説明

製品用梱包装置

【課題】各連におけるシートの乱れを少なくする。
【解決手段】所定高さ(H)の矩形基本角柱を形成すべく積層されたシート(3)により形成された連(2)であって、当該連(2)における夫々の端部シート(3)により形成された2つの基礎面(6)と、該基礎面(6)と直交する2つの側面(7)と、2つの端面(8)とを有するシートの連を梱包する梱包方法であって、前記各基礎面(6)に対して平行な送給方向(D1)において所定経路(P)に沿って前記連(2)を送給する工程と、前記連(2)の前記所定経路(P)に沿って且つ前記送給方向(D1)に直交して梱包材料薄寸体(4)を載置する工程と、前記連(2)および梱包材料薄寸体(4)を前記送給方向(D1)において折畳用細長孔(67)を介して搬送することで前記梱包材料薄寸体(4)を前記連(2)の回りにU形状に折畳む工程とを備える梱包方法が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はシート(sheet)の連(ream)を梱包する梱包方法に関する。
より詳細には本発明は、純粋に例示的に以下の記述が関連する用紙(sheet of paper)の連の梱包方法に関する。
【背景技術】
【0002】
用紙の連は、積層されて矩形基本角柱を形成すべく整列された矩形用紙から成るが、この矩形基本角柱は、この連の2枚の端部シートにより夫々形成される2つの基礎面と、前記基礎面に直交する2つの対向側面すなわち前記基礎面の長辺の近傍の2つの面と、前記基礎面に直交する2つの対向端面すなわち前記基礎面の短辺の近傍の2つの面とを有する。
【0003】
用紙の連を梱包する公知の方法は通常、連の回りに梱包材料薄寸体を折畳み、前記連を囲繞する筒状パッケージであって前記各端面から夫々突出する2つの突出部分を有する筒状パッケージを形成し、且つ、夫々の端面上に前記突出部分を折畳むという原則に基づいている。
【0004】
より詳細には、用紙の連を梱包するひとつの公知方法は、基礎面に対して平行な第一の送給方向における所定経路に沿って連を送給する工程と、用紙の連を拘束して該連を前記基礎面に直角な第二の方向へ送る工程と、前記第二の方向に直交してすなわち前記基礎面に対して平行に梱包材料薄寸体を載置する工程と、前記連が前記第二の方向に送給されるときに折畳用細長孔(folding spindle)により前記連の回りに前記梱包材料薄寸体をU形状に折畳む工程とを備える。前記梱包材料薄寸体がU形状へと折畳まれたなら前記連は拘束され、可動折畳みデバイスにより筒状パッケージが形成される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記方法は、前記第一の方向から第二の方向へと方向変換するときに梱包材料薄寸体無しの前記連を過酷な加速に晒すという欠点が在る。異なる方向に急激に加速すると、部分的に折畳まれたときには当該連内の各用紙の整列に寄与するという梱包材料薄寸体無しで連が加速されてしまうという事実に鑑みた場合、連内における各用紙間の摩擦が減少して積層体が乱れる傾向となる。その結果、前記連の加速は可及的に低く抑えられねばならず、前記方法を実施する梱包装置の出力が相当に低下する。
【0006】
本発明の目的は、従来技術の欠点を排除すべく設計されると共に、特に各連におけるシートの乱れのリスク無しで高出力梱包装置を提供する、シートの連の梱包方法を提供するに在る。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に依れば、所定高さの矩形基本角柱を形成すべく積層されたシートにより形成された連であって、当該連における夫々の端部シートにより形成された2つの基礎面と、該基礎面と直交する2つの側面と、2つの端面とを備えたシートの連を梱包する梱包方法であって、送給ユニットにより前記連を所定経路に沿って送給する工程と、梱包材料薄寸体を供給する供給ユニットにより該梱包材料薄寸体を前記連の前記経路に沿って載置する工程と、折畳用細長孔を介して前記連および梱包材料薄寸体を搬送してU形状折畳み部を形成する工程と、を備えた方法において、前記基礎面に対して平行な送給方向に前記連を押し出す工程と、前記送給方向に交差して前記梱包材料薄寸体を載置する工程とにより特徴付けられる梱包方法が提供される。
【0008】
本発明はまた、シートの連を梱包する梱包装置にも関する。
本発明に依れば、所定高さの矩形基本角柱を形成すべく積層されたシートにより形成された連であって、当該連における夫々の端部シートにより形成された2つの基礎面と、該基礎面と直交する2つの側面と、2つの端面とを備えたシートの連を梱包する梱包装置であって、所定経路に沿って前記連を送給する送給ユニットと、前記梱包材料薄寸体を供給すると共に該梱包材料薄寸体を前記連の前記経路に沿って載置する供給ユニットと、前記経路に沿って配置されて前記梱包材料薄寸体を前記連の回りにU形状に折畳む折畳用細長孔とを備えた梱包装置において、前記送給ユニットは、前記折畳用細長孔にて前記連を前記基礎面に対して平行な送給方向に押し出す第一のコンベヤを備え、且つ、前記供給ユニットは、前記折畳用細長孔にて前記送給方向に交差して前記梱包材料薄寸体を保持する搬送デバイスを備えることを特徴とする梱包装置が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の非限定的実施例は、添付図面を参照して例示的に記述される。
図1における参照番号1は全体として、図13にひとつが示されたパック5を形成すべく夫々の梱包材料薄寸体4内にシート3の連2を梱包する梱包装置を表している。
【0010】
図6を参照すると連2は、高さHの矩形基本角柱の形態の連2を形成すべく積層かつ整列された所定数の用紙3を備える。連2は、各々が連2の端部シート3により形成された基礎面6であって図6には一方のみが示される平行な2つの対向基礎面6と、相互に対向すると共に基礎面6に対して直交する2つの平行な側面7と、相互に対向すると共に基礎面6に対して直交する2つの平行な端面8とを備える。図6には、各側面7の一方および各端面8の一方のみが示される。連2の矩形角柱形状は各シート3の整列に依存するが、各シート3は相互に接触すると共に、連2に作用する力が所定値内であるときには連2内で隣接する各シート3間の摩擦により整列が維持される。
【0011】
図1を参照すると梱包装置1は、経路Pに沿って連2およびパック5を送給する送給ユニット10を支持するフレーム9と、経路Pに沿って配置された梱包ステーションへと梱包材料薄寸体4を供給する供給ユニット11と、後に示されて記述される各折畳み用部材とを備える。
【0012】
送給ユニット10は一連のコンベヤ12、13、14、15、16を備えるが、コンベヤ12は連2を供給し、コンベヤ17はパック5を取出し、コンベヤ13、14、15および16は前記各折畳み用部材を通過すべく連2および夫々の梱包材料薄寸体4を送給するものである。コンベヤ12、13、14、15、16、17は相互に隣接されると共に、経路Pに対して平行な水平方向D1に整列される。
【0013】
供給ユニット11は、2つの細片19を夫々のリール20から巻出す巻出しデバイス18と、一方の細片19から薄寸体4を切り離す切断デバイス21と、薄寸体4を搬送して薄寸体4を送給ユニット10および夫々の連2に関して所定位置に載置する搬送デバイス22とを備える。
【0014】
図1および図2を参照するとコンベヤ12は、(図1および図2では一方のみが示された)プーリ24の回りに輪状巻回されたベルトを有するコンベヤ23を備えると共に、各連2の基礎面6が着座する作業分担部(wokr branch)25を有する。コンベヤ13は、プーリ24およびプーリ24の回りに輪状巻回されたベルトを有するコンベヤ26を備えることで、作業分担部25と共平面的な作業分担部28を形成する。コンベヤ13はまた、コンベヤ26の各側部に配置された2個のベルト・コンベヤ29も備えるが、該ベルト・コンベヤの各々は、垂直軸心の回りで回転する2個のプーリ31の回りに輪状巻回されたベルト30を備えると共に作業分担部28に直交する作業分担部32を有している。夫々のベルト・コンベヤ29の各ベルト30は、夫々の作業分担部32に沿って連2の各端面8に接触すべく相互に離間されると共に、使用に際して側面7および端面8により形成される縁部にて側面7に接触する突起33を備える。コンベヤ14は、コンベヤ13と、薄寸体4を搬送すると共にコンベヤ13および14の間に部分的に延在する搬送デバイス22との下流に配置されると共に、該コンベヤ14は、連2と、該連2の回りでU形状に折畳まれた梱包材料薄寸体4を搬送すべく相互に上下に重ねられた2個のベルト・コンベヤ34を備える。夫々のベルト・コンベヤ34は、各プーリ36の回りに輪状巻回されたベルト35と、実質的に連2の高さHに等しい距離だけ離間されて相互に対向する平行な夫々の作業分担部37とを有する。
【0015】
コンベヤ15は、方向D1に直交する水平軸心39の回りで回転するドラム38であって、各プーリ42の回りに輪状巻回されたベルト41を夫々備える2個のベルト・コンベヤ40を支持するドラム38を備える。
各ベルト41は、軸心39に対して平行な夫々の突起43を有すると共に、相互に対して適時に作動され、且つ、実質的に連2の高さHに等しい距離だけ離間されて対向する夫々の作業分担部44を形成する。
【0016】
コンベヤ16は2つのベルト・コンベヤ45を備えるが、これらのベルト・コンベヤ45は相互に上下に重ねられると共に、各プーリ47の回りに輪状巻回された夫々のベルト46と、実質的に連2の高さHに等しい距離だけ離間されて対向する平行な夫々の作業分担部48とを有する。底部側のベルト・コンベヤ45の出力にはドラム49が配置されるが、該ドラム49は、軸心39に対して平行な軸心50の回りで回転し、該ドラム49の外側面に沿う加熱体51を有し、且つ、ベルト・コンベヤ45とパック5を取出すコンベヤ17との間に配置される。
【0017】
図1を参照すると巻出しデバイス18は、細片19の夫々のリール20を支持する(図1では1個のみが示される)2本の垂直ピン52と、2個の駆動ローラ53と、各駆動ローラ53に向けて収束すべく夫々の巻出し経路に沿って夫々のリール20から巻出される各細片19を案内するローラ54とを備える。各細片19は夫々のリール20から交互に巻出され、一方のリール20から他方のリール20へと切換えられる。すなわち、一方の細片19が一方のリール20から巻出されるとき、他方のリール20はアイドル・ピン52から取り外されて新たなリール20と交換され得る。
【0018】
切断デバイス21はローラ53に隣接されると共に、該切断デバイス21は、細片19の経路に沿って配置された固定ブレード55と、当該垂直軸心ドラム56の周縁部に沿って配置されると共に細片19に対して適時に回転されることでブレード55と協働して細片19から梱包材料薄寸体4を切り離すブレード57を有する垂直軸心ドラム56とを備えている。
【0019】
梱包材料薄寸体4を搬送する搬送デバイス22は切断デバイス21に隣接すると共に、該搬送デバイス22は、一方が送給ユニット10およびコンベヤ13および14の上方に且つ他方がそれらの下方に配置されることで薄寸体4または細片19の各端部を把持する2対59のベルト・コンベヤ58に分けられた4本のベルト・コンベヤ58を備える。コンベヤ58の各対59は、梱包材料薄寸体4または細片19を把持して同時に前方送給すべく隣接する2個の作業分担部60を有する。すなわち各コンベヤ58は細片19を前方送給すると共に、細片19から薄寸体4が切り離されるまで細片19の自由端部を支持する。搬送デバイス22はまたガイド61を備えるが、該ガイド61は、細片19から梱包材料薄寸体4が切り離されるまで該薄寸体4または細片19が係合する間隙を形成すべく小距離だけ離間されて対向する平行な2枚のプレート62および63を備える。コンベヤ13および14にてプレート62および63には実質的に連2の高さHに等しい幅の開口64が形成され、プレート62は作業分担部28に対して平行な追加の2枚のプレート65および66に対して接続され、プレート65は櫛状(comb−shaped)とされると共にコンベヤ26の各ベルト間に挿入され、且つ、プレート66はプレート65の上方に配置されると共に実質的に連2の高さHに等しい距離だけプレート65から離間される。
【0020】
プレート63は、開口64の頂部および底部を形成する2個の自由縁部67と、実際に連2の回りに薄寸体4を折畳む折畳用細長孔とを有することから、梱包材料薄寸体4を搬送するデバイス22は前述の各折畳み用部材のひとつを形成する。前記の各折畳み用部材はまた、コンベヤ14の経路Pに沿って配置された2個の折畳み用固定デバイス68と、コンベヤ15および16の間のプレート69と、コンベヤ16において経路Pに沿って連続的に配置された3対の折畳み用固定デバイス70、71、72とを備える。連2およびパック5を送給する送給ユニット10は、コンベヤ12、14、16の夫々の作業分担部25、37、48に沿って延在して該作業分担部25、37、48の変形を防止する各補強プレート73と、コンベヤ14および15の間ならびにコンベヤ15および16の間の交錯箇所に配置された各バー74とを備える。各バー74はコンベヤ14、15、16間の交錯箇所にてプーリ36、42、47の曲線により形成される各間隙を占有すると共に、部分的に折畳み用部材として作用する。すなわち各間隙は、隣接する2つのコンベヤ14、15およびコンベヤ15、16の一方と各々が一体的な2本の隣接バー74により占有されることから、連2および梱包材料薄寸体4がコンベヤ15により裏返されるときに各バー74は梱包材料薄寸体4を折畳む。すなわち各バー74は、方向D1に交差する方向において隣接コンベヤ14、15、16が相対変位したときに、折畳み用部材として作用する。
【0021】
梱包装置1はまた、梱包材料薄寸体4に対して2つの接着剤帯状体Sを塗付すべくコンベヤ16に沿って配置された2つの糊付けデバイス75も備える。
図2を参照すると、実際の使用に際して連2は、コンベヤ12により経路Pに沿って送給され、以下においては支持基礎面6と称される基礎面6に沿ってコンベヤ12の作業分担部25上に着座し、且つ、各側面7を以て送給方向D1に直交して位置される。故に各面8は送給方向D1に対して平行に位置せしめられると共に、支持基礎面6に対向する基礎面6は以下において頂部基礎面6と称される。
【0022】
添付の各図面において連2は左から右に向けて送給されることから、添付図面中で送給方向D1の左右に配置された各連2の2個の側面7は夫々、以下においては上流側面7および下流側面7と称される。コンベヤ12は連2をコンベヤ13へと転送するが、該コンベヤ13は、各ベルト・コンベヤ29の作業分担部32により端面8に側方から係合すると同時に各側面7に接触する突起33を位置決めして方向D1における連2の一切の乱れを防止し乍ら、コンベヤ26の作業分担部28上に着座する連2を方向Pに送給する。デバイス22は、梱包材料薄寸体4をガイド61に沿わせ、連2に関して図6に示された位置へと送給する。梱包材料薄寸体4は接着剤帯状体Aを有するが、該接着剤帯状体Aは不活性であると共に前記パッケージが完成されたときに加熱により活性化される。
【0023】
次にコンベヤ13は、部分的にはコンベヤ26により且つ部分的にはベルト・コンベヤ29上の各突起33により連2を押し出すことで上流側面7を開口64を介して押し出して梱包材料薄寸体4と係合させ、該梱包材料薄寸体4はプレート63の各自由縁部67により、すなわち、プレート63の各縁部と同一の自由縁部67により表された折畳用細長孔によりU形状に折畳まれる。梱包材料薄寸体4により下流側面7に対して及ぼされる力が連2内の各シート3を乱し得るというこの局面にて、連2は各ベルト30および各突起33により保持される。図7を参照すると、U状に折畳まれた梱包材料薄寸体4は方向D1において下流側面7に密着すると共に、該梱包材料薄寸体4は、頂部基礎面6上の自由部分を有する部分76と、部分的には支持基礎面6に接触し且つ部分的には上流側面7に関して突出する部分77とを有する。梱包材料薄寸体4はまた、下流側面7に関して突出する2つのタブ78も有するが、これらのタブはコンベヤ14(図2および図3)に配置された各折畳み用固定デバイス68により端面8(図8)上に折畳まれる。コンベヤ14は、各ベルト・コンベヤ34の作業分担部37に沿ったベルト35により各基礎面6に対する部分76および77の接触を保持し、且つ、各コンベヤ32と整列された2つのコンベヤ40間のコンベヤ15へと連2および梱包材料薄寸体4を転送する。すなわち連2およびU状に折畳まれた梱包材料薄寸体4は2つのベルト・コンベヤ34間に把持され、梱包材料薄寸体4は所定位置に保持され且つ連2内の各シート3間の摩擦は増加される。
【0024】
コンベヤ15上にて、連2および梱包材料薄寸体4は、夫々の作業分担部44に沿って各ベルト41間に把持されると共に各突起43上に着座するが、各突起43は夫々のベルト41と一体的に前方送給されることで、上流側面7の各縁部を、コンベヤ15に関連するドラム38の外側面(図3)および各バー74と実質的に面一となるべく位置決めする。ドラム38は軸心39の回りで図3および図4において反時計方向に180°回転されて各コンベヤ40をコンベヤ34および45と整列することから、図9に示された如く各基礎面6および各側面7の位置を反転すると同時に梱包材料薄寸体4を折畳む。すなわち前記ドラムの回転に続き、コンベヤ12、13および14上に着座する基礎面6は頂部基礎面6となり且つコンベヤ12、13および14上の上流側面7は下流に位置され、逆も同様である。
【0025】
部分77は側面7上に折畳まれる(前記ドラムの回転の前は上流側面に対してであり且つ回転の後は下流側面に対してである)。図3を参照すると、前記ドラムが回転を開始するときにコンベヤ14に関連する底部バー74は支持基礎面6と上流側面7とにより形成された縁部にて折畳みを行い、且つ、図4を参照すると前記ドラムがその回転を完了するときに前記折畳部はコンベヤ16に関連する折畳みデバイス69および底部バー74により再び通過される。
【0026】
コンベヤ16に関連する底部バー74は部分77を扱(しご)き加工することから、(前記ドラムがその回転を完了するときに)部分77は下流側面7に対して部分的に密着する。図9を参照すると連2の回りに部分的に折畳まれた前記薄寸体は、下方に突出する部分79と、下流側面7にて各端面8に関して各側部上に突出する2つの側方タブ80と、夫々の基礎面6にて各端面8に関して突出する2対のタブ81とを有する。連2および梱包材料薄寸体4がコンベヤ15からコンベヤ16へと転送されるとき、コンベヤ16に関連する底部バー74は部分79を連2の支持基礎面6上に且つ部分76上に折畳み(図10)、一方、各折畳み用固定デバイス70はタブ80を端面8上に直角に折畳むと共に端面8上の各タブ78を再び通過する(図11)。連2および梱包材料薄寸体4は次に、2個の底部タブ81を各端面8上に直角に折畳むための螺旋状(helical)折畳みデバイスである折畳み用固定デバイス71を通過して送給される一方、各糊付けデバイス75は接着剤帯状体Sを2個の頂部タブ81に塗付し、各頂部タブ81は底部タブ81上に折畳まれて接着剤帯状体Sにより該底部タブ81にシールされることで図13のパック5を形成し、該パック5はコンベヤ17により取出される。パック5がコンベヤ16からコンベヤ17へと転送されるときに、ローラ49はパック5と接触せしめられると共に、接着剤帯状体Aを担持する梱包材料薄寸体4の部分にて加熱体51を部分79に接触させて該接着剤を活性化して部分79を部分76へとシールする。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】明瞭化のために所定部分が省略されると共に本発明に係る方法を実施すべくシートの連を梱包する梱包装置の平面図である。
【図2】明瞭化のために所定部分が省略されると共に本発明に係る前記方法における第一の工程の途中に在る図1の梱包装置の概略的側面図である。
【図3】明瞭化のために所定部分が省略されると共に本発明に係る前記方法における第二の工程の途中に在る図2の梱包装置の一部の拡大側面図である。
【図4】明瞭化のために所定部分が省略されると共に本発明に係る前記方法における追加の各工程の途中に在る図2の梱包装置の各部分の側面図である。
【図5】明瞭化のために所定部分が省略されると共に本発明に係る前記方法における追加の各工程の途中に在る図2の梱包装置の各部分の側面図である。
【図6】本発明に係る前記方法の異なる工程におけるシートの連および梱包材料薄寸体の斜視図である。
【図7】本発明に係る前記方法の異なる工程におけるシートの連および梱包材料薄寸体の斜視図である。
【図8】本発明に係る前記方法の異なる工程におけるシートの連および梱包材料薄寸体の斜視図である。
【図9】本発明に係る前記方法の異なる工程におけるシートの連および梱包材料薄寸体の斜視図である。
【図10】本発明に係る前記方法の異なる工程におけるシートの連および梱包材料薄寸体の斜視図である。
【図11】本発明に係る前記方法の異なる工程におけるシートの連および梱包材料薄寸体の斜視図である。
【図12】本発明に係る前記方法の異なる工程におけるシートの連および梱包材料薄寸体の斜視図である。
【図13】本発明に係る前記方法の異なる工程におけるシートの連および梱包材料薄寸体の斜視図である。
【符号の説明】
【0028】
1 梱包装置
2 連
3 シート
4 薄寸体
5 パック
6 基礎面
7 下流側面
8 端面
9 フレーム
10 送給ユニット
11 供給ユニット
12、13、14、15、16、17 コンベヤ
18 デバイス
19 細片
20 リール
21 切断デバイス
22 搬送デバイス
23 コンベヤ
24 プーリ
25 作業分担部
26 コンベヤ
28 作業分担部
29 ベルト・コンベヤ
30 ベルト
31 プーリ
32 作業分担部
33 突起
34 ベルト・コンベヤ
35 ベルト
36 プーリ
37 作業分担部
38 ドラム
39 軸心
40 ベルト・コンベヤ
41 ベルト
42 プーリ
43 突起
44 作業分担部
45 ベルト・コンベヤ
46 ベルト
47 プーリ
48 作業分担部
49 ローラ
49 ドラム
50 軸心
51 加熱体
52 垂直ピン
53 駆動ローラ
54 ローラ
55 ブレード
56 垂直軸心ドラム
57 ブレード
58 ベルト・コンベヤ
60 作業分担部
61 ガイド
62 プレート
63 プレート
64 開口
65 プレート
66 プレート
67 自由縁部
69 プレート
73 補強プレート
74 底部バー
75 デバイス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定高さ(H)の矩形基本角柱を形成すべく積層されたシート(3)により形成された連(2)であって、当該連(2)における夫々の端部シート(3)により形成された2つの基礎面(6)と、該基礎面(6)と直交する2つの側面(7)と、2つの端面(8)とを備えたシートの連を梱包する梱包方法であって、
送給ユニット(10)により前記連(2)を所定経路(P)に沿って送給する工程と、
梱包材料薄寸体(4)を供給する供給ユニットにより該梱包材料薄寸体(4)を前記連(2)の前記経路(P)に沿って載置する工程と、
折畳用細長孔(67)を介して前記連(2)および梱包材料薄寸体(4)を搬送してU形状折畳み部を形成する工程と、を備えた方法において、
前記基礎面(6)に平行な送給方向(D1)に前記連(2)を押し出す工程と、
前記送給方向(D1)に交差して前記梱包材料薄寸体(4)を載置する工程とにより特徴付けられる梱包方法。
【請求項2】
前記梱包材料薄寸体(4)を前記連(2)の前記側面(7)に対して平行に載置する工程により特徴付けられる、請求項1記載の梱包方法。
【請求項3】
前記送給方向(D1)に関して上流に配置された前記側面(7)に作用する前記送給ユニット(10)の第一の押出部材(33)により前記細長孔(67)を介して前記連(2)および前記梱包材料薄寸体(4)を送給する工程により特徴付けられる、請求項2記載の梱包方法。
【請求項4】
前記送給ユニット(10)の一部分を形成する第一のコンベヤ(13)であって夫々の作業分担部(32)に沿って各端面(8)に接触する夫々のベルト(30)を有する2つの第一のベルト・コンベヤ(29)を備えた第一のコンベヤ(13)により、前記連(2)および前記梱包材料薄寸体(4)を前記細長孔(67)を介して送給する工程により特徴付けられる、請求項3記載の梱包方法。
【請求項5】
前記連(2)および該連(2)の回りに部分的に折畳まれた前記梱包材料薄寸体(4)を、隣接する追加のコンベヤ(14、15、16)により搬送する工程により特徴付けられる、先行請求項のいずれかに記載の梱包方法。
【請求項6】
前記追加のコンベヤ(14、15、16)の各々の追加の対向平行ベルト(35、41、46)間に前記連(2)および部分的に折畳まれた前記梱包材料薄寸体(4)を把持する工程により特徴付けられる、請求項5記載の梱包方法。
【請求項7】
前記梱包材料薄寸体(4)および前記連(2)が前記追加のコンベヤ(14、15、16)間を送給されるときに該梱包材料薄寸体(4)を前記連(2)の回りに折畳む工程により特徴付けられる、請求項5または6に記載の梱包方法。
【請求項8】
前記送給方向(D1)に交差する如く前記追加のコンベヤ(14、15、16)を相対変位させて前記梱包材料薄寸体(4)の一部分(77)をL形状に折畳む工程により特徴付けられる、請求項7記載の梱包方法。
【請求項9】
前記送給方向(D1)に直交する軸心(39)の回りにて前記連(2)および前記梱包材料薄寸体(4)と共に前記追加のコンベヤ(14、15、16)のひとつを裏返すことで前記梱包材料薄寸体(4)の前記一部分(77)をL形状に折畳む工程によより特徴付けられる、請求項8記載の梱包方法。
【請求項10】
前記軸心(39)は前記端面(8)に対して直交することを特徴とする、請求項9記載の梱包方法。
【請求項11】
前記連(2)および前記梱包材料薄寸体(4)を前記軸心(39)の回りで180°裏返して、前記送給方向(D1)に関して前記各基礎面(6)および前記各側面(7)の位置を反転する工程により特徴付けられる、請求項10記載の梱包方法。
【請求項12】
前記追加のコンベヤ(14、15、16)は、該追加のコンベヤの内の2個(14、16)の間に配置された第二のコンベヤ(15)であって当該2個の第二のベルト・コンベヤ(40)間に前記連(2)および前記梱包材料薄寸体(4)を把持する2個の第二のベルト・コンベヤ(40)を備えた第二のコンベヤ(15)を備え、
当該方法は、前記軸心(39)の回りで前記2個の第二のベルト・コンベヤ(40)を回転することで前記連(2)および前記梱包材料薄寸体(4)を裏返すことを特徴とする、請求項8乃至11のいずれかに記載の梱包方法。
【請求項13】
前記追加のコンベヤ(14、15、16)は、該追加のコンベヤ(14、15、16)の間の交錯箇所に配置された各バー(74)を備え、
当該方法は、前記裏返し用コンベヤ(15)に関連する前記各バー(74)に対して前記上流側面(7)を面一に位置せしめることを特徴とする、請求項8乃至11のいずれかに記載の梱包方法。
【請求項14】
前記連(2)の回りにて前記梱包材料薄寸体(4)を折畳み、前記各基礎面(6)および前記各側面(7)の回りに筒状パッケージを形成する工程と、
前記各端面(8)に関して突出するタブ(78、80、81)を、前記連(2)の前記経路(P)に沿って配置された折畳み用固定デバイス(67、68、69、70、71、72、74)のみにより、前記各端面(8)上に直角に折畳む工程と、
により特徴付けられる先行請求項のいずれかに記載の梱包方法。
【請求項15】
所定高さ(H)の矩形基本角柱を形成すべく積層されたシート(3)により形成された連(2)であって、当該連(2)における夫々の端部シート(3)により形成された2つの基礎面(6)と、該基礎面(6)と直交する2つの側面(7)と、2つの端面(8)とを備えたシートの連を梱包する梱包装置であって、
所定経路(P)に沿って前記連(2)を送給する送給ユニット(10)と、
前記梱包材料薄寸体(4)を供給すると共に該梱包材料薄寸体(4)を前記連(2)の前記経路(P)に沿って載置する供給ユニット(11)と、
前記経路(P)に沿って配置されて前記梱包材料薄寸体(4)を前記連(2)の回りにU形状に折畳む折畳用細長孔(67)とを備えた装置において、
前記送給ユニット(10)は、前記折畳用細長孔(67)にて前記連(2)を前記基礎面(6)に対して平行な送給方向(D1)に押し出す第一のコンベヤ(13)を備え、且つ、
前記供給ユニット(11)は、前記折畳用細長孔(67)にて前記送給方向(D1)に交差して前記梱包材料薄寸体(4)を保持する搬送デバイス(22)を備えることを特徴とする梱包装置。
【請求項16】
前記第一のコンベヤ(13)は、前記連(2)の前記送給方向(D1)に関して上流の前記側面(7)に作用する押出部材(33)を備え、
前記搬送デバイス(22)は前記梱包材料薄寸体(4)を前記下流側面(7)に対して平行に且つ該下流側面(7)に面すべく保持することを特徴とする、請求項15記載の梱包装置。
【請求項17】
前記搬送デバイスは、前記連(2)の通過を許容する開口(64)を有する第一のおよび第二のプレート(62、63)を備えたガイド(61)を備え、
前記折畳用細長孔(67)は前記開口(64)にて前記第二のプレート(63)の自由縁部(67)により形成されることを特徴とする、請求項16記載の梱包装置。
【請求項18】
前記第一のコンベヤ(13)は、夫々の作業分担部(32)に沿って延在する夫々のベルト(30)であって前記連(2)の前記各端面(8)に接触する夫々のベルト(30)を備えた2つの第一のベルト・コンベヤ(29)を備えることを特徴とする、請求項16または17に記載の梱包装置。
【請求項19】
前記押出部材(33)は前記各ベルト(30)に沿って配置された突起(33)であることを特徴とする、請求項18記載の梱包装置。
【請求項20】
当該装置は、前記連(2)と、該連(2)の回りに部分的に折畳まれた前記梱包材料薄寸体(4)を前記経路(P)に沿って前記送給方向(D1)に送給すべく隣接する追加のコンベヤ(14、15、16)を備え、
前記追加のコンベヤ(14、15、16)の各々は、相互に対して平行であり且つ相互に対向する2つの追加の搬送デバイス(34、40、45)であって前記連(2)および該連(2)の回りに部分的に折畳まれた前記梱包材料薄寸体(4)を把持する追加の搬送デバイス(34、40、45)を備えることを特徴とする、請求項15乃至19のいずれかに記載の梱包装置。
【請求項21】
前記追加の搬送デバイス(34、40、45)はベルト・コンベヤであることを特徴とする、請求項20記載の梱包装置。
【請求項22】
前記追加のコンベヤ(14、15、16)において前記経路(P)に沿って配置され、前記連(2)の回りに前記梱包材料薄寸体(4)を折畳む折畳み用部材(68、69、70、71、72、74)を備えることを特徴とする、請求項20または21に記載の梱包装置。
【請求項23】
前記追加のコンベヤ(14、15、16)は、折畳み用固定部材(60、74)により前記連(2)の回りに前記梱包材料薄寸体(4)をL形状に折畳むべく前記送給方向(D1)に直交する軸心(39)の回りで回転するドラム(38)を備えた第二のコンベヤ(15)を備えることを特徴とする、請求項22記載の梱包装置。
【請求項24】
前記ドラム(38)は相互に対して平行であり且つ相互に対向する2つの第二のベルト・コンベヤ(40)を支持することで、前記連(2)および前記梱包材料薄寸体(4)を把持し、且つ、前記軸心(39)の回りで前記連(2)および夫々の前記梱包材料薄寸体(4)を180°に亙り裏返すことで前記送給方向(D1)に関する前記各基礎面(6)および前記各側面(7)の位置を反転することを特徴とする、請求項23記載の梱包装置。
【請求項25】
前記追加のコンベヤ(14、15、16)は前記第二のコンベヤ(15)から直接的に上流に配置された第三のコンベヤ(14)と、前記第二のコンベヤ(15)から直接的に下流に配置された第四のコンベヤ(16)とを備え、
前記送給ユニット(10)は、
前記送給方向(D1)に関して横断方向に延在する各バー(74)であって、前記追加のコンベヤ(14、15、16)の各々と関連し、且つ、前記追加のコンベヤ(14、15、16)の間の交錯箇所に配置されることで前記梱包材料薄寸体(4)の一部分(77)をL形状に折畳む各バー(74)
を備えることを特徴とする、請求項24記載の梱包装置。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品(2)を梱包材料薄寸体(4)内に梱包する製品用梱包装置であって、所定の送給方向(D1)において上記製品(2)から上流へと突出する部分(77)を有すべく上記薄寸体(4)は上記製品(2)の回りに折畳まれて、該製品(2)および該薄寸体(4)は上記送給方向(D1)において当該製品用梱包装置内へと送給されるという製品用梱包装置において、
該製品用梱包装置は、
上記送給方向(D1)に対して直交する軸心(39)の回りで回転するドラム(38)と、
上記製品(2)および上記梱包材料薄寸体(4)を把持すべく相互に対して平行であり且つ相互に対向する2個のベルト・コンベヤ(40)であって上記軸心(39)の回りで回転するために上記ドラム(38)により支持された2個のベルト・コンベヤ(40)と、
上記軸心(39)の回りで上記ドラム(38)が回転する間に上記部分(77)を折畳むことで該部分を上記製品(2)に接触させる折畳み用固定部材(74)とを備えることを特徴とする、製品用梱包装置。
【請求項2】
前記製品(2)は、前記各ベルト・コンベヤ(40)に接触する2つの基礎面(6)と、該基礎面(6)と直交する2つの側面(7)と、2つの端面(8)とを備え、
前記ドラム(38)は、上記製品(2)および前記薄寸体(4)を前記軸心(39)の回りで180°裏返して、前記送給方向(D1)に関して上記各基礎面(6)および上記各側面(7)の位置を反転させ得る、請求項1記載の製品用梱包装置。
【請求項3】
前記軸心(39)は前記端面(8)に対して直交する、請求項2記載の製品用梱包装置。
【請求項4】
前記折畳み用固定部材(74)は当該製品用梱包装置の入力箇所に配置された第一の折畳み用固定部材(74)を備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の製品用梱包装置。
【請求項5】
前記第一の折畳み用固定部材(74)は前記軸心(39)に平行に延在する第一のバー(74)から成る、請求項4記載の製品用梱包装置。
【請求項6】
前記軸心(39)の回りにおける前記ドラム(38)の回転の後で、前記部分(77)は前記製品(2)から下方に突出する更なる部分(79)を備え、
当該製品用梱包装置は、上記製品(2)が当該製品用梱包装置を退出する際に上記更なる部分(79)を折畳むことで該部分を上記製品(2)に接触させるために当該製品用梱包装置の出力箇所に配置された第二の折畳み用固定部材(74)を備える、請求項1から5のいずれか一項に記載の製品用梱包装置。
【請求項7】
前記第二の折畳み用固定部材(74)は前記軸心(39)に平行に延在する第二のバー(74)から成る、請求項6記載の製品用梱包装置。
【請求項8】
前記第一および第二の折畳み用固定部材(74)の間に配置された第三の折畳み用固定部材(69)を更に備える、請求項6または7に記載の製品用梱包装置。
【請求項9】
前記第三の折畳み用固定部材(69)はプレート(69)から成る、請求項8記載の製品用梱包装置。
【請求項10】
前記各ベルト・コンベヤ(40)は、前記軸心(39)に平行とされた夫々の突起(43)であって、上記軸心(39)の回りで上記ドラム(38)が回転する前は前記送給方向(D1)において下流にて且つ上記軸心(39)の回りで上記ドラム(38)が回転した後では上流にて、前記製品(2)に係合する夫々の突起(43)を有する、請求項1から9のいずれか一項に記載の製品用梱包装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2006−117326(P2006−117326A)
【公開日】平成18年5月11日(2006.5.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−362055(P2005−362055)
【出願日】平成17年12月15日(2005.12.15)
【分割の表示】特願2002−17091(P2002−17091)の分割
【原出願日】平成14年1月25日(2002.1.25)
【出願人】(502030215)イノパック ソチエタ レスポンサビリタ リミテ (1)
【Fターム(参考)】