説明

複数ポート付きストップコックバルブおよび流れ指定システム

【解決手段】 流体源と流体送達先との間をつなぐ複数の流体管を結合する複数のポートを具備したストップコックが提供される。中央ハブ多岐管は、前記ポートを支持するバルブ本体内に常駐し、当該バルブ本体に対して回転可能である。前記中央ハブ内の流体流路は、前記ポートに選択的に位置合わせされるか、若しくは位置合わせされない。前記ストップコックは、前記ポートの位置に対応したマークを提供することにより、開放されているポートを示す。前記マークが可視状態の場合は、それに対応する前記ポートが開放された状態である。種々のポート配置、および前記中央ハブ内における種々の流体流路構成により、2方、3方、4方、6方、および8方ストップコックを含め、種々の動作可能な位置数を有するストップコックが提供される。前記中央ハブの中央軸を貫通する軸方向の流路であって、前記中央ハブ内に埋め込まれた前記流体流路と交差する軸方向の流路を提供することにより、さらに付加的な動作状態数が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の発明は、流路を開閉するストップコックタイプのバルブに関する。より具体的にいうと、本発明は、例えば医療分野などでチューブ、装置、複数の装置、患者、またはこれらの任意の組み合わせへ流体または薬剤(薬物)を送る際使用されるストップコックに関する。これらのストップコックにより、所与のシステム内で、種々の流体源と送達先との間で流体の流れを制御できる。
【背景技術】
【0002】
科学分野では、流体の流れを開閉し、および流体の流れ方向を変更して各種流体源からの各種流体を送達または混合することにより、導管内を流れる流体を操作する必要があることが多い。その最も一般的な例は医療で見られ、その場合、静脈ラインまたは中心ラインで患者に輸液する薬物(薬剤または流体)を、種々の輸液の混合可不可を必要に応じて操作できる方法により別の輸液薬剤と混合する必要がある。それと同じ流体システムで、医療従事者が所与の薬剤または流体を直接注入し、圧力を直接監視し、または体液を直接採取するため、滅菌アクセスを方向付けできるようにする必要がある。
【0003】
これを実現する一般的な方法では医療用ストップコックが使用され、そのストップコックは最も一般的には「3方タイプ」で、それほど一般的ではないが「4方タイプ」もある(これらのストップコックを図1に示す)。これらの発明では、必要に応じポートを開閉して、所与の薬物の流れを可能または不可能にし、または上記の理由による前記流体システムへの直接のアクセスを可能にできる。
【0004】
これら3方および4方医療用ストップコックの使用における一般的な問題は、目視評価に基づいた各流れパターン(動作状態または機能状態)の操作または設定にある。利用者は、ストップコックの機能を理解および解釈する能力を使って、中央ハブを回転させ、望ましいポート内の流れを位置合わせしなければならない。この機能は、最も一般的には、閉鎖されたポートを指す単一ノブとして表されるため、開放されたポートがどれであるか解釈することは難しい。このように肯定的な表示が欠如していることは流れパターンの誤解を招き、ひいては設定の過失とそれに伴う投薬過失を招いて、実害または死につながるおそれがある。
【0005】
また、所与の設定で可能になる流れを解釈しづらいため、組み合わせの数も(4方までに)制限される。この制限は、4つの組み合わせ(4方)を超えるストップコックの場合、解釈および操作が複雑になりすぎて、過失の生じる確率が指数関数的に増大することにより生じる。これが現行の技術を制限しており、より多くの選択肢が必要な場合には、2若しくはそれ以上の標準的ストップコックを直列に組み立てる(「多岐管」として知られる構成)必要性を生じている。これがコストと複雑さを増大させ、一連の配管に含まれる各ストップコックが投薬における過失発生率を倍増させる。
【0006】
米国特許第3,957,082号明細書 1976年5月18日 Fuson
米国特許第4,566,480号明細書 1986年1月28日 Parham
米国特許第5,144,972号明細書 1992年9月8日 Dryden
米国特許第5,156,186号明細書 1992年10月20日 Manska
米国特許第4,219,021号明細書 1980年8月26日 Fink
米国特許第6,158,467号明細書 2000年12月12日 Loo
米国特許第6,230,744号明細書 2001年5月15日 Ahrweiler
米国特許第6,418,966号明細書 2002年7月6日 Loo
米国特許第6,457,488号明細書 2002年10月1日 Loo
米国特許第6,953,450号明細書 2005年10月11日 Baldwin
米国特許第7,232,428号明細書 2007年6月19日 Inukai
先行技術のストップコックは、上記のものを含め、すべて所与のポートにおける開閉位置の境界画定または表示が不十分である。この問題のため、先行技術ストップコックでは、どの「設定」になっていてもその機能を判定しづらく、判定上の過りが生じる。
【0007】
確かにManskaのストップコック(米国特許第5,156,186号明細書)では、「ON」と「OFF」の頭文字「O」が可動部品の位置に応じて「N」または「FF」のどちらかと位置合わせされることで、所与のポートのステータスがオンかオフかの表示を改善する試みがなされているが、位置合わせされなかった「FF」などの文字が他ポートの上に表示されてしまう。これは先行技術より優れているが、依然として全体的な機能状態を判断する前に、各ポートの読み取り、解釈、および評価を必要とする。このモダリティでは、どのポートが開放されている(使用中である)か一目で解釈できず、やはり本発明より大きな過失発生率が伴う。これらの制限のため、このモダリティでは「3方」までの複雑度しか実現できない。
【0008】
Looのストップコック(米国特許第6,158,467号明細書、米国特許第6,418,966号明細書、および米国特許第6,457,488号明細書)には、確かにハブ内(のノブ側)に片側のみの中央流路が含まれる。この片側のみの中央ポートは外部ポートとだけ連通し、前記ハブ内全体に流体が流れないようにする。Looのストップコックの機能は解釈が非常に難しく、どのポートが開放されており、また閉鎖されているかを判断することが困難である。Looの設計には、互いに混合しない別個の流路が2つ含まれており、特に十分な流れ指定システムがないことにより、複雑さおよび投薬の過失発生率が増大している。この設計等と比べ、本発明に係る選択的な中央流体流路は、送液ポート(Looの設計で必要とされる)に対する中央ハブの回転位置とは無関係に、点滴その他の流体源から前記中央ハブを通じた流体流通を可能にして全体的な機能を高め、有用なポート数を増やし、機能状態をより解釈しやすくするという、これまで強く要求されてきた利点をもたらす。本発明では、例えば、流体が継続して中央ポートを流通できるようにしながら、他の全ポートをオフにできる(Looの設計にこれを実現する手段はない)。Looの設計は、中央ポートから周辺ポートへの流れを可能にするのみである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明はストップコックを提供するもので、このストップコックは、その別個のポート間に望ましい流れをもたらすための操作が容易で、かつ、医療従事者などが前記ストップコックの現在の機能状態または動作状態と当該ストップコック内の相対的な流れとを一目で決定するための分析が容易に行える。このストップコックは、全般的に、送液ポートなど複数の流路を備えたバルブ本体を含み、それらの流路はバルブ本体に結合される。中央ハブは、前記バルブ本体内に常駐する中央多岐管の好適な形態を画成する。この中央ハブは、前記バルブ本体内で回転可能である。流体は、前記中央ハブ内に埋め込まれた流体流路の中を貫流できる。前記流体流路の端部を前記送液ポートと様々な配置で位置合わせすることにより、前記ポートのうち種々のいずれかが開放若しくは閉鎖され、前記ストップコックに入出する流体の流れが許可または遮断される。
【0010】
本発明で独自に設けられた一対のインジケータ部分は、ストップコックの動作ステータスに関する第1のインジケータ部分および第2のインジケータ部分を含む。これら第1および第2のインジケータ部分は、相互作用して前記動作ステータス情報を提供する。前記インジケータ部分のうち1つには、前記バルブ本体に結合された前記送液ポートに全体として位置合わせされたマークが含まれる。前記第2のインジケータ部分には視覚的な障害物が含まれ、この視覚的な障害物は、当該第2のインジケータ部分が前記中央ハブとともに回転するよう前記中央ハブに連結される。この視覚的な障害物は、前記第1のインジケータのマークのうち閉鎖されたポートに対応したものを覆い隠し、前記第1のインジケータのマークのうち開放されたポートに対応したものは覆い隠さないように構成されている。本発明の好適な形態において、前記第2のインジケータ部分は、前記中央ハブ内の前記流体流路の前記端部に全体として位置合わせされた窓を伴ったプレートの形態をしている。そのため、前記中央ハブの前記流路の前記端部が前記ポートに位置合わせされると、前記回転有窓プレートの前記窓は、前記第1のインジケータ部分の前記マークに位置合わせされて、利用者に見えるようになる。利用者には、開放された各ポートに隣接するマークが見え、閉鎖された各ポートに隣接するマークは見えない。これにより、利用者は、どのポートが解放されており、どのポートが閉鎖されているか、さらに、当該ストップコックを含むシステム内の流体をどのポートが送達し、または受け取っているかを容易に決定できる。
【0011】
前記バルブ本体は、種々の数のポートを伴うことができる。また、前記中央ハブとともに種々の数の流路端部を設けることができる。前記バルブ本体に伴うポートの数を変更し、また前記中央ハブ内の前記流路の端部の位置を変更することにより、前記ストップコックに種々の数の動作状態を提供できる。
【0012】
前記中央ハブは、選択的に、前記中央ハブ内に埋め込まれた流路に垂直に、および/またはこれを通じ、前記バルブ本体から延出した前記ポートに垂直で、実質的に軸方向に延長することが好ましい「貫流」を中央流路内に含んでよい。この中央送液路により、流体は前記ハブの中央を貫通して流れることができ、前記中央ハブ内の前記埋め込み流体流路に流通される。
【0013】
この中央送液路は、前記中央ハブ内で前記連結された流路を通じて前記開放された送液ポートに連結する区別可能な貫流路として機能する。この中央流路により、流体は前記送液ポートを使わなくとも前記ストップコックの中央を貫流できるようになり、前記送液ポートを他の用途に確保できるという追加機能がもたらされる。前記中央送液路は、前記バルブ本体に結合された前記ポートと異なり、中央ハブの回転では開閉されない。むしろ、この中央流路では常に継続して流体が流れ、その一方で前記中央ハブの回転により、前記バルブ本体に結合された前記送液ポートのうちどれが前記中央流路に連結されるかが決定される。このような中央送液路により、ストップコックは、複雑さを最低限高めるだけで追加機能を提供することができる。この中央流路設計により、コストおよび混乱を最小限に抑えながら、より多くの機能を備えたより複雑なストップコックを実現できる。これまで、8つの組み合わせを得るにはストップコックの「多岐管」として3つの先行技術ストップコックを直列に連結することが必要であったが、典型的な中央流路付き4方ストップコックであれば、容易に8つの組み合わせを提供するよう設計できる。また、上述した第1および第2のインジケータ部分も、中央流路を含むストップコックの好適な一実施形態に含めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、標準的な先行技術ストップコックの上面図である。
【図2】図2〜5は図1と同様な先行技術ストップコックの全断面図であり、この先行技術ストップコックの中央ハブについて4つの異なる配置を例示し、矢印は、当該ストップコックのどのポートが開放され、流体が貫流できるか示している。
【図3】図2〜5は図1と同様な先行技術ストップコックの全断面図であり、この先行技術ストップコックの中央ハブについて4つの異なる配置を例示し、矢印は、当該ストップコックのどのポートが開放され、流体が貫流できるか示している。
【図4】図2〜5は図1と同様な先行技術ストップコックの全断面図であり、この先行技術ストップコックの中央ハブについて4つの異なる配置を例示し、矢印は、当該ストップコックのどのポートが開放され、流体が貫流できるか示している。
【図5】図2〜5は図1と同様な先行技術ストップコックの全断面図であり、この先行技術ストップコックの中央ハブについて4つの異なる配置を例示し、矢印は、当該ストップコックのどのポートが開放され、流体が貫流できるか示している。
【図6】図6および7は、本発明に係る3方または4方ストップコック30の斜視図で、図6は完全分解図、図7は一部分解図である。
【図7】図6および7は、本発明に係る3方または4方ストップコック30の斜視図で、図6は完全分解図、図7は一部分解図である。
【図8】図8は、図6および7に示したものの斜視図であり、前記ストップコックを完全に組み立てた状態で示している。
【図9】図9は、図6〜8に示したストップコックの代替形態の斜視図であり、その回転軸に沿って軸方向に延出した中央送液路を付加的に含む。
【図10】図10〜13は図6〜9に対応しているが、前記ストップコックの2つのインジケータプレートを、当該ストップコックの中央制御ノブと同じ側ではなく反対側に、いかに配置できるか示した点で異なる。
【図11】図10〜13は図6〜9に対応しているが、前記ストップコックの2つのインジケータプレートを、当該ストップコックの中央制御ノブと同じ側ではなく反対側に、いかに配置できるか示した点で異なる。
【図12】図10〜13は図6〜9に対応しているが、前記ストップコックの2つのインジケータプレートを、当該ストップコックの中央制御ノブと同じ側ではなく反対側に、いかに配置できるか示した点で異なる。
【図13】図10〜13は図6〜9に対応しているが、前記ストップコックの2つのインジケータプレートを、当該ストップコックの中央制御ノブと同じ側ではなく反対側に、いかに配置できるか示した点で異なる。
【図14】図14〜17は、本発明に係る2方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および断面図である。
【図15】図14〜17は、本発明に係る2方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および断面図である。
【図16】図14〜17は、本発明に係る2方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および断面図である。
【図17】図14〜17は、本発明に係る2方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および断面図である。
【図18】図18〜23は、本発明に係る3方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および断面図である。
【図19】図18〜23は、本発明に係る3方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および断面図である。
【図20】図18〜23は、本発明に係る3方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および断面図である。
【図21】図18〜23は、本発明に係る3方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および断面図である。
【図22】図18〜23は、本発明に係る3方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および断面図である。
【図23】図18〜23は、本発明に係る3方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および断面図である。
【図24】図24〜31は、本発明に係る4方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図25】図24〜31は、本発明に係る4方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図26】図24〜31は、本発明に係る4方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図27】図24〜31は、本発明に係る4方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図28】図24〜31は、本発明に係る4方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図29】図24〜31は、本発明に係る4方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図30】図24〜31は、本発明に係る4方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図31】図24〜31は、本発明に係る4方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図32】図32〜43は、本発明に係る6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図33】図32〜43は、本発明に係る6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図34】図32〜43は、本発明に係る6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図35】図32〜43は、本発明に係る6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図36】図32〜43は、本発明に係る6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図37】図32〜43は、本発明に係る6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図38】図32〜43は、本発明に係る6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図39】図32〜43は、本発明に係る6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図40】図32〜43は、本発明に係る6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図41】図32〜43は、本発明に係る6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図42】図32〜43は、本発明に係る6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図43】図32〜43は、本発明に係る6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図44】図44〜55は、本発明に係る第1の代替6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図45】図44〜55は、本発明に係る第1の代替6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図46】図44〜55は、本発明に係る第1の代替6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図47】図44〜55は、本発明に係る第1の代替6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図48】図44〜55は、本発明に係る第1の代替6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図49】図44〜55は、本発明に係る第1の代替6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図50】図44〜55は、本発明に係る第1の代替6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図51】図44〜55は、本発明に係る第1の代替6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図52】図44〜55は、本発明に係る第1の代替6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図53】図44〜55は、本発明に係る第1の代替6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図54】図44〜55は、本発明に係る第1の代替6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図55】図44〜55は、本発明に係る第1の代替6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図56】図56〜67は、本発明に係る第2の代替6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図57】図56〜67は、本発明に係る第2の代替6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図58】図56〜67は、本発明に係る第2の代替6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図59】図56〜67は、本発明に係る第2の代替6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図60】図56〜67は、本発明に係る第2の代替6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図61】図56〜67は、本発明に係る第2の代替6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図62】図56〜67は、本発明に係る第2の代替6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図63】図56〜67は、本発明に係る第2の代替6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図64】図56〜67は、本発明に係る第2の代替6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図65】図56〜67は、本発明に係る第2の代替6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図66】図56〜67は、本発明に係る第2の代替6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図67】図56〜67は、本発明に係る第2の代替6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図68】図68〜79は、本発明に係る第3の代替6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図69】図68〜79は、本発明に係る第3の代替6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図70】図68〜79は、本発明に係る第3の代替6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図71】図68〜79は、本発明に係る第3の代替6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図72】図68〜79は、本発明に係る第3の代替6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図73】図68〜79は、本発明に係る第3の代替6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図74】図68〜79は、本発明に係る第3の代替6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図75】図68〜79は、本発明に係る第3の代替6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図76】図68〜79は、本発明に係る第3の代替6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図77】図68〜79は、本発明に係る第3の代替6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図78】図68〜79は、本発明に係る第3の代替6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図79】図68〜79は、本発明に係る第3の代替6方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図80】図80〜95は、本発明に係る8方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図81】図80〜95は、本発明に係る8方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図82】図80〜95は、本発明に係る8方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図83】図80〜95は、本発明に係る8方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図84】図80〜95は、本発明に係る8方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図85】図80〜95は、本発明に係る8方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図86】図80〜95は、本発明に係る8方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図87】図80〜95は、本発明に係る8方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図88】図80〜95は、本発明に係る8方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図89】図80〜95は、本発明に係る8方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図90】図80〜95は、本発明に係る8方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図91】図80〜95は、本発明に係る8方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図92】図80〜95は、本発明に係る8方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図93】図80〜95は、本発明に係る8方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図94】図80〜95は、本発明に係る8方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【図95】図80〜95は、本発明に係る8方ストップコックを種々の機能状態で示した上面図および全断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図面を参照すると、参照番号1は先行技術ストップコックを示しており(図1〜5)、また種々の図面全体にわたり、同様な参照番号は対応および関連する部品を表している。この先行技術ストップコック1と、本発明の種々のストップコック20、30、40、50、60、70、80、90(図6〜95)とは、共通する属性が多い一方、本明細書で例示的な実施形態の図を参照して説明する重要な違いもある。これらのストップコックの操作により、バルブ本体2に結合された種々の送液ポート4は、異なる実施形態の図において流れの矢印で示すように、前記ポート中を貫流する流体用に開放若しくは閉鎖することができる。各実施形態については異なる図を提供しており、バルブ本体2に対する中央ハブ12の様々な位置、およびストップコックを介して開放される送液ポート4をすばやく容易に示す回転有窓プレート18に対する固定プレート6の相対位置を示している。
【0016】
特に図1〜9を参照して、先行技術のストップコック1および本発明のストップコック20、30、40、50、60、70、80、90の双方に共通の基本的細部を説明する。バルブ本体2は、中央ハブ12を収容するハウジングとして作用する。このバルブ本体2は、実質的に円筒形状の凹部を有する。中央ハブ12が有する実質的に円筒形状の形態は、前記凹部が有する実質的に円筒形状の形態に整合し、前記バルブ本体2内の凹部内に常駐する。これらバルブ本体2および中央ハブ12は、シール材とともに嵌装し、または許容誤差を十分密にして適切な材料で製造することにより、実質的にセルフシール式にできる。
【0017】
前記バルブ本体2には、当該バルブ本体2から径方向に延在する複数の送液ポート4が含まれる。これらのポート4は、それぞれ前記バルブ本体2から最も遠位にある終端部3で終端する。各ポート4の終端部3は、通常、医療用チューブなど他の流体管に、または直接当該システム内の流体源に連結できるように構成される。これらの流体源または送達先としては、センサー、薬剤バイアル、シリンジ、患者インターフェース(例えば、静脈カテーテル)輸液ポンプ、または流体を取り扱い若しくは処理する他の器具などがある。前記終端部3で利用する連結部は、「ルアー」タイプの固定具、ネジタイプの固定具、または管状の連結部に一般的な、スリーブとクランプからなる連結部および圧入式連結部を含む他形態の固定具であってよい。開放されたポート4は、参照番号10で識別される。
【0018】
閉鎖されたポート4は、参照番号11で識別される。さらに、開放されたポートには矢印が付けられ、前記ストップコック1内を流体が流れることが可能である旨を示す(図1〜95)。中央送液路9(図9および13)は、選択的に、前記中央ハブ12に透設される。この中央送液路9は、前記中央ハブ12内の埋め込み流体流路14と交差する(図18、20、および22)。
【0019】
通常、この中央ハブ12は中央制御ノブ16とともに形成され、またはこの中央制御ノブ16を中央ハブに取り付けられるように構成される。そのような取り付けは、前記ノブ16が前記バルブ本体2の背面にある場合、ピン連結部17により行うことができる(図10〜13)。前記埋め込み流体流路14は、穴あけ加工または他の成形技術、例えば射出成形工程の一環で形成できる。
【0020】
本発明の好適な一実施形態に係る前記ストップコック30(図6〜13)の動作の機能状態に関する指標を提供するため、固定プレート6および回転有窓プレート18を含む、一対のプレートがインジケータ部分として設けられている。前記固定プレート6は、前記バルブ本体2および送液ポート4に対して固定されている。この固定プレート6には、全体として前記送液ポート4に位置合わせされたマーク5が含まれる。前記回転有窓プレート18は、この有窓プレート18の窓19が、前記中央ハブ12内の前記埋め込み流体流路14に位置合わせされる位置を除き、前記固定プレート6とそのマーク5を覆い隠すように構成される。これらの位置では、前記回転有窓プレート18の窓19を通して、前記回転有窓プレート18の背面側にある前記固定プレート6の前記マーク5が見える状態になる。
【0021】
前記回転有窓プレート18は前記中央ハブ12とともに回転するため、前記窓19は、常に前記中央ハブ12内の前記埋め込み流体流路14に位置合わせされている。前記埋め込み流体流路14が前記バルブ本体2内の前記送液ポート4に位置合わせされると、前記窓19が自動的に前記固定プレート6の前記マーク5に位置合わせされ、前記窓19を通して前記マーク5が見える状態になる。これらのマーク5を明るい色または蛍光材料で表示すると、前記ストップコック30(図6〜13)の状態、および現在開放されているポート4が利用者により見やすくなる。
【0022】
このような構成によると、先行技術ストップコック1と一貫した態様で前記ストップコック30が機能し、混乱または誤用が最小限に抑えられる。使用時は前記中央制御ノブ16を回転させることにより前記中央ハブ12を回転させて、前記送液ポート4間に流体流通状態を生じさせる。前記中央ハブ12に固定された前記回転有窓プレート18を追加し、これを前記固定されたポート識別マーク5の上層に配置することで、開放されたポート10が前記窓19を通して可視化され、さらに明確に示される。他の閉鎖されたポート11のポート識別マーク5は、前記回転有窓プレート18に覆われ表示されない。これら閉鎖されたポートの識別マーク5は、その上層に窓19がないため、利用者には見えないことになる。図8および12に示すように、前記プレート6、18は、前記ポート4のどちら側にあってもよい。あるいは、前記ストップコック30の両側に2セットのプレート6、18を設けてもよい。また、両側に2つのノブ16を設けてもよい。図示していないが、前記ストップコックの前記ノブ16と反対側に固定された把持領域を配置して、利用者が一方の手で前記ノブを回しながら、反対の手で前記ストップコックを把持できるようにしてもよい。そのような把持領域は、より容易に把持できるよう、表面またはリブ、バンドなどを摩擦係数が高い材料で作製できる。
【0023】
前記中央ハブ12の回転により、前記窓19が前記マーク5に位置合わせされるとともに、内部の前記埋め込み流体流路14も、前記バルブ本体2の外周に取り付けられた望ましい送液ポート4に位置合わせされる。これにより、前記望ましい開放されたポート10および閉鎖されたポート11の構成が前記中央ハブ12の位置により決定され、前記バルブ本体2とその送液ポート4に対して形成される。
【0024】
選択的に、前記中央ハブ12と前記バルブ本体2との間に、例えば中央ハブ12の30°、45°、または90°回転ごとに、あるいは流路14の端部がバルブ本体2内でポート4に位置合わせされるときに合わせてデテントを設けると、前記バルブ本体2に対する前記中央ハブ12の位置決めの正確度を改善できる。このようなデテントは、歯およびスロットとして前記中央ハブ12および前記バルブ本体2の前記凹部に形成でき、または先行技術と一貫した他の方法で形成できる。このようなデテントは、特により複雑なストップコックが組み合わせて使用される場合、望ましい。
【0025】
特に図14〜17を参照して、2方ストップコック20の細部を説明する。この2方ストップコックの利点は、最も単純な2方形態のストップコック20でインジケータディスク6、18を使用して得られる。前記埋め込み流体流路14が前記ポート4に位置合わせされた場合に限り、前記マーク5が前記窓19に位置合わせされて、前記2方ストップコック20を通じた流体流通が可能であることを示す(図16および17)。それ以外の場合は「オフ」位置となり、前記マークが前記プレート18で覆い隠される(図14および15)。
【0026】
特に図18〜23を参照して、3方ストップコック30の細部を説明する。図示したように、この3方ストップコック30では3つのポート4が設けられており(これらすべての図では、各種タイプの連結部の端部のうち、2つのポートが互いに180°離間され、残り1つのポートは他の2つのポートの各々と互いに90°離間される(終端部は種々の構成が可能)と仮定していることに注意)、それに対応して、流体流路14は、前記ポート4に整合するパターンで互いに90°離間された3つの端部を有する。この3方ストップコック30では、中央ハブ12が180°のみ回転可能である。この中央ハブ12の前記バルブ本体2に対する動作位置が3つ図示されており、前記窓19を通して見える前記マーク5により、どのポート4が開放されているかが示される。
【0027】
特に図24〜31を参照して、4方ストップコック40の細部を説明する。この4方ストップコック40は、前記3方ストップコック30と同様な構成になっている。ただし、前記中央ハブ12は360°回転できる。そのため、図24〜31の4方ストップコック40では、3方向の流れオプション(図30および31に示す)が容易になっている。前記中央ハブ12とそれに伴う埋め込み流路14が、前記バルブ本体2とそれに伴う送液ポート4に対し360°回転できるようにすることで、図18〜23の前記3方ストップコック30について上述した位置だけでなく、同時に3つの送液ポート4がすべて互いに開放された位置も可能になる。
【0028】
なお、図24〜31で特筆すべき点として、前記中央制御ノブ14には「オフ」と印刷されている。この選択的な印刷と前記中央制御ノブ16の配置とは、先行技術にも見られるため、先行技術ストップコックについて経験のある利用者であれば、ただちに前記ストップコック40を理解することができる。ただし、この印刷によってはどの送液ポート4が開放されているか明確ではなく、若干の推測を要する。特に、この先行技術の表示システムは、どのポート4が開放されているかではなく、どのポート4が閉鎖されているかを示すものである。
【0029】
特に図32〜43を参照して、第1の実施形態に係る6方ストップコック50の細部を説明する。この6方ストップコック50には、4つの送液ポート4が伴う。これら4つのポート4は、隣接しあうポート4同士の角度が実質的に90°になるよう、共通の平面上でそれぞれ互いに同様な距離だけ離間される。前記中央ハブ12は、特定の構成で埋め込み流体流路14を含むように構成され、これにより少なくとも6つの異なる構成で種々のポート4を選択的に開閉することができる。
【0030】
特に、この6方ストップコック50の実施形態では、前記流体流路14が大文字の「K」に若干似たパターンになっている。前記流路14には4つの端部が設けられ、これら流路は、すべて前記中央ハブ12内の中心部で結合している。前記流路14の前記4つの端部は、前記中央ハブ12の中央から放射上に延びる流路部分の端部にある。これら流路部分のうち2つは、互いに180°反対側に位置する。他の2つの流路部分は、互いに90°離間され、互いに180°反対側に位置する前記流路部分からは各々45°離間される。
【0031】
このような構成により、いかに当該6方ストップコック50で6つの異なる状態がもたらされるかは、それぞれ45°間隔で配置された6つの異なる位置に前記中央ハブ12を回転させるとわかる。第1の位置を図32および33に例示しており、この位置では互いに反対側にある2つのポート4(12時および6時の位置)が開放され、互いに反対側にある他の2つのポートが閉鎖される。図34および35は、この6方ストップコック50の前記他の2つのポート4(3時および9時の位置)が開放された状態を示している。
【0032】
図36および37の第3の状態では、この6方ストップコック50の12時の位置および3時の位置で隣接しあう2つのポート4が開放され、他の位置が閉鎖された状態を示している。図38および39では、この6方ストップコック50の3時および6時の位置で隣接しあう2つのポート4が開放された状態を示している。図40および41では、この6方ストップコック50の6時および9時の位置で隣接しあう2つのポート4が開放された状態を示している。図42および43では、この6方ストップコック50の9時および12時の位置で隣接しあう2つのポート4が開放された状態を示している。
【0033】
他の実施形態と同様、選択的に、中央制御ノブ16は、前記中央ハブ12の中を軸方向に延びる中央流路であって、当該中央ハブ12内に埋め込まれた前記流路14と流通した中央流路を有することができる。
【0034】
特に図44〜55を参照して、第1の代替6方ストップコック60を説明する。この第1の代替6方ストップコック60は、図32〜43に示した前記第1の6方ストップコック50と同様な機能を有する。ただし、流体流路14が前記中央ハブ12内に異なる態様で埋め込まれている。特に、分離された流路14が2つ設けられ、そのうち1つは前記中央ハブ12の中心を直線状に貫通する。第2の流体流路は、前記第1の流体流路と平行に側方へ離間されて設けられ、この第2の流体流路の端部が前記中央ハブ12の中心回転軸について互いに90°離間されるようになっている。当該第1の代替6方ストップコック60の種々の位置および機能状態については、図44〜55で横並びの2図を一対として示している。
【0035】
図56〜67を参照して、第2の代替6方ストップコック70を説明する。この第2の代替6方ストップコック70は、前記第1の6方ストップコック50および第1の代替6方ストップコック60と同様な機能を有するが、それらとは異なる構成の流体流路14を利用する。特に、この第2の代替6方ストップコック70に伴う流体流路14には、前記中央ハブ12の中心軸から外周上の別個の端部へ延在する別個の流体流路部分が4つ含まれる。これらの端部のうち2つは、互いに180°離間される。第3および第4の端部は、それぞれ互いに180°離間された端部のうち1つの両側に45°離間される。前記中央ハブ12の回転により、前記第1の6方ストップコック50および第1の代替6方ストップコック60に関する上記の詳述と同様、6つの異なる位置がもたらされる。
【0036】
図68〜79は、第3の代替6方ストップコック80を示したものである。この第3の代替6方ストップコックは、上述の前記第1の6方ストップコック50、第1の代替6方ストップコック60、および第2の代替6方ストップコック70と同様な機能を有する。ただし、前記流体流路14は、やや異なる態様で構成されている。特に、この第3の代替6方ストップコック80は、前記第1の代替6方ストップコック60(図44〜55)と同様な流体流路14を有するが、その2つの流体流路の1つがその両端間で直線状ではなく前記中央ハブ12の外周に沿って湾曲した形態を有する点で異なる。この第3の代替6方ストップコック80の種々の位置を図68〜79に示す。
【0037】
特に図80〜95を参照して、8方ストップコック90の細部を説明する。この8方ストップコック90には、前記3方ストップコック30および4方ストップコック40(図18〜31)に伴う前記送液ポート4と全体的に類似した3つの送液ポート4が含まれる。また、この8方ストップコック90には、前記中央ハブ12の中心回転軸に沿って延在する軸方向の中央流路9が含まれる。この8方ストップコック90が8つの異なる位置を有するよう、前記中央ハブ12内の流体流路14は、図80〜95に示した独特の構成を有する。特に、これらの流体流路は、前記中央ハブ12の中心から別個の端部へ径方向に延長する流路部分の形態をしている。前記中央ハブの中心は、この中央ハブ12内の軸方向の流体流通を容易にするよう、わずかに拡大されることが好ましい。
【0038】
放射状の流路部分には、互いに180°離間された最初の2つの放射状流路部分が含まれる。第3の流体流路部分は、最初の2つの流体流路部分に垂直な方向に延在し、当該最初の2つの流体流路部分から90°離間される。第4の流体流路部分は、前記第3の流体流路部分と前記最初の2つの流体流路部分の1つとの間の中間に位置し、前記第3の流体流路部分から実質的に45°離間される。
【0039】
この構成では、8つの異なる回転位置および別個の機能状態が当該8方ストップコックにもたらされる。第1の状態は図80および81に示したとおりで、12時および3時の位置の2つのポート3が開放されている。図82および83は、この8方ストップコック90の3時および9時の位置の2つのポート4が開放された状態を示している。図84および85は、この8方ストップコック90の9時および12時の位置の2つのポート4が開放された状態を示している。図86および87は、この8方ストップコック90の3時、9時、および12時の位置の3つのポート4が開放された状態を示している。
【0040】
図88および89は、この8方ストップコック90のいずれのポート4も開放されていない状態を示している。注意すべき点として、前記中央ハブ12内の前記軸方向の中央流路9は、常に開放された状態で流体が貫流しているが、必ずしも外周の前記送液ポート4から流れを受容するわけではない(前記中央流体流路9は、外周送液ポート4が開放されている場合、その開放されたポート10からの流れのみ受容する)。図90および91は、この8方ストップコック90において9時の位置のポート4が1つだけ開放されている状態を示している。前記中央ハブ12には、その内部を貫通して延在する軸方向の流路が含まれるため、9時の位置の前記ポート4と前記軸方向の中央流路9との間に流体の流れが生じる。
【0041】
図92および93は、この8方ストップコック90の別の状態を示したもので、この場合12時の位置のポート4が1つ、前記軸方向の中央流路9とともに開放されている。図94および95は、この8方ストップコック90のさらに別の状態を示したもので、この場合3時の位置のポート4が1つ、前記軸方向の中央流路9とともに開放されている。
【0042】
複数の送液ラインを有するシステム、例えば患者治療環境における医療用チューブを利用者が設計する際、まずその使用について、当該システムに係るチューブの本数と、流体源の数と、流体送達先の数とが確定されるであろう。この流体源および流体送達先の総数は、どのストップコックを利用するか決定する上で第1の要因となる。その次に、利用者は、別個の流体源または流体送達先のうち、どれが直接流通しあう必要があるかを確定できる。次いで利用者は、望ましい操作自由度を有するストップコックのうち、選択されるストップコックと各流体源または各流体送達先との間の医療用チューブを連結するものを、1つ選択する。また利用者は、先行技術で行われているように、本発明とその流れ指定システムを、必要に応じ、より連結性の高い多岐管として直列連結することができる。また先行技術にも見られるように、本発明は、一体的に成形した複数のストップコックを単一ユニットの多岐管として含んでもよい。
【0043】
その後、利用者は、流体源と流体送達先との間で前記ストップコックを通じ異なる方法で送液を行う必要が生じた場合、当該システム全体が動作する上で所望される開放状態に対応してポート4が開放されていることを前記固定プレート6および回転有窓プレート18が示すよう位置合わせされるまで、前記中央ハブ12を回転させる(他の選択的な実施形態でも、前記ストップコックは、特定用途の必要に応じて閉鎖されているポートを示し、または数字、文字、または記号を示すことができる。例えば、前記ストップコックでは、バルブの「開」および「閉」機能状態の代わりに流体流量を示し、流体圧力を選択し、または選択可能な他の機能状態を示すことができる)。その後、利用者は、前記固定プレート6上の前記マーク5がまだ前記回転有窓プレート18の前記窓19を通して適切な位置に見えていることを確かめることにより、短時間で前記ストップコックを監視し、確実にその適切な位置付けを確認できる。万一、位置がずれていても、利用者は適切に調整を行うことができる。前記システムに異なる動作状態が必要となった場合は、適切な前記ポート4が開放若しくは閉鎖された状態になるまで前記中央ハブ12を適切に回転させて、当該システムを新たな動作ステータスに設定する。
【0044】
本開示は、本発明を実施するための好適な実施形態および最良の形態を示す目的で提供するものである。以上、本発明について説明したが、前記好適な実施形態には、本発明の開示の要旨を逸脱しない範囲で種々の異なる変更(修正)形態が可能であることを明確に理解すべきである。機能を実施する手段として何らかの構造を特定した場合、その特定内容は、指定された機能を実行できるすべての構造を含むよう意図されている。一体的に連結されたものとして本発明の構造を特定した場合、そのような表現は、直接一体的に連結され若しくは介在構造により一体的に連結された構造を含むものとして広義に解釈されるべきである。そのような連結は、別段の制約がない限り、永続的なものであっても一時的なものであってもよく、また固定された態様であっても、あるいは何らかの合着(装着)形態を保ちながら枢動、摺動、またはその他の相対運動を可能にする態様であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明は、ストップコックとその付属品の機能ステータスを迅速に評価する手段を提供することにより、産業上の利用可能性を有する。
【0046】
本発明の別の目的は、設定ステータスを容易に評価でき、かつ、先行技術ストップコックの使用訓練を受けた者にとって既知の態様で使用できるストップコックを提供することである。
【0047】
本発明の別の目的は、投薬過失などストップコック利用時に起こる過失の発生率を最小限に抑えるため、機能的および動作的なステータスを簡単に評価できるストップコックを提供することである。
【0048】
本発明の別の目的は、直感的な動作ステータス指定システムを備えたストップコックを提供することである。
【0049】
本発明の別の目的は、使いやすさと安全性を保ちながら、異なる複数の流体流通の組み合わせを可能にするストップコックを提供することである。
【0050】
本発明の別の目的は、複数の別個のストップコックを多岐管構成で置き換えることにより、流体流通構成システムを単純化できるストップコックを提供することである。
【0051】
本発明の別の目的は、明るい色または蛍光タイプの材料を使うなどにより、光量の低い条件下でも容易に動作状態を解釈できるストップコックを提供することである。
【0052】
本発明の別の目的は、簡易に製造でき、射出成形プラスチックを利用するなど低コスト材料で成形できるストップコックを提供することである。
【0053】
本発明の別の目的は、前記ストップコックのステータスを示し、当該ストップコック上で種々の位置に設定でき、当該ストップコックを含む種々の流体流通システムにおいて可視性の高い指標を提供することである。
【0054】
産業上の利用可能性を実証する本発明のその他の目的は、本明細書に含まれる詳細な説明を注意深く読み、添付の図面を参照し、また添付の請求項を検討することにより明確に理解されるであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ストップコックであって、当該ストップコック内の流れを識別する直感的な機能状態表示を備え、
バルブ本体と、
前記バルブ本体に結合された少なくとも2つの流路であって、当該各流路は、前記バルブ本体に流体を入出させるようなっているものである、前記少なくとも2つの流路と、
前記バルブ本体内に配置される中央多岐管であって、この中央多岐管は、
前記バルブ本体に対して回転するようなっており、
その内部に内設され、少なくとも1つの複数端を有する流路と、
前記少なくとも1つの複数端を有する流路の端部であって、前記バルブ本体の前記少なくとも2つの流路のうちの種々のいずれかと選択的に位置合わせできるものである、前記端部とを有するものである、
前記中央多岐管と、
前記バルブ本体に対し固定され、その上にマークを有する第1のインジケータ部分と、
前記中央多岐管に連結され、前記第1のインジケータ部分に重ね合わせされる第2のインジケータ部分であって、
前記第2のインジケータ部分は、前記中央多岐管の回転に伴って回転するようなっており、
前記第1のインジケータ部分および前記第2のインジケータ部分は、前記ストップコックの機能状態を示す前記マークを表示するよう相互作用するものである、
前記第2のインジケータ部分と
の組み合わせを有するストップコック。
【請求項2】
請求項1記載のストップコックにおいて、前記第1のインジケータ部分は、前記マークのうち各流路に隣接するマークを少なくとも1つ含み、
前記第2のインジケータ部分は、前記バルブ本体の流路のうち前記中央多岐管を介して開放された流路に隣接するマークを除き、前記第1のインジケータの前記マークをすべて覆い隠すように構成された物体を含むものであるストップコック。
【請求項3】
請求項2記載のストップコックにおいて、前記第2のインジケータ部分は窓を伴う表面を含み、当該窓は前記中央多岐管の前記流路の端部に隣接して配置されるものであり、これにより、前記中央多岐管の前記少なくとも1つの複数端を有する流路の端部が前記バルブ本体の前記流路に位置合わせされた場合、前記第1のインジケータ部分の前記マークは前記第2のインジケータ部分の前記窓に位置合わせされて前記第2のインジケータ部分の前記表面を通して表示されるものであるストップコック。
【請求項4】
請求項3記載のストップコックにおいて、前記第1のインジケータ部分は前記マークを表面上に伴うプレートを含み、当該プレートは、前記第2のインジケータ部分の前記表面に隣接して配置されるものであるストップコック。
【請求項5】
請求項4記載のストップコックにおいて、前記第1のインジケータ部分の前記プレートおよび前記第2のインジケータ部分の前記表面は、それぞれ、前記バルブ本体からノブが延出する側部と反対側の側部に配置され、当該ノブは、利用者の手で操作され、前記中央多岐管を前記バルブ本体に対して回転させるようなっているものであるストップコック。
【請求項6】
請求項4記載のストップコックにおいて、前記第1のインジケータ部分の前記プレートおよび前記第2のインジケータ部分の前記表面は、いずれも、ノブを有する前記バルブ本体が前記中央多岐管に連結される側部に配置され、当該ノブは利用者により操作され、前記中央多岐管を回転させるようなっているものであるストップコック。
【請求項7】
請求項5記載のストップコックにおいて、前記ストップコックは、前記バルブ本体の前記ノブと反対側の側部に固定された指掛けを含み、これにより、利用者は、前記ノブを回転させる際に反トルクを適用できるものであるストップコック。
【請求項8】
請求項1記載のストップコックにおいて、前記中央多岐管は、当該中央多岐管の回転軸に沿って少なくとも部分的に延在する軸方向の流路を含み、この軸方向の流路は、前記中央多岐管の端部に延在する前記複数端を有する流路のうちの少なくとも1つと前記中央多岐管内で交差するものであり、これにより、前記ストップコック内で軸方向に付加的な流路が提供されるものであるストップコック。
【請求項9】
請求項8記載のストップコックにおいて、前記バルブ本体は、前記中央多岐管の回転軸に実質的に垂直に、互いに約180°離間されて前記バルブ本体から径方向に延在する2つの流路を含み、前記中央多岐管は、径方向に、対向しあう端部に向かって延在し、且つ互いに約180°離間されて配置される単一の流路を含み、前記中央多岐管内の前記流路の前記2つの端部は、前記バルブ本体の前記2つの流路に選択的に位置合わせされるようなっているものであるストップコック。
【請求項10】
請求項9記載のストップコックにおいて、前記バルブ本体は、前記中央多岐管の回転軸に実質的に垂直な共通の平面内に配置された3つの流路を含み、当該流路のうちの2つは、互いに実質的に180°離れて配置され、当該流路のうちの1つは、他の流路の各々から実質的に90°離れて配置されており、
前記中央多岐管は、互いに開放された前記流路の3つの端部を含み、前記端部のうちの2つは互いに180°離れて配置され、前記端部のうちの1つは、他の2つの端部から90°離れて配置されており、前記中央多岐管の前記端部は、当該中央多岐管の3つの端部すべてが前記バルブ本体の3つの流路すべてに位置合わせされる第1の構成と、前記中央多岐管の互いに180°離間された2つの端部が前記バルブ本体の互いに180°離間された2つの流路に位置合わせされる第2の配置と、前記中央多岐管の種々の隣接しあう前記端部の対が前記バルブ本体の種々の隣接しあう前記流路の対に位置合わせされる第3および第4の配置とを含む少なくとも4つの構成で、前記バルブ本体の前記流路に位置合わせされるようなっているものであるストップコック。
【請求項11】
請求項10記載のストップコックにおいて、前記中央多岐管の回転は180°までに制限されて当該中央多岐管の前記端部の各々が前記バルブ本体の前記流路の各々に位置合わせされることが防止され、これにより、少なくとも3つの独立した機能状態の配置が提供されるものであるストップコック。
【請求項12】
請求項1記載のストップコックにおいて、前記バルブ本体は、前記中央多岐管の回転軸に垂直な共通の平面内に配置された4つの流路を含み、この4つの流路は、それぞれ隣接する2つの前記流路から実質的に90°離間され、前記中央多岐管は、前記少なくとも1つの複数端を有する流路に4つの端部を含み、これら4つの端部は、互いに実質的に180°離間された2つの端部と、互いに実質的に90°離間された2つの端部とを含むものであるストップコック。
【請求項13】
請求項12記載のストップコックにおいて、前記中央多岐管は、互いに180°離間された2つの端部間に延在する第1の埋め込み流体流路と、第2および第3の流体流路とを有する円形の外周を含み、当該第2および第3の流体流路は、前記第1の流体流路と交差し、前記第1の流体流路と、前記第2および第3の流体流路の互いに90°離間された端部とに共通する側部上の端部へと延在するものであるストップコック。
【請求項14】
請求項12記載のストップコックにおいて、前記中央多岐管は、第1および第2の端部の間に延在する第1の流路と、第3および第4の端部の間に延在する第2の流路とを有する円形の外周を含み、前記第1の流路は、互いに180°離間された端部を有し、前記第2の流路は、互いに90°離間された端部を有し、前記第2の流路は、前記第1の流路と実質的に平行に位置し、前記第1の流路から側方へ離間されるものであるストップコック。
【請求項15】
請求項12記載のストップコックにおいて、前記中央多岐管は、互いに180°離間された第1および第2の端部の間に延在する第1の流路と、前記第1の流路に結合され、当該第1の流路の前記端部の1つから45°離間された端部を有する第3の流路と、前記第1の流路に結合され、当該第1の流路の前記端部のうちの1つから45°離間され、前記第3の流路の前記端部から90°離間された端部を有する第4の流路とを有する実質的に円形の外周を含み、前記第3の流路および前記第4の流路は、前記第1の流路に対して反対側に位置するものであるストップコック。
【請求項16】
請求項12記載のストップコックにおいて、前記中央多岐管は、少なくとも2つの複数端を有する流路を含み、当該少なくとも2つの複数端を有する流路はその端部間に延在し、当該少なくとも2つの複数端を有する流路のうち第1の流路は、互いに180°離れて位置する端部を有し、当該少なくとも2つの複数端を有する流路のうち第2の流路は、互いに90°離れて位置する端部を有し、前記流路のうち少なくとも1つの流路は、その端部間で前記中央多岐管の円形の外周に沿って湾曲した形態を有するものであるストップコック。
【請求項17】
請求項1記載のストップコックにおいて、前記バルブ本体は、当該バルブ本体に結合され且つ前記中央多岐管の回転軸に垂直な共通の平面内に配置された少なくとも3つの流路を含み、前記中央多岐管は、当該中央多岐管の中心において、軸方向に、前記流路の各々に対して垂直に延びる軸方向の流路と、互いに実質的に180°離間された端部間に延在し、且つ当該中央多岐管の軸方向の流路に結合された第1の流路とを含み、さらに、前記第1の流路から離間され、少なくとも1つの端部が当該中央多岐管の円形の外周上にある少なくとも2つの他の流路を付加的に含むものであり、当該少なくとも2つの他の流路は、端部が前記第1の流路の端部のうちの1つから45°離間された第2の流路と、端部が前記第1の流路の各端部から90°離間された第3の流路とを含み、少なくとも8つの異なる位置が前記ストップコックに提供されるものであるストップコック。
【請求項18】
請求項1記載のストップコックにおいて、前記マークは、明るい色の色素および蛍光色素を含む群から得られる色素で視覚的に強調されたものであるストップコック。
【請求項19】
請求項1記載のストップコックにおいて、前記ストップコックは、少なくとも1つの他の同様なストップコックと直列に合着されて、複数ストップコック付き多岐管を形成するものであるストップコック。
【請求項20】
複数ポート付きストップコックであって、
バルブ本体と、
前記バルブ本体に固定された少なくとも2つの流路であって、前記バルブ本体に流体を入出させるようなっているものである、前記少なくとも2つの流路と、
前記バルブ本体内に配置される中央多岐管であって、この中央多岐管は、
前記バルブ本体に対して回転するようなっており、
その内部に内設される少なくとも1つの軸方向の流路と、当該軸方向の流路と交差する複数の非軸方向の流路とを有するものである、
前記中央多岐管とを有し、
前記非軸方向の流路は、前記少なくとも2つの流路に選択的に位置合わせされ、前記バルブ本体内の流体流通を制御するようなっているものである
複数ポート付きストップコック。
【請求項21】
請求項20記載の複数ポート付きストップコックにおいて、前記非軸方向の流路は、前記軸方向の流路に対して少なくとも一部径方向に延在するものである複数ポート付きストップコック。
【請求項22】
請求項20記載の複数ポート付きストップコックにおいて、前記中央多岐管は、前記軸方向の流路の少なくとも一部に位置合わせされた中心軸を中心として回転するものである複数ポート付きストップコック。
【請求項23】
請求項22記載の複数ポート付きストップコックにおいて、前記少なくとも2つの流路は、前記中央多岐管の前記回転軸に実質的に垂直に延在するものである複数ポート付きストップコック。
【請求項24】
請求項23記載の複数ポート付きストップコックにおいて、前記バルブ本体は、前記中央多岐管の回転軸に実質的に垂直な共通の平面内に配置された少なくとも3つの流路を含み、当該流路のうちの2つは、互いに実質的に180°離れて配置され、当該流路のうちの1つは、他の流路の各々に実質的に垂直に配置されており、
前記中央多岐管内の前記少なくとも1つの流路の端部は、少なくとも3つの端部を含み、それらの端部のうち2つは、互いに実質的に180°離れて配置され、前記端部のうち1つは、その他の前記端部の各々から実質的に90°離れて配置され、前記中央多岐管の前記少なくとも3つの端部は、前記少なくとも3つの流路のうち種々のいずれかと選択的に位置合わせされ、前記流路のうち複数の異なる流路を選択的に相互連結し、前記中央多岐管の前記軸方向の流路に連結するものである複数ポート付きストップコック。
【請求項25】
請求項20記載の複数ポート付きストップコックにおいて、第1のインジケータ部分は前記バルブ本体に対して固定されており、第2のインジケータ部分は前記中央多岐管に連結され、当該中央多岐管の回転に伴って回転するようなっており、前記第1のインジケータ部分および前記第2のインジケータ部分は相互作用することにより、前記バルブ本体の前記少なくとも2つの流路のうち、前記中央多岐管内の貫流を可能とするために開放されている流路、および前記中央多岐管内の貫流を不可能とするために閉鎖されている流路を示すマークを表示するものである複数ポート付きストップコック。
【請求項26】
請求項25記載の複数ポート付きストップコックにおいて、前記第1のインジケータ部分はマークを含み、少なくとも1つのマークは各流路に隣接しており、
前記第2のインジケータ部分は、前記バルブ本体の流路のうち前記中央多岐管を介して開放された流路に隣接する前記マークを除き、前記第1のインジケータ部分の前記マークをすべて覆い隠すように構成された物体を含み、
前記第2のインジケータ部分は窓を伴う表面を含み、当該窓は前記中央多岐管の前記少なくとも1つの複数端を有する流路の端部に隣接して配置されるものであり、これにより、前記中央多岐管の前記少なくとも1つの複数端を有する流路の端部が前記バルブ本体の前記流路に位置合わせされた場合、前記第1のインジケータ部分の前記マークは前記第2のインジケータ部分の前記窓に位置合わせされて前記第2のインジケータ部分の前記表面を通して表示されるものであり、
前記第1のインジケータ部分は前記マークを表面上に伴うプレートを含み、当該プレートは、前記第2のインジケータ部分の前記表面に隣接して配置されるものである複数ポート付きストップコック。
【請求項27】
少なくとも1つの流体源から少なくとも1つの送達先へ流体を選択的に送る少なくとも6方のストップコックであって、
バルブ本体と、
前記バルブ本体に結合された少なくとも4つの流路であって、当該流路は、共通の平面内に配置され、且つ互いに実質的に等間隔で離間されており、
前記流路の各々は、前記バルブ本体に流体を入出させるようなっているものである、
前記少なくとも4つの流路と、
前記バルブ本体内に配置される中央多岐管であって、この中央多岐管は、
前記少なくとも4つの流路が配置される平面に非平行な回転軸を中心として、前記バルブ本体に対して回転されるようなっており、
その内部に内設され、少なくとも1つの複数端を有する流路と、
少なくとも4つの流路端部であって、当該流路端部の各々は前記中央多岐管内の少なくとも1つの他の流路端部に連結されるものである、前記なくとも4つの流路端部と
を有し、
前記端部を、前記少なくとも4つの流路のうち種々のいずれかと選択的に位置合わせ可能にし、
前記端部のうちの少なくとも2つは、前記中央多岐管の回転軸を中心として互いに実質的に180°離間され、且つ前記中央多岐管の前記回転軸中心として互いに90°離間されるものである
前記中央多岐管と
を有する少なくとも6方のストップコック。
【請求項28】
請求項27記載のストップコックにおいて、前記少なくとも4つの流路端部は、前記中央多岐管内の少なくとも2つの別個の流路に伴い、前記少なくとも2つの別個の流路の端部を画成するものであるストップコック。
【請求項29】
請求項28記載のストップコックにおいて、前記中央多岐管内の前記流路のうち少なくとも1つは、前記中央多岐管の実質的に円形の外周に沿ったものであるストップコック。
【請求項30】
請求項28記載のストップコックにおいて、前記中央多岐管内の前記2つの流路は、それぞれ互いに交差することなく前記中央多岐管の内部を貫通するものであるストップコック。
【請求項31】
請求項27記載のストップコックにおいて、前記少なくとも4つの流路端部は、前記中央多岐管内で4つに分岐した流路の端部に設けられ、前記4つの分岐流路は、それぞれまとめて連結されるものであるストップコック。
【請求項32】
請求項31記載のストップコックにおいて、前記4つに分岐した流路は、前記端部のうち互いに実質的に180°離間された2つの端部と、前記中央多岐管の他の前記2つの端部に対し共通の側で、前記端部のうち互いに実質的に90°離間された2つの端部とを伴い位置付けられた前記端部を有するものであるストップコック。
【請求項33】
請求項31記載のストップコックにおいて、前記4つに分岐した流路は、前記端部のうち互いに実質的に180°離間された2つの端部と、前記端部のうち互いに実質的に90°離間され、他の2つの端部から実質的に45°離間され、前記中央多岐管の前記他の2つの端部の反対側に位置合わせされて配置される2つの端部とを伴い位置付けられた前記端部を有するものであるストップコック。
【請求項34】
請求項27記載のストップコックにおいて、第1のインジケータ部分は、マークを有し、前記バルブ本体に対し固定されており、第2のインジケータ部分は前記中央多岐管に連結され、当該中央多岐管の回転に伴って回転するようなっており、前記第1のインジケータ部分および前記第2のインジケータ部分は相互作用することにより、前記バルブ本体の前記少なくとも2つの流路のうち、前記中央多岐管内の貫流を可能とするために開放されている流路、および前記中央多岐管内の貫流を不可能とするために閉鎖されている流路を示す前記マークを表示するものであり、
前記第1のインジケータ部分は、マークを含み、少なくとも1つのマークは各流路に隣接し、
前記第2のインジケータ部分は、前記バルブ本体の流路のうち前記中央多岐管を介して開放された流路に隣接する前記マークを除き、前記第1のインジケータの前記マークをすべて覆い隠すように構成された物体を含み、
前記第2のインジケータ部分は窓を伴う表面を含み、当該窓は前記中央多岐管の前記少なくとも1つの複数端を有する流路の前記端部に隣接して配置されるものであり、これにより、前記中央多岐管の前記少なくとも1つの複数端を有する流路の端部が前記バルブ本体の前記流路に位置合わせされた場合、前記第1のインジケータ部分の前記マークが前記第2のインジケータ部分の前記窓に位置合わせされて前記第2のインジケータ部分の前記表面を通して表示されるものであり
前記第1のインジケータ部分は前記マークを表面上に伴うプレートを含み、当該プレートは、前記第2のインジケータ部分の前記表面に隣接して配置されるものであるストップコック。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図66】
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【図67】
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【図68】
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【図69】
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【図70】
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【図71】
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【図72】
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【図73】
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【図74】
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【図75】
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【図76】
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【図77】
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【図78】
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【図79】
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【図80】
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【図81】
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【図82】
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【図83】
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【図84】
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【図85】
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【図86】
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【図87】
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【図88】
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【図89】
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【図90】
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【図91】
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【図92】
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【図93】
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【図94】
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【図95】
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【公表番号】特表2012−533716(P2012−533716A)
【公表日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−521615(P2012−521615)
【出願日】平成22年7月20日(2010.7.20)
【国際出願番号】PCT/US2010/002036
【国際公開番号】WO2011/011057
【国際公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【出願人】(511284960)
【Fターム(参考)】