説明

記憶媒体処理システム、発行機、発行方法、遊技媒体貸出機、遊技媒体貸出方法、精算機および精算方法

【課題】会員登録した遊技者に基づく処理ができない遊技処理システムにおいて、安価な構成で貯玉再プレーやポイント付与などの会員特典処理を可能とする記憶媒体処理システム、発行機、発行方法、遊技媒体貸出機、遊技媒体貸出方法、精算機および精算方法を提供することを目的とする。
【解決手段】遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報を有する第1記憶情報が記憶された会員用ICカード30を受け入れ、読み取った第1記憶情報と、獲得有価価値を特定可能な情報を有する第2記録情報とを紐付ける情報紐付けて、第2記憶情報が記憶されたICコイン31を発行する発行機20と、ICコイン31を受け入れ第2記憶情報を読み取り、第2記憶情報に基づいて会員登録を受けた遊技者に対する特典処理を行う、会員用ICカード30の受け入れ機能を有さない台間機3とを備え、会員特典処理を可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばパチンコ機、スロットマシン、ゲーム機などの遊技機に使用されるパチンコ玉やメダルなどの遊技媒体を貸し出す際などに利用される記憶媒体の処理を行う記憶媒体処理システム、発行機、発行方法、遊技媒体貸出機、遊技媒体貸出方法、精算機および精算方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のICコインを用いた、例えば台間機などの遊技媒体貸出機においては、ICコインの貯留回収再発行を行うものがある(例えば、特許文献1参照。)。このようなICコインは、幅狭4cmの遊技媒体貸出機において、貯留再発行回収が容易であり使い勝手が良いものである。しかしながら、ICコインを用いる場合、カード形状の記憶媒体に比べて、携帯性が悪く、所定の登録を行った遊技者が使用可能な会員ICカードとして最適ではなかった。そこで、携帯性に優れた会員ICカードを用いた貯玉再プレーシステムが開発された(例えば、特許文献2参照。)。
【特許文献1】特開2003−135830号公報
【特許文献2】特許第2878675号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記した従来、遊技ホールの多くはICコインを用いており、このICコインを用いたシステムに会員ICカードを用いるシステムが加わったシステムを製作するためには、ICコインを処理可能なリーダライタおよび会員ICカードを処理可能なリーダライタ等を搭載するための改造は困難であり、遊技機間に設置する、会員用ICカードと非会員用ICカードとの双方の処理が可能な遊技媒体貸出機に買い換えることを余儀なくされ、システム自体が高価となり、遊技ホールにとっては設備投資費が増大するなどの問題があった。
【0004】
また、遊技ホールの多くに設置されたICコインを用いた遊技媒体貸出機を改造して、携帯性に優れた会員ICカードを用いるシステムを増設する場合、遊技ホールを休業してその改造を行わなければならず、遊技ホールの収益に影響を与えるなどの問題があった。さらに、CRパチンコ遊技機と一体とみなされる隣接して設置されたCRユニットである遊技媒体貸出機を改造する場合には、警察による認証を再び受けなければならないなどの不便さがあった。
【0005】
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、会員登録した遊技者に基づく処理ができない遊技処理システムにおいて、安価な構成で貯玉再プレーやポイント付与などの会員特典処理を可能とするとともに、既に販売した会員登録した遊技者に基づく処理ができない遊技処理システムに増設可能な、記憶媒体処理システム、発行機、発行方法、遊技媒体貸出機、遊技媒体貸出方法、精算機および精算方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報を有する第1記憶情報が記憶され、会員登録を受けた遊技者に発行された会員用記憶媒体を受け入れ、前記第1記憶情報を読み取る発行機情報読取手段と、前記読み取った第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための第2記憶情報を記憶した第2記憶媒体の前記第2記憶情報と、前記第1記憶情報とを紐付ける情報紐付け処理手段と、前記第2記憶情報が記憶された第2記憶媒体を発行する発行手段とを備える発行機と、遊技媒体の貸出処理を行う、前記会員用記憶媒体の受け入れ機能を有さない遊技媒体貸出機であって、前記第2記憶媒体を受け入れ、前記第2記憶情報を読み取る遊技媒体貸出機情報読取手段と、前記読み取った第2記憶情報に基づいて、前記会員登録を受けた遊技者に対する特典処理を行う特典処理手段とを備える遊技媒体貸出機とを具備することを特徴とする記憶媒体処理システムである。
【0007】
この記憶媒体処理システムによれば、情報紐付け処理手段によって、会員用記憶媒体に記憶された第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための第2記憶情報を記憶した第2記憶媒体の第2記憶情報と、第1記憶情報とを紐付け、発行手段によって、第1記憶情報と紐付けられた第2記憶情報を有する第2記憶媒体を発行することができる。これによって、会員用記憶媒体を使用できない、例えば遊技媒体貸出機などにおいても、第2記憶媒体を使用することで、会員用記憶媒体を使用したときと同様の処理を行うことができる。また、会員用記憶媒体を使用できない、例えば遊技媒体貸出機において、会員用記憶媒体を受け入れるシステムを増設する必要がなく、ソフト処理における変更をすれば足りるので、設備投資の負担を緩和することができる。
【0008】
ここで、遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報として、例えば、会員の遊技者が獲得した獲得有価価値を記憶した記憶装置の所定記憶エリアを検索するポインターとして利用可能なID、獲得有価価値自体としては、パチンコ玉やメダルなどの遊技媒体を計数機で計数した計数結果の積算値、更にその積算値である獲得有価価値の一部を再び遊技に供することが可能に登録することで貯留された再プレー用貯留数、各イベント(貸玉数に比例して付与されるなど)に基づいて付与されたポイント数などが挙げられる。また、第2記憶媒体には、第2記憶情報以外にも、例えば、入金された金額を度数化した度数などの有価価値情報、上記した獲得有価価値特定情報などを記憶することができる。
【0009】
また、情報紐付け手段における第1記憶情報と第2記憶情報の紐付けとは、例えば、会員用記憶媒体に記憶された第1記憶情報より第2記憶情報を読み出し可能としたり、第2記憶情報より第1記憶情報を読み出し可能とすることを例示できる。具体的には、例えば、第1記憶情報である獲得遊技媒体数を特定可能なIDや獲得遊技媒体数自体を管理装置のメモリに記憶させ、そのメモリアドレス(Aとする)が、「所定先頭アドレス+必要バイト数×ID2(第2記憶媒体の第2記憶情報としてのID2、例えば発行番号などに基づいて決定される)」にオフセットバイト数を加えたメモリアドレスAであるようにしてもよい。この場合、ID2を第2記憶媒体より第2記憶情報として読み出せば、ID2によりメモリアドレスAから獲得遊技媒体数を読み出し可能となる。また、管理装置のメモリエリアに全ての第1記憶媒体の第1記憶情報を記憶するとともに、第2記憶媒体のID2も記憶し、第2記憶媒体より第2記憶情報としてのID2を読み出し、そのID2が記憶されたメモリエリアを検索し、当該メモリエリアより第1記憶情報を読み出すようにしてもよい。メモリとしては、管理装置のメモリに限らず、例えば第2記憶媒体のICチップに搭載したメモリや、管理装置のメモリ、本発明の記憶媒体処理システムを構成するいずれかの機器のメモリ、本発明の記憶媒体処理システムと通信可能に接続された別の機器のメモリなどが例示できる。また、第1記憶媒体のIDを第2記憶媒体のIDとして第2記憶媒体に書き込むようにしてもよいし、第2記憶媒体のID2をそのままとし、第1記憶媒体のIDを第2記憶媒体のメモリに記憶するようにしてもよい。また、第1記憶媒体より読み取った第1記憶情報である獲得有価価値を第2記憶媒体の第2記憶情報として書き込むようにしてもよい。なお、第1記憶情報と第2記憶情報を紐付ける態様は、上記した事項ものに限られるものではない。
【0010】
請求項2記載の発明は、発行機、遊技媒体貸出機および管理装置を備え、前記発行機と、前記遊技媒体貸出機と、前記管理装置とがそれぞれ通信可能に接続された記憶媒体処理システムにおいて、前記発行機が、遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報を有する第1記憶情報が記憶され、会員登録を受けた遊技者に発行された会員用記憶媒体を受け入れ、前記第1記憶情報を読み取る発行機情報読取手段と、前記読み取った第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための第2記憶情報を記憶した第2記憶媒体の前記第2記憶情報と、前記第1記憶情報とを紐付ける情報紐付け処理手段と、前記紐付けられた第1記憶情報および/または第2記録情報を前記管理装置に出力する発行機情報出力手段と、前記第2記憶情報が記憶された第2記憶媒体を発行する発行手段とを具備し、前記遊技媒体貸出機が、遊技媒体の貸出処理を行う、前記会員用記憶媒体の受け入れ機能を有さない遊技媒体貸出機であって、前記第2記憶媒体を受け入れ、前記第2記憶情報を読み取る遊技媒体貸出機情報読取手段と、前記読み取った第2記憶情報における獲得有価価値を特定可能な情報を前記管理装置に出力する遊技媒体貸出機情報出力手段と、前記遊技媒体貸出機情報出力手段によって出力された情報に基づく情報を前記管理装置から入力する遊技媒体貸出機情報入力手段と、前記遊技媒体貸出機情報読取手段によって読み取った第2記憶情報および/または前記遊技媒体貸出機情報入力手段によって入力された情報に基づいて、前記会員登録を受けた遊技者に対する特典処理を行う特典処理手段とを具備し、前記管理装置が、少なくとも前記獲得有価価値を特定可能な情報を記憶する獲得有価価値特定情報記憶手段と、前記管理装置と通信可能に接続された各手段からの出力情報を入力する管理装置入力手段と、前記管理装置入力手段によって入力された情報に基づいて、前記獲得有価価値特定情報記憶手段に記憶されている情報を対応する前記各手段の情報入力手段に出力する管理装置出力手段とを具備することを特徴とする記憶媒体処理システムである。
【0011】
この記憶媒体処理システムによれば、情報紐付け処理手段によって、会員用記憶媒体に記憶された第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための第2記憶情報を記憶した第2記憶媒体の第2記憶情報と、第1記憶情報とを紐付け、発行手段によって、第1記憶情報と紐付けられた第2記憶情報を有する第2記憶媒体を発行することができる。これによって、会員用記憶媒体を使用できない、例えば遊技媒体貸出機などにおいても、第2記憶媒体を使用することで、会員用記憶媒体を使用したときと同様の処理を行うことができる。また、会員用記憶媒体を使用できない、例えば遊技媒体貸出機において、会員用記憶媒体を受け入れるシステムを増設する必要がなく、ソフト処理における変更をすれば足りるので、設備投資の負担を緩和することができる。また、管理装置において、第1記憶情報や第2記憶情報を管理することができ、これらは、情報紐付け処理された情報に基づいて管理されている。
【0012】
ここで、遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報として、例えば、会員の遊技者が獲得した獲得有価価値を記憶した記憶装置の所定記憶エリアを検索するポインターとして利用可能なID、獲得有価価値自体としては、パチンコ玉やメダルなどの遊技媒体を計数機で計数した計数結果の積算値、更にその積算値である獲得有価価値の一部を再び遊技に供することが可能に登録することで貯留された再プレー用貯留数、各イベント(貸玉数に比例して付与されるなど)に基づいて付与されたポイント数などが挙げられる。また、第2記憶媒体には、第2記憶情報以外にも、例えば、入金された金額を度数化した度数などの有価価値情報、上記した獲得有価価値特定情報などを記憶することができる。また管理装置は、1つまたは複数の通信可能な装置で構成することができ、例えば、第1記憶媒体用管理装置、第2記憶媒体用管理装置を通信可能に構成してもよい。
【0013】
請求項3記載の発明は、遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報を有する第1記憶情報が記憶され、会員登録を受けた遊技者に発行された会員用記憶媒体を受け入れ、前記第1記憶情報を読み取る発行機情報読取手段と、前記読み取った第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための第2記憶情報を記憶した第2記憶媒体の前記第2記憶情報と、前記第1記憶情報とを紐付ける情報紐付け処理手段と、前記第2記憶情報が記憶された第2記憶媒体を発行する発行手段とを具備することを特徴とする発行機である。
【0014】
この発行機によれば、情報紐付け処理手段によって、会員用記憶媒体に記憶された第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための第2記憶情報を記憶した第2記憶媒体の第2記憶情報と、第1記憶情報とを紐付け、発行手段によって、第1記憶情報と紐付けられた第2記憶情報を有する第2記憶媒体を発行することができる。これによって、会員用記憶媒体を使用できない、例えば遊技媒体貸出機などにおいても、第2記憶媒体を使用することで、会員用記憶媒体を使用したときと同様の処理を行うことができる。
【0015】
ここで、遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報として、例えば、会員の遊技者が獲得した獲得有価価値を記憶した記憶装置の所定記憶エリアを検索するポインターとして利用可能なID、獲得有価価値自体としては、パチンコ玉やメダルなどの遊技媒体を計数機で計数した計数結果の積算値、更にその積算値である獲得有価価値の一部を再び遊技に供することが可能に登録することで貯留された再プレー用貯留数、各イベント(貸玉数に比例して付与されるなど)に基づいて付与されたポイント数などが挙げられる。また、第2記憶媒体には、第2記憶情報以外にも、例えば、入金された金額を度数化した度数などの有価価値情報、上記した獲得有価価値特定情報などを記憶することができる。
【0016】
請求項4記載の発明は、前記第2記憶情報に基づいて、遊技媒体を再び遊技に供するために払出可能に貯留された再プレー用貯留数を特定し、前記再プレー用貯留数に応じて、再プレーをするための、払い戻し処理が可能な預かり手数料を予め徴収可能なことを特徴とする請求項3記載の発行機である。
【0017】
この発行機によれば、再プレー手数料を、預り手数料として徴収可能なため、再プレーのできない、例えば管理装置がない遊技媒体貸出機システムや管理装置に再プレーに伴うソフト変更ができない(メーカが他社の場合等)遊技媒体貸出機システムにおいて、再プレーを可能とすることができる。また、この徴収された預り手数料のうち使用されなかった分は、精算機にて、例えば、その徴収が貯留された遊技媒体からされている場合には、貯留された遊技媒体数に加算したり、現金や度数で徴収されている場合には、現金で返金したりすることができる。また、発行機に、再プレー手数料の徴収機能を備えることで、従来、遊技ホールに設置されていた再プレー受付機などを設置する必要がなくなるので、設備投資を削減でき、さらに、遊技ホールのスペースを有効に利用することができる。
【0018】
請求項5記載の発明は、貨幣を受け入れて該貨幣を識別する貨幣識別手段と、少なくとも前記貨幣識別手段によって識別された貨幣に応じた有価価値、および遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報を有する第1記憶情報が記憶され、会員登録を受けた遊技者に発行された会員用記憶媒体を受け入れ、前記第1記憶情報を読み取る発行機情報読取手段と、前記貨幣識別手段により識別された貨幣の金額に対応して、有価価値を特定可能な情報を記憶した前記会員用記憶媒体を発行する発行機発行手段とを備える発行機であって、前記第2記憶情報に基づいて、遊技媒体を再び遊技に供するために払出可能に貯留された再プレー用貯留数を特定し、前記再プレー用貯留数に応じて、再プレーをするための、払い戻し処理が可能な預かり手数料を予め徴収可能なことを特徴とする発行機である。
【0019】
この発行機によれば、貨幣識別手段により識別された貨幣の金額に対応して、有価価値を特定可能な情報を記録した会員用記憶媒体を発行する発行機に、再プレー手数料を預り手数料として徴収することができるため、例えば管理装置がない遊技媒体貸出機システムや管理装置に再プレーに伴うソフト変更ができない(メーカが他社の場合等)遊技媒体貸出機システムにおいて、再プレーを可能とすることができる。また、この徴収された預り手数料のうち使用されなかった分は、精算機にて、例えば、その徴収が貯留された遊技媒体からされている場合には、貯留された遊技媒体数に加算したり、現金で徴収されている場合には、返金したりすることができる。また、発行機に、再プレー手数料の徴収機能を備えることで、従来、遊技ホールに設置されていた再プレー受付機などを設置する必要がなくなるので、設備投資を削減でき、さらに、遊技ホールのスペースを有効に利用することができる。
【0020】
請求項6記載の発明は、前記預かり手数料を、前記有価価値および/または前記獲得有価価値から徴収することを特徴とする請求項5記載の発行機である。
【0021】
請求項7記載の発明は、前記預かり手数料を、入金された貨幣から徴収することを特徴とする請求項5記載の発行機である。
【0022】
請求項8記載の発明は、前記再プレー可能な遊技媒体の貯留数に対応する情報を入力し、その入力情報に基づいて、前記預かり手数料を徴収可能なことを特徴とする請求項4または5記載の発行機である。
【0023】
請求項6〜請求項8記載の発行機のように、預かり手数料は、有価価値および/または獲得有価価値、入金された貨幣、再プレー可能な遊技媒体などから徴収することができ、遊技ホールの方針になどに応じて、預かり手数料の徴収方法を選択することができる。
【0024】
請求項9記載の発明は、前記第2記憶媒体が、ICコインからなることを特徴とする請求項3記載の発行機である。
【0025】
この発行機によれば、ICコインは、通常非会員の遊技者が使用しているものと同じ形状を有するものである。このICコインに、会員用記憶媒体に記憶された第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための、第1記憶情報とを紐付けられた第2記憶情報を記憶し、このICコインを使用することによって、会員用記憶媒体を使用したときと同様の処理を行うことができる。
【0026】
請求項10記載の発明は、遊技媒体の貸出処理を行う遊技媒体貸出機において、会員登録を受けた遊技者に発行された会員用記憶媒体に記憶された遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報を有する第1記憶情報と情報紐付け処理によって紐付けられた前記第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための第2記憶情報、を記憶した第2記憶媒体を受け入れ、前記第2記憶情報を読み取る遊技媒体貸出機情報読取手段と、前記読み取った第2記憶情報に基づいて、前記会員登録を受けた遊技者に対する特典処理を行う特典処理手段とを備え、前記会員用記憶媒体の受け入れ機能を有さないことを特徴とする遊技媒体貸出機である。
【0027】
この遊技媒体貸出機によれば、情報紐付け処理によって、会員用記憶媒体に記憶された第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための第2記憶情報を記憶した第2記憶媒体の第2記憶情報と、第1記憶情報とを紐付け、その第1記憶情報と紐付けられた第2記憶情報を有する第2記憶媒体を受け入れ情報を読み取ることができる。これによって、遊技媒体貸出機が会員用記憶媒体を使用できない構成においても、第2記憶媒体を使用することで、会員用記憶媒体を使用したときと同様の処理を行うことができる。また、会員用記憶媒体を使用できない遊技媒体貸出機において、会員用記憶媒体を受け入れるシステムを増設する必要がなく、ソフト処理における変更をすれば足りるので、設備投資の負担を緩和することができる。
【0028】
ここで、遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報として、例えば、会員の遊技者が獲得した獲得有価価値を記憶した記憶装置の所定記憶エリアを検索するポインターとして利用可能なID、獲得有価価値自体としては、パチンコ玉やメダルなどの遊技媒体を計数機で計数した計数結果の積算値、更にその積算値である獲得有価価値の一部を再び遊技に供することが可能に登録することで貯留された再プレー用貯留数、各イベント(貸玉数に比例して付与されるなど)に基づいて付与されたポイント数などが挙げられる。また、第2記憶媒体には、第2記憶情報以外にも、例えば、入金された金額を度数化した度数などの有価価値情報、上記した獲得有価価値特定情報などを記憶することができる。
【0029】
請求項11記載の発明は、前記特典処理が、前記第2記憶情報に基づいて特定される獲得有価価値に基づく、遊技媒体を再び遊技に供するために払い出す再遊技処理であることを特徴とする請求項10記載の遊技媒体貸出機である。
【0030】
請求項12記載の発明は、前記再遊技処理は、前記遊技媒体の払い出しに対応して手数料を徴収可能なことを特徴とする請求項11記載の遊技媒体貸出機である。
【0031】
ここで、遊技媒体の払い出しに対応してとは、例えば、パチンコ玉やメダルを遊技に供するために遊技媒体貸出機より直接払い出すことや、パチンコ遊技機またはスロットマシンに払い出すための指令を行い、該指令に基づいて、パチンコ遊技機またはスロットマシンがパチンコ玉やメダルを払い出す毎に手数料を徴収することなどをいう。また、他には、遊技媒体の払い出し総数を記憶し、第2記憶媒体を返却ボタン等の返却指令に基づき返却する際に、記憶した遊技媒体の払い出し総数に基づいて、手数料を徴収するようにしてもよい。
【0032】
請求項13記載の発明は、前記再遊技処理は、再び遊技に供するための手数料として予め徴収された預かり手数料を、前記遊技媒体の払い出しに対応して徴収可能なことを特徴とする請求項11記載の遊技媒体貸出機である。
【0033】
ここで、遊技媒体の払い出しに対応してとは、例えば、パチンコ玉やメダルを遊技に供するために遊技媒体貸出機より直接払い出すことや、パチンコ遊技機またはスロットマシンに払い出すための指令を行い、該指令に基づいて、パチンコ遊技機またはスロットマシンがパチンコ玉やメダルを払い出す毎に手数料を徴収することなどをいう。また、他には、遊技媒体の払い出し総数を記憶し、第2記憶媒体を返却ボタン等の返却指令に基づき返却する際に、記憶した遊技媒体の払い出し総数に基づいて、手数料を徴収するようにしてもよい。
【0034】
請求項14記載の発明は、前記特典処理が、貸し出した遊技媒体数に応じてポイントを付与可能とし、付与した前記ポイントを記憶手段に更新するポイント更新手段を具備することを特徴とする請求項10乃至13のいずれか1項記載の遊技媒体貸出機である。
【0035】
この遊技媒体貸出機によれば、ポイント更新手段を備え、会員遊技者の特典処理としてポイントの付与をすることができる。
【0036】
なお、記憶手段として、例えば第2記憶媒体のメモリ、遊技媒体貸出機自体のメモリ、遊技媒体貸出機に通信可能に接続されたいずれかの機器(例えば、管理装置)のメモリ等を例示できる。また、ポイントを更新するとは、これら記憶手段に新たに算出したポイントを記憶更新すること以外に、例えば、ポイントを算出するための貸玉数、使用度数、来店回数、貸玉ボタンを押した回数、入金総額、勝敗(アウト数−セーフ数)等の遊技データを記憶手段に記憶更新することなどをいう。遊技データの更新による場合、ポイント還元(賞品やサービスとの交換)時、第2記憶媒体を精算機にて処理(例えば残度数等の有価価値を現金で払い戻す)する時、景品交換機において景品交換する時等に、ポイントを算出するための基礎データを記憶手段から読み出して「0」とするとともに、ポイントに変換するか、ポイント還元するようにしてもよい。
【0037】
請求項15記載の発明は、前記第2記憶媒体が、ICコインからなることを特徴とする請求項10乃至14のいずれか1項記載の遊技媒体貸出機である。
【0038】
この遊技媒体貸出機によれば、ICコインは、通常非会員の遊技者が使用しているものと同じ形状を有するものである。このICコインに、会員用記憶媒体に記憶された第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための、第1記憶情報とを紐付けられた第2記憶情報を記憶し、このICコインを使用することによって、会員用記憶媒体を使用したときと同様の処理を行うことができる。
【0039】
請求項16記載の発明は、会員登録を受けた遊技者に発行された会員用記憶媒体に記憶された遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報を有する第1記憶情報と情報紐付け処理によって紐付けられた前記第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための情報、および遊技媒体を貸し出す際に徴収可能な有価価値を特定可能な情報、を有する第2記憶情報を記憶した第2記憶媒体を受け入れ、前記第2記憶情報を読み取る精算機情報読取手段と、前記読み取った第2記憶情報に基づいて特定される前記有価価値に対応する貨幣を払い出可能な貨幣払出手段と、前記読み取った第2記憶情報に基づいて特定される獲得有価価値に基づき、遊技媒体を再び遊技に供するために払い出す再遊技処理に供した分について記憶手段に更新する獲得有価価値更新手段とを具備することを特徴とする精算機である。
【0040】
この精算機によれば、会員登録を受けた遊技者に発行された会員用記憶媒体に記憶された遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報を有する第1記憶情報と情報紐付け処理によって紐付けられた第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための情報、および遊技媒体を貸し出す際に徴収可能な有価価値を特定可能な情報、を有する第2記憶情報を記憶した第2記憶媒体を受け入れ情報を読み取ることができる。そして、この読み取った情報に基づいて、有価価値に対応する貨幣を払いや獲得有価価値に基づき遊技媒体を再び遊技に供するために払い出す再遊技処理に供した分の更新処理などを行うことができる。
【0041】
ここで、遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報として、例えば、会員の遊技者が獲得した獲得有価価値を記憶した記憶装置の所定記憶エリアを検索するポインターとして利用可能なID、獲得有価価値自体としては、パチンコ玉やメダルなどの遊技媒体を計数機で計数した計数結果の積算値、更にその積算値である獲得有価価値の一部を再び遊技に供することが可能に登録することで貯留された再プレー用貯留数、各イベント(貸玉数に比例して付与されるなど)に基づいて付与されたポイント数などが挙げられる。また、第2記憶媒体には、第2記憶情報以外にも、例えば、入金された金額を度数化した度数などの有価価値情報、上記した獲得有価価値特定情報などを記憶することができる。
【0042】
なお、記憶手段とは、例えば会員用記憶媒体を受け入れ可能な場合には会員用記憶媒体のメモリ、精算機自体のメモリ、精算機に通信可能に接続されたいずれかの機器(例えば、管理装置)のメモリ等を例示できる。また、獲得有価価値に基づき、遊技媒体を再び遊技に供するために払い出す再遊技処理に供した分について記憶手段に更新するとは、これら記憶手段に記憶された獲得有価価値から遊技媒体を再び遊技に供するために払い出す再遊技処理に供した分を減算して記憶更新すること以外に、例えば、記憶手段として管理装置等を用いる場合に、遊技媒体を再び遊技に供するために払い出す再遊技処理に供した分の残りを管理装置のメモリに記憶された獲得有価価値に加算して戻すように計算させることなどをいう。また、遊技媒体を再び遊技に供するために払い出す再遊技処理に供した分としては、他に払い出した遊技媒体数の総数を特定可能な情報として、再遊技処理に関わる玉貸ボタンを押した回数などの遊技データも例示できる。
【0043】
請求項17記載の発明は、前記再遊技処理をするための予め徴収された預かり手数料の未使用分を全額払い戻すべく、該未使用分の預かり手数料の情報を前記記憶手段に更新する預かり手数料払戻手段を具備することを特徴とする請求項16記載の精算機である。
【0044】
この精算機によれば、預かり手数料払戻手段を備えることで、未使用分の預かり手数料を払い戻すことができる。なお、未使用分の預かり手数料を、例えば、その預かり手数料の徴収が貯留された遊技媒体からされている場合には、貯留された遊技媒体数に加算したり、現金で徴収されている場合には、現金で返金したりすることができる。
【0045】
また、未使用分の預かり手数料の情報を記憶手段に更新するとは、例えば、預かり手数料が現金または度数等の有価価値で徴収されたものであれば、記憶手段に記憶されていた未使用分の預かり手数料を「0」とするとともに、未使用分を現金にて払い戻すことなどをいう。また、例えば、預かり手数料が獲得有価価値から徴収されたものであれば、記憶手段に記憶されていた未使用分の預かり手数料を「0」とするとともに、獲得有価価値に戻すようにしてもよい。
【0046】
請求項18記載の発明は、前記精算機において、前記記憶手段が前記会員用記憶媒体で構成され、前記会員用記憶媒体を受け入れて第1記憶情報を読み出し可能な第2の精算機情報読取手段を具備し、前記獲得有価価値更新手段は、前記第2の精算機情報読取手段で読み取られた前記会員用記憶媒体の前記第1記憶情報を入力し、入力した前記第1記憶情報が前記情報紐付け処理により前記第2記憶情報と紐付けられているか否かを判別し、紐付けられていないと判別した場合には、前記第2の精算機情報読取手段によって前記会員用記憶媒体を返却させ、紐付けられていると判別した場合には、前記遊技媒体を再び遊技に供するために払い出す再遊技処理に供した遊技媒体数に対応する分を、前記第1記憶情報または/および前記第2記憶情報に基づき特定される前記獲得有価価値から減算して、前記減算された獲得有価価値を特定可能な情報を有する前記会員用記憶媒体を発行可能なことを特徴とする請求項16または17記載の精算機である。
【0047】
この精算機によれば、記憶手段が会員用記憶媒体で構成され、会員用記憶媒体を受け入れて第1記憶情報を読み出し可能な第2の精算機情報読取手段を備えることで、会員用記憶媒体の第1記憶情報が第2記憶情報と紐付けられている場合には、第2記憶媒体の第2記憶情報に基づいて、遊技媒体を再び遊技に供するために払い出す再遊技処理に供した分について減算した獲得有価価値を特定可能な情報を有する会員用記憶媒体を発行することができる。これによって、第2記憶媒体に記憶されている情報を、会員用記憶媒体に更新した場合には、第2記憶媒体を回収することができるので、第2記憶媒体が遊技ホール外に持ち出され、紛失などされることを防止することができる。
【0048】
請求項19記載の発明は、前記精算機において、前記記憶手段が、前記精算機と通信可能に接続された管理装置で構成され、前記獲得有価価値更新手段は、前記遊技媒体を再び遊技に供するために払い出す再遊技処理に供した遊技媒体数に対応する情報を、前記管理装置に出力し、前記管理装置が前記第2記憶情報に基づき特定される前記獲得有価価値から前記再遊技処理に供した遊技媒体数に対応する分を減算するか、前記遊技媒体を再び遊技に供するために払い出す再遊技処理に供した遊技媒体数に対応する分として、前記第2記憶情報に基づいて、前記獲得有価価値から減算されて設定された、前記遊技媒体を再び遊技に供するために払出可能に貯留された再プレー用貯留数を読み出し、読み出した前記再プレー用貯留数を前記獲得有価価値に加算し、前記加算した獲得有価価値を管理装置に出力し、その出力された前記獲得有価価値を前記管理装置に新たに記憶させるか、または、前記遊技媒体を再び遊技に供するために払い出す再遊技処理に供した遊技媒体数に対応する分として、前記第2記憶情報に基づいて、前記獲得有価価値から減算されて設定され、前記管理装置に記憶されて遊技媒体を再び遊技に供するための払出毎に更新可能な再プレー用貯留数を、前記獲得有価価値に加算するための情報を管理装置に出力し、前記管理装置にその加算するための情報に基づいた処理を行わせることを特徴とする請求項16または17記載の精算機である。
【0049】
この精算機によれば、記憶手段が管理装置で構成され、第2記憶媒体の第2記憶情報に基づいて、獲得有価価値を更新することができる。これによって、第2記憶媒体を回収することができるので、第2記憶媒体が遊技ホール外に持ち出され、紛失などされることを防止することができる。
【0050】
請求項20記載の発明は、前記預かり手数料払戻手段が、前記預かり手数料を、前記貨幣払出手段によって払い出すことを特徴とする請求項17記載の精算機である。
【0051】
この精算機によれば、貨幣払出手段によって預かり手数料を払い出すことができるので、予め預かり手数料を多く徴収された場合でも、遊技者に負担となることはない。
【0052】
請求項21記載の発明は、前記精算機において、前記記憶手段が、前記精算機と通信可能に接続された管理装置で構成され、前記預かり手数料払戻手段が、前記預かり手数料に基づく情報を前記管理装置に出力し、前記管理装置に前記預かり手数料を前記獲得有価価値に加算させるか、または、前記預かり手数料を前記獲得有価価値に加算するための情報を前記管理装置に出力し、前記管理装置にその加算するための情報に基づいた処理を行わせることを特徴とする請求項17記載の精算機である。
【0053】
この精算機によれば、管理装置において、預かり手数料に関する情報を管理することができるので、預かり手数料を収めた状態が維持されるので、遊技者は、預かり手数料が残存する間は、預かり手数料を収めることなく遊技することができ便利である。
【0054】
請求項22記載の発明は、前記第2記憶媒体を回収可能な第2記憶媒体回収手段を具備することを特徴とする請求項16乃至21のいずれか1項記載の精算機である。
【0055】
この精算機によれば、第2記憶媒体回収手段を備え、例えば、第2記憶情報が管理装置や会員用記憶媒体に更新された後の第2記憶媒体を回収することができる。これによって、第2記憶媒体が遊技ホール外に持ち出され、紛失などされることを防止することができる。
【0056】
請求項23記載の発明は、前記第2記憶媒体が、ICコインからなることを特徴とする請求項16乃至22のいずれか1項記載の精算機である。
【0057】
この精算機によれば、ICコインは、通常非会員の遊技者が使用しているものと同じ形状を有するものである。このICコインに、会員用記憶媒体に記憶された第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための、第1記憶情報とを紐付けられた第2記憶情報を記憶し、このICコインを使用することによって、会員用記憶媒体を使用したときと同様の処理を行うことができる。
【0058】
請求項24記載の発明は、有価価値を特定可能な有価価値特定情報が記憶された第3記憶媒体を受け入れ、前記有価価値特定情報を読み取る遊技媒体貸出機情報読取手段と、読み取った前記有価価値特定情報により特定される有価価値の範囲で遊技媒体を貸し出す貸出手段とを備えた会員登録を受けた遊技者に発行された会員用記憶媒体の受け入れ機能を有さない遊技媒体貸出機、を有する記憶媒体処理システムにおいて、前記会員用記憶媒体を受け入れ、前記会員用記憶媒体に記憶された遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報を有する第1記憶情報を読み取る発行機情報読取手段と、前記読み取った第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための第2記憶情報を記憶した第2記憶媒体の前記第2記憶情報と、前記第1記憶情報とを紐付ける情報紐付け処理手段と、前記第2記憶情報が記憶された第2記憶媒体を発行する発行手段とを備える発行機を増設可能であり、前記遊技媒体貸出機が、前記遊技媒体貸出機情報読取手段において、前記第2記憶媒体を受け入れ、前記第2記憶情報を読み取り可能であり、前記読み取った第2記憶情報に基づいて、前記会員登録を受けた遊技者に対する特典処理を行う会員特典処理手段とをさらに増設可能であることを特徴とする記憶媒体処理システムである。
【0059】
この記憶媒体処理システムによれば、有価価値を特定可能な有価価値特定情報が記憶された第3記憶媒体を受け入れ、有価価値特定情報を読み取る遊技媒体貸出機情報読取手段と、読み取った有価価値特定情報により特定される有価価値の範囲で遊技媒体を貸し出す貸出手段とを備えた会員登録を受けた遊技者に発行された会員用記憶媒体の受け入れ機能を有さない遊技媒体貸出機、を有する記憶媒体処理システムに、第2記憶媒体を受入可能な遊技媒体貸出機に、第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための第2記憶情報を記憶した第2記憶媒体の第2記憶情報と、第1記憶情報とを紐付ける情報紐付け処理手段を行い、その第2記憶媒体を発行することができる発行機を増設することができ、さらに、遊技媒体貸出機に、遊技媒体貸出機情報読取手段において、第2記憶媒体を受け入れ、読み取った第2記憶情報に基づいて、会員登録を受けた遊技者に対する特典処理を行う会員特典処理手段とをさらに増設することができる。
【0060】
これによって、会員用記憶媒体を使用できない、例えば遊技媒体貸出機などにおいても、第2記憶媒体を使用することで、会員用記憶媒体を使用したときと同様の処理を行うことができる。また、会員用記憶媒体を使用できない遊技媒体貸出機において、会員用記憶媒体を受け入れることができる遊技媒体貸出機に変更して設置する必要がなく、ソフト処理における変更をすれば足りるので、設備投資の負担を緩和することができる。
【0061】
また、遊技媒体貸出機に特典処理手段とを備えることで、例えば、遊技媒体の貸し出しに伴うポイント付与や、再び遊技に供することが可能に貯留された再プレー用貯留数を利用可能とする再プレー処理などを行うことができ、会員遊技者に特典を与えることができる。
【0062】
ここで、遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報として、例えば、会員の遊技者が獲得した獲得有価価値を記憶した記憶装置の所定記憶エリアを検索するポインターとして利用可能なID、獲得有価価値自体としては、パチンコ玉やメダルなどの遊技媒体を計数機で計数した計数結果の積算値、更にその積算値である獲得有価価値の一部を再び遊技に供することが可能に登録することで貯留された再プレー用貯留数、各イベント(貸玉数に比例して付与されるなど)に基づいて付与されたポイント数などが挙げられる。また、第2記憶媒体には、第2記憶情報以外にも、例えば、入金された金額を度数化した度数などの有価価値情報、上記した獲得有価価値特定情報などを記憶することができる。
【0063】
請求項25記載の発明は、有価価値を特定可能な有価価値特定情報が記憶された第3記憶媒体を受け入れ、前記有価価値特定情報を読み取る遊技媒体貸出機情報読取手段と、読み取った前記有価価値特定情報により特定される有価価値の範囲で遊技媒体を貸し出す貸出手段とを備えた会員登録を受けた遊技者に発行された会員用記憶媒体の受け入れ機能を有さない遊技媒体貸出機と、前記遊技媒体貸出機と通信可能に接続され、少なくとも前記遊技媒体貸出機からの情報を管理する管理装置とを備えた記憶媒体処理システムにおいて、前記会員用記憶媒体を受け入れ、前記会員用記憶媒体に記憶された遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報を有する第1記憶情報を読み取る発行機情報読取手段と、前記読み取った第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための第2記憶情報を記憶した第2記憶媒体の前記第2記憶情報と、前記第1記憶情報とを紐付ける情報紐付け処理手段と、前記紐付けられた第1記憶情報および/または第2記録情報を前記管理装置に出力する発行機情報出力手段と、前記第2記憶情報が記憶された第2記憶媒体を発行する発行手段とを備える発行機を、少なくとも前記管理装置に通信可能に増設可能であり、前記遊技媒体貸出機が、前記遊技媒体貸出機情報読取手段において、前記第2記憶媒体を受け入れ、前記第2記憶情報を読み取り可能であり、前記読み取った第2記憶情報における獲得有価価値を特定可能な情報を前記管理装置に出力する遊技媒体貸出機情報出力手段と、前記遊技媒体貸出機情報出力手段によって出力された情報に基づく情報を前記管理装置から入力する遊技媒体貸出機情報入力手段と、前記遊技媒体貸出機情報読取手段によって読み取った第2記憶情報および/または前記遊技媒体貸出機情報入力手段によって入力された情報に基づいて、前記会員登録を受けた遊技者に対する特典処理を行う特典処理手段とをさらに増設可能であり、前記管理装置が、少なくとも前記獲得有価価値を特定可能な情報を記憶する獲得有価価値特定情報記憶手段と、前記管理装置と通信可能に接続された各手段からの出力情報を入力する管理装置入力手段と、前記管理装置入力手段によって入力された情報に基づいて、前記獲得有価価値特定情報記憶手段に記憶されている情報を対応する前記各手段の情報入力手段に出力する管理装置出力手段とを備えることを特徴とする記憶媒体処理システムである。
【0064】
この記憶媒体処理システムによれば、有価価値を特定可能な有価価値特定情報が記憶された第3記憶媒体を受け入れ、有価価値特定情報を読み取る遊技媒体貸出機情報読取手段と、読み取った有価価値特定情報により特定される有価価値の範囲で遊技媒体を貸し出す貸出手段とを備えた会員登録を受けた遊技者に発行された会員用記憶媒体の受け入れ機能を有さない遊技媒体貸出機と、この遊技媒体貸出機と通信可能に接続され、少なくとも遊技媒体貸出機からの情報を管理する管理装置とを備えた記憶媒体処理システムに、第2記憶媒体を受入可能な遊技媒体貸出機に、第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための第2記憶情報を記憶した第2記憶媒体の第2記憶情報と、第1記憶情報とを紐付ける情報紐付け処理手段を行い、その第2記憶媒体を発行することができる発行機を増設することができ、さらに、遊技媒体貸出機に、遊技媒体貸出機情報読取手段において、第2記憶媒体を受け入れ、読み取った第2記憶情報に基づいて、会員登録を受けた遊技者に対する特典処理を行う会員特典処理手段とをさらに増設することができる。
【0065】
これによって、会員用記憶媒体を使用できない、例えば遊技媒体貸出機などにおいても、第2記憶媒体を使用することで、会員用記憶媒体を使用したときと同様の処理を行うことができる。また、会員用記憶媒体を使用できない遊技媒体貸出機において、会員用記憶媒体を受け入れることができる遊技媒体貸出機に変更して設置する必要がなく、ソフト処理における変更をすれば足りるので、設備投資の負担を緩和することができる。また、管理装置において、第1記憶情報や第2記憶情報を管理することができ、これらは、情報紐付け処理された情報に基づいて管理されている。
【0066】
また、遊技媒体貸出機に特典処理手段とを備えることで、例えば、遊技媒体の貸し出しに伴うポイント付与や、再び遊技に供することが可能に貯留された再プレー用貯留数を利用可能とする再プレー処理などを行うことができ、会員遊技者に特典を与えることができる。
【0067】
ここで、遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報として、例えば、会員の遊技者が獲得した獲得有価価値を記憶した記憶装置の所定記憶エリアを検索するポインターとして利用可能なID、獲得有価価値自体としては、パチンコ玉やメダルなどの遊技媒体を計数機で計数した計数結果の積算値、更にその積算値である獲得有価価値の一部を再び遊技に供することが可能に登録することで貯留された再プレー用貯留数、各イベント(貸玉数に比例して付与されるなど)に基づいて付与されたポイント数などが挙げられる。また、第2記憶媒体には、第2記憶情報以外にも、例えば、入金された金額を度数化した度数などの有価価値情報、上記した獲得有価価値特定情報などを記憶することができる。
【0068】
請求項26記載の発明は、遊技媒体を受け入れて該遊技媒体の数を計数する計数手段と、遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報を有する第1記憶情報が記憶された会員用記憶媒体であって会員登録を受けた遊技者に発行された会員用記憶媒体を受け入れ、前記第1記憶情報を読み取り、読み取った第1記憶情報より獲得有価価値を特定し、前記獲得有価価値に、前記計数した計数結果分を加算して記憶させる計数機情報書込手段とを備える計数機と、前記会員用記憶媒体を受け入れ、前記第1記憶情報を読み取る景品払出機情報読取手段と、前記読み取られた第1記憶情報より特定した前記獲得有価価値に基づいて、景品を払い出すか、または払い出す景品の種別と数量を表示する景品払出処理手段とを備える景品払出機と、前記第1記憶情報と情報紐付け処理によって紐付けられた前記第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための第2記憶情報、を記憶した第2記憶媒体を受け入れ、前記第2記憶情報を読み取る遊技媒体貸出機情報読取手段と、前記読み取った第2記憶情報に基づいて、前記会員登録を受けた遊技者に対する特典処理を行う特典処理手段とを備え、遊技媒体の貸出処理を行う、前記会員用記憶媒体の受け入れ機能を有さない遊技媒体貸出機と、前記会員用記憶媒体を受け入れ、前記第1記憶情報を読み取る発行機情報読取手段と、前記読み取った第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための第2記憶情報を記憶した第2記憶媒体の前記第2記憶情報と、前記第1記憶情報とを紐付ける情報紐付け処理手段と、前記第2記憶情報が記憶された第2記憶媒体を発行する発行手段とを備える発行機とを具備することを特徴とする記憶媒体処理システムである。
【0069】
この記憶媒体処理システムによれば、発行機において、情報紐付け処理手段によって、会員用記憶媒体に記憶された第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための第2記憶情報を記憶した第2記憶媒体の第2記憶情報と、第1記憶情報とを紐付け、発行手段によって、第1記憶情報と紐付けられた第2記憶情報を有する第2記憶媒体を発行することができる。そして、この発行された第2記憶媒体を、会員用記憶媒体を使用できない遊技媒体貸出機などにおいても使用することができるので、会員用記憶媒体を使用したときと同様の処理を行うことができる。また、会員用記憶媒体を使用できない、例えば遊技媒体貸出機において、会員用記憶媒体を受け入れることができる遊技媒体貸出機を変更して設置する必要がなく、ソフト処理における変更をすれば足りるので、設備投資の負担を緩和することができる。
【0070】
また、遊技媒体貸出機に特典処理手段とを備えることで、例えば、遊技媒体の貸し出しに伴うポイント付与や、再び遊技に供することが可能に貯留された再プレー用貯留数を利用可能とする再プレー処理などを行うことができ、会員遊技者に特典を与えることができる。また、この付与されたポイントを、例えば、景品払出機などによって景品と交換することも可能となる。
【0071】
ここで、遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報として、例えば、会員の遊技者が獲得した獲得有価価値を記憶した記憶装置の所定記憶エリアを検索するポインターとして利用可能なID、獲得有価価値自体としては、パチンコ玉やメダルなどの遊技媒体を計数機で計数した計数結果の積算値、更にその積算値である獲得有価価値の一部を再び遊技に供することが可能に登録することで貯留された再プレー用貯留数、各イベント(貸玉数に比例して付与されるなど)に基づいて付与されたポイント数などが挙げられる。また、第2記憶媒体には、第2記憶情報以外にも、例えば、入金された金額を度数化した度数などの有価価値情報、上記した獲得有価価値特定情報などを記憶することができる。
【0072】
請求項27記載の発明は、計数機と景品払出機とが通信可能に接続され、前記計数機が、遊技媒体を受け入れて該遊技媒体の数を計数する計数手段と、遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報を有する第1記憶情報が記憶された会員用記憶媒体であって会員登録を受けた遊技者に発行された会員用記憶媒体を受け入れ、前記第1記憶情報を読み取り、読み取った第1記憶情報より獲得有価価値を特定し、前記獲得有価価値に、前記計数した計数結果分を加算して記憶させる計数機情報書込手段とを備え、前記景品払出機が、前記会員用記憶媒体を受け入れ、前記第1記憶情報を読み取る景品払出機情報読取手段と、前記読み取られた第1記憶情報より特定した獲得有価価値に基づいて、景品を払い出すか、または払い出す景品の種別と数量を表示する景品払出処理手段とを備える記憶媒体処理システムに、前記第1記憶情報と情報紐付け処理によって紐付けられた前記第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための第2記憶情報、を記憶した第2記憶媒体を受け入れ、前記第2記憶情報を読み取る遊技媒体貸出機情報読取手段と、前記読み取った第2記憶情報に基づいて、前記会員登録を受けた遊技者に対する特典処理を行う特典処理手段とを備え、遊技媒体の貸出処理を行う、前記会員用記憶媒体の受け入れ機能を有さない遊技媒体貸出機と、前記会員用記憶媒体を受け入れ、前記第1記憶情報を読み取る発行機情報読取手段と、前記読み取った第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための第2記憶情報を記憶した第2記憶媒体の前記第2記憶情報と、前記第1記憶情報とを紐付ける情報紐付け処理手段と、前記第2記憶情報が記憶された第2記憶媒体を発行する発行手段とを備える発行機とを増設可能なことを特徴とする記憶媒体処理システムである。
【0073】
この記憶媒体処理システムによれば、計数機と景品払出機とを備えるシステムに、情報紐付け処理手段によって、会員用記憶媒体に記憶された第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための第2記憶情報を記憶した第2記憶媒体の第2記憶情報と、第1記憶情報とを紐付け、発行手段によって、第1記憶情報と紐付けられた第2記憶情報を有する第2記憶媒体を発行することができる発行機と、この発行された第2記憶媒体を使用することができ、会員用記憶媒体を使用できない遊技媒体貸出機とを増設することができる。これによって、会員用記憶媒体を使用できない遊技媒体貸出機においても、会員用記憶媒体を使用したときと同様の処理を行うことができる。また、会員用記憶媒体を使用できない、例えば遊技媒体貸出機において、会員用記憶媒体を受け入れるシステムを増設する必要がなく、ソフト処理における変更をすれば足りるので、設備投資の負担を緩和することができる。
【0074】
また、遊技媒体貸出機に特典処理手段とを備えることで、例えば、遊技媒体の貸し出しに伴うポイント付与や、再び遊技に供することが可能に貯留された再プレー用貯留数を利用可能とする再プレー処理などを行うことができ、会員遊技者に特典を与えることができる。また、この付与されたポイントを、例えば、景品払出機などによって景品と交換することも可能となる。
【0075】
ここで、遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報として、例えば、会員の遊技者が獲得した獲得有価価値を記憶した記憶装置の所定記憶エリアを検索するポインターとして利用可能なID、獲得有価価値自体としては、パチンコ玉やメダルなどの遊技媒体を計数機で計数した計数結果の積算値、更にその積算値である獲得有価価値の一部を再び遊技に供することが可能に登録することで貯留された再プレー用貯留数、各イベント(貸玉数に比例して付与されるなど)に基づいて付与されたポイント数などが挙げられる。また、第2記憶媒体には、第2記憶情報以外にも、例えば、入金された金額を度数化した度数などの有価価値情報、上記した獲得有価価値特定情報などを記憶することができる。
【0076】
請求項28記載の発明は、発行機、遊技媒体貸出機、計数機、景品払出機および管理装置を備え、前記発行機と、前記遊技媒体貸出機と、前記計数機と、前記景品払出機と、前記管理装置とがそれぞれ通信可能に接続された記憶媒体処理システムにおいて、前記発行機が、遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報を有する第1記憶情報が記憶され、会員登録を受けた遊技者に発行された会員用記憶媒体を受け入れ、前記第1記憶情報を読み取る発行機情報読取手段と、前記読み取った第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための第2記憶情報を記憶した第2記憶媒体の前記第2記憶情報と、前記第1記憶情報とを紐付ける情報紐付け処理手段と、前記紐付けられた第1記憶情報および/または第2記録情報を前記管理装置に出力する発行機情報出力手段と、前記第2記憶情報が記憶された第2記憶媒体を発行する発行手段とを具備し、前記遊技媒体貸出機が、遊技媒体の貸出処理を行う、前記会員用記憶媒体の受け入れ機能を有さない遊技媒体貸出機であって、前記第2記憶媒体を受け入れ、前記第2記憶情報を読み取る遊技媒体貸出機情報読取手段と、前記読み取った第2記憶情報における獲得有価価値を特定可能な情報を前記管理装置に出力する遊技媒体貸出機情報出力手段と、前記遊技媒体貸出機情報出力手段によって出力された情報に基づく情報を前記管理装置から入力する遊技媒体貸出機情報入力手段と、前記遊技媒体貸出機情報読取手段によって読み取った第2記憶情報および/または前記遊技媒体貸出機情報入力手段によって入力された情報に基づいて、前記会員登録を受けた遊技者に対する特典処理を行う特典処理手段とを具備し、前記計数機が、遊技媒体を受け入れて該遊技媒体の数を計数する計数手段と、会員用記憶媒体を受け入れ、前記第1記憶情報を読み取る計数機情報読取手段と、読み取った第1記憶情報より獲得有価価値を特定し、前記獲得有価価値に、前記計数した計数結果分を加算して記憶させる計数機情報書込手段とを具備し、前記景品払出機が、前記会員用記憶媒体を受け入れ、前記第1記憶情報を読み取る景品払出機情報読取手段と、読み取られた前記第1記憶情報における獲得有価価値を特定可能な情報に基づいて特定される獲得有価価値に基づいて、景品を払い出すか、または払い出す景品の種別と数量を表示する景品払出処理手段とを具備し、前記管理装置が、少なくとも前記獲得有価価値を特定可能な情報を記憶する獲得有価価値特定情報記憶手段と、前記管理装置と通信可能に接続された各手段からの出力情報を入力する管理装置入力手段と、前記管理装置入力手段によって入力された情報に基づいて、前記獲得有価価値特定情報記憶手段に記憶されている情報を対応する前記各手段に出力する管理装置出力手段とを具備することを特徴とする記憶媒体処理システムである。
【0077】
この記憶媒体処理システムによれば、発行機において、情報紐付け処理手段によって、会員用記憶媒体に記憶された第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための第2記憶情報を記憶した第2記憶媒体の第2記憶情報と、第1記憶情報とを紐付け、発行手段によって、第1記憶情報と紐付けられた第2記憶情報を有する第2記憶媒体を発行することができる。そして、この発行された第2記憶媒体を、会員用記憶媒体を使用できない遊技媒体貸出機などにおいても使用することができるので、会員用記憶媒体を使用したときと同様の処理を行うことができる。また、会員用記憶媒体を使用できない、例えば遊技媒体貸出機において、会員用記憶媒体を受け入れることができる遊技媒体貸出機に変更して設置する必要がなく、ソフト処理における変更をすれば足りるので、設備投資の負担を緩和することができる。また、管理装置において、第1記憶情報や第2記憶情報を管理することができ、これらは、情報紐付け処理された情報に基づいて管理されている。
【0078】
また、遊技媒体貸出機に特典処理手段とを備えることで、例えば、遊技媒体の貸し出しに伴うポイント付与や、再び遊技に供することが可能に貯留された再プレー用貯留数を利用可能とする再プレー処理などを行うことができ、会員遊技者に特典を与えることができる。また、この付与されたポイントを、例えば、景品払出機などによって景品と交換することも可能となる。
【0079】
ここで、遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報として、例えば、会員の遊技者が獲得した獲得有価価値を記憶した記憶装置の所定記憶エリアを検索するポインターとして利用可能なID、獲得有価価値自体としては、パチンコ玉やメダルなどの遊技媒体を計数機で計数した計数結果の積算値、更にその積算値である獲得有価価値の一部を再び遊技に供することが可能に登録することで貯留された再プレー用貯留数、各イベント(貸玉数に比例して付与されるなど)に基づいて付与されたポイント数などが挙げられる。また、第2記憶媒体には、第2記憶情報以外にも、例えば、入金された金額を度数化した度数などの有価価値情報、上記した獲得有価価値特定情報などを記憶することができる。
【0080】
請求項29記載の発明は、計数機、景品払出機および管理装置がそれぞれ通信可能に接続された記憶媒体処理システムにおける、前記計数機が、遊技媒体を受け入れて該遊技媒体の数を計数する計数手段と、会員用記憶媒体を受け入れ、前記第1記憶情報を読み取る計数機情報読取手段と、読み取った第1記憶情報より獲得有価価値を特定し、前記獲得有価価値に、前記計数した計数結果分を加算して記憶させる計数機情報書込手段とを具備し、前記景品払出機が、前記会員用記憶媒体を受け入れ、前記第1記憶情報を読み取る景品払出機情報読取手段と、読み取られた前記第1記憶情報における獲得有価価値を特定可能な情報に基づいて特定される獲得有価価値に基づいて、景品を払い出すか、または払い出す景品の種別と数量を表示する景品払出処理手段とを具備し、前記管理装置が、少なくとも前記獲得有価価値を特定可能な情報を記憶する獲得有価価値特定情報記憶手段と、前記管理装置と通信可能に接続された各手段からの出力情報を入力する管理装置入力手段と、前記管理装置入力手段によって入力された情報に基づいて、前記獲得有価価値特定情報記憶手段に記憶されている情報を対応する前記各手段に出力する管理装置出力手段とを具備し、前記記憶媒体処理システムに、前記会員用記憶媒体を受け入れ、前記第1記憶情報を読み取る発行機情報読取手段と、前記読み取った第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための第2記憶情報を記憶した第2記憶媒体の前記第2記憶情報と、前記第1記憶情報とを紐付ける情報紐付け処理手段と、前記紐付けられた第1記憶情報および/または第2記録情報を前記管理装置に出力する発行機情報出力手段と、前記第2記憶情報が記憶された第2記憶媒体を発行する発行手段とを具備する発行機と、前記第2記憶媒体を受け入れ、前記第2記憶情報を読み取る遊技媒体貸出機情報読取手段と、前記読み取った第2記憶情報における獲得有価価値を特定可能な情報を前記管理装置に出力する遊技媒体貸出機情報出力手段と、前記遊技媒体貸出機情報出力手段によって出力された情報に基づく情報を前記管理装置から入力する遊技媒体貸出機情報入力手段と、前記遊技媒体貸出機情報読取手段によって読み取った第2記憶情報および/または前記遊技媒体貸出機情報入力手段によって入力された情報に基づいて、前記会員登録を受けた遊技者に対する特典処理を行う特典処理手段とを備え、遊技媒体の貸出処理を行う、前記会員用記憶媒体の受け入れ機能を有さない遊技媒体貸出機とを少なくとも前記管理装置に通信可能に増設可能なことを特徴とする記憶媒体処理システムである。
【0081】
この記憶媒体処理システムによれば、計数機と景品払出機とを備えるシステムに、情報紐付け処理手段によって、会員用記憶媒体に記憶された第1記憶情報における獲得有価価値を特定すための第2記憶情報を記憶した第2記憶媒体の第2記憶情報と、第1記憶情報とを紐付け、発行手段によって、第1記憶情報と紐付けられた第2記憶情報を有する第2記憶媒体を発行することができる発行機と、この発行された第2記憶媒体を使用することができ、会員用記憶媒体を使用できない遊技媒体貸出機とを増設することができる。これによって、会員用記憶媒体を使用できない遊技媒体貸出機においても、会員用記憶媒体を使用したときと同様の処理を行うことができる。また、会員用記憶媒体を使用できない、例えば遊技媒体貸出機において、会員用記憶媒体を受け入れることができる遊技媒体貸出機に変更して設置する必要がなく、ソフト処理における変更をすれば足りるので、設備投資の負担を緩和することができる。また、管理装置において、第1記憶情報や第2記憶情報を管理することができ、これらは、情報紐付け処理された情報に基づいて管理されている。
【0082】
また、遊技媒体貸出機に特典処理手段とを備えることで、例えば、遊技媒体の貸し出しに伴うポイント付与や、再び遊技に供することが可能に貯留された再プレー用貯留数を利用可能とする再プレー処理などを行うことができ、会員遊技者に特典を与えることができる。また、この付与されたポイントを、例えば、景品払出機などによって景品と交換することも可能となる。
【0083】
ここで、遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報として、例えば、会員の遊技者が獲得した獲得有価価値を記憶した記憶装置の所定記憶エリアを検索するポインターとして利用可能なID、獲得有価価値自体としては、パチンコ玉やメダルなどの遊技媒体を計数機で計数した計数結果の積算値、更にその積算値である獲得有価価値の一部を再び遊技に供することが可能に登録することで貯留された再プレー用貯留数、各イベント(貸玉数に比例して付与されるなど)に基づいて付与されたポイント数などが挙げられる。また、第2記憶媒体には、第2記憶情報以外にも、例えば、入金された金額を度数化した度数などの有価価値情報、上記した獲得有価価値特定情報などを記憶することができる。
【0084】
請求項30記載の発明は、前記遊技媒体貸出機における前記特典処理手段が、貸し出した遊技媒体数に対応してポイントを付与可能とし、付与した前記ポイントを記憶手段に更新するポイント更新手段を具備することを特徴とする請求項1、24、26、27のいずれか1項記載の記憶媒体処理システムである。
【0085】
この記憶媒体処理システムによれば、ポイント更新手段を備え、会員遊技者の特典処理としてポイントの付与を行うことができる。
【0086】
なお、記憶手段として、例えば第2記憶媒体のメモリ、遊技媒体貸出機自体のメモリ、遊技媒体貸出機に通信可能に接続されたいずれかの機器(例えば管理装置)のメモリ等を例示できる。また、ポイントを更新するとは、これら記憶手段に新たに算出したポイントを記憶更新すること以外に、例えば、ポイントを算出するための貸玉数、使用度数、来店回数、貸玉ボタンを押した回数、入金総額、勝敗(アウト数−セーフ数)等の遊技データを記憶手段に記憶更新することなどをいう。遊技データの更新による場合、ポイント還元(賞品やサービスとの交換)時、第2記憶媒体を精算機にて処理(例えば残度数等の有価価値を現金で払い戻す)する時、景品交換機において景品交換する時等に、ポイントを算出するための基礎データを記憶手段から読み出して「0」とするとともに、ポイントに変換するか、ポイント還元するようにしてもよい。
【0087】
請求項31記載の発明は、前記記憶手段が、前記第2記憶媒体、または前記遊技媒体貸出機と通信可能に接続された管理装置であることを特徴とする請求項30記載の記憶媒体処理システムである。
【0088】
請求項32記載の発明は、前記遊技媒体貸出機が、貸し出した遊技媒体数に応じてポイントを付与し、この付与されたポイントを特定可能なポイント特定情報を、前記遊技媒体貸出機情報読取手段で読み取った有価価値を特定可能な情報に基づいて、前記遊技媒体貸出機情報出力手段によって前記管理装置に出力することを特徴とする請求項2、25、28、29のいずれか1項記載の記憶媒体処理システムである。
【0089】
この記憶媒体処理システムによれば、遊技媒体貸出機情報出力手段によって出力されたポイント特定情報に基づいて、管理装置がその情報を入力し、情報を更新することができる。
【0090】
請求項33記載の発明は、前記第1記憶媒体の第1記憶情報に基づいて、前記ポイント特定情報が記憶された管理装置からポイントを引き落とし可能なポイント情報処理装置をさらに具備したことを特徴とする請求項32記載の記憶媒体処理システムである。
【0091】
この記憶媒体処理システムによれば、ポイント情報処理装置を備えることで、管理装置で管理されているポイント特定情報からポイントを引き落とすことができる。また、このポイント情報処理装置は、例えば、精算機、景品払出機などに備えることで、精算機、景品払出機などにおいて、ポイント情報に基づいた処理、例えば、精算機の場合には精算処理、景品払出機の場合には景品払い出し処理を行うことが可能となる。
【0092】
請求項34記載の発明は、前記第2記憶媒体が、ICコインからなることを特徴とする請求項1、2、24乃至29のいずれか1項記載の記憶媒体処理システムである。
【0093】
この記憶媒体処理システムによれば、ICコインは、通常非会員の遊技者が使用しているものと同じ形状を有するものである。このICコインに、会員用記憶媒体に記憶された第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための、第1記憶情報とを紐付けられた第2記憶情報を記憶し、このICコインを使用することによって、会員用記憶媒体を使用したときと同様の処理を行うことができる。
【0094】
請求項35記載の発明は、遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報を有する第1記憶情報が記憶され、会員登録を受けた遊技者に発行された会員用記憶媒体を受け入れ、前記第1記憶情報を読み取る発行機情報読取ステップと、前記読み取った第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための第2記憶情報を記憶した第2記憶媒体の前記第2記憶情報と、前記第1記憶情報とを紐付ける情報紐付け処理ステップと、前記第2記憶情報が記憶された第2記憶媒体を発行する発行ステップとを具備することを特徴とする発行方法である。
【0095】
この発行方法によれば、情報紐付け処理ステップにおいて、会員用記憶媒体に記憶された第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための第2記憶情報を記憶した第2記憶媒体の第2記憶情報と、第1記憶情報とを紐付け、発行ステップにおいて、第1記憶情報と紐付けられた第2記憶情報を有する第2記憶媒体を発行することができる。これによって、会員用記憶媒体を使用できない、例えば遊技媒体貸出機などにおいても、第2記憶媒体を使用することで、会員用記憶媒体を使用したときと同様の処理を行うことができる。
【0096】
ここで、遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報として、例えば、会員の遊技者が獲得した獲得有価価値を記憶した記憶装置の所定記憶エリアを検索するポインターとして利用可能なID、獲得有価価値自体としては、パチンコ玉やメダルなどの遊技媒体を計数機で計数した計数結果の積算値、更にその積算値である獲得有価価値の一部を再び遊技に供することが可能に登録することで貯留された再プレー用貯留数、各イベント(貸玉数に比例して付与されるなど)に基づいて付与されたポイント数などが挙げられる。また、第2記憶媒体には、第2記憶情報以外にも、例えば、入金された金額を度数化した度数などの有価価値情報、上記した獲得有価価値特定情報などを記憶することができる。
【0097】
請求項36記載の発明は、前記第2記憶情報に基づいて、遊技媒体を再び遊技に供するために払出可能に貯留された再プレー用貯留数を特定し、前記再プレー用貯留数に応じて、再プレーをするための、払い戻し処理が可能な預かり手数料を予め徴収する預かり手数料徴収ステップを具備することを特徴とする請求項35記載の発行方法である。
【0098】
この発行方法によれば、再プレー手数料を、預り手数料として徴収可能なため、再プレーのできない、例えば管理装置がない遊技媒体貸出機システムや管理装置に再プレーに伴うソフト変更ができない(メーカが他社の場合等)遊技媒体貸出機システムにおいて、再プレーを可能とすることができる。また、この徴収された預り手数料のうち使用されなかった分は、精算機にて、例えば、その徴収が貯留された遊技媒体からされている場合には、貯留された遊技媒体数に加算したり、現金や度数で徴収されている場合には、現金で返金したりすることができる。また、発行機に、再プレー手数料の徴収機能を備えることで、従来、遊技ホールに設置されていた再プレー受付機などを設置する必要がなくなるので、設備投資を削減でき、さらに、遊技ホールのスペースを有効に利用することができる。
【0099】
請求項37記載の発明は、貨幣を受け入れて該貨幣を識別する貨幣識別ステップと、少なくとも前記貨幣識別ステップにおいて識別された貨幣に応じた有価価値、および遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報を有する第1記憶情報が記憶され、会員登録を受けた遊技者に発行された会員用記憶媒体を受け入れ、前記第1記憶情報を読み取る発行機情報読取ステップと、前記貨幣識別ステップにおいて識別された貨幣の金額に対応して、有価価値を特定可能な情報を記憶した前記会員用記憶媒体を発行する発行機発行ステップと、前記第2記憶情報に基づいて、遊技媒体を再び遊技に供するために払出可能に貯留された再プレー用貯留数を特定し、前記再プレー用貯留数に応じて、再プレーをするための、払い戻し処理が可能な預かり手数料を予め徴収する預かり手数料徴収ステップとを具備することを特徴とする発行方法である。
【0100】
この発行方法によれば、貨幣識別ステップにおいて識別された貨幣の金額に対応して、有価価値を特定可能な情報を記録した会員用記憶媒体を発行する発行方法において、再プレー手数料を預り手数料として徴収することができるため、例えば管理装置がない遊技媒体貸出機システムや管理装置に再プレーに伴うソフト変更ができない(メーカが他社の場合等)遊技媒体貸出機システムにおいて、再プレーを可能とすることができる。また、この徴収された預り手数料のうち使用されなかった分は、精算機にて、例えば、その徴収が貯留された遊技媒体からされている場合には、貯留された遊技媒体数に加算したり、現金で徴収されている場合には、返金したりすることができる。また、発行機に、再プレー手数料の徴収機能を備えることで、従来、遊技ホールに設置されていた再プレー受付機などを設置する必要がなくなるので、設備投資を削減でき、さらに、遊技ホールのスペースを有効に利用することができる。
【0101】
請求項38記載の発明は、前記預かり手数料徴収ステップにおいて、前記預かり手数料を、前記有価価値および/または前記獲得有価価値から徴収することを特徴とする請求項37記載の発行方法である。
【0102】
請求項39記載の発明は、前記預かり手数料徴収ステップにおいて、前記預かり手数料を、入金された貨幣から徴収することを特徴とする請求項37記載の発行方法である。
【0103】
請求項40記載の発明は、前記預かり手数料徴収ステップにおいて、前記再プレー可能な遊技媒体の貯留数に対応する情報を入力し、その入力情報に基づいて、前記預かり手数料を徴収可能なことを特徴とする請求項36または37記載の発行方法である。
【0104】
請求項38〜請求項40記載の発行方法のように、預かり手数料は、有価価値および/または獲得有価価値、入金された貨幣、再プレー可能な遊技媒体などから徴収することができ、遊技ホールの方針になどに応じて、預かり手数料の徴収方法を選択することができる。
【0105】
請求項41記載の発明は、前記第2記憶媒体が、ICコインからなることを特徴とする請求項35記載の発行方法である。
【0106】
この発行方法によれば、ICコインは、通常非会員の遊技者が使用しているものと同じ形状を有するものである。このICコインに、会員用記憶媒体に記憶された第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための、第1記憶情報とを紐付けられた第2記憶情報を記憶し、このICコインを使用することによって、会員用記憶媒体を使用したときと同様の処理を行うことができる。
【0107】
請求項42記載の発明は、遊技媒体の貸出処理を行う遊技媒体貸出方法において、会員登録を受けた遊技者に発行された会員用記憶媒体に記憶された遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報を有する第1記憶情報と情報紐付け処理によって紐付けられた前記第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための第2記憶情報、を記憶した第2記憶媒体を受け入れ、前記第2記憶情報を読み取る遊技媒体貸出機情報読取ステップと、前記読み取った第2記憶情報に基づいて、前記会員登録を受けた遊技者に対する特典処理を行う特典処理ステップとを備え、前記会員用記憶媒体の受け入れステップを有さないことを特徴とする遊技媒体貸出方法である。
【0108】
この遊技媒体貸出方法によれば、情報紐付け処理によって、会員用記憶媒体に記憶された第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための第2記憶情報を記憶した第2記憶媒体の第2記憶情報と、第1記憶情報とを紐付け、その第1記憶情報と紐付けられた第2記憶情報を有する第2記憶媒体を受け入れ情報を読み取ることができる。これによって、遊技媒体貸出機が会員用記憶媒体を使用できない構成においても、第2記憶媒体を使用することで、会員用記憶媒体を使用したときと同様の処理を行うことができる。また、会員用記憶媒体を使用できない遊技媒体貸出機において、会員用記憶媒体を受け入れるシステムを増設する必要がなく、ソフト処理における変更をすれば足りるので、設備投資の負担を緩和することができる。
【0109】
ここで、遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報として、例えば、会員の遊技者が獲得した獲得有価価値を記憶した記憶装置の所定記憶エリアを検索するポインターとして利用可能なID、獲得有価価値自体としては、パチンコ玉やメダルなどの遊技媒体を計数機で計数した計数結果の積算値、更にその積算値である獲得有価価値の一部を再び遊技に供することが可能に登録することで貯留された再プレー用貯留数、各イベント(貸玉数に比例して付与されるなど)に基づいて付与されたポイント数などが挙げられる。また、第2記憶媒体には、第2記憶情報以外にも、例えば、入金された金額を度数化した度数などの有価価値情報、上記した獲得有価価値特定情報などを記憶することができる。
【0110】
請求項43記載の発明は、前記特典処理ステップが、前記第2記憶情報に基づいて特定される獲得有価価値に基づく、遊技媒体を再び遊技に供するために払い出す再遊技処理であることを特徴とする請求項42記載の遊技媒体貸出方法である。
【0111】
請求項44記載の発明は、前記再遊技処理ステップは、前記遊技媒体の払い出しに対応して手数料を徴収可能なことを特徴とする請求項43記載の遊技媒体貸出方法である。
【0112】
ここで、遊技媒体の払い出しに対応してとは、例えば、パチンコ玉やメダルを遊技に供するために遊技媒体貸出機より直接払い出すことや、パチンコ遊技機またはスロットマシンに払い出すための指令を行い、該指令に基づいて、パチンコ遊技機またはスロットマシンがパチンコ玉やメダルを払い出す毎に手数料を徴収することなどをいう。また、他には、遊技媒体の払い出し総数を記憶し、第2記憶媒体を返却ボタン等の返却指令に基づき返却する際に、記憶した遊技媒体の払い出し総数に基づいて、手数料を徴収するようにしてもよい。
【0113】
請求項45記載の発明は、前記再遊技処理ステップは、再び遊技に供するための手数料として予め徴収された預かり手数料を、前記遊技媒体の払い出しに対応して徴収可能なことを特徴とする請求項43記載の遊技媒体貸出方法である。
【0114】
ここで、遊技媒体の払い出しに対応してとは、例えば、パチンコ玉やメダルを遊技に供するために遊技媒体貸出機より直接払い出すことや、パチンコ遊技機またはスロットマシンに払い出すための指令を行い、該指令に基づいて、パチンコ遊技機またはスロットマシンがパチンコ玉やメダルを払い出す毎に手数料を徴収することなどをいう。また、他には、遊技媒体の払い出し総数を記憶し、第2記憶媒体を返却ボタン等の返却指令に基づき返却する際に、記憶した遊技媒体の払い出し総数に基づいて、手数料を徴収するようにしてもよい。
【0115】
請求項46記載の発明は、前記特典処理ステップが、貸し出した遊技媒体数に応じてポイントを付与可能とし、付与した前記ポイントを記憶手段に更新するポイント更新ステップを具備することを特徴とする請求項42乃至45のいずれか1項記載の遊技媒体貸出方法である。
【0116】
この遊技媒体貸出方法によれば、ポイント更新ステップを備え、会員遊技者の特典処理としてポイントの付与をすることができる。
【0117】
なお、記憶手段として、例えば第2記憶媒体のメモリ、遊技媒体貸出機自体のメモリ、遊技媒体貸出機に通信可能に接続されたいずれかの機器(例えば、管理装置)のメモリ等を例示できる。また、ポイントを更新するとは、これら記憶手段に新たに算出したポイントを記憶更新すること以外に、例えば、ポイントを算出するための貸玉数、使用度数、来店回数、貸玉ボタンを押した回数、入金総額、勝敗(アウト数−セーフ数)等の遊技データを記憶手段に記憶更新することなどをいう。遊技データの更新による場合、ポイント還元(賞品やサービスとの交換)時、第2記憶媒体を精算機にて処理(例えば残度数等の有価価値を現金で払い戻す)する時、景品交換機において景品交換する時等に、ポイントを算出するための基礎データを記憶手段から読み出して「0」とするとともに、ポイントに変換するか、ポイント還元するようにしてもよい。
【0118】
請求項47記載の発明は、前記第2記憶媒体が、ICコインからなることを特徴とする請求項42乃至46のいずれか1項記載の遊技媒体貸出方法である。
【0119】
この遊技媒体貸出方法によれば、ICコインは、通常非会員の遊技者が使用しているものと同じ形状を有するものである。このICコインに、会員用記憶媒体に記憶された第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための、第1記憶情報とを紐付けられた第2記憶情報を記憶し、このICコインを使用することによって、会員用記憶媒体を使用したときと同様の処理を行うことができる。
【0120】
請求項48記載の発明は、会員登録を受けた遊技者に発行された会員用記憶媒体に記憶された遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報を有する第1記憶情報と情報紐付け処理によって紐付けられた前記第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための情報、および遊技媒体を貸し出す際に徴収可能な有価価値を特定可能な情報、を有する第2記憶情報を記憶した第2記憶媒体を受け入れ、前記第2記憶情報を読み取る精算機情報読取ステップと、前記読み取った第2記憶情報に基づいて特定される前記有価価値に対応する貨幣を払い出可能な貨幣払出ステップと、前記読み取った第2記憶情報に基づいて特定される獲得有価価値に基づき、遊技媒体を再び遊技に供するために払い出す再遊技処理に供した分について記憶手段に更新する獲得有価価値更新ステップとを具備することを特徴とする精算方法である。
【0121】
この精算方法によれば、会員登録を受けた遊技者に発行された会員用記憶媒体に記憶された遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報を有する第1記憶情報と情報紐付け処理によって紐付けられた第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための情報、および遊技媒体を貸し出す際に徴収可能な有価価値を特定可能な情報、を有する第2記憶情報を記憶した第2記憶媒体を受け入れ情報を読み取ることができる。そして、この読み取った情報に基づいて、有価価値に対応する貨幣を払いや獲得有価価値に基づき遊技媒体を再び遊技に供するために払い出す再遊技処理に供した分の更新処理などを行うことができる。
【0122】
ここで、遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報として、例えば、会員の遊技者が獲得した獲得有価価値を記憶した記憶装置の所定記憶エリアを検索するポインターとして利用可能なID、獲得有価価値自体としては、パチンコ玉やメダルなどの遊技媒体を計数機で計数した計数結果の積算値、更にその積算値である獲得有価価値の一部を再び遊技に供することが可能に登録することで貯留された再プレー用貯留数、各イベント(貸玉数に比例して付与されるなど)に基づいて付与されたポイント数などが挙げられる。また、第2記憶媒体には、第2記憶情報以外にも、例えば、入金された金額を度数化した度数などの有価価値情報、上記した獲得有価価値特定情報などを記憶することができる。
【0123】
なお、記憶手段とは、例えば会員用記憶媒体を受け入れ可能な場合には会員用記憶媒体のメモリ、精算機自体のメモリ、精算機に通信可能に接続されたいずれかの機器(例えば、管理装置)のメモリ等を例示できる。また、獲得有価価値に基づき、遊技媒体を再び遊技に供するために払い出す再遊技処理に供した分について記憶手段に更新するとは、これら記憶手段に記憶された獲得有価価値から遊技媒体を再び遊技に供するために払い出す再遊技処理に供した分を減算して記憶更新すること以外に、例えば、記憶手段として管理装置等を用いる場合に、遊技媒体を再び遊技に供するために払い出す再遊技処理に供した分の残りを管理装置のメモリに記憶された獲得有価価値に加算して戻すように計算させることなどをいう。また、遊技媒体を再び遊技に供するために払い出す再遊技処理に供した分としては、他に払い出した遊技媒体数の総数を特定可能な情報として、再遊技処理に関わる玉貸ボタンを押した回数などの遊技データも例示できる。
【0124】
請求項49記載の発明は、前記再遊技処理をするための予め徴収された預かり手数料の未使用分を全額払い戻すべく、該未使用分の預かり手数料の情報を前記記憶手段に更新する預かり手数料払戻ステップを具備することを特徴とする請求項48記載の精算方法である。
【0125】
この精算方法によれば、預かり手数料払戻ステップを備えることで、未使用分の預かり手数料を払い戻すことができる。なお、未使用分の預かり手数料を、例えば、その預かり手数料の徴収が貯留された遊技媒体からされている場合には、貯留された遊技媒体数に加算したり、現金で徴収されている場合には、現金で返金したりすることができる。
【0126】
また、未使用分の預かり手数料の情報を記憶手段に更新するとは、例えば、預かり手数料が現金または度数等の有価価値で徴収されたものであれば、記憶手段に記憶されていた未使用分の預かり手数料を「0」とするとともに、未使用分を現金にて払い戻すことなどをいう。また、例えば、預かり手数料が獲得有価価値から徴収されたものであれば、記憶手段に記憶されていた未使用分の預かり手数料を「0」とするとともに、獲得有価価値に戻すようにしてもよい。
【0127】
請求項50記載の発明は、前記精算方法において、前記記憶手段が前記会員用記憶媒体で構成され、前記会員用記憶媒体を受け入れて第1記憶情報を読み出し可能な第2の精算機情報読取ステップを具備し、前記獲得有価価値更新ステップにおいて、前記第2の精算機情報読取ステップにおいて読み取られた前記会員用記憶媒体の前記第1記憶情報を入力し、入力した前記第1記憶情報が前記情報紐付け処理により前記第2記憶情報と紐付けられているか否かを判別し、紐付けられていないと判別した場合には、前記会員用記憶媒体を返却させ、紐付けられていると判別した場合には、前記遊技媒体を再び遊技に供するために払い出す再遊技処理に供した遊技媒体数に対応する分を、前記第1記憶情報または/および前記第2記憶情報に基づき特定される前記獲得有価価値から減算して、前記減算された獲得有価価値を特定可能な情報を有する前記会員用記憶媒体を発行可能なことを特徴とする請求項48または49記載の精算方法である。
【0128】
この精算方法によれば、記憶手段が会員用記憶媒体で構成され、会員用記憶媒体を受け入れて第1記憶情報を読み出し可能な第2の精算機情報読取ステップを備えることで、会員用記憶媒体の第1記憶情報が第2記憶情報と紐付けられている場合には、第2記憶媒体の第2記憶情報に基づいて、遊技媒体を再び遊技に供するために払い出す再遊技処理に供した分について減算した獲得有価価値を特定可能な情報を有する会員用記憶媒体を発行することができる。これによって、第2記憶媒体に記憶されている情報を、会員用記憶媒体に更新した場合には、第2記憶媒体を回収することができるので、第2記憶媒体が遊技ホール外に持ち出され、紛失などされることを防止することができる。
【0129】
請求項51記載の発明は、前記精算方法において、前記記憶手段が通信可能に接続された管理装置で構成され、前記獲得有価価値更新ステップにおいて、前記遊技媒体を再び遊技に供するために払い出す再遊技処理に供した遊技媒体数に対応する情報を、前記管理装置に出力し、前記管理装置が前記第2記憶情報に基づき特定される前記獲得有価価値から前記再遊技処理に供した遊技媒体数に対応する分を減算するか、前記遊技媒体を再び遊技に供するために払い出す再遊技処理に供した遊技媒体数に対応する分として、前記第2記憶情報に基づいて、前記獲得有価価値から減算されて設定された、前記遊技媒体を再び遊技に供するために払出可能に貯留された再プレー用貯留数を読み出し、読み出した前記再プレー用貯留数を前記獲得有価価値に加算し、前記加算した獲得有価価値を管理装置に出力し、その出力された前記獲得有価価値を前記管理装置に新たに記憶させるか、または、前記遊技媒体を再び遊技に供するために払い出す再遊技処理に供した遊技媒体数に対応する分として、前記第2記憶情報に基づいて、前記獲得有価価値から減算されて設定され、前記管理装置に記憶されて遊技媒体を再び遊技に供するための払出毎に更新可能な再プレー用貯留数を、前記獲得有価価値に加算するための情報を管理装置に出力し、前記管理装置にその加算するための情報に基づいた処理を行わせることを特徴とする請求項48または49記載の精算方法である。
【0130】
この精算方法によれば、記憶手段が管理装置で構成され、第2記憶媒体の第2記憶情報に基づいて、獲得有価価値を更新することができる。これによって、第2記憶媒体を回収することができるので、第2記憶媒体が遊技ホール外に持ち出され、紛失などされることを防止することができる。
【0131】
請求項52記載の発明は、前記預かり手数料払戻ステップにおいて、前記預かり手数料を、前記貨幣払出ステップにおいて払い出すことを特徴とする請求項49記載の精算方法である。
【0132】
この精算方法によれば、貨幣払出ステップによって預かり手数料を払い出すことができるので、予め預かり手数料を多く徴収された場合でも、遊技者に負担となることはない。
【0133】
請求項53記載の発明は、前記精算方法において、前記記憶手段が通信可能に接続された管理装置で構成され、前記預かり手数料払戻ステップにおいて、前記預かり手数料に基づく情報を前記管理装置に出力し、前記管理装置に前記預かり手数料を前記獲得有価価値に加算させるか、または、前記預かり手数料を前記獲得有価価値に加算するための情報を前記管理装置に出力し、前記管理装置にその加算するための情報に基づいた処理を行わせることを特徴とする請求項49記載の精算方法である。
【0134】
この精算方法によれば、管理装置において、預かり手数料に関する情報を管理することができるので、預かり手数料を収めた状態が維持されるので、遊技者は、預かり手数料が残存する間は、預かり手数料を収めることなく遊技することができ便利である。
【0135】
請求項54記載の発明は、前記第2記憶媒体を回収可能な第2記憶媒体回収ステップを具備することを特徴とする請求項48乃至53のいずれか1項記載の精算方法である。
【0136】
この精算方法によれば、第2記憶媒体回収ステップを備え、例えば、第2記憶情報が管理装置や会員用記憶媒体に更新された後の第2記憶媒体を回収することができる。これによって、第2記憶媒体が遊技ホール外に持ち出され、紛失などされることを防止することができる。
【0137】
請求項55記載の発明は、前記第2記憶媒体が、ICコインからなることを特徴とする請求項48乃至54のいずれか1項記載の精算方法である。
【0138】
この精算方法によれば、ICコインは、通常非会員の遊技者が使用しているものと同じ形状を有するものである。このICコインに、会員用記憶媒体に記憶された第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための、第1記憶情報とを紐付けられた第2記憶情報を記憶し、このICコインを使用することによって、会員用記憶媒体を使用したときと同様の処理を行うことができる。
【0139】
また、上記した本発明に例示される記憶媒体処理システム、管理装置、発行機、遊技媒体貸出機、精算機が通信可能に接続される構成としてもよく、上記した各種手段を有する記憶媒体処理システム、管理装置、発行機、遊技媒体貸出機、精算機は、これら各種手段を他の通信可能に接続される機器にて実行させ、その実行結果を通信して得ることも本発明に含まれるものとする。
【発明の効果】
【0140】
本発明の記憶媒体処理システム、発行機、発行方法、遊技媒体貸出機、遊技媒体貸出方法、精算機および精算方法によれば、会員登録した遊技者に基づく処理ができない遊技処理システムにおいて、安価な構成で貯玉再プレーやポイント付与などの会員特典処理を可能とするとともに、既に販売した会員登録した遊技者に基づく処理ができない遊技処理システムに、記憶媒体処理システム、発行機、遊技媒体貸出機、精算機などを増設することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0141】
以下、本発明に係る記憶媒体処理システム1の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0142】
図1に、本発明の一実施の形態の記憶媒体処理システム1の概要図を示す。
【0143】
この一実施の形態の記憶媒体処理システム1では、複数のパチンコ機2および複数のパチンコ機2のそれぞれに接続された台間機3、4、複数のスロットマシン機5およびスロットマシン機5間に接続された台間機6が島コンピュータ7を介してネットワーク8に接続されている。また、ネットワーク8には、計数機9、精算機10、景品管理機(POS)11、発行機20、データ表示機21、データ公開機22なども接続されている。
【0144】
これらの機器からの情報は、ネットワーク8を介して管理装置13に出力され、さらに、プロトコルコンバータ14、モデム15を介してカードセンタ16に送信される。また、管理装置13は、例えば、パーソナルコンピュータ17などとも接続されている。また、管理装置13からの情報は、ネットワーク8を介して各機器に出力される。
【0145】
以下に、本発明の一実施の形態の記憶媒体処理システム1を構成する記憶媒体や各機器のそれぞれについて説明する。
【0146】
(会員用ICカード30およびICコイン31)
次に、会員用ICカード30およびICコイン31について、図2を参照して説明する。
【0147】
図2の(a)に会員の遊技者が使用する会員用ICカード30の斜視図、(b)に非会員の遊技者、または発行機20によって発行された会員に遊技者が使用するICコイン31の斜視図を示す。
【0148】
ここで、会員の遊技者とは、住所、氏名、年齢、性別、好きな台、連絡先、暗証番号などの属性情報が会員の遊技者を互いに識別するIDに基づいて管理装置に登録され、会員用ICカード30を有する遊技者をいう。また、非会員の遊技者とは、会員登録されていない一般の遊技者をいう。なお、会員用ICカード30は、第1記憶媒体として機能し、会員の遊技者が使用するICコイン31は、第2記憶媒体として機能する。
【0149】
会員用ICカード30は、従来から遊技システムで使用されていたICチップおよびアンテナを有する記憶媒体であり、カード形状を有している。ICコイン31は、会員用ICカード30と同様の機能を有する記憶媒体である。ICカード30と異なる点は、その形状がコイン形状であることにある。ここでは、会員が使用するICコイン31、非会員が使用するICコイン31は、同じ形状とし、記憶されている情報がそれぞれにおいて一部異なっている。
【0150】
コイン形状とは、硬貨やチップに類した円盤形状を意味する。このコイン形状は、リサイクル時の耐久性と搬送性を考慮して、例えば、樹脂、セラミックスなどの硬質材料で形成されている。ICコイン31を成形する材料としてプラスチックなどの軽量材料を用いる場合には、コイン形状の外周部に金属リングなどを埋め込んで重みを持たせ、搬送時に転がりやすくすることが好ましい。
【0151】
これらの会員用ICカード30やICコイン31は、ICチップと、そのICチップを取り巻くアンテナ部とを有する非接触型の記憶媒体であり、アンテナ部を介してICチップに情報の読み書きをすることができる。
【0152】
会員用ICカード30またはICコイン31を用いた管理システムにおいては、それぞれについて、次に示した管理システムの内のいずれか1つを採用することができる。
【0153】
会員用ICカード30および会員が使用するICコイン31は、(1)IDだけの記録情報を有し、その他の情報は管理装置13において管理されるシステム、または、(2)ID以外に度数などの有価情報などの情報を有し、さらに、その情報は管理装置13においても管理されるシステムを採用することができる。また、管理装置13を有さない場合、ICコイン31には、会員用ICカード30のIDが情報紐付け処理によって記憶されるとともに、獲得有価価値を特定する獲得有価価値数の情報が記憶されるようにしてもよい。
【0154】
ここで、会員用ICカード30および会員が使用するICコイン31を用いた場合の情報とは、ポイント(遊技の結果獲得した獲得有価価値の一態様)、貯玉メダル総数(遊技の結果獲得した獲得有価価値の一態様であり、計数機で計数した結果の積算値を会員毎のメモリ領域に記憶したもので、パチンコ玉数とメダル数がある。)、再プレー用貯玉貯メダル数(遊技の結果獲得した獲得有価価値の一態様であり、貯玉数を再プレー用として最大1万円分、パチンコ玉2500玉、メダル500枚を夫々別個に登録可能な数値)などや、これらの情報を管理装置において読み出す際に特定可能なIDなどの獲得有価価値特定情報、アウト(発射玉)、セーフ(遊技機への供給玉、つまり遊技の上皿への供給玉:遊技者の獲得玉)、勝敗(セーフからアウトを減じたもの)、貸玉数、再プレー手数料、遊技台種別などの情報、履歴情報、日毎情報、週毎情報とした情報、住所、氏名、年齢、性別、好きな台、連絡先、暗証番号などの会員情報などをいう。また、これらに限るものではなく、遊技管理を行う上で必要な情報であれば管理することができる。なお、再プレー(再遊技)とは、獲得有価価値を消費して、再び遊技に供するために遊技媒体を払い出す遊技をいう。
【0155】
また、会員遊技者に対して、特典処理が施され、この特典処理として、例えば、ポイントの付与、パチンコ台上部や台間機に設置されたデータ表示機へのその会員の遊技結果や遊技台データの表示、再プレー処理(遊技の結果獲得した遊技媒体を計数して貯玉化し、その貯玉の少なくとも一部を再び遊技に供するために貸玉する)、管理装置13による会員毎、所定の会員グループ(例えば、年齢層別グループ)毎のデータ集計(例えば、遊技結果のリストやグラフ表示)、検索などの処理を含むが、これらに限られるものではない。また、会員向けの特典処理は種々のものがあり、会員特有の処理である特典処理は、非会員が使用するICコイン31が使用された場合には実行されない。
【0156】
また、上記ポイントの付与には、来店ポイント(台間機に会員が使用するICコイン31を投入すると付与されるポイント)、貸玉ポイント(貸し玉数に応じて付与されるポイント)、勝敗ポイント(アウト数からセーフ数の差に応じて付与され、例えば負けた遊技者に厚く付与されるポイント)、稼動ポイント(アウト数に応じて付与されるポイント)などがある。また、会員用ICカード30および会員が使用するICコイン31を用いた場合の管理装置13によって管理される情報は、これらに限るものではなく、遊技管理を行う上で必要な情報であれば管理することができる。
【0157】
非会員が使用するICコイン31は、(3)IDだけの記録情報を有し、その他の情報は管理装置13において管理されるシステム、(4)度数などの有価情報などの情報を有し、管理装置13においてその情報を管理しないシステム、(5)ID以外に度数などの有価情報などの情報を有し、さらに、その情報は管理装置13においても管理されるシステムを採用することができる。なお、(4)のシステムは、管理装置13において情報の管理をする必要がある会員用ICカード30および会員が使用するICコイン31に記憶された正規の有価価値情報の改ざんを防止するため、採用されないことが多い。
【0158】
ここで、非会員が使用するICコイン31を用いた場合の情報とは、度数、貸玉、入金、追加入金、貸玉数などの情報、これらの情報を所定の期間に限って管理する情報などをいう。また、これらの情報には、アウト(発射玉)、セーフ(遊技機への供給玉、つまり遊技の上皿への供給玉:遊技者の獲得玉)、勝敗(セーフからアウトを減じたもの)、貯玉メダル総数、再プレー用貯玉貯メダル数、再プレー手数料、ポイント、遊技台種別などが含まれない点で会員用ICカード30および会員が使用するICコイン31を用いた場合の会員として処理される情報と異なる。また、非会員が使用するICコイン31を用いた場合の管理装置13によって管理されている情報は、これらに限るものではなく、遊技管理を行う上で必要な情報であれば管理することができる。
【0159】
(発行機20)
図3は、発行機20の外観を示す側面図、図4は発行機20の構成部を示す図、図5は発行機20における動作の流れを示す図である。
【0160】
まず、図3を参照して、発行機20の構成について説明する。
【0161】
図3には、発行機20を正面から見た図が示されており、カード挿入口20a、紙幣挿入口20b、紙幣返却口20c、購入金額選択ボタン20d、貯玉再プレー金額選択ボタン20e、発行ボタン20f、取消/釣りボタン20g、ICコイン発行口20h、ICコイン受け皿20i、入力テンキー20j、表示部20k、コイン投入口20mが主に構成されている。
【0162】
発行機20は、例えば、会員用ICカード30がカード挿入口20aから挿入され、紙幣挿入口20bから挿入された紙幣額に対して所定の購入金額選択ボタン20dが押された場合には、購入金額選択ボタン20dで選択された金額に対応する度数、および会員用ICカード30に書き込まれたID、再プレー用貯玉貯メダル数、ポイント、度数などの情報をICコイン31に書き込んで発行するものである。さらに、会員用ICカード30が用いられ、所定の貯玉再プレー金額選択ボタン20eが選択された場合には、再プレー用貯玉貯メダル数からその選択された金額に対応する再プレー用貯玉貯メダル数を再プレー可能に処理することができる。
【0163】
また、発行機20は、会員用ICカード30がカード挿入口20aから挿入されない場合には、購入金額選択ボタン20dで選択された金額に対応する度数が記録された非会員が使用するICコイン31を発行することもできる。
【0164】
ここで、度数とは、入金された金額を度数化したもので、例えば、1万円を度数化すると100度数となり、1度数(100円)当り25玉または5メダルの遊技媒体を貸し出すために用いられる有価情報である。また、発行機20では、会員用ICカード30を利用する場合に、例えば来店ポイントが付与される。付与された来店ポイントは、管理装置13において、会員用ICカード30のIDに基づいて管理されているポイント数に加算される。なお、記憶媒体処理システム1のネットワーク8に接続されたいずれかの機器に、会員用ICカード30または会員用ICカード30と紐付けられたICコイン31が挿入されて、会員であることが特定された場合、管理装置13において来店ポイントを付与して、会員IDにて特定可能なアドレスであるメモリに記憶させてもよい。
【0165】
図4に示すように、発行機20は、制御部100、カード処理部101、コイン処理部102、選択ボタン検知部103、紙幣識別部104から構成されている。
【0166】
制御部100は、演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)から主に構成され、CPUでは、ROMやRAMに格納されたプログラムやデータなどを用いて各種の演算処理を実行する。この制御部100では、カード処理部101、コイン処理部102、選択ボタン検知部103、紙幣識別部104の各機部間の信号の出入力、および、ネットワーク8を介して管理装置13との間の信号の出入力を制御している。
【0167】
カード処理部101は、発行機情報読取手段として機能し、カード挿入口20aから挿入された会員用ICカード30に記憶された、例えば、IDやそのIDで管理されている有価情報などの読み取り、その読み取った情報の制御部100への出力、制御部100からの更新された有価情報などの会員用ICカード30への書き込みなどを行うもので、例えば、リーダライタなどで構成される。
【0168】
コイン処理部102は、情報紐付け処理手段および発行手段として機能し、会員用ICカード30がカード挿入口20aから挿入され、紙幣挿入口20bから挿入された紙幣額に対して所定の購入金額選択ボタン20dが押された場合には、購入金額選択ボタン20dで選択された金額に対応する度数、および会員用ICカード30に書き込まれたID、度数、再プレー用貯玉貯メダル数などの情報をICコイン31に書き込んで発行するものである。さらに、会員用ICカード30が用いられ、所定の貯玉再プレー金額選択ボタン20eが選択された場合には、再プレー可能となった再プレー用貯玉貯メダル数に基づく情報などもICコイン31に書き込んで発行することもできる。また、会員用ICカード30がカード挿入口20aから挿入されない場合には、購入金額選択ボタン20dで選択された金額に対応する度数をICコイン31に記憶して発行する。また、コイン投入口20mから投入されたICコイン31の処理を行う。コイン処理部102は、例えば、リーダライタなどで構成される。
【0169】
選択ボタン検知部103は、購入金額選択ボタン20d、貯玉再プレー金額選択ボタン20e、発行ボタン20f、取消/釣りボタン20g、入力テンキー20jが押されたことを検知し、その押された信号に基づいて、制御部100に信号を出力するものである。
【0170】
紙幣識別部104は、紙幣挿入口20bから挿入される紙幣を識別し、識別した紙幣の情報を制御部100に出力するものである。また、制御部100からの情報に基づいて、紙幣返却口20cから紙幣を返却する。
【0171】
そして、制御部100によって制御される、カード処理部101、コイン処理部102、選択ボタン検知部103、紙幣識別部104の各機器部は、次のように動作する(図5)。
【0172】
以下に、図5を参照してその動作を説明する。
【0173】
制御部100は、紙幣が紙幣挿入口20bから入金、またはカード挿入口20aから会員用ICカード30が挿入されたことを検知するまで待機状態であり、入金またはカード挿入されたことを検知した場合には、それに応じた処理を行う。
【0174】
制御部100は、紙幣識別部104からの情報に基づいて、紙幣が紙幣挿入口20bから入金されたか否かを判定する(ステップS110)。
【0175】
ステップS110の判定で、紙幣が紙幣挿入口20bから入金されていないと判定した(ステップS110のNo)場合には、続いて、制御部100は、カード処理部101に会員用ICカード30が挿入されているか否かを判定する(ステップS111)。
【0176】
ステップS111の判定で、カード処理部101に会員用ICカード30挿入されていないと判定した(ステップS111のNo)場合には、ステップS112の処理を実行する。
【0177】
一方、ステップS111の判定で、カード処理部101に会員用ICカード30が挿入されていると判定した(ステップS111のYes)場合には、続いて、制御部100は、カード処理部101にカードが挿入されている会員用ICカード30の認証を実施するのが初回か否かを判定する(ステップS112)。
【0178】
ステップS112の判定で、認証を実施するのが初回でないと判定した場合(ステップS112のNo)には、ステップS122の処理を実行する。
【0179】
一方、ステップS112の判定で、認証を実施するのが初回であると判定した場合(ステップS112のYes)には、制御部100は、カード処理部101において会員用ICカード30から読み取られた情報に基づいて、管理装置13にIDを出力する。続いて、制御部100は、出力したIDに基づく認証結果、および暗証番号を入力する。なお、IDが認証されない場合には、暗証番号は入力されない。
【0180】
続いて、制御部100は、管理装置13から入力した認証結果が「NG」か、「OK」か、を判定する(ステップS114)。
【0181】
ステップS114の判定で、「NG」であると判定した場合(ステップS114の「NG」)には、カード処理部101は、カード挿入口20aから会員用ICカード30を返却する(ステップS116)。なお、この「NG」には、例えば、カード挿入口20aに他の遊技ホールのICカードやICコインなどが挿入された場合も含まれる。
【0182】
一方、ステップS114の判定で、「OK」であると判定した場合(ステップS114の「OK」)には、制御部100は、表示部20kに「暗証番号を入力してください。」と表示し、選択ボタン検知部103からの情報に基づいて、入力テンキー20jによって暗証番号が入力されたか否かを判定する(ステップS117)。
【0183】
ステップS117の判定で、暗証番号が入力されていないと判定した場合(ステップS117のNo)には、ステップS117の判定を繰り返す。
【0184】
一方、ステップS117の判定で、暗証番号が入力されたと判定した場合(ステップS117のYes)には、続いて、制御部100は、入力された暗証番号が、管理装置13から入力した暗証番号と一致するか否かを判定する(ステップS118)。
【0185】
ステップS118の判定で、暗証番号が一致しないと判定した場合(ステップS118の「NG」)には、カード処理部101は、カード挿入口20aから会員用ICカード30を返却する(ステップS116)。
【0186】
一方、ステップS118の判定で、暗証番号が一致すると判定した場合(ステップS118の「OK」)には、ステップS122の処理を実行する。
【0187】
ステップS110の判定で、紙幣が紙幣挿入口20bから入金されたと判定した(ステップS110のYes)場合には、紙幣識別部104は、入金された紙幣の識別を判定し、さらに入金された紙幣が正当な紙幣であるか否かを判定する(ステップS119)。
【0188】
ステップS119の判定で、入金された紙幣が正当な紙幣でないと判定した場合(ステップS119の「NG」)には、その識別情報を制御部100に出力し、紙幣識別部104は、入金された紙幣を紙幣返却口20cから返却する(ステップS115)。
【0189】
一方、ステップS119の判定で、入金された紙幣が正当な紙幣であると判定した場合(ステップS119の「OK」)には、その識別情報を制御部100に出力し、発行機20内の紙幣回収部(図示しない)に入金された紙幣を回収する(ステップS120)。また、制御部100は、識別情報に基づいて入金額を加算する(ステップS120)。
【0190】
続いて、制御部100は、カード処理部101に会員用ICカード30が挿入されているか否かを判定する(ステップS121)。
【0191】
ステップS121の判定で、カード処理部101に会員用ICカード30が挿入されていると判定した(ステップS121のYes)場合には、ステップS112からの処理を実行する。
【0192】
一方、ステップS121の判定で、カード処理部101に会員用ICカード30が挿入されていないと判定した(ステップS121のNo)場合には、続いて、制御部100は、選択ボタン検知部103からの情報に基づいて、取消/釣りボタン20gが押されたか否かを判定する(ステップS122)。
【0193】
ステップS122の判定で、取消/釣りボタン20gが押されたと判定した場合(ステップS122のYes)には、紙幣識別部104は、入金された紙幣を紙幣返却口20cから返却する(ステップS115)。
【0194】
一方、ステップS122の判定で、取消/釣りボタン20gが押されていない判定した場合(ステップS122のNo)には、続いて、制御部100は、選択ボタン検知部103からの情報に基づいて、購入金額選択ボタン20d、貯玉再プレー金額選択ボタン20e、発行ボタン20fなどの他のボタンが押されたか否かを判定する(ステップS123)。
【0195】
ステップS123の判定で、他のボタンが押されていないと判定した場合(ステップS123のNo)には、ステップS110からの処理を実行し、追加入金や会員用ICカード30の挿入を更に受け付ける。
【0196】
一方、ステップS123の判定で、他のボタンが押されたと判定した場合(ステップS123のYes)には、ステップS124が実行される。
【0197】
続いて、制御部100は、コイン処理部102からの情報に基づいて、前処理のステップS128においてICコイン31がセットされることにより、コイン投入口20mから、非会員用のICコイン31または会員用のICコイン31が投入されセットされることにより、またはステップS126にて情報紐付け処理がなされてセットされることにより、ICコイン31のいずれかがリーダライタ部にスタンバイ中であるかいなかを判定する(ステップS124)。
【0198】
ステップS124の判定で、リーダライタ部にICコイン31がスタンバイ中であると判定した場合(ステップS124の「スタンバイ」)には、ステップS129の処理を実行する。
【0199】
一方、ステップS124の判定で、リーダライタ部にICコイン31がスタンバイ中でないと判定した場合(ステップS124の「非スタンバイ」)には、続いて、制御部100は、カード処理部101に会員用ICカード30が挿入されている、またはコイン処理部102に会員用ICコイン31が挿入されているか否かを判定する(ステップS125)。
【0200】
ステップS125の判定で、カード処理部101に会員用ICカード30が挿入されていると判定した(ステップS125のYes)場合には、コイン処理部102は、貯留されているICコインを、リーダライタ部に移動して、IDを付与し、度数を0、再プレー用貯玉貯メダル数を0と書き込む。さらに、会員用ICカード30から読み取った会員のID情報を書き込み、その会員のID情報とともに付与したID情報などを管理装置13に出力する(ステップS126)。
【0201】
続いて、制御部100は、情報紐付け処理として、新たに発行するため付与されたICコイン31のIDと、入金額、購入度数、会員用ICカード30から読み取った会員のIDなどの情報を管理装置13に出力し、一方、管理装置13が、会員のIDおよびICコイン31のIDを、どちらからも検索可能に記憶する。管理装置13は、これらのIDに基づいて、残度数、獲得有価価値(貯玉メダル総数、再プレー用貯玉貯メダル数、ポイント)、会員である旨のフラグ情報、再プレーFLGなどの情報を記憶部より読み出して出力するために、これら情報を入力する(ステップS127)。また、ネットワーク8が通信不能となった場合に営業可能なように、ICコイン31に会員用ICカード30のID、残度数、獲得有価価値情報(ポイント、再プレー貯玉貯メダル数、貯玉貯メダル総数)、会員である旨のフラグ情報、再プレーFLGを記憶する(ステップS127)。なお、管理装置13では、来店ポイントが加算され、会員用ICカード30は、これら情報紐付け処理後返却される。
【0202】
ここで、会員のIDおよびICコイン31のIDを、どちらからも検索可能に記憶する情報紐付け処理は、具体的には、第1記憶情報である会員用ICカード30の会員IDや獲得遊技媒体数自体を管理装置13のメモリに記憶させ、そのメモリアドレス(Aとする)が、「所定先頭アドレス+必要バイト数×ID2(ICコイン31のIDをID2とする、例えば発行番号などに基づいて決定される)」にオフセットバイト数を加えたメモリアドレスAであるようにしてもよい。この場合、ID2を第2記憶媒体より第2記憶情報として読み出せば、ID2によりメモリアドレスAから獲得遊技媒体数を読み出し可能となる。
【0203】
また、管理装置13のメモリエリアに全ての第1記憶媒体の第1記憶情報を記憶するとともに第2記憶媒体のID2も記憶し、第2記憶媒体より第2記憶情報としてのID2を読み出し、そのID2が記憶されたメモリエリアを検索し、当該メモリエリアより第1記憶情報を読み出すようにしてもよい。メモリとしては管理装置13を用いない場合、例えば第2記憶媒体のICチップに搭載したメモリや、本実施例の記憶媒体処理システムを構成する通信可能に接続されたいずれかの機器のメモリなどが例示できる。また、第1記憶媒体のIDを第2記憶媒体のID2として、第2記憶媒体に書き込むようにしてもよいし、第2記憶媒体のID2をそのままとし、第1記憶媒体のIDを第2記憶媒体のメモリに記憶するようにしてもよい。また、第1記憶媒体より読み取った第1記憶情報である獲得有価価値を第2記憶媒体の第2記憶情報として書き込むようにしてもよい。
【0204】
一方、ステップS125の判定で、カード処理部101に会員用ICカード30が挿入されていないと判定した(ステップS125のNo)場合には、コイン処理部102は、貯留されているICコインを、非会員用のICコイン31として発行可能にスタンバイさせるため、リーダライタ部に移動して、IDを付与し、度数を0、再プレー用貯玉貯メダル数を0、非会員である旨のフラグ情報、再プレーFLGが0なる情報とICコイン31に書き込むとともに管理装置13にID、度数、再プレー用貯玉貯メダル数を送信し、これら情報を受信した管理装置13は、後程IDに基づいて検索可能に記憶する(ステップS128)。
【0205】
ステップS127またはステップS128の処理を実施後、制御部100は、選択ボタン検知部103からの情報に基づいて、ステップS123で押されたボタンが、購入金額選択ボタン20d、貯玉再プレー金額選択ボタン20e、発行ボタン20fのいずれであるかを判定する(ステップS129)。
【0206】
ステップS129の判定で、発行ボタン20fが押されたと判定した場合(ステップS129の「発行ボタン」)には、釣りがあれば紙幣返却口20cから返却し(ステップS130)、コイン処理部102は、ICコイン発行口20hからICコイン31を発行する(ステップS131)。
【0207】
また、会員用ICカード30が挿入されていれば、カード処理部101は、カード挿入口20aから会員用ICカード30を返却する(ステップS132)。そして、リターンしてスタートに戻る。
【0208】
ステップS129の判定で、購入金額選択ボタン20dが押されたと判定した場合(ステップS129の「購入金額選択ボタン」)には、続いて、制御部100は、入金された金額が要求された購入金額以上であるか否かを判定する(ステップS133)。
【0209】
ステップS133の判定で、入金された金額が要求された購入金額より小さいと判定した場合(ステップS133のNo)には、制御部100は、表示部20kに、例えば、「入金額が不足しています」などの入金額の不足を意味する表示をする(ステップS134)。そして、ステップS143にて表示部20kに残度数を表示したのち、スタートに戻り、ステップS110、ステップS120の処理により、追加入金分の度数を残度数に増額することが可能である。
【0210】
一方、ステップS133の判定で、入金された金額が要求された購入金額以上であると判定した場合(ステップS133のYes)には、購入された度数を残度数に加算して、残度数の情報を書き換える。さらに、制御部100は、書き換えた残度数の情報を、ICコイン31のIDともに管理装置13に出力して、管理装置13において後程IDに基づいて検索可能に記憶する(ステップS135)。また、コイン処理部102は、書き換えた残度数の情報をネットワーク8が通信不能となった場合に、営業可能なようにICコイン31に書き込む(ステップS135)。
【0211】
続いて、制御部100は、入金された金額から要求された購入金額を減じ、残金額に対応する情報を表示部20kに表示する(ステップS136)。
【0212】
ステップS129の判定で、貯玉再プレー金額選択ボタン20eが押されたと判定した場合(ステップS129の「貯玉再プレー金額選択ボタン」)には、制御部100は、選択された貯玉再プレー金額に対応する再プレー貯玉貯メダル数を算出し、さらにその算出した再プレー貯玉貯メダル数に所定料率(例えば、0〜0.375)を乗じて、再プレー手数料(α)を算出する(ステップS137)。なお、ここで、貯玉再プレー金額に対応する再プレー貯玉貯メダル数として、貯玉メダル総数における貯パチンコ玉総数または貯メダル総数のいずれかを当てるかの選択は、(1)金額的にいずれか大きい方を選択する、(2)表示部20kの表示に従って遊技者が入力した入力テンキー20jに基づいて選択する、(3)両方の加算値をもって当てることとし、金額的に少ない方を優先して0となるように選択する、(4)「0」でない方を選択する、などの動作モードに従い選択可能であるが、ここでは(2)の動作モードを設定したものとする。
【0213】
続いて、制御部100は、貯玉貯メダル総数が、選択された金額分の再プレー貯玉貯メダル数と再プレー手数料(α)相当の玉数との総数以上であるか否かを判定する(ステップS138)。
【0214】
ステップS138の判定で、貯玉貯メダル総数が、再プレー貯玉貯メダル数と再プレー手数料(α)相当の玉数との総数よりも小さいと判定した場合(ステップS138のNo)には、制御部100は、表示部20kに、例えば、「再プレー用貯玉貯メダル数が不足しています」などの再プレー用貯玉貯メダル数の不足を意味する表示をする(ステップS139)。
【0215】
一方、ステップS138の判定で、貯玉貯メダル総数が、再プレー貯玉貯メダル数と再プレー手数料(α)相当の玉数との総数以上であると判定した場合(ステップS138のYes)には、選択された貯玉再プレー金額に対応する再プレー貯玉貯メダル数を再プレー可能なように度数化する演算を行う(ステップS140)。
【0216】
また、制御部100は、度数化された再プレー貯玉貯メダル数の情報、および再プレーFLGが1なる情報を、ICコイン31のIDともに管理装置13に出力して記憶させる(ステップS141)。また、コイン処理部102は、度数化された再プレー貯玉貯メダル数の情報、および再プレーFLGが1なる情報を、ネットワーク8が通信不能となった場合に営業可能なように、ICコイン31に書き込む(ステップS141)。なお、貯玉再プレー金額に対応する再プレー貯玉貯メダル数として、貯玉メダル総数における貯パチンコ玉総数または貯メダル総数のいずれかを選択したのかに応じて、パチンコのみ再プレー可能か、スロットマシンのみ再プレー可能かを特定する再プレー遊技種別フラグ情報も記憶させ、この再プレー遊技種別フラグ情報に基づき、再プレー可能な遊技機が制限されることとなる。
【0217】
さらに、制御部100は、再プレー手数料(α)に相当する再プレー貯玉貯メダル数を預かり再プレー手数料として徴収する(ステップS142)。
【0218】
なお、預かり再プレー手数料は、例えば、紙幣挿入口20bから入金された紙幣及び/または度数から徴収してもよい。この際に、釣りが発生する場合には、預かり金額として会員用ICカード30に記憶させることもできる。そして、精算機10にて釣りを支払うようにすれば、発行機20に硬貨等の小銭支払機器を搭載する必要がなくなり、その分安価に発行機20を提供することができる。また、会員用ICカード30に、預かり金額の機能がある場合には、その金額から預かり再プレー手数料を徴収してもよい。さらに、残度数から預かり再プレー手数料を徴収してもよい。また、預かり再プレー手数料を徴収する複数の徴収先がある場合(例えば、再プレー玉数、残度数)には、徴収する先を、例えば入力テンキーなどで選択できるようにしてもよい。
【0219】
ステップS134、ステップS136、ステップS139またはステップS142の処理後、制御部100は、残度数、再プレー用貯玉貯メダル数などの情報を必要に応じて表示部20kに表示する(ステップS143)。そして、リターンしてスタートに戻る。
【0220】
なお、ICコイン31を発行する前、ステップS131においてICコイン31を発行後、いずれの場合においても、上記処理をスタートより繰り返すことで、追加入金分の度数の追加や、再プレー貯玉貯メダル数の追加が可能である。ステップS131にてICコイン31を発行後においても、再びICコイン31をコイン投入口20mに再挿入することができる。
【0221】
(台間機3、4、6)
次に、遊技媒体貸出機として機能する台間機3、4、6について、図6に示された台間機3、4、6の平面図および図1を参照して説明する。
【0222】
図6は、3種類の台間機3、4、6を正面から見た図が示されており、(a)の台間機3(ユニット)および(b)の台間機4(サンド)はパチンコ用であり、(c)の台間機6(台間メダル貸し機)はスロットマシン用である。
【0223】
台間機3(ユニット)は、パチンコ機2と情報通信ができるので、パチンコ機2の貸玉ボタンが押されると、パチンコ機2内部からパチンコ機2の上皿へ直接パチンコ玉を供給することができる。一方、台間機4(サンド)は、パチンコ機2と情報通信ができないので、パチンコ玉は、サンドのノズルよりパチンコ機2の上皿へ供給される。
【0224】
また、台間機6(台間メダル貸し機)は、台間機4(サンド)と同様に遊技機と情報通信ができないので、メダルは、台間機6(台間メダル貸し機)のメダル払出口に供給され、遊技者によってスロットマシン機5に移動される。なお、台間機6(台間メダル貸し機)のメダル払出口にノズルを取り付け、自動的にメダルがスロットマシン機5のメダル払出口に供給されるようにしてもよい。
【0225】
また、各台間機3、4、6には、コイン投入口3a、4a、6a、貸玉ボタン3b、4b(遊技機に貸玉ボタンを有しているので台間機3(ユニット)にはない場合もある。)、再プレー用貸玉ボタン3c、4c、貸メダルボタン6b、再プレー用貸メダルボタン6c、返却ボタン3d、4d、6d、表示部3e、4e、6e、ランプ3f、4f、6f、コイン回収部3g、4g、6g、コイン排出口3h、4h、6hなどが設けられている。
【0226】
コイン投入口3a、4a、6aは、台間機3、4、6への会員が使用するICコイン31または非会員が使用するICコイン31の投入を行なうところであり、コイン排出口3h、4h、6hは、ICコイン31を排出するところである。
【0227】
ICコイン31がコイン投入口3a、4a、6aから挿入されると、ICコイン31は、台間機情報読取手段として機能するリーダライタ部に搬送され、ICコイン31のIDなどの情報が読み取られる。
【0228】
ここで、1枚のICコイン31がコイン投入口3a、4a、6aから投入されると、例えば、ソレノイドなどの機械的手段によって、コイン投入口3a、4a、6aが封鎖されるので、他のICコイン31を投入することはできなくなる。これによって、複数のICコイン31がコイン投入口3a、4a、6aに投入されることで生じるコイン詰りなどを防止することができる。また、ソレノイドなどの機械的手段を用いずに、他の方法でコイン詰りなどを防止してもよい。
【0229】
貸玉ボタン3b、4bは、遊技者がパチンコ玉の貸し出しを要求するときに、押されるボタンである。例えば、貸玉ボタン3b、4bが1回押されると500円分のパチンコ玉が貸し出しされる。なお、パチンコ玉の貸し出しは、500円単位で行われる。
【0230】
貸メダルボタン6bは、遊技者がメダルの貸し出しを要求するときに押されるボタンである。例えば、貸メダルボタン6bが1回押されると1000円分のメダルが貸し出しされる。なお、メダルの貸し出しは、1000円単位で行われる。
【0231】
再プレー用貸玉ボタン3c、4cおよび再プレー用貸メダルボタン6cは、発行機20において再プレー手続が行われた会員用のICコイン31使用時にのみ利用され、再プレー用に利用することができるパチンコ玉またはメダルを貸し出しするときに押される。ここで、再プレー(再遊技)とは、計数機9において計数されて貯玉された貯玉数のうち所定の金額(例えば1万円)に相当する玉数を再プレー用貯玉貯メダル数とし、その再プレー用貯玉貯メダル数分の貸玉の貸し出しによって、遊技をすることをいう。
【0232】
表示部3e、4e、6eは、例えば、度数などを表示する。これによって、度数を確認でき、入金のタイミングを図ることができる。また、表示部3e、4e、6eには、度数以外の情報を表示してもよい。
【0233】
ランプ3f、4f、6fは、遊技している遊技者が、会員または非会員なのかを視覚的に識別するためのもので、例えば、会員の場合は赤色、非会員の場合は青色が発光する。
【0234】
コイン回収部3g、4g、6gは、回収されたICコイン31を貯留するものである。コイン回収部3g、4g、6gに回収されたICコイン31は、従業員などによって、例えば、営業終了後などに回収される。
【0235】
また、2台の台間機3、4、6に対し1台の割合で、台間機3、4、6の上部の固定されたランプ板部に、貯留機構付き紙幣識別装置19が設置されている。この貯留機構付き紙幣識別装置19は、コンパクトサイズの紙幣識別機であり、台間機3、4、6および島コンピュータ7と情報通信ができるように接続されている。また、貯留機構付き紙幣識別装置19は、2台のパチンコ機2またはスロットマシン機5に対して1台の割合で設けられているため、貯留機構付き紙幣識別装置19の紙幣挿入口19aに入金されたときには、2台のパチンコ機2またはスロットマシン機5の内どちらのパチンコ機2またはスロットマシン機5への入金かを判定する必要がある。そこで、貯留機構付き紙幣識別装置19に2個の遊技機指定ボタン19bを設け、入金された側の遊技機指定ボタン19bを押すことによって、入金された側のパチンコ機2またはスロットマシン機5の指定を行う。また、図7に示した台間機3(ユニット)の一例のように、貯留機構付き紙幣識別装置19の機能は、台間機3、4、6の本体に一体的に構成することもできる。
【0236】
次に、台間機3、4、6におけるICコインの処理動作について、図8および図9を参照して説明する。
【0237】
図8に、台間機3、4、6の一構成部であるリーダライタユニット200(発行機20、精算機10にも搭載されている)を台間機3、4、6から取り外した状態の斜視図を示す。図9に、ICコイン投入路210、ICコイン貯留路211、ICコイン排出路212を備え、リーダライタユニット200をヒンジ部215で開いた状態のケース部材214の内側の平面図を示す。また、図10にロータ216付近の構成の斜視図を示す。
【0238】
リーダライタユニット200の上部には、ICコイン投入路210とICコイン貯留路211の一部を構成する開口部が形成されている。また、側面には、ICコイン排出路212の一部を構成する開口部(図示しない)が形成されている。また、リーダライタユニット200は、二つのケース部材213、214とから構成されており、各ケース部材213、214は、一端部に設けられたヒンジ部215と、ヒンジ部215の他端部に設けられたロックレバー(図示しない)とによって連結されている。この構成により、ロックレバーのロックを解除することで、リーダライタユニット200は、開閉可能であり、開いた際には、ロータ216、ガイドピン217、ICコイン投入路210、ICコイン貯留路211、ICコイン排出路212などの一部が露出するよう設けられている。なお、ICコイン投入路210、ICコイン貯留路211およびICコイン排出路212は、それぞれが連通するように形成されている。
【0239】
また、ケース部材214には、電気的な接続端子218が設けられている。接続端子218は、所定の接続ケーブルを介して制御部(図示しない)に接続され、制御部とリーダライタユニット200との情報の交信を可能としている。
【0240】
また、ケース部材214には、リーダライタ219が設けられている。このリーダライタ219によって、ICコイン31と情報の送信を行う。
【0241】
ケース部材214の内部には、ステッピングモータ220が設置され、その回転軸221が、ケース部材214の外方に突出している。この回転軸221の先端部には、歯車222が取り付けられている。また、歯車222と歯合するように歯車223が回転軸224と共に設置されている。ここで、歯車223は、ロータ216と歯合するように設置されている。
【0242】
また、ケース部材214の側面には、光学センサ225a、225b、225c、225d、225eが設けられている。これらの光学センサ225a、225b、225c、225d、225eによって、ICコイン31の有無および位置が検知される。
【0243】
ケース部材214の側面には、ロータ216の回転軸226がケース部材214の側面に対して垂直に設置され、その回転軸226にロータ216が回転可能に支持されている。
【0244】
ロータ216は、一端が閉鎖された環状の筒で、その一部にICコイン31を保持するU字状の凹部227が形成された筒体228と、筒体228の閉鎖された底面外壁に固着された円板229とで主に構成される。円板229の周縁には、前述したステッピングモータ220によって駆動される歯車223と歯合する歯230が形成されている。なお、凹部227には、ロータ216が回転する際、ケース部材214の側面に対して垂直に突出して設置されたガイドピン217が通過するための切り欠き部231が設けられている。
【0245】
U字状の凹部227に面する円板229には、光学センサ225c、225d、225eにおける出射光を通過させるための光通過孔232が設けられている。なお、光通過孔232と連通して筒体228の底部にも貫通孔が設けられている。また、ケース部材214に対向するケース部材213の側面は、光学センサ225a、225b、225c、225d、225eが設けられている。これらの光学センサ225a、225b、225c、225d、225eは、ケース部材214の側面に設けられた光学センサ225a、225b、225c、225d、225eと対向するように配置され、それが対になってセンサとしての機能を発揮し、ICコイン31の有無および位置を検知する。ここで、2つの対になるセンサの一方は発光部、他方は受光部で構成されている。
【0246】
次に、台間機3、4、6の、特にリーダライタユニット200の動作について説明する。
【0247】
まず、ICコイン31がコイン投入口3a、4a、6aから投入されてから、ICコイン31を貯留または返却する一連の動作について説明する。
【0248】
ロータ216は、通常、U字状の凹部227がICコイン排出路212に連通された状態で停止している。なお、このロータ216の初期位置は、ICコイン排出路212に連通された状態に限るものではなく、凹部227がICコイン投入路210およびICコイン貯留路211に連通されず、ロータ216がICコイン投入路210およびICコイン貯留路211を閉塞する位置であればよい。
【0249】
ICコイン投入口3a、4a、6aからICコイン31が投入されると、ICコイン31はICコイン投入路210を通ってロータ216の側壁に当たって停止する。なお、ICコイン投入口3a、4a、6aから投入されるICコイン31は、通常一枚であり、この1枚を光学センサ225bにて検知した場合、ICコイン投入口3a、4a、6aをソレノイド等で封鎖し2枚目の投入を防止するようにしてもよいが、複数のICコイン31が投入されてもICコイン排出路212より2枚とも返却できるので支障はない。
【0250】
投入されたICコイン31は、光学センサ225bによって検知され、光学センサ225bからの検知信号が制御部に出力される。光学センサ225bからの検知信号が制御部(図示しない)に出力されると、制御部は、ステッピングモータ220を回転駆動(図9では左回転)させて、ロータ216の凹部227をICコイン投入路210に連通させる。凹部227がICコイン投入路210に連通すると、ICコイン31は、凹部227に入り込んで保持される。ICコイン31が凹部227に入り込んことは、光学センサ225cによって検知され、光学センサ225cからの検知信号が制御部に出力される。
【0251】
制御部は、光学センサ225cからの検知信号が入力されると、ロータ216を右回転させて、ICコイン31をリーダライタ219と情報のやり取りを行える位置に移動する。ここで、光学センサ225dは、ICコイン31がリーダライタ219と交信可能な位置にあることを検知する。そして、リーダライタ219は、ICコイン31からIDやIDに基づく、獲得有価価値を特定可能な情報などの情報を読み取り、制御部に出力する。また、リーダライタ219によって、制御部からの情報などをICコイン31に書き込むこともできる。
【0252】
次に、制御部からの情報に基づいて、ICコイン31をICコイン貯留路211に貯留する場合には、ロータ216を左回転させ、凹部227をICコイン貯留路211に連通させる。凹部227をICコイン貯留路211に連通させるためのロータ216の回転動作によって、ICコイン31は、ガイドピン217に案内されて、ICコイン貯留路211へ押し上げられ、ICコイン貯留路211に完全に収容される。その後、ロータ216は、さらに左回りに回転されて、凹部227がICコイン排出路212に連通される状態に戻る。なお、ICコイン貯留路211におけるICコイン31の貯留数が貯留可能な数を超えた場合には、貯留可能数を超えた分のICコイン31は、ICコイン回収路234を介して、コイン回収部3g、4g、6gに回収される。
【0253】
一方、制御部からの情報に基づいて、リーダライタ219と情報のやり取りを行える位置に移動されたICコイン31を装置の外部に排出する場合には、排出するICコイン31を凹部227に保持した状態で、ロータ216を右回転させ、凹部227をICコイン排出路212に連通させる。凹部227がICコイン排出路212に連通されると、ICコイン31はICコイン排出路212を通って、ICコイン排出口3h、4h、6hから返却される。ICコイン31が凹部227からICコイン排出路212に排出されたことは、光学センサ225eによって検知され、光学センサ225eからの検知信号が制御部に出力される。
【0254】
次に、ICコイン31を発行する一連の動作について説明する。
【0255】
操作が行われる前のロータ216は、凹部227がICコイン排出路212に連通された状態(初期状態)で停止している。まず、制御部は、光学センサ225aからの情報に基づいて、ICコイン貯留路211にICコイン31が貯留されているか否かを判定する。この判定で、ICコイン31がICコイン貯留路211に貯留されていないことが判定された場合には、制御部は、例えば、表示モニタ、管理装置などにICコイン31が貯留されていないことに対応する情報を出力する。
【0256】
一方、ICコイン31がICコイン貯留路211に貯留されていることが判定された場合には、次の動作を行う。
【0257】
制御部は、ICコイン貯留路211に貯留されているICコイン31の発行を行うべく、ロータ216を右回転させ、凹部227をICコイン貯留路211に連通させる。ここで、ロータ216を左回転させないのは、ICコインの発行動作の途中で、例えば、ICコイン投入口3a、4a、6aからICコイン31が投入されても、それを受け入れないためである。
【0258】
凹部227がICコイン貯留路211に連通されると、ICコイン貯留路211に貯留されたICコイン31が、凹部227に落下し、最下端に貯留されたICコイン31が凹部227に収納される。ICコイン31が凹部227に収納されたことは、光学センサ225a、225cによって検知され、光学センサ225a、225cからの検知信号が制御部に出力される。
【0259】
続いて、制御部は、更にロータ216を右回転させて、凹部227に収納されたICコイン31を、リーダライタ219と情報のやり取りを行える位置まで移動させる。ここで、光学センサ225dは、ICコイン31がリーダライタ219と交信可能な位置にあることを検知する。そして、リーダライタ219によって、制御部からの情報に基づいて、情報が書き込まれる。
【0260】
情報が書き込まれた後、ロータ216は、更に右回転され、凹部227がICコイン排出路212に連通されると、ICコイン31は、ICコイン排出路212を通って、ICコイン排出口3h、4h、6hから返却される。ICコイン31が凹部227からICコイン排出路212に排出されたことは、光学センサ225eによって検知され、光学センサ225eからの検知信号が制御部に出力される。
【0261】
なお、リーダライタ219と情報のやり取りを行える位置にICコイン31が位置する状態で、ICコイン投入口3a、4a、6aから情報の読み取り、書き込み、読み取りおよび書き込みがの不可能なICコイン31、または、使用できない他種のICコイン31などの不良ICコインが投入されたことをリーダライタ219が検知した場合には、ロータ216を右回転し、凹部227をICコイン排出路212に連通して、その不良ICコインをICコイン排出口3h、4h、6hから返却する。
【0262】
(台間機3、4、6の動作)
次に、図11および12を参照して、台間機3、4、6の動作について説明する。各台間機3、4、6における基本的な動作は同じであるので、ここでは、一例として台間機3(ユニット)における動作について説明する。
【0263】
図11は台間機3の構成部を示す図、図12は台間機3における動作の流れを示す図である。
【0264】
また、ここでは、会員が使用するICコイン31または非会員が使用するICコイン31は、ICメモリ部にIDとその他情報を記憶し、さらに、このIDに基づいて検索可能に、その他の情報を記憶する管理装置13において管理されるシステムにおける動作の説明をする。さらに、この説明では、会員が使用するICコイン31を利用する場合には、発行機20で、所定分の再プレー貯玉貯メダル数が「0」でないように設定された場合には、管理装置13およびICコイン31のメモリ部において、再プレーFLGが1に書き換えられ、再プレーに利用可能な玉数は、再プレー用貯玉貯メダル数として管理装置13で管理され、ネットワーク8が通信不能となるオフラインとなった際に、営業が継続できるように、ICコイン31においても記憶されている。
【0265】
図11に示すように、台間機3は、制御部300、ICコイン処理部301、ICコイン貯留処理部302、ICコイン位置検知部303、選択ボタン検知部304、貨幣識別部305から構成されている。
【0266】
制御部300は、演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)から主に構成され、CPUでは、ROMやRAMに格納されたプログラムやデータなどを用いて各種の演算処理を実行する。この制御部300では、ICコイン処理部301、ICコイン貯留処理部302、ICコイン位置検知部303、選択ボタン検知部304、貨幣識別部305の各機部間の信号の出入力、および、島コンピュータ7、ネットワーク8を介して管理装置13との間の信号の出入力を制御している。ここで、島コンピュータ7は、パチンコ機2、スロットマシン機5および台間機3、4、6と、ネットワーク8との間の情報の通信を行うもので、データロガなどで構成されている。
【0267】
ICコイン処理部301は、コイン投入口3aから挿入されたICコイン31に記憶された、例えば、IDやそのIDで管理されている、例えば、再プレー用貯玉貯メダル数、ポイント情報などの獲得有価価値を特定可能な情報などの読み取り、その読み取った情報の制御部300への出力、制御部300からの更新された獲得有価価値を特定可能な情報などの会員用のICコイン31または非会員用のICコイン31への書き込みなどを行うもので、例えば、リーダライタなどで構成される。
【0268】
ICコイン貯留処理部302は、ICコイン31のICコイン貯留路211への貯留、ICコイン貯留路211からのICコイン31の取り出し、またはコイン回収部3gへの回収処理を行うものである。
【0269】
ICコイン位置検知部303は、リーダライタユニット200内にICコイン31が存在するか否かの検知やICコイン31のリーダライタユニット200内での位置の検知し、その情報を制御部100に出力するものである。ICコイン位置検知部303は、前述した光学センサ225a、225b、225c、225d、225eなどで構成される。
【0270】
選択ボタン検知部304は、貸玉ボタン3b、再プレー用貸玉ボタン3c、返却ボタン3dが押されたことを検知し、その押された信号に基づいて、制御部300に信号を出力するものである。
【0271】
貨幣識別部305は、貯留機構付き紙幣識別装置19からの信号に基づき、挿入された紙幣を識別し、識別した紙幣の情報を制御部300に出力するものである。ここでは、貨幣識別部305は、台間機3に一体的に構成されている。
【0272】
そして、制御部300によって制御される、ICコイン処理部301、ICコイン貯留処理部302、ICコイン位置検知部303、選択ボタン検知部304、貨幣識別部305の各機器部は、次のように動作する。
【0273】
以下に、図12を参照して動作を説明する。
【0274】
制御部300は、ICコイン31または紙幣を受け入れるまで待機状態にある。貨幣識別部305は、紙幣の受け入れがされたか否かを判定する(ステップS310)。
【0275】
ステップS310の判定で、紙幣の受け入れを検知した場合(ステップS310のYes)には、貨幣識別部305は、紙幣の入金額に対応する度数を制御部300に出力する。ICコイン処理部301またはICコイン位置検知部303は、常にICコイン31が挿入されたか否かを判定している。そして、ICコイン処理部301またはICコイン位置検知部303によって、ICコイン31がICコイン処理部301に挿入されていることが判定された場合、ICコイン処理部301でICコイン31のID及びその他の情報として残度数、獲得有価価値(ポイント、再プレー貯玉貯メダル数、貯玉メダル総数)が読み取られ、制御部300に出力される。制御部300は、貨幣識別部305からの紙幣の入金額に対応する度数とICコイン処理部301からのIDおよびその他の情報を島コンピュータ7、ネットワーク8を介して管理装置13に出力する(ステップS311)。管理装置13に出力された情報は、IDに基づいて管理装置13に記録され、IDの真偽及びその他の情報が管理装置13の記録内容と同じか否かの認証を行う(ステップS311)。ここで挿入されたICコイン31が読み取りまたは書き込みが不可能な場合、および認証結果がNGの場合は、ICコイン処理部301は、そのICコイン31を返却する。
【0276】
一方、ICコイン処理部301またはICコイン位置検知部303によって、ICコイン31がICコイン処理部301に挿入されていないと判定された場合、前述したICコイン31のICコイン貯留路211からの取出動作で説明したように、ICコイン貯留処理部302によって、ICコイン貯留路211からICコイン31を取り出す。そして、取り出したICコイン31は、ICコイン処理部301に搬送される(ステップS312)。
【0277】
そして、ICコイン処理部301に搬送されたICコイン31は、ICコイン処理部301によってIDが与えられる(ステップS312)。制御部300は、そのIDおよび紙幣の入金額に対応する度数、およびその他の初期状態(ポイント0、再プレー貯玉貯メダル数0、貯玉メダル総数0、非会員用フラグなど)などの情報を管理装置13に出力するとともに、ICコイン31に書き込み、管理装置13は、その情報をIDに基づいて記憶する(ステップS312)。そして、ステップS319へ進む。なお、ICコイン貯留路211に貯留されているICコイン31が、すでにIDを有している場合には、ステップS312の処理においてIDを付与する処理は実施されない。
【0278】
ステップS310の判定で、紙幣の受け入れを検知しない場合(ステップS310のNo)には、続いて、制御部300は、ICコイン位置検知部303による情報に基づいて、ICコイン31が挿入されているか否かを判定する(ステップS313)。
【0279】
ステップS313の判定で、ICコイン31が挿入されていないと判定した場合(ステップS313のNo)には、リターンする。
【0280】
一方、ステップS313の判定で、ICコイン31が挿入されていると判定した場合(ステップS313のYes)には、制御部300は、他のICコインが、リーダライタ部にあれば、そのICコインを貯留するための情報をICコイン貯留処理部302に出力し、ICコイン貯留処理部302は、その情報に基づいて、そのICコイン31をICコイン貯留路211に貯留する(ステップS314)。
【0281】
続いて、制御部300は、ICコイン処理部301からの情報に基づいて、コイン投入口3aから投入されたICコイン31が、情報の読み取りおよび書き込みが不可能か否か、およびステップS311と同様の認証結果がOKかを判定する(ステップS315)。
【0282】
ステップS315の判定で、情報の読み取りおよび書き込みが不可能であるか、認証結果がNGと判定した場合(ステップS315のYes)には、制御部300は、ICコイン処理部301にICコイン31を返却する情報を出力する。その情報を受け取ったICコイン処理部301は、コイン排出口3hからICコイン31を返却する。(ステップS316)。
【0283】
一方、ステップS315の判定で、情報の読み取りおよび書き込みが可能であり、かつ認証結果がOKと判定した場合(ステップS315のNo)には、続いて制御部300は、ICコイン位置検知部303からの情報に基づいて、ICコイン31の搬送に不良があるか否かを判定する(ステップS317)。
【0284】
ステップS317の判定で、ICコイン31の搬送に不良があると判定した場合(ステップS317のYes)には、制御部300は、表示部3eに搬送不良が発生したことを表示させる(ステップS318)。また、制御部300は、島コンピュータ7、ネットワーク8を介して管理装置13に、搬送不良の情報を出力する。管理装置13は、その搬送不良の情報に基づいて、景品管理機(POS)11などに搬送不良が発生に基づく情報を出力する(ステップS318)。また、ブザー、場内放送などで搬送不良が発生したことを報知することもできる(ステップS318)。ここで、搬送不良の原因となる物体が取り除かれるまで待機したのちステップS319へ進む。
【0285】
ステップS312、ステップS318の処理後、またはステップS317の判定で、ICコイン31の搬送に不良がないと判定した場合(ステップS317のNo)には、制御部300は、投入されたICコインが、他の遊技ホールで発行されたICコインであるか否かを判定する(ステップS319)。
【0286】
ステップS319の判定で、他の遊技ホールで発行されたICコインであると判定した場合(ステップS319のYes)には、制御部300は、ICコイン処理部301にICコイン31を返却する情報を出力する。その情報を受け取ったICコイン処理部301は、コイン排出口3hからICコイン31を返却する(ステップS320)。
【0287】
一方、ステップS319の判定で、他の遊技ホールで発行されたICコインでない、つまり本遊技ホールで発行されたICコインであると判定した場合(ステップS319のNo)には、ICコイン処理部301は、ICコイン31に記憶されたIDとその他の情報として、ポイント、再プレー貯玉貯メダル数、貯玉貯メダル総数を読み取り、制御部300に出力し、さらに制御部300はそのIDを管理装置13に送信する。そして、管理装置13は、そのIDで管理されている、再プレー用貯玉貯メダル数、ポイント情報などの獲得有価価値を特定可能な情報、有価情報などを読み取り、読み取った情報をネットワーク8、島コンピュータ7を介して制御部300へ送信する(ステップS321)。制御部300は、管理装置13から送信された情報のうち、例えば再プレー用貯玉貯メダル数を、表示部3eに表示する(ステップS321)。
【0288】
また、貯留機構付き紙幣識別装置19の紙幣挿入口19aから入金がされたときには、貨幣識別部305でその入金額を判定し、その入金額の情報を制御部300に出力する(ステップS321)。制御部300は、その情報を島コンピュータ7、ネットワーク8を介して管理装置13に送信する(ステップS321)。管理装置13では、入金額の情報に基づいてID毎にその入金分の度数を残度数に積算して書き込むとともに、ネットワーク8が通信不能となった場合に、営業可能なように、ICコイン31にも同様に残度数を書き込む(ステップS321)。
【0289】
続いて、制御部300は、選択ボタン検知部304からの情報に基づいて、遊技者が貸玉ボタン3bを選択することに基づく貸玉要求信号が入力されたか否かを判定する(ステップS322)。
【0290】
ステップS322の判定で、貸玉要求信号が入力されたと判定した場合(ステップS322のYes)には、ICコイン31のIDに対応する残度数を管理装置13から読み出し、この残度数と貸玉要求信号に相当する度数とを比較し、残度数が貸玉要求信号に相当する度数より大きければ、その貸玉要求信号に基づく貸玉排出動作信号を制御部300を介してパチンコ機2の制御部に送信し、所定数のパチンコ玉のパチンコ機2の上皿への貸し出しを行わせる(ステップS323)。また、制御部300は、残度数から貸玉要求信号に相当する度数を減算し、その減算された残度数を管理装置13へ送信するとともに、ネットワーク8が通信不能となった場合に、営業可能なように、ICコイン31にも同様に残度数を書き込む。管理装置13は、その減算された残度数に基づく情報をID毎に書き込む。(ステップS323)。また、実際にネットワーク8が通信不能となった場合には、管理装置13を介さず、読み出した残度数より貸玉に対応して減算された残度数をICコイン31に書き込む。
【0291】
さらに、会員用のICコイン31が利用されている場合には、管理装置13では、貸玉要求信号に対応してポイントをIDに基づいて加算するとともにICコイン31が会員用の場合は加算した積算値であるポイントをICコイン31に書き込む(ステップS324)。
【0292】
一方、ステップS322の判定で、貸玉要求信号が入力されていないと判定した場合(ステップS322のNo)には、続いて、制御部300は、選択ボタン検知部304からの情報に基づいて、遊技者が再プレー用貸玉ボタン3cを選択することに基づく再プレー用貸玉要求信号が入力されたか否かを判定する(ステップS325)。
【0293】
ステップS325の判定で、再プレー用貸玉要求信号が入力されたと判定した場合(ステップS325のYes)には、続いて、制御部300では、管理装置13からの再プレーFLGの値が「0」または「1」のいずれであるかを判定する(ステップS326)。なお、発行機20によって再プレーが受付されたときには、管理装置13内の記録値である再プレーFLGが1となり、受付されていないときには、再プレーFLGが0となっている。
【0294】
ステップS326の判定で、再プレーFLGの値が「0」であると判定した場合(ステップS326の「0」)には、パチンコ玉の貸し出しは行われず、ステップS330の処理を実行する。この際、例えば、制御部300は、表示部3eに「再プレーできません。」などの表示をさせてもよい。
【0295】
一方、ステップS326の判定で、再プレーFLGの値が「1」であると判定した場合(ステップS326の「1」)には、制御部300は、再プレー用として貸玉要求信号をパチンコ機2(CR機の場合)の制御部に出力し、CR機でない場合、台間機から貸玉または貸メダルする(ステップS327)。CR機である場合においては、パチンコ機2の制御部は、パチンコ機2から所定数のパチンコ玉の貸し出しを行わせる(ステップS327)。また、制御部300は、再プレー用貸玉要求信号に相当する玉数の情報を管理装置13に出力する。そして、管理装置13では、再プレー用貯玉貯メダル数から再プレー用貸玉要求信号に相当する玉数が減算され、減算後の再プレー用貯玉貯メダル数がID毎に書き込まれる(ステップS327)。さらに、制御部300は、再プレー用貸玉要求信号に応じて貸し出されたパチンコ玉数に応じた預かり再プレー手数料の徴収要求をIDに基づいて管理装置13に出力する。そして、管理装置13では、予め徴収された預かり再プレー手数料から、その徴収要求分の再プレー手数料を減算する(ステップS327)。また、ネットワーク8が通信不能となった場合でも営業可能とするため、貸玉に対応して減算された預かり再プレー手数料、再プレー貯玉貯メダル数を、ICコイン31に記憶更新する(ステップS327)。また、実際にネットワーク8が通信不能となった場合には、管理装置13を介さず、読み出した残度数より貸玉に対応して減算された再プレー手数料、再プレー貯玉貯メダル数をICコイン31に書き込む。
【0296】
ここで、再プレー手数料を発行機20において預かり手数料として徴収しない場合であって、貸玉毎に残度数や貯玉貯メダル総数から徴収する場合には、管理装置13およびICコイン31の記憶部に記録された貯玉貯メダル総数から、徴収要求分の再プレー手数料に対応する分の残度数や貯玉数の情報を減算するようにしてもよい。
【0297】
ステップS325の判定で、再プレー用貸玉要求信号が入力されていないと判定した場合(ステップS325のNo)、またはステップS327の処理後、制御部300は、制御部300は、管理装置13から再プレー用貯玉貯メダル数の情報を入力し、入力した再プレー用貯玉貯メダル数が「0」か否かを判定する(ステップS328)。
【0298】
ステップS328の判定において、再プレー用貯玉貯メダル数が「0」であると判定した場合(ステップS328のYes)には、制御部300は、再プレーFLGの数値を「0」に書き換える情報を管理装置13に出力する(ステップS329)。そして、管理装置13およびICコイン31では、IDに基づいて再プレーFLGの数値が0に書き換える(ステップS329)。
【0299】
ステップS328の判定において、再プレー用貯玉貯メダル数が「0」でないと判定した場合(ステップS328のNo)、またはステップS324の処理後、制御部300は、選択ボタン検知部304からの情報に基づいて、返却ボタン3dを選択することに基づく返却要求信号が入力されたか否かを判定する(ステップS330)。
【0300】
ステップS330の判定で、返却要求信号が入力されていないと判定した場合(ステップS330のNo)には、続いて、制御部300は、ICコイン処理部301からの情報に基づいて、会員用のICコイン31が挿入されているか否かを判定する(ステップS331)。
【0301】
ステップS331の判定において、会員用のICコイン31が挿入されていると判定した場合(ステップS331のYes)には、制御部300は、ランプ3fに赤色を点灯させ(ステップS332)、ソレノイドでコイン投入口3aを封鎖する(ステップS333)。そして、ステップS333の処理後、リターンしてスタートに戻る。
【0302】
一方、ステップS331の判定において、会員用のICコイン31が挿入されていないと判定した場合(ステップS331のNo)には、続いて、ICコイン処理部301からの情報に基づいて、非会員用のICコイン31が挿入されているか否かを判定する(ステップS334)。
【0303】
ステップS334の判定において、非会員用のICコイン31が挿入されていると判定した場合(ステップS334のYes)には、制御部300は、ランプ3fに青色を点灯させ(ステップS335)、ソレノイドでコイン投入口3aを封鎖する(ステップS333)。そして、ステップS333の処理後、リターンしてスタートに戻る。
【0304】
一方、ステップS334の判定において、非会員用のICコイン31が挿入されていないと判定した場合(ステップS334のNo)には、リターンしてスタートに戻る。
【0305】
ステップS330の判定で、返却要求信号が入力されたと判定した場合(ステップS330のYes)には、続いて、制御部300は、ICコイン処理部301からの情報に基づいて、再プレー用貯玉貯メダル数または残度数が残存しているか否かを判定する(ステップS336)。また、ネットワーク8が通信不能の場合には、制御部300は、再プレー用貯玉貯メダル数、残度数またはポイント数が残存しているか否かを判定する(ステップS336)。
【0306】
ステップS336の判定で、再プレー用貯玉貯メダル数または残度数(ネットワーク8通信不能時のみ、再プレー用貯玉貯メダル数、残度数またはポイント数)が残存していると判定した場合(ステップS336のYes)には、再プレー用貯玉貯メダル数または残度数の情報をIDとともに管理装置13に出力し、管理装置13でIDに基づいて再プレー用貯玉貯メダル数または残度数の情報を更新し、管理する(ステップS337)。
【0307】
続いて、制御部300は、ICコイン処理部301にICコイン31を返却する情報を出力する。その情報を受け取ったICコイン処理部301は、コイン排出口3hからICコイン31を返却する(ステップS338)。そして、ステップS338の処理後、リターンしてスタートに戻る。
【0308】
一方、ステップS336の判定で、再プレー用貯玉貯メダル数および残度数(ネットワーク8通信不能時のみ、再プレー用貯玉貯メダル数、残度数またはポイント数)が残存していないと判定した場合(ステップS336のNo)には、制御部300は、ICコイン貯留処理部302にICコイン31を貯留する情報を出力する。その情報を受け取ったICコイン貯留処理部302は、ICコイン31をICコイン貯留路211に貯留することで、ICコイン31を回収する(ステップS339)。そして、ステップS339の処理後、リターンしてスタートに戻る。
【0309】
(計数機9)
図13は、計数機9の外観を示す斜視図、図14は、計数機9の構成部を示す図、図15は、計数機9における動作の流れを示す図である。
【0310】
まず、図13を参照して、計数機9の構成について説明する。
【0311】
図13には、計数機9の斜視図が示されており、カード挿入口9a、遊技媒体投入部9b、全部ボタン9c、計数結果表示部9d、返却ボタン9e、レシート発券口9fから主に構成されている。
【0312】
計数機9は、パチンコ玉またはメダルの数量を計数するものである。会員用ICカード30のみを受け入れるカード挿入口9aに会員用ICカード30が挿入された場合には、会員用ICカード30に記憶されたIDを読み取り、計数された計数値が貯玉数としてそのIDに基づき管理装置13に記憶される。また、計数機9では、会員用ICカード30の利用によって付与されるポイントを、例えば、玉数として還元し、計数機9によって計数された玉数にその還元された玉数を加算することもできる。
【0313】
一方、会員用ICカード30がカード挿入口9aに挿入されない場合には、計数された情報を、例えば、バーコードとしてレシートに記録し、そのレシートがレシート発券口9fから発行される。また、このレシートには、簡易管理用IDが記録され、その簡易管理用IDは、そのレシートを用いて景品交換されるまで、管理装置13で計数機9で計数された玉数とともに管理される。
【0314】
図14に示すように、計数機9は、制御部400、カード処理部401、記録媒体処理部402、選択ボタン検知部403、計数処理部404から構成されている。
【0315】
制御部400は、演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)から主に構成され、CPUでは、ROMやRAMに格納されたプログラムやデータなどを用いて各種の演算処理を実行する。この制御部400では、カード処理部401、記録媒体処理部402、選択ボタン検知部403、計数処理部404の各機部間の信号の出入力、および、ネットワーク8を介して管理装置13との間の信号の出入力を制御している。
【0316】
カード処理部401は、カード挿入口9aから挿入された会員用ICカード30に記憶された、例えば、IDやそのIDで管理されている有価情報などの読み取り、その読み取った情報の制御部400への出力、制御部400からの更新された有価情報などの会員用ICカード30への書き込みなどを行うもので、例えば、リーダライタなどで構成される。
【0317】
記録媒体処理部402は、計数処理部404で計数された玉数および簡易管理用IDをレシートに、例えば、バーコードとして記録し、その記録されたレシートをレシート発券口9fから発券するものである。
【0318】
選択ボタン検知部403は、全部ボタン9c、返却ボタン9eが押されたことを検知し、その押された信号に基づいて、制御部400に信号を出力するものである。
【0319】
計数処理部404は、遊技媒体投入部9bに投入された玉数を計数し、その計数した情報を制御部400へ出力するものである。計数処理部404で計数された結果は、例えば、計数結果表示部9dに表示することもできる。
【0320】
そして、制御部400によって制御される、カード処理部401、記録媒体処理部402、選択ボタン検知部403、計数処理部404の各機器部は、次のように動作する(図15)。
【0321】
以下に、図15を参照してその動作を説明する。
【0322】
まず、計数処理部404において、遊技媒体投入部9bに投入された遊技媒体の計数を行う(ステップS410)。計数処理部404で計数された結果は、制御部400に出力される。制御部400は、その係数結果を、例えば、計数結果表示部9dに表示するための情報を計数結果表示部9dに出力することもできる。
【0323】
続いて、制御部400は、選択ボタン検知部403からの情報に基づいて、全部ボタン9cが押されたが否かを判定する(ステップS411)。
【0324】
ステップS411の判定で、全部ボタン9cが押されていないと判定した場合(ステップS411のNo)には、リターンしスタートに戻る。
【0325】
一方、ステップS411の判定で、全部ボタン9cが押されたと判定した場合(ステップS411のYes)には、続いて、制御部400は、カード処理部401からに情報に基づいて、会員用ICカード30が挿入されているか否かを判定する(ステップS412)。
【0326】
ステップS412の判定で、会員用ICカード30が挿入されていないと判定した場合(ステップS412のNo)には、制御部400は、計数処理部404で計数された玉数および簡易管理用IDの情報をネットワーク8を介して管理装置13に出力するとともに、記録媒体処理部402に制御部400から計数処理部404で計数された玉数および簡易管理用IDの情報が出力される。記録媒体処理部402では、制御部400から出力された情報に基づいて、レシートに玉数および簡易管理用IDを、例えば、バーコードとして記録し、レシート発券口9fからレシートを発券する(ステップS413)。
【0327】
一方、ステップS412の判定で、会員用ICカード30が挿入されていると判定した場合(ステップS412のYes)には、カード処理部401は、会員用ICカード30に記憶されたIDを読み取り、読み取ったIDを制御部400に出力する(ステップS414)。
【0328】
続いて、制御部400は、選択ボタン検知部403からの情報に基づいて、返却ボタン9eが押されたが否かを判定する(ステップS415)。
【0329】
ステップS415の判定で、返却ボタン9eが押されていないと判定した場合(ステップS415のNo)には、リターンしスタートに戻る。
【0330】
一方、ステップS415の判定で、返却ボタン9eが押されたと判定した場合(ステップS415のYes)には、カード処理部401は、カード挿入口9aから会員用ICカード30を返却する。また、制御部400は、カード処理部401で読み取られたIDおよび計数処理部404で計数された玉数をネットワーク8を介して管理装置13に送信する(ステップS417)。そして、管理装置13では、IDに基づいて、すでに記憶されている貯玉数に計数処理部404で計数された玉数が加算される(ステップS417)。
【0331】
なお、ステップS417で、加算後の貯玉数を表示させるようにすると、遊技者に全貯玉数がトータルいくらになったのかが把握できるので好ましい。また、計数機9は、パチンコ玉用と、スロットマシンで用いられるメダル用とがある。
【0332】
(景品管理機(POS)11)
図16は、景品管理機(POS)11の外観を示す側面図、図17は、景品管理機(POS)11の構成部を示す図、図18は、景品管理機(POS)11における動作の流れを示す図である。
【0333】
まず、図16を参照して、景品管理機(POS)11の構成について説明する。
【0334】
図16には、景品管理機(POS)11を側面から見た図が示されており、カード挿入口11a、暗証番号入力用テンキーボード11b、バーコードリーダ11c、表示部11d、特殊景品ボタン11e、一般景品選択部11fで主に構成されている。
【0335】
景品管理機(POS)11は、カード挿入口11aより挿入された会員用ICカード30より、IDに基づき貯玉数を参照し、貯玉数とその貯玉数により交換される景品種別と数量の表示を行い、景品払出機18が併設される場合、景品払出機18へ払い出す景品の種別と数量を指示するものである。また、計数機9で発券されたレシートを用いる場合には、バーコードリーダ11cでレシートに記録された情報を読み取り、その情報に基づく貯玉数の範囲で貯玉数と景品との交換を行うものである。
【0336】
特殊景品ボタン11eが押された場合の景品は、例えば、大景品(2500円)、小景品(1000円)などがあり、貯玉数より端玉(景品と交換後の残り玉)を最小にするよう計算されて、例えば、景品払出機18が併設されている場合には、景品が自動的に払い出される。景品払出機18が併設されていない場合には、表示された交換される景品の種別と数量の表示に基づいて、店員などによって景品が払い出される。また、例えば、タバコ、ジュースなどの一般景品と交換する場合には、一般景品選択部11fにより、交換したい景品や個数を選択し、景品交換を行う。一般景品と交換する場合には、店員などが景品を払い出すことが多いが、景品払出機などで自動的に景品を払い出すこともできる。
【0337】
また、景品管理機(POS)11では、会員用ICカード30の利用によって付与されるポイントと、例えば、タバコ、ジュースなどの賞品と交換することができるようにしてもよい。
【0338】
図17に示すように、景品管理機(POS)11は、制御部500、カード処理部501、記録媒体処理部502、選択ボタン検知部503、景品払出処理部504から構成されている。
【0339】
制御部500は、演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)から主に構成され、CPUでは、ROMやRAMに格納されたプログラムやデータなどを用いて各種の演算処理を実行する。この制御部500では、カード処理部501、記録媒体処理部502、選択ボタン検知部503、景品払出処理部504の各機部間の信号の出入力、および、ネットワーク8を介して管理装置13との間の信号の出入力を制御している。
【0340】
カード処理部501は、カード挿入口11aから挿入された会員用ICカード30に記憶された、例えば、IDやそのIDで管理されている有価情報などの読み取り、その読み取った情報の制御部500への出力、制御部500からの更新された有価情報などの会員用ICカード30への書き込みなどを行うもので、例えば、リーダライタなどで構成される。
【0341】
記録媒体処理部502は、バーコードリーダ11cなどによって、レシートに記録された玉数および簡易管理用IDを読み取り、その読み取った情報を制御部500に出力するものである。
【0342】
カード処理部501や記録媒体処理部502で読み取られた、例えば、計数された玉数などの情報は、表示部11dに表示される。また、表示部11dには、景品交換される景品の種類や個数なども表示させる。
【0343】
選択ボタン検知部503は、暗証番号入力用テンキーボード11b、特殊景品ボタン11e、一般景品選択部11fの選択ボタンが押されたことを検知し、その押された信号に基づいて、制御部500に信号を出力するものである。
【0344】
景品払出処理部504は、選択ボタン検知部503で検知された信号に基づいて、例えば、表示部11dや景品払出機18に払い出される特殊景品の種類や個数などの景品払出情報を出力するものである。
【0345】
そして、制御部500によって制御される、カード処理部501、記録媒体処理部502、選択ボタン検知部503、景品払出処理部504の各機器部は、次のように動作する(図18)。
【0346】
以下に、図18を参照してその動作を説明する。
【0347】
まず、制御部500は、カード処理部501からの情報に基づいて、会員用ICカード30が挿入されているか否かを判定する(ステップS510)。
【0348】
ステップS510の判定で、会員用ICカード30が挿入されていないと判定した場合(ステップS510のNo)には、バーコードリーダによって、レシートに記録された玉数および簡易管理用IDを読み取る(ステップS511)。また、カード処理部501において読み取られた簡易管理用IDは、制御部500に出力され、さらに、制御部500からネットワーク8を介して管理装置13に出力される(ステップS511)。そして、管理装置13に記憶されている簡易管理用IDに基づく玉数を管理装置からネットワーク8を介して制御部500に出力する(ステップS511)。
【0349】
続いて、制御部500は、レシートに記録された簡易管理用IDに基づく玉数と管理装置13から出力された簡易管理用IDに基づく玉数とを比較し、それぞれが一致するか否かを判定する(ステップS512)。
【0350】
ステップS512の判定で、レシートに記録された簡易管理用IDに基づく玉数と管理装置13から出力された簡易管理用IDに基づく玉数が一致しないと判定した場合(ステップS512のNo)には、リターンしスタートに戻る。
【0351】
一方、ステップS512の判定で、レシートに記録された簡易管理用IDに基づく玉数と管理装置13から出力された簡易管理用IDに基づく玉数が一致すると判定した場合(ステップS512のYes)には、ステップS518の処理を実行する。
【0352】
ステップS510の判定で、会員用ICカード30が挿入されていると判定した場合(ステップS510のYes)には、カード処理部501は、会員用ICカード30に記憶されたIDおよび暗証番号を読み取り、読み取ったIDおよび暗証番号を制御部500に出力する(ステップS513)。
【0353】
また、選択ボタン検知部503は、暗証番号入力用テンキーボード11bで入力された暗証番号を検知し、その検知信号を制御部500に出力する(ステップS514)。
【0354】
続いて、制御部500は、会員用ICカード30から読み取られた暗証番号と暗証番号入力用テンキーボード11bで入力された暗証番号とを比較判定する(ステップS515)。
【0355】
ステップS515の判定で、会員用ICカード30から読み取られた暗証番号と暗証番号入力用テンキーボード11bで入力された暗証番号とが一致しないと判定した場合(ステップS515の「NG」)には、カード処理部501は、会員用ICカード30をカード挿入口11aから返却する(ステップS516)。ここで、会員用ICカード30を返却せずに、店員に暗証番号が一致しない旨を報知し、店員がその会員用ICカード30を利用した遊技者に、例えば、生年月日や電話番号などを質問し、遊技者による回答が、実際に登録されているものと一致すれば、忘れた暗証番号の変更手続きを取れるようにしてもよい。
【0356】
一方、ステップS515の判定で、会員用ICカード30から読み取られた暗証番号と暗証番号入力用テンキーボード11bで入力された暗証番号とが一致すると判定した場合(ステップS515の「OK」)には、制御部500は、ステップS513の処理で読み取られたIDをネットワーク8を介して管理装置13に送信する(ステップS517)。そして、管理装置13は、そのIDで管理されている貯玉数などを読み取る(ステップS517)。
【0357】
ステップS512の判定で、レシートに記録された簡易管理用IDに基づく玉数と管理装置13から出力された簡易管理用IDに基づく玉数が一致すると判定した場合(ステップS512のYes)、またはステップS517の処理後、制御部500は、選択ボタン検知部503からの情報に基づいて、特殊景品ボタン11eが押されたが否かを判定する(ステップS518)。
【0358】
ステップS518の判定で、特殊景品ボタン11eが押されていないと判定した場合(ステップS518のNo)には、景品交換が要求されているものが、一般景品の例えば、タバコやジュースなどであり、一般景品選択部11fで選択された景品および数量の情報を選択ボタン検知部403が判定する(ステップS519)。
【0359】
選択ボタン検知部403で判定された検知信号は、制御部500を介して景品払出処理部504に出力される。選択された一般景品は、その種別と数量が表示部11dに表示される(ステップS520)。
【0360】
そして、制御部500において、払出景品在庫数から払い出された景品の数量を差し引き、その情報を景品払出処理部504に出力し、景品払出処理部504では払出景品在庫数の情報を更新する(ステップS521)。
【0361】
ステップS518の判定で、特殊景品ボタン11eが押されたと判定した場合(ステップS518のYes)には、続いて、制御部500は、景品払出処理部504からの情報に基づいて、景品払出機18が併設されているか否かを判定する(ステップS522)。
【0362】
ステップS522の判定で、景品払出機18が併設されていると判定した場合(ステップS522のYes)には、制御部500は、IDまたは簡易管理IDに基づいて管理装置13から読み取られた貯玉数の情報から、払い出される景品の種類およびその個数などの情報を景品払出処理部504に出力するとともに、その情報を表示部11dに表示する(ステップS523)。また、景品払出処理部504は、その情報を景品払出機18に出力し、景品払出機18から景品を払い出させる(ステップS523)。
【0363】
一方、ステップS522の判定で、景品払出機18が併設されていないと判定した場合(ステップS522のNo)には、制御部500は、IDまたは簡易管理IDに基づいて管理装置13から読み取られた貯玉数の情報から、払い出される景品の種類およびその個数などの情報を景品払出処理部504に出力する。そして、景品払出処理部504は、その情報を表示部11dに表示する(ステップS524)。この場合には、店員などによって、その表示部11dの表示に基づいて、景品が払い出される。
【0364】
続いて、制御部500において、特殊景品在庫数から払い出された特殊景品の数量を差し引き、その情報を景品払出処理部504に出力し、景品払出処理部504では特殊景品在庫数の情報を更新する(ステップS525)。
【0365】
ステップS521の処理後、またはステップS525の処理後、制御部500は、カード処理部501からの情報に基づいて、会員用ICカード30が挿入されているか否かを判定する(ステップS526)。
【0366】
ステップS526の判定で、会員用ICカード30が挿入されていないと判定した場合(ステップS526のNo)には、簡易管理IDに基づいて、景品と交換された玉数および払い出された景品の種類や個数は、景品払出処理部504に記憶される(ステップS527)。なお、景品払出処理部504に記憶されたこれらの情報は、所定期間記憶されている。また、管理装置13に記憶されていた簡易管理IDと玉数の情報は消去される(ステップS527)。そして、ステップS527の処理後、リターンしスタートに戻る。
【0367】
一方、ステップS526の判定で、会員用ICカード30が挿入されていると判定した場合(ステップS526のYes)には、景品と交換された玉数および払い出された景品の種類や個数は、IDに基づいて、制御部500からネットワーク8を介して管理装置13に出力され、管理装置13でID毎に記憶される(ステップS528)。
【0368】
また、ポイントを用いて、ポイント賞品としての景品交換を行った場合には、その景品交換に用いられたポイント数に基づく情報は、IDに基づいて管理装置13に出力され、管理装置13に管理されているポイント数から景品交換に用いられたポイント数が減算される(ステップS529)。そして、ステップS529の処理後、リターンしスタートに戻る。
【0369】
(精算機10)
図19は、精算機10の外観を示す側面図、図20は、精算機10の構成部を示す図、図21は、精算機10における動作の流れを示す図である。
【0370】
まず、図19を参照して、精算機10の構成について説明する。
【0371】
図19には、精算機10を側面から見た図が示されており、コイン投入口10a、暗証番号入力用テンキーボード10b、紙幣返却口10c、釣銭受10d、精算ボタン10e、取消ボタン10f、表示部10g、コイン排出口10hで主に構成されている。
【0372】
精算機10は、コイン投入口10aより挿入された会員が使用するICコイン31または非会員が使用するICコイン31の残度数を現金で返却するものである。また、会員が使用するICコイン31が投入された場合には、再プレー用の預かり手数料のうち、再プレー手数料として徴収されなかった分を現金または貯玉貯メダルで返却するものである。ここで、度数とは、入金された金額を度数化したもので、例えば、1万円を度数化すると100度数となる。残度数とは、度数から使用した度数分を差し引いた残りの度数である。
【0373】
また、精算機10では、会員用ICカード30の利用によって付与されるポイントを、例えば、現金化によって還元してもよい。
【0374】
会員が使用するICコイン31が投入された場合は、精算機10に設けられた暗証番号入力用テンキーボード10bによって暗証番号が入力されると、会員が使用するICコイン31に記憶された暗証番号と入力された暗証番号との照合が行われ、それらが一致すれば精算動作を行う。これによって、会員の遊技者の場合には、例えば、ICコイン31を落として、第三者に会員用のICコイン31が渡っても、暗証番号がわからない限りは、残度数が現金化されることはない。このようにすると遊技者が、例えば、トイレに行くためなどで離席した場合、ICコイン31を盗まれても残度数を現金化されることはない。
【0375】
また、第三者に会員用のICコイン31が渡った場合、第三者に残度数分を遊技に使用されることが考えられるが、台間機と管理装置13とが連携して、例えば、台間機にて入力した会員番号や暗証番号に基づいて、その会員用のICコイン31を各機器に使用できないように制御することなどもできる。
【0376】
非会員が使用するICコイン31を用いる場合には、残度数として保持できる期間が、例えば、1日などのように限られているため、その期間内でなければ、精算機10で残度数を精算し、現金化することができない。これによって、ICコイン31が、遊技ホールの外部に持ち出され、紛失したり、傷つけられたりするのを防止することができる。
【0377】
図20に示すように、精算機10は、制御部600、ICコイン処理部601、貨幣処理部602、選択ボタン検知部603から構成されている。
【0378】
制御部600は、演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)から主に構成され、CPUでは、ROMやRAMに格納されたプログラムやデータなどを用いて各種の演算処理を実行する。この制御部600では、ICコイン処理部601、貨幣処理部602、選択ボタン検知部603の各機部間の信号の出入力、および、ネットワーク8を介して管理装置13との間の信号の出入力を制御している。
【0379】
ICコイン処理部601は、コイン投入口10aから挿入されたICコイン31に記憶された、例えば、IDやポイント情報などの獲得有価価値を特定可能な情報、有価情報などの読み取り、その読み取った情報の制御部600への出力、制御部600からの更新された有価情報などのICコイン31への書き込みなどを行うもので、例えば、リーダライタなどで構成される。
【0380】
貨幣処理部602は、ICコイン処理部601で読み取られたIDに基づいて、管理装置13から読み取った有価情報の度数、または未使用の再プレー用の預かり手数料に対応する金額を紙幣返却口10c、釣銭受10dから返金するものである。また、貨幣処理部602は、残度数や返金額などの情報を表示部10gに出力し、表示部10gに残度数や返金額などを表示させることもできる。
【0381】
選択ボタン検知部603は、暗証番号入力用テンキーボード10b、精算ボタン10e、取消ボタン10fが押されたことを検知し、その押された信号に基づいて、制御部600に信号を出力するものである。
【0382】
そして、制御部600によって制御される、ICコイン処理部601、貨幣処理部602、選択ボタン検知部603の各機器部は、次のように動作する(図21)。
【0383】
以下に、図21を参照してその動作を説明する。
【0384】
まず、制御部600は、ICコイン処理部601からの情報に基づいて、ICコイン31が投入されているか否かを判定する(ステップS610)。
【0385】
ステップS610の判定で、ICコイン31が投入されていないと判定した場合(ステップS610のNo)には、リターンしスタートに戻る。
【0386】
一方、ステップS610の判定で、ICコイン31が投入されていると判定した場合(ステップS610のYes)には、続いて、制御部600は、ICコイン処理部601からの情報に基づいて、投入されているのが会員用のICコイン31か否かを判定する(ステップS611)。
【0387】
ステップS611の判定で、会員用のICコイン31が投入されていないと判定した場合(ステップS611のNo)には、続いて、制御部600は、ICコイン処理部601からの情報に基づいて、非会員用のICコイン31を使用できる有効期限内か否かを判定する(ステップS612)。
【0388】
ステップS612の判定において、ICコイン31を使用できる有効期限内ではないと判定した場合(ステップS612のNo)には、制御部600は、ICコイン処理部601にICコイン31を返却する情報を出力する。その情報を受けたICコイン処理部601は、ICコイン31をコイン排出口10hから返却する(ステップS613)。
【0389】
一方、ステップS612の判定において、ICコイン31を使用できる有効期限内であると判定した場合(ステップS612のYes)には、ICコイン処理部601は、ICコイン31に記憶されたIDおよびその他の情報として度数などを読み取り、読み取ったIDを制御部600に出力する。制御部600に出力されたIDおよびその他の情報は、ネットワーク8を介して管理装置13に出力される(ステップS614)。そして、管理装置13は、IDの真偽とその他の度数などの情報の真偽を認証し、認証NGなら認証NGの結果を、認証OKなら管理装置13に記憶されているICコイン31のIDに基づく残度数の情報を管理装置13からネットワーク8を介して制御部600に出力する(ステップS614)。
【0390】
制御部600に出力された残度数の情報は、認証OK時には、制御部600から貨幣処理部602および表示部10gに出力され、残度数が表示部10gに表示され、認証NG時には、ICコイン31を返却する(ステップS615)。なお、ネットワーク8が通信不能となった場合には、管理装置13における認証および度数の情報の受信がなされず、ICコイン31から読み取った度数の情報に基づき、現金の返却がなされることになる。
【0391】
ステップS611の判定で、会員用のICコイン31が投入されていると判定した場合(ステップS611のYes)には、ICコイン処理部601は、会員用のICコイン31に記憶されたID、暗証番号、その他の情報として度数、獲得有価価値(ポイント、貯玉貯メダル総量、再プレー用貯玉貯メダル数)および預かり手数料を読み取り、読み取ったID、暗証番号、およびその他の情報を制御部600に出力する(ステップS616)。また、制御部600に出力されたIDは、ネットワーク8を介して管理装置13に出力される(ステップS616)。そして、管理装置13は、IDの真偽とその他の情報の真偽を認証し、認証NGなら認証NGの結果を、認証OKなら管理装置13に記憶されている会員用のICコイン31のIDに基づく残度数や再プレー用の預かり手数料の情報などを管理装置13からネットワーク8を介して制御部600に出力する(ステップS616)。なお、ネットワーク8が通信不能となった場合には、管理装置13における認証および度数、獲得有価価値の情報の受信がなされず、ICコイン31から読み取った度数、再プレー貯玉貯メダル数、預かり再プレー手数料の情報に基づき、現金の返却または貯玉貯メダル総量への返却がなされることになる。
【0392】
続いて、選択ボタン検知部603は、暗証番号入力用テンキーボード10bで入力された暗証番号を検知し、その検知信号を制御部600に出力する(ステップS617)。
【0393】
続いて、制御部600は、会員用のICコイン31から読み取られた暗証番号と暗証番号入力用テンキーボード10bで入力された暗証番号とを比較判定する(ステップS618)。
【0394】
ステップS618の判定で、会員用のICコイン31から読み取られた暗証番号と暗証番号入力用テンキーボード10bで入力された暗証番号とが一致しないと判定した場合(ステップS618の「NG」)には、制御部600は、表示部10gに、例えば、「暗証番号が異なります」などの表示をする(ステップS619)。
【0395】
また、制御部600は、ICコイン処理部601にICコイン31を返却する情報を出力する。その情報を受けたICコイン処理部601は、ICコイン31をコイン排出口10hから返却する(ステップS620)。そして、ステップS620の処理後、リターンしスタートに戻る。
【0396】
一方、ステップS618の判定で、会員用のICコイン31から読み取られた暗証番号と暗証番号入力用テンキーボード10bで入力された暗証番号とが一致すると判定した場合(ステップS618の「OK」)には、制御部600は、ステップS616の処理で、管理装置13からネットワーク8を介して制御部600に出力された残度数や再プレー用の預かり手数料の情報などの情報を貨幣処理部602および表示部10gに出力する。そして、残度数や未使用の再プレー用の預かり手数料などが表示部10gに表示される(ステップS615)。
【0397】
続いて、制御部600は、選択ボタン検知部604からの情報に基づいて、精算ボタン10eが押されたが否かを判定する(ステップS621)。
【0398】
ステップS621の判定で、精算ボタン10eが押されていないと判定した場合(ステップS621のNo)には、続いて、制御部600は、選択ボタン検知部604からの情報に基づいて、取消ボタン10fが押されたか否かを判定する(ステップS622)。
【0399】
ステップS621の判定で、取消ボタン10fが押されていないと判定した場合(ステップS622のNo)には、リターンしスタートに戻る。
【0400】
一方、ステップS621の判定で、取消ボタン10fが押されたと判定した場合(ステップS622のYes)には、制御部600は、ICコイン処理部601に、ICコイン31を返却する情報を出力する。その情報を受けたICコイン処理部601は、ICコイン31をコイン排出口10hから返却する(ステップS623)。
【0401】
ステップS621の判定で、精算ボタン10eが押されたと判定した場合(ステップS621のYes)において、予め徴収された再プレー手数料が、発行機20において、現金または残度数によって徴収されている場合には、制御部600は、精算すべく、未使用の再プレー手数料の金額、および残度数に対応する金額を表示部10gに表示する(ステップS624)。一方、予め徴収された再プレー手数料が、発行機20において、再プレー用貯玉貯メダル数から徴収されている場合には、制御部600は、未使用の再プレー手数料に対応する玉数を、再プレー用貯玉貯メダル数に加算し、「未使用の再プレー手数料に対応する玉数を、再プレー用貯玉貯メダル数に加算しました」などを表示部10gに表示する(ステップS624)。
【0402】
続いて、制御部600は、貨幣処理部602に、IDに基づいて管理装置13から読み取られた残度数に対応する金額情報を出力する。そして、貨幣処理部602は、その情報に基づいて、紙幣返却口10c、釣銭受10dから貨幣を返金する。また、再プレー手数料が発行機20において現金または残度数によって徴収されている場合には、IDに基づいて管理装置13から読み取られた再プレー手数料分の現金を、貨幣処理部602が、紙幣返却口10c、釣銭受10dから貨幣を返金する。一方、予め徴収された再プレー手数料が発行機20において貯玉貯メダル総数から徴収されている場合には、制御部600は、貯玉貯メダル総数を増加させる旨を返金する情報を管理装置13に出力し、その旨を受けた管理装置13は貯玉貯メダル総数に再プレー手数料分を加算する。(ステップS625)。なお、ネットワーク8が通信不能の場合には、管理装置13を介さず、ICコイン31から読み取った度数、再プレー貯玉貯メダル数、預かり再プレー手数料の情報に基づき、現金の返却または貯玉貯メダル総量への返却がなされる。
【0403】
ICコイン31のIDに基づいて、精算された金額は、制御部600からネットワーク8を介して管理装置13に出力され、それぞれのIDに基づいて、残度数から精算された度数が減じられる。また、未使用の再プレー手数料が返金された場合には、徴収された再プレー手数料に対応する情報を更新する(ステップS626)。
【0404】
続いて、再プレー手数料などの獲得有価価値を特定可能な情報や有価情報などを有しないICコイン31は、ICコイン処理部601から精算機10に設けられた貯留部(図示しない)に移動され、回収される(ステップS627)。なお、再プレー手数料などの獲得有価価値を特定可能な情報や有価情報などを有しないICコイン31は、コイン排出口10hから返却される。
【0405】
ここで、上記した精算機10の一実施の形態では、記憶媒体としてICコイン31のみを使用する一例を示したが、例えば、精算機10に会員用ICカード30を挿入し、会員用ICカード30と情報の交信ができる、例えばリーダライタ部などの機能を設け、再プレー手数料、ポイント情報などの獲得有価価値を特定可能な情報や有価情報などを会員用ICカード30に書き込んで、返却させてもよい。この場合には、会員用に使用されているICコイン31の情報を会員用ICカード30に書き込むことができるので、ICコイン31を回収することができる。これによって、会員用に使用されているICコイン31が遊技ホール外に持ち出されるのを防止することができる。また、精算金額を会員用ICカード30に預かり金として記憶させてもよい。
【0406】
(管理装置13)
図22は、管理装置13の構成部を示す図、図23は、管理装置13における動作の流れを示す図である。
【0407】
図1に示されているように、管理装置13は、複数のパチンコ機2、複数のパチンコ機2のそれぞれに接続された台間機3、4、複数のスロットマシン機5、スロットマシン機5間に接続された台間機6と島コンピュータ7およびネットワーク8を介して接続されている。また、管理装置13は、計数機9、精算機10、景品管理機(POS)11、発行機20、データ表示機21、データ公開機22などともネットワーク8を介して接続されている。
【0408】
さらに、ネットワーク8を介して管理装置13に入力された情報は、プロトコルコンバータ14、モデム15を介してカードセンタ16に送信される。また、管理装置13は、例えば、パーソナルコンピュータ17などとも接続され、パーソナルコンピュータ17で管理装置13の情報を見ることができる。また、パーソナルコンピュータ17は、管理装置13で管理している各情報にアクセスことができるので、各情報の表示や印刷をすることができる。さらに、パーソナルコンピュータ17では、例えば、再プレー手数料の設定などの管理装置13の種々の設定や会員登録などを行うこともできる。
【0409】
管理装置13は、台間機3、4、6、計数機9、精算機10、景品管理機(POS)11、発行機20、データ表示機21、データ公開機22などの機器からの情報を管理するものである。前述した各機器毎の管理装置13との情報の通信に基づいて、管理装置13には後述するような様々な情報が記憶されている。
【0410】
また、管理装置13は、各遊技機における、例えば、スランプグラフ、スタート回数、大当たり回数などの情報を各遊技機の上部に取り付けられたデータ表示機21に出力することもできる。データ表示機21では、こられの情報を表示部に表示して、遊技台の情報を遊技者に提供する。
【0411】
さらに、管理装置13は、例えば、各遊技機におけるスランプグラフ、スタート回数、大当たり回数などの情報、遊技台ランキング、遊技台毎の勝敗などの情報をデータ公開機22に出力することもできる。データ公開機22では、こられの情報を表示部に表示して、遊技台の情報を遊技者に提供する。
【0412】
図22に示すように、管理装置13は、制御部700、会員用情報管理部701、非会員用情報管理部702、出力処理部703から構成されている。
【0413】
制御部700は、演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)から主に構成され、CPUでは、ROMやRAMに格納されたプログラムやデータなどを用いて各種の演算処理を実行する。この制御部700では、会員用情報管理部701、非会員用情報管理部702、出力処理部703の各機部間の信号の出入力、および、ネットワーク8を介して各機器との間の信号の出入力を制御している。また、制御部700は、管理装置13とネットワーク8を介して各機器の制御部と通信できるように接続されている。
【0414】
なお、ここで管理装置13は、役割分担した同一ネットワーク上の複数のコンピュータシステムで構成することもできる。例えば、カード管理用、ICコイン管理用、顧客管理用、遊技台管理用、データ表示機管理用などの複数のコンピュータシステムを用いれば、それだけ各役割を高速に実行することができる。
【0415】
会員用情報管理部701は、各機器に会員用ICカード30や会員用のICコイン31が用いられたときの情報を管理するもので、図24に情報管理一覧表750の一例を示す。図24に示された情報管理一覧表750は、管理装置13に接続された、例えば、パーソナルコンピュータ17などで見ることができる。
【0416】
会員用ICカード30や会員用のICコイン31が用いられた場合には、会員用ICカード30のIDに基づき、情報管理一覧表750に記載されているような、例えば、貯玉数、残度数、再プレー用貯玉貯メダル数、再プレー手数料、ポイント数、台間機又は発行機に挿入した金額、精算金額などを管理している。これらのデータは、会員用ICカード30のID毎に管理され、さらに、履歴情報、日毎情報、週毎情報などとしても管理されている。図24に示された情報管理一覧表750は、日毎情報の一例である。なお、管理情報には、会員用ICカード30のIDに紐付いた会員用のICコイン31のIDも管理されており、各種情報を会員用のICコイン31のID毎に集計することもできる。
【0417】
なお、会員用ICカード30や会員用のICコイン31を用いた会員の遊技者用の管理項目は、図24の情報管理一覧表750に記載された管理項目に限るものではなく、例えば、遊技した遊技台種毎のアウト(発射玉)、セーフ(遊技の上皿への供給玉、つまり遊技者の獲得玉)、勝敗情報(セーフからアウトを減じたもの)、大当たり回数、CR機売上などの情報や、会員の遊技者の住所、氏名、年齢、好きな台、連絡先なども管理項目とすることもできる。
【0418】
非会員用情報管理部702は、各機器に非会員用のICコイン31が用いられたときの情報を管理するもので、図25に情報管理一覧表751の一例を示す。図25に示された情報管理一覧表751は、管理装置13に接続された、例えば、パーソナルコンピュータ17などで見ることができる。
【0419】
非会員用のICコイン31が用いられた場合には、非会員用のICコイン31のIDに基づき、情報管理一覧表751に記載されているような、例えば、残度数、台間機又は発行機に挿入した金額、精算金額などを管理している。これらのデータは、非会員用のICコイン31のID毎に管理される。非会員用のICコイン31を用いる場合には、残度数を保持できる期間が、例えば、1日などのように限られている。そのため、その期間内でなければ、精算機10で残度数を精算し、現金化することができない。
【0420】
非会員用のICコイン31が用いられた場合には、残度数を保持できる期間に対応した情報が管理されている。図25に示された情報管理一覧表751は、その管理期間における情報の一例である。なお、レシート発券時の簡易管理IDおよび玉数(計数機9で計数されたもの)の情報は、偽造されたレシートが使用されるのを防ぐために、一時的に管理されている。したがって、景品管理機(POS)11における景品交換時において、レシートの適正を確認した後には、簡易管理IDおよび玉数の情報は、管理装置13から消去される。
【0421】
ここで、非会員用のICコイン31が用いられた場合には、アウト(発射玉)、セーフ(遊技の上皿への供給玉、つまり遊技者の獲得玉)、勝敗(セーフからアウトを減じたもの)、貯玉数、再プレー用貯玉貯メダル数、再プレー手数料、ポイント、遊技台種別、大当たり回数、CR機売上などの情報が含まれない点で、会員用のICコイン31のを用いた場合の情報とは異なる。
【0422】
出力処理部703は、カードセンタ16に送信する、例えば、一日の営業結果などの情報を、会員用情報管理部701および非会員用情報管理部702に管理されているデータに基づいて管理している。例えば、パーソナルコンピュータ17などから終業処理の信号が管理装置13に入力されると、カードセンタ16に送信する情報を制御部700を介してプロトコルコンバータ14に出力する。プロトコルコンバータ14に出力された情報は、モデム15を介してカードセンタ16に送信される。
【0423】
そして、制御部700によって制御される、会員用情報管理部701、非会員用情報管理部702、出力処理部703の各機器部は、次のように動作する(図23)。なお、各機器との情報の通信についての動作は、各機器の説明部分で述べたので、ここでは、管理装置13に入力された情報の管理動作について主に説明する。
【0424】
以下に、図23を参照してその動作を説明する。
【0425】
管理装置13の制御部700に、発行機20、台間機3、4、6、計数機9、景品管理機(POS)11、精算機10などからの情報が入力される(ステップS710)。
【0426】
制御部700は、ステップS710で入力された情報に基づいて、会員用ICカード30または会員用のICコイン31を用いた場合の情報か否かを判定する(ステップS711)。
【0427】
ステップS711の判定で、会員用ICカード30または会員用のICコイン31を用いた場合の情報であると判定した場合(ステップS711のYes)には、入力された情報は、会員用情報管理部701に出力される(ステップS712)。会員用情報管理部701では、その入力された情報に基づいて、例えば、図24に示すように、IDおよび項目毎に入力情報が管理される(ステップS712)。
【0428】
ステップS711の判定で、会員用ICカード30または会員用のICコイン31を用いた場合の情報でないと判定した場合(ステップS711のNo)には、入力された情報は、非会員用情報管理部702に出力される(ステップS713)。非会員用情報管理部702では、その入力された情報に基づいて、例えば、図25に示すように、IDおよび項目毎に入力情報が管理される(ステップS713)。
【0429】
続いて、制御部700は、出力処理部703からの情報に基づいて、パーソナルコンピュータ17などから終業処理信号が入力されたか否かを判定する(ステップS714)。
【0430】
ステップS714の判定で、終業処理信号が入力されていないと判定した場合(ステップS714のNo)には、リターンしてスタートに戻る。
【0431】
一方、ステップS714の判定で、終業処理信号が入力されたと判定した場合(ステップS714のYes)には、出力処理部703から、例えば、会員用情報管理部701および非会員用情報管理部702で管理されているデータに基づいて集計された一日の営業結果などの情報が、制御部700、プロトコルコンバータ14およびモデム15を介してカードセンタ16に送信される(ステップS715)。
【0432】
続いて、制御部700は、出力処理部703からの情報に基づいて、パーソナルコンピュータ17などからデータ送信要求信号が入力されたか否かを判定する(ステップS716)。
【0433】
ステップS716の判定で、データ送信要求信号が入力されていなと判定した場合(ステップS716のNo)には、リターンしてスタートに戻る。
【0434】
一方、ステップS716の判定で、データ送信要求信号が入力されたと判定した場合(ステップS716のYes)には、会員用情報管理部701および非会員用情報管理部702に管理されているデータに基づいて、例えば、図24や図25に示すようなデータを、パーソナルコンピュータ17などに出力する(ステップS717)。会員用情報管理部701および非会員用情報管理部702に管理されているデータに基づいて、出力されたデータは、パーソナルコンピュータ17の画面に表示される。
【0435】
続いて、制御部700は、始業処理を実施する(ステップS718)。ここで、始業処理とは、上記した各機器との通信がネットワークを介して可能かどうか、および各機器の自己診断機能により、各機器における故障の有無を確認する。この確認において、各機器との通信ができない場合や各機器で故障があると判断された場合には、店員に報知される。
【0436】
(カードセンタ16)
次に、カードセンタ16の統括管理装置800とプロトコルコンバータ14、モデム15などを介して構成される外部ネットワーク850を通して通信可能な複数の遊技ホールの管理装置13からの情報を集計し管理するカードセンタ16の統括管理装置800について図26〜28を参照して説明する。
【0437】
図26には、各遊技ホールの管理装置13が外部ネットワーク850を介してカードセンタ16の統括管理装置800に接続された概要を示す概要図を示している。図27は、統括管理装置800の構成部を示す図、図28は、統括管理装置800における動作の流れを示す図である。
【0438】
図26に示すように、統括管理装置800は、各遊技ホールの管理システムと外部ネットワーク850を介して接続されている。この統括管理装置800には、各遊技ホールからの情報が送信され、統括管理装置800では、例えば、各遊技ホールで発行された、会員用ICカード30、会員用のICコイン、非会員用のICコイン31などのIDに基づく残度数の集計、各遊技ホール毎の集計、グループ遊技ホール全体における集計、他の遊技ホールの会員用ICカード30、会員用のICコイン、非会員用のICコイン31を使用した場合における各遊技ホールに対応させた集計などを行う。また、統括管理装置800において集計された情報は、各遊技ホールの管理装置に出力することが可能であり、各種集計した結果を、各遊技ホールの管理装置13に接続されたパーソナルコンピュータ17などで見ることができる。
【0439】
なお、ここでは、外部ネットワーク850を介して接続された各遊技ホールで発行された、会員用ICカード30、会員用のICコイン、非会員用のICコイン31を、このグループ遊技ホールであれば共通化して使用することができるシステムであることを前提としている。
【0440】
図27に示すように、統括管理装置800は、制御部801、入出力情報処理部802、情報管理部803から構成されている。
【0441】
制御部801は、演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)から主に構成され、CPUでは、ROMやRAMに格納されたプログラムやデータなどを用いて各種の演算処理を実行する。この制御部801では、入出力情報処理部802、情報管理部803の各機部間の情報の出入力、および、外部ネットワーク850を介して各遊技ホールの管理装置13との間の情報の出入力を制御している。
【0442】
入出力情報処理部802は、カードセンタ16に入力される、例えば、各遊技ホールで発行された、会員用ICカード30、会員用のICコイン、非会員用のICコイン31のIDに基づく残度数、他の遊技ホールの会員用ICカード30、会員用のICコイン、非会員用のICコイン31が使用された場合の残度数、会員用情報管理部701および非会員用情報管理部702で管理されているデータに基づいて集計された一日の営業結果などの各遊技ホールからの情報を入力するものである。また、統括管理装置800において集計された情報は、入出力情報処理部802を介して各遊技ホールの管理装置に出力される。
【0443】
情報管理部803は、入出力情報処理部802に入力された各遊技ホールの各種情報や、統括管理装置800において集計された各種情報を記憶するものである。
【0444】
そして、制御部801によって制御される、入出力情報処理部802、情報管理部803の各機部は、次のように動作する(図28)。
【0445】
制御部801は、入出力情報処理部802への情報の入力を待機しており、入出力情報処理部802への情報の入力を検知すると、それに応じた処理を実行する。
【0446】
まず、入出力情報処理部802に入力された、例えば、各遊技ホールで発行された、会員用ICカード30、会員用のICコイン、非会員用のICコイン31のIDに基づく残度数、他の遊技ホールの会員用ICカード30、会員用のICコイン、非会員用のICコイン31が使用された場合の残度数、会員用情報管理部701および非会員用情報管理部702で管理されているデータに基づいて集計された一日の営業結果などの各遊技ホールからの情報を入力し、情報管理部803に各遊技ホール毎に記憶して管理する(ステップS810)。
【0447】
制御部801は、情報管理部803に記憶された、他の遊技ホールの会員用ICカード30、会員用のICコイン、非会員用のICコイン31が使用された場合の残度数などの情報に基づいて、他の遊技ホールで発行した会員用ICカード30、会員用のICコイン、非会員用のICコイン31を使用して、遊技された分の度数を各遊技ホール毎に積算して集計し、例えば、月毎に会員用ICカード30、会員用のICコイン、非会員用のICコイン31を発行した遊技ホールに対して、その積算した度数分の精算金額を請求する(ステップS811)。例えば、遊技ホールAにおいて、遊技ホールB、遊技ホールCで発行された会員用ICカード30、会員用のICコイン、非会員用のICコイン31が使用され、それぞれの使用度数が、例えばある月に45000度数、17800度数であった場合、遊技ホールAは、遊技ホールBに対して45000度数に対応する金額をその月の請求額として請求し、遊技ホールAは、遊技ホールCに対して17800度数に対応する金額をその月の請求額として請求する。また、例えば、遊技ホールAが発行した会員用ICカード30、会員用のICコイン、非会員用のICコイン31が遊技ホールBで使用され、その使用度数が、例えばその月に15000度数であった場合には、遊技ホールAは、遊技ホールBに対して、30000度数(45000度数−15000度数)に対応する金額をその月の請求額として請求するようにすることもできる。
【0448】
なお、各遊技ホール毎の積算金額などは、統括管理装置800から各遊技ホールの管理装置に出力することが可能であるので、各遊技ホールの管理装置に接続されたパーソナルコンピュータ17などで見ることができる。
【0449】
また、制御部801は、情報管理部803に記憶された情報に基づいて、各会員用ICカード30、各会員用のICコイン、各非会員用のICコイン31のIDと残度数を照合し(ステップS812)、その結果を判定する(ステップS813)。この照合は、IDによって管理されている度数の情報を集計した度数と、IDに基づいて直接的に入力された度数とを比較する。例えば、直接的に入力された度数の方が大きい場合には、不正などの介在を検知することができる。
【0450】
ステップS813の判定で、照合の結果がすべて一致したと判定した場合(ステップS813の「全てOK」)には、制御部801は、リターンしてスタートに戻る。
【0451】
一方、ステップS813の判定で、照合の結果に一致しないものがあったと判定した場合(ステップS813の「NGあり」)には、制御部801は、一致しない会員用ICカード30、会員用のICコイン、非会員用のICコイン31のIDなどの情報を、そのICカードまたはICコインを発行した遊技ホールに入出力情報処理部802を介して出力し、照合の結果一致しないことを報知する(ステップS814)。
【0452】
なお、本実施例に例示される記憶媒体処理システムにおける、管理装置、発行機、遊技媒体貸出機、精算機、およびその他の機器が通信可能に接続された各機器は、上記各種処理を他の通信可能に接続される機器にて代替して実行させ、その実行結果を通信して得るようにしてもよい。
【0453】
なお、本実施例に例示されるネットワークが不通となって通信できない場合、発行機20にて、会員用ICカード30に記憶された度数、および獲得有価価値(ポイント、再プレー貯玉貯メダル数、預かり手数料)を読み取り、ICコイン31に記憶(ステップS127、ステップS141、ステップS142)するとよい。そして、遊技媒体貸出機において、ICコイン31に記憶された度数および獲得有価価値(ポイント、再プレー貯玉貯メダル数、預かり手数料)を読み出して、ICコイン31に遊技媒体を貸し出した分の度数を更新したり(ステップS323)、会員用の特典処理としてポイント付与分の更新したり(ステップS324)、再遊技(再プレー)による再プレー貯玉貯メダル数の消費分と預かり手数料の消費分を更新(ステップS327)するとよい。さらに、精算機10において、ICコイン31に記憶された残度数、再プレー貯玉貯メダル数、預かり再プレー手数料を読み出して零に記憶更新してICコイン31を回収し、これら残度数の現金返却、再プレー貯玉貯メダル数の会員用ICカード30への記憶更新、預かり手数料の現金または会員用ICカード30への記憶更新処理(ステップS625、ステップS626)がなされるようにするとよい。このように処理することで、ネットワークが通信不能の場合であっても、遊技ホールの営業が可能となる。
【0454】
以上、一実施の形態の記憶媒体処理システム、発行機、発行方法、遊技媒体貸出機、遊技媒体貸出方法、精算機および精算方法などについて説明した。
【0455】
この記憶媒体処理システムによれば、情報紐付け処理によって、会員用ICカード30に記憶された情報における獲得有価価値を特定するための情報を記憶したICコイン31の情報と、会員用ICカード30に記憶された情報とを紐付け、発行機20によって、会員用ICカード30に記憶された情報と紐付けられた情報を有するICコイン31を発行することができる。これによって、会員用ICカード30を使用できない、例えば台間機3、4、6などにおいても、ICコイン31を使用することで、会員用ICカード30を使用したときと同様の処理を行うことができる。
【0456】
また、本発明の発行機20によれば、情報紐付け処理によって、会員用ICカード30に記憶された情報における獲得有価価値を特定するための情報を記憶したICコイン31の情報と、会員用ICカード30に記憶された情報とを紐付け、会員用ICカード30に記憶された情報と紐付けられた情報を有するICコイン31を発行することができる。
【0457】
また、この発行機20によれば、再プレー手数料を、預り手数料として徴収可能なため、再プレーのできない、例えば管理装置13がない遊技媒体貸出機システムや管理装置13に再プレーに伴うソフト変更ができない遊技媒体貸出機システムにおいて、再プレーを可能とすることができる。また、この徴収された預り手数料のうち使用されなかった分は、精算機10にて、例えば、その徴収が貯留された遊技媒体からされている場合には、貯留された遊技媒体数に加算したり、現金で徴収されている場合には、現金で返金したりすることができる。また、発行機20に、再プレー手数料の徴収機能を備えることで、従来、遊技ホールに設置されていた再プレー受付機などを設置する必要がなくなるので、設備投資を削減でき、さらに、遊技ホールのスペースを有効に利用することができる。
【0458】
また、本発明の台間機3、4、6によれば、情報紐付け処理によって、会員用ICカード30に記憶された情報における獲得有価価値を特定するための情報を記憶したICコイン31の情報と、会員用ICカード30に記憶された情報とを紐付け、その会員用ICカード30に記憶された情報と紐付けられた情報を有するICコイン31を受け入れ情報を読み取ることができる。これによって、台間機3、4、6が会員用ICカード30を使用できない構成においても、ICコイン31を使用することで、会員用ICカード30を使用したときと同様の処理を行うことができる。また、会員用ICカード30を使用できない台間機3、4、6において、会員用ICカード30を受け入れるシステムを増設する必要がなく、ソフト処理における変更をすれば足りるので、設備投資の負担を緩和することができる。また、台間機3、4、6では、会員遊技者に対して、例えば遊技媒体の貸し出しに応じてポイントを付与して、会員遊技者の特典処理などを行うことができる。
【0459】
また、本発明の精算機10によれば、会員用ICカード30に記憶された遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報を有する情報と情報紐付け処理によって紐付けられた、この情報における獲得有価価値を特定するための情報、および遊技媒体を貸し出す際に徴収可能な有価価値を特定可能な情報、を有する情報を記憶したICコイン31を受け入れ情報を読み取ることができる。そして、この読み取った情報に基づいて、有価価値に対応する貨幣を払いや獲得有価価値に基づき遊技媒体を再び遊技に供するために払い出す再遊技処理に供した分の更新処理などをおこなうことができる。また、会員用ICカード30を使用しなくても、ICコイン31を使用することで、会員用ICカード30を使用したときと同様の処理を行うことができる。
【0460】
また、この精算機によれば、未使用分の預かり手数料を、例えば、その預かり手数料の徴収が貯留された遊技媒体からされている場合には、貯留された遊技媒体数に加算したり、現金で徴収されている場合には、現金で返金したりすることができる。
【0461】
また、管理装置13により、各機器の情報を管理しているので、管理装置13に接続されているパーソナルコンピュータ17などで、各遊技機毎、遊技ホール全体、グループ遊技ホール全体としての売上状況、各会員の遊技者の利用状況などを一括して把握することができる。
【0462】
さらに、上記した一実施の形態では、遊技媒体としてパチンコ玉が使用された場合について説明したが、勿論、遊技媒体にメダルを使用した場合にも同様の作用効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0463】
【図1】本発明の一実施の形態の記憶媒体処理システムの概要図。
【図2】会員用ICカード、会員用または非会員用のICコインの斜視図。
【図3】発行機の外観を示す側面図。
【図4】発行機の構成部を示す図。
【図5】発行機における動作の流れを示す図。
【図6】台間機の平面図。
【図7】台間機(ユニット)の一例を示す平面図。
【図8】リーダライタユニットを台間機から取り外した状態の斜視図。
【図9】リーダライタユニットを開いた状態のケース部材の内側の平面図。
【図10】ロータ付近の構成の斜視図。
【図11】台間機の構成部を示す図。
【図12】台間機における動作の流れを示す図。
【図13】計数機の外観を示す斜視図。
【図14】計数機の構成部を示す図。
【図15】計数機における動作の流れを示す図。
【図16】景品管理機(POS)の外観を示す側面図。
【図17】景品管理機(POS)の構成部を示す図。
【図18】景品管理機(POS)における動作の流れを示す図。
【図19】精算機の外観を示す側面図。
【図20】精算機の構成部を示す図。
【図21】精算機における動作の流れを示す図。
【図22】管理装置の構成部を示す図。
【図23】管理装置における動作の流れを示す図。
【図24】会員ICカードまたは会員用のICコインが用いられた場合の情報管理一覧表の一例を示す図。
【図25】非会員用のICコインが用いられた場合の情報管理一覧表の一例を示す図。
【図26】各遊技ホールの管理装置が外部ネットワークを介してカードセンタの統括管理装置に接続された概要を示す概要図。
【図27】統括管理装置の構成部を示す図。
【図28】統括管理装置における動作の流れを示す図。
【符号の説明】
【0464】
1…記憶媒体処理装置、2…パチンコ機、3、4、6…台間機、5…スロットマシン機、7…島コンピュータ、8…ネットワーク、9…計数機、10…精算機、11…景品管理機(POS)、13…管理装置、14…プロトコルコンバータ、15…モデム、16…カードセンタ、17…パーソナルコンピュータ、18…景品払出機、19…貯留機構付き紙幣識別装置、20…発行機、21…データ表示機、22…データ公開機。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報を有する第1記憶情報が記憶され、会員登録を受けた遊技者に発行された会員用記憶媒体を受け入れ、前記第1記憶情報を読み取る発行機情報読取手段と、
前記読み取った第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための第2記憶情報を記憶した第2記憶媒体の前記第2記憶情報と、前記第1記憶情報とを紐付ける情報紐付け処理手段と、
前記第2記憶情報が記憶された第2記憶媒体を発行する発行手段と
を備える発行機と、
遊技媒体の貸出処理を行う、前記会員用記憶媒体の受け入れ機能を有さない遊技媒体貸出機であって、
前記第2記憶媒体を受け入れ、前記第2記憶情報を読み取る遊技媒体貸出機情報読取手段と、
前記読み取った第2記憶情報に基づいて、前記会員登録を受けた遊技者に対する特典処理を行う特典処理手段と
を備える遊技媒体貸出機と
を具備することを特徴とする記憶媒体処理システム。
【請求項2】
発行機、遊技媒体貸出機および管理装置を備え、前記発行機と、前記遊技媒体貸出機と、前記管理装置とがそれぞれ通信可能に接続された記憶媒体処理システムにおいて、
前記発行機が、
遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報を有する第1記憶情報が記憶され、会員登録を受けた遊技者に発行された会員用記憶媒体を受け入れ、前記第1記憶情報を読み取る発行機情報読取手段と、
前記読み取った第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための第2記憶情報を記憶した第2記憶媒体の前記第2記憶情報と、前記第1記憶情報とを紐付ける情報紐付け処理手段と、
前記紐付けられた第1記憶情報および/または第2記録情報を前記管理装置に出力する発行機情報出力手段と、
前記第2記憶情報が記憶された第2記憶媒体を発行する発行手段と
を具備し、
前記遊技媒体貸出機が、
遊技媒体の貸出処理を行う、前記会員用記憶媒体の受け入れ機能を有さない遊技媒体貸出機であって、
前記第2記憶媒体を受け入れ、前記第2記憶情報を読み取る遊技媒体貸出機情報読取手段と、
前記読み取った第2記憶情報における獲得有価価値を特定可能な情報を前記管理装置に出力する遊技媒体貸出機情報出力手段と、
前記遊技媒体貸出機情報出力手段によって出力された情報に基づく情報を前記管理装置から入力する遊技媒体貸出機情報入力手段と、
前記遊技媒体貸出機情報読取手段によって読み取った第2記憶情報および/または前記遊技媒体貸出機情報入力手段によって入力された情報に基づいて、前記会員登録を受けた遊技者に対する特典処理を行う特典処理手段と
を具備し、
前記管理装置が、
少なくとも前記獲得有価価値を特定可能な情報を記憶する獲得有価価値特定情報記憶手段と、
前記管理装置と通信可能に接続された各手段からの出力情報を入力する管理装置入力手段と、
前記管理装置入力手段によって入力された情報に基づいて、前記獲得有価価値特定情報記憶手段に記憶されている情報を対応する前記各手段の情報入力手段に出力する管理装置出力手段と
を具備することを特徴とする記憶媒体処理システム。
【請求項3】
遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報を有する第1記憶情報が記憶され、会員登録を受けた遊技者に発行された会員用記憶媒体を受け入れ、前記第1記憶情報を読み取る発行機情報読取手段と、
前記読み取った第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための第2記憶情報を記憶した第2記憶媒体の前記第2記憶情報と、前記第1記憶情報とを紐付ける情報紐付け処理手段と、
前記第2記憶情報が記憶された第2記憶媒体を発行する発行手段と
を具備することを特徴とする発行機。
【請求項4】
前記第2記憶情報に基づいて、遊技媒体を再び遊技に供するために払出可能に貯留された再プレー用貯留数を特定し、前記再プレー用貯留数に応じて、再プレーをするための、払い戻し処理が可能な預かり手数料を予め徴収可能なことを特徴とする請求項3記載の発行機。
【請求項5】
貨幣を受け入れて該貨幣を識別する貨幣識別手段と、
少なくとも前記貨幣識別手段によって識別された貨幣に応じた有価価値、および遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報を有する第1記憶情報が記憶され、会員登録を受けた遊技者に発行された会員用記憶媒体を受け入れ、前記第1記憶情報を読み取る発行機情報読取手段と、
前記貨幣識別手段により識別された貨幣の金額に対応して、有価価値を特定可能な情報を記憶した前記会員用記憶媒体を発行する発行機発行手段と
を備える発行機であって、
前記第2記憶情報に基づいて、遊技媒体を再び遊技に供するために払出可能に貯留された再プレー用貯留数を特定し、前記再プレー用貯留数に応じて、再プレーをするための、払い戻し処理が可能な預かり手数料を予め徴収可能なことを特徴とする発行機。
【請求項6】
前記預かり手数料を、前記有価価値および/または前記獲得有価価値から徴収することを特徴とする請求項5記載の発行機。
【請求項7】
前記預かり手数料を、入金された貨幣から徴収することを特徴とする請求項5記載の発行機。
【請求項8】
前記再プレー可能な遊技媒体の貯留数に対応する情報を入力し、その入力情報に基づいて、前記預かり手数料を徴収可能なことを特徴とする請求項4または5記載の発行機。
【請求項9】
前記第2記憶媒体が、ICコインからなることを特徴とする請求項3記載の発行機。
【請求項10】
遊技媒体の貸出処理を行う遊技媒体貸出機において、
会員登録を受けた遊技者に発行された会員用記憶媒体に記憶された遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報を有する第1記憶情報と情報紐付け処理によって紐付けられた前記第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための第2記憶情報、を記憶した第2記憶媒体を受け入れ、前記第2記憶情報を読み取る遊技媒体貸出機情報読取手段と、
前記読み取った第2記憶情報に基づいて、前記会員登録を受けた遊技者に対する特典処理を行う特典処理手段と
を備え、
前記会員用記憶媒体の受け入れ機能を有さないことを特徴とする遊技媒体貸出機。
【請求項11】
前記特典処理が、前記第2記憶情報に基づいて特定される獲得有価価値に基づく、遊技媒体を再び遊技に供するために払い出す再遊技処理であることを特徴とする請求項10記載の遊技媒体貸出機。
【請求項12】
前記再遊技処理は、前記遊技媒体の払い出しに対応して手数料を徴収可能なことを特徴とする請求項11記載の遊技媒体貸出機。
【請求項13】
前記再遊技処理は、再び遊技に供するための手数料として予め徴収された預かり手数料を、前記遊技媒体の払い出しに対応して徴収可能なことを特徴とする請求項11記載の遊技媒体貸出機。
【請求項14】
前記特典処理が、
貸し出した遊技媒体数に応じてポイントを付与可能とし、付与した前記ポイントを記憶手段に更新するポイント更新手段を具備することを特徴とする請求項10乃至13のいずれか1項記載の遊技媒体貸出機。
【請求項15】
前記第2記憶媒体が、ICコインからなることを特徴とする請求項10乃至14のいずれか1項記載の遊技媒体貸出機。
【請求項16】
会員登録を受けた遊技者に発行された会員用記憶媒体に記憶された遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報を有する第1記憶情報と情報紐付け処理によって紐付けられた前記第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための情報、および遊技媒体を貸し出す際に徴収可能な有価価値を特定可能な情報、を有する第2記憶情報を記憶した第2記憶媒体を受け入れ、前記第2記憶情報を読み取る精算機情報読取手段と、
前記読み取った第2記憶情報に基づいて特定される前記有価価値に対応する貨幣を払い出可能な貨幣払出手段と、
前記読み取った第2記憶情報に基づいて特定される獲得有価価値に基づき、遊技媒体を再び遊技に供するために払い出す再遊技処理に供した分について記憶手段に更新する獲得有価価値更新手段と
を具備することを特徴とする精算機。
【請求項17】
前記再遊技処理をするための予め徴収された預かり手数料の未使用分を全額払い戻すべく、該未使用分の預かり手数料の情報を前記記憶手段に更新する預かり手数料払戻手段を具備することを特徴とする請求項16記載の精算機。
【請求項18】
前記精算機において、
前記記憶手段が前記会員用記憶媒体で構成され、
前記会員用記憶媒体を受け入れて第1記憶情報を読み出し可能な第2の精算機情報読取手段を具備し、
前記獲得有価価値更新手段は、
前記第2の精算機情報読取手段で読み取られた前記会員用記憶媒体の前記第1記憶情報を入力し、入力した前記第1記憶情報が前記情報紐付け処理により前記第2記憶情報と紐付けられているか否かを判別し、
紐付けられていないと判別した場合には、前記第2の精算機情報読取手段によって前記会員用記憶媒体を返却させ、
紐付けられていると判別した場合には、前記遊技媒体を再び遊技に供するために払い出す再遊技処理に供した遊技媒体数に対応する分を、前記第1記憶情報または/および前記第2記憶情報に基づき特定される前記獲得有価価値から減算して、前記減算された獲得有価価値を特定可能な情報を有する前記会員用記憶媒体を発行可能なことを特徴とする請求項16または17記載の精算機。
【請求項19】
前記精算機において、
前記記憶手段が、前記精算機と通信可能に接続された管理装置で構成され、
前記獲得有価価値更新手段は、
前記遊技媒体を再び遊技に供するために払い出す再遊技処理に供した遊技媒体数に対応する情報を、前記管理装置に出力し、前記管理装置が前記第2記憶情報に基づき特定される前記獲得有価価値から前記再遊技処理に供した遊技媒体数に対応する分を減算するか、
前記遊技媒体を再び遊技に供するために払い出す再遊技処理に供した遊技媒体数に対応する分として、前記第2記憶情報に基づいて、前記獲得有価価値から減算されて設定された、前記遊技媒体を再び遊技に供するために払出可能に貯留された再プレー用貯留数を読み出し、読み出した前記再プレー用貯留数を前記獲得有価価値に加算し、前記加算した獲得有価価値を管理装置に出力し、その出力された前記獲得有価価値を前記管理装置に新たに記憶させるか、
または、前記遊技媒体を再び遊技に供するために払い出す再遊技処理に供した遊技媒体数に対応する分として、前記第2記憶情報に基づいて、前記獲得有価価値から減算されて設定され、前記管理装置に記憶されて遊技媒体を再び遊技に供するための払出毎に更新可能な再プレー用貯留数を、前記獲得有価価値に加算するための情報を管理装置に出力し、前記管理装置にその加算するための情報に基づいた処理を行わせることを特徴とする請求項16または17記載の精算機。
【請求項20】
前記預かり手数料払戻手段が、
前記預かり手数料を、前記貨幣払出手段によって払い出すことを特徴とする請求項17記載の精算機。
【請求項21】
前記精算機において、
前記記憶手段が、前記精算機と通信可能に接続された管理装置で構成され、
前記預かり手数料払戻手段が、
前記預かり手数料に基づく情報を前記管理装置に出力し、前記管理装置に前記預かり手数料を前記獲得有価価値に加算させるか、
または、前記預かり手数料を前記獲得有価価値に加算するための情報を前記管理装置に出力し、前記管理装置にその加算するための情報に基づいた処理を行わせることを特徴とする請求項17記載の精算機。
【請求項22】
前記第2記憶媒体を回収可能な第2記憶媒体回収手段を具備することを特徴とする請求項16乃至21のいずれか1項記載の精算機。
【請求項23】
前記第2記憶媒体が、ICコインからなることを特徴とする請求項16乃至22のいずれか1項記載の精算機。
【請求項24】
有価価値を特定可能な有価価値特定情報が記憶された第3記憶媒体を受け入れ、前記有価価値特定情報を読み取る遊技媒体貸出機情報読取手段と、
読み取った前記有価価値特定情報により特定される有価価値の範囲で遊技媒体を貸し出す貸出手段と
を備えた会員登録を受けた遊技者に発行された会員用記憶媒体の受け入れ機能を有さない遊技媒体貸出機、を有する記憶媒体処理システムにおいて、
前記会員用記憶媒体を受け入れ、前記会員用記憶媒体に記憶された遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報を有する第1記憶情報を読み取る発行機情報読取手段と、
前記読み取った第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための第2記憶情報を記憶した第2記憶媒体の前記第2記憶情報と、前記第1記憶情報とを紐付ける情報紐付け処理手段と、
前記第2記憶情報が記憶された第2記憶媒体を発行する発行手段と
を備える発行機を増設可能であり、
前記遊技媒体貸出機が、
前記遊技媒体貸出機情報読取手段において、前記第2記憶媒体を受け入れ、前記第2記憶情報を読み取り可能であり、
前記読み取った第2記憶情報に基づいて、前記会員登録を受けた遊技者に対する特典処理を行う会員特典処理手段と
をさらに増設可能であることを特徴とする記憶媒体処理システム。
【請求項25】
有価価値を特定可能な有価価値特定情報が記憶された第3記憶媒体を受け入れ、前記有価価値特定情報を読み取る遊技媒体貸出機情報読取手段と、
読み取った前記有価価値特定情報により特定される有価価値の範囲で遊技媒体を貸し出す貸出手段と
を備えた会員登録を受けた遊技者に発行された会員用記憶媒体の受け入れ機能を有さない遊技媒体貸出機と、
前記遊技媒体貸出機と通信可能に接続され、少なくとも前記遊技媒体貸出機からの情報を管理する管理装置と
を備えた記憶媒体処理システムにおいて、
前記会員用記憶媒体を受け入れ、前記会員用記憶媒体に記憶された遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報を有する第1記憶情報を読み取る発行機情報読取手段と、
前記読み取った第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための第2記憶情報を記憶した第2記憶媒体の前記第2記憶情報と、前記第1記憶情報とを紐付ける情報紐付け処理手段と、
前記紐付けられた第1記憶情報および/または第2記録情報を前記管理装置に出力する発行機情報出力手段と、
前記第2記憶情報が記憶された第2記憶媒体を発行する発行手段と
を備える発行機を、少なくとも前記管理装置に通信可能に増設可能であり、
前記遊技媒体貸出機が、
前記遊技媒体貸出機情報読取手段において、前記第2記憶媒体を受け入れ、前記第2記憶情報を読み取り可能であり、
前記読み取った第2記憶情報における獲得有価価値を特定可能な情報を前記管理装置に出力する遊技媒体貸出機情報出力手段と、
前記遊技媒体貸出機情報出力手段によって出力された情報に基づく情報を前記管理装置から入力する遊技媒体貸出機情報入力手段と、
前記遊技媒体貸出機情報読取手段によって読み取った第2記憶情報および/または前記遊技媒体貸出機情報入力手段によって入力された情報に基づいて、前記会員登録を受けた遊技者に対する特典処理を行う特典処理手段と
をさらに増設可能であり、
前記管理装置が、
少なくとも前記獲得有価価値を特定可能な情報を記憶する獲得有価価値特定情報記憶手段と、
前記管理装置と通信可能に接続された各手段からの出力情報を入力する管理装置入力手段と、
前記管理装置入力手段によって入力された情報に基づいて、前記獲得有価価値特定情報記憶手段に記憶されている情報を対応する前記各手段の情報入力手段に出力する管理装置出力手段と
を備えることを特徴とする記憶媒体処理システム。
【請求項26】
遊技媒体を受け入れて該遊技媒体の数を計数する計数手段と、
遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報を有する第1記憶情報が記憶された会員用記憶媒体であって会員登録を受けた遊技者に発行された会員用記憶媒体を受け入れ、前記第1記憶情報を読み取り、読み取った第1記憶情報より獲得有価価値を特定し、前記獲得有価価値に、前記計数した計数結果分を加算して記憶させる計数機情報書込手段と
を備える計数機と、
前記会員用記憶媒体を受け入れ、前記第1記憶情報を読み取る景品払出機情報読取手段と、
前記読み取られた第1記憶情報より特定した前記獲得有価価値に基づいて、景品を払い出すか、または払い出す景品の種別と数量を表示する景品払出処理手段と
を備える景品払出機と、
前記第1記憶情報と情報紐付け処理によって紐付けられた前記第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための第2記憶情報、を記憶した第2記憶媒体を受け入れ、前記第2記憶情報を読み取る遊技媒体貸出機情報読取手段と、
前記読み取った第2記憶情報に基づいて、前記会員登録を受けた遊技者に対する特典処理を行う特典処理手段と
を備え、遊技媒体の貸出処理を行う、前記会員用記憶媒体の受け入れ機能を有さない遊技媒体貸出機と、
前記会員用記憶媒体を受け入れ、前記第1記憶情報を読み取る発行機情報読取手段と、
前記読み取った第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための第2記憶情報を記憶した第2記憶媒体の前記第2記憶情報と、前記第1記憶情報とを紐付ける情報紐付け処理手段と、
前記第2記憶情報が記憶された第2記憶媒体を発行する発行手段と
を備える発行機と
を具備することを特徴とする記憶媒体処理システム。
【請求項27】
計数機と景品払出機とが通信可能に接続され、
前記計数機が、
遊技媒体を受け入れて該遊技媒体の数を計数する計数手段と、
遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報を有する第1記憶情報が記憶された会員用記憶媒体であって会員登録を受けた遊技者に発行された会員用記憶媒体を受け入れ、前記第1記憶情報を読み取り、読み取った第1記憶情報より獲得有価価値を特定し、前記獲得有価価値に、前記計数した計数結果分を加算して記憶させる計数機情報書込手段と
を備え、
前記景品払出機が、
前記会員用記憶媒体を受け入れ、前記第1記憶情報を読み取る景品払出機情報読取手段と、
前記読み取られた第1記憶情報より特定した獲得有価価値に基づいて、景品を払い出すか、または払い出す景品の種別と数量を表示する景品払出処理手段と
を備える記憶媒体処理システムに、
前記第1記憶情報と情報紐付け処理によって紐付けられた前記第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための第2記憶情報、を記憶した第2記憶媒体を受け入れ、前記第2記憶情報を読み取る遊技媒体貸出機情報読取手段と、
前記読み取った第2記憶情報に基づいて、前記会員登録を受けた遊技者に対する特典処理を行う特典処理手段と
を備え、遊技媒体の貸出処理を行う、前記会員用記憶媒体の受け入れ機能を有さない遊技媒体貸出機と、
前記会員用記憶媒体を受け入れ、前記第1記憶情報を読み取る発行機情報読取手段と、
前記読み取った第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための第2記憶情報を記憶した第2記憶媒体の前記第2記憶情報と、前記第1記憶情報とを紐付ける情報紐付け処理手段と、
前記第2記憶情報が記憶された第2記憶媒体を発行する発行手段と
を備える発行機と
を増設可能なことを特徴とする記憶媒体処理システム。
【請求項28】
発行機、遊技媒体貸出機、計数機、景品払出機および管理装置を備え、前記発行機と、前記遊技媒体貸出機と、前記計数機と、前記景品払出機と、前記管理装置とがそれぞれ通信可能に接続された記憶媒体処理システムにおいて、
前記発行機が、
遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報を有する第1記憶情報が記憶され、会員登録を受けた遊技者に発行された会員用記憶媒体を受け入れ、前記第1記憶情報を読み取る発行機情報読取手段と、
前記読み取った第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための第2記憶情報を記憶した第2記憶媒体の前記第2記憶情報と、前記第1記憶情報とを紐付ける情報紐付け処理手段と、
前記紐付けられた第1記憶情報および/または第2記録情報を前記管理装置に出力する発行機情報出力手段と、
前記第2記憶情報が記憶された第2記憶媒体を発行する発行手段と
を具備し、
前記遊技媒体貸出機が、
遊技媒体の貸出処理を行う、前記会員用記憶媒体の受け入れ機能を有さない遊技媒体貸出機であって、
前記第2記憶媒体を受け入れ、前記第2記憶情報を読み取る遊技媒体貸出機情報読取手段と、
前記読み取った第2記憶情報における獲得有価価値を特定可能な情報を前記管理装置に出力する遊技媒体貸出機情報出力手段と、
前記遊技媒体貸出機情報出力手段によって出力された情報に基づく情報を前記管理装置から入力する遊技媒体貸出機情報入力手段と、
前記遊技媒体貸出機情報読取手段によって読み取った第2記憶情報および/または前記遊技媒体貸出機情報入力手段によって入力された情報に基づいて、前記会員登録を受けた遊技者に対する特典処理を行う特典処理手段と
を具備し、
前記計数機が、
遊技媒体を受け入れて該遊技媒体の数を計数する計数手段と、
会員用記憶媒体を受け入れ、前記第1記憶情報を読み取る計数機情報読取手段と、
読み取った第1記憶情報より獲得有価価値を特定し、前記獲得有価価値に、前記計数した計数結果分を加算して記憶させる計数機情報書込手段と
を具備し、
前記景品払出機が、
前記会員用記憶媒体を受け入れ、前記第1記憶情報を読み取る景品払出機情報読取手段と、
読み取られた前記第1記憶情報における獲得有価価値を特定可能な情報に基づいて特定される獲得有価価値に基づいて、景品を払い出すか、または払い出す景品の種別と数量を表示する景品払出処理手段と
を具備し、
前記管理装置が、
少なくとも前記獲得有価価値を特定可能な情報を記憶する獲得有価価値特定情報記憶手段と、
前記管理装置と通信可能に接続された各手段からの出力情報を入力する管理装置入力手段と、
前記管理装置入力手段によって入力された情報に基づいて、前記獲得有価価値特定情報記憶手段に記憶されている情報を対応する前記各手段に出力する管理装置出力手段と
を具備することを特徴とする記憶媒体処理システム。
【請求項29】
計数機、景品払出機および管理装置がそれぞれ通信可能に接続された記憶媒体処理システムにおける、
前記計数機が、
遊技媒体を受け入れて該遊技媒体の数を計数する計数手段と、
会員用記憶媒体を受け入れ、前記第1記憶情報を読み取る計数機情報読取手段と、
読み取った第1記憶情報より獲得有価価値を特定し、前記獲得有価価値に、前記計数した計数結果分を加算して記憶させる計数機情報書込手段と
を具備し、
前記景品払出機が、
前記会員用記憶媒体を受け入れ、前記第1記憶情報を読み取る景品払出機情報読取手段と、
読み取られた前記第1記憶情報における獲得有価価値を特定可能な情報に基づいて特定される獲得有価価値に基づいて、景品を払い出すか、または払い出す景品の種別と数量を表示する景品払出処理手段と
を具備し、
前記管理装置が、
少なくとも前記獲得有価価値を特定可能な情報を記憶する獲得有価価値特定情報記憶手段と、
前記管理装置と通信可能に接続された各手段からの出力情報を入力する管理装置入力手段と、
前記管理装置入力手段によって入力された情報に基づいて、前記獲得有価価値特定情報記憶手段に記憶されている情報を対応する前記各手段に出力する管理装置出力手段と
を具備し、
前記記憶媒体処理システムに、
前記会員用記憶媒体を受け入れ、前記第1記憶情報を読み取る発行機情報読取手段と、
前記読み取った第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための第2記憶情報を記憶した第2記憶媒体の前記第2記憶情報と、前記第1記憶情報とを紐付ける情報紐付け処理手段と、
前記紐付けられた第1記憶情報および/または第2記録情報を前記管理装置に出力する発行機情報出力手段と、
前記第2記憶情報が記憶された第2記憶媒体を発行する発行手段と
を具備する発行機と、
前記第2記憶媒体を受け入れ、前記第2記憶情報を読み取る遊技媒体貸出機情報読取手段と、
前記読み取った第2記憶情報における獲得有価価値を特定可能な情報を前記管理装置に出力する遊技媒体貸出機情報出力手段と、
前記遊技媒体貸出機情報出力手段によって出力された情報に基づく情報を前記管理装置から入力する遊技媒体貸出機情報入力手段と、
前記遊技媒体貸出機情報読取手段によって読み取った第2記憶情報および/または前記遊技媒体貸出機情報入力手段によって入力された情報に基づいて、前記会員登録を受けた遊技者に対する特典処理を行う特典処理手段と
を備え、遊技媒体の貸出処理を行う、前記会員用記憶媒体の受け入れ機能を有さない遊技媒体貸出機と
を少なくとも前記管理装置に通信可能に増設可能なことを特徴とする記憶媒体処理システム。
【請求項30】
前記遊技媒体貸出機における前記特典処理手段が、
貸し出した遊技媒体数に対応してポイントを付与可能とし、付与した前記ポイントを記憶手段に更新するポイント更新手段を具備することを特徴とする請求項1、24、26、27のいずれか1項記載の記憶媒体処理システム。
【請求項31】
前記記憶手段が、前記第2記憶媒体、または前記遊技媒体貸出機と通信可能に接続された管理装置であることを特徴とする請求項30記載の記憶媒体処理システム。
【請求項32】
前記遊技媒体貸出機が、
貸し出した遊技媒体数に応じてポイントを付与し、この付与されたポイントを特定可能なポイント特定情報を、前記遊技媒体貸出機情報読取手段で読み取った有価価値を特定可能な情報に基づいて、前記遊技媒体貸出機情報出力手段によって前記管理装置に出力することを特徴とする請求項2、25、28、29のいずれか1項記載の記憶媒体処理システム。
【請求項33】
前記第1記憶媒体の第1記憶情報に基づいて、前記ポイント特定情報が記憶された管理装置からポイントを引き落とし可能なポイント情報処理装置をさらに具備したことを特徴とする請求項32記載の記憶媒体処理システム。
【請求項34】
前記第2記憶媒体が、ICコインからなることを特徴とする請求項1、2、24乃至29のいずれか1項記載の記憶媒体処理システム。
【請求項35】
遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報を有する第1記憶情報が記憶され、会員登録を受けた遊技者に発行された会員用記憶媒体を受け入れ、前記第1記憶情報を読み取る発行機情報読取ステップと、
前記読み取った第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための第2記憶情報を記憶した第2記憶媒体の前記第2記憶情報と、前記第1記憶情報とを紐付ける情報紐付け処理ステップと、
前記第2記憶情報が記憶された第2記憶媒体を発行する発行ステップと
を具備することを特徴とする発行方法。
【請求項36】
前記第2記憶情報に基づいて、遊技媒体を再び遊技に供するために払出可能に貯留された再プレー用貯留数を特定し、前記再プレー用貯留数に応じて、再プレーをするための、払い戻し処理が可能な預かり手数料を予め徴収する預かり手数料徴収ステップを具備することを特徴とする請求項35記載の発行方法。
【請求項37】
貨幣を受け入れて該貨幣を識別する貨幣識別ステップと、
少なくとも前記貨幣識別ステップにおいて識別された貨幣に応じた有価価値、および遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報を有する第1記憶情報が記憶され、会員登録を受けた遊技者に発行された会員用記憶媒体を受け入れ、前記第1記憶情報を読み取る発行機情報読取ステップと、
前記貨幣識別ステップにおいて識別された貨幣の金額に対応して、有価価値を特定可能な情報を記憶した前記会員用記憶媒体を発行する発行機発行ステップと、
前記第2記憶情報に基づいて、遊技媒体を再び遊技に供するために払出可能に貯留された再プレー用貯留数を特定し、前記再プレー用貯留数に応じて、再プレーをするための、払い戻し処理が可能な預かり手数料を予め徴収する預かり手数料徴収ステップと
を具備することを特徴とする発行方法。
【請求項38】
前記預かり手数料徴収ステップにおいて、前記預かり手数料を、前記有価価値および/または前記獲得有価価値から徴収することを特徴とする請求項37記載の発行方法。
【請求項39】
前記預かり手数料徴収ステップにおいて、前記預かり手数料を、入金された貨幣から徴収することを特徴とする請求項37記載の発行方法。
【請求項40】
前記預かり手数料徴収ステップにおいて、前記再プレー可能な遊技媒体の貯留数に対応する情報を入力し、その入力情報に基づいて、前記預かり手数料を徴収可能なことを特徴とする請求項36または37記載の発行方法。
【請求項41】
前記第2記憶媒体が、ICコインからなることを特徴とする請求項35記載の発行方法。
【請求項42】
遊技媒体の貸出処理を行う遊技媒体貸出方法において、
会員登録を受けた遊技者に発行された会員用記憶媒体に記憶された遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報を有する第1記憶情報と情報紐付け処理によって紐付けられた前記第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための第2記憶情報、を記憶した第2記憶媒体を受け入れ、前記第2記憶情報を読み取る遊技媒体貸出機情報読取ステップと、
前記読み取った第2記憶情報に基づいて、前記会員登録を受けた遊技者に対する特典処理を行う特典処理ステップと
を備え、
前記会員用記憶媒体の受け入れステップを有さないことを特徴とする遊技媒体貸出方法。
【請求項43】
前記特典処理ステップが、前記第2記憶情報に基づいて特定される獲得有価価値に基づく、遊技媒体を再び遊技に供するために払い出す再遊技処理であることを特徴とする請求項42記載の遊技媒体貸出方法。
【請求項44】
前記再遊技処理ステップは、前記遊技媒体の払い出しに対応して手数料を徴収可能なことを特徴とする請求項43記載の遊技媒体貸出方法。
【請求項45】
前記再遊技処理ステップは、再び遊技に供するための手数料として予め徴収された預かり手数料を、前記遊技媒体の払い出しに対応して徴収可能なことを特徴とする請求項43記載の遊技媒体貸出方法。
【請求項46】
前記特典処理ステップが、
貸し出した遊技媒体数に応じてポイントを付与可能とし、付与した前記ポイントを記憶手段に更新するポイント更新ステップを具備することを特徴とする請求項42乃至45のいずれか1項記載の遊技媒体貸出方法。
【請求項47】
前記第2記憶媒体が、ICコインからなることを特徴とする請求項42乃至46のいずれか1項記載の遊技媒体貸出方法。
【請求項48】
会員登録を受けた遊技者に発行された会員用記憶媒体に記憶された遊技の結果得られた獲得有価価値を特定可能な情報を有する第1記憶情報と情報紐付け処理によって紐付けられた前記第1記憶情報における獲得有価価値を特定するための情報、および遊技媒体を貸し出す際に徴収可能な有価価値を特定可能な情報、を有する第2記憶情報を記憶した第2記憶媒体を受け入れ、前記第2記憶情報を読み取る精算機情報読取ステップと、
前記読み取った第2記憶情報に基づいて特定される前記有価価値に対応する貨幣を払い出可能な貨幣払出ステップと、
前記読み取った第2記憶情報に基づいて特定される獲得有価価値に基づき、遊技媒体を再び遊技に供するために払い出す再遊技処理に供した分について記憶手段に更新する獲得有価価値更新ステップと
を具備することを特徴とする精算方法。
【請求項49】
前記再遊技処理をするための予め徴収された預かり手数料の未使用分を全額払い戻すべく、該未使用分の預かり手数料の情報を前記記憶手段に更新する預かり手数料払戻ステップを具備することを特徴とする請求項48記載の精算方法。
【請求項50】
前記精算方法において、
前記記憶手段が前記会員用記憶媒体で構成され、
前記会員用記憶媒体を受け入れて第1記憶情報を読み出し可能な第2の精算機情報読取ステップを具備し、
前記獲得有価価値更新ステップにおいて、
前記第2の精算機情報読取ステップにおいて読み取られた前記会員用記憶媒体の前記第1記憶情報を入力し、入力した前記第1記憶情報が前記情報紐付け処理により前記第2記憶情報と紐付けられているか否かを判別し、
紐付けられていないと判別した場合には、前記会員用記憶媒体を返却させ、
紐付けられていると判別した場合には、前記遊技媒体を再び遊技に供するために払い出す再遊技処理に供した遊技媒体数に対応する分を、前記第1記憶情報または/および前記第2記憶情報に基づき特定される前記獲得有価価値から減算して、前記減算された獲得有価価値を特定可能な情報を有する前記会員用記憶媒体を発行可能なことを特徴とする請求項48または49記載の精算方法。
【請求項51】
前記精算方法において、
前記記憶手段が通信可能に接続された管理装置で構成され、
前記獲得有価価値更新ステップにおいて、
前記遊技媒体を再び遊技に供するために払い出す再遊技処理に供した遊技媒体数に対応する情報を、前記管理装置に出力し、前記管理装置が前記第2記憶情報に基づき特定される前記獲得有価価値から前記再遊技処理に供した遊技媒体数に対応する分を減算するか、
前記遊技媒体を再び遊技に供するために払い出す再遊技処理に供した遊技媒体数に対応する分として、前記第2記憶情報に基づいて、前記獲得有価価値から減算されて設定された、前記遊技媒体を再び遊技に供するために払出可能に貯留された再プレー用貯留数を読み出し、読み出した前記再プレー用貯留数を前記獲得有価価値に加算し、前記加算した獲得有価価値を管理装置に出力し、その出力された前記獲得有価価値を前記管理装置に新たに記憶させるか、
または、前記遊技媒体を再び遊技に供するために払い出す再遊技処理に供した遊技媒体数に対応する分として、前記第2記憶情報に基づいて、前記獲得有価価値から減算されて設定され、前記管理装置に記憶されて遊技媒体を再び遊技に供するための払出毎に更新可能な再プレー用貯留数を、前記獲得有価価値に加算するための情報を管理装置に出力し、前記管理装置にその加算するための情報に基づいた処理を行わせることを特徴とする請求項48または49記載の精算方法。
【請求項52】
前記預かり手数料払戻ステップにおいて、
前記預かり手数料を、前記貨幣払出ステップにおいて払い出すことを特徴とする請求項49記載の精算方法。
【請求項53】
前記精算方法において、
前記記憶手段が通信可能に接続された管理装置で構成され、
前記預かり手数料払戻ステップにおいて、
前記預かり手数料に基づく情報を前記管理装置に出力し、前記管理装置に前記預かり手数料を前記獲得有価価値に加算させるか、
または、前記預かり手数料を前記獲得有価価値に加算するための情報を前記管理装置に出力し、前記管理装置にその加算するための情報に基づいた処理を行わせることを特徴とする請求項49記載の精算方法。
【請求項54】
前記第2記憶媒体を回収可能な第2記憶媒体回収ステップを具備することを特徴とする請求項48乃至53のいずれか1項記載の精算方法。
【請求項55】
前記第2記憶媒体が、ICコインからなることを特徴とする請求項48乃至54のいずれか1項記載の精算方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2006−280430(P2006−280430A)
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−100873(P2005−100873)
【出願日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願人】(000137203)株式会社マースエンジニアリング (218)
【Fターム(参考)】