説明

表示装置および表示方法

【課題】 撮像画像に含まれる対象に関するデータを示す画像をより簡易に表示することが可能な表示装置等を提供すること。
【解決手段】 表示装置の一種であるプロジェクター100が、撮像画像を示す撮像情報132に基づき、撮像画像における対象の位置を決定する決定部170と、撮像情報132と、上記位置と、上記対象に関する対象データ134に基づき、上記位置の変化に応じて対象データ134の内容を示す内容画像の位置を変化させる画像と、上記撮像画像を含む合成画像を生成する画像生成部180と、合成画像を投写する投写部190を含んで構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置および表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、ユーザーは、会議等を開催する場合、PC(Personal Computer)等を用いて他のユーザーの予定を確認し、当該他のユーザーに対して電子メールを送信することにより、会議等への参加依頼を行う。例えば、特開2001−147872号公報では、ユーザーごとの予定データを記憶し、電子メールを用いて会議開催通知を行うことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−147872号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、これらの手法の場合、会議開催中に次回の会議を開催するためには、ユーザーは、会議室等から自分の席に戻って他のユーザーの予定を確認しなければならず、手間がかかっていた。また、例えば、会議の開催者が、PCを会議室に持ち込み、当該PCを用いて他のユーザーの予定を確認して会議開催通知を行う手法も考えられる。しかし、例えば、会議の参加者が固定されていない場合や、予定されていた参加社とは異なる参加者が会議に参加した場合等においては、会議の開催者が、会議に実際に参加したユーザーの予定を確認するためには手間がかかってしまう。
【0005】
本発明にかかるいくつかの態様は、上記課題を解決することにより、撮像画像に含まれる対象に関するデータを示す画像をより簡易に表示することが可能な表示装置および表示方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の態様の1つである表示装置は、撮像画像を示す撮像情報に基づき、前記撮像画像における対象の位置を決定する決定部と、前記撮像情報と、前記位置と、前記対象に関する対象データとに基づき、前記位置の変化に応じて前記対象データの内容を示す内容画像の位置を変化させる画像と、前記撮像画像とを含む合成画像を生成する画像生成部と、前記合成画像を表示する表示部と、を含むことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の態様の1つである表示方法は、表示装置が、撮像画像を示す撮像情報に基づき、前記撮像画像における対象の位置を決定し、前記撮像情報と、前記位置と、前記対象に関する対象データとに基づき、前記位置の変化に応じて前記対象データの内容を示す内容画像の位置を変化させる画像と、前記撮像画像とを含む合成画像を生成し、前記合成画像を表示することを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、表示装置は、撮像情報と対象データを用いることにより、撮像画像に含まれる対象に関するデータを示す画像をより簡易に表示することができる。また、本発明によれば、表示装置は、対象の位置を決定し、当該位置の変化に応じて内容画像の位置を変化させることができる。
【0009】
また、前記表示装置は、前記内容画像の表示指示を受け付ける受付部と、前記表示指示の有無を判定する判定部と、を含み、前記画像生成部は、前記判定部によって前記表示指示があったと判定された場合、前記合成画像を表示し、前記判定部によって前記表示指示がなかったと判定された場合、前記内容画像を含まない前記撮像画像を表示してもよい。これによれば、表示装置は、内容画像の表示指示を受け付けることにより、必要な時だけ内容画像を表示することができるため、ユーザーの利便性を向上させることができる。
【0010】
また、前記対象は、個人であって、前記画像生成部は、前記合成画像として、前記撮像画像における個人の移動に応じて当該個人の付近に前記内容画像を示す画像を生成してもよい。これによれば、表示装置は、個人の移動に応じて当該個人の付近に内容画像を表示することができるため、個人の移動に内容画像を追随させることができる。
【0011】
また、前記対象データは、前記個人ごとの予定を示す予定データを含み、前記受付部は、前記予定の表示に関する予定表示指示を受け付け、前記判定部は、前記予定表示指示の有無および内容を判定し、前記画像生成部は、前記合成画像として、前記判定部によって判定された前記予定表示指示の内容に応じて、前記個人の付近に当該個人の予定を示す画像を生成してもよい。これによれば、表示装置は、撮像画像に含まれる個人の付近に当該個人の予定を示す画像を表示することができる。これにより、ユーザーは、撮像画像に含まれる個人ごとの予定を簡易に確認することができる。
【0012】
また、前記受付部は、前記撮像画像に含まれる複数の個人の予定を一覧で示す一覧予定画像の表示指示を受け付け、前記画像生成部は、前記予定データに基づき、前記一覧予定画像を生成し、前記表示部は、前記一覧予定画像を表示してもよい。これによれば、ユーザーは、撮像画像に含まれる各個人の予定を簡易に確認することができる。
【0013】
また、前記表示装置は、前記対象データを更新する更新部を含み、前記受付部は、前記対象データの更新指示を受け付け、前記更新部は、前記更新指示に応じて前記対象データを更新してもよい。これによれば、表示装置は、更新指示に応じて対象データを更新することにより、ユーザーの利便性を向上させることができる。
【0014】
また、前記対象データは、前記対象を識別するための識別用データを含み、前記表示装置は、前記撮像情報と、前記識別用データとに基づき、あるいは、前記対象ごとに付与された識別情報と、前記識別用データとに基づき、前記対象を識別する識別部を含んでもよい。これによれば、表示装置は、撮像画像に複数の対象が含まれる場合であっても、各対象を識別し、対象ごとの内容画像を表示することができる。
【0015】
また、前記表示装置は、前記合成画像を示す画像情報を、他の表示装置へ向け送信する送信部を含んでもよい。これによれば、表示装置は、他の表示装置に合成画像を表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】第1の実施例における投写状況の一例を示す図である。
【図2】第1の実施例におけるプロジェクターの外観図である。
【図3】第1の実施例におけるプロジェクターの機能ブロック図である。
【図4】第1の実施例におけるプロジェクターのハードウェアブロック図である。
【図5】第1の実施例における投写手順を示すフローチャートである。
【図6】第1の実施例における撮像画像の一例を示す図である。
【図7】第1の実施例における合成画像の一例を示す図である。
【図8】第1の実施例における合成画像の一例を示す図である。
【図9】第1の実施例における一覧予定画像の一例を示す図である。
【図10】第2の実施例におけるIDカードの使用状況の一例を示す図である。
【図11】第2の実施例におけるプロジェクターの機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明をプロジェクターに適用した実施例について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下に示す実施例は、特許請求の範囲に記載された発明の内容を何ら限定するものではない。また、以下の実施例に示す構成のすべてが、特許請求の範囲に記載された発明の解決手段として必須であるとは限らない。
【0018】
(第1の実施例)
図1は、第1の実施例における投写状況の一例を示す図である。例えば、会議室において、机50を囲んで4人の参加者40〜43が会議を行っている。会議室にある壁10には、金具30によって上方に単焦点型のプロジェクター100が取り付けられている。表示装置の一種であるプロジェクター100は、投写対象領域の一種である壁10に画像20を投写している。また、会議室の天井付近にカメラ300が取り付けられており、カメラ300は、参加者40〜43を撮像し、撮像画像を示す撮像データをプロジェクター100に送信している。
【0019】
図2は、第1の実施例におけるプロジェクター100の外観図である。図2のプロジェクター100は、図1の設置状態が上下逆になった状態(底面が天面になった状態)を示す。プロジェクター100の底面における壁10に向かう斜面に投写部190が設けられている。これにより、表示部の一種である投写部190は、壁10に画像20を投写することができる。
【0020】
次に、プロジェクター100の機能ブロックについて説明する。図3は、第1の実施例におけるプロジェクター100の機能ブロック図である。プロジェクター100は、カメラ300から撮像データが入力される入力部110と、撮像情報132、対象データ134等を記憶する記憶部130と、撮像データを撮像情報132として記憶部130に記憶する更新部120と、参加者40〜43からの指示を受け付ける受付部140と、指示内容を判定する判定部150と、撮像画像における参加者40〜43を識別する識別部160と、撮像画像における参加者40〜43の位置を決定する決定部170と、撮像画像等を生成する画像生成部180と、撮像画像等を投写する投写部190を含んで構成されている。なお、対象データ134は、参加者40〜43等の対象に関するデータである。本実施例では、対象データ134は、参加者40〜43の予定を示す予定データ(例えば、IDごとの予定データ等)と、参加者40〜43をそれぞれ識別するための識別用データ(例えば、参加者40〜43の顔画像とID等)を含む。
【0021】
また、プロジェクター100は、以下のハードウェアを用いてこれらの各部として機能してもよい。図4は、第1の実施例におけるプロジェクター100のハードウェアブロック図である。例えば、プロジェクター100は、入力部110は有線通信ユニット942、無線通信ユニット940等、更新部120、判定部150、識別部160、決定部170はCPU910等、記憶部130はRAM930等、受付部140はリモコン(リモートコントローラー)等からの指示情報を受信する赤外通信ユニット950等、画像生成部180は画像処理回路960等、投写部190はランプ980、液晶パネル982、液晶駆動回路984、レンズ986等を用いてもよい。また、カメラ300は、例えば、CMOSカメラ920等の動画像の撮像が可能な機器であってもよい。
【0022】
次に、本実施例における画像20の投写手順について説明する。図5は、第1の実施例における投写手順を示すフローチャートである。更新部120は、カメラ300からの撮像データを撮像情報132として記憶部130に記憶する(ステップS1)。判定部150は、受付部140からの指示情報に基づき、内容画像の表示指示があったかどうかを判定し、内容画像の表示指示があった場合は指示内容を判定する(ステップS2)。例えば、参加者40〜43は、リモコンにある内容画像の表示指示用のボタンを押すことにより、内容画像の表示指示を行う。
【0023】
内容画像の表示指示があった場合、画像生成部180は、判定部150によって判定された指示内容に応じて、撮像情報132と、参加者40〜43の予定を示す予定データを含む対象データ134に基づき、撮像画像と内容画像を含む合成画像を生成し、投写部190は、当該合成画像を投写する(ステップS3)。より具体的には、例えば、識別部160は、撮像情報132に基づく撮像画像内の参加者40〜43の画像と適合する顔画像を、対象データ134に含まれる識別用データから検索し、撮像画像内の参加者40〜43の画像とIDを対応付ける。また、対象データ134に含まれる予定データは、IDごとの予定データであるため、画像生成部180は、撮像画像内の参加者40〜43に対応したIDごとの予定データを用いて予定を示す内容画像と、撮像画像を含む合成画像を生成することができる。一方、内容画像の表示指示がなかった場合、画像生成部180は、撮像情報132に基づき、撮像画像を生成し、投写部190は、当該撮像画像を投写する(ステップS4)。
【0024】
図6は、第1の実施例における撮像画像200の一例を示す図である。また、図7は、第1の実施例における合成画像220の一例を示す図である。例えば、合成画像220は、撮像画像200に加え、撮像画像200に含まれる各参加者40〜43の最も上の位置を先端とする吹き出し状の内容画像210〜213を参加者40〜43ごとに含む画像である。例えば、内容画像210〜213は、参加者40〜43によって指定された日付の予定を示す画像である。例えば、図7の例では、参加者40の内容画像210は「終日 出張(東京)」であり、指定された日付の予定が東京に出張する予定であることを示す。また、図7の例では、参加者42の内容画像212は「休み」であり、指定された日付の予定が休みであることを示す。
【0025】
図8は、第1の実施例における合成画像221の一例を示す図である。また、例えば、合成画像220の投写中に参加者42が移動した場合、画像生成部180は、参加者42の移動に連動して、参加者42の予定を示す個別画像212を移動させる。より具体的には、識別部160は、撮像情報132と、対象データ134に含まれる識別用データに基づき、撮像画像内の参加者40〜43の画像とIDを対応付ける。また、決定部170は、例えば、参加者40〜43がいない時点の撮像画像と、最新の撮像画像との差分を示す差分画像を生成し、当該差分画像に基づき、撮像画像内の参加者40〜43の画像の位置(例えば、参加者40〜43の頂上部の座標位置等)を決定する。画像生成部180は、識別部160によって識別された参加者40〜43それぞれのIDと一致するIDを有する予定データを参照し、決定部170によって決定された位置の付近に内容画像210〜213を生成することにより、合成画像221、222を生成する。
【0026】
また、判定部150は、受付部140からの指示情報に基づき、一覧予定画像の表示指示があったかどうかを判定する(ステップS5)。一覧予定画像の表示指示があった場合、画像生成部180は、対象データ134に基づき、一覧予定画像を生成し、投写部190は、当該一覧予定画像を投写する(ステップS6)。図9は、第1の実施例における一覧予定画像230の一例を示す図である。一覧予定画像230は、撮像画像200に含まれる参加者40〜43の予定を一覧で表示する画像である。
【0027】
また、判定部150は、受付部140からの指示情報に基づき、対象データ134の更新指示があったかどうかを判定する(ステップS7)。対象データ134の更新指示があった場合、更新部120は、判定部150から伝達される指示情報に基づき、対象データ134を更新する(ステップS8)。例えば、判定部150は、新たな会議の開催指示に応じて対象データ134に含まれる予定データを更新してもよい。
【0028】
以上のように、本実施例によれば、プロジェクター100は、撮像情報132と対象データ134を用いることにより、撮像画像に含まれる対象に関するデータを示す画像をより簡易に表示することができる。また、本実施例によれば、プロジェクター100は、対象(参加者40〜43)の位置を決定し、当該位置の変化(参加者40〜43の移動)に応じて内容画像210〜213の位置を変化させることができる。
【0029】
また、本実施例によれば、プロジェクター100は、内容画像210〜213の表示指示を受け付けることにより、必要な時だけ内容画像を表示することができるため、ユーザーの利便性を向上させることができる。また、本実施例によれば、プロジェクター100は、一覧予定画像230を投写することにより、参加者40〜43は、撮像画像に含まれる各個人の予定を簡易に確認することができる。また、本実施例によれば、プロジェクター100は、更新指示に応じて対象データ134を更新することにより、ユーザーの利便性を向上させることができる。さらに、本実施例によれば、プロジェクター100は、撮像画像200に複数の対象が含まれる場合であっても、各対象を識別し、対象ごとの内容画像210〜213を表示することができる。
【0030】
(第2の実施例)
識別部は、撮像情報132に代え、対象ごとに付与された識別情報を用いて各対象を識別してもよい。図10は、第2の実施例におけるIDカード320の使用状況の一例を示す図である。例えば、各参加者は、会議室への入室時に、会議室の入口に設けられた読み取り部310にIDカード320を読み取らせる。ここでは、各参加者が、IDカード320を有しており、識別部が、IDカードに記憶されたIDに基づいて各参加者を識別する機能を有している。
【0031】
次に、このような機能を有するプロジェクター101の機能ブロックについて説明する。図11は、第2の実施例におけるプロジェクター101の機能ブロック図である。プロジェクター101は、上述したプロジェクター100と同様の構成であるが、識別部161が、IDカードに記憶されたIDに基づいて各参加者を識別し、記憶部131内の対象データ135が当該識別に対応した識別用データを有している点で、プロジェクター100と相違している。
【0032】
識別部161は、IDカードに記憶されたIDと、対象データ135に基づき、各参加者を識別することができる。以上のように、本実施例によっても、プロジェクター101は、第1の実施例と同様の作用効果を奏する。なお、識別情報は、IDカードに記憶されたIDに限定されず、例えば、カードに表示または記憶された3次元コード、ICタグ、バーコード、ID、URL等の文字列、2次元コード等であってもよい。
【0033】
(その他の実施例)
なお、本発明の適用は上述した実施例に限定されず、変形が可能である。例えば、上述した実施例の構成を組み合わせてもよい。また、対象は、個人に限定されず、グループ、物等でもよい。例えば、プロジェクターは、ベルトコンベアーにある製造物の撮像情報に基づき、撮像画像に含まれる製造物に当該製造物のロット番号、工程等に関する情報を示す内容画像を付加した合成画像を生成、投写してもよい。これによれば、プロジェクターは、コンピューター等により集中管理されているラインにおいて、内容画像を表示することにより、ユーザーは、部品、製品等の履歴その他の管理情報を瞬時に確認できるようになる。また、内容画像は、予定に関する画像に限定されず、例えば、個人の内線番号を示す画像、個人の電子メールアドレスを示す画像等であってもよい。
【0034】
また、プロジェクターに含まれる制御部は、IDカード320の読み取りに基づき、最初の参加者が会議室に入室した際にプロジェクターの電源をオンにし、すべての参加者が会議室から退室した際にプロジェクターの電源をオフにすることにより、省エネルギー化を図ってもよい。
【0035】
また、第1の実施例では、画像生成部180は、実際に会議に参加している参加者40〜43の予定を示す内容画像を生成したが、実際に会議に参加していない会議参加予定者の予定を示す内容画像を生成してもよい。また、この場合、画像生成部180は、実際に会議に参加している参加者の予定を通常表示し、実際に会議に参加していない会議参加予定者の予定を上記参加者の予定とは異なる形態(例えば、色を薄くする、異なる色にする、異なる装飾にする等)で表示する内容画像を生成してもよい。
【0036】
また、プロジェクターは、合成画像を示す画像情報を、他の表示装置へ向け送信する送信部を含んでもよい。これによれば、プロジェクターは、他の表示装置に合成画像を表示させることができる。また、プロジェクターは、合成画像を示す画像情報を、他の装置から受信する受信部を含んでもよい。これによれば、プロジェクターは、受信した画像情報に基づいて合成画像を表示することができる。また、これらの構成により、プロジェクターは、遠隔地間で表示対象者の予定等を表示することができ、ユーザーは、遠隔地における他のユーザーの予定等を確認することができる。
【0037】
また、プロジェクター100、101の有するコンピューターは、情報記憶媒体に記憶されたプログラムを読み取って決定部170等として機能してもよい。このような情報記憶媒体としては、例えば、CD−ROM、DVD−ROM、ROM、RAM、HDD等を適用できる。
【0038】
また、表示装置は、プロジェクター100、101に限定されず、例えば、液晶モニター、テレビ等であってもよい。また、プロジェクター100、101は、単焦点型のプロジェクターに限定されない。また、プロジェクター100、101は、液晶プロジェクター(透過型、LCOS等の反射型)に限定されず、例えば、デジタルマイクロミラーデバイスを用いたプロジェクター等であってもよい。また、投写部190は、ランプの代わりに有機EL素子、シリコン発光素子、レーザーダイオード、LED等の固体光源を含む自己発光素子を採用してもよい。また、プロジェクター100、101の機能を複数の装置(例えば、PCとプロジェクター等)に分散してもよい。
【符号の説明】
【0039】
10 壁、20 画像、30 金具、40〜43 参加者(対象、個人)、50 机、100、101 プロジェクター、110 入力部、120 更新部、130、131 記憶部、132 撮像情報、134、135 対象データ(予定データ、識別用データ)、140 受付部、150 判定部、160、161 識別部、170 決定部、180 画像生成部、190 投写部(表示部)、200 撮像画像、210〜213 内容画像、220、221 合成画像、230 一覧予定画像、300 カメラ、310 読み取り部、320 IDカード、910 CPU、920 CMOSカメラ、930 RAM、940 無線通信ユニット、942 有線通信ユニット、950 赤外通信ユニット、980 ランプ、982 液晶パネル、984 液晶駆動回路、986 レンズ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像画像を示す撮像情報に基づき、前記撮像画像における対象の位置を決定する決定部と、
前記撮像情報と、前記位置と、前記対象に関する対象データとに基づき、前記位置の変化に応じて前記対象データの内容を示す内容画像の位置を変化させる画像と、前記撮像画像とを含む合成画像を生成する画像生成部と、
前記合成画像を表示する表示部と、
を含む表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の表示装置において、
前記内容画像の表示指示を受け付ける受付部と、
前記表示指示の有無を判定する判定部と、
を含み、
前記画像生成部は、前記判定部によって前記表示指示があったと判定された場合、前記合成画像を表示し、前記判定部によって前記表示指示がなかったと判定された場合、前記内容画像を含まない前記撮像画像を表示する、
表示装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の表示装置において、
前記対象は、個人であって、
前記画像生成部は、前記合成画像として、前記撮像画像における個人の移動に応じて当該個人の付近に前記内容画像を示す画像を生成する、
表示装置。
【請求項4】
請求項2に従属する請求項3に記載の表示装置において、
前記対象データは、前記個人ごとの予定を示す予定データを含み、
前記受付部は、前記予定の表示に関する予定表示指示を受け付け、
前記判定部は、前記予定表示指示の有無および内容を判定し、
前記画像生成部は、前記合成画像として、前記判定部によって判定された前記予定表示指示の内容に応じて、前記個人の付近に当該個人の予定を示す画像を生成する、
表示装置。
【請求項5】
請求項4に記載の表示装置において、
前記受付部は、前記撮像画像に含まれる複数の個人の予定を一覧で示す一覧予定画像の表示指示を受け付け、
前記画像生成部は、前記予定データに基づき、前記一覧予定画像を生成し、
前記表示部は、前記一覧予定画像を表示する、
表示装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかに記載の表示装置において、
前記対象データを更新する更新部を含み、
前記受付部は、前記対象データの更新指示を受け付け、
前記更新部は、前記更新指示に応じて前記対象データを更新する、
表示装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれかに記載の表示装置において、
前記対象データは、前記対象を識別するための識別用データを含み、
前記表示装置は、前記撮像情報と、前記識別用データとに基づき、あるいは、前記対象ごとに付与された識別情報と、前記識別用データとに基づき、前記対象を識別する識別部を含む、
表示装置。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれかに記載の表示装置において、
前記合成画像を示す画像情報を、他の表示装置へ向け送信する送信部を含む表示装置。
【請求項9】
表示装置が、
撮像画像を示す撮像情報に基づき、前記撮像画像における対象の位置を決定し、
前記撮像情報と、前記位置と、前記対象に関する対象データとに基づき、前記位置の変化に応じて前記対象データの内容を示す内容画像の位置を変化させる画像と、前記撮像画像とを含む合成画像を生成し、
前記合成画像を表示する、
表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図10】
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【図11】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−237679(P2011−237679A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−110371(P2010−110371)
【出願日】平成22年5月12日(2010.5.12)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】