記録された複数のオーディオストリームの再生を管理するためのデータ構造を有する記録媒体、それによる記録及び再生方法及び装置
記録された複数のオーディオストリームの再生を管理するためのデータ構造を有する記録媒体、それによる記録及び再生方法及び装置に関する。記録媒体にはデータ領域が含まれるが、データ領域の少なくとも一部に少なくとも複数のオーディオストリームが保存される。複数のオーディオストリームは多重化されて、各オーディオストリームはトランスポートストリームであって、一つまたはそれ以上のパケットで保存される。各パケットにはパケット識別子があって、同一なオーディオストリームのパケットは同一なパケット識別子を有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録された複数のオーディオストリームの再生を管理するためのデータ構造を有する記録媒体と記録及び再生のための方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、高画質のビデオデータと高音質のオーディオデータを長時間の間記録することができるDVD(DVD:Digital Versatile Disc)のような光ディスクが開発されて商用化されている。このDVDには、再生専用のDVD−ROM、そして再記録可能なDVD−RW(DVD−Rewritable)等のような多様な類型のDVDがある。
【0003】
DVD−ROMには、ビデオ及びオーディオストリームがMPEG標準で定義しているプログラムストリーム(PS:Program Stream)パケット(Packet)単位で記録されるが、図1に示したように、一つのパック(One Pack)は2048バイトの記録サイズを有する一つの物理的セクター(Sector)になる。
【0004】
一つのパックには、パックスタートコード(Pack_start_code)、SCR、プログラムマルチプレクサレート(program_mux_rate)、スタッフィング長さ(Stuffing_length)が含まれるパックヘッダー(Pack_header)と、ビデオ、オーディオ、サブピクチャーなどのパケットが含まれる。
【0005】
そして、上述したように、一つの物理的セクターが一つのパックで管理されるDVD−ROMで、複数のグラフィックストリームがそれぞれ多くのコーディングフォーマットでDVD−ROMのデータ領域に記録されることができる。
【0006】
例えば、図2に示したように、LPCM(Linear Pulse Code Modulation)フォーマットのオーディオデータが記録されるオーディオパック(One audio pack)は、14バイトのパックヘッダー(Pack_header)、1バイト以上のパケットヘッダー(Packet_header)、1バイトのサブストリームID(sub_stream_id)、オーディオフレーム情報(Audio_frame_information)、オーディオデータ情報(Audio_data_information)、そして1バイトないし2013バイトのPCMオーディオデータで構成される。
【0007】
図3に示したように、Dolby AC−3フォーマットのオーディオデータが記録されるオーディオパックは、14バイトのパックヘッダー(Pack_header)、1バイト以上のパケットヘッダー(Packet_header)、1バイトのサブストリームID(sub_stream_id)、オーディオフレーム情報(Audio_frame_information)、そして1バイトないし2016バイトのDolby AC−3オーディオデータで構成される。
【0008】
上述したように、特定コーディングフォーマットのオーディオデータが記録されるオーディオパックには、そのコーディングフォーマットを識別するための固有のサブストリームID(sub_stream_id)が記録されると共に、このサブストリームIDに対応する属性(Attribute)情報が、DVD−ROMにナビゲーション情報で記録管理される。
【0009】
例えば、図4に示したように、DVD−ROMに記録管理されるナビゲーション情報のうちビデオタイトルセット情報(VTSI:Video Title Set Information)には、VTS_AST_ATR(VTS_AudioStream_Attribute)情報が含まれて記録され、VTS_AST_ATR情報には、各サブストリームID(sub_stream_id)に対応する8個の属性情報(VTS_AST_ATR of Audio stream #0〜#7)が含まれて記録される。
【0010】
属性情報には、図5に示したように、オーディオコーディングモード(Audio coding mode)情報が含まれて、オーディオコーディングモード情報には該当オーディオパックに記録されたオーディオデータのコーディングフォーマットを識別することができる情報が含まれる。
【0011】
例えば、オーディオコーディングモード情報が、‘000b’である場合、該当オーディオデータがDolby AC−3フォーマットでエンコードされていることを示して、‘010b’である場合、拡張ビットストリームが除外されたMPEG−1またはMPEG−2フォーマットでエンコードされていることを示して、‘011b’である場合、拡張ビットストリームが含まれたMPEG−1またはMPEG−2フォーマットでエンコードされていることを示しており、‘100b’である場合、該当オーディオデータがLPCMフォーマットでエンコードされていることを示す。DVDプレーヤー(DVD−Player)のような光ディスク装置では、DVD−ROMに記録されたオーディオデータを読み出すようになる場合、オーディオパックに含まれた固有のサブストリームIDを参照して、ユーザーが再生要求したオーディオストリームを選別するようになる。
【0012】
そして、光ディスク装置では、選別されたオーディオストリームのサブストリームIDに対応するオーディオコーディングモード情報を確認して、オーディオコーディングモード情報に相応するコーディングフォーマットによって、オーディオストリームをデコーディングし、それによってユーザーが再生要求した任意のオーディオストリームを正常的に選別して再生することができるようになる。
【0013】
最近では、DVDに比べて記録密度が高い高密度光ディスク、例えば、再生専用ブルーレイディスク(BD−ROM:Blue−ray Disc Read−only Memory)に対する規格化作業が進行しているが、上述したような、高密度光ディスクに対して複数のグラフィックストリームを效率的に管理するための方案がまだ用意されていない実情である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、記録された複数のオーディオストリームの再生を管理するためのデータ構造を有する記録媒体と記録及び再生のための方法及び装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明は、このような目的を達成するためになされたもので、本発明による記録媒体には、記録媒体に記録された少なくとも複数のオーディオストリームの再生を管理するためのデータ構造が含まれる。
【0016】
本発明の一実施形態では、記録媒体のデータ領域には、前記データ領域の少なくとも一部に少なくとも複数のオーディオストリームを保存するが、複数のオーディオストリームは多重化される。各オーディオストリームは、トランスポートストリームであって一つまたはそれ以上のパケットで保存される。各パケットには、パケット識別子(Identifier)があって、同一なオーディオストリームのパケットは、同一なパケット識別子を有する。一実施形態では、複数のオーディオストリームで少なくとも一つ以上は言語と連係される。
【0017】
本発明の他の実施形態では、記録媒体には少なくとも一つ以上のクリップ情報ファイル(Clip Information File)が保存されるクリップ情報ファイル領域が含まれる。クリップ情報ファイルには、記録媒体に記録される複数のオーディオストリームの再生のための管理情報が含まれる。例えば、複数のオーディオストリームは、トランスポートパケットで記録されて、同一なオーディオストリームにある各トランスポートパケットは、同一なパケット識別子を有する。管理情報は、連係するパケット識別子を基礎にして複数のオーディオストリームそれぞれを識別する。また、管理情報は、各オーディオストリームに対するコーディング及びディスプレー情報を指し示す。
【0018】
本発明の他の実施形態では、記録媒体には、記録媒体に保存される少なくとも一つ以上のプログラム情報フィールドを有する管理領域が含まれる。各プログラム情報フィールドには、一つまたはそれ以上のプログラムシーケンス(Program Sequence)が含まれる。各プログラムシーケンスは、少なくともオーディオ再生の相異なるセグメント(Segment)に連係されて、連係するセグメントにある少なくとも一つ以上のオーディオストリームの再生を管理する管理情報を含む。少なくとも一つ以上のプログラムシーケンスには連係するセグメントにある複数のオーディオストリームに対する管理情報が含まれる。
【0019】
また、本発明によるデータ構造を記録して再生するための装置と方法が提示されて、本発明による複数のオーディオストリームを記録して再生するための装置と方法が提示される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
本発明による高密度光ディスク、例えば、BE−ROM、BD−RE(Blue−ray Disc Rewritable)などは、図6に示したように、ビデオとオーディオデータの再生を管理するためのファイルまたはデータ構造を有する。
【0021】
図6は、本発明による記録媒体ファイルまたはデータ構造に対する実施形態を示した図である。ルートディレクトリには、少なくとも一つ以上のBDディレクトリがある。このBDディレクトリには、一般ファイル(図示せず)、再生リスト(例えば、*.mpls)ファイルが保存されるPLAYLISTディレクトリ、クリップ情報ファイル(*.clpi)が保存されるCLIPINFディレクトリ、及びクリップ情報ファイルに対応するMPEG−2フォーマットのA/Vストリームクリップファイル(*.m2ts)が保存されるSTREAMディレクトリがある。
【0022】
このSTREAMディレクトリには、クリップまたはクリップファイルと呼ばれるMPEG−2フォーマットのA/Vストリームクリップファイルが含まれて、このA/Vストリームには、ビデオとオーディオソースパケット(Source Packets)が含まれる。例えば、ビデオデータのソースパケットには、ヘッダーとトランスポートパケット(Transport Packet)が含まれる。ソースパケットには、ソースパケット番号が含まれるが、このソースパケット番号は、一般的にソースパケットにアクセスするための住所役割をするように順次的に割り当てられる番号である。トランスポートパケットには、パケット識別子(PID:Packet Identifier)が含まれる。
【0023】
CLIPINFディレクトリには、各A/Vストリームファイルに連係されるクリップ情報ファイルが含まれる。このクリップ情報ファイルは、連係するA/Vストリームの類型、シーケンス情報、プログラム情報、及びタイミング情報が含まれる。シーケンス情報は、到着時間基準(ATC)とシステム時間基準(STC)のシーケンスを説明する。例えば、シーケンス情報は、シーケンスの数、各シーケンスのスタートと終わり時間情報、各シーケンスでの1番目ソースパケットの住所、及び各シーケンスでのトランスポートパケットのPIDを指し示す。プログラムのコンテンツが一定なソースパケットのシーケンスがプログラムシーケンスと呼ばれる。プログラム情報は、プログラムシーケンスの数、各プログラムシーケンスのスタート住所、及びプログラムシーケンスにあるトランスポートパケットのPIDを指し示す。
【0024】
タイミング情報は、特徴ポイント情報(CPI:Characteristic Point Information)と呼ばれる。CPIの一つの類型がエントリーポイント(EP:Entry Point)マップ(Map)である。EPマップは、例えば、到着時間(ATC)及び/またはシステム時間(STC)を基準にして、プレゼンテーションタイムスタンプ(PTS:Presentation Time Stamp)をソースパケット番号(SPN:Source Packet Number)のようなソースパケット住所に連結(map)する。上映時間スタンプ(PTS)とソースパケット番号(SPN)は、A/Vストリームにあるエントリーポイント(EP)と関連される。すなわち、PTSとこれと関連したSPNは、A/Vストリームのエントリーポイント(EP)を指し示す。指し示されるパケットは、たびたびエントリーポイントパケットと呼ばれる。
【0025】
PLAYLISTディレクトリには、一つ以上の再生リストファイルがある。再生リストは、再生用クリップを容易に編集したり組み合わせるために導入された概念である。再生リストファイルは、クリップにある再生区間(Playing Intervals)の集合であって、各再生区間は再生アイテム(Play item)と呼ばれる。再生リストファイルは、再生リストを形成する各再生アイテムを識別して、各再生アイテムは、例えば、ATCまたはSTCを基準の上映時間スタンプのような、クリップの時間軸上の位置を指し示すIN−pointとOUT−pointの対である。言い換えると、再生リストファイルは、再生アイテムを識別して、各再生アイテムは、一つのクリップまたはその一部を指し示してクリップと連係されるクリップ情報ファイルを識別する。このクリップ情報ファイルは、再生アイテムをソースパケットのクリップに連結するのに使われる。
【0026】
一般情報ファイル(図示せず)は、光ディスクに記録されるA/Vストリームの再生を管理するための一般情報を提供する。
【0027】
図6では、本発明による記録媒体のデータ構造を説明するだけでなく、記録媒体の領域を見せてくれている。例えば、一般情報ファイルは少なくとも一つ以上の一般情報領域に記録されて、PLAYLISTディレクトリは少なくとも一つ以上のPLAYLISTディレクトリ領域に記録されて、PLAYLISTディレクトリ内の各再生リストは、記録媒体の少なくとも一つ以上の再生リスト領域に記録される。図7では、図6のデータ構造を有する記録媒体に対する一例を見せてくれる。図7に示したように、記録媒体にはファイルシステム情報領域、データベース(Data base)領域、そしてA/Vストリーム領域が含まれる。データベース領域には、一般情報ファイルと再生リスト情報領域、及びクリップ情報領域が含まれる。一般情報ファイルと再生リスト情報領域には、一般情報ファイル領域の一般情報ファイルと、再生リスト情報領域のPLAYLISTディレクトリと再生リストファイルが記録される。クリップ情報領域には、CLIPINFディレクトリと関連クリップ情報ファイルが記録される。A/Vストリーム領域には、多様なタイトルのA/Vストリームが記録される。
【0028】
ビデオとオーディオデータは、一般的に個別タイトルで編成されている。例えば、ビデオとオーディオデータにより表現される他の映画は他のタイトルで編成される。また、タイトルは、本が普通チャプター(Chapters)で編成されるように、多くのチャプターで編成されることができる。
【0029】
BD−ROM、BD−REのような新しい高密度記録媒体の保存容量が非常に大きいため、いろいろなバージョンのタイトルがまたは1タイトルの一部が保存されて再生されることができる。例えば、他のカメラ角度のビデオデータが記録媒体に記録されたり、他の例で、タイトルに対するいろいろなバージョンまたは他の言語と関連した一部も記録媒体に記録されることができる。また他の例で、タイトルに対する監督バージョン(Director’s Version)または映画館用バージョンも記録媒体に記録されることができる。または、1タイトルに対して完全成人バージョン、準成人バージョン、そして父母が制限することができる青少年バージョン、または1タイトルの一部が記録媒体に記録されることができる。各バージョン、各カメラアングルなどは他の再生経路を有して、このような場合のビデオデータは多重再生経路ビデオデータ(Multiple Reproduction Path Video Data)と呼ばれる。同様に、利用することができる他のオーディオデータ(例えば、他の言語、監督の説明、他のオーディオコーディングフォーマットなど)は再生する時他のオーディオストリームを提供する。
【0030】
高密度光ディスクで複数のオーディオストリームの再生を管理するための本発明によるデータ構造を複数のオーディオストリームを記録して再生するための本発明による方法及び装置と共に説明する。
【0031】
上述したように、CLIPINFディレクトリには、各A/Vストリームファイルに連係されるクリップ情報ファイルが含まれて、クリップ情報ファイルには、プログラム情報フィールドが含まれる。図8では、本発明による光ディスクに記録されるプログラム情報フィールドの構造一部を図示している。図8に示したように、長さ(Length)フィールドは、プログラム情報フィールドの長さを指し示して、reserved_for_word_alignフィールドは今後使用のための予備フィールドである。次に、number_of_program_sequencesフィールドはプログラムシーケンスの個数を指し示す。プログラム情報フィールドは、各プログラムシーケンス(Program Sequence i)に対して、SPN_program_sequence_start[i]、program_map_PID[i]、audio_PID[i][stream_index]、及びaudioCodingInfo(I、stream_index)のようなフィールドを提供する。
【0032】
SPN_program_sequence_start[i]フィールドは、A/Vストリームファイルでi番目プログラムシーケンスがスタートするソースパケットの番号を指し示して、program_map_PID[i]フィールドは、i番目プログラムシーケンスに該当するプログラムマップ(Map)セクション(Section)を含むトランスポートパケットのPID値を指し示して、audio_PID[i][stream_index]フィールドは、i番目プログラムシーケンスにある各オーディオストリームのPID値を指し示して、audioCodingInfo(I、stream_index)フィールドは、i番目プログラムシーケンスにある各オーディオストリームに対するコーディング情報(例えば、AC3 5.1CH、LPCM 2CH、MPEG 2CH等)を指し示す。図8に示してはいないが、プログラム情報フィールドは、各プログラムシーケンスにあるビデオストリームのPIDを提供することができる。
【0033】
audio_PIDフィールドは、多くの他の方式で使われることができる。例えば、図9を参照にして下記で説明される一実施形態で、他の方式でコーディングされた各オーディオストリームに相異なるaudio_PIDが割り当てられることができる。しかし、本発明は、audio_PIDをこのような方式で利用するのに限定されない。図10を参照にして下記で説明される他の実施形態では、audio_PIDフィールドは他の言語のオーディオストリームを指定することもできる。また他の実施形態では、audio_PIDフィールドが、監督説明のオーディオストリームと、上述したaudio_PID使用に対する他の実施形態の中の一つを、区別するために使われることもできる。
【0034】
図9及び図10に示したように、上述したDVD−ROM標準とは異なるように、本発明による高密度光ディスクの複数のオーディオストリームは、MPEG標準によるトランスポートストリームパケットで分割されて、ビデオストリームトランスポートパケットと共に記録されたり、または単独で記録されることができる。図9では、クリップ情報ファイルのプログラム情報フィールドとこれに連係されるA/VクリップがBD−ROMに記録される本発明による実施形態を図示している。図9に示したように、プログラム情報フィールドには、3個のプログラムシーケンス(Program_sequence #0、#1、#2)がある。1番目プログラムシーケンス(Program_sequence #0)は、program_map_PIDは‘a’であって、video_PIDは‘A、HDTV’であり、audio_PIDは‘R’である。上述したように、この実施形態で、各audio_PIDは、オーディオストリームの特定コーディングフォーマットを指し示す。ここで、‘R’のaudio_PIDは、AC3 5.1CHフォーマットでコーディングされたオーディオストリームを指し示す。このようなコーディング情報は、前記audioCodingInfoを通じてでも提供することができる。
【0035】
2番目プログラムシーケンス(Program_sequence #1)は、program_map_PIDは‘b’であって、video_PIDは‘B、HDTV’であり、audio_PIDには3種値がある。これは2番目プログラムシーケンスに3種のオーディオストリームが含まれることを指し示す。3種オーディオストリームのaudio_PID値は、‘R’、‘S’、そして‘T’で、それぞれAC3 5.1CH、LPCM 2CH、及びMPEG 2CHのコーディングフォーマットを指し示す。このようなコーディング情報は、audioCodingInfoを通じてでも提供することができる。
【0036】
3番目プログラムシーケンス(Program_sequence #2)は、program_map_PIDは‘c’であって、video_PIDは‘C、HDTV’であり、一つのaudio_PIDは‘R’である。これは3番目プログラムシーケンスに一つのオーディオストリームだけが含まれることを指し示す。audio_PID値が指し示すコーディング情報は、audioCodingInfoを通じてでも提供することができる。
【0037】
図9の2番目プログラムシーケンス(Program_sequence #1)に連係されるA/Vクリップファイルの一部に示したように、プログラムシーケンスに複数のオーディオストリームがある場合、複数のオーディオストリームに対するトランスポートパケットは、前記A/Vクリップファイル内に多重化される。このA/Vクリップファイルの一部に示したように、オーディオトランスポートパケットは、ビデオトランスポートパケットとも多重化できる。
【0038】
上述したように、プログラムシーケンスのオーディオストリームそれぞれにあるトランスポートパケットのaudio_PIDは、オーディオストリームのコーディングフォーマットを指し示すのに限定されないが、特にこのような情報は、audioCodingInfoフィールドでも提供することができたためである。代わりに、例えば、図10に示したように、各audio_PIDは他の言語に対応する。ここで、特定言語のオーディオストリームにはその言語に連係されるaudio_PID値が割り当てられたトランスポートパケットがある。図10の例で、audio_PID値‘R’、‘S’、及び‘T’はそれぞれ英語、韓国語、及び日本語を指し示す。また、audio_PID値は、言語類型だけでなくコーディングフォーマットも知らせる。このように、本発明は、audio_PID値が言語及び/またはフォーマットを指し示しながらオーディオストリームと連係されるのに限定されない。例えば、特定audio_PID値は、連係するオーディオストリームが連係されるビデオストリームにより再生される映画に対する監督の説明であることを指し示すことができる。
【0039】
図11は、本発明による光ディスク記録及び再生装置に対する構成を示した図である。A/Vエンコーダー9は、データ(例えば、ムービービデオとオーディオデータ、ただオーディオデータ、及び/またはスチールイメージデータ等)を入力受けてエンコードして、コーディング情報とストリーム属性情報と共に多重化装置(Multiplexer)8に出力する。多重化装置8は、例えば、MPEG−2伝送ストリーム(MPEG−2 transport stream)を作るために、入力されるコーディング情報とストリーム属性情報を基礎にしてエンコードされたデータを多重化する。ソース・パケッタイザー(Source packetizer)7は、多重化装置8から入力される伝送パケットを光ディスクのオーディオビデオフォーマットに合うソースパケットでパケット化する。図11に示したように、A/Vエンコーダー9、多重化装置8、そしてソース・パケッタイザー7の動作は、制御器10により操縦される。この制御器10がユーザーから記録命令を受信すれば、A/Vエンコーダー9、多重化装置8、そしてソース・パケッタイザー7に制御情報を送る。例えば、制御器10は、A/Vエンコーダー9に実行するエンコーディング類型を指示して、多重化装置8に作り出す伝送ストリームを指示して、そしてソース・パケッタイザー7にソースパケットのフォーマットを指示する。また、制御器10は、光ディスクにソース・パケッタイザー7の出力を記録することができるように駆動器(drive)3を制御する。
【0040】
また、制御器10は、光ディスクに記録されているデータの再生を管理するためのナビゲーション情報と管理情報を作り出す。例えば、ユーザーとのインターフェース(ディスクに保存されていたり、コンピュータシステムによりイントラネットまたはインターネットを介して提供する命令語)を介して受けた情報を基礎にして、制御器10は光ディスクに図6乃至図10のデータ構造を一つまたはそれ以上記録するように駆動器3を制御する。
【0041】
再生する間には、制御器10はデータ構造を再生するように駆動器3を制御する。すなわち、ディスクに含まれた情報とユーザーインターフェース(記録及び再生装置の操作ボタンまたは装置と関連された遠隔操縦)を介して受けたユーザー入力を基礎にして、制御器10は、光ディスクからデータを再生するように駆動器3を制御する。
【0042】
ソース・デパケッタイザー(Source Depacketizer)4は、再生されたソースパケットを入力受けてMPEG−2伝送パケットストリームのようなデータストリームに転換する。多重分離装置(Demultiplexer)5は、データストリームをエンコードされたデータに逆多重化する。A/Vデコーダー6はエンコードされたデータをデコーディングして本来のデータに作る。再生する間、ソース・デパケッタイザー4、多重分離装置5、そしてA/Vデコーダー6の動作は、制御器10により操縦される。制御器10がユーザーから再生命令を受信すれば、ソース・デパケッタイザー4、多重分離装置5、そしてA/Vデコーダー6に制御情報を送る。例えば、制御器10は、ソース・デパケッタイザー4にソースパケットのフォーマットを指示して、多重分離装置5に逆多重化する伝送ストリームを指示して、そしてA/Vデコーダー6に実行するデコーディング類型を指示する。
【0043】
複数のオーディオストリームがBD−ROMのデータ領域に記録される時、制御器10は、各オーディオパケット内に記録された固有のオーディオパケットID(audio_PID)を確認する。
【0044】
次に、制御器10の指示によって多重分離装置5は、ユーザーインターフェースを介して選択されたオーディオストリーム(例えば、コーディングシステム、特定言語等)に該当するオーディオパケットIDを有するオーディオパケットをA/Vデコーダー6に伝送する。
【0045】
また、制御器10は、プログラム情報フィールド内の該当オーディオコーディング情報(audioCodingInfo)を検索して確認して、オーディオコーディング情報により指定されたコーディングフォーマットによってデコーディング動作が実行されるようにデコーダー6を操縦する。
【0046】
図11には、記録と再生装置に関して図示しているが、図11の構成要素一部だけで記録動作または再生動作だけ提供する専用記録装置または専用再生装置も可能である。
【0047】
上述したように、本発明は、高密度記録媒体(例えば、BD−ROMのような高密度光ディスク)に記録される複数のオーディオストリームを管理するためのデータ構造を有する記録媒体を提供する。
【0048】
また、本発明は、記録媒体に記録される複数のオーディオストリームを管理するために、高密度記録媒体にデータ構造を記録する方法と装置を提供する。
【0049】
また、本発明は、複数のオーディオストリームの再生を管理するために、記録媒体に記録されるデータ構造を基礎にして、高密度記録媒体に記録される複数のオーディオストリームを再生する方法と装置を提供する。
【0050】
以上、上述した本発明の望ましい実施形態は、例示の目的のために開示されたものであって、BD−ROM以外の他の光ディスクにも拡大適用が可能であり、また当業者ならば添付された特許請求範囲に開示された本発明の技術的思想とその技術的範囲内で、多様な他の実施形態を改良、変更、代替または付加などが可能であることである。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】DVD−ROMのデータパケットに対する構成を示した図である。
【図2】DVD−ROMのLPCMオーディオパックを示した図である。
【図3】DVD−ROMのDolby AC−3オーディオパックを示した図である。
【図4】DVD−ROMのビデオタイトルセット情報(VTSI)に対する構成を示した図である。
【図5】DVD−ROMのビデオタイトルセットオーディオストリーム属性(VTS_AST_ATR)情報に対する構成を示した図である。
【図6】本発明による記録媒体ファイルまたはデータ構造に対する実施形態を示した図である。
【図7】記録媒体に保存される図6のデータ構造を有する記録媒体の実施形態を示した図である。
【図8】本発明による光ディスクに記録されたプログラム情報フィールドの構成一部を示した図である。
【図9】クリップ情報ファイルのプログラム情報フィールドとこれに連係されるA/VクリップがBD−ROMに記録される本発明による実施形態をそれぞれ示した図(その1)である。
【図10】クリップ情報ファイルのプログラム情報フィールドとこれに連係されるA/VクリップがBD−ROMに記録される本発明による実施形態をそれぞれ示した図(その2)である。
【図11】本発明による光ディスク記録及び再生装置に対する実施形態の構成を示した図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録された複数のオーディオストリームの再生を管理するためのデータ構造を有する記録媒体と記録及び再生のための方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、高画質のビデオデータと高音質のオーディオデータを長時間の間記録することができるDVD(DVD:Digital Versatile Disc)のような光ディスクが開発されて商用化されている。このDVDには、再生専用のDVD−ROM、そして再記録可能なDVD−RW(DVD−Rewritable)等のような多様な類型のDVDがある。
【0003】
DVD−ROMには、ビデオ及びオーディオストリームがMPEG標準で定義しているプログラムストリーム(PS:Program Stream)パケット(Packet)単位で記録されるが、図1に示したように、一つのパック(One Pack)は2048バイトの記録サイズを有する一つの物理的セクター(Sector)になる。
【0004】
一つのパックには、パックスタートコード(Pack_start_code)、SCR、プログラムマルチプレクサレート(program_mux_rate)、スタッフィング長さ(Stuffing_length)が含まれるパックヘッダー(Pack_header)と、ビデオ、オーディオ、サブピクチャーなどのパケットが含まれる。
【0005】
そして、上述したように、一つの物理的セクターが一つのパックで管理されるDVD−ROMで、複数のグラフィックストリームがそれぞれ多くのコーディングフォーマットでDVD−ROMのデータ領域に記録されることができる。
【0006】
例えば、図2に示したように、LPCM(Linear Pulse Code Modulation)フォーマットのオーディオデータが記録されるオーディオパック(One audio pack)は、14バイトのパックヘッダー(Pack_header)、1バイト以上のパケットヘッダー(Packet_header)、1バイトのサブストリームID(sub_stream_id)、オーディオフレーム情報(Audio_frame_information)、オーディオデータ情報(Audio_data_information)、そして1バイトないし2013バイトのPCMオーディオデータで構成される。
【0007】
図3に示したように、Dolby AC−3フォーマットのオーディオデータが記録されるオーディオパックは、14バイトのパックヘッダー(Pack_header)、1バイト以上のパケットヘッダー(Packet_header)、1バイトのサブストリームID(sub_stream_id)、オーディオフレーム情報(Audio_frame_information)、そして1バイトないし2016バイトのDolby AC−3オーディオデータで構成される。
【0008】
上述したように、特定コーディングフォーマットのオーディオデータが記録されるオーディオパックには、そのコーディングフォーマットを識別するための固有のサブストリームID(sub_stream_id)が記録されると共に、このサブストリームIDに対応する属性(Attribute)情報が、DVD−ROMにナビゲーション情報で記録管理される。
【0009】
例えば、図4に示したように、DVD−ROMに記録管理されるナビゲーション情報のうちビデオタイトルセット情報(VTSI:Video Title Set Information)には、VTS_AST_ATR(VTS_AudioStream_Attribute)情報が含まれて記録され、VTS_AST_ATR情報には、各サブストリームID(sub_stream_id)に対応する8個の属性情報(VTS_AST_ATR of Audio stream #0〜#7)が含まれて記録される。
【0010】
属性情報には、図5に示したように、オーディオコーディングモード(Audio coding mode)情報が含まれて、オーディオコーディングモード情報には該当オーディオパックに記録されたオーディオデータのコーディングフォーマットを識別することができる情報が含まれる。
【0011】
例えば、オーディオコーディングモード情報が、‘000b’である場合、該当オーディオデータがDolby AC−3フォーマットでエンコードされていることを示して、‘010b’である場合、拡張ビットストリームが除外されたMPEG−1またはMPEG−2フォーマットでエンコードされていることを示して、‘011b’である場合、拡張ビットストリームが含まれたMPEG−1またはMPEG−2フォーマットでエンコードされていることを示しており、‘100b’である場合、該当オーディオデータがLPCMフォーマットでエンコードされていることを示す。DVDプレーヤー(DVD−Player)のような光ディスク装置では、DVD−ROMに記録されたオーディオデータを読み出すようになる場合、オーディオパックに含まれた固有のサブストリームIDを参照して、ユーザーが再生要求したオーディオストリームを選別するようになる。
【0012】
そして、光ディスク装置では、選別されたオーディオストリームのサブストリームIDに対応するオーディオコーディングモード情報を確認して、オーディオコーディングモード情報に相応するコーディングフォーマットによって、オーディオストリームをデコーディングし、それによってユーザーが再生要求した任意のオーディオストリームを正常的に選別して再生することができるようになる。
【0013】
最近では、DVDに比べて記録密度が高い高密度光ディスク、例えば、再生専用ブルーレイディスク(BD−ROM:Blue−ray Disc Read−only Memory)に対する規格化作業が進行しているが、上述したような、高密度光ディスクに対して複数のグラフィックストリームを效率的に管理するための方案がまだ用意されていない実情である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、記録された複数のオーディオストリームの再生を管理するためのデータ構造を有する記録媒体と記録及び再生のための方法及び装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明は、このような目的を達成するためになされたもので、本発明による記録媒体には、記録媒体に記録された少なくとも複数のオーディオストリームの再生を管理するためのデータ構造が含まれる。
【0016】
本発明の一実施形態では、記録媒体のデータ領域には、前記データ領域の少なくとも一部に少なくとも複数のオーディオストリームを保存するが、複数のオーディオストリームは多重化される。各オーディオストリームは、トランスポートストリームであって一つまたはそれ以上のパケットで保存される。各パケットには、パケット識別子(Identifier)があって、同一なオーディオストリームのパケットは、同一なパケット識別子を有する。一実施形態では、複数のオーディオストリームで少なくとも一つ以上は言語と連係される。
【0017】
本発明の他の実施形態では、記録媒体には少なくとも一つ以上のクリップ情報ファイル(Clip Information File)が保存されるクリップ情報ファイル領域が含まれる。クリップ情報ファイルには、記録媒体に記録される複数のオーディオストリームの再生のための管理情報が含まれる。例えば、複数のオーディオストリームは、トランスポートパケットで記録されて、同一なオーディオストリームにある各トランスポートパケットは、同一なパケット識別子を有する。管理情報は、連係するパケット識別子を基礎にして複数のオーディオストリームそれぞれを識別する。また、管理情報は、各オーディオストリームに対するコーディング及びディスプレー情報を指し示す。
【0018】
本発明の他の実施形態では、記録媒体には、記録媒体に保存される少なくとも一つ以上のプログラム情報フィールドを有する管理領域が含まれる。各プログラム情報フィールドには、一つまたはそれ以上のプログラムシーケンス(Program Sequence)が含まれる。各プログラムシーケンスは、少なくともオーディオ再生の相異なるセグメント(Segment)に連係されて、連係するセグメントにある少なくとも一つ以上のオーディオストリームの再生を管理する管理情報を含む。少なくとも一つ以上のプログラムシーケンスには連係するセグメントにある複数のオーディオストリームに対する管理情報が含まれる。
【0019】
また、本発明によるデータ構造を記録して再生するための装置と方法が提示されて、本発明による複数のオーディオストリームを記録して再生するための装置と方法が提示される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
本発明による高密度光ディスク、例えば、BE−ROM、BD−RE(Blue−ray Disc Rewritable)などは、図6に示したように、ビデオとオーディオデータの再生を管理するためのファイルまたはデータ構造を有する。
【0021】
図6は、本発明による記録媒体ファイルまたはデータ構造に対する実施形態を示した図である。ルートディレクトリには、少なくとも一つ以上のBDディレクトリがある。このBDディレクトリには、一般ファイル(図示せず)、再生リスト(例えば、*.mpls)ファイルが保存されるPLAYLISTディレクトリ、クリップ情報ファイル(*.clpi)が保存されるCLIPINFディレクトリ、及びクリップ情報ファイルに対応するMPEG−2フォーマットのA/Vストリームクリップファイル(*.m2ts)が保存されるSTREAMディレクトリがある。
【0022】
このSTREAMディレクトリには、クリップまたはクリップファイルと呼ばれるMPEG−2フォーマットのA/Vストリームクリップファイルが含まれて、このA/Vストリームには、ビデオとオーディオソースパケット(Source Packets)が含まれる。例えば、ビデオデータのソースパケットには、ヘッダーとトランスポートパケット(Transport Packet)が含まれる。ソースパケットには、ソースパケット番号が含まれるが、このソースパケット番号は、一般的にソースパケットにアクセスするための住所役割をするように順次的に割り当てられる番号である。トランスポートパケットには、パケット識別子(PID:Packet Identifier)が含まれる。
【0023】
CLIPINFディレクトリには、各A/Vストリームファイルに連係されるクリップ情報ファイルが含まれる。このクリップ情報ファイルは、連係するA/Vストリームの類型、シーケンス情報、プログラム情報、及びタイミング情報が含まれる。シーケンス情報は、到着時間基準(ATC)とシステム時間基準(STC)のシーケンスを説明する。例えば、シーケンス情報は、シーケンスの数、各シーケンスのスタートと終わり時間情報、各シーケンスでの1番目ソースパケットの住所、及び各シーケンスでのトランスポートパケットのPIDを指し示す。プログラムのコンテンツが一定なソースパケットのシーケンスがプログラムシーケンスと呼ばれる。プログラム情報は、プログラムシーケンスの数、各プログラムシーケンスのスタート住所、及びプログラムシーケンスにあるトランスポートパケットのPIDを指し示す。
【0024】
タイミング情報は、特徴ポイント情報(CPI:Characteristic Point Information)と呼ばれる。CPIの一つの類型がエントリーポイント(EP:Entry Point)マップ(Map)である。EPマップは、例えば、到着時間(ATC)及び/またはシステム時間(STC)を基準にして、プレゼンテーションタイムスタンプ(PTS:Presentation Time Stamp)をソースパケット番号(SPN:Source Packet Number)のようなソースパケット住所に連結(map)する。上映時間スタンプ(PTS)とソースパケット番号(SPN)は、A/Vストリームにあるエントリーポイント(EP)と関連される。すなわち、PTSとこれと関連したSPNは、A/Vストリームのエントリーポイント(EP)を指し示す。指し示されるパケットは、たびたびエントリーポイントパケットと呼ばれる。
【0025】
PLAYLISTディレクトリには、一つ以上の再生リストファイルがある。再生リストは、再生用クリップを容易に編集したり組み合わせるために導入された概念である。再生リストファイルは、クリップにある再生区間(Playing Intervals)の集合であって、各再生区間は再生アイテム(Play item)と呼ばれる。再生リストファイルは、再生リストを形成する各再生アイテムを識別して、各再生アイテムは、例えば、ATCまたはSTCを基準の上映時間スタンプのような、クリップの時間軸上の位置を指し示すIN−pointとOUT−pointの対である。言い換えると、再生リストファイルは、再生アイテムを識別して、各再生アイテムは、一つのクリップまたはその一部を指し示してクリップと連係されるクリップ情報ファイルを識別する。このクリップ情報ファイルは、再生アイテムをソースパケットのクリップに連結するのに使われる。
【0026】
一般情報ファイル(図示せず)は、光ディスクに記録されるA/Vストリームの再生を管理するための一般情報を提供する。
【0027】
図6では、本発明による記録媒体のデータ構造を説明するだけでなく、記録媒体の領域を見せてくれている。例えば、一般情報ファイルは少なくとも一つ以上の一般情報領域に記録されて、PLAYLISTディレクトリは少なくとも一つ以上のPLAYLISTディレクトリ領域に記録されて、PLAYLISTディレクトリ内の各再生リストは、記録媒体の少なくとも一つ以上の再生リスト領域に記録される。図7では、図6のデータ構造を有する記録媒体に対する一例を見せてくれる。図7に示したように、記録媒体にはファイルシステム情報領域、データベース(Data base)領域、そしてA/Vストリーム領域が含まれる。データベース領域には、一般情報ファイルと再生リスト情報領域、及びクリップ情報領域が含まれる。一般情報ファイルと再生リスト情報領域には、一般情報ファイル領域の一般情報ファイルと、再生リスト情報領域のPLAYLISTディレクトリと再生リストファイルが記録される。クリップ情報領域には、CLIPINFディレクトリと関連クリップ情報ファイルが記録される。A/Vストリーム領域には、多様なタイトルのA/Vストリームが記録される。
【0028】
ビデオとオーディオデータは、一般的に個別タイトルで編成されている。例えば、ビデオとオーディオデータにより表現される他の映画は他のタイトルで編成される。また、タイトルは、本が普通チャプター(Chapters)で編成されるように、多くのチャプターで編成されることができる。
【0029】
BD−ROM、BD−REのような新しい高密度記録媒体の保存容量が非常に大きいため、いろいろなバージョンのタイトルがまたは1タイトルの一部が保存されて再生されることができる。例えば、他のカメラ角度のビデオデータが記録媒体に記録されたり、他の例で、タイトルに対するいろいろなバージョンまたは他の言語と関連した一部も記録媒体に記録されることができる。また他の例で、タイトルに対する監督バージョン(Director’s Version)または映画館用バージョンも記録媒体に記録されることができる。または、1タイトルに対して完全成人バージョン、準成人バージョン、そして父母が制限することができる青少年バージョン、または1タイトルの一部が記録媒体に記録されることができる。各バージョン、各カメラアングルなどは他の再生経路を有して、このような場合のビデオデータは多重再生経路ビデオデータ(Multiple Reproduction Path Video Data)と呼ばれる。同様に、利用することができる他のオーディオデータ(例えば、他の言語、監督の説明、他のオーディオコーディングフォーマットなど)は再生する時他のオーディオストリームを提供する。
【0030】
高密度光ディスクで複数のオーディオストリームの再生を管理するための本発明によるデータ構造を複数のオーディオストリームを記録して再生するための本発明による方法及び装置と共に説明する。
【0031】
上述したように、CLIPINFディレクトリには、各A/Vストリームファイルに連係されるクリップ情報ファイルが含まれて、クリップ情報ファイルには、プログラム情報フィールドが含まれる。図8では、本発明による光ディスクに記録されるプログラム情報フィールドの構造一部を図示している。図8に示したように、長さ(Length)フィールドは、プログラム情報フィールドの長さを指し示して、reserved_for_word_alignフィールドは今後使用のための予備フィールドである。次に、number_of_program_sequencesフィールドはプログラムシーケンスの個数を指し示す。プログラム情報フィールドは、各プログラムシーケンス(Program Sequence i)に対して、SPN_program_sequence_start[i]、program_map_PID[i]、audio_PID[i][stream_index]、及びaudioCodingInfo(I、stream_index)のようなフィールドを提供する。
【0032】
SPN_program_sequence_start[i]フィールドは、A/Vストリームファイルでi番目プログラムシーケンスがスタートするソースパケットの番号を指し示して、program_map_PID[i]フィールドは、i番目プログラムシーケンスに該当するプログラムマップ(Map)セクション(Section)を含むトランスポートパケットのPID値を指し示して、audio_PID[i][stream_index]フィールドは、i番目プログラムシーケンスにある各オーディオストリームのPID値を指し示して、audioCodingInfo(I、stream_index)フィールドは、i番目プログラムシーケンスにある各オーディオストリームに対するコーディング情報(例えば、AC3 5.1CH、LPCM 2CH、MPEG 2CH等)を指し示す。図8に示してはいないが、プログラム情報フィールドは、各プログラムシーケンスにあるビデオストリームのPIDを提供することができる。
【0033】
audio_PIDフィールドは、多くの他の方式で使われることができる。例えば、図9を参照にして下記で説明される一実施形態で、他の方式でコーディングされた各オーディオストリームに相異なるaudio_PIDが割り当てられることができる。しかし、本発明は、audio_PIDをこのような方式で利用するのに限定されない。図10を参照にして下記で説明される他の実施形態では、audio_PIDフィールドは他の言語のオーディオストリームを指定することもできる。また他の実施形態では、audio_PIDフィールドが、監督説明のオーディオストリームと、上述したaudio_PID使用に対する他の実施形態の中の一つを、区別するために使われることもできる。
【0034】
図9及び図10に示したように、上述したDVD−ROM標準とは異なるように、本発明による高密度光ディスクの複数のオーディオストリームは、MPEG標準によるトランスポートストリームパケットで分割されて、ビデオストリームトランスポートパケットと共に記録されたり、または単独で記録されることができる。図9では、クリップ情報ファイルのプログラム情報フィールドとこれに連係されるA/VクリップがBD−ROMに記録される本発明による実施形態を図示している。図9に示したように、プログラム情報フィールドには、3個のプログラムシーケンス(Program_sequence #0、#1、#2)がある。1番目プログラムシーケンス(Program_sequence #0)は、program_map_PIDは‘a’であって、video_PIDは‘A、HDTV’であり、audio_PIDは‘R’である。上述したように、この実施形態で、各audio_PIDは、オーディオストリームの特定コーディングフォーマットを指し示す。ここで、‘R’のaudio_PIDは、AC3 5.1CHフォーマットでコーディングされたオーディオストリームを指し示す。このようなコーディング情報は、前記audioCodingInfoを通じてでも提供することができる。
【0035】
2番目プログラムシーケンス(Program_sequence #1)は、program_map_PIDは‘b’であって、video_PIDは‘B、HDTV’であり、audio_PIDには3種値がある。これは2番目プログラムシーケンスに3種のオーディオストリームが含まれることを指し示す。3種オーディオストリームのaudio_PID値は、‘R’、‘S’、そして‘T’で、それぞれAC3 5.1CH、LPCM 2CH、及びMPEG 2CHのコーディングフォーマットを指し示す。このようなコーディング情報は、audioCodingInfoを通じてでも提供することができる。
【0036】
3番目プログラムシーケンス(Program_sequence #2)は、program_map_PIDは‘c’であって、video_PIDは‘C、HDTV’であり、一つのaudio_PIDは‘R’である。これは3番目プログラムシーケンスに一つのオーディオストリームだけが含まれることを指し示す。audio_PID値が指し示すコーディング情報は、audioCodingInfoを通じてでも提供することができる。
【0037】
図9の2番目プログラムシーケンス(Program_sequence #1)に連係されるA/Vクリップファイルの一部に示したように、プログラムシーケンスに複数のオーディオストリームがある場合、複数のオーディオストリームに対するトランスポートパケットは、前記A/Vクリップファイル内に多重化される。このA/Vクリップファイルの一部に示したように、オーディオトランスポートパケットは、ビデオトランスポートパケットとも多重化できる。
【0038】
上述したように、プログラムシーケンスのオーディオストリームそれぞれにあるトランスポートパケットのaudio_PIDは、オーディオストリームのコーディングフォーマットを指し示すのに限定されないが、特にこのような情報は、audioCodingInfoフィールドでも提供することができたためである。代わりに、例えば、図10に示したように、各audio_PIDは他の言語に対応する。ここで、特定言語のオーディオストリームにはその言語に連係されるaudio_PID値が割り当てられたトランスポートパケットがある。図10の例で、audio_PID値‘R’、‘S’、及び‘T’はそれぞれ英語、韓国語、及び日本語を指し示す。また、audio_PID値は、言語類型だけでなくコーディングフォーマットも知らせる。このように、本発明は、audio_PID値が言語及び/またはフォーマットを指し示しながらオーディオストリームと連係されるのに限定されない。例えば、特定audio_PID値は、連係するオーディオストリームが連係されるビデオストリームにより再生される映画に対する監督の説明であることを指し示すことができる。
【0039】
図11は、本発明による光ディスク記録及び再生装置に対する構成を示した図である。A/Vエンコーダー9は、データ(例えば、ムービービデオとオーディオデータ、ただオーディオデータ、及び/またはスチールイメージデータ等)を入力受けてエンコードして、コーディング情報とストリーム属性情報と共に多重化装置(Multiplexer)8に出力する。多重化装置8は、例えば、MPEG−2伝送ストリーム(MPEG−2 transport stream)を作るために、入力されるコーディング情報とストリーム属性情報を基礎にしてエンコードされたデータを多重化する。ソース・パケッタイザー(Source packetizer)7は、多重化装置8から入力される伝送パケットを光ディスクのオーディオビデオフォーマットに合うソースパケットでパケット化する。図11に示したように、A/Vエンコーダー9、多重化装置8、そしてソース・パケッタイザー7の動作は、制御器10により操縦される。この制御器10がユーザーから記録命令を受信すれば、A/Vエンコーダー9、多重化装置8、そしてソース・パケッタイザー7に制御情報を送る。例えば、制御器10は、A/Vエンコーダー9に実行するエンコーディング類型を指示して、多重化装置8に作り出す伝送ストリームを指示して、そしてソース・パケッタイザー7にソースパケットのフォーマットを指示する。また、制御器10は、光ディスクにソース・パケッタイザー7の出力を記録することができるように駆動器(drive)3を制御する。
【0040】
また、制御器10は、光ディスクに記録されているデータの再生を管理するためのナビゲーション情報と管理情報を作り出す。例えば、ユーザーとのインターフェース(ディスクに保存されていたり、コンピュータシステムによりイントラネットまたはインターネットを介して提供する命令語)を介して受けた情報を基礎にして、制御器10は光ディスクに図6乃至図10のデータ構造を一つまたはそれ以上記録するように駆動器3を制御する。
【0041】
再生する間には、制御器10はデータ構造を再生するように駆動器3を制御する。すなわち、ディスクに含まれた情報とユーザーインターフェース(記録及び再生装置の操作ボタンまたは装置と関連された遠隔操縦)を介して受けたユーザー入力を基礎にして、制御器10は、光ディスクからデータを再生するように駆動器3を制御する。
【0042】
ソース・デパケッタイザー(Source Depacketizer)4は、再生されたソースパケットを入力受けてMPEG−2伝送パケットストリームのようなデータストリームに転換する。多重分離装置(Demultiplexer)5は、データストリームをエンコードされたデータに逆多重化する。A/Vデコーダー6はエンコードされたデータをデコーディングして本来のデータに作る。再生する間、ソース・デパケッタイザー4、多重分離装置5、そしてA/Vデコーダー6の動作は、制御器10により操縦される。制御器10がユーザーから再生命令を受信すれば、ソース・デパケッタイザー4、多重分離装置5、そしてA/Vデコーダー6に制御情報を送る。例えば、制御器10は、ソース・デパケッタイザー4にソースパケットのフォーマットを指示して、多重分離装置5に逆多重化する伝送ストリームを指示して、そしてA/Vデコーダー6に実行するデコーディング類型を指示する。
【0043】
複数のオーディオストリームがBD−ROMのデータ領域に記録される時、制御器10は、各オーディオパケット内に記録された固有のオーディオパケットID(audio_PID)を確認する。
【0044】
次に、制御器10の指示によって多重分離装置5は、ユーザーインターフェースを介して選択されたオーディオストリーム(例えば、コーディングシステム、特定言語等)に該当するオーディオパケットIDを有するオーディオパケットをA/Vデコーダー6に伝送する。
【0045】
また、制御器10は、プログラム情報フィールド内の該当オーディオコーディング情報(audioCodingInfo)を検索して確認して、オーディオコーディング情報により指定されたコーディングフォーマットによってデコーディング動作が実行されるようにデコーダー6を操縦する。
【0046】
図11には、記録と再生装置に関して図示しているが、図11の構成要素一部だけで記録動作または再生動作だけ提供する専用記録装置または専用再生装置も可能である。
【0047】
上述したように、本発明は、高密度記録媒体(例えば、BD−ROMのような高密度光ディスク)に記録される複数のオーディオストリームを管理するためのデータ構造を有する記録媒体を提供する。
【0048】
また、本発明は、記録媒体に記録される複数のオーディオストリームを管理するために、高密度記録媒体にデータ構造を記録する方法と装置を提供する。
【0049】
また、本発明は、複数のオーディオストリームの再生を管理するために、記録媒体に記録されるデータ構造を基礎にして、高密度記録媒体に記録される複数のオーディオストリームを再生する方法と装置を提供する。
【0050】
以上、上述した本発明の望ましい実施形態は、例示の目的のために開示されたものであって、BD−ROM以外の他の光ディスクにも拡大適用が可能であり、また当業者ならば添付された特許請求範囲に開示された本発明の技術的思想とその技術的範囲内で、多様な他の実施形態を改良、変更、代替または付加などが可能であることである。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】DVD−ROMのデータパケットに対する構成を示した図である。
【図2】DVD−ROMのLPCMオーディオパックを示した図である。
【図3】DVD−ROMのDolby AC−3オーディオパックを示した図である。
【図4】DVD−ROMのビデオタイトルセット情報(VTSI)に対する構成を示した図である。
【図5】DVD−ROMのビデオタイトルセットオーディオストリーム属性(VTS_AST_ATR)情報に対する構成を示した図である。
【図6】本発明による記録媒体ファイルまたはデータ構造に対する実施形態を示した図である。
【図7】記録媒体に保存される図6のデータ構造を有する記録媒体の実施形態を示した図である。
【図8】本発明による光ディスクに記録されたプログラム情報フィールドの構成一部を示した図である。
【図9】クリップ情報ファイルのプログラム情報フィールドとこれに連係されるA/VクリップがBD−ROMに記録される本発明による実施形態をそれぞれ示した図(その1)である。
【図10】クリップ情報ファイルのプログラム情報フィールドとこれに連係されるA/VクリップがBD−ROMに記録される本発明による実施形態をそれぞれ示した図(その2)である。
【図11】本発明による光ディスク記録及び再生装置に対する実施形態の構成を示した図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のオーディオストリームの再生を管理するためのデータ構造を有する記録媒体において、
データ領域の少なくとも一部に少なくとも複数のオーディオストリームを保存する前記データ領域を含んで構成され、
前記複数のオーディオストリームは多重化され、各オーディオストリームは、トランスポートストリームであって一つまたはそれ以上のパケットで保存され、各パケットにはパケット識別子があって、同一なオーディオストリームのパケットは、同一なパケット識別子を有することを特徴とする記録媒体。
【請求項2】
前記複数のオーディオストリームのうち少なくとも一つ以上は言語と連係されることを特徴とする請求項1に記載の記録媒体。
【請求項3】
前記複数のオーディオストリームのうち少なくとも二つ以上はそれぞれ言語と連係され、連係する各言語は相異なることを特徴とする請求項1に記載の記録媒体。
【請求項4】
前記複数のオーディオストリームの再生を管理するための管理情報を含む管理領域をさらに含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載の記録媒体。
【請求項5】
前記管理情報には、前記複数のオーディオストリームそれぞれに対するパケット識別子が含まれることを特徴とする請求項4に記載の記録媒体。
【請求項6】
前記管理情報には、前記複数のオーディオストリームそれぞれに対するコーディングフォーマット情報が含まれることを特徴とする請求項5に記載の記録媒体。
【請求項7】
プログラム情報フィールドは、前記複数のオーディオストリームの再生を管理するための前記管理情報を含むことを特徴とする請求項4に記載の記録媒体。
【請求項8】
クリップ情報ファイルは、前記プログラム情報フィールドを含むことを特徴とする請求項7に記載の記録媒体。
【請求項9】
前記管理領域に保存されるクリップ情報ファイルは、前記複数のオーディオストリームの再生を管理するための前記管理情報を含むことを特徴とする請求項4に記載の記録媒体。
【請求項10】
複数のオーディオストリームの再生を管理するためのデータ構造を有する記録媒体において、
複数のオーディオストリームをトランスポートパケットで保存する前記記録媒体のデータ領域と、
クリップ情報ファイル領域内に保存される少なくとも一つ以上のクリップ情報ファイルを有する前記記録媒体の前記クリップ情報ファイル領域を含んで構成され、
同一なオーディオストリームにあるトランスポートパケットは、それぞれ同一なパケット識別子を有し、前記クリップ情報ファイルは、前記記録媒体に記録される前記複数のオーディオストリームの再生のための管理情報を含み、前記管理情報は、連係するパケット識別子を基礎にして前記複数のオーディオストリームそれぞれを識別することを特徴とする記録媒体。
【請求項11】
前記データ領域の少なくとも一部に、前記複数のオーディオストリームに対するトランスポートパケットが多重化されることを特徴とする請求項10に記載の記録媒体。
【請求項12】
前記管理情報は、前記複数のオーディオストリームそれぞれに対するコーディングフォーマットを識別することを特徴とする請求項10に記載の記録媒体。
【請求項13】
前記クリップ情報ファイルは、少なくとも一つ以上のプログラム情報フィールドを含み、前記プログラム情報フィールドは、一つまたはそれ以上のプログラムシーケンスに対する管理情報を含み、各プログラムシーケンスは、少なくともオーディオ再生の相異なるセグメントに連係されることを特徴とする請求項10に記載の記録媒体。
【請求項14】
複数のオーディオストリームの再生を管理するためのデータ構造を有する記録媒体において、
管理領域内に保存される少なくとも一つ以上のプログラム情報フィールドを有する前記管理領域を含んで構成され、
各プログラム情報フィールドは、一つまたはそれ以上のプログラムシーケンスを含み、各プログラムシーケンスは、少なくともオーディオ再生の相異なるセグメントに連係されて前記連係するセグメントにある少なくとも一つ以上のオーディオストリームの再生を管理するための管理情報を含み、少なくとも一つ以上のプログラムシーケンスは、前記連係するセグメントにある複数のオーディオストリームに対する管理情報を含むことを特徴とする記録媒体。
【請求項15】
各プログラムシーケンスに対する前記管理情報は、前記連係するセグメントにある各オーディオストリームを識別することを特徴とする請求項14に記載の記録媒体。
【請求項16】
前記記録媒体のデータ領域は、各オーディオストリームをトランスポートパケットで保存し、同一なオーディオストリーム内の各トランスポートパケットは、同一なパケット識別子を有し、
前記管理情報は、前記連係するパケット識別子を基礎にして各オーディオストリームを識別することを特徴とする請求項15に記載の記録媒体。
【請求項17】
前記データ領域の少なくとも一部は、連係する複数のオーディオストリームを有するセグメントを保存し、前記連係する複数のオーディオストリームに対するトランスポートパケットは、前記データ領域の一部で多重化されることを特徴とする請求項15に記載の記録媒体。
【請求項18】
前記管理情報は、前記連係するセグメント内のオーディオストリームそれぞれに対するコーディングフォーマットを識別することを特徴とする請求項15に記載の記録媒体。
【請求項19】
複数のオーディオストリームの再生を管理するためのデータ構造を記録媒体から再生する方法において、
少なくとも複数のオーディオストリームを前記記録媒体の一部から再生することで構成され、
前記複数のオーディオストリームは、前記記録媒体に多重化され、各オーディオストリームは、トランスポートストリームで一つまたはそれ以上のパケットで保存され、各パケットはパケット識別子を有し、同一なオーディオストリームのパケットは、同一なパケット識別子を有することを特徴とする方法。
【請求項20】
複数のオーディオストリームの再生を管理するためのデータ構造を記録媒体から再生する装置において、
前記記録媒体に記録されるデータを再生する光再生手段を駆動する駆動器と、
少なくとも複数のオーディオストリームを前記記録媒体の一部から再生するように前記駆動器を制御する制御器を含んで構成され、
前記複数のオーディオストリームは、前記記録媒体に多重化され、各オーディオストリームは、トランスポートストリームで一つまたはそれ以上のパケットで保存され、各パケットはパケット識別子を有し、同一なオーディオストリームのパケットは、同一なパケット識別子を有することを特徴とする装置。
【請求項21】
複数のオーディオストリームの再生を管理するためのデータ構造を記録媒体に記録する方法において、
少なくとも複数のオーディオストリームを多重化された状態で前記記録媒体の一部に記録することで構成され、
各オーディオストリームは、トランスポートストリームで一つまたはそれ以上のパケットで保存され、各パケットはパケット識別子を有し、同一なオーディオストリームのパケットは、同一なパケット識別子を有することを特徴とする方法。
【請求項22】
複数のオーディオストリームの再生を管理するためのデータ構造を記録媒体に記録する装置において、
前記記録媒体にデータを記録する光記録手段を駆動する駆動器と、
少なくとも多重再生経路ビデオデータをエンコードするためのエンコーダーと、
少なくとも複数のオーディオストリームを多重化された状態で前記記録媒体の一部に記録するように前記駆動器を制御する制御器を含んで構成され、
各オーディオストリームは、トランスポートストリームで一つまたはそれ以上のパケットで保存され、各パケットはパケット識別子を有し、同一なオーディオストリームのパケットは、同一なパケット識別子を有することを特徴とする装置。
【請求項1】
複数のオーディオストリームの再生を管理するためのデータ構造を有する記録媒体において、
データ領域の少なくとも一部に少なくとも複数のオーディオストリームを保存する前記データ領域を含んで構成され、
前記複数のオーディオストリームは多重化され、各オーディオストリームは、トランスポートストリームであって一つまたはそれ以上のパケットで保存され、各パケットにはパケット識別子があって、同一なオーディオストリームのパケットは、同一なパケット識別子を有することを特徴とする記録媒体。
【請求項2】
前記複数のオーディオストリームのうち少なくとも一つ以上は言語と連係されることを特徴とする請求項1に記載の記録媒体。
【請求項3】
前記複数のオーディオストリームのうち少なくとも二つ以上はそれぞれ言語と連係され、連係する各言語は相異なることを特徴とする請求項1に記載の記録媒体。
【請求項4】
前記複数のオーディオストリームの再生を管理するための管理情報を含む管理領域をさらに含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載の記録媒体。
【請求項5】
前記管理情報には、前記複数のオーディオストリームそれぞれに対するパケット識別子が含まれることを特徴とする請求項4に記載の記録媒体。
【請求項6】
前記管理情報には、前記複数のオーディオストリームそれぞれに対するコーディングフォーマット情報が含まれることを特徴とする請求項5に記載の記録媒体。
【請求項7】
プログラム情報フィールドは、前記複数のオーディオストリームの再生を管理するための前記管理情報を含むことを特徴とする請求項4に記載の記録媒体。
【請求項8】
クリップ情報ファイルは、前記プログラム情報フィールドを含むことを特徴とする請求項7に記載の記録媒体。
【請求項9】
前記管理領域に保存されるクリップ情報ファイルは、前記複数のオーディオストリームの再生を管理するための前記管理情報を含むことを特徴とする請求項4に記載の記録媒体。
【請求項10】
複数のオーディオストリームの再生を管理するためのデータ構造を有する記録媒体において、
複数のオーディオストリームをトランスポートパケットで保存する前記記録媒体のデータ領域と、
クリップ情報ファイル領域内に保存される少なくとも一つ以上のクリップ情報ファイルを有する前記記録媒体の前記クリップ情報ファイル領域を含んで構成され、
同一なオーディオストリームにあるトランスポートパケットは、それぞれ同一なパケット識別子を有し、前記クリップ情報ファイルは、前記記録媒体に記録される前記複数のオーディオストリームの再生のための管理情報を含み、前記管理情報は、連係するパケット識別子を基礎にして前記複数のオーディオストリームそれぞれを識別することを特徴とする記録媒体。
【請求項11】
前記データ領域の少なくとも一部に、前記複数のオーディオストリームに対するトランスポートパケットが多重化されることを特徴とする請求項10に記載の記録媒体。
【請求項12】
前記管理情報は、前記複数のオーディオストリームそれぞれに対するコーディングフォーマットを識別することを特徴とする請求項10に記載の記録媒体。
【請求項13】
前記クリップ情報ファイルは、少なくとも一つ以上のプログラム情報フィールドを含み、前記プログラム情報フィールドは、一つまたはそれ以上のプログラムシーケンスに対する管理情報を含み、各プログラムシーケンスは、少なくともオーディオ再生の相異なるセグメントに連係されることを特徴とする請求項10に記載の記録媒体。
【請求項14】
複数のオーディオストリームの再生を管理するためのデータ構造を有する記録媒体において、
管理領域内に保存される少なくとも一つ以上のプログラム情報フィールドを有する前記管理領域を含んで構成され、
各プログラム情報フィールドは、一つまたはそれ以上のプログラムシーケンスを含み、各プログラムシーケンスは、少なくともオーディオ再生の相異なるセグメントに連係されて前記連係するセグメントにある少なくとも一つ以上のオーディオストリームの再生を管理するための管理情報を含み、少なくとも一つ以上のプログラムシーケンスは、前記連係するセグメントにある複数のオーディオストリームに対する管理情報を含むことを特徴とする記録媒体。
【請求項15】
各プログラムシーケンスに対する前記管理情報は、前記連係するセグメントにある各オーディオストリームを識別することを特徴とする請求項14に記載の記録媒体。
【請求項16】
前記記録媒体のデータ領域は、各オーディオストリームをトランスポートパケットで保存し、同一なオーディオストリーム内の各トランスポートパケットは、同一なパケット識別子を有し、
前記管理情報は、前記連係するパケット識別子を基礎にして各オーディオストリームを識別することを特徴とする請求項15に記載の記録媒体。
【請求項17】
前記データ領域の少なくとも一部は、連係する複数のオーディオストリームを有するセグメントを保存し、前記連係する複数のオーディオストリームに対するトランスポートパケットは、前記データ領域の一部で多重化されることを特徴とする請求項15に記載の記録媒体。
【請求項18】
前記管理情報は、前記連係するセグメント内のオーディオストリームそれぞれに対するコーディングフォーマットを識別することを特徴とする請求項15に記載の記録媒体。
【請求項19】
複数のオーディオストリームの再生を管理するためのデータ構造を記録媒体から再生する方法において、
少なくとも複数のオーディオストリームを前記記録媒体の一部から再生することで構成され、
前記複数のオーディオストリームは、前記記録媒体に多重化され、各オーディオストリームは、トランスポートストリームで一つまたはそれ以上のパケットで保存され、各パケットはパケット識別子を有し、同一なオーディオストリームのパケットは、同一なパケット識別子を有することを特徴とする方法。
【請求項20】
複数のオーディオストリームの再生を管理するためのデータ構造を記録媒体から再生する装置において、
前記記録媒体に記録されるデータを再生する光再生手段を駆動する駆動器と、
少なくとも複数のオーディオストリームを前記記録媒体の一部から再生するように前記駆動器を制御する制御器を含んで構成され、
前記複数のオーディオストリームは、前記記録媒体に多重化され、各オーディオストリームは、トランスポートストリームで一つまたはそれ以上のパケットで保存され、各パケットはパケット識別子を有し、同一なオーディオストリームのパケットは、同一なパケット識別子を有することを特徴とする装置。
【請求項21】
複数のオーディオストリームの再生を管理するためのデータ構造を記録媒体に記録する方法において、
少なくとも複数のオーディオストリームを多重化された状態で前記記録媒体の一部に記録することで構成され、
各オーディオストリームは、トランスポートストリームで一つまたはそれ以上のパケットで保存され、各パケットはパケット識別子を有し、同一なオーディオストリームのパケットは、同一なパケット識別子を有することを特徴とする方法。
【請求項22】
複数のオーディオストリームの再生を管理するためのデータ構造を記録媒体に記録する装置において、
前記記録媒体にデータを記録する光記録手段を駆動する駆動器と、
少なくとも多重再生経路ビデオデータをエンコードするためのエンコーダーと、
少なくとも複数のオーディオストリームを多重化された状態で前記記録媒体の一部に記録するように前記駆動器を制御する制御器を含んで構成され、
各オーディオストリームは、トランスポートストリームで一つまたはそれ以上のパケットで保存され、各パケットはパケット識別子を有し、同一なオーディオストリームのパケットは、同一なパケット識別子を有することを特徴とする装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公表番号】特表2006−503397(P2006−503397A)
【公表日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−545027(P2004−545027)
【出願日】平成15年10月11日(2003.10.11)
【国際出願番号】PCT/KR2003/002097
【国際公開番号】WO2004/036577
【国際公開日】平成16年4月29日(2004.4.29)
【出願人】(596066770)エルジー エレクトロニクス インコーポレーテッド (384)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成15年10月11日(2003.10.11)
【国際出願番号】PCT/KR2003/002097
【国際公開番号】WO2004/036577
【国際公開日】平成16年4月29日(2004.4.29)
【出願人】(596066770)エルジー エレクトロニクス インコーポレーテッド (384)
【Fターム(参考)】
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