説明

表示装置及び陸上競技シミュレーション装置

【課題】業務用ゲーム機のビルボードに採用するデザイン性を重視したビルボードにアナログ式のメータの如く連続的に変動するライン表示を、遊戯者はもちろん、業務用ゲーム機の後方にいるギャラリーと称されるゲームをしないで観戦している人にも、見やすいように比較的大きくビルボード上に表示する表示装置を得ることにある。
【解決手段】略矩形の傾斜面を同一面に接する枠体で囲んだ枠構造体と、前記傾斜面に略平行な光を発する前記枠構造体の内部壁に設けたLED光源と、とから構成される光源付枠構造体を複数連接して配置した表示構造体群と、前記表示構造体群の前記同一面に接する拡散シート体と、前記拡散シート体の上層に配置し、前記複数連接して配置した表示構造体群上にかかり、一連の開口部を有するマスキング体と、前記マスキング体を付し、前記表示構造体群を覆う透光性板体と、とから構成される表示パネル体と、を備えた表示装置とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数個の連なるセルから構成され、各セルが均一に独立して発光する面発光技術を有する表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本願出願人は過去において、業務用ゲーム機の上部正面に設けたビルボードパネルのキャラクタ表示部をすりガラス状にして、ビルボードパネルを裏側から投射するパネルを設け、ビルボードパネルのキャラクタ表示部の裏側には各キャラクタ毎に区分けされた仕切板をとして、ビルボードパネルの内側面からやや距離をあけてキャラクタが付されたスライドを設け、その後方にランプが位置させ、ランプを点灯させることで、スライドに付されたキャラクタの映像がビルボードパネルに投射される表示装置を開示している(例えば特許文献1参照。)。
【0003】
また、出射効率の高い、表示面に明るさのむらのない、視認性の高い、LED高原の使用数を最小限に抑えた面発光表示装置として、LED光源を用い、このLED光源が入射する入射面及び入射された光が伝播されて出射する出射面を有する導光板を、この導光板の入射面と出射面以外の少なくとも1つ以上の面を覆うように設けられた反射部材と、導光板の出射面の前面に設けられ、前記出射面の出射光を全領域で透過させ、任意のパターンを表示する表示板と、を備えた面発光表示装置が提案されている(特許文献2参照。)。
【0004】
さらにエレベータの照明装置として、光ムラや光源の映りがないように、傾斜面にドット模様印刷を施した透光製を有する三角形導光体と、この三角形導光体の短辺側に配設された光源と前記三角形導光体の長辺側に設けられ、前記光源からの光を前記三角形導光体のドット模様印刷により均一に光らせる表示体及び照明板を供えたエレベータの表示及び照明装置が提案されている(特許文献3参照。)。
【特許文献1】実用新案登録第2576788号公報
【特許文献2】特開2001−229723号公報
【特許文献3】特開2005−212914号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1においては、ビルボードパネルにキャラクタを独立して映し出すことを目的にしている。ランプを点灯させることで、点灯光がスライドに付されたキャラクタをビルボードに投射するようになっているが、この場合にビルボード面の明るさを均一にするには、仕切枠は円形に近い略方形であることが望ましく、例えば長方形状に光を均一に投射するには、ランプを複数並べる必要があった。
【0006】
特許文献2では、LED光源の前に設けた導光板を設ける必要があり、反射部材は導光板の入射面と出射面以外の1つの面を覆うことが必要となっていた。さらにこれは略方形状の表示部を均一に照射する構造であり、各LED光源毎に区分けして表示することはできないのであった。なによりもこの構造では、比較的大きな表示装置を作ろうとすると、LEDの数が沢山必要となり、コスト高になってしまうのであった。
【0007】
特許文献3では、光源からの光を導光板を用いて1つの面を均一にムラなくエレベータの入口の天井部を照明するものであり、セル状に区分けして照明するものではないのである。
【0008】
そこで本願では、上記課題を解決すべく、業務用ゲーム機のビルボードに採用するデザイン性を重視したビルボードにアナログ式のメータの如く連続的に変動するライン表示を、遊戯者はもちろん、業務用ゲーム機の後方にいるギャラリーと称されるゲームをしないで観戦している人にも、見やすいように比較的大きくビルボード上に表示する表示装置を得ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は上記課題を解決するために、略矩形の傾斜面を同一面に接する枠体で囲んだ枠構造体と、前記傾斜面に略平行な光を発する前記枠構造体の内部壁に設けたLED光源と、とから構成される光源付枠構造体を複数連接して配置した表示構造体群と、
前記表示構造体群の前記同一面に接する拡散シート体と、前記拡散シート体の上層に配置し、前記複数連接して配置した表示構造体群上にかかり、一連の開口部を有するマスキング体と、前記マスキング体を付し、前記表示構造体群を覆う透光性板体と、とから構成される表示パネル体と、
を備えた表示装置とした。
【0010】
上記発明によれば、複数の連接した表示構造体群を配置し、各枠構造体は傾斜面を囲みLED光源体を構造体の内部壁に傾斜面に略平行に配置してあり、LED光源からの発光は傾斜面等内部で反射し、あるいは直接的に拡散シート体に入り、マスキング体を有する透光性板体を透過して外部に発散する光は略均一に見えるのである。
【0011】
本発明は上記課題を解決するために、上記発明において、表示構造体群を構成する構造体の高さは同一であるものの、少なくとも各構造体の傾斜面の幅、長さは異なる種類を有する表示装置としてある。
【0012】
本発明は上記課題を解決するために、さらにマスキング体はLED光源の上部及び対向する傾斜面端の上部に配置した表示装置とした。
【0013】
本発明は上記課題を解決するために、複数連接して配置した表示構造体群は、遊戯者の入力量に基づき、一端側から他端側に連ねてLED光源を点灯する表示装置とした。
【0014】
さらに本発明は上記課題を解決するために、複数人の遊戯者がそれぞれ走行運動しながら陸上競技を擬似的に体験する複数台のゲーム装置と、遊戯者が走行する無限端ベルトと、
前記無限端ベルトの回転量を検出する回転速度検出手段と、
前記観点速度検出手段から出y録される前記無限端ベルトの回転速度情報に基いて、前記遊戯者走行運動に連動して前記回転速度情報及び動作するキャラクタ画像を含む映像信号を発する制御手段と、
前記映像信号を映像として表示する映像表示手段と、
前記ゲーム装置の上方に設けた表示装置に回転速度情報からの信号を区分けしてメータ速度表示を行なう表示装置を有する陸上競技シュミレーション装置としてある。
【0015】
上記発明により、無限端ベルト上を走行する遊戯者の走行速度を検出して、映像表示装置に映し出される競技映像に反映するとともに、映像表示装置の後方から観戦している者にも容易に視認可能に速度表示を行なうことができるのである。
【発明の効果】
【00016】
本発明によれば業務用ゲーム機のビルボードに遊戯者のゲーム中の変化量をアナログメータの変動量として比較的大きく均一に表示でき、しかもデザイン的にも優れたメータを有するビルボードが得られている。
さらにこの表示装置を用いて陸上競技シュミレーション装置を構成したことにより、表示装置の後方からみる観戦者に対しても難なく表示装置をみることが可能なビルボードとなっている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明による表示装置を用いた業務用ゲーム機のビルボードの実施形態を図面を参照して具体的に説明する。
【実施例1】
【0018】
図1は、本発明の表示装置を採用した陸上競技シュミレーションゲーム機の外観を示す斜視図である。陸上競技シュミレーションゲーム機100は遊戯者がそれぞれは位置可能な4台のゲーム機1を並べて構成され幅9.5m、奥行き5.5m、高さ2.5mの寸法である。
各ゲーム機は、前方にゲーム画面を映し出す100インチ(幅2m、高さ1、5m)の大型モニター2が手前に向けて縦設されており、大型モニタの上部にはそれぞれ横長のブラケット3が取り付けられており、表示装置4が取り付けてある。
大型モニターの手前の床部には遊戯者が走行する無限軌道の自走式の走行ベルト4が設けてある。さらに遊戯者が走行時に体を傾斜させて保持するための略コの字状のフロントバー6が走行ベルトの両側から斜め前方に向けて揺動可能に取り付けてあり、ちょうど遊戯者の腰部位置に当接する位置のフロントバー6の中央にはクッション体6aが設けてある。
さらに大型モニター2とフロントバー6の間には遊戯者が走行状態で手で掴むハンドグリップ7が設けてある。以上の構成により、遊戯者は走行ベルト5の上に立ち、フロントバー6のクッション体6aに腰部をあてがい体を前傾姿勢にしてハンドグリップ7を手で掴まえ、前方に傾斜させた走行姿勢をとり、大型モニター2に映し出されるコース画像を見ながら走行ベルト5上を足で蹴りながら走行するのである。遊戯者は走行ベルト5上を走行することで、走行ベルト5を回転させ、その回転速度に応じて大型モニター2に映し出されるアスリートが疾走するのである。
【0019】
図2には、大型モニターに映し出されるゲーム中の画面の一例を示しており、陸上競技のコースの競技者の後方から見た動画が映し出される。画面の右上には横長の走行メータ部8が表示され、左側には数字の1から4のいずれかで表された現在の順位8a、順位の右上側には走行タイム8b、順位の右下側には走行速度8cがアナログメータでリアルタイムに表示されるのである。
【0020】
陸上シュミレーションゲーム機100の後方に立って競技を観戦しているギャラリー(観戦者)が、本競技に参加している競技者がどのくらいの速度で走っているかをメータで視認できるように大型モニター2の画面内の右上にも走行メータ部8が表示されている。しかし、この走行メータ部8は、競技に参加している競技者用であり、後方で立って観戦しているギャラリーが自然に見るには大型モニター2の上方にある表示装置4に表示した方が見やすいのである。この際に立っている人は、やや上向きに表示装置4の表示を見える位置に取り付けてある。
【0021】
図3はビルボード外観の正面図を示している。表示装置4は大型モニター2の上部に大型モニター幅の略横長のブラケット3を取り付けてあり、ブラケットの両端近くの左右上下にそれぞれスポットライト9を取り付けてある。このスポットライト9は競技に参加した参加者が1位になった際に、点滅表示して、優勝したことを告知するのである。
ブラケット3には両端が丸くなった横長のビルボード10が取り付けてある。ビルボード10の幅はブラケット3の幅の7分目ほどで、正面側を下方に15度傾けた状態で取り付けられている。このほうが、陸上競技シュミレーションゲーム機の設置場所の室内の天井照明等の光が反射して観戦しているギャラリーの視界に入ることがないので、見やすいのである。
【0022】
ビルボード10の左側は両端の丸み合わせ円形になった1桁の8セグメントからなるデジタル数字の順位表示部11となっており、ここは順位を表示する。
順位表示部11の右上側は商品名のロゴを表示するロゴ表示部12となっている。数字表示部11の右下側は走行速度表示部13となっており、競技の参加者が走行ベルト上5を走行することで、走行ベルト5の回転速度を検出して、走行速度表示部13の左側端の走行速度0km/hから右側端の最高50km/hまでの横長のアナログ式の速度メータが16段階の棒グラフ状に表示される。
走行速度表示部13は横長の矩形状であるが、左端は左端上部13aが斜めにカットされており、右端は40km/hを超えると横長の矩形状が左端の斜めのカットに平行に右上がりになっており、右上端部13bは丸みを帯びたデザインとなっている。
【0023】
図4はビルボードの内部構造の三面図を示している。(A)は平面図であり、(B)は正面図であり、(C)は側面図である。
ビルボード10の裏側には、左端の丸みに合わせて円に一桁の8セグメントのデジタルの順位表示部11を有し、その順位表示部11の右下側に走行速度を横長に16段階に表示する表示構造体群20があり、正面から見て各段階の表示構造体21、22、23は略縦長の長方形であり、全ての表示構造体21、22、23は右下斜め連接して設けてある。
左端の第1表示構造体21から始まり、大部分の表示構造である14ケの第2表示構造体22、右端の第3構造体23が連なっている。右側の斜め右上がり部分は2つの第2構造体の取り付け位置が斜め右上に平行にずれて取り付けてあり、最後に第3表示構造体23が位置している。各表示構造体群20は右下に向けて45度の角度で取り付けられている。
【0024】
図5は第1表示構造体の三面図と斜視図を示し、図6は第2表示構造体の三面図と斜視図を示し、図7は第3表示構造体の三面図と斜視図を示している。(A)乃至(C)は三面図であり、(D)は斜視図である。
ビルボード10は、両端が丸みを帯びた横長小判状の箱状の底面15に16段階の表示構造体郡20が設けられており、第1表示構造体21、第2表示構造体22、第3表示構造体23の何れもビルボート10に密着するように底面15からの高さh1は同一になっている。ビルボード10は多層構造になっており、表面にデザインを施したアクリル板16と、マスキング層17と、拡散シート18で構成される。
表面に位置するビルボード板10は、ブルー系のアクリル板16の表面に商品名等のデザインが施されており、裏側は走行速度メータ部分を除き黒色でマスキング層17で覆われ施され、マスキング層17の部分は光を透過せず吸収する。アクリル板16の裏側には乳白半透明のアクリル板等による光に対して拡散効果のある拡散シート18配置されている。
【0025】
第1表示構造体21では一端側が表示装置の底板15からビルボード10の裏面までの高さh1に合わせて脚部21aを有し、他端側は高さがh2の高さで低い脚部21bを有しており、高さh1から高さh2に向けて下り傾斜の斜面21cを有し、この斜面21cに平行に光が発する略短円筒状のLED光源体Lを斜面21cに直角な取付面21dを有しており、傾斜面21cの上側は3方に壁面21e、21f、21gが立設してあり、上側はビルボート10を構成する拡散シート12に当接し、LED光源から発した光が上方のみにしか行かない構造になっている。
LED光源体LD取付面21d、及び傾斜面21c、壁面21e、21f、21gの内側は何れも白色の塗料が付されLED光源からの光を反射する。
【0026】
LED光源体Lは、内部に漏斗状の反射板Laを有しており、中央に弾丸状のオレンジ色の高輝度LEDが配置されており、LEDから発した光のうちLEDの正面部から発した大部分の光は傾斜面21cに対し略平行に進み、LEDの周辺から発した光は反射板Laで反射して前方に進む。従ってLED光源体Lから発した光はかなりの指向性を有しつつも、傾斜面21cや壁面21e、21fに反射しながら上方に進む。
上方に進んだ光は拡散シート18に入り拡散し、外部から見ると略均一の明るさに見える。拡散シート18の上側にはアクリル板16が接しており、アクリル板の裏側にはマスキング層17が施されている。このマスキング層はLED光源体Lの上側端に位置する方形マスキング層17aと、傾斜面21cを上る端を斜めした三角マスキング層17bとなって、第1表示構造体の開口部にあてがわれている。
【0027】
このマスキング層17a、17bにより、LED光源体Lから発した光は傾斜面21c、壁面21e、21f、21gで反射されると共に、LED光が直接に拡散シート18に当たる。さらに拡散シート18に直接当たった光や、傾斜面21cで反射した当たった光が拡散シート18を透過してマスキング層17に当たると、その光は吸収され外部には出てこない。
これにより拡散シート18を透過してさらにアクリル板16を透過して外部に出てくる光は、略均一の明るさに見えるのである。
【0028】
次に第2表示構造体22について述べると、第1表示構造体21と比較して表示装置の底板15からビルボード10の裏面までの高さh1は同一で脚部22aを有し、LED光源体Lが位置する側の脚部の高さ22bも同一高さである。従って傾斜面22cの傾斜がやや緩やかになって長さが長くなっているだけで幅は同一である。従ってLED光源体Lを取り付ける取付面22dも傾斜面22cに対し直角になっており、三角形状の壁面22f、22gはやや鋭角になった三角形になり、取付面22dに連なる縦設した壁面22gを含め、内側は白色に塗装が施されLED光源からの光を反射し、上側はビルボード10の裏面の拡散シート18に密着されている。
ビルボードの10のアクリル板の裏側のマスキング層17は、LED光源体Lの上側が傾斜面22cの長さの3分の1ほどのまでの方形マスキング層17cと、傾斜面の上り端が斜めにした三角マスキング層17bが位置するようになっている。
【0029】
LED光源体Lは、内部に漏斗状の反射板Laを有しており、中央に弾丸状のオレンジ色の高輝度LEDが配置されており、LEDから発した光のうちLEDの正面部から発した大部分の光は傾斜面22cに対し略平行に進み、LEDの周辺から発した光は反射板Laで反射して前方に進む。従ってLED光源体Lから発した光はかなりの指向性を有しつつも、傾斜面22cや壁面22e、22fに反射しながら上方に進む。
上方に進んだ光は拡散シート18に入り拡散し、外部から見ると略均一の明るさに見える。拡散シート18の上側にはアクリル板16が接しており、アクリル板の裏側にはマスキング層17が施されている。
このマスキング層17b、17cにより、LED光源体Lから発した光は傾斜面21c、壁面21e、21f、21gで反射されると共に、LED光が直接に拡散シート18に当たる。さらに拡散シート18に直接当たった光や、傾斜面21cで反射した当たった光が拡散シート18を透過してマスキング層17に当たると、その光は吸収され外部には出てこない。
これにより拡散シート18を透過してさらにアクリル板16を透過して外部に出てくる光は、略均一の明るさに見えるのである。
【0030】
表示構造体群20の左端から3ケ目から13ケ目までは、第2表示構造体21は同一であるが、ビルボードのマスキング層17のうち、LED発光体Lの上方の部分が斜めにカットされている。この場合でも同様に拡散シート18を介してビルボード10に出てくる光は略均一に見えるのである。
【0031】
表示構造体群20の14ケ、15ケ目は第2表示構造体であり、右上斜め45度に立ち上がる位置に位置しており、このマスキング層は右から2ケ目の第2構造表示体21と同様である。
【0032】
次に第3表示構造体23について述べる。第2表示構造体22と比較して表示装置の底板15からビルボード10の裏面までの高さh1は同一で脚部23aを有し、LED光源体Lが位置する側の脚部の高さ23bは多少高く、傾斜面23cの傾斜角は同じものの長さがやや短くなっている。傾斜面の幅は1.5倍ほど広くなっている。
LED光源体Lを取り付ける取付面23dは傾斜面23cに直角になっており、LED光源体Lは取付面の手前側に片寄って取り付けられ、後方側が開いている。
三角形状の壁面23e、23fは第二表示構造体とほぼ同じ三角形になり、取付面23dに連なる縦設した壁面23gを含め、内側は白色に塗装が施されLED光源からの光を反射し、上側はビルボード10の裏面の拡散シート18に密着されている。
ビルボードの10のアクリル板の裏側のマスキング層17eは、右上端端に向けたD字状になっている。これによりLED光源体Lの上側の方形マスキングから傾斜面の上り端の方形マスキングにかけ、さらに右上端に緩やかに曲面を有するマスキングに連なるD字状のマスキング層17eになっている。
【0033】
LED光源体Lは、内部に漏斗状の反射板Laを有しており、中央に弾丸状のオレンジ色の高輝度LEDが配置されており、LEDから発した光のうちLEDの正面部から発した大部分の光は傾斜面23cに対し略平行に進み、LEDの周辺から発した光は反射板Laで反射して前方に進む。従ってLED光源体Lから発した光はかなりの指向性を有しつつも、傾斜面23cの手前側を進み、壁面23eと23fでは壁面23e側に多く反射しながら上方に進む。ここで、壁面23e側へは余りLEDの発光が届かず、LED光源体Lの光の発散の特性、傾斜面23c、壁面23e、23fでの反射光を合わせても、傾斜面の壁面23f側の上下端は暗くなるので、その部分にD字状マスキング層17eで覆ってある。
【0034】
このD字状マスキング層17eがあることにより、LED光源体Lから発した光は拡散シート18に入り拡散し、外部から見ると略均一の明るさに見える。
このD字状マスキング層17eにより、LED光源体Lから発した光は傾斜面23c、壁面23e、23f、23gで反射されると共に、LED光が直接に拡散シート18に当たる。さらに拡散シート18に直接当たった光や、傾斜面23cで反射した当たった光が拡散シート18を透過してマスキング層17eに当たると、その光は吸収され外部には出てこない。特にLED発光体Lから壁面23f側に発する光は壁面23eに比して少なく特に傾斜面23cの上り、下り端での両端側では少なく、そ部分D字状マスキングが施されているのである。
これにより拡散シート18を透過してさらにアクリル板16を透過して外部に出てくる光は、D字状に略均一の明るさに見えるのである。
【0035】
図8に本陸上競技シュミレーションゲーム装置のブロック図を示す。走行ベルト5の走行ベルトの回転速度を検出するスピードユニット5aがあり、走行ベルトの回転速度を検出する。制御部30にはゲームを行うためのゲーム処理部31、スピードユニット5aからの回転情報から速度を判定する速度判定部32があり、この速度判定情報を元にゲーム処理部では記憶手段33に格納されているゲームプログラムに従ってゲーム進行処理を行い、キャラクタ画像をモニター2に映し出したり、ビルボードの一連のI枠構造体群からなるメータ表示部20の各LED発光体をそれぞれ連続して点灯制御し、走行速度をメータ表示する。
さらに制御部30は図示しない他のゲーム機の制御部から送られてくるゴール信号から順位判定手段34にて順位を判定し順位表示部11に表示し、ここで一位になればさらにスポットライト9を点灯させて、競技者を祝福するのである。
【0036】
ここでは図示の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更を加えることができることは明らかである。すなわち、具体例の詳細および添付の図面により本発明が限定されるものと解釈してはならない。上記実施の形態例は本発明の理解のためのものであり、本発明がこれらに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の表示装置を採用した陸上競技シュミレーションゲーム機の外観を示す斜視図である。
【図2】モニターに映し出される映像の一例である。
【図3】ビルボード外観の正面図を示している
【図4】ビルボードの内部構造の三面図を示している。
【図5】第1表示構造体の三面図と斜視図である。
【図6】第2表示構造体の三面図と斜視図である。
【図7】第3表示構造体の三面図と斜視図である。
【図8】本陸上競技シュミレーションゲーム装置のブロック図である。
【符号の説明】
【0038】
100 陸上競技シュミレーションゲーム機
1 ゲーム機
2 大型モニター
3 ブラケット
4 表示装置
5 走行ベルト
6 フロントバー
7 ハンドグリップ
8 走行メータ部
9 スポットライト
10 ビルボード
11 順位表示部
12 ロゴ表示部
13 速度表示部
15 底板
16 アクリル板
17 マスキング層
18 拡散シート
20 表示構造体群
21 第1表示構造体
22 第2表示構造体
23 第3表示構造体
30 制御部
31 ゲーム処理部
32 速度判定手段
33 記憶手段
34 順位判定手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
略矩形の傾斜面を同一面に接する枠体で囲んだ枠構造体と、
前記傾斜面に略平行な光を発する前記枠構造体の内部壁に設けたLED光源と、
とから構成される光源付枠構造体を複数連接して配置した表示構造体群と、
前記表示構造体群の前記同一面に接する拡散シート体と、
前記拡散シート体の上層に配置し、前記複数連接して配置した表示構造体群上にかかり、一連の開口部を有するマスキング体と、
前記マスキング体を付し、前記表示構造体群を覆う透光性板体と、
とから構成される表示パネル体と、
を備えたことを特徴とする表示装置。
【請求項2】
請求項1において、表示構造体群を構成する構造体の高さは同一であるものの、少なくとも各構造体の傾斜面の幅、長さは異なる種類を有することを特徴とする表示装置。
【請求項3】
請求項1において、マスキング体はLED光源の上部及び対向する傾斜面端の上部に配置したことを特徴とする表示装置。
【請求項4】
請求項1において、複数連接して配置した表示構造体群は、遊戯者の入力量に基き、一端側から他端側に連ねてLED光源を点灯することを特徴とする表示装置。
【請求項5】
複数人の遊戯者がそれぞれ走行運動しながら陸上競技を擬似的に体験する複数台のゲーム装置と、遊戯者が走行する無限端ベルトと、
前記無限端ベルトの回転量を検出する回転速度検出手段と、
前記観点速度検出手段から出y録される前記無限端ベルトの回転速度情報に基いて、前記遊戯者走行運動に連動して前記回転速度情報及び動作するキャラクタ画像を含む映像信号を発する制御手段と、
前記映像信号を映像として表示する映像表示手段と、
前記ゲーム装置の上方に設けた表示装置に回転速度情報からの信号を区分けしてメータ速度表示を行なう表示装置を有することを特徴とする陸上競技シュミレーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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