説明

衣類

【課題】充分なマッサージ作用を確保しながら、着用者の動作が拘束されるのを緩和することができるアンダーシャツを提供すること。
【解決手段】伸縮性編地からなるアンダーシャツ1であって、胴回り部2と、袖部3、4と、これら胴回り部2と袖部3、4とを連結する連結部29、30とを備え、胴回り部2及び各袖部3、4は、その内面の身体にフィットする部分に設けられ、互いに異なる偏組織で編成された複数の凹部9及び凸部8を有する第一編地5で構成され、連結部29、30は、第一編地5が有する伸縮性よりも大きい伸縮性を有する第二編地で構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、身体にフィットさせた状態で着用する衣類に関するものである。
【背景技術】
【0002】
女性の身体は、年齢の経過とともに腹部、腰部、大腿部などに贅肉あるいは皮下脂肪などが付き、肌が弛んで身体のシルエットが崩れ、美しいボディラインを保持することができないことから、補正下着を着用して体形を整容することが行われている。
【0003】
近年では、そのような体形の整容だけを目的とした下着ではなく、着用するとその内面に設けた隆起部で肌を刺激してマッサージ作用を生じさせて爽快効果やリラックス効果を発揮させる着心地の良い下着が提案されている。
【0004】
そのような下着としては、例えば、特許文献1に開示されたものが知られている。すなわち、このガードルは、内面部に編成されたタック編みからなる多数条の波形の隆起部を設け、身体が動くたびにその波形の隆起部が肌を適度に押圧刺激することによりマッサージ作用を生じさせて爽快効果とリラックス効果を発揮させるというものである。
【特許文献1】特開平11−152607号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記特許文献1の技術では、着用時における隆起部とそれ以外の部分との落差が大きいほどマッサージ作用が大きく働くが、着用時に編地が必要以上に伸びると隆起部が伸張して前記落差が小さくため、マッサージ作用を効率よく発揮させるためには、着用時の落差を充分に担保すべく編地の伸縮性を小さくすることが好ましい。
【0006】
しかしながら、例えば、胴回り部と袖部とを有する衣類を形成する場合、単に着用者の肌にフィットする部分の伸縮性を小さくするだけでは胴回り部と袖部との連結部分の伸縮性を損なうため、着用者が腕を動かし難くなるという問題がある。
【0007】
したがって、腕の動作について着用者に違和感を与え、又は無理に腕を動かすことによる編地の破断等が生じるおそれがあった。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、充分なマッサージ作用を確保しながら、着用者の動作が拘束されるのを緩和することができる衣類を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明は、伸縮性編地からなる衣類であって、第一領域と、第二領域と、これら第一領域と第二領域とを連結する連結部とを備え、前記第一領域及び第二領域は、その内面の身体にフィットする部分に設けられ、互いに異なる編組織で編成された複数の凹部及び凸部を有する編地でそれぞれ構成され、前記連結部は、着用者の関節に対応する部分に設けられ、前記第一領域が有する第一の伸縮性及び前記第二領域が有する第二の伸縮性よりも大きい第三の伸縮性を有する編地で構成されていることを特徴とする衣類を提供する。
【0010】
本発明によれば、第一領域及び第二領域によって着用者の身体が動くたびに内面の凸部と凹部が肌に刺激を与えてマッサージ作用を生じさせ、新陳代謝を促進して血流を良くすることができる。また、凸部と凹部とにより贅肉や皮下脂肪が挟圧され、こうした挟圧作用が身体の動作のたびに行われることにより、贅肉や皮下脂肪が自然に減少されるという作用効果を奏することになる。
【0011】
さらに、本発明では、第一領域が有する第一の伸縮性及び第二領域が有する第二の伸縮性よりも大きな第三の伸縮性を有する連結部によって、第一領域と第二領域とが連結されているので、凹部と凸部との落差を維持しながら第一領域と第二領域との相対移動の自由度を大きく確保することができる。
【0012】
したがって、本発明によれば、第一領域及び第二領域によるマッサージ作用や脂肪減少作用を確保しながら、連結部により着用者の動作が拘束されるのを緩和することができる。
【0013】
具体的に、前記第一領域は、着用者の上半身の胴体を覆う胴回り部からなり、前記第二領域は、着用者の腕を通す袖部からなり、前記連結部は、着用者の肩関節に対応する部分に設けられている構成とすることにより、着用者の肩の動作が拘束されるのを緩和することができる。
【0014】
前記連結部は、前記胴回り部と袖部との間の少なくとも一部に形成されていれば、前記胴回り部と袖部との相対移動の自由度を大きくすることができるものの、前記連結部は、前記胴回り部にアームホールを形成するように輪状に形成されていることが特に好ましい。
【0015】
この構成によれば、アームホールを形成する縁部が全周にわたり連結部によって形成されることになるので、連結部の伸縮性(第三の伸縮性)を利用して、着用者が肩を回し易くなる。
【0016】
また、前記連結部は、前記袖部が連結されるアームホールを形成する縁部から着用者の肩を覆う部分までの範囲にわたり形成されていることが好ましい。
【0017】
この構成によれば、アームホールと首元とを結ぶ方向の伸縮性を向上することができるので、着用者が腕を垂れ下げた通常の姿勢において、アームホールから首元までの範囲がつっぱることなく伸張して着用感をより向上することができる。
【0018】
また、前記衣類において、前記第一領域は、着用者の上半身の胴体を覆う胴回り部と上腕部を通す上腕袖部とを有する袖付胴回り部からなり、前記第二領域は、着用者の前腕を通す前腕袖部からなり、前記連結部は、着用者の肘関節に対応する部分に設けられている構成とすることにより、着用者の肘の曲げ伸ばし動作が拘束されるのを緩和することができる。
【0019】
そして、前記のように上半身に着用される衣類においては、前記第一領域のうち、着用者の胸部を覆う部分は、前記第一の伸縮性及び第二の伸縮性よりも伸縮性が大きく前記第三の伸縮性よりも伸縮性が小さい第四の伸縮性を有しているとともに、着用者の胸部を覆う部分以外の部分は、前記第一の伸縮性を有していることが好ましい。
【0020】
この構成によれば、着用者の胸部を必要以上に締め付けることなく、胸部以外の部分によるマッサージ作用を得ることができるため、女性用の衣類として好適に用いることができる。
【0021】
一方、前記衣類において、前記第一領域は、着用者の腰部を覆う腰回り部と大腿部を通す足通し部とを有する膝上部からなり、第二領域は、着用者の下腿部を通す膝下部からなり、前記連結部は、着用者の膝関節に対応する部分に設けられている構成、つまり、下半身に着用される長ズボン形状の衣類を構成することもできる。
【0022】
このようにすれば、着用時に膝の屈伸動作が拘束されるのを緩和することができる。
【0023】
一方、前記第一領域は、着用者の腰部を覆う腰回り部と大腿部及び下腿部を通す足通し部とを有する足首上部からなり、前記第二領域は、着用者の足先を覆う足首下部からなり、前記連結部は、着用者の足首関節に対応する部分に設けられている構成、つまり、腰部から足先までを覆うタイツ形状の衣類を構成することもできる。
【0024】
このようにすれば、着用時に足首の曲げ伸ばし動作が拘束されるのを緩和することができる。
【0025】
そして、前記連結部は、平編領域と浮き編領域とがマトリクス状に配列された第一編組織と、平編領域のみからなる第二編組織とが重ね合わされた2本編組織からなることが好ましい。
【0026】
この構成によれば、列方向に高い伸縮性を有する平編領域のみからなる第二編組織と、外力が付与されていない状態で段方向に縮められる浮き編領域がマトリクス状に配列された第一編組織とが重ね合わされた2本編組織で前記連結部を編成しているので、平編領域による列方向の伸縮性と、各浮き編領域による段方向の伸縮性とを両立させることができる。
【0027】
このように第二編組織に浮き編領域が編成された構成において、前記凸部は、平編領域と浮き編領域とが列方向に交互に並んだ編組織で構成され、この凸部の浮き編領域の段数は、前記連結部に編成された浮き編領域の段数よりも大きく設定されていることが特に好ましい。
【0028】
この構成によれば、凸部に編成された浮き編領域の段数が連結部に編成された浮き編領域の段数よりも大きく設定されているため、互いに段方向に縮められる両浮き編領域のうち、凸部に編成されたものに比べて連結部に編成されたものの収縮力が小さくなるため、衣類全体に所定の張力が付与された場合には、前記凸部の浮き編領域よりも先に連結部に編成された浮き編領域が伸張することになり、前記凸部の形態を保持しながら連結部を伸縮させることができる。
【0029】
ここで、前記凸部の浮き編領域に複数のタック編を編成することにより、当該凸部の浮き編領域の段方向の収縮力を、前記連結部に編成された浮き編領域と比較してさらに大きくすることができるので、相対的に連結部の伸縮性(第三の伸縮性)をより大きくすることができる。
【0030】
前記衣類において、前記胴回り部及び袖部を構成する編地には、前記凹部と凸部が互い違いに編成されているとともに、前記各凹部は、交互に深い凹部と浅い凹部に編成されていることが好ましい。
【0031】
このようにすれば、凹部と凸部とが互い違いに形成されているので、凸部が間断なく連続して形成されている場合と異なり、胴回り部及び袖部の一部に過大な張力が付加されて特定の凸部が低くなった場合でも、他の凸部の高さを保持して前記マッサージ作用が広範にわたり減衰するのを抑制することができる。
【0032】
さらに、前記構成では、前記凹部として深い凹部と浅い凹部とが編成されているので、深い凹部と浅い凹部の深さの違いにより挟圧力が異なり、皮下脂肪の減少に一層の効果がある。また、衣類を着用したときに凸部によって押し出された贅肉や皮下脂肪は浅い凹部や深い凹部に移動するが、浅い凹部が贅肉や皮下脂肪で満たされた場合であっても、深い凹部では贅肉や皮下脂肪の層の上に空気層が残存した状態が確保されるため、衣類の通気性がよくなり圧迫感も緩和され、爽快で良好な着用感が得られる。さらに、深い凹部や浅い凹部に空気が入り断熱効果を生じるため、防寒用の衣類としても利用可能となる。
【0033】
また、前記衣類において、第三領域と、この第三領域と前記第二領域とを連結する第二連結部とをさらに備え、前記第三領域は、その内面の身体にフィットする部分に設けられ、互いに異なる編組織で編成された複数の凹部及び凸部を有する編地でそれぞれ構成され、前記第二連結部は、着用者の関節に対応する部分に設けられ、前記第一の伸縮性、第二の伸縮性及び前記第三領域が有する第五の伸縮性よりも大きい第六の伸縮性を有する編地で構成されていることが好ましい。
【0034】
このようにすれば、連結部及び第二連結部によって衣類に2箇所の伸縮性の大きい部分を設けることができるため、着用者の動作が拘束されるのをより緩和することができる。
【発明の効果】
【0035】
本発明によれば、充分なマッサージ作用を確保しながら、着用者の動作が拘束されるのを緩和することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。
【0037】
図1は、本発明の実施形態に係るアンダーシャツを示す(a)は正面図、(b)は背面図である。図2は、図1のアンダーシャツの着用時の状態を示す図である。
【0038】
図1及び図2を参照して、衣類の一例としてのアンダーシャツ1は、前身頃及び後身頃を有する胴回り部(第一領域)2と、袖部(第二領域)3及び袖部(第二領域)4と、これら胴回り部2と各袖部3、4とをそれぞれ連結する一対の連結部29及び連結部30とを備えている。
【0039】
これら連結部29、30は、それぞれ前記各袖部3、4が連結されるアームホール29a及びアームホール30aを形成するように、それぞれ輪状に形成されている。また、連結部29、30は、それぞれ前記アームホール29a、30aを形成する縁部から着用者の肩を覆う部分までの範囲、つまり、各アームホール29a、30aから襟刳り2bまでの範囲にわたり形成されている。
【0040】
前記アンダーシャツ1は、ポリアミド、ポリウレタンなどの伸縮性糸条及びコットン糸条等を使用して編成されている。
【0041】
具体的に、アンダーシャツ1は、前記胴回り部2及び各袖部3、4の内面の身体にフィットする領域を編成する第一編地5と、前記連結部29、30を編成する第二編地6と、着用者の胸部及び肩甲骨付近を覆う領域を編成する第三編地7とによって構成されている。
【0042】
第一編地5は、2本の糸条を一体にして同一経路で編み込んだ編組織とされている。この第一編地5には、図5に示すように、胴回り部2及び各袖部3、4の内面の周方向に編組織の異なる凸部8と凹部9とが互い違いに編成されており、各凹部9は交互に深い凹部9aと浅い凹部9b(図6参照)に編成されている。
【0043】
また、第一編地5の表側(外面)は、図3に示すように、凸部8、深い凹部9a、凸部8、浅い凹部9bに対応する部分がこの順で互い違いに編成された形態となっている。
【0044】
具体的に、凸部8は、図8に示すように、1列20段の浮き編領域R1と3列20段の平編領域R2とが列方向に交互に並んだ編組織で構成され、この浮き編領域R1には複数のタック編10〜14が4段毎に編成されている。
【0045】
深い凹部9aは、平編により編成されている。
【0046】
浅い凹部9bは、2列2段の浮き編領域R3と2列2段の平編領域R4と2列2段のタック編領域R5とが組み合わされた編組織で構成されている。
【0047】
なお、図8では、編組織の説明をするために編組織を拡げた状態で表しているが、実際には、凸部8を形成するための平編領域R2と浮き編領域R1とが列方向に交互に並んだ編組織では、3列20段の平編領域R2が1列20段の浮き編領域R1のループ15で20段分が1段に引っ張られる分だけ平編領域R2が裏側に膨らんだ形態となり、さらにこの凸部8の浮き編領域R1が複数のタック編10〜14で4段毎にタックされることで編地が伸縮しても凸部8が所望の高さに保持されるようになっている。
【0048】
また、浅い凹部9bは、2列2段の浮き編領域R3の2つのループ16によって2段分が1段に引っ張られる分だけ平編領域R4が裏側に膨らんだ形態となり、さらにこの浅い凹部9bは、2列2段のタック編領域R5が浮き編領域R3と平編領域R4に隣接するように組み合わせて編成されていることで編地が伸縮してもタックループ17によって浅い凹部9bが所望の深さに保持されるようになっている。
【0049】
ここで、浅い凹部9bは、2列2段の平編領域R4と2列2段のタック編領域R5とがマトリクス状に配列された編組織で構成したり、2列2段の平編領域R4と2列2段の浮き編領域R3とがマトリクス状に配列された編組織(図13参照)で構成することもできる。これらの構成によっても上記の2列2段の浮き編領域R3と平編領域R4とタック編領域R5とを隣接するように組み合わせた図8に示す第一編地5の場合とほぼ同様に、編地が伸縮しても浅い凹部9bが所望の高さに保持されるようになる。
【0050】
これにより、第一編地5の裏側(内面)は、図5に示すように、凸部8、深い凹部9a、凸部8、浅い凹部9bがこの順で互い違いに編成された形態となる。また、第一編地5の表側(外面)は、図3に示すように、凸部8、深い凹部9a、凸部8、浅い凹部9bに対応する部分がこの順で互い違いに編成された形態となる。
【0051】
そして、アンダーシャツ1を着用すると、第一編地5の表側(外面)は、図4に示すように、凸部8の外面側はあまり変形せず、深い凹部9aの外面側は略楕円形状に伸張変形し、浅い凹部9bの外面側は略四角形状に伸張変形する。
【0052】
一方、第一編地5の裏側(内面)は、図7に示すように、凸部8はあまり変形せず、深い凹部9aは略楕円形状に伸張変形し、浅い凹部9bは略四角形状に伸張変形する。
【0053】
図9を参照して、第二編地6は、平編領域R6と浮き編領域R7とがマトリクス状に配列された第一編組織18と、図10に示すように平編領域R8のみからなる第二編組織19とが重ね合わされた図11に示す2本編組織で編成されている。
【0054】
具体的に、第一編組織18は、4列7段の平編領域R6と4列5段の浮き編領域R7とが列方向で交互に配列されるとともに、これら平編領域R6と浮き編領域R7とが段方向にも交互に配列されている。したがって、隣接する浮き編領域R7は、段方向で平編1段分離間して配置されることになる。
【0055】
浮き編領域R7は、2列の浮き編部分20、21と、この浮き編部分20から外側に1列ずつ延長した4列の浮き編部分22、23とを有し、これら4列の浮き編部分22、23が2列の浮き編部分20、21によって段方向に挟まれた編組織を構成している。したがって、浮き編領域R7には、1列3段のループ24、25と、1列5段のループ26、27とが形成されている。
【0056】
そして、この第一編組織18と図10に示す第二編組織19とを重ね合わせた第二編地6は、図11及び12に示すように、前記浮き編領域R7を内包する編組織を構成することになる。
【0057】
このように構成された第二編地6は、前記浮き編領域R7に相当する部分がループ24〜27によって縮められて、段方向への伸縮性を発揮することになる。これに加えて、第二編地6の大部分を構成する平編領域R6、R8によって列方向にも高い伸縮性を有することになる。
【0058】
したがって、第二編地6は、前記第一編地5と比較して、列方向及び段方向の何れにおいても伸縮性が大きいものとなる。
【0059】
すなわち、第二編地6は、20段の浮き編領域R1が形成された第一編地5と比較して、そのループ24〜27の収縮力が第一編地5のループ15よりも小さいため段方向に伸ばし易くなる。
【0060】
また、第二編地6は、その全域に平編領域R8(図10)が内包されているため、平編領域R2、R4が間欠的に形成された第一編地5と比較して、列方向への伸縮性も大きく確保することができる。
【0061】
したがって、第二編地6の伸縮性(第三の伸縮性)は、第一編地5の伸縮性(第一の伸縮性及び第二の伸縮性)よりも、列方向、段方向の何れの方向についても大きなものとなる。
【0062】
一方、前記第三編地7(図1参照)は、2本の糸条を一体にして同一経路で編み込んだ平編の編組織(図8のR2、R4と同様の編組織)とされている。
【0063】
この第三編地7は、前記第二編地6よりも編み目を荒くすることにより当該第二編地6よりも伸縮性(第四の伸縮性)が低く設定されている。つまり、第三編地7は、第二編地6に比較して単位面積当たりの編み目の数が少なく設定されているため、当該各編み目を拡げることができる寸法が第二編地6よりも制限されている。
【0064】
このように編み目の粗さを調整する方法としては、編み込み時に糸条に付与するテンションを調整することが挙げられる。つまり、第三編地7の編み込み時に付与するテンションを第二編地6の編み込み時に付与するテンションよりも小さくすることにより、糸条が自然長に復帰した時の編み目の密度を、第二編地6よりも第三編地7の方が小さくなるように調整することができる。
【0065】
そして、前記第三編地7の伸縮性(第四の伸縮性)は、前記浮き編領域R1(図8参照)が編成されていない分だけ、前記第一編地5の伸縮性(第一の伸縮性及び第二の伸縮性)よりも大きくなる。
【0066】
すなわち、本実施形態では、胴回り部2の伸縮性(第一の伸縮性)と各袖部3、4の伸縮性(第二の伸縮性)が等しく、これら第一、第二の伸縮性よりも連結部29、30の伸縮性(第三の伸縮性)が大きくされ、第三編地7の伸縮性(第四の伸縮性)が前記第一の伸縮性及び第二の伸縮性より大きく第三の伸縮性よりも小さくされている。
【0067】
なお、前記実施形態では、編組織や編み目の粗さの違いによって、胴回り部2及び各袖部3、4と連結部29、30との伸縮性の違いを生じさせているが、これら胴回り部2、各袖部3、4及び連結部29、30をそれぞれ編成する糸条の種類(材質、直径等)の違いによって伸縮性の違いを生じさせることもできる。
【0068】
以上説明したように、前記アンダーシャツ1によれば、第一編地5によって着用者の身体が動くたびに内面の凸部8と凹部9が肌に刺激を与えてマッサージ作用を生じさせ、新陳代謝を促進して血流を良くすることができる。また、凸部8と凹部9とにより贅肉や皮下脂肪が挟圧され、こうした挟圧作用が身体の動作のたびに行われることにより、贅肉や皮下脂肪が自然に減少されるという作用効果を奏することになる。
【0069】
さらに、アンダーシャツ1では、第一編地5よりも大きな伸縮性を有する連結部29、30が、胴回り部2と各袖部3、4とを連結しているので、第一編地5の凸部8と凹部9との落差を維持しながら胴回り部2と各袖部3、4との相対移動の自由度を確保することができる。
【0070】
したがって、アンダーシャツ1によれば、第一編地5によるマッサージ作用や脂肪減少作用を確保しながら、連結部29、30によって着用者の腕の動作が拘束されるのを緩和することができる。
【0071】
前記実施形態のように、各アームホール29a、30aを形成するように各連結部29、30を輪状に形成することにより、アームホール29a、30aを形成する縁部が全周にわたり連結部29、30によって形成されることになるので、連結部29、30の伸縮性を利用して着用者が肩を回し易くなる。
【0072】
前記実施形態のように、各アームホール29a、30aを形成する縁部から襟刳り2bまでの範囲にわたり連結部29、30を形成することにより、着用者が腕を垂れ下げた通常の姿勢において、アームホール2aから首元までの範囲がつっぱることなく伸張して着用感をより向上することができる。
【0073】
前記実施形態のように、列方向に高い伸縮性を有する平編領域R8のみからなる第二編組織19と、ループ24〜27によって段方向に縮められる浮き編領域R7がマトリクス状に配列された第一編組織18とが重ね合わされた二本編組織で連結部29、30を編成することにより、平編領域R6、R8による列方向の伸縮性と、各浮き編領域R7による段方向の伸縮性とを両立させることができる。
【0074】
前記実施形態では、凸部8に編成された浮き編領域R1の段数(20段)が第二編地6の浮き編領域R7の段数(3段又は5段)よりも大きく設定されているので、互いに段方向に縮められる浮き編領域R1、R7のうち、凸部8に編成された浮き編領域R1よりも第二編地6に編成された浮き編領域R7の収縮力が小さくなるため、第一編地5及び第二編地6に所定の張力が付与された場合には、凸部8の浮き編領域R1よりも先に第二編地6の浮き編領域R7が伸張することになり、前記凸部8の形態を保持しながら第二編地6を伸縮させることができる。
【0075】
そして、前記実施形態では、前記浮き編領域R1に複数のタック編を編成していることにより、当該凸部8の浮き編領域R1の収縮力を、第二編地6に編成された浮き編領域R7と比較してさらに大きくすることができるので、相対的に第二編地6の伸縮性をより大きくすることができる。
【0076】
前記実施形態のように、第一編地5に凸部8と凹部9とを互い違いに形成することにより、凸部8が間断なく連続して形成されている場合と異なり、第一編地5の特定部分に過大な張力が付加されて特定の凸部8が低くなった場合でも、他の凸部8の高さを保持して前記マッサージ作用が広範にわたり減衰するのを抑制することができる。
【0077】
さらに、前記実施形態では、凹部9として深い凹部9aと浅い凹部9bとが編成されているので、深い凹部9aと浅い凹部9bの違いにより挟圧力が異なり、皮下脂肪の減少に一層の効果がある。また、アンダーシャツ1を着用したときに凸部8によって押し出された贅肉や皮下脂肪は浅い凹部9bや深い凹部9aに移動するが、浅い凹部9bが贅肉や皮下脂肪で満たされた場合であっても、深い凹部9aでは贅肉や皮下脂肪の層の上に空気層が残存した状態が確保されるため、アンダーシャツ1の通気性がよくなり圧迫感も緩和され、爽快で良好な着用感が得られる。さらに、深い凹部9aや浅い凹部9bに空気が入り断熱効果を生じるため、防寒用アンダーシャツとして利用することも可能である。
【0078】
前記実施形態のように、胴回り部2の着用者の胸部を覆う部分が第一編地5よりも伸縮性が大きく、第二編地6よりも伸縮性が小さい第三編地7により編成された構成によれば、着用者の胸部を必要以上に締め付けることなく、第一編地5によるマッサージ作用をえることができるため、女性用アンダーシャツとして好適に用いることができる。
【0079】
なお、前記実施形態では、図8に示すように、第一編地5の凸部8を編成する浮き編領域R1にタック編10〜14を編成した構成について説明したが、図13に示すようにタック編10〜14を省略することもできる。
【0080】
この構成においても、1列20段のループ15によって段方向に縮められた第一編地5は、ループ24〜27により段方向に縮められた第二編地6(図12参照)よりも段方向の伸縮性が小さくなるため、マッサージ作用と腕の動かし易さとの両立を図ることができる。
【0081】
また、前記実施形態では、着用者の胸部を覆う部分に第三編地7を編成した構成について説明したが、図14に示すように、第三編地7を省略したアンダーシャツ28とすることもできる。すなわち、マッサージ作用と腕の動かし易さとの両立を図るためには、少なくとも第一編地5と第二編地6とを有し、この第二編地6が胴回り部2と各袖部3との境界部分に設けられていればよい。
【0082】
さらに、前記実施形態では、胴回り部2と各袖部3、4とを同一の伸縮性を有する第一編地5により編成する構成について説明したが、これら胴回り部2及び各袖部3、4を編成する編地の伸縮性は、同一である必要はなく、少なくとも連結部29、30を編成する編地(第二編地6)よりも伸縮性が小さい範囲内で、それぞれ異なるものであってもよい。
【0083】
また、前記実施形態では、着用者の肩(肩関節)に対応する部分に連結部29、30を設けた構成について説明したが、図15の(a)に示すように、着用者の肘関節に対応する部分に連結部32及び連結部33を設けたアンダーシャツ31とすることもできる。
【0084】
アンダーシャツ31は、胴回り部34と、この胴回り部34から延びる一対の袖部35及び袖部36と、連結部32、33とを備えている。
【0085】
袖部35、36は、胴回り部34に形成されたアームホール34a、34bにそれぞれ取り付けられた上腕袖部37及び上腕袖部38と、これら上腕袖部37、38に前記連結部32、33を介してそれぞれ連結された前腕袖部39及び前腕袖部40とを備えている。
【0086】
すなわち、本実施形態では、胴回り部34と上腕袖部37、38とを有する袖付胴回り部が第一領域の一例を構成し、前腕袖部39、40が第二領域の一例を構成している。
【0087】
そして、本実施形態では、前記胴回り部34、上腕袖部37、38、及び前腕袖部39、40が前記第一編地5により編成されているとともに、前記連結部32、33が第二編地6により編成されている。
【0088】
したがって、このアンダーシャツ31によれば、着用者の肘の曲げ伸ばしが拘束されるのを緩和することができる。
【0089】
さらに、図15の(b)に示すように、胴回り部41と、一対の上腕袖部42及び上腕袖部43と、一対の前腕袖部44及び前腕袖部45と、前記胴回り部41と各上腕袖部42とを連結する第一連結部46及び第一連結部47と、前記各上腕袖部42、43と各前腕袖部44、45とをそれぞれ連結する第二連結部48及び第二連結部49とを備えたアンダーシャツ50とすることもできる。
【0090】
前記各第一連結部46、47は、前記実施形態における連結部29、30(図1参照)と同様に、胴回り部41にアームホール46a、47aを形成するように輪状に設けられている。
【0091】
すなわち、この実施形態では、胴回り部41が第一領域の一例を構成し、各上腕袖部42、43が第二領域の一例を構成し、各前腕袖部44、45が第三領域の一例を構成している。
【0092】
この実施形態では、第一連結部46、47が着用者の肩関節に対応する部分に、第二連結部48、49が着用者の肘関節に対応する部分に設けられている。
【0093】
そして、アンダーシャツ50では、胴回り部41、各上腕袖部42、43及び各前腕袖部44、45が第一編地5により編成され、第一連結部46、47及び第二連結部48、49が第二編地6により編成されている。
【0094】
前記アンダーシャツ50によれば、第一連結部46、47及び第二連結部によって着用者の肩及び肘の2箇所の動作が拘束されるのを緩和することができる。
【0095】
なお、前記実施形態では、アンダーシャツ1、28及び50について説明したが、着用者の動作の拘束を緩和する衣類として、図16に示すようなガードル51を提供することもできる。
【0096】
本実施形態に係るガードル51は、膝上部(第一領域)52と、一対の膝下部(第二領域)53及び膝下部(第二領域)54と、これら膝上部52と各膝下部53、54とを連結する一対の連結部55及び連結部56とを備えている。
【0097】
膝上部52は、着用者の腰部を覆う腰回り部52aと、着用者の大腿部を通す一対の足通し部52bとを備えている。
【0098】
そして、ガードル51は、膝上部52及び膝下部53、54が前記第一編地5により編成されているとともに、連結部55、56が前記第二編地6により編成されている。
【0099】
このように、ガードル51では、着用者の膝関節に対応する部分に設けられた連結部55、56の伸縮性が膝上部52及び膝下部53、54よりも大きくされているため、着用者の膝の屈伸動作が拘束されるのを緩和することができる。
【0100】
さらに、図17に示すように、前記ガードル51に加えて着用者の足先を覆う一対の足首下部57、58を備えたガードル59とすることもできる。
【0101】
ガードル59は、前記膝上部(第一領域)52と、前記各膝下部(第二領域)53、54と、各足首下部(第三領域)57、58と、前記各連結部(第一連結部)55、56と、前記各膝下部53、54と各足首下部57、58とをそれぞれ連結する第二連結部60及び第二連結部61とを備えている。
【0102】
各足首下部57、58は、前記第一編地5により編成されている一方、各第二連結部60、61は、前記第二編地6により編成されている。
【0103】
したがって、図17に示すガードル59によれば、各連結部55、56が着用者の膝関節に対応する部分に設けられているだけでなく、各第二連結部60、61が着用者の足首の関節に対応する部分にも設けられているため、膝及び足首の2箇所について、着用者の動作が拘束されるのを緩和することができる。
【0104】
なお、図17の実施形態では、膝関節に対応する部分及び足首の部分の双方に連結部55、56及び第二連結部60、61を設けた構成としているが、前記連結部55、56を省略した構成とすることもできる。
【0105】
つまり、この場合には、前記膝上部52と各膝下部53、54とを含む足首上部が第一領域の一例を構成するとともに、前記各足首下部57、58が第二領域の一例を構成し、各第二連結部60、61が連結部の一例を構成することになる。
【0106】
なお、前記実施形態では、衣類として下着を例示したが、前記実施形態に係るシャツは、下着としてだけではなく、例えばスポーツウェアとしても使用することができ、使用される場面は特に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0107】
【図1】本発明の実施形態に係るアンダーシャツを示す(a)は正面図、(b)は背面図である。
【図2】図1のアンダーシャツの着用時の状態を示す図である。
【図3】図1の第一編地の未着用時における表側(外面)を示す簡略説明図である。
【図4】図1の第一編地の着用時における表側(外面)を示す簡略説明図である。
【図5】図1の第一編地の未着用時における裏側(内面)の凹凸部を示す簡略説明図である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【図7】図1の第一編地の着用時における裏側(内面)の凹凸部を示す概略説明図である。
【図8】図1の第一編地の編組織の構成例を示す平面図である。
【図9】図1の第二編地に含まれる第一編組織の構成例を示す平面図である。
【図10】図1の第二編地に含まれる第二編組織の構成例を示す平面図である。
【図11】図9の第一編組織と図10の第二編組織とが重ね合わされた第二編地の編組織を示す平面図である。
【図12】図11のXII部分の拡大図である。
【図13】第一編地の別の構成例を示す平面図である。
【図14】別の実施形態に係るアンダーシャツを示す、(a)は正面図、(b)は背面図をそれぞれ示している。
【図15】別の実施形態に係るアンダーシャツを示す正面図であり、(a)は肘関節に対応する部分に連結部を設けたもの、(b)は肘関節及び肩関節に対応する部分に連結部を設けたものをそれぞれ示している。
【図16】本発明の別の実施形態に係るガードルを示す斜視図である。
【図17】別の実施形態に係るガードルを示す斜視図である。
【符号の説明】
【0108】
R1 浮き編領域
R2 平編領域
R6 平編領域
R7 浮き編領域
R8 平編領域
1、28、31、50 アンダーシャツ(衣類の一例)
2、34、41 胴回り部
3、4、35、36 袖部
5 第一編地
6 第二編地
7 第三編地
8 凸部
9 凹部
9a 深い凹部
9b 浅い凹部
15 ループ
16 ループ
17 タックループ
18 第一編組織
19 第二編組織
29、30、32、33、46、47 連結部
29a、30a アームホール
48、49 第二連結部
51、59 ガードル(衣類の一例)
52 膝上部
53、54 膝下部
55、56 連結部
60、61 第二連結部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
伸縮性編地からなる衣類であって、
第一領域と、第二領域と、これら第一領域と第二領域とを連結する連結部とを備え、
前記第一領域及び第二領域は、その内面の身体にフィットする部分に設けられ、互いに異なる編組織で編成された複数の凹部及び凸部を有する編地でそれぞれ構成され、
前記連結部は、着用者の関節に対応する部分に設けられ、前記第一領域が有する第一の伸縮性及び前記第二領域が有する第二の伸縮性よりも大きい第三の伸縮性を有する編地で構成されていることを特徴とする衣類。
【請求項2】
前記第一領域は、着用者の上半身の胴体を覆う胴回り部からなり、前記第二領域は、着用者の腕を通す袖部からなり、前記連結部は、着用者の肩関節に対応する部分に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の衣類。
【請求項3】
前記連結部は、前記胴回り部にアームホールを形成するように輪状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の衣類。
【請求項4】
前記連結部は、前記袖部が連結されるアームホールを形成する縁部から着用者の肩を覆う部分までの範囲にわたり形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の衣類。
【請求項5】
前記第一領域は、着用者の上半身の胴体を覆う胴回り部と上腕部を通す上腕袖部とを有する袖付胴回り部からなり、前記第二領域は、着用者の前腕を通す前腕袖部からなり、前記連結部は、着用者の肘関節に対応する部分に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の衣類。
【請求項6】
前記第一領域のうち、着用者の胸部を覆う部分は、前記第一の伸縮性及び第二の伸縮性よりも伸縮性が大きく前記第三の伸縮性よりも伸縮性が小さい第四の伸縮性を有しているとともに、着用者の胸部を覆う部分以外の部分は、前記第一の伸縮性を有していることを特徴とする請求項2〜4の何れか1項に記載の衣類。
【請求項7】
前記第一領域は、着用者の腰部を覆う腰回り部と大腿部を通す足通し部とを有する膝上部からなり、第二領域は、着用者の下腿部を通す膝下部からなり、前記連結部は、着用者の膝関節に対応する部分に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の衣類。
【請求項8】
前記第一領域は、着用者の腰部を覆う腰回り部と大腿部及び下腿部を通す足通し部とを有する足首上部からなり、前記第二領域は、着用者の足先を覆う足首下部からなり、前記連結部は、着用者の足首関節に対応する部分に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の衣類。
【請求項9】
前記連結部は、平編領域と浮き編領域とがマトリクス状に配列された第一編組織と、平編領域のみからなる第二編組織とが重ね合わされた2本編組織からなることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の衣類。
【請求項10】
前記凸部は、平編領域と浮き編領域とが列方向に交互に並んだ編組織で構成され、この凸部の浮き編領域の段数は、前記連結部に編成された浮き編領域の段数よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項9に記載の衣類。
【請求項11】
前記凸部の浮き編領域には、複数のタック編が編成されていることを特徴とする請求項10に記載の衣類。
【請求項12】
前記第一領域及び第二領域を構成する編地には、前記凹部と凸部が互い違いに編成されているとともに、前記各凹部は、交互に深い凹部と浅い凹部に編成されていることを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載の衣類。
【請求項13】
第三領域と、この第三領域と前記第二領域とを連結する第二連結部とをさらに備え、前記第三領域は、その内面の身体にフィットする部分に設けられ、互いに異なる編組織で編成された複数の凹部及び凸部を有する編地でそれぞれ構成され、前記第二連結部は、着用者の関節に対応する部分に設けられ、前記第一の伸縮性、第二の伸縮性及び前記第三領域が有する第五の伸縮性よりも大きい第六の伸縮性を有する編地で構成されていることを特徴とする請求項1〜12に記載の衣類。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2008−38259(P2008−38259A)
【公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−209544(P2006−209544)
【出願日】平成18年8月1日(2006.8.1)
【出願人】(395022454)株式会社かりん (1)
【Fターム(参考)】