説明

視覚障害者の視野を改善する装置および方法

【課題】視覚障害を持つ利用者の視野を改善し、利用者が周囲のものの中を安全に進むことを助ける装置および方法を提供する。
【解決手段】本装置は、本体と、利用者周辺の物理的環境の視覚画像を記録するよう記本体に結合された少なくとも1つのビデオ・デバイスと、本体に結合された少なくとも1つのモニタと、少なくとも1つのビデオ・デバイスから信号を受信し、少なくとも1つのモニタを、少なくとも1つのビデオ・デバイスによって記録された視覚画像を表示するよう動作可能に制御するプロセッサと、利用者の実際の視覚サイズを判断するトンネル視ファインダとを含む。本方法は、利用者の実際の視覚サイズを判断し、利用者周辺の物理的環境の視覚画像を取得し、その視覚画像を処理し、その視覚画像を利用者の実際の視覚内に表示するステップを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、全般的に、周辺環境情報を提供して視覚障害者を補助する装置、およびそれを動作させる方法に関する。特に、本発明は、視覚障害者の視野を改善する装置、およびそれを動作させる方法に関する。
【背景技術】
【0002】
視野(FOV:Field of vision)は、ある瞬間に見ることができる、観測可能な世界の角度範囲である。視覚正常者のFOVは、約120度である。一方、視覚障害者のFOVは、はるかに狭いことがある。例えば、色素性網膜炎(RP:Retinitis Pigmentosa)患者のFOVは20度以下である。そのような人は法律上の失明に分類されることが多い。
【0003】
American Foundation for The Blind(AFB)は、米国の法律上失明人口は約130万人であると推定した。目の見えない人または視覚障害者は、歩行者として、重大な交通事故に巻き込まれる危険性がはるかに高い。米国では、多数の目の見えない人または視覚障害者が、通行の助けに携帯用ステッキを使用している。しかし、従来の携帯用ステッキは、利用者の周辺環境について極めて限られた量の情報、通常はステッキが物理的に触れる可能性のある物体についての情報しか提供しない。
【0004】
その他に、目の見えない人または視覚障害者にその周辺環境についての情報を従来のステッキが物理的に届く範囲を超えて提供するよう、様々なデバイスが開発されてきた。例えば、音響式ステッキ(acoustic cane)は、音のフィードバックを通じて情報を提供することができる(反響定位)。音響式ステッキの使用時、ステッキは可聴信号を放ち、それが利用者の周辺環境の中にある物体から反射または反響してくる。利用者は、その反響を解釈して、周囲のものの配置を読み取る。その他のデバイスは光信号を放ち、それが利用者周辺の物体から反射する。続いて、この反射は、周辺の物体についての情報を利用者に伝え返すよう、クリック音または可変高さのビープ音などの可聴信号に変換される。
【0005】
特許文献1は、物体を検出および特定する電気光学デバイスを含む装置を開示している。このデバイスから情報を受信して処理するよう、制御ユニットが使用される。次に、その物体を利用者に聞こえるように説明するために、制御ユニットからの命令受信に音声表現ユニットが使用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許出願第10/519483号(米国特許出願公開第2006/0098089(A1)号)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
周辺環境に関する情報の利用者への伝達を可聴信号に頼るデバイスは、交通量の多い通りなどの雑音環境、または可聴信号を聞くことができない視聴覚障害者には不向きである。そのような状況において、周辺環境情報を非可聴信号によって伝達する装置および方法があると望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一態様において、本発明は、視覚障害を持つ利用者の視野を改善する装置に関する。この装置は、本体と、利用者周辺の物理的環境の視覚画像(visual image)を記録するよう本体に結合された少なくとも1つのビデオ・デバイスと、本体に結合された少なくとも1つのモニタと、少なくとも1つのビデオ・デバイスから信号を受信し、少なくとも1つのモニタを、少なくとも1つのビデオ・デバイスによって記録された視覚画像を表示するよう動作可能に制御する(operatively control)プロセッサと、利用者の実際の視覚サイズ(vision size)を判断するトンネル視ファインダ(tunnel vision finder)とを含む。そのような装置は、利用者が、周囲のものの中を安全に進むことができるようにする。
【0009】
少なくとも1つのビデオ・デバイスは、約100度から約160度の範囲の視野を有することが好ましい。この少なくとも1つのビデオ・デバイスは、約120度の視野を有するとより好ましい。
【0010】
この少なくとも1つのビデオ・デバイスは、少なくとも1つのCCDカメラを含み、少なくとも1つのモニタは、少なくとも1つのLCD画面を含むことが好ましい。この少なくとも1つのLCD画面は、長さ約3インチ(7.62cm)から約7インチ(17.78cm)、幅約1インチ(2.54cm)から約3インチ(7.62cm)であることが好ましい。
【0011】
プロセッサはさらに、少なくとも1つのモニタ上に表示される視覚画像のサイズを、トンネル視ファインダによって判断された利用者の実際の視覚サイズに応じて調節するとよい。
【0012】
この装置は、利用者によって装着されることが好ましい。この装置はヘッドセットであるとより好ましい。このヘッドセットは、調節可能な複数の脚部をさらに有するとよい。
【0013】
トンネル視ファインダは、独立した構成要素、またはプロセッサの一部とすることができる。
【0014】
この装置はさらに、本体に結合され少なくとも1つのビデオ・デバイスを制御する、1つの「オン/オフ」スイッチを含むとよい。この装置はさらに、本体に結合され少なくとも1つのモニタを制御する、1つの「オン/オフ」スイッチを含むとよい。この装置は、トンネル視ファインダを制御する遠隔制御器を含むとよい。
【0015】
本体に対する少なくとも1つのモニタの位置は、調節可能であることが好ましい。
【0016】
別の態様において、本発明は、視覚障害を持つ利用者の視野を改善する方法に関する。本方法は、利用者の実際の視覚サイズを判断し、利用者周辺の物理的環境の視覚画像を取得し、その視覚画像を処理して、その視覚画像を利用者の実際の視覚内に表示するステップを含む。当該の方法は、利用者が、周囲のものの中を安全に進むことができるようにする。
【0017】
利用者の実際の視覚サイズを判断するステップは、利用者の視界の前方のモニタ上に複数セルのテーブルを作成することと、利用者が見ることができる少なくとも1つのセルを選択することとを含むとよい。
【0018】
物理的環境の視覚画像を取得するステップは、少なくとも1つのCCDカメラを使用して視覚画像を取得することを含むとよい。
【0019】
視覚画像を処理するステップは、利用者の実際の視覚サイズに応じて、視覚画像のサイズを調節することを含むとよい。
【0020】
視覚画像を表示するステップは、視覚画像を少なくとも1つのLCD画面に表示することを含むとよい。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】画像の中に示されている物体をある距離から見たときに、視覚正常者が見る例示的な画像の図である。
【図2】同じ物体を同じ距離から見たときに、視覚障害者が見る例示的な画像の図である。
【図3】本発明の例示的な一実施形態に従った、視覚障害者の視野を改善する装置を介して同じ物体を同じ距離から見たときに視覚障害者が見る例示的な画像の図である。
【図4】本発明に従った、視覚障害者の視野を改善する装置の例示的な実施形態の側面透視図である。
【図5】図4の線II−II’に沿った、装置の例示的な実施形態の概略断面図である。
【図6】本発明の例示的な一実施形態に従った、利用者の視界の前方でモニタ上に示される例示的な複数セルのテーブルの図である。
【図7】本発明の例示的な一実施形態に従った、利用者が見ることができる1つのセルが利用者によって選択された状態の、利用者の視界の前方のモニタ上に示される例示的な複数セルのテーブルの図である。
【図8】本発明の例示的な一実施形態に従った、利用者が見ることができる例示的なセルが利用者によって選択されている図である。
【図9】本発明の例示的な一実施形態に従った、サイズおよび位置が利用者の実際の視覚によりよく合うように調節された例示的なセルの図である。
【図10】本発明の実施形態に従った、視覚障害を持つ利用者の視野を改善する方法を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
添付の図面は、本発明をより深く理解できるように含まれており、この明細書に組み込まれてその一部を構成している。図面は、本発明の実施形態を示しており、本記載と共に、本発明の原理の説明に役立つ。
【0023】
本発明の好適な実施形態を説明する際、本願明細書では、図面の図1〜9を参照する。図面では、同じ数字は本発明の同様の特徴を指す。本発明の各特徴は、図面において必ずしも一定の比率で拡大縮小して示されてはいない。
【0024】
本願明細書では、視覚障害者の視野を改善する装置、およびそれを動作させる方法が開示される。簡単に言えば、装置上のトンネル視ファインダがまず、視覚障害者の実際の視覚のサイズを求める。ビデオ・デバイスが、視覚正常者が見るであろう視覚画像をとらえる。プロセッサが、視覚障害者の実際の視覚サイズに視覚画像を収めるよう、視覚画像を処理する。続いて、装置上のモニタが、その視覚画像を、視覚障害者向けに、その人の障害のある視覚内において再生する。
【0025】
以下、図1〜3を参照する。図1は、画像の中に示されている物体をある距離から見たときに、視覚正常者が見る例示的な画像の図である。図2は、同じ物体を同じ距離から見たときに、FOVの狭い視覚障害者が見る例示的な画像の図である。狭いFOVが原因で、視覚障害者はトンネル視を有し、これによって、正常な視覚の周辺部が失われて中心部分が保たれている。図3は、本発明の一実施形態による、視覚障害者の視野を改善する装置を介して同じ物体を同じ距離から見たときに視覚障害者が見る例示的な画像の図である。装置は、視覚正常者が見る画像をとらえて、それを処理し、視覚正常者が見るものを視覚障害者がそのトンネル視の中で見るように、画像を視覚障害者向けに再生する。
【0026】
図4は、本発明の一実施形態による、視覚障害者の視野を改善する装置1の側面透視図である。装置1は、利用者が装着できるヘッドセットである。装置1は、本体10、ビデオ・デバイス15、モニタ20、および制御ユニット25を含む。本体10は、2つの脚部12を含むとよい。2つの脚部12は、長さの調節が可能であることが好ましい。長さは、各脚部上の利用者設定デバイス30によって調節されるとよい。
【0027】
ビデオ・デバイス15は、本体10に結合されており、利用者周辺の物理的環境の視覚画像を記録するために使用される。ビデオ・デバイス15は、約100度から約160度の範囲の視野を有することが好ましい。ビデオ・デバイス15は、視覚正常者の視野に近い約120度の視野を有することがより好ましい。ビデオ・デバイス15は、電荷結合デバイス(CCD:charge−coupled device)カメラであってもよい。装置1は2つ以上のビデオ・デバイスを含んでもよい可能性がある。
【0028】
モニタ20も本体10に結合されており、ビデオ・デバイス15によって記録された視覚画像を表示するために使用される。モニタ20は、液晶ディスプレイ(LCD:liquid crystal display)画面であることが好ましい。一実施形態では、モニタ20のサイズは、長さ約3インチ(7.62cm)から約7インチ(17.78cm)、幅約1インチ(2.54cm)から約3インチ(7.62cm)である。装置1は2つ以上のモニタを含んでもよい可能性がある。本体10に対するモニタ20の位置は、調節可能であることが好ましい。言い換えれば、モニタ20は、垂直または水平、あるいはその両方に、本体10に沿って移動するとよい。
【0029】
図5は、図4の線II−II’に沿った、装置1の制御ユニット25を示す断面図である。制御ユニットは、電源110、プロセッサ120、トンネル視ファインダ130、および回路基板100を含む。回路基板100は、電源110、プロセッサ120、およびトンネル視ファインダ130に電気的に接続されている。さらに、回路基板は、配線140および150を介してビデオ・デバイス15およびモニタ20に電気的に接続されている。プロセッサ120、トンネル視ファインダ130、ビデオ・デバイス15、モニタ20、およびその他様々なコンポーネントが、電源110によって電力供給される。電源110は、電池、燃料電池、または当技術分野で周知である他の様々なコンポーネントであればよい。
【0030】
トンネル視ファインダ130は、利用者の実際の視覚サイズを判断するために使用される。装置1は、トンネル視ファインダ130を制御する遠隔制御器を有するとよい。トンネル視ファインダは、モニタ20上に複数セルのテーブルを作成する。この複数セルのテーブルは、ソフトウェアによって生成される。図6は、本発明の一実施形態による、モニタ20上に示される例示的な複数セルのテーブルの図である。このテーブルは、25のセルから成る。テーブル内の各セルには、例えばXおよびY座標など、モニタ画面の平面上の位置情報が与えられる。次に、利用者は、装置1を装着しているときに利用者が見ることができる1つまたは複数のセルを選択する。図7では、楕円形165が、モニタ20上での利用者の実際の視覚を表す。利用者が見ることができるセル160を、利用者が選択する。この選択は、遠隔制御器を介して実行されるとよい。図8に示されているように、利用者が選択を行うと、利用者が見ることができる1つまたは複数のセルのみがモニタ20上に表示される。利用者は、モニタ20上に表示される1つまたは複数のセルのサイズまたは位置あるいはその両方を調節することによって、選択済みの1つまたは複数のセルを微調整し、セルを利用者の実際の視覚によりよく合わせるとよい。微調整が完了すると、次に、トンネル視ファインダ130が、モニタ20上に表示されている1つまたは複数のセルに対応する位置情報を求める。図9で、利用者はセル160の位置およびサイズを、楕円形165によりよく合うように調節する。調節されたセル160は、セル170になる。トンネル視ファインダ130は、セル170に対応する位置情報を求める。位置情報に基づいて、トンネル視ファインダ130は、利用者の実際の視覚サイズを計算し、利用者の実際の視覚サイズの情報をプロセッサ120に入力する。利用者の実際の視覚サイズの情報はプロセッサ120に格納され、後から利用者によって読み出し可能である。
【0031】
プロセッサ120は、ビデオ・デバイス15から信号を受信して、ビデオ・デバイス15によって記録された視覚画像を表示するようモニタ20を動作可能に制御する。その際に、プロセッサ120は、モニタ20上に表示される視覚画像のサイズを、トンネル視ファインダ130によって判断された利用者の実際の視覚サイズに応じて調節する。本発明の一実施形態によれば、トンネル視ファインダ130はプロセッサ120の一部であってもよい。言い換えれば、プロセッサ120はトンネル視ファインダとしても機能する。
【0032】
装置1は、本体10に結合されビデオ・デバイス15を制御する、1つの「オン/オフ」スイッチを含むとよい。装置1は、本体10に結合されモニタ20を制御する、1つの「オン/オフ」スイッチを含むとよい。
【0033】
図10は、装置1を動作させる方法の例示的な実施形態を示す流れ図である。ステップ200は、利用者の実際の視覚サイズを判断することを含む。上記のように、利用者の実際の視覚サイズは、トンネル視ファインダによって判断される。トンネル視ファインダは、まず、利用者の視界の前方のモニタ上に表示される複数セルのテーブルを作成する。次に、利用者が見ることができる少なくとも1つのセルを、利用者が選択する。利用者はさらに、選択済みのセルのサイズまたは位置あるいはその両方を、セルが利用者の実際の視覚によりよく合うように微調整するとよい。選択されたセルのモニタ上での位置情報に基づいて、トンネル視ファインダが利用者の実際の視覚サイズを計算する。位置情報は、モニタ画面の平面上のXおよびY座標であることが好ましい。
【0034】
ステップ210は、利用者周辺の物理的環境の視覚画像を取得することを含む。利用者周辺の物理的環境の視覚画像は、ビデオ・デバイス、好ましくは少なくとも1つのCCDカメラによって取得される。CCDカメラは、好ましくは約100度から約160度の範囲の視野、より好ましくは約120度の視野を有する。
【0035】
ステップ220は、ビデオ・デバイスによって取得された視覚画像を、プロセッサを使用して処理することを含む。プロセッサは、ステップ200で判断された利用者の実際の視覚サイズに応じて、視覚画像のサイズを調節する。
【0036】
ステップ230は、視覚画像を利用者の実際の視覚内に表示することを含む。視覚画像は、少なくとも1つのLCD画面上に表示されることが好ましい。LCD画面のサイズは、長さ約3インチ(7.62cm)から約7インチ(17.78cm)、幅約1インチ(2.54cm)から約3インチ(7.62cm)である。LCD画面は、表示される視覚画像が利用者の実際の視覚の中に入るように、プロセッサによって動作可能に制御される。
【0037】
本発明は、好適な実施形態に関して詳しく示され、記載されたが、当業者には当然のことながら、形態および詳細事項の前述の変更およびその他の変更が、本発明の意図および範囲から逸脱することなく加えられ得る。したがって、本発明は、記載および説明された厳密な形態および詳細事項に限定されないが、添付の特許請求の範囲に記載の範囲内に入るものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の視野を改善する装置であって、
本体と、
前記利用者周辺の物理的環境の視覚画像を記録するよう、前記本体に結合された少なくとも1つのビデオ・デバイスと、
前記本体に結合された少なくとも1つのモニタと、
前記少なくとも1つのビデオ・デバイスから信号を受信し、前記少なくとも1つのモニタを、前記少なくとも1つのビデオ・デバイスによって記録された前記視覚画像を表示するよう動作可能に制御するプロセッサと、
前記利用者の実際の視覚サイズを判断するトンネル視ファインダと、
を含む装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つのビデオ・デバイスは、約100度から約160度の範囲の視野を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つのビデオ・デバイスは、約120度の視野を有する、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記少なくとも1つのビデオ・デバイスは、少なくとも1つのCCDカメラを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記少なくとも1つのモニタは、少なくとも1つのLCD画面を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記少なくとも1つのLCD画面は、長さ約3インチ(7.62cm)から約7インチ(17.78cm)、幅約1インチ(2.54cm)から約3インチ(7.62cm)である、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記プロセッサはさらに、前記少なくとも1つのモニタ上に表示される前記視覚画像のサイズを、前記トンネル視ファインダによって判断された前記利用者の実際の視覚サイズに応じて調節する、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記装置は、前記利用者により装着される、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記装置は、ヘッドセットを含む、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記ヘッドセットは、調節可能な複数の脚部を有する、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記トンネル視ファインダは、前記プロセッサの一部である、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記本体に結合され、前記少なくとも1つのビデオ・デバイスを制御する、1つの「オン/オフ」スイッチをさらに含む、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記本体に結合され、前記少なくとも1つのモニタを制御する、1つの「オン/オフ」スイッチをさらに含む、請求項1に記載の装置。
【請求項14】
前記トンネル視ファインダを制御する遠隔制御器をさらに含む、請求項1に記載の装置。
【請求項15】
前記本体に対する前記少なくとも1つのモニタの位置が調節可能である、請求項1に記載の装置。
【請求項16】
利用者の視野を改善する方法であって、
前記利用者の実際の視覚サイズを判断するステップと、
前記利用者周辺の物理的環境の視覚画像を取得するステップと、
前記視覚画像を処理するステップと、
前記視覚画像を前記利用者の実際の視覚内に表示するステップと、
を含む方法。
【請求項17】
前記利用者の実際の視覚サイズを判断する前記ステップは、
前記利用者の視界の前方のモニタ上に複数セルのテーブルを作成するステップと、
前記利用者が見ることができる少なくとも1つのセルを選択するステップと、
を含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記物理的環境の前記視覚画像を取得する前記ステップは、少なくとも1つのCCDカメラを使用して前記視覚画像を取得するステップを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記視覚画像を処理する前記ステップは、前記利用者の実際の視覚サイズに応じて、前記視覚画像のサイズを調節するステップを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記視覚画像を表示する前記ステップは、前記視覚画像を少なくとも1つのLCD画面上に表示するステップを含む、請求項16に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−162346(P2010−162346A)
【公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−4505(P2010−4505)
【出願日】平成22年1月13日(2010.1.13)
【出願人】(390009531)インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション (4,084)
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MASCHINES CORPORATION
【Fターム(参考)】