説明

表示装置

【課題】遊技場設備において、導光板を利用した従来の表示装置では行えなかった新規な表示態様を実現できる表示装置が望まれていた。
【解決手段】第1導光板11と、第1導光板11の裏面に積層された第2導光板20を設ける。第1導光板11は、アクリル板で構成された公知の導光板であり、その裏面11bに表示用の凹溝16が必要に応じて形成されている。第2導光板20には、多数枚の羽根板23が含まれている。羽根板23は、LED25で照明されることにより、LED25から遠ざかるほど照射される光が弱まる。
【効果】羽根板23により、グラデーション表示が実現され、立体感のある表示が行える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、幕板、島飾り、妻飾り等の遊技場設備に適用できる表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ遊技、パチスロ遊技等が行われる遊技場においては、通常、「島」という配設単位で、複数台のパチンコ機またはパチスロ機が配置される。そして、配置されたパチンコ機、パチスロ機の上部には、「幕板」と呼ばれる装飾板が取り付けられ、また、各島の一端側には「島飾り」と呼ばれる装飾設備が設けられ、各島の他端側には「妻飾り」と呼ばれる装飾板が取り付けられる。
【0003】
昨今、これら幕板、島飾り、妻飾り等に、LEDおよび導光板を利用した表示装置が組み込まれ、装飾効果を高めたものが多くなっている。(たとえば特許文献1、2)
【特許文献1】意願2006−15556号
【特許文献2】意願2006−12911号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
幕板、島飾り、妻飾り等の遊技設備に適用されている表示装置は、LEDの点灯/点滅等により光を変化させ、また発光色を変化させること等により、装飾効果を演出しているが、表示装置自体が表示する内容は、平面的な表示に留まっていた。
一方、遊技場設備における表示装置としては、顧客の目をひき、遊技場内の演出効果を一層高めるために、立体感のある表示、従来にない表示が望まれる。
【0005】
この発明は、このような背景のもとになされたもので、遊技場設備に適用できる表示装置において、立体的な表示を行える平面表示装置を提供することを主たる目的とする。
この発明は、また、遊技場設備に適用できる表示装置において、表示内容の背景を、光のグラデーションによって奥行のあるように表示できる表示装置を提供することを他の目的とする。
【0006】
さらに、この発明は、導光板を利用した従来の表示装置では行えなかった新規な表示態様を実現できる表示装置を提供することを他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の発明は、幕板、島飾り、妻飾り等の遊技場設備に適用できる表示装置であって、正面が表示面を構成する第1導光板と、第1導光板の裏面に沿うように設けられた第2導光板とを備え、前記第1導光板は、均質な材料で形成され、所定の厚みを有する透明な平板であって、その裏面に、表示のための任意の凹溝や凹凸が必要に応じて形成されており、前記第2導光板は、第1導光板の裏面の広がり方向(面方向)に対して交差方向に所定の幅を有し、かつ、裏面の広がり方向(面方向)に延びる透明な羽根板を多数枚有する構成であり、前記第1導光板および第2導光板に対して、その端面側から光を照射するように配列された複数個のLEDと、を含むことを特徴とする表示装置である。
【0008】
請求項2記載の発明は、前記第2導光板の多数枚の羽根板は、前記裏面の広がり方向(面方向)に、互いに平行に、等間隔で配列されていることを特徴とする、請求項1記載の表示装置である。
請求項3記載の発明は、前記第2導光板の多数枚の羽根板は、前記裏面の広がり方向(面方向)に対して、直交方向に所定の幅を有することを特徴とする、請求項2記載の表示装置である。
【0009】
請求項4記載の発明は、前記第2導光板の多数枚の羽根板は、その長さ方向に直交方向の断面視が、三角形が連続した鋸歯形状を形成していることを特徴とする、請求項2記載の表示装置である。
請求項5記載の発明は、幕板、島飾り、妻飾り等の遊技場設備に適用できる表示装置であって、正面視が矩形をし、正面が表示面を構成する第1導光板と、第1導光板の裏面に積層状態で配置された第2導光板とを備え、前記第1導光板は、均質な材料で形成され、所定の厚みを有する透明な矩形の平板であって、その裏面に、表示のための任意の凹溝や凹凸が必要に応じて形成されており、前記第2導光板は、正面側を構成する透明な矩形の正面板と、正面板に対して裏面側に所定間隔あけて平行に配置され、裏面側を構成する透明な矩形の裏面板と、正面板および裏面板を接続するように、正面板および裏面板間に設けられた多数枚の羽根板とを有し、前記羽根板は、正面板および裏面板の間隔に対応した所定の幅を有し、この所定の幅は正面板および裏面板の広がり方向(面方向)に対して直交または交差しており、かつ、複数枚の羽根板は、互いに平行に、正面板および裏面板の予め定める辺に平行に正面板および裏面板の一端から他端に延びており、さらに、前記第2導光板の裏面側に設けられ、第2導光板の裏面側を覆う裏シートと、前記第1導光板および第2導光板に対して光を照射するように、第2導光板における多数枚の羽根板と平行に延びる相対向する2つの端面、および前記端面に隣接する第1導光板の端面沿いに配列された、複数個のLEDからなる相対向する2対の光源装置と、を含むことを特徴とする表示装置である。
【発明の効果】
【0010】
この発明では、複数個のLEDによって第1導光板および第2導光板は、それぞれ、端面側から光の照射を受ける。
第1導光板は、たとえば透明なアクリル板で構成された公知の導光板であって、その裏面側には、表示したい文字や線画に応じた凹溝や凹凸が形成されている。それゆえ、LEDの照射により、第1導光板内を光が導かれ、導かれた光は凹溝や凹凸で反射されて、正面側から見ると、凹溝や凹凸により描かれた表示内容が光って見える。
【0011】
一方、第2導光板では、LEDからの光は多数枚の羽根板に照射される。LEDに最も近い、第2導光板の端面沿いに設けられた第1枚目の羽根板にまず光が照射され、その羽根板を透過した光が第2枚目の羽根板に照射され、第2枚目の羽根板を透過した光が第3枚目の羽根板に照射され…と光が伝播する。よって、端面沿いの第1枚目の羽根板が最も強い光で照射され、LEDから離れるほど羽根板に照射される光は弱まる。そして、各羽根板は、第1導光板の裏面の広がり方向(面方向)に対して交差方向に幅を有しており、この幅内を光が通る。このため、第1導光板の正面側から見ると、各羽根板の長さ方向に光の帯(または、光源である各LEDの光の玉が連なった光のすじ)が見える。そして、光の帯(または、光源である各LEDの光の玉が連なった光のすじ)は、LEDに近い羽根板の方の輝度が高く、LEDから離れるほど輝度が弱くなる。
【0012】
それゆえ、第1導光板の正面側から見ると、光の帯(光の玉の連なった光のすじ)は、平行に延び、端から中央側に向かって、あるいはLEDから離れる方向に向かって、弱い光(薄い光)の帯(光の玉の連なった光のすじ)となるから、あたかも、見かけ上奥行感のある表示を構成する。換言すれば、複数の光の帯(光の玉の連なった光のすじ)により、濃い光から薄い光へと奥行感のあるグラデーション表示が実現される。
【0013】
そして、背景として光の帯(光の玉の連なった光のすじ)による奥行感のあるグラデーション表示に重なるように、その前面側に、第1導光板に形成された凹溝や凹凸に基づく任意の文字や線図が浮き上がったように表示される。
従って、この発明によれば、奥行感のある立体表示が可能な表示装置を実現することができる。
【0014】
かかる立体感のある表示は遊技場設備においては従来なかったものであり、装飾効果、演出効果を高められるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明をする。
図1は、この発明の一実施形態に係る表示装置が適用された「幕板」の設置状況を表わす斜視図である。遊技場では、「島」と呼ばれる設置単位で、複数台の遊技機(たとえばパチンコ機)1が配列される。幕板10は、各遊技機1の上部空間を覆うように、各遊技機1に対応づけて、遊技機1毎に配置される。
【0016】
なお、場合によっては、複数台、たとえば2〜3台の遊技機の上部に、横長の1枚の幕板が取り付けられてもよい。
図2は、幕板10の正面図である。幕板10は、正面視が横長矩形をしており、正面主要部に横長矩形の導光板(第1導光板)11を有している。第1導光板11の上辺および下辺は、それぞれ、LEDフレーム12、13によって支持されている。第1導光板11および上下のLEDフレーム12、13の左右両側は、サイドカバー14、15に覆われている。
【0017】
図3は、図2に示す幕板10を、A−Aに沿って切断した断面図である。また、図4は、図3に示す断面図のB部分の拡大図である。
図3および図4を参照して、幕板10に含まれる第1導光板11は、透明なアクリル板であり、たとえばその厚み(図3において左右方向の寸法)T1は、T1=5mmである。第1導光板11は、アクリルに代えて、光透過性の良い他の樹脂材料やガラスで構成することもできる。第1導光板11は、全体に均質な光透過性を有するように均質な光透過性材料で形成されていればよい。第1導光板11の裏面11bには、表示のための任意の凹溝16が彫刻されている。凹溝16は、この実施形態では断面視二等辺三角形状の溝となっている。凹溝16は、第1導光板11内を光が進む際に、光の直進を妨げ、光を第1導光板11の正面11a側へ反射させる。この凹溝16は、任意の位置に任意の太さや深さで形成すればよく、凹溝16により任意の文字や線図の表示を行うことができる。
【0018】
なお、凹溝16は、断面形状が二等辺三角形状に限らず、断面形状が半円形やその他任意の形状であってもよい。また、第1導光板11の裏面11bを、細かな凹凸をつけるような加工をしても、その細かな凹凸により第1導光板11内を導かれる光が乱反射するので、かかる細かな凹凸を、表示内容において必要があれば、設けてもよい。
第1導光板11の裏面11bには、第2導光板20が積層されている。第2導光板20の厚み(図3において左右方向の寸法)T2は、T2=5mmであり、第1導光板11の厚みT1と等しくされている。なお、T1=T2であることは、必ずしも必要ではない。T1>T2であってもT1<T2であってもよい。
【0019】
第2導光板20は、第1導光板11のように1枚の均質なアクリル板ではなく、図4に示すように、中空構造を有している。第2導光板20は、たとえば透明なポリカーボネイトで形成されている。
具体的には、第2導光板20は、正面側(第1導光板11の裏面11bに接する側)に位置する透明な薄い表面板21と、表面板21と一定間隔T3(たとえば4.8mm)間隔をあけて裏面側に設けられた透明な薄い裏面板22と、表面板21および裏面板22間に設けられ、表面板21および裏面板22間を接続している水平に横方向に延びる、桟状の多数枚の薄い透明な羽根板23を有している。表面板21、裏面板22および羽根板23で囲まれた多数の領域は、いずれも空間である。
【0020】
羽根板23は、第2導光板20の厚み方向(前後方向であり、図4において左右方向)に所定の幅T3(たとえば4.8mm)を有し、水平に左右方向(図4において紙面に垂直方向)に延びている。上下に隣接する各羽根板23間の寸法は等しく、各羽根板23は互いに平行に上下方向に配列されている。
換言すれば、羽根板23は、第1導光板11の裏面11bの広がり方向(面方向)に対して直交方向に所定の幅T3を有し、かつ、第1導光板11の裏面11bの広がり方向(面方向)に沿って左右方向に延びている。第2導光板20における表面板21、裏面板22および複数枚の羽根板23は、別体で構成されたものが接着されて一体化されたものでもよいし、三者が一体的に形成されたものであってもよい。
【0021】
この実施形態では、第2導光板20は、透明なポリカーボネイトで構成されているが、ポリカーボネイトに代えてアクリルで形成することもできるし、それ以外であってもよく、光透過性のある透明な樹脂材料で構成されていればよい。
図3を再び参照して、第1導光板11および第2導光板20の積層体は、その上辺側がLEDフレーム12で保持され、その下辺側がLEDフレーム13で保持されている。LEDフレーム12および13は、共に、アルミニウムで構成されていて、その内部にLED基板24が内蔵されている。LED基板24には多数のLED25が紙面に垂直方向に、つまり、第1導光板11および第2導光板12の積層体の上辺沿いおよび下辺沿いに配列されている。LED25は、たとえば、前方列(図3において左側の列)が青色ダイオード、中央の列が赤色ダイオード、後方の列(図3において右側の列)が白色ダイオードとなっており、これら異なる色の各ダイオードが点灯/点滅表示可能になっている。
【0022】
上方のLEDフレーム12には断面L字状のL型フレーム受け26が取り付けられ、同様に、下方のLEDフレーム13にはL型フレーム受け27が取り付けられている。L型フレーム受け26、27は、たとえばアルミ押し出し製品である。
そして、L型フレーム受け26、27は、裏板28で連結されている。裏板28の正面側と、第2導光板20との間には空隙29が形成されている。裏板28の正面側には、第2導光板20から後方へ漏れる光を吸収するための黒シート30が貼着されている。黒シート30は、メラミンまたは塩ビで形成されている。黒シート30を設けると、第1導光板11で表示される文字、線図がより鮮明に浮き上がるという利点がある。また、第2導光板20で作られた奥行き感も明確になるという利点がある。
【0023】
なお、黒シート30は省略してもよい。あるいは、黒シート30に代えて、光を反射する反射シート(たとえば、表面がヘアライン加工されたステンレス板や表面が光沢を有するステンレス板やアルミ板など)が貼着されてもよい。
さらに、上方のL型フレーム受け26には、幕板10を設置する際に必要な取付用蝶番31が、L型フレーム受け26の左右両側寄りに取り付けられている。
【0024】
なお、図3において14は、幕板10の左端部を覆っているサイドカバーである。
このような構成において、第1導光板11および第2導光板20の積層体の上辺沿いおよび下辺沿いに配置された多数のLED25が点灯されると、各LED25から照射される光は、第1導光板11の上下の端面から第1導光板11内へ入射し、第1導光板11内を上下方向に直進する。そして、光は凹溝16において反射・屈折されて、その反射・屈折光は、第1導光板11の表面11a側から視認可能になる。溝16によって文字や線図が描かれている場合、その描かれた文字や線図が第1導光板11の正面11a側から見ると、光で表わされた文字や線図として捉えられる。
【0025】
各LED25から照射される光は、また、第2導光板20の上下の端面から導光板20へ与えられるが、第2導光板20においては、光は次のように進行する。
すなわち、各LED25から照射される光は、最も近い羽根板23を照らし、その羽根板23を透過した光はその奥に隣接する羽根板23を照らす。さらに、その羽根板23を透過した光は次に隣接している羽根板23を照らす。このようにして、上下に配列された羽根板23は、上側からは、上方の各LEDにより順次上から下に向かって照らされ、下側からは、下方の各LED25によって下から上に向かって順次照らされる。このため、LED25に近い羽根板23は明るく照らされ、LED25から離れるに従って徐々にその照らされる明るさが減少する。また、各羽根板23は、LED25から照射される光を屈折させる。
【0026】
このため、第1導光板11の正面11a側から見ると、上下に配列された複数枚の羽根板23は、上方および下方の羽根板ほど明るく輝き、中央に向かうほど徐々にその明るさが低下するように光る。換言すれば、羽根板23により、横方向に延びる光の帯(または各LEDの光の玉が連なった光のすじ)が現れ、その光の帯(または光の玉が連なった光のすじ)は、上端および下端が最も明るく、中央に向かうほど徐々に照度が落ちていく。このため、正面11a側から見ると、あたかも、中央部が遠くに見え、上端および下端が前方に位置するように、奥行のある表示が実現される。つまり、水平方向に延びる光の帯(または光の玉が連なった光のすじ)によって、上下方向中央が奥まった立体感のあるグラデーション表示を実現できる。
【0027】
図5に、この実施形態により表示した表示内容の写真を添付する。
図5の写真から明らかなように、第2導光板20により光の複数本の光の玉の連なった光のすじによって奥行のある表示が実現され、また、第1導光板11に表示された表示内容が前方に浮き上がって見えることがわかる。
図6は、この発明の他の実施形態に係る幕板100の縦断面図であり、図7は図6のC部分の拡大図である。図6に示す実施形態の特徴は、第2導光板20の構成にある。すなわち、第2導光板20は、表面板21、裏面板22および羽根板230を含んでいる。羽根板230は、図4に示したように、水平な桟状の板ではなく、断面形状がジグザグ、すなわち三角形が連続した鋸歯状をしている。この羽根板230のように、羽根板230は、第1導光板11の裏面11bから後方へ水平に張り出した板ではなく、裏面11bに対して交差方向に後方へ張り出した構成であってもよい。その余の構成は、図3、図4と同様であり、同一部分には同一番号を付して、説明は省略する。
【0028】
なお、図4の構成および図7の構成では、いずれも、第2導光板20は、表面板21および裏面板22を有する構成としたが、表面板21および裏面板22は、いずれか一方または双方を除去した構成とすることも可能である。
また、第2導光板は、図8に示すような変形例を採用することもできる。図8のA、B、Cに示す第2導光板201、202、203は、共に、表面板21および裏面板22の間に、さらに中央保持板210を有し、表面板21と中央保持板210との間、および中央保持板210と裏面板22との間に羽根板231、232、233を有する構成である。羽根板23は、図8Aに示すように、前後方向に向かって湾曲した湾曲面を有するものであってもよい。また、羽根板232、233は、図8B、8Cに示すように、用途等に応じて、面方向(第2導光板の面方向)の間隔が狭くされたり、広くされたりしてもよい。
【0029】
上述した説明では、遊技設備における幕板に対してこの発明の一実施形態に係る表示装置を適用した例を説明したが、この発明に係る表示装置は、幕板に限らず、その他の遊技場設備にも適用することができる。たとえば、図9には、遊技機設置島の端部に取り付けられた妻板30が示されているが、この妻板30に、この発明に係る表示装置40を組み込むことが可能である。あるいは、妻板30と反対側の遊技機設置島の端部に取り付ける島飾りに、この発明に係る表示装置を組み込むことも可能である。
【0030】
上述の実施形態では、表示装置は、正面視が矩形の表示部(第1導光板および第2導光板)を有し、その表示部の上辺および下辺側からLEDによる光が照射される表示装置を説明したが、LED列による光の照射は、上辺だけ、または下辺だけ、あるいは、上辺、下辺、左辺および右辺の四方から照射される構成であってもよい。
また、表示装置の正面視形状は、矩形に限らず、円形、楕円形、三角形、多角形等、任意の形状が考えられる。
【0031】
また、羽根板23、230の長手方向は、水平方向に限らず、縦方向や斜め方向にしてもよい。
その他、この発明は、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】この発明の一実施形態に係る表示装置が適用された幕板の設置状況を表わす斜視図である。
【図2】幕板10の正面図である。
【図3】図2に示す幕板10を、A−Aに沿って切断した断面図である。
【図4】図3に示す断面図のB部分の拡大図である。
【図5】この実施形態により表示した表示内容の写真である。
【図6】この発明の他の実施形態に係る幕板100の縦断面図である。
【図7】図6のC部分の拡大図である。
【図8】第2導光板の構成の変形例を示す断面図である。
【図9】遊技機設置島の端部に取り付けられた妻板30にこの発明に係る表示装置40を組み込んだ状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0033】
10、100 幕板
11 第1導光板
11a 第1導光板の正面
11b 第1導光板の裏面
12、13 LEDフレーム
16 凹溝
20 第2導光板
21 表面板
22 裏面板
23 羽根板
24 LED基板
25 LED
30 黒シート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
幕板、島飾り、妻飾り等の遊技場設備に適用できる表示装置であって、
正面が表示面を構成する第1導光板と、第1導光板の裏面に沿うように設けられた第2導光板とを備え、
前記第1導光板は、均質な材料で形成され、所定の厚みを有する透明な平板であって、その裏面に、表示のための任意の凹溝や凹凸が必要に応じて形成されており、
前記第2導光板は、第1導光板の裏面の広がり方向(面方向)に対して交差方向に所定の幅を有し、かつ、裏面の広がり方向(面方向)に延びる透明な羽根板を多数枚有する構成であり、
前記第1導光板および第2導光板に対して、その端面側から光を照射するように配列された複数個のLEDと、
を含むことを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記第2導光板の多数枚の羽根板は、前記裏面の広がり方向(面方向)に、互いに平行に、等間隔で配列されていることを特徴とする、請求項1記載の表示装置。
【請求項3】
前記第2導光板の多数枚の羽根板は、前記裏面の広がり方向(面方向)に対して、直交方向に所定の幅を有することを特徴とする、請求項2記載の表示装置。
【請求項4】
前記第2導光板の多数枚の羽根板は、その長さ方向に直交方向の断面視が、三角形が連続した鋸歯形状を形成していることを特徴とする、請求項2記載の表示装置。
【請求項5】
幕板、島飾り、妻飾り等の遊技場設備に適用できる表示装置であって、
正面視が矩形をし、正面が表示面を構成する第1導光板と、第1導光板の裏面に積層状態で配置された第2導光板とを備え、
前記第1導光板は、均質な材料で形成され、所定の厚みを有する透明な矩形の平板であって、その裏面に、表示のための任意の凹溝や凹凸が必要に応じて形成されており、
前記第2導光板は、正面側を構成する透明な矩形の正面板と、正面板に対して裏面側に所定間隔あけて平行に配置され、裏面側を構成する透明な矩形の裏面板と、正面板および裏面板を接続するように、正面板および裏面板間に設けられた多数枚の羽根板とを有し、 前記羽根板は、正面板および裏面板の間隔に対応した所定の幅を有し、この所定の幅は正面板および裏面板の広がり方向(面方向)に対して直交または交差しており、かつ、複数枚の羽根板は、互いに平行に、正面板および裏面板の予め定める辺に平行に正面板および裏面板の一端から他端に延びており、
さらに、前記第2導光板の裏面側に設けられ、第2導光板の裏面側を覆う裏シートと、 前記第1導光板および第2導光板に対して光を照射するように、第2導光板における多数枚の羽根板と平行に延びる相対向する2つの端面、および前記端面に隣接する第1導光板の端面沿いに配列された、複数個のLEDからなる相対向する2対の光源装置と、を含むことを特徴とする表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−76528(P2008−76528A)
【公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−253072(P2006−253072)
【出願日】平成18年9月19日(2006.9.19)
【出願人】(504402739)株式会社キンソー (7)
【Fターム(参考)】