説明

角度のついたプランジャを有する電気スイッチアセンブリ

電気スイッチアセンブリが提供される。上記電気スイッチアセンブリはハウジング、上記ハウジングによって支持されたアクチュエータであって、1以上の下向きの延在部を有しており、各延在部は少なくとも1つの丸みを帯びた先端部を有するアクチュエータ、上記ハウジングに収容された電気回路、上記電気回路を覆う1以上の変形可能なドームを備える弾性パッド、および上記ハウジング内の上記少なくとも1つの丸みを帯びた先端部と上記ドームの各々との間で支持される1以上のプランジャエレメントを備え、各プランジャエレメントは傾斜面を備え、上記アクチュエータが動いている間上記丸みを帯びた先端部に係合し、下にあるドームの1つを変形させることを特徴とする電気スイッチアセンブリ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
下記は電気スイッチに関し、より詳細にはそのようなスイッチを動作させるためのプランジャ関する。
【0002】
なお、下記は、米国特許出願番号第61/181,934号(2009年5月28日出願)の優先権を主張し、その内容を本願明細書に援用する。
【背景技術】
【0003】
自動車及び他の用途においてユーザによって動作するスイッチは、たいていは触覚フィードバックを提供することにより、ユーザが異なるスイッチ段階および/または機能を認識できるようにすることが望ましい。このようにして、ユーザは、スイッチを操作している間に、ユーザにスイッチの状態についてフィードバックした力の変化を体験できる。
【0004】
例えば、スイッチを動作させると、ユーザは最初に増加する抵抗力を感じることができ、その後この力は低下し、アクチュエータはスイッチが電気的に動作していることをユーザに示す第1識別位置で停止する。この第1位置はしばしば第1デテントとも言う。自動車のウィンドウスイッチなどに「自動降下」、「急速降下」または「ワンタッチダウン」オプションを設けるように構成されている。この種のオプションを動作させるために、ユーザは、スイッチアクチュエータを、第1デテントを越えて第2識別位置または第2デテントまで下向きに押す(もしくは「自動上昇」オプションへと引き上げる)。従ってこの例では、スイッチを2つの独立した機能の各々に関する第1または第2デテントへと押すまたは引くことができる(この場合ウィンドウ降下/ウィンドウ急速降下またはウィンドウ上昇/ウィンドウ急速上昇)。このようにスイッチを押したり引いたりすることはスイッチを操作するとも言う。
【0005】
そのような触覚フィードバックを提供するための2つのデザインが普及している。一方はバネ系の独立したスイッチ要素を有する触覚機構であり、他方はシリコンゴム系の膜または弾性パッドであって、しばしばe-パッドとも呼ばれる。e-パッドはプリント基板(PCB)に接続すると、触覚応答および電気的スイッチングを提供する。これらのデザインのいずれも力、移動、パッケージサイズ、および、パフォーマンスのばらつきという限界を抱えうる。
【発明の概要】
【0006】
1つの側面において、ハウジング、上記ハウジングによって支持されたアクチュエータであって、1以上の下向きの延在部を有しており、各延在部は少なくとも1つのアーチ形の先端部を有するアクチュエータ、上記ハウジングに収容された電気回路、上記電気回路を覆う1以上の変形可能なドームを備える弾性パッド、および上記ハウジング内の上記アクチュエータと上記ドームの各々との間で支持される1以上のプランジャエレメントを備え、各プランジャエレメントは傾斜面を備え、上記アクチュエータが動いている間上記アーチ形の先端部に係合し、上記プランジャエレメントに上記プランジャエレメントの下にあるドームを変形させることを特徴とする電気スイッチアセンブリが提供される。
【0007】
もう一つの側面において、電気スイッチアセンブリにおいて下にある変形可能ドームを動作させるためのプランジャエレメントであって、上記プランジャエレメントは、 上記変形可能ドームに係合するベース部、および上記ベース部から延在する本体を備え、上記本体は上方に面する傾斜面を備え、上記傾斜面の方へ弧を描いて動く部分を有するアクチュエータと相互に作用し、それによって上記プランジャを上記ドームに向かって下方向に動かすことを特徴とするプランジャエレメントが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
さて、実施形態を例として添付の図面のみを参照しながら説明する。
【0009】
図1は一式の電気スイッチアセンブリからなる自動車の内部を示す部分図である。
【0010】
図2は分離した電気スイッチアセンブリの斜視図である。
【0011】
図3は図2に示した電気スイッチアセンブリの分解斜視図である。
【0012】
図4は分離した一式のプランジャおよび弾性ドームの斜視図である。
【0013】
図5は図4のプランジャおよびドームの面Aに沿った断面図である。
【0014】
図6は図4のプランジャおよびドームの面Bに沿った断面図である。
【0015】
図7は分離した第1プランジャの横から見た図である。
【0016】
図8はアクチュエータの回動によるプランジャエレメントの動作を説明する断面図である。
【0017】
図9は第1プランジャの傾斜表面55度の場合の力−変位のグラフ図である。
【0018】
図10は第1プランジャの傾斜表面60度の場合の力−変位のグラフ図である。
【0019】
図11(a)から図11(h)は湾曲していない表面の力変位および動力学的な計算を説明するための自由体図である。
【0020】
図12(a)から図12(g)は湾曲する表面の力変位および動力学的な計算を説明するための自由体図である。
【0021】
図13(a)から図13(e)はアクチュエータ延在部およびプランジャエレメントの一連の動作段階を示す断面図である。
【0022】
図14(a)から図14(c)は弾性ドームの一連の動作段階を示す断面図である。
【0023】
図15は図14(a)から図14(c)に示した動作段階の移動量−力を示すグラフ図である。
【0024】
図16は動作段階時のアクチュエータの角度−力を示すグラフ図である。
【0025】
図17は1つの上方への機能および2つの下方への機能から成る電気スイッチアセンブリの一例における2方向の角度−力を示すグラフ図である。
【0026】
図18はバネ操作の実施に関する力−変位のグラフ図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下のことによって、電気スイッチを動作させるためのプランジャエレメントが提供される。このプランジャエレメントによって、より小型になる可能性のあるパッケージサイズにおいて耐久性および信頼性を高めることを可能にしながら、連動した電気−機械のタイミングを有し、より少ない構成要素を用いて構成要素の変化に対して耐性を有する、より広範囲の触覚プロファイル(力および移動)を提供することが可能になる。
【0028】
丸みを帯びたもしくはアーチ形の延在部の先端部に作用する、スイッチのアクチュエータで動く傾斜面を有するプランジャエレメントを備えると、上記長所を有する一方向および双方向への単段階または二段階の動作構成を達成できることがわかっている。このことによって、プランジャエレメントによって操作されるe−パッドの特性を変更することなく、スイッチアセンブリの触覚プロファイルの変更が可能になる。ここで述べたプランジャエレメントおよび原理は、バネおよびその他の弾性部材においてもPCBを起動するために用いることができることは理解されよう。しかしながら、注意すべきは、例えば、バネによって発生する触覚応答は一般的に以下に検討するe−パッドによって発生する触覚応答とは異なっているということである。
【0029】
さて図1に戻ると、プランジャエレメントおよびスイッチアセンブリが用いることができる環境例が示されている。上記環境においては、一式の電気スイッチアセンブリ10は自動車ドア14のコンソール12に組み込まれてドアウィンドウ16を操作する。この例においては、横から2つのスイッチアセンブリ10が見える。1つはフロントウィンドウ16用で、もう一つはリアウインドウ用である。例えば、自動車の反対側(図示せず)のもう一対のフロント/リアウインドウ16の制御を提供するためにより多くのスイッチを含むことができることが理解されよう。自動車用途においてスイッチアセンブリ10およびその構成要素を使用することはほんの一例であり、以下の記載で明らかなように様々な他の用途が適用可能であることも理解されよう。
【0030】
図2は分離した電気スイッチアセンブリ10の拡大図を示す。スイッチアセンブリ10はアクチュエータ18、この例においては制限された回動運動を提供するノブまたはロッカースタイル部材を用いて操作され、アクチュエータ18は、取り付け点21によって規定されるその軸を中心として回動することによって動作することができる。アクチュエータ18は唇状部19または他の突出部から成り、これによってアクチュエータ18を上方方向に「引っぱる」ことが可能になり、アクチュエータ18を反対方向に揺動させる。アクチュエータ18は下方方向に「押圧」することができる広い上面も備え、それによってアクチュエータを前方へ揺動させる。図2にはスイッチアセンブリ10の様々な構成要素を入れ、ガイドし、支持するのに用いられるハウジング20が示されている。ハウジング20は図2に示すように独立した構成要素であってもよいし、他のアセンブリと図1に示すコンソール20を介して一体化されていてもよい。図2に示すハウジング20は単に例示を目的とするものであることが理解されよう。
【0031】
図3はスイッチアセンブリ10の分解斜視図を示す。この図からアクチュエータ18はハウジング20の上に、アクチュエータ18の対向する側壁にある対応する孔21と接触する一対の直立する支持体28を用いて支持されていることがわかる。支持体28は同様にハウジング20によって支持されたまたはハウジング20に取り付けられたアクチュエータベース26から延在している。アクチュエータ18は第1延在部22および第2延在部24を備え、延在部はそれぞれハウジング20に向かって下方へ突出しており、アクチュエータ18と共同して動く。アクチュエータベース26は孔または開口を備え、それによって延在部22,24がハウジング20の内部へと延在することができる。
【0032】
先に説明したように、ハウジング20はスイッチアセンブリ10の様々な構成要素を含んでいる。この例では、ハウジング20は開口下端(図示せず)を備え、ハウジングベース40が設けられており、ハウジングベース40はハウジング内の構成要素を支持および保持してハウジング20を閉じるのに用いられる。ハウジングベース40はPCB38の支持体になり、PCB38は上方に重なる一式の変形可能なドーム36を備えるe-パッド34を支持する。変形可能なドーム36は2対のプランジャエレメントと整列し、その2対のプランジャエレメントによって操作される。ハウジング20の内部は、プランジャエレメント30、32の垂直運動を許容しながら、前後および側方の動きを制限するように構成されており(図5および6参照)、プランジャエレメント30、32がプランジャエレメント30、32と整列した下にある変形可能なドーム36に作用し、上記下にあるドーム36を変形させることが可能になる。第1延在部22は第1延在部の各々の少なくとも一部と整列し、第1スイッチ操作を動作させ、第2延在部24は第2延在部の各々の少なくとも一部と整列し第2スイッチ操作を動作させる。延在部22、24およびプランジャエレメント30、32の形状は、第1プランジャエレメント30および第2プランジャエレメント32が、以下に詳細に説明するように連続して動作するように選択される。
【0033】
延在部22、24およびプランジャエレメント30、32の相対的な配置を図4から図6に詳細に示す。プランジャエレメント30の1つおよびプランジャエレメントト32の1つは、前方のまたは押圧作用によって一対の第1/第2プランジャエレメント30、32が連続して動作するように、一方、後方または引き作用によって他方の第1/第2プランジャエレメント30、32が連続して動作するようにアクチュエータ18の回動軸のいずれか一方の側に配置される。
【0034】
図5および図6に最もよく示されているように、静止時は、第1プランジャエレメント30は、第2プランジャエレメント32が延在部24に対するよりも、延在部22により近い。この例では、第1プランジャエレメント30がそれぞれの延在部22に接しているが、多少の公差は許容されることは理解できる。規定された動作点で(そして動作方向に依存して)他方の延在部24は第2プランジャエレメント32の1つに接する。まず図5を参照すると、延在部22の幅は一対のアーチ形の、この例では実質的に丸みを帯びた第1延在部先端42が、スイッチアセンブリ10がニュートラルまたは静止位置にある時、第1プランジャエレメント30のそれぞれの第1傾斜面43に接するような大きさに作られている。傾斜面43はそれぞれの直立した第1プランジャ本体44上に形成され、第1プランジャ本体44はそれぞれの第1プランジャベース46から延在している。プランジャベース46はドーム36の各々と整列するような大きさに作られ、方向付けられている。第1プランジャエレメント30はハウジング20内を第1中央ガイド部材50の両側に形成された一対の一体化された外側ガイド部材48を用いてガイドされ、第1プランジャエレメント30の位置を維持し、側方および前後の動きを制限して、震動によって引き起こされうるガタガタ音を減じる。
【0035】
図6を参照すると、第2延在部24の幅は第1延在部22の幅より少ないことがわかる。従って一対のアーチ形の、この例では実質的に丸みを帯びた第2延在部先端52が、図示のようにスイッチアセンブリ10がニュートラル位置にある時、第2プランジャエレメント32のそれぞれの第2傾斜面53から離れるような大きさに作られている。このように、アクチュエータ18が動くことによって、延在部24が第2プランジャエレメント32の1つに作用するのに先だって、延在部22が第1プランジャエレメント32の1つに作用する。図5に示されたものと同様に、第2傾斜面53はそれぞれの直立した第2プランジャ本体54上に形成され、第2プランジャ本体54は、それぞれの第2プランジャベース56から延在している。第2プランジャエレメント30もまたハウジング20内で一対の一体化された外側ガイド部材48、および第2プランジャエレメント32の間に位置する第2中央ガイド部材58を用いてガイドされ、第2プランジャエレメント32の位置を維持し、側方および前後の動きを制限して、震動によって引き起こされうるガタガタ音を減じる。この例ではガイド部材50、58は共にハウジング20と一体となっており、概して方向付けられ、プランジャエレメント30、32を保持するような大きさに作られている。この例では、ガイド部材50,58は同じハウジング20の異なる断面から成り、第1および第2のプランジャエレメント一式の駆動を同期させるための同じ構成部材の一部である。
【0036】
図7は分離した第1プランジャエレメント30の1つを示す。プランジャ本体44の先端部60は傾斜面43を直線の側面から曲線の側面43’に変えることによって変更することができ、第1プランジャエレメント30に作用する際に、触覚感のさらなる制御が得られることがわかる。第1プランジャエレメント30および第1延在部22の形状に対する計算を通じて正確な触覚応答を描くことができる。第2プランジャエレメント32上の傾斜面53も同様に曲線にすることができ、同様の結果を得られることに気付くだろう。
【0037】
図8はアクチュエータ延在部22、24がプランジャエレメント30、32の傾斜面43、53と相互に作用している状態を示し、この例では第1延在部22と第1プランジャエレメント30との相互作用を示している。アクチュエータ18の唇状部19を回動させるまたは「引き」上げることによって動きAが引き起こされる。動作Aの結果、第1先端部42がBで示される進路に沿って動く。動作Bによって、プランジャ本体44の角度がついた先端部と、傾斜面43との相互作用が引き起こされ、それによって第1プランジャエレメント30が動作Cによって示されるように下方向に動く。アクチュエータ18が動作すると、第1延在部22の結合動作によって、第1プランジャエレメント30は、第1プランジャエレメント30の外側ガイド部材48の1つと、第1内部ガイド部材50との間の配置のために実質的に下方向へ一直線に動く。図8より傾斜面43の角度、丸みを帯びた先端部42の半径、アクチュエータ18の回動点と第1プランジャエレメント30との間の距離によって、ユーザがアクチュエータ18を回動させるときに感じる力および移動量が制御されることを理解することができる。同様の原理が第2プランジャエレメント32の動作にも当てはまることは理解されよう。
【0038】
図9および図10は、傾斜面43の角度を55°から65°へ変更したときの力-変位曲線の変化および各々のスイッチング段階に先だってスナップオーバー点を達成するのに必要な対応する力の増化を示している。
【0039】
上で述べたように、アクチュエータ延在部22、24およびプランジャエレメント30,32の形状が変化することによってスイッチアセンブリ10の触覚応答に作用することができる。さて図11(a)から11(h)を参照して形状に関する様々な計算が提供される。プランジャエレメント30に関しては、どのようにして上記変化が測定されるのかを説明するために曲線の先端部60無しに描かれている。
【0040】
以下は図11(a)から11(h)に示される変数およびそれらの定義のリストである。
【0041】
Fc−アクチュエータ18にかかる力、回動円弧の接線方向/回動半径に垂直
【0042】
Fcv−アクチュエータ18に鉛直方向(Z)に作用する力
【0043】
Fe−e−パッド34(弾性キートップ)からの力
【0044】
α−アクチュエータ18の回動角度
【0045】
γ−回動中心を通過する水平線に対してγの角度を有する、ニュートラルにおける作用点
【0046】
b−アクチュエータ18の作用点と回動中心(アクチュエータ18のモーメントアーム)との間の距離
【0047】
h、h1、h2−アクチュエータ延在部22の回動中心までの高さ
【0048】
v、v1、v2−アクチュエータ延在部22の回動中心までの幅
【0049】
r、r1、r2−丸みを帯びた先端部42の半径
【0050】
θ−水平線に対するプランジャエレメント30の傾斜面43の角度
【0051】
φ−垂直線に対するプランジャエレメント30の傾斜面43の角度
【0052】
ff1−プランジャエレメント30と外側ガイドエレメント48との間の摩擦力
【0053】
ff2−プランジャエレメント30とアクチュエータ延在部22との間の摩擦力
【0054】
μ1−プランジャエレメント30と外側ガイドエレメント48との間の摩擦係数
【0055】
μ2−プランジャエレメント30とアクチュエータ延在部22間の摩擦係数
【0056】
Fp−丸みを帯びた先端部42から傾斜面43に対して働く垂直力
【0057】
Fpx−Fpの水平成分
【0058】
Fpy−Fpの垂直成分
【0059】
d−回動時のアクチュエータ18に作用するFpのモーメントアーム
【0060】
m−回動時の時アクチュエータ18に作用するff2のモーメントアーム
【0061】
L−回動中心とプランジャエレメント30の外側の垂直面間の水平距離
【0062】
n−プランジャエレメント30の底面と任意の外面と傾斜面43との交差点間の垂直距離
【0063】
H−プランジャエレメント30の底面とアクチュエータ18の回動中心との間の垂直距離
【0064】
H0−ニュートラル位置(α=0)におけるH
【0065】
ΔH−プランジャエレメント30の垂直位置の変化=あらゆる角度でのe−パッド圧縮
【0066】
up−プリロードがかかっている時の最初の数度の回動における対向するプランジャエレメント30のH=対向するe−パッド34が上がる量
【0067】
W+−スナップオーバー保護のための余分のプランジャエレメント幅
【0068】
α+max−スナップオーバー保護のための余分のアクチュエータの角移動距離
【0069】

【0070】
また、

【0071】

【0072】
さて図11(d)を参照する。|α|が負方向に示されていることに留意すべきであるが、正方向に示しても同じ結果が得られる。図11(d)において、KO=h1、XO=h2、KX=h3、およびh1=h2+h3(9)。また、

【0073】
さて、

【0074】
さらに図11(d)を参照すると、

従って、
【0075】

【0076】

【0077】


【0078】

【0079】

【0080】

【0081】

【0082】

【0083】
適切な形状を決定する際に上記計算を用いるために、プリロードゾーンに関して、ΔHが等式(26)および等式(28)から計算される。E−パッドドーム36の力/変位から、e−パッドの力Feが導出される。次にアクチュエータ18にかかる力が動作および動作停止の等式(18)および(19)からそれぞれ計算される(そしてプリロードゾーンに関しては対向するe−パッドドーム36により発生する力が計算され主要な力から差し引かれる)。L(移動超過/スナップオーバープロテクションに余分のプランジャ幅および余分のアクチュエータの回動角度を割り当てること)を計算するために、a)等式(20)における全移動角およびα+maxを挿入し、b)この値にW+を足すことによって|OSx|maxを計算し、Lを求める。
【0084】
さて図12(a)から図12(g)を参照すると、曲面の先端部60を有するプランジャエレメント30の形状に関する様々な計算が提供される。
【0085】
図11に関して参照した上記変数は、明確にする丈に図12(a)から図12(g)において再び用いられ、以下の追加の変数が用いられる。
【0086】
ω−プランジャエレメント30とアクチュエータ延在部22との間の接触角。
【0087】
上記と同様に、図12(a)および図12(b)はスイッチアセンブリ10に関する変数を示す。さて図12(c)を参照すると、プランジャエレメントの曲面の先端部に関する力の計算例が提供される。上記のように、

【0088】

【0089】

【0090】

【0091】

【0092】

【0093】

【0094】

【0095】
図12(g)を参照すると、上記のように、この図に関する計算例はプリロードがかかっている最初の数度の回動の間のみに当てはまる計算例である。対向するプランジャエレメント30からの力はメインプランジャエレメント30からの力より差し引かれる。
【0096】

【0097】

【0098】

【0099】
スイッチアセンブリ10の二段階動作に関する様々な動作段階を図13(a)から13(e)に示す。図において一対の電気接続が連続してなされる。これらの図において、第1プランジャエレメント30および第1延在部22は実線で示し、第2プランジャエレメント32および第2延在部24は破線で示して連続動作を説明している。明確にするために、ドーム36は図13(a)から13(e)の線図から省略され、代わりにそれぞれの実線および破線の矢印が描かれドーム36がプランジャエレメント30、32にかける力を示している。図13(a)は静止またはニュートラル位置を示し、静止またはニュートラル位置においては、第1プランジャ30の両方が対応する先端部42に接しており、わずかな係合がなされ、プランジャエレメント30のガタガタ音を最小限にする(説明が容易なように一方のプランジャエレメント30のみ示す)。静止時の係合をしばしば「プレロード」とも言う。先に述べ、図13(a)にも示すように、静止位置では、連続係合および動作を提供するために、第2延在部先端52は第2プランジャエレメント32に接していない。
【0100】
図13(b)および図13(c)は第1電気接続、つまり第1ドーム36が変形して下にあるPCB38に接触する様子を示している。二段階動作のこの第一段階において、第1プランジャエレメント30は第1先端部42が作る円弧によって下方向に押されており、順に下にあるドーム36を押しつけて変形させ、第一電気接続を形成し、ユーザは最初のデテントを感じる。第一段階が終わると、図13(c)に最もよく示すように第2延在部先端52が第2プランジャエレメント32の傾斜面53に接触する。
【0101】
図13(d)および図13(e)は二段階動作の第二段階における第2電気接続の動作を示す。第二段階において、第2プランジャエレメント32は第2延在部先端52が作る円弧によって下方向に押されており、順に下にあるドーム36を押しつけて(この例では、変形した第1ドーム36から横方向に間隔が開いている)変形させ、第2電気接続を形成し、一方、第1電気接続は維持される。この段階で、二度目のデテントがユーザに伝わるはずである。第一段階が終わると、図13(e)に最もよく示すように、移動の終点でプランジャエレメント30、32の形状および延在先端部42、52の半径によって最適な移動距離が与えられ、ドーム36の耐久性に悪影響を及ぼさずに信頼性のある電気接続を達成することが理解できる。各ドーム36は一般的にはドーム36の最大移動距離を特定する仕様書を有するe-パッド設計者によって設計されることを指摘しておいてもよいだろう。例えば、上記原理を評価するために用いられる適切なドーム36は、1.4ミリメートル移動して電気接続し、もう0.5ミリメートル移動し、その限界までの合計1.9ミリメートル移動するように設計される。従ってこの範囲の移動距離は1.4ミリメートルより長く、1.9ミリメートルより短いことになり、これらの範囲は計算に組み込まれる。個々に示す例では、第1および第2ドームの移動距離は同じであるので、第1および第2接続の全移動距離は等しいことになる。
【0102】
ドームの移動距離は一般的なスイッチアセンブリの操作性にとって重要であることを指摘しておいてもよいだろう。なぜなら、最少移動量より少ないと、信頼性のある電気接続が形成される可能性が下がり、一方、最大移動量より多いと、ドーム36の耐久性に悪影響を及ぼし、それによって早くにドーム36が動作しなくなる。
【0103】
図14(a)から図14(c)はドーム36の更なる詳細およびドーム36の動作に関する対応する段階を示している。各ドーム36は環状変形可能部材62の上に支持された動作面60を備える。変形可能部材62に付いている動作面60の裏面は上方電気接続点64であって、上記上方電気接続点は、下にある下方電気接続点またはPCB38(図示せず)上の配線に係合する時にPCB38上の回路を閉じる。段階Aにおいて、動作面60にかかる力が増加するにつれて、ドーム36の機械抵抗は増加する。段階Bにおいて、この移動点では、ドーム36は機械抵抗が減少し始める「スナップオーバー点」を越えて移動し、移動速度が増す。そして段階Cで、電気接続がPCB38に係合する上方接点64によって確立される。もしドーム36が押しつけられてこの点を越えてさらに変形すると、機械抵抗はe-パッド材料の圧縮性のために再び増加することを指摘しておいてもよいだろう。図15は、図14(a)から図14(c)に示すドーム36の力対移動距離曲線を示している。
【0104】
E−パッドドーム36は一般に自動車、通信、コンピュータおよび他の用途において用いられている。従って、プランジャエレメント30、32および連続動作の原理は自動車の用途の範囲を超えて適用することができることを理解できる。用途の中には同じスイッチの様々な型が必要なものもあることを指摘しておいてもよいだろう。例えば、第2機能が所望される用途、および第2機能が所望されない用途には同じスイッチアセンブリ10が所望される場合がある。ここに記載の構成を用いると、いずれかの動作方向の第2機能を追加または削除することで十分であり、それは第2プランジャエレメント32の一方または両方の追加または削除に相当する。このことによって、それぞれの方向への一段階または二段階のデテント操作の様々な組み合わせが提供される。例えば、図16は、もし両方の第2プランジャエレメント32を用いると両方向へ適用可能な二段階動作に関する力対角度のグラフを示している。図17は第1および第2プランジャエレメント30、32が「下」方向用に設けられ、第1プランジャエレメント30のみが「上」方向用に設けられた例を示している。図17の力対角度のグラフは、この例での下方向は2つのはっきりしたデテントを有するのに対し、上方向は1つのデテントしかないことを示している。図18はe−パッド34ではなくバネを用いた実施形態における触覚応答を示しており、図16に見られたピークが存在しないことを示している。
【0105】
従ってここに記載した構成によってスイッチアセンブリ10の「ファミリー」を製造する柔軟性が提供される。なぜなら1つ、2つ、3つまたは4つの機能を容易に配置して提供することができるからである。以下の表1に挙げた組み合わせは先に述べたように(図5を前方対後方の参照として用いて)一方または両方の第2プランジャエレメント32を追加するまたは取り除くことによって達成される。あるいは、一段階一方向の組み合わせはリミッタ(図示せず)を組み込んでアクチュエータの動きを一方向または他方向に制限することによって達成される。


表1: スイッチファミリーの組み合わせ
【0106】
上記した電気スイッチアセンブリ10を用いて、スイッチアセンブリ10の全体的な触覚応答をe−パッド34の触覚プロファイルとは独立してカスタマイズすることができるので、異なる触覚プロファイルを提供するためにe−パッド34を変更する必要がなくなる。プランジャエレメント30、32および延在部22、24の形状を変更することによって、各デテントの力の量を特定の用途に合うように調整することができる。このことによって、上記したような形状における変形物を用いて広範囲の力が達成される。さらに、各スイッチ段階の移動対動作を調整することができる。これは第1および第2デテントに達するのに必要な回動角度に相当する。この柔軟性を有することで、e−パッド34とは独立して、プランジャエレメント30、32およびアクチュエータ18の形状に対する変化のみが生じる。一般的に所定のドーム36の利用可能な移動距離および力の範囲は大変限られているので、このことは特に有利である。また、力、移動距離などのe−パッド34の特性を変更することは一般的には全体の形状を変更することのみによってできるものである。これは時間がかかり、高価でその結果は十分に予測可能ではないので、試験を通じた実証を要する。E−パッド34の耐久性はそのようないかなる変化によっても影響を受ける可能性があるので、e−パッド34に対する各変更後には全耐久試験も必要になるであろうが、これは望ましくない。従って、これらを考慮することなく電気スイッチアセンブリ10の触覚感を変更する能力を提供することがすこぶる望ましい。
【0107】
ドーム36の耐久性および信頼性はここに記載の構成を用いても維持される。なぜなら、図5および図6に示したプランジャエレメント30、32の拘束された直線運動がドーム36を非軸方向の動作から保護するからである。この非軸方向の動作は先に述べた従来の設計で起こりうる。さらに、ドーム36の移動距離は(上記した)構成要素の形状を変更することによって最適化され、e−パッド34の寿命を最大限に延ばすことができる。ここに例示した構成のパッケージサイズは比較的小さくすることができる。例えば、図2に示すアセンブリ10は26mm(L)×23mm(W)×34mm(H)という全体の寸法で製造することができる。しかしながら、いっそう小さなパッケージサイズを達成できることは理解できる。
【0108】
ここに示した最小限数の部品と簡単な配置のスイッチアセンブリ10によって、製造エラーを最小限に抑えながら、より容易に製造することができ、より費用のかからない製品に寄与することができる。図3に示す構造および組み立て部品は低容量/手動環境または高容量/自動化環境を用いて製造することができる。
【0109】
他のe−パッド系スイッチアセンブリ(図示せず)と違って、ここに示すスイッチアセンブリ10は、構成部品間の力の方向および角度を用いて小型のパッケージにおいて機械効率を生み、結果として生じたe−パッド34によって発生したノブに対する力を増加させ、図13(a)から図13(e)に示すように、アクチュエータ18はより広範囲の移動が可能になる。プランジャエレメント30、32は外側ガイド部材48を用いて側面に装着されているので、力の方向はより正確な機能に貢献する。従って、数多くの製造部品にわたってよりよい性能の均一性を得るために、プランジャエレメント30、32の外面および対応するハウジング20の表面のみを制御すればよい。全体で、制御すべき寸法の数がより減少し、異なる製造部品間のばらつき(すなわち製造上の公差)が減少する。
【産業上の利用可能性】
【0110】
上記原理をある特定の実施形態を参照しながら述べてきたが、それらの種々の変更はここに添付の請求項の範囲を逸脱せずに当業者に対して明らかになるであろう。
【符号の説明】
【0111】
10 電気スイッチアセンブリ
12 コンソール
14 自動車ドア
16 リアウィンドウ
18 アクチュエータ
19 唇状部
20 ハウジング
21 孔
22 第1延在部
24 第2延在部
26 アクチュエータベース
28 支持体
30 第1プランジャエレメント
32 第2プランジャエレメント
34 e−パッド
36 変形可能なドーム
38 プリント基板(PCB)
40 ハウジングベース
42 第1延在部先端
43 傾斜面
43’ 曲線の側面
44 第1プランジャ本体
46 第1プランジャベース
48 外側ガイド部材
50 第1中央ガイド部材
52 第2延在部先端
53 第2傾斜面
54 第2プランジャ本体
58 第2ガイド部材
60 プランジャ本体の先端部
62 環状変形可能部材
64 上方電気接続点
【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11(a)】

【図11(b)】

【図11(c)】

【図11(d)】

【図11(e)】

【図11(f)】

【図11(g)】

【図11(h)】

【図12(a)】

【図12(b)】

【図12(c)】

【図12(d)】

【図12(e)】

【図12(f)】

【図12(g)】

【図13(a)】

【図13(b)】

【図13(c)】

【図13(d)】

【図13(e)】

【図14】

【図15】

【図16】

【図17】

【図18】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジング、
上記ハウジングによって支持されたアクチュエータであって、1以上の下向きの延在部を有しており、各延在部は少なくとも1つのアーチ形の先端部を有するアクチュエータ、
上記ハウジングに収容された電気回路、
上記電気回路を覆う1以上の変形可能なドームを備える弾性パッド、および
上記ハウジング内の上記アクチュエータと上記ドームの各々との間で支持される1以上のプランジャエレメントを備え、各プランジャエレメントは傾斜面を備え、上記アクチュエータが動いている間上記アーチ形の先端部に係合し、上記プランジャエレメントに上記プランジャエレメントの下にあるドームを変形させることを特徴とする電気スイッチアセンブリ。
【請求項2】
請求項1に記載のアセンブリにおいて、
上記ハウジングは各プランジャエレメントを拘束して実質的に上方向および下方向に動かすように構成されていることを特徴とするアセンブリ。
【請求項3】
請求項1または2に記載のアセンブリにおいて、
上記アーチ形の先端部は丸みを帯びていることを特徴とするアセンブリ。
【請求項4】
請求項1から3いずれか一項に記載のアセンブリにおいて、
上記傾斜面はさらに湾曲部を有することを特徴とするアセンブリ。
【請求項5】
第1プランジャエレメント、第2プランジャエレメント、第1延在部、および第2延在部を備える請求項1から4いずれか一項に記載のアセンブリにおいて、
静止位置において、上記アクチュエータが動くと、上記第1プランジャエレメントが上記第2プランジャエレメントより前に動くように、上記第1延在部は上記第1プランジャエレメントまでの距離が、上記第2延在部と上記第2プランジャエレメントとの間の距離より近くなるように構成されていることを特徴とするアセンブリ。
【請求項6】
向かい合って間隔をおいた一対の第1プランジャエレメントおよび向かい合って間隔をおいた一対の第2プランジャエレメントを備える請求項5記載のアセンブリにおいて、
上記アクチュエータが一方向へ動くことによって、上記一対の第1プランジャエレメントの一方を上記第2プランジャエレメントの一方よりも前に動作させ、上記アクチュエータが他方向へ動くことによって、上記一対の第1プランジャエレメントの他方を上記第2プランジャエレメントの他方よりも前に動作させることを特徴とするアセンブリ。
【請求項7】
電気スイッチアセンブリにおいて下にある変形可能ドームを動作させるためのプランジャエレメントであって、上記プランジャエレメントは、
上記変形可能ドームに係合するベース部、および
上記ベース部から延在する本体を備え、上記本体は上方に面する傾斜面を備え、上記傾斜面の方へ弧を描いて動く部分を有するアクチュエータと相互に作用し、それによって上記プランジャを上記ドームに向かって下方向に動かすことを特徴とするプランジャエレメント。
【請求項8】
請求項7記載のプランジャエレメントにおいて、
上記本体はハウジングが上記プランジャエレメントを拘束して、実質的に上方向および下方向に動かすことができるような大きさに作られていることを特徴とするプランジャエレメント。
【請求項9】
請求項7または8記載のプランジャエレメントにおいて、
上記傾斜面はさらに湾曲部を備えることを特徴とするプランジャエレメント。
【請求項10】
アクチュエータを備える電気スイッチアセンブリであって、上記アクチュエータは上記アセンブリ内を移動可能なプランジャエレメントに作用して電気回路を動作させ、上記プランジャエレメントは傾斜面を備え、上記アクチュエータの制御下で弧を描いて動くように構成されている部材と相互に作用して上記電気回路を動作させることを特徴とする電気スイッチアセンブリ。
【請求項11】
請求項10記載のアセンブリにおいて、
さらに上記プランジャエレメントを拘束して、実質的に上方向および下方向に動かすよう構成されているハウジングを備えることを特徴とするアセンブリ。
【請求項12】
請求項10または11記載のアセンブリにおいて、
上記部材はアーチ形の先端部を備えることを特徴とするアセンブリ。
【請求項13】
請求項12記載のアセンブリにおいて、
上記アーチ形の先端部は丸みを帯びていることを特徴とするアセンブリ。
【請求項14】
請求項10から13いずれか一項記載のアセンブリにおいて、
上記傾斜面はさらに湾曲部を備えることを特徴とするアセンブリ。
【請求項15】
第1プランジャエレメント、および第2プランジャエレメントを備える請求項10から14いずれか一項に記載のアセンブリにおいて、
上記部材は第1延在部および第2延在部を備え、
静止位置において、上記アクチュエータが動くと、上記第1プランジャエレメントが上記第2プランジャエレメントより前に動くように、上記第1延在部は上記第1プランジャエレメントまでの距離が、上記第2延在部と上記第2プランジャエレメントとの間の距離より近くなるように形成されていることを特徴とするアセンブリ。
【請求項16】
向かい合って間隔をおいた一対の第1プランジャエレメントおよび向かい合って間隔をおいた一対の第2プランジャエレメントを備える請求項15記載のアセンブリにおいて、
上記アクチュエータが一方向へ動くことによって、上記一対の第1プランジャエレメントの一方を上記第2プランジャエレメントの一方よりも前に動作させ、上記アクチュエータが他方向へ動くことによって、上記一対の第1プランジャエレメントの他方を上記第2プランジャエレメントの他方よりも前に動作させることを特徴とするアセンブリ。

【公表番号】特表2012−528423(P2012−528423A)
【公表日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−512172(P2012−512172)
【出願日】平成22年3月31日(2010.3.31)
【国際出願番号】PCT/CA2010/000473
【国際公開番号】WO2010/135810
【国際公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【出願人】(510246286)オムロン・デュアルテック・オートモーティブ・エレクトロニクス・インコーポレイテッド (4)
【氏名又は名称原語表記】OMRON DUALTEC AUTOMOTIVE ELECTRONICS INC.
【Fターム(参考)】