説明

複数の機械流体プロセスを実行、監視及び解析する方法及びシステム

【解決手段】様々な流体システム及び流体動作の実施例は第1バルブを含んでおり、該第1バルブは、流体システムの一部と流体接続する流出口を有しており、第1バルブの流入口の正圧の印加に応答して、流体を流すように構成されている。実施例は、第2バルブを含んでおり、該第2バルブは、第1バルブの流入口と流体接続する流出口を有しており、第2バルブの流出口の負圧の印加に応答して、流体を流すように構成されている。実施例は、流入/流出ポートを含んでおり、該流入/流出ポートは、共通の補充/排出場所にて、第1バルブの流入口と、第2バルブの流出口と流体接続している。電磁バルブ、複数のチェックバルブアセンブリの構成、バルブアセンブリのモジュールが組み込まれたシステム及び方法も提供される。この要約書は、要約書を要求する規定を満たすために提供されるものであって、検索者又はその他の読者に、技術的な開示の主題を素早く確かめることを可能するものであることを強調する。要約書は、請求項の範囲又は意味を解釈し、又は制限するために使用されないことの理解の下で、提出される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の表示
本出願は、2003年7月2日に出願された米国特許出願第10/612,205号の一部継続出願である。米国特許出願10/612,205号は、2001年1月30日に出願されて、米国特許第6,708,710号となった米国特許出願第09/772,604号の一部継続出願である。米国特許出願第09/772,604号は、1999年11月5日に出願されて、米国特許第6,216,732号となった米国特許出願第09/435,375号の一部継続出願である。米国特許出願第09/435,375号は、1997年10月30日に出願されて、放棄された米国特許出願第08/961,339号の一部継続出願である。
【背景技術】
【0002】
建設機器、土木機器、輸送機器(例えば、機関車)などに接続されて使用される大容量のディーゼルエンジンシステムは、しばしば、酷な動作環境で使用される。このような機器の典型的な動作環境は、広範囲な整備、修理及びオーバーホール作業をして、エンジンシステムを含む機器及びその構成要素を維持する必要をもたらす。酷な環境で機器が動作する結果、機器の幾つかの構成要素は、それらの耐用年数で予期される限界よりもかなり前に消耗してしまう。構成要素のこのような消耗によって、今までの取り組みにも拘わらず、例えば、機器のオイル供給システム及び潤滑システムの周期的な整備などを含む、構成要素の正確な取付及び整備が必須となる。大容量ディーゼルエンジンにおける広範囲で早期の摩耗は、例えば、エンジン点火前における構成要素の不十分な潤滑、所定の整備スケジュール順守の不履行、装置動作に関するデータの収集及び解析の不履行、システム異常、装置の一般的な誤用などの因子及びその他の因子の組合せによって引き起こされる。
【0003】
データ収集及び解析の方法及びシステムは、それ故に必要とされ、装置の構成要素の耐用期間を延ばすことができる。機器の動作の様々な周期の間における構成要素の移動と相互作用は、エンジンシステムに関する効率的な動作継続と、耐用期間の期待値とに影響を与える。このような周期の間におけるエンジンシステムの動作及び/又は整備について、例えば、温度、油圧、オイルサンプを排出した時刻、過去のエンジン点火サイクルの履歴データなどの重要なデータが、集められて解析される。しかしながら、従来装置の方法及びシステムは、概して、機械とその構成要素の動作又は整備を助けるために、機械動作の様々な段階の間にデータを集めて解析してはいない。
【0004】
加えて、機械整備を実行する状況では、流体容器の排出及び/又は補充を何度も行う必要が頻繁にある。このような流体容器は、限定ではなく、例えば、オイルサンプ、トランスミッション液リザーバ、燃料タンク、廃液収容容器や、機械の動作と整備に関係したその他の容器を含んでいる。多くの場合、このような流体の排出及び流体の補充プロセスは、機械整備のパフォーマンスを最大にするように時期を決められておらず、及び/又は、順序付けされていない。さらに、整備を計画し、機械の性能結果を監視するために不可欠なデータは、大抵の場合、流体の排出、流体の補充、又は流体プロセスにおけるその他の行為の間に、収集されず、解析もされない。
【0005】
多くの工業機械及び装置は、流体の交換を必要とする。これらの流体交換の例には、モータ及びエンジン内のオイル交換、又は、プレス及びリフト装置内の作動液の交換がある。その他の無数の例が存在するが、これらの機械又は装置に一般的に共通しているのは、流出ポートが不便なところに配置されていることである。通常、これは、重力による流れを利用して、機械の底に配置されたサンプ又は排水点から流体を排出することによる。
【0006】
機械流体を排出及び補充する仕事は、これらの流体動作を実行するのに必要な取付具が、通常、不便な場所に配置されているので、難しくて時間を要する。幾つかの機械は、しかしながら、機械の外部に設置されて加えられた流体循環ポンプを含んでいる。また、ある装置には、内部又は外部に設置された1又は2以上の前潤滑用デバイス(pre-lubrication device)が設けられており、それらデバイスは、前潤滑用デバイスが装着された主装置又はエンジンが動作する前に、油又は流体の循環を開始する。このようなデバイスの実例には、電力設備、トラック及び/又は重機に使用されるディーゼルエンジンに通常取り付けられる米国特許第4、502,431号に示された前潤滑用デバイスがある。当該特許は、引用を以て本明細書の一部となる。
【0007】
さらに、オフロード用のある重機では、流体を含むリザーバは、大ガロンの流体を含むことができ、受け入れがたいほど長い時間を排出及び補充に要する。例えば、ある装置では、エンジンオイル用サンプ又はリザーバは、最大で150ガロンまでの作動液を含むことができ、トランスミッション用サンプは、最大で100ガロンまでのトランスミッション液を含むことができ、油圧機能を動かす作動液のセパレートリザーバは、最大で500ガロンまでの作動液を含むことができる。比較的大きな機械と装置のその他の部品とについて、休止時間コストは多大であり得る。結果として、このような機械の整備の休止時間を短くできると、大抵の場合、多大な経済的利益が得られる。さらに、比較的小さい多数のデバイス及びモータでは、流体放出口へのアクセスにて、それらに手を伸ばすことは困難であり、又は、それらの中にて、流体の排出を助ける必要がある。例としては、船舶用エンジンなどがある。装置における小サイズの部品の幾つかでは、エンジンを反対にして、オイル又はその他の液体を排出する必要がある。例えば、米国特許第5,526,782号、同第5,257,678号及び同第4,977,978号を参照のこと。
【0008】
故に、機械動作及び機械整備に関連して、例えば、流体排出及び補充プロセスのような流体整備機能を実行する方法及びシステムを改善することが必要とされている。また、流体動作の順序と時刻を決める一方で、このような流体移動動作の実行及び結果に関するデータを、収集、格納及び/又は解析する方法及び機能を向上することも必要とされている。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、バルブアセンブリに関する様々な実施例を提供する。実施例は、第1チェックバルブを具えている。該第1チェックバルブは、その流入口における正圧の印加に応答して、流体を流すように構成されており、さらには少なくとも流体システムの一部と流体接続する流出口を具えている。バルブアセンブリは、第1チェックバルブの流入口と流体接続する流出口を有する第2チェックバルブを具えており、該第2チェックバルブは、その流出口における負圧の印加に応答して、流体を流すように構成されている。実施例は、共通の補充/排出場所にて、第1チェックバルブの流入口と、第2チェックバルブの流出口とに流体接続する流入/流出ポートを具えている。幾つかの実施例では、流体システムの一部は、少なくともプレフィルタ部を含んでいる。
【0010】
本発明は、バルブシステムに関する様々な実施例を提供する。実施例は、第1バルブアセンブリを具えている。第1バルブアセンブリは、第1チェックバルブを具えている。該第1チェックバルブは、その流入口における正圧の印加に応答して、流体を流すように構成されており、さらに流体システムの第1部分と流体接続する第1チェックバルブの流出口を具えている。第1バルブアセンブリは、第1チェックバルブの流入口と流体接続する流出口を有する第2チェックバルブを具えており、該第2チェックバルブは、その流出口における負圧の印加に応答して、流体を流すように構成されている。第1バルブアセンブリは、第1の共通の補充/排出場所にて、第1チェックバルブの流入口と、第2チェックバルブの流出口とに流体接続する第1流入/流出ポートを具えている。実施例は、第2バルブアセンブリを具えている。第2バルブアセンブリは、第3チェックバルブを具えている。該第3チェックバルブは、その流入口における正圧の印加に応答して、流体を流すように構成されており、さらに流体システムの第2部分と流体接続する第3チェックバルブの流出口を具えている。第2バルブアセンブリは、第3チェックバルブの流入口と流体接続する流出口を有する第4チェックバルブを具えており、該第4チェックバルブは、その流出口における負圧の印加に応答して、流体を流すように構成されている。第2バルブアセンブリは、第2の共通の補充/排出場所にて、第3チェックバルブの流入口と、第4チェックバルブの流出口とに流体接続する第2流入/流出ポートを具えている。実施例は、さらに、第3バルブアセンブリを具えてもよい。第3バルブアセンブリは、第5チェックバルブを具えている。該第5チェックバルブは、その流入口における正圧の印加に応答して、流体を流すように構成されており、さらに流体システムの第3部分と流体接続する第5チェックバルブの流出口を具えている。第3バルブアセンブリは、第5チェックバルブの流入口と流体接続する流出口を有する第6チェックバルブを具えており、該第6チェックバルブは、その流出口における負圧の印加に応答して、流体を流すように構成されている。第3バルブアセンブリは、第3の共通の補充/排出場所にて、第5チェックバルブの流入口と、第6チェックバルブの流出口とに流体接続する第3流入/流出ポートを具えている。
【0011】
本発明に基づいてもたらされるバルブアセンブリの実施例は、第1電磁バルブを具えている。該第1電磁バルブは、その流入口における正圧の印加を検知すると、流体を流すように構成されており、さらには流体システムの第1部分と流体接続する第1電磁バルブの流出口を具えている。実施例は、第1電磁バルブの流入口と流体接続する流出口を有する第2電磁バルブを具えており、該第2電磁バルブは、その流出口における負圧の印加を検知すると、流体を流すように構成されている。実施例は、共通の補充/排出場所にて、第1電磁バルブの流入口と、第2電磁バルブの流出口とに流体接続する流入/流出ポートを具えている。
【0012】
本発明に基づいてもたらされるバルブシステムの実施例は、第1電磁バルブアセンブリを具えている。第1電磁バルブアセンブリは、第1電磁バルブを具えている。該第1電磁バルブは、その流入口における正圧の印加を検知すると、流体を流すように構成されており、さらに流体システムの第1部分と流体接続する第1電磁バルブの流出口を具えている。第1電磁バルブアセンブリは、第1電磁バルブの流入口と流体接続する流出口を有する第2電磁バルブを具えており、該第2電磁バルブは、その流出口における負圧の印加を検知すると、流体を流すように構成されている。第1電磁バルブアセンブリは、第1の共通の補充/排出場所にて、第1電磁バルブの流入口と、第2電磁バルブの流出口とに流体接続する第1流入/流出ポートを具えている。実施例は、さらに少なくとも第2電磁バルブアセンブリを具えている。第2電磁バルブアセンブリは、第3電磁バルブを具えている。該第3電磁バルブは、その流入口における正圧の印加を検知すると、流体を流すように構成されており、さらに流体システムの第2部分と流体接続する第3電磁バルブの流出口を具えている。第2電磁バルブアセンブリは、第3電磁バルブの流入口と流体接続する流出口を有する第4電磁バルブを具えており、該第4電磁バルブは、その流出口における負圧の印加を検知すると、流体を流すように構成されている。第2電磁バルブアセンブリは、第2の共通の補充/排出場所にて、第3電磁バルブの流入口と、第4電磁バルブの流出口とに流体接続する第2流入/流出ポートを具えている。
【0013】
本発明に基づいてもたらされるモジュールの実施例は、第1バルブアセンブリを具えている。第1バルブアセンブリは、第1チェックバルブを具えている。該第1チェックバルブは、その流入口における正圧の印加に応答して、流体を流すように構成されており、さらに流体システムの第1部分と流体接続する第1チェックバルブの流出口を具えている。第1バルブアセンブリは、第1チェックバルブの流入口と流体接続する流出口を有する第2チェックバルブを具えており、該第2チェックバルブは、その流出口における負圧の印加に応答して、流体を流すように構成されている。第1バルブアセンブリは、第1の共通の補充/排出場所にて、第1チェックバルブの流入口と、第2チェックバルブの流出口とに流体接続する第1流入/流出ポートを具えている。実施例は、少なくとも第2バルブアセンブリを具えている。第2バルブアセンブリは、第3チェックバルブを具えている。該第3チェックバルブは、その流入口における正圧の印加に応答して、流体を流すように構成されており、さらに流体システムの第2部分と流体接続する第3チェックバルブの流出口を具えている。第2バルブアセンブリは、第3チェックバルブの流入口と流体接続する流出口を有する第4チェックバルブを具えており、該第4チェックバルブは、その流出口における負圧の印加に応答して、流体を流すように構成されている。第2バルブアセンブリは、第2の共通の補充/排出場所にて、第3チェックバルブの流入口と、第4チェックバルブの流出口とに流体接続する第2流入/流出ポートを具えている。第1バルブアセンブリと第2バルブアセンブリは、モジュールを構成するように互いに結合されている。
【0014】
本発明に基づいてもたらされるモジュールの実施例は、第1電磁バルブアセンブリを具えている。第1電磁バルブアセンブリは、第1電磁バルブを具えている。該第1電磁バルブは、その流入口における正圧の印加を検知すると、流体を流すように構成されており、さらに流体システムの第1部分と流体接続する第1電磁バルブの流出口を具えている。第1電磁バルブアセンブリは、第1電磁バルブの流入口と流体接続する流出口を有する第2電磁バルブを具えており、該第2電磁バルブは、その流出口における負圧の印加を検知すると、流体を流すように構成されている。第1電磁バルブアセンブリは、第1の共通の補充/排出場所にて、第1電磁バルブの流入口と、第2電磁バルブの流出口とに流体接続する第1流入/流出ポートを具えている。実施例は、さらに少なくとも第2電磁バルブアセンブリを具えている。第2電磁バルブアセンブリは、第3電磁バルブを具えており、該第3電磁バルブは、その流入口における正圧の印加を検知すると、流体を流すように構成されており、さらに流体システムの第2部分と流体接続する第3電磁バルブの流出口を具えている。第2電磁バルブアセンブリは、第3電磁バルブの流入口と流体接続する流出口を有する第4電磁バルブを具えており、該第4電磁バルブは、その流出口における負圧の印加を検知すると、流体を流すように構成されている。第2電磁バルブアセンブリは、第2の共通の補充/排出場所にて、第3電磁バルブの流入口と、第4電磁バルブの流出口とに流体接続する第2流入/流出ポートを具えている。第1電磁バルブアセンブリと第2電磁バルブアセンブリは、モジュールを構成するように互いに結合されている。
【0015】
流体システムにおいて少なくとも1つの流体動作を実行する方法の実施例は、本発明に基づいて提供される。その方法の実施例は、第1チェックバルブを、該第1チェックバルブの流入口における正圧の印加に応答して流体を流すように構成する工程と、第1チェックバルブを、流体システムの第1部分と流体接続する第1チェックバルブの流出口を有するように構成する工程と、第1チェックバルブの流入口と流体接続する流出口を有する第2チェックバルブを構成する工程と、第2チェックバルブを、該第2チェックバルブの流出口における負圧の印加に応答して流体を流すように構成する工程と、共通の補充/排出場所に、第1チェックバルブの流入口と第2チェックバルブの流出口とに流体接続する流入/流出ポートを配置する工程とを具えている。
【0016】
流体システムにおいて少なくとも1つの流体動作を実行する方法の実施例は、本発明に基づいて提供される。その方法の実施例は、第1チェックバルブを、該第1チェックバルブの流入口における正圧の印加に応答して流体を流すように構成する工程と、第1チェックバルブを、流体システムの一部と流体接続する第1チェックバルブの流出口を有するように構成する工程と、第1チェックバルブの流入口と流体接続する流出口を有する第2チェックバルブを構成する工程と、第2チェックバルブを、該第2チェックバルブの流出口における負圧の印加に応答して流体を流すように構成する工程と、共通の補充/排出場所に、第1チェックバルブの流入口と第2チェックバルブの流出口とに流体接続する流入/流出ポートを配置する工程と、共通の補充/排出場所に正圧を加えて、流体システムの一部の少なくともプレフィルタ部をパージする工程と、共通の補充/排出場所に負圧を加えて、流入/流出ポートを通じて流体を排出する工程と、共通の補充/排出場所に正圧を加えて、少なくとも流体システムの一部を通じて少なくとも1つの流体を補充する工程とを含む。
【0017】
少なくとも1つの流体サービス動作が行われる機械に関して使用されるように構成された電源システムの実施例も、本発明に基づいて提供される。電源システムの実施例は、機械の流体システムの流入/流出ポートの付近に配置された電源レセプタクルと、電源レセプタクルに電力を供給する電源とを含んでおり、電源は、流体サービス動作が行われる機械の電源と、電気的に及び動作上関係している。
【0018】
機械の流体システムの少なくとも第1及び第2結合部に関して使用されるように構成された接続/解除検知システムの実施例が、本発明に基づいて提供される。検知システムの実施例は、第1連結部に動作上関係する第1電気接点と、第2連結部に動作上関係する第2電気接点と、第2連結部の第2電気接点から、それら連結部の第1及び第2電気接点の接続又は解除を示す電気信号を受信するシグナルプロセッサとを含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本明細書における用語「機械」は、本発明の方法及びシステムに従って使用されるのに適した如何なる装置をも含んでいる。本明細書における「機械」は、限定ではなく、例えば、潤滑システム、エンジン、ディーゼルエンジン、大型ディーゼルエンジン、モータ、回転装置、ジェネレータ、航空機エンジン、非常用機械、非常用ジェネレータ、コンプレッサ、機械を含む装置(例えば、掘採用機器、建設用機器、海洋機器、飛行機など)及びその他の機械を含んでいる。本明細書で開示されている様々な実施例では、「エンジン」が例として、本システム及び方法の様々な実施例及び特徴の説明において、開示の便宜上取り上げられる。しかしながら、当該技術分野における通常の知識を有する者には、機械のタイプの一例としてこのように「エンジン」が使用されていることは、単に開示の便宜を意図したものであり、本システム及び方法の適用範囲を限定すること意図するものではないことが理解されるであろう。
【0020】
本明細書に開示されているシステム及び方法に適用される用語「排出」は、機械、レセプタクル、リザーバ、又は、流体を保持するその他のシステム又は装置における流体の任意の部分の排出を含む。同様に、本明細書に開示されているシステム及び方法に適用される用語「補充」は、機械、レセプタクル、リザーバ、又は、流体を保持するその他のシステム又は装置における流体容積の任意の部分の補充を含む。
【0021】
本明細書に開示されているシステム及び方法に適用される用語「バルブシステム」は、バルブ、パイプ、ディスコネクト(disconnect)、アダプタ及びその他の構造物の構成要素の任意の組合せを含んでおり、1又は2以上の流体補充プロセス、及び/又は1又は2以上の流体排出プロセスを実行するように構成されている。バルブシステム内に含まれるバルブの例には、限定ではなく、シングルポシションバルブ、(例えば、ジャンクションブロックアセンブリや5方制御バルブのような)マルチポジションバルブ、及びその他のバルブが含まれており、このようなバルブが取り得る様々な開/閉位置に駆動する電気制御の有無に拘わらない。本明細書の「マルチポジションバルブ」なる表現は、単一のバルブ機構(例えば、1つのジャンクションブロックアセンブリ)を、又は、単一のバルブ機構及びその他のバルブ構成要素の適当な組合せを含む。
【0022】
本明細書で説明される本システム及び方法の様々な実施例に適しており、適用できる場合には、様々な構成要素、構造、要素及びその他の構成が、特定の機械の動作に対して内部又は外部と見なされる場所に取り付けられ、又は設置されてよいことは理解されるであろう。ポンプ及び/又は補助ポンプの使用が開示される本明細書における当該箇所では、例えば、このようなポンプは、機械内部の構成要素として、及び/又は、機械の機能を補助する、若しくは、機械の機能と共に動作する機械外部の構成要素として、配置され、設置され、動かされてよい。
【0023】
本明細書で使用されるように、用語「次の(subsequent)」又はその変形(例えば「次に(subsequently)」)は、プロセス又は方法のステップの実行に関して使用されるが、プロセス又は方法において可能性のあるその他のステップを、互いに関して「次の」と認められる関係にあるステップの間に発生又は実行させることの排除は、意図されていない。例えば、本明細書で使用されるように、ステップYがステップX「の次に」起こる場合、「の次に」の意味は、ステップYは、ステップXが起こった後のある時に起こるが、その他のステップが、ステップXとステップYが起こる間に経過する期間に起こってもよい。同様に、用語「前に(prior)」又はその変形(例えば「より前に(prior to)」)は、プロセス又は方法のステップの実行に関して使用されるが、プロセス又は方法における可能性のあるその他のステップを、互いに関して「前に」と認められる関係にあるステップの間に発生又は実行させるのを排除することは意図されていない。
【0024】
本明細書で使用されるように、本明細書で説明される様々な流体に関して使用される用語「タイプ」又は「種類」は、タイプ又は種類が異なる流体を互いに区別することを意図している。例えば、オイルは、ある「タイプ」の流体と考えられ、トランスミッション液は、別の異なる「タイプ」の流体と考えられ、作動流体は、さらに別の異なる「タイプ」の流体と考えられる。例えば、ある「タイプ」の流体の使用量は、同じ「タイプ」であっても、流体が清浄又は新しいことに応じて異なるとは考えられないことに留意すべきである(例えば、機械の流体補充又は交換プロセスで使用される清浄なオイルは、流体排出プロセスの間に機械から排出される使用済みオイルと異なる「タイプ」の流体とは見なされない)。
【0025】
図1及び図2を参照すると、流入ポート(11)及び流出ポート(12)を有する可搬式の流体移送管(10)が示されている。流入ポート(11)と流出ポート(12)の間には、可撓性チューブ(13)が屈曲可能に延びている。本システム及び方法の様々な実施例では、チューブ(13)は、天然若しくは合成ゴム材、編組(braided)ステンレススチール、又は、ポリエチレンやスチレンのようなポリマー押出材から作られることが望ましい。
【0026】
流入ポート(11)には、連結具(14)が取り付けられている。図示されているように、連結具(14)は、クイックディスコネクト連結具のオス側の組合せ端(mate edge)であり、より詳しく、図5及び図6に示されている。連結具(14)は、ネジ式又は差込式連結具のような如何なる種類の取付具であってもよい。ある実施例では、取付具は、流体源の流出口に嵌め込まれる。米国特許第4,502,431号に示された前潤滑用ポンプと似たポンプのようなデバイスでは、バイパス又は接続手段をポンプの圧力側に挿入して、エンジンから流体移送管(10)にオイルの向きを変えることができる。後で、図5及び図6を参照して一実施例を説明する。
【0027】
流れ制御手段(16)が、流出ポート(12)に隣接して配置される。ある実施例では、流れ制御手段は、スイッチ(17)によって作動して、管を流れる流体の流れを制御する電気式又は機械式バルブである。この実施例は、流体源にポンプ手段が装備されていない場合、及び/又は、流体が重力で移送される場合に有用である。これに対し、前潤滑用デバイスのような手段が使用される場合、流れ制御手段(16)は、管を通る通路であるのが好ましく、そこに密封されて設けられたスイッチ(17)を有する。スイッチ(17)は、伝導体(18)を用いて、ポンプ用回路に接続するように構成された電気コネクタ(19)に電気的に接続されており、ポンプを起動し、流体の流れを制御する。流れ制御手段(16)が電磁バルブを有している場合、伝導体(18)とコネクタ(19)は、通常、バッテリー端子のような電力源、磁気スイッチ、リレー接点、又は、ポンプ手段を起動するためのその他の電気機械的手段に接続される。
【0028】
機械又は装置の一部分からオイル又は作動オイルなどの流体を排出するためには、連結具(14)をポンプの流出口に接続し、流れ制御スイッチ(17)を押してポンプを起動させるか、又は重力を利用すればよい。例えば、米国特許第4,502,431号の場合のように、前潤滑用ポンプが使用される状況では、通常、バルブは不要であることは理解されるであろう。流体移送管(10)の流出ポートは、遠隔で都合の良い位置に設けられて、流体は廃液収容容器へ排出される。そのような廃液収容容器は当該分野で公知であり、一般的には、例えば、バレルや作業車、又は、廃油や車での汚染流体を受け入れ且つ運搬するように構成されたその他の容器やリザーバなどが該当する。
【0029】
図3及び図4に示す実施例では、流体移送管(20)は、流入ポート(21)及び流出ポート(22)を有する管(23)である。流入ポート(21)は、連結具(24)を含んでおり、図5及び図6に示すような組合せ可能な連結具が望ましい。この動作例では、流れ制御手段(26)は、小さな吸引部、ダイヤフラム、ピストン又は往復ポンプ(28)を具えており、バッテリーパックを内部に含んでいてもよい。流れ制御手段(16)は、「トリガースイッチ」の形態の起動スイッチ(27)を含んでおり、該起動スイッチは、流体移送管(20)の放出端部を保持し易くするための保護具(29)及びグリップ手段(31)を有する。例えば長さ20乃至30フィートの比較的長い移送管を用いる用途では、連結手段(14)に隣接して又はその近傍に、ポンプ(28)を設置できることは理解されるだろう。
【0030】
多くの種類の小型可搬式ポンプが、ポンプ(28)としての使用に適しており、市販で入手できる。ポンプの多くは、重い流体又は高粘度の流体により適しているが、バッテリー電力で駆動できない。そのような場合、本明細書で説明する様々な実施例に加えて、伝導体(18)及びコネクタ(19)のような電力ケーブルが用いられる。通常、ポンプ(28)を動作させるのに必要な電力は車の蓄電池から供給されるか、電源であるACレセプタクルにACポンプが接続される。一般的に、小型ポンプ手段は、一般消費者用市場で好適に利用され、比較的大型のポンプ手段は、産業用市場で利用される。
【0031】
図5及び図6を参照すると、本システム及び方法の様々な実施例で使用される連結手段(14)(41)の例が示されている。連結手段(14)(41)は、例えば、図1及び図3に示す流体移送管の両実施例に適用可能である。連結手段(41)は、エンジンオイル用ポート(図示せず)に接続されるが、連結手段(14)は、管(10)に取り付けられる。これらの連結手段は、当該分野で広く知られており、オス側のクイックコネクション取付具(30)と、メス側の組合せ可能なクイックコネクション取付具(32)とを具えている。また、電気コネクタ(19)を受け入れる電気レセプター(33)も図示されている。様々な実施例において、サンプがドライ状態にあることを示して、ポンプの停止を信号で伝える検知手段を連結手段(14)(41)に含めることもできる。図示のキャップ(34)は、使用の合間に、レセプター(33)を保護するためのものである。図5及び図6に示されるように、レセプター(33)及び取付具(32)は、ブラケット(36)に取り付けられる。ブラケット(36)は、例えば、前潤滑用ポンプのような流体源(37)(図示せず)に接続される。この実施例では、取付具(32)は、流体源システムの出口側又は高圧力側に接続される。前潤滑用システム用途では、例えば、取付具(32)は、ポンプとエンジン又はその他の機械との間にある高圧ポンプ排出ラインに配備される。
【0032】
図6を参照すると、サンプリングポート(39)が示されており、該サンプリングポートは、前潤滑用ポンプが部分(37)を介して流体を流す前潤滑用システムにて、オイルを抽出するのに用いられる。この実施例は、エンジン又はその他の機械を完全な動作状態にすることなく、オイルの、又は、この実施例で使用されるその他の流体の生サンプル(live sample)が得られる利点があることは理解されるであろう。
【0033】
図7に図示された実施例では、追加の取付具(40)が、外気供給源(42)に取り付けられている。ある形態では、取付具(40)は、空気供給源(図示せず)に取り付けられるメス側の取付具である。エンジンからオイルを除去する前又は除去する間に、空気源を取付具(40)に取り付けることで、チャンネルに残存するオイルがサンプへと除去され、フィルタシステム内のオイルが少なくとも部分的に又はほぼ除去され、そして、フィルタの取外しが容易になる。このような空気源を使用する多くの実施例では、空気源の圧力は、例えば、1平方インチにつき約90乃至150ポンドであるのが望ましい。
【0034】
例えば、エンジン用リザーバ(105)、作動流体用リザーバ(107)及びトランスミッション流体用リザーバ(109)などを有する車又はその他の装置の場合、そのようなリザーバに対する様々なサービス場所が比較的近接していると、より効率的にサービスが行われ、環境汚染の危険性が低減されることが分かった。限定ではなく、例えば、そのようなリザーバのサービス場所が互いに約3乃至10フィートの範囲内にある場合、サービスは、通常、比較的僅かな作業者で、許容可能な時間内に行われる。また、環境汚染のリスクが、幾つかのライン及び流体リザーバの接続及び解除の際の漏れなどによって起こるが、サービス場所がこのように近接してることで、このようなリスクは軽減される。
【0035】
図8は、1台のポンプと複数のリザーバを具えた管システム(100)の実施例を示している。このシステムを用いることにより、例えば、機械のエンジン用リザーバ(105)、作動流体用リザーバ(107)、及びトランスミッション液又はその他の流体用リザーバ(109)は、ブラケット(173)に取り付けられたクイックコネクトポート(112)から、制御パネル(150)内の流出ポート(153)(以下の説明を参照のこと)を通って速やかに排出される。ポンプ(128)及びリザーバ(105)(107)(109)の各々は、配管網(113)を通じて制御バルブ(116)に接続される。ポンプ(128)は、例えば、専用の排出ポンプであってよいし、例えば、エンジン用の前潤滑用ポンプであってもよい。配管網は第1の管(400)を含んでおり、該第1の管(400)は、第1連結具(406)によって第1端部(402)にて作動流体用リザーバ(107)に接続され、第2連結具(408)によって第2端部(404)にて制御バルブ(116)に接続される。同様に、第2の管(410)は、第1連結具(416)によって第1端部(414)にてエンジン用リザーバ(105)に接続され、第2連結具(418)によって第2端部(412)にて制御バルブ(116)に接続される。第3の管(420)は、第1連結具(426)によって第1端部(422)にてトランスミッション用リザーバ(109)に接続され、第2連結具(428)によって第2端部(424)にて制御バルブ(116)に接続される。第4の管(430)は、第1連結具(436)によって第1端部(432)にてポンプ(128)に接続され、第2連結具(438)によって第2端部(434)にて流出ポート(112)に接続される。第5の管(461)は、第1連結具(467)によって第1端部(463)にてポンプ(128)に接続され、第2連結具(469)によって第2端部(465)にて制御バルブ(116)に接続される。
【0036】
ある実施例では、制御バルブ(116)は、3ポジションの4ポート方向バルブとなる。該バルブは、リザーバ(105)(107)(109)に夫々通じる管(410)(400)(420)と共に、ポンプ(128)の接続を制御する。ある形態では、制御バルブ(116)には、あるデフォルト位置があって、その位置はエンジン用サンプ(105)の位置である。制御バルブ(116)は、例えばコネクタ(172)に取り付けられた電気式の排出用スイッチにより、またポンプ(128)は、トグル式の選択スイッチ(174)により、遠隔のブラケット(173)から操作できる。
【0037】
図8のシステムの動作に関して、リザーバ(105)(107)(109)のうちどのリザーバが、配管網(113)を介してポンプ(128)と流体接続するかを、制御バルブ(116)が決めることは理解されるであろう。具体的には、選択スイッチ(174)は、制御バルブ(116)の位置を決定する。コネクタ(172)に接続されるスイッチは、ポンプ(128)のオン・オフスイッチとして機能し、ブラケット(173)に取り付けられるか、又は、コネクタ(172)に接続された繋ぎスイッチ(tethered switch)に取り付けられる。運転中、選択スイッチ(174)は、制御バルブ(116)の位置を制御して、リザーバ(105)(107)(109)の中から排出されるリザーバを決定する。コネクタ(172)に接続されたスイッチが通電すると、ポンプ(128)が通電し、これによって、ライン(461)が負圧にされて、制御バルブ(116)に伝わる。リザーバ(105)(107)(109)の中の流体は、制御バルブ(116)に流体接続されており、ライン(461)へ吸引され、ポンプ(128)、ライン(430)、さらには連結具(112)を経て、適当な容器、及び/又は流体ラインに排出され、さらに処理される。
【0038】
図9は、1台のポンプと複数のリザーバを有する図8のシステムの実施例について、電気回路構成の具体例を示したものである。リレースイッチ(158)は、ポンプ(128)のポンプ用モータ(162)に接続されており、スタートスイッチ(172)が通電して、例えば直流電源又はその他の適当な電源から電力が供給されると、ポンプ用モータ(162)の始動と停止が行われる。ある形態では、排出中、管(400)(410)(420)の何れかの管にて、低流状態がセンサー(180)で検知されると、リレースイッチ(158)はモータを停止させる。制御バルブ(116)は、選択スイッチ(174)に接続された2つのソレノイド(164)(166)を介して電気的に作動する。なお、選択スイッチ(174)は、スタートスイッチ(172)に接続されている。ある実施例では、スタートスイッチ(172)は、単極のノーマルオープンスイッチであり、選択スイッチ(174)は、単極の双投スイッチである。
【0039】
図8に示す実施例には3個のリザーバが示されているが、リザーバの数は3個に限定されるものではない。N個のリザーバを有する実施例では、例えば、図8の管(400)(410)(420)のように、各リザーバと制御バルブを接続するN個のリザーバ用管がある。管(461)のようなポンプ用管は、例えば、制御バルブ(116)をポンプ(128)に接続する。管(430)のような流出用管は、例えば、ポンプ(128)を流出ポート(112)に接続する。N個のリザーバについて、制御バルブ(116)は、1つのデフォルト位置と、セレクタで起動されるN−1個の位置を有していることは理解されるだろう。
【0040】
制御バルブ(116)は、サービスパネルのような集中化された場所からも操作できる。1台のポンプに対して1つのサービスパネル(150)を遠隔に設けた実施例では、図10に示すように、点火スイッチと、エンジン流体、トランスミッション流体及び作動流体のサンプリング用ポートの他に、ポンプ(128)と制御バルブ(116)の作動用スイッチを含んでいる。サービスパネル(150)の選択スイッチ(152)は、制御バルブ(116)に接続されており、オペレータは、排出するリザーバを選択できる。サービスパネル(150)には、排出制御用スイッチ(154)、緊急排出停止用スイッチ(156)、ポンプ(128)を接続/解除する排出接続ポート(153)(例えば、ライン(430)へ連結される)なども装着されてよい。さらに、サービスパネル(150)には、トランスミッションオイルサンプリング用ポート(50)、エンジンオイルサンプリング用ポート(52)、作動オイルサンプリング用ポート(54)が設けられており、これらポートは、夫々、トランスミッション用リザーバ、エンジン用リザーバ及び油圧用リザーバと接続される。また、サービスパネル(150)は、オイル流入ライン(44)を有するオイル用フィルタ(56)、トランスミッションオイル用フィルタ、燃料用フィルタ(58)、燃料セパレータ(60)、作動オイル用フィルタ、遠隔点火セレクタ(62)及び点火スイッチ(64)を含んでもよい。故に、制御パネル(150)のようなサービス場所は、機械、車及び/又はエンジン流体サービスの必要のほぼ全てについて与えられ得る。
【0041】
図10のサービスパネルの実施例の電気回路図を、図11に示す。モータリレー(76)は、ポンプ(128)に接続されたポンプ用モータ(80)に接続されており、スタートスイッチ(154)が作動すると、ポンプ用モータ(80)が始動し、緊急停止用スイッチ(156)が作動すると、ポンプ用モータ(80)が停止する。リレースイッチ(76)は、排出中に低流状態が検知されると、モータを停止させる。排出選択スイッチ(152)は、スタートスイッチ(154)及び緊急停止用スイッチ(156)に電気的に接続されており、作動流体用リザーバ用ソレノイドバルブコイル(65)及びトランスミッションオイルリザーバ用ソレノイドバルブコイル(67)を夫々作動することで、作動流体用リザーバ(107)とトランスミッション用リザーバ(109)が選択的に排出される。この図でのデフォルト位置は、エンジン用リザーバ(105)の排出位置であるが、どのリザーバがデフォルト位置として選択されてもよく、またリザーバの数についても3個に限定されるものではないことは理解されるであろう。
【0042】
図12に示すように、ライン(410)(420)(430)は、夫々、対応するチェックバルブ(170)(170')(170'')に接続されており、これらは、ポンプ(128)の近くにあるチェックバルブ(170''')と同様に、一方向にだけ流体が流れることを可能にする。必要に応じて、ライン(439)(図11中、点線で示す)が、ポンプ(128)の周りにあって、クイックディスコネクト連結具(440)に接続された適当なバルブ機構と共に設けられる。この実施例では、注油排出トラック(lubrication evacuation truck)のトラック用ポンプ(160)が用いられて、流体が排出されてよい。トラック用ポンプ(160)は、固定ライン(472)又はクイックディスコネクトライン(474)を通じて、トラック廃棄用タンク(470)に流体を排出する。ポンプ(128)が使用されて、トラック用ポンプ(160)が使用されない場合、固定ライン(472)又はクイックディスコネクトライン(474)を適当にバルブ調整することで、管(460)が、注油トラック廃棄用タンク(470)に結合されてもよい。
【0043】
図13乃至図17は、2台のポンプと複数のリザーバを有する管システム(200)の実施例を示している。該システム(200)は、エンジン用リザーバ(505)と流体接続した第1ポンプ(230)と、作動流体用リザーバ(507)及びトランスミッション用リザーバ(509)と流体接続した第2ポンプ(228)を含んでいる。しかしながら、本発明の精神及び範囲内において、より多くのポンプを用いることができ、ポンプを異なるリザーバに接続できることは理解されるであろう。この実施例では、遠隔位置のブラケット(373)のコネクタ(372)に接続された電気スイッチ、又はサービスパネル(250)に設けられた電気スイッチで作動する第1流出ポート(312)を通じて、第1ポンプ(230)はエンジンオイルを排出する。第1の管(520)は、第1連結具(524)によって第1端部(522)にてエンジン用リザーバ(505)に接続され、第2連結具(528)によって第2端部(526)にて第1ポンプ(230)に接続されている。第2の管(530)は、第1連結具(534)によって第1端部(532)にて第1ポンプ(230)に接続され、第2連結具(538)によって第2端部(536)にて第1流出ポート(312)に接続されている。流出ポート(312)は、エンジンの前潤滑を行うための管に接続されてよい。或いはまた、第2の管(530)は、下記のように、制御パネル(250)内の連結具(251)に流体接続されてもよい。第2ポンプ(228)は、制御バルブ(616)に接続されており、選択スイッチ(274)とコネクタ(272)に接続された排出スイッチとを操作することで、トランスミッション用リザーバ(509)又は作動流体用リザーバ(407)から第2流出ポート(212)に流体を排出する。なお、排出スイッチは、流出ポート(212)と共に第2ブラケット(273)へ装着されてよい。第2ポンプ(228)とリザーバ(507)(509)の各々は、配管網(513)を通じて制御バルブ(616)に接続される。配管網(513)は、第1の配管網用管(540)を含んでいる。第1の配管網用管(540)は、第1連結具(546)によって第1端部(542)にて作動流体用リザーバ(507)に接続され、第2連結具(548)によって第2端部(544)にて制御バルブ(616)に接続されている。第2の配管網用管(550)は、第1連結具(558)によって第1端部(554)にてトランスミッション用リザーバ(509)に接続され、第2連結具(556)によって第2端部(552)にてバルブ(616)に接続されている。第3の配管網用管(580)は、第1連結具(586)によって第1端部(582)にてポンプ(228)に接続され、第2のクイック連結具(588)によって第2端部(584)にて流出ポート(212)に接続されている。或いはまた、管(580)は、制御パネル(250)の連結具(253)に流体接続されてもよい。第4の配管網用管(590)は、第1連結具(596)によって第1端部(592)にてポンプ(228)に接続され、第2のクイック連結具(598)によって第2端部(594)にて制御バルブ(616)に接続されている。図17に示すように、可撓性管(315)を用いて、廃棄オイル容器に、又は、注油トラックの廃棄オイルタンク(570)に通じる注油トラックのポートに、流出ポート(312)又は(212)を接続してもよい。制御バルブ(616)により、トランスミッション用リザーバ(509)又は作動流体用リザーバ(507)の選択的な排出がなされる。
【0044】
図14は、図13に示す2台のポンプと複数のリザーバを有する実施例の電気回路図を示している。ポンプ用モータ(263)(262)の各々は、対応するリレースイッチ(258)(259)に接続され、各リレースイッチは、例えば可搬式の12V又は24VDC電源によって電力を供給される。第1及び第2のモータ用リレースイッチ(258)(259)は、第1及び第2のノーマルオープンのスタートスイッチ(372)(272)に接続されている。各リレーと対応するスタートスイッチとの間には、低流検知センサー(280)(281)が夫々配備され、流れの低下が検知されたときに通電し、対応するモータに介入してそれを停止させる。電源は、第2リレースイッチ(259)、選択スイッチ(274)及びスタートスイッチ(372)(272)に接続される。2ポジション制御バルブ(216)は、作動流体用リザーバ(507)及びトランスミッション用リザーバ(509)への流れを制御する。どのリザーバがデフォルト位置でもよいが、ここでは作動流体用リザーバがデフォルト位置として示されている。
【0045】
第1及び第2ポンプに接続される管の数は、全部で3本に限定される必要がないことは理解されるであろう。例えば、第1ポンプ(230)をN1個のリザーバに接続し、第2ポンプ(228)をN2個のリザーバに接続されてよい。総数は、N=N1+N2である。図13は、N1が1であり、N2が2である場合の実施例における第1例を示している。同じ実施例の第2例では、N1は1であり、N2は2より大きい数である。第2例において、制御バルブ(616)は、管(540)(550)のようなN2本のリザーバ用管に接続されている。両方の例において、第2ポンプは、ポンプ用管(590)を用いて制御バルブ(616)に接続され、流出管(580)を用いて第2流出ポート(212)に接続されている。
【0046】
図15は、2台のポンプと複数のリザーバを有する排出システムの制御部を含む遠隔サービスパネル(250)の実施例を示している。この実施例は、第1ポンプ(230)及び第2ポンプ(228)について、スタートスイッチ(254)、停止スイッチ(256)、選択スイッチ(252)、及び排出ディスコネクトポート(251)(253)を含んでいる。ライン(900)は、エンジンオイル用フィルタのヘッドにおける非処理側(unfiltered side)に接続されているが、これを圧力調節された空気源に接続して、同じポートを通じて交換オイルを加える前に、使用済みのエンジンオイルを放出することもできる。同じサービスパネルにおいて、トランスミッション、エンジン及び油圧系の各リザーバのサンプル用ポート(910)(912)(914)を、遠隔点火セレクタ(918)及び点火スイッチ(916)と共に装着してもよい。
【0047】
図16は、図15のパネルについて一実施例の電気回路図を示している。ポンプ(230)(228)のポンプ用モータ(963)(962)は、対応するリレースイッチ(958)(959)に夫々接続されており、各リレースイッチは、例えば12V又は24VのDC電源によって電力を供給される。第1モータ用リレースイッチ(958)と第2モータ用リレースイッチ(959)は、選択スイッチ(252)及びノーマルクローズの緊急停止用スイッチ(256)に接続されている。各リレーと緊急停止用スイッチ(256)の間には、低流検知センサー(280)(281)が夫々配備され、低流状態が検知されると、対応するモータに介入して停止させる。選択スイッチ(252)は、バルブ用コイル(966)及びノーマルオープンのスタートスイッチ(254)に接続されている。図16では、トランスミッション用リザーバ用の電気配線を示しており、選択スイッチ(254)は、文字「T」の表示を含む接点に対応している。作動流体用リザーバ及びエンジン用リザーバは、選択スイッチ(966)の接点「H」及び「E」に対応しているが、説明の簡略化のため、それら用の配線の表示は省略されている。
【0048】
図17は、2台のポンプと複数のリザーバを有する排出システムの実施例の流体回路図である。第1ポンプ(230)と第2ポンプ(228)は、選択された各リザーバの流体をポート(312)及びポート(212)に、又は、制御パネル(250)のコネクタ(251)及びコネクタ(253)に夫々排出する。なお、ポート(312)及びポート(212)は、ブラケット(373)及びブラケット(273)に夫々設けられている。各リザーバ(505)(507)(509)からの流れは、各リザーバの下流にあるチェックバルブによって、一方向に向かうように制御されてよい。チェックバルブ(705)(707)(709)は、エンジンオイル用リザーバ(505)、作動流体用リザーバ(507)及びトランスミッション用リザーバ(509)の下流に夫々接続される。また、チェックバルブ(720)が第1ポンプ(230)をバイパスするバイパスパイプ(711)に設けられ、チェックバルブ(722)が第2ポンプ(228)をバイパスするバイパスパイプ(712)に設けられてよい。制御バルブ(216)は、トランスミッション用リザーバ(509)及び作動流体用リザーバ(507)への流れを制御し、そのデフォルト位置として、作動流体用リザーバ(507)が図示されている。ブラケットの連結具(212)(312)又は制御パネルコネクタ(251)(253)からの放出は、放出用容器、又は注油トラックに装着された管(315)に繋がれてよい。その場合、流体は、注油トラック用ポンプ(160)の近くにある適当なバルブ付きライン(360)を通って排出されるか、又はリザーバ(570)へ直接排出される。或いはまた、ポンプ(230)(228)をライン(574)(576)で夫々バイパスして、適当なバルブ機構を設けることにより、注油トラックのポンプ(160)で吸引排出を行えることは理解されるであろう。その排出は、例えば、固定ライン(372)、クイックコネクションライン(374)、可撓性管又は別の適当な流体システムを経て、注油トラック用リザーバ(570)に向かって直接移動してもよい。
【0049】
(図8乃至図12を参照して説明した)1台のポンプと複数のリザーバを有するシステムと、(図13乃至図17を参照して説明した)2台のポンプと複数のリザーバを有するシステムのどちらも、個々の図に示したように、排出用管を夫々のリザーバへ取り付けて、制御バルブを作動させてリザーバを選択し、ポンプを始動して、選択されたリザーバから排出用の流出ポートへ流体を汲み上げることによって、機械又は車にある如何なるリザーバからでも、流体を除去するのに用いることができる。さらに、図18に模式的に示すように、選択されたリザーバからの排出後、連結具(976)を用いて、流体システムの非処理側(例えば、キャビディのフィルタヘッド(970))と接続された管(972)を交換流体用管(974)に取り付けることで、交換用流体を、適当なキャビディの中へ収容することもできる。連結具(976)は、交換用流体源(978)に接続される。例えば、エンジンオイルは、図10の実施例のライン(44)又は図15の実施例のライン(900)へ入るが、どちらのラインも、オイル用フィルタヘッドより前にある。この明細書中に記載した他のリザーバに対応する流体用キャビディもまた、これら流体キャビディの各フィルタの非処理側に交換用流体を入れることによって補充できることは理解されるであろう。
【0050】
図19を参照すると、ポンプ(1004)に接続された機械(例示した実施例の機械は、エンジン(1002))を含む流体システム(1001)が示されている。この実施例のある形態では、ポンプ(1004)は、補助ポンプ又はエンジン前潤滑用ポンプなどであって、及び/又は、エンジン(1002)の位置及び動作に関して、近くの場所又は離れた場所に設置されて動作してよい。ポンプ(1004)は、排出ブラケット(1006)と流体接続し、協同して動作するように構成されている。エンジン(1002)の動作モードに応じて、流体回路は、クイックディスコネクト(1008)で終わるか、遮断されてもよい。流体排出手順の間、例えば、ポンプ(1004)の作動と共に排出ブラケット(1006)が用いられて、エンジン(1002)から各種流体が排出される。さらに、図19の実施例と、本明細書で説明される本システム及び方法の実施例とにおいて、制御モジュール(1100)は、流体システム(1001)の様々な構成要素と動作上関連し得る。また、内部データモジュール(1200)が、エンジン(1002)と動作上関連して、流体システム(1001)内で行われる機能に関するデータを受信、格納及び/又は処理する。別の形態では、補助フィルタシステム(1010)が、排出ブラケット(1006)及びクイックディスコネクト(1008)などと動作上関連するように設置されてもよい。本システム及び方法の様々な形態にて、補助フィルタシステム(1010)は、例えば、当該技術分野で知られているファインフィルタレーション(fine filtration)システムであってよい。
【0051】
次に、図20を参照すると、説明用のある実施例にて、制御モジュール(1100)は、流体システムを制御及び監視する、さらには、本明細書で説明した様々な流体システム及び方法に関するデータを監視、収集及び解析する様々な構成要素を含んでいる。制御モジュール(1100)は、該制御モジュール(1100)の様々な構成要素内にてそれらの機能を示す様々なコマンドを実行するプロセッサ(1102)を含んでいる。1又は2以上のセンサ入力(1104)が制御モジュール(1100)に設けられて、流体システム内に配置された1又は2以上のセンサ(1105)から伝送されるデータが受信及び処理される。機械の動作に適用できるセンサ(1105)には、限定ではなく、温度検知センサ、圧力検知センサ、電圧検知センサ、電流検知センサ、汚染物検知センサ、サイクル時間検知センサ、流量センサ、及び/又は、機械の運転の様々なステージの間に機械が体験する様々な状況を検知するのに適したその他のセンサが含まれる。加えて、1又は2以上のインジケータ(1106)が、制御モジュール(1100)内に設けられて、検知され、制御モジュール(1100)に伝送された状態の警告や通知がなされる。このようなインジケータ(1106)は、流体システム内で検知された状態を、一般的になされるように、オーディオ、ビジュアル又はオーディオビジュアル的に指摘する。制御モジュール(1100)は、1又は2以上のデータ記録媒体(1108)を含んでもよく、これにより、制御モジュール(1100)に伝送されるデータが格納、検索及び/又は報告される。データ記録媒体(1108)に格納されたデータは、流体システムの状態から収集された様々なデータを含み、限定ではなく、例えば、オイル状態、汚染物の粒子数、リザーバ、流体容器若しくはその他の流体格納/保存媒体を排出する時刻又は補充する時刻に関するサイクル時間のデータなどを含んでよい。
【0052】
制御モジュール(1100)は、さらに、1又は2以上の制御部(1110)を含んでおり、流体システムの様々な要素の操作をし、及び/又は、流体システムから伝送されたデータを受信して処理する。機械制御部(1110A)が設けられて、点火、前潤滑動作、流体排出プロセスの初期化、流体補充プロセスの初期化、及びその他の様々な機械動作のようなエンジンの様々な状況が制御される。ポンプ制御部(1110B)が設けられて、例えば機械の流体システムのような、流体システムと動作上関係するポンプ又は補助ポンプの動作が制御される。1又は複数のバルブ制御部(1110C)が設けられて、流体システムに含まれる1又は複数のバルブの位置(例えば、開、閉、又はその他の位置)が動かされる。さらに、1又は2以上のマルチポジションバルブ制御部(1110D)が設けられて、例えば(本明細書で説明されるように)、マルチウェイバルブ(例えば、5ウェイバルブ)、又は、ジャンクションバルブアセンブリのような、別のマルチポジションバルブ装置若しくはシステムを作動する。加えて、排出ブラケット制御部(1110E)が設けられて、流体システムに含まれた、又は設置された1又は2以上の排出ブラケットの特有の機能がもたらされる。
【0053】
上述の制御部(1110)の任意の部分は、例えば、機械のオペレータによって手動で作動してもよく、例えば、コンピュータ読取可能な媒体に格納された指令の実行の一部として自動的に作動してもよいことは理解できるであろう。説明用のある実施例では、ポンプ制御部(1110B)は、例えば、エンジンの点火の間に開始する前潤滑プロセスの場合などに、手動による機械制御部(1110A)の動作と動作上関連してもよい。
【0054】
加えて、本明細書で説明される様々な実施例では、例えば、同じサービスパネル内に含まれるように同じ場所に、又はその他の集中化された場所に、制御部(1110)が置かれる必要がないことが理解されるだろう。さらには、制御部(1110)は、1又は2以上の有線及び/又は無線通信方法或いはシステムによって、機械、流体システム、バルブシステム、又は本実施例のその他の構成要素と、動作上関連してもよいことが理解されるだろう。故に、本明細書に記載された様々な実施例において、制御部(1110)は、本実施例に特有の用途のために集められる一方で、例えばサービスパネルに設置されるように、単一で集中化された場所に物理的に配置される必要がないことが分かるだろう。
【0055】
データは、様々な方法及びシステムを介して制御モジュール(1100)から流体システムに伝送され、及び/又は、流体システムから制御モジュール(1100)に伝送される。本明細書に開示されている様々な実施例では、データは、似たタイプの通信方法及びシステムの中から、例えば、有線接続で伝送され、衛星通信や携帯通信で伝送され、赤外線で伝送され、及び/又は、IEEE802.11やその他の無線若しくはラジオ周波数通信プロトコルのようなプロトコルに従って伝送されてよい。図20に示すように、1又は2以上のデータデバイス(1150)が、制御モジュール(1100)と動作上関連して使用され、データを受信、処理、入力及び/又は格納するために、及び/又は、制御モジュール(1110)と協同して、流体システム内に含まれる1又は2以上の構成要素を制御、監視若しくは操作する。データデバイス(1150)には、限定ではなく、例えば、パーソナルコンピュータ(1150A)、ラップトップ(1150B)、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)(1150C)、及び、1又は2以上のコンピュータ読取可能な媒体上の指令を実行するのに適したデータデバイスが含まれる。
【0056】
様々なタイプのセンサ(1105)が、本システム及び方法の様々な実施例に使用されて、流体システム内の1又は2以上の状態を検知する。例えば、センサ(1105)は、以下に述べる流体システム内の1又は2以上の状態を検出する。エンジンオイル圧力、エンジン内のオイル温度、エンジン内の(例えば、オイル汚染物のような)汚染物の存在や、前潤滑回路で流される流量、前潤滑動作、流体排出動作、前潤滑動作のような様々なエンジン動作の1又は2以上のサイクルの実行にて経過した時間量(つまりサイクル時間)、流体の流量やその他である。本システム及び方法の様々な実施例の下で使用されるセンサ(1105)の一例には、「LUBRIGARD」なる商号(ルブリガードリミテッド、英国、北米、欧州)の下で市販される汚染物センサがある。汚染物センサは、酸化物、水、グリコール、金属摩耗粒子に、及び/又は、エンジンオイル、作動オイル、ギアボックスオイル、トランスミッションオイル、コンプレッサオイル及び/又は様々な機械に使用されるその他の流体に存在す得るその他の汚染物質に関する情報を与える。本方法及びシステムの様々な形態では、汚染物センサは、例えば、流体排出プロセス又は流体補充プロセスのような1又は2以上の流体プロセスの間に使用されてもよい。
【0057】
制御モジュール(1100)は、流体システムの様々な構成要素の起動及び停止、並びに、流体システムに含まれる、例えばエンジンのような機械の動作に関するデータを受信及び格納できることが理解されるであろう。例えば、収集されたデータを解析してサイクル時間が計算されて、排出及び/又は補充動作を完了するために要する経過時間が示される。(例えば、温度センサで検知及び伝送される)所定のオイル温度又は温度範囲について、例えば、平均サイクル時間が、収集された2又は3以上のサイクル時間を解析して計算される。ある形態では、本方法及びシステムは、所定のオイル温度又は温度範囲について、最も最近に経過したサイクル時間が、基準の平均サイクル時間又はサイクル時間範囲から外れているか否かを判定する。加えて、流体(例えば、オイル)のタイプ及び粘性のような、機械の運転に関係した因子が知られてもよい。基準のサイクル時間又は時間範囲からの受け入れ難いズレは、障害として、制御モジュール(1100)のデータ記録媒体(1108)に記録される。その他のタイプの多数の障害状態が、本発明のシステム及び方法の実行に関して、検知、解析及び記録されてよいことは理解されるであろう。その他の説明例では、バッテリ電圧、電流、及び/又は、機械の汚染物の存在などに関する状態が、検知、解析されて、1又は2以上の障害状態が、制御モジュール(1100)に記録されてもよい。
【0058】
図21を参照すると、本方法及びシステムの様々な実施例において、流体システムの動作より収集されたデータは、機械に又はその近くに設置された内部データモジュール(1200)に格納される。内部データモジュール(1200)は、動作上関連するメモリ(1204)を伴ったプロセッサ(1202)を含む。ある形態では、内部データモジュール(1200)は、当該技術分野で知られるような「ワンショット」回路であり得る。内部データモジュール(1200)は、流体システム、機械、バルブ、ポンプ 又は流体システムのその他の構成要素の様々な状態に関するデータを受信及び格納するように構成され得る。ある実施例では、内部データモジュール(1200)は、エンジン点火の前にメモリ(1204)にデータを格納し、その後、格納されたデータを、制御モジュール(1100)や別のコンピュータシステムに転送する。別の実施例では、内部データモジュール(1100)は、制御モジュール(1100)又は別の適当なコンピュータシステムへのその後のダウンロードのために状態データを格納する。様々な実施例では、制御モジュール(1100)が(例えば、様々な機械サービス動作の間において)動作していない場合におけるデータ収集及び蓄積機能の実行に使用するために、内部データモジュール(1200)が構成される。この方法では、例えばオイル交換、又は、別タイプの流体排出若しくは補充手順に関係する電気的イベントに対応したデータを収集するのに、内部データモジュール(1200)が使用されて、制御モジュール(1100)にその手順に関するデータを転送する。様々な実施例では、内部データモジュール(1200)は、スタンドアロン、別個のモジュールであるか、制御モジュール(1100)の動作に完全又は部分的に集積されるように構成され得る。
【0059】
収集及び解析されたデータは、記録された障害イベントと共に、制御モジュール(1100)、内部データモジュール(1200)に関連して格納され、及び/又は、遠隔の場所に格納される。本発明及びシステムの様々な実施例では、制御モジュール(1100)及び/又は内部データモジュール(1200)は、機械に集積された構成要素として、又は、機械の場所に設置されない遠隔の構成要素として動作するように構成される。収集及び解析された情報は、制御モジュール(1100)の1又は2以上のデータ記録媒体(1108)に、又は、制御モジュール(1100)と接続して使用するのに適した一般的な別の記録装置に格納され得る。その情報はまた、機械及びその構成要素の外部に格納され得る。図20に示すように、データは、制御モジュール(1100)から1又は2以上のデータデバイス(1150)に、ラジオ周波数通信による無線で、又は有線で転送され得る。パーソナルデジタルアシスタント(1150C)は、例えば、コンピュータシステムとして構成及び使用されて、流体排出及び補充プロセスの間に制御モジュール(1100)から収集されたデータを受信して処理する。
【0060】
ある説明例では、例えば、オイル交換の継続時間のような、オイル交換イベントやその他のエンジン状態に関する情報は、制御モジュール(1100)及び/又は内部データモジュール(1200)の動作に、及び/又はそれらと動作上関係した記録媒体又はメディアの動作に関連して記録及び処理される。例えば、オイル交換イベントの日時が、1又は2以上のこのようなオイル交換について記録される。データの解析では、所定の温度でほぼ一定体積のオイルが、一定であり再現可能な時間でエンジン潤滑システムから排出され、又はそれに補充されることが仮定されてよい。(例えば、オイル温度センサで検知された)所定の温度でオイル交換に必要とされる時間、及び、オイルのタイプや粘性などのその他の因子を考慮して、計算がなされる。この計算を用いて、エンジンから排出される又はそれに補充されるオイルの量が計算される。ここでは、例としてエンジンが用いられているが、本明細書で説明される本方法及びシステムの原理は、作動流体用リザーバ、トランスミッション液用リザーバ、及びその他のタイプの様々な流体用リザーバに容易に適用されることは理解されるであろう。計算されたオイルの排出/補充量は、サンプ容量の基準値と比較される。計算された量が、このような計算に関する基準値又は許容範囲よりも大きい又は小さい場合には、さらなる調査及び/又は管理のために、この情報が障害として記録される。ある実施例では、記録される障害は、制御モジュール(1100)などの動作に関連して電気的に記録される。例えば、インジケータ(1106)が使用されて、エンジンの動作に関する1又は2以上の通知が生成され、システムによって障害が記録されたことがオペレータに教えられる。本明細書で説明された様々な実施例への用途において、通知は、音声信号、視覚若しくはテキスト信号、又はこれらの信号の適当な組合せの形態であり得る。
【0061】
図22を参照すると、複数の流体排出及び補充プロセスを実行する実施例が示されていりる。ステップ1222では、例えば、機械の流体リザーバにおける流体交換のような流体交換の必要が特定される。流体交換の必要/要望と、流体システムで引き続き実行される機能との特定は、(先の説明に従って)制御モジュールを用いて制御される。ステップ1124では、流体システム内に含まれるバルブシステムの設定が調整されて、特定された流体リザーバと動作上関連して行われる流体排出プロセスが可能とされる。ステップ1224で実行されるバルブシステムの設定の調整は、例えば、流体システムが制御モジュール(1100)と動作上関連することで自動化された方法で、オペレータの手動調整で、又は、自動及び手動プロセスの適当な組合せによって、容易になされ得ることは理解されるであろう。特定された流体リザーバは、ステップ1226で排出される。ステップ1226の排出プロセスの前に実行され得るオプションのステップ1227では、一般的なパージ手順がリザーバに関連した流体システム上で実行されて、廃棄流体が取り出され、流体のこぼれが食い止められ、廃棄流体に起因する潜在的な環境汚染が食い止められ、及び/又は、廃棄流体(及び廃棄流体の潜在的に有害な成分)とオペレータとの接触を妨げることでオペレータやその他の人の安全が促進される。ある形態では、ステップ1227のパージ手順は、例えば、リザーバに対して、次に行われる流体補充プロセスなどを実行する前に実行される。ある説明例では、パージ手順は、例えば、空気パージ手順を含む。ステップ1228では、バルブシステムは、特定された流体リザーバについて行われる流体補充プロセスを可能とするように設定される。ステップ1230では、流体交換源がアクセスされて、特定された流体リザーバは、ステップ1232にて補充される。本方法及びシステムのある形態では、ステップ1232の補充手順が、特定の流体リザーバに補充流体用プレフィルタを与えることで実行されることは理解されるであろう。
【0062】
ステップ1234では、さらなる流体交換プロセスが必要又は要求されているかどうか判断される。さらなるリザーバが流体交換を必要としていると判断される場合、バルブシステムは、ステップ1236で、特定されたさらなるリザーバについてなされる流体排出プロセスを可能とするように設定される。ここで、特定されたさらなるリザーバは、最初の特定されたリザーバのものと似た又は異なる流体を含み得る。ステップ1236で実行されるバルブシステムの調整は、例えば、流体システムが制御モジュール(1100)と動作上関連することで自動化された方法で、オペレータの手動調整で、又は、自動及び手動プロセスの適当な組合せによって、容易になされ得ることは理解されるであろう。ステップ1238では、さららるリザーバ内の流体が排出される。ステップ1228の排出プロセスの前に実行され得る(上述した)オプションのステップ1227では、一般的なパージ手順がリザーバに関連した流体システム上で実行されて、廃棄流体が取り出され、流体のこぼれが食い止められ、廃棄流体に起因する潜在的な環境汚染が食い止められ、及び/又は、廃棄流体(及び廃棄流体の潜在的に有害な成分)とオペレータとの接触を妨げることでオペレータやその他の人の安全が促進される。ある形態では、ステップ1227のパージ手順は、例えば、リザーバに対して、次に行われる流体補充プロセスを実行する前に実行される。ステップ1240では、バルブシステムは、さらなる流体リザーバについて行われる流体補充プロセスを可能とするように設定される。ステップ1242では、流体交換源がアクセスされて、さらなる流体リザーバは、ステップ1244にて、流体システムの非処理側に流体を補充される。本方法及びシステムのある形態では、さらなる流体リザーバについて補充流体用プレフィルタを与えることで、ステップ1244の補充手順が実行されることは理解されるであろう。プロセスは、その後ステップ1234に戻って、流体交換が必要又は要求されるさらなるリザーバが特定される。図22に示された方法は、自動化又はほぼ自動化された方式で、機械と関係する複数のリザーバに対して、場合によっては複数の流体交換源又はリザーバに対して、複数の流体が排出及び/又は補充されることを可能とすることが分かるだろう。
【0063】
本方法及びシステムの様々な実施例では、機械に接続された、又は機械と動作上関連した複数のリザーバについて、データが収集、格納及び/又は解析される。図22を再度参照すると、(本明細書で説明されるような)制御モジュール又はその他のデータデバイスが、例えば、ステップ1248で使用されて、図22に示す1又は2以上のプロセスステップに加えて、機械の動作及び/又は管理に関連して実行されるその他のステップに従って、データを収集し(1248A)、データを格納し(1248B)、及び/又はデータを解析する(1248C)。ある例の形態では、制御モジュールがステップ1248で適用されて、例えばオイル用リザーバに関連して実行される排出/補充プロセスのようなイベントに関するタイムスタンプ情報を収集及び解析する。本方法及びシステムのその他の形態にて、複数のリザーバの機能に関連して、多くのタイプのデータが、収集、解析及び/又は格納され得ることが理解されるであろう。例えば、現在のバルブ位置、バルブのタイプ、及び/又はリザーバのタイプのようなデータが、最初のリザーバに関した排出/補充手順の実行に関連して収集される。さらに、排出/補充手順又は別のプロセスのステップが、その後、最初のリザーバ、又は特定されたさらなるリザーバについて開始されてもよい。同様にして、例えば、現在のバルブ位置、バルブのタイプ、リザーバのタイプのようなデータが、特定されたさらなるリザーバの排出/補充手順又は別のプロセスのステップに関連して収集され得る。
【0064】
図23を参照すると、複数の流体排出及び流体補充プロセスを実行するシステムの実施例が、模式的に示されている。第1ジャンクションブロックアセンブリ(1252)は、複数のポート(位置A、B、C、D、E及びFで示されている)を有しており、一般的なパイプ又は液圧ホースなどを介して、ポンプ(1256)の吸込側(1254)に接続されている。第2ジャンクションブロックアセンブリ(1258)も、複数のポート(位置G、H、I、J、K及びLで示されている)を有しており、一般的なパイプ又は液圧ホースなどを介して、ポンプ(1256)の加圧側(1260)に接続されている。ある形態では、システムは、パイプの中に、クイックディスコネクト又はブラケットアセンブリのようなディスコネクト(1262)を含んでもよい。システムの様々な形態において、制御モジュール(1100)は、システムの動作に関係して実行される様々な制御、検知及び監視機能と動作上関係され得る。ジャンクションブロックアセンブリ(1252)(1258)は、単に説明目的で示されていることは理解されるであろう。ジャンクションブロックアセンブリ(1252)(1258)の一方又は両方を、例えば、その他のマルチポジションバルブ、又はその他の適当なタイプのバルブと置き換えることができる。さらに、図23に示されたシステムは、1又は2以上の機械用リザーバ、1又は複数の流体交換源、及び/又は1又は複数の廃液収容容器に関係して、複数の流体補充及び/又は排出プロセスを実行するように構成され得ることは理解できるであろう。
【0065】
図23のバルブシステム(バルブシステムは、第1及び第2ジャンクションブロックアセンブリ(1252)(1258)を含んでいる)のある動作例では、ポートD及びGが、パイプを通じて、例えば機械エンジンのような機械(1251)に結合されており、ポートEは、例えば、流体交換源からバルブシステムに導入される流体の補充用ポートであるように設定される。ポートKは、第2ジャンクションブロックアセンブリ(1258)を通じて、機械(1251)から流体が排出されるように設定された流出ポートであって、排出は、例えば、クイックディスコネクト及びブラケットアセンブリを用いて容易になされる。ポートAは、吸込側(1254)においてポンプ(1256)と流体接続されており、ポートJは、加圧側(1260)においてポンプ(1256)と流体接続されている。
【0066】
図23に図示されたバルブシステムの第1構成では、第1ジャンクションブロックアセンブリ(1252)の全てのポートは、ポンプ(1256)の吸込側(1254)と流体接続されているポートAと、開位置にされており、機械(1251)と繋がるポートDとを除いて閉にされている。加えて、第2ジャンクションブロックアセンブリ(1258)の全てのポートは、ポンプ(1256)の加圧側(1260)と流体接続されているポートJと、この構成において開位置にされるポートKを除いて閉にされている。ポンプ(1256)が駆動されると、機械(1256)から、パイプ、ポートD、ポートA、ポンプ(1256)、ポートJ、最終的にポートKを通って流体が排出される。流体排出プロセスが一旦完了すると、第1及び第2ジャンクションブロックアセンブリ(1252)(1258)の全てのポートは、補充ポートE、ポートA、J及びGを除いて閉にされる。ポンプ(1256)が駆動されると、ポートEから、パイプ、ポートD、ポートA、ポンプ(1256)、ポートJ、及びポートGを通って、流体が機械(1251)に注がれる。この動作例に基づけば、バルブシステムの様々な設定において種々のポートが開閉されることで、様々なシーケンスで、複数の流体交換源から複数の機械用リザーバに向かって、複数の排出及び補充プロセスがどのように可能になるのかが理解される。また、共通の排出ポイント(例えば、ポートK)が、バルブシステムを使用して実行される様々な流体プロセスについて提供され得ることが分かる。加えて、タイプが異なる流体(例えば、限定ではなく、エンジンオイル、トランスミッション流体、作動流体、冷却水及びその他の機械用流体)は、本方法及びシステムの様々な実施例について、択一的及び/又は連続的に排出/補充されることは理解されるだろう。
【0067】
以下の開示の様々な形態は、本明細書で説明されている様々なシステム及び方法に関する動作例を含んでいる。このような動作例は、単に、開示の簡単化のために与えられ、これらの動作例に特有な特徴は、本システム及び方法の適用範囲を限定することを意図していない。
【0068】
図24、図25A及び図25Bを参照すると、流体システム(1301)が設けられており、エンジン(1302)と、ジャンクションブロックアセンブリ(1400)に動作上接続されたポンプ(1304)とを含んでいる。図25A及び図25Bに示されているように、ジャンクションブロックアセンブリ(1400)は、略立方体の本体(1402)を含んでおり、そこには、例えば、ポート(1404A)(1404B)(1404C)のような複数のポートが形成されている。ジャンクションブロックアセンブリ(1400)は、本明細書に記載されている様々な流体の排出及び補充プロセスでの使用に適した一般的な任意の材料を含んでおり、そのような材料には、限定ではなく、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼及びその他の材料がある。示された実施例では、ジャンクションブロックアセンブリ(1400)は、例えば、最大で6個までの複数のポートを持ち得る。
【0069】
ジャンクションブロックアセンブリ(1400)のある実施例では、1又は複数のスクリーン(1406)が、本体部(1402)と1又は2以上のアダプタ取付具(1408)との間に設置されてよい。アダプタ取付具(1408)は、例えばネジ止めされて、ジャンクションブロックアセンブリ(1400)に入れられるように構成されている。ジャンクションブロックアセンブリ(1400)内に、及び/又は、より一般的には、本明細書で説明された流体システム内の適当な任意の場所に、1又は2以上のスクリーン(1406)が配置され得ることが理解されるであろう。ある実施例では、1又は2以上のスクリーン(1406)が、1又は2以上のアダプタ取付具(1408)と共に集積アセンブリとして形成されてもよい。このような集積アセンブリのある形態では、スクリーン(1406)は、流体システム内に存在する粒子及びその他の汚染物が補足、検査及び/又は除去されるような共通場所に配置され得る。その他の形態では、スクリーン(1406)及び/又はアダプタ取付具(1408)は、ポンプのような、流体システムのその他の構成要素と接続されて設置されてよい。
【0070】
流体システムのある説明例では、スクリーン(1406)は、ジャンクションブロックアセンブリ(1400)の共通の流出ポートにて、ジャンクションブロックアセンブリ(1400)に配置される。ここで、流体システムの動作の間、共通の流出ポートは、ポンプの吸込側又は流入ポートと流体接続している。この実施例では、1又は2以上の流体リザーバからジャンクションブロックアセンブリ(1400)に入れられた1又は2以上の流体の各々は、ジャンクションブロックアセンブリ(1400)の共通の流出ポート内に配置されたスクリーン(1406)でフィルタリングされる。
【0071】
本実施例のある形態では、アダプタ取付具(1408)は、常設される又は着脱自在に差し込まれるプラグを含んでよく、該プラグは、アダプタ取付具(1408)が設置されているジャンクションブロックアセンブリ(1400)の特定のポートに、流体が出入りするのを妨げる。別の形態では、アダプタ取付具は、例えば磁気プラグを含んでおり、磁気プラグへの磁気力の影響を受ける鉄鋼材、その他の粒子や汚染物などを引き付ける。流体システムにおいて、磁気プラグを有するアダプタ取付具(1408)を含むジャンクションブロックアセンブリ(1400)が、流体システム内に存在する粒子又は汚染物が補足、収集、検査及び/又は解析され得る中央又は共通場所として使用され得ることは理解できるであろう。磁気プラグがジャンクションブロックアセンブリに着脱自在に差し込まれるような実施例では、磁気プラグは、ジャンクションブロックアセンブリ(1400)が材料/ゴミトラップとなることを助ける。材料/ゴミトラップは、リザーバ又は関連する機械システムで生じる破損又は破損の可能性を示す金属粒子などを検知するための周期的な検査などを可能とする。
【0072】
図25Cを参照すると、本方法及システムに基づいて提供される流体システム(1452)の一部について、説明例が示されている。流体システム(1452)は、ジャンクションブロックアセンブリ(1400)と流体接続するポンプ(1454)を含んでいる。さらに、ポンプ(1454)と、ポンプ(1454)の吸込側(1460)のジャンクションブロックアセンブリ(1400)の間に配置されたパイプ(1458)のセクション内に、スクリーン(1456)が配置される。その他の形態では、流体システム(1452)又はその他の流体システム内の様々な場所にて機能するように、スクリーン(1456)が配置され得ることは理解されるであろう。図示された実施例において、スクリーン(1456)は、流体システム(1452)を通って流れる粒子、破片及び/又は汚染物を収集、補足及び/又はフィルタリングする共通場所として働いてよいことは理解できるであろう。例えば、流体システム(1452)内でポンプ(1454)が動作している間、ポンプ(1454)の吸込側(1460)に流体が流れて、それがポンプ(1454)に流入する前に、粒子、破片及び/又は汚染物は、流体システム(1452)のその他の様々な部分(図示せず)から、スクリーン(1456)を含むパイプ(1458)のセクションを流れて、補足、収集及び/又はフィルタリングされる。
【0073】
図24を再度参照すると、(流体排出プロセスの間に)流体システム(1306)から流体が出ること、又は、(流体補充プロセスの間に)流体システム(1306)に流体が入ることを可能とする流体排出/補充ポート(1306)に、ジャンクションブロックアセンブリ(1400)が接続されている。排出プロセスの間、(例えば、制御モジュール(1100)などの機械制御部(1110A)の動作によって、又は手動によって)バルブ(1308)が閉位置に駆動され、そして、ポンプ(1304)が駆動されて、ジャンクションブロックアセンブリ(1400)に接続されたポート(1306)を通って、エンジン(1302)から流体が排出される。ジャンクションブロックアセンブリ(1400)が適切に配置/駆動されて、排出手順の間、ポンプ(1304)からポート(1306)に流体が流れることが可能となるのは理解できるであろう。補充手順の間、バルブ(1308)は開位置に移動して、ジャンクションブロックアセンブリ(1400)が適切に配置/駆動されて、ポート(1306)に取り付けられたリザーバ及び/又はその他の装置(図示せず)から流体が流れて、非処理又は前フィルタ処理の流路を通じて1又は2以上の流体リザーバに、又は、エンジン(1302)のその他の容器に、流体が補充される。
【0074】
本明細書で説明される様々な実施例では、一般的なフィルタ(1310)が、エンジンなどの構成要素に関連して設けられて、補充手順の間、及び/又は、エンジン(1302)の通常動作の間、流体システム(1301)を通る汚染物又はその他の粒子をフィルタリングする。流体システム(1301)の構成要素内に、又は、該構成要素と関連して設置された一般的なフィルタのタイプ及び/又は構成は、当業者には自明である様々な方法で提供されることは理解できるであろう。
【0075】
制御モジュール(1100)及び内部データモジュール(1200)は、図20及び図21と共に本明細書で先に説明されたように、流体システム(1301)と、本明細書で説明されるより一般的なその他の流体システムと相互作用する。開示の簡単化のために、本明細書で説明される流体システムの実施例を伴った制御モジュール(1100)及び内部データモジュール(1200)の具体的な相互作用及び動作は、当業者に理解されるであろうから、全般的には詳細に説明されない。
【0076】
図26を参照すると、本システム及び方法の別の実施例では、エンジン(1502)が、バルブ(1504)を介してジャンクションブロックアセンブリ(1400)に接続されるように、流体システム(1501)が設けられている。リザーバ(1506)もまた、バルブ(1508)を介してジャンクションブロックアセンブリ(1400)に接続される。加えて、ポンプ(1510)がジャンクションブロックアセンブリ(1400)に接続され、ポンプ(1510)も、排出プラケットと、本明細書にて先に説明したアセンブリに従ったクイックディスコネクトアセンブリ(1512)とに接続される。この実施例のある動作例では、バルブ(1504)を開けて、バルブ(1508)を閉じることで、流体排出プロセスが実行されて、ジャンクションブロックアセンブリ(1400)の排出ポートを通って、流体がエンジン(1502)から排出される。ある形態では、ポンプ(1510)が動作することで、流体排出手順が実行されて、排出プラケット及びクイックディスコネクトアセンブリ(1512)を通って、流体がエンジン(1502)から除かれる。そして、流体交換源や別のリザーバを、排出プラケット及びクイックディスコネクトアセンブリ(1512)に接続して、エンジン(1502)が補充され得る。バルブ(1504)を閉じ、バルブ(1508)を開け、ジャンクションブロックアセンブリ(1400)の種々のポートの位置を調整し、ポンプ(1510)を動作させることで、リザーバ(1506)は排出されて、排出プラケット及びクイックディスコネクトアセンブリ(1512)を通って、流体がリザーバ(1506)から排出される。本システム及び方法の様々な実施例では、リザーバ(1506)は、限定ではなく、例えば、トランスミッション液、作動流体、オイルなどの潤滑油、水、又は、エンジン(1502)の動作及び/又は流体システム(1501)のその他の全般的な機能に加えて使用される別の流体を含んでよい。別の形態では、補助フィルタシステム(1514)が、排出プラケット及びクイックディスコネクトアセンブリ(1512)と動作上関係してよい。様々な形態にて、補助フィルタシステム(1514)は、例えば、当該技術分野で知られているファインフィルタレーションシステムであってよい。
【0077】
図27を参照すると、本システム及び方法の様々な実施例の中の流体システム(1601)が設けられており、エンジン(1602)が、バルブ(1604)を介して、第1ジャンクションブロックアセンブリ(1400)に接続されている。リザーバ(1606)もまた、バルブ(1608)を介してジャンクションブロックアセンブリ(1400)に接続される。また、ジャンクションブロックアセンブリ(1400)は排出/補充ポート(1610)を含んでおり、該排出/補充ポート(1610)は、例えば補充プロセスの間に流体システム(1601)に導入された流体を受け入れるように構成されている。加えて、ポンプ(1612)が、第1ジャンクションブロックアセンブリ(1400)に接続される。ポンプ(1612)は、オプションのバルブ(1614)を介して、第2ジャンクションブロックアセンブリ(1400')にも接続される。第2ジャンクションブロックアセンブリ(1400')は、排出プロセスや補充プロセスなどで、流体システム(1601)に流体を出し入れするための排出/補充ポート(1616)を含んでいる。さらに、リザーバ(1606)は、バルブ(1618)を介して第2ジャンクションブロックアセンブリ(1400')に流体接続する。また、エンジン(1602)は、バルブ(1620)を介して第2ジャンクションブロックアセンブリ(1400')に流体接続する。流体システム(1601)は、排出及び/又は補充プロセスを実行する種々の組合せを取り得ることは、当業者には理解できるであろう。第1及び第2ジャンクションブロックアセンブリ(1400)(1400')の動きと動作上相互作用するバルブ(1604)(1608)(1614)(1618)(1620)の位置は、適切な場合にはポート(1610)及びポート(1616)を通じて、流体を導入し又は除去するこの様々な組合せをもたらす。
【0078】
流体排出プロセスの例のある形態では、エンジン(1602)が特定されて、1又は2以上の流体補充/排出プロセスが実行される。例えば、バルブ(1604)(1614)を開けて、バルブ(1608)(1618)(1620)を閉じて、第1及び第2ジャンクションブロックアセンブリ(1400)(1400')に関するポートの位置を調整し(例えば、その流体プロセスに利用されないポートの閉鎖及びその他の同様な調整)、ポンプ(1612)を駆動して補充/排出ポート(1616)を通して流体を流すことによって、流体がエンジン(1602)から排出される。エンジン(1602)のための次の補充プロセスは、バルブ(1604)(1608)(1618)を閉じて、バルブ(1614)(1620)を開けて、第1及び第2ジャンクションブロックアセンブリ(1400)(1400')のポートの位置を適切に調整し(例えば、その流体プロセスに利用されないポートの閉鎖及びその他の同様な調整)、ポンプ(1612)を駆動して、該ポンプ(1612)を通じて補充/排出ポート(1610)からエンジン(1602)に流体を流して、該エンジン(1602)に流体を補充することで実行される。エンジン(1602)の流体補充プロセスに使用される流体は、第1ジャンクションブロックアセンブリ(1400)の補充/排出ポート(1610)に動作上接続された1又は2以上の流体交換源(図示せず)から流すことができるのは理解されるであろう。ある形態では、流体排出プロセスの間にエンジン(1602)から出される流体のタイプは、流体補充プロセスの間にエンジン(1602)に補充される流体と同じタイプである。
【0079】
この動作例の別のステップでは、リザーバ(1606)は、流体排出/補充プロセスのために特定される。バルブ(1604)(1618)(1620)は閉じられ、第1及び第2ジャンクションブロックアセンブリ(1400)(1400')のポートの位置は調整され(例えば、その流体プロセスに利用されないポートの閉鎖及びその他の同様な調整)、バルブ(1608)(1614)は開けられ、ポンプ(1612)の動作により、第2ジャンクションブロックアセンブリ(1400')の補充/排出ポート(1616)を通じて、流体がリザーバ(1606)から出される。次の流体補充プロセスでは、バルブ(1604)(1618)(1620)は閉じられ、バルブ(1614)(1618)は開けられ、ポンプ(1612)が用いられて、第1ジャンクションブロックアセンブリ(1400)の補充/排出ポート(1610)を通ってリザーバ(1606)へと、補充プロセスにおいて流体が流される。補充プロセスで使用される流体は、第1ジャンクションブロックアセンブリ(1400)の補充/排出ポート(1610)と動作上関連する1又は2以上の流体交換源(図示せず)から流され得ることは理解されるであろう。ある形態では、流体排出プロセスの間にリザーバ(1606)から出される流体のタイプは、流体補充プロセスの間にリザーバ(1606)に補充される流体と同じタイプである。本システム及び方法の様々な実施例では、リザーバ(1606)は、限定ではなく、例えば、トランスミッション液、作動流体、オイルなどの潤滑油、水、又は、エンジン(1602)の動作及び/又は流体システム(1601)の全体的な機能に加えて使用される別の流体を含んでよい。
【0080】
本明細書で説明されている様々な流体システムに関連して使用されるポンプは、流体システムと関連して動作する機械について「オンボード」又は「オフボード」であってよいことは理解できるであろう。例えば、ある説明例では、図27の流体システムのバルブシステムを適切に設定することで、「オフボード」のポンプが、排出/補充ポート(1610)に関連して使用されて、1又は2以上の流体排出/補充プロセスが実行されてよい。
【0081】
図28を参照すると、本システム及び方法の様々な実施例の中の流体システム(1701)が設けられており、エンジン(1702)は、第1マルチポジションバルブ(1704)及び第2マルチポジションバルブ(1706)の両方に接続されている。1又は2以上のリザーバ(1708)(1709)も、第1及び第2マルチポジションバルブ(1704)(1706)の各々に流体接続されている。さらに、ポンプ(1710)が設けられて、エンジン(1702)及び/又はリザーバ(1708)(1709)に含まれる流体に関連した1又は2以上の排出プロセスが容易にされている。本システム及び方法の様々な実施例では、リザーバ(1708)(1709)は、限定ではなく、例えば、トランスミッション液、作動流体、オイルなどの潤滑油、水、又は、エンジン(1702)の動作及び/又は流体システム(1701)の全体的な機能に加えて使用される別の流体を含んでよい。流体システム(1701)の動作のある形態では、マルチポジションバルブ(1704)(1706)の各々が作動/位置決めされて、ポンプが動作して、オペレータにより、又は、制御モジュール(110)などの自動的な決定により定められるシーケンスで、エンジン(1702)及びリザーバ(1708)(1709)から流体が排出され、それらに補充される。
【0082】
動作例のある形態では、エンジン(1702)が特定されて、1又は2以上の流体排出/補充プロセスが実行される。流体排出プロセスでは、マルチポジションバルブ(1704)(1706)の適当なポートが、ポンプ(1710)の作動と共に作動して、マルチポジションバルブ(1704)、ポンプ(1710)、及び、排出ポートとして機能するマルチポジションバルブ(1706)の選択されたポートを通って、流体がエンジン(1702)から出される。例えば、廃液収容容器(図示せず)が、マルチポジションバルブ(1706)の選択された排出ポートと動作上関連することで、エンジン(1702)から出された流体を受け取る及び/又は格納することは理解されるであろう。次の流体補充プロセスでは、マルチポジションバルブ(1704)(1706)の適当なポートが、ポンプ(1710)の作動と共に作動して、補充ポートとして機能するマルチポジションバルブ(1704)の選択されたポートから流体が出されて、ポンプ(1710)とマルチポジションバルブ(1706)を通って、エンジン(1702)に至る。例えば流体交換源(図示せず)が、マルチポジションバルブ(1704)の選択された補充ポートと動作上関連することで、流体システム(1701)に導入され、エンジン(1702)の補充プロセスに使用される流体の流体源が得られるることは理解されるであろう。
【0083】
この動作例の別の形態では、リザーバ(1708)が特定されて、1又は2以上の流体排出/補充プロセスが実行される。流体排出プロセスでは、マルチポジションバルブ(1704)(1706)の適当なポートが、ポンプ(1710)の作動と共に作動して、マルチポジションバルブ(1704)、ポンプ(1710)、及び、排出ポートとして機能するマルチポジションバルブ(1706)の選択されたポートを通って、流体がリザーバ(1708)から出される。例えば廃液収容容器(図示せず)が、マルチポジションバルブ(1706)の選択された排出ポートと動作上関連することで、リザーバ(1708)から出された流体を受け取る及び/又は格納することは理解されるであろう。次の流体補充プロセスでは、マルチポジションバルブ(1704)(1706)の適当なポートが、ポンプ(1710)の作動と共に作動して、補充ポートとして機能するマルチポジションバルブ(1704)の選択されたポートから流体が出されて、ポンプ(1710)とマルチポジションバルブ(1706)を通って、リザーバ(1708)に至る。例えば流体交換源(図示せず)が、マルチポジションバルブ(1704)の選択された補充ポートと動作上関連することで、流体システム(1701)に導入され、リザーバ(1708)の補充プロセスに使用される流体の流体源が得られることは理解されるであろう。
【0084】
この動作例の別の形態では、リザーバ(1709)が特定されて、1又は2以上の流体排出/補充プロセスが実行される流体排出プロセスでは、マルチポジションバルブ(1704)(1706)の適当なポートが、ポンプ(1710)の作動と共に作動して、マルチポジションバルブ(1704)、ポンプ(1710)、及び、排出ポートとして機能するマルチポジションバルブ(1706)の選択されたポートを通って、流体がリザーバ(1709)から出される。例えば廃液収容容器(図示せず)が、マルチポジションバルブ(1706)の選択された排出ポートと動作上関連して、リザーバ(1709)から出された流体を受け取る及び/又は格納することは理解されるであろう。次の流体補充プロセスでは、マルチポジションバルブ(1704)(1706)の適当なポートが、ポンプ(1710)の作動と共に作動して、補充ポートとして機能するマルチポジションバルブ(1704)の選択されたポートから流体が出されて、ポンプ(1710)とマルチポジションバルブ(1706)を通って、リザーバ(1709)に至る。例えば流体交換源(図示せず)が、マルチポジションバルブ(1704)の選択された補充ポートと動作上関連することで、流体システム(1701)に導入され、リザーバ(1709)の補充プロセスに使用される流体の流体源が得られることは理解されるであろう。
【0085】
本方法及びシステムの実施例の様々な形態に基づけば、補充流体と同じタイプの排出流体(例えば、「汚れた」流体)をポンプが処理し終えるまでに、あるタイプの補充流体(例えば、「清浄な」流体)にポンプが遭遇しないことを可能とする方式で、エンジン、リザーバ及び同様な容器が、最初に排出されて、引き続いて補充され得ることは、当業者には容易に理解できるだろう。流体排出/補充プロセスのこのシーケンスは、異なるタイプの流体が混合することで起こる、流体システムの構成要素又はその他の要素の交差汚染の度合いを低減できることは分かるであろう。
【0086】
図29を参照すると、本方法及びシステムの様々な実施例の中の流体システム(1801)が設けられており、エンジン(1802)は、補充ポート(1806)を有する第1マルチポジションバルブ(1804)と、排出ポート(1810)を有する第2マルチポジションバルブ(1808)の両方に接続されている。リザーバ(1812)も、第1及び第2マルチポジションバルブ(1804)(1808)の各々に流体接続されている。さらに、ポンプ(1814)が設けられており、エンジン(1802)及び/又はリザーバ(1812)に含まれる流体に関した1又は2以上の排出及び/又は補充プロセスが容易にされている。別の形態では、追加のリザーバ(1813)が、第1マルチポジションバルブ(1804)と第2マルチポジションバルブ(1808)の間に接続される。本システム及び方法の様々な実施例では、リザーバ(1812)(1813)は、限定ではなく、例えば、トランスミッション液、作動流体、オイルなどの潤滑油、水、又は、エンジン(1802)の動作及び/又は流体システム(1801)の全体的な機能に加えて使用される別の流体を含んでよい。
【0087】
図29に示した流体システム(1801)の動作例のある形態では、マルチポジションバルブ(1804)(1808)が作動/位置決めされて、ポンプ(1814)の駆動により、流体がリザーバ(1812)から除かれる。そして、この動作例では、マルチポジションバルブ(1804)(1808)が作動/位置決めされて、リザーバ(1812)について流体補充プロセスが実行される。その後、リザーバ(1812)を含む流体プロセスが完了すると、エンジン(1802)が排出され、次に補充される。
【0088】
先述の説明によれば、流体システム(1801)が例えば制御モジュール(1110)と動作上関連することで、排出及び補充プロセスの様々なシーケンスと組合せが可能になることは理解されるだろう。このようなシークエンシングは、手動プロセス、及び/又は、制御モジュール(1100)の動作と共に実行される自動プロセスの組合せを通じて、制御モジュール(1100)を用いて容易になされる。排出及び/又は補充動作のこのようなシークエンシングが、先に説明した本方法及びシステムの様々な実施例に加えて、以下で説明される実施例にも適用できることは分かるだろう。
【0089】
図30を参照すると、本システム及び方法の様々な実施例の中の流体システム(1901)が設けられており、エンジン(1902)が、バルブ(1904)を介して、ジャンクションブロックアセンブリ(1400)に接続されている。第1リザーバ(1906)もまた、バルブ(1908)を介してジャンクションブロックアセンブリ(1400)に接続される。さらに、第2リザーバ(1910)が、バルブ(1912)を介してジャンクションブロックアセンブリ(1400)に接続される。ジャンクションブロックアセンブリ(1400)は排出ポート(1914)を含んでおり、該排出ポート(1914)は、クイックディスコネクト(1916)と流体接続するように構成される。流体システム(1901)の動作において、クイックディスコネクト(1916)は、ジャンクションブロックアセンブリ(1400)とポンプ(1918)の間の流体接続を確立する。さらに、廃液収納容器(1920)が、ポンプ(1918)に接続される。流体排出プロセスの例では、バルブ(1904)(1908)(1912)の個々の位置、ジャンクションブロックアセンブリ(1400)の作動/位置、クイックディスコネクト(1916)の排出ポート(1914)への接続、及び、ポンプ(1918)の動作は、共同作用して、エンジン(1902)、第1及び第2リザーバ(1906)(1910)の各々に対する流体排出プロセスが実行される。例えば、このような流体排出プロセスによって、エンジン(1902)から廃液収納容器(1920)への流体の流れが起こることは分かるだろう。制御モジュール(1100)の機能は、流体システム(1901)の様々な構成要素と関連して働いて、その結果、エンジン(1902)とリザーバ(1906)(1910)の1又は2以上について順番に、流体が排出され、次に流体が補充されることは理解されるだろう。本システム及び方法の様々な実施例では、リザーバ(1906)(1910)は、限定ではなく、例えば、トランスミッション液、作動流体、オイルなどの潤滑油、水、又は、エンジン(1902)の動作及び/又は流体システム(1901)の全体的な機能に加えて使用される別の流体を含んでよい。
【0090】
図31を参照すると、本システム及び方法の様々な実施例の中の流体システム(2001)が設けられており、エンジン(2002)が、バルブ(2004)を介して、ジャンクションブロックアセンブリ(1400)に接続されている。第1リザーバ(2006)もまた、バルブ(2008)を介してジャンクションブロックアセンブリ(1400)に接続される。さらに、第2リザーバ(2010)が、バルブ(2012)を介してジャンクションブロックアセンブリ(1400)に接続される。ジャンクションブロックアセンブリ(1400)は、補充ポート(2014)を含んでおり、該補充ポート(2014)は、クイックディスコネクト(2016)と流体接続するように構成される。流体システム(2001)の動作において、クイックディスコネクト(2016)は、ジャンクションブロックアセンブリ(1400)とポンプ(2018)の間の流体接続を確立する。さらに、流体源(2020)がポンプ(2018)に接続される。本実施例のある形態では、流体源は、着脱自在にポンプ(2018)に取り付けられて、様々な流体を含む次の流体源(図示せず)が、ポンプ(2018)の動作により、流体システム(2001)に導入可能となる。流体補充プロセスの一例では、バルブ(2004)(2008)(2012)の個々の位置、ジャンクションブロックアセンブリ(1400)の作動/位置、クイックディスコネクト(2016)の補充ポート(2014)への接続、及び、ポンプ(2018)の動作は、共同作用して、エンジン(2002)、第1及び第2リザーバ(2006)(2010)について流体補充プロセスが実行される。ある例では、このような流体補充プロセスによって、(先になされた流体排出プロセスの後に)流体源(2020)からエンジン(2002)への流体の流れが起こることは分かるだろう。制御モジュール(1100)の機能は、流体システム(2001)の様々な構成要素と関連して働いて、その結果、エンジン(2002)とリザーバ(2006)(2010)の1又は2以上について順番に、流体が排出され、次に流体が補充されることは理解されるだろう。図示したように、フィルタ(2022)(2024)(2026)が用いられて、流体源(2020)から、エンジン(2002)、第1リザーバ(2006)又は第2リザーバ(2010)に(夫々)流れる流体内にある汚染物又はその他の粒子がフィルタリングされる。本システム及び方法の様々な実施例では、リザーバ(2006)(2010)は、限定ではなく、例えば、トランスミッション液、作動流体、オイルなどの潤滑油、水、又は、エンジン(2002)の動作及び/又は流体システム(2001)の全体的な機能に加えて使用される別の流体を含んでよい。さらに、別の形態では、補助フィルタシステム(2028)が、補充ポート(2014)とポンプ(2018)の間に設置されてもよい。本システム及び方法の様々な形態にて、補助フィルタシステム(2028)は、例えば、当該技術分野で知られているファインフィルタレーションシステムであってよい。
【0091】
図32を参照すると、本発明の様々な実施例の中のチェックバルブアセンブリ(2100)が、様々なシステム及び方法に従って設けられている。アセンブリ(2100)は、共通の補充/排出場所(2104)と流体接続している流入口(2102A)と、流体システムの一部(2106)と流体接続する流出口(2102B)とを有する第1チェックバルブ(2102)を含んでいる。アセンブリ(2100)の第2チェックバルブ(2108)は、例えば流体リザーバ(2110)と、又は流体システム内に含まれる別の同様な構造と流体接続する流入口(2108A)を含んでいる。第2チェックバルブ(2108)は、さらに、共通の補充/排出場所(2104)と流体接続する流出口(2108B)を含んでいる。加えて、流入/流出ポート(2112)は、共通の補充/排出場所(2104)と流体接続するように構成されてよい。
【0092】
様々な実施例において、流体システムの一部(2106)は、バルブ、パイプ、リザーバ及び/又はその他の流体用構造の任意の組合せを含んでよい。幾つかの実施例では、流体システムの一部(2106)は、少なくとも流体システムのプレフィルタ部と動作上関係するように構成されてよい。様々な実施例では、流体リザーバ(2110)は、オイル、トランスミッション液、作動流体、先述した別のタイプの流体、及び/又は、本システム及び方法に従って使用されるのに適した別の流体のような流体を大量に含んでもよい。幾つかの実施例では、クイックディスコネクト(2114)又はその他の同様なタイプの連結具が、流入/流出ポート(2112)と動作上関連することで、例えば外部ポンプなどの様々な流体用構造が、流入/流出ポート(2112)と動作上関係することが可能となる。様々な実施例において、流入/流出ポート(2112)は、(上述したように)クラスタ化されたサービス場所と動作上関連してもよい。
【0093】
様々な実施例では、第1チェックバルブ(2102)の流入口(2102A)は、共通の補充/排出場所(2104)における正圧(矢印(2116)で示す)の印加に応答するように構成されており、正圧(2116)への応答により、第1チェックバルブ(2102)が作動して、それを通って流体が流れる。圧力レベルについてここで適用されたように、用語「正」は、正圧の流れ(2116)(例えば、流入/流出ポート(2112)から、第1チェックバルブ(2102)の流入口(2102A)への向きに動く流体)の方向に、1又は複数の流体を移動させるのに十分な圧力を意味する。例えば、フィルタパージ動作の間、共通の補充/排出場所(2104)及び第1チェックバルブ(2102)における正圧として、圧空が導入される。圧空の正圧が働いて、第1チェックバルブ(2102)は、少なくとも流体システムの一部(2016)に向かって、及び/又は、流路、バルブ、フィルタ、リザーバ、又は、古い又は使用された流体(例えば、古い又は使用されたオイル)を含む流体システム内のその他の流体用構造を通るように、圧空を流す。例えば、流体補充動作の間、共通の補充/排出場所(2104)における正圧(2116)の印加により、流入/流出ポート(2112)から流れる流体は、第1チェックバルブ(2112)を通って流体システムの一部(2106)に流れる。
【0094】
反対に、第2チェックバルブ(2108)は、共通の補充/排出場所(2104)における負圧(矢印(2118)で示す)の印加に応答するように構成されており、負圧(2118)への応答により、第2チェックバルブ(2108)が作動して、それを通って流体が流れてもよい。圧力レベルについてここで適用されたように、用語「負」は、負圧の流れ(2118)(例えば、第2チェックバルブ(2108)の流出口(2102B)から流入/流出ポート(2112)への向きに動く流体)の方向に、1又は複数の流体を移動させるのに十分な圧力を意味する。例えば、排出動作の間、共通の補充/排出場所(2104)での負圧(2118)の印加により、第2チェックバルブ(2108)を通って、アセンブリ(2100)の流入/流出ポート(2112)に向かって流体が流れる。本システム及び方法によれば、共通の補充/排出場所(2104)にて、正圧による流体動作と負圧による流体動作が択一的に実行されることは理解されるだろう。
【0095】
様々な実施例では、流入/流出ポート(2112)は、図32に示す流体用構成要素(2120)のような、1又は2以上の流体用構成要素と流体接続してもよい。流体用構成要素(2120)は、限定ではなく、例えば以下の流体用構造を含んでよい。サービスされる機械についてオフボードであるポンプ、サービスされる機械についてオンボードであるポンプ、例えば、可般式デバイスのような(上述の実施例に基づいた)流量制御手段、及び/又は、(上述の実施例に基づいた)ブラケット若しくは排出ブラケットである。流体用構成要素(2120)はまた、本明細書で説明される様々な流体動作に従って、流入/流出ポート(2112)に正及び/又は負圧を与えるのに適したその他の任意の構成要素であってよい。
【0096】
図33を参照すると、本発明の様々な実施例の中のチェックバルブシステム(2148)は、複数のチェックバルブアセンブリ(2150)(2170)(2190)を含んでおり、それらアセンブリは、本発明に従って、例えば複数の流体リザーバ(2160)(2180)(2200)に、及び/又は、流体リザーバ(2160)(2180)(2200)の複数の流体に、サービスを提供するように構成されてよい。様々な実施例において、1又は2以上のチェックバルブアセンブリ(2150)(2170)(2190)は、同じ流体システムの一部として構成されてよく、又は、チェックバルブアセンブリ(2150)(2170)(2190)の何れかが、独立に動作する流体システムの一部として動作するように構成されてもよい。
【0097】
第1チェックバルブアセンブリ(2150)において、例えば、第1チェックバルブ(2152)は、共通の補充/排出場所(2154)と流体接続する流入口(2152A)と、流体システムの一部(2156)と流体接続する流出口(2152B)と共に構成されてよい。幾つかの実施例では、流体システムの一部(2156)は、少なくとも流体システムのプレフィルタ部と動作上関係するように構成されてよい。アセンブリ(2150)の第2チェックバルブ(2158)は、例えば流体リザーバ(2160)と接続された、又は、アセンブリ(2150)と流体的に関係する別の同様な構造と接続された流入口(2158A)を含む。第2チェックバルブ(2158)はさらに、共通の補充/排出場所(2154)と流体接続する排出口(2158B)を含む。流入/流出ポート(2162)は、共通の補充/排出場所(2154)と流体接続するように構成されてよい。様々な実施例では、流入/流出ポート(2162)は、例えば(上述の)クラスタ化されたサービス場所と動作上関係してよい。幾つかの実施例では、クイックディスコネクト(図示せず)が、共通の補充/排出場所(2154)と動作上関係して、共通の補充/排出場所(2154)と動作上関係する流体用構造の迅速な接続及びその解除がなされてよい。
【0098】
様々な実施例では、第1チェックバルブ(2152)の流入口(2152A)は、共通の補充/排出場所(2154)における正圧(矢印(2166)で示す)の印加に応答するように構成されており、正圧(2166)への応答により第1チェックバルブ(2152)が作動して、それを通って流体が流れる。圧力レベルについてここで適用されたように、用語「正」は、正圧の流れ(2166)(例えば、流入/流出ポート(2162)から、第1チェックバルブ(2152)の流入口(2152A)への向きに動く流体)の方向に、1又は複数の流体を移動させるのに十分なレベルの圧力を意味する。例えば、流体補充動作の間、共通の補充/排出場所(2154)に正圧(2166)を印加すると、流入/流出ポート(2162)から流れる流体が、第1チェックバルブ(2152)を通って、流体システムの一部(2156)に流れる。
【0099】
反対に、第2チェックバルブ(2158)は、共通の補充/排出場所(2154)における負圧(矢印(2168)で示す)の印加に応答するように構成されており、負圧(2168)への応答により、第2チェックバルブ(2108)が作動して、それを通って流体が流れてもよい。圧力レベルについてここで適用されたように、用語「負」は、負圧の流れ(2168)(例えば、第2チェックバルブ(2518)の流出口(2158B)から流入/流出ポート(2162)への向きに動く流体)の方向に,1又は複数の流体を移動させるのに十分なレベルの圧力を意味する。例えば、排出動作の間、共通の補充/排出場所(2154)に負圧(2118)を印加して、第2チェックバルブ(2158)を通って、アセンブリ(2150)の流入/流出ポート(2162)に向かって流体が流れる。本システム及び方法によれは、共通の補充/排出場所(2154)にて、正圧による流体動作と負圧による流体動作が択一的に実行されることは理解されるだろう。
【0100】
チェックバルブシステム(2148)のその他の形態では、第2チェックバルブアセンブリ(2170)において、例えば第3チェックバルブ(2172)が、共通の補充/排出場所(2174)と流体接続する流入口(2172A)と、流体システムの一部(2176)と流体接続する流出口(2172B)と共に構成されてよい。幾つかの実施例では、流体システムの一部(2176)は、少なくとも流体システムのプレフィルタ部と動作上関係するように構成されてよい。アセンブリ(2170)の第4チェックバルブ(2178)は、例えば流体リザーバ(2160)と接続された、又は、アセンブリ(2170)と流体的に関係する別の同様な構造と接続された流入口(2178A)を含む。第4チェックバルブ(2178)はさらに、共通の補充/排出場所(2174)と流体接続する排出口(2178B)を含む。流入/流出ポート(2182)は、共通の補充/排出場所(2174)と流体接続するように構成されてよい。様々な実施例では、流入/流出ポート(2182)は、例えば(上述の)クラスタ化されたサービス場所と動作上関係してよい。幾つかの実施例では、クイックディスコネクト(図示せず)が、共通の補充/排出場所(2174)と動作上関係して、共通の補充/排出場所(2174)と動作上関係する流体用構造の迅速な接続又はその解除が可能とされてよい。
【0101】
様々な実施例では、第3チェックバルブ(2172)の流入口(2172A)は、共通の補充/排出場所(2174)における正圧(矢印(2186)で示す)の印加に応答するように構成されており、正圧(2186)への応答により、第3チェックバルブ(2172)が作動して、それを通って流体が流れる。圧力レベルについてここで適用されたように、用語「正」は、正圧の流れ(2186)(例えば、流入/流出ポート(2182)から、第3チェックバルブ(2172)の流入口(2172A)への向きに動く流体(2186)の方向に、1又は複数の流体を移動させるのに十分な圧力を意味する。例えば、補充動作の間、共通の補充/排出場所(2174)に正圧(2186)を印加すると、流入/流出ポート(2182)から流れる流体が、第3チェックバルブ(2172)を通って流体システムの一部(2176)に流れる。
【0102】
反対に、第4チェックバルブ(2178)は、共通の補充/排出場所(2174)における負圧(矢印(2188)で示す)の印加に応答するように構成されており、負圧(2188)への応答により、第4チェックバルブ(2178)が作動して、それを通って流体が流れてもよい。圧力レベルについてここで適用されたように、用語「負」は、負圧の流れ(2188)(例えば、第4チェックバルブ(2178)の流出口(2178B)から流入/流出ポート(2182)への向きに動く流体)の方向に1又は複数の流体を移動させるのに十分な圧力を意味する。例えば、排出動作の間、共通の補充/排出場所(2174)に負圧(2188)を印加すると、第4チェックバルブ(2178)を通って、アセンブリ(2170)の流入/流出ポート(2182)に向かって流体が流れる。本システム及び方法によれば、共通の補充/排出場所(2174)において、正圧による流体動作と負圧による流体動作が択一的に実行されることは理解されるだろう。
【0103】
システム(2148)の第3チェックバルブアセンブリ(2190)について、第5チェックバルブ(2192)は、共通の補充/排出場所(2194)と流体接続する流入口(2192A)と、流体システムの一部(2196)と流体接続する流出口(2192B)と共に構成されている。幾つかの実施例では、流体システムの一部(2196)は、少なくとも流体システムのプレフィルタ部と動作上関係するように構成されてよい。アセンブリ(2190)の第6チェックバルブ(2198)は、例えば流体リザーバ(2200)と接続された、又は、アセンブリ(2190)と流体的に関係する別の同様な構造と接続された流入口(2198A)を含む。第6チェックバルブ(2198)はさらに、共通の補充/排出場所(2194)と流体接続する排出口(2198B)を含む。流入/流出ポート(2202)は、共通の補充/排出場所(2194)と流体接続するように構成されてよい。様々な実施例では、流入/流出ポート(2202)は、例えば(上述の)クラスタ化されたサービス場所と動作上関係してよい。幾つかの実施例では、クイックディスコネクト(図示せず)が、共通の補充/排出場所(2194)と動作上関係することで、共通の補充/排出場所(2194)と動作上関係する流体用構造の迅速な接続及びその解除が可能となる。
【0104】
様々な実施例では、第5チェックバルブ(2192)の流入口(2192A)は、共通の補充/排出場所(2194)における正圧(矢印(2206)で示す)の印加に応答するように構成されており、正圧(2206)への応答により、第5チェックバルブ(2192)が作動して、それを通って流体が流れる。圧力レベルについてここで適用されたように、用語「正」は、正圧の流れ(2206)(例えば、流入/流出ポート(2202)から第5チェックバルブ(2192)の流入口(2192A)への向きに動く流体)の方向に1又は複数の流体を移動させるのに十分な圧力を意味する。例えば、補充動作の間、共通の補充/排出場所(2194)に正圧(2206)を印加すると、流入/流出ポート(2202)から流れる流体が、第5チェックバルブ(2192)を通って流体システムの一部(2196)に流れる。
【0105】
反対に、第6チェックバルブ(2198)は、共通の補充/排出場所(2194)における負圧(矢印(2208)で示す)の印加に応答するように構成されており、負圧(2208)への応答により、第6チェックバルブ(2208)が作動して、それを通って流体が流れてもよい。圧力レベルについてここで適用されたように、用語「負」は、負圧の流れ(2208)(例えば、第6チェックバルブ(2198)の流出口(2198B)から流入/流出ポート(2202)への向きに動く流体)の方向に1又は複数の流体を移動させるのに十分な圧力を意味する。例えば、排出動作の間、共通の補充/排出場所(2194)に負圧(2208)を印加すると、第6チェックバルブ(2198)を通って、アセンブリ(2190)の流入/流出ポート(2202)に向かって流体が流れる。本システム及び方法によれば、共通の補充/排出場所(2194)において、正圧による流体動作と負圧による流体動作が択一的に実行されることは理解されるだろう。
【0106】
複数のチェックバルブアセンブリの構成(例えば、チェックバルブアセンブリ(2150)(2170)(2190)を含むような構成)によって、補充動作、排出動作、及び/又はフィルタパージ動作などの複数の流体動作が、複数の流体リザーバ上で実行される。任意の数のチェックバルブアセンブリが、本方法及びシステムの範囲内で設けられてよいことは理解されるであろう。例えば、図33に示す3個の別個のチェックバルブアセンブリ(2150)(2170)(2190)は、単に、開示の簡単化を目的としている。より多数又は少数のチェックバルブアセンブリが、本発明に基づいて構成される流体システムと動作上関連して使用されてよい。流体システムの部分(2156)(2176)(2196)の各々は、バルブ、パイプ、リザーバ及び/又はその他の流体用構造の適当な任意の組合せを含んでよい。様々な実施例において、1又は2以上の流体リザーバ(2160)(2180)(2200)は、オイル、トランスミッション液、作動流体、先述した別のタイプの流体、及び/又は、本システム及び方法に従って使用されるのに適した別の流体のような流体を大量に含んでもよい。
【0107】
様々な実施例において、流入/流出ポート(2162)(2182)(2202)中のあるポート又は複数のポートは、1又は2以上の流体用構造を含む1又は2以上の流体用構成要素(図示せず)と流体接続してもよい。流体用構成要素は、限定ではなく、例えば以下の流体用構造を含む。サービスされる機械についてオフボードであるポンプ、サービスされる機械についてオンボードであるポンプ、例えば、可般式デバイスのような(上述の実施例に基づいた)流量制御手段、及び/又は、(上述の実施例に基づいた)ブラケット若しくは排出ブラケット。流体用構成要素はまた、本明細書で説明される様々な流体動作に従って流入/流出ポート(2162)(2182)(2202)に正及び/又は負圧を与えるのに適したその他の任意の構成要素であってよい。
【0108】
図34を参照すると、本発明の実施例の中の電磁バルブアセンブリ(2300)が、本システム及び方法に従って提供されている。アセンブリ(2300)は、共通の補充/排出場所(2304)と流体接続する流入口(2302A)と、流体システムの一部(2306)と流体接続する流出口(2302B)とを有する第1電磁バルブ(2302)を含んでいる。様々な実施例では、流体システムの一部(2306)は、少なくとも流体システムのプレフィルタ部と動作上関係してよい。アセンブリ(2300)の第2電磁バルブ(2308)は、例えば流体リザーバ(2310)と流体接続する、又は流体システム(2300)内に含まれる同様な別の構造と流体接続する流入口(2308A)を含んでいる。第2電磁バルブ(2308)は、さらに、共通の補充/排出場所(2304)と流体接続する流出口(2308B)を含んでいる。加えて、流入/流出ポート(2312)は、共通の補充/排出場所(2304)と流体接続するように構成されてよい。
【0109】
流体システムの一部(2306)は、バルブ、パイプ、リザーバ及び/又はその他の流体用構造を含んでよい。様々な実施例において、流体リザーバ(2310)は、オイル、トランスミッション液、作動流体、先述した別のタイプの流体、及び/又は、本システム及び方法に従って使用されるのに適した別の流体のような流体を大量に含んでもよい。幾つかの実施例では、クイックディスコネクト(2314)又はその他の同様なタイプの連結具が、流入/流出ポート(2312)と動作上関連することで、例えば外部ポンプなどの様々な流体用構造が流入/流出ポート(2312)と動作上関係することが可能となる。様々な実施例において、流入/流出ポート(2312)は、(上述したように)クラスタ化されたサービス場所と動作上関連されてもよい。
【0110】
様々な実施例において、制御モジュール(2316)は、電磁バルブ(2302)(2308)の一方又は両方と動作上関連してもよく、例えば、アセンブリ(2300)内の所定の圧力レベルを検知すると、電磁バルブ(2302)(2308)を作動させる。例えば、圧力センサ(2318)(2320)のような1又は2以上のセンサは、制御モジュール(2316)及び/又は電磁バルブ(2302)(2308)と動作上関連して、制御モジュール(2316)に圧力レベル情報を与える。
【0111】
様々な実施例において、第1電磁バルブ(2302)と関係するセンサ(2318)が、例えば、共通の補充/排出場所(2304)における正圧(矢印(2322)で示す)の印加を示す信号を伝えるように構成されており、正圧(2322)への応答により、第1電磁バルブ(2302)が作動して、それを通って流体が流れる。圧力レベルについてここで適用されたように、用語「正」は、正圧の流れ(2322)(例えば、流入/流出ポート(2312)から第1電磁バルブ(2302)の流入口(2302A)への向きに動く流体)の方向に、1又は複数の流体を移動させるのに十分なレベルの圧力を意味する。例えば、補充動作の間、共通の補充/排出場所(2304)に正圧(2322)が印加されると、引き続いて制御モジュール(2316)によって第1電磁バルブ(2302)が駆動されることで、流入/流出ポート(2312)から流れる流体が、第1電磁バルブ(2302)を通って流体システムの一部(2306)に流れる。
【0112】
加えて、第2電磁バルブ(2308)と動作上関係するセンサ(2320)は、共通の補充/排出場所(2304)における負圧(矢印(2324)で示す)の印加を示す信号を伝えるように構成されており、負圧(2324)への応答により、第2電磁バルブ(2308)が作動して、それを通って流体が流れてもよい。圧力レベルについてここで適用されたように、用語「負」は、負圧の流れ(2324)(例えば、第2電磁バルブ(2308)の流出口(2302B)から流入/流出ポート(2312)に動く流体)の方向に1又は複数の流体を移動させるのに十分なレベルの圧力を意味する。例えば、排出動作の間、共通の補充/排出場所(2304)に負圧(2324)が印加されて、第2電磁バルブ(2308)が動作することにより、第2電磁バルブ(2308)を通って、アセンブリ(2300)の流入/流出ポート(2312)に向かって流体が流れる。本システム及び方法により、共通の補充/排出場所(2304)にて、正圧による流体動作と負圧による流体動作が択一的に実行されることは理解されるだろう。
【0113】
様々な実施例において、流入/流出ポート(2312)は、図34に示す流体用構成要素(2326)のような、1又は2以上の流体用構成要素と流体接続してもよい。流体用構成要素(2326)は、限定ではなく、例えば以下の流体用構造を含んでよい。サービスされる機械についてオフボードであるポンプ、サービスされる機械についてオンボードであるポンプ、例えば、可般式デバイスのような(上述の実施例に基づいた)流量制御手段、及び/又は、(上述の実施例に基づいた)ブラケット若しくは排出ブラケット。流体用構成要素(2326)はまた、本明細書で説明される様々な流体動作に従って流入/流出ポート(2312)に正及び/又は負圧を与えるのに適した、その他の任意の構成要素であってよい。
【0114】
図35を参照すると、本発明の様々な実施例の中の電磁バルブシステム(2348)は、複数の電磁バルブアセンブリ(2350)(2370)(2390)を含んでよく、それらアセンブリは、本発明に従って、複数の流体リザーバ等に、及び/又は、流体リザーバの複数の流体に、サービスを提供するように構成される。様々な実施例において、1又は2以上の電磁バルブアセンブリ(2350)(2370)(2390)は、同じ流体システムの一部として構成されてよく、又は、電磁バルブアセンブリ(2350)(2370)(2390)の何れかが、独立に動作する流体システムの一部として動作するように構成されてもよい。第1電磁バルブアセンブリ(2350)は、共通の補充/排出場所(2354)と流体接続している流入口(2352A)と、流体システムの一部(2356)と流体接続する流出口(2352B)とを有する第1電磁バルブ(2352)を含んでいる。幾つかの実施例では、流体システムの一部(2356)は、少なくとも流体システムのプレフィルタ部と動作上関係してよい。アセンブリ(2350)の第2電磁バルブ(2358)は、例えば流体リザーバ(2360)と流体接続する、又はアセンブリ(2350)内に含まれる同様な別の構造と流体接続する流入口(2358A)を含んでいる。第2電磁バルブ(2358)は、さらに、共通の補充/排出場所(2354)と流体接続する流出口(2358B)を含んでいる。流入/流出ポート(2362)は、共通の補充/排出場所(2354)と流体接続するように構成されてよい。様々な実施例では、流入/流出ポート(2362)は、例えば(上述したような)クラスタ化されたサービス場所と動作上関係してよい。幾つかの実施例では、クイックディスコネクト(図示せず)が、共通の補充/排出場所(2354)と動作上関係することで、共通の補充/排出場所(2354)と動作上関連する流体用構造の迅速な接続/解除が可能とされてよい。
【0115】
様々な実施例では、第1電磁バルブ(2352)の流入口(2352A)は、共通の補充/排出場所(2354)における正圧(矢印(2366)で示す)の印加に応答するように構成されており、正圧(2366)への応答により、第1電磁バルブ(2352)が作動して、それを通って流体が流れる。圧力レベルについてここで適用されたように、用語「正」は、正圧の流れ(2366)(例えば、流入/流出ポート(2362)から第1電磁バルブ(2352)の流入口(2352A)への向きに動く流体)の方向に、1又は複数の流体を移動させるのに十分なレベルの圧力を意味する。例えば、流体補充動作の間、共通の補充/排出場所(2354)における正圧(2366)の印加により、流入/流出ポート(2362)から流れる流体が、第1電磁バルブ(2352)を通って流体システムの一部(2356)に流れる。
【0116】
反対に、第2電磁バルブ(2358)は、共通の補充/排出場所(2354)における負圧(矢印(2368)で示す)の印加に応答するように構成されており、負圧(2368)への応答により、第2電磁バルブ(2358)が作動して、それを通って流体が流れてもよい。圧力レベルについてここで適用されたように、用語「負」は、負圧の流れ(2368)(例えば、第2電磁バルブ(2358)の流出口(2358B)から流入/流出ポート(2362)への向きに動く流体)の方向に、1又は複数の流体を移動させるのに十分なレベルの圧力を意味する。例えば、排出動作の間、共通の補充/排出場所(2354)に負圧(2368)を印加すると、第2電磁バルブ(2358)を通って、アセンブリ(2350)の流入/流出ポート(2362)に向かって流体が流れる。本システム及び方法によれば、共通の補充/排出場所(2354)において、正圧による流体動作と負圧による流体動作が択一的に実行されることは理解されるだろう。
【0117】
電磁バルブシステム(2348)のその他の形態では、第2電磁バルブアセンブリ(2370)について、第3電磁バルブ(2372)は、共通の補充/排出場所(2374)と流体接続する流入口(2372A)と、流体システムの一部(2376)と流体接続する流出口(2372B)と共に構成されてよい。幾つかの実施例では、流体システムの一部(2376)は、少なくとも流体システムのプレフィルタ部と動作上関係するように構成されてよい。アセンブリ(2370)の第4電磁バルブ(2378)は、流体リザーバ(2380)と接続された、又は、アセンブリ(2370)と流体的に関係する別の同様な構造と接続された流入口(2378A)を含む。第4電磁バルブ(2378)はさらに、共通の補充/排出場所(2374)と流体接続する排出口(2378B)を含む。流入/流出ポート(2382)は、共通の補充/排出場所(2374)と流体接続するように構成されてよい。様々な実施例では、流入/流出ポート(2382)は、例えば(上述の)クラスタ化されたサービス場所と動作上関係してよい。幾つかの実施例において、クイックディスコネクト(図示せず)が、共通の補充/排出場所(2174)と動作上関係することで、共通の補充/排出場所(2374)と動作上関係する流体用構造の迅速な接続及びその解除が可能となることは理解されるだろう。
【0118】
様々な実施例において、第3電磁バルブ(2372)の流入口(2372A)は、共通の補充/排出場所(2374)における正圧(矢印(2386)で示す)の印加に応答するように構成されてよく、正圧(2386)への応答により、第3電磁バルブ(2372)が作動して、それを通って流体が流れる。圧力レベルについてここで適用されたように、用語「正」は、正圧の流れ(2386)(例えば、流入/流出ポート(2382)から第3電磁バルブ(2372)の流入口(2372A)への向きに動く流体)の方向に、1又は複数の流体を移動させるのに十分な圧力を意味する。例えば、補充動作の間、共通の補充/排出場所(2374)に正圧(2386)を印加すると、流入/流出ポート(2382)から流れる流体は、第3電磁バルブ(2372)を通って流体システムの一部(2376)に流れる。
【0119】
反対に、第4電磁バルブ(2378)は、共通の補充/排出場所(2374)における負圧(矢印(2388)で示す)の印加に応答するように構成されており、負圧(2388)への応答により、第4電磁バルブ(2178)が作動して、それを通って流体が流れてもよい。圧力レベルについてここで適用されたように、用語「負」は、負圧の流れ(2388)(例えば、第4電磁バルブ(2378)の流出口(2378B)から流入/流出ポート(2382)への向きに動く流体)の方向に、1又は複数の流体を移動させるのに十分な圧力を意味する。例えば、排出動作の間、共通の補充/排出場所(2374)に負圧(2388)を印加すると、第4電磁バルブ(2378)を通って、アセンブリ(2370)の流入/流出ポート(2382)に向かって流体が流れる。本システム及び方法によれば、共通の補充/排出場所(2374)おいて、正圧による流体動作と負圧による流体動作が択一的に実行されることは理解されるだろう。
【0120】
システム(2348)の第3電磁バルブアセンブリ(2390)について、第5電磁バルブ(2392)は、共通の補充/排出場所(2394)と流体接続する流入口(2392A)と、流体システムの一部(2396)と流体接続する流出口(2392B)とを有してよい。幾つかの実施例では、流体システムの一部(2396)は、少なくとも流体システムのプレフィルタ部と動作上関係するように構成されてよい。アセンブリ(2390)の第6電磁バルブ(2398)は、流体リザーバ(2400)と接続された、又は、アセンブリ(2390)と流体的に関係する別の同様な構造と接続された流入口(2398A)を含む。第6電磁バルブ(2398)はさらに、共通の補充/排出場所(2394)と流体接続する排出口(2398B)を含む。流入/流出ポート(2402)は、共通の補充/排出場所(2394)と流体接続するように構成されてよい。様々な実施例において、流入/流出ポート(2402)は、例えば(上述の)クラスタ化されたサービス場所と動作上関係してよい。幾つかの実施例では、クイックディスコネクト(図示せず)が、共通の補充/排出場所(2394)と動作上関係することで、共通の補充/排出場所(2394)と動作上関係する流体用構造の迅速な接続及びその解除が可能となる。
【0121】
様々な実施例において、第5電磁バルブ(2392)の流入口(2392A)は、共通の補充/排出場所(2394)における正圧(矢印(2406)で示す)の印加に応答するように構成されてよく、正圧(2406)への応答により、第5電磁バルブ(2392)が作動して、それを通って流体が流れる。圧力レベルについてここで適用されたように、用語「正」は、正圧の流れ(2406)(例えば、流入/流出ポート(2402)から第5電磁バルブ(2392)の流入口(2392A)への向きに動く流体)の方向に1又は複数の流体を移動させるのに十分な圧力を意味する。例えば、補充動作の間、共通の補充/排出場所(2394)に正圧(2406)を印加すると、流入/流出ポート(2402)から流れる流体は、第5電磁バルブ(2392)を通って流体システムの一部(2396)に流れる。
【0122】
反対に、第6電磁バルブ(2398)は、共通の補充/排出場所(2394)における負圧(矢印(2408)で示す)の印加に応答するように構成されてよく、負圧(2408)への応答により、第6電磁バルブ(2208)が作動して、それを通って流体が流れてもよい。圧力レベルについてここで適用されたように、用語「負」は、負圧の流れ(2408)(例えば、第6電磁バルブ(2398)の流出口(2398B)から流入/流出ポート(2402)への向きに動く流体)の方向に、1又は複数の流体を移動させるのに十分な圧力を意味する。例えば、排出動作の間、共通の補充/排出場所(2194)に負圧(2408)を印加すると、第6電磁バルブ(2398)を通って、アセンブリ(2390)の流入/流出ポート(2402)に向かって流体が流れる。本システム及び方法によって、共通の補充/排出場所(2394)において、正圧による流体動作と負圧による流体動作が択一的に実行されることは理解されるだろう。
【0123】
様々な実施例において、制御モジュール(2502)は、電磁バルブ(2352)(2358)(2372)(2378)(2392)(2398)の1又は2以上のものと動作上関連してよく、例えば、電磁バルブシステム(2348)のアセンブリ(2350)(2370)(2390)の1又は2個以上で所定の圧力レベルを検知すると、電磁バルブ(2352)(2358)(2372)(2378)(2392)(2398)を作動する。例えば、圧力センサ(2504)(2506)(2508)(2510)(2512)(2514)のような1又は2以上のセンサが、制御モジュール(2502)及び/又は電磁バルブ(2352)(2358)(2372)(2378)(2392)(2398)と動作上関連し、制御モジュール(2502)に圧力レベル情報を与えてよい。
【0124】
センサ(2504)は、例えば、システム(2348)の第1電磁バルブアセンブリ(2350)の第1電磁バルブ(2352)と関係しており、共通の補充/排出場所(2354)における正圧(矢印(2366)で示す)の印加を示す信号を伝えるように構成されることで、正圧(2366)への応答により、第1電磁バルブ(2352)が作動して、それを通って流体が流れる。圧力レベルについてここで適用されたように、用語「正」は、正圧の流れ(2366)(例えば、流入/流出ポート(2362)から第1電磁バルブ(2352)の流入口(2352A)への向きに動く流体)の方向に1又は複数の流体を移動させるのに十分なレベルの圧力を意味する。例えば、補充動作の間、共通の補充/排出場所(2354)に正圧(2366)が印加されると、引き続いて制御モジュール(2502)によって第1電磁バルブ(2352)が駆動されて、流入/流出ポート(2362)から流れる流体が、第1電磁バルブ(2352)を通って流体システムの一部(2356)に流れる。
【0125】
加えて、第2電磁バルブ(2358)と動作上関係するセンサ(2506)は、共通の補充/排出場所(2354)における負圧(矢印(2368)で示す)の印加を示す信号を伝えるように構成されてよく、負圧(2368)への応答により、第2電磁バルブ(2358)が作動して、それを通って流体が流れる。圧力レベルについてここで適用されたように、用語「負」は、負圧の流れ(2368)(例えば、第2電磁バルブ(2358)の流出口(2352B)から流入/流出ポート(2362)への向きに動く流体)の方向に、1又は複数の流体を移動させるのに十分なレベルの圧力を意味する。例えば、排出動作の間、共通の補充/排出場所(2354)に負圧(2368)が印加されて、引き続き第2電磁バルブ(2358)が動作することにより、第2電磁バルブ(2308)を通って、アセンブリ(2350)の流入/流出ポート(2362)に向かって流体が流れる。本システム及び方法によれば、共通の補充/排出場所(2354)において、正圧による流体動作と負圧による流体動作が択一的に実行されることは理解されるだろう。
【0126】
複数の電磁バルブアセンブリの構成(例えば、電磁バルブアセンブリ(2350)(2370)(2390)を含むような構成)によって、補充動作、排出動作、及び/又はフィルタパージ動作などの複数の流体動作が、複数の流体リザーバ上で実行されることが分かる。任意の数の電磁バルブアセンブリが、本方法及びシステムの範囲内で設けられてよいことは理解できるであろう。例えば、図35に示す3個の別個の電磁バルブアセンブリ(2350)(2370)(2390)は、単に、開示の簡単化を目的としている。より多数又は少数の電磁バルブアセンブリが、本発明に基づいて構成される流体システムと動作上関連して使用されてよい。流体システムの部分(2356)(2376)(2396)の各々は、バルブ、パイプ、リザーバ及び/又はその他の流体用構造の適当な任意の組合せを含んでよい。様々な実施例において、1又は2以上の流体リザーバ(2360)(2380)(2400)は、オイル、トランスミッション液、作動流体、先述した別のタイプの流体、及び/又は、本システム及び方法に従って使用されるのに適した別の流体のような流体を大量に含んでもよい。
【0127】
様々な実施例において、流入/流出ポート(2362)(2382)(2402)における1又は2以上のポートは、1又は2以上の流体用構造を含む1又は2以上の流体用構成要素(図示せず)と流体接続してもよい。流体用構成要素は、限定ではなく、例えば、以下の流体用構造を含んでよい。サービスされる機械についてオフボードであるポンプ、サービスされる機械についてオンボードであるポンプ、例えば、可般式デバイスのような(上述の実施例に基づいた)流量制御手段、及び/又は、(上述の実施例に基づいた)ブラケット若しくは排出ブラケットなどである。流体用構成要素はまた、本明細書で説明される様々な流体動作に従って流入/流出ポート(2362)(2382)(2402)に正及び/又は負圧を与えるのに適した、その他の任意の構成要素であってよい。
【0128】
図36を参照すると、流体システム(2600)が、本システム及び方法の様々な形態に従って設けられている。流体システム(2600)は、共通の補充/排出場所(2604)と流体接続している流入口(2602A)と、流体システム(2600)のプレフィルタ部(2606)と流体接続する流出口(2602B)とを有する第1チェックバルブ(2602)を含む。流体システム(2600)の第2チェックバルブ(2608)は、例えばエンジン流体用リザーバ(2610)と流体接続する流入口(2608A)を含む。第2チェックバルブ(2608)は、さらに、共通の補充/排出場所(2604)と流体接続する流出口(2608B)を含む。加えて、流入/流出ポート(2612)は、共通の補充/排出場所(2604)と流体接続するように構成されてよい。もう1つの形態では、流体フィルタ(2614)は、流体システム(2600)のプレフィルタ部(2606)及び流体リザーバ(2610)と流体接続する。流体フィルタ(2614)は、限定ではなく、例えば、オイルフィルタ、トランスミッション液フィルタ、作動流体フィルタ、又は、流体システムの対応するタイプに適したその他の様々なタイプの流体フィルタであってよいことは理解されるだろう。様々な実施例において、クイックディスコネクト(2616)又はその他の同様なタイプの連結具が、流入/流出ポート(2612)と動作上関連することで、例えば外部ポンプなどの様々な流体用構造が流入/流出ポート(2612)と動作上関係することが可能となってよい。
【0129】
図37を参照すると、本システム及び方法に従って実行可能な様々な流体動作の例を含むフローチャートがある。ステップ2702では、例として図36の流体システム(2600)について、共通の補充/排出場所(2604)に正圧が導入される。例えば、空気のような流体が、流入/流出ポート(2612)を介して導入されて、共通の補充/排出場所(2604)が正圧とされてよい。正圧は、第1チェックバルブ(2602)を駆動して、ステップ2704で、流体フィルタ(2614)の中身がパージされる。パージされた流体フィルタ(2614)の中身は、正圧によって、例えばエンジン流体用リザーバ(2610)に送り込まれる。
【0130】
ステップ2706では、流入/流出ポート(2612)を介して、共通の補充/排出場所(2604)に負圧が導入される。このような負圧で第2チェックバルブ(2608)が駆動されて、ステップ2708にて、第2チェックバルブ(2608)を通じて、エンジン流体用リザーバ(2610)から流体が排出され、流入/流出ポート(2612)を通って出される(排出される流体は、ステップ2704でパージされた流体フィルタの中身である)ことは理解されるだろう。さらに、ステップ2710で、共通の補充/排出場所(2604)に正圧が導入されることで、ステップ2712で、例えば補充流体動作が実行されている間、エンジン流体用リザーバ(2610)の中身が補充される。故に、エンジン流体用リザーバ(2610)、又はシステム(2600)で動作するその他の構成要素を補充する前に、補充流体が流体フィルタ(2614)と遭遇することで、補充流体のフィルタリングが促進され、システム(2600)と動作上関係する機械の動作が促進されることは理解されるだろう。
【0131】
図38を参照すると、チェックバルブモジュール(2800)が設けられている。該チェックバルブモジュール(2800)は、複数のチェックバルブアセンブリ(2820)(2840)(2860)を含んでおり、それらアセンブリは、モジュール(2800)を形成するように、互いに結合され、又はまとめられてよい。個々のチェックバルブアセンブリ(2820)(2840)(2860)は、例えば、一般的なデバイスを用いて、又は、アセンブリ(2820)(2840)(2860)を互いに溶接するような一般的な方法を用いて、互いに結合されてよい。ここで説明した実施例のモジュールは、例えば機械上で行われる流体補充、流体排出及び流体パージ動作のような様々な流体動作の実行に関して、非常に小型であり、その場所は集中化されていることは理解されるだろう。様々な実施例において、1又は2以上のチェックバルブアセンブリ(2820)(2840)(2860)は、同じ流体システムの一部として構成され、又は、チェックバルブアセンブリ(2820)(2840)(2860)の何れかが、独立に動作する流体システムの一部として構成されてよい。
【0132】
様々な実施例において、第1チェックバルブアセンブリ(2820)では、例えば、第1チェックバルブ(2822)は、共通の補充/排出場所(2824)と流体接続する流入口(2822A)と、流体システムの一部(2826)と流体接続する流出口(2822B)と共に構成されていよい。幾つかの実施例では、流体システムの一部(2826)は、少なくとも流体システムのプレフィルタ部と動作上関係するように構成されてよい。アセンブリ(2820)の第2チェックバルブ(2828)は、流体リザーバ(2830)と接続される、又は、アセンブリ(2820)と流体的に関係する別の同様な構造と接続される流入口(2828A)を含む。第2チェックバルブ(2828)はさらに、共通の補充/排出場所(2824)と流体接続する排出口(2828B)を含む。流入/流出ポート(2832)は、共通の補充/排出場所(2824)と流体接続するように構成されてよい。様々な実施例において、流入/流出ポート(2832)は、例えば(上述の)クラスタ化されたサービス場所と動作上関係してよい。幾つかの実施例では、クイックディスコネクト(図示せず)が、共通の補充/排出場所(2824)と動作上関係することで、共通の補充/排出場所(2824)と動作上関係する流体用構造の迅速な接続及びその解除が可能となる。様々な実施例において、チェックバルブ(2822)(2828)は、例えばカートリッジタイプのチェックバルブであってよい。
【0133】
様々な実施例において、第1チェックバルブ(2822)の流入口(2822A)は、共通の補充/排出場所(2824)における正圧(矢印(2834)で示す)の印加に応答するように構成されてよく、正圧(2834)への応答により、第1チェックバルブ(2822)が作動して、それを通って流体が流れる。圧力レベルについてここで適用されたように、用語「正」は、正圧の流れ(2834)(例えば、流入/流出ポート(2832)から第1チェックバルブ(2822)の流入口(2822A)への向きに動く流体)の方向に、1又は複数の流体を移動させるのに十分なレベルの圧力を意味する。例えば、補充動作の間、共通の補充/排出場所(2824)に正圧(2834)を印加すると、流入/流出ポート(2832)から流れる流体は、第1チェックバルブ(2822)を通って流体システムの一部(2826)に流れる。
【0134】
反対に、第2チェックバルブ(2828)は、共通の補充/排出場所(2824)における負圧(矢印(2836)で示す)の印加に応答するように構成されて、負圧(2836)への応答により、第2チェックバルブ(2828)が作動して、それを通って流体が流れてもよい。圧力レベルについてここで適用されたように、用語「負」は、負圧の流れ(2836)(例えば、第2チェックバルブ(2828)の流出口(2828B)から流入/流出ポート(2832)への向きに動く流体)の方向に、1又は複数の流体を移動させるのに十分なレベルの圧力を意味する。例えば、排出動作の間、共通の補充/排出場所(2824)に負圧(2836)を印加することで、第2チェックバルブ(2828)を通って、アセンブリ(2820)の流入/流出ポート(2832)に向かって流体が流れる。本システム及び方法によって、共通の補充/排出場所(2824)にて、正圧による流体動作と負圧による流体動作が択一的に実行されることは理解されるだろう。
【0135】
チェックバルブシステム(2800)のその他の形態では、第2チェックバルブアセンブリ(2840)について、例えば、第3チェックバルブ(2842)が、共通の補充/排出場所(2844)と流体接続する流入口(2842A)と、流体システムの一部(2846)と流体接続する流出口(2842B)と共に構成されてよい。幾つかの実施例では、流体システムの一部(2846)は、流体システムの少なくともプレフィルタ部と動作上関係するように構成されてよい。アセンブリ(2840)の第4チェックバルブ(2848)は、流体リザーバ(2850)と接続された、又は、アセンブリ(2840)と流体的に関係する別の同様な構造と接続された流入口(2848A)を含む。第2チェックバルブ(2848)はさらに、共通の補充/排出場所(2844)と流体接続する排出口(2848B)を含む。流入/流出ポート(2852)は、共通の補充/排出場所(2844)と流体接続するように構成されてよい。様々な実施例では、流入/流出ポート(2852)は、例えば(上述の)クラスタ化されたサービス場所と動作上関係してよい。幾つかの実施例では、クイックディスコネクト(図示せず)が、共通の補充/排出場所(2844)と動作上関係することで、共通の補充/排出場所(2844)と動作上関係する流体用構造の迅速な接続又はその解除が可能とされてよい。様々な実施例では、チェックバルブ(2842)(2848)は、例えばカートリッジタイプのチェックバルブであってよい。
【0136】
様々な実施例では、第3チェックバルブ(2842)の流入口(2842A)は、共通の補充/排出場所(2844)における正圧(矢印(2854)で示す)の印加に応答するように構成されてよく、正圧(2854)への応答により、第3チェックバルブ(2842)が作動して、それを通って流体が流れる。圧力レベルについてここで適用されたように、用語「正」は、正圧の流れ(2854)(例えば、流入/流出ポート(2852)から第3チェックバルブ(2842)の流入口(2842A)への向きに動く流体)の方向に、1又は複数の流体を移動させるのに十分な圧力を意味する。例えば、補充動作の間、共通の補充/排出場所(2844)に正圧(2854)を印加すると、流入/流出ポート(2852)から流れる流体が、第3チェックバルブ(2842)を通って流体システムの一部(2846)に流れる。
【0137】
反対に、第4チェックバルブ(2848)は、共通の補充/排出場所(2844)における負圧(矢印(2856)で示す)の印加に応答するように構成されてよく、負圧(2856)への応答により、第4チェックバルブ(2848)が作動して、それを通って流体が流れる。圧力レベルについてここで適用されたように、用語「負」は、負圧の流れ(2856)(例えば、第4チェックバルブ(2848)の流出口(2848B)から流入/流出ポート(2852)へ向きに動く流体)の方向に、1又は複数の流体を移動させるのに十分な圧力を意味する。例えば、排出動作の間、共通の補充/排出場所(2844)に負圧(2856)を印加すると、第4チェックバルブ(2848)を通って、アセンブリ(2840)の流入/流出ポート(2852)に向かって流体が流れる。本システム及び方法によれは、共通の補充/排出場所(2844)において、正圧による流体動作と負圧による流体動作が択一的に実行されることは理解されるだろう。
【0138】
システム(2800)の第3チェックバルブアセンブリ(2860)について、第5チェックバルブ(2862)は、共通の補充/排出場所(2864)と流体接続する流入口(2862A)と、流体システムの一部(2866)と流体接続する流出口(2862B)を有してよい。幾つかの実施例では、流体システムの一部(2866)は、少なくとも流体システムのプレフィルタ部と動作上関係するように構成されてよい。アセンブリ(2860)の第6チェックバルブ(2868)は、例えば流体リザーバ(2870)と接続された、又は、アセンブリ(2860)と流体的に関係する別の同様な構造と接続された流入口(2868A)を含む。第6チェックバルブ(2868)はさらに、共通の補充/排出場所(2864)と流体接続する排出口(2868B)を含む。流入/流出ポート(2872)は、共通の補充/排出場所(2864)と流体接続するように構成されてよい。様々な実施例において、流入/流出ポート(2872)は、例えば(上述の)クラスタ化されたサービス場所と動作上関係してよい。幾つかの実施例において、クイックディスコネクト(図示せず)が、共通の補充/排出場所(2864)と動作上関係することで、共通の補充/排出場所(2194)と動作上関係する流体用構造の迅速な接続及びその解除が可能となる。様々な実施例において、チェックバルブ(2862)(2868)は、例えばカートリッジタイプのチェックバルブであってよい。
【0139】
様々な実施例において、第5チェックバルブ(2862)の流入口(2862A)は、共通の補充/排出場所(2864)における正圧(矢印(2874)で示す)の印加に応答するように構成されてよく、正圧(2874)への応答により、第5チェックバルブ(2862)が作動して、それを通って流体が流れる。圧力レベルについてここで適用されたように、用語「正」は、正圧の流れ(2874)(例えば、流入/流出ポート(2872)から第5チェックバルブ(2862)の流入口(2862A)への向きに動く流体)の方向に、1又は複数の流体を移動させるのに十分な圧力を意味する。例えば、補充動作の間、共通の補充/排出場所(2864)に正圧(2874)を印加すると、流入/流出ポート(2872)から流れる流体が、第5チェックバルブ(2862)を通って流体システムの一部(2866)に流れる。
【0140】
反対に、第6チェックバルブ(2868)は、共通の補充/排出場所(2864)における負圧(矢印(2876)で示す)の印加に応答するように構成されてよく、負圧(2876)への応答により、第6チェックバルブ(2868)が作動して、それを通って流体が流れる。圧力レベルについてここで適用されたように、用語「負」は、負圧の流れ(2876)(例えば、第6チェックバルブ(2868)の流出口(2868B)から流入/流出ポート(2872)への向きに動く流体)の方向に、1又は複数の流体を移動させるのに十分な圧力を意味する。例えば、排出動作の間、共通の補充/排出場所(2864)に負圧(2876)を印加すると、第6チェックバルブ(2868)を通って、アセンブリ(2860)の流入/流出ポート(2872)に向かって流体が流れる。本システム及び方法によれば、共通の補充/排出場所(2864)において、正圧による流体動作と負圧による流体動作が択一的に実行されることは理解されるだろう。
【0141】
複数のチェックバルブアセンブリの構成(例えば、チェックバルブアセンブリ(2820)(2840)(2860)を含むモジュール(2800)のような構成)によって、補充動作、排出動作、及び/又はフィルタパージ動作などの複数の流体動作が、複数の流体リザーバ上で実行されることが分かる。任意の数のチェックバルブアセンブリが、本方法及びシステムの範囲内でモジュールとして設けられてよいことは理解されるであろう。例えば、図38に示す3個の別個のチェックバルブアセンブリ(2820)(2840)(2860)は、単に、開示の簡単化を目的としている。より多数又は少数のチェックバルブアセンブリが、本発明に基づいて構成される流体システムと動作上関連して使用されてよい。流体システムの部分(2826)(2846)(2866)の各々は、バルブ、パイプ、リザーバ及び/又はその他の流体用構造の適当な任意の組合せを含んでよい。様々な実施例において、1又は2以上の流体リザーバ(2830)(2850)(2870)は、オイル、トランスミッション液、作動流体、先述した別のタイプの流体、及び/又は、本システム及び方法に従って使用されるのに適した別の流体のような流体を大量に含んでもよい。
【0142】
様々な実施例において、例えば取付具(2882)(2884)(2886)(2888)(2890)(2892)のような1又は2以上のアダプタフィッティングは、流体システムの1又は2以上の部分(2826)(2846)(2866)、1又は2以上の流体リザーバ(2830)(2850)(2870)、及び/又は、チェックバルブモジュール(2800)と動作上関連するその他の適当な流体用構造を伴う、モジュール(2800)の動作機構を与える。
【0143】
図39を参照すると、図38のチェックバルブモジュール(先の説明を参照のこと)とほぼ同様に構成されて動作する電磁バルブモジュール(2900)が設けられている。図39の実施例では、複数の電磁バルブ(2822')(2828')(2842')(2848')(2862')(2868')が、夫々チェックバルブ(2822)(2828)(2842)(2848)(2862)(2868)に代わって挿入されている。図38の実施例と同じように、図39の電磁バルブアセンブリ(2820')(2840')(2860')は、モジュール(2900)を形成するように、互いに結合され、又はまとめられてよい。個々のチェックバルブアセンブリ(2820')(2840')(2860')は、例えば、一般的なデバイスを用いて、アセンブリ(2820')(2840')(2860')を互いに溶接するような一般的な方法を用いて、互いに結合されてよい。ここで説明した実施例のモジュールは、例えば機械上で行われる流体補充、流体排出及び流体パージ動作のような様々な流体動作の実行に関して、非常に小型であり、その場所が集中化されていることは理解されるだろう。
【0144】
様々な実施例において、制御モジュール(3002)は、電磁バルブ(2822')(2828')(2842')(2848')(2862')(2868')の中の1又は2以上と動作上関連してよく、例えば、電磁モジュール(2900)における1又は2以上のアセンブリ(2820')(2840')(2860')内にて所定の圧力レベルを検知すると、電磁バルブ(2822')(2828')(2842')(2848')(2862')(2868')を駆動する。例えば、圧力センサ(3004)(3006)(3008)(3010)(3012)(3014)のような1又は2以上のセンサが、制御モジュール(3002)及び/又は電磁バルブ(2822')(2828')(2842')(2848')(2862')(2868')と、夫々動作上関連して、制御モジュール(3002)に圧力レベル情報を与えてよい。
【0145】
モジュール(2900)の第1電磁バルブアセンブリ(2820')の第1電磁バルブ(2822')と関係するセンサ(3004)は、例えば、共通の補充/排出場所(2824)における正圧(2834)の印加を示す信号を伝えるように構成されてよく、正圧(2834)への応答により、第1電磁バルブ(2822')が作動して、それを通って流体が流れる。圧力レベルについてここで適用されたように、用語「正」は、正圧の流れ(2834)(例えば、流入/流出ポート(2832)から第1電磁バルブ(2822')の流入口(2822A')への向きに動く流体)の方向に、1又は複数の流体を移動させるのに十分なレベルの圧力を意味する。例えば、補充動作の間、共通の補充/排出場所(2824)に正圧(2834)が印加されると、引き続いて制御モジュール(3002)によって第1電磁バルブ(2822')が駆動されることで、流入/流出ポート(2832)から流れる流体が、第1電磁バルブ(2822')を通って流体システムの一部(2826)に流れる。
【0146】
さらに、第2電磁バルブ(2828')と動作上関係するセンサ(3006)は、例えば、共通の補充/排出場所(2824)における負圧(2836)の印加を示す信号を伝えるように構成されてよく、負圧(2836)への応答により、第2電磁バルブ(2828')が作動して、それを通って流体が流れてもよい。圧力レベルについてここで適用されたように、用語「負」は、負圧の流れ(2836)(例えば、第2電磁バルブ(2828')の流出口(2828B')から流入/流出ポート(2832)の向きに動く流体)の方向に、1又は複数の流体を移動させるのに十分なレベルの圧力を意味する。例えば、排出動作の間、共通の補充/排出場所(2824)に負圧(2836)が印加されて、引き続いて第2電磁バルブ(2828')が動作することで、第2電磁バルブ(2828')を通って、アセンブリ(2820')の流入/流出ポート(2832)に向かって流体が流れる。本システム及び方法によれば、共通の補充/排出場所(2824)にて、正圧による流体動作と負圧による流体動作が択一的に実行されることは理解されるだろう。
【0147】
複数の電磁バルブアセンブリの構成(例えば、電磁バルブアセンブリ(2820')(2840')(2860')を含むモジュール(2900)のような構成)によって、補充動作、排出動作、及び/又はフィルタパージ動作などの複数の流体動作が、複数の流体リザーバ上で実行されることが分かる。任意の数のチェックバルブアセンブリが、本方法及びシステムの範囲内でモジュールに設けられてよいことは理解されるであろう。例えば、図39に示す3個の別個のチェックバルブアセンブリ(2820')(2840')(2860')は、単に、開示の簡単化を目的としている。より多数又は少数のチェックバルブアセンブリが、本発明に基づいて構成される流体システムと動作上関連して使用されてよい。
【0148】
図40を参照すると、モジュール(3100)に代わる実施例が、図38及び図39(上記参照)の実施例と似た構成と動作に従って設けられている。図示されているように、バルブ(2822'')(2828'')は、モジュール(3100)の第1アセンブリ(2820'')にねじ込まれてよく、バルブ(2842'')(2848'')は、モジュール(3100)の第2アセンブリ(2840'')にねじ込まれてよく、及び/又は、バルブ(2862'')(2868'')は、モジュールの第3アセンブリ(2840'')にねじ込まれてよい。様々な実施例において、バルブ(2822'')(2828'')(2842'')(2848'')(2862'')(2868'')は、モジュール(3100)の動作に適した、チェックバルブ、電磁バルブ、又はチェックバルブと電磁バルブの両方の組合せであってよい。
【0149】
様々な実施例において、制御モジュール(3202)は、モジュール(3100)と動作上関係してよい。例示目的の図40を参照すると、制御モジュール(3202)は、電磁バルブ(2822'')(2828'')(2842'')(2848'')(2862'')(2868'')(この実施例では電磁バルブである)の1又は2以上のものと動作上関連してよく、例えば、モジュール(3100)の1又は2以上のアセンブリ(2820'')(2840'')(2860'')内における所定の圧力レベルを検知すると、電磁バルブ(2822'')(2828'')(2842'')(2848'')(2862'')(2868'')を駆動する。先の説明に基づけば、例えば圧力センサ(3204)(3206)(3208)(3210)(3212)(3214)のような1又は2以上のセンサは、制御モジュール(3202)及び/又は電磁バルブ(2822'')(2828'')(2842'')(2848'')(2862'')(2868'')と、夫々動作上関連して、制御モジュール(3002)に圧力レベル情報を与えてよい。
【0150】
本明細書に記載されたバルブアセンブリ及びバルブシステムの様々な実施例は、本明細書で説明された様々な流体システムのプレフィルタ部、フィルタ部、及び/又は、ポストフィルタ部をパージすることが分かるであろう。本明細書で説明された1又は2以上の流体動作方法のステップは、単独で又は組み合わされて、本システム及び方法に従って実行されてよいことは理解されるだろう。それらステップが用いられて、限定ではなく、例えば、補充動作、排出動作、及び/又は、フィルタパージ動作を含む様々な流体動作が実行されてよい。
【0151】
本明細書で説明されたバルブアセンブリ及びシステムの様々な実施例のコンテクストにおいて適切且つ動作可能な場合、1又は2以上のバルブは、特定の流体動作の前、間、又は後に、ノーマルクローズ又はノーマルオープン位置にされてよい。さらに、1又は2以上のタイプのバルブが、本システム及び方法の幾つかの実施例で使用されてよい(例えば、全てにチェックバルブが使用されてよく、全てに電磁バルブが使用されてよく、又は、チェックバルブと電磁バルブの両方の適当な組合せが使用されてよい)。
【0152】
本明細書で説明されたバルブアセンブリ及びシステムの様々な実施例のコンテクストについて適切且つ動作できる場合、流体システムのプレフィルタ部に補充動作を実行することで、補充流体のフィルタレーションが改善されることは理解されるだろう。様々な実施例において、補充流体は、流体システムのその他の様々な構成要素に遭遇する前に、例えば、少なくとも1つのフィルタを通るのが好ましい。
【0153】
図34、図35、図39及び図40(及び、特に図20について先述した似た構造、作用及び動作)を再度参照すると、1又は2以上の制御モジュール(2316)(2502)(3002)(3202)は、流体システムを制御及び監視することに加えて、本明細書で説明した様々な流体システム及び方法の実施例に関するデータを監視、収集及び解析する様々な構成要素を含んでよい。例えば、図34、図35、図39及び図40に記載された様々なセンサは、限定ではなく、例えば、温度、圧力、電圧、電流、汚染物、サイクル時間を検知するセンサ、流量センサ(流れの有無)、流体システム内の1又は2以上のポンプの自動「オフ」、及び/又は、機械及びその構成要素が体験する様々な状況を検知するのに適したその他のセンサを含んでよい。制御モジュール(2316)(2502)(3002)(3202)はまた、制御モジュール(2316)(2502)(3002)(3202)に送られたデータを格納、検索及び/又は報告するために、1又は2以上のデータ記録媒体を含んでよい。これらのデータ記録媒体に格納されたデータは、流体システムの状態から集められた様々なデータを含んでよく、限定ではなく、例えば、オイル状態、汚染物の粒子数、所定のリザーバの排出に要する時間のサイクル時間データ、所定のリザーバの補充に要する時間のサイクル時間データ、リザーバごとのタイムスタンプデータ、システムごとのタイムスタンプデータ、流体容器、又はその他の流体格納/保持手段を含む。加えて、制御モジュール(2316)(2502)(3002)(3202)は、電磁バルブの様々な流入口又は流出口で検知された、例えば圧力レベルに従って、それらの夫々に関係する電磁バルブを動作する(例えば、開閉)制御部を含んでよい。
【0154】
データは、様々な方法及びシステムを通じて、流体システムとやり取りする制御モジュール(2316)(2502)(3002)(3202)に伝えられる。本明細書で説明される様々な実施例において、データは、似たタイプの通信方法及びシステムの中から、例えば、有線接続で伝送され、衛星通信や携帯通信で伝送され、赤外線で伝送され、及び/又は、IEEE802.11やその他の無線若しくはラジオ周波数通信プロトコルのようなプロトコルに従って伝送されてよい。1又は2以上のデータデバイスが、制御モジュール(2316)(2502)(3002)(3202)と動作上関連して使用されることで、データを受信、処理、入力及び/又は格納でき、及び/又は、制御モジュール(2316)(2502)(3002)(3202)と協同して、流体システム内に含まれる1又は2以上の構成要素を制御、監視若しくは操作できる。データデバイスの例には、限定ではなく例えば、パーソナルコンピュータ、ラップトップ、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、及び、1又は2以上のコンピュータ読取可能な媒体上の指令を実行するのに適したその他のデータデバイスが含まれる。
【0155】
幾つかの実施例では、図34、図35、図39及び図40に示された様々なタイプのセンサが、流体システム内の以下に述べる1又は2以上の状態を検知するために設定される。状態には、エンジンオイル圧力、エンジン内のオイル温度、前潤滑回路で流される流量、エンジン内の(例えば、オイル汚染物のような)汚染物の存在、流体パージ動作、前潤滑動作、流体排出動作、流体補充動作のような様々なエンジン動作の1又は2以上のサイクルの実行にて経過する時間量(つまりサイクル時間)、流体の流量やその他がある。本システム及び方法の様々な実施例の下で使用されるセンサの一例には、「LUBRIGARD」なる商号(ルブリガードリミテッド、英国、北米、欧州)の下で市販される汚染物センサがある。汚染物センサは、酸化物、水、グリコール、金属摩耗粒子に関する、及び/又は、エンジンオイル、作動オイル、ギアボックスオイル、トランスミッションオイル、コンプレッサオイル及び/又は様々な機械に使用されるその他の流体に存在するその他の粒子に関する情報を与える。本方法及びシステムの様々な形態において、汚染物センサは、例えば、流体排出プロセス又は流体補充プロセスのような1又は2以上の流体プロセスの間に使用されてもよい。
【0156】
制御モジュール(2316)(2502)(3002)(3202)は、流体システムの様々な構成要素の始動及び停止、並びに、流体システムに含まれる、例えばエンジンのような機械の動作に関するデータを受信及び格納してよいことが分かる。収集されたデータを解析して、例えばサイクル時間を計算することで、排出及び/又は補充動作を完了するのに要する経過時間を示すことができる。(例えば、温度センサで検知及び伝送される)所定のオイル温度又は温度範囲について、平均サイクル時間は、例えば、収集された2つ又はそれを超えるサイクル時間を解析して計算され得る。様々な形態において、本方法及びシステムは、所定のオイル温度又は温度範囲について、最も最近に経過したサイクル時間が、基準の平均サイクル時間又はサイクル時間の範囲から外れているか否かを判定できる。さらに、流体(例えば、オイル)のタイプ及び粘性のような、機械の動作に関係した因子が知られてもよい。基準のサイクル時間又は時間範囲からの受け入れ難いズレは、障害として、制御モジュール(2316)(2502)(3002)(3202)のデータ記録媒体に記録され得る。その他のタイプの多数の障害状態が、本発明のシステム及び方法の実行に関して、検知、解析及び記録されてよいことは理解されるであろう。
【0157】
収集及び解析されたデータは、記録された障害イベントと共に、制御モジュール(2316)(2502)(3002)(3202)、該制御モジュール(2316)(2502)(3002)(3202)の内部データモジュールに関連して格納され、及び/又は、遠隔の場所に格納される。本発明及びシステムの様々な実施例において、制御モジュール(2316)(2502)(3002)(3202)は、機械における集積された構成要素として、又は、機械の場所に設置されない遠隔の構成要素として動作するように構成されてよい。収集及び解析された情報は、制御モジュール(2316)(2502)(3002)(3202)の1又は2以上のデータ記録媒体に格納され得る。その情報はまた、機械及びその構成要素の外部に格納され得る。データは、制御モジュール(2316)(2502)(3002)(3202)から1又は2以上のデータデバイスに、ラジオ周波数通信を用いて無線で、又は有線で転送されてよい。これらデータデバイスは、例えば、パーソナルデジタルアシスタントであって、コンピュータシステムとして構成及び使用されて、流体排出及び補充プロセスの間に制御モジュール(2316)(2502)(3002)(3202)から収集されたデータを受信して処理する。
【0158】
ある説明例では、例えば、フィルタパージの日時、若しくは、フィルタパージのサイクル時間のようなオイルフィルタパージ動作、及び/又はその他のエンジン状態に関する情報は、制御モジュール(2316)(2502)(3002)(3202)の動作に関連して記録及び処理され得る。加えて、様々なバルブの流入口及び排出口の状態(例えば、開閉)、及び、それらが動作した日/時が、様々な流体動作について検知、記録及び/又は解析されてよい。本明細書で説明されたシステム及び方法に基づいて、例えばサービスが機械上で実行される際に、リザーバごとに及び/又は流体システムごとに、データが収集及び記録されてよい。
【0159】
図41A乃至図41Cを参照すると、接続/解除検知システム(4000)の様々な実施例が、本発明に基づいて設けられている。図示されているように、第1連結部(4002)は、第1流体システムの一部(4003)(説明の簡単化のため、一部を図示)と流体接続されており、第2連結部(4004)は、第2流体システムの一部(4005)(説明の簡単化のため、一部を図示)と流体接続されている。様々な実施例において、第1及び第2流体システムは、独立に動作する醜態システムとして、又は、単一の流体システムの部分として動作するように構成されてよい。第1連結部(4002)は、1又は2以上の電気接点(4006)(4008)を含んでよく、第2連結部(4004)は、少なくとも1つの電気接点(4010)を含んでよい。
【0160】
図41Bを参照すると、第1連結部(4002)が第2連結部(4004)に接続されると、電気接点(4006)(4008)(4010)の間における動作上の関係が確立される。図示した例では、連結部(4002)(4004)の接続は、第2連結部(4004)を第1連結部(4002)に挿入して、矢印(4011)の向きに第2連結部(4004)を回転させることで達成される。しかしながら、本発明の範囲内で、連結部(4002)(4004)を接続するのに適切な任意の方法又は手段が使用されてよいことは理解されるであろう。幾つかの実施例では、電気接点(4006)(4008)(4010)は、連結部(4002)(4004)を用いて電気的な動作関係を確立できる適切な任意のデバイス又は方法に置き換えられてもよい。その他の手段の例には、限定ではなく、センサ、接触式スイッチ、ホール効果センサ、及び/又は、動作及び構成上適したその他の任意のデバイスが含まれる。
【0161】
様々な実施例において、電気接点(4006)(4008)は、シグナルプロセッサ(4012)と動作上関係している。シグナルプロセッサ(4012)は、センサ/レシーバ(4014)を含んでよく、該センサ/レシーバ(4014)は、連結部(4002)(4004)が接続されて、第2連結部(4004)の接点(4010)が、第1連結部(4002)の接点(4006)(4008)と電気回路を一旦構成すると、電気接点(4006)(4008)から電気信号を受信する。トランスミッタ(4016)が、シグナルプロセッサ(4012)内に含められてよく、該トランスミッタ(4016)は、接続を示す電気信号、及び/又は、電気信号を示すデータを制御モジュール(4018)に送信する。制御モジュール(4018)は、先述した制御モジュールの様々な実施例に従って機能するように構成されてよい。例えば、制御モジュール(4018)は、連結部(4002)(4004)の接続又は解除が起こった日及び/又は時を、適当な記録媒体に記録してよい。
【0162】
図41Cを参照すると、接続/解除検知システム(4000)の別モードの動作において、第2連結部(4004)が矢印(4206)の方向に移動して、第1連結部(4002)から第2連結部(4004)の接続の解除が開始されてよい。図示されているように、連結部(4002)(4004)の接続解除により、電気接点(4010)が電気接点(4006)(4008)から接続解除される。様々な実施例において、シグナルプロセッサ(4012)のセンサ/レシーバ(4014)は、電気接点(4006)(4008)(4010)におけるこの解除を検知するように構成されてよい。その解除を示す電気信号、及び/又は、連結部(4002)(4004)の解除を示すデータ信号が、トランスミッタ(4016)を通じて送信され、さらに、制御モジュール(4018)で処理されてよい。例えば、制御モジュール(4018)は、連結部(4002)(4004)の解除が起こった日及び/又は時を、適当な記録媒体に記録してよい。
【0163】
シグナルプロセッサ(4012)は、さらに電源(4020)を含んでよく、該電源(4020)は、シグナルプロセッサ(4012)の様々な構成要素を動作させる電力を供給する。幾つかの形態では、電源(4020)は、例えば、様々な流体動作が実行される機械(4024)のバッテリ(4022)から、電気エネルギーを受け取ってよい。
【0164】
図42を参照すると、本発明に従って設けられる電源システム(4100)の実施例が示されている。開示の簡単化のため、(先述した)図32に示された本発明の実施例が、電源システム(4100)と動作上関連して示されている。電源システム(4100)は、本明細書で説明された流体システム、アセンブリ、その他の流体用構成要素及び流体動作に、構造上及び機能上適するように与えられることは理解されるであろう。
【0165】
電源システム(4100)は、電源レセプタクル(4102)を含んでよく、該電源レセプタクル(4102)は、1又は2以上の流体用構成要素(2120)に繋がれた電源コードやその他の電気的動作接続を受け入れるように構成される。様々な実施例において、電源レセプタクル(4102)は、流入/流出ポート(2112)のような流体用構造に隣接又は近接する場所に配置される。電源レセプタクル(4102)は、1又は2以上の流体サービス動作が実行される機械(4104)と電気的に関係してよい。幾つかの実施例では、電源レセプタクル(4120)は、例えばバッテリ(4106)又は機械(4104)のその他の電源と電気的に関係してよい。コンバータ(4108)は、電源システム(4100)にオプションとして含められてよく、例えば機械(4104)のDC電源を、例えば電源レセプタクル(4102)のAC電源に変換し、これにより、流体用構成要素(2120)の電源レセプタクル(4120)への電気的接続が得られる。幾つかの実施例において、機械(4104)のバッテリ(4106)は、例えばオフボート電源や、機械(4104)の動作の外にある別の電源と置き換えられてよく、又はそれら電源を追加されてよい。さらに、オンボード又はオフボードの何れかの流体用構成要素(2120)は、例えば機械(4104)のバッテリ(4106)のような外部電源に代えて、又はそれに加えて、独自の独立した電源を有していてもよいことは理解されるだろう。
【0166】
本システム及び方法の利点は、当業者には容易に理解できる。流体の排出及び/又は補充プロセスを選択的及び/又は順番に実行するシステム及び方法は、機械のサービス及び整備動作に有用である。このような能力により、このように統合された流体排出及び/又は流体補充手順が実行されて、最終的に機械の性能及び耐用期間が改善される。さらに、複数の流体排出及び/又は補充プロセスの実行について、制御、監視、データ記録及び解析をすることで、様々な機械で実行されるサービス及び整備動作の全体的な効率が、より高められる。
【0167】
全ての図は、説明目的として示されており、組立図ではないことを理解すべきである。省略された詳細及び変更、又は代替実施例は、当該技術分野の通常の知識を有する者の視野の範囲内である。さらに、本発明の特定の実施例は、本発明を制限する目的ではなく説明する目的で、本明細書にて説明されているが、当業者には、部品の詳細、材料及び配置の多数のバリエーションが、添付された特許請求の範囲に記載された本発明から逸脱することなく、本発明の原理及び範囲内でなされ得ることが理解されるであろう。
【0168】
用語「コンピュータ読取可能な媒体」は、当業者に理解されるように本明細書では定義されている。例えば、本明細書で説明した方法ステップは、幾つかの実施例において、コンピュータ読取可能な媒体に格納されており、それら方法ステップを実行するようにコンピュータシステムに命令する指令を用いて実行されることは理解されるだろう。コンピュータ読取可能な媒体は、例えば、ディスケット、読出のみ及び書込可能な両方の種類のコンパクトディスク(登録商標)、光ディスクドライブ、及びハードディスクドライブのような記録手段を含む。コンピュータ読取可能な媒体はまた、物理的、仮想的、パーマネント、テンポラリ、セミパーマネント、及び/又はセミテンポラリのメモリストレージを含んでよい。コンピュータ読取可能な媒体は、さらに、1又は2以上の搬送波で送信される1又は2以上のデータ信号を含んでよい。
【0169】
本明細書で使用されている「コンピュータ」又は「コンピュータシステム」は、ネットワークに亘ってデータを送受信可能に構成可能な、マイクロコンピュータ、ミニコンピュータ、ラップトップ、パーソナルデータアシスタント(PDA)、携帯電話、ポケットベル、プロセッサ、及びその他の任意のコンピュータデバイスの無線又は有線の組合せであってよい。本明細書で説明されたコンピュータデバイスは、データを取得、処理及び送信するのに使用される幾つかのソフトウェアアプリケーションを格納するメモリを含んでよい。このようなメモリは、内部又は外部に設けることができることは理解されるだろう。また、メモリは、ソフトウェアを格納する任意の手段であってよく、例えば、ハードディスク、光ディスク、フロッピディスク、ROM(read only memory)、RAM(random access memory)、PROM(programmable ROM)、EEPROM(extended erasable ROM)及び似たようなその他のコンピュータ読取可能な媒体である。
【0170】
本発明の図及び説明は簡単化されており、本発明の明確な理解に関係する要素を示す一方で、明瞭さのために、その他の要素は除かれていることを理解すべきである。当業者であれば、しかしながら、これら及びその他の要素が望まれることを理解するであろう。しかし、これらの要素は当該技術分野で周知であって、本発明のより良い理解を容易にしないことから、これらの要素の議論は、本明細書ではなされていない。
【0171】
本明細書に開示された方法及びシステムの幾つかの実施例では、単一の構成要素を複数の構成要素に、及び、複数の構成要素を単一の構成要素に置き換えて、所定の1又は2以上の機能を実行できることは理解されるだろう。このような置換は、本方法及びシステムを実施するように動作しない場合を除いて、本発明の技術的範囲に含まれる。
【0172】
本明細書に示された例は、本方法及びシステムの実施例が実施可能であることの説明を意図している。このような具体例は、説明を主たる目的としていることは理解されるだろう。本明細書で説明した例示の方法及びシステムの実施例の1又は複数の特定の形態は、本発明の技術的範囲を制限することを意図していない。
【0173】
本方法及びシステムは、主として、比較的大規模のディーゼルエンジンについて説明されたが、本発明は、その他のタイプの内燃エンジンにも広く使用できることが理解されるべきである。例えば、本方法及びシステムの自動車用途への使用が、自動車エンジンなどについて考えられる。故に、本発明の特定の実施例は、本発明を限定するのではなく説明する目的で、本明細書で説明されているが、当業者には、部品の詳細、材料及び配置の多数のバリエーションが、添付された特許請求の範囲に記載された本発明から逸脱することなく、本発明の原理及び範囲内でなされ得ることが理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0174】
【図1】図1は、本発明の単一リザーバ用管システムの一実施例の側面図である。
【図2】図2は、図1に示す実施例の平面図であって、連結具を示している。
【図3】図3は、流れ制御手段に一体に含まれたポンプを有する本発明の他の実施例の平面図である。
【図4】図4は、図3に示す実施例の側面図である。
【図5】図5は、本発明で用いられる連結具を示す図である。
【図6】図6は、本発明で用いられる連結具を示す図である。
【図7】図7は、管とオイル排出用連結具を示す概略図である。
【図8】図8は、複数のリザーバを有する管システムの実施例を示す図である。
【図9】図9は、図8のシステムの電気回路図である。
【図10】図10は、流体排出システムの操作パネルの正面図である。
【図11】図11は、図10のシステムの電気回路図である。
【図12】図12は、流体排出システムの流体回路図である。
【図13】図13は、2台のポンプと複数のリザーバを有する管システムの概略図である。
【図14】図14は、図13のシステムの電気回路図である。
【図15】図15は、流体排出システムに用いられる他の操作パネルの正面図である。
【図16】図16は、図15のシステムの電気回路図である。
【図17】図17は、複数のポンプを有する流体排出システムの油圧回路図である。
【図18】図18は、交換流体用管システムを示す概略図である。
【図19】図19は、本システム及び方法に基づいて1又は2以上の流体プロセスを実行するように構成された流体システムの実施例の1つを示す概略図である。
【図20】図20は、本システム及び方法の様々な実施例に基づいて使用されるように構成された制御モジュールの実施例とデータデバイスの様々な実施例とを示す概略図である。
【図21】図21は、本システム及び方法の様々な実施例に基づいて使用されるように構成された内部モジュールの実施例を示す概略図である。
【図22】図22は、本システム及び方法に基づいて与えられる方法の実施例を示すプロセスフロー図である。
【図23】図23は、本システム及び方法に基づいて与えられるシステムの実施例を示す概略図である。
【図24】図24は、本システム及び方法に基づいて1又は2以上の流体プロセスを実行するように構成された流体システムの実施例の1つを示す概略図である。
【図25A】図25Aは、本システム及び方法の様々な実施例に基づいて使用されるように構成されたジャンクションブロックアセンブリの具体例である実施例の分解等角投影図である。
【図25B】図25Bは、図23Aのジャンクションブロックアセンブリの等角投影図である。
【図25C】図25Cは、流体システムの実施例を示す概略図であって、流体システム内にジャンクションブロックアセンブリ、スクリーン及びポンプを含む。
【図26】図26は、本システム及び方法に基づいて1又は2以上の流体プロセスを実行するように構成された流体システムの実施例を示す概略図である。
【図27】図27は、本システム及び方法に基づいて1又は2以上の流体プロセスを実行するように構成された流体システムの実施例を示す概略図である。
【図28】図28は、本システム及び方法に基づいて1又は2以上の流体プロセスを実行するように構成された流体システムの実施例を示す概略図である。
【図29】図29は、本システム及び方法に基づいて1又は2以上の流体プロセスを実行するように構成された流体システムの実施例を示す概略図である。
【図30】図30は、本システム及び方法に基づいて1又は2以上の流体プロセスを実行するように構成された流体システムの実施例を示す概略図である。
【図31】図31は、本システム及び方法に基づいて1又は2以上の流体プロセスを実行するように構成された流体システムの実施例を示す概略図である。
【図32】図32は、本システム及び方法に基づいて構成されたバルブアセンブリを示す概略図である。
【図33】図33は、本システム及び方法に基づいて構成されたバルブシステムを示す概略図である。
【図34】図34は、本システム及び方法に基づいて構成されたバルブアセンブリを示す概略図である。
【図35】図35は、本システム及び方法に基づいて構成されたバルブシステムを示す概略図である。
【図36】図36は、本システム及び方法の様々な実施例に基づいて提供される流体システムの実例を示す概略図である。
【図37】図37は、本システム及び方法の様々な実施例に基づいて実行される流体動作の様々な特徴を説明するフローチャートである。
【図38】図38は、本システム及び方法の様々な実施例に基づいて提供されるバルブアセンブリのモジュールの概略図である。
【図39】図39は、図38に示された様々な実施例に基づいて提供される電磁バルブモジュールの概略図である。
【図40】図40は、図38及び図39の様々な実施例に基づいて提供されるバルブモジュールの概略図である。
【図41A】図41Aは、本システム及び方法の様々な実施例に基づいて提供される図示の接続/解除検知システムの動作モードを示す。
【図41B】図41Bは、本システム及び方法の様々な実施例に基づいて提供される図示の接続/解除検出システムの動作モードを示す。
【図41C】図41Cは、本システム及び方法の様々な実施例に基づいて提供される図示の接続/解除検出システムの動作モードを示す。
【図42】図42は、本発明の様々な実施例に基づいて提供される電源システムの概略図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1チェックバルブ、第2チェックバルブ、及び流入/流出ポートを具えたバルブアセンブリであって、
第1チェックバルブは、第1チェックバルブの流入口における正圧の印加に応答して流体を流すように構成され、第1チェックバルブの流出口は、少なくとも流体システムの一部と流体接続しており、
第2チェックバルブは、第1チェックバルブの流入口と流体接続する流出口を有し、第2チェックバルブの流出口における負圧の印加に応答して流体を流すように構成されており、
流入/流出ポートは、共通の補充/排出場所にて、第1チェックバルブの流入口と、第2チェックバルブの流出口と流体接続するバルブアセンブリ。
【請求項2】
流体システムの一部は、少なくともプレフィルタ部を含む、請求項1のバルブアセンブリ。
【請求項3】
更に、流体システムのプレフィルタ部は、少なくとも1つの流体フィルタと流体接続している、請求項2のバルブアセンブリ。
【請求項4】
更に、第2チェックバルブは、少なくとも1つの流体リザーバと流体接続している、請求項1のバルブアセンブリ。
【請求項5】
更に、流入/流出ポートと動作上関係している少なくとも1つのクイックディスコネクト接続がある、請求項1のバルブアセンブリ。
【請求項6】
流入/流出ポートと流体接続する少なくとも1つの流体用構成要素を更に具える、請求項1のバルブアセンブリ。
【請求項7】
第1バルブアセンブリ及び第2バルブアセンブリを具えたバルブシステムであって、
第1バルブアセンブリは、第1チェックバルブ、第2チェックバルブ、及び第1流入/流出ポートを具えており、
第1チェックバルブは、第1チェックバルブの流入口における正圧の印加に応答して流体を流すように構成され、第1チェックバルブの流出口は、流体システムの第1部分と流体接続しており、
第2チェックバルブは、第1チェックバルブの流入口と流体接続する流出口を有し、第2チェックバルブの流出口における負圧の印加に応答して流体を流すように構成されており、
第1流入/流出ポートは、第1の共通の補充/排出場所にて、第1チェックバルブの流入口と、第2チェックバルブの流出口と流体接続しており、
第2バルブアセンブリは、第3チェックバルブ、第4チェックバルブ、及び第2流入/流出ポートを具えており、
第3チェックバルブは、第3チェックバルブの流入口における正圧の印加に応答して流体を流すように構成され、第3チェックバルブの流出口は、流体システムの第2部分と流体接続しており、
第4チェックバルブは、第3チェックバルブの流入口と流体接続する流出口を有し、第4チェックバルブの流出口における負圧の印加に応答して流体を流すように構成されており、
第2流入/流出ポートは、第2の共通の補充/排出場所にて、第3チェックバルブの流入口と、第4チェックバルブの流出口と流体接続しているバルブシステム。
【請求項8】
流体システムの第1部分及び第2部分の少なくとも1つは、少なくともプレフィルタ部を含む、請求項7のバルブシステム。
【請求項9】
更に、プレフィルタ部は、少なくとも1つの流体フィルタと流体接続している、請求項8のバルブシステム。
【請求項10】
更に、第2チェックバルブ及び第4チェックバルブの少なくとも1つは、少なくとも1つの流体用リザーバと流体接続している、請求項7のバルブシステム。
【請求項11】
更に、第1流入/流出ポート及び第2流入/流出ポートの少なくとも1つと動作上関係している少なくとも1つのクイックディスコネクト接続がある、請求項7のバルブシステム。
【請求項12】
上記流入/流出ポートの少なくとも1つと流体接続する少なくとも1つの流体用構成要素を更に具える、請求項7のバルブシステム。
【請求項13】
さらに、少なくとも第3バルブアセンブリを具えており、
第3バルブアセンブリは、第5チェックバルブ、第6チェックバルブ、及び第3流入/流出ポートを具えており、
第5チェックバルブは、第5チェックバルブの流入口における正圧の印加に応答して流体を流すように構成され、第5チェックバルブの流出口は、流体システムの第3部分と流体接続しており、
第6チェックバルブは、第5チェックバルブの流入口と流体接続する流出口を有し、第6チェックバルブの流出口における負圧の印加に応答して流体を流すように構成されており、
第3流入/流出ポートは、第3の共通の補充/排出場所にて、第5チェックバルブの流入口と、第6チェックバルブの流出口と流体接続している、請求項7のバルブシステム。
【請求項14】
流体システムの第1部分、第2部分及び第3部分の少なくとも1つは、少なくともプレフィルタ部を含む、請求項13のバルブシステム。
【請求項15】
更に、プレフィルタ部は、少なくとも1つの流体フィルタと流体接続している、請求項14のバルブシステム。
【請求項16】
更に、第2チェックバルブ、第4チェックバルブ及び第6チェックバルブの少なくとも1つは、少なくとも1つの流体リザーバと流体接続している、請求項13のバルブシステム。
【請求項17】
更に、上記流入/流出ポートの少なくとも1つと動作上関係している少なくとも1つのクイックディスコネクト接続がある、請求項13のバルブシステム。
【請求項18】
上記流入/流出ポートの少なくとも1つと流体接続する少なくとも1つの流体用構成要素を更に具える、請求項13のバルブシステム。
【請求項19】
第1電磁バルブ、第2電磁バルブ、及び流入/流出ポートを具えたバルブアセンブリであって、
第1電磁バルブは、第1電磁バルブの流入口における正圧の印加の検知に応答して流体を流すように構成され、第1電磁バルブの流出口は、流体システムの第1部分と流体接続しており、
第2電磁バルブは、第1電磁バルブの流入口と流体接続する流出口を有し、第2電磁バルブの流出口における負圧の印加の検知に応答して流体を流すように構成されており、
流入/流出ポートは、共通の補充/排出場所にて、第1電磁バルブの流入口と、第2電磁バルブの流出口と流体接続するバルブアセンブリ。
【請求項20】
流体システムの第1部分は、少なくともプレフィルタ部を含む、請求項19のバルブアセンブリ。
【請求項21】
更に、プレフィルタ部は、少なくとも1つの流体フィルタと流体接続している、請求項20のバルブアセンブリ。
【請求項22】
更に、第2電磁バルブは、少なくとも1つの流体リザーバと流体接続している、請求項19のバルブアセンブリ。
【請求項23】
更に、流入/流出ポートと動作上関係している少なくとも1つのクイックディスコネクト接続がある、請求項19のバルブアセンブリ。
【請求項24】
流入/流出ポートと流体接続する少なくとも1つの流体用構成要素を更に具える、請求項19のバルブアセンブリ。
【請求項25】
第1電磁バルブ及び第2電磁バルブの少なくとも1つと動作上関係する制御モジュールを更に具える、請求項19のバルブアセンブリ。
【請求項26】
制御モジュールと、第1電磁バルブ及び第2電磁バルブの少なくとも1つと動作上関係する少なくとも1つのセンサを更に具える、請求項19のバルブアセンブリ。
【請求項27】
更に、制御モジュールは、上記電磁バルブの少なくとも1つがなす動作に関する日及び時の少なくとも1つを記録するように構成されている、請求項26のバルブアセンブリ。
【請求項28】
第1電磁バルブアセンブリと、少なくとも第2電磁バルブアセンブリとを具えたバルブシステムであって、
第1電磁バルブアセンブリは、第1電磁バルブ、第2電磁バルブ、及び第1流入/流出ポートを具えており、
第1電磁バルブは、第1電磁バルブの流入口における正圧の印加の検知に応答して流体を流すように構成され、第1チェックバルブの流出口は、流体システムの第1部分と流体接続しており、
第2電磁バルブは、第1電磁バルブの流入口と流体接続する流出口を有し、第2電磁バルブの流出口における負圧の印加の検知に応答して流体を流すように構成されており、
第1流入/流出ポートは、第1の共通の補充/排出場所にて、第1電磁バルブの流入口と、第2電磁バルブの流出口と流体接続しており、
第2電磁バルブアセンブリは、第3電磁バルブ、第4電磁バルブ、及び第2流入/流出ポートを具えており、
第3電磁バルブは、第3電磁バルブの流入口における正圧の印加の検知に応答して流体を流すように構成され、第3電磁バルブの流出口は、流体システムの第2部分と流体接続しており、
第4電磁バルブは、第3電磁バルブの流入口と流体接続する流出口を有し、第4電磁バルブの流出口における負圧の印加の検知に応答して流体を流すように構成されており、
第2流入/流出ポートは、第2の共通の補充/排出場所にて、第3電磁バルブの流入口と、第4電磁バルブの流出口と流体接続しているバルブシステム。
【請求項29】
流体システムの第1部分及び第2部分の少なくとも1つは、少なくともプレフィルタ部を含む、請求項28のバルブシステム。
【請求項30】
更に、プレフィルタ部は、少なくとも1つの流体フィルタと流体接続している、請求項29のバルブシステム。
【請求項31】
更に、第2電磁バルブ及び第4電磁バルブの少なくとも1つは、少なくとも1つの流体リザーバと流体接続している、請求項28のバルブシステム。
【請求項32】
更に、上記流入/流出ポートの少なくとも1つと動作上関係している少なくとも1つのクイックディスコネクト接続がある、請求項28のバルブシステム。
【請求項33】
上記流入/流出ポートの少なくとも1つと流体接続する少なくとも1つの流体用構成要素を更に具える、請求項28のバルブシステム。
【請求項34】
上記電磁バルブの少なくとも1つと動作上関係する制御モジュールを更に具える、請求項28のバルブシステム。
【請求項35】
制御モジュールと、上記電磁バルブの少なくとも1つと動作上関係する少なくとも1つのセンサを更に具える、請求項28のバルブシステム。
【請求項36】
更に、制御モジュールは、上記電磁バルブの少なくとも1つがなす動作に関する日及び時の少なくとも1つを記録するように構成されている、請求項35のバルブシステム。
【請求項37】
第1バルブアセンブリと、少なくとも第2バルブアセンブリを具えたモジュールであって、
第1バルブアセンブリは、第1チェックバルブ、第2チェックバルブ、及び第1流入/流出ポートを具えており、
第1チェックバルブは、第1チェックバルブの流入口における正圧の印加に応答して流体を流すように構成され、第1チェックバルブの流出口は、流体システムの第1部分と流体接続しており、
第2チェックバルブは、第1チェックバルブの流入口と流体接続する流出口を有し、第2チェックバルブの流出口における負圧の印加に応答して流体を流すように構成されており、
第1流入/流出ポートは、第1の共通の補充/排出場所にて、第1チェックバルブの流入口と、第2チェックバルブの流出口と流体接続しており、
第2バルブアセンブリは、第3チェックバルブ、第4チェックバルブ、及び第2流入/流出ポートを具えており、
第3チェックバルブは、第3チェックバルブの流入口における正圧の印加に応答して流体を流すように構成され、第3チェックバルブの流出口は、流体システムの第2部分と流体接続しており、
第4チェックバルブは、第3チェックバルブの流入口と流体接続する流出口を有し、第4チェックバルブの流出口における負圧の印加に応答して流体を流すように構成されており、
第2流入/流出ポートは、第2の共通の補充/排出場所にて、第3チェックバルブの流入口と、第4チェックバルブの流出口と流体接続しており、
第1バルブアセンブリと第2バルブアセンブリが互いに結合されて、上記モジュールを形成しているモジュール。
【請求項38】
流体システムの第1部分及び第2部分の少なくとも1つは、少なくともプレフィルタ部を含む、請求項37のモジュール。
【請求項39】
更に、プレフィルタ部は、少なくとも1つの流体フィルタと流体接続している、請求項38のモジュール。
【請求項40】
更に、第2チェックバルブ及び第4チェックバルブの少なくとも1つは、少なくとも1つの流体リザーバと流体接続している、請求項37のモジュール。
【請求項41】
更に、上記流入/流出ポートの少なくとも1つと動作上関係している少なくとも1つのクイックディスコネクト接続がある、請求項37のモジュール。
【請求項42】
上記チェックバルブの少なくとも1つは、カートリッジタイプのチェックバルブである、請求項37のモジュール。
【請求項43】
上記チェックバルブの少なくとも1つは、上記アセンブリの少なくとも1つにねじ込まれるように構成されている、請求項37のモジュール。
【請求項44】
上記流入/流出ポートの少なくとも1つと流体接続する少なくとも1つの流体用構成要素を更に具える、請求項37のモジュール。
【請求項45】
第1電磁バルブアセンブリと、少なくとも第2電磁バルブアセンブリとを具えたモジュールであって、
第1電磁バルブアセンブリは、第1電磁バルブ、第2電磁バルブ、及び第1流入/流出ポートを具えており、
第1電磁バルブは、第1電磁バルブの流入口における正圧の印加の検知に応答して流体を流すように構成され、第1チェックバルブの流出口は、流体システムの第1部分と流体接続しており、
第2電磁バルブは、第1電磁バルブの流入口と流体接続する流出口を有し、第2電磁バルブの流出口における負圧の印加の検知に応答して流体を流すように構成されており、
第1流入/流出ポートは、第1の共通の補充/排出場所にて、第1電磁バルブの流入口と、第2電磁バルブの流出口と流体接続しており、
第2電磁バルブアセンブリは、第3電磁バルブ、第4電磁バルブ、及び第2流入/流出ポートを具えており、
第3電磁バルブは、第3電磁バルブの流入口における正圧の印加の検知に応答して流体を流すように構成され、第3電磁バルブの流出口は、流体システムの第2部分と流体接続しており、
第4電磁バルブは、第3電磁バルブの流入口と流体接続する流出口を有し、第4電磁バルブの流出口における負圧の印加の検知に応答して流体を流すように構成されており、
第2流入/流出ポートは、第2の共通の補充/排出場所にて、第3電磁バルブの流入口と、第4電磁バルブの流出口と流体接続しており、
第1電磁バルブアセンブリと第2電磁バルブアセンブリが互いに結合されて、上記モジュールを形成しているモジュール。
【請求項46】
流体システムの第1部分及び第2部分の少なくとも1つは、少なくともプレフィルタ部を含む、請求項45のモジュール。
【請求項47】
更に、プレフィルタ部は、少なくとも1つの流体フィルタと流体接続している、請求項46のモジュール。
【請求項48】
更に、第2電磁バルブ及び第4電磁バルブの少なくとも1つは、少なくとも1つの流体リザーバと流体接続している、請求項45のモジュール。
【請求項49】
更に、上記流入/流出ポートの少なくとも1つと動作上関係している少なくとも1つのクイックディスコネクト接続がある、請求項45のモジュール。
【請求項50】
上記流入/流出ポートの少なくとも1つと流体接続する少なくとも1つの流体用構成要素を更に具える、請求項45のモジュール。
【請求項51】
上記電磁バルブの少なくとも1つと動作上関係する制御モジュールを更に具える、請求項45のモジュール。
【請求項52】
制御モジュールと、上記電磁バルブの少なくとも1つと動作上関係する少なくとも1つのセンサを更に具える、請求項45のモジュール。
【請求項53】
更に、制御モジュールは、上記電磁バルブの少なくとも1つがなす動作に関する日及び時の少なくとも1つを記録するように構成されている、請求項52のモジュール。
【請求項54】
上記電磁バルブの少なくとも1つは、上記アセンブリの少なくとも1つにねじ込まれるように構成されている、請求項45のモジュール。
【請求項55】
流体システムにおいて少なくとも1つの流体動作を実行する方法であって、
第1チェックバルブの流入口における正圧の印加に応答して流体を流すように、さらに、第1チェックバルブの流出口が、流体システムの第1部分と流体接続するように第1チェックバルブを構成する工程と、
第1チェックバルブの流入口と流体接続する流出口を有し、第2チェックバルブの流出口における負圧の印加に応答して流体を流すように第2チェックバルブを構成する工程と、
共通の補充/排出場所にて、第1チェックバルブの流入口と、第2チェックバルブの流出口と流体接続するように、流入/流出ポートを配置する工程とを含む方法。
【請求項56】
流体システムの第1部分は、少なくともプレフィルタ部を含む、請求項55の方法。
【請求項57】
流体システムのプレフィルタ部を、少なくとも1つの流体フィルタと流体接続するように構成する工程を更にを含む、請求項56の方法。
【請求項58】
第2チェックバルブを、少なくとも1つの流体リザーバと流体接続するように配置する工程を更に含む、請求項55の方法。
【請求項59】
少なくとも1つのクイックディスコネクト接続を、流入/流出ポートと動作上関係させる工程を更に含む、請求項55の方法。
【請求項60】
流入/流出ポートと流体接続する少なくとも1つの流体用構成要素を動作上関係させる工程を更に含む、請求項55の方法。
【請求項61】
共通の補充/排出場所に正圧を印加する工程を更に含む、請求項55の方法。
【請求項62】
共通の補充/排出場所に正圧を印加する工程の後に、共通の補充/排出場所に負圧を印加する工程を更に含む、請求項61の方法。
【請求項63】
共通の補充/排出場所に正圧を印加することで、少なくとも1つの流体補充動作を実行する工程を更に含む、請求項61の方法。
【請求項64】
共通の補充/排出場所に正圧を印加することで、少なくとも1つの流体パージ動作を実行する工程を更に含む、請求項61の方法。
【請求項65】
共通の補充/排出場所に負圧を印加する工程を更に含む、請求項55の方法。
【請求項66】
共通の補充/排出場所に負圧を印加する工程の後に、共通の補充/排出場所に正圧を印加する工程を更に含む、請求項65の方法。
【請求項67】
共通の補充/排出場所に負圧を印加することで、少なくとも1つの流体排出動作を実行する工程を更に含む、請求項65の方法。
【請求項68】
流体動作を実行する方法であって、
第1チェックバルブの流入口における正圧の印加に応答して流体を流すように、さらに、第1チェックバルブの流出口が、流体システムの一部と流体接続するように第1チェックバルブを構成する工程と、
第1チェックバルブの流入口と流体接続する流出口を有し、第2チェックバルブの流出口における負圧の印加に応答して流体を流すように第2チェックバルブを構成する工程と、
共通の補充/排出場所にて、第1チェックバルブの流入口と、第2チェックバルブの流出口と流体接続するように、流入/流出ポートを配置する工程と、
共通の補充/排出場所に正圧を印加して、流体システムの一部の少なくともプレフォルタ部をパージする工程と、
共通の補充/排出場所に負圧を印加して、流入/流出ポートを通って流体を排出する工程と、
共通の補充/排出場所に正圧を印加して、少なくとも流体システムの一部を通って、少なくとも1つの流体を補充する工程とを含む方法。
【請求項69】
流体システムの一部は、少なくとも1つのプレフィルタ部を含む、請求項68の方法。
【請求項70】
少なくとも1つの流体サービス動作が実行される機械に関して使用されるように構成された電源システムであって、
機械の流体システムの流入/流出ポートの付近に配置された電源レセプタクルと、
電源レセプタクルに電力を供給し、流体サービス動作が実行される機械の電源と、電気的に動作上関連する電源とを具える電源システム。
【請求項71】
機械の電源はバッテリを含む、請求項70の電源システム。
【請求項72】
流入/流出ポートと流体接続する少なくとも1つの流体用構成要素を更に具える、請求項70の電源システム。
【請求項73】
更に、電源レセプタクルは、流体用構成要素に電力を供給する、請求項72の電源システム。
【請求項74】
機械の流体システムの少なくとも第1連結部及び第2連結部に関して使用されるように構成された接続/解除検知システムであって、
第1連結部と動作上関係する第1電気接点と、
第2連結部と動作上関係する第2電気接点と、
第2連結部の第2電気接点から送られ、上記連結部の第1電気接点と第2電気接点の接続又は接続解除を示す電気信号を受信するように構成されたシグナルプロセッサとを具える検知システム。
【請求項75】
シグナルプロセッサと動作上関係し、シグナルプロセッサから送られた接続又は接続解除を示す電気信号を受信するように構成された制御モジュールを更に具える、請求項74の検知システム。
【請求項76】
更に、制御モジュールは、上記連結部の第1電気接点と第2電気接点の接続に関するデータを記録するように構成されている、請求項75の検知システム。
【請求項77】
記録されたデータは、上記連結部の接続の日及び時の少なくとも1つを含む、請求項76の検知システム。
【請求項78】
更に、制御モジュールは、上記連結部の第1電気接点と第2電気接点の接続解除に関するデータを記録するように構成されている、請求項75の検知システム。
【請求項79】
記録されたデータは、上記連結部の接続解除の日及び時の少なくとも1つを含む、請求項78の検知システム。
【請求項80】
シグナルプロセッサの電源は、機械の電源から電力を受け取るように構成されている、請求項74の検知システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25A】
image rotate

【図25B】
image rotate

【図25C】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate

【図32】
image rotate

【図33】
image rotate

【図34】
image rotate

【図35】
image rotate

【図36】
image rotate

【図37】
image rotate

【図38】
image rotate

【図39】
image rotate

【図40】
image rotate

【図41A】
image rotate

【図41B】
image rotate

【図41C】
image rotate

【図42】
image rotate


【公表番号】特表2007−533002(P2007−533002A)
【公表日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−507411(P2007−507411)
【出願日】平成17年4月6日(2005.4.6)
【国際出願番号】PCT/US2005/011403
【国際公開番号】WO2005/100756
【国際公開日】平成17年10月27日(2005.10.27)
【出願人】(502351154)アールピーエム インダストリーズ,インコーポレイテッド (5)
【氏名又は名称原語表記】RPM INDUSTRIES,INC.
【Fターム(参考)】