説明

視聴履歴蓄積システム

【課題】利用者の所望の番組を表す番組情報のみを視聴履歴として登録する視聴履歴蓄積システムを提供すること。
【解決手段】番組視聴履歴蓄積装置(1)は、テレビ放送受信機(5)に適用され、記憶装置を具備する。番組視聴履歴蓄積装置(1)は、テレビ放送受信機(5)が番組の受信を開始したときの視聴開始時刻と、テレビ放送受信機(5)が番組の受信を終了したときの視聴終了時刻とを監視し、番組を表す番組情報を取得番組情報としてテレビ放送受信機(5)から取得する。取得番組情報は、番組が放送される番組放送時間を含んでいる。番組視聴履歴蓄積装置(1)は、視聴開始時刻と視聴終了時刻と番組放送時間とに基づいて、番組を視聴しているか否かを表す判定結果を生成する。判定結果が番組の視聴を表している場合、番組視聴履歴蓄積装置(1)は、取得番組情報を視聴履歴として記憶装置に登録する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、番組の視聴履歴を蓄積する視聴履歴蓄積システムに関する。
【背景技術】
【0002】
利用者が番組を視聴したときに、その番組を表す番組情報を視聴履歴として登録する視聴履歴蓄積システムが開発されている。視聴履歴蓄積システムは、利用者により選局された番組を受信するテレビ放送受信機と、テレビ放送受信機に接続された番組視聴履歴蓄積装置とを具備している。番組視聴履歴蓄積装置は、記憶装置を具備し、テレビ放送受信機が番組を受信したときに、その番組を表す番組情報を視聴履歴として記憶装置に登録する。この視聴履歴により、利用者は、今後放送される番組を視聴するときの参考にしたり、録画予約を行なうときの参考にしたりする。
【0003】
しかしながら、テレビ放送受信機が受信した番組は、利用者にとって所望の番組とは限らない。同じ時刻に複数の番組が放送されている。利用者は、テレビ放送受信機を用いて、その複数の番組をザッピングし、所望の番組を選局する場合がある。この場合、番組視聴履歴蓄積装置は、利用者がザッピングした全ての番組を表す番組情報を視聴履歴として記憶装置に登録してしまう。その結果、記憶装置には、所望の番組を表す番組情報が登録されているが、利用者にとって興味のない番組を表す番組情報も余分に登録されてしまう。記憶装置に番組情報が余分に登録される分、その記憶装置の記憶容量が少なくなってしまう。
【0004】
また、利用者が所望の番組を視聴したか否かについて、設定時間により判断する装置が開発されている(例えば、特許文献1)。この装置は、テレビ放送受信機が番組を受信したときにカウントを開始し、そのカウント値に対応する時間が、設定時間を越えたときに利用者が所望の番組を視聴したものと判断する。
【0005】
しかし、番組が放送される時間を表す番組放送時間は、その番組や時間帯によって決められる。このため、番組放送時間は、1時間、2時間というように長い場合や、5分、10分というように短い場合がある。例えば、番組が天気予報である場合、その番組の番組放送時間が最短で2分ということも考えられる。上記装置では、設定時間を設定する場合、最短の番組放送時間よりも短い時間を考慮する必要があるので、例えば1分に設定しなければならない。この場合でも、利用者がザッピングした全ての番組を表す番組情報が視聴履歴として記憶装置に登録されてしまう。その結果、記憶装置には、利用者にとって興味のない番組を表す番組情報が余分に登録されてしまう。
【0006】
利用者の所望の番組を表す番組情報のみが視聴履歴として登録されることが望ましい。
【0007】
上記に関連する技術を紹介する。
【0008】
上記の特許文献1として、特開2005−109924号公報に放送受信装置が記載されている。この放送受信装置は、受信デジタル放送用テレビジョン信号からチャンネル情報とこのチャンネルに対応した番組情報と時刻情報とにより番組検索を行う装置である。放送受信装置は、前記番組を選局する選局手段と、前記選局した番組の時刻情報を検出する時刻情報検出手段と、前記検出した時刻情報よりユーザの視聴頻度の高い時間帯を特定する特定手段と、前記選局した番組のチャンネル毎にユーザの嗜好を分析し記憶する分析記憶手段と、前記分析記憶手段によりユーザが所望の番組を選択するよう誘導する誘導制御手段と、を有している。放送受信装置は、前記特定手段によりユーザの視聴頻度の高い時間帯には前記分析記憶手段の分析の精度を上げ、視聴頻度の低い時間帯には前記精度を下げるようにしたことを特徴としている。これにより、ユーザのよく見る番組を、速やかに選択することが可能である。
【0009】
特開2005−124104号公報にDTV(Digital Television)装置が記載されている(特許文献2)。このDTV装置は、チャンネルを選局し番組を視聴する際に、当該番組の視聴時間を計時するタイマー手段と、前記計時されたタイマー手段の値が所定値を超えた際に当該チャンネルの情報を複数蓄積する蓄積手段と、前記蓄積されたチャンネルを選局するように指示を出力するチャンネル選局指示手段と、前記チャンネル選局指示手段からの指示を受けて、前記蓄積されたチャンネルの情報に基づきチャンネルの選局を行うチャンネル選局手段とを備えることを特徴としている。これにより、ユーザが気になったチャンネルに簡単な操作で素早く戻ることができる。
【0010】
特開2003−189333号公報にテレビ受信システムが記載されている(特許文献3)。このテレビ受信システムは、複数の放送受信装置と、それらの放送受信装置に対して通信網を介して放送番組の視聴を勧奨するサーバ装置とから構成されるシステムである。前記各放送受信装置は、視聴者が視聴した番組を特定できる情報を含む視聴履歴情報を前記サーバ装置へ送信する手段と、現在どのチャンネルまたは番組を視聴しているかの情報を前記サーバ装置へ送信する手段と、視聴者の操作により前記サーバ装置へランキング情報を要求する手段と、前記サーバ装置から番組のランキング情報を受信する手段と、受信したランキング情報を出力または受信したランキング情報に基づいて視聴するチャンネルもしくは番組を選択する手段とを備えることを特徴としている。前記サーバ装置は、前記各放送受信装置からの視聴履歴情報を受信し蓄積する手段と、蓄積した視聴履歴情報に基づいて視聴者をいくつかのグループに分類する手段と、各視聴者の放送受信装置が現在どのチャンネルまたは番組を視聴しているかの情報を収集する手段と、前記分類した各視聴者グループ毎に、現在の視聴チャンネルまたは番組を集計しランキングを求める手段と、ランキング結果を視聴者の放送受信装置に向けて送出する手段とを備えることを特徴としている。これにより、利用する視聴者の嗜好と、その視聴者と同様の嗜好を持つ大多数の視聴者の視聴傾向に基づき、視聴者に対して特定チャンネルあるいは番組の選択を勧奨する。
【0011】
【特許文献1】特開2005−109924号公報(請求項1)
【特許文献2】特開2005−124104号公報(請求項1)
【特許文献3】特開2003−189333号公報(請求項1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明の課題は、利用者の所望の番組を表す番組情報のみを視聴履歴として登録する視聴履歴蓄積システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用する番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]の記載との対応関係を明らかにするために付加されたものであるが、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0014】
本発明の第1の観点による視聴履歴蓄積システムは、利用者により選局された番組を受信するテレビ放送受信機(5)と、番組視聴履歴蓄積装置(1)とを具備している。
前記番組視聴履歴蓄積装置(1)は、視聴監視部(20)と、番組情報取得部(21)と、記憶装置(12;43)と、視聴履歴有効判定処理部(15)と、視聴履歴登録部(27)とを具備している。
前記視聴監視部(20)は、前記テレビ放送受信機(5)が前記番組の受信を開始したときの視聴開始時刻と、前記テレビ放送受信機(5)が前記番組の受信を終了したときの視聴終了時刻とを監視する。
前記番組情報取得部(21)は、前記番組を表す番組情報を取得番組情報として前記テレビ放送受信機(5)から取得する。前記取得番組情報は、前記番組が放送される時間を表す番組放送時間を含んでいる。
前記記憶装置(12;43)には、視聴履歴が登録される。
前記視聴履歴有効判定処理部(15)は、前記視聴開始時刻と前記視聴終了時刻と前記番組放送時間とに基づいて、前記番組を視聴しているか否かを表す判定結果を生成する。
前記視聴履歴登録部(27)は、前記判定結果が前記番組の視聴を表している場合、前記取得番組情報を前記視聴履歴として前記記憶装置(12;43)に登録する。この場合、前記視聴履歴登録部(27)は、前記取得番組情報と前記視聴開始時刻と前記視聴終了時刻とを前記視聴履歴として前記記憶装置(12;43)に登録することもできる。
【0015】
本発明の第1の観点による視聴履歴蓄積システムによれば、番組視聴履歴蓄積装置(1)は、番組を視聴したときの視聴開始時刻と視聴終了時刻とに対して、その番組の番組放送時間を考慮して、利用者が所望の番組を視聴しているか否かを表す判定結果を生成する。番組視聴履歴蓄積装置(1)は、判定結果が所望の番組の視聴を表している場合、利用者の所望の番組を表す番組情報(取得番組情報)を視聴履歴として記憶装置(12;43)に登録する。
これにより、本発明の第1の観点による視聴履歴蓄積システムによれば、利用者の所望の番組を表す番組情報のみを視聴履歴として記憶装置(12;43)に登録することができる。また、記憶装置(12;43)の記憶容量を抑えることができる。
【0016】
本発明の第1の観点による視聴履歴蓄積システムにおいて、前記番組放送時間は、前記番組の放送が開始される時刻を表す番組開始時刻と、前記番組の放送が終了する時刻を表す番組終了時刻とを含んでいる。
前記視聴履歴有効判定処理部(15)は、視聴時間相対値算出部(25)と、視聴履歴判定部(26)とを具備している。
前記番組放送時間における相対時間をtとし、前記番組開始時刻、前記番組終了時刻を表す前記相対時間tをそれぞれ0、T(0≦t≦T)とし、前記視聴開始時刻、前記視聴終了時刻を表す前記相対時間tをそれぞれt、tとし、前記相対時間tの関数をfとする。このとき、前記視聴時間相対値算出部(25)は、関数fをt=tからt=tまで積分して視聴時間相対値Sを算出する。
前記視聴時間相対値Sが閾値以上であるとき、前記視聴履歴判定部(26)は、前記番組の視聴を表す前記判定結果を生成して、前記視聴履歴登録部(27)に出力する。
【0017】
本発明の第1の観点による視聴履歴蓄積システムによれば、番組視聴履歴蓄積装置(1)は、番組を視聴したときの視聴開始時刻と視聴終了時刻とに対して、その番組の番組放送時間(番組開始時刻、番組終了時刻)を考慮した関数fを用いて、利用者が所望の番組を視聴しているか否かを表す判定結果を生成する。関数fをt=tからt=tまで積分して視聴時間相対値Sを算出することにより、利用者が番組を番組放送時間内でどのくらい視聴したかを判定結果により判断することができる。その結果、番組視聴履歴蓄積装置(1)は、判定結果が所望の番組の視聴を表している場合、利用者の所望の番組を表す番組情報(取得番組情報)を視聴履歴として記憶装置(12;43)に登録する。
これにより、本発明の第1の観点による視聴履歴蓄積システムは、利用者の所望の番組を表す番組情報のみを視聴履歴として記憶装置(12;43)に登録することができる。また、記憶装置(12;43)の記憶容量を抑えることができる。
【0018】
本発明の第1の観点による視聴履歴蓄積システムにおいて、前記取得番組情報は、前記番組に対する分類を含んでいる。
前記番組視聴履歴蓄積装置(1)は、閾値配分データベース(42)を更に具備している。
前記閾値配分データベース(42)には、複数の分類と、前記複数の分類に対する前記閾値として複数の閾値Thと、前記複数の分類に対する前記関数fとして複数の関数f(t、T)とが登録されている。
前記視聴履歴有効判定処理部(15)は、分類選択部(22)と、閾値選択部(23)と、関数選択部(24)とを更に具備している。
前記分類選択部(22)は、前記閾値配分データベース(42)を参照して、前記複数の分類の中から、前記取得番組情報に含まれる分類に一致する該当分類nを選択する。
前記閾値選択部(23)は、前記閾値配分データベース(42)を参照して、前記複数の閾値Thの中から、前記該当分類nに対応する閾値Thである閾値Thを選択する。
前記関数選択部(24)は、前記閾値配分データベース(42)を参照して、前記複数の関数f(t、T)の中から、前記該当分類nに対応する関数f(t、T)である関数f(t、T)を選択する。
前記視聴時間相対値算出部(25)は、前記関数f(t、T)をt=tからt=tまで積分して視聴時間相対値Sを前記視聴時間相対値Sとして算出する。
前記視聴履歴判定部(26)は、前記視聴時間相対値Sが前記閾値Th以上であるとき、前記番組の視聴を表す前記判定結果を生成して、前記視聴履歴登録部(27)に出力する。
【0019】
放送される番組はドラマ、アニメ、スポーツ、…というように複数の分類に分けられる。番組の分類によっては、その番組は後半部分よりも前半部分のほうが重要である場合がある。その場合、後半部分よりも前半部分のほうが重要になるような関数f(t、T)を設定しておく。また、番組の分類によっては、その番組は前半部分よりも後半部分のほうが重要である場合がある。その場合、前半部分よりも後半部分のほうが重要になるような関数f(t、T)を設定しておく。
そこで、本発明の第1の観点による視聴履歴蓄積システムによれば、番組視聴履歴蓄積装置(1)は、番組を視聴したときの視聴開始時刻と視聴終了時刻とに対して、その番組の分類に該当する関数f(t、T)を用いて、利用者が所望の番組を視聴しているか否かを表す判定結果を生成する。この関数f(t、T)をt=tからt=tまで積分して視聴時間相対値Sを算出することにより、利用者が、ある分類における番組を番組放送時間内でどのくらい視聴したかを判定結果により判断することができる。その結果、番組視聴履歴蓄積装置(1)は、判定結果が所望の番組の視聴を表している場合、利用者の所望の番組を表す番組情報(取得番組情報)を視聴履歴として記憶装置(12;43)に登録する。
これにより、本発明の第1の観点による視聴履歴蓄積システムは、利用者の所望の番組を表す番組情報のみを視聴履歴として記憶装置(12;43)に登録することができる。また、記憶装置(12;43)の記憶容量を抑えることができる。
【0020】
本発明の第1の観点による視聴履歴蓄積システムにおいて、前記相対時間をtとし、前記番組開始時刻、前記番組終了時刻を表す前記相対時間tをそれぞれ0、T(0≦t≦T)とし、前記視聴開始時刻、前記視聴終了時刻を表す前記相対時間tをそれぞれt、t(t=t、t)とする。このとき、前記視聴時間相対値算出部(25)は、
【数1】

により、前記関数f(t、T)をt=tからt=tまで積分して前記視聴時間相対値Sを算出する。
【0021】
本発明の第1の観点による視聴履歴蓄積システムにおいて、前記取得番組情報は、前記番組が放送されるチャンネルを表すチャンネル情報を含んでいる。
前記番組視聴履歴蓄積装置(1)は、一時蓄積用データベース(41)を更に具備している。
前記視聴監視部(20)は、前記テレビ放送受信機(5)が前記番組を受信したときのチャンネルを表す受信チャンネル情報と、前記視聴開始時刻とを監視する。
このとき、前記番組情報取得部(21)は、前記受信チャンネル情報に一致するチャンネル情報と、前記視聴開始時刻が含まれる時間帯を表す前記番組放送時間とを含む前記番組情報を前記取得番組情報として前記テレビ放送受信機(5)から取得し、前記取得番組情報と前記視聴開始時刻とを前記一時蓄積用データベース(41)に登録し、
前記視聴監視部(20)は、前記視聴終了時刻を監視する。
このとき、前記番組情報取得部(21)は、前記視聴終了時刻を前記取得番組情報と前記視聴開始時刻とに対応付けて前記一時蓄積用データベース(41)に登録し、視聴履歴有効判定指示を前記視聴履歴有効判定処理部(15)に出力する。
前記視聴履歴有効判定処理部(15)は、前記視聴履歴有効判定指示に応じて、動作する。このとき、前記視聴履歴有効判定処理部(15)は、前記一時蓄積用データベース(41)を参照して、前記該当分類nと前記閾値Thと前記関数f(t、T)とを選択する。前記視聴履歴有効判定処理部(15)は、前記視聴時間相対値Sを算出し、前記判定結果を前記視聴履歴登録部(27)に出力する。
前記視聴履歴登録部(27)は、前記判定結果が前記番組の視聴を表している場合、前記一時蓄積用データベース(41)から前記取得番組情報を読み出し、前記視聴履歴として前記記憶装置(12;43)に登録する。この場合、前記視聴履歴登録部(27)は、前記一時蓄積用データベース(41)から前記取得番組情報と前記視聴開始時刻と前記視聴終了時刻とを読み出し、前記視聴履歴として前記記憶装置(12;43)に登録することもできる。
【0022】
本発明の第1の観点による視聴履歴蓄積システムによれば、番組視聴履歴蓄積装置(1)は、判定結果が生成されるまで、取得番組情報と視聴開始時刻と視聴終了時刻とを一時蓄積用データベース(41)に一時登録しておく必要がある。この場合、番組視聴履歴蓄積装置(1)は、判定結果により取得番組情報と視聴開始時刻と視聴終了時刻とを視聴履歴として記憶装置(12;43)に登録するときに、一時蓄積用データベース(41)から取得番組情報と視聴開始時刻と視聴終了時刻とを読み出すことが好ましい。
【0023】
本発明の第1の観点による視聴履歴蓄積システムにおいて、前記視聴履歴登録部(27)は、視聴履歴登録処理の実行として、前記判定結果が前記番組の視聴を表している場合、前記一時蓄積用データベース(41)から前記取得番組情報を読み出し、前記視聴履歴として前記記憶装置(12;43)に登録する。この場合、前記視聴履歴登録部(27)は、前記一時蓄積用データベース(41)から前記取得番組情報と前記視聴開始時刻と前記視聴終了時刻とを読み出し、前記視聴履歴として前記記憶装置(12;43)に登録することもできる。
前記視聴履歴登録部(27)は、前記視聴履歴登録処理の実行が終了したとき、又は、前記判定結果が前記番組の視聴を表していない場合、前記一時蓄積用データベース(41)に登録された前記取得番組情報と前記視聴開始時刻と前記視聴終了時刻とを消去する。
【0024】
本発明の第1の観点による視聴履歴蓄積システムにおいて、前記番組における前記受信チャンネル情報と、前記番組の直前の番組における前記受信チャンネル情報とが同一であり、前記直前の番組の直後に前記番組を利用者が前記番組開始時刻から視聴する場合がある。
この場合、前記テレビ放送受信機(5)が前記番組を前記番組開始時刻に受信したとき、前記番組情報取得部(21)は、前記受信チャンネル情報に一致するチャンネル情報を含み、且つ、前記直前の番組の直後の番組である前記番組を表す前記番組情報を前記取得番組情報として前記テレビ放送受信機(5)から取得し、前記取得番組情報と、前記視聴開始時刻として前記取得番組情報に含まれる前記番組開始時刻とを前記一時蓄積用データベース(41)に登録する。
利用者が前記番組を前記番組終了時刻まで視聴する場合がある。
この場合、前記テレビ放送受信機(5)が前記番組の受信中に前記番組終了時刻を経過したとき、前記番組情報取得部(21)は、前記取得番組情報に含まれる前記番組終了時刻を前記視聴終了時刻として、前記取得番組情報と前記視聴開始時刻とに対応付けて前記一時蓄積用データベース(41)に登録する。
【0025】
本発明の第2の観点による視聴履歴蓄積システムにおいて、前記番組視聴履歴蓄積装置(1)は、累積一時蓄積用データベース(44)と、タイマー監視部(33)と、累積視聴蓄積部(31)と、累積視聴判定指示部(32)とを更に具備している。前記累積一時蓄積用データベース(44)は、複数の累積一時蓄積用テーブル(44−1〜44−m)を備えている。前記タイマー監視部(33)は、前記複数の累積一時蓄積用テーブル(44−1〜44−m)のそれぞれに対応する複数のタイマー部(33−1〜33−m)を備えている。
前記累積視聴蓄積部(31)は、前記視聴監視部(20)が前記番組の受信を監視したときの前記視聴開始時刻、前記視聴終了時刻である視聴開始時刻列{Dt(i)|Dt(i)=Dt(1)、Dt(2)、…、Dt(N)}、視聴終了時刻列{Dt(i)|Dt(i)=Dt(1)、Dt(2)、…、Dt(N)}(Nは自然数)と、前記番組情報取得部(21)により取得された前記取得番組情報とを、前記複数の累積一時蓄積用テーブル(44−1〜44−m)のうちの1つの累積一時蓄積用テーブルである該当累積一時蓄積用テーブル(44−j)に登録する。
前記累積視聴判定指示部(32)は、前記複数のタイマー部(33−1〜33−m)のうちの、前記該当累積一時蓄積用テーブル(44−j)に対応する該当タイマー部(33−j)に、前記該当累積一時蓄積用テーブル(44−j)に登録された前記取得番組情報に含まれる前記番組終了時刻を設定する。
前記該当タイマー部(33−j)は、前記番組終了時刻が経過したときに、時刻経過通知を出力する。
前記累積視聴判定指示部(32)は、前記時刻経過通知に応じて、累積視聴履歴有効判定指示を前記視聴履歴有効判定処理部(15)に出力する。
前記累積視聴履歴有効判定指示に応じて、前記視聴履歴有効判定処理部(15)は、前記該当累積一時蓄積用テーブル(44−j)と前記閾値配分データベース(42)とを参照して、前記該当分類nと前記閾値Thと前記関数f(t、T)とを選択する。
前記相対時間をtとし、前記番組開始時刻、前記番組終了時刻を表す前記相対時間tをそれぞれ0、T(0≦t≦T)とし、前記視聴開始時刻列{Dt(i)}、前記視聴終了時刻列{Dt(i)}を表す前記相対時間tである相対時間列をそれぞれ{t(i)}、{t(i)}(t=t(i)、t(i))とする。このとき、前記視聴履歴有効判定処理部(15)の前記視聴時間相対値算出部(25)は、
【数2】

により、前記視聴時間相対値Sの累積値として、前記関数f(t、T)をt={t(i)}からt={t(i)}まで積分して累積視聴時間相対値Snallを算出する。
前記視聴履歴判定部(26)は、前記累積視聴時間相対値Snallが前記閾値Th以上であるとき、前記番組の視聴を表す前記判定結果を生成して、前記視聴履歴登録部(27)に出力する。
前記視聴履歴登録部(27)は、前記判定結果が前記番組の視聴を表している場合、前記該当累積一時蓄積用テーブル(44−j)から前記取得番組情報を読み出し、前記視聴履歴として前記記憶装置(12;43)に登録する。この場合、前記視聴履歴登録部(27)は、前記該当累積一時蓄積用テーブル(44−j)から前記取得番組情報と前記視聴開始時刻列{Dt(i)}と前記視聴終了時刻列{Dt(i)}とを読み出し、前記視聴履歴として前記記憶装置(12;43)に登録することもできる。
【0026】
本発明の第1の観点による視聴履歴蓄積システムでは、例えば、利用者が番組を最初から途中まで視聴している場合と、途中から最後まで視聴している場合とでは、番組を視聴しているか否かを表す判定結果が異なる場合がある。本発明の第2の観点による視聴履歴蓄積システムでは、例えば、利用者が番組を最初から途中まで視聴している場合や、途中から視聴して途中で視聴をやめる場合や、途中から最後まで視聴している場合の全てを考慮して、番組を視聴しているか否かを表す判定結果を生成する。
そこで、本発明の第2の観点による視聴履歴蓄積システムによれば、番組視聴履歴蓄積装置(1)は、番組を視聴したときの視聴開始時刻列{Dt(i)}と視聴終了時刻列{Dt(i)}とに対して、その番組の分類に該当する関数f(t、T)を用いて、利用者が所望の番組を視聴しているか否かを表す判定結果を生成する。この関数f(t、T)をt={t(i)}からt={t(i)}まで積分して視聴時間相対値Sを算出し、その視聴時間相対値Sの和(累積値)を求めることにより、利用者が、ある分類における番組を番組放送時間内でどのくらい視聴したかを判定結果により判断することができる。その結果、番組視聴履歴蓄積装置(1)は、判定結果が所望の番組の視聴を表している場合、利用者の所望の番組を表す番組情報(取得番組情報)を視聴履歴として記憶装置(12;43)に登録する。
これにより、本発明の第2の観点による視聴履歴蓄積システムは、利用者の所望の番組を表す番組情報のみを視聴履歴として記憶装置(12;43)に登録することができる。また、記憶装置(12;43)の記憶容量を抑えることができる。
また、本発明の第2の観点による視聴履歴蓄積システムによれば、番組視聴履歴蓄積装置(1)は、判定結果が生成されるまで、取得番組情報と視聴開始時刻列{Dt(i)}と視聴終了時刻列{Dt(i)}とを該当累積一時蓄積用テーブル(44−j)に一時登録しておく必要がある。この場合、番組視聴履歴蓄積装置(1)は、判定結果により取得番組情報と視聴開始時刻列{Dt(i)}と視聴終了時刻列{Dt(i)}とを視聴履歴として記憶装置(12;43)に登録するときに、該当累積一時蓄積用テーブル(44−j)から取得番組情報と視聴開始時刻と視聴終了時刻とを読み出すことが好ましい。
また、本発明の第2の観点による視聴履歴蓄積システムによれば、番組視聴履歴蓄積装置(1)は、第1チャンネル(例えばj=1とする)における番組の番組終了時刻を該当タイマー部(33−1)に設定して、その番組の番組終了時刻を監視しながら、その番組における視聴開始時刻列{Dt(i)}、視聴終了時刻列{Dt(i)}、取得番組情報を該当累積一時蓄積用テーブル(44−1)に登録する。このため、番組視聴履歴蓄積装置(1)は、他の番組に対しても、同様の処理を行なうことができる。即ち、番組視聴履歴蓄積装置(1)は、第2チャンネル(例えばj=2とする)における番組の番組終了時刻を該当タイマー部(33−2)に設定して、その番組の番組終了時刻を監視しながら、その番組における視聴開始時刻列{Dt(i)}、視聴終了時刻列{Dt(i)}、取得番組情報を該当累積一時蓄積用テーブル(44−2)に登録することができる。
【0027】
本発明の第2の観点による視聴履歴蓄積システムにおいて、前記取得番組情報は、前記番組が放送されるチャンネルを表すチャンネル情報を含んでいる。前記番組視聴履歴蓄積装置(1)は、一時蓄積用データベース(41)を更に具備している。
前記視聴監視部(20)は、前記テレビ放送受信機(5)が前記番組を受信したときのチャンネルを表す受信チャンネル情報と、前記視聴開始時刻とを監視する。
このとき、前記番組情報取得部(21)は、前記受信チャンネル情報に一致するチャンネル情報と、前記視聴開始時刻が含まれる時間帯を表す前記番組放送時間とを含む前記番組情報を前記取得番組情報として前記テレビ放送受信機(5)から取得し、前記取得番組情報と前記視聴開始時刻とを前記一時蓄積用データベース(41)に登録する。
前記視聴監視部(20)は、前記視聴終了時刻を監視する。
このとき、前記番組情報取得部(21)は、前記視聴終了時刻を前記取得番組情報と前記視聴開始時刻とに対応付けて前記一時蓄積用データベース(41)に登録し、累積一時蓄積指示を前記累積視聴蓄積部(31)に出力する。
前記累積視聴蓄積部(31)は、前記累積一時蓄積指示に応じて、前記一時蓄積用データベース(41)に登録された前記視聴開始時刻、前記視聴終了時刻を前記視聴開始時刻列{Dt(i)}、前記視聴終了時刻列{Dt(i)}として、前記取得番組情報に対応付けて前記該当累積一時蓄積用テーブル(44−j)に登録する。
【0028】
本発明の第2の観点による視聴履歴蓄積システムによれば、番組視聴履歴蓄積装置(1)は、番組終了時刻が経過するまで、取得番組情報と視聴開始時刻列{Dt(i)}と視聴終了時刻列{Dt(i)}とが該当累積一時蓄積用テーブル(44−j)に一時登録される。この場合、番組視聴履歴蓄積装置(1)は、視聴開始時刻、視聴終了時刻を視聴開始時刻列{Dt(i)}、視聴終了時刻列{Dt(i)}として、取得番組情報に対応付けて該当累積一時蓄積用テーブル(44−j)に登録するときに、一時蓄積用データベース(41)から取得番組情報と視聴開始時刻と視聴終了時刻とを読み出すことが好ましい。
【0029】
本発明の第2の観点による視聴履歴蓄積システムにおいて、前記累積視聴蓄積部(31)は、前記一時蓄積用データベース(41)に前記取得番組情報と前記視聴開始時刻と前記視聴終了時刻とが登録されたとき、累積視聴処理の実行として、前記一時蓄積用データベース(41)から前記取得番組情報と前記視聴開始時刻と前記視聴終了時刻とを読み出して前記該当累積一時蓄積用テーブル(44−j)に登録する。
前記累積視聴蓄積部(31)は、前記累積視聴処理の実行が終了したとき、前記一時蓄積用データベース(41)に登録された前記取得番組情報と前記視聴開始時刻と前記視聴終了時刻とを消去する。
前記視聴履歴登録部(27)は、累積視聴履歴登録処理の実行として、前記判定結果が前記番組の視聴を表している場合、前記該当累積一時蓄積用テーブル(44−j)から前記取得番組情報を読み出し、前記視聴履歴として前記記憶装置(12;43)に登録する。この場合、前記視聴履歴登録部(27)は、前記該当累積一時蓄積用テーブル(44−j)から前記取得番組情報と前記視聴開始時刻列{Dt(i)}と前記視聴終了時刻列{Dt(i)}とを読み出し、前記視聴履歴として前記記憶装置(12;43)に登録することもできる。
前記視聴履歴登録部(27)は、前記累積視聴履歴登録処理の実行が終了したとき、又は、前記判定結果が前記番組の視聴を表していない場合、前記該当累積一時蓄積用テーブル(44−j)に登録された前記取得番組情報と前記視聴開始時刻列{Dt(i)}と前記視聴終了時刻列{Dt(i)}とを消去する。
【0030】
本発明の第2の観点による視聴履歴蓄積システムにおいて、前記番組における前記受信チャンネル情報と、前記番組の直前の番組における前記受信チャンネル情報とが同一であり、前記直前の番組の直後に前記番組を利用者が前記番組開始時刻から視聴する場合がある。
この場合、前記テレビ放送受信機(5)が前記番組を前記番組開始時刻に受信したとき、前記番組情報取得部(21)は、前記受信チャンネル情報に一致するチャンネル情報を含み、且つ、前記直前の番組の直後の番組である前記番組を表す前記番組情報を前記取得番組情報として前記テレビ放送受信機(5)から取得し、前記取得番組情報と、前記視聴開始時刻として前記取得番組情報に含まれる前記番組開始時刻とを前記一時蓄積用データベース(41)に登録する。
前記累積視聴蓄積部(31)は、前記一時蓄積用データベース(41)に前記視聴開始時刻として登録された前記番組開始時刻を、1番目の視聴開始時刻Dt(1)として前記該当累積一時蓄積用テーブル(44−j)に登録する。
利用者が前記番組を前記番組終了時刻まで視聴する場合がある。
この場合、前記テレビ放送受信機(5)が前記番組の受信中に前記番組終了時刻を経過したとき、前記番組情報取得部(21)は、前記取得番組情報に含まれる前記番組終了時刻を前記視聴終了時刻として、前記取得番組情報と前記視聴開始時刻とに対応付けて前記一時蓄積用データベース(41)に登録する。
前記累積視聴蓄積部(31)は、前記一時蓄積用データベース(41)に前記視聴終了時刻として登録された前記番組終了時刻を、最終番目の視聴終了時刻Dt(N)として前記該当累積一時蓄積用テーブル(44−j)に登録する。
前記該当タイマー部(33−j)は、前記番組終了時刻が経過したときに、前記時刻経過通知を出力する。
前記累積視聴判定指示部(32)は、前記時刻経過通知に応じて、前記累積視聴履歴有効判定指示を前記視聴履歴有効判定処理部(15)に出力する。
【0031】
本発明の第1及び第2の観点による視聴履歴蓄積システムにおいて、利用者が前記番組を前記番組開始時刻から前記番組終了時刻まで視聴した場合、前記複数の分類のそれぞれに対して、前記複数の関数f(t、T)をt=0からt=Tまで積分したときの前記視聴時間相対値Sは、
【数3】

により表される。
前記複数の閾値Thは、前記複数の分類のそれぞれに対して、0≦Th≦100により表される。例えば、閾値Thが0である場合、利用者が番組を少しでも視聴したときに視聴時間相対値Sが閾値Thを超える。閾値Thが100である場合、利用者が番組を番組開始時刻から番組終了時刻まで視聴したときに視聴時間相対値Sが閾値Thと同じになる。
【0032】
本発明の第1及び第2の観点による視聴履歴蓄積システムにおいて、前記視聴時間相対値Sを、前記番組の前半部分に対応する前半視聴時間相対値Sと、前記番組の前記前半部分以外の後半部分に対応する後半視聴時間相対値Sとに分ける。このとき、前記複数の関数f(t、T)による前記視聴時間相対値Sは、前記複数の分類のそれぞれに対して、
【数4】

により表される。
前記複数の関数f(t、T)は、直線を表すとき、前記複数の分類のそれぞれに対して、
【数5】

により表される。
前記複数の関数f(t、T)における前記前半視聴時間相対値Sは、前記複数の分類のそれぞれに対して、0≦S≦100(ただし、S=100−S)により表される。
【0033】
上述のように、番組を、その番組の前半部分と、前半部分以外の後半部分とに大まかに分けた場合を考えてみる。
本発明の第1及び第2の観点による視聴履歴蓄積システムによれば、番組の分類によっては、その番組は前半部分よりも後半部分のほうが重要である場合がある。その場合、前半部分よりも後半部分のほうが重要になるように、関数f(t、T)に対して、後半視聴時間相対値Sを前記前半視聴時間相対値Sよりも大きく設定しておくことが好ましい。
また、本発明の第1及び第2の観点による視聴履歴蓄積システムによれば、番組の分類によっては、その番組は後半部分よりも前半部分のほうが重要である場合もある。その場合、後半部分よりも前半部分のほうが重要になるように、関数f(t、T)に対して、前記前半視聴時間相対値Sを後半視聴時間相対値Sよりも大きく設定しておくことが好ましい。
【0034】
本発明の第1及び第2の観点による視聴履歴蓄積システムにおいて、前記後半視聴時間相対値Sは、前記前半視聴時間相対値Sよりも大きい。
【0035】
例えば、利用者は、番組の前半部分で番組の視聴をやめたとき、その番組に対して興味を失った可能性がある。利用者は、番組の前半部分を見逃したとき、その番組の後半部分だけでも視聴する場合がある。番組がドラマ、アニメ、スポーツ、…であるとき、その展開が大きく変化して話(あるいは結果)が収束していく場合がある。このため、その番組は前半部分よりも後半部分のほうが重要であると考えられる。
このような場合、本発明の第1及び第2の観点による視聴履歴蓄積システムによれば、関数f(t、T)に対して、後半視聴時間相対値Sを前記前半視聴時間相対値Sよりも大きく設定しておくことが好ましい。
【0036】
本発明の第1及び第2の観点による視聴履歴蓄積システムにおいて、前記テレビ放送受信機(5)は、EPG格納部(56)と、前記番組情報を含むEPG(Electric Program Guide)を受信して前記EPG格納部(56)に格納するEPG制御部(54)とを具備している。
前記番組情報取得部(21)は、前記EPG格納部(56)に格納された前記EPGから、前記番組情報を読み出し、前記取得番組情報として取得する。
【0037】
本発明の番組視聴履歴蓄積装置(1)は、上記の番組視聴履歴蓄積装置(1)である。
【0038】
本発明の視聴履歴蓄積方法は、上記の番組視聴履歴蓄積装置(1)であるコンピュータを用いる。そのコンピュータには、上記の機能ブロックであるコンピュータプログラム(13)が備えられている。この場合、本発明の視聴履歴蓄積方法は、上記のコンピュータプログラム(13)により実現される。
【発明の効果】
【0039】
本発明によれば、利用者の所望の番組を表す番組情報のみを視聴履歴として記憶装置に登録することができる。
本発明によれば、記憶装置の記憶容量を抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0040】
以下に添付図面を参照して、本発明の視聴履歴蓄積システムについて詳細に説明する。
【0041】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による視聴履歴蓄積システムの構成を示している。第1実施形態による視聴履歴蓄積システムは、利用者の家庭に設けられた番組視聴履歴蓄積装置1、テレビ放送受信機としてデジタル放送受信機5と、放送局6とを具備している。
デジタル放送受信機5は、テレビジョン、PC(Personal Computer)、PVR(Personal Video Recorder)として、利用者に利用される。デジタル放送受信機5は、アンテナ3に接続され、そのアンテナ3は、ネットワーク4を介して放送局6に接続されている。ネットワーク4は、有線、無線によるネットワークを含んでいる。本実施例では、ネットワーク4が無線によるネットワークであるものとする。この場合、放送局6は、放送電波をネットワーク4に送信する。
【0042】
放送局6は、番組案内情報{以下、EPG(Electric Program Guide)}を定期的に放送電波により送信している。EPGは、視聴する番組の選定や、番組の録画・録画予約を行なうときのガイドとして利用される。
放送局6は、あるチャンネルの番組の放送時刻にその番組の番組データを放送電波により送信している。
【0043】
図2は、デジタル放送受信機5の構成を示している。デジタル放送受信機5は、電源スイッチ(図示しない)を具備し、利用者が電源スイッチをオンにしたときに、デジタル放送受信機5に家庭用電源が供給される。
デジタル放送受信機5は、更に、制御装置50と、記憶装置52と、入力装置57と、チューナ60と、受像機61とを具備している。
制御装置50は、CPU(Central Processing Unit)51を具備している。記憶装置52は、CPU51が実行するためのコンピュータプログラム53であるEPG制御部54、番組制御部55と、EPG格納部56とを具備している。
入力装置57は、キーボード、ポインティングデバイス、リモートコントロール(リモコン)を含んでいる。
受像機61は、表示装置62、スピーカ63を含んでいる。
EPG制御部54は、利用者の入力装置57の操作により又は定期的に、最新のEPGをネットワーク4から取得するように、チューナ60を制御する。チューナ60は、最新のEPGとして、放送局6から送信されたEPGを、アンテナ3を介して受信する。このとき、EPG制御部54は、そのEPGをEPG格納部56に格納(更新)する。
【0044】
利用者は、デジタル放送受信機5を用いて、番組を視聴することができる。
この場合、利用者は、入力装置57を操作して、そのチャンネルを選定(選局)することにより、そのチャンネルの番組を視聴するための視聴指示を行なう。
番組制御部55は、視聴指示に応じて、そのチャンネルの番組の番組データをネットワーク4から取得するように、チューナ60を制御する。このとき、チューナ60は、そのチャンネルの番組の番組データとして、放送局6から送信された番組の番組データを、アンテナ3を介して受信する。
チューナ60は、アンテナ3により受信された番組の番組データをデコードし、映像データと音声データとに変換し、受像機61に出力する。この場合、映像データは、受像機61の表示装置62に表示され、音声データは、受像機61のスピーカ63に音声により出力される。利用者による視聴終了指示が行なわれるまで、番組制御部55はチューナ60を制御し、映像データと音声データとが受像機61に出力される。
【0045】
利用者は、チャンネルを変えて番組を視聴することができる。
この場合、利用者は、第1チャンネルの番組を視聴するときに、入力装置57を操作して第1チャンネルを選局することにより、その第1チャンネルの番組を視聴するための第1視聴指示を行なう。このとき、デジタル放送受信機5は、その第1視聴指示に応じて、第1チャンネルの番組(番組データ)を受信する。
次に、利用者は、第1チャンネルに代えて第2チャンネルの番組を視聴する場合、入力装置57を操作して第2チャンネルを選局することにより、第1チャンネルの番組の視聴を終了するための第1視聴終了指示を行なうと共に、その第2チャンネルの番組を視聴するための第2視聴指示を行なう。このとき、デジタル放送受信機5は、その第1視聴終了指示に応じて、第1チャンネルの番組(番組データ)の受信を終了すると共に、その第2視聴指示に応じて、第2チャンネルの番組(番組データ)を受信する。
次に、利用者は、電源スイッチをオフにした場合、第2チャンネルの番組の視聴を終了するための視聴終了指示を行なう。このとき、デジタル放送受信機5は、その第2視聴終了指示に応じて、第2チャンネルの番組(番組データ)の受信を終了する。
次に、利用者は、電源スイッチをオンにした場合、電源スイッチをオフにしたときのチャンネルとして、第2チャンネルの番組を視聴するための第2視聴指示を行なう。このとき、デジタル放送受信機5は、その第2視聴指示に応じて、第2チャンネルの番組(番組データ)を受信する。
【0046】
利用者は、EPGを閲覧してから、番組を視聴することができる。
この場合、利用者は、入力装置57を操作して、EPG表示指示を行なう。デジタル放送受信機5のEPG制御部54は、EPG表示指示に応じて、EPG格納部56に格納されたEPGを受像機61に出力する。この場合、EPGは、受像機61の表示装置62に表示される。利用者は、受像機61に表示されたEPGを閲覧して、入力装置57を操作して、上記の視聴指示を行なう。
【0047】
図3は、EPG格納部56に格納されるEPGを示している。
EPGは、複数の番組情報を表している。複数の番組情報の各々は、番組が放送される放送日時と、その番組が放送されるチャンネルを表すチャンネル情報と、その番組を識別する番組識別情報と、その番組に対する分類とを含んでいる。
放送日時は、放送日、番組放送時間を含んでいる。番組放送時間は、その番組の放送が開始する番組開始時刻から、その番組の放送が終了する番組終了時刻までの時間帯を表している。
番組識別情報は、番組における番組IDと、その番組の名称を表す番組名と、その番組に出演する人物の名称を表す出演者名を含んでいる。
分類は、シリーズ名、ジャンル名を含んでいる。
【0048】
例えば、EPG格納部56には、番組名“A”に関する番組情報が格納される。この番組情報は、放送日時として放送日“2月10日”、番組放送時間“19:00−19:30”と、チャンネル情報“CH1”と、番組識別情報として番組ID“01101900”、番組名“A”、出演者名“○○○”と、分類としてジャンル名“アニメ”、シリーズ名“○○シリーズ”を含んでいる。
EPG格納部56には、番組名“B”に関する番組情報が格納される。この番組情報は、放送日時として放送日“2月10日”、番組放送時間“19:30−21:00”と、チャンネル情報“CH2”と、番組識別情報として番組ID“02101930”、番組名“B”、出演者名“△△△”と、分類としてジャンル名“ドラマ”、シリーズ名“△スペシャル”を含んでいる。
EPG格納部56には、番組名“C”に関する番組情報が格納される。この番組情報は、放送日時として放送日“2月10日”、番組放送時間“19:00−20:30”と、チャンネル情報“CH3”と、番組識別情報として番組ID“03101900”、番組名“C”、出演者名“□□□”と、分類としてジャンル名“ドラマ”、シリーズ名“短編集”を含んでいる。
EPG格納部56には、番組名“D”に関する番組情報が格納される。この番組情報は、放送日時として放送日“2月10日”、番組放送時間“20:30−21:00”と、チャンネル情報“CH3”と、番組識別情報として番組ID“03102030”、番組名“D”、出演者名“○△□”と、分類としてジャンル名“ニュース”、シリーズ名“スペシャル”を含んでいる。
【0049】
図4は、受像機61の表示装置62に表示されるEPGを示している。
EPG制御部54は、EPG表示指示に応じて、EPG格納部56からEPGを読み出し、図4に示されるように、放送日時(放送日、番組放送時間)とチャンネル情報と番組識別情報と分類とを対応付けて、受像機61の表示装置62に表示する。
【0050】
番組視聴履歴蓄積装置1は、デジタル放送受信機5に接続され、利用者が番組を視聴した場合、その履歴を視聴履歴として蓄積する。これについて詳細に説明する。
【0051】
図5は、番組視聴履歴蓄積装置1の構成を示している。番組視聴履歴蓄積装置1は、制御装置10と、記憶装置12とを具備している。
制御装置10は、CPU(Central Processing Unit)11を具備している。記憶装置12は、CPU11が実行するためのコンピュータプログラム13と、視聴履歴が登録される番組視聴履歴データベース43とを具備している。
コンピュータプログラム13は、番組視聴蓄積処理部14、視聴履歴有効判定処理部15、視聴履歴登録処理部16を含んでいる。
番組視聴蓄積処理部14は、番組視聴蓄積処理を実行する(詳細は後述する)。この番組視聴蓄積処理として、番組視聴蓄積処理部14は、デジタル放送受信機5が番組の受信を開始したときの視聴開始時刻と、デジタル放送受信機5が番組の受信を終了したときの視聴終了時刻とを監視する。デジタル放送受信機5のEPG格納部56に格納されたEPGから、上記番組を表す番組情報を読み出し、取得番組情報として取得する。
視聴履歴有効判定処理部15は、視聴履歴有効判定処理を実行する(詳細は後述する)。上述のように、取得番組情報は、上記番組が放送される時間を表す番組放送時間を含んでいる。視聴履歴有効判定処理として、視聴履歴有効判定処理部15は、視聴開始時刻と、視聴終了時刻と、取得番組情報に含まれる番組放送時間とに基づいて、その番組を視聴しているか否かを表す判定結果を生成する。
視聴履歴登録処理部16は、視聴履歴登録処理を実行する(詳細は後述する)。視聴履歴登録処理として、視聴履歴登録処理部16は、判定結果が視聴を表している場合、取得番組情報と視聴開始時刻と視聴終了時刻とを視聴履歴として番組視聴履歴データベース33に登録する。
【0052】
本発明の第1実施形態による視聴履歴蓄積システムによれば、番組視聴履歴蓄積装置1は、番組を視聴したときの視聴開始時刻と視聴終了時刻とに対して、その番組の番組放送時間を考慮して、利用者が所望の番組を視聴しているか否かを表す判定結果を生成する。番組視聴履歴蓄積装置1は、判定結果が所望の番組の視聴を表している場合、利用者の所望の番組を表す番組情報(取得番組情報)を視聴履歴として記憶装置12(番組視聴履歴データベース43)に登録する。
これにより、本発明の第1実施形態による視聴履歴蓄積システムによれば、利用者の所望の番組を表す番組情報のみを視聴履歴として記憶装置12に登録することができる。また、記憶装置12の記憶容量を抑えることができる。
【0053】
取得番組情報に含まれる番組放送時間は、上記番組における番組開始時刻、番組終了時刻を含んでいる。ここで、その番組放送時間における相対時間をtとする。その番組放送時間の番組開始時刻、番組終了時刻を表す相対時間tをそれぞれ0、T(0≦t≦T)とする。一時蓄積用データベース41に登録された視聴開始時刻、視聴終了時刻を表す相対時間tをそれぞれt、tとする。視聴履歴有効判定処理部15は、相対時間tの関数をfとしたとき、関数fをt=tからt=tまで積分して視聴時間相対値Sを算出する。
視聴履歴有効判定処理部15は、視聴時間相対値Sが閾値以上であるとき、上記番組の視聴を表す判定結果を生成して、視聴履歴登録処理部16に出力/通知する。
【0054】
このように、本発明の第1実施形態による視聴履歴蓄積システムによれば、番組視聴履歴蓄積装置1は、番組を視聴したときの視聴開始時刻と視聴終了時刻とに対して、その番組の番組放送時間(番組開始時刻、番組終了時刻)を考慮した関数fを用いて、利用者が所望の番組を視聴しているか否かを表す判定結果を生成する。関数fをt=tからt=tまで積分して視聴時間相対値Sを算出することにより、利用者が番組を番組放送時間内でどのくらい視聴したかを判定結果により判断することができる。その結果、番組視聴履歴蓄積装置1は、判定結果が所望の番組の視聴を表している場合、利用者の所望の番組を表す番組情報(取得番組情報)を視聴履歴として記憶装置12(番組視聴履歴データベース43)に登録する。
【0055】
放送される番組はドラマ、アニメ、スポーツ、…というように複数の分類に分けられる。番組を、その番組の前半部分と、前半部分以外の後半部分とに大まかに分けた場合を考えてみる。番組の分類によっては、その番組は後半部分よりも前半部分のほうが重要である場合がある。その場合、後半部分よりも前半部分のほうが重要になるような関数f(t、T)を設定しておく必要がある。また、番組の分類によっては、その番組は前半部分よりも後半部分のほうが重要である場合がある。その場合、前半部分よりも後半部分のほうが重要になるような関数f(t、T)を設定しておく必要がある。
これについて詳細に説明する。
【0056】
記憶装置12は、更に、一時蓄積用データベース41と、閾値配分データベース42とを具備している。
【0057】
図6は、一時蓄積用データベース41を示している。一時蓄積用データベース41は、RAM(Random Access Memory)のような記憶部である。一時蓄積用データベース41には、番組視聴蓄積処理部14により、取得番組情報と視聴開始時刻と視聴終了時刻とが1つのレコードとして格納される。
【0058】
図7は、閾値配分データベース42を示している。閾値配分データベース42には、複数の分類と、複数の分類に対する上記の閾値として複数の閾値Thと、複数の分類に対する上記の関数fとして複数の関数f(t、T)とが予め登録されている。
例えば、閾値配分データベース42には、上記分類が“1”で表される場合、その分類“1”としてジャンル名“ドラマ”、シリーズ名“スペシャル”と、閾値ThとしてThと、関数f(t、T)として関数f(t、T)とが登録されている。
閾値配分データベース42には、上記分類が“2”で表される場合、その分類“2”としてジャンル名“ドラマ”、シリーズ名“短編集”と、閾値ThとしてThと、関数f(t、T)として関数f(t、T)とが登録されている。
閾値配分データベース42には、上記分類が“3”で表される場合、その分類“3”としてジャンル名“ドラマ”、シリーズ名“シリーズ”と、閾値ThとしてThと、関数f(t、T)として関数f(t、T)とが登録されている。
閾値配分データベース42には、上記分類が“4”で表される場合、その分類“4”としてジャンル名“アニメ”、シリーズ名“スペシャル”と、閾値ThとしてThと、関数f(t、T)として関数f(t、T)とが登録されている。
閾値配分データベース42には、上記分類が“5”で表される場合、その分類“5”としてジャンル名“アニメ”、シリーズ名“シリーズ”と、閾値ThとしてThと、関数f(t、T)として関数f(t、T)とが登録されている。
閾値配分データベース42には、上記分類が“6”で表される場合、その分類“6”としてジャンル名“ニュース”、シリーズ名“スペシャル”と、閾値ThとしてThと、関数f(t、T)として関数f(t、T)とが登録されている。
【0059】
図8は、番組視聴履歴データベース33を示している。番組視聴履歴データベース33は、番組分類テーブル34−1と、視聴履歴テーブル34−2とを備えている。
番組分類テーブル34−1には、上記番組の視聴として、上記番組を表す取得番組情報に含まれるチャンネル情報、番組ID、番組名、分類と、上記番組を視聴した回数と、上記番組を視聴したときの時間を表す総視聴時間とが1つのレコードとして登録される。
視聴履歴テーブル34−2には、上記番組の視聴として、取得番組情報に含まれるチャンネル情報、番組ID、放送日時、出演者と、上記番組を視聴したときの視聴開始時刻、視聴終了時刻とが1つのレコードとして登録される。
番組分類テーブル34−1、視聴履歴テーブル34−2には、主キーとして対応付けるために、同じチャンネル情報、番組IDが登録される。
【0060】
図9は、コンピュータプログラム13を示している。
番組視聴蓄積処理部14は、視聴監視部20、番組情報取得部21を含んでいる。
視聴履歴有効判定処理部15は、分類選択部22、閾値選択部23、関数選択部24、視聴時間相対値算出部25、視聴履歴判定部26を含んでいる。
視聴履歴登録処理部16は、視聴履歴登録部27、視聴支援部28を含んでいる。
【0061】
図10は、番組視聴履歴蓄積装置1の動作を示すフローチャートである。
番組視聴履歴蓄積装置1は、番組視聴蓄積処理部14、視聴履歴有効判定処理部15、視聴履歴登録処理部16により、それぞれ上記の番組視聴蓄積処理(ステップS1)、視聴履歴有効判定処理(ステップS2)、視聴履歴登録処理(ステップS3)を実行する。
【0062】
図11は、番組視聴履歴蓄積装置1の動作として番組視聴蓄積処理(ステップS1)を示すフローチャートである。
【0063】
番組視聴蓄積処理部14の視聴監視部20は、デジタル放送受信機5が番組を受信したときのチャンネルを表す受信チャンネル情報と、デジタル放送受信機5が番組の受信を開始したときの視聴開始時刻を監視/取得する(ステップS11−YES、S12−YES)。
このとき、番組視聴蓄積処理部14の番組情報取得部21は、デジタル放送受信機5のEPG格納部56に格納されたEPGを参照する。上述のように、EPGに含まれる複数の番組情報の各々は、番組が放送されるチャンネルを表すチャンネル情報と、番組が放送される時間を表す番組放送時間とを含んでいる。番組情報取得部21は、EPGから、受信チャンネル情報に一致するチャンネル情報と、視聴開始時刻が含まれる時間帯を表す番組放送時間とを含む番組情報を読み出し、取得番組情報として取得する(ステップS13)。その後、番組情報取得部21は、この取得番組情報と視聴開始時刻とを一時蓄積用データベース41に登録する(ステップS14)。
一時蓄積用データベース41には、視聴終了時刻が取得番組情報と視聴開始時刻とに対応して登録されていない。このため、番組視聴蓄積処理部14は、ステップS11を実行する。
【0064】
なお、上記のステップS11−YES、S12−YESにおいて、上記番組における受信チャンネル情報と、上記番組の直前の番組における受信チャンネル情報とが同一であり、直前の番組の直後に上記番組を利用者が番組開始時刻から視聴する場合がある。即ち、利用者は、上記番組を番組開始時刻から視聴するために、番組開始時刻よりも前の時刻から、上記番組が放送されるチャンネルを選局している場合がある。
番組情報取得部21は、デジタル放送受信機5のEPG格納部56に格納されたEPGを常に監視している。デジタル放送受信機5が上記番組を番組開始時刻に受信したとき、番組情報取得部21は、EPGから、受信チャンネル情報に一致するチャンネル情報を含み、且つ、直前の番組の直後の番組である上記番組を表す番組情報を読み出し、取得番組情報として取得する(ステップS11−YES、S12−YES、S13)。その後、番組情報取得部21は、この取得番組情報と、視聴開始時刻として取得番組情報に含まれる番組開始時刻とを一時蓄積用データベース41に登録する(ステップS14)。
この場合でも、一時蓄積用データベース41には、視聴終了時刻が取得番組情報と視聴開始時刻とに対応して登録されていない。このため、番組視聴蓄積処理部14は、ステップS11を実行する。
【0065】
一時蓄積用データベース41に登録された取得番組情報に対して、上記読み出された番組情報に含まれる番組内容(例示;番組終了時刻、番組名、出演者名、分類)が変化される場合がある(ステップS11−YES、S12−NO、S17−NO、S15−YES)。番組情報取得部21は、デジタル放送受信機5のEPG格納部56に格納されたEPGを常に監視し、一時蓄積用データベース41に登録された取得番組情報に含まれる番組内容を、上記変更された番組内容に更新する(ステップS16)。
一時蓄積用データベース41には、視聴終了時刻が取得番組情報と視聴開始時刻とに対応して登録されていない。このため、番組視聴蓄積処理部14は、ステップS11を実行する。
【0066】
次に、視聴監視部20は、デジタル放送受信機5が番組の受信を終了したときの視聴終了時刻を監視する(ステップS11−YES、S12−NO、S17−YES)。
この場合、番組情報取得部21は、視聴終了時刻を取得番組情報と視聴開始時刻とに対応付けて一時蓄積用データベース41に登録する(ステップS18)。
一時蓄積用データベース41には、視聴終了時刻が取得番組情報と視聴開始時刻とに対応して登録されている。このため、番組情報取得部21は、視聴履歴有効判定指示を視聴履歴有効判定処理部15に出力/通知する(ステップS19)。
【0067】
なお、上記のステップS11−YES、S12−NO、S17−YESにおいて、上記番組を利用者が番組終了時刻まで視聴する場合がある。即ち、利用者は、上記番組を最後まで視聴している。
番組情報取得部21は、一時蓄積用データベース41に登録された取得番組情報に含まれる番組終了時刻を常に監視している。デジタル放送受信機5が上記番組の受信中に番組終了時刻を経過したとき、番組情報取得部21は、取得番組情報に含まれる番組終了時刻を視聴終了時刻として、取得番組情報と視聴開始時刻とに対応付けて一時蓄積用データベース41に登録する(ステップS18)。
一時蓄積用データベース41には、視聴終了時刻が取得番組情報と視聴開始時刻とに対応して登録されている。このため、番組情報取得部21は、視聴履歴有効判定指示を視聴履歴有効判定処理部15に出力/通知する(ステップS19)。
【0068】
図12は、番組視聴履歴蓄積装置1の動作として視聴履歴有効判定処理(ステップS2)を示すフローチャートである。
【0069】
視聴履歴有効判定処理部15は、視聴履歴有効判定指示に応じて、視聴履歴有効判定処理(ステップS2)を実行する。
視聴履歴有効判定処理部15の分類選択部22は、一時蓄積用データベース41と閾値配分データベース42とを参照し、複数の分類の中から、取得番組情報に含まれる分類に一致する該当分類n(n=1、2、3、4、5、6、…)を選択する(ステップS21)。
視聴履歴有効判定処理部15の閾値選択部23は、閾値配分データベース42を参照して、複数の閾値Thの中から、該当分類nに対応する閾値Thである閾値Thを選択する(ステップS22)。
視聴履歴有効判定処理部15の関数選択部24は、閾値配分データベース42を参照して、複数の関数f(t、T)の中から、該当分類nに対応する関数f(t、T)である関数f(t、T)を選択する(ステップS23)。
【0070】
取得番組情報に含まれる番組放送時間における相対時間をtとし、その番組放送時間の番組開始時刻、番組終了時刻を表す相対時間tをそれぞれ0、T(0≦t≦T)とし、一時蓄積用データベース41に登録された視聴開始時刻、視聴終了時刻を表す相対時間tをそれぞれt、tとする。視聴履歴有効判定処理部15の視聴時間相対値算出部25は、
【数6】

により、関数f(t、T)をt=tからt=tまで積分して視聴時間相対値Sを上記の視聴時間相対値Sとして算出する(ステップS24)。
ここで、利用者が番組を番組開始時刻から番組終了時刻まで視聴した場合を100[%]とする。この場合、複数の分類のそれぞれに対して、複数の関数f(t、T)をt=0からt=Tまで積分したときの視聴時間相対値Sは、
【数7】

により表される。複数の閾値Thは、複数の分類のそれぞれに対して、0≦Th≦100により表される。例えば、閾値Thが0である場合、利用者が番組を少しでも視聴したときに視聴時間相対値Sが閾値Thを超える。閾値Thが100である場合、利用者が番組を番組開始時刻から番組終了時刻まで視聴したときに視聴時間相対値Sが閾値Thと同じになる。
【0071】
視聴時間相対値Sが閾値Th以上である(ステップS25−YES)。この場合、視聴履歴有効判定処理部15の視聴履歴判定部26は、上記番組の視聴を表す判定結果を生成し(ステップS26)、視聴履歴登録処理部16に出力/通知する(ステップS28)。
視聴時間相対値Sが閾値Thより小さい(ステップS25−NO)。この場合、視聴履歴判定部26は、上記番組の視聴を表さない判定結果を生成し(ステップS27)、視聴履歴登録処理部16に出力/通知する(ステップS28)。
【0072】
図13は、番組視聴履歴蓄積装置1の動作として視聴履歴登録処理(ステップS3)を示すフローチャートである。
【0073】
視聴履歴登録処理部16の視聴履歴登録部27は、判定結果を受け取ったときに、視聴履歴登録処理を実行する。
判定結果が番組の視聴を表している場合(ステップS31−YES)、視聴履歴登録処理の実行として、視聴履歴登録部27は、一時蓄積用データベース41から取得番組情報と視聴開始時刻と視聴終了時刻とを読み出し、視聴履歴として番組視聴履歴データベース43に登録する(ステップS32)。
【0074】
ステップS32において、取得番組情報が番組視聴履歴データベース43の番組分類テーブル34−1、視聴履歴テーブル34−2に登録されていない。この場合、視聴履歴登録部27は、取得番組情報に含まれるチャンネル情報、番組ID、番組名、分類を新規に番組分類テーブル34−1に登録し、回数として“1”と、総視聴時間として視聴開始時刻から視聴終了時刻に対応する視聴時間とを番組分類テーブル34−1に登録する。また、視聴履歴登録部27は、取得番組情報に含まれるチャンネル情報、番組ID、放送日時、出演者と、視聴開始時刻と、視聴終了時刻とを新規に視聴履歴テーブル34−2に登録する。
【0075】
ステップS32において、取得番組情報に含まれるチャンネル情報、番組ID、番組名、分類が番組分類テーブル34−1に登録されている。この場合、視聴履歴登録部27は、番組分類テーブル34−1を参照して、取得番組情報に含まれるチャンネル情報、番組IDに一致するチャンネル情報、番組IDを検索する。視聴履歴登録部27は、そのチャンネル情報、番組IDに対応する回数に1をインクリメントし、そのチャンネル情報、番組IDに対応する総視聴時間に、視聴開始時刻から視聴終了時刻に対応する視聴時間を加算する。また、視聴履歴登録部27は、取得番組情報に含まれるチャンネル情報、番組ID、放送日時、出演者と、視聴開始時刻と、視聴終了時刻とを新規に視聴履歴テーブル34−2に登録する。
【0076】
視聴履歴登録部27は、上記の視聴履歴登録処理の実行が終了したとき(ステップS32)、又は、判定結果が番組の視聴を表していない場合(ステップS31−NO)、一時蓄積用データベース41に登録された取得番組情報と視聴開始時刻と視聴終了時刻とを消去する(ステップS33)。
【0077】
視聴履歴登録部27が上記の視聴履歴登録処理(ステップS3)を実行しているときに、例えば、ステップS1において、一時蓄積用データベース41に登録されている取得番組情報、視聴開始時刻に代えて、番組視聴蓄積処理部14によって次の取得番組情報、視聴開始時刻が一時蓄積用データベース41に登録されてしまう可能性がある。このため、一時蓄積用データベース41は、第1レコード、第2レコードの2レコード分の登録領域を有し、番組視聴蓄積処理部14は、上記の第1レコード、第2レコードを交互に用いることが好ましい。
具体的には、ステップS1において、上記の第1レコードに取得番組情報と視聴開始時刻と視聴終了時刻とが番組視聴蓄積処理部14によって登録され、ステップS3において、視聴履歴登録部27は、視聴履歴登録処理の実行として、判定結果が番組の視聴を表している場合、上記の第1レコードから取得番組情報と視聴開始時刻と視聴終了時刻とを読み出し、視聴履歴として番組視聴履歴データベース43に登録する。その間、ステップS1において、上記の第2レコードに次の取得番組情報、視聴開始時刻が番組視聴蓄積処理部14によって登録され、ステップS3において、視聴履歴登録部27は、上記の視聴履歴登録処理の実行が終了したとき、又は、判定結果が番組の視聴を表していない場合、上記の第1レコードに登録された取得番組情報と視聴開始時刻と視聴終了時刻とを消去する。
【0078】
例えば、利用者は、視聴履歴を閲覧することができる。この場合、図14に示されるように、利用者は、入力装置57を操作して、デジタル放送受信機5を介して番組視聴履歴蓄積装置1に視聴履歴表示指示を行なう(ステップS41−YES)。このとき、視聴履歴登録処理部16の視聴支援部28は、その視聴履歴表示指示に応じて、番組視聴履歴データベース43に登録された視聴履歴を受像機61に出力する。この場合、視聴履歴は、受像機61の表示装置62に表示される(ステップS42)。利用者は、視聴履歴を閲覧する。即ち、利用者は、番組視聴履歴データベース43の番組分類テーブル34−1、視聴履歴テーブル34−2を参照する。
利用者は、視聴履歴を閲覧することにより、今後放送される番組を視聴するときの参考になる。また、番組を録画するための録画装置(図示しない)がデジタル放送受信機5に接続されている場合、又は、デジタル放送受信機5に内蔵されている場合、録画予約を行なうときの参考になる。
【0079】
上述のように、放送される番組はドラマ、アニメ、スポーツ、…というように複数の分類に分けられる。番組の分類によっては、その番組は後半部分よりも前半部分のほうが重要である場合がある。その場合、後半部分よりも前半部分のほうが重要になるような関数f(t、T)を設定しておく。また、番組の分類によっては、その番組は前半部分よりも後半部分のほうが重要である場合がある。その場合、前半部分よりも後半部分のほうが重要になるような関数f(t、T)を設定しておく。
そこで、本発明の第1実施形態による視聴履歴蓄積システムによれば、番組視聴履歴蓄積装置1は、番組を視聴したときの視聴開始時刻と視聴終了時刻とに対して、その番組の分類に該当する関数f(t、T)を用いて、利用者が所望の番組を視聴しているか否かを表す判定結果を生成する。この関数f(t、T)をt=tからt=tまで積分して視聴時間相対値Sを算出することにより、利用者が、ある分類における番組を番組放送時間内でどのくらい視聴したかを判定結果により判断することができる。その結果、番組視聴履歴蓄積装置1は、判定結果が所望の番組の視聴を表している場合、利用者の所望の番組を表す番組情報(取得番組情報)を視聴履歴として記憶装置12(番組視聴履歴データベース43)に登録する。
これにより、本発明の第1実施形態による視聴履歴蓄積システムは、利用者の所望の番組を表す番組情報のみを視聴履歴として記憶装置12に登録することができる。また、記憶装置12の記憶容量を抑えることができる。
【0080】
また、本発明の第1実施形態による視聴履歴蓄積システムによれば、番組視聴履歴蓄積装置1は、判定結果が生成されるまで、取得番組情報と視聴開始時刻と視聴終了時刻とを一時蓄積用データベース41に一時登録しておく必要がある。この場合、番組視聴履歴蓄積装置1は、判定結果により取得番組情報と視聴開始時刻と視聴終了時刻とを視聴履歴として記憶装置12(番組視聴履歴データベース43)に登録するときに、一時蓄積用データベース41から取得番組情報と視聴開始時刻と視聴終了時刻とを読み出すことが好ましい。
【0081】
上記の関数f(t、T)について詳細に説明する。
【0082】
例えば、利用者は、番組の前半部分で番組の視聴をやめたとき、その番組に対して興味を失った可能性がある。利用者は、番組の前半部分を見逃したとき、その番組の後半部分だけでも視聴する場合がある。番組がドラマ、アニメ、スポーツ、…であるとき、その展開が大きく変化して話(あるいは結果)が収束していく場合がある。このため、その番組は前半部分よりも後半部分のほうが重要であると考えられる。このような場合を考慮するように、上記の関数f(t、T)を決定する必要がある。
【0083】
図15は、関数f(t、T)の一例を示している。
取得番組情報に含まれる番組放送時間における相対時間をtとし、その番組放送時間の番組開始時刻、番組終了時刻を表す相対時間tをそれぞれ0、T(0≦t≦T)としたとき、関数f(t、T)は、
【数8】

により表される。ここで、k(T)、a(T)は係数である。
関数f(t、T)は、直線式であるため、相対時間tが0からTになるにつれ、関数f(t、T)の値である関数値が大きくなる。この関数値は、重み付けを表す値である。即ち、番組の前半部分から後半部分にかけて、重み付けが大きくなる。
【0084】
相対時間tが0であり、関数f(t、T)の関数値が0であるときの点をO(0、0)とする。相対時間tが0であり、関数f(t、T)の関数値がa(T)であるときの点をAとする。相対時間tがTであり、関数f(t、T)の関数値が(k(T)×T)+a(T)であるときの点をBとする。相対時間tがTであり、関数f(t、T)の関数値が0であるときの点をCとする。
ここで、番組の前半部分を表す相対時間tを0からT/2とし、番組の後半部分を表す相対時間tをT/2からTとする。相対時間tがT/2であり、関数f(t、T)の関数値が0であるときの点をDとする。相対時間tがT/2であり、関数f(t、T)の関数値が(k(T)×T/2)+a(T)であるときの点をEとする。
この場合、上記の視聴時間相対値Sは、台形AOCBの面積により求められる。
【0085】
上記の視聴時間相対値Sを、番組の前半部分に対応する前半視聴時間相対値Sと、番組の後半部分に対応する後半視聴時間相対値Sとに分けたとき、関数f(t、T)による視聴時間相対値Sは、
【数9】

により表される。上記の視聴時間相対値Sは、台形AOCBの面積により求められる。即ち、前半視聴時間相対値Sは、台形AODEの面積により求められ、後半視聴時間相対値Sは、台形EDCBの面積により求められる。
【0086】
そこで、前半視聴時間相対値Sは、台形AODEの面積として、
【数10】

により表される。後半視聴時間相対値Sは、台形EDCBの面積として、
【数11】

により表される。前半視聴時間相対値S、後半視聴時間相対値Sについて連立方程式をたてることにより、係数k(T)、a(T)が、それぞれ
【数12】

【数13】

により求められる。
【0087】
係数k(T)、a(T)を関数f(t、T)に代入することにより、関数f(t、T)は、
【数14】

により表される。ここで、S=100−Sであるため、複数の関数f(t、T)は、複数の分類のそれぞれに対して、
【数15】

により表される。
【0088】
複数の関数f(t、T)における前半視聴時間相対値Sは、複数の分類のそれぞれに対して、0≦S≦100により表される。また、複数の閾値Thは、複数の分類のそれぞれに対して、0≦Th≦100により表される。これについて例を挙げてみる。
【0089】
例えば、図16に示されるように、閾値配分データベース42には、分類“1{ドラマ(スペシャル)}に対して、閾値Thとして“20”が登録され、前半視聴時間相対値Sを“25”としたときの関数f(t、T)が登録されている。この場合、後半視聴時間相対値Sは、前半視聴時間相対値Sよりも大きい。
閾値配分データベース42には、分類“2”{ドラマ(短編集)}に対して、閾値Thとして“10”が登録され、前半視聴時間相対値Sを“50”としたときの関数f(t、T)が登録されている。この場合、後半視聴時間相対値Sと前半視聴時間相対値Sとは同じである。
閾値配分データベース42には、分類“3”{ドラマ(シリーズ)}に対して、閾値Thとして“20”が登録され、前半視聴時間相対値Sを“40”としたときの関数f(t、T)とが登録されている。この場合、後半視聴時間相対値Sは、前半視聴時間相対値Sよりも大きい。
閾値配分データベース42には、分類“4”{アニメ(スペシャル)}に対して、閾値Thとして“20”が登録され、前半視聴時間相対値Sを“25”としたときの関数f(t、T)とが登録されている。この場合、後半視聴時間相対値Sは、前半視聴時間相対値Sよりも大きい。
閾値配分データベース42には、分類“5”{アニメ(シリーズ)}に対して、閾値Thとして“20”が登録され、前半視聴時間相対値Sを“40”としたときの関数f(t、T)とが登録されている。この場合、後半視聴時間相対値Sは、前半視聴時間相対値Sよりも大きい。
閾値配分データベース42には、分類“6”{ニュース(スペシャル)}に対して、閾値Thとして“20”が登録され、前半視聴時間相対値Sを“50”としたときの関数f(t、T)とが登録されている。この場合、後半視聴時間相対値Sと前半視聴時間相対値Sとは同じである。
【0090】
図17は、利用者が2月10日に番組を視聴する場合についての具体例である。
【0091】
利用者は、上記のチャンネル情報としてチャンネル“CH1”を選局し、番組“A”(番組名“A”を表す番組)を時刻“19:00−19:30”に視聴したものとする。
この場合、上記の受信チャンネル情報は“CH1”であり、視聴開始時刻は“19:00”であり、視聴終了時刻は“19:30”である。上述のように、番組“A”に関する番組情報(取得番組情報)は、放送日時(放送日“2月10日”、番組放送時間“19:00−19:30”)と、チャンネル情報“CH1”と、番組識別情報(番組ID、番組名“A”、出演者名)と、分類{アニメ(シリーズ)}を含んでいる。従って、該当分類nは“5”{アニメ(シリーズ)}であり、これに対応する閾値Th“20”、関数f(t、T)が選択される。
番組開始時刻“19:00”、番組終了時刻“19:30”を表す相対時間tをそれぞれ0、30(T=30)(0≦t≦T)とし、視聴開始時刻“19:00”、視聴終了時刻“19:30”を表す相対時間tをそれぞれ0(t=0)、30(t=30)とし、関数f(t、T)をt=0からt=30まで積分した場合、視聴時間相対値Sは“100”である。
利用者は、上記の番組“A”に対して興味があることにより、その番組“A”を最初から最後まで視聴していると考えられる。従って、視聴時間相対値S“100”が閾値Th“20”以上である。
このため、上記の時間帯における番組“A”を利用者が視聴していると判断され、番組“A”の視聴を表す判定結果が生成される。その結果、番組“A”に関する番組情報、視聴開始時刻“19:00”、視聴終了時刻“19:30”が視聴履歴として番組視聴履歴データベース43に登録される。
【0092】
利用者は、上記のチャンネル情報としてチャンネル“CH2”を選局し、番組“B”(番組名“B”を表す番組)を時刻“19:30−20:00”に視聴したものとする。
この場合、上記の受信チャンネル情報は“CH2”であり、視聴開始時刻は“19:30”であり、視聴終了時刻は“20:00”である。上述のように、番組“B”に関する番組情報(取得番組情報)は、放送日時(放送日“2月10日”、番組放送時間“19:30−21:00”)と、チャンネル情報“CH2”と、番組識別情報(番組ID、番組名“B”、出演者名)と、分類{ドラマ(スペシャル)}を含んでいる。従って、該当分類nは“1{ドラマ(スペシャル)}であり、これに対応する閾値Th“20”、関数f(t、T)が選択される。
番組開始時刻“19:30”、番組終了時刻“21:00”を表す相対時間tをそれぞれ0、90(T=90)(0≦t≦T)とし、視聴開始時刻“19:30”、視聴終了時刻“20:00”を表す相対時間tをそれぞれ0(t=0)、30(t=30)とし、関数f(t、T)をt=0からt=30まで積分した場合、視聴時間相対値Sは“11.1”である。
利用者は、上記の番組“B”に対して興味を失ったことにより、あるいは、その番組“B”の前半部分に対して興味がないことにより、その番組“B”を最初から途中まで視聴して、その番組“B”の視聴をやめてしまったものと考えられる。利用者は、上記の番組“B”を時刻“19:30−20:00”に視聴した場合、番組放送時間“19:30−21:00”に対して33.3%分視聴していることになるが、番組“B”は、前半部分から後半部分にかけて、重み付け(関数値)が大きくなる。従って、視聴時間相対値S“11.1”が閾値Th“20”より小さい。
このため、上記の時間帯における番組“B”を利用者が視聴していないと判断される。番組“B”の視聴を表さない判定結果が生成される。
【0093】
利用者は、上記のチャンネル情報としてチャンネル“CH3”を選局し、番組“C”(番組名“C”を表す番組)を時刻“20:00−20:30”に視聴したものとする。
この場合、上記の受信チャンネル情報は“CH3”であり、視聴開始時刻は“20:00”であり、視聴終了時刻は“20:30”である。上述のように、番組“C”に関する番組情報(取得番組情報)は、放送日時(放送日“2月10日”、番組放送時間“19:00−20:30”)と、チャンネル情報“CH3”と、番組識別情報(番組ID、番組名“C”、出演者名)と、分類{ドラマ(短編集)}を含んでいる。従って、該当分類nは“2”{ドラマ(短編集)}であり、これに対応する閾値Th“10”、関数f(t、T)が選択される。
番組開始時刻“19:00”、番組終了時刻“20:30”を表す相対時間tをそれぞれ0、90(T=90)(0≦t≦T)とし、視聴開始時刻“20:00”、視聴終了時刻“20:30”を表す相対時間tをそれぞれ60(t=60)、90(t=90)とし、関数f(t、T)をt=60からt=90まで積分した場合、視聴時間相対値Sは“33.3”である。
上記の番組“C”は、ドラマであるが、短編集であるため、その番組“C”の中でいくつもの話が含まれている。そのため、番組“C”は、前半部分から後半部分にかけて、重み付け(関数値)が同じである。また、ドラマが短編集であるため、利用者は、番組の前半部分を見逃しても、その番組の後半部分だけでも視聴していると考えられる。この場合では、利用者は、上記の番組“C”を時刻“20:00−20:30”に視聴したとき、番組放送時間“19:00−20:30”に対して33.3%分視聴している。従って、視聴時間相対値S“33.3”が閾値Th“10”以上である。
このため、上記の時間帯における番組“C”を利用者が視聴していると判断され、番組“C”の視聴を表す判定結果が生成される。その結果、番組“C”に関する番組情報、視聴開始時刻“20:00”、視聴終了時刻“20:30”が視聴履歴として番組視聴履歴データベース43に登録される。
【0094】
利用者は、上記のチャンネル情報としてチャンネル“CH3”を選局し、番組“D”(番組名“D”を表す番組)を時刻“20:30−20:35”に視聴したものとする。
この場合、上記の受信チャンネル情報は“CH3”であり、視聴開始時刻は“20:30”であり、視聴終了時刻は“20:35”である。上述のように、番組“D”に関する番組情報(取得番組情報)は、放送日時(放送日“2月10日”、番組放送時間“20:30−21:00”)と、チャンネル情報“CH3”と、番組識別情報(番組ID、番組名“D”、出演者名)と、分類{ニュース(スペシャル)}を含んでいる。従って、該当分類nは“6”{ニュース(スペシャル)}であり、これに対応する閾値Th“20”、関数f(t、T)が選択される。
番組開始時刻“20:30”、番組終了時刻“21:00”を表す相対時間tをそれぞれ0、30(T=30)(0≦t≦T)とし、視聴開始時刻“20:30”、視聴終了時刻“20:35”を表す相対時間tをそれぞれ0(t=0)、30(t=5)とし、関数f(t、T)をt=0からt=5まで積分した場合、視聴時間相対値Sは“16.6”である。
しかし、利用者は、上記の番組“D”に対して興味を失ったことにより、その番組“D”を最初から途中まで視聴して、その番組“D”の視聴をやめてしまったものと考えられる。この場合では、利用者は、上記の番組“D”を時刻“20:30−20:35”に視聴した場合、番組放送時間“20:30−21:00”に対して16.6%分視聴している。番組“D”は、前半部分から後半部分にかけて、重み付け(関数値)が同じであるが、視聴時間相対値S“16.6”が閾値Th“20”より小さい。
このため、上記の時間帯における番組“D”を利用者が視聴していないと判断され、番組“D”の視聴を表さない判定結果が生成される。
【0095】
利用者は、上記のチャンネル情報としてチャンネル“CH2”を選局し、上記の番組“B”を時刻“20:35−21:00”に視聴したものとする。
この場合、上記の受信チャンネル情報は“CH2”であり、視聴開始時刻は“20:35”であり、視聴終了時刻は“21:00”である。該当分類nは“1{ドラマ(スペシャル)}であり、これに対応する閾値Th“20”、関数f(t、T)が選択される。
番組開始時刻“19:30”、番組終了時刻“21:00”を表す相対時間tをそれぞれ0、90(T=90)(0≦t≦T)とし、視聴開始時刻“20:35”、視聴終了時刻“21:00”を表す相対時間tをそれぞれ65(t=65)、90(t=90)とし、関数f(t、T)をt=65からt=90まで積分した場合、視聴時間相対値Sは“52.2”である。
利用者は、上記の番組“B”の後半部分に対して興味があることにより、その番組“B”を途中から最後まで視聴していると考えられる。利用者は、上記の番組“B”を時刻“20:35−21:00”に視聴した場合、番組放送時間“19:30−21:00”に対して27.7%分視聴していることになるが、番組“B”は、前半部分から後半部分にかけて、重み付け(関数値)が大きくなる。従って、視聴時間相対値S“52.2”が閾値Th“20”を大きく超える。
このため、上記の時間帯における番組“B”を利用者が視聴しているものと判断され、番組“B”の視聴を表す判定結果が生成される。その結果、番組“B”に関する番組情報、視聴開始時刻“20:35”、視聴終了時刻“21:00”が視聴履歴として番組視聴履歴データベース43に登録される。
【0096】
上述のように、番組“B”は、前半部分から後半部分にかけて、重み付け(関数値)が大きい。このため、利用者が番組“B”を最初から途中まで(時刻“19:30−20:30”)視聴している場合、番組“B”の視聴を表さない判定結果が生成されるが、利用者が番組“B”を途中から最後まで(時刻“20:35−21:00”)視聴している場合、番組“B”の視聴を表す判定結果が生成され、後者のほうが視聴履歴として番組視聴履歴データベース43に登録される。
【0097】
上述のように、本発明の第1実施形態による視聴履歴蓄積システムによれば、番組の分類によっては、その番組は前半部分よりも後半部分のほうが重要である場合がある。その場合、前半部分よりも後半部分のほうが重要になるように、関数f(t、T)に対して、後半視聴時間相対値Sを前半視聴時間相対値Sよりも大きく設定しておくことが好ましい。
また、本発明の第1実施形態による視聴履歴蓄積システムによれば、番組の分類によっては、その番組は後半部分よりも前半部分のほうが重要である場合もある。その場合、後半部分よりも前半部分のほうが重要になるように、関数f(t、T)に対して、前半視聴時間相対値Sを後半視聴時間相対値Sよりも大きく設定しておくことが好ましい。
【0098】
上述のように、例えば、利用者は、番組の前半部分で番組の視聴をやめたとき、その番組に対して興味を失った可能性がある。利用者は、番組の前半部分を見逃したとき、その番組の後半部分だけでも視聴する場合がある。番組がドラマ、アニメ、スポーツ、…であるとき、その展開が大きく変化して話(あるいは結果)が収束していく場合がある。このため、その番組は前半部分よりも後半部分のほうが重要であると考えられる。
このような場合、本発明の第1実施形態による視聴履歴蓄積システムによれば、関数f(t、T)に対して、後半視聴時間相対値Sを前半視聴時間相対値Sよりも大きく設定しておくことが好ましい。
【0099】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態による視聴履歴蓄積システムについて説明する。第1実施形態では、例えば、利用者が番組“B”を最初から途中まで視聴している場合と、途中から最後まで視聴している場合とでは、番組“B”を視聴しているか否かを表す判定結果が異なる。第2実施形態では、例えば、利用者が番組“B”を最初から途中まで視聴している場合や、途中から視聴して途中で視聴をやめる場合や、途中から最後まで視聴している場合の全てを考慮して、番組“B”を視聴しているか否かを表す判定結果を生成する。
第2実施形態では、第1実施形態と異なる点のみ説明する。
【0100】
図18は、番組視聴履歴蓄積装置1の構成を示している。
前述のコンピュータプログラム13は、更に、番組単位視聴履歴処理部17を含んでいる。
前述の記憶装置12は、更に、累積一時蓄積用データベース44を具備している。
【0101】
図19は、累積一時蓄積用データベース44を示している。累積一時蓄積用データベースは、RAMのような記憶部であり、全てのチャンネルとしてm個のチャンネル(mは自然数)のそれぞれに対するm個の累積一時蓄積用テーブル44−1〜44−mを備えている。m個のチャンネルは、チャンネル“CH1”〜“CHm”により表される。m個の累積一時蓄積用テーブル44−1〜44−mには、m個のチャンネルのそれぞれに対して、番組単位視聴履歴処理部17により、同一番組における取得番組情報と、m個の視聴開始時刻と、m個の視聴終了時刻とが1つのレコードとして格納される。
【0102】
図20は、コンピュータプログラム13を示している。
番組単位視聴履歴処理部17は、累積視聴蓄積部31、累積視聴判定指示部32、タイマー監視部33を含んでいる。タイマー監視部33は、上記m個のチャンネルのそれぞれに対するm個のタイマー部33−1〜33−mを備えている。即ち、m個のタイマー部33−1〜33−mは、それぞれ、m個の累積一時蓄積用テーブル44−1〜44−mに対応している。
【0103】
図21は、番組視聴履歴蓄積装置1の動作を示すフローチャートである。
番組視聴履歴蓄積装置1は、更に、番組単位視聴履歴処理部17により、番組単位視聴履歴処理を実行する(ステップS5)。番組視聴履歴蓄積装置1は、上述の視聴履歴有効判定処理(ステップS2)、視聴履歴登録処理(ステップS3)に代えて、視聴履歴有効判定処理(ステップS6)、視聴履歴登録処理(ステップS7)を実行する。番組単位視聴履歴処理(ステップS5)は、上述の番組視聴蓄積処理(ステップS1)と視聴履歴有効判定処理(ステップS6)との間で実行される。
【0104】
番組視聴蓄積処理部14は、デジタル放送受信機5が受信した番組についてステップS11〜S18を実行する。この場合、一時蓄積用データベース41には、視聴終了時刻が取得番組情報と視聴開始時刻とに対応して登録されている。このため、番組視聴蓄積処理部14の番組情報取得部21は、累積一時蓄積指示を番組単位視聴履歴処理部17に出力/通知する(ステップS19)。
【0105】
図22は、番組視聴履歴蓄積装置1の動作として番組単位視聴履歴処理(ステップS5)を示すフローチャートである。図23は、その番組単位視聴履歴処理(ステップS5)内のタイマー動作処理(ステップS57)を示すフローチャートである。
【0106】
番組視聴蓄積処理部14から1回目の累積一時蓄積指示が送信される。番組単位視聴履歴処理部17は、この累積一時蓄積指示に応じて、累積視聴処理を実行する(ステップS51−YES)。
番組単位視聴履歴処理部17の累積視聴蓄積部31は、累積視聴処理の実行として、一時蓄積用データベース41から取得番組情報と視聴開始時刻と視聴終了時刻とを読み出す。累積視聴蓄積部31は、累積一時蓄積用データベース44の累積一時蓄積用テーブル44−1〜44−mの中から、取得番組情報に含まれるチャネル情報に対応する該当累積一時蓄積用テーブル44−j(j=1、2、…、m)を検索する(ステップS52)。
累積視聴蓄積部31は、該当累積一時蓄積用テーブル44−jに取得番組情報を登録し、視聴開始時刻、視聴終了時刻を視聴開始時刻列{Dt(i)}、視聴終了時刻列{Dt(i)}(i=1)として、取得番組情報に対応付けて該当累積一時蓄積用テーブル44−jに登録する(ステップS53)。
【0107】
なお、前述のステップS11−YES、S12−YESにおいて、上記番組における受信チャンネル情報と、上記番組の直前の番組における受信チャンネル情報とが同一であり、直前の番組の直後に上記番組を利用者が番組開始時刻から視聴する場合がある。即ち、利用者は、上記番組を番組開始時刻から視聴するために、番組開始時刻よりも前の時刻から、上記番組が放送されるチャンネルを選局している場合がある。第1実施形態と同様に、前述のステップS14において、番組情報取得部21は、取得番組情報と、視聴開始時刻として取得番組情報に含まれる番組開始時刻とを一時蓄積用データベース41に登録している。
この場合、累積視聴蓄積部31は、一時蓄積用データベース41に視聴開始時刻として登録された前記番組開始時刻を、1番目の視聴開始時刻Dt(1)として該当累積一時蓄積用テーブル44−jに登録する(ステップS51−YES、S52、S53)。
【0108】
上記の累積視聴処理の実行が終了したとき、一時蓄積用データベース41に登録された取得番組情報と視聴開始時刻と視聴終了時刻とを消去する(ステップS54)。
累積視聴蓄積部31が上記の累積視聴処理を実行しているときに、例えば、ステップS1において、一時蓄積用データベース41に登録されている取得番組情報、視聴開始時刻に代えて、番組視聴蓄積処理部14によって次の取得番組情報、視聴開始時刻が一時蓄積用データベース41に登録されてしまう可能性がある。このため、第1実施形態と同様に、一時蓄積用データベース41は、第1レコード、第2レコードの2レコード分の登録領域を有し、番組視聴蓄積処理部14は、上記の第1レコード、第2レコードを交互に用いることが好ましい。
【0109】
次に、累積視聴判定指示部32は、タイマー監視部33のタイマー部33−1〜33−mの中から、該当累積一時蓄積用テーブル44−jに対応する該当タイマー部33−jを検索する。累積視聴判定指示部32は、その該当タイマー部33−jに、該当累積一時蓄積用テーブル44−jに登録された取得番組情報に含まれる番組終了時刻が設定されているか否かを調べる(ステップS55)。設定されていない場合(ステップS55−YES)、累積視聴判定指示部32は、該当タイマー部33−jに上記番組終了時刻を設定し、その該当タイマー部33−jを動作させる(ステップS56)。その後、番組単位視聴履歴処理部17は、該当タイマー部33−jが動作しているときに、タイマー動作処理を実行する(ステップS57)。
【0110】
タイマー動作処理(ステップS57)において、番組視聴蓄積処理部14から2回目の累積一時蓄積指示が送信される。番組単位視聴履歴処理部17は、この累積一時蓄積指示に応じて、累積視聴処理を実行する(ステップS51−YES)。
番組単位視聴履歴処理部17の累積視聴蓄積部31は、累積視聴処理の実行として、一時蓄積用データベース41から取得番組情報と視聴開始時刻と視聴終了時刻とを読み出し、視聴開始時刻、視聴終了時刻を視聴開始時刻列{Dt(i)}、視聴終了時刻列{Dt(i)}(i=2)として、取得番組情報に対応付けて累積一時蓄積用テーブル44−jに登録する(ステップS52、S53)。その後、累積視聴蓄積部31は、一時蓄積用データベース41に登録された取得番組情報と視聴開始時刻と視聴終了時刻とを消去する(ステップS54)。
【0111】
タイマー動作処理(ステップS57)において、該当タイマー部33−jに設定された番組終了時刻が経過していない(ステップS58−NO)。この場合、上述のステップS51〜S54を実行する。
なお、前述のステップS11−YES、S12−NO、S17−YESにおいて、上記番組を利用者が番組終了時刻まで視聴する場合がある。即ち、利用者は、上記番組を最後まで視聴している。第1実施形態と同様に、前述のステップS18において、番組情報取得部21は、取得番組情報に含まれる番組終了時刻を視聴終了時刻として、取得番組情報と視聴開始時刻とに対応付けて一時蓄積用データベース41に登録している。
この場合、累積視聴蓄積部31は、一時蓄積用データベース41に視聴終了時刻として登録された番組終了時刻を、最終番目の視聴終了時刻Dt(N)として該当累積一時蓄積用テーブル44−jに登録している(ステップS51−YES、S52〜S54)。
【0112】
いま、該当タイマー部33−jに設定された番組終了時刻が経過する。このとき、該当タイマー部33−jは、時刻経過通知を累積視聴判定指示部32に出力する(ステップS58−YES)。この場合、累積視聴判定指示部32は、時刻経過通知に応じて、該当累積一時蓄積用テーブル44−jに対する累積視聴履歴有効判定指示を視聴履歴有効判定処理部15に出力/通知する(ステップS59)。
【0113】
このように、番組終了時刻が経過した場合(ステップS58−YES)、累積視聴蓄積部31は、視聴監視部20が番組(同一番組)の受信を監視したときの視聴開始時刻、視聴終了時刻である視聴開始時刻列{Dt(i)|Dt(i)=Dt(1)、Dt(2)、…、Dt(N)}、視聴終了時刻列{Dt(i)|Dt(i)=Dt(1)、Dt(2)、…、Dt(N)}(Nは自然数)と、番組情報取得部21により取得された取得番組情報とを該当累積一時蓄積用テーブル44−jに登録(ラッチ)していることになる。
【0114】
また、番組単位視聴履歴処理部17は、第1チャンネル(例えばj=1とする)における番組の番組終了時刻を該当タイマー部33−1に設定して、その番組の番組終了時刻を監視しながら、その番組における視聴開始時刻列{Dt(i)}、視聴終了時刻列{Dt(i)}、取得番組情報を該当累積一時蓄積用テーブル44−1に登録する(ステップS51〜S57(S51〜S54))。このため、上記の第1チャンネル(j=1)における番組を視聴中の番組とした場合、番組単位視聴履歴処理部17は、視聴中の番組以外の番組に対しても、同様の処理を行なうことができる。即ち、番組単位視聴履歴処理部17は、第2チャンネル(例えばj=2とする)における番組の番組終了時刻を該当タイマー部33−2に設定して、その番組の番組終了時刻を監視しながら、その番組における視聴開始時刻列{Dt(i)}、視聴終了時刻列{Dt(i)}、取得番組情報を該当累積一時蓄積用テーブル44−2に登録することができる(ステップS51〜S57(S51〜S54))。
そして、該当タイマー部33−1、33−2に設定された番組終了時刻が経過したとき、それぞれ、該当タイマー部33−1、33−2は、時刻経過通知を累積視聴判定指示部32に出力する(ステップS58−YES)。この場合、累積視聴判定指示部32は、該当タイマー部33−1、33−2からの時刻経過通知に応じて、それぞれ該当累積一時蓄積用テーブル44−1、44−2に対する累積視聴履歴有効判定指示を視聴履歴有効判定処理部15に出力/通知する(ステップS59)。
これにより、視聴中の番組や、視聴中の番組以外の番組(裏番組)について、視聴履歴有効判定処理(ステップS2)が行なわれる。
【0115】
図24は、番組視聴履歴蓄積装置1の動作として視聴履歴有効判定処理(ステップS2)を示すフローチャートである。
【0116】
視聴履歴有効判定処理部15は、該当累積一時蓄積用テーブル44−jに対する累積視聴履歴有効判定指示に応じて、視聴履歴有効判定処理(ステップS6)を実行する。
視聴履歴有効判定処理部15の分類選択部22は、該当累積一時蓄積用テーブル44−jと閾値配分データベース42とを参照し、複数の分類の中から、取得番組情報に含まれる分類に一致する該当分類n(n=1、2、3、4、5、6、…)を選択する(ステップS61)。
視聴履歴有効判定処理部15の閾値選択部23は、閾値配分データベース42を参照して、複数の閾値Thの中から、該当分類nに対応する閾値Thである閾値Thを選択する(ステップS62)。
視聴履歴有効判定処理部15の関数選択部24は、閾値配分データベース42を参照して、複数の関数f(t、T)の中から、該当分類nに対応する関数f(t、T)である関数f(t、T)を選択する(ステップS63)。
【0117】
取得番組情報に含まれる番組放送時間における相対時間をtとし、その番組放送時間の番組開始時刻、番組終了時刻を表す相対時間tをそれぞれ0、T(0≦t≦T)とし、累積一時蓄積用テーブル44−jに登録された視聴開始時刻列{Dt(i)}、視聴終了時刻列{Dt(i)}を表す相対時間tである相対時間列をそれぞれ{t(i)}、{t(i)}(t=t(i)、t(i))とする。視聴履歴有効判定処理部15の視聴時間相対値算出部25は、
【数16】

により、視聴時間相対値Sの累積値として、関数f(t、T)をt={t(i)}からt={t(i)}まで積分して累積視聴時間相対値Snallを算出する(ステップS64)。
ここで、第1実施形態と同様に、利用者が番組を番組開始時刻から番組終了時刻まで視聴した場合を100[%]とする。
【0118】
累積視聴時間相対値Snallが閾値Th以上である(ステップS65−YES)。この場合、視聴履歴有効判定処理部15の視聴履歴判定部26は、該当累積一時蓄積用テーブル44−jに対する判定結果として、上記番組の視聴を表す判定結果を生成し(ステップS66)、視聴履歴登録処理部16に出力/通知する(ステップS68)。
累積視聴時間相対値Snallが閾値Thより小さい(ステップS65−NO)。この場合、視聴履歴判定部26は、該当累積一時蓄積用テーブル44−jに対する判定結果として、上記番組の視聴を表さない判定結果を生成し(ステップS67)、視聴履歴登録処理部16に出力/通知する(ステップS68)。
【0119】
図25は、番組視聴履歴蓄積装置1の動作として視聴履歴登録処理(ステップS7)を示すフローチャートである。
【0120】
視聴履歴登録処理部16の視聴履歴登録部27は、該当累積一時蓄積用テーブル44−jに対する判定結果を受け取ったときに、視聴履歴登録処理を実行する。
その判定結果が番組の視聴を表している場合(ステップS61−YES)、視聴履歴登録部27は、該当累積一時蓄積用テーブル44−jから取得番組情報と視聴開始時刻列{Dt(i)}と視聴終了時刻列{Dt(i)}とを読み出し、視聴履歴として番組視聴履歴データベース43に登録する(ステップS62)。
【0121】
ステップS62において、取得番組情報が番組視聴履歴データベース43の番組分類テーブル34−1、視聴履歴テーブル34−2に登録されていない。この場合、視聴履歴登録部27は、取得番組情報に含まれるチャンネル情報、番組ID、番組名、分類を新規に番組分類テーブル34−1に登録し、回数として“1”と、総視聴時間として視聴開始時刻列{Dt(i)}から視聴終了時刻列{Dt(i)}に対応する視聴時間とを番組分類テーブル34−1に登録する。また、視聴履歴登録部27は、取得番組情報に含まれるチャンネル情報、番組ID、放送日時、出演者と、視聴開始時刻列{Dt(i)}と、視聴終了時刻列{Dt(i)}とを新規に視聴履歴テーブル34−2に登録する。
【0122】
ステップS62において、取得番組情報に含まれるチャンネル情報、番組ID、番組名、分類が番組分類テーブル34−1に登録されている。この場合、視聴履歴登録部27は、番組分類テーブル34−1を参照して、取得番組情報に含まれるチャンネル情報、番組IDに一致するチャンネル情報、番組IDを検索する。視聴履歴登録部27は、そのチャンネル情報、番組IDに対応する回数に1をインクリメントし、そのチャンネル情報、番組IDに対応する総視聴時間に、視聴開始時刻列{Dt(i)}から視聴終了時刻列{Dt(i)}に対応する視聴時間を加算する。また、視聴履歴登録部27は、取得番組情報に含まれるチャンネル情報、番組ID、放送日時、出演者と、視聴開始時刻列{Dt(i)}と、視聴終了時刻列{Dt(i)}とを新規に視聴履歴テーブル34−2に登録する。
【0123】
なお、ステップS62において、番組分類テーブル34−1に登録される回数は、視聴開始時刻列{Dt(i)}、又は、視聴終了時刻列{Dt(i)}が表す時刻の数でもよい。即ち、回数としてNが番組分類テーブル34−1に登録されてもよい。
【0124】
視聴履歴登録部27は、上記の視聴履歴登録処理の実行が終了したとき(ステップS62)、又は、判定結果が番組の視聴を表していない場合(ステップS61−NO)、該当累積一時蓄積用テーブル44−jに登録された取得番組情報と視聴開始時刻列{Dt(i)}と視聴終了時刻列{Dt(i)}とを消去する(ステップS63)。
【0125】
視聴履歴登録部27が上記の視聴履歴登録処理(ステップS7)を実行しているときに、例えば、ステップS1において、該当累積一時蓄積用テーブル44−jに登録されている番組における取得番組情報、視聴開始時刻列{Dt(i)}、視聴終了時刻列{Dt(i)}に代えて、番組単位視聴履歴処理部17によって次の番組における取得番組情報、視聴開始時刻列{Dt(i)}、視聴終了時刻列{Dt(i)}が該当累積一時蓄積用テーブル44−jに登録されてしまう可能性がある。このため、該当累積一時蓄積用テーブル44−jは、第1レコード、第2レコードの2レコード分の登録領域を有し、番組単位視聴履歴処理部17は、上記の第1レコード、第2レコードを交互に用いることが好ましい。
【0126】
例えば、図17に示されるように、利用者が2月10日に番組を視聴する場合、利用者は、チャンネル情報としてチャンネル“CH2”を選局し、番組“B”(番組名“B”を表す番組)を時刻“19:30−20:00”に視聴し、時刻“20:35−21:00”に視聴したものとする。
この場合、累積視聴時間相対値S1allは、利用者が番組“B”を最初から途中まで(時刻“19:30−20:30”)視聴している場合における視聴時間相対値S“11.1”と、利用者が番組“B”を途中から最後まで(時刻“20:35−21:00”)視聴している場合における視聴時間相対値S“52.2”との累積値として、“63.3”となる。従って、視聴時間相対値S1all“63.3”が閾値Th“20”を大きく超える。
このため、上記の時間帯における番組“B”を利用者が視聴しているものと判断され、番組“B”の視聴を表す判定結果が生成される。その結果、番組“B”に関する番組情報、視聴開始時刻列{“19:30”、“20:35”}、視聴終了時刻列{“20:00”、“21:00”}が視聴履歴として番組視聴履歴データベース43に登録される。
【0127】
本発明の第1実施形態による視聴履歴蓄積システムでは、例えば、利用者が番組を最初から途中まで視聴している場合と、途中から最後まで視聴している場合とでは、番組を視聴しているか否かを表す判定結果が異なる場合がある。本発明の第2実施形態による視聴履歴蓄積システムでは、例えば、利用者が番組を最初から途中まで視聴している場合や、途中から視聴して途中で視聴をやめる場合や、途中から最後まで視聴している場合の全てを考慮して、番組を視聴しているか否かを表す判定結果を生成する。
そこで、本発明の第2実施形態による視聴履歴蓄積システムによれば、番組視聴履歴蓄積装置1は、番組を視聴したときの視聴開始時刻列{Dt(i)}と視聴終了時刻列{Dt(i)}とに対して、その番組の分類に該当する関数f(t、T)を用いて、利用者が所望の番組を視聴しているか否かを表す判定結果を生成する。この関数f(t、T)をt={t(i)}からt={t(i)}まで積分して視聴時間相対値Sを算出し、その視聴時間相対値Sの和(累積値)を求めることにより、利用者が、ある分類における番組を番組放送時間内でどのくらい視聴したかを判定結果により判断することができる。その結果、番組視聴履歴蓄積装置1は、判定結果が所望の番組の視聴を表している場合、利用者の所望の番組を表す番組情報(取得番組情報)を視聴履歴として記憶装置12(番組視聴履歴データベース43)に登録する。
これにより、本発明の第2実施形態による視聴履歴蓄積システムは、利用者の所望の番組を表す番組情報のみを視聴履歴として記憶装置12に登録することができる。また、記憶装置12の記憶容量を抑えることができる。
【0128】
また、本発明の第2実施形態による視聴履歴蓄積システムによれば、番組視聴履歴蓄積装置1は、判定結果が生成されるまで、取得番組情報と視聴開始時刻列{Dt(i)}と視聴終了時刻列{Dt(i)}とを該当累積一時蓄積用テーブル44−jに一時登録しておく必要がある。この場合、番組視聴履歴蓄積装置1は、判定結果により取得番組情報と視聴開始時刻列{Dt(i)}と視聴終了時刻列{Dt(i)}とを視聴履歴として記憶装置12(番組視聴履歴データベース43)に登録するときに、該当累積一時蓄積用テーブル44−jから取得番組情報と視聴開始時刻と視聴終了時刻とを読み出すことが好ましい。
【0129】
本発明の第2実施形態による視聴履歴蓄積システムによれば、番組視聴履歴蓄積装置1は、番組終了時刻が経過するまで、取得番組情報と視聴開始時刻列{Dt(i)}と視聴終了時刻列{Dt(i)}とが該当累積一時蓄積用テーブル44−jに一時登録される。この場合、番組視聴履歴蓄積装置1は、視聴開始時刻、視聴終了時刻を視聴開始時刻列{Dt(i)}、視聴終了時刻列{Dt(i)}として、取得番組情報に対応付けて該当累積一時蓄積用テーブル44−jに登録するときに、一時蓄積用データベース41から取得番組情報と視聴開始時刻と視聴終了時刻とを読み出すことが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0130】
【図1】図1は、本発明の視聴履歴蓄積システムの構成を示している。(第1実施形態、第2実施形態)
【図2】図2は、デジタル放送受信機5(テレビ放送受信機)の構成を示している。(第1実施形態、第2実施形態)
【図3】図3は、EPG格納部56に格納されるEPGを示している。(第1実施形態、第2実施形態)
【図4】図4は、受像機61の表示装置62に表示されるEPGを示している。(第1実施形態、第2実施形態)
【図5】図5は、番組視聴履歴蓄積装置1の構成を示している。(第1実施形態)
【図6】図6は、一時蓄積用データベース41を示している。(第1実施形態、第2実施形態)
【図7】図7は、閾値配分データベース42を示している。(第1実施形態、第2実施形態)
【図8】図8は、番組視聴履歴データベース33を示している。(第1実施形態、第2実施形態)
【図9】図9は、コンピュータプログラム13を示している。(第1実施形態)
【図10】図10は、番組視聴履歴蓄積装置1の動作を示すフローチャートである。(第1実施形態)
【図11】図11は、番組視聴履歴蓄積装置1の動作として番組視聴蓄積処理(ステップS1)を示すフローチャートである。(第1実施形態)
【図12】図12は、番組視聴履歴蓄積装置1の動作として視聴履歴有効判定処理(ステップS2)を示すフローチャートである。(第1実施形態)
【図13】図13は、番組視聴履歴蓄積装置1の動作として視聴履歴登録処理(ステップS3)を示すフローチャートである。(第1実施形態)
【図14】図14は、番組視聴履歴蓄積装置1の他の動作を示すフローチャートである。(第1実施形態)
【図15】図15は、関数f(t、T)の一例を示している。(第1実施形態、第2実施形態)
【図16】図16は、閾値配分データベース42の一例を示している。(第1実施形態、第2実施形態)
【図17】図17は、利用者が2月10日に番組を視聴する場合についての具体例である。(第1実施形態、第2実施形態)
【図18】図18は、番組視聴履歴蓄積装置1の構成を示している。(第2実施形態)
【図19】図19は、累積一時蓄積用データベース44を示している。(第2実施形態)
【図20】図20は、コンピュータプログラム13を示している。(第2実施形態)
【図21】図21は、番組視聴履歴蓄積装置1の動作を示すフローチャートである。(第2実施形態)
【図22】図22は、番組視聴履歴蓄積装置1の動作として番組単位視聴履歴処理(ステップS5)を示すフローチャートである。(第2実施形態)
【図23】図23は、番組視聴履歴蓄積装置1の動作として番組単位視聴履歴処理(ステップS5)内のタイマー動作処理(ステップS57)を示すフローチャートである。(第2実施形態)
【図24】図24は、番組視聴履歴蓄積装置1の動作として視聴履歴有効判定処理(ステップS6)を示すフローチャートである。(第2実施形態)
【図25】図25は、番組視聴履歴蓄積装置1の動作として視聴履歴登録処理(ステップS7)を示すフローチャートである。(第2実施形態)
【符号の説明】
【0131】
1 番組視聴履歴蓄積装置
3 アンテナ
4 ネットワーク
5 デジタル放送受信機(テレビ放送受信機)
6 放送局
10 制御装置
11 CPU
12 記憶装置
13 コンピュータプログラム
14 番組視聴蓄積処理部
15 視聴履歴有効判定処理部
16 視聴履歴登録処理部
17 番組単位視聴履歴処理部
20 視聴監視部
21 番組情報取得部
22 分類選択部
23 閾値選択部
24 関数選択部
25 視聴時間相対値算出部
26 視聴履歴判定部
27 視聴履歴登録部
28 視聴支援部
31 累積視聴蓄積部
32 累積視聴判定指示部
33 タイマー監視部
33−1〜33−m タイマー部
41 一時蓄積用データベース
42 閾値配分データベース
43 番組視聴履歴データベース
44 累積一時蓄積用データベース
44−1〜44−m 累積一時蓄積用テーブル
50 制御装置
51 CPU
52 記憶装置
53 コンピュータプログラム
54 EPG制御部
55 番組制御部
56 EPG格納部
57 入力装置
60 チューナ
61 受像機
62 表示装置
63 スピーカ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者により選局された番組を受信するテレビ放送受信機と、
番組視聴履歴蓄積装置とを具備し、
前記番組視聴履歴蓄積装置は、
前記テレビ放送受信機が前記番組の受信を開始したときの視聴開始時刻と、前記テレビ放送受信機が前記番組の受信を終了したときの視聴終了時刻とを監視する視聴監視部と、
前記番組を表す番組情報を取得番組情報として前記テレビ放送受信機から取得する番組情報取得部と、前記取得番組情報は、前記番組が放送される放送時間を表す番組放送時間を含み、
視聴履歴が登録される記憶装置と、
前記視聴開始時刻と前記視聴終了時刻と前記番組放送時間とに基づいて、前記番組を視聴しているか否かを表す判定結果を生成する視聴履歴有効判定処理部と、
前記判定結果が前記番組の視聴を表している場合、前記取得番組情報を前記視聴履歴として前記記憶装置に登録する視聴履歴登録部と
を具備する視聴履歴蓄積システム。
【請求項2】
請求項1に記載の視聴履歴蓄積システムにおいて、
前記番組放送時間は、前記番組の放送が開始される時刻を表す番組開始時刻と、前記番組の放送が終了する時刻を表す番組終了時刻とを含み、
前記視聴履歴有効判定処理部は、
前記番組放送時間における相対時間をtとし、前記番組開始時刻、前記番組終了時刻を表す前記相対時間tをそれぞれ0、T(0≦t≦T)とし、前記視聴開始時刻、前記視聴終了時刻を表す前記相対時間tをそれぞれt、tとし、前記相対時間tの関数をfとしたとき、関数fをt=tからt=tまで積分して視聴時間相対値Sを算出する視聴時間相対値算出部と、
前記視聴時間相対値Sが閾値以上であるとき、前記番組の視聴を表す前記判定結果を生成して、前記視聴履歴登録部に出力する視聴履歴判定部と
を具備する
視聴履歴蓄積システム。
【請求項3】
請求項2に記載の視聴履歴蓄積システムにおいて、
前記取得番組情報は、前記番組に対する分類を含み、
前記番組視聴履歴蓄積装置は、
複数の分類と、前記複数の分類に対する前記閾値として複数の閾値Thと、前記複数の分類に対する前記関数fとして複数の関数f(t、T)とが登録された閾値配分データベース
を更に具備し、
前記視聴履歴有効判定処理部は、
前記閾値配分データベースを参照して、前記複数の分類の中から、前記取得番組情報に含まれる分類に一致する該当分類nを選択する分類選択部と、
前記閾値配分データベースを参照して、前記複数の閾値Thの中から、前記該当分類nに対応する閾値Thである閾値Thを選択する閾値選択部と、
前記閾値配分データベースを参照して、前記複数の関数f(t、T)の中から、前記該当分類nに対応する関数f(t、T)である関数f(t、T)を選択する関数選択部と
を更に具備し、
前記視聴時間相対値算出部は、前記関数f(t、T)をt=tからt=tまで積分して視聴時間相対値Sを前記視聴時間相対値Sとして算出し、
前記視聴履歴判定部は、前記視聴時間相対値Sが前記閾値Th以上であるとき、前記番組の視聴を表す前記判定結果を生成して、前記視聴履歴登録部に出力する
視聴履歴蓄積システム。
【請求項4】
請求項3に記載の視聴履歴蓄積システムにおいて、
前記視聴時間相対値算出部は、
前記相対時間をtとし、前記番組開始時刻、前記番組終了時刻を表す前記相対時間tをそれぞれ0、T(0≦t≦T)とし、前記視聴開始時刻、前記視聴終了時刻を表す前記相対時間tをそれぞれt、t(t=t、t)としたとき、
【数1】

により、前記関数f(t、T)をt=tからt=tまで積分して前記視聴時間相対値Sを算出する
視聴履歴蓄積システム。
【請求項5】
請求項4に記載の視聴履歴蓄積システムにおいて、
前記取得番組情報は、前記番組が放送されるチャンネルを表すチャンネル情報を含み、
前記番組視聴履歴蓄積装置は、
一時蓄積用データベース
を更に具備し、
前記視聴監視部は、前記テレビ放送受信機が前記番組を受信したときのチャンネルを表す受信チャンネル情報と、前記視聴開始時刻とを監視し、
前記番組情報取得部は、前記受信チャンネル情報に一致するチャンネル情報と、前記視聴開始時刻が含まれる時間帯を表す前記番組放送時間とを含む前記番組情報を前記取得番組情報として前記テレビ放送受信機から取得し、前記取得番組情報と前記視聴開始時刻とを前記一時蓄積用データベースに登録し、
前記視聴監視部は、前記視聴終了時刻を監視し、
前記番組情報取得部は、前記視聴終了時刻を前記取得番組情報と前記視聴開始時刻とに対応付けて前記一時蓄積用データベースに登録し、視聴履歴有効判定指示を前記視聴履歴有効判定処理部に出力し、
前記視聴履歴有効判定処理部は、前記視聴履歴有効判定指示に応じて、
前記一時蓄積用データベースを参照して、前記該当分類nと前記閾値Thと前記関数f(t、T)とを選択し、
前記視聴時間相対値Sを算出し、前記判定結果を前記視聴履歴登録部に出力し、
前記視聴履歴登録部は、
前記判定結果が前記番組の視聴を表している場合、前記一時蓄積用データベースから前記取得番組情報を読み出し、前記視聴履歴として前記記憶装置に登録する
視聴履歴蓄積システム。
【請求項6】
請求項5に記載の視聴履歴蓄積システムにおいて、
前記視聴履歴登録部は、
視聴履歴登録処理の実行として、前記判定結果が前記番組の視聴を表している場合、前記一時蓄積用データベースから前記取得番組情報を読み出し、前記視聴履歴として前記記憶装置に登録し、
前記視聴履歴登録処理の実行が終了したとき、又は、前記判定結果が前記番組の視聴を表していない場合、前記一時蓄積用データベースに登録された前記取得番組情報と前記視聴開始時刻と前記視聴終了時刻とを消去する
視聴履歴蓄積システム。
【請求項7】
請求項5又は6に記載の視聴履歴蓄積システムにおいて、
前記番組における前記受信チャンネル情報と、前記番組の直前の番組における前記受信チャンネル情報とが同一であり、前記直前の番組の直後に前記番組を利用者が前記番組開始時刻から視聴した場合、
前記テレビ放送受信機が前記番組を前記番組開始時刻に受信したとき、前記番組情報取得部は、前記受信チャンネル情報に一致するチャンネル情報を含み、且つ、前記直前の番組の直後の番組である前記番組を表す前記番組情報を前記取得番組情報として前記テレビ放送受信機から取得し、前記取得番組情報と、前記視聴開始時刻として前記取得番組情報に含まれる前記番組開始時刻とを前記一時蓄積用データベースに登録し、
利用者が前記番組を前記番組終了時刻まで視聴した場合、
前記テレビ放送受信機が前記番組の受信中に前記番組終了時刻を経過したとき、前記番組情報取得部は、前記取得番組情報に含まれる前記番組終了時刻を前記視聴終了時刻として、前記取得番組情報と前記視聴開始時刻とに対応付けて前記一時蓄積用データベースに登録する
視聴履歴蓄積システム。
【請求項8】
請求項3に記載の視聴履歴蓄積システムにおいて、
前記番組視聴履歴蓄積装置は、
複数の累積一時蓄積用テーブルを備えた累積一時蓄積用データベースと、
前記視聴監視部が前記番組の受信を監視したときの前記視聴開始時刻、前記視聴終了時刻である視聴開始時刻列{Dt(i)|Dt(i)=Dt(1)、Dt(2)、…、Dt(N)}、視聴終了時刻列{Dt(i)|Dt(i)=Dt(1)、Dt(2)、…、Dt(N)}(Nは自然数)と、前記番組情報取得部により取得された前記取得番組情報とを、前記複数の累積一時蓄積用テーブルのうちの1つの累積一時蓄積用テーブルである該当累積一時蓄積用テーブルに登録する累積視聴蓄積部と、
前記複数の累積一時蓄積用テーブルのそれぞれに対応する複数のタイマー部を備えたタイマー監視部と、
前記複数のタイマー部のうちの、前記該当累積一時蓄積用テーブルに対応する該当タイマー部に、前記該当累積一時蓄積用テーブルに登録された前記取得番組情報に含まれる前記番組終了時刻を設定する累積視聴判定指示部と
を更に具備し、
前記該当タイマー部は、前記番組終了時刻が経過したときに、時刻経過通知を出力し、
前記累積視聴判定指示部は、前記時刻経過通知に応じて、累積視聴履歴有効判定指示を前記視聴履歴有効判定処理部に出力し、
前記視聴履歴有効判定処理部は、前記累積視聴履歴有効判定指示に応じて、前記該当累積一時蓄積用テーブルと前記閾値配分データベースとを参照して、前記該当分類nと前記閾値Thと前記関数f(t、T)とを選択し、
前記視聴履歴有効判定処理部の前記視聴時間相対値算出部は、
前記相対時間をtとし、前記番組開始時刻、前記番組終了時刻を表す前記相対時間tをそれぞれ0、T(0≦t≦T)とし、前記視聴開始時刻列{Dt(i)}、前記視聴終了時刻列{Dt(i)}を表す前記相対時間tである相対時間列をそれぞれ{t(i)}、{t(i)}(t=t(i)、t(i))としたとき、
【数2】

により、前記視聴時間相対値Sの累積値として、前記関数f(t、T)をt={t(i)}からt={t(i)}まで積分して累積視聴時間相対値Snallを算出し、
前記視聴履歴判定部は、前記累積視聴時間相対値Snallが前記閾値Th以上であるとき、前記番組の視聴を表す前記判定結果を生成して、前記視聴履歴登録部に出力し、
前記視聴履歴登録部は、
前記判定結果が前記番組の視聴を表している場合、前記該当累積一時蓄積用テーブルから前記取得番組情報を読み出し、前記視聴履歴として前記記憶装置に登録する
視聴履歴蓄積システム。
【請求項9】
請求項8に記載の視聴履歴蓄積システムにおいて、
前記取得番組情報は、前記番組が放送されるチャンネルを表すチャンネル情報を含み、
前記番組視聴履歴蓄積装置は、
一時蓄積用データベース
を更に具備し、
前記視聴監視部は、前記テレビ放送受信機が前記番組を受信したときのチャンネルを表す受信チャンネル情報と、前記視聴開始時刻とを監視し、
前記番組情報取得部は、前記受信チャンネル情報に一致するチャンネル情報と、前記視聴開始時刻が含まれる時間帯を表す前記番組放送時間とを含む前記番組情報を前記取得番組情報として前記テレビ放送受信機から取得し、前記取得番組情報と前記視聴開始時刻とを前記一時蓄積用データベースに登録し、
前記視聴監視部は、前記視聴終了時刻を監視し、
前記番組情報取得部は、前記視聴終了時刻を前記取得番組情報と前記視聴開始時刻とに対応付けて前記一時蓄積用データベースに登録し、累積一時蓄積指示を前記累積視聴蓄積部に出力し、
前記累積視聴蓄積部は、前記累積一時蓄積指示に応じて、前記一時蓄積用データベースに登録された前記視聴開始時刻、前記視聴終了時刻を前記視聴開始時刻列{Dt(i)}、前記視聴終了時刻列{Dt(i)}として、前記取得番組情報に対応付けて前記該当累積一時蓄積用テーブルに登録する
視聴履歴蓄積システム。
【請求項10】
請求項9に記載の視聴履歴蓄積システムにおいて、
前記累積視聴蓄積部は、
前記一時蓄積用データベースに前記取得番組情報と前記視聴開始時刻と前記視聴終了時刻とが登録されたとき、累積視聴処理の実行として、前記一時蓄積用データベースから前記取得番組情報と前記視聴開始時刻と前記視聴終了時刻とを読み出して前記該当累積一時蓄積用テーブルに登録し、
前記累積視聴処理の実行が終了したとき、前記一時蓄積用データベースに登録された前記取得番組情報と前記視聴開始時刻と前記視聴終了時刻とを消去し、
前記視聴履歴登録部は、
累積視聴履歴登録処理の実行として、前記判定結果が前記番組の視聴を表している場合、前記該当累積一時蓄積用テーブルから前記取得番組情報を読み出し、前記視聴履歴として前記記憶装置に登録し、
前記累積視聴履歴登録処理の実行が終了したとき、又は、前記判定結果が前記番組の視聴を表していない場合、前記該当累積一時蓄積用テーブルに登録された前記取得番組情報と前記視聴開始時刻列{Dt(i)}と前記視聴終了時刻列{Dt(i)}とを消去する
視聴履歴蓄積システム。
【請求項11】
請求項9又は10に記載の視聴履歴蓄積システムにおいて、
前記番組における前記受信チャンネル情報と、前記番組の直前の番組における前記受信チャンネル情報とが同一であり、前記直前の番組の直後に前記番組を利用者が前記番組開始時刻から視聴した場合、
前記テレビ放送受信機が前記番組を前記番組開始時刻に受信したとき、前記番組情報取得部は、前記受信チャンネル情報に一致するチャンネル情報を含み、且つ、前記直前の番組の直後の番組である前記番組を表す前記番組情報を前記取得番組情報として前記テレビ放送受信機から取得し、前記取得番組情報と、前記視聴開始時刻として前記取得番組情報に含まれる前記番組開始時刻とを前記一時蓄積用データベースに登録し、
前記累積視聴蓄積部は、前記一時蓄積用データベースに前記視聴開始時刻として登録された前記番組開始時刻を、1番目の視聴開始時刻Dt(1)として前記該当累積一時蓄積用テーブルに登録し、
利用者が前記番組を前記番組終了時刻まで視聴した場合、
前記テレビ放送受信機が前記番組の受信中に前記番組終了時刻を経過したとき、前記番組情報取得部は、前記取得番組情報に含まれる前記番組終了時刻を前記視聴終了時刻として、前記取得番組情報と前記視聴開始時刻とに対応付けて前記一時蓄積用データベースに登録し、
前記累積視聴蓄積部は、前記一時蓄積用データベースに前記視聴終了時刻として登録された前記番組終了時刻を、最終番目の視聴終了時刻Dt(N)として前記該当累積一時蓄積用テーブルに登録し、
前記該当タイマー部は、前記番組終了時刻が経過したときに、前記時刻経過通知を出力し、
前記累積視聴判定指示部は、前記時刻経過通知に応じて、前記累積視聴履歴有効判定指示を前記視聴履歴有効判定処理部に出力する
視聴履歴蓄積システム。
【請求項12】
請求項4〜11のいずれかに記載の視聴履歴蓄積システムにおいて、
利用者が前記番組を前記番組開始時刻から前記番組終了時刻まで視聴した場合、前記複数の分類のそれぞれに対して、前記複数の関数f(t、T)をt=0からt=Tまで積分したときの前記視聴時間相対値Sは、
【数3】

により表され、
前記複数の閾値Thは、前記複数の分類のそれぞれに対して、0≦Th≦100により表される
視聴履歴蓄積システム。
【請求項13】
請求項12に記載の視聴履歴蓄積システムにおいて、
前記視聴時間相対値Sを、前記番組の前半部分に対応する前半視聴時間相対値Sと、前記番組の前記前半部分以外の後半部分に対応する後半視聴時間相対値Sとに分けたとき、
前記複数の関数f(t、T)による前記視聴時間相対値Sは、前記複数の分類のそれぞれに対して、
【数4】

により表され、
前記複数の関数f(t、T)は、直線を表すとき、前記複数の分類のそれぞれに対して、
【数5】

により表され、
前記複数の関数f(t、T)における前記前半視聴時間相対値Sは、前記複数の分類のそれぞれに対して、0≦S≦100(ただし、S=100−S)により表される
視聴履歴蓄積システム。
【請求項14】
請求項13に記載の視聴履歴蓄積システムにおいて、
前記後半視聴時間相対値Sは、前記前半視聴時間相対値Sよりも大きい
視聴履歴蓄積システム。
【請求項15】
請求項1〜14のいずれかに記載の視聴履歴蓄積システムにおいて、
前記テレビ放送受信機は、
EPG格納部と、
前記番組情報を含むEPG(Electric Program Guide)を受信して前記EPG格納部に格納するEPG制御部と
を具備し、
前記番組情報取得部は、前記EPG格納部に格納された前記EPGから、前記番組情報を読み出し、前記取得番組情報として取得する
視聴履歴蓄積システム。
【請求項16】
利用者により選局された番組を受信するテレビ放送受信機に適用される番組視聴履歴蓄積装置であって、
前記テレビ放送受信機が前記番組の受信を開始したときの視聴開始時刻と、前記テレビ放送受信機が前記番組の受信を終了したときの視聴終了時刻とを監視する視聴監視部と、
前記番組を表す番組情報を取得番組情報として前記テレビ放送受信機から取得する番組情報取得部と、前記取得番組情報は、前記番組が放送される放送時間を表す番組放送時間を含み、
視聴履歴が登録される記憶装置と、
前記視聴開始時刻と前記視聴終了時刻と前記番組放送時間とに基づいて、前記番組を視聴しているか否かを表す判定結果を生成する視聴履歴有効判定処理部と、
前記判定結果が前記番組の視聴を表している場合、前記取得番組情報を前記視聴履歴として前記記憶装置に登録する視聴履歴登録部と
を具備する番組視聴履歴蓄積装置。
【請求項17】
利用者により選局された番組を受信するテレビ放送受信機に適用されるコンピュータを用いる方法であって、
前記テレビ放送受信機が前記番組の受信を開始したときの視聴開始時刻と、前記テレビ放送受信機が前記番組の受信を終了したときの視聴終了時刻とを監視する視聴監視ステップと、
前記番組を表す番組情報を取得番組情報として前記テレビ放送受信機から取得する番組情報取得ステップと、前記取得番組情報は、前記番組が放送される放送時間を表す番組放送時間を含み、
前記視聴開始時刻と前記視聴終了時刻と前記番組放送時間とに基づいて、前記番組を視聴しているか否かを表す判定結果を生成する視聴履歴有効判定処理ステップと、
前記判定結果が前記番組の視聴を表している場合、前記取得番組情報を視聴履歴として記憶装置に登録する視聴履歴登録ステップと
を具備する番組視聴履歴蓄積方法。
【請求項18】
請求項17に記載の番組視聴履歴蓄積方法の各ステップを前記コンピュータに実行させるコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2007−267195(P2007−267195A)
【公開日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−91428(P2006−91428)
【出願日】平成18年3月29日(2006.3.29)
【出願人】(302069930)NECパーソナルプロダクツ株式会社 (738)
【Fターム(参考)】