説明

表示装置、表示駆動装置、及び表示装置の駆動方法

【課題】カスコード構造に連結された複数の駆動ICのうち一の駆動ICが故障により非正常動作の状態になることで該故障した駆動ICに連結された駆動IC以降の駆動ICに信号が正しく伝達されなくなることを防止する表示装置、表示駆動装置、及び表示装置の駆動方法を提供する。
【解決手段】複数の駆動IC210に制御信号を出力する表示駆動装置であって、複数の駆動ICは、カスケード構造に連結され、最初の駆動ICに第1制御信号が入力されることで、第1制御信号に対応する伝達信号を次の駆動ICに伝達し、表示駆動装置は、第1制御信号及び複数の駆動ICそれぞれの伝達信号に対して回復信号を生成する回復信号生成部430と、複数の駆動ICのうち、正常に動作しない非正常駆動ICを検出する不良検出部450と、非正常駆動ICに前記回復信号を出力する回復信号出力部440と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カスケード構造に連結された複数の駆動IC(Integrated Circuit)を利用する表示装置、表示駆動装置、及び表示装置の駆動方法に関する。
【背景技術】
【0002】
表示装置は、データ駆動部で入力データをデータ駆動信号に変換し、走査駆動部で各ピクセルの走査を制御して、各ピクセルの輝度を調節することによって、入力データに対応する映像を表示する。データ駆動部及び走査駆動部は、タイミング制御部の制御信号によって決定されるタイミングによって動作される。また、データ駆動部及び走査駆動部は、複数の駆動ICで構成される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、カスケード構造に連結された複数の駆動ICを含む表示装置において、一の駆動ICが故障により非正常動作の状態になることで該駆動ICにカスコード構造に連結された駆動IC以降の駆動ICに信号が正しく伝達されないという問題を防止するためのものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために本発明に係る表示駆動装置は、複数の駆動ICに制御信号を出力する表示駆動装置であって、前記複数の駆動ICは、カスケード構造に連結され、最初の駆動ICに第1制御信号が入力されることで、前記第1制御信号に対応する伝達信号をカスケード方式で次の駆動ICに伝達し、前記表示駆動装置は、前記第1制御信号及び前記複数の駆動ICそれぞれの前記伝達信号に対して回復信号を生成する回復信号生成部と、前記複数の駆動ICのうち、正常に動作しない非正常駆動ICを検出する不良検出部と、前記非正常駆動ICに前記回復信号を出力する回復信号出力部と、を備えることを特徴とする。
【0005】
前記回復信号生成部は、前記第1制御信号及び前記複数の駆動ICそれぞれの前記伝達信号と同じタイミングで、前記回復信号を生成することができる。
【0006】
前記回復信号生成部は、垂直同期信号、水平同期信号及び前記第1制御信号のうち少なくとも一つまたはこれらの組み合わせに基づいて、前記回復信号を生成することができる。
【0007】
前記不良検出部は、前記複数の駆動ICそれぞれから出力される伝達信号を検出する伝達信号検出部と、前記検出された伝達信号と前記回復信号とを比較して、前記非正常駆動ICを検出する比較部と、を備えることができる。
【0008】
前記比較部は、前記検出された伝達信号と前記回復信号とが異なる駆動ICを前記非正常駆動ICと判断することができる。
【0009】
前記第1制御信号を生成して、前記最初の駆動ICに印加するタイミング生成部をさらに備えることができる。
【0010】
前記タイミング生成部は、垂直同期信号及び水平同期信号に基づいて、前記第1制御信号を生成し、前記回復信号生成部は、前記垂直同期信号、前記水平同期信号及び前記第1制御信号のうち少なくとも一つまたはこれらの組み合わせに基づいて、前記回復信号を生成することができる。
【0011】
前記回復信号生成部は、前記表示駆動装置の動作環境を表す予め保存された駆動情報にさらに基づいて、前記回復信号を生成し、前記表示駆動装置は、前記駆動情報を保存するレジスタをさらに備えることができる。
【0012】
前記非正常駆動ICの表示データを、前記非正常駆動IC以外の少なくとも一つの正常駆動ICを通じて出力するように制御する代替表示制御部をさらに備えることができる。
【0013】
前記複数の駆動ICは、データ駆動回路の駆動ICであり、前記第1制御信号は、水平同期開始信号でありうる。
【0014】
前記複数の駆動ICは、走査駆動回路の駆動ICであり、前記第1制御信号は、垂直同期開始信号でありうる。
【0015】
前記複数の駆動ICのカスケード方向を調節するカスケード方向調節部をさらに備えることができる。
【0016】
カスケード構造に連結され、最初の駆動ICに第1制御信号が入力されることで、前記第1制御信号に対応する伝達信号をカスケード方式で次の駆動ICに伝達する前記複数の駆動ICをさらに備えることができる。
【0017】
また、本発明に係る表示装置は、少なくとも一つの発光素子及び画素回路を備える複数の画素を含む表示部と、第1制御信号を生成して出力するタイミング生成部と、カスケード構造に連結され、最初の駆動ICに前記第1制御信号が入力されることで、前記第1制御信号に対応する伝達信号をカスケード方式で次の駆動ICに伝達する複数の駆動ICを備え、前記複数の画素に前記複数の駆動ICを通じて駆動信号を出力する駆動回路部と、前記第1制御信号及び前記複数の駆動ICそれぞれの前記伝達信号に対して回復信号を生成する回復信号生成部と、前記複数の駆動ICのうち、正常に動作しない非正常駆動ICを検出する不良検出部と、前記非正常駆動ICに前記回復信号を出力する回復信号出力部と、を備えることを特徴とする。
【0018】
また、本発明に係る表示装置の駆動方法は、表示装置を駆動する表示装置の駆動方法であって、前記表示装置は、カスケード構造に連結され、最初の駆動ICに第1制御信号が入力されることで、前記第1制御信号に対応する伝達信号をカスケード方式で次の駆動ICに伝達する複数の駆動ICを備え、前記駆動方法は、前記第1制御信号及び前記複数の駆動ICそれぞれの前記伝達信号に対して回復信号を生成するステップと、前記複数の駆動ICのうち、正常に動作しない非正常駆動ICを検出するステップと、前記非正常駆動ICに前記回復信号を出力するステップと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
カスケード構造に連結された複数の駆動ICにおいて、一の駆動ICに故障が発生した場合でも、回復信号を生成しこれを利用することで次の駆動ICに正常な伝達信号を伝達する。これにより、駆動ICに故障が発生した場合であっても非正常動作するピクセルの範囲を最小化することができる。
【0020】
また、重要領域に該当するピクセルを駆動する駆動ICが故障した時、他のピクセル領域に重要領域の情報を表示することにより、ユーザに重要情報を安定的に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の一実施形態に係る表示装置の概略的な構造を示す図である。
【図2】従来技術の問題点を説明するための図である。
【図3】従来技術の問題点を説明するための図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る表示装置の構造を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る表示装置のデータ駆動ICについての回復信号を示すタイミング図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る表示装置の不良検出部の構造を示す図面である。
【図7】本発明の一実施形態に係る表示装置の駆動例を示す図面である。
【図8】本発明の一実施形態に係る表示装置の駆動例を示す図面である。
【図9】本発明の一実施形態に係る表示装置の駆動例を示す図面である。
【図10】本発明の一実施形態に係る表示装置の代替表示制御部の構造を示す図面である。
【図11】本発明の他の実施形態に係る表示装置のタイミング制御部及びデータ駆動部の構造を示す図面である。
【図12】本発明の一実施形態に係る表示装置の駆動方法を示すフローチャートである。
【図13】本発明の一実施形態に係る表示装置の駆動方法の非正常駆動IC検出過程を示すフローチャートである。
【図14】本発明の一実施形態に係る表示装置の駆動方法の代替表示する過程を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
下記の説明及び添付された図面は、本発明による動作を理解するためのものであり、当業者が容易に発明の実施が可能な部分は省略する。
【0023】
また、本明細書及び図面は、本発明を限定するものではなく、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって定められる。本明細書で使用された用語は、本発明を最も適切に表現でき、本発明の技術的思想に符合する意味及び概念で解釈されなければならない。
【0024】
以下、添付された図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
【0025】
図1は、本発明の一実施形態に係る表示装置の概略的な構造を示す図である。
【0026】
本実施形態に係る表示装置100は、タイミング制御部110、データ駆動部120、走査駆動部130及び表示部140を備える。
【0027】
タイミング制御部110は、垂直同期信号VSYNC、水平同期信号HSYNC、データイネーブル信号DE、及び映像データ信号DATA_inが入力され、データ駆動部120の仕様に合わせて映像データ信号DATA_inを変換して、RGBデータ信号DATAをデータ駆動部120に出力する。データ電圧D,D,…,Dをデータ駆動部120から表示部140に出力するための基準タイミングを提供する水平同期開始信号STH及びロード信号TPを生成して、データ駆動部120に出力する。
【0028】
タイミング制御部110は、最初の走査ラインの選択のための垂直同期開始信号STV、次のゲートラインを順次に選択するゲートクロック信号CPV、及び走査駆動部130の出力を制御する出力イネーブル信号OEを走査駆動部130に対して出力する。
【0029】
データ駆動部120は、複数のデータ駆動ICからなり、タイミング制御部110から入力されたRGBデータ信号DATA及び制御信号STH,TPが入力され、それぞれのデータラインについてのデータ電圧D,D,…,Dを生成する。生成されたデータ電圧D,D,…,Dは、それぞれのデータラインを通じて、表示部140の各ピクセルに出力される。
【0030】
走査駆動部130は、複数の走査駆動ICからなり、タイミング制御部110から提供される制御信号CPV,STV,OEによって、表示部140のそれぞれの走査ラインについての走査信号G,G,…,Gを生成する。生成された走査信号G,G,…,Gは、それぞれの走査ラインを通じて、表示部140の各ピクセルに出力される。
【0031】
表示部140は、データラインと走査ラインとが交差する領域ごとに形成された複数のピクセルを含む。それぞれのピクセルは、発光素子及び駆動回路を備え、走査信号G,G,…,G及びデータ電圧D,D,…,Dによって駆動される。駆動回路は、走査信号G,G,…,G及びデータ電圧D,D,…,Dに応答して、発光素子に発光駆動電流または電圧を出力し、発光素子は、発光駆動電流または電圧に応答して、入力データに対応する輝度の光を発光する。各ピクセルの構造は、表示装置の種類によって変わりうる。発光素子は、例えば、OLED(Organic Light Emitting Diode)、LCD(Liquid Crystal Diode)でありうる。また、表示装置は、PDP(Plasma Display Panel)でありうる。
【0032】
図2及び図3は、従来技術の問題点を説明するための図である。
【0033】
図2に示したように、データ駆動部120は、カスケード構造に連結されて、カスケード方式で信号を伝達する複数のデータ駆動IC SIC1,SIC2,SIC3,SIC4,SCI5を備える。走査駆動部130は、カスケード構造に連結されて、カスケード方式で信号を伝達する複数のゲート駆動IC GIC1,GIC2を備える。
【0034】
例えば、データ駆動部120の第1データ駆動IC SIC1に水平同期開始信号STHが出力されれば、各データ駆動ICの遅延回路210を経て、一定の遅延を有して順次に次のデータ駆動IC SIC2,SIC3,SIC4,SIC5に伝達信号SIC1_DIO,SIC2_DIO,SIC3_DIO,SIC4_DIOが出力される。それぞれのデータ駆動IC SIC1〜SIC5は、水平同期開始信号STHまたは伝達信号SIC1_DIO〜SIC4_DIOに応答してイネーブルされる。
【0035】
しかし、もし、第2データ駆動IC SIC2が正常に動作しなければ、第2データ駆動IC SIC2から第2伝達信号SIC2_DIOが出力されないため、図3に示したように、第2データ駆動IC SIC2以後に位置した第3データ駆動IC SIC3及び第4データ駆動IC SIC4でも、伝達信号SIC3_DIO,SIC4_DIOが出力されない。これによって、非正常状態の第2データ駆動IC SIC2がイネーブルとならないだけでなく、正常状態である第3データ駆動IC SIC3、第4データ駆動IC SIC4、及び第5データ駆動IC SIC5もイネーブルとならず、非正常状態のデータ駆動IC以後の駆動ICが動作しないことになる。したがって、第2データ駆動IC SIC2の故障により、第2データ駆動IC SIC2により駆動されるピクセル領域(B領域)だけでなく、第3〜第5データ駆動IC SIC2〜SIC5により駆動されるピクセル領域(C領域、D領域及びE領域)にもデータ駆動信号が出力されず、B〜E領域に映像が表示されない。
【0036】
図4は、本実施形態に係る表示装置100Aの構造を示す図である。
【0037】
本実施形態によれば、カスケード構造に連結された複数の駆動ICを備える表示装置100Aにおいて、それぞれの複数の駆動IC SIC1〜SIC5及びGIC1,GIC2から出力される伝達信号SIC1_DIO〜SIC5_DIO及びGIC1_DIO,GIC2_DIOを検出して、非正常駆動ICを検出し、非正常駆動ICの出力端に、回復信号線RS1〜RS5を通じて回復信号INT_DIO1〜INT_DIO5を出力して、非正常駆動ICに対応するピクセル領域以外のピクセル領域は、正常に動作させる構造が提供される。図4及び図7には、第1〜4伝達信号SIC1_DIO〜SIC4_DIO及び第1ゲート伝達信号GIC1_DIOを検出する実施形態を示したが、他の実施形態として、第5伝達信号SIC5_DIO及び第2ゲート伝達信号GIC2_DIOをさらに検出する実施形態も可能である。
【0038】
以下、第1〜第5伝達信号SIC1_DIO〜SIC5_DIO及び第1、第2ゲート伝達信号GIC1_DIO,GIC2_DIOをいずれも検出する実施形態を中心に説明する。
【0039】
本実施形態に係るタイミング制御部110aは、タイミング生成部410、レジスタ420、回復信号生成部430、回復信号出力部440、不良検出部450、代替表示制御部460、水平カスケード方向調節部470、及び垂直カスケード方向調節部480を備える。本実施形態は、回復信号生成部430、回復信号出力部440及び不良検出部450がタイミング制御部110aに備えられるが、本発明は、これに限定されず、回復信号生成部430、回復信号出力部440及び不良検出部450が、データ駆動部120及び/またはゲート駆動部130に備えられてもよく、別個の回路部で実現されることも可能である。
【0040】
タイミング生成部410は、図1で前述したタイミング制御部110の全般的な動作を行う。すなわち、垂直同期信号VSYNC及び水平同期信号HSYNCから、垂直同期開始信号STV及び水平同期開始信号STHを生成して出力する。垂直同期開始信号STV及び水平同期開始信号STHのタイミングは、それぞれ垂直同期信号VSYNC及び水平同期信号HSYNCにより決定される。このとき、タイミング生成部410は、レジスタ420に予め保存された駆動情報に基づいて、垂直同時開始信号STV及び水平同期開始信号STHを生成できる。前記予め保存された駆動情報は、表示装置100Aの動作環境を表す情報であって、解像度、データ駆動ICの個数、走査駆動ICの個数などを表す。垂直同期開始信号STVは、ゲート駆動部130に出力され、水平同期開始信号STHは、データ駆動部120に出力される。
【0041】
本実施形態に係る表示装置100Aは、カスケード方向を調節する水平カスケード方向調節部470及び垂直カスケード方向調節部480を備える。垂直同期開始信号STVは、垂直カスケード方向調節部480の制御によって、走査駆動部130の最初の走査駆動IC GIC1に出力されるか、または最後の走査駆動IC GIC2に出力される。水平同期開始信号STHは、水平カスケード方向調節部470の制御によって、データ駆動部120の最初のデータ駆動IC SIC1に出力されるか、または最後のデータ駆動IC SIC5に出力される。水平カスケード方向調節部470及び垂直カスケード方向調節部480は、例えば、図4に示したようにスイッチング素子で構成することができる。
【0042】
回復信号生成部430は、タイミング生成部410に入力される垂直同期信号VSYNC、水平同期信号HSYNC、レジスタ420に予め保存された駆動情報、タイミング生成部410から出力される垂直同期開始信号STV及び水平同期開始信号STHに基づいて、回復信号INT_DIO1〜INT_DIO5、INTG_DIO1〜INTG_DIO2を生成できる。
【0043】
他の例として、回復信号生成部430は、データ駆動部120aの最後のデータ駆動IC SIC5についての回復信号INT_DIO4、及び走査駆動部130の最後の走査駆動IC GIC2についての回復信号INTG_DIO2は生成しなくてもよい。
【0044】
以下、説明の便宜のために、データ駆動部120aの伝達信号SIC1_DIO〜SIC5_DIO及び回復信号INT_DIO1〜INT_DIO5を中心に説明する。ゲート駆動部130の伝達信号GIC1_DIO〜GIC2_DIO及び回復信号INTG_DIO1〜INTG_DIO2は、垂直同期信号VSYNC、垂直同期開始信号STV、及びレジスタ420に予め保存された情報に基づいて、データ駆動部120と同じ方式で生成されて駆動される。
【0045】
図5は、本実施形態に係る表示装置のデータ駆動IC SIC1〜SIC5についての回復信号INT_DIO1〜INT_DIO5を示すタイミング図である。
【0046】
図5に示したように、データ駆動IC SIC1〜SIC5についての回復信号INT_DIO1〜INT_DIO5は、伝達信号SIC1_DIO〜SIC5_DIOと同じ波形に生成される。また、回復信号INT_DIO1〜INT_DIO5は、水平同期開始信号HSYNCに基づいて生成されるため、伝達信号SIC1_DIO〜SIC5_DIOと同じタイミングで生成される。
【0047】
回復信号生成部430で生成された回復信号INT_DIO1〜INT_DIO5は、回復信号出力部440及び不良検出部450に出力される。
【0048】
不良検出部450は、検出された伝達信号SIC1_DIO〜SIC5_DIO及び回復信号INT_DIO1ないしINT_DIO5に基づいて、正常に動作しない非正常駆動ICを検出する。不良検出部450は、それぞれの駆動IC SIC1〜SIC5に対して、検出された伝達信号SIC1_DIO〜SIC5_DIOと回復信号INT_DIO1〜INT_DIO5とを比較し、伝達信号と回復信号とが異なる駆動ICを非正常駆動ICとして判別する。
【0049】
図6は、本発明の一実施形態に係る不良検出部450の構造を示す図である。不良検出部450は、比較部610及び伝達信号検出部620を備える。
【0050】
伝達信号検出部620は、それぞれの駆動IC SIC1〜SIC5、GIC1、GIC2から伝達信号SIC1_DIO〜SIC5_DIOを検出して、比較部610に伝達する。
【0051】
比較部610は、それぞれの駆動IC SIC1〜SIC5に対して、伝達信号SIC1_DIO〜SIC5_DIOと回復信号INT_DIO1〜INT_DIO5とを比較して、伝達信号と回復信号とが異なる非正常駆動ICを検出する。このために、比較部610は、少なくとも一つの比較回路(図示せず)を備える。比較部610は、それぞれの駆動IC SIC1〜SIC5に対応する回復信号イネーブル信号OE1〜OE4を回復信号出力部440に出力する。図4のOEGは、第1ゲート駆動IC GIC1についての回復信号イネーブル信号を示す。比較部610は、正常駆動ICに対応する回復信号イネーブル信号は論理ローレベルに設定し、非正常駆動ICに対応する回復信号イネーブル信号は論理ハイレベルに設定する。また、比較部610は、非正常駆動ICの発生如何及び非正常駆動ICの位置を表す非正常駆動IC情報(Error&Position)を出力できる。
【0052】
回復信号出力部440は、非正常駆動ICに回復信号出力線RS1〜RS4、RSGを通じて回復信号を出力する。回復信号出力部440は、不良検出部450から出力された回復信号イネーブル信号OE1ないしOE4、OEGを入力されて、論理ハイレベルに活性化された回復信号イネーブル信号に対応する回復信号を、回復信号出力線RS1〜RS4、RSGを通じて非正常駆動ICの出力端に印加する。回復信号出力部440は、例えば、3状態出力バッファにより構成することができる。
【0053】
図7〜図9は、本発明の一実施形態に係る表示装置の駆動例を示す図である。
【0054】
図7に示したように、第2データ駆動IC SIC2が非正常状態である場合、図9に示したように、第2データ駆動IC SIC2に対応する第2回復信号イネーブル信号OE2が論理ハイレベルに遷移される。これにより、第2データ駆動IC SIC2の出力端に、第2伝達信号SIC2_DIOに対応する第2回復信号INT_DIO2が出力される。このとき、回復信号出力部440は、正常駆動ICに対応する回復信号出力線RS1,RS3,RS4,RSGはハイインピーダンス状態に設定し、非正常駆動IC、すなわち、回復信号イネーブル信号が論理ハイレベルである駆動ICについての出力線RS2にのみ回復信号を出力させる。本実施形態に係る表示装置100Aは、第2データ駆動IC SIC2が非正常状態であるとしても、第2回復信号INT_DIO2により、第3〜第5データ駆動IC SIC3〜SIC5に伝達信号を伝達して、図8に示したように、全ての駆動ICで伝達信号が正常に伝達される。また、図7に示したように、非正常状態である第2データ駆動IC SIC2により駆動されるピクセル領域(B領域)を除いたあらゆるピクセル領域(A領域、C領域、D領域及びE領域)を正常に動作させることができる。
【0055】
代替表示制御部460は、非正常駆動ICにより駆動されるピクセル領域に表示されるデータを、非正常駆動ICを除いた少なくとも一つの正常駆動ICにより駆動されるピクセル領域に表示するように、入力映像データData_inを生成してタイミング生成部410に出力する。
【0056】
図10は、本発明の一実施形態に係る表示装置の代替表示制御部460の構造を示す図面である。本実施形態によれば、代替表示制御部460は、非正常駆動ICにより駆動されるピクセル領域が重要データを表示する領域である場合にのみ、非正常駆動ICにより駆動されるピクセル領域についてのデータを、少なくとも一つの正常駆動ICにより駆動されるピクセル領域に表示できる。本実施形態による代替表示制御部460は、重要領域情報保存部1010、代替要件判断部1020及び代替データ生成部1030を備える。
【0057】
重要領域情報保存部1010は、重要データを表示する重要領域についての情報を保存する。例えば、自動車の計器板に備えられた表示装置の場合、現在の速度、エンジンの回転数など重要情報を表示する。しかし、現在の速度を表示するピクセル領域を駆動する駆動ICに故障が発生した場合、運転手は、現在の速度についての情報を確認できず、運転中に危険にさらされる。一方、累積走行距離のような情報は、現在表示されなくても、運転手に大きな危険をもたらさない。したがって、現在の速度のように、重要情報を表示する重要領域についての情報を重要領域情報保存部1010に予め保存する。
【0058】
さらに、重要領域情報保存部1010は、重要領域にデータを表示できない場合に、その代わりにデータを表示できる代替領域についての情報をさらに含む。例えば、第2データ駆動回路SIC2が非正常状態となり、B領域にデータを表示できず、かつ、B領域は、現在の速度を表示する重要領域であるのでB領域のデータを他の領域に表示しなければならないと仮定する。このとき、B領域のデータを任意の領域、例えば、C領域に代わりに表示したが、C領域は、エンジンの回転数を表示する領域であるため他の重要領域であるとするならば、現在の速度を表示するために、エンジンの回転数を表示できないといった状況が発生する。したがって、重要領域保存部1010は、重要領域を代替できる代替領域についての情報を予め保存するようにする。
【0059】
代替要件判断部1020は、不良検出部450から非正常駆動IC情報(Error&Position)を入力されて、非正常駆動ICが駆動するピクセル領域が重要領域であるかどうかを判断する。このとき、代替要件判断部1020は、重要領域保存部1010に予め保存された重要領域についての情報に基づいて判断する。代替要件判断部1020は、非正常駆動ICが駆動するピクセル領域が重要領域ならば、重要領域に表示される情報を表示できる代替領域を決定して、代替データ生成部1030に代替領域についての情報を出力する。
【0060】
一例としては、代替領域は、正常駆動ICにより駆動されるピクセル領域のうち、重要領域でない他の領域のうちから選択されることができる。他の例としては、代替領域は、前述したように、重要領域情報保存部1010に予め保存された代替領域についての情報に基づいて選択されることができる。
【0061】
代替データ生成部1030は、非正常駆動ICが駆動するピクセル領域が重要領域である場合は、非正常駆動ICが駆動する重要領域に表示されるデータを代替領域に表示するように、本来の入力映像データData_orgを修正してタイミング生成部410に出力する。一方、代替データ生成部1030は、非正常駆動ICが駆動するピクセル領域が重要領域でない場合は、本来の入力映像データData_orgをそのままバイパスする。
【0062】
図11は、本発明の他の実施形態に係る表示装置のタイミング制御部110b及びデータ駆動部120bの構造を示す図面である。
【0063】
図11に示したように、回復信号生成部430、回復信号出力部440及び不良検出部450は、データ駆動部120b及び走査駆動部130にそれぞれ別々に備えられる。この場合、回復信号生成部430、回復信号出力部440及び不良検出部450は、データ駆動部120bのデータ駆動IC SIC1〜SIC5から出力される伝達信号SIC1_DIO〜SIC5_DIOに対してのみ検出及び回復信号動作を行い、走査駆動部130に対しては、別途の回復信号生成、不良検出、及び回復信号出力のための構成要素を備える。
【0064】
他の例として、回復信号生成部430、回復信号出力部440及び不良検出部450は、データ駆動部120及び走査駆動部130のうちいずれか一つに備えられて、データ駆動部120の伝達信号及び走査駆動部130の伝達信号に対して、いずれも回復信号生成、不良検出、及び回復信号出力処理を行ってもよい。
【0065】
図12は、本発明の一実施形態に係る表示装置の駆動方法を示すフローチャートである。
【0066】
本実施形態に係る表示装置の駆動方法は、次のように実施する。すなわち、データ駆動部120及び走査駆動部130の複数の駆動ICのカスケード方向を調節する(S1202)。一例としては、データ駆動部120及び走査駆動部130のカスケード方向は、データが表示される方向または順序を調節するために調節される。他の例としては、駆動ICの故障に対応するために、カスケード方向が調節されることができる。表示装置駆動の全体プロセスにおいて、カスケード方向調節(S1202)の順序は、図12に示した順序に制限されない。
【0067】
カスケード構造に連結されて、カスケード方式で伝達信号を伝達する複数の駆動ICのうち最初の駆動ICに第1制御信号を印加する(S1204)。第1制御信号が、データ駆動部120の最初のデータ駆動IC SIC1に印加される水平同期開始信号STHである場合、第1制御信号は、水平同期信号HSYNC及び前記表示装置の駆動環境に対して予め保存された情報を利用して生成される。第1制御信号が、走査駆動部130の最初の走査駆動IC GIC1に印加される垂直同期開始信号STVである場合、第1制御信号は、垂直同期信号VSYNC及び前記表示装置の駆動環境に対して予め保存された情報を利用して生成される。
【0068】
複数の駆動ICから伝達される伝達信号と同じ回復信号を生成する(S1206)。第1制御信号がデータ駆動部120の最初のデータ駆動IC SIC1に印加される水平同期開始信号STHである場合、データ駆動部120の複数のデータ駆動IC SIC1〜SIC5についての回復信号は、水平同期信号HSYNC、水平同期開始信号STH、及び前記表示装置の駆動環境について予め保存された情報に基づいて生成される。第1制御信号が、走査駆動部130の最初の走査駆動IC GIC1に印加される垂直同期開始信号STVである場合、走査駆動部130の複数の走査駆動IC GIC1〜GIC2についての回復信号は、垂直同期信号VSYNC、垂直同期開始信号STV、及び表示装置の駆動環境に対して予め保存された情報に基づいて生成される。
【0069】
回復信号と検出された伝達信号とを比較して、非正常駆動ICを検出する(S1208)。
【0070】
図13は、本発明の一実施形態に係る表示装置の駆動方法における非正常駆動ICの検出過程を示すフローチャートである。
【0071】
複数の駆動ICから出力される伝達信号を検出する(S1302)。伝達信号は、第1制御信号に応答して、後続する駆動ICからカスケード方式で順次に伝達されるイネーブル信号である。
【0072】
複数の駆動ICそれぞれに対して、検出された伝達信号と前記回復信号とを比較する(S1304)。ある駆動ICに対して伝達信号と回復信号とが同じ場合(S1306)、その駆動ICは、正常駆動ICと判別され(S1310)、伝達信号と回復信号とが同じでない場合(S1306)、その駆動ICは、非正常駆動ICと判別される(S1308)。図13の過程は、それぞれの駆動ICに対して行われる。
【0073】
非正常駆動ICが検出されれば(S1208)、本実施形態による表示装置の駆動方法は、非正常駆動ICの出力端に回復信号を出力する(S1210)。
【0074】
図14は、本発明の一実施形態に係る表示装置の駆動方法における代替表示する過程を示すフローチャートである。
【0075】
本実施形態によれば、非正常駆動ICにより駆動されるピクセル領域に表示されるデータを、非正常駆動ICを除いた少なくとも一つの正常駆動ICにより駆動されるピクセル領域に表示する。このとき、非正常駆動ICにより駆動されるピクセル領域が重要領域である場合にのみ、非正常駆動ICにより駆動されるピクセル領域に表示されるデータを他のピクセル領域に表示してもよい。
【0076】
非正常駆動ICが検出されたとき(S1208)、非正常駆動ICにより駆動されるピクセル領域が重要領域であるか否かを判断する(S1402)。重要領域についての情報は、予め保存されている。
【0077】
非正常駆動ICにより駆動されるピクセル領域が重要領域である場合は(S1402)、重要領域のデータを、正常駆動ICにより駆動される少なくとも一つの他のピクセル領域に表示するように制御する(S1404)。このとき、正常駆動ICにより駆動される少なくとも一つの他のピクセル領域は、重要領域でない領域でありうる。
【0078】
以上、本発明について、望ましい実施形態を中心に述べた。当業者は、本発明の本質的な思想から逸脱しない範囲で、変形された実施形態によって本発明を実施することができるということを理解できるであろう。したがって、前記開示された実施形態は、限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されねばならない。本発明の範囲は、前述した本発明の実施形態についての説明において記載された事項ではなく、特許請求の範囲に記載された事項に基づいて定められるのであり、特許請求の範囲により請求された発明及び請求された発明と均等な発明は、本発明に含まれたものと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0079】
100、100A 表示装置、
110、110a タイミング制御部、
120、120a データ駆動部、
130 走査駆動部、
140 表示部、
210 遅延回路、
410 タイミング生成部、
420 レジスタ、
430 回復信号生成部、
440 回復信号出力部、
450 不良検出部、
460 代替表示制御部
470 水平カスケード方向調節部、
480 垂直カスケード方向調節部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の駆動ICに制御信号を出力する表示駆動装置であって、
前記複数の駆動ICは、カスケード構造に連結され、最初の駆動ICに第1制御信号が入力されることで、前記第1制御信号に対応する伝達信号をカスケード方式で次の駆動ICに伝達し、
前記表示駆動装置は、
前記第1制御信号及び前記複数の駆動ICそれぞれの前記伝達信号に対して回復信号を生成する回復信号生成部と、
前記複数の駆動ICのうち、正常に動作しない非正常駆動ICを検出する不良検出部と、
前記非正常駆動ICに前記回復信号を出力する回復信号出力部と、を備えることを特徴とする表示駆動装置。
【請求項2】
前記回復信号生成部は、前記第1制御信号及び前記複数の駆動ICそれぞれの前記伝達信号と同じタイミングで、前記回復信号を生成することを特徴とする請求項1に記載の表示駆動装置。
【請求項3】
前記回復信号生成部は、垂直同期信号、水平同期信号及び前記第1制御信号のうち少なくとも一つまたはこれらの組み合わせに基づいて、前記回復信号を生成することを特徴とする請求項1または2に記載の表示駆動装置。
【請求項4】
前記不良検出部は、
前記複数の駆動ICそれぞれから出力される伝達信号を検出する伝達信号検出部と、
前記検出された伝達信号と前記回復信号とを比較して、前記非正常駆動ICを検出する比較部と、を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の表示駆動装置。
【請求項5】
前記比較部は、前記検出された伝達信号と前記回復信号とが異なる駆動ICを前記非正常駆動ICと判断することを特徴とする請求項4に記載の表示駆動装置。
【請求項6】
前記第1制御信号を生成して、前記最初の駆動ICに印加するタイミング生成部をさらに備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の表示駆動装置。
【請求項7】
前記タイミング生成部は、垂直同期信号及び水平同期信号に基づいて、前記第1制御信号を生成し、
前記回復信号生成部は、前記垂直同期信号、前記水平同期信号及び前記第1制御信号のうち少なくとも一つまたはこれらの組み合わせに基づいて、前記回復信号を生成することを特徴とする請求項6に記載の表示駆動装置。
【請求項8】
前記回復信号生成部は、前記表示駆動装置の動作環境を表す予め保存された駆動情報にさらに基づいて、前記回復信号を生成し、
前記表示駆動装置は、前記駆動情報を保存するレジスタをさらに備えることを特徴とする請求項3または7に記載の表示駆動装置。
【請求項9】
前記非正常駆動ICの表示データを、前記非正常駆動IC以外の少なくとも一つの正常駆動ICを通じて出力するように制御する代替表示制御部をさらに備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の表示駆動装置。
【請求項10】
前記複数の駆動ICは、データ駆動回路の駆動ICであり、前記第1制御信号は、水平同期開始信号であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の表示駆動装置。
【請求項11】
前記複数の駆動ICは、走査駆動回路の駆動ICであり、前記第1制御信号は、垂直同期開始信号であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の表示駆動装置。
【請求項12】
前記複数の駆動ICのカスケード方向を調節するカスケード方向調節部をさらに備えることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の表示駆動装置。
【請求項13】
カスケード構造に連結され、最初の駆動ICに第1制御信号が入力されることで、前記第1制御信号に対応する伝達信号をカスケード方式で次の駆動ICに伝達する前記複数の駆動ICをさらに備えることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の表示駆動装置。
【請求項14】
少なくとも一つの発光素子及び画素回路を備える複数の画素を含む表示部と、
第1制御信号を生成して出力するタイミング生成部と、
カスケード構造に連結され、最初の駆動ICに前記第1制御信号が入力されることで、前記第1制御信号に対応する伝達信号をカスケード方式で次の駆動ICに伝達する複数の駆動ICを備え、前記複数の画素に前記複数の駆動ICを通じて駆動信号を出力する駆動回路部と、
前記第1制御信号及び前記複数の駆動ICそれぞれの前記伝達信号に対して回復信号を生成する回復信号生成部と、
前記複数の駆動ICのうち、正常に動作しない非正常駆動ICを検出する不良検出部と、
前記非正常駆動ICに前記回復信号を出力する回復信号出力部と、
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項15】
前記回復信号生成部は、前記第1制御信号及び前記複数の駆動ICそれぞれの前記伝達信号と同じタイミングで、前記回復信号を生成することを特徴とする請求項14に記載の表示装置。
【請求項16】
前記タイミング生成部は、垂直同期信号及び水平同期信号に基づいて、前記第1制御信号を生成し、
前記回復信号生成部は、前記垂直同期信号、前記水平同期信号及び前記第1制御信号のうち少なくとも一つまたはこれらの組み合わせに基づいて、前記回復信号を生成することを特徴とする請求項14または15に記載の表示装置。
【請求項17】
前記回復信号生成部は、前記表示装置の動作環境を表す予め保存された駆動情報にさらに基づいて、前記回復信号を生成し、
前記表示装置は、前記駆動情報を保存するレジスタをさらに備えることを特徴とする請求項16に記載の表示装置。
【請求項18】
前記不良検出部は、
前記複数の駆動ICそれぞれから出力される伝達信号を検出する伝達信号検出部と、
前記検出された伝達信号と前記回復信号とを比較して、前記非正常駆動ICを検出する比較部と、を備えることを特徴とする請求項14〜17のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項19】
前記比較部は、前記検出された伝達信号と前記回復信号とが異なる駆動ICを前記非正常駆動ICと判断することを特徴とする請求項18に記載の表示装置。
【請求項20】
前記非正常駆動ICの表示データを、前記非正常駆動IC以外の少なくとも一つの正常駆動ICを通じて出力するように制御する代替表示制御部をさらに備えることを特徴とする請求項14〜19のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項21】
前記駆動回路部は、データ駆動回路であり、前記第1制御信号は、水平同期開始信号であることを特徴とする請求項14〜20のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項22】
前記駆動回路部は、走査駆動回路であり、前記第1制御信号は、垂直同期開始信号であることを特徴とする請求項14〜20のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項23】
前記複数の駆動ICのカスケード方向を調節するカスケード方向調節部をさらに備えることを特徴とする請求項14〜22のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項24】
表示装置を駆動する表示装置の駆動方法であって、
前記表示装置は、カスケード構造に連結され、最初の駆動ICに第1制御信号が入力されることで、前記第1制御信号に対応する伝達信号をカスケード方式で次の駆動ICに伝達する複数の駆動ICを備え、
前記駆動方法は、
前記第1制御信号及び前記複数の駆動ICそれぞれの前記伝達信号に対して回復信号を生成するステップと、
前記複数の駆動ICのうち、正常に動作しない非正常駆動ICを検出するステップと、
前記非正常駆動ICに前記回復信号を出力するステップと、
を含むことを特徴とする表示装置の駆動方法。
【請求項25】
前記回復信号を生成するステップは、前記第1制御信号及び前記複数の駆動ICそれぞれの前記伝達信号と同じタイミングで、前記回復信号を生成することを特徴とする請求項24に記載の表示装置の駆動方法。
【請求項26】
前記回復信号を生成するステップは、垂直同期信号、水平同期信号及び前記第1制御信号のうち少なくとも一つまたはこれらの組み合わせに基づいて、前記回復信号を生成することを特徴とする請求項24または25に記載の表示装置の駆動方法。
【請求項27】
非正常駆動ICを検出するステップは、
前記複数の駆動ICそれぞれから出力される伝達信号を検出するステップと、
前記検出された伝達信号と前記回復信号とを比較して、前記非正常駆動ICを検出する比較及び検出ステップと、
を含むことを特徴とする請求項24〜26のいずれか一項に記載の表示装置の駆動方法。
【請求項28】
前記比較及び検出ステップは、前記検出された伝達信号と前記回復信号とが異なる駆動ICを前記非正常駆動ICと判断することを特徴とする請求項27に記載の表示装置の駆動方法。
【請求項29】
前記第1制御信号を生成して、前記最初の駆動ICに印加するタイミング制御ステップをさらに含むことを特徴とする請求項24〜28のいずれか一項に記載の表示装置の駆動方法。
【請求項30】
前記タイミング制御ステップは、垂直同期信号及び水平同期信号に基づいて、前記第1制御信号を生成し、
前記回復信号を生成するステップは、前記垂直同期信号、前記水平同期信号及び前記第1制御信号のうち少なくとも一つまたはこれらの組み合わせに基づいて、前記回復信号を生成することを特徴とする請求項29に記載の表示装置の駆動方法。
【請求項31】
前記回復信号を生成するステップは、前記表示装置の動作環境を表す予め保存された駆動情報にさらに基づいて、前記回復信号を生成することを特徴とする請求項26または30に記載の表示装置の駆動方法。
【請求項32】
前記非正常駆動ICの表示データを、前記非正常駆動IC以外の少なくとも一つの正常駆動ICを通じて出力するように制御するステップをさらに含むことを特徴とする請求項24〜31のいずれか一項に記載の表示装置の駆動方法。
【請求項33】
前記複数の駆動ICは、データ駆動回路の駆動ICであり、前記第1制御信号は、水平同期開始信号であることを特徴とする請求項24〜32のいずれか一項に記載の表示装置の駆動方法。
【請求項34】
前記複数の駆動ICは、走査駆動回路の駆動ICであり、前記第1制御信号は、垂直同期開始信号であることを特徴とする請求項24〜32のいずれか一項に記載の表示装置の駆動方法。
【請求項35】
前記複数の駆動ICのカスケード方向を調節するステップをさらに含むことを特徴とする請求項24〜34のいずれか一項に記載の表示装置の駆動方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2011−164585(P2011−164585A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−279770(P2010−279770)
【出願日】平成22年12月15日(2010.12.15)
【出願人】(308040351)三星モバイルディスプレイ株式會社 (764)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Mobile Display Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】San #24 Nongseo−Dong,Giheung−Gu,Yongin−City,Gyeonggi−Do 446−711 Republic of KOREA
【Fターム(参考)】