説明

表示管理システム、および表示装置

【課題】 多数同時に使用するディスプレイの輝度やコントラスト設定等を保持し、各利用者が設定変更することを防止できるようにした表示管理システム、および表示装置を提供する。
【解決手段】 ディスプレイ4は、接続されている端末PC3(またはネットワーク接続された管理用PC1)から画面表示機能のロックを指示する信号を受信する。ディスプレイ4の制御部12は、内蔵RAMに展開しているロック情報をロック状態とする。ユーザが操作部14から画面表示機能を変更する操作をしたとき、内蔵RAMに展開しているロック情報を読み出し、これがロック状態の場合は、画面表示機能の変更を行わない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はディスプレイの各種設定を保持できるようにした表示管理システム、および表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
パーソナルコンピュータ等の情報処理装置に使用される一般的なディスプレイは、輝度、コントラスト、画面表示位置、色温度等の画面表示機能を利用者が任意に設定して変更するように構成されている。
【0003】
すなわち、ディスプレイの前面には、輝度やコントラストを調整するボタン等が設けられており、利用者がこれを手動で操作して見やすい状態に設定変更して使用することを想定している。
【0004】
しかしながら、学校や企業等においては、同一のディスプレイを多数同時に使用することがあり(パーソナルコンピュータ操作の授業など)、このような場合においては、輝度やコントラストを全ディスプレイで同一設定にして保持することが望まれている。しかし学校等においては、生徒がディスプレイ前面のボタンを興味本位で操作する可能性が高く、誤って画面表示機能が変更されてしまう可能性が高い。
【0005】
また、販売店等に多数のディスプレイを展示する場合等においては、輝度やコントラストを最良の状態に設定して展示することが望まれているが、悪意を有する者が表示品質を下げるために意図的に画面表示機能を変更する可能性がある。
【0006】
このような事情に対し、ディスプレイに設定変更を防止するためのロック機能を備えたもの等が考えられている。また、設定変更を防止するために、画面調整用の操作部を隠しスイッチとするものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2000−242432
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ロック機能を備えたディスプレイは、特殊な操作(あるボタンを押下しながら電源をオンする等)をすることで、調整した画面表示機能を他の利用者に変更できないよう、設定情報を保持したりボタンを操作してもこれに応じた設定変更を行わないようにしたりするものである。
【0008】
また、特許文献1に記載の表示装置(ディスプレイ)は、画面調整用の操作部を透明タッチパネル等の隠しスイッチにすることにより、他の利用者に画面表示機能が変更されることを防止したものである。
【0009】
しかし、ロック解除方法が簡単(ボタンを押下する等)であれば、学校等においては生徒がボタンを興味本位で多様の操作をする可能性が有り、無意識にこのスイッチを操作して画面表示機能が変更されてしまう可能性を有していた。同様に、透明タッチパネル等の隠しスイッチについても生徒が興味本位で画面に触れる可能性が有り、無意識にこのスイッチを操作して画面表示機能が変更されてしまう可能性を有していた。
【0010】
また、販売店等においても、ロック解除方法が簡単であれば悪意を有する者がこのようなロックを解除することができ、またマニュアル等にはロックを解除する方法が記載されているので、依然として他の者に画面表示機能を変更されてしまう可能性を有していた。透明タッチパネル等の隠しスイッチについてもマニュアル等にはその所在が記載されているので、依然として他の者に画面表示機能を変更されてしまう可能性を有していた。
【0011】
また、多数のディスプレイを同時多数に使用する場合、1台ずつロックすることは管理者にとって煩わしいという問題があった。
【0012】
本発明は、多数同時に使用するディスプレイの輝度やコントラスト設定を保持し、各利用者が設定変更することを防止できるようにした表示管理システム、および表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
請求項1に記載の発明は、管理用装置と、ネットワークを介して管理用装置に接続される端末装置と、端末装置に接続される表示装置と、からなる表示管理システムであって、前記管理用装置は、端末装置を制御する制御情報を送信する制御情報送信手段を備え、前記端末装置は、前記管理用装置から受信した制御情報に基づいて、接続されている表示装置に各種設定の変更を禁止するロック情報と、変更禁止を解除するアンロック情報と、を送信するロック情報送信手段を備え、前記表示装置は、ユーザが各種設定を変更する操作を行う操作手段と、前記端末装置から送信されてくるロック情報、またはアンロック情報を記憶する記憶手段と、操作手段の操作がなされたときに、前記記憶手段にアンロック情報が記憶されていれば前記操作に応じて各種設定の変更を行い、ロック情報が記憶されていれば前記操作に応じた各種設定の変更を行わない表示制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0014】
この発明では、端末装置(端末PC)から表示装置(ディスプレイ)にロック、アンロックを指示する情報を送信するように、管理用装置(サーバPC)が制御情報を送信する。表示装置は、ロックを指示する情報を受信すると各種設定(例えば画面表示機能)の変更を禁止状態とし、アンロックを指示する情報を受信すると画面表示機能の変更禁止状態を解除する。ロック状態、アンロック状態は表示装置内蔵のメモリに記憶され、電源が遮断されるまでその状態を保持する。
【0015】
請求項2に記載の発明は、端末装置と、端末装置に接続される表示装置と、からなる表示管理システムであって、前記端末装置は、接続されている表示装置に各種設定の変更を禁止するロック情報と、変更禁止を解除するアンロック情報と、を送信するロック情報送信手段を備え、前記表示装置は、ユーザが各種設定を変更する操作を行う操作手段と、前記端末装置から送信されてくるロック情報、またはアンロック情報を記憶する記憶手段と、操作手段の操作がなされたときに、前記記憶手段にアンロック情報が記憶されていれば前記操作に応じて各種設定の変更を行い、ロック情報が記憶されていれば前記操作に応じた各種設定の変更を行わない表示制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0016】
この発明では、端末装置(端末PC)から表示装置(ディスプレイ)にロック、アンロックを指示する情報を送信する。表示装置は、ロックを指示する情報を受信すると各種設定(例えば画面表示機能)の変更を禁止状態とし、アンロックを指示する情報を受信すると画面表示機能の変更禁止状態を解除する。ロック状態、アンロック状態は表示装置内蔵のメモリに記憶され、電源が遮断されるまでその状態を保持する。
【0017】
請求項3に記載の発明は、上記発明において、前記記憶手段は、各種設定の変更を禁止するロック情報の記憶を保持する期限を示すロック保持時間を記憶し、前記表示制御手段は、前記記憶手段にロック情報を記憶してから、前記記憶手段に記憶されているロック保持時間が経過すると、ロック情報をアンロック情報に変更することを特徴とする。
【0018】
この発明では、画面表示機能の変更を禁止状態としてから所定の時間経過後に禁止状態を解除する。禁止状態を保持する時間は表示装置内蔵のメモリに記憶される。
【0019】
請求項4に記載の発明は、上記発明において、前記端末装置に、前記表示装置の記憶手段に記憶されているロック保持時間を変更する保持時間変更情報を送信する時間変更情報送信手段を設け、前記表示装置の表示制御手段は、受信した保持時間変更情報に基づいて前記記憶手段に記憶されているロック保持時間を変更することを特徴とする。
【0020】
この発明では、端末装置から禁止状態を解除する時間を変更する情報を送信し、表示装置内蔵のメモリに記憶されている禁止状態を保持する時間を変更する。
【0021】
請求項5に記載の発明は、上記発明において、前記記憶手段は、各種設定の変更禁止状態を示すメッセージデータをさらに記憶し、前記表示制御手段は、前記操作手段の操作がなされたときに、前記記憶手段にロック情報が記憶されていれば、前記記憶手段に記憶されているメッセージデータを画面上に合成表示することを特徴とする。
【0022】
この発明では、表示装置内蔵のメモリにメッセージデータを記憶し、このメッセージデータを画面上に表示する。例えばロック状態であることを示す内容を表示する。
【0023】
請求項6に記載の発明は、上記発明において、前記端末装置に、前記表示装置の記憶手段に記憶されているメッセージデータを変更するメッセージ変更情報を送信するメッセージ変更情報送信手段を設け、前記表示装置の表示制御手段は、受信したメッセージ変更情報に基づいて前記記憶手段に記憶されているメッセージデータを変更することを特徴とする。
【0024】
この発明では、端末装置からメッセージデータを変更する情報を送信し、表示装置内蔵のメモリに記憶されているメッセージデータを変更する。
【0025】
請求項7に記載の発明は、端末装置と接続されて情報を受信する表示装置であって、
ユーザが各種設定を変更する操作を行う操作手段と、前記端末装置から送信されてくる指示情報を記憶する記憶手段と、前記操作手段の操作に応じて各種設定の変更を行う表示制御手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記端末装置から受信した指示情報に応じて、前記記憶手段に各種設定の変更を禁止するロック情報、または変更禁止を解除するアンロック情報を記憶させ、操作手段の操作がなされたときに、前記記憶手段を読み出して、ロック情報が記憶されていれば前記操作に応じた各種設定の変更を行わないことを特徴とする。
【0026】
この発明では、端末装置からロック、アンロックを指示する情報を受信する。表示装置は、ロックを指示する情報を受信すると各種設定(例えば画面表示機能)の変更を禁止状態とし、アンロックを指示する情報を受信すると画面表示機能の変更禁止状態を解除する。ロック状態、アンロック状態は表示装置内蔵のメモリに記憶され、電源が遮断されるまでその状態を保持する。
【0027】
請求項8に記載の発明は、上記発明において、前記記憶手段は、各種設定の変更を禁止するロック情報の記憶を保持する期限を示すロック保持時間を記憶し、前記表示制御手段は、前記記憶手段にロック情報を記憶してから、前記記憶手段に記憶されているロック保持時間が経過すると、ロック情報をアンロック情報に変更することを特徴とする。
【0028】
この発明では、画面表示機能の変更を禁止状態としてから所定の時間経過後に禁止状態を解除する。禁止状態を保持する時間は内蔵のメモリに記憶される。
【0029】
請求項9に記載の発明は、上記発明において、前記表示制御手段は、端末装置から前記表示装置の記憶手段に記憶されているロック保持時間を変更する保持時間変更情報を受信し、受信した保持時間変更情報に基づいて前記記憶手段に記憶されているロック保持時間を変更することを特徴とする。
【0030】
この発明では、禁止状態を解除する時間を端末装置、または管理用装置からの指示に従って変更する。
【0031】
請求項10に記載の発明は、上記発明において、前記記憶手段は、各種設定の変更禁止状態を示すメッセージデータをさらに記憶し、前記表示制御手段は、前記操作手段の操作がなされたときに、前記記憶手段にロック情報が記憶されていれば、前記記憶手段に記憶されているメッセージデータを画面上に合成表示することを特徴とする。
【0032】
この発明では、内蔵のメモリにメッセージデータを記憶し、このメッセージデータを画面上に表示する。例えばロック状態であることを示す内容を表示する。
【0033】
請求項11に記載の発明は、上記発明において、前記表示制御手段は、端末装置から前記表示装置の記憶手段に記憶されているメッセージデータを変更するメッセージ変更情報を受信し、受信したメッセージ変更情報に基づいて前記記憶手段に記憶されているメッセージデータを変更することを特徴とする。
【0034】
この発明では、端末装置からメッセージデータを変更する情報を端末装置、または管理用装置から受信し、メモリに記憶されているメッセージデータを変更する。
【発明の効果】
【0035】
以上のように、この発明によれば、表示装置を接続している端末装置、またはネットワーク接続している管理用装置から輝度やコントラスト等の画面表示機能の変更を禁止し、端末装置または管理用装置からしかロックを解除できない構成としたことで、各利用者がディスプレイのボタン等を操作してもロック解除することができず、設定変更することを防止できる。
【0036】
また、管理者が多数のディスプレイを1台ずつロックする必要なく、各利用者が設定変更することを防止できる。
【0037】
また、ロック状態であることを示す内容のメッセージを画面上に表示するので、各利用者は画面表示機能がロック状態であることを知ることができ、ディスプレイの故障等と間違えることなく管理者へ無駄な問い合わせをすることを防止できる。
【0038】
また、管理者の連絡先やロック理由などを示す内容を画面上に表示することができ、この内容は管理者が任意に変更可能としたため、ロック状態に対する各利用者の誤解を解いたりすることができ、アンロックする際にも管理者によって柔軟な対応をすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0039】
この実施形態の表示管理システムでは、パーソナルコンピュータ(以下、PCと言う。)とディスプレイを備えたPCシステムで、PCからディスプレイに対して制御信号を送信することによって、輝度やコントラスト等の画面表示機能の変更を禁止することができる。また、複数のPCシステムに管理用PCを接続し、管理用PCから各PCに制御指示を行うことで全PCシステムのディスプレイを一括して表示機能の変更を禁止する指示を行う。これにより、ディスプレイの前面等に設けた輝度やコントラストを調整するボタンから設定を変更することができなくなり、管理者が1台ずつディスプレイをロックする必要がなく、多数同時に使用するディスプレイの輝度やコントラスト設定を保持し、各利用者が設定変更することを防止できるものである。
以下、本発明の実施形態の表示管理システムについて図を用いて詳細に説明する。
【0040】
図1は、本発明の実施形態に係る表示管理システムの構成を示すブロック図である。この表示管理システムは、管理用PC1、LAN2、端末PC3、および各端末PC3に接続されている複数のディスプレイ4を備えている。このように管理用PC1、複数の端末PC3、および各端末PC3に接続されているディスプレイ4により構成されるシステムとしては、学校の教育現場(PC設置教室)等が想定される。
【0041】
管理用PC1は、LAN2を介して各端末PC3に接続しており、各端末PC3とデータ送受信を行うことができる。LAN2は、有線であってもよいし、無線であってもよい。管理用PC1と各端末PC3はTCP/IPによりデータ送受信を行う。
【0042】
端末PC3は、ディスプレイ4とアナログ(RGB)接続ケーブルやデジタル(DVI)ケーブル等の汎用映像信号ケーブルで接続している。端末PC3は、ディスプレイ4に画面表示のための映像信号とディスプレイ4を制御するための制御信号を送信する。制御信号は、VESA(Video Electronics Standards Association)で定められた規格であるDDC/CI(Display Data Channel Command Interface)によりコントロールコマンドとして送信する。
【0043】
ディスプレイ4は、PC用のディスプレイであり、例えばLCD、CRT等により構成される。本実施形態においては、LCDにより構成されるディスプレイ4について説明する。図2は、ディスプレイ4を詳細に示すブロック図である。同図に示すように、このディスプレイ4は、端末PC3とデータ送受信を行うインタフェース10、インタフェース10を介して端末PC3から受信した映像信号から画面表示の処理をする画像処理部11、インタフェース10を介して端末PC3から受信した制御信号に基づいて種々の動作を行い、ディスプレイ4の各機能部を制御する制御部12、記憶部であるROM13、ユーザが画面表示機能を変更する操作を行う操作部14、画像処理部の制御により画面表示を行う液晶表示パネルである表示部15、家庭内のコンセントからディスプレイ4に電源供給を行う電源ユニット16、液晶表示パネルを照らすバックライト17、入力された音声信号を処理(音量制御)する音声処理部18、および入力音声信号から音声を発音するスピーカ19を備えている。
【0044】
インタフェース10は、アナログ映像入力端子(D−SUB)やデジタルDVI入力端子により構成される汎用の映像信号入力インタフェースである。
【0045】
画像処理部11には、インタフェース10、制御部12、および表示部15が接続されている。画像処理部11は、インタフェース10を介して端末PC3から受信した映像信号に基づいて、表示部15の液晶パネルを駆動する。また、画像処理部11は必要に応じてA/Dコンバータを内蔵しており、アナログ映像信号を受信した場合にデジタル信号に変換し、処理を行うものである。
【0046】
制御部12には、インタフェース10、画像処理部11、ROM13、操作部14、電源ユニット16、バックライト17、および音声処理部18が接続されている。制御部12はRAMを内蔵したマイコンにより構成される。制御部12は、ROM13に記憶されている各種設定を読み出し、内蔵するRAMに展開して、接続されている画像処理部11、電源ユニット16、バックライト17、および音声処理部18の制御を行う。ユーザが最初に電源コンセントを接続したときはROM13に記憶されているデフォルトの設定情報を読みし、RAMに展開する。
【0047】
制御部12は、RAMに展開した各種設定情報(コントラスト設定情報、色温度設定情報等)に応じて画像処理部11の制御を行い、表示部15の液晶パネルのコントラスト等を設定する。また、ROM13に記憶されているメッセージデータ(フォント、テキストデータ等)をRAMに展開し、このメッセージデータを画像処理部11に出力する。画像処理部11は入力されたメッセージデータをOSD上に合成して表示部15に表示する。これはディスプレイ4の表示部15に表示されるOSDメニュー等である。
【0048】
同様に制御部12は、RAMに展開した輝度設定情報に応じてバックライト17の輝度を設定する。バックライト17は、設定された輝度で液晶パネルを照らす。このようにして制御部12は、ディスプレイ4の画面表示機能のコントロールを行う。また、制御部12は、電源ユニット16を制御してディスプレイ4の電源オン/オフをし、音声処理部18を制御して音量等の設定を行う。音声処理部18は設定された音量で音声信号を出力し、スピーカ19から音声を発音する。なお、ここで言う電源オフは、ディスプレイ4の電源供給を遮断すること(例えば電源コンセントを抜いて電源供給を遮断すること)ではなく、バックライト17の消灯や、表示部15の駆動停止を意味するもの(スタンバイ状態)である。
【0049】
操作部14は、ユーザが画面表示機能を変更する操作等を行うものであり、ユーザの操作に応じて操作情報を制御部12に入力する。制御部12は、操作部14から入力されるユーザの操作情報に応じてRAMの情報を書き換える。制御部12は、書き換えたRAMの内容で画像処理部11、電源ユニット16、バックライト17、および音声処理部18の制御を行う。例えば、ユーザが輝度を上げるように変更操作を行った場合、RAMに展開している輝度設定情報を書き換え、この内容に応じてバックライト17の輝度を変更する。具体的には、ユーザが操作部14を操作すると、制御部12はOSDメニューを表示するデータを画像処理部11に送信し、画像処理部11は表示部15にOSDメニューを表示する。ユーザは、表示されたOSDメニューを参照して操作部14を操作し、輝度設定を変更する操作を行う。
【0050】
このように、ユーザは操作部14を操作することで、輝度やコントラスト等を変更することができる。また、変更したRAMの内容は、ROM13に出力して保存することもできる。つまり、ROM13は書き換え可能なEEPROM等で構成される。
【0051】
次に、端末PC3が送信する制御信号に応じてディスプレイ4が動作する場合について説明する。
制御部12は、インタフェース10を介して端末PC3が送信する制御信号(DDC/CI)に基づいて、接続されている画像処理部11、電源ユニット16、バックライト17、および音声処理部18の制御を行う。端末PC3は、このような制御信号を送信するためのソフトウェアを内蔵しており、例えばPC設置教室等の管理者がソフトウェアを操作して端末PC3からディスプレイ4に制御信号を送信する。
【0052】
制御部12は、端末PC3から受信した制御信号に基づいてRAMに展開している情報を書き換える。例えば、端末PC3からコントラスト設定情報を変更するように制御信号が送信された場合、これに応じてRAMに展開しているコントラスト設定情報を書き換える。この書き換えたRAMの設定情報(コントラスト設定、色温度設定名等)に応じて画像処理部11の制御を行い、表示部15の液晶パネルのコントラスト等を設定する。同様に、端末PC3から輝度設定情報を変更するように制御信号が送信された場合、制御部12は、この制御信号に応じてRAMに展開している輝度設定情報を書き換え、書き換えたRAMの設定情報に応じてバックライト17の輝度を設定する。また、制御部12は、制御信号に応じてディスプレイ4の電源オン/オフ、スピーカ19の音量等の設定も行う。このようにして端末PC3は、DDC/CIによる制御信号を送信して、ディスプレイ4の画面表示機能のコントロールを行うことができる。
【0053】
次に、画面表示機能をロックする場合について説明する。画面表示機能をロックするとは、ユーザが操作部14を操作しても画面表示機能を変更しない状態、または操作部14を操作しても無視する状態(操作部14の操作そのものを受け付けない状態)を言う。
【0054】
管理者等が電源コンセントを接続して、ディスプレイ4が電源ユニット16から電源供給を受けたとき、制御部12は、画面表示機能をロックするか否かを示す情報であるロック情報をROM13から読み出して内蔵RAMに展開する。このロック情報には、ロック状態/アンロック状態を示す内容が書き込まれている。最初に電源供給を受けたときは必ずアンロック状態を示す内容が書き込まれる。ロック状態は操作部14からの画面表示機能を変更する操作を受け付けない状態であり、アンロック状態は画面表示機能の変更を受け付ける通常の状態である。制御部12は、ユーザが操作部14を操作したとき、RAMに展開されているロック情報を読み出す。ロック情報がロック状態の場合は、画面表示機能を保持したまま変更を行わない。アンロック状態の場合は、上述したようにRAMに展開している表示機能設定情報を書き換えて画面表示機能の変更を行う。
【0055】
ロック状態のときは、上述したOSDメニューの表示は行うが輝度等の画面表示機能の変更だけを受け付けないようにしてもよいし、OSDメニューも表示せずに操作部14の操作そのものを受け付けないようにしてもよい。すなわち、操作部14は輝度変更、コントラスト変更をするための操作子(メニューボタン、セレクトボタン、決定ボタン、UP/DOWNボタン等)により構成されているが、ロック情報がロック状態の場合、これらの特定の操作子を使用不可(ボタンを押下する操作をしても無視する)状態としてもよい。
【0056】
なお、最初に電源ユニット16から電源供給を受けたときはアンロック状態を示すロック情報をROM13から読み出してRAMに展開する。つまり、電源コンセント接続後は必ずアンロック状態となる。
【0057】
上記のロック情報は端末PC3が制御信号を送信してロック状態/アンロック状態を切り換える。端末PC3は、接続しているディスプレイ4にロック情報を書き換える制御信号を送信する。制御部12は、接続されている端末PC3からインタフェース10を介してこのロック情報を変更する制御信号を受信し、これに従ってRAMに展開しているロック情報をロック状態/アンロック状態に変更する。これにより、端末PC3は、ディスプレイ4の輝度やコントラスト等の画面表示機能の変更を禁止することができ、端末PC3からのみロックを解除することができる。したがって、各利用者がディスプレイのボタン等を操作してもロック解除することができず、設定変更することを防止できる。
【0058】
なお、ロック情報は全ての画面表示機能についてのロック状態/アンロック状態を示すものであってもよいが、各項目について個別にロック状態/アンロック状態を示すものであってもよい。すなわち、ロック情報は輝度の変更を禁止する状態、コントラストの変更を禁止する状態等を示し、端末PC3はこれらのロック状態/アンロック状態を個別に変更する制御信号を送信すればよい。
【0059】
なお、端末PC3は、ディスプレイ4をロック状態とするとき、画面表示機能をデフォルトの状態にしてからロック状態にするようにしてもよい。すなわち、ロック情報を変更する制御信号を送信する前に、制御部12にROM13に記憶しているデフォルトの設定情報を読みしてRAMに展開するように制御信号を送信する。
【0060】
以上の説明は、管理者等が端末PC3内蔵のソフトウェアを操作してディスプレイ4をロック状態とする場合を示したが、管理用PC1内蔵のソフトウェアを操作して、管理用PC1が全ての端末PC3に制御指示を行うことで全PCシステムのディスプレイを一括して表示機能の変更を禁止する指示を行うこともできる。
【0061】
図1において、管理用PC1は、ネットワークを介して接続している各端末PC3に対してロック情報をロック状態/アンロック状態に変更する制御信号を送信するように指示することができる。つまり、管理用PC1は、各端末PC3を経由して全てのディスプレイ4のロック状態/アンロック状態を管理することができ、一括して画面表示機能の変更を禁止することができる。なお、各ディスプレイ毎に個別にロックすることも可能である。
【0062】
このように、管理者等は管理用PC1内蔵のソフトウェアを操作して全てのディスプレイ4をロックすることが可能となるので、多数のディスプレイを1台ずつロックする必要なく、各利用者が設定変更することを防止できる。
【0063】
上記ロック状態は、端末PC3(または端末PC3を経由して管理用PC1)がアンロック状態に変更する旨の制御信号を受信するまで継続するが、タイマーにより自動的にアンロック状態に変更するようにしてもよい。ROM13にはロック状態に変更してからこれを保持する時間を記憶しておき、制御部12は最初に電源ユニット16から電源供給を受けたとき(電源コンセントを接続して電源供給を受けたとき)にこの保持時間も制御部12内蔵のRAMに展開する。
【0064】
制御部12は、端末PC3からロック状態にする旨の制御信号を受信すると、RAMに展開しているロック情報をロック状態に変更し、RAMに展開した保持時間が経過するとロック情報をアンロック状態に変更する。このようなタイマーによるロック解除の動作をするか否かは、制御部12内蔵RAMにフラグ(タイマーON/OFF)として記憶しておき、端末PC3が制御部12に、このフラグをON/OFFする制御信号を送信する。なお、このロック状態保持時間は、端末PC3が保持時間の変更制御信号を送信することで変更することも可能である。
【0065】
また、制御部12は、ROM13に記憶されているメッセージデータ(OSDメニュー等)をRAMに展開し、このメッセージデータを画像処理部11に出力してOSD表示を行うが、上記ロック状態のとき、ユーザが操作部14から画面表示機能を変更する操作を行うと、画面表示機能の変更禁止状態を示すメッセージデータを表示するようにする。つまり、アンロック状態の場合に表示するメッセージとは異なるメッセージを表示する。例えば、ロックしている理由、ロックを保持する時間、管理者の連絡先、ロック解除方法(ロックを解除するにはPCから解除操作をする必要がある旨)を示す内容等である。これらのメッセージはROM13に記憶しておくものであるが、ROM13にあらかじめ複数種類のメッセージ内容(テキストデータ)を記憶しておき、端末PC3が表示内容を切り換える制御信号を送信して、変更するようにしてもよい。
【0066】
また、端末PC3がこのメッセージ内容を変更する制御信号(テキストデータ書き換え制御信号)を送信して、制御部12がRAMに展開しているテキストデータを書き換えるようにしてもよい。このようにすることで、端末PC3からOSD表示の内容を切り換えることができる。
【0067】
なお、端末PC3と管理用PC1は制御部12のRAMに展開している内容を参照することもできる。端末PC3はインタフェース10を介して制御部12にRAMに展開している内容を読み出しできるようにするための制御信号を送信する。制御部12は、これに従いRAMの内容をインタフェース10に出力する。端末PC3はインタフェース10に出力されたRAMの内容を読み出す。このように、端末PC3はディスプレイ4の現在の設定を取得することができ、管理用PC1は各端末PC3からディスプレイ4の現在の設定を取得してシステム内の設定を管理することができる。
【0068】
次に、表示管理システムの動作について詳細に説明する。図3は、ディスプレイ4の動作を示すフローチャートである。電源ユニット16から電源供給を受けたとき(電源コンセントを接続して電源供給を開始したとき)にこの動作を開始する。まず、制御部12は、ROM13に記憶されている各種設定情報(デフォルトの設定情報)を読み出す(s10)。各種設定は、輝度やコントラスト等の画面表示機能、ロック情報、タイマー情報、およびメッセージデータである。読み出した各種設定は制御部12内蔵のRAMに書き込む(s11)。制御部12はRAMに書き込んだ内容に従って、画像処理部11、バックライト17等の設定変更を行う(s12)。
【0069】
その後、端末PC3からRAMの内容を変更する制御信号を受信したか否かを判断する(s13)。RAMの内容を変更する制御信号を受信した場合は、これに従って各情報を変更して(s13→s14)、RAMに書き込む処理から繰り返す(s14→s11)。端末PC3からは画面表示機能の変更を指示する制御信号、メッセージデータの切り換えまたは書き換え制御信号、タイマー情報を変更する制御信号、ロック情報の内容を変更する制御信号等が送信される。ロック情報の内容を変更する制御信号を受信した場合には、ロック情報をロック状態/アンロック状態に変更してRAMに書き込む。また、上述したように、全ての画面表示機能について一括してロック状態/アンロック状態を変更するようにしてもよいが、各項目について個別にロック状態/アンロック状態を変更するようにしてもよい。なお、これらの制御信号はディスプレイ4に直接接続している端末PC3が送信するが、端末PC3にネットワーク接続される管理用PC1が、端末PC3にこれらの制御信号を送信させるように指示することが可能である。
【0070】
RAMの内容を変更する制御信号を受信していなければ、操作部14から操作情報が入力されたか否かを判断し(s15)、操作部14から操作情報が入力、すなわちユーザから画面表示機能を変更する操作を受け付けた場合、その操作項目がロック状態であるか否かを判断する(s16)。ロック状態でなければ画面表示機能を変更し(s16→s17)、RAMに書き込む処理から繰り返す(s17→s11)。ロック状態であればロック状態時のメッセージデータを読み出してOSD表示する(s16→s18)。
【0071】
その後、RAMに展開しているタイマー情報を読み出してロック状態に変更してから保持時間が経過しているか否か、つまりタイマー割り込みがあるか否かを判断する(s19)。また、s14で操作部14から操作情報が入力されていなければ、タイマー割り込み判断処理を行う(s15→s19)。RAMに展開しているタイマー情報、すなわちロック状態を保持する時間内であれば変更制御信号の受信判断から処理を繰り返す(s19→s13)。ロック状態を保持する時間が経過していればs14でロック情報をアンロック状態に変更して(s19→s14)、RAMに書き込む処理から繰り返す(s14→s11)。
【0072】
RAMに書き込まれている内容は、電源コンセントを抜いて電源供給を遮断すると消去され、以上の動作を最初から繰り返すことが可能である。すなわち、電源コンセントを抜くとロック状態も強制的に解除される。一方で、電源コンセントを抜くまでは電源をオフ(バックライト消灯等)してもRAMの内容は保持され、ロック状態も保持される。
【0073】
なお、本実施形態の表示管理システムにおいては、端末PC3が制御信号を送信して画面表示機能をロックする例を示したが、無論、従来のディスプレイのようにディスプレイ4の操作部14を用いて画面表示機能をロックすることも可能である。
【0074】
以上のようにして、本実施形態の表示管理システムは、ディスプレイ4を接続している端末PC3が制御信号を送信し、輝度やコントラスト等の画面表示機能の変更を禁止することができる。また、各端末PC3を管理する管理用PC1から一括して表示機能の変更を禁止することができる。管理用PC1、端末PC3が送信した制御信号によって画面表示機能の変更を禁止するので、ディスプレイ4の前面等に設けた輝度やコントラストを調整するボタンから設定を変更することができなくなり、管理者が1台ずつロックする必要がなく、多数同時に使用するディスプレイ4の輝度やコントラスト設定を保持し、各利用者が設定変更することを防止できる。
【0075】
なお、本実施形態では映像信号ケーブルを用いてDDC/CI規格に準拠したコマンド送受信により端末PC3が制御信号を送信する例を示したが、これに限るものではない。例えばUSBや専用のインタフェースを用いて、制御信号を送信するようにしてもよい。無論、ディスプレイとしてはLCDに限るものではなく、CRTやプロジェクタ等の他のディスプレイであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】本発明の表示管理システムのブロック図
【図2】ディスプレイのブロック図
【図3】ディスプレイの動作を示すフローチャート
【符号の説明】
【0077】
1−管理用PC
2−LAN
3−端末PC
4−ディスプレイ
10−インタフェース
11−画像処理部
12−制御部
13−ROM
14−操作部
17−バックライト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理用装置と、ネットワークを介して管理用装置に接続される端末装置と、端末装置に接続される表示装置と、からなる表示管理システムであって、
前記管理用装置は、端末装置を制御する制御情報を送信する制御情報送信手段を備え、
前記端末装置は、前記管理用装置から受信した制御情報に基づいて、接続されている表示装置に各種設定の変更を禁止するロック情報と、変更禁止を解除するアンロック情報と、を送信するロック情報送信手段を備え、
前記表示装置は、ユーザが各種設定を変更する操作を行う操作手段と、
前記端末装置から送信されてくるロック情報、またはアンロック情報を記憶する記憶手段と、
操作手段の操作がなされたときに、前記記憶手段にアンロック情報が記憶されていれば前記操作に応じて各種設定の変更を行い、ロック情報が記憶されていれば前記操作に応じた各種設定の変更を行わない表示制御手段と、を備えたことを特徴とする表示管理システム。
【請求項2】
端末装置と、端末装置に接続される表示装置と、からなる表示管理システムであって、
前記端末装置は、接続されている表示装置に各種設定の変更を禁止するロック情報と、変更禁止を解除するアンロック情報と、を送信するロック情報送信手段を備え、
前記表示装置は、ユーザが各種設定を変更する操作を行う操作手段と、
前記端末装置から送信されてくるロック情報、またはアンロック情報を記憶する記憶手段と、
操作手段の操作がなされたときに、前記記憶手段にアンロック情報が記憶されていれば前記操作に応じて各種設定の変更を行い、ロック情報が記憶されていれば前記操作に応じた各種設定の変更を行わない表示制御手段と、を備えたことを特徴とする表示管理システム。
【請求項3】
前記記憶手段は、各種設定の変更を禁止するロック情報の記憶を保持する期限を示すロック保持時間を記憶し、
前記表示制御手段は、前記記憶手段にロック情報を記憶してから、前記記憶手段に記憶されているロック保持時間が経過すると、ロック情報をアンロック情報に変更する請求項1、または請求項2に記載の表示管理システム。
【請求項4】
前記端末装置に、前記表示装置の記憶手段に記憶されているロック保持時間を変更する保持時間変更情報を送信する時間変更情報送信手段を設け、
前記表示装置の表示制御手段は、受信した保持時間変更情報に基づいて前記記憶手段に記憶されているロック保持時間を変更する請求項3に記載の表示管理システム。
【請求項5】
前記記憶手段は、各種設定の変更禁止状態を示すメッセージデータをさらに記憶し、
前記表示制御手段は、前記操作手段の操作がなされたときに、前記記憶手段にロック情報が記憶されていれば、前記記憶手段に記憶されているメッセージデータを画面上に合成表示する請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の表示管理システム。
【請求項6】
前記端末装置に、前記表示装置の記憶手段に記憶されているメッセージデータを変更するメッセージ変更情報を送信するメッセージ変更情報送信手段を設け、
前記表示装置の表示制御手段は、受信したメッセージ変更情報に基づいて前記記憶手段に記憶されているメッセージデータを変更する請求項5に記載の表示管理システム。
【請求項7】
端末装置と接続されて情報を受信する表示装置であって、
ユーザが各種設定を変更する操作を行う操作手段と、
前記端末装置から送信されてくる指示情報を記憶する記憶手段と、
前記操作手段の操作に応じて各種設定の変更を行う表示制御手段と、
を備え、
前記表示制御手段は、前記端末装置から受信した指示情報に応じて、前記記憶手段に各種設定の変更を禁止するロック情報、または変更禁止を解除するアンロック情報を記憶させ、
操作手段の操作がなされたときに、前記記憶手段を読み出して、ロック情報が記憶されていれば前記操作に応じた各種設定の変更を行わないことを特徴とする表示装置。
【請求項8】
前記記憶手段は、各種設定の変更を禁止するロック情報の記憶を保持する期限を示すロック保持時間を記憶し、
前記表示制御手段は、前記記憶手段にロック情報を記憶してから、前記記憶手段に記憶されているロック保持時間が経過すると、ロック情報をアンロック情報に変更する請求項7に記載の表示装置。
【請求項9】
前記表示制御手段は、端末装置から前記表示装置の記憶手段に記憶されているロック保持時間を変更する保持時間変更情報を受信し、
受信した保持時間変更情報に基づいて前記記憶手段に記憶されているロック保持時間を変更する請求項8に記載の表示装置。
【請求項10】
前記記憶手段は、各種設定の変更禁止状態を示すメッセージデータをさらに記憶し、
前記表示制御手段は、前記操作手段の操作がなされたときに、前記記憶手段にロック情報が記憶されていれば、前記記憶手段に記憶されているメッセージデータを画面上に合成表示する請求項7、請求項8、または請求項9に記載の表示装置。
【請求項11】
前記表示制御手段は、端末装置から前記表示装置の記憶手段に記憶されているメッセージデータを変更するメッセージ変更情報を受信し、
受信したメッセージ変更情報に基づいて前記記憶手段に記憶されているメッセージデータを変更する請求項10に記載の表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−308658(P2006−308658A)
【公開日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−127904(P2005−127904)
【出願日】平成17年4月26日(2005.4.26)
【出願人】(591275481)株式会社アイ・オー・データ機器 (98)
【Fターム(参考)】