説明

衣類

【課題】上前身頃の裏面側に雌雄いずれかの係合具を設け、且つ下前身頃の表面側に他方の係合具を設け、左手若しくは右手の不自由な身障者に対して前立部の着脱を容易にし、着脱性や着用感に優れた衣類に関する。
【解決手段】左右前身頃の開閉用係合具の操作を片手でできるようにした衣類であって、上前身頃の裏面側に雌雄いずれかの係合具を設け、且つ下前身頃の表面側に他方の係合具を設け、更に左右前身頃のいずれか一方の開閉用係合具近傍に親指を挿通できる指挿入部も設けて開閉用係合具を係合自在としたもので、左手若しくは右手の不自由な身障者に対して前立部の着脱を容易にし、且つ着用感に優れた衣類を提供できるようにしたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、上前身頃の裏面側に雌雄いずれかの係合具を設け、且つ下前身頃の表面側に他方の係合具を設け、左手若しくは右手の不自由な身障者に対して前立部の着脱を容易にし、着脱性や着用感に優れた衣類に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、左手若しくは右手の不自由な身障者が着用するパジャマなどの衣類について、着脱自在なボタンの装着手段について、前立部を改良した衣類が、多くみられている。例えば着脱自在なボタン類を前立部に1列若しくは2列状態に設けて左手又は右手いずれかの手でも着脱可能としたものがみられる。
【0003】
【特許文献1】特開2002−173810号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
解決しようとする問題点は、前記の如く、例えば着脱自在なボタン類を前立部に1列状態に設けて左手又は右手いずれかの手で着脱しようとする場合、左手又は右手いずれかの手を逆向きにして着脱する必要があり、このような手の動作は、無理な動作になる恐れがあり、あまり好ましいことではないものと思われる。また着脱自在な留め具支持布を前立部から浮かせて取り付けてあるため、着用時に上前立部が浮き上がる等の不具合が生じる。このため外観や着用感が低下する恐れがあり、着用する点で改善すべき点が多くみられるのである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、左右前身頃の開閉用係合具の操作を片手でできるようにした衣類であって、左右前身頃のいずれか一方の裏面側に雌雄いずれかの一方の係合具を設け、左右前身頃のいずれか他方の表面側にいずれか他方の係合具を取り付けると共に、左右前身頃のいずれか一方の開閉用係合具近傍に親指を挿通できる指挿入部も設けて開閉用係合具を係合自在としたもので、左手若しくは右手の不自由な身障者に対して前立部の着脱を容易にし、且つ着用感に優れた衣類を提供できるようにしたものである。また健常者においても着用に際し、大変利便性に富んだ構成である。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、前身頃の裏面側に雌雄いずれかの係合具を設け、且つ下前身頃の表面側に他方の係合具を設け、更に左右前身頃のいずれか一方の開閉用係合具近傍に親指を挿通できる指挿入部を設けて開閉用係合具を係合可能にしたもので、左手若しくは右手の不自由な身障者に対して前立部の着脱を容易にし、着脱性や着用感に優れた衣類に関する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明は、上前身頃の裏面側に雌雄いずれかの係合具を設け、且つ下前身頃の表面側に他方の係合具を設け、左手若しくは右手の不自由な身障者に対して前立部の着脱を容易にしたもので、以下図例に基づいて説明する。図1〜図4は実施例1によるパジャマ上衣1を示したもので、左手が不自由な場合、右手だけで着脱可能にした前身頃開放型のパジャマ上衣1を図示したもので、11は左側前身頃、12は右側前身頃、14、15は夫々左、右の前身頃11、12の前立部であり、且つ左側前身頃11が、右側前身頃12の上前(上側)に位置するように、即ち左上前となるようにしてある。
【0008】
17、18は夫々開閉用係合具20、21を周知の手段で適宜に一体化、固定するための固着用テープ生地で、同生地17は左側前身頃11の前立部14裏面側に適宜に縫着22してあり、また同生地18は、右側前身頃12の前立部15表面側に適宜に縫着23してある。尚、前記固着用テープ生地17、18には、夫々凹状及び凸状、即ち公知のスナップ・ボタンなどによる雌雄の係合具20、21を周知の手段で適宜に一体化、固定してある。
【0009】
25、25・・は、夫々右手の親指30を挿通可能にした指挿入部で、右側前身頃12の前立部15の部位に設けてあり、また同指挿入部25、25・・は、夫々各係合具21、21・・に近接した位置で、且つ固着用テープ生地18に隣接した位置に設けてある。更に指挿入部25は、周知の穴かがり縫いミシンによる縫着26を介して身丈方向に形成した長孔で、親指30が十分に挿入可能な大きさとしてある。更に指挿入部25の位置(部位)について、凸状の係合具21の中心部から指挿入部25の端部までの距離(長さ)が、10〜40mmの範囲内が最も好適であり、また同範囲以外では、指挿入部25と係合具21の距離が短くなり過ぎたり、或いは長すぎたりして指先による係合具の押圧が不十分になり、好ましくないのである。
【0010】
尚、左右の前立部14、15における凹状及び凸状、即ち雌雄の開閉用係合具20、21を係合するための係合作業は、図3及び図4の如く、右手27の親指30を指挿入部25内に挿入して雄型(凸状)の係合具21の裏面側を親指30で支持し、且つ人差指31を介して雌型(凹状)の係合具20を凸状(雄型)の係合具21側に押圧し、開閉用係合具20、21を互いに圧着することにより、係合具20、21が確実に係合され、以下同様に複数個の係合具20、21を順次係合することにより、左右の前立部14、15が確実に係合され、閉じられるのである。
【0011】
また前記前立部14、15が閉じられた状態のパジャマ上衣1を脱ぐ場合は、例えば右手で左側前身頃11を掴んで引っ張り上げることにより、固着された係合具20、21、20、21・・の係合が夫々外れて前立部14、15が開放され、パジャマ上衣1を脱ぐことができるのである。また凹状及び凸状、即ち雌雄の周知の開閉用係合具20、21を介して係合する際、圧着或いは離脱する際の係合作業が容易となるように構成されており、左手が不自由な身障者には、衣類の脱着作業が容易となるように構成されているのである。また健常者においても。
【0012】
図5〜図8は実施例2によるもので、右手が不自由な場合、左手だけで着脱可能にした前身頃開放型のパジャマ上衣1を図示してあり、且つ実施例1との違いは、指挿入部35が、左側前身頃11、即ち前立部14側に位置している点である。また前記同様に前身頃11が、右側前身頃12の上前(上側)に位置するように、即ち左上前となるようにしてある。尚、指挿入部35は、前記同様に、夫々各係合具20、20・・に近接した位置で、且つ固着用テープ生地17に隣接した位置に設けてある。
【0013】
また指挿入部35は、周知の穴かがり縫いミシンによる縫着36を介して身丈方向に形成された長孔で、親指が十分に挿入可能な大きさとしてある。更に指挿入部35の位置(部位)について、凹状の係合具20の中心部から指挿入部35の端部までの距離(長さ)が、10〜40mmの範囲内が最も好適であり、且つ同範囲以外では、指挿入部35と係合具20の距離が短くなり過ぎたり、或いは長すぎたりして指先による係合具の押圧が不十分になり、好ましくないのである。
【0014】
また左右の前立部14、15における雌型(凹状)及び雄型(凸状)の開閉用係合具20、21を係合するための係合作業は、図7及び図8の如く、左手28の親指32を指挿入部35内に挿入し、且つ雄型(凸状)の係合具21の裏面側を親指32で支持し、更に人差指33を介して雌型(凹状)の係合具20を雄型(凸状)の係合具21側に押圧し、同開閉用係合具20、21を互いに圧着することにより、係合具20、21が確実に係合され、以下同様に複数個の係合具20、21を順次係合することにより、左右の前立部14、15が確実に係合され、閉じられるのである。また前記前立部14、15が閉じられた状態のパジャマ上衣1を脱ぐ場合は、例えば左手で右側前身頃12を掴んで引っ張り上げることにより、固着された係合具20、21、20、21・・の係合が夫々外れて前立部14、15が開放され、パジャマ上衣1を脱ぐことができるのである。
【0015】
尚、上記のように左側前身頃11が、右側前身頃12の上前(上側)に位置する左上前のパジャマ上衣1において、左側前身頃11の前立部14に指挿入部35、35・・を設け、右手が不自由な場合でも、左手だけで雌雄の周知の開閉用係合具20、21の圧着、離脱、即ち上衣1の着脱を容易に行える利点がある。
【0016】
図9〜図11は実施例3によるもので、右手若しくは左手のいずれかが不自由な場合でも左手若しくは右手を自由に使えるようにした前身頃開放型のパジャマ上衣1を図示したものである。また実施例1との違いは、指挿入部35、25が、左側前立部14及び右側前立部15に夫々位置している点である。尚、前記同様に前身頃11が、右側前身頃12の上前(上側)に位置するように、即ち左上前となるようにしてある。
【0017】
更に左右の前立部14、15における雌型(凹状)及び雄型(凸状)の開閉用係合具20、21を係合するための係合作業は、前記の図3〜図4及び図7〜図8の如く、右手の親指30を指挿入部25内に挿入するか、若しくは左手の親指32を指挿入部35内に挿入し、前記同様に人差指31若しくは人差指33を介して雌雄の係合具20、21を係合することにより、左右の前立部14、15が確実に係合され、閉じられるのである。また前記前立部14、15が閉じられた状態のパジャマ上衣1を脱ぐ場合は、例えば右手で左側前身頃11、或いは左手で左側前身頃11を掴んで引っ張り上げることにより、固着された係合具20、21、20、21・・の係合が夫々外れて前立部14、15が開放され、パジャマ上衣1を脱ぐことができるのである。
【0018】
尚、上記のように左側前身頃11が、右側前身頃12の上前(上側)に位置する左上前のパジャマ上衣1において、指挿入部35、25を左側前立部14及び右側前立部15の位置に設けたことにより、左手又は右手が不自由な場合でも、右手又は左手だけで雌雄の開閉用係合具20、21の圧着、離脱を容易に行うことができ、好適な着用感が得られるのである。
【0019】
図12〜図15は、実施例4による前身頃開放型のパジャマ上衣5を示したもので、実施例1との相違点は、右側前身頃50が、左側前身頃51の上前(上側)に位置するように、即ち右上前となるようにしてあり、且つ指挿入部62が、左側前立部55に位置している点で、右手が不自由な場合でも左手を自由に使えるようにしたものである。また右側前身頃50の前立部54裏面側には、固着用テープ生地17を適宜に縫着22してあり、更に左側前身頃51の前立部55表面側には固着用テープ生地18を適宜に縫着23してある。更に固着用テープ生地17、18には、夫々雌型(凹状)及び雄型(凸状)の開閉用係合具20、21を周知の手段で適宜に一体化、固定してある。
【0020】
また指挿入部62は、周知の穴かがり縫いミシンによる縫着66を介して身丈方向に形成した長孔で、親指が十分に挿入可能な大きさとしてある。更に左右の前立部55、54における雄型(凸状)及び雌型(凹状)の開閉用係合具21、20を係合するための係合作業は、図14〜図15の如く、左手28の親指32を指挿入部62内に挿入して雄型(凸状)の開閉用係合具21を下方から支持し、且つ人差指33を介して雌型(凹状)の係合具20を押圧して雌雄の開閉用係合具21、20を係合し、このようにして左右の前立部54、55が確実に係合され、閉じられるのである。
【0021】
またパジャマ上衣5を脱ぐ場合は、左手で右側前身頃50を掴んで引っ張り上げることにより、固着された係合具20、21、20、21・・の係合が夫々外れて前立部54、55が開放され、パジャマ上衣5を脱ぐことができるのである。尚、上記のように右側前身頃50が、左側前身頃51の上前(上側)に位置する右上前のパジャマ上衣5において、指挿入部62を左側前立部55の位置に設けたことにより、右手が不自由な場合でも、左手だけで雌雄の開閉用係合具20、21の圧着、離脱を容易に行うことができ、好適な着用感が得られるのである。
【0022】
図16〜図19は、実施例5による前身頃開放型のパジャマ上衣5を示したもので、実施例4との相違点は、指挿入部61が、左側前立部54側に位置している点で、左手が不自由な場合でも右手を自由に使えるようにしたものである。更に左右の前立部55、54における雄型(凸状)及び雌型(凹状)の開閉用係合具21、20を係合するための係合作業は、図18〜図19の如く、右手27の親指30を指挿入部61内に挿入して雄型(凸状)の開閉用係合具21を下方から支持し、且つ人差指31を介して雌型(凹状)の係合具20を押圧して雄型(凸状)及び雌型(凹状)の開閉用係合具21、20を係合し、左右の前立部54、55が確実に係合され、閉じられるのである。
【0023】
またパジャマ上衣5を脱ぐ場合は、右手で右手側前身頃50を掴んで引っ張り上げることにより、固着された係合具20、21、20、21・・の係合が夫々外れて前立部54、55が開放され、パジャマ上衣5を脱ぐことができるのである。尚、上記のように右側前身頃50が、左側前身頃51の上前(上側)に位置する右上前のパジャマ上衣5において、指挿入部61を右側前立部54の位置に設けたことにより、左手が不自由な場合でも、右手だけで雌雄の開閉用係合具20、21の圧着、離脱を容易に行うことができ、好適な着用感が得られるのである。
【0024】
図20〜図22は、実施例6による前身頃開放型のパジャマ上衣5を示したもので、実施例4との相違点は、指挿入部61、62が、左側前立部54及び右側前立部5側に位置している点で、左手又は右手が不自由な場合、右手又は左手を自由に使えるようにしたものである。また左右の前立部55、54における雌型(凹状)及び雄型(凸状)の開閉用係合具20、21を係合するための係合作業は、前記の図14〜図15及び図18〜図19の如く、左手28の親指32を指挿入部62内に挿入するか、若しくは右手27の親指30を指挿入部61内に挿入し、前記同様に人差指33若しくは人差指31を介して雌雄の係合具20、21を係合し、左右の前立部54、55が確実に係合され、閉じられるのである。また前記前立部54、55が閉じられた状態のパジャマ上衣1を脱ぐ場合は、例えば左手28で右側前身頃50を、或いは右手27で右側前身頃50を掴んで引っ張り上げることにより、固着された係合具20、21、20、21・・の係合が夫々外れて前立部54、55が開放され、パジャマ上衣1を脱ぐことができるのである。
【0025】
尚、上記のように右側前身頃50が、左側前身頃51の上前(上側)に位置する右上前のパジャマ上衣5において、指挿入部61、62を右側前立部54及び左側前立部55の位置に設けたことにより、左手又は右手が不自由な場合でも、右手又は左手だけで雌雄の開閉用係合具20、21の圧着、離脱を容易に行うことができ、好適な着用感が得られるのである。尚、上記第1〜第6実施例において、左側又は右側の前立部或いは左右の前立部に夫々指挿入部を設けたことにより、健常者においても係合具20、21の位置決めが容易となり、着用に際し、大変利便性に富んだ構成である。
【0026】
図23は、第1実施例における指挿入部25の孔を被覆、遮蔽して冬場における衣類内への冷風が入り込むのを防止するようにしたもので、第1実施例の右側前身頃12において、同前身頃12の側方端縁部を延長し、且つ同延長部70を固着用テープ生地18の裏面側に折り返し、更に指挿入部25を遮蔽した状態で、同延長部70の端縁部を前身頃12側に一体的に重合、縫着71したもので、72は袋状部である。尚、右手の親指30を指挿入部25内に挿入する際、親指を袋状部72内に挿入して開閉用係合具21を支持できるようにしてある。また実施例3においても同様に前身頃12の側方端縁部を延長して指挿入部25を遮蔽することができるのである。
【0027】
また図24は、同様に第6実施例における指挿入部62の孔を被覆、遮蔽して冬場における衣類内への冷風が入り込むのを防止するようにしたもので、第6実施例の右側前身頃51において、同前身頃51の側方端縁部を延長し、且つ同延長部75を固着用テープ生地18の裏面側に折り返し、更に指挿入部62を遮蔽した状態で、同延長部75の端縁部を右側前身頃51の裏面側で重合、縫着76したもので、77は袋状部である。尚、左手の親指32を指挿入部61内に挿入する際、親指32を袋状部77内に挿入して開閉用係合具21を支持できるようにしてある。また実施例4においても同様に前身頃51の側方端縁部を延長して指挿入部62を遮蔽することができるのである。
【0028】
図25は、円形状の指挿入部80を示したもので、例えば実施例4の図13〜図14に図示された長孔による指挿入部62を円形状の穴80で形成してもよいのである。また図26の場合は、半円形状の指挿入部85を示したもので、上記の実施例4の指挿入部62を同様に図26の如く、半円形状の穴85で形成してもよいのである。更に上記指挿入部80、85の形成手段としては、例えば周知の穴かがり縫いミシン等による縫着81、86を介して円形状或いは半円形状の穴による指挿入部80、85を形成するようにしたものである。尚、実施例1〜6において、指挿入部25、35、61、62における夫々の穴の形状としては、長孔以外に上記の円形状や半円形状など適宜の穴の形状で形成してもよく、更に穴の大きさとしては、親指が十分に挿通可能な大きさであることが好ましいのである。
【産業上の利用可能性】
【0029】
衣類としては、パジャマ上衣以外に、肌着上衣、肌着下衣、パジャマ下衣、アウターウェア上衣、アウターウェア下衣など各種の広範囲の商品に適用可能であり、更に前立部や袖口などの各部位にも適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明における第1実施例よるパジャマ上衣の前身側概略正面図である。
【図2】本発明における第1実施例よるパジャマ上衣の左側前立部を折り返し、反転した状態の前身側概略正面図である。
【図3】図2におけるR−R断面による概略断面図である。
【図4】本発明の第1実施例よるパジャマ上衣の前立部において、右手の親指と人差指を介して前立部の係合具を支持、圧着する作動状態を示した一部断面による作動状態説明用概略側面図である。
【図5】本発明における第2実施例よるパジャマ上衣の前身側概略正面図である。
【図6】本発明における第2実施例よるパジャマ上衣の左側前立部を折り返し、反転した状態の前身側概略正面図である。
【図7】図6におけるS−S断面による概略断断面図である。
【図8】本発明の第2実施例よるパジャマ上衣の前立部において、左手の親指と人差指を介して前立部の係合具を支持、圧着する作動状態を示した一部断面による作動状態説明用概略側面図である。
【図9】本発明における第3実施例よるパジャマ上衣の前身側概略正面図である。
【図10】本発明における第3実施例よるパジャマ上衣の左側前立部を折り返し、反転した状態の前身側概略正面図である。
【図11】図10におけるT−T断面による概略断面図である。
【図12】本発明における第4実施例よるパジャマ上衣の前身側概略正面図である。
【図13】本発明における第4実施例よるパジャマ上衣の右側前立部を折り返し、反転した状態の前身側概略正面図である。
【図14】図13におけるX−X断面による概略断面図である。
【図15】本発明の第4実施例よるパジャマ上衣の前立部において、左手の親指と人差指を介して前立部の係合具を支持、圧着する作動状態を示した一部断面による作動状態説明用概略側面図である。
【図16】本発明における第5実施例よるパジャマ上衣の前身側概略正面図である。
【図17】本発明における第5実施例よるパジャマ上衣の右側前立部を折り返し、反転した状態の前身側概略正面図である。
【図18】図17におけるY−Y断面による概略断面図である。
【図19】本発明の第5実施例よるパジャマ上衣の前立部において、右手の親指と人差指を介して前立部の係合具を支持、圧着する作動状態を示した一部断面による作動状態説明用概略側面図である。
【図20】本発明における第6実施例よるパジャマ上衣の前身側概略正面図である。
【図21】本発明における第6実施例よるパジャマ上衣の右側前立部を折り返し、反転した状態の前身側概略正面図である。
【図22】図21におけるZ−Z断面による概略断面図である。
【図23】本発明の第1実施例よるパジャマ上衣の前立部において、下側前立部の側縁端部を延長、折返して指挿入部の孔を被覆、遮蔽するようにした前立部の概略断面図である。
【図24】本発明の第6実施例よるパジャマ上衣の前立部において、下側前立部の側縁端部を延長、折返して指挿入部の孔を被覆、遮蔽するようにした前立部の概略断面図である。
【図25】本発明の指挿入部による応用例として、円形状の指挿入部を図示した前立部の一部切り欠けによる概略正面図である。
【図26】本発明の指挿入部による他の応用例として、半円形状の指挿入部を図示した前立部の一部切り欠けによる概略正面図である。
【符号の説明】
【0031】
11 左側前身頃
12 右側前身頃
14 前立部
15 前立部
17 固着用テープ生地
18 固着用テープ生地
15 前立部
12 右側前身頃
20 開閉用係合具
21 開閉用係合具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右前身頃の開閉用係合具の操作を片手でできるようにした衣類であって、左右前身頃のいずれか一方の裏面側に雌雄いずれかの一方の係合具を設け、左右前身頃のいずれか他方の表面側にいずれか他方の係合具を取り付けると共に、左右前身頃のいずれか一方の開閉用係合具近傍に親指を挿通できる指挿入部も設けて開閉用係合具を係合容易とさせるように構成したことを特徴とする衣類。
【請求項2】
親指を挿通できる指挿入部がスリット状又は円形又は半円形であることを特徴とする請求項1に記載の衣類。
【請求項3】
左右前身頃に内側に折り返す折り返し部を設け、指挿入部を内側から覆うように構成したことを特徴とする請求項1〜請求項2のいずれかに記載の衣類。
【請求項4】
開閉用係合具の中心から指挿入部端部までの距離が10〜40mmであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の衣類。
【請求項5】
上記衣類は肌着上衣、肌着下衣、パジャマ上衣、パジャマ下衣、アウターウェア上衣、アウターウェア下衣であることを特徴とする請求項1〜請求項4に記載の衣類。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate


【公開番号】特開2008−2008(P2008−2008A)
【公開日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−172062(P2006−172062)
【出願日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【出願人】(000001339)グンゼ株式会社 (919)
【Fターム(参考)】