説明

製袋包装システム

【課題】製袋包装機の下流側に配置された搬送部における袋の落下位置を安定化させて、搬送部においてスムーズに袋を搬送することが可能な製袋包装システムを提供する。
【解決手段】製袋包装システム1では、製袋包装部5の横シール機構17から搬送されてきた袋Bを受け取って、下流側に配置されたシュートコンベア21上へと搬送する回転ブラシ機構20を備えている。回転ブラシ機構20は、一対の回転ブラシ201a,201bと、その間に配置されたガイド部25,25と、を有している。ガイド部25,25は、その間に搬送されてきた袋Bを、回転軸方向における回転ブラシ201a,201bの中央部付近へとセンタリングするように誘導する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被包装物を充填した筒状の連続した包材をシールして製袋を行い、その袋を切り離して排出する縦型製袋包装機を備えた製袋包装システムに関する。
【背景技術】
【0002】
袋を製造しながら袋の内部にスナック菓子などの被包装物を充填して製袋包装する縦型製袋包装システムとして、製袋包装機が存在している。
【0003】
例えば、縦ピロー包装機と呼ばれる製袋包装機では、シート状のフィルムである包材をフォーマーおよびチューブによって筒状に成形し、縦シール機構により筒状包材の重ねられた縦の縁を熱シール(熱溶着)して筒状包材とする。そして、最終的に袋となる筒状包材の内部にチューブから被包装物を充填して、チューブ下方の横シール機構のシールジョーによって袋の上端部と後続の袋の下端部とにまたがって熱シールした後、その熱シール部分(横シール部分)の中央をカッターで切断する。
【0004】
そして、切断された袋は、横シール機構の直下に配置されたシュートコンベアで受け止められた後、下流側に配置されたシールチェッカ等の後処理装置へ搬送される。
【特許文献1】特開2002−037206号公報(平成14年2月6日公開)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の縦ピロー包装機では、以下に示すような問題点を有している。
【0006】
すなわち、横シール機構でシールされた袋はカッターによって個々に切断されるが、切断された袋が、横シール機構が有している一対のシールジョーの片方にくっついてしまうことがある。この場合には、切断されてすぐに搬送部へ落下するはずの袋がシールジョーとともに移動して排出位置がばらつくおそれがある。シールジョーが袋をシールした後でシュートコンベアの搬送方向に移動するような構成では、シールジョーにくっついた袋のシュートコンベアへの落下位置が搬送方向にずれてしまうことになり、シュートコンベアにおける袋の間隔(ピッチ)を一定に保つことができない。特に、縦型製袋包装機の運転が高速化した場合には、このような袋のピッチずれの発生が顕著になる。この結果、後処理製袋包装システムにおける袋の滞留や、後処理装置において処理しきれない袋が発生してしまう等の問題が生じる。
【0007】
本発明の課題は、製袋包装機の下流側に配置された搬送部における袋の落下位置を安定化させて、搬送部においてスムーズに袋を搬送することが可能な製袋包装システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の発明に係る製袋包装システムは、被包装物を充填した筒状の連続した包材をシールして製袋を行い、その袋を切り離して排出する縦型製袋包装機と、搬送部と、一対の回転ブラシと、ガイド部材と、を備えている。搬送部は、縦型製袋包装機から排出される袋を受け止めて下流側へ搬送する。一対の回転ブラシは、縦型製袋包装機と搬送部との間に配置されており、縦型製袋包装機から排出される袋を挟み込んで搬送部上の所定に位置へ送る。ガイド部材は、一対の回転ブラシの間に配置されており、一対の回転ブラシ間に搬送されてきた袋を、回転ブラシの回転軸方向における中央部付近へ誘導する。
【0009】
ここでは、上流側から製袋された状態で搬送されてくる袋を受け取って下流側に配置された搬送部へと引き渡す一対の回転ブラシの間に、回転ブラシの回転軸方向における中央部付近へ袋を誘導するガイド部材を設けている。
【0010】
これにより、ガイド部材によってこれを中央部付近へと誘導することで、一対の回転ブラシの直下流側に配置された搬送部における袋の落下位置を安定化させることができる。この結果、上流側から一対の回転ブラシの間に搬送されてきた袋の位置がばらついたり、袋が斜めに搬送されてきたりした場合でも、回転ブラシにおいて袋をセンタリングすることで、下流側に配置された搬送部における所定の位置に安定して袋を落下させることができる。
【0011】
第2の発明に係る製袋包装システムは、第1の発明に係る製袋包装システムであって、ガイド部材は、回転ブラシの回転軸方向に配置された複数のガイドを有している。
【0012】
ここでは、一対の回転ブラシの間であって、その回転軸方向に並べられた複数のガイドによってガイド部材を構成する。
【0013】
これにより、例えば、一対の回転ブラシの回転軸方向における両端部付近にそれぞれガイドを配置することで、回転ブラシの回転軸方向においてばらついた状態で袋が上流側から搬送されてきた場合でも、これらの袋を回転ブラシの回転軸方向における中央部付近へと誘導することができる。
【0014】
第3の発明に係る製袋包装システムは、第2の発明に係る製袋包装システムであって、ガイド部材に含まれる複数のガイドは、互いのガイド間に形成される開口幅が上流側に向かってが大きくなる案内部を含んでいる。
【0015】
ここでは、ガイド部材の各ガイドが、上流側に向かって互いの間隔が大きくなる案内部を含んでいる。
【0016】
これにより、一対の回転ブラシにおいて回転軸方向におけるどの位置に袋が上流側から搬送されてきた場合でも、ガイドの間の隙間に落下することで、これらの袋を速やかに回転ブラシの中央部付近へと誘導することができる。
【0017】
第4の発明に係る製袋包装システムは、第2または第3の発明に係る製袋包装システムであって、ガイド部材に含まれる複数のガイドは、回転ブラシ間を搬送される袋の搬送方向における袋の幅よりも大きい間隔で配置されている。
【0018】
ここでは、ガイド部材に含まれる複数のガイドの配置間隔が、回転ブラシ間を搬送される袋の幅を基準に設定されている。
【0019】
これにより、回転ブラシ間を搬送される袋がガイド部材間に引っ掛かることなく、ガイド部材によってセンタリングしながら、スムーズに下流側へと搬送することができる。
【0020】
第5の発明に係る製袋包装システムは、第2から第4の発明のいずれか1つに係る製袋包装システムであって、ガイド部材に含まれる複数のガイドは、回転ブラシの回転軸方向における両端部よりも内側にそれぞれ配置されている。
【0021】
ここでは、ガイド部材を構成する複数のガイドを、回転ブラシの回転軸方向における両端よりも内側に配置している。
【0022】
これにより、回転ブラシ上に搬送されてきた袋を、ガイドによってセンタリングしつつ、下流側の搬送部へとスムーズに搬送することができる。
【0023】
第6の発明に係る製袋包装システムは、第2から第5の発明のいずれか1つに係る製袋包装システムであって、ガイド部材に含まれるガイドは、回転ブラシと近接する部分に、円弧部を有している。
【0024】
ここでは、ガイド部材に含まれる各ガイドに、円弧部を設けている。
【0025】
これにより、回転ブラシの付近に配置させる際には、この円弧部分が回転ブラシ側にくるように配置することで、回転ブラシとガイドとを近接配置させることができる。この結果、回転ブラシの回転軸方向における回転ブラシとガイドと間の隙間から袋が飛び出すことを防止しつつ、袋を安定して下流側の搬送部へと搬送することができる。
【0026】
第7の発明に係る製袋包装システムは、第1から第6の発明のいずれか1つに係る製袋包装システムであって、回転ブラシは、ブラシ部分に柔軟性を有している。
【0027】
ここでは、回転ブラシのブラシ部分の素材として、柔軟性のあるものを用いている。
【0028】
これにより、ガイド部材によって袋の搬送方向が切り換えられる場合でも、ブラシ部分が柔軟性を有するために、袋の搬送方向の切り換えを妨げることはない。この結果、回転ブラシ間において搬送される袋をスムーズにセンタリングしながら下流側へと搬送することができる。
【発明の効果】
【0029】
本発明の製袋包装システムによれば、上流側から一対の回転ブラシの間に搬送されてきた袋の位置がばらついたり、袋が斜めに搬送されてきたりした場合でも、回転ブラシにおいて袋をセンタリングすることで、下流側に配置された搬送部における所定の位置に安定して袋を落下させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
本発明の一実施形態に係る製袋包装システムについて、図1〜図13を用いて説明すれば以下の通りである。
【0031】
[製袋包装システム1全体の構成]
本実施形態の製袋包装システム1は、図1に示すポテトチップス等の内容物を袋詰めする縦型の製袋包装部5と、図2に示すその下流側に配置された各部とを含むシステムであって、主として、内容物の袋詰めを行う本体部分である製袋包装部5と、この製袋包装部5に対して袋となるフィルムを供給するフィルム供給部6と、回転ブラシ機構20と、シュートコンベア(搬送部)21と、搬送コンベア23と、製袋包装部5において作製された袋Bの検査を行うシールチェッカ30と、を含むように構成されている。また、製袋包装部5の前面には操作スイッチ類7が配置されており、この操作スイッチ類7を操作する操作者が視認できる位置に操作状態を示す液晶ディスプレイ8が配置されている。
【0032】
<フィルム供給部および製袋包装部5の構成>
フィルム供給部6は、後述する製袋包装部5の成形機構13にシート状のフィルムを供給する役割を果たし、ここでは製袋包装部5に隣接して設けられている。このフィルム供給部6にはフィルムが巻かれたロールがセットされ、このロールからフィルムが繰り出される。
【0033】
製袋包装部5は、図1および図2に示すように、シート状で送られてくるフィルムを筒状に成形する成形機構13と、筒状となったフィルム(以下、筒状フィルムという。)を下方に搬送するプルダウンベルト機構14と、筒状フィルムの重ね合わせ部分を縦に熱シールする縦シール機構15と、筒状フィルムを横にシールすることで袋Bの上下端を閉止する横シール機構17と、これらの各機構を支える支持フレーム12とから構成されている。また、支持フレーム12の周囲にはケーシング9が取り付けられている。
【0034】
成形機構13は、図2に示すように、チューブ31と、フォーマー32とを有している。チューブ31は、円筒形状の部材であり、上下端が開口している。チューブ31は、平面的に天板29の中央近傍の開口部分に配置され、図示しないブラケットを介してフォーマー32と一体にされている。このチューブ31の上端の開口部には、組合せ計量機2から計量された内容物が投入される。フォーマー32は、チューブ31を取り囲むように配置されている。このフォーマー32の形状は、フィルム供給部6から送られてきたシート状のフィルムFがフォーマー32とチューブ31との間を通るときに筒状に成形されるような形状とされている。このフォーマー32も、図示しない支持部材を介して支持フレーム12に固定されている。また、成形機構13のチューブ31やフォーマー32は、製造する袋Bの幅寸法に応じて取り替えることができるようにされている。そのために成形機構13は、支持フレーム12に対し着脱自在にされている。
【0035】
プルダウンベルト機構14と縦シール機構15とは、天板29から吊り下げられているレール40に支持されており、チューブ31を両側から挟むように配置されている。これらの機構14,15は、チューブ31が取り付けられるときに、レール40に沿って移動して位置合わせがされる。プルダウンベルト機構14は、チューブ31に巻き付いた筒状フィルムFを吸着して下方に搬送する機構であり、主として、駆動ローラ41および従動ローラ42と、吸着機能を有するベルト43とから構成されている。縦シール機構15は、チューブ31に巻き付いている筒状フィルムの重なり部分を、一定の加圧力でチューブ31に押しつけながら加熱して、縦にシールする機構である。この縦シール機構15は、ヒータや、ヒータにより加熱され筒状フィルムの重なり部分に接触するヒータベルト等を有している。
【0036】
<横シール機構17の構成>
次に、横シール機構17について説明する。
【0037】
横シール機構17は、成形機構13、プルダウンベルト機構14、および縦シール機構15の下方に配置され、支持フレーム12に支持されている。この横シール機構17は、図3および図4に示すように、左右のシールジョー移動ユニット50a,50bから構成される。これらのシールジョー移動ユニット50a,50bは、それぞれ、2つのシールジョー51,52をD字状に旋回させながら、筒状フィルムを横シールするときに両ユニット50a,50bの一対のシールジョー51又はシールジョー52押しつけ合わせるためのユニットである。以下、図3および図4において、筒状フィルムFの左側に位置する方を第1シールジョー移動ユニット50a、右側に位置する方を第2シールジョー移動ユニット50bと呼ぶこととする。なお、筒状フィルムFは、両シールジョー移動ユニット50a,50bを区切る面C0に沿って、面C0が筒状フィルムFの幅方向中心となるような状態で下方に搬送される。
【0038】
シールジョー移動ユニット50a,50bは、ともにシールジョー51,52を有しているが、シールジョー51の駆動モータとシールジョー52の駆動モータとは異なっている。シールジョー51は、駆動モータ91によって軸C1,C2を中心に回転する。すなわち、第1シールジョー移動ユニット50aのシールジョー51は軸C1を中心として、第2シールジョー移動ユニット50bのシールジョー51は軸C2を中心として回転する。一方、シールジョー52は、駆動モータ92によって軸C1,C2を中心に回転する。すなわち、第1シールジョー移動ユニット50aのシールジョー52は軸C1を中心として、第2シールジョー移動ユニット50bのシールジョー52は軸C2を中心として回転する。
【0039】
駆動モータ91の回転により、ギア91b,91cが回転し、シュミットカップリング98を介してシールジョー移動ユニット50a,50bの旋回中心C1,C2と同軸の旋回軸94,96に回転が伝わる。そして、旋回軸94にはレバー91dの一端が、旋回軸96にはレバー91fの一端が固定されているため、各レバー91d,91fが旋回中心C1,C2の周りを回転することになる。
【0040】
一方、駆動モータ92の回転により、ギア92b,92cが回転し、シュミットカップリング99を介してシールジョー移動ユニット50a,50bの旋回中心C1,C2と同軸の旋回軸95,97に回転が伝わる。そして、旋回軸95にはレバー92dの一端が、旋回軸97にはレバー92fの一端が固定されているため、各レバー92d,92fが旋回中心C1,C2の周りを回転することになる。
【0041】
第1シールジョー移動ユニット50aのシールジョー51は、一端がレバー91dの先端に、他端がレバー91eの先端によって支持されている。レバー91eは、旋回中心C1を中心として回転する部材であり、旋回軸95に相対回転可能に支持されている。
【0042】
第2シールジョー移動ユニット50bのシールジョー51は、一端がレバー91fの先端に、他端がレバー91gの先端によって支持されている。レバー91gは、旋回中心C2を中心として回転する部材であり、旋回軸97に相対回転可能に支持されている。
【0043】
第1シールジョー移動ユニット50aのシールジョー52は、一端がレバー92dの先端に、他端がレバー92eの先端によって支持されている。レバー92eは、旋回中心C1を中心として回転する部材であり、旋回軸94に相対回転可能に支持されている。
【0044】
第2シールジョー移動ユニット50bのシールジョー52は、一端がレバー92fの先端に、他端がレバー92gの先端によって支持されている。レバー92gは、旋回中心C2を中心として回転する部材であり、旋回軸96に相対回転可能に支持されている。
【0045】
各シールジョー51,52は、図4の垂直方向に筒状フィルムFの寸法より長く延びて形成された部材であり、内部にヒータを有している。このヒータによってシールジョー51,52のシール面が加熱され、左右のシールジョー51,52によって挟み込まれた筒状フィルムFの一部が熱シールされるようになっている。
【0046】
なお、シュミットカップリング98,99は、リンクにより結合されている3枚の円板から構成されており、入力軸の回転を出力軸に伝達する軸継手である。これらのシュミットカップリング98,99は、平面的に固定されている入力軸に対して出力軸が平面的に移動して両者の軸芯距離が変わった場合にも、入力軸の回転を出力軸に伝えることができるものである。
【0047】
また、旋回軸94,95,96,97は、それぞれ、水平移動板62a,61a,62b,61bに軸支されている。これらの水平移動板62a,61a,62b,61bは、図5等に示す横方向駆動機構55によって水平移動する。水平移動板61a,62aが互いに同じ動きをして、水平移動板61b,62bが互いに同じ動きをする。ここでは、水平移動板61a,61bを例にとって横方向駆動機構55の説明を行う。図5に示すように、横方向駆動機構55は、水平移動板61a,61bを互いに近接又は離反させるための駆動機構75を有するとともに、水平移動板61a,61bを水平方向にスライド自在に支持するガイド部やガイドレールを有している。
【0048】
駆動機構75は、サーボモータ80(図3参照)によって回転するボールねじ80aと、ボールねじ80aに螺合する第1および第2ナット部材81,82と、ボールねじ80aと水平方向で直交するように設けられた第1および第2連結ロッド83,84と、移動方向に沿って設けられた1対の第3連結ロッド85と、第3連結ロッド85と平行に設けられた第4連結ロッド86とを有している。
【0049】
第1連結ロッド83は継手87を介して1対の第3連結ロッド85に連結されており、1対の第3連結ロッド85の先端は水平移動板61bの側端面に固定されている。なお、1対の第3連結ロッド85は、水平移動板61aをスライド自在に貫通している。また、第2連結ロッド84は継手88を介して第4連結ロッド86に連結されており、第4連結ロッド86の先端は水平移動板61aの側端面に固定されている。
【0050】
そして、ボールねじ80aにおいて、第1ナット部材81が螺合する部分と、第2ナット部材82が螺合する部分とは、互いに逆ねじになっている。
【0051】
このような駆動機構75により、ボールねじ80aが回転することにより、水平移動板61a,61bを互いに近接させたり、離反させたりすることが可能となる。
【0052】
<製袋包装部5の横シール処理までの動作>
次に、製袋包装システム1の動作について説明する。
【0053】
まず、製袋包装システム1において横シール処理が行われるまでの動作について、図2に基づいて説明する。
【0054】
フィルム供給部6から成形機構13に送られたシート状のフィルムFは、フォーマー32からチューブ31に巻き付けられて筒状に成形され、そのままプルダウンベルト機構14によって下方に搬送される。そして、フィルムFはチューブ31に巻き付けられた状態において両端部が周面上で重ね合わせられた状態となり、その重ね合わせ部分が縦シール機構15によって縦にシールされる。
【0055】
縦にシールされて円筒形状となった筒状フィルムFは、チューブ31を抜けて横シール機構17へと降りていく。また、このときには筒状フィルムFの移動と同時に、内容物の固まりが組合せ計量機2からチューブ31を通って落下してくる。そして、横シール機構17においては、筒状フィルムF内に内容物が存在する状態で、その袋Bの上端および内容物が存在する袋Bの上部の袋Bの下端の部分が横に熱シールされる。
【0056】
<製袋包装システム1の横シール処理後の動作>
以上のようにして連続的に製造される袋Bは、図2および図6に示すように、横シール機構17から回転ブラシ機構20を介してシュートコンベア21に落下し(図7に示す落下地点参照)、シュートコンベア21によって搬送方向における下流側へ搬送され、搬送コンベア23を経てシールチェッカ30等の後工程の装置(後処理装置)に送られる。
【0057】
<回転ブラシ機構20の構成>
本実施形態の製袋包装システム1は、図7に示すように、製袋包装部5の横シール機構17とシュートコンベア21との間に、回転ブラシ機構20を備えている。
【0058】
回転ブラシ機構20は、図7に示すように、ぞれぞれの回転軸を中心として図8に示す矢印方向に回転する一対の回転ブラシ201a,201bと、回転ブラシ201a,201bを回転駆動させる駆動モータ202と、ガイド部(ガイド部材、ガイド)25,25と、を備えており、シュートコンベア21に対して取付板203によって固定されている。
【0059】
取付板203は、溝203a部分にねじ込まれる固定ねじ203bによって固定されており、固定ねじ203bを緩めて溝203aに沿って移動させることで回転ブラシ機構20とシュートコンベア21の搬送面との距離を調整することができる。
【0060】
また、回転ブラシ機構20は、搬送方向における袋の長さXとすると、横シール機構17から距離Xだけ下方であって、かつシュートコンベア21における落下位置から距離Xだけ上方に配置されている。つまり、回転ブラシ機構20は、横シール機構17とシュートコンベア21との中間位置に配置されている。このため、袋Bが横シール機構17から排出される際には、袋Bが横シール機構17を離れるのとほぼ同時に回転ブラシ機構20に接触する。同様に、袋Bが回転ブラシ機構20から排出されるのとほぼ同時にシュートコンベア21に接触する。このため、袋Bの受け渡しを袋Bに衝撃を与えることなくスムーズに行うことができる。
【0061】
一対の回転ブラシ201a,201bは、図7に示すように、各回転軸が水平になるように配置されている。そして、一対の回転ブラシ201a,201bは、横シール機構17において上端のシール部分から吊り下げられた状態で送られてくる袋Bを両側から挟みこむように、図中矢印方向に回転する両回転ブラシ201a,201b間へ誘導し、シュートコンベア21の所定の位置へ落下させる(図7に示す落下位置×参照)。また、回転ブラシ201a,201bは、同じ大きさであって、全体としてほぼ均等な長さを有するブラシの毛の先端部分が回転軸を中心として円軌道を描くように回転する。このため、袋Bが、図13に示すように、横シール機構17のシールジョー51,52のいずれか一方にくっついて回転ブラシ201a,201bの間の中心部分に落下しない場合でも、回転ブラシ201a,201bの頭頂部近傍から内側の範囲内であればその間に巻き込むようにして袋Bを回転ブラシ201a,201bの間に誘導することができる。なお、上記回転ブラシ201a,201bの間の中心部分に落下しない場合とは、回転ブラシ201a側、回転ブラシ201b側、あるいは回転ブラシ201a,201bの回転軸方向にずれて落下してくることをいう。さらに、一対の回転ブラシ201a,201bは、袋Bが回転ブラシ機構20において滞留することのないように、製袋包装部5における袋Bの製造速度と同等の速度、あるいはそれよりも若干速い速度で回転する。さらに、一対の回転ブラシ201a,201bは、その間の隙間が袋Bの厚みよりもやや狭くなるように配置されており、袋Bの厚みに応じて回転ブラシ201a,201b間の距離を調整するための調整機構204を有している。
【0062】
なお、回転ブラシ201a,201bは、実際には回転軸を中心とする半径方向に向かって毛が伸びるブラシ部分を有しているが、各図では便宜上、単なる円として示している。このため、両回転ブラシ201a,201b間に挟まれるようにして搬送される袋Bは、このブラシ部分の弾性によって適度な圧力を両側から受けながらシュートコンベア21へと搬送される。
【0063】
駆動モータ202は、図8に示すように、ベルトを介して両回転ブラシ201a,201bを回転駆動する。また、駆動モータ202は、制御部210に接続されており、制御部210によって製袋包装部5における運転速度に応じて回転速度が制御される。
【0064】
調整機構204は、回転ブラシ201a,201bを側面から支持するプレート205に形成された溝205aと固定ねじ205bとから構成されている。この溝205aに沿って回転ブラシ201a,201bを移動させ、所定の位置で固定ねじ205bを用いて固定することで、回転ブラシ201a,201b間の距離を変更することができる。
【0065】
ガイド部25,25は、図7〜図9に示すように、横シール機構17から落下してくる袋Bが、回転ブラシ機構20の回転ブラシ201a,201bの回転軸方向から外れないように袋Bの移動方向を規制する板である。また、ガイド部25,25は、袋Bの大きさや回転ブラシ201a,201bの幅方向の長さに応じてガイド部25,25同士の間隔を調整することができる。なお、このガイド部25,25の構成については、後段にて詳述する。
【0066】
(ガイド部25,25の構成)
ガイド部25,25は、上述のように、回転ブラシ機構20上に落下してきた袋Bを、下流側に配置されたシュートコンベア21における所定の落下位置へと誘導するために、袋Bをセンタリングする一対の板材であって、図7〜図9に示すように、一対の回転ブラシ201a,201bの間に配置されている。詳細には、2つのガイド部25,25は、図9に示すように、回転ブラシ201a,201bの間であって、回転ブラシ201a,201bの回転軸方向における両端部よりも若干内側にそれぞれ配置されている。なお、袋Bのセンタリングとは、回転ブラシ201a,201bの回転軸方向における中央部分付近へ袋Bを誘導することを意味する。
【0067】
また、ガイド部25,25は、図10、図11(a)および図11(b)に示すように、回転ブラシ201a,201bの回転軸方向における中心から見て、外側に向かって湾曲する案内部25aをそれぞれ上端部分に有しており、互いに対称になるように配置されている。このため、横シール機構17から搬送される袋Bは、下端部分と比較して大きく開口したガイド部25,25の上端部分に形成された案内部25a,25aの間に落下して、回転ブラシ201a,201bの中央部付近へと誘導される。これにより、図10に示すように、上流側の横シール機構17から搬送される袋Bの位置が、回転ブラシ201a,201bの回転軸方向においてばらついた場合でも、ガイド部25,25によって中央部分へと誘導することで、下流側のシュートコンベア21に対する所定の位置に安定して搬送することができる。また、ガイド部25,25は、図10に示すように、最も間隔が狭い下端部分の間隔が、袋Bの幅w1よりも若干大きい間隔w2になるように配置されている。これにより、袋Bを正しい向きでスムーズに下流側へと搬送することができる。
【0068】
さらに、ガイド部25,25は、図8に示すように、取付板203に対して固定されており、図11(a)および図11(b)に示すように、回転ブラシ201a,201bの外径に沿うように形成された円弧状の部分25bを有している。これにより、回転ブラシ201a,201bに近接するようにガイド部25,25を配置した場合でも、ガイド部25,25がブラシ部分に接触することを回避しつつ、袋Bのセンタリングを行うことができる。
【0069】
<シュートコンベア21の構成>
シュートコンベア21は、図2に示すように、回転ブラシ機構20の直下に配置されており、搬送面の角度が約30度に設置された状態で落下してくる袋を受け止めて下流側へと搬送する。また、シュートコンベア21は、図12に示すように、物体を搬送する無端状の平ベルト21a、平ベルト21aを内側から支持する駆動ローラ21b、回転駆動力を発生させるモータ21c、タイミングベルト21dを備えている。そして、シュートコンベア21は、モータ21cの回転駆動力がタイミングベルト21dを介して駆動ローラ21bに伝達されて平ベルト21aが回転することで、平ベルト21a上に載置された物体を所望の方向に搬送する。
【0070】
さらに、シュートコンベア21は、モータ21c等を内部に収納するモータボックス21eと、モータボックス21eの下流側に取り付けられた回動フレーム21fとを有している。
【0071】
回動フレーム21fは、搬送コンベア23のフレーム23dに貼り付けられた2枚の板23eの間で回動可能に支持されている円弧部21gを有している。そして、円弧部21gは、下流側の駆動ローラ21bの回転軸を中心とする半径の異なる2つの円弧を含むように形成された板部材である。円弧部21gには、2つの円弧に平行な溝21hが形成されている。溝21hには、搬送コンベア23のフレーム23d側に形成された雌ねじ穴に螺合させられる固定ねじ21iが差し込まれており、所望の位置で固定ねじ21iを締め付けることで回動フレーム21fを下流側に配置された搬送コンベア23のフレーム23dに対して固定する。これにより、円弧部21gを2枚の板23eの間で移動させて固定ねじ21iで固定することで、シュートコンベア21全体を下流側の駆動ローラ21bの回転軸を仮想の回動軸として回動させて、シュートコンベア21の角度や上流側の端部の高さを調整することができる。このため、回転ブラシ機構20から落下してくる袋の大きさや形状等に応じて、シュートコンベア21の受け取り角度の調整や、シュートコンベア21における袋の落下位置と回転ブラシ機構20との距離の調整を容易に行うことができる。これにより、回転ブラシ機構20から落下してくる袋が前転することを防止して、一定の姿勢を保った状態でスムーズに下流側へと搬送することができる。
【0072】
[本製袋包装システム1の特徴]
(1)
本実施形態の製袋包装システム1では、図7〜図10に示すように、製袋包装部5の横シール機構17から搬送されてきた袋Bを受け取って、下流側に配置されたシュートコンベア21上へと搬送する回転ブラシ機構20を備えている。そして、回転ブラシ機構20は、一対の回転ブラシ201a,201bと、その間に配置されたガイド部25,25と、を有している。ガイド部25,25は、その間に搬送されてきた袋Bを、回転軸方向における回転ブラシ201a,201bの中央部付近へとセンタリングするように誘導する。
これにより、図10に示すように、回転ブラシ201a,201bの回転軸方向において袋Bの受入れ位置がばらついた場合でも、上流側から搬送されてきた袋Bを、下流側のシュートコンベア21上における所定の落下位置へとスムーズに誘導することができる。この結果、シュートコンベア21における搬送状態を安定化し、製袋包装システム1全体の生産効率を向上させることができる。
(2)
本実施形態の製袋包装システム1では、図9および図10に示すように、2つのガイドを組み合わせてガイド部25,25を構成している。
これにより、2つのガイド部25,25の間に挟み込むようにして、袋Bを下流側へ搬送することで、回転ブラシ201a,201bの回転軸方向における袋Bの受入れ位置がばらついた場合でも、回転ブラシ201a,201b間を通過する間に袋Bをセンタリングして、下流側に配置されたシュートコンベア21に対して安定した位置に袋Bを搬送することができる。
(3)
本実施形態の製袋包装システム1では、図10および図11(b)に示すように、回転ブラシ機構20に含まれる回転ブラシ201a,201bの間に配置されたガイド部25,25は、上方に向かって互いの間隔が広くなる案内部25a,25aを上端部に有している。
これにより、上方に配置された横シール機構17から落下してくる袋Bを、案内部25aの内壁面に沿って内側へと誘導することができる。この結果、回転ブラシ201a,201bの回転軸方向における端部付近に落下してきた袋Bを、スムーズにセンタリングして、シュートコンベア21における所定の落下位置へと誘導することができる。
(4)
本実施形態の製袋包装システム1では、図10に示すように、回転ブラシ機構20に含まれる一対のガイド部25,25は、回転ブラシ機構20内を搬送される袋Bの幅方向における長さ(幅w1)よりも若干大きい間隔(幅w2)を開けて配置されている。
これにより、横シール機構17から落下してくる袋Bの向きを整えつつ、下流側のシュートコンベア21へと袋Bをスムーズに搬送することができる。さらに、ガイド部25,25の間隔を、搬送される袋Bの幅w1を基準にして設定することで、下流側のシュートコンベア21における袋Bの落下位置の精度を向上させることができる。
(5)
本実施形態の製袋包装システム1では、図9および図10に示すように、回転ブラシ機構20に含まれる一対のガイド部25,25は、回転軸方向における回転ブラシ201a,201bの両端部よりも内側にそれぞれ配置されている。
これにより、回転ブラシ201a,201b上に落下してきた袋Bについては、回転ブラシ201a,201bの中央部付近へと誘導して、下流側のシュートコンベア21における所定の落下位置へ正確に袋Bを引き渡すことができる。
(6)
本実施形態の製袋包装システム1では、図8および図11(a)に示すように、回転ブラシ機構20に含まれる一対のガイド部25,25は、回転ブラシ201a,201bに近接配置される部分に、回転ブラシ201a,201bの外径に沿うように形成された円弧部25bを有している。
これにより、回転ブラシ201a,201bに対してガイド部25,25を隙間無く、近接して配置することができる。この結果、回転ブラシ201a,201bとガイド部25,25との間から袋Bが落下してしまうことを防止して、スムーズに下流側のシュートコンベア21における所定の位置へ搬送することができる。
(7)
本実施形態の製袋包装システム1では、回転ブラシ機構20に含まれる一対の回転ブラシ201a,201bが、表面に柔軟性のある毛を有している。
これにより、柔軟性のある回転ブラシ201a,201bの間に挟みこまれた状態であっても、ガイド部25,25によって袋Bが横方向へ移動することを妨げることなく、スムーズにセンタリングすることができる。
【0073】
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態では、ガイド部(ガイド部材)25,25として、図9および図10等に示すように、2つのガイドを設けた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、ガイド部材に含まれるガイドの数としては1つでもよいし、3つ以上であってもよい。
この場合でも、回転ブラシ機構において搬送される袋をセンタリングして、シュートコンベアにおける所定の位置へ安定して搬送することができるという、上記と同様の効果を得ることができる。
(B)
上記実施形態では、図9等に示すように、回転ブラシ機構20に含まれる一対の回転ブラシ201a,201bとして、回転軸方向における毛の長さがほぼ一定の回転ブラシを用いた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図14に示すように、回転軸方向において、中央部分の毛が短く、その両端に向かって毛が長くなる回転ブラシ301a,301bを用いることもできる。
これにより、例えば、回転軸方向における回転ブラシの両端部付近に落下してきた袋を、接触抵抗の小さい中央部付近に向かって誘導することができる。この結果、ガイド部25,25との併用により、より効果的に袋のセンタリングを行って、シュートコンベア21における所定の位置へ安定して袋を搬送することができる。
(C)
上記実施形態では、ガイド部25,25が、図9および図10に示すように、回転ブラシ201a,201bにおける両端部よりもやや内側に配置された例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、ガイド部が、回転ブラシの両端部よりも外側から内側にかけて配置されていてもよい。この場合には、回転ブラシの外側にまで受入れ位置がずれてしまった袋Bについてもセンタリングを行うことが可能になる。
(D)
上記実施形態では、図11(a)に示すように、回転ブラシ201a,201bに近接配置されるガイド部25,25の一部に円弧部25bを設けた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、円弧部の代わりに、複数の直線を結んで構成される近接部を形成してもよい。
(E)
上記実施形態では、図11(b)に示すように、ガイド部25,25の上端部分に、側面視において略円弧状の案内部25aを形成した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、案内部の形状としては、側面視において直線状のものを用いてもよい。
(F)
上記実施形態では、横シール機構17のシールジョー51,52が略D字型に移動する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、略D字型ではないロータリ型のシールジョーを備えた横シール機構であってもよいし、ボックスモーションその他のシール方式を採用した横シール機構であってもよい。
(G)
上記実施形態では、2つの回転ブラシ201a,201bが水平に配置されている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図15に示すように、2つの回転ブラシが斜めに配置されていてもよい。この場合には、袋の搬送方向に向かって袋を送り出すことができるため、シュートコンベア21に対して袋を鈍角に落下させることができる。
(H)
上記実施形態では、回転ブラシ201a,201bが、1つの駆動モータ202によって駆動される例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図16に示すように、2つの駆動モータ202a,202bによって各回転ブラシ201a,201bを独立して駆動する構成であってもよい。この場合には、各回転ブラシ201a,201bの回転速度に差を設けることで、シュートコンベア21に対して排出される袋Bの向きや排出位置を変化させることができる。
(I)
上記実施形態では、回転ブラシ機構20がシュートコンベア21に対して固定されている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、製袋包装部5や搬送コンベア23の方へ固定されていてもよい。この場合には、シュートコンベア21を回動させて搬送面の角度を変更した場合でも、回転ブラシ機構20の角度を一定に保つことができることから、回転ブラシ機構20はシュートコンベア21以外に固定されていることがより望ましい。
(J)
上記実施形態では、回転ブラシ機構20の下流側にシュートコンベア21を配置している例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、金属製の固定シュート(Jシュート(滑り台)等)を用いた構成であってもよい。この場合には、シュートコンベア21を用いた場合と比較して、コストダウンが図れる。
【産業上の利用可能性】
【0074】
本発明の製袋包装システムは、上流側から一対の回転ブラシの間に搬送されてきた袋の位置がばらついたり、袋が斜めに搬送されてきたりした場合でも、回転ブラシにおいて袋をセンタリングすることで、下流側に配置された搬送部における所定の位置に安定して袋を落下させることができるという効果を奏することから、回転ブラシ間に物品を挟み込んで下流側へと搬送する搬送装置に対して広く適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明の一実施形態に係る製袋包装システムの製袋包装機側の構成を示す斜視図。
【図2】製袋包装システム全体の構成を示す正面図。
【図3】図1の製袋包装システムが備えている横シール機構の正面図。
【図4】図3に示す横シール機構の平面図。
【図5】横方向駆動機構の外観斜視図。
【図6】図2の製袋包装システムの製袋包装部より下流側の構成を示す正面図。
【図7】図2の製袋包装システムが備えている横シール機構、回転ブラシ機構、シュートコンベアの位置関係を示す正面図。
【図8】図7の回転ブラシ機構の構成を示す正面図。
【図9】図7の回転ブラシ機構の構成を示す平面図。
【図10】図9の回転ブラシ機構に含まれる回転ブラシとガイド部との位置関係を示す正面図。
【図11】(a),(b)は、図9の回転ブラシ機構に含まれるガイド部の構成を示す正面図と、側面図。
【図12】図2の製袋包装システムが備えているシュートコンベアを示す正面図。
【図13】横シール機構における排出位置がずれた場合の例を示す図。
【図14】本発明の他の実施形態に係る回転ブラシ機構の構成を示す平面図。
【図15】本発明のさらに他の実施形態に係る回転ブラシ機構の構成を示す正面図。
【図16】本発明のさらに他の実施形態に係る回転ブラシ機構の構成を示す正面図。
【符号の説明】
【0076】
1 製袋包装システム
2 組合せ計量機
5 製袋包装部
6 フィルム供給部
7 操作スイッチ類
12 支持フレーム
13 成形機構
14 プルダウンベルト機構
15 縦シール機構
17 横シール機構
20 回転ブラシ機構
21 シュートコンベア(搬送部)
21a 平ベルト
21b 駆動ローラ
21c モータ
21d タイミングベルト
21e モータボックス
21f 回動フレーム
21g 円弧部
21h 溝
21i 固定ねじ
23 搬送コンベア
23d フレーム
23e 板
25 ガイド部(ガイド部材、ガイド)
25a 案内部
25b 円弧部
30 シールチェッカ(後処理装置)
31 チューブ
32 フォーマー
40 レール
41 駆動ローラ
42 従動ローラ
43 ベルト
50a 第1シールジョー移動ユニット
50b 第2シールジョー移動ユニット
51,52 シールジョー
55 横方向駆動機構
75 駆動機構
80 サーボモータ
80a ボールねじ
91,92 駆動モータ
201a,201b 回転ブラシ(一対の回転ブラシ)
202,202a,202b 駆動モータ
203 取付板
204 調整機構
205 プレート
205a 溝
205b 固定ねじ
210 制御部
B 袋
w1,w2 幅
X 距離(袋1個分の長さ)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被包装物を充填した筒状の連続した包材をシールして製袋を行い、その袋を切り離して排出する縦型製袋包装機と、
前記縦型製袋包装機から排出される前記袋を受け止めて下流側へ搬送する搬送部と、
前記縦型製袋包装機と前記搬送部との間に配置されており、前記縦型製袋包装機から排出される前記袋を挟み込んで前記搬送部上の所定に位置へ送る一対の回転ブラシと、
前記一対の回転ブラシの間に配置されており、前記一対の回転ブラシ間に搬送されてきた前記袋を、前記回転ブラシの回転軸方向における中央部付近へ誘導するガイド部材と、
を備えている製袋包装システム。
【請求項2】
前記ガイド部材は、前記回転ブラシの回転軸方向に配置された複数のガイドを有している、
請求項1に記載の製袋包装システム。
【請求項3】
前記ガイド部材に含まれる前記複数のガイドは、互いのガイド間に形成される開口幅が上流側に向かってが大きくなる案内部を含んでいる、
請求項2に記載の製袋包装システム。
【請求項4】
前記ガイド部材に含まれる前記複数のガイドは、前記回転ブラシ間を搬送される前記袋の搬送方向における前記袋の幅よりも大きい間隔で配置されている、
請求項2または3に記載の製袋包装システム。
【請求項5】
前記ガイド部材に含まれる前記複数のガイドは、前記回転ブラシの回転軸方向における両端部よりも内側にそれぞれ配置されている、
請求項2から4のいずれか1項に記載の製袋包装システム。
【請求項6】
前記ガイド部材に含まれるガイドは、前記回転ブラシと近接する部分に、円弧部を有している、
請求項2から5のいずれか1項に記載の製袋包装システム。
【請求項7】
前記回転ブラシは、ブラシ部分に柔軟性を有している、
請求項1から6のいずれか1項に記載の製袋包装システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2008−94427(P2008−94427A)
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−278205(P2006−278205)
【出願日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【出願人】(000147833)株式会社イシダ (859)
【Fターム(参考)】