説明

複素環化合物およびその用途

【課題】強力なRaf阻害活性を示す複素環化合物を提供すること。
【解決手段】式


〔式中、各置換基の定義は本文中と同意義を示す。〕で表される化合物またはその塩。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式:
【化1】


[式中、
は、アシル、または置換基を有していてもよい環状基を示し;
は、置換基を有していてもよい芳香族炭化水素基を示し;
Xは、−O−または−NR−を示し;
Yは、−NR−CO−または−CO−NR−を示し;
およびZは、
(1)Zが−NR−であり、かつZが=N−であるか、または
(2)Zが−N=であり、かつZが−NR−であり;
、RおよびRは、それぞれ同一または異なって、
(1)水素原子、
(2)C1−3アルキル、
(3)−CO−C1−6アルキル、
(4)−CO−C3−6シクロアルキル、
(5)−CO−O−C1−6アルキル、
(6)−CO−O−C3−6シクロアルキル、
(7)−C1−3アルキレン−O−CO−O−C1−6アルキル、
(8)−C1−3アルキレン−O−CO−O−C3−6シクロアルキル、
(9)−CO−C1−3アルキレン−O−CO−O−C1−6アルキル、
(10)−CO−C1−3アルキレン−O−CO−O−C3−6シクロアルキル、
(11)−CO−O−C1−3アルキレン−O−CO−O−C1−6アルキル、
(12)−CO−O−C1−3アルキレン−O−CO−O−C3−6シクロアルキル、
(13)−CO−NH−C1−3アルキレン−O−CO−O−C1−6アルキル、
(14)−CO−NH−C1−3アルキレン−O−CO−O−C3−6シクロアルキル、
(15)−CO−N(C1−6アルキル)−C1−3アルキレン−O−CO−O−C1−6アルキル、または
(16)−CO−N(C1−6アルキル)−C1−3アルキレン−O−CO−O−C3−6シクロアルキル
を示し;そして
環Aは、さらに置換基を有していてもよい環を示す。
但し、以下の組み合わせを除く:
Xが、−O−、−NH−または−N(CH)−であり、
Yが、−NH−CO−または−CO−NH−であり、かつ
が水素原子である。]
で表される化合物またはその塩。
【請求項2】

【化2】


(式中の各記号は、請求項1と同意義を示す。)で表される、請求項1記載の化合物。
【請求項3】

【化3】


(式中の各記号は、請求項1と同意義を示す。)で表される、請求項1記載の化合物。
【請求項4】
請求項1記載の化合物もしくはその塩を含有してなる医薬。
【請求項5】
Raf阻害薬である請求項4記載の医薬。
【請求項6】
癌の予防・治療薬である請求項4記載の医薬。
【請求項7】
哺乳動物に対して、請求項1記載の化合物またはその塩の有効量を投与することを特徴とするRaf阻害方法。
【請求項8】
哺乳動物に対して、請求項1記載の化合物またはその塩の有効量を投与することを特徴とする癌の予防・治療方法。
【請求項9】
Raf阻害薬を製造するための、請求項1記載の化合物またはその塩の使用。
【請求項10】
癌の予防・治療薬を製造するための、請求項1記載の化合物またはその塩の使用。

【公開番号】特開2010−77109(P2010−77109A)
【公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−303629(P2008−303629)
【出願日】平成20年11月28日(2008.11.28)
【出願人】(000002934)武田薬品工業株式会社 (396)
【Fターム(参考)】