説明

複数の糸を溶融紡糸するための装置

本発明は、複数の糸を溶融紡糸するための装置であって、複数の紡糸ノズルを有している形式のものに関する。この場合、複数の紡糸ノズルは、互いに狭い間隔を保って隣接して平行に配置されている。複数のノズル列の下に、紡糸ノズルから圧出された複数の糸を冷却するための冷却装置と、複数の糸を巻き取るための巻取り装置(26)とが設けられており、この場合、2つのノズル列の溶融紡糸された複数の糸が圧出後に共通の収集平面にガイドされるようになっている。糸道を監視する際に、糸群内の各糸の由来を識別することができるようにするために、本発明によれば、一方のノズル列の複数の糸と他方のノズル列の複数の糸とが、少なくとも1つのガイド手段によって、収集平面内で所定の連続で、1つの糸群に保持される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の上位概念部に記載した、複数の糸を溶融紡糸するための装置に関する。
【0002】
このような形式の装置は、ヨーロッパ公開特許第0285736号明細書により公知である。
【0003】
この公知の装置においては、合成繊維糸を溶融紡糸するために複数の紡糸ノズルがそれぞれ、互いに隣接し合って平行な2つの列で配置されている。紡糸ノズルは加熱された紡糸バー内に配置されている。紡糸ノズルは溶融源に接続されており、それによって各紡糸ノズルから1つのマルチ糸(multifilament yarn)が圧出される。紡糸ノズルは、加熱された紡糸バー内に配置されている。紡糸バーの下側には、2重の冷却シャフト(冷却塔若しくは冷却縦穴)を備えた冷却装置が形成されており、それによって各ノズル列に1つの別個の冷却シャフトが対応配置されている。冷却後に、2つのノズル列の複数の糸が共通の収集平面内にガイドされ、糸群として単数又は複数の処理段階の処理装置内に通されるようになっている。処理後に複数の糸は一般的な形式で巻取り装置内でボビンに巻き取られるようになっている。
【0004】
複数の糸を紡糸する際にできるだけ高い生産性を得るために、このような形式の装置内の複数の糸道の糸切れが監視され、それによってプロセス中断をできるだけ短くすることができる。純粋な監視の他に、糸切れの可能な原因を見つけだすための分析が望まれている。しかしながら公知の装置においては、紡糸ノズルから圧出された複数の糸がすべて一緒に1つの共通の収集平面内に集合される、という問題点がある。これによって、紡糸ノズルと巻取り装置との間の糸道は、処理装置内で常に異なって形成されるので、複数の糸道に関して得られた結果を、さらなる分析に割り当てることは不可能である。
【0005】
そこで本発明の課題は、冒頭に述べた形式の、複数の糸を溶融紡糸するための装置を改良して、2つのノズル列の紡糸ノズルから圧出された糸をその糸道内で、ボビンに巻き取るまで常に識別できるようにすることである。
【0006】
この課題を解決した本発明によれば、一方のノズル列(A)の複数の糸と他方のノズル列(B)の複数の糸とが、少なくとも1つのガイド手段によって、収集平面内で所定の連続で、1つの糸群に保持されるようにした。
【0007】
合成繊維糸を製造する際に、糸道毎に確認された結果例えば糸切れを、複数の紡糸ノズル列のうちの1つ、若しくは複数の紡糸ノズル列の複数の紡糸ノズルのうちの1つに割り当てることができるようにするために、本発明によれば、複数の糸が、ガイド手段によって所定の連続で収集平面内に保持されようにした。これによって、糸群内において複数の糸のそれぞれに所定の位置が割り当てられる。複数の糸群が一緒に、処理装置の各処理段を通ってガイドされる長さが長い程、各糸はどの時点でもその位置に基づいてそれぞれの紡糸ノズルに割り当てることができる。
【0008】
別の有利な実施態様によれば、複数のノズル列のうちの1つの糸群が、隣接するノズル列の糸群の隣で共通の平面内にガイドされる連続が形成される。この場合、部分糸群は共通に1つの引き出しゴデットによって、又は別々に2つの引き出しゴデットによって収集平面から引き出しガイドされる。このためにガイド手段は有利な形式で糸ガイドの2つのグループを有しており、これら2つのグループは部分糸群に対応配置されてちる。糸ガイドは、共通のガイド平面内で、又は隣接し合う2つのガイド平面内で、ガイド手段によって保持されている。
【0009】
しかしながら、2つのノズル列の複数の糸を交互に、収集平面内で相並んでガイドすることも可能である。また糸の連続の種々異なる変化を得ることも基本的に可能である。
【0010】
平行な2つのノズル列から複数の糸を製作する際に、特に、糸ガイド及び特に複数の糸の変位が、糸群のすべての糸においてできるだけ一様に維持されるように配慮する必要がある。何故ならば、そうでなければ、異なる張力が作用し、ひいては品質のばらつきが生じるからである。従って本発明の特に有利な実施態様によれば、収集平面が平行なノズル列の中央に形成されている。2つのノズル列の複数の糸は、収集平面内にガイドするために同様に変向せしめられる。
【0011】
1つの紡糸箇所内での複数の糸に基づいて、巻取り装置は紡糸ステーション毎に、有利には2つの巻取りユニットを備えた巻取り機又はそれぞれ1つの巻取りユニットを備えた巻取り機によって形成される。これによって高い巻取り速度に適した巻取りユニットのためにコンパクトに形成することができる。
【0012】
ノズル列の複数の糸群をできるだけ均一にボビンに巻き取るために、処理後に引き出された糸群を、ノズル列の複数の糸とノズル列の複数の糸とが所定の配分でボビンに巻き取られるように、複数の巻取りユニットに分割することが提案される。この場合、前記配分は、有利な形式で、2つのノズル列のうちの一方の複数の糸がすべて、一方の巻取りユニットのボビンスピンドルに巻き取られるように選定されている。
【0013】
ノズル列のできるだけ狭い分割を実現するために、本発明の実施態様によれば、冷却装置が少なくとも1つのダブル冷却シャフトを有しており、該ダブル冷却シャフトがノズル列毎に別個の冷却シャフトと、複数の冷却シャフト間で中央の圧力室を有している。この場合、ダブル冷却シャフト内に形成された、冷却シャフトに供給するための中央の圧力室に、機械長手方向側に横に並んで配置された空気路を介して吹き込み空気が供給される。空気路は横方向スリーブを介して、ダブル冷却シャフトの圧力室に接続することができる。
【0014】
ノズル列に対応配置された糸群が、高い走行静粛性を有して収集平面内に確実に侵入できるようにするために、ダブル冷却シャフトの2つの冷却シャフトが1つの共通の落下縦穴内に開口している。
【0015】
この場合、有利には、収集平面内に侵入する前に、2つの糸群の各糸が2つの別個の平滑処理装置によって接続されるようになっている。
【0016】
本発明の有利な実施態様は特に、紡糸ノズルが複数の縦モジュールを形成することによって複数のグループに分割され、この場合、各グループの紡糸ノズルの配置及び紡糸ノズルの温度調節が一様に維持されることを特徴としている。縦モジュール間に形成された通路によって、各縦モジュールは2つの機械長手方向側から操作可能である。これによって特に短い紡糸開始時間が、プロセス開始時に又はプロセス中断後に実現される。何故ならば1人の作業員が1つの縦モジュールの2つのノズル列の紡糸ノズルに供給できるからである。
【0017】
縦モジュールの紡糸ノズルは有利な形式で、複数の紡糸ステーションに分割され、この場合、各紡糸ステーションに、冷却ステーションの1つのダブル冷却シャフトが対応配置されており、このダブル冷却シャフトは各ノズル列に対してそれぞれ1つの冷却シャフトを有している。これによって、圧出されたばかりのマルチ糸を集中的に冷却することができる。この場合、紡糸ステーションは、2つのノズル列に分けられた12個、16個又は20個までの紡糸ノズルを有していてよい。この場合、例えば4つの紡糸ステーションが1つの縦モジュールを形成している。
【0018】
本発明の実施態様に従って、複数の縦モジュールが、それぞれ1つのボックス状のノズル支持体によって形成されており、該ノズル支持体は伝熱媒体によって加熱されていて、通路に向いた少なくとも1つの端部で伝熱媒体のための流入部及び/又は流出部を介して伝熱媒体が供給されるようになっていれば、縦モジュール内で紡糸ノズルを一様に温度調節するために特に有利である。しかも、ボックス状のノズル支持体が、機械長手方向側に整列されたやや小さい傾斜を備えていれば、縦方向に整列された伝熱媒体循環路が、簡単な形式で実現できる。別の利点は、この装置内で通路によって形成された自由空間を供給管路及び供給装置のために利用できる、という点にある。
【0019】
次に、複数の糸を溶融紡糸するための本発明による装置の実施例を、図面を参照しながら詳しく説明する。
【0020】
図1、図2及び図3には、複数の糸を溶融紡糸するための複数の紡糸ステーションを有する、本発明による装置の実施例の種々異なる図面が示されている。この場合、図1は装置全体を機械長さに亘って側面から見た図を示し、図2は、図1に示した装置の、2つの紡糸ステーションを備えた部分を示し、図3は機械長手方向に対して直交する横方向に断面した紡糸ステーションを示す。以下の説明は、特に指摘がなければすべての図面に当てはまる。
【0021】
この装置は、複数の階層を有する機械フレーム1によって保持されており、この機械フレーム1は、図1、図2及び図3では側方の支持体としてだけ示されている。機械フレーム1の上層階には複数の縦モジュール2.1,2.2及び2.3が、機械長手方向側に沿って相並んで配置されている。縦モジュール2.1,2.2及び2.3は、それぞれ複数の紡糸ノズル4を有しており、これらの紡糸ノズル4は、互いに平行な2つのノズル列A及びBに配置されている。
【0022】
図1に示されているように、機械長手方向側に沿って配置された縦モジュール2.1,2.2及び2.3は、それぞれ通路Dによって互いに分離されている。この場合、縦モジュール2.1,2.2及び2.3間の通路Dは、機械フレーム1のすべての階層に亘って延在している。
【0023】
縦モジュール2.1,2.2及び2.3は、それぞれボックス状のノズル支持体8.1,8.2及び8.3によって形成されている。ボックス状のノズル支持体8.1,8.2及び8.3内には、縦モジュールに対応配置された紡糸ノズル4と、紡糸ノズル4に接続された分配ポンプ5と、詳しく図示していない溶融物分配装置とが配置されている。溶融物を供給する構成部分を加熱するために、ノズル体8.1,8.2及び8.3がそれぞれ伝熱体循環路に接続されている。このために、ノズル支持体8.1,8.2及び8.3の端面側33に、流入部11及び流出部12が配置されている。出口12はそれぞれ、ノズル支持体8.1,8.2及び8.3の下部領域に形成されており、この場合、ノズル支持体は、やや傾いた状態で保持されているので、凝縮物として生じる伝熱媒体を簡単な形式で導出できるようになっている。流入部11及び流出部12の供給管路は、有利な形式で通路Dとの領域内に形成されている。
【0024】
縦モジュール2.1,2.2及び2.3の上方に配置された、溶融物を生ぜしめる装置若しくは溶融物を分配する装置は図示されていない。例えば複数の縦モジュールの、溶融物をガイドする構成部分に、1つの押出機によって溶融物が供給される。
【0025】
各縦モジュール2.1,2.2及び2.3は、複数の紡糸ステーションに分割されている。紡糸ステーションの構造及び構成について、以下に図2及び図3に示した縦モジュール2.1を参照しながら詳しく説明する。
【0026】
各紡糸ステーション3.1,3.2,3.3及び3.4は全部で12個の紡糸ノズル4を有しており、これらの紡糸ノズル4は、一様に2つのノズル列A及びBに分割されている。ノズル列A及びBの紡糸ノズルは、それぞれ分配ポンプ5に接続されている。各分配ポンプ5はそれぞれ駆動軸6を有しており、この駆動軸6は、図示していない駆動装置に連結されている。それぞれ1つの溶融接続部7を介して、分配ポンプ5にポリマー溶融物が供給される。
【0027】
図2及び図3に示した実施例においては、紡糸ステーションの紡糸ノズに、2つの別個の分配ポンプによって供給が行われる。しかしながら、全部で例えば6つ又は8つの紡糸ノズルが2つのノズル列に設けられている場合、すべての紡糸ノズルが1つの分配ポンプによって供給されるようになっていてもよい。この場合、紡糸ステーション毎の紡糸ノズルの数は例として示されている。
【0028】
ノズル支持体8.1,8.2及び8.3の下に冷却装置13が配置されている。この冷却装置13は紡糸ステーション毎にそれぞれ1つのダブル冷却シャフト(ダブル冷却塔)を有している。第1の縦モジュール2.1の紡糸ステーション3.1,3.2,3.3及び3.4にダブル冷却シャフト14.1,14.2,14.3及び14.4が対応配置されている。
【0029】
図3に示されているように、ダブル冷却シャフト14.1〜14.4は、2つの別個の冷却シャフト(冷却塔)15.1及び15.2によって形成されており、これらの冷却シャフトは、ノズル列A及びノズル列Bの紡糸ノズル4に対応配置されている。冷却シャフト15.1と15.2との間で、ダブル冷却シャフト14.1〜14.4はそれぞれ1つの圧力室16を有している。冷却シャフト15.1,15.2と圧力室16との間に吹込み壁17.1及び17.2が形成されており、それによって、横方向に向けられた冷却空気流が冷却シャフト15.1及び15.2内に生ぜしめられる。ダブル冷却シャフト14.1〜14.4の圧力室16は、下部領域内で空気接続部18及び横方向スリーブ19を介して中央の空気通路20に接続されている。空気通路20は、側方で機械長手方向側に対して平行に延在していて、冷却装置13のすべてのダブル冷却シャフトに供給する。空気通路20に接続された横方向スリーブ19は、冷却装置13の下部領域で紡糸ステーション間に配置されている。冷却装置13の下部領域はそれぞれ落下縦穴によって形成されており、第1の縦モジュール2.1のための落下縦穴は、符号34.1,34.2,34.3及び34.4によって記されている。この場合、落下縦穴34.1〜34.4は、下方に向かって先細りした形状を有しており、それによって紡糸ステーション間に形成された自由室は、横方向スリーブ19を受容するために使用される。吹き込み空気(ブローエア)を側方から供給することによって、紡糸ノズル列A及びBを、互いにできるだけ狭い間隔で配置することができる、という特別な利点が得られる。これによって、ノズル列AとBとの間に延在する中心平面を通って配置される空気供給部は避けることができる。
【0030】
図3に示されているように、ダブル冷却シャフト14.1の下部領域内で各冷却シャフト15.1及び15.2に、それぞれ1つの平滑処理装置23.1及び23.2が対応配置されている。この場合、平滑処理装置23.1は、ノズル列Aに対応配置されており、それによってノズル列Aの圧出されたマルチフィラメント糸9に、冷却の最後において、平滑処理装置23.1によって平滑剤が施される。同様に、ノズル列Bの紡糸ノズルから圧出される糸10は、平滑処理装置23.2によって平滑処理される。平滑処理後に糸9及び10は、共通の収集平面35で糸群に集合される。このために、落下縦穴34.1の出口側にガイド手段21が配置されている。この場合、このガイド手段21によって、糸群22内における糸の所定の連続が維持される。以下に、糸群22内の糸9,10の配分について詳しく説明する。
【0031】
図2及び図3に示されているように、冷却装置13の下に処理装置24が配置されている。この処理装置24は、複数の処理モジュール36を有していて、これらの処理モジュール36のうちの1つが各紡糸ステーションに対応配置されている。例えば第1の縦モジュール2.1においては、製作しようとする糸形式に応じて、紡糸ステーション3.1〜3.4に、ゴデット(Godet)、ゴデット装置、混合装置、糸切断装置、加熱装置、平滑処理装置(Treatment device)その他の装置が装着される。図示の実施例では、分かりやすくするために1例として2つのデッド25.1及び25.2が図示されている。
【0032】
処理装置内において、糸群22がガイドされる収集平面35が、ガイド手段21から第1のゴデット25.1までの途中で90゜回転せしめられる。これによって、糸は、ゴデット25.1において、機械長手方向に対してほぼ横方向に整列された平面でガイドされる。
【0033】
処理装置24の下に巻取り装置26が配置されており、この巻取り装置26は、複数の巻取りユニットより成っている。従って各紡糸ステーションにそれぞれ2つの巻取りユニット27.1及び27.2が対応配置されている。この場合、巻取りユニット27.1,27.2は、巻取り機として構成されているか、又は互いに並列配置された2つの巻取り機として構成されている。図示の実施例では、巻取りユニット27.1,27.2が、それぞれ同期駆動される巻取り機37.1及び37.2に形成されている。これによって巻取り装置26は、複数の巻取り機より形成される。各巻取りユニット27.1及び27.2で、糸群22の糸がそれぞれ1つのボビン32に巻き上げられる。このために、複数のボビン32がボビンスピンドル29.1に取り付けられている。ボビンスピンドル29.1は、各巻取りユニット27.1及び27.2でそれぞれ1つのボビンリボルバ28によって保持されている。ボビンリボルバ28は、180゜ずらして配置された第2のボビンスピンドル29.2を有している。ボビンリボルバを回転させることによって、糸群22の複数の糸は連続的にボビンに巻き上げられる。ボビン32の外周面に圧着ローラ30が当て付けられる。圧着ローラの前方に配置された、糸を往復運動させて綾巻ボビンを形成するためのトラバース装置(綾振り装置)は、ここでは詳しく示されていない。
【0034】
巻取りユニット27.1及び27.2内に糸群22が導入される前の位置で、糸群22の複数の糸を分けるために、紡糸ステーション毎にそれぞれ1つのダブルガイドレール31が設けられている。この場合、紡糸ノズルA及びBに、若しくはノズル列A及びBの紡糸ノズルに合わせた配置が、ダブルガイドレール31によって維持される。糸群を分けて、選択された配置を維持することについて以下に説明する。
【0035】
図1、図2及び図3に示した装置において、冷却装置13と処理装置24と巻取り装置26とが、それぞれ縦モジュール2.1,2.2及び2.3のそれぞれと同様に構成されている。運転中に、1つ又は複数の溶融物源によって、例えばポリエステルをベースにしたポリマー溶融物が生ぜしめられる。ポリマー溶融物は、詳しく図示していない分配システムを介して、縦モジュール2.1,2.2及び2.3の分配ポンプ5にガイドされる。この分配ポンプによって、ポリマー溶融物は過圧力によって所属の紡糸ノズル4に供給される。各紡糸ノズル4はそれぞれ、その下側で複数のノズル孔を有しており、これらのノズル孔を通して微細なフィラメントの束が糸毎に圧出される。従ってこの装置の各紡糸ノズルは、それぞれ1つのマルチフィラメント糸を生ぜしめる。次いで、紡糸ステーション内でノズル列毎に紡糸された糸は、紡糸ステーション毎に配置されたダブル冷却シャフト内で冷却され、冷却後に隣接するノズル列の複数の糸と共に1つの共通の糸群22に集合させられる。集合させられる前に、ノズル列Aの複数の糸9とノズル列Bの複数の糸10とが、所属の平滑処理装置23.1及び23.2によって液体で湿らされ、次いでガイド手段21によって紡糸ステーション毎に糸群22に集合させられる。糸群の複数の糸は、互いに狭い間隔を保ってそれぞれ処理モジュール36にガイドされ、次いで処理後に2つの巻取りユニットによってボビンに巻き上げられる。
【0036】
このような形式の装置においては、一方では紡糸ノズルを規則的に整備することができ、他方では紡糸されたばかりの糸をプロセス中断後に又はプロセス開始時に作業員によって糸通しすることができる。紡糸ノズルの配置によって、作業員による機械長手方向側を迅速に切換えることが簡単な形式で可能である。図3に示されているように、作業員は中央の階層で、縦モジュール2.1,2.2及び2.3を機械長手方向の両側から操作することができる。このために、縦モジュール間の通路Dによって長手方向側を交換することができる。長手方向側間の短い通路長さに基づいて、1つの紡糸ステーションにおいて糸が破断した場合でも非常に短いプロセス中断でこれを処理することができる。
【0037】
この装置の別の利点は、供給管路及び、補助装置例えば平滑剤供給装置を、有利な形式で隣接し合う縦モジュール間の通路D内に組み込むことができる、という点にある。これによって、スペースを節約したコンパクトな装置が提供される。従って例えば2列目の縦モジュールを、図1に示した装置のすぐ隣に配置することができる。従って有利には建物全体が、このような形式の列状に配置された複数の縦モジュールを備えることができる。これによって、従来の装置と比較して、必要なスペースを30〜40%節約することができる。
【0038】
このような形式の装置を監視する場合、一般的な形式で各糸の糸道が監視される。糸切れが確認される場合のために、それに応じて情報を制御装置に伝達するセンサ手段が設けられている。このような形式の監視法は、この装置全体において高品質の糸を製造するために特に重要である。しかしながら、このような監視及び、糸道内で発生した結果の分析のためには、どの紡糸ステーションで若しくはどの紡糸ノズルから糸が生ぜしめられたかを知る必要がある。これが分かれば、2つのノズル列から複数の糸を集合させる際に、所定の列の連続を維持することができ、それによって巻取り装置から紡糸ノズルまで糸道全体を遡及することができる。
【0039】
このために、図4及び図5には、図1に示した本発明の装置の実施例に使用することができるように、紡糸ステーション内で2つのノズル列の複数の糸をガイドするためのガイド手段の実施例が概略的に示されている。図4及び図5の部分図及び紡糸ステーションは、例えば図2において符号3.1で示した紡糸ステーションである。この場合、図4は、糸群22を形成するまでの紡糸ステーションの概略図を示し、図5は、紡糸ステーションの横断面図を概略的に示している。図4及び図5のうちのどちらかであるかの言及がなければ、以下の説明は2つの図面のどちらにも当てはまる。
【0040】
部分的に示したノズル支持体8.1において、全部で12個の紡糸ノズルが、2つのノズル列A及びBに一様に分割されている。ノズル列Aの紡糸ノズル4から、相応に6本の糸が生ぜしめられ、これらの糸は符号9で示されている。ノズル列bの複数の糸10は、相応に、ノズル列Bの紡糸ノズルによって圧出される。冷却縦穴(図示せず)内で、糸9及び10は互いに平行に、平滑処理装置23.1及び23.2までガイドされる。この場合、平滑処理装置23.1及び23.2は平滑処理ローラとして示されている。しかしながら平滑処理装置は、それぞれ1本の糸を湿らせる、個別の平滑処理ピンによって形成されていてもよい。
【0041】
糸9,10を湿らせた後で、これらの糸は共通の収集平面35にガイドされる。この収集平面35で、糸9及び10はガイド手段21によって1つの糸群22に集合される。この糸群22では、互いに並んで配置された12本の糸が所定の連続を有している。図4に示した実施例では、これらの糸10はノズル列Bに、また糸9がノズル列Aにそれぞれ部分糸群として互いに並んでガイドされる。落下縦穴の下に配置されたガイド手段21は、糸ガイド38の2つのグループを備えた糸ガイドレールによって形成されている。これらのグループのうちの一方のグループの糸ガイド38はノズル列Aの糸9に対応配置され、他方のグループの糸ガイド38はノズル列Bの糸10に対応配置されている。
【0042】
図5に示されているように、収集平面35はノズル列Aの紡糸ノズルとノズル列Bの紡糸ノズルとの間の中央領域に配置されている。これによって2つのノズル列の糸を一様に変向させることができる。これによって有利な形式で、同じ物理的特性を有する糸を製造することができる。
【0043】
図5には、図1に示した本発明による装置の実施例で使用することができる、複数の糸を糸群において分割するためのガイド手段の別の実施例が示されている。図5に示した実施例は、図4に示した実施例と同じであるので、その代わりに相違点についてだけ説明する。ノズル列Aの糸9及びノズル列Bの糸10を分割する際に、ガイド手段21によって別個の糸ガイド38を通して糸群22内の連続が規定される。この連続は、ノズル列Aの糸9とノズル列Bの糸10とを交互に互いに並んでガイドする。これによって、ノズル列に従って連続AB,AB,ABが得られる。これによって処理装置内への糸群22の移行は、処理のどの場所でもまたどの時点でも糸の由来が分かるように、規定されている。
【0044】
合成繊維糸を製造する際に、糸の品質はそれぞれの巻取り過程によって著しく規定される。従って均一な品質の糸を製造するために、紡糸ノズルと巻取りステーションとの間の所定の対応配置が有利である。図6には、例えば図1に示した装置において使用される巻取りユニットの実施例を用いて、どのようにして糸群の糸が処理後に個別の巻取りユニットに分割されるかについて示されている。
【0045】
この場合、巻取りユニット27.1及び27.2は、巻取り機内に形成されている。巻取り機は2つのボビンリボルバ28.1及び28.2を有している。各ボビンリボルバは、それぞれ2つのボビンスピンドル29.1,29.2を有している。ボビンリボルバ28.1及び28.2にはそれぞれ1つの圧着ローラ30.1,30,2が対応配置されている。圧着ローラ30.1及び30.2の上側にダブルガイドレール31が設けられており、このダブルガイドレール31は、巻取りボビンに対して平行に両長手方向側に巻取りステーション毎にそれぞれ1つの糸ガイドを有している。このような形式のダブルワインダは基本的に公知であって、例えばドイツ連邦共和国特許公開第10045473号明細書に記載されている。従って巻取り機の詳細についてはこの明細書を参照されたい。
【0046】
糸群22は処理後に、ダブルガイドレール31によって所定の対応配置に応じて各巻取りユニット27.1及び27.2に分割される。この場合、ノズル列Aの糸9とノズル列Bの糸10とが、糸群22から分離されて、それぞれ別々に巻き取りユニット27.1及び27.2に供給される。それによって、ノズル列Aの糸9は巻取りユニット27.1のボビンスピンドル29.1でボビンに巻き上げられ、またノズル列Bの糸10は巻取りユニット27.2のボビンスピンドル29.2でボビンに巻き上げられる。それによって各糸はそれぞれ糸群22内における紡糸ノズルと巻取り装置との間の各位置で識別可能である。これによって簡単な手段で装置の監視及び制御を実施することができる。
【0047】
図1の装置における処理装置及び巻取り装置は1例として示したものである。例えば紡糸ステーションのすべての糸を、単独の巻取りユニットを備えた巻取り機によって共通に受容することができる。処理装置の構成は、完全に延伸された糸(FDY;fully drawn yarns)、又は延伸前の糸(POY;pre-oriented yarns)、又は高延伸された糸(HOY;highly oriented yarns)、又は巻縮された糸(BCF;crimped fibres)のどれを製造するかに基づいている。従って処理装置は選択的にこれらのためのユニットを装着することができる。
【0048】
図8及び図9には、例えば図1に示した紡糸ステーションに使用することができる処理モジュールの別の実施例が示されている。
【0049】
図8に示した実施例では、紡糸ステーションの処理モジュールは、全部で4つのゴデットを備えた2つのゴデットユニットによって形成されている。ゴデット25.2及び25.2を備えた第1のゴデットユニットは、ノズル列Aの複数の糸9を有する部分糸群に対応配置されている。第1のゴデットユニットに対して鏡面対称的に配置された、ゴデット25.3及び25.3を備えた第2のゴデットユニットは、ノズル列Bの複数の糸10を備えた部分糸群に対応配置されている。部分糸群はダブるガイドレール31によってガイドされる。このガイドは、ガイド手段によって収集平面で直接実施されるようにしてもよい。このために、糸ガイドの2つのグループは、ガイドレールの両側で保持されているので、部分糸群は、紡糸装置から繰り出される際に同時に分離せしめられる。
【0050】
ゴデット25.1及び25.2に第1の巻取りユニット27.1が対応配置されていて、ゴデット25.3及び25.4に第1の巻取りユニット27.2が対応配置されている。この場合、巻取りユニット27.1及び27,2は、図示されているように1つの巻取り機37によって、又は2つの別個の巻取り機によって形成されていてよい。この実施例では、巻取り機37は、図7に示した実施例とほぼ同一に構成されているが、図7に示した実施例とは異なり、2つの巻取りユニット27,1と27.2とは、互いに左右対称に並列配置されているので、ボビンリボルバ28.1と28.2とはボビン32を巻き取るために同じ回転方向で駆動される。
【0051】
図8の実施例は、糸が紡糸装置から引き出される際にできるだけ小さい変向角度でガイドされる処理装置の配置構成を示している。ゴデットユニットと巻取りユニットとは、有利な形式で同期的に駆動される。この場合、有利にはダブルユニットを使用してもよい。
【0052】
図9に示した実施例では、処理モジュールが互いに左右対称に相並んで配置された2つのゴデットユニットによって形成される。ゴデット25.1及び25.2を備えた第1のゴデットユニットは、ノズル列Aの複数の糸9を備えた部分糸群に対応配置されていて、ゴデット25.3及び25.4を備えた第2のゴデットユニットは、ノズル列Bの複数の糸10を備えた部分糸群に対応配置されている。この場合、これらのゴデットユニットの直前にガイド手段21が配置されており、このガイド手段は、糸ガイド38の2つのグループを備えたガイドレールによって形成される。またこれらの糸ガイド38のグループは、部分糸群を同時に分離することができるように、収集平面に配置されている。
【0053】
ボビンを巻き取るために、糸9,10は、図7に示した実施例による巻取り機によって、又は図8に示した実施例による巻取り機によって受容される。
【0054】
糸の変向をできるだけ小さく保つために、ゴデット25.1及び25.2を備えたゴデットユニットと、ゴデット25.3,25.4を備えたゴデットユニットとはそれぞれ、互いにずらした平面に配置されている。この場合、ゴデットユニット間のずれの大きさは、部分糸群を分離した後で、糸が空間的に変位することなしに、後ろに配置されたゴデット25.1及び25.3にガイド可能されるように、選定されている。
【0055】
前記実施例で示した処理装置の個別の構造及び構成は、1例として示したものである。基本的に、多重に巻掛けられた糸をガイドするための1対のゴデット並びに混合装置を、複数のゴデットの前、間又は後ろに設けてもよい。また処理装置を、有利には例えば糸カッタ、糸吸込み装置並びに監視センサ等の補助手段と組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】複数の糸を溶融紡糸するための複数の紡糸ステーションを有する、本発明による装置の1実施例の、装置全体を機械長さに亘って側面から見た概略図である。
【図2】図1に示した装置の、2つの紡糸ステーションを備えた部分の概略図である。
【図3】紡糸ステーションの機械長手方向に対して直交する方向の断面図である。
【図4】糸群22を形成するまでの紡糸ステーションの概略図である。
【図5】紡糸ステーションの概略的な横断面図である。
【図6】糸群の糸が処理後に個別の巻取りユニットに分割される状態を示す概略図である。
【図7】処理モジュールの1実施例の概略図である。
【図8】処理モジュールの別の実施例の概略図である。
【図9】処理モジュールの別の実施例の概略図である。
【符号の説明】
【0057】
1 機械フレーム、 2.1,2.2,2.3 縦モジュール 3.1,3.2,3.3,3.4 紡糸ステーション、 4 紡糸ノズル、 5 分配ポンプ、 6 駆動軸、 7 溶融接続部、 8.1,8.2,8.3 ノズル支持体、 9 ノズル列Aの糸、 10 ノズル列Bの糸、 11 流入部、 12 流出部、 13 冷却装置、 14.1,14.2,14.3,14.4 ダブル冷却シャフト(ダブル冷却塔)、 15.1,15.2 冷却シャフト(冷却塔)、 16 圧力室、 17.1,17.2 吹込み壁、 18 空気接続部、 19 横方向スリーブ、 20 空気路(エアダクト)、 21 ガイド手段、 22 糸群、 23.1,23.2 平滑処理装置、 24 処理装置、 25.1,25.2,25.3,25.4 ゴデット、 26 巻取り装置、 27.1,27.2 巻取りユニット、 28 ボビンリボルバ、 29.1,29.2 ボビンスピンドル、 30 圧着ローラ、 31 ダブルガイドレール、 32 ボビン、 33 端面側、 34.1,34.2,34.3,34.4 落下縦穴、 35 収集平面、 36.1,36.2,36.3,36.4 処理モジュール、 37.1,37.2 巻取り機、 38 糸ガイド、 A ノズル列、 B ノズル列、 D通路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに狭い間隔を保って隣接し合う2つのノズル列(A,B)に配置された複数の紡糸ノズル(4)から複数の糸を溶融紡糸するための装置であって、2つのノズル列(A,B)の下に配置された、紡糸ノズル(4)から圧出された複数の糸を冷却するための冷却装置と、複数の糸を処理するための処理装置(24)と、複数の糸を巻き取るための巻取り装置(26)とを有しており、2つのノズル列(A,B)の溶融紡糸された複数の糸が圧出後に共通の収集平面(35)にガイドされるようになっている形式のものにおいて、
一方のノズル列(A)の複数の糸(9)と他方のノズル列(B)の複数の糸(10)とが、少なくとも1つのガイド手段(21)によって、収集平面(35)内で所定の連続で、1つの糸群(22)に保持されることを特徴とする、複数の糸を溶融紡糸するための装置。
【請求項2】
ガイド手段(21)が収集平面(35)内において、2つのグループの糸ガイド(38)を備えていて、一方のノズル列(A)の複数の糸(9)が第1の部分糸群を形成し、他方のノズル列(B)の複数の糸(10)が第2の部分糸群を形成するように構成されている、請求項1記載の装置。
【請求項3】
糸ガイド(38)のグループに1つのゴデット(25.1)が対応配置されており、このゴデット(25.1)によって、2つの部分糸群が1つの糸群(22)として相並んでガイドされるようになっている、請求項2記載の装置。
【請求項4】
糸ガイド(38)の各グループに、2つのゴデット(25.1,25.3)のそれぞれ一方が対応配置されており、これらのゴデットによって2つの部分糸群が別々にガイドされるようになっている、請求項2記載の装置。
【請求項5】
ガイド手段(21)が収集平面(35)において別個の複数の糸ガイド(38)を備えていて、2つのノズル列(A,B)の複数の糸(9,10)が交互に、糸群(22)内で互いに並んで平行にガイドされるようになっている、請求項1記載の装置。
【請求項6】
収集平面(35)が、2つのノズル列(A,B)間でこれらのノズル列に対して平行に構成されている、請求項1から5までのいずれか1項記載の装置。
【請求項7】
巻取り装置(26)が、2つの巻取りユニット(27.1,27.2)を備えた巻取り機(37)によって、又はそれぞれ1つの巻取りユニットを備えたそれぞれ2つの巻取り機(37.1,37.2)によって形成されている、請求項1から6までのいずれか1項記載の装置。
【請求項8】
処理後に引き出された糸群(22)は、ノズル列(A)の複数の糸(9)とノズル列(B)の複数の糸(10)とが所定の配分でボビンに巻き取られるように、複数の巻取りユニット(27.1,27.2)に分割されるようになっている、請求項7記載の装置。
【請求項9】
前記配分は、2つのノズル列(A,B)のうちの一方の複数の糸(9)がすべて、一方の巻取りユニット(27.1)のボビンスピンドル(29.1)に巻き取られるように選定されている、請求項8記載の装置。
【請求項10】
冷却装置(13)が少なくとも1つのダブル冷却シャフト(14.1)を有しており、該ダブル冷却シャフト(14.1)がノズル列(A,B)毎に別個の冷却シャフト(15.1,15.2)を有している、請求項1から9までのいずれか1項記載の装置。
【請求項11】
中央の圧力室(16)が2つの冷却シャフト(15.2,15.2)間に構成されており、ダブル冷却シャフト(14.1)の中央の圧力室(16)が、機械長手方向側の横に隣接して配置された空気路(20)に接続されている、請求項10記載の装置。
【請求項12】
ダブル冷却シャフト(14.1)の2つの冷却シャフト(15.1,15.2)が落下縦穴(34.1)内に開口しており、2つのノズル列(A,B)の複数の糸(9,10)が落下縦穴(34.1)の下で共通の収集平面(35)内にガイドされる、請求項10又は11記載の装置。
【請求項13】
ダブル冷却シャフト(14.1)の2つの冷却シャフト(15.1,15.2)が2つの別個の平滑処理装置(23.1,23.2)に対応配置されており、これらの平滑処理装置がそれぞれ、ノズル列(A,B)の複数の糸に別個に平滑処理剤を施すようになっている、請求項12記載の装置。
【請求項14】
2つのノズル列(A,B)の複数のボビンスピンドル(4)が機械長手方向側に沿って複数の縦モジュール(2.1,2.2)に分割され、各縦モジュール(2.1,2.2)が、複数のダブル冷却シャフト(14.1,14.2)のうちの1つにそれぞれ対応配置された複数の紡糸ノズル(4)を有しており、縦モジュール(2.1,2.2)がそれぞれ1つの通路(D)によって互いに分離されている、請求項1から13までのいずれか1項記載の装置。
【請求項15】
複数の縦モジュール(2.1,2.2)が、それぞれ1つのボックス状のノズル支持体(8.1,8.2)によって形成されており、該ノズル支持体(8.1,8.2)が伝熱媒体によって加熱可能であって、該ノズル支持体(8.1,8.2)は、通路(D)に向いた少なくとも1つの端部で伝熱媒体のための流入部及び/又は流出部(12)を有している、請求項14記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2007−512443(P2007−512443A)
【公表日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−540339(P2006−540339)
【出願日】平成16年11月19日(2004.11.19)
【国際出願番号】PCT/EP2004/013167
【国際公開番号】WO2005/052225
【国際公開日】平成17年6月9日(2005.6.9)
【出願人】(503420235)ザウラー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト (51)
【氏名又は名称原語表記】Saurer GmbH & Co. KG
【住所又は居所原語表記】Landgrafen Str. 45, D−41069 Moenchengladbach, Germany
【Fターム(参考)】