袋体の封緘方法及び装置
【課題】内容物が充填された袋体の口部を折り曲げ封緘する際に、口部左右を予め設定された折り曲げ線に沿って均等な長さに折り曲げて封緘し、これにより内容物の漏洩を可及的に防止するようにした袋体の封緘方法及び装置を提供する。
【解決手段】この発明の袋体の封緘方法は、底部3aが予め封鎖された袋体3の口部3b左右上縁位置を位置決めし、かつ口部3b左右上縁位置が位置決めされた状態で前記袋体を搬送する袋体の口部位置決め搬送工程20と、該袋体の口部位置決め搬送工程20を介し搬送された袋体3の口部3bを封緘する封緘工程7とを少なくとも備えている。
【解決手段】この発明の袋体の封緘方法は、底部3aが予め封鎖された袋体3の口部3b左右上縁位置を位置決めし、かつ口部3b左右上縁位置が位置決めされた状態で前記袋体を搬送する袋体の口部位置決め搬送工程20と、該袋体の口部位置決め搬送工程20を介し搬送された袋体3の口部3bを封緘する封緘工程7とを少なくとも備えている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、底部が予め封鎖され、収容すべき内容物を充填するための口部が開放された袋体において、当該袋体の口部を折り曲げることにより口部を封緘するようにした袋体の封緘方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、底部が予め封鎖され、収容すべき内容物を充填する口部が開放された袋体において、内容物を充填後、その袋体の口部を折り曲げて封緘するようにした袋体の封緘方法及び装置はよく知られている。
【0003】
なお、本願で言うところの袋体とは、底部が予め封鎖され口部が開放された一層あるいは多層のひだ付あるいはひだ無しの紙袋、外袋が紙袋で内袋が合成樹脂等で構成された一層あるいは多層のひだ付あるいはひだ無しの紙袋、あるいは合成樹脂等のみで構成された一層あるいは多層のひだ付あるいはひだ無しの袋体等を指す。
【0004】
図18は上述した袋体の封緘方法を説明する従来の袋体の封緘装置1の概念図である。
【0005】
この袋体の封緘装置1では、図面右端において、装置底面に配設されたベルトコンベア等の搬送手段2に袋体3が載置される。なお、この図の袋体3は、底面3aが予め封鎖され、口部3bが開放された袋体である。
【0006】
搬送手段2に載置された袋体3は、ホッパ等の内容物充填手段4を介して、口部3bから内容物(矢印A)が充填される。
【0007】
そして、内容物が充填されると袋体3は搬送手段2により、矢印Bのように口部3bの両側を把持して搬送するベルト式把持搬送手段5により搬送される。
【0008】
このように、ベルト式把持搬送手段5により口部3bの両側が把持された袋体3が矢印Cのように搬送されると、袋体3は、周知の口部自動封緘手段7の入り口コンベア6により口部3bが把持された状態で当該封緘手段7内に搬送され、そこで、袋体3の口部3bに予め設定された折り曲げ線Dに沿って一回乃至は複数回折り曲げらるとともに、その折り曲げ部をミシン目、接着剤、あるいは接着テープ等で封緘され、これにより図面左端に示すように口部3bが封緘された袋体8として封緘手段7から排出される。
【0009】
なお、袋体3の搬送手段2、あるいはベルト式把持搬送手段5としては、従来から特公昭49−22183号公報等に、また袋体の口部自動封緘手段5としては、従来から特開2002−332013号公報等に記載されておりいずれも公知技術である。
【特許文献1】特公昭49−22183号公報
【特許文献2】特開2002−332013号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ところで、上述した従来の袋体の封緘装置1では、図19で示すように、内容物が充填された後の袋体3の口部3bの左右高さ位置が異なった状態で図18に示すベルト式把持搬送手段5により搬送され、その後、袋体の口部自動封緘手段7の入り口コンベア6に引き渡される場合がある。
【0011】
このように、袋体3の口部3bの左右高さ位置が異なった状態で袋体3が図18に示す口部自動封緘手段7の入り口コンベア6に引き渡されると、この口部自動封緘手段7では、図19に示す予め設定された折り曲げ線Dに沿って口部3bを折り曲げて封緘するから、図20で示すように封緘された袋体8の折り曲げフラップ9が傾斜した状態で封緘される場合がある。
【0012】
このように、封緘された袋体8の折り曲げフラップ9が傾斜した状態で封緘されると、図20の袋体8では、左端3cが完全に封緘されない場合があり、そこから内容物が漏洩してしまう虞があった。
【0013】
この発明は、上述した事情に鑑み、内容物が充填された袋体の口部を折り曲げ封緘する際に、口部左右を予め設定された折り曲げ線に沿って均等な長さに折り曲げて封緘し、これにより内容物の漏洩を可及的に防止するようにした袋体の封緘方法及び装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上述した課題を解決するため、この出願の袋体の封緘方法では、底部が予め封鎖された袋体の口部左右上縁位置を位置決めし、かつ口部左右上縁位置が位置決めされた状態で前記袋体を搬送する袋体の口部位置決め搬送工程と、該袋体の口部位置決め搬送工程を介し搬送された袋体の口部を封緘する封緘工程とを少なくとも備えている。
【0015】
またこの出願の袋体の封緘装置では、底部が予め封鎖された袋体の口部左右上縁位置を位置決めする口部位置決め部と該口部位置決め部により口部左右上縁位置が位置決めされた状態で前記袋体を搬送する口部搬送部とからなる袋体の口部位置決め搬送手段と、該袋体の口部位置決め搬送手段を介し搬送された袋体の口部を封緘する封緘手段とを少なくとも備えている。
【発明の効果】
【0016】
上述した本願発明に係る袋体の封緘方法及び装置によると、袋体の口部位置決め搬送工程により、袋体の口部封緘工程の前工程において、袋体の口部左右上縁位置が傾斜した状態ではなく、袋体の口部左右上縁位置が左右均等の予め設定された所定位置に位置決めされ、またこの袋体口部の位置決め状態が維持されたまま袋体が封緘工程に送られるので、封緘工程では、袋体の口部左右を予め設定された折り曲げ線に沿って均等な長さに折り曲げて封緘することができることとなり、このため内容物の漏洩を可及的に防止するように封緘された袋体を提供することが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、この発明に係る袋体の封緘方法及び装置の一実施例を詳述する。
【0018】
図1は、この発明に係る袋体の封緘方法を実施する封緘装置10の概念図で、図18と同一部分を同一符号で示す。
【0019】
この図1に示す封緘装置10と、図18に示した従来の封緘装置1と大きく異なる点は、図1に示す封緘装置10は、口部自動封緘手段7の入り口コンベア6へ内容物を充填した袋体3を引き渡す前に、袋体3の口部3bの左右上縁を所定位置に位置決めするとともに、口部3bの左右上縁が所定位置に位置決めされた袋体3をその状態で口部自動封緘手段7の入り口コンベア6へ搬送する袋体の口部位置決め搬送手段20を有する点である。
【0020】
次に、この袋体の口部位置決め搬送手段20を詳述する。
【0021】
図2は上述した口部位置決め搬送手段20の拡大図である。
【0022】
この口部位置決め搬送手段20は、大別して袋体3の口部3b左右上縁を所定位置に位置決めする口部位置決め部30と、該口部位置決め部30により口部3bの左右上縁が所定位置に位置決めされた状態で袋体3を搬送する口部搬送部40とから構成されている。
【0023】
このうち、口部3bの左右上縁を所定位置に位置決めする口部位置決め部30は、袋体3の幅よりも若干幅広の間隔を設け、左右に互いに対向して配設された一対の把持部材31、32と、袋体3の口部3bの左右上縁の高さを測定する左右一対のセンサー手段33、34とから構成されている。
【0024】
なお、上述した左右一対の把持部材31、32は配設位置が異なるだけで、その構造は同一なので、一方の把持手段32の構造を説明して、他方の把持部材31の構造の説明は省略する。
【0025】
図2に示すように、この把持手段32は、リニアヘッド32aにより上下に向けて昇降する昇降アーム32bと、この昇降アーム32bの下端に配設され、その側面図で示す図3のようにエァチャック32cにより矢印方向へ移動する一対の把持アーム32dとから構成され、この把持アーム32dの先端には滑り止めとして作用するゴムベルト32eが貼設されている。なお図2及び図3で符号50は、封緘装置10に固定されたフレームである。
【0026】
上述した構造の左右一対の把持部材31、32によると、図4で示すように、一対の把持アーム32dのゴムベルト32e間に、袋体3の口部3bが嵌挿され、それが検知されると、図示せぬ制御装置の制御信号に基づき、エアチャック32cが作動し、一対の把持部材31、32は対応する口部3bの右端あるいは左端を、図5で示すように、把持アーム32dのゴムベルト32e間に把持する。
【0027】
次に、各把持部材31、32の各把持アーム32dが口部3bの右端あるいは左端をゴムベルト32e間に把持すると、その完了を検出する図示せぬ制御装置の制御信号に基づき、図6で示すようにリニアヘッド32aが作動し、昇降アーム32bを昇降させて、口部3bの左右上縁を順次昇降させる。
【0028】
一方、図2に示す左右一対のセンサー手段33、34は、上下に所定の間隔を設けて配設された一対の光センサー33a,33bから構成され、またこの光センサー33a,33bは、発光ダイオード等で構成された発光及び受光素子により構成されている。
【0029】
次に、上述した袋体口部3bの左右上縁を所定位置に位置決めする口部位置決め部30の作用を説明する。
【0030】
図7で示すように、搬送手段2により内容物が充填された袋体3が搬送され、その口部3bが、把持部材31、32を構成する各把持アーム32dのゴムベルト32e間に嵌挿すると(図4)、それを検知する図示せぬ制御手段の制御信号に基づいて、各エアチャック32cが作動し、対応する袋体3の口部3b左右端をゴムベルト32e間に把持して固定する(図5)。
【0031】
その際、図7で示すように、口部上端が傾斜した姿勢で搬送され、このため口部3bの右端側上縁3b1及び左端側上縁3b2が、各センサー手段33、34を構成する上下一対の光センサー33a,33bよりも下方にあり、したがって上下一対の光センサー33a,33bにより口部3bの右端側上縁3b1及び左端側上縁3b2が各センサー手段33、34により検出されない場合は、把持部材31、32の動作を制御する図示せぬ制御装置の制御信号により、図8で示すように、例えば、まず右側の把持部材31のリニアヘッド32aを作動させ、これにより昇降アーム32bを矢印のように上昇させる。
【0032】
これによりセンサー手段33の光センサー33aが右端側上縁3b1を検出すると、制御装置はその検出信号に基づき昇降アーム32bの上昇を停止させ、袋体3の右端側上縁3b1を光センサー33aの位置に位置決め停止させる。
【0033】
次に制御装置は、図9で示すように、左の把持部材32のリニアヘッド32aを同様に作動させ、これにより昇降アーム32bを上昇させる。
【0034】
これによりセンサー手段34の上方の光センサー33aが左端側上縁3b2を検出すると、その昇降アーム32bの上昇を停止させ、袋体3の左端側上縁3b2を光センサー33aの位置に位置決め停止させる。
【0035】
このように、口部3bの右端側上縁3b1及び左端側上縁3b2が、図7に示す初期位置において、各センサー手段33、34の上下一対の光センサー33a,33bにより検出されない場合は、上述したように、各把持部材31,32の昇降アーム32bを順次上昇させ、袋体3の右端側上縁3b1及び左端側上縁3b2が各センサー手段33、34の光センサー33aで検出された時点で、それぞれの昇降アーム32bの上昇を停止させると、図9に示すように、袋体3の口部3bの上縁位置3b´は、センサー手段33、34の各光センサー33aを結んだ線分と同一の位置に位置決め停止されることとなる。なお、センサー手段33、34が配置された高さは同一であることは言うまでもない。
【0036】
なお、図7の初期位置において、口部3bの右端側上縁3b1及び左端側上縁3b2が、対応する各センサー手段33、34の上下一対の光センサー33a,33bの双方により検出されている場合は、図示せぬ制御装置の制御信号に基づいて前記とは逆に各把持部材31,32の昇降アーム32bを順次下降させ、これにより各センサー手段33、34の光センサー33aによる袋体3の右端側上縁3b1及び左端側上縁3b2の検出が消滅した時点で、それぞれの昇降アーム32bの下降を停止させるようにする。この場合も図9に示すように、袋体3の口部3bの上縁位置3b´はほぼセンサー手段33、34の各光センサー33aを結んだ線分と同一の位置に位置決め停止されることとなる。
【0037】
また、図7に示す初期位置で、口部3bの右端側上縁3b1及び左端側上縁3b2のうち、いずれか一方あるいは双方が、対応する各センサー手段33、34の上下一対の光センサー33a,33bのうち光センサー33bのみに検出され、光センサー33aに検出されていない場合は、制御装置の制御信号に基づいて光センサー33bのみに検出されている側の各把持部材31,32の昇降アーム32bを上昇させ、これにより各センサー手段33、34の光センサー33aにより、袋体3の右端側上縁3b1あるいは左端側上縁3b2が検出された時点で昇降アーム32bの上昇を停止させるようにする。この場合も図9に示すように、袋体3の口部3bの上縁位置3b´はほぼセンサー手段33、34の各光センサー33aを結ぶ線分と同一の位置に位置決め停止されることとなる。
【0038】
次に図2に示す口部位置決め搬送手段20の口部搬送部40を説明する。
【0039】
この口部搬送部40は、袋体3の口部3bを把持する一対の搬送ベルトからなるベルト式搬送手段41と、このベルト式搬送部41を回転駆動するベルト駆動手段42と、袋体3の口部3bを前記一対の搬送ベルト間に把持するとともに、その把持解除を図るベルト離接手段43とから構成されている。
【0040】
このうち、ベルト搬送手段41は、図2のEE概念拡大断面図で示す図10及び図10のFF概念断面で示す図11のように、ゴム等の弾性体で形成された互いに対向する一対の無端の搬送ベルト45,46からなり、この一対の無端の搬送ベルト45,46は、それぞれ駆動及び従動プーリ47,48間に張設されている。
【0041】
この駆動及び従動プーリ47,48のうち、駆動プーリ47は駆動軸47aに固着され、また従動プーリ48は従動軸48aに回動自在に支承されている。
【0042】
また上述した駆動軸47aと従動軸48aは、図10で示すように、袋体の口部を挟むように互いに所定の間隔離間して対向するように配設された一対のスライド板50,51に支承されている。またこの一対のスライド板50,51の下面には図11で示すベルト位置決め部材52,53が固着されている。
【0043】
一方、図10で示すように、上述した一対のスライド板50,51には、対応する搬送ベルト45,46の各駆動軸47aをそれぞれ回転駆動するベルト駆動手段42が配設されている。
【0044】
このベルト駆動手段42は、対応する搬送ベルト45,46の各駆動軸47a毎に配設された駆動モータ54と、この駆動モータ54の駆動軸54aと駆動軸47aとの間に張設された駆動ベルト55とから構成されている。
【0045】
このようなベルト駆動手段42によると、一対の駆動モータ54が互いに同期して反対方向に回転すると、図11の各矢印で示すように、一対の搬送ベルト45,46は互いに同期して反対方向に回転することとなる。
【0046】
一方、ベルト離接手段43は、図10で示すように、前記一対のスライド板50,51を支承する一対の支承板60,61と、この支承板60,61を下面に固着したスライド自在な一対のガイド板62,63と、この一対のガイド板62,63をガイド溝64に沿って矢印の如く互いに離接させる離接手段70とから構成されている。
【0047】
この離接手段70は、一対のガイド板62,63上に配設されたパンタグラフ構造のリンクアームからなるリンク手段71と、このリンク手段71を駆動する油圧シリンダ等からなるアクチュエータ72とから構成されている。
【0048】
そして、このベルト離接手段43によると、図10に示すアクチュエータ72の初期位置から、アクチュエータ72の駆動軸72aが駆動され、リンク手段71のリンク軸71aが上方に移動すると、図12で示すように、一対のガイド板62,63を介して一対のスライド板50,51が矢印のように互いに接近し、これにより図13で示すように、一対の搬送ベルト45,46は互いに接近し、ベルト位置決め部材52,53のベルト押圧力によりその間に袋体の口部を把持することとなる。
【0049】
なお、図12で符号73,72はリンク手段71の一対の基部71bがスライドするガイド溝であり、符号74,75は一対の支承板60,61がスライドするガイド溝であり、また符合78は、装置10に固着された取付け板、符号79は、前記取付け板78の下面に固着された断面略コの字形状の取付け板である。
【0050】
次に、上述した本願発明に係る封緘装置10の全体の作用を説明する。
【0051】
まず、図1に示すように、図面右端において、装置10の底面に配設されたベルトコンベア等の搬送手段2に袋体3を載置する。その後、ホッパ等の内容物充填手段4を介して口部3bから内容物(矢印A)を充填する。
【0052】
このように、袋体3内に内容物が充填されると当該袋体3は搬送手段2により矢印Bのようにベルト式把持搬送手段5に搬送される。
【0053】
この、ベルト式把持搬送手段5では袋体3の口部3b両側が把持された状態で、本願発明の主要構成要素である袋体の口部位置決め搬送手段20へ搬送される。なお、ベルト式把持搬送手段5により袋体3が口部位置決め搬送手段20内へ搬送されると、それを検知する図示せぬ検知手段の検出信号に基づき図示せぬ制御装置はベルト式把持搬送手段5に制御信号を送出し、前記袋体3の口部3bの把持を解除する。
【0054】
なお、袋体3の口部3bが袋体の口部位置決め搬送手段20へ搬送される際には、図4で示すように、当該口部位置決め搬送手段20の口部位置決め部30を構成する一対の把持アーム32dは、その初期位置において所定間隔離間しており、このため袋体3の口部3bは一対の把持アーム32d間にスムーズに嵌挿されることとなる。
【0055】
同様に、袋体3の口部3bが袋体の口部位置決め搬送手段20へ搬送される際には、図14で示すように、当該口部位置決め搬送手段20を構成する口部搬送部40の一対のベルト45,46は、その初期位置において互いに所定の間隔離間しており、このため袋体3の口部3bは一対のベルト45,46間にスムーズに嵌挿することとなる。
【0056】
このように、袋体3の口部3bが、図4で示すように口部位置決め搬送手段20の一対の把持アーム32d間と、図14で示す一対のベルト45,46間に嵌挿されたことが図示せぬ検出手段により検出されると、図示せぬ制御装置の制御信号に基づき、まず図5で示すように口部位置決め搬送手段20の各エアチャック32cが作動し、袋体3の口部3bをゴムベルト32e間に把持して固定する。
【0057】
その後、制御装置は前述した図7乃至図9で示す袋体3の口部3bの高さ方向の位置決め処理を行い、図9に示すように、袋体3の口部3bの上縁位置3b´をほぼセンサー手段33、34の各光センサー33aを結ぶ線分と同一の高さの位置に位置決めする。
【0058】
即ち、口部位置決め搬送手段20の口部位置決め部30により、袋体3の口部3bの左右上縁位置3b1,3b2は図9で示すように、傾斜した姿勢ではなく、袋体3の口部左右上縁位置3b1,3b2は左右均等な高さである予め設定された所定位置に位置決めされることとなる。
【0059】
なお、上述した、口部位置決め部30による袋体口部3bの左右上縁位置3b1,3b2の位置決め処理中は、前述した図14で示す口部搬送部40は駆動されることなく、一対のベルト45,46間に袋体3の口部3bを嵌挿させた状態を維持する。
【0060】
次に、上述した口部位置決め部30による袋体口部3bの左右上縁位置3b1,3b2の位置決め処理が完了したことが図示せぬ検出装置により検出されると、図示せぬ制御装置は、図14で示す前記口部搬送部40に制御信号を送出し、これにより図15で示すように、ベルト離接手段43の示すアクチュエータ72を駆動させて、リンク手段71のリンク軸71aを上方に移動させ、これにより一対のスライド板50,51を矢印のように互いに接近させて袋体3の口部3bを一対の搬送ベルト45,46間に把持する。
【0061】
この図15で示すように、口部搬送部40のベルト離接手段43により袋体3の口部3bが一対の搬送ベルト45,46間に把持されたことが図示せぬ検出装置により検出されると、図示せぬ制御装置は、図4で示すように、口部位置決め部30の各エアチャック32cを作動させて、袋体3の口部3bの把持を解除する。
【0062】
このように、口部位置決め部30による袋体3の口部3bの把持が解除されたことが検出されると、図示せぬ制御装置は、図15に示す口部搬送部40のベルト駆動手段42に駆動信号を送出し、これにより一対の駆動モータ54が互いに同期して反対方向に回転する。
【0063】
すると、図15のFF断面で示す図16の各矢印で示すように、一対の搬送ベルト45,46が互いに同期して反対方向に回転し、これにより一対の搬送ベルト45,46間に把持された袋体3の口部3bを、その位置決めされた高さの状態を維持しつつ、周知の口部自動封緘手段7の入り口コンベア6に送られる。
【0064】
そして、この入り口コンベア6に送られた袋体3の口部3bは、当該入り口コンベア6の一対の搬送ベルト6a,6b間に把持されて口部自動封緘手段7内に搬送される。
【0065】
なお、口部自動封緘手段7では、図9に示すように、袋体3の口部左右上縁位置3b1,3b2が左右均等の予め設定された所定位置に位置決めされた状態で送られてくるので、図17で示すように口部自動封緘手段7の封緘工程で封緘された袋体8は、予め設定された折り曲げ線Dに沿って袋体8の口部左右上縁位置3b1,3b2が均等な長さに折り曲げられて封緘されることとなり、このため袋体8の折り曲げフラップ9が傾斜した状態で封緘されることはなく、したがって封緘処理された袋体8の内容物が口部3bから漏洩する虞を可及的に防止することができることとなる。
【0066】
なお、上記実施例では、図1に示すように、内容物が充填された袋体3をベルト式把持搬送手段5に搬送させて本願の主要構成要素である袋体の口部位置決め搬送手段20へ搬送させるようにしたが、この発明は上記実施例に限定されることなく、ベルト式把持搬送手段5を使用することなく、オペレータが内容物が充填された袋体3を直接袋体の口部位置決め搬送手段20へ搬送するようにしても良い。
【産業上の利用可能性】
【0067】
以上説明したように、本願発明は、内容物が充填された袋体の口部を折り曲げ封緘する際に、口部左右を予め設定された折り曲げ線に沿って均等な長さに折り曲げて封緘し、これにより内容物の漏洩を可及的に防止するようにした袋体の封緘方法及び装置に適している。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】図1は本願発明に係る袋体の封緘装置全体を示す概念図。
【図2】図2は、本願発明に係る袋体の口部位置決め搬送手段を示す概念正面図。
【図3】図3は、本願発明に係る袋体の口部位置決め搬送手段の口部位置決め部の作用を示す概念図。
【図4】図4は、本願発明に係る袋体の口部位置決め搬送手段の口部位置決め部の作用を示す概念図。
【図5】図5は、本願発明に係る袋体の口部位置決め搬送手段の口部位置決め部の作用を示す概念図。
【図6】図6は、本願発明に係る袋体の口部位置決め搬送手段の口部位置決め部の作用を示す概念図。
【図7】図7は、本願発明に係る袋体の口部位置決め部のセンサー手段を含む作用を説明す概念正面図。
【図8】図8は、本願発明に係る袋体の口部位置決め部のセンサー手段を含む作用を説明す概念正面図。
【図9】図9は、本願発明に係る袋体の口部位置決め部のセンサー手段を含む作用を説明す概念正面図。
【図10】図10は、本願発明に係る袋体の口部位置決め搬送手段の口部搬送部の概念図断面図。
【図11】図11は、図10のFF断面図。
【図12】図12は、本願発明に係る袋体の口部位置決め搬送手段の口部搬送部の作用を示す概念断面図。
【図13】図13は図12の要部断面図。
【図14】図14は、口部搬送部の作用を示す概念断面図。
【図15】図15は、口部搬送部の作用を示す概念断面図。
【図16】図16は図15のFF概念断面図。
【図17】図17は封緘された袋体を示す正面図。
【図18】図18は従来の袋体の封緘装置全体を示す概念図。
【図19】図19は従来の袋体の封緘装置により封緘された袋体の正面図。
【図20】図20は従来の袋体の封緘装置により封緘された袋体の正面図。
【符号の説明】
【0069】
3b…口部
3…袋体
3b1,3b2…口部左右上縁位置
7…自動封緘装置(封緘手段)
10…袋体の封緘装置。
20…袋体の口部位置決め搬送手段
30…口部位置決め部
31,32…一対の把持部材
33,34…センサー手段
32a…リニアヘッド
32b…昇降アーム
32c…エァチャック
32d…一対の把持アーム
32e…ゴムベルト
40…口部搬送部
41…ベルト式搬送手段
42…ベルト駆動手段
45,46…一対の搬送ベルト
40…ベルト離接手段
47…駆動プーリ
48…従動プーリ
54…駆動モータ
71…リンク手段
72…アクチュエータ
【技術分野】
【0001】
この発明は、底部が予め封鎖され、収容すべき内容物を充填するための口部が開放された袋体において、当該袋体の口部を折り曲げることにより口部を封緘するようにした袋体の封緘方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、底部が予め封鎖され、収容すべき内容物を充填する口部が開放された袋体において、内容物を充填後、その袋体の口部を折り曲げて封緘するようにした袋体の封緘方法及び装置はよく知られている。
【0003】
なお、本願で言うところの袋体とは、底部が予め封鎖され口部が開放された一層あるいは多層のひだ付あるいはひだ無しの紙袋、外袋が紙袋で内袋が合成樹脂等で構成された一層あるいは多層のひだ付あるいはひだ無しの紙袋、あるいは合成樹脂等のみで構成された一層あるいは多層のひだ付あるいはひだ無しの袋体等を指す。
【0004】
図18は上述した袋体の封緘方法を説明する従来の袋体の封緘装置1の概念図である。
【0005】
この袋体の封緘装置1では、図面右端において、装置底面に配設されたベルトコンベア等の搬送手段2に袋体3が載置される。なお、この図の袋体3は、底面3aが予め封鎖され、口部3bが開放された袋体である。
【0006】
搬送手段2に載置された袋体3は、ホッパ等の内容物充填手段4を介して、口部3bから内容物(矢印A)が充填される。
【0007】
そして、内容物が充填されると袋体3は搬送手段2により、矢印Bのように口部3bの両側を把持して搬送するベルト式把持搬送手段5により搬送される。
【0008】
このように、ベルト式把持搬送手段5により口部3bの両側が把持された袋体3が矢印Cのように搬送されると、袋体3は、周知の口部自動封緘手段7の入り口コンベア6により口部3bが把持された状態で当該封緘手段7内に搬送され、そこで、袋体3の口部3bに予め設定された折り曲げ線Dに沿って一回乃至は複数回折り曲げらるとともに、その折り曲げ部をミシン目、接着剤、あるいは接着テープ等で封緘され、これにより図面左端に示すように口部3bが封緘された袋体8として封緘手段7から排出される。
【0009】
なお、袋体3の搬送手段2、あるいはベルト式把持搬送手段5としては、従来から特公昭49−22183号公報等に、また袋体の口部自動封緘手段5としては、従来から特開2002−332013号公報等に記載されておりいずれも公知技術である。
【特許文献1】特公昭49−22183号公報
【特許文献2】特開2002−332013号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ところで、上述した従来の袋体の封緘装置1では、図19で示すように、内容物が充填された後の袋体3の口部3bの左右高さ位置が異なった状態で図18に示すベルト式把持搬送手段5により搬送され、その後、袋体の口部自動封緘手段7の入り口コンベア6に引き渡される場合がある。
【0011】
このように、袋体3の口部3bの左右高さ位置が異なった状態で袋体3が図18に示す口部自動封緘手段7の入り口コンベア6に引き渡されると、この口部自動封緘手段7では、図19に示す予め設定された折り曲げ線Dに沿って口部3bを折り曲げて封緘するから、図20で示すように封緘された袋体8の折り曲げフラップ9が傾斜した状態で封緘される場合がある。
【0012】
このように、封緘された袋体8の折り曲げフラップ9が傾斜した状態で封緘されると、図20の袋体8では、左端3cが完全に封緘されない場合があり、そこから内容物が漏洩してしまう虞があった。
【0013】
この発明は、上述した事情に鑑み、内容物が充填された袋体の口部を折り曲げ封緘する際に、口部左右を予め設定された折り曲げ線に沿って均等な長さに折り曲げて封緘し、これにより内容物の漏洩を可及的に防止するようにした袋体の封緘方法及び装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上述した課題を解決するため、この出願の袋体の封緘方法では、底部が予め封鎖された袋体の口部左右上縁位置を位置決めし、かつ口部左右上縁位置が位置決めされた状態で前記袋体を搬送する袋体の口部位置決め搬送工程と、該袋体の口部位置決め搬送工程を介し搬送された袋体の口部を封緘する封緘工程とを少なくとも備えている。
【0015】
またこの出願の袋体の封緘装置では、底部が予め封鎖された袋体の口部左右上縁位置を位置決めする口部位置決め部と該口部位置決め部により口部左右上縁位置が位置決めされた状態で前記袋体を搬送する口部搬送部とからなる袋体の口部位置決め搬送手段と、該袋体の口部位置決め搬送手段を介し搬送された袋体の口部を封緘する封緘手段とを少なくとも備えている。
【発明の効果】
【0016】
上述した本願発明に係る袋体の封緘方法及び装置によると、袋体の口部位置決め搬送工程により、袋体の口部封緘工程の前工程において、袋体の口部左右上縁位置が傾斜した状態ではなく、袋体の口部左右上縁位置が左右均等の予め設定された所定位置に位置決めされ、またこの袋体口部の位置決め状態が維持されたまま袋体が封緘工程に送られるので、封緘工程では、袋体の口部左右を予め設定された折り曲げ線に沿って均等な長さに折り曲げて封緘することができることとなり、このため内容物の漏洩を可及的に防止するように封緘された袋体を提供することが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、この発明に係る袋体の封緘方法及び装置の一実施例を詳述する。
【0018】
図1は、この発明に係る袋体の封緘方法を実施する封緘装置10の概念図で、図18と同一部分を同一符号で示す。
【0019】
この図1に示す封緘装置10と、図18に示した従来の封緘装置1と大きく異なる点は、図1に示す封緘装置10は、口部自動封緘手段7の入り口コンベア6へ内容物を充填した袋体3を引き渡す前に、袋体3の口部3bの左右上縁を所定位置に位置決めするとともに、口部3bの左右上縁が所定位置に位置決めされた袋体3をその状態で口部自動封緘手段7の入り口コンベア6へ搬送する袋体の口部位置決め搬送手段20を有する点である。
【0020】
次に、この袋体の口部位置決め搬送手段20を詳述する。
【0021】
図2は上述した口部位置決め搬送手段20の拡大図である。
【0022】
この口部位置決め搬送手段20は、大別して袋体3の口部3b左右上縁を所定位置に位置決めする口部位置決め部30と、該口部位置決め部30により口部3bの左右上縁が所定位置に位置決めされた状態で袋体3を搬送する口部搬送部40とから構成されている。
【0023】
このうち、口部3bの左右上縁を所定位置に位置決めする口部位置決め部30は、袋体3の幅よりも若干幅広の間隔を設け、左右に互いに対向して配設された一対の把持部材31、32と、袋体3の口部3bの左右上縁の高さを測定する左右一対のセンサー手段33、34とから構成されている。
【0024】
なお、上述した左右一対の把持部材31、32は配設位置が異なるだけで、その構造は同一なので、一方の把持手段32の構造を説明して、他方の把持部材31の構造の説明は省略する。
【0025】
図2に示すように、この把持手段32は、リニアヘッド32aにより上下に向けて昇降する昇降アーム32bと、この昇降アーム32bの下端に配設され、その側面図で示す図3のようにエァチャック32cにより矢印方向へ移動する一対の把持アーム32dとから構成され、この把持アーム32dの先端には滑り止めとして作用するゴムベルト32eが貼設されている。なお図2及び図3で符号50は、封緘装置10に固定されたフレームである。
【0026】
上述した構造の左右一対の把持部材31、32によると、図4で示すように、一対の把持アーム32dのゴムベルト32e間に、袋体3の口部3bが嵌挿され、それが検知されると、図示せぬ制御装置の制御信号に基づき、エアチャック32cが作動し、一対の把持部材31、32は対応する口部3bの右端あるいは左端を、図5で示すように、把持アーム32dのゴムベルト32e間に把持する。
【0027】
次に、各把持部材31、32の各把持アーム32dが口部3bの右端あるいは左端をゴムベルト32e間に把持すると、その完了を検出する図示せぬ制御装置の制御信号に基づき、図6で示すようにリニアヘッド32aが作動し、昇降アーム32bを昇降させて、口部3bの左右上縁を順次昇降させる。
【0028】
一方、図2に示す左右一対のセンサー手段33、34は、上下に所定の間隔を設けて配設された一対の光センサー33a,33bから構成され、またこの光センサー33a,33bは、発光ダイオード等で構成された発光及び受光素子により構成されている。
【0029】
次に、上述した袋体口部3bの左右上縁を所定位置に位置決めする口部位置決め部30の作用を説明する。
【0030】
図7で示すように、搬送手段2により内容物が充填された袋体3が搬送され、その口部3bが、把持部材31、32を構成する各把持アーム32dのゴムベルト32e間に嵌挿すると(図4)、それを検知する図示せぬ制御手段の制御信号に基づいて、各エアチャック32cが作動し、対応する袋体3の口部3b左右端をゴムベルト32e間に把持して固定する(図5)。
【0031】
その際、図7で示すように、口部上端が傾斜した姿勢で搬送され、このため口部3bの右端側上縁3b1及び左端側上縁3b2が、各センサー手段33、34を構成する上下一対の光センサー33a,33bよりも下方にあり、したがって上下一対の光センサー33a,33bにより口部3bの右端側上縁3b1及び左端側上縁3b2が各センサー手段33、34により検出されない場合は、把持部材31、32の動作を制御する図示せぬ制御装置の制御信号により、図8で示すように、例えば、まず右側の把持部材31のリニアヘッド32aを作動させ、これにより昇降アーム32bを矢印のように上昇させる。
【0032】
これによりセンサー手段33の光センサー33aが右端側上縁3b1を検出すると、制御装置はその検出信号に基づき昇降アーム32bの上昇を停止させ、袋体3の右端側上縁3b1を光センサー33aの位置に位置決め停止させる。
【0033】
次に制御装置は、図9で示すように、左の把持部材32のリニアヘッド32aを同様に作動させ、これにより昇降アーム32bを上昇させる。
【0034】
これによりセンサー手段34の上方の光センサー33aが左端側上縁3b2を検出すると、その昇降アーム32bの上昇を停止させ、袋体3の左端側上縁3b2を光センサー33aの位置に位置決め停止させる。
【0035】
このように、口部3bの右端側上縁3b1及び左端側上縁3b2が、図7に示す初期位置において、各センサー手段33、34の上下一対の光センサー33a,33bにより検出されない場合は、上述したように、各把持部材31,32の昇降アーム32bを順次上昇させ、袋体3の右端側上縁3b1及び左端側上縁3b2が各センサー手段33、34の光センサー33aで検出された時点で、それぞれの昇降アーム32bの上昇を停止させると、図9に示すように、袋体3の口部3bの上縁位置3b´は、センサー手段33、34の各光センサー33aを結んだ線分と同一の位置に位置決め停止されることとなる。なお、センサー手段33、34が配置された高さは同一であることは言うまでもない。
【0036】
なお、図7の初期位置において、口部3bの右端側上縁3b1及び左端側上縁3b2が、対応する各センサー手段33、34の上下一対の光センサー33a,33bの双方により検出されている場合は、図示せぬ制御装置の制御信号に基づいて前記とは逆に各把持部材31,32の昇降アーム32bを順次下降させ、これにより各センサー手段33、34の光センサー33aによる袋体3の右端側上縁3b1及び左端側上縁3b2の検出が消滅した時点で、それぞれの昇降アーム32bの下降を停止させるようにする。この場合も図9に示すように、袋体3の口部3bの上縁位置3b´はほぼセンサー手段33、34の各光センサー33aを結んだ線分と同一の位置に位置決め停止されることとなる。
【0037】
また、図7に示す初期位置で、口部3bの右端側上縁3b1及び左端側上縁3b2のうち、いずれか一方あるいは双方が、対応する各センサー手段33、34の上下一対の光センサー33a,33bのうち光センサー33bのみに検出され、光センサー33aに検出されていない場合は、制御装置の制御信号に基づいて光センサー33bのみに検出されている側の各把持部材31,32の昇降アーム32bを上昇させ、これにより各センサー手段33、34の光センサー33aにより、袋体3の右端側上縁3b1あるいは左端側上縁3b2が検出された時点で昇降アーム32bの上昇を停止させるようにする。この場合も図9に示すように、袋体3の口部3bの上縁位置3b´はほぼセンサー手段33、34の各光センサー33aを結ぶ線分と同一の位置に位置決め停止されることとなる。
【0038】
次に図2に示す口部位置決め搬送手段20の口部搬送部40を説明する。
【0039】
この口部搬送部40は、袋体3の口部3bを把持する一対の搬送ベルトからなるベルト式搬送手段41と、このベルト式搬送部41を回転駆動するベルト駆動手段42と、袋体3の口部3bを前記一対の搬送ベルト間に把持するとともに、その把持解除を図るベルト離接手段43とから構成されている。
【0040】
このうち、ベルト搬送手段41は、図2のEE概念拡大断面図で示す図10及び図10のFF概念断面で示す図11のように、ゴム等の弾性体で形成された互いに対向する一対の無端の搬送ベルト45,46からなり、この一対の無端の搬送ベルト45,46は、それぞれ駆動及び従動プーリ47,48間に張設されている。
【0041】
この駆動及び従動プーリ47,48のうち、駆動プーリ47は駆動軸47aに固着され、また従動プーリ48は従動軸48aに回動自在に支承されている。
【0042】
また上述した駆動軸47aと従動軸48aは、図10で示すように、袋体の口部を挟むように互いに所定の間隔離間して対向するように配設された一対のスライド板50,51に支承されている。またこの一対のスライド板50,51の下面には図11で示すベルト位置決め部材52,53が固着されている。
【0043】
一方、図10で示すように、上述した一対のスライド板50,51には、対応する搬送ベルト45,46の各駆動軸47aをそれぞれ回転駆動するベルト駆動手段42が配設されている。
【0044】
このベルト駆動手段42は、対応する搬送ベルト45,46の各駆動軸47a毎に配設された駆動モータ54と、この駆動モータ54の駆動軸54aと駆動軸47aとの間に張設された駆動ベルト55とから構成されている。
【0045】
このようなベルト駆動手段42によると、一対の駆動モータ54が互いに同期して反対方向に回転すると、図11の各矢印で示すように、一対の搬送ベルト45,46は互いに同期して反対方向に回転することとなる。
【0046】
一方、ベルト離接手段43は、図10で示すように、前記一対のスライド板50,51を支承する一対の支承板60,61と、この支承板60,61を下面に固着したスライド自在な一対のガイド板62,63と、この一対のガイド板62,63をガイド溝64に沿って矢印の如く互いに離接させる離接手段70とから構成されている。
【0047】
この離接手段70は、一対のガイド板62,63上に配設されたパンタグラフ構造のリンクアームからなるリンク手段71と、このリンク手段71を駆動する油圧シリンダ等からなるアクチュエータ72とから構成されている。
【0048】
そして、このベルト離接手段43によると、図10に示すアクチュエータ72の初期位置から、アクチュエータ72の駆動軸72aが駆動され、リンク手段71のリンク軸71aが上方に移動すると、図12で示すように、一対のガイド板62,63を介して一対のスライド板50,51が矢印のように互いに接近し、これにより図13で示すように、一対の搬送ベルト45,46は互いに接近し、ベルト位置決め部材52,53のベルト押圧力によりその間に袋体の口部を把持することとなる。
【0049】
なお、図12で符号73,72はリンク手段71の一対の基部71bがスライドするガイド溝であり、符号74,75は一対の支承板60,61がスライドするガイド溝であり、また符合78は、装置10に固着された取付け板、符号79は、前記取付け板78の下面に固着された断面略コの字形状の取付け板である。
【0050】
次に、上述した本願発明に係る封緘装置10の全体の作用を説明する。
【0051】
まず、図1に示すように、図面右端において、装置10の底面に配設されたベルトコンベア等の搬送手段2に袋体3を載置する。その後、ホッパ等の内容物充填手段4を介して口部3bから内容物(矢印A)を充填する。
【0052】
このように、袋体3内に内容物が充填されると当該袋体3は搬送手段2により矢印Bのようにベルト式把持搬送手段5に搬送される。
【0053】
この、ベルト式把持搬送手段5では袋体3の口部3b両側が把持された状態で、本願発明の主要構成要素である袋体の口部位置決め搬送手段20へ搬送される。なお、ベルト式把持搬送手段5により袋体3が口部位置決め搬送手段20内へ搬送されると、それを検知する図示せぬ検知手段の検出信号に基づき図示せぬ制御装置はベルト式把持搬送手段5に制御信号を送出し、前記袋体3の口部3bの把持を解除する。
【0054】
なお、袋体3の口部3bが袋体の口部位置決め搬送手段20へ搬送される際には、図4で示すように、当該口部位置決め搬送手段20の口部位置決め部30を構成する一対の把持アーム32dは、その初期位置において所定間隔離間しており、このため袋体3の口部3bは一対の把持アーム32d間にスムーズに嵌挿されることとなる。
【0055】
同様に、袋体3の口部3bが袋体の口部位置決め搬送手段20へ搬送される際には、図14で示すように、当該口部位置決め搬送手段20を構成する口部搬送部40の一対のベルト45,46は、その初期位置において互いに所定の間隔離間しており、このため袋体3の口部3bは一対のベルト45,46間にスムーズに嵌挿することとなる。
【0056】
このように、袋体3の口部3bが、図4で示すように口部位置決め搬送手段20の一対の把持アーム32d間と、図14で示す一対のベルト45,46間に嵌挿されたことが図示せぬ検出手段により検出されると、図示せぬ制御装置の制御信号に基づき、まず図5で示すように口部位置決め搬送手段20の各エアチャック32cが作動し、袋体3の口部3bをゴムベルト32e間に把持して固定する。
【0057】
その後、制御装置は前述した図7乃至図9で示す袋体3の口部3bの高さ方向の位置決め処理を行い、図9に示すように、袋体3の口部3bの上縁位置3b´をほぼセンサー手段33、34の各光センサー33aを結ぶ線分と同一の高さの位置に位置決めする。
【0058】
即ち、口部位置決め搬送手段20の口部位置決め部30により、袋体3の口部3bの左右上縁位置3b1,3b2は図9で示すように、傾斜した姿勢ではなく、袋体3の口部左右上縁位置3b1,3b2は左右均等な高さである予め設定された所定位置に位置決めされることとなる。
【0059】
なお、上述した、口部位置決め部30による袋体口部3bの左右上縁位置3b1,3b2の位置決め処理中は、前述した図14で示す口部搬送部40は駆動されることなく、一対のベルト45,46間に袋体3の口部3bを嵌挿させた状態を維持する。
【0060】
次に、上述した口部位置決め部30による袋体口部3bの左右上縁位置3b1,3b2の位置決め処理が完了したことが図示せぬ検出装置により検出されると、図示せぬ制御装置は、図14で示す前記口部搬送部40に制御信号を送出し、これにより図15で示すように、ベルト離接手段43の示すアクチュエータ72を駆動させて、リンク手段71のリンク軸71aを上方に移動させ、これにより一対のスライド板50,51を矢印のように互いに接近させて袋体3の口部3bを一対の搬送ベルト45,46間に把持する。
【0061】
この図15で示すように、口部搬送部40のベルト離接手段43により袋体3の口部3bが一対の搬送ベルト45,46間に把持されたことが図示せぬ検出装置により検出されると、図示せぬ制御装置は、図4で示すように、口部位置決め部30の各エアチャック32cを作動させて、袋体3の口部3bの把持を解除する。
【0062】
このように、口部位置決め部30による袋体3の口部3bの把持が解除されたことが検出されると、図示せぬ制御装置は、図15に示す口部搬送部40のベルト駆動手段42に駆動信号を送出し、これにより一対の駆動モータ54が互いに同期して反対方向に回転する。
【0063】
すると、図15のFF断面で示す図16の各矢印で示すように、一対の搬送ベルト45,46が互いに同期して反対方向に回転し、これにより一対の搬送ベルト45,46間に把持された袋体3の口部3bを、その位置決めされた高さの状態を維持しつつ、周知の口部自動封緘手段7の入り口コンベア6に送られる。
【0064】
そして、この入り口コンベア6に送られた袋体3の口部3bは、当該入り口コンベア6の一対の搬送ベルト6a,6b間に把持されて口部自動封緘手段7内に搬送される。
【0065】
なお、口部自動封緘手段7では、図9に示すように、袋体3の口部左右上縁位置3b1,3b2が左右均等の予め設定された所定位置に位置決めされた状態で送られてくるので、図17で示すように口部自動封緘手段7の封緘工程で封緘された袋体8は、予め設定された折り曲げ線Dに沿って袋体8の口部左右上縁位置3b1,3b2が均等な長さに折り曲げられて封緘されることとなり、このため袋体8の折り曲げフラップ9が傾斜した状態で封緘されることはなく、したがって封緘処理された袋体8の内容物が口部3bから漏洩する虞を可及的に防止することができることとなる。
【0066】
なお、上記実施例では、図1に示すように、内容物が充填された袋体3をベルト式把持搬送手段5に搬送させて本願の主要構成要素である袋体の口部位置決め搬送手段20へ搬送させるようにしたが、この発明は上記実施例に限定されることなく、ベルト式把持搬送手段5を使用することなく、オペレータが内容物が充填された袋体3を直接袋体の口部位置決め搬送手段20へ搬送するようにしても良い。
【産業上の利用可能性】
【0067】
以上説明したように、本願発明は、内容物が充填された袋体の口部を折り曲げ封緘する際に、口部左右を予め設定された折り曲げ線に沿って均等な長さに折り曲げて封緘し、これにより内容物の漏洩を可及的に防止するようにした袋体の封緘方法及び装置に適している。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】図1は本願発明に係る袋体の封緘装置全体を示す概念図。
【図2】図2は、本願発明に係る袋体の口部位置決め搬送手段を示す概念正面図。
【図3】図3は、本願発明に係る袋体の口部位置決め搬送手段の口部位置決め部の作用を示す概念図。
【図4】図4は、本願発明に係る袋体の口部位置決め搬送手段の口部位置決め部の作用を示す概念図。
【図5】図5は、本願発明に係る袋体の口部位置決め搬送手段の口部位置決め部の作用を示す概念図。
【図6】図6は、本願発明に係る袋体の口部位置決め搬送手段の口部位置決め部の作用を示す概念図。
【図7】図7は、本願発明に係る袋体の口部位置決め部のセンサー手段を含む作用を説明す概念正面図。
【図8】図8は、本願発明に係る袋体の口部位置決め部のセンサー手段を含む作用を説明す概念正面図。
【図9】図9は、本願発明に係る袋体の口部位置決め部のセンサー手段を含む作用を説明す概念正面図。
【図10】図10は、本願発明に係る袋体の口部位置決め搬送手段の口部搬送部の概念図断面図。
【図11】図11は、図10のFF断面図。
【図12】図12は、本願発明に係る袋体の口部位置決め搬送手段の口部搬送部の作用を示す概念断面図。
【図13】図13は図12の要部断面図。
【図14】図14は、口部搬送部の作用を示す概念断面図。
【図15】図15は、口部搬送部の作用を示す概念断面図。
【図16】図16は図15のFF概念断面図。
【図17】図17は封緘された袋体を示す正面図。
【図18】図18は従来の袋体の封緘装置全体を示す概念図。
【図19】図19は従来の袋体の封緘装置により封緘された袋体の正面図。
【図20】図20は従来の袋体の封緘装置により封緘された袋体の正面図。
【符号の説明】
【0069】
3b…口部
3…袋体
3b1,3b2…口部左右上縁位置
7…自動封緘装置(封緘手段)
10…袋体の封緘装置。
20…袋体の口部位置決め搬送手段
30…口部位置決め部
31,32…一対の把持部材
33,34…センサー手段
32a…リニアヘッド
32b…昇降アーム
32c…エァチャック
32d…一対の把持アーム
32e…ゴムベルト
40…口部搬送部
41…ベルト式搬送手段
42…ベルト駆動手段
45,46…一対の搬送ベルト
40…ベルト離接手段
47…駆動プーリ
48…従動プーリ
54…駆動モータ
71…リンク手段
72…アクチュエータ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
底部が予め封鎖された袋体の口部左右上縁位置を位置決めし、かつ口部左右上縁位置が位置決めされた状態で前記袋体を搬送する袋体の口部位置決め搬送工程と、
前記袋体の口部位置決め搬送工程を介し搬送された袋体の口部を封緘する封緘工程と
を少なくとも備えたことを特徴とする袋体の封緘方法。
【請求項2】
底部が予め封鎖された袋体の口部左右上縁位置を位置決めする口部位置決め部と該口部位置決め部により口部左右上縁位置が位置決めされた状態で前記袋体を搬送する口部搬送部とからなる袋体の口部位置決め搬送手段と、
該袋体の口部位置決め搬送手段を介し搬送された袋体の口部を封緘する封緘手段と
を少なくとも備えたことを特徴とする袋体の封緘装置。
【請求項3】
前記口部位置決め部は、前記袋体の幅よりも若干幅広の間隔を設け、左右に互いに対向して配設され、対応する袋体の口部を把持して昇降させる一対の把持部材と、該一対の把持部材により昇降された前記袋体口部の左右上縁の高さを測定する左右一対のセンサー手段とからなることを特徴とする請求項2に記載の袋体の封緘装置。
【請求項4】
前記把持手段は、リニアヘッドにより上下に向けて昇降する昇降アームと、該昇降アームの下端に配設され、エァチャックにより前記袋体の口部を把持する方向と、その把持を解除する方向とへ移動可能な一対の把持アームとからなることを特徴とする請求項 3に記載の袋体の封緘装置。
【請求項5】
前記把持アームの先端には滑り止めとして作用するゴムベルトが貼設されていることを特徴とする請求項4に記載の袋体の封緘装置。
【請求項6】
前記口部搬送部は、前記袋体の口部を把持する一対の搬送ベルトからなるベルト式搬送手段と、該ベルト式搬送手段を回転駆動するベルト駆動手段と、前記一対の搬送ベルトを互いに接近させて前記袋体の口部を前記一対のベルト間に把持するとともに、前記一対の搬送ベルトを互いに離間させてその把持を解除するベルト離接手段とからなることを特徴とする請求項2に記載の袋体の封緘装置。
【請求項7】
前記ベルト搬送手段は、一対の駆動及び従動プーリ間にそれぞれ張設された互いに対向する一対の無端の搬送ベルトからなることを特徴とする請求項6に記載の袋体の封緘装置。
【請求項8】
前記ベルト駆動手段は、対応する前記搬送ベルト毎に配設され、かつ対応する搬送ベルトを回転駆動する一対の駆動モータからなることを特徴とする請求項7に記載の袋体の封緘装置。
【請求項9】
前記一対の駆動モータは、互いに同期して反対方向に回転し、前記対応する搬送ベルトを互いに同期して反対方向に回転させることを特徴とする請求項8に記載の袋体の封緘装置。
【請求項10】
前記ベルト離接手段は、パンタグラフ構造のリンクアームからなるリンク手段と該リンク手段を駆動するアクチュエータからなることを特徴とする請求項6に記載の袋体の封緘装置。
【請求項1】
底部が予め封鎖された袋体の口部左右上縁位置を位置決めし、かつ口部左右上縁位置が位置決めされた状態で前記袋体を搬送する袋体の口部位置決め搬送工程と、
前記袋体の口部位置決め搬送工程を介し搬送された袋体の口部を封緘する封緘工程と
を少なくとも備えたことを特徴とする袋体の封緘方法。
【請求項2】
底部が予め封鎖された袋体の口部左右上縁位置を位置決めする口部位置決め部と該口部位置決め部により口部左右上縁位置が位置決めされた状態で前記袋体を搬送する口部搬送部とからなる袋体の口部位置決め搬送手段と、
該袋体の口部位置決め搬送手段を介し搬送された袋体の口部を封緘する封緘手段と
を少なくとも備えたことを特徴とする袋体の封緘装置。
【請求項3】
前記口部位置決め部は、前記袋体の幅よりも若干幅広の間隔を設け、左右に互いに対向して配設され、対応する袋体の口部を把持して昇降させる一対の把持部材と、該一対の把持部材により昇降された前記袋体口部の左右上縁の高さを測定する左右一対のセンサー手段とからなることを特徴とする請求項2に記載の袋体の封緘装置。
【請求項4】
前記把持手段は、リニアヘッドにより上下に向けて昇降する昇降アームと、該昇降アームの下端に配設され、エァチャックにより前記袋体の口部を把持する方向と、その把持を解除する方向とへ移動可能な一対の把持アームとからなることを特徴とする請求項 3に記載の袋体の封緘装置。
【請求項5】
前記把持アームの先端には滑り止めとして作用するゴムベルトが貼設されていることを特徴とする請求項4に記載の袋体の封緘装置。
【請求項6】
前記口部搬送部は、前記袋体の口部を把持する一対の搬送ベルトからなるベルト式搬送手段と、該ベルト式搬送手段を回転駆動するベルト駆動手段と、前記一対の搬送ベルトを互いに接近させて前記袋体の口部を前記一対のベルト間に把持するとともに、前記一対の搬送ベルトを互いに離間させてその把持を解除するベルト離接手段とからなることを特徴とする請求項2に記載の袋体の封緘装置。
【請求項7】
前記ベルト搬送手段は、一対の駆動及び従動プーリ間にそれぞれ張設された互いに対向する一対の無端の搬送ベルトからなることを特徴とする請求項6に記載の袋体の封緘装置。
【請求項8】
前記ベルト駆動手段は、対応する前記搬送ベルト毎に配設され、かつ対応する搬送ベルトを回転駆動する一対の駆動モータからなることを特徴とする請求項7に記載の袋体の封緘装置。
【請求項9】
前記一対の駆動モータは、互いに同期して反対方向に回転し、前記対応する搬送ベルトを互いに同期して反対方向に回転させることを特徴とする請求項8に記載の袋体の封緘装置。
【請求項10】
前記ベルト離接手段は、パンタグラフ構造のリンクアームからなるリンク手段と該リンク手段を駆動するアクチュエータからなることを特徴とする請求項6に記載の袋体の封緘装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【公開番号】特開2008−308195(P2008−308195A)
【公開日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−157487(P2007−157487)
【出願日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【出願人】(000187138)昭和パックス株式会社 (17)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【出願人】(000187138)昭和パックス株式会社 (17)
【Fターム(参考)】
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