によれば、各種血糖計の種類情報及びそれらの測定範囲情報を記憶した血糖計関連情報記憶部と、この血糖計関連情報記憶部を参照し、入力画面情報に基づいて入力された血糖計の種類情報に基づいて、当該入力された血糖値情報が、当該血糖計の測定範囲であるかを判断する血糖計関連情報判断部とを有する。
このため、操作者が誤って、当該血糖計では測り得ない血糖値情報を入力した場合、直ぐに、その情報が誤りであると判断できるので、入力された血糖値情報の精度が向上する。
【0012】
上記課題は、本発明にあっては、外部から血糖値情報を入力する入力部と、前記血糖値情報を記憶する血糖値情報記憶部と、前記入力手段が取得した前記血糖値情報を前記血糖値情報記憶部に記憶させる血糖値情報処理部と、前記血糖値情報記憶部に記憶された前記血糖値情報を表示する表示部と、有する血糖値管理方法であって、前記血糖値情報処理部が前記血糖値情報を前記血糖値情報記憶部に記憶させるときに、当該血糖値情報が、事後的変更を不可とする情報が含まれているか否かを示す変更可否情報と関連付けて記憶させ、前記表示部が、前記血糖値情報記憶部の前記血糖値情報を表示するときに、前記変更可否情報に基づいて表示することを特徴とする血糖値管理方法により達成される。
【発明の効果】
【0013】
以上説明したように、本発明によれば、入力された血糖値情報の修正を可能にしつつ、その真正性を確保することができる血糖値管理装置及び血糖値管理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施の形態にかかる血糖値管理システムを示す概略図である。
【図2】図1の血糖値管理装置の主な構成を示す概略ブロック図である。
【図3】この各種データ記憶部の内容を示す概略ブロック図である。
【図4】血糖値管理システムの主な動作を示す概略フローチャートである。
【図5】血糖値管理システムの主な動作を示す他の概略フローチャートである。
【図6】血糖値管理システムの主な動作を示す他の概略フローチャートである。
【図7】血糖値管理システムの主な動作を示す他の概略フローチャートである。
【図8】「入力画面」の画面例である。
【図9】ST6で表示された各血糖計のデータの表示画面例である。
【図10】測定日時及び測定値入力画面」の画面例である。
【図11】図8の所定の欄に測定日時及び血糖値データを「斜体」で表示した画面例である。
【図12】グラフ形式の画面例である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0016】
図1は、本発明の実施の形態にかかる血糖値管理装置を適用した血糖値管理システム1を示す概略図である。図1に示すように、血糖値管理システム1は、患者等の血糖値を計測する血糖計10を有している。
この血糖計10は、図1に示すように、患者の血液を採取するチップを装着するためのチップ装着部11や各種データを表示するための表示部12を有している。
また、血糖値を測定したときが、食後等であるか否かのイベント情報を入力するための食後ボタン13や時間設定ボタン14も有している。
【0017】
さらに、血糖計10は、外部と通信するための血糖計側通信装置を内蔵しており、この血糖計側通信装置を介して、内部に蓄積した血糖値情報である例えば、血糖値データを外部に送信することができる構成となっている。
【0018】
また、図1に示すように、血糖値管理システム1は、血糖計10から血糖値情報を取得して管理する血糖値管理装置20を有している。
この血糖値管理装置20は、各種データを表示する表示部であるディスプレイ21や、操作者が各種データを入力するための直接入力部である入力装置22を備えていると共に、血糖計10と通信するための通信部である管理装置側通信装置23(図2参照)を有している。
したがって、血糖値管理装置20は、管理装置側通信装置23を介して血糖計10と通信することできる構成となっている。このため、血糖値管理装置20は、血糖計10から血糖値データを通信で取得することができる構成となっている。
なお、血糖計10と血糖値管理装置20との間の通信は、図1に示す有線通信のみならず無線通信も可能な構成となっている。
【0019】
図1の血糖計10及び血糖値管理装置20は、コンピュータを有し情報を制御している。
このコンピュータは、CPU、RAM、ROM等を有し、これらは、バス等を介して配置されている。
このバスは、すべてのデバイスを接続する機能を有し、アドレスやデータパスを有する内部パスである。CPUは所定のプログラムの処理を行う他、バスに接続されたROM等を制御している。ROMは、各種プログラムや各種情報等を格納している。RAMは、プログラム処理中のメモリの内容を対比したり、プログラムを実行するためのエリアとしての機能を有する。
【0020】
図2は、図1の血糖値管理装置20の主な構成を示す概略ブロック図である。図2に示すように血糖値管理装置20は、管理装置側制御部24を有し、上述の管理装置側通信装置23、入力装置22、ディスプレイ21等が管理装置側制御部24と接続され、制御されている。
また、図2に示すように、血糖値管理装置20は、各種データ記憶部25を有しており、図3は、この各種データ記憶部25の内容を示す概略ブロック図である。なお、図2示す各プログラムや図3の記憶部については、後述する。
また、図2及び図3のデータの配置例では、各プログラムと各記憶部が分けて記載しているが、これらは、説明の便宜のために分けて記載したものであり、実際にかかる配置とされている必要はない。
【0021】
図4乃至図7は、血糖値管理システム1の主な動作等を示す概略フローチャートである。 以下、図4乃至図7のフローチャートに沿って血糖値管理システム1の動作を説明すると共に、図1乃至図3の構成も併せて説明する。
【0022】
先ず、患者等の血糖値を計測した血糖計10から図1に示す血糖値管理装置20に血糖値データ等を入力することとなるが、本血糖値管理システム1では、血糖計10から通信で血糖値データを送信する場合だけでなく、図1の血糖値管理装置20の入力装置22を操作者が操作して入力することができる構成ともなっている。
そこで、操作者が図1の血糖値管理装置20を起動させると、図4のST1で、図1の血糖値管理装置20のディスプレイ21に、血糖値データ等の入力方法の選択画面が表示される。
具体的には、操作者が入力装置22を操作して血糖値データ等を入力する「直接入力」又は、血糖計10から通信で入力する「通信入力」であるかをディスプレイ21上で選択する。
このような動作は、図3の各種画面データ記憶部46内に記憶されている「データ入力選択画面」等をディスプレイ21に表示して実行する。
【0023】
次いで、ST2へ進む。ST2では、操作者により選択された方法が、「直接入力」又は「通信入力」であるかを判断する。
具体的には、図2の入力方法選択判断部(プログラム)26が動作し、判断する。
【0024】
ST2で「通信入力」が選択された場合は、図4の通信入力工程が実行されるが、この工程については、後述し、先に「直接入力」について説明する。
ST3では、ディスプレイ21に血糖値データの入力画面が表示される。具体的には、図3の各種画面データ記憶部46に記憶されている「入力画面」が表示される。
図8は、この「入力画面」の画面例である。
図8に示すように、画面には、左側にメニューが表示されており、この中で血糖値データの入力である「血糖値ノート」を選択すると、左側に「日付」が表示される。
そして、同日における食事イベントが表示される。これは、血糖値を計測したのが例えば、朝食前の場合は「朝前」と表示され、同様に、朝食後は「朝後」、昼食前は「昼前」等と表示され、血糖値の計測と食事との関係を判断するための指標である。
【0025】
次いで、ST4へ進む。ST4では、データ入力部分が特定されたか否かを判断する。
ここで、例えば、操作者が血糖値データを「3月5日(木)」の「朝前」に入力したいとき、図8に示すように、該当する部分にカーソル(矢印)を移動させ、選択する。この選択は入力装置22で実行される。
【0026】
次いで、ST5へ進む。ST5では、ST4で特定された「データ入力部分」、図8の例では「3月5日(木)」の「朝前」の座標データ等が、当該入力データの特定識別番号(例えば、001)と関連付けて、図3のデータ入力部分記憶部47に記憶される。
【0027】
次いで、ST6へ進む。ST6では、図3の血糖計関連情報記憶部である例えば、血糖計一覧データ記憶部48から取得した各血糖計のデータをディスプレイ21に表示する。
図9は、ST6で表示された各血糖計のデータの表示画面例である。
具体的には、図9の中央部の▼ボタンを押下するとドロップダウンメニューが開いて、順に血糖計の種類が表示されることになる。
【0028】
次いで、ST7へ進む。ST7では、血糖計を特定、すなわち、図9のウインドウで選択したか否かが判断され、ST8でST7の判断結果は、図3の血糖計特定データ記憶部49に記憶される。
具体的には、ST7で特定された血糖計の種類を当該特定識別番号(001)と関連付けて記憶する。
【0029】
次いで、図5に示すST9へ進む。ST9では、ディスプレイ21に、図3の各種画面データ記憶部46から入力用画面情報である例えば、「測定日時及び測定値入力画面」が表示される。
図10は、測定日時及び測定値入力画面」の画面例である。
図10に示すように、ディスプレイ21上に、時間及び血糖値データの数値を入力する構成となっている。
【0030】
次いで、ST10へ進む。ST10では、図10に示す画面で、測定日時及び血糖値データの数値が入力されたか否かが判断される。具体的には、操作者が入力装置22を操作し、図10の確定ボタンを選択したか否かが判断される。
【0031】
ST10で、確定ボタンが選択されたと判断されたときは、ST11へ進む。ST11では、ST10で入力されたデータのうち「血糖値データの数値」が測定可能範囲であるか否かが判断される。
具体的には、図2の血糖値データ測定範囲判断部(プログラム)27が動作して、図3の血糖計特定記憶部49に記憶されている種類の「血糖計」の測定範囲を、図3の血糖計一覧データ記憶部48から抽出し、入力された血糖値データの数値範囲が当該測定範囲内であるか否かを判断する。
したがって、血糖値データ測定範囲判断部(プログラム)が、血糖計関連情報判断部の一例となっている。
このように、操作者が誤って当該血糖計10では測り得ない血糖値データを入力した場合でも、直ちに、そのデータが誤りであることがわかるので、入力された血糖値データの精度が向上する構成となっている。
【0032】
ST11で、血糖値データが当該血糖計の測定範囲内であるときは、ST12へ進む。ST12では、ST10で入力した測定日時及び血糖値等のデータを、当該特定識別番号(001)及び変更可否情報である例えば、「直接入力フラグ」と関連付けて、図3の血糖値情報記憶部である例えば、測定日時等記憶部に記憶する。
具体的には、血糖値情報処理部である例えば、画面入力測定日時等データ生成部(プログラム)28が動作して、実行する。
ここで「直接入力フラグ」は、事後的変更を認める旨のフラグであり、後述の編集等において重要な役割を果たす。
すなわち、図4及び図5に示す「直接入力工程」では、操作者が誤ってデータ入力をするおそれがあるので、かかるフラグを測定日時及び血糖値等のデータと関連付けている。
【0033】
次いで、ST13へ進む。ST13では、当該特定識別番号に基づいて測定日時等記憶部50の入力された測定日時及び血糖値データを特定し、これと関連付けられている「直接入力フラグ」を取得する。
そして、図3の各種表示データ記憶部51を参照し、ディスプレイ21に表示するデータを取得する。各種表示データ記憶部51には、直接入力に対応する表示は「斜体」で表示する旨のデータが記憶されている。
【0034】
次いで、ST14へ進む。ST14では、図3のデータ入力部分記憶部47、測定日時等記憶部50を参照し、当該特定識別番号の入力部分の座標データ、すなわち、図8の「3月5日」の「朝前」の欄のデータを取得すると共に、測定日時及び血糖値データを取得し、ディスプレイ21上に画面表示する。このとき、表示は「斜体」で表示することになる。
図11は、図8の「3月5日」の「朝前」の欄に測定日時及び血糖値データを「斜体」で表示した画面例である。
図11に示すように、「3月5日」の「朝前」の欄には、「斜体」で「07:30」という日時と、「123」という血糖値データが表示されている。
以上で、「直接入力」のデータ入力工程が終了する。
このように「直接入力」のデータ入力工程では、操作者が画面表示に従って所定事項を入力すれば足りるので、極めて使い易い血糖値管理装置10となっている。
【0035】
次いで、図6のフローチャートを用いて、図4の「通信入力工程」を説明する。先ず、ST21で、図1の血糖計10から通信で、血糖計10内に蓄積されたデータを管理装置側通信装置23を介して血糖値管理装置20が取得する。
この取得するデータは、具体的には、血糖値の測定日時データ、食事関連データ及び血糖値データ等となっている。
ここで食事関連データとは、図8に示す「朝前」「朝後」「昼前」「昼後」「夕前」「夕後」「寢前」「深夜」等のデータである。
これらの食事関連データは、図1の血糖計10の食後ボタン13を利用者が操作することで入力される構成となっている。
【0036】
次いで、ST22へ進む。ST22では、血糖計10からのデータ受信が終了したか否かを判断し、受信が終了したと判断した場合は、ST23へ進む。ST23では、図2の受信データ取得部(プログラム)29が動作し、受信した測定日時データ、食事関連データ及び血糖値データを特定識別番号(002)と関連付けて、図3の受信データ記憶部52に記憶する。
【0037】
次いで、ST24へ進む。ST24では、図2の入力部分データ生成部(プログラム)30が動作し、受信データ記憶部52の測定日時データと食事関連データに基づいて、データ入力部分の座標データを特定する。
例えば、図8の例では、測定日時が「3月5日」で食事関連データが「朝前」のときは、図8の矢印の部分がデータ入力部分となり、その座標データが特定される。
さらに、このデータに当該特定識別番号(例えば、002)を関連付けて、図3のデータ入力部分記憶部47に記憶する。
【0038】
次いで、ST25へ進む。ST25では、図2の通信入力設定日時等データ生成部(プログラム)31が動作し、受信データ記憶部52の測定日時データ及び血糖値データを、特定識別番号(002)と変更可否情報である例えば、「通信入力フラグ」と関連付けて、図3の測定日時等記憶部50に記憶する。
【0039】
ここで、「通信入力フラグ」は、事後的変更を認めないデータが含まれている旨のフラグであり、後述の編集等において重要な役割を果たす。
すなわち、図6に示す「通信入力工程」では、血糖計10から直接、データを取得するので、事後的に血糖値データが誤って変更されるのを防ぐために、かかるフラグを測定日時データ及び血糖値データと関連付けている。
【0040】
次いで、ST26へ進む。ST26では、当該特定識別番号に基づいて測定日時等記憶部50の入力された測定日時及び血糖値データを特定し、これと関連付けられている「通信入力フラグ」を取得する。
そして、図3の各種表示データ記憶部51を参照し、ディスプレイ21に表示するデータを取得する。
すなわち、各種表示データ記憶部51には、通信入力に対応する表示は「標準書体」で表示する旨のデータが記憶されている。
【0041】
次いで、ST27へ進む。ST27では、図3のデータ入力部分記憶部47、測定日時等記憶部50を参照し、当該特定識別番号の入力部分の座標データ、すなわち、図8の「3月5日」の「朝前」の欄のデータを取得すると共に、測定日時及び血糖値データを取得し、ディスプレイ21上に画面表示する。このとき、表示は、図8の「斜体」ではなく、「標準書体」で表示することになる。
以上で、「通信入力」のデータ入力工程が終了する。
【0042】
次いで、このようにディスプレイ21上に表示される測定日時等のデータを編集する工程について、図7のフローチャートに従い説明する。
先ず、ST31が実行される。このST31は、ST14及びST27と同様の工程となる。すなわち、ディスプレイ21上に図11に示すように、所定の表示方法(「斜体」又は「標準書体」)で、図3の測定日時及び血糖値のデータを画面上に表示する。
【0043】
次いで、ST32へ進む。ST32では、操作者が入力装置22を操作して、画面上のいずれかのデータ入力部分を選択したか否かを判断する。
すなわち、操作者が異常なデータ等を発見し、当該データ入力部分、例えば、図11の「3月5日」の「朝前」のデータ入力部分(「07:30 123」と記載されている部分)にカーソルを移動させ、選択したか否かが判断される。
【0044】
ST32で、データ入力部分を選択すると、ST33へ進む。ST33では、図3のフラグ判断部(プログラム)32が動作して、当該データ入力部分のデータには「直接入力フラグ」が関連付けられているか否かが判断される。
具体的には、図3の測定日時等記憶部50を参照して、当該データに関連付けられているフラグが「直接入力フラグ」か「通信入力フラグ」かが判断される。
【0045】
ST33で、当該データ入力部分が「直接入力フラグ」と関連付けられている場合は、ST34へ進む。ST34では、図3の編集画面データ記憶部53内の編集画面を表示する。この編集画面は、図10と同様の画面となっており、測定日時及び血糖値データは共に変更可能な状態となっている。
【0046】
次いで、ST35へ進み、操作者がデータを変更したか否かを判断する。そして、ST35で、データを変更した場合は、ST36へ進む。ST36では、図2の血糖値情報変更部である例えば、測定日時及び血糖値等データ編集部(プログラム)33が動作して、図3の測定日時等記憶部50内のデータを変更する。
このように、本実施の形態では、操作者の手入力により誤ったデータが入力されていた場合であっても、事後的に修正が可能となっている。
【0047】
一方、ST33で当該データ入力部分が直接入力フラグと関連付けられていないと判断された場合は、通信入力フラグと関連付けられていると判断し、ST37へ進む。
ST37では、図3の編集画面データ記憶部53内の編集画面を表示する。この編集画面は、図10と同様の画面となっており、測定日時のみ変更可能となっており、血糖値データは変更不可な状態となっている。
【0048】
次いで、ST38へ進み、操作者がデータを変更したか否かを判断する。そして、ST38で、データを変更した場合は、ST39へ進む。ST39では、図2の測定日時及び血糖値等データ編集部(プログラム)33が動作して、図3の測定日時等記憶部50内のデータを変更する。
このように、「通信入力フラグ」と関連付けられている血糖値データは、血糖計10から通信で取得した血糖値データであり、このデータは信頼性が高いため、敢えて、このデータを変更不可とすることで、データの真正性が担保されることになる。
【0049】
以上のように、本実施の形態によれば、精度の高い血糖計10の血糖値データを事後的に変更不可とし、その真正性を確保すると共に、操作者が手入力等で入力した血糖値データ等は、事後的に変更できるので、適正な情報に変更することも可能となっている。
【0050】
なお、上述の例では、図8及び図11に示すような、表形式の画面例で説明したが、本実施の形態では、図12に示すようなグラフ形式として画面表示しても構わない。
図12は、グラフ形式の画面例である。
この場合、図11の「斜体」の代わりに、図12で四角で囲った部分のように、データの下に下線が付されている.すなわち、下線が付されたデータは、上述の「直接入力フラグ」と関連付けられ、事後的に血糖値データを変更できる構成となっている。
一方、下線が付されていないデータは、「通信入力フラグ」と関連付けられ、血糖値データは、変更不可となっている。
【0051】
本発明は、上述の各実施の形態に限定されない。
【符号の説明】
【0052】
1・・・血糖値管理システム、10・・・血糖計、11・・・チップ装着部、12・・・表示部、13・・・食後ボタン、14・・・時間設定ボタン、20・・・血糖値管理装置、21・・・ディスプレイ、22・・・入力装置、23・・・管理装置側通信装置、24・・・管理装置側制御部、25・・・各種データ記憶部、26・・・入力方法選択判断部(プログラム)、27・・・血糖値データ測定範囲判断部(プログラム)、28・・・画面入力測定日時等データ生成部(プログラム)、29・・・受信データ取得部(プログラム)、30・・・入力部分データ生成部(プログラム)、31・・・通信入力設定日時等データ生成部(プログラム)、32・・・フラグ判断部(プログラム)、33・・・測定日時及び血糖値等データ編集部(プログラム)、46・・・各種画面データ記憶部、47・・・データ入力部分記憶部、48・・・血糖計一覧データ記憶部、49・・・血糖計特定データ記憶部、50・・・測定日時等記憶部、51・・・各種表示データ記憶部、52・・・受信データ記憶部、53・・・編集画面データ記憶部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部から血糖値情報を入力する入力部と
前記血糖値情報を記憶する血糖値情報記憶部と、
前記入力手段が取得した前記血糖値情報を前記血糖値情報記憶部に記憶させる血糖値情報処理部と、
前記血糖値情報記憶部に記憶された前記血糖値情報を表示する表示部と、を有する血糖値管理装置であって、
前記血糖値情報処理部が前記血糖値情報を前記血糖値情報記憶部に記憶させるときに、当該血糖値情報が、事後的変更を不可とする情報が含まれているか否かを示す変更可否情報と関連付けて記憶させる構成となっており、
前記血糖値情報記憶部の前記血糖値情報を変更する血糖値情報変更部を有し、
前記血糖値情報変更部は、前記変更可否情報に基づいて前記血糖値情報を変更する構成となっていることを特徴とする血糖値管理装置。
【請求項2】
前記入力部は、外部と通信をするための通信部と、
操作者が情報を入力するための直接入力部と、を有し、
前記直接入力部から前記血糖値情報を入力するときは、入力用画面情報が前記表示部に表示される構成となっており、
前記血糖値情報処理部は、前記入力用画面情報に基づいて入力された前記血糖値情報を前記変更可否情報と関連付けて前記血糖値情報記憶部に記憶させる構成となっていることを特徴とする請求項1に記載の血糖値管理装置。
【請求項3】
各種血糖計の種類情報及びそれらの測定範囲情報を記憶した血糖計関連情報記憶部と、
この血糖計関連情報記憶部を参照し、前記入力画面情報に基づいて入力された血糖計の種類情報に基づいて、当該入力された前記血糖値情報が、当該血糖計の前記測定範囲であるかを判断する血糖計関連情報判断部と、を有することを特徴とする請求項2に記載の血糖値管理装置。
【請求項4】
外部から血糖値情報を入力する入力部と
前記血糖値情報を記憶する血糖値情報記憶部と、
前記入力手段が取得した前記血糖値情報を前記血糖値情報記憶部に記憶させる血糖値情報処理部と、
前記血糖値情報記憶部に記憶された前記血糖値情報を表示する表示部と、を有する血糖値管理方法であって、
前記血糖値情報処理部が前記血糖値情報を前記血糖値情報記憶部に記憶させるときに、当該血糖値情報が、事後的変更を不可とする情報が含まれているか否かを示す変更可否情報と関連付けて記憶させ、
前記表示部が、前記血糖値情報記憶部の前記血糖値情報を表示するときに、前記変更可否情報に基づいて表示することを特徴とする血糖値管理方法。
【請求項1】
外部から血糖値情報を入力する入力部と
前記血糖値情報を記憶する血糖値情報記憶部と、
前記入力手段が取得した前記血糖値情報を前記血糖値情報記憶部に記憶させる血糖値情報処理部と、
前記血糖値情報記憶部に記憶された前記血糖値情報を表示する表示部と、を有する血糖値管理装置であって、
前記血糖値情報処理部が前記血糖値情報を前記血糖値情報記憶部に記憶させるときに、当該血糖値情報が、事後的変更を不可とする情報が含まれているか否かを示す変更可否情報と関連付けて記憶させる構成となっており、
前記血糖値情報記憶部の前記血糖値情報を変更する血糖値情報変更部を有し、
前記血糖値情報変更部は、前記変更可否情報に基づいて前記血糖値情報を変更する構成となっていることを特徴とする血糖値管理装置。
【請求項2】
前記入力部は、外部と通信をするための通信部と、
操作者が情報を入力するための直接入力部と、を有し、
前記直接入力部から前記血糖値情報を入力するときは、入力用画面情報が前記表示部に表示される構成となっており、
前記血糖値情報処理部は、前記入力用画面情報に基づいて入力された前記血糖値情報を前記変更可否情報と関連付けて前記血糖値情報記憶部に記憶させる構成となっていることを特徴とする請求項1に記載の血糖値管理装置。
【請求項3】
各種血糖計の種類情報及びそれらの測定範囲情報を記憶した血糖計関連情報記憶部と、
この血糖計関連情報記憶部を参照し、前記入力画面情報に基づいて入力された血糖計の種類情報に基づいて、当該入力された前記血糖値情報が、当該血糖計の前記測定範囲であるかを判断する血糖計関連情報判断部と、を有することを特徴とする請求項2に記載の血糖値管理装置。
【請求項4】
外部から血糖値情報を入力する入力部と
前記血糖値情報を記憶する血糖値情報記憶部と、
前記入力手段が取得した前記血糖値情報を前記血糖値情報記憶部に記憶させる血糖値情報処理部と、
前記血糖値情報記憶部に記憶された前記血糖値情報を表示する表示部と、を有する血糖値管理方法であって、
前記血糖値情報処理部が前記血糖値情報を前記血糖値情報記憶部に記憶させるときに、当該血糖値情報が、事後的変更を不可とする情報が含まれているか否かを示す変更可否情報と関連付けて記憶させ、
前記表示部が、前記血糖値情報記憶部の前記血糖値情報を表示するときに、前記変更可否情報に基づいて表示することを特徴とする血糖値管理方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2011−210203(P2011−210203A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−79896(P2010−79896)
【出願日】平成22年3月30日(2010.3.30)
【出願人】(000109543)テルモ株式会社 (2,232)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月30日(2010.3.30)
【出願人】(000109543)テルモ株式会社 (2,232)
【Fターム(参考)】
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