説明

複合シロアリバリア

メッシュシート材(13)およびメッシュシート材に付随している害虫忌避剤を含む複合害虫バリア(10)。メッシュシート材(13)は、一般に織られたメッシュシート材を含む。害虫忌避剤は害虫抵抗性材料を含む。害虫忌避剤は、メッシュシート材(13)に任意の適した方法で付随していてよい。一配置では、害虫忌避剤は、メッシュシート材に適用された膜(15)を含み、当該膜(15)は害虫抵抗性材料を保有する。別の配置では、害虫忌避剤はメッシュシート材(15)に適用された害虫抵抗性材料を含む。さらに別の配置では、害虫忌避剤は、メッシュシート材(15)自体に組み込まれている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、害虫防除、より詳細には複合害虫バリア、ならびに建造物およびその他の構造物のこのような害虫からの保護に関する。
【0002】
本発明による害虫バリアは、特にシロアリバリアとして考案されたものであるが、それはその他の害虫、特にクモ、およびアリなどの昆虫を含む、這う害虫用のバリアとしても機能することができる。
【背景技術】
【0003】
次の背景技術の考察は、本発明の理解を容易にすることだけを意図する。この考察は、言及される任意の材料が、出願の優先日の時点での共通一般知識の一部であるか、または一部であったことを確認または承認するものではない。
【0004】
シロアリによる建造物およびその他の構造物への侵入を防止または抑制するためのバリアに対して、様々な提案がなされている。一般に、これらのバリアは、化学的バリアまたは物理的バリアのいずれかを含む。
【0005】
化学的バリアは、何年にもわたって使用されてきたが、最近では、化学バリアを構築するために特定の化学薬品を使用することに起因する健康への懸念から、物理的なバリアが好まれる傾向がある。とりわけ、この懸念は、化学的バリアを構築する目的で化学薬品が送達される様式(一般に長時間持続する保護作用を得るために十分な用量の殺虫剤を流し込むこと、散布することまたは注入することによる)に関する。
【0006】
化学的バリアの構築において化学薬品の送達への懸念に取り組むことを視野に入れて、膜の中に組み込まれた化学薬品および所定の位置に置かれるその他の配置(それにより化学薬品の散布、流し込みまたは注入の必要性が回避される)に対する提案がなされてきた。
【0007】
物理的バリアは、様々な形態をとることができ、それには、ステンレス鋼メッシュおよびグレーデッド・ストーン(graded stone)が挙げられる。ステンレス鋼メッシュバリアは、特に有効であることが証明された。しかし、コストは、特定の用途では懸念点であり得る。
【0008】
この背景および問題ならびにそれに関連する困難さに対して、本発明が開発された。
【発明の概要】
【0009】
本発明の第1の態様によれば、メッシュシート材およびメッシュシート材に付随している害虫忌避剤を含む複合害虫バリアが提供される。
【0010】
好ましくは、メッシュシート材は、織られたメッシュシート材を含む。しかし、それは任意のその他の適した形態をとってもよく、その形態として、例えばメッシュ構造をもたらす細孔を有するシート材が含まれる。
【0011】
メッシュシート材は、任意の適切な材料、例えば、金属、プラスチック材料、織物材料またはそれらの組合せから形成されてよい。
【0012】
害虫忌避剤は、害虫抵抗性材料を含んでよい。害虫抵抗性材料は、害虫忌避剤および/または駆除剤を含んでよい。より詳細には、害虫抵抗性材料は、シロアリ防除の場合にはシロアリ防除剤を含んでよい。
【0013】
害虫忌避剤は、任意の適した方法でメッシュに付随していてよい。害虫忌避剤がメッシュシート材に付随することのできる様々な配置を以下に概説する。
【0014】
1つの配置では、害虫忌避剤は、メッシュシート材に適用された膜を含んでよく、当該膜は害虫抵抗性材料を保有する。当該膜はプラスチックシート材からなってよい。当該膜は、害虫抵抗性材料を含浸させることにより、かつ/または害虫抵抗性材料を適用することにより、害虫抵抗性材料を保有することができる。
【0015】
このような膜は2つ存在してよく、その場合、メッシュシート材のそれぞれの側に1つの膜が適用されている。
【0016】
あるいは、メッシュシート材の対向する面上に2つの膜が存在してよく、1つの膜は害虫抵抗性材料を保有し、もう1つの膜は複合害虫バリアを取り扱う人をバリア内の害虫忌避剤に直接接触することから保護する働きをする。
【0017】
もう1つの配置では、害虫忌避剤は、メッシュに適用された害虫抵抗性材料を含むことができる。この配置によって、害虫抵抗性材料を、メッシュに適用された被膜中に含浸させることができる。被膜は、任意の適した方法でメッシュに適用されてよい。例えば、被膜は、当該メッシュの片面に被膜を積層することによるか、またはそれをメッシュの上に塗布することにより適用することができる。メッシュが織られたストランドを含む場合、被膜をストランドに適用してよい。ストランドは、織られてメッシュを形成するよりも前に、または後にコーティングされてよい。
【0018】
被膜は、任意の適した材料であってよい。被膜は、例えば、ポリエチレンおよびポリプロピレンなどの熱可塑性材料、ならびに特定のナイロンおよびポリオレフィンを含むプラスチック材料を含み得る。また、被膜は、ポリウレタンなどの特定の熱硬化性プラスチック材料および特定のポリエステルであってもよい。また、被膜は、発泡プラスチック材料も含み得る。さらに、被膜は金属被膜を含み得る。
【0019】
被膜は、粉体塗装として適用されてよい。
【0020】
さらに別の配置では、害虫忌避剤は、メッシュシート材自体に組み込まれてよい。例えば、害虫忌避剤は、特にメッシュシート材がプラスチック材料である場合に、メッシュシート材に含浸させた害虫抵抗性材料を含むことができる。害虫抵抗性材料はメッシュシート材の全てまたはその一部分に含浸させてよい。メッシュシート材がプラスチック材料で形成されている場合、害虫抵抗性材料を当該プラスチック材料に含浸させてよい。
【0021】
保護膜は、メッシュシート材の片面に適用することができる。そのような配置において、当該保護膜は、複合害虫バリアを取り扱う人が害虫忌避剤を組み込んでいるメッシュシート材に触れないようにするために提供され得る。具体的には、当該保護膜は、複合害虫バリアを取り扱う人を、害虫忌避剤に直接接触することから保護する働きをすることになる。従って、保護膜は、一般に害虫忌避剤を全く含有しない、または少なくとも存在するどの害虫忌避剤も取り扱い目的に安全であると考えられるレベルである。
【0022】
このような保護膜は2つ存在してよく、その場合、メッシュシート材のそれぞれの側に1つの膜が適用されている。
【0023】
あるいは、メッシュシート材の対向する面上に2つの膜が存在してよく、1つの膜は害虫抵抗性材料を保有し、もう1つの膜は複合害虫バリアを取り扱う人をバリア内の害虫忌避剤に直接接触することから保護する働きをする保護膜である。
【0024】
本発明の第2の態様によれば、メッシュシート材およびメッシュシート材の片面に適用された膜を含む複合害虫バリアが提供され、当該膜は害虫抵抗性材料を保有する。
【0025】
本発明の第2の態様による複合害虫バリアは、メッシュシート材のもう一方の面に適用されたさらなる膜をさらに含む。当該さらなる膜も害虫抵抗性材料を保有することが好ましい。
【0026】
本発明の第3の態様によれば、メッシュシート材を含む複合害虫バリアが提供され、メッシュシート材はシロアリ忌避剤を含浸させた材料を含む。好ましくは、メッシュシート材はプラスチック材料を含む。
【0027】
本発明の第4の態様によれば、メッシュシート材、およびメッシュシート材に被膜として適用された害虫忌避剤を含む複合害虫バリアが提供される。害虫忌避剤は、害虫抵抗性材料で含浸させてよい。
【0028】
本発明の第5の態様によれば、メッシュシート材(該メッシュシート材はストランドを含む)、およびストランドに適用された害虫忌避剤を含む複合害虫バリアが提供される。害虫忌避剤は、害虫抵抗性材料を含浸させた被膜としてストランド(stands)に適用することができる。
【0029】
本発明の第6の態様によれば、メッシュシート材およびメッシュシート材に付随している害虫忌避剤を含む複合シロアリバリアが提供され、当該害虫忌避剤はシロアリ防除剤を含む。
【0030】
本発明の第7の態様によれば、メッシュシート材およびメッシュシート材の片面に適用された膜を含む複合害虫バリアが提供され、当該膜は複合害虫バリアを取り扱う人をバリア内の害虫忌避剤に直接接触することから保護する働きをする。
【0031】
本発明の第8の態様によれば、メッシュシート材の2つの層間に挿入された害虫忌避剤を含む積層構造の複合害虫バリアが提供される。
【0032】
害虫忌避剤は、メッシュシート材の2つの層間に挿入された内層に付随してよい。当該内層は、害虫忌避剤を含浸させた膜を含んでよい。膜は繊維ブランケットを含んでよい。
【0033】
本発明は、添付の説明図に示される、以下のその様々な具体的な実施形態の記述を参照することにより、さらによく理解される。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】第1の実施形態による複合バリアの斜視図である。
【図2】第1の実施形態による複合バリアの倍尺の部分概略斜視図である。
【図3】第1の実施形態による複合バリアの分解斜視図である。
【図4】第2の実施形態による複合バリアの斜視図である。
【図5】第2の実施形態による複合バリアの分解斜視図である。
【図6】第3の実施形態による複合バリアの部分透視図である。
【図7】第4の実施形態による複合バリアの部分透視図である。
【図8】第5の実施形態による複合バリアの斜視図である。
【図9】第5の実施形態による複合バリアの倍尺の部分概略斜視図である。
【図10】第5の実施形態による複合バリアの分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
実施形態は、建造物およびその他の構造物をシロアリから保護するためのシロアリバリアに関する。実施形態によるシロアリバリアは、任意の適切な方法で建造物およびその他の構造物に設置することができ、その一部の典型例には、オーストラリア特許第639256号および第696436号に記載および図解される設置が含まれる。
【0036】
ここで図1、2および3を参照すると、メッシュシート13および当該メッシュシート13の片面に接着されることによって貼り付けられた膜15を含む複合シロアリバリア10が示される。実際には、膜15はメッシュシート13の片面に積層されている。一般に、膜が接着しているメッシュシートの面全体を膜が覆うように、膜15の周辺端部をメッシュシート13の周辺端部と一直線に合わせる。
【0037】
この実施形態では、メッシュシート13は、金属メッシュ、一般にステンレス鋼メッシュを含む。当然、プラスチックメッシュを含むその他の形態のメッシュを使用してもよい。
【0038】
膜15は、ポリエチレンまたはポリプロピレンなどの柔軟なプラスチック材料のシートを含む。膜15には、シロアリ防除剤などのシロアリに抵抗する製品が含浸されている。シロアリ防除剤(termiticide)は、任意の適切な形態、例えば、デルタメトリン、ビフェントリン、ペルメトリンまたは効果のある天然植物抽出物などであってよい。その他の効果のあるシロアリ防除剤も当然使用してよい。さらに、シロアリに抵抗する製品は必ずしもシロアリ防除剤である必要はない。それは、例えば、バリアに接近および/または接触するとシロアリを忌避する働きをする製品であってよい。
【0039】
添付の説明図には示されていないが、膜15は、必要に応じて空気および湿気が換気および排水のために通過することのできる細孔を有することができる。
【0040】
上述の設置が記載および図解されるオーストラリア特許第639256号および第696436号のシロアリバリアでは、シロアリバリア材料は、使用環境の崩壊に抵抗性があり、シロアリ分泌物に対して実質的に抵抗性がある材料のメッシュシートからなり、約ショアD70以上の硬度を有する。前記メッシュの細孔の線寸法は、どの方向にも、防除されるシロアリ種の頭部の横断面の最大線寸法よりも小さい。
【0041】
この実施形態では、あまり頑丈でないメッシュ材料を、メッシュシート13として利用することができる。実際に、メッシュ材料がシロアリ分泌に抵抗性があり、防除するシロアリが通過することができないサイズの細孔を有することは必要ではない。この不必要であるという理由は、膜15の効果によって生じる。より具体的には、膜15にシロアリ防除剤が存在することにより、シロアリが複合バリア10に接近することが阻止され、このように、メッシュシート13は、本質的にシロアリの通過に抵抗するほど十分に頑丈であることは必須ではない。同様に、メッシュがそれによって防除されるシロアリの通過を防ぐために十分に小さな細孔サイズを有することも必須ではない。言い換えれば、メッシュシート13は、本質的に物理的なバリアを提供する必要はないが、シロアリの通過を阻止するために膜のシロアリ防除剤とともに機能する。抑止効果は、複合シロアリバリア10に接近するシロアリを撃退すること、またあるいは複合シロアリバリアに接触しているシロアリを死滅させることによって得られる。
【0042】
メッシュシート13は、柔軟な膜15の支持構造を提供する。
【0043】
メッシュシート13は、多少の固有の横剛性を有する。そのために、それがシロアリバリア10中に存在することによって、バリアを維持され得る形状(configurations)に形成することが可能となる。例えば、それらは特定の設置に必要である折り目および折りじわをシロアリバリア10に形成することができる。
【0044】
メッシュシート13は、本質的にシロアリの通過に抵抗できるものである必要がないので、費用効果の高い合金仕様(または同様)のメッシュ材料を使用することができ、それによってより費用効果の高いシロアリバリアを提供することができる。さらに、このシロアリバリア10は、金属含有量が少ないためにより低質量であり得る。
【0045】
膜15は、識別目的のために着色してよい。実際に、実施形態によるシロアリバリア10には、多様な色彩の膜15が与えられ得る。
【0046】
図面には示されていないが、保護膜もメッシュシート13に適用することができる。保護膜は、複合害虫バリア10を取り扱う人を害虫忌避剤に触れないようにさせる目的で備えられ得る。保護膜は、複合害虫バリアを取り扱う人を害虫忌避剤に直接接触することから保護する働きをする。従って、保護膜は一般に害虫忌避剤を全く組み込んでいないか、または少なくとも存在するどの害虫忌避剤も取り扱う目的に安全であると考えられるレベルである。
【0047】
ここで図4および図5を参照すると、第2の実施形態によるシロアリバリア20は、第1の実施形態に類似し、そのため対応する参照番号は、対応する部分を識別するために用いられる。この第2の実施形態には、メッシュシート13の反対側に貼り付けられたさらなる膜21が含まれる。この実施形態では、さらなる膜21は、一般に膜15と同じ構造のものであり、シロアリ防除剤などのシロアリに抵抗する製品を含浸させている。あるいは、さらなる膜21は、複合害虫バリア20に手を触れている人物を害虫忌避剤に直接接触することから保護する働きをする保護膜を含んでよい。
【0048】
ここで図6を参照すると、第3の実施形態による複合シロアリバリア30は、複数の折られた線ストランド33(そのうちの1つだけが図示される)を有するメッシュシート31を含む。各々のストランド33は、シロアリ防除剤などのシロアリに抵抗する製品を含浸させた被膜35を有する。被膜35は、ストランド33上の比較的薄皮の形態である。被膜35は、金属皮膜を含む任意の適切な形態であってよい。
【0049】
被膜35は、必要な耐蝕性をもたらすと同時に費用効果の高い合金仕様または同様の材料のメッシュシート31への使用を許容し得る。
【0050】
ここで図7を参照すると、第4の実施形態による複合シロアリバリア40は、複数の織られた線ストランド43(そのうちの1つだけが図示される)を有するメッシュシート41を含む。各々のストランド43は、シロアリ防除剤などのシロアリに抵抗する製品を含浸させた被膜45を有する。この実施形態では、図示されるように、各々のストランド43は相対的に細い金属線を含み、被膜45はストランドの直径と比較して相対的に厚い。この実施形態では、被膜45はプラスチック被膜である。当然、被膜は、発泡材料などの任意のその他の適した材料であってよい。
【0051】
第3および第4の実施形態では、被膜は識別目的のために着色されてよい。
【0052】
ここで図8、9および10を参照すると、2枚のメッシュシート52間に挿入された害虫忌避剤51を含む、第5の実施形態による複合シロアリバリア50が示される。複合シロアリバリア50は、2枚のメッシュシート52が外層53を構成し、その2枚の外層間に内層54が挿入されている積層構造である。内層54は、シロアリ防除剤などのシロアリに抵抗する製品を含浸させた層を含み、害虫忌避剤51を備える。内層54は、繊維ブランケットの形態の膜を含んでよい。
【0053】
適切な場合、第3、第4および第5の実施形態による複合シロアリバリアは、第1および第2の実施形態に関して記載されるように、保護膜を組み込んでよい。保護膜は、複合害虫バリアを取り扱う人を害虫忌避剤に直接接触することから保護する働きをする。
【0054】
前述の内容から、様々な実施形態により、メッシュ構造およびシロアリに対する化学的忌避剤を伴う複合シロアリバリアが提供されることは明白である。メッシュ構造は、必ずしも物理的なバリアだけを提供するものでなく、シロアリの通過を阻止する化学薬品とともに機能する。抑止効果は、バリアに接近するシロアリを撃退すること、バリアに接触しているシロアリを死滅させること、あるいはシロアリを撃退することと死滅させることの両方の組合せによって得られる。
【0055】
メッシュ構造と化学薬品の組合せによって、物理的なバリアのみの場合、あるいは化学的バリアのみ場合よりも、一定の利点を有し得る効果的なバリアが得られる。例えば、複合バリアは、安価な材料を使用する結果としてステンレス鋼メッシュバリアよりも費用効果の高いことがあり得る。さらに、複合バリアは、その構造の一部として駆除剤などの化学製品を使用しているが、散布、流し込みまたは注射などの危険な送達プロセスを経由して害虫防除が求められる場所でも、化学製品の送達を必要としない。
【0056】
本明細書および特許請求の範囲を通じて、文脈上ほかの意味に解釈するべき場合を除き、「含む」という語またはその変化形、例えば「含む(comprises)」または「含んでいる(comprising)」は、述べられた整数または整数の群を含むことを意味するが、任意のその他の整数または整数の群を排除するものでないと理解される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メッシュシート材および該メッシュシート材に付随している害虫忌避剤を含む、複合害虫バリア。
【請求項2】
前記メッシュシート材の片面に適用された膜をさらに含み、前記メッシュシート材に付随している前記害虫忌避剤を供給するために、当該膜が害虫抵抗性材料を保有する、請求項1に記載の複合シロアリバリア。
【請求項3】
前記メッシュのもう一方の面に適用された膜をさらに含む、請求項2に記載の複合シロアリバリア。
【請求項4】
前記メッシュシート材のもう一方の面に適用された前記膜が、前記複合害虫バリアを取り扱う人を、前記メッシュシート材に付随している害虫忌避剤に直接接触することから保護する保護膜の役割を果たす、請求項3に記載の複合シロアリバリア。
【請求項5】
前記メッシュシート材が、シロアリ忌避剤を含浸させた材料を含む、請求項1に記載の複合シロアリバリア。
【請求項6】
害虫忌避剤が、前記メッシュシート材への被膜として適用される、請求項1に記載の複合シロアリバリア。
【請求項7】
前記メッシュシート材に適用された被膜をさらに含み、当該被膜が害虫忌避剤を含む、請求項1に記載の複合シロアリバリア。
【請求項8】
前記被膜が、前記メッシュシート材のストランドに適用される、請求項6または請求項7に記載の複合シロアリバリア。
【請求項9】
前記メッシュシート材が外層を備え、かつ、さらなる外層、および前記2つの外層の間に挿入されている内層が存在し、前記害虫忌避剤が当該内層に付随している、請求項1に記載の複合シロアリバリア。
【請求項10】
前記内層が、前記害虫忌避剤を含浸させた膜を含む、請求項9に記載の複合シロアリバリア。
【請求項11】
前記膜が繊維ブランケットを含む、請求項10に記載の複合バリア。
【請求項12】
前記さらなる外層がメッシュシート材を含む、請求項9〜11のいずれかに記載の複合バリア。
【請求項13】
メッシュシート材および当該メッシュシート材の片面に適用された膜を含み、当該膜が害虫抵抗性材料を保有する、複合害虫バリア。
【請求項14】
メッシュシート材を含む複合害虫バリアであって、当該メッシュシート材がシロアリ忌避剤を含浸させた材料を含む、複合害虫バリア。
【請求項15】
メッシュシート材、および当該メッシュシート材に被膜として適用された害虫忌避剤を含む複合害虫バリア。
【請求項16】
メッシュシート材を含む複合害虫バリアであって、当該メッシュシート材がストランド、および当該ストランドに適用された害虫忌避剤を含む、複合害虫バリア。
【請求項17】
メッシュシート材、および当該メッシュシート材に付随している害虫忌避剤を含み、当該害虫忌避剤がシロアリ防除剤を含む、複合シロアリバリア。
【請求項18】
メッシュシート材および当該メッシュシート材の片面に適用された膜を含み、当該膜が、当該複合害虫バリアを取り扱う人を、当該複合シロアリバリア内の害虫忌避物質に直接接触することから保護する働きをする、複合害虫バリアおよび膜。
【請求項19】
メッシュシート材の2つの層間に挿入された害虫忌避剤を含む積層構造の複合害虫バリア。
【請求項20】
前記害虫忌避物質が、メッシュシート材の前記2つの層間に挿入された内層に付随している、請求項19に記載の複合バリア。
【請求項21】
前記内層が前記害虫忌避物質を含浸させた膜を含む、請求項20に記載の複合バリア。
【請求項22】
前記膜が繊維ブランケットを含む、請求項21に記載の複合バリア。
【請求項23】
前記害虫忌避剤が、前記バリアに接近および/または接触するシロアリを撃退するための組成物を含む、請求項1〜22のいずれかに記載の複合シロアリバリア。
【請求項24】
前記害虫忌避剤がシロアリ防除剤を含む、請求項1〜23のいずれかに記載の複合シロアリバリア。
【請求項25】
実質的に本明細書において添付の説明図を参照して記載される、複合シロアリバリア。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2012−521770(P2012−521770A)
【公表日】平成24年9月20日(2012.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−502390(P2012−502390)
【出願日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際出願番号】PCT/AU2010/000347
【国際公開番号】WO2010/111732
【国際公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【出願人】(501439194)ティーエムエー・コーポレイション・プロプライエタリ・リミテッド (3)
【Fターム(参考)】