説明

表示制御装置

【課題】ユーザの操作に応じて表形式の表示を制御することを可能とする。
【解決手段】表示要求受付部11は、表の表示を要求する表示要求を受け付ける。コンポーネント15は、表示要求受付部11によって表示要求が受け付けられた場合、当該表示要求に応じてデータを取得する。列定義部13は、コンポーネント15によって取得されたデータに基づいて、表を構成する列の各々に関する列情報を定義する。コンポーネント15は、取得されたデータ及び列定義部13によって定義された列情報に基づいて表を作成する。表示部16は、コンポーネント15によって作成された票を表示する。コンポーネント15は、表示部16によって表示された表に対するユーザの操作に基づいて、当該表の表示を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データベースから取得されたデータを加工して作成された表を表示する表示制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、例えばサーバのデータベースから取得されたデータが加工されてクライアント端末で表示される技術が開示されている(例えば、特許文献1及び2を参照)。
【0003】
このような技術により、例えば異なるデータへの表の対応または表形式での表示を行うことが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−154959号公報
【特許文献2】特開平9−204350号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、データを加工して表示部分を作成するロジックは表示に着眼されているため、当該表示の制御ロジックを追加することはできない。
【0006】
そこで、本発明の目的は、ユーザの操作に応じて表形式の表示を制御することが可能な表示制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の1つの態様によれば、複数の行及び列から構成される表の表示を制御する表示制御装置が提供される。この表示制御装置は、表の表示を要求する表示要求を受け付ける受付手段と、前記表示要求が受け付けられた場合、当該表示要求に応じてデータを取得する取得手段と、前記取得されたデータに基づいて、表を構成する列の各々に関する列情報を定義する定義手段と、前記取得されたデータ及び前記定義された列情報に基づいて表を作成する作成手段と、前記作成された表を表示する表示手段と、前記表示された表に対するユーザの操作に基づいて、当該表の表示を制御する制御手段とを具備する。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、ユーザの操作に応じて表形式の表示を制御することを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施形態に係る表示制御装置の主として機能構成を示すブロック図。
【図2】図1に示す表示部16によって表示される表の一例を示す。
【図3】最初に表が表示される場合の表示制御装置10及びサーバ20の処理手順を示すシーケンスチャート。
【図4】ユーザがページ移動を伴う操作を行った場合の表示制御装置10及びサーバ20の処理手順を示すシーケンスチャート。
【図5】ユーザが表を構成する列の位置を変更する操作を行った場合の表示制御装置10の処理手順を示すシーケンスチャート。
【図6】列の位置を変更する操作がユーザによって行われた場合における表の表示の遷移について具体的に説明するための図。
【図7】列の位置を変更する操作がユーザによって行われた場合における表の表示の遷移について具体的に説明するための図。
【図8】列の位置を変更する操作がユーザによって行われた場合における表の表示の遷移について具体的に説明するための図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
【0011】
図1は、本実施形態に係る表示制御装置の主として機能構成を示すブロック図である。表示制御装置10を含む複数の表示制御装置は、例えばネットワークを介してサーバ20と接続されている。
【0012】
なお、図1では、表示制御装置10以外の表示制御装置については省略されている。図1に示す表示制御装置10は、例えばクライアント−サーバシステムにおけるクライアント端末を含む。
【0013】
表示制御装置10は、例えばユーザによって利用される。また、表示制御装置10は、ユーザの操作に応じて、複数の行及び列から構成される表を表示し、当該表の表示を制御する機能を有する。
【0014】
なお、サーバ20は、表示制御装置10において表示されるデータを格納するデータベース21を備える。
【0015】
図1に示すように、表示制御装置10は、表示要求受付部11、表作成部12、列定義部13、ボタン定義部14、コンポーネント15、表示部16及びイベント受付部17を含む。
【0016】
表示要求受付部11は、ユーザの操作に応じて、表の表示を要求する表示要求を受け付ける。表示要求受付部11によって受け付けられた表示要求には、表示制御装置10を利用するユーザを識別するためのユーザ識別情報(以下、ユーザIDと表記)が含まれる。
【0017】
表示要求受付部11によって表示要求が受け付けられると、当該表示要求は、サーバ20に対して送信される。サーバ20においては、表示制御装置10から送信された表示要求(に含まれるユーザIDによって識別されるユーザ)に応じたデータがデータベース21から検索される。サーバ20は、検索されたデータを表示制御装置10に対して送信する。このとき、サーバ20は、検索されたデータとともに、表示制御装置10において用いられる各種プログラムを送信する。
【0018】
なお、表作成部12、列定義部13、ボタン定義部14及びコンポーネント15は、サーバ20から送信された各種プログラムが表示制御装置10において実行されることによって実現される。
【0019】
表定義部12は、表示制御装置10を利用するユーザに対して表示される表の枠組み、例えば表としての領域等を定義する。
【0020】
列定義部13は、表示制御装置10を利用するユーザに対して表示される表を構成する列の各々に関する列情報を定義する。列定義部13は、サーバ20によって送信されたデータに基づいて列情報を定義する。この列情報には、例えば当該列の位置、幅、色及び項目名等が含まれる。
【0021】
ボタン定義部14は、表示制御装置10を利用するユーザに対して表示される表に含まれる各種ボタンを定義する。ボタン定義部14によって定義される各種ボタンには、例えば次の表(ページ)を表示させるためのボタン等が含まれる。
【0022】
コンポーネント15は、サーバ20によって送信されたデータと、表定義部12、列定義部13及びボタン定義部14による定義(表としての領域、列情報及びボタン)に基づいて表を作成する。
【0023】
また、コンポーネント15は、ユーザの操作に基づいて、表の表示を制御する機能を有する。
【0024】
表示部16は、コンポーネント15によって作成された表を、表示制御装置10を利用するユーザに対して表示する。
【0025】
イベント受付部17は、表示部16によって表示された表に対するユーザの操作に応じて発生するイベントを受け付ける。なお、ユーザの操作に応じて発生するイベントは、予め定義されているものとする。また、ユーザの操作に応じて発生するイベントには、例えば表示されている表の次の表(ページ)を表示させるためのページ制御イベントまたは表示されている表の一部がマウス等を用いてクリック(選択)されることにより発生するアクションイベント等が含まれる。
【0026】
イベント受付部17によって受け付けられたイベントは、コンポーネント15に通知される。このイベントに基づくコンポーネント15の制御(新たな表の作成)により、表示部16による表の表示が制御される。
【0027】
ここで、図2は、図1に示す表示部16によって表示される表の一例を示す。なお、図2に示す表161は、表示制御装置10を利用するユーザが対応しなければならない案件(つまり、当該ユーザが対応者として予め設定されている案件)の一覧を示す場合の一例を示す。図2に示す例では、表161には、ユーザが対応者として予め設定されている案件のうちの1〜10件のデータが表示されている。
【0028】
図2に示す表161は、「顧客ID」、「会社名」、「事業所名」、「郵便番号」、「都道府県」及び「住所」の各列から構成されている。この場合、表161を構成する列毎に、例えば当該列の位置、幅及び項目名等の列情報が定義されている。なお、これらの各列の項目は、予め設定されているものとする。
【0029】
また、図2に示す表161には、例えば次の表(ページ)を表示させるためのボタン162等が含まれる。このボタン162は、上記したボタン定義部14によって定義される。
【0030】
表示制御装置10を利用するユーザは、図2に示す表161に対して例えばマウス等を用いて操作(例えば、上記したボタン162等を指定する操作)を行うことができる。これにより、各種イベント(例えば、ページ制御イベント)が発生し、表161の表示が制御される。具体的には、ユーザによって表161に含まれるボタン162が指定されると、次のページ(例えば、11〜15件のデータが表示されるページ)が表示されるような制御が行われる。
【0031】
次に、図3のシーケンスチャートを参照して、最初に表が表示される場合(つまり、初回表示の場合)の表示制御装置10及びサーバ20の処理手順について説明する。
【0032】
まず、表示制御装置10に含まれる表示要求受付部11は、ユーザの操作に応じて、表の表示を要求する表示要求を受け付ける(ステップS1)。表示要求受付部11によって受け付けられた表示要求には、表示制御装置10を利用するユーザを識別するためのユーザIDが含まれる。
【0033】
次に、表示要求受付部11は、受け付けられた表示要求をサーバ20に対して送信する(ステップS2)。
【0034】
サーバ20は、表示制御装置10(の表示要求受付部11)によって送信された表示要求を受信する。サーバ20は、受信された表示要求に含まれるユーザIDに基づいて、データベース21からデータを検索する(ステップS3)。この場合、サーバ20は、受信された表示要求に含まれるユーザIDによって識別されるユーザに応じたデータ(例えば、当該ユーザが対応者として予め設定されている案件等)を、データベース21から検索する。なお、各ユーザに応じたデータは、データベース21において予め設定されている。
【0035】
サーバ20は、検索されたデータを整形する(ステップS4)。サーバ20は、整形されたデータ及び表示制御装置10において用いられる各種プログラム(コンポーネント15等)を表示制御装置10に送信する(ステップS5)。
【0036】
表示制御装置10は、サーバ20によって送信されたデータ及び各種プログラムを受信する。この各種プログラムが表示制御装置10上で動作することにより、図1に示す表定義部12、列定義部13、ボタン定義部14及びコンポーネント15が実現される。
【0037】
なお、表定義部12、列定義部13及びボタン定義部14は、例えばJavascript形式で定義された関数群である。また、コンポーネント15は、例えばJavascriptである。
【0038】
表示制御装置10においては、受信されたデータに基づいて、表を作成する処理が実行される(ステップS6)。以下、表の作成処理について具体的に説明する。
【0039】
まず、表定義部12は、表示制御装置10において表示される表の枠組み、例えば表としての領域等を定義する。
【0040】
次に、列定義部13は、表示制御装置10において受信されたデータに基づいて、表示制御装置10において表示される表を構成する列の各々に関する列情報を定義する。この列情報には、例えば表における当該列の位置、幅、色、フォント及び項目名等が含まれる。
【0041】
更に、ボタン定義部14は、表示制御装置10において表示される表に含まれる各種ボタンを定義する。ボタン定義部14によって定義される各種ボタンには、例えば次の表(ページ)を表示させるためのボタン及び表を構成する各列の表示/非表示を変更(指定)するためのボタン等が含まれる。なお、表を構成する各列の表示/非表示を変更するためのボタンは、便宜的に、当該列がユーザによって指定された場合にのみ表示される構成であっても構わない。
【0042】
コンポーネント15は、表示制御装置10において受信されたデータと、上記した表定義部12、列定義部13及びボタン定義部14による定義とを用いて例えばHTML(Hypertext Markup Language)の表を作成する。
【0043】
次に、表示部16は、コンポーネント15によって作成された表を表示する(ステップS7)。
【0044】
次に、図4のシーケンスチャートを参照して、上記した図3に示す処理において表示部16によって表示された表に対してユーザがページ移動を伴う操作を行った場合の表示制御装置10及びサーバ20の処理手順について説明する。
【0045】
ここで、ページ移動を伴う操作とは、表示部16によって表示された表に含まれる例えば次の表(ページ)を表示させるためのボタン(前述した図2に示すボタン162等)がマウス等を用いてユーザによって指定されるような操作をいう。
【0046】
表示部16によって表示される表に対してこのような操作が行われると、当該操作に応じたイベント(ここでは、ページ制御イベント)が発生する。
【0047】
まず、表示制御装置10に含まれるイベント受付部17は、ユーザによるページ移動を伴う操作に応じて発生したページ制御イベントを受け付ける(ステップS11)。
【0048】
イベント受付部17によってページ制御イベントが受け付けられると、例えば次の表を表示することを要求する表示要求がサーバ20に対して送信される(ステップS12)。なお、この表示要求には、表示制御装置10を利用するユーザを識別するためのユーザIDが含まれる。
【0049】
サーバ20は、表示制御装置10によって送信された表示要求を受信する。サーバ20は、受信された表示要求に含まれるユーザIDに基づいて、データベース21からデータを検索する(ステップS13)。この場合、サーバ20は、受信された表示要求に含まれるユーザIDによって識別されるユーザに応じたデータ(ここでは、上記した図3に示す処理において表示部16によって表示された表の次のページに該当するデータ)を、データベース21から検索する。
【0050】
次に、前述した図3に示すステップS4の処理に相当するステップS14の処理が実行される。
【0051】
サーバ20は、ステップS14の処理において整形されたデータを表示制御装置10に送信する(ステップS15)。この場合、前述した図3に示すステップS5において表示制御装置10において用いられるコンポーネント15等は送信されているため、このステップS15においてはデータのみが送信される。
【0052】
ステップS15の処理が実行されると、前述した図3に示すステップS6及びステップS7の処理に相当するステップS16及びステップS17の処理が実行される。
【0053】
上記したように、表示部16によって表示された表に対するユーザの操作に応じてページ制御イベントが発生した場合には、サーバ20から再度データが取得され、当該データが表示制御装置10において表示される。このため、表示制御装置10側で全てのページのデータを保持しておく必要がない。
【0054】
次に、図5のフローチャートを参照して、上記した図3に示す処理において表示部16によって表示された表に対してユーザが当該表を構成する列の位置を変更(移動)する操作を行った場合の表示制御装置10の処理手順について説明する。
【0055】
ここで、列の位置を変更する操作とは、例えば表示部16によって表示された表を構成する列の1つを選択し、ドラッグすることにより当該列の位置が変更されるような操作をいう。
【0056】
表示部16によって表示される表に対してこのような操作が行われると、当該操作に応じたイベント(ここでは、列選択制御イベント)が発生する。
【0057】
まず、表示制御装置10に含まれるイベント受付部17は、ユーザによる列の位置を変更する操作に応じて発生した列選択制御イベントを受け付ける(ステップS21)。
【0058】
イベント受付部17によって列選択制御イベントが受け付けられると、コンポーネント15は、ユーザの操作に応じて表を作成する処理を実行する(ステップS22)。この場合、コンポーネント15は、ユーザによるドラッグアンドドロップ等の操作に基づいて、表示部16によって表示されている表を構成する列の位置を変更することによって、表を新たに作成する。
【0059】
次に、表示部16は、コンポーネント15によって新たに作成された表を表示(つまり、再表示)する(ステップS23)。
【0060】
上記したように、ユーザの操作に応じて列選択イベントが発生した場合には、表の作成に必要なデータ及びコンポーネント15等は前述した図3に示す処理において既に取得されているため、サーバ20との通信を行うことなく表示制御装置10内の処理だけで表の表示を制御することが可能となる。
【0061】
なお、上記した図5に示す処理においてはユーザによって列の位置を変更する操作が行われたものとして説明したが、このような操作以外の操作、例えば表の表示位置(左寄せ、中央、右寄せ)の変更、項目(列)の表示/非表示の変更、項目のソート、表を構成する行または列の色等を含む表示形式の変更等が行われた場合であっても図5に示す処理と同様の処理が実行される。例えばユーザによって表の一部(行または列)を選択する操作が行われた場合には、当該行または列単位で色を変更するような制御がコンポーネント15等により行われる。
【0062】
ここで、図6〜図8を参照して、表を構成する列の位置を変更する操作がユーザによって行われる場合における表示部16による表の表示の遷移について具体的に説明する。
【0063】
ここでは、図6に示す表163が表示部16によって表示されていたものとする。図6に示す表163を構成する列には、「顧客ID」、「会社名」、「事業所名」、「郵便番号」、「都道府県」及び「住所」が含まれる。この表163においては、「会社名」の列がユーザの操作によって指定されているものとする。また、表163には、前述した次の表(ページ)を表示させるためのボタン及び表を構成する各列の表示/非表示を変更(指定)するためのボタン等が含まれている。
【0064】
以下、表163を構成する列のうち「会社名」の列の位置を変更する操作が行われる場合について説明する。ここでは、「会社名」の列の位置が「事業所名」の列の位置と「郵便番号」の列の位置との間に変更される場合を想定する。
【0065】
この場合、ユーザは、図7に示すように例えばマウス等を用いて指定された「会社名」の列を、例えばドラッグすることにより当該「会社名」の列の変更後の位置である「事業所名」の列の位置と「郵便番号」の列の位置との間の位置に変更する操作をすることができる。
【0066】
ユーザによってこのような操作が行われると、前述した図5に示す処理が実行されることにより、図8に示す表163のように「会社名」の列の位置が変更される。
【0067】
この際、表示制御装置10及びサーバ20間では通信が行われることなく、上記した表163の表示が変更(制御)される。
【0068】
上記したように本実施形態においては、表示対象が表形式であって、表を構成する列の各々に関する列情報を定義することにより、当該表に対するユーザの操作に応じて当該表の表示を制御することが可能となる。
【0069】
本実施形態においては、表示部16によって表示された表において例えば次に表(ページ)を表示させるためのボタンが指定される操作がユーザによって行われた場合、サーバ20のデータベース21から該当するデータが取得され、当該データと表定義部12、列定義部13及びボタン定義部14による定義とを用いて表が作成される。これにより、本実施形態においては、表示制御装置10内において全ページのデータを保持しておく必要がないため、当該表示制御装置10における負荷を軽減することが可能となる。
【0070】
また、本実施形態においては、表示部16によって表示された表に対して当該表を構成する列の位置を変更する操作がユーザによって行われた場合、既に表示制御装置10内に保持されているデータを用いて当該列の位置を変更することにより新たな表が作成され、再表示される。これにより、本実施形態においては、表示された表を構成する列の位置を変更する操作がユーザによって行われた場合には、サーバ20のデータベース21にアクセスすることなく表の表示を変更(制御)することができるため、反応速度が要求される業務においてレスポンスの改善を図ることが可能となる。
【0071】
また、本実施形態においては、表示部16によって表示された表の一部(行または列)が例えばマウス等を用いてクリック(指定)された場合には当該表の一部の色を変更するような制御を実行することができる。これにより、本実施形態においては、表示制御装置10における操作性の向上を図ることが可能となる。
【0072】
なお、本実施形態において、表示部16によって表示された表に対してユーザが当該表示を変更するような操作を行った場合に、当該操作後に表示された表の情報(例えば、ユーザの操作に応じて表示が変更された後の列情報等)がユーザ毎に格納(保存)される格納部(図示せず)を備える構成であっても構わない。この場合には、前述した図3に示す処理において、この格納手段を参照することにより表示要求に含まれるユーザIDによって識別されるユーザに応じた列情報(つまり、ユーザによって予め指定された列情報)を定義することができる。これにより、例えばユーザに応じた表(つまり、以前ユーザが行った操作が反映された表)の表示が可能となる。
【0073】
なお、本願発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
【符号の説明】
【0074】
10…表示制御装置、11…表示要求受付部、12…表定義部、13…列定義部、14…ボタン定義部、15…コンポーネント、16…表示部、17…イベント受付部、20…サーバ、21…データベース。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の行及び列から構成される表の表示を制御する表示制御装置において、
表の表示を要求する表示要求を受け付ける受付手段と、
前記表示要求が受け付けられた場合、当該表示要求に応じてデータを取得する取得手段と、
前記取得されたデータに基づいて、表を構成する列の各々に関する列情報を定義する定義手段と、
前記取得されたデータ及び前記定義された列情報に基づいて表を作成する作成手段と、
前記作成された表を表示する表示手段と、
前記表示された表に対するユーザの操作に基づいて、当該表の表示を制御する制御手段と
を具備することを特徴とする表示制御装置。
【請求項2】
ユーザによって指定された列情報を格納する格納手段を更に具備し、
前記表示要求は、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を含み、
前記取得手段は、前記受け付けられた表示要求に含まれるユーザ識別情報によって識別されるユーザに応じたデータを取得し、
前記定義手段は、前記格納手段を参照して、前記受け付けられた表示要求に含まれるユーザ識別情報によって識別されるユーザによって指定された列情報を定義する
ことを特徴とする請求項1記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記表示された表を構成する列のうち、ユーザによって指定された列の位置を変更することを特徴とする請求項1記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記表示された表を構成する列のうち、ユーザによって指定された列の表示または非表示を変更することを特徴とする請求項1記載の表示制御装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記表示された表を構成する行または列のうち、ユーザによって選択された行または列の色を含む表示形式を変更することを特徴とする請求項1記載の表示制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−59881(P2011−59881A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−207295(P2009−207295)
【出願日】平成21年9月8日(2009.9.8)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(301063496)東芝ソリューション株式会社 (1,478)
【Fターム(参考)】