記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ
【課題】 ＲＦＩＤ用リーダライタでＲＦＩＤタグから読み取った情報に基づき、外部装置に画像や動画を表示させたり、プログラムを動作させる場合でも、これらのデータやプログラムを外部装置内の記憶装置に記憶させることなく処理可能とし、更に、ＲＦＩＤ用リーダライタに接続した外部装置が、複数の使用者によって共通使用される場合であっても、外部装置の記憶手段に記憶させるプログラムやデータをできるだけ少なくした状態で処理できるようにした記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタを提供する。
【解決手段】 ケース本体内に、ＲＦＩＤタグとの情報の送受信を非接触で行うアンテナと、外部機器との接続用のコネクタと、前記アンテナにより前記ＲＦＩＤタグから受信した情報の制御を行う制御装置と、を有するＲＦＩＤ用リーダライタにおいて、前記ケース本体内に、記憶装置が設けられ、前記記憶装置が前記制御装置により制御可能に接続されている。
【解決手段】 ケース本体内に、ＲＦＩＤタグとの情報の送受信を非接触で行うアンテナと、外部機器との接続用のコネクタと、前記アンテナにより前記ＲＦＩＤタグから受信した情報の制御を行う制御装置と、を有するＲＦＩＤ用リーダライタにおいて、前記ケース本体内に、記憶装置が設けられ、前記記憶装置が前記制御装置により制御可能に接続されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ケース本体内に、ＲＦＩＤタグとの情報の送受信を非接触で行うアンテナと、外部装置との接続用のコネクタと、前記アンテナにより前記ＲＦＩＤタグから受信した情報の制御を行う制御装置と、を有する記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、ＲＦＩＤタグとの情報の送受信を非接触で行い、ＲＦＩＤタグに記憶された情報の読み取りや、ＲＦＩＤタグへの情報の書き込み処理を行うＲＦＩＤ用リーダライタが用いられている。
これらのＲＦＩＤ用リーダライタでは、ＲＦＩＤタグから読み取った情報を、ＲＦＩＤ用リーダライタに接続したパソコンなどの外部装置に送信することで、外部装置の記憶手段に記憶させて、その後の情報処理を行うようにシステム化されている。（例えば、特許文献１、参照）
【０００３】
【特許文献１】特開２００６−８５２８８号
【０００４】
また、ＲＦＩＤ用リーダライタでＲＦＩＤタグから読み取った情報に基づいて、パソコンなどの外部装置に画像や動画を表示させたり、また、外部装置でプログラムを動作させる場合には、ＲＦＩＤタグ自体の記憶容量には制限があり、ＲＦＩＤタグの記憶手段に、画像データ、動画データ、プログラムなどを記憶させることが困難であることから、これらの画像データ、動画データ、プログラムなどは、パソコンなどの外部装置内の記憶装置に記憶させておかなければならず、外部装置内の記憶装置に負担がかかるという問題がある。
【０００５】
ＲＦＩＤ用リーダライタに接続したパソコンなどの外部装置が、複数の使用者によって共通使用される場合には、外部装置内の記憶手段に、予めＲＦＩＤタグから読みとられた情報に対応して処理を行うためのプログラムを搭載させておいたり、またデータを記憶させておかなければならず、パソコンなどの外部装置を複数の使用者が共用する場合に、それらの使用者の数が多くなればなるほど、外部装置の記憶手段に負担がかかり、処理効率が悪くなるという問題がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
そこで、本発明は、上記問題を解決するために、ＲＦＩＤ用リーダライタでＲＦＩＤタグから読み取った情報に基づいて、パソコンなどの外部装置に画像や動画を表示させたり、また、外部装置でプログラムを動作させる場合でも、これらの画像データ、動画データ、プログラムなどを、パソコンなどの外部装置内の記憶装置に記憶させておかないでも処理することを可能とし、また、ＲＦＩＤ用リーダライタに接続して使用するパソコンなどの外部装置が、複数の使用者によって共通使用される場合であっても、外部装置の記憶手段に負担かけずに、外部装置の記憶手段に記憶させるプログラムやデータをできるだけ少なくした状態で効率的に処理を行えるようにした記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタを提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明の記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタは、ケース本体内に、ＲＦＩＤタグとの情報の送受信を非接触で行うアンテナと、外部装置との接続用のコネクタと、前記アンテナにより前記ＲＦＩＤタグから受信した情報の制御を行う制御装置と、を有するＲＦＩＤ用リーダライタにおいて、前記ケース本体内に、記憶装置が設けられ、前記記憶装置が前記制御装置により制御可能に接続されていることを特徴とする。
【０００８】
また、本発明の記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタは、前記記憶装置に、予めデータ、プログラム、データ及びプログラム、が記憶されていることを特徴とする。
【０００９】
更に、本発明の記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタは、前記制御装置は、前記アンテナが前記ＲＦＩＤタグから情報を受信した場合に、その情報に基づいて、前記記憶装置に記憶されているプログラムの実行を行わせる機能を有することを特徴とする。
【００１０】
また、本発明の記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタは、前記記憶装置に複数のプログラムが記憶され、前記ＲＦＩＤタグから受信した情報が、ＲＦＩＤタグを特定するタグＩＤと、プログラムを特定するプログラムＩＤとを含む情報であることを特徴とする。
【００１１】
更に、本発明の記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタは、前記記憶装置には、予めデータと、該データを処理する制御プログラムとが記憶されてなり、前記制御装置は、前記アンテナが前記ＲＦＩＤタグから情報を受信した場合に、その情報に基づいて、前記記憶装置に記憶されている制御プログラムの実行を行わせて、前記記憶装置に記憶されているデータを、前記コネクタを介して前記外部装置に送信させる機能を有していることを特徴とする。
【００１２】
また、本発明の記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタは、前記データが、画像データ、動画データ、文字データ、Ｗｅｂサイト情報、のいずれか又はそれらの組み合わせのデータであることを特徴とする。
【００１３】
更に、本発明の記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタは、前記ＲＦＩＤタグが、物品に備えられていることを特徴とする。
【００１４】
また、本発明の記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタは、前記外部装置が、画像データ、動画データ、文字データ、Ｗｅｂサイト情報、のいずれか又はそれらの組み合わせのデータを表示する表示部を有していることを特徴とする。
【００１５】
更に、本発明の記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタは、前記アンテナが、前記ケース本体の上部に形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【００１６】
本発明の記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタは、ケース本体内に、記憶装置が設けられ、前記記憶装置が前記制御装置により制御可能に接続されているので、ＲＦＩＤ用リーダライタでＲＦＩＤタグから読み取った情報に基づいて、パソコンなどの外部装置に画像や動画を表示させたり、また、外部装置でプログラムを動作させる場合でも、これらの画像データ、動画データ、プログラムなどを、パソコンなどの外部装置内の記憶装置に記憶させておかないでも処理することができ、また、記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタの使用者に応じて、処理に必要なプログラムやデータを記憶装置に予め記憶させておくことができ、記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタに接続したパソコンなどの外部装置が、複数の使用者によって共通使用される場合であっても、外部装置の記憶手段に記憶させるプログラムやデータをできるだけ少なくした状態とすることが可能で、外部装置の記憶手段にかかる負担を少なくし、効率的に処理を行うことができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１７】
以下、本発明の実施形態に係る記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタを、図面に基づいて詳細に説明する。
図１は、実施形態に係る記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタの斜視図、図２は、実施形態に係る記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタのシステム構成と、ＲＦＩＤタグと外部装置との関係を示す図、図３は、ＲＦＩＤタグの構成を示す図、図４は、実施形態に係る記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタと、外部装置であるパソコンとの接続関係を説明する斜視図、図５は、実施形態に係る記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタと、外部装置であるパソコンと、ＲＦＩＤタグとの接続関係を説明する斜視図である。
【００１８】
実施形態に係る記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１は、ケース本体２内に、ＲＦＩＤタグ８との情報の送受信を非接触で行うアンテナ３と、外部装置７との接続用のコネクタ４と、前記アンテナ３によりＲＦＩＤタグ８から受信した情報の制御を行う制御装置５と、記憶装置６が通信可能に接続されて設けられている。
記憶装置６は、制御装置５により制御可能に接続され、この記憶装置６には、必要に応じて、予めデータ、プログラム、データ及びプログラム、が記憶されている。
また、アンテナ３は、ケース本体２の上部に形成されていることが好ましい。
【００１９】
制御装置５は、アンテナ３がＲＦＩＤタグ８から情報を受信した場合に、その情報に基づいて、記憶装置６に記憶されているプログラムの実行やデータの処理などを行わせる機能を有している。
また、記憶装置６は、一般のハードディスクやＣＤ−ＲＯＭのように、パソコンなどの外部装置から記憶ドライブとして認識され、利用者が簡易にデータの書込み、読み取り、編集が可能である。
また、記憶装置６には、必要に応じて複数のプログラムを記憶させることができる。
そして、記憶装置６に複数のプログラムを記憶させた場合には、ＲＦＩＤタグ８からＲＦＩＤタグ８を特定するタグＩＤと、プログラムを特定するプログラムＩＤとを含む情報を受信することで、これらのタグＩＤ及びプログラムＩＤに基づいて特定されるプログラムによる処理が実行されるように制御装置で制御される。
【００２０】
つまり、記憶装置６に、予めデータと、該データを処理する制御プログラムとを記憶されておくことで、制御装置５は、アンテナ３がＲＦＩＤタグ８から情報を受信した場合に、その情報に基づいて、記憶装置５に記憶されている制御プログラムの実行を行わせて、記憶装置５に記憶されているデータを、外部インターフェイス４であるコネクタを介して外部装置７に送信させることができる。
また、記憶装置５に記憶されているデータとしては、画像データ、動画データ、文字データ、Ｗｅｂサイト情報、のいずれか又はそれらの組み合わせのデータなどがある。
【００２１】
また、ＲＦＩＤタグ８は、カード内に組み込むことでカードとして用いることもでき、また、種々の物品内に備えるようにして用いてもよい。
ＲＦＩＤタグ８を組み込む物品としては、たとえば、カード媒体、書籍、冊子、人形、縫ぐるみ、バック、靴、ラベル、手荷物用タグ、飲食物、衣料品、などがあり、種々の物品に備えることで、物品の情報管理に用いることができる。
【００２２】
また、外部装置７には、画像データ、動画データ、文字データ、Ｗｅｂサイト情報、のいずれか又はそれらの組み合わせのデータを表示する表示部を有している。
外部装置７としては、例えば、パソコン、プリンター、複写機、カメラ、ビデオカメラ、端末装置、施錠装置、テレビ、家電機器、などがあり、種々の外部装置に記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタを接続させることで、記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１によりＲＦＩＤタグ８からの情報を読み取り、記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１内に設けられた記憶装置６に記憶されているプログラムに基づく処理を行い、また記憶装置６に記憶されているデータを外部装置７に送信して、種々の表示を行なえるようにしてある。
【００２３】
図３には、ＲＦＩＤタグ８の構成が示されている。
ＲＦＩＤタグ８は、ベースフィルム８１面に導体アンテナパターン８８が形成され、アンテナパターン８８の両端部８８Ｃに、ＩＣチップ８２が装着されている。
アンテナパターン８８は、電磁誘導型のコイル状のものを図示しているが、パッチアンテナやダイポール型アンテナであっても良く形状には左右されない。
図３中、符号８４を付した部材は、コイルの一端をベースフィルム８１の背面を通して端部に導く導通部材である。
ＩＣチップ８２は、通常のように非接触通信機能部と制御部および情報記憶のためのメモリを備えるものである。
これらおよび回路の浮遊容量等の容量素子により、所定の共振周波数を生じるＲＦＩＤタグ８が形成されている。
【００２４】
次に、図４及び図５を用いて、外部装置７であるパソコンに、記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１を使用する場合について説明する。
尚、この事例では、記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１内の記憶装置６に、パソコンで使用するためのデータ及びプログラムが予め記憶されており、記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１でＲＦＩＤタグ８から読み取ったデータに基づいて、記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１内に記憶されたプログラムで処理し、外部装置７に対して記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１内に記憶されているデータを送信して、外部装置７の表示手段に表示する場合について説明する。
記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１を使用することで、外部装置７であるパソコンを複数の使用者が共通で使用可能な状態として備えた場合でも、各々の使用者に応じた処理を行えるようにできる。
【００２５】
図４には、外部装置７であるパソコンに対して、記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１を接続させた状態と、取り外した状態とが示されている。
記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１には、外部装置７との接続用のコネクタ４であるＵＳＢコネクタが設けられており、パソコンのＵＳＢコネクタに挿入させることで接続させる。
共通使用のパソコンを使用しようとする使用者は、各自が所持する記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１をパソコンのＵＳＢコネクタに挿入させて接続し、更に、用意したＲＦＩＤタグ８を記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１に近づけることで、記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１に記憶されたプログラム及びデータや、ＲＦＩＤタグ８に記憶されているデータを用いて、パソコンによる処理が可能となる。
【００２６】
図５には、記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１を接続させた状態のパソコンに対して、ＲＦＩＤタグ８を用いた処理を行わせる状態が示されている。
パソコンの使用者は、パソコンに接続させた記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１に対して、使用者毎に所持するＲＦＩＤタグ８を近づける。
ＲＦＩＤタグ８が、記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１と通信可能な領域内に入ると、記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１がＲＦＩＤタグ８のメモリに記憶されている情報の読み取りを行う。
【００２７】
記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１の制御装置５は、アンテナ３がＲＦＩＤタグ８から情報を受信した場合に、その情報に基づいて、記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１内の記憶装置６に記憶されている制御プログラムの実行を行わせて、その記憶装置６に記憶されているデータを、ＵＳＢコネクタを介して、外部装置７であるパソコンに送信させる。
外部装置７であるパソコンは、記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１から受信したデータをディスプレイに表示させる。
【００２８】
記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１の記憶装置６に、どのような処理を実行させる制御プログラムを記憶させておくのかによって、様々な異なる処理を行えるようにしてある。
例えば、複数の記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１に対して、各記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１毎に異なる制御プログラムを記憶させておくことで、パソコンに接続させた記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１に対して、同じ情報が記憶されているＲＦＩＤタグ８を近づけて、その情報が読み取られた場合でも、異なる処理が実行されて、記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１の記憶装置６に記憶されたデータが選択されたり、外部装置７であるパソコンでの処理が異なるように制御させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【００２９】
【図１】本発明の実施形態に係る記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタの斜視図である。
【図２】本発明の実施形態に係る記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタのシステム構成と、ＲＦＩＤタグと外部装置との関係を示す図である。
【図３】ＲＦＩＤタグの構成を示す図である。
【図４】本発明の実施形態に係る記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタと、外部装置であるパソコンとの接続関係を説明する斜視図である。
【図５】本発明の実施形態に係る記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタと、外部装置であるパソコンと、ＲＦＩＤタグとの接続関係を説明する斜視図である。
【符号の説明】
【００３０】
１ 記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ
２ ケース本体
３ アンテナ
４ コネクタ
５ 制御装置
６ 記憶装置
７ 外部装置
８ ＲＦＩＤタグ
８１ ベースフィルム
８２ ＩＣチップ
８４ 導通部材
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ケース本体内に、ＲＦＩＤタグとの情報の送受信を非接触で行うアンテナと、外部装置との接続用のコネクタと、前記アンテナにより前記ＲＦＩＤタグから受信した情報の制御を行う制御装置と、を有する記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、ＲＦＩＤタグとの情報の送受信を非接触で行い、ＲＦＩＤタグに記憶された情報の読み取りや、ＲＦＩＤタグへの情報の書き込み処理を行うＲＦＩＤ用リーダライタが用いられている。
これらのＲＦＩＤ用リーダライタでは、ＲＦＩＤタグから読み取った情報を、ＲＦＩＤ用リーダライタに接続したパソコンなどの外部装置に送信することで、外部装置の記憶手段に記憶させて、その後の情報処理を行うようにシステム化されている。（例えば、特許文献１、参照）
【０００３】
【特許文献１】特開２００６−８５２８８号
【０００４】
また、ＲＦＩＤ用リーダライタでＲＦＩＤタグから読み取った情報に基づいて、パソコンなどの外部装置に画像や動画を表示させたり、また、外部装置でプログラムを動作させる場合には、ＲＦＩＤタグ自体の記憶容量には制限があり、ＲＦＩＤタグの記憶手段に、画像データ、動画データ、プログラムなどを記憶させることが困難であることから、これらの画像データ、動画データ、プログラムなどは、パソコンなどの外部装置内の記憶装置に記憶させておかなければならず、外部装置内の記憶装置に負担がかかるという問題がある。
【０００５】
ＲＦＩＤ用リーダライタに接続したパソコンなどの外部装置が、複数の使用者によって共通使用される場合には、外部装置内の記憶手段に、予めＲＦＩＤタグから読みとられた情報に対応して処理を行うためのプログラムを搭載させておいたり、またデータを記憶させておかなければならず、パソコンなどの外部装置を複数の使用者が共用する場合に、それらの使用者の数が多くなればなるほど、外部装置の記憶手段に負担がかかり、処理効率が悪くなるという問題がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
そこで、本発明は、上記問題を解決するために、ＲＦＩＤ用リーダライタでＲＦＩＤタグから読み取った情報に基づいて、パソコンなどの外部装置に画像や動画を表示させたり、また、外部装置でプログラムを動作させる場合でも、これらの画像データ、動画データ、プログラムなどを、パソコンなどの外部装置内の記憶装置に記憶させておかないでも処理することを可能とし、また、ＲＦＩＤ用リーダライタに接続して使用するパソコンなどの外部装置が、複数の使用者によって共通使用される場合であっても、外部装置の記憶手段に負担かけずに、外部装置の記憶手段に記憶させるプログラムやデータをできるだけ少なくした状態で効率的に処理を行えるようにした記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタを提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明の記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタは、ケース本体内に、ＲＦＩＤタグとの情報の送受信を非接触で行うアンテナと、外部装置との接続用のコネクタと、前記アンテナにより前記ＲＦＩＤタグから受信した情報の制御を行う制御装置と、を有するＲＦＩＤ用リーダライタにおいて、前記ケース本体内に、記憶装置が設けられ、前記記憶装置が前記制御装置により制御可能に接続されていることを特徴とする。
【０００８】
また、本発明の記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタは、前記記憶装置に、予めデータ、プログラム、データ及びプログラム、が記憶されていることを特徴とする。
【０００９】
更に、本発明の記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタは、前記制御装置は、前記アンテナが前記ＲＦＩＤタグから情報を受信した場合に、その情報に基づいて、前記記憶装置に記憶されているプログラムの実行を行わせる機能を有することを特徴とする。
【００１０】
また、本発明の記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタは、前記記憶装置に複数のプログラムが記憶され、前記ＲＦＩＤタグから受信した情報が、ＲＦＩＤタグを特定するタグＩＤと、プログラムを特定するプログラムＩＤとを含む情報であることを特徴とする。
【００１１】
更に、本発明の記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタは、前記記憶装置には、予めデータと、該データを処理する制御プログラムとが記憶されてなり、前記制御装置は、前記アンテナが前記ＲＦＩＤタグから情報を受信した場合に、その情報に基づいて、前記記憶装置に記憶されている制御プログラムの実行を行わせて、前記記憶装置に記憶されているデータを、前記コネクタを介して前記外部装置に送信させる機能を有していることを特徴とする。
【００１２】
また、本発明の記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタは、前記データが、画像データ、動画データ、文字データ、Ｗｅｂサイト情報、のいずれか又はそれらの組み合わせのデータであることを特徴とする。
【００１３】
更に、本発明の記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタは、前記ＲＦＩＤタグが、物品に備えられていることを特徴とする。
【００１４】
また、本発明の記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタは、前記外部装置が、画像データ、動画データ、文字データ、Ｗｅｂサイト情報、のいずれか又はそれらの組み合わせのデータを表示する表示部を有していることを特徴とする。
【００１５】
更に、本発明の記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタは、前記アンテナが、前記ケース本体の上部に形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【００１６】
本発明の記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタは、ケース本体内に、記憶装置が設けられ、前記記憶装置が前記制御装置により制御可能に接続されているので、ＲＦＩＤ用リーダライタでＲＦＩＤタグから読み取った情報に基づいて、パソコンなどの外部装置に画像や動画を表示させたり、また、外部装置でプログラムを動作させる場合でも、これらの画像データ、動画データ、プログラムなどを、パソコンなどの外部装置内の記憶装置に記憶させておかないでも処理することができ、また、記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタの使用者に応じて、処理に必要なプログラムやデータを記憶装置に予め記憶させておくことができ、記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタに接続したパソコンなどの外部装置が、複数の使用者によって共通使用される場合であっても、外部装置の記憶手段に記憶させるプログラムやデータをできるだけ少なくした状態とすることが可能で、外部装置の記憶手段にかかる負担を少なくし、効率的に処理を行うことができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１７】
以下、本発明の実施形態に係る記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタを、図面に基づいて詳細に説明する。
図１は、実施形態に係る記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタの斜視図、図２は、実施形態に係る記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタのシステム構成と、ＲＦＩＤタグと外部装置との関係を示す図、図３は、ＲＦＩＤタグの構成を示す図、図４は、実施形態に係る記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタと、外部装置であるパソコンとの接続関係を説明する斜視図、図５は、実施形態に係る記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタと、外部装置であるパソコンと、ＲＦＩＤタグとの接続関係を説明する斜視図である。
【００１８】
実施形態に係る記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１は、ケース本体２内に、ＲＦＩＤタグ８との情報の送受信を非接触で行うアンテナ３と、外部装置７との接続用のコネクタ４と、前記アンテナ３によりＲＦＩＤタグ８から受信した情報の制御を行う制御装置５と、記憶装置６が通信可能に接続されて設けられている。
記憶装置６は、制御装置５により制御可能に接続され、この記憶装置６には、必要に応じて、予めデータ、プログラム、データ及びプログラム、が記憶されている。
また、アンテナ３は、ケース本体２の上部に形成されていることが好ましい。
【００１９】
制御装置５は、アンテナ３がＲＦＩＤタグ８から情報を受信した場合に、その情報に基づいて、記憶装置６に記憶されているプログラムの実行やデータの処理などを行わせる機能を有している。
また、記憶装置６は、一般のハードディスクやＣＤ−ＲＯＭのように、パソコンなどの外部装置から記憶ドライブとして認識され、利用者が簡易にデータの書込み、読み取り、編集が可能である。
また、記憶装置６には、必要に応じて複数のプログラムを記憶させることができる。
そして、記憶装置６に複数のプログラムを記憶させた場合には、ＲＦＩＤタグ８からＲＦＩＤタグ８を特定するタグＩＤと、プログラムを特定するプログラムＩＤとを含む情報を受信することで、これらのタグＩＤ及びプログラムＩＤに基づいて特定されるプログラムによる処理が実行されるように制御装置で制御される。
【００２０】
つまり、記憶装置６に、予めデータと、該データを処理する制御プログラムとを記憶されておくことで、制御装置５は、アンテナ３がＲＦＩＤタグ８から情報を受信した場合に、その情報に基づいて、記憶装置５に記憶されている制御プログラムの実行を行わせて、記憶装置５に記憶されているデータを、外部インターフェイス４であるコネクタを介して外部装置７に送信させることができる。
また、記憶装置５に記憶されているデータとしては、画像データ、動画データ、文字データ、Ｗｅｂサイト情報、のいずれか又はそれらの組み合わせのデータなどがある。
【００２１】
また、ＲＦＩＤタグ８は、カード内に組み込むことでカードとして用いることもでき、また、種々の物品内に備えるようにして用いてもよい。
ＲＦＩＤタグ８を組み込む物品としては、たとえば、カード媒体、書籍、冊子、人形、縫ぐるみ、バック、靴、ラベル、手荷物用タグ、飲食物、衣料品、などがあり、種々の物品に備えることで、物品の情報管理に用いることができる。
【００２２】
また、外部装置７には、画像データ、動画データ、文字データ、Ｗｅｂサイト情報、のいずれか又はそれらの組み合わせのデータを表示する表示部を有している。
外部装置７としては、例えば、パソコン、プリンター、複写機、カメラ、ビデオカメラ、端末装置、施錠装置、テレビ、家電機器、などがあり、種々の外部装置に記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタを接続させることで、記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１によりＲＦＩＤタグ８からの情報を読み取り、記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１内に設けられた記憶装置６に記憶されているプログラムに基づく処理を行い、また記憶装置６に記憶されているデータを外部装置７に送信して、種々の表示を行なえるようにしてある。
【００２３】
図３には、ＲＦＩＤタグ８の構成が示されている。
ＲＦＩＤタグ８は、ベースフィルム８１面に導体アンテナパターン８８が形成され、アンテナパターン８８の両端部８８Ｃに、ＩＣチップ８２が装着されている。
アンテナパターン８８は、電磁誘導型のコイル状のものを図示しているが、パッチアンテナやダイポール型アンテナであっても良く形状には左右されない。
図３中、符号８４を付した部材は、コイルの一端をベースフィルム８１の背面を通して端部に導く導通部材である。
ＩＣチップ８２は、通常のように非接触通信機能部と制御部および情報記憶のためのメモリを備えるものである。
これらおよび回路の浮遊容量等の容量素子により、所定の共振周波数を生じるＲＦＩＤタグ８が形成されている。
【００２４】
次に、図４及び図５を用いて、外部装置７であるパソコンに、記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１を使用する場合について説明する。
尚、この事例では、記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１内の記憶装置６に、パソコンで使用するためのデータ及びプログラムが予め記憶されており、記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１でＲＦＩＤタグ８から読み取ったデータに基づいて、記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１内に記憶されたプログラムで処理し、外部装置７に対して記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１内に記憶されているデータを送信して、外部装置７の表示手段に表示する場合について説明する。
記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１を使用することで、外部装置７であるパソコンを複数の使用者が共通で使用可能な状態として備えた場合でも、各々の使用者に応じた処理を行えるようにできる。
【００２５】
図４には、外部装置７であるパソコンに対して、記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１を接続させた状態と、取り外した状態とが示されている。
記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１には、外部装置７との接続用のコネクタ４であるＵＳＢコネクタが設けられており、パソコンのＵＳＢコネクタに挿入させることで接続させる。
共通使用のパソコンを使用しようとする使用者は、各自が所持する記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１をパソコンのＵＳＢコネクタに挿入させて接続し、更に、用意したＲＦＩＤタグ８を記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１に近づけることで、記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１に記憶されたプログラム及びデータや、ＲＦＩＤタグ８に記憶されているデータを用いて、パソコンによる処理が可能となる。
【００２６】
図５には、記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１を接続させた状態のパソコンに対して、ＲＦＩＤタグ８を用いた処理を行わせる状態が示されている。
パソコンの使用者は、パソコンに接続させた記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１に対して、使用者毎に所持するＲＦＩＤタグ８を近づける。
ＲＦＩＤタグ８が、記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１と通信可能な領域内に入ると、記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１がＲＦＩＤタグ８のメモリに記憶されている情報の読み取りを行う。
【００２７】
記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１の制御装置５は、アンテナ３がＲＦＩＤタグ８から情報を受信した場合に、その情報に基づいて、記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１内の記憶装置６に記憶されている制御プログラムの実行を行わせて、その記憶装置６に記憶されているデータを、ＵＳＢコネクタを介して、外部装置７であるパソコンに送信させる。
外部装置７であるパソコンは、記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１から受信したデータをディスプレイに表示させる。
【００２８】
記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１の記憶装置６に、どのような処理を実行させる制御プログラムを記憶させておくのかによって、様々な異なる処理を行えるようにしてある。
例えば、複数の記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１に対して、各記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１毎に異なる制御プログラムを記憶させておくことで、パソコンに接続させた記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１に対して、同じ情報が記憶されているＲＦＩＤタグ８を近づけて、その情報が読み取られた場合でも、異なる処理が実行されて、記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ１の記憶装置６に記憶されたデータが選択されたり、外部装置７であるパソコンでの処理が異なるように制御させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【００２９】
【図１】本発明の実施形態に係る記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタの斜視図である。
【図２】本発明の実施形態に係る記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタのシステム構成と、ＲＦＩＤタグと外部装置との関係を示す図である。
【図３】ＲＦＩＤタグの構成を示す図である。
【図４】本発明の実施形態に係る記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタと、外部装置であるパソコンとの接続関係を説明する斜視図である。
【図５】本発明の実施形態に係る記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタと、外部装置であるパソコンと、ＲＦＩＤタグとの接続関係を説明する斜視図である。
【符号の説明】
【００３０】
１ 記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ
２ ケース本体
３ アンテナ
４ コネクタ
５ 制御装置
６ 記憶装置
７ 外部装置
８ ＲＦＩＤタグ
８１ ベースフィルム
８２ ＩＣチップ
８４ 導通部材
【特許請求の範囲】
【請求項１】
ケース本体内に、ＲＦＩＤタグとの情報の送受信を非接触で行うアンテナと、外部機器との接続用のコネクタと、前記アンテナにより前記ＲＦＩＤタグから受信した情報の制御を行う制御装置と、を有するＲＦＩＤ用リーダライタにおいて、
前記ケース本体内に、記憶装置が設けられ、前記記憶装置が前記制御装置により制御可能に接続されていることを特徴とする記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ。
【請求項２】
前記記憶装置に、予めデータ、プログラム、データ及びプログラム、が記憶されていることを特徴とする請求項１記載の記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ。
【請求項３】
前記制御装置は、前記アンテナが前記ＲＦＩＤタグから情報を受信した場合に、その情報に基づいて、前記記憶装置に記憶されているプログラムの実行を行わせる機能を有することを特徴とする請求項１記載の記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ。
【請求項４】
前記記憶装置に複数のプログラムが記憶され、前記ＲＦＩＤタグから受信した情報が、ＲＦＩＤタグを特定するタグＩＤと、プログラムを特定するプログラムＩＤとを含む情報であることを特徴とする請求項３記載の記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ。
【請求項５】
前記記憶装置には、予めデータと、該データを処理する制御プログラムとが記憶されてなり、前記制御装置は、前記アンテナが前記ＲＦＩＤタグから情報を受信した場合に、その情報に基づいて、前記記憶装置に記憶されている制御プログラムの実行を行わせて、前記記憶装置に記憶されているデータを、前記コネクタを介して前記外部機器に送信させる機能を有していることを特徴とする請求項１記載の記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ。
【請求項６】
前記データが、画像データ、動画データ、文字データ、Ｗｅｂサイト情報、のいずれか又はそれらの組み合わせのデータであることを特徴とする請求項１記載の記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ。
【請求項７】
前記ＲＦＩＤタグが、物品に備えられていることを特徴とする請求項１記載の記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ。
【請求項８】
前記外部機器が、画像データ、動画データ、文字データ、Ｗｅｂサイト情報、のいずれか又はそれらの組み合わせのデータを表示する表示部を有していることを特徴とする請求項１記載の記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ。
【請求項９】
前記アンテナが、前記ケース本体の上部に形成されていることを特徴とする請求項１記載の記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ。
【請求項１】
ケース本体内に、ＲＦＩＤタグとの情報の送受信を非接触で行うアンテナと、外部機器との接続用のコネクタと、前記アンテナにより前記ＲＦＩＤタグから受信した情報の制御を行う制御装置と、を有するＲＦＩＤ用リーダライタにおいて、
前記ケース本体内に、記憶装置が設けられ、前記記憶装置が前記制御装置により制御可能に接続されていることを特徴とする記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ。
【請求項２】
前記記憶装置に、予めデータ、プログラム、データ及びプログラム、が記憶されていることを特徴とする請求項１記載の記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ。
【請求項３】
前記制御装置は、前記アンテナが前記ＲＦＩＤタグから情報を受信した場合に、その情報に基づいて、前記記憶装置に記憶されているプログラムの実行を行わせる機能を有することを特徴とする請求項１記載の記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ。
【請求項４】
前記記憶装置に複数のプログラムが記憶され、前記ＲＦＩＤタグから受信した情報が、ＲＦＩＤタグを特定するタグＩＤと、プログラムを特定するプログラムＩＤとを含む情報であることを特徴とする請求項３記載の記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ。
【請求項５】
前記記憶装置には、予めデータと、該データを処理する制御プログラムとが記憶されてなり、前記制御装置は、前記アンテナが前記ＲＦＩＤタグから情報を受信した場合に、その情報に基づいて、前記記憶装置に記憶されている制御プログラムの実行を行わせて、前記記憶装置に記憶されているデータを、前記コネクタを介して前記外部機器に送信させる機能を有していることを特徴とする請求項１記載の記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ。
【請求項６】
前記データが、画像データ、動画データ、文字データ、Ｗｅｂサイト情報、のいずれか又はそれらの組み合わせのデータであることを特徴とする請求項１記載の記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ。
【請求項７】
前記ＲＦＩＤタグが、物品に備えられていることを特徴とする請求項１記載の記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ。
【請求項８】
前記外部機器が、画像データ、動画データ、文字データ、Ｗｅｂサイト情報、のいずれか又はそれらの組み合わせのデータを表示する表示部を有していることを特徴とする請求項１記載の記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ。
【請求項９】
前記アンテナが、前記ケース本体の上部に形成されていることを特徴とする請求項１記載の記憶装置付きＲＦＩＤ用リーダライタ。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【公開番号】特開２００９−４８４３２（Ｐ２００９−４８４３２Ａ）
【公開日】平成２１年３月５日（２００９．３．５）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００７−２１４２６４（Ｐ２００７−２１４２６４）
【出願日】平成１９年８月２１日（２００７．８．２１）
【出願人】（０００００２８９７）大日本印刷株式会社 (14,506)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２１年３月５日（２００９．３．５）
【国際特許分類】
【出願日】平成１９年８月２１日（２００７．８．２１）
【出願人】（０００００２８９７）大日本印刷株式会社 (14,506)
【Ｆターム（参考）】
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