説明

記憶システム、制御装置、削除要求処理装置、制御プログラム、および削除要求処理プログラム

【課題】記憶装置の同一領域への書き込みの頻度を低減することを可能にする。
【解決手段】記憶システム1は、電子情報を記憶する記憶装置10と、記憶装置10に記憶された電子情報の削除要求を受け付けると、当該削除要求の受付後予め定められた条件が満たされたとき、記憶装置10の記憶領域のうち当該削除要求により削除が要求された電子情報が記憶されている記憶領域を、書き込み可能領域として開放する制御を行う制御装置20とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記憶システム、制御装置、削除要求処理装置、制御プログラム、および削除要求処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ディスク装置の寿命に関し、様々な技術が提案されている(例えば、特許文献1〜4を参照)。
【0003】
特許文献1には、ディスク装置の局部的な劣化を防止するための装置が記載されている。当該装置は、ディスクの記憶領域内の部分領域ごとのアクセス回数を記憶するカウント手段の情報と指定された回数とを比較し、指定回数に達した記憶領域内の部分領域をアクセス回数が指定回数よりも少ない部分に移す。
【0004】
特許文献2には、ハードディスク装置の起動回数をカウントしあらかじめ決めておいた値に達したら、使用者寿命がきたことを知らせる技術が記載されている。
【0005】
特許文献3には、固定磁気ディスク装置において、特定セクタに対してアクセスが集中した場合の装置全体のアクセス頻度に対する寿命が著しく低下するのを防止するための技術が記載されている。具体的には、記憶媒体の全セクタの使用頻度を監視し、この監視結果に基づいて全セクタの使用頻度が均一化するように記憶媒体上のセクタアドレスの配置を変更する固定磁気ディスク装置が記載されている。
【0006】
特許文献4には、ハードディスクドライブ(以下、「HDD」と称す)の消耗によりデータの読み込みや書き込みができなくなることを事前に回避するためのディスク装置が記載されている。当該ディスク装置は、データの読み込みや書き込みをディスク媒体に行うHDDと、読み込みや書き込みが行われたときの動作頻度の値が規定値を超えたとき、HDDが動作限界状況になったことを判断する。
【0007】
また、フラッシュメモリを用いたソリッドステートディスク装置(SSD: Solid State Drive)において、データの書き換え領域を分散させるウェアレベリング機能が知られている。
【0008】
【特許文献1】特開平5−216595号公報
【特許文献2】特開平5−334013号公報
【特許文献3】特開平6−35624号公報
【特許文献4】特開2004−71063号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、記憶装置の同一領域への書き込みが頻繁に実施されると、記憶装置の局所的な劣化が生じてしまう。この局所的な劣化は、例えば、記憶装置の故障(アクセスエラー等)発生確率の上昇の原因となる。
【0010】
そこで、本発明は、記憶装置の同一領域への書き込みの頻度を低減することが可能な記憶装置、制御装置、削除要求処理装置、制御プログラム、および削除要求処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る記憶システムは、電子情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された電子情報の削除要求を受け付けると、前記削除要求の受付後予め定められた条件が満たされたとき、前記記憶手段の記憶領域のうち前記削除要求により削除が要求された電子情報が記憶されている記憶領域を、書き込み可能領域として開放する制御を行う制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0012】
本発明に係る制御装置は、記憶手段に記憶された電子情報の削除要求を受け付ける受付手段と、前記受付手段により前記削除要求が受け付けられると、前記削除要求の受付後予め定められた条件が満たされたとき、前記記憶手段の記憶領域のうち前記削除要求により削除が要求された電子情報が記憶されている記憶領域を、書き込み可能領域として開放する制御を行う制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0013】
本発明の一態様では、前記制御手段は、前記受付手段により前記削除要求が受け付けられると、前記削除要求により削除が要求された電子情報を特定するための特定情報を変更する。
【0014】
また、本発明の一態様では、前記制御手段は、前記受付手段により前記削除要求が受け付けられると、前記削除要求により削除が要求された電子情報を上書き消去する。
【0015】
本発明に係る削除要求処理装置は、記憶手段に記憶された電子情報の削除要求を受け付ける受付手段と、前記受付手段により前記削除要求が受け付けられると、前記削除要求の受付後予め定められた条件が満たされたとき、前記記憶手段の電子情報を管理する電子情報管理手段に対し、前記記憶手段の記憶領域のうち前記削除要求により削除が要求された電子情報が記憶されている記憶領域を、書き込み可能領域として開放する処理を要求する要求手段と、を備えることを特徴とする。
【0016】
本発明に係る制御プログラムは、コンピュータに、記憶手段に記憶された電子情報の削除要求を受け付ける手順と、前記削除要求が受け付けられると、前記削除要求の受付後予め定められた条件が満たされたとき、前記記憶手段の記憶領域のうち前記削除要求により削除が要求された電子情報が記憶されている記憶領域を、書き込み可能領域として開放する制御を行う手順と、を実行させることを特徴とする。
【0017】
本発明に係る削除要求処理プログラムは、コンピュータに、記憶手段に記憶された電子情報の削除要求を受け付ける手順と、前記削除要求が受け付けられると、前記削除要求の受付後予め定められた条件が満たされたとき、前記記憶手段の電子情報を管理する電子情報管理手段に対し、前記記憶手段の記憶領域のうち前記削除要求により削除が要求された電子情報が記憶されている記憶領域を、書き込み可能領域として開放する処理を要求する手順と、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
請求項1に記載の発明によれば、記憶装置の同一領域への書き込みの頻度を低減することが可能となる。
【0019】
請求項2に記載の発明によれば、記憶装置の同一領域への書き込みの頻度を低減することが可能となる。
【0020】
請求項3に記載の発明によれば、記憶装置に記憶されている電子情報を当該電子情報の特定情報により特定する装置等からみて、削除要求により削除が要求された電子情報を見かけ上削除することが可能となる。
【0021】
請求項4に記載の発明によれば、電子情報の機密性を高めることが可能となる。
【0022】
請求項5に記載の発明によれば、電子情報管理手段を利用して、記憶装置の同一領域への書き込みの頻度を低減することが可能となる。
【0023】
請求項6に記載の発明によれば、記憶装置の同一領域への書き込みの頻度を低減することが可能となる。
【0024】
請求項7に記載の発明によれば、電子情報管理手段を利用して、記憶装置の同一領域への書き込みの頻度を低減することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
【0026】
図1は、本実施の形態に係る記憶システム1の構成の一例を示すブロック図である。図1において、記憶システム1は、記憶装置10と制御装置20とを有する。
【0027】
記憶装置10は、1以上の電子情報を記憶する装置である。一つの態様では、記憶装置10は、電子情報が書き込まれる記憶媒体と、当該記憶媒体上を移動して当該記憶媒体に対する情報の読み書きを行うヘッドとを含む。例えば、記憶装置10は、固定磁気ディスク装置、すなわちハードディスク装置である。電子情報は、例えば、画像データ、音声データ、動画データ、各種アプリケーションソフトウェアのデータなどである。一つの態様では、記憶装置10は、先頭から連続して電子情報が記録され、上記電子情報の先頭からの順序や位置を手がかりに読み出し・書き込み処理する方式で電子情報を記憶する記憶装置である。
【0028】
一つの態様では、記憶装置10の記憶領域は、順番付けされた複数の単位記憶領域に分けられ、記憶装置10への情報の書き込みは、書き込み可能な単位記憶領域のうち、順番の若い単位記憶領域から順に行われる。
【0029】
制御装置20は、記憶装置10を制御する装置である。具体的には、制御装置20は、記憶装置10に関する処理要求を外部から受け付け、当該処理要求に応じた処理を実行する。制御装置20は、上記処理要求として、少なくとも、記憶装置10に記憶された電子情報の削除要求を受け付ける。ただし、制御装置20は、上記処理要求として、記憶装置10への電子情報の書き込み要求や、記憶装置10からの電子情報の読み出し要求など、削除要求以外の処理要求を受け付けてもよい。
【0030】
制御装置20は、一つの態様では、ハードウェア資源とソフトウェアとの協働により実現され、例えばコンピュータである。具体的には、制御装置20の機能は、記録媒体に記録されたプログラムがメインメモリに読み出されてCPU(Central Processing Unit)により実行されることによって実現される。上記プログラムは、CD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されて提供されることも可能であるし、データ信号として通信により提供されることも可能である。ただし、制御装置20は、ハードウェアのみにより実現されてもよい。また、制御装置20は、物理的に1つの装置により実現されてもよいし、複数の装置により実現されてもよい。
【0031】
本実施の形態では、記憶装置10の同一領域への書き込みの頻度を低減する観点より、制御装置20は、以下のように構成されている。
【0032】
図1において、制御装置20は、機能ブロックとして、受付部21と制御部22とを有する。
【0033】
受付部21は、記憶装置10に記憶された電子情報の削除要求を受け付ける。具体的には、受付部21は、記憶装置10に記憶された電子情報のうち少なくとも1つの電子情報に対する削除要求を外部から受け付ける。例えば、受付部21は、制御装置20を実現するコンピュータ内のモジュール(例えばアプリケーションソフトウェア)や、制御装置20を実現するコンピュータ外のコンピュータから、上記削除要求を受け付ける。なお、以下の説明では、アプリケーションソフトウェアをアプリケーションと略称する。
【0034】
制御部22は、受付部21により上記削除要求が受け付けられると、当該削除要求の受付後予め定められた条件が満たされたとき、記憶装置10の記憶領域のうち当該削除要求により削除が要求された電子情報(以下、「削除要求に係る電子情報」と称す)が記憶されている記憶領域を、書き込み可能領域として開放する制御を行う。
【0035】
具体的には、制御部22は、削除要求のみでは当該削除要求に係る電子情報が記憶されている記憶領域を開放せず、当該削除要求の受付後予め定められた条件が満たされたときに、当該削除要求に係る電子情報が記憶されている記憶領域を開放する。例えば、制御部22は、削除要求が受け付けられてもすぐには記憶領域の開放を行わず、削除要求受付後所定の期間が経過した後に、記憶領域の開放を実行する。
【0036】
上記予め定められた条件としては、例えば、下記(a)〜(f)の条件が挙げられる。
【0037】
(a)削除要求の受付後、所定時間が経過したこと
【0038】
(b)削除要求の受付後、記憶装置10に対し、1または2以上の所定数の電子情報が書き込まれたこと
【0039】
(c)削除要求の受付後、記憶装置10の所定の領域(例えば削除要求に係る電子情報が記憶されているディレクトリやパーティションなど)に対し、1または2以上の所定数の電子情報が書き込まれたこと
【0040】
(d)未だ記憶領域の開放が行われていない、削除要求に係る電子情報の数が、2以上の所定数に達したこと
【0041】
(e)記憶装置10の書き込み可能領域の容量が、所定容量以下となったこと
【0042】
(f)ディスクフルが検知されたこと
【0043】
一つの態様では、制御部22は、受付部21により削除要求が受け付けられると、当該削除要求に係る電子情報を特定するための特定情報を変更する。電子情報の特定情報は、例えば、ディレクトリ名とファイル名との組み合わせにより表現される、ファイルの所在を示すパスである。当該態様では、削除要求に係る電子情報の特定情報が変更されるので、記憶装置10の電子情報を特定情報によって特定する装置等(例えばアプリケーション)にとっては、削除要求に係る電子情報は見かけ上削除される。すなわち、制御部22は、削除要求に係る電子情報が記憶されている記憶領域を書き込み可能領域として開放することなく、削除要求に係る電子情報を見かけ上削除する。
【0044】
また、一つの態様では、電子情報の機密性を高める観点より、制御部22は、受付部21により削除要求が受け付けられると、当該削除要求に係る電子情報を上書き消去する。すなわち、制御部22は、削除要求に係る電子情報が記憶されている記憶領域を書き込み可能領域として開放することなく、削除要求に係る電子情報を上書き消去する。例えば、制御部22は、記憶装置10の記憶領域のうち削除要求に係る電子情報が記憶されている記憶領域に、消去用のデータ(例えばゼロデータや乱数)を上書きして、電子情報を消去する。上書き消去の方式としては、例えば、ゼロデータで1回上書きする方式や、乱数、乱数、ゼロデータの順で3回上書きする方式(NSA方式と呼ばれる)が挙げられる。なお、当該電子情報の上書き消去は、上記特定情報の変更と同じタイミングで行われてもよいし、特定情報の変更前または変更後のタイミングで行われてもよい。
【0045】
また、一つの態様では、制御部22は、上記記憶領域の開放を遅延させる機能を有効にするか無効にするかの指定、上記上書き消去を行うか否かの指定、上記上書き消去の方式の指定、および上記条件の指定のうち、少なくとも1つの指定を受け付ける機能を有する。例えば、制御部22は、ディスプレイやキーボード等のユーザインタフェースを介して、上記各種の指定を利用者から受け付けて記憶する。
【0046】
図2は、図1の制御装置20の動作手順の一例を示すフローチャートである。以下、図2を参照して、図1の制御装置20の動作の一例を説明する。
【0047】
制御装置20は、記憶装置10に記憶されている電子情報の削除要求を受け付けるまで待機し(S11:NO)、削除要求を受け付けると(S11:YES)、記憶領域の開放を遅延させる機能が有効か否かを判断する(S12)。
【0048】
上記機能が有効でないと判断された場合(S12:NO)、制御装置20は、上記削除要求に係る電子情報が記憶されている記憶領域を、書き込み可能領域として開放し(S17)、処理を終了させる。
【0049】
一方、上記機能が有効であると判断された場合(S12:YES)、制御装置20は、上記削除要求に係る電子情報の特定情報を変更する(S13)。このとき、制御装置20は、削除要求の要求元(例えばアプリケーション)に対し、削除要求に係る電子情報を削除した旨を通知してもよい。
【0050】
ついで、制御装置20は、上書き消去を行う旨の指定がなされているか否かを判断する(S14)。
【0051】
上書き消去を行う旨の指定がなされていると判断された場合(S14:YES)、制御装置20は、上記削除要求に係る電子情報を上書き消去し(S15)、処理をステップS16に進める。
【0052】
一方、上書き消去を行う旨の指定がなされていないと判断された場合(S14:NO)、制御装置20は、上書き消去を行わず、処理をステップS16に進める。
【0053】
ステップS16では、制御装置20は、予め定められた条件が満たされたか否かを判断する。予め定められた条件が満たされたと判断されるまで、制御装置20は、ステップS16の判断処理を繰り返し行う。
【0054】
そして、ステップS16で予め定められた条件が満たされたと判断されると、制御装置20は、上記削除要求に係る電子情報が記憶されている記憶領域を、書き込み可能領域として開放し(S17)、処理を終了させる。
【0055】
図3は、記憶領域の開放を遅延させる機能が無効に設定されている場合における、記憶装置10の利用状況の遷移の一例を示す概念図である。なお、図3において、ハッチングが施されていない空白の領域は、書き込み可能領域すなわち空き領域を示している。
【0056】
図3では、時刻t0において、制御装置20は、電子情報E1の書き込み要求を受けると、記憶装置10の記憶領域A1に電子情報E1を書き込む。
【0057】
ついで、時刻(t0+t)において、制御装置20は、電子情報E1の削除要求を受けると、記憶装置10の記憶領域A1を書き込み可能領域として開放する。
【0058】
ついで、時刻(t0+2t)において、制御装置20は、電子情報E2の書き込み要求を受けると、記憶装置10の記憶領域A1に電子情報E2を書き込む。
【0059】
ついで、時刻(t0+3t)において、制御装置20は、電子情報E2の削除要求を受けると、記憶装置10の記憶領域A1を書き込み可能領域として開放する。
【0060】
ついで、時刻(t0+4t)において、制御装置20は、電子情報E3の書き込み要求を受けると、記憶装置10の記憶領域A1に電子情報E3を書き込む。
【0061】
図4は、記憶領域の開放を遅延させる機能が有効に設定されている場合における、記憶装置10の利用状況の遷移の一例を示す概念図である。なお、図4において、ハッチングが施されていない空白の領域は、書き込み可能領域を示している。また、図4の例では、予め定められた条件は、「削除要求の受付後、記憶装置10に1つの電子情報が書き込まれたこと」である。
【0062】
図4では、時刻t0において、制御装置20は、電子情報E1の書き込み要求を受けると、記憶装置10の記憶領域A1に電子情報E1を書き込む。
【0063】
ついで、時刻(t0+t)において、制御装置20は、電子情報E1の削除要求を受けると、記憶領域A1の開放を行わず、当該削除要求を蓄積する。
【0064】
ついで、時刻(t0+2t)において、制御装置20は、電子情報E2の書き込み要求を受けると、記憶装置10の記憶領域A2に電子情報E2を書き込む。そして、当該書き込みにより予め定められた条件が満たされるので、当該書き込みの直後、制御装置20は、記憶領域A1を書き込み可能領域として開放する。
【0065】
ついで、時刻(t0+3t)において、制御装置20は、電子情報E2の削除要求を受けると、記憶領域A2の開放を行わず、当該削除要求を蓄積する。
【0066】
ついで、時刻(t0+4t)において、制御装置20は、電子情報E3の書き込み要求を受けると、記憶装置10の記憶領域A1に電子情報E3を書き込む。そして、当該書き込みにより予め定められた条件が満たされるので、当該書き込みの直後、制御装置20は、記憶領域A2を書き込み可能領域として開放する。
【0067】
図3を参照すると、記憶領域の開放を遅延させる機能が無効である場合、記憶領域A1に対する書き込みの間隔は(2t)である。一方、図4を参照すると、記憶領域の開放を遅延させる機能が有効である場合、記憶領域A1に対する書き込みの間隔は(4t)であり、当該間隔は上記間隔(2t)よりも長い。
【0068】
参考までに、パーソナルコンピュータでは、オペレーティングシステム(OS)、プログラム、ユーザデータ、テンポラリーファイルなど、多くのファイルに渡ってアクセスすることが多く、ハードディスク装置等の記憶装置の同一領域への書き込みが頻繁に実施されることは少ない。一方、複写機、プリンタ、複合機などの印刷装置では、コピーやプリントの処理毎に、連続したシーケンシャルファイルの生成および削除が繰り返される。例えば、1ページ分の画像データを生成して記憶装置に記録すること、当該画像データに基づき印刷を実行すること、および当該印刷が実行された画像データを削除することが繰り返し実行される。このため、印刷装置では、ハードディスク装置等の記憶装置の同一領域への書き込みが頻繁に実施される傾向にある。すなわち、シーケンシャルファイルの生成および削除が繰り返される印刷装置に搭載される記憶装置においては、記憶装置の同一領域への書き込みが頻繁に実施される。したがって、一つの態様では、本実施の形態に係る制御装置20は、複写機やプリンタなどの印刷装置に適用される。例えば、制御装置20または記憶システム1を含む印刷装置が構成される。
【0069】
図5は、本実施の形態に係る記憶システム1の具体的な構成の一例を示すブロック図である。図5の例では、制御装置20は、機能ブロックとして、電子情報管理部30と削除要求処理部40とを有する。また、制御装置20は、コンピュータ100によって実現されており、コンピュータ100は、アプリケーション部50とデバイスドライバ部60とを含む。
【0070】
図6は、図5のコンピュータ100のソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。図6において、コンピュータ100は、デバイスドライバ部60を実現するデバイスドライバ110と、電子情報管理部30を実現するファイルシステム120と、削除要求処理部40を実現する削除要求処理モジュール130と、アプリケーション部50を実現するアプリケーション140とを含む。
【0071】
電子情報管理部30は、記憶装置10に記憶されている電子情報を管理する。具体的には、電子情報管理部30は、電子情報に関する処理要求を外部から受け付け、当該処理要求に応じた電子情報に関する処理を実行する。上記処理要求としては、例えば、記憶装置10への電子情報の書き込み要求や、記憶装置10からの電子情報の読み出し要求、記憶装置10に記憶された電子情報の削除要求などが挙げられる。図5の例では、電子情報管理部30は、削除要求については削除要求処理部40から受け付け、書き込み要求や読み出し要求など、削除要求以外の処理要求については、アプリケーション部50から受け付ける。
【0072】
電子情報管理部30は、記憶装置10に記憶されている電子情報を特定するための特定情報と、当該電子情報が記憶されている記憶領域を特定するための特定情報とが関連付けられた管理情報を管理する。
【0073】
管理情報は、例えば、記憶装置10に記憶されているファイルのパスと、当該ファイルの実データが記憶されている記憶領域を示すアドレス情報(例えばブロック番号やクラスタ番号など)とが関連付けられたファイル管理情報である。
【0074】
図5の例では、管理情報は、記憶装置10の管理領域11に記録され、電子情報の実データは、記憶装置10のデータ領域12に記録される。ただし、管理情報は、記憶装置10以外の記憶装置に記録されてもよい。
【0075】
図7には、記憶装置10の記憶領域の構成の一例を示す概念図が示されている。図7において、記憶装置10は、管理領域11とデータ領域12とを含む。管理領域11は、マスターブートコードやパーティションテーブルを記憶するマスターブートレコード(MBR: Master Boot Record)11aと、FAT(File Allocation Table)情報を記憶するFAT領域11bと、ディレクトリエントリを記憶するルートディレクトリ領域11cとを含む。
【0076】
電子情報管理部30は、上記管理情報を用いて記憶装置10の電子情報を管理する。例えば、電子情報管理部30は、書き込み対象の電子情報と当該電子情報の特定情報とを含む書き込み要求を受けると、当該電子情報を記憶装置10のデータ領域12に書き込むとともに、当該電子情報の特定情報と関連付けて、当該電子情報が書き込まれた記憶領域の特定情報を管理領域11に記録する。また、電子情報管理部30は、読み出し対象の電子情報の特定情報を含む読み出し要求を受けると、管理情報を参照して、読み出し対象の電子情報が記憶されている記憶領域を特定し、当該特定された記憶領域から電子情報の実データを読み出して要求元に渡す。また、電子情報管理部30は、削除対象の電子情報の特定情報を含む削除要求を受けると、管理領域11において当該削除対象の電子情報の特定情報を削除して(例えば削除マークを付して)、当該削除対象の電子情報が記憶されている記憶領域を書き込み可能領域として開放する。
【0077】
一つの態様では、電子情報管理部30は、記憶装置10のデータ領域12を、ブロック番号やクラスタ番号などで順番付けされた複数の単位記憶領域(ブロックやクラスタなど)に分け、データ領域12にデータを書き込む場合、書き込み可能な単位記憶領域のうち、番号の若い単位記憶領域から順にデータの書き込みを行う。
【0078】
また、一つの態様では、記憶領域の開放を遅延させる機能を簡易に実現する観点より、電子情報管理部30は、汎用のファイルシステムにより実現される。すなわち、一つの態様では、本実施の形態に係る記憶領域の開放を遅延させる機能は、汎用のファイルシステムをそのまま、または実質的な変更を加えることなく用いて実現される。
【0079】
なお、電子情報管理部30は、デバイスドライバ部60を介して、記憶装置10の動作を制御する。
【0080】
図5において、削除要求処理部40は、受付部41と要求部42とを含む。
【0081】
受付部41は、記憶装置10に記憶された電子情報の削除要求を受け付ける。例えば、受付部41は、削除対象の電子情報の特定情報を含む削除要求を、アプリケーション部50から受け付ける。
【0082】
要求部42は、受付部41により上記削除要求が受け付けられると、当該削除要求の受付後予め定められた条件が満たされたとき、電子情報管理部30に対し、記憶装置10の記憶領域のうち当該削除要求により削除が要求された電子情報が記憶されている記憶領域を、書き込み可能領域として開放する処理を要求する。例えば、要求部42は、上記削除要求が受け付けられると、当該削除要求を一旦蓄積し、当該削除要求の受付後予め定められた条件が満たされたときに、蓄積された削除要求を電子情報管理部30に送る。
【0083】
一つの態様では、削除要求処理部40は、削除対象の電子情報の特定情報を含む削除要求を受け付けると、当該削除対象の電子情報の特定情報を変更する。具体的には、削除要求処理部40は、管理領域11において削除対象の電子情報の特定情報を所定の特定情報に書き換える。特定情報を変更する処理としては、例えば、ファイル名を変更する処理や、ディレクトリを変更する処理(すなわち異なるディレクトリに移動させる処理)など、ファイルのパスを変更する処理がある。例えば、削除要求処理部40は、削除対象のファイルのファイル名の変更や、削除対象のファイルのディレクトリの移動を、電子情報管理部30に要求する。当該態様では、要求部42は、予め定められた条件が満たされたとき、電子情報管理部30に対し、削除対象の電子情報の変更後の特定情報(例えば変更後のファイル名)を含む削除要求を送る。
【0084】
また、一つの態様では、電子情報の機密性を高める観点より、削除要求処理部40は、削除要求を受け付けると、当該削除要求に係る電子情報を上書き消去する。具体的には、削除要求処理部40は、データ領域12のうち削除要求に係る電子情報が記憶されている記憶領域に、消去用のデータ(例えばゼロデータや乱数)を上書きして、電子情報を消去する。削除要求処理部40は、上記上書き消去を電子情報管理部30に要求して実行させてもよいし、管理領域11の管理情報を参照して自ら実行してもよい。
【0085】
また、一つの態様では、削除要求処理部40は、上記記憶領域の開放を遅延させる機能を有効にするか無効にするかの指定、上記上書き消去を行うか否かの指定、上記上書き消去の方式の指定、および上記条件の指定のうち、少なくとも1つの指定を受け付ける機能を有する。例えば、削除要求処理部40は、ディスプレイやキーボード等のユーザインタフェースを介して、上記各種の指定を利用者から受け付けて記憶する。
【0086】
図8は、図5の削除要求処理部40の動作手順の一例を示すフローチャートである。以下、図8を参照して、削除要求処理部40の動作の一例を説明する。
【0087】
図8の処理に先立って、削除要求処理部40は、記憶領域の開放を遅延させる機能を有効にするか無効にするかの指定、上書き消去を行うか否かの指定、上書き消去の方式の指定、および条件の指定を利用者から受け付けて記憶する。具体的には、削除要求処理部40は、図9に示される設定画面をユーザインタフェースの画面上に表示させ、当該設定画面上で、「無効」、「有効(上書き消去なし)」、「有効(上書き消去1回)」、「有効(上書き消去3回)」の中から、利用者からの選択を受け付ける。ここで、「無効」および「有効」は、記憶領域の開放を遅延させる機能の無効および有効を示す。また、削除要求処理部40は、図10に示される設定画面をユーザインタフェースの画面上に表示させ、当該設定画面上で、「1時間経過時点で削除」、「1日経過時点で削除」、「1月経過時点で削除」、「ディスクフル検知時点で削除」の中から、利用者からの条件の選択を受け付ける。
【0088】
図8を参照すると、削除要求処理部40は、記憶装置10に記憶されているファイルの削除要求をアプリケーション部50から受け付けるまで待機し(S21:NO)、削除要求を受け付けると(S21:YES)、記憶領域の開放を遅延させる機能が有効か否かを判断する(S22)。なお、上記削除要求には、削除対象のファイルのパスが含まれる。
【0089】
上記機能が有効でないと判断された場合(S22:NO)、削除要求処理部40は、上記削除要求を電子情報管理部30に渡し(S27)、処理を終了させる。電子情報管理部30は、削除要求処理部40からの上記削除要求に応じて削除対象のファイルを削除する。具体的には、電子情報管理部30は、管理領域11において削除対象のファイルのファイル名を削除する(例えばファイル名に削除マークを付す)。これにより、削除対象のファイルが記憶されている記憶領域が、書き込み可能領域として開放される。
【0090】
一方、上記機能が有効であると判断された場合(S22:YES)、削除要求処理部40は、削除対象のファイルのファイル名を所定のファイル名に変更するよう電子情報管理部30に要求する(S23)。電子情報管理部30は、当該要求に応じて、管理領域11において削除対象のファイルのファイル名を所定のファイル名に書き換える。このとき、削除要求処理部40は、削除要求の要求元であるアプリケーション部50に対し、削除対象のファイルを削除した旨を通知してもよい。
【0091】
ついで、削除要求処理部40は、上書き消去を行う旨の指定がなされているか否かを判断する(S24)。
【0092】
上書き消去を行う旨の指定がなされていると判断された場合(S24:YES)、削除要求処理部40は、予め指定された上書き消去方式により、データ領域12のうち削除対象のファイルが記憶されている記憶領域を消去用のデータで上書きして、削除対象のファイルを消去し(S25)、処理をステップS26に進める。
【0093】
一方、上書き消去を行う旨の指定がなされていないと判断された場合(S24:NO)、削除要求処理部40は、上書き消去を行わず、処理をステップS26に進める。
【0094】
ステップS26では、削除要求処理部40は、予め指定された条件が満たされたか否かを判断する。予め指定された条件が満たされたと判断されるまで、削除要求処理部40は、ステップS26の判断処理を繰り返し行う。
【0095】
そして、ステップS26で予め指定された条件が満たされたと判断されると、削除要求処理部40は、電子情報管理部30に対し、上記変更後のファイル名により特定されるファイルの削除を要求する(S28)。すなわち、削除要求処理部40は、削除対象のファイルの特定情報として上記変更後のファイル名を含む削除要求を電子情報管理部30に渡す。電子情報管理部30は、削除要求処理部40からの上記削除要求に応じて削除対象のファイルを削除する。具体的には、電子情報管理部30は、管理領域11において上記変更後のファイル名を削除する(例えばファイル名に削除マークを付す)。これにより、削除対象のファイルが記憶されている記憶領域が、書き込み可能領域として開放される。
【0096】
図11は、記憶領域の開放を遅延させる機能が無効に設定されている場合における、管理領域11およびデータ領域12の遷移の一例を示す概念図である。なお、図11において、データ領域12のうちハッチングが施されていない空白の領域は、書き込み可能領域を示している。
【0097】
図11では、時刻t1において、制御装置20は、ファイル「File1」の書き込み要求を受けると、データ領域12の連続する4つのブロックB1〜B4にファイル「File1」の実データを書き込み、ファイル名「File1」とブロック番号「B1〜B4」とを関連付けて管理領域11に書き込む。
【0098】
ついで、時刻t2において、制御装置20は、ファイル「File2」の書き込み要求を受けると、データ領域12の連続する3つのブロックB5〜B7にファイル「File2」の実データを書き込み、ファイル名「File2」とブロック番号「B5〜B7」とを関連付けて管理領域11に書き込む。
【0099】
ついで、時刻t3において、制御装置20は、ファイル「File1」の削除要求を受けると、管理領域11からファイル名「File1」を削除する。これにより、データ領域12のブロックB1〜B4が開放される。なお、この場合、データ領域12に対する処理は特に行われない。
【0100】
ついで、時刻t4において、制御装置20は、ファイル「File2」の削除要求を受けると、管理領域11からファイル名「File2」を削除する。これにより、データ領域12のブロックB5〜B7が開放される。なお、この場合、データ領域12に対する処理は特に行われない。
【0101】
ついで、時刻t5において、制御装置20は、ファイル「File3」の書き込み要求を受けると、データ領域12の連続する5つのブロックB1〜B5にファイル「File3」の実データを書き込み、ファイル名「File3」とブロック番号「B1〜B5」とを関連付けて管理領域11に書き込む。
【0102】
図12は、記憶領域の開放を遅延させる機能が有効に設定されている場合における、管理領域11およびデータ領域12の遷移の一例を示す概念図である。なお、図12において、データ領域12のうちハッチングが施されていない空白の領域は、書き込み可能領域を示している。また、図12の例では、予め定められた条件は、「削除要求の受付後、所定時間が経過したこと」である。
【0103】
図12では、時刻t1において、制御装置20は、ファイル「File1」の書き込み要求を受けると、データ領域12の連続する4つのブロックB1〜B4にファイル「File1」の実データを書き込み、ファイル名「File1」とブロック番号「B1〜B4」とを関連付けて管理領域11に書き込む。
【0104】
ついで、時刻t2において、制御装置20は、ファイル「File2」の書き込み要求を受けると、データ領域12の連続する3つのブロックB5〜B7にファイル「File2」の実データを書き込み、ファイル名「File2」とブロック番号「B5〜B7」とを関連付けて管理領域11に書き込む。
【0105】
ついで、時刻t3において、制御装置20は、ファイル「File1」の削除要求を受けると、管理領域11においてファイル名「File1」をファイル名「Del1」に変更する。この場合、データ領域12に対する処理は特に行われない。
【0106】
ついで、時刻t4において、制御装置20は、ファイル「File2」の削除要求を受けると、管理領域11においてファイル名「File2」をファイル名「Del2」に変更する。この場合、データ領域12に対する処理は特に行われない。
【0107】
ついで、時刻t5において、制御装置20は、ファイル「File3」の書き込み要求を受けると、データ領域12の連続する5つのブロックB8〜B12にファイル「File3」の実データを書き込み、ファイル名「File3」とブロック番号「B8〜B12」とを関連付けて管理領域11に書き込む。
【0108】
ついで、時刻t6において、時刻t3から所定時間が経過すると、制御装置20は、管理領域11からファイル名「Del1」を削除する。これにより、データ領域12のブロックB1〜B4が開放される。なお、この場合、データ領域12に対する処理は特に行われない。
【0109】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0110】
【図1】実施の形態に係る記憶システムの構成の一例を示すブロック図である。
【図2】図1の制御装置の動作手順の一例を示すフローチャートである。
【図3】記憶領域の開放を遅延させる機能が無効に設定されている場合における、記憶装置の利用状況の遷移の一例を示す概念図である。
【図4】記憶領域の開放を遅延させる機能が有効に設定されている場合における、記憶装置の利用状況の遷移の一例を示す概念図である。
【図5】実施の形態に係る記憶システムの具体的な構成の一例を示すブロック図である。
【図6】図5のコンピュータのソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図7】記憶装置の記憶領域の構成の一例を示す概念図である。
【図8】図5の削除要求処理部の動作手順の一例を示すフローチャートである。
【図9】設定画面の一例を示す図である。
【図10】設定画面の一例を示す図である。
【図11】記憶領域の開放を遅延させる機能が無効に設定されている場合における、管理領域およびデータ領域の遷移の一例を示す概念図である。
【図12】記憶領域の開放を遅延させる機能が有効に設定されている場合における、管理領域およびデータ領域の遷移の一例を示す概念図である。
【符号の説明】
【0111】
1 記憶システム、10 記憶装置、11 管理領域、12 データ領域、20 制御装置、21 受付部、22 制御部、30電子情報管理部、40 削除要求処理部、41 受付部、42 要求部、50 アプリケーション部、60 デバイスドライバ部、100 コンピュータ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された電子情報の削除要求を受け付けると、前記削除要求の受付後予め定められた条件が満たされたとき、前記記憶手段の記憶領域のうち前記削除要求により削除が要求された電子情報が記憶されている記憶領域を、書き込み可能領域として開放する制御を行う制御手段と、
を備えることを特徴とする記憶システム。
【請求項2】
記憶手段に記憶された電子情報の削除要求を受け付ける受付手段と、
前記受付手段により前記削除要求が受け付けられると、前記削除要求の受付後予め定められた条件が満たされたとき、前記記憶手段の記憶領域のうち前記削除要求により削除が要求された電子情報が記憶されている記憶領域を、書き込み可能領域として開放する制御を行う制御手段と、
を備えることを特徴とする制御装置。
【請求項3】
請求項2に記載の制御装置であって、
前記制御手段は、前記受付手段により前記削除要求が受け付けられると、前記削除要求により削除が要求された電子情報を特定するための特定情報を変更することを特徴とする制御装置。
【請求項4】
請求項2または3のうちいずれか1項に記載の制御装置であって、
前記制御手段は、前記受付手段により前記削除要求が受け付けられると、前記削除要求により削除が要求された電子情報を上書き消去することを特徴とする制御装置。
【請求項5】
記憶手段に記憶された電子情報の削除要求を受け付ける受付手段と、
前記受付手段により前記削除要求が受け付けられると、前記削除要求の受付後予め定められた条件が満たされたとき、前記記憶手段の電子情報を管理する電子情報管理手段に対し、前記記憶手段の記憶領域のうち前記削除要求により削除が要求された電子情報が記憶されている記憶領域を、書き込み可能領域として開放する処理を要求する要求手段と、
を備えることを特徴とする削除要求処理装置。
【請求項6】
コンピュータに、
記憶手段に記憶された電子情報の削除要求を受け付ける手順と、
前記削除要求が受け付けられると、前記削除要求の受付後予め定められた条件が満たされたとき、前記記憶手段の記憶領域のうち前記削除要求により削除が要求された電子情報が記憶されている記憶領域を、書き込み可能領域として開放する制御を行う手順と、
を実行させることを特徴とする制御プログラム。
【請求項7】
コンピュータに、
記憶手段に記憶された電子情報の削除要求を受け付ける手順と、
前記削除要求が受け付けられると、前記削除要求の受付後予め定められた条件が満たされたとき、前記記憶手段の電子情報を管理する電子情報管理手段に対し、前記記憶手段の記憶領域のうち前記削除要求により削除が要求された電子情報が記憶されている記憶領域を、書き込み可能領域として開放する処理を要求する手順と、
を実行させることを特徴とする削除要求処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2009−230674(P2009−230674A)
【公開日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−78180(P2008−78180)
【出願日】平成20年3月25日(2008.3.25)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】