説明

記録媒体処理装置、情報処理装置

【課題】
メディアの挿入に際して利用者が抱く混乱を抑制させるようにした記録媒体処理装置、情報処理装置を提供する。
【解決手段】
メディア処理装置10には、シャッター機構が設けられた単一のメディア挿入口42が設けられている。利用者がタッチパネル(表示操作部11)から使用メディアを指定すると、指定されたメディアに対応するメディアスロットがメディア挿入口42の直ぐ背面位置に移動し、メディア挿入口42のシャッターが開放される。メディアが挿入されるとシャッターが閉鎖され、当該メディアに対する読取り、書込み等の処理が行なわれる。その後、メディアに対する処理が終われば、シャッターが開放され、メディアが利用者に返却される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数種類の記録媒体に対する処理に対応した装置に関し、特に、記録媒体の挿入に際して利用者に混乱を抱かせないようにした記録媒体処理装置、情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
SD(Secure Digital)メモリカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)等に代表される(可般)記録媒体(以下、メディアと言う)は、携帯電話機、携帯ゲーム機、デジタルカメラ等から各種家電機器に至るまで幅広く利用されている。
【0003】
しかし、これらメディアは、複数のベンダメーカから提供され、それぞれ大きさや形状が異なるため、これらを利用する利用者側にとっては、どの装置がどのメディアに対応しているか等把握しておかなければ、メディアを上手く利用できなかった。
【0004】
このような現状を踏まえて、例えば、1台で複数種類のメディアの読取りや書込みに対応した装置が提案されている。この種の装置に関しては、例えば、メディアの種類に応じてドライブ装置のメディア挿入口の開閉を制御する技術(例えば、特許文献1)、メディアの種類に応じてメディアの挿入口を案内表示する技術(例えば、特許文献2)が知られている。
【特許文献1】特開2005−184317号
【特許文献2】特開2005−4592号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記したメディアは、コンピュータやメカ等に詳しい者からこれらを敬遠しがちな者にまで幅広く利用されているが、この後者に当たるコンピュータに不慣れな利用者にとっては、複数種類存在するメディアの取扱は非常に難しいものとなっている。
【0006】
例えば、上記した特許文献1、特許文献2の技術では、シャッター機構により不要なメディア挿入口が閉じられたり、またLED(Light Emitting Diode)等により案内表示が行なわれたりするが、対応メディア数分のメディア挿入口が設けられているため、利用者に混乱を抱かせてしまう可能性がある。
【0007】
また、これら装置を提供するメーカ側においても、このような装置構成では、対応しているメディアの数分、シャッター機構やLED等の表示灯を設けなければならず、製造コストの増大を招いてしまう。
【0008】
そこで、本発明は、メディアの挿入に際して利用者が抱く混乱を抑制させるようにした記録媒体処理装置、情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、請求項1の記録媒体処理装置の発明は、記録媒体の種類に対応してそれぞれ設けられ、挿入された該記録媒体に対する情報の書込み若しくは読取りの少なくとも一方を行う複数の記録媒体挿入溝を有する記録媒体挿入部材と、前記記録媒体挿入部材に対して相対的に移動し、前記複数の記録媒体挿入溝の内の一つを選択的に外部に臨ませる記録媒体挿入口と、前記記録媒体挿入口に設けられ、前記複数の記録媒体挿入溝の内の一つを外部に臨ませる状態で開かれる挿入口開閉部材とを具備する。
【0010】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記記録媒体挿入口は、固定位置に配設され、前記記録媒体挿入部材は、前記記録媒体挿入口に挿入される記録媒体の種類の指定に応じて、該指定された記録媒体の種類に対応する記録媒体挿入溝が前記記録媒体挿入口の位置に合致するように移動される。
【0011】
また、請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記記録媒体挿入部材は、固定位置に配設され、前記記録媒体挿入口は、前記記録媒体挿入口に挿入される記録媒体の種類の指定に応じて、該指定された記録媒体の種類に対応する記録媒体挿入溝の位置に合致するように移動される。
【0012】
また、請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記記録媒体挿入口に挿入される記録媒体の種類の指定に応じて、該指定された記録媒体の種類に対応する記録媒体挿入溝と前記記録媒体挿入口とが接近するように前記記録媒体挿入部材と前記記録媒体挿入口とが移動される。
【0013】
また、請求項5の発明は、請求項1の発明において、前記記録媒体挿入口は、単一で構成される。
【0014】
また、請求項6の情報処理装置の発明は、記録媒体の種類に対応してそれぞれ設けられ、挿入された該記録媒体に対する情報の書込み若しくは読取りの少なくとも一方を行う複数の記録媒体挿入溝を有する記録媒体挿入部材と、前記記録媒体挿入部材に対して相対的に移動し、前記複数の記録媒体挿入溝の内の一つを選択的に外部に臨ませる記録媒体挿入口と、前記記録媒体挿入口に設けられ、前記複数の記録媒体挿入溝の内の一つを外部に臨ませる状態で開かれる挿入口開閉部材と、前記記録媒体に対して書き込まれる情報、若しくは読み取られた情報の少なくとも一方の情報を処理する情報処理手段とを具備する。
【発明の効果】
【0015】
請求項1の記録媒体処理装置によれば、記録媒体をどの挿入口に挿入すればいいか迷ったり、分からなかったりすることがなくなるので、これらを起因とした利用者の混乱を抑制させることができる。また、複数の記録媒体挿入溝各々に対応して挿入口を設けた場合に比して、記録媒体挿入口、挿入口開閉部材や表示灯等の部品点数を減らすことができる。
【0016】
また、請求項2の記録媒体処理装置によれば、記録媒体挿入口の位置が固定されるため、上記混乱を更に抑制させることができる。
【0017】
また、請求項3の記録媒体処理装置によれば、記録媒体挿入部材の位置が固定されるため、記録媒体挿入部材に設けられた配線の配置を簡略化することができる。
【0018】
また、請求項4の記録媒体処理装置によれば、記録媒体挿入口、記録媒体挿入溝の両者の移動距離が少なくて済むため、時間の短縮を図れることになる。
【0019】
また、請求項5の記録媒体処理装置によれば、記録媒体挿入口が単一となるため、上記混乱を更に抑制させることができる。
【0020】
また、請求項6の情報処理装置によれば、記録媒体をどの挿入口に挿入すればいいか迷ったり、分からなかったりすることがなくなるので、これらを起因とした利用者の混乱を抑制させることができる。また、複数の記録媒体挿入溝各々に対応して挿入口を設けた場合に比して、記録媒体挿入口、挿入口開閉部材や表示灯等の部品点数を減らすことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明に係わる記録媒体処理装置、情報処理装置の実施例について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下、実施例においては、本発明の実施の一形態として、本発明に係わる情報処理装置を適用したメディア処理装置10を例に挙げて説明する。
【実施例】
【0022】
図1は、メディア処理装置10の外観構成の一例を示す図である。
【0023】
メディア処理装置10の前面部には、タッチパネル等で構成された表示操作部11と、紙幣の挿入、排出(返却)を行なうための紙幣挿排口21と、硬貨の投入を行なうための硬貨投入口22と、投入された紙幣、硬貨の返却を指示するための返却レバー24と、メディアを挿入するためのメディア挿入口42と、硬貨の返却を行なうための硬貨返却口23と、レシートの発行を行なうためのレシート発行口31とが設けられる。本実施例におけるメディア処理装置10では、複数種類のメディアに対してデータの読取り、データの書込みを行なうことになるが、当該メディアを挿入するためのメディア挿入口42は単一となる。
【0024】
ここで、図2を用いて、メディア処理装置10の機能的な構成の一例について説明する。なお、上記図1と同一の符号が付されているものは、同一のものを指している。
【0025】
メディア処理装置10は、その機能構成として、表示操作部11と、制御部12と、貨幣処理部13と、レシート発行部14と、メディア処理部15とを具備して構成される。なお、メディア処理装置10には、HDD等(Hard Disk Drive)で構成された記憶部や、利用者の認証を行なうカード認証機構等で構成された認証部、モデム、ネットワークカード等で構成された通信部、等の処理機能が設けられていてもよいが、必須の構成要素ではないため、ここでは当該処理機能の図示、説明については省略する。
【0026】
表示操作部11は、タッチパネル、ハードボタンなどの入力用デバイスと、LED、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示用デバイスとを具備して構成され、利用者とメディア処理装置10とを繋ぐユーザインターフェースとしての機能を果たす。
【0027】
制御部12は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)、各種ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等から構成され、メディア処理装置10を統括制御する機能を果たす。制御部12は、メディア処理装置10上に構成される処理機能に対して各種制御信号を発する他、書込みデータや読取りデータ等に対して編集や加工を加えるといったデータ処理機能等も備えている。
【0028】
貨幣処理部13は、紙幣挿排口21、硬貨投入口22、硬貨返却口23、返却レバー24、貨幣識別部25、貨幣収納部26等から構成され、挿入あるいは投入された貨幣(紙幣、硬貨を含む)を処理する機能を果たす。貨幣識別部25は、貨幣の真偽や金種の識別を行う機能を果たし、貨幣収納部26は、貨幣識別部25による識別後、利用者から徴収された貨幣を収納する機能を果たす。
【0029】
レシート発行部14は、レシート発行口31、印字部32等から構成され、徴収金額等を印字したレシートを発行する機能を果たす。印字部32は、サーマル(感熱式)プリンタ等で構成され、レシート用ロール紙に文字や数字、画像等を印刷する機能を果たす。
【0030】
メディア処理部15は、シャッター機構41、メディア挿入口42、スロット基盤43、メディアスロット44、基盤搬送機構45、メディア処理制御部46等から構成され、複数種類のメディアに対しデータの読取り、書込み処理を行なう機能を果たす。シャッター機構41は、シャッター(メディア挿入口42を開閉する部材)によりメディア挿入口42を開放、閉鎖させる機能を果たす。スロット基盤43は、基盤(部材)で構成され、当該基板上には、複数のメディアスロット44が配される。また、メディアスロット44は、メディアが挿入される挿入溝であり、挿入されたメディアからデータの読取り、書込みを行なう機能を果たす。なお、メディアスロット44は、メディア処理装置10が対応しているメディアの種類に応じた数分設けられる。基盤搬送機構45は、スロット基盤43を所定位置に搬送させる機能を果たす。メディア処理制御部46は、CPU、ROMやRAM、各種ASIC等から構成され、メディア処理部15を統括制御する機能を果たす。なお、メディアスロット44は、読取り機能、書込み機能のいずれか一方の機能だけを持ち合わせたもので構成されてもよい。
【0031】
以上が、メディア処理装置10を構成する各種処理機能の説明である。なお、図2においては、説明を分かり易くするために、各処理機能を具体的に実現する構成を例示しているが、これはあくまで一例であり、これ以外の構成により各処理機能が実現されてもよい。また、メディア処理装置10内に設けられた各機能部、また当該機能部内に設けられた機能的な構成は、必ずしも上記図示した通りに実現される必要はなく、メディア処理装置10内のいずれかに実現されていれば足りる。
【0032】
ここで、上記説明したメディア処理部15の概略構成について説明する。図3には、メディア処理部15を上方から見た平面図、メディア処理部15をシャッター機構41側から見た正面図が示されており、平面図に関してはシャッター閉鎖時、正面図に関してはシャッター閉鎖時、シャッター開放時の態様が示される。
【0033】
スロット基盤43には、各メディアに対応して設けられた複数のメディアスロット44が配設されるとともに、当該基盤を搬送させるための基盤搬送機構45(不図示)が設けられている。基盤搬送機構45は、スロット基盤43をシャッターと水平方向(図3で言うと左右方向)に搬送し移動させる。
【0034】
これに対して、メディア挿入口42は所定位置に固定されている。所定位置に設けられたメディア挿入口42に合わせてスロット基盤43が搬送されることで、複数種類のメディアの使用が可能となる。ここで、(正面図:シャッター閉鎖時)に示すように、利用者指定のメディアのスロットがメディア挿入口42の直ぐ背面位置まで搬送され、当該メディアスロット44とメディア挿入口42との位置が合致すれば、シャッターが開放され、メディアの受け付けが行なわれる。
【0035】
次に、図4を用いて、図1に示すメディア処理装置10における動作の流れの一例について説明する。
【0036】
利用者がタッチパネルに接触する等すると、メディア処理装置10は、人を検知するとともに、スピーカ(不図示)から音声を発する等して利用者に使用メディアの指定を促す(ステップS101)。
【0037】
これを受けた利用者は、タッチパネル等から使用メディアを指定する。すると、当該指定入力を受けたメディア処理装置10は、当該指定されたメディアを含んだ信号をメディア処理部15に発する。すると、メディア処理部15において、指定メディア受付準備処理が実行される(ステップS102およびステップS103)。なお、指定メディア受付準備処理の詳細については後述する。
【0038】
当該処理後、メディア処理装置10は、メディア挿入口42のシャッターを開放し、利用者に指定されたメディアスロット44を外部に臨ませた状態でメディアの挿入待ちとなる(ステップS104でNO)。ここで、メディア挿入口42からメディアが挿入されると(ステップS104でYES)、シャッター機構41によりシャッターが閉鎖されるとともに(ステップS105)、メディアスロット44において、当該挿入されたメディアに対してデータの読取り、書込み等の処理が行われる(ステップS106)。
【0039】
そして、メディアに対する処理が終了すると(ステップS107でYES)、シャッター機構41によりシャッターが開放され(ステップS108)、メディアが引き出せる状態となる。これを受けた利用者がメディア挿入口42からメディアを引き出し回収すると(ステップS109でYES)、メディア処理装置10では、メディア処理制御部45において、メディアの引き抜きが検知され、これに伴ってメディア挿入口42のシャッターが閉鎖される(ステップS110)。そして、この処理は終了する。
【0040】
ここで、図5を用いて、上記ステップS103における指定メディア受付準備処理の動作の流れの一例について説明する。
【0041】
指定メディア受付準備処理が開始されると、メディア処理部15の基盤搬送機構45は、利用者に指定されたメディアのスロットをメディア挿入口42の位置まで移動させる(ステップS201)。ここで、指定されたメディアスロット44がメディア挿入口42と合致する位置まで移動されると(ステップS202でYES)、シャッター機構41によりメディア挿入口42のシャッターが開放され(ステップS203)、メディア挿入可能な状態となる。そして、この処理は終了する。
【0042】
なお、上記説明では、メディア挿入口42、メディアスロット44の位置合わせの方法については特に言及していないが、どのような方法を用いてもよい。例えば、スロット基盤43の各メディアスロット44に検知SWを設け、当該検知SWの検知により位置合わせを行なうようにしてもよい。また、メディア処理終了後のスロット基盤43の停止位置を一定とし、そこからステッピングモータで決められたステップ数分移動させて位置合わせを行なうようにしてもよいし、また、停止位置を固定せずに前処理を行った位置からステッピングモータで決められたステップ数分移動させて現処理で用いるメディアスロット44を移動させて位置合わせを行なうようにしてもよい。
【0043】
以上が本発明の代表的な実施形態の一例であるが、本発明は、上記および図面に示す実施例に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。
【0044】
例えば、上記実施例においては、固定位置に設けられたメディア挿入口42に合わせてメディアスロット44が移動することで複数種類のメディアが受け付けられる場合について説明したが、これとは逆に、例えば、図6に示すように、メディアスロット44(スロット基盤43)を固定位置とし、それに合わせてメディア挿入口42を移動させるようにしてもよい。この場合においても上記実施例同様の処理が行える。また更に、図7に示すように、メディア挿入口42、メディアスロット44(スロット基盤43)の両方を同時に移動させるようにしてもよい。この場合、両者が接近するように移動しその合致点においてシャッターを開放させるため、移動距離が短くなり時間の短縮が図れることになる。上記実施例あるいは当該変形例に示すように本発明においては、スロット基盤43に対してメディア挿入口42が相対的に移動すればよく、スロット基盤43の搬送による移動、メディア挿入口43の搬送による移動、その両者が搬送されることによる移動等、特にその方法は問わない。
【0045】
また、上記実施例において説明したメディア処理装置10では、メディアから読取るデータやメディアに書込むデータについては言及していないが、このデータは例えば、画像データ、動画データ、テキストデータ等いずれであってもよく、特にその種類は問わない。なお、画像データが記録されたメディアを処理する場合には、メディア処理装置10内に現像機構を設け、写真プリントを行なうように構成してもよい。
【0046】
また、上記実施例においては、利用者によるメディアの指定をタッチパネルから行なう場合について説明したが、この指定の方法は特に問わず、例えば、特開2005−184317号に開示されるように、メディアを撮像し、装置側でメディアを指定するようにしてもよい。
【0047】
また、上記説明したメディアは、電子データを記録し持ち運び可能な記録媒体であればよく、SDメモリカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)、メモリースティック(登録商標)等のカード型記録媒体の他、USB(Universal Serial Bus)メモリ等であってもよい。この場合、例えば、メディアスロット44に加えて、USBスロットを上記説明した基板上に配し、当該USBスロットをメディアスロット44同様に扱えば上記実施例同様の処理が行えることになる。
【0048】
また、上記実施例においては、メディア挿入口42が単一である場合について説明したが、メディア処理装置10の大きさ(例えば、横幅)と、スロット基盤43の大きさ(例えば、横幅)の兼ね合いからスロット基盤43が複数枚になる場合等には、スロット基盤43を複数段(例えば、2段)構成とし、それに合わせてメディア挿入口42を複数(例えば、スロット基盤43が2段構成となれば、メディア挿入口は2個となる)設けるようにしてもよい。この場合にも、メディア挿入口の数を抑えることができるため、上記同様に利用者の抱く混乱等を抑制させることができる。なお、スロット基盤43やメディア挿入口42を上下左右に搬送させる搬送機構を設け、スロット基盤43が複数段になった場合であっても、それら基盤や挿入口を上下左右に搬送させることでメディア挿入口42を単一とするように構成してもよい。
【0049】
また、上記説明したメディア処理装置10、メディア処理装置10内のメディア処理部15における処理は、専用の回路に組み込まれたプログラムにより実施するように構成してもよいし、内蔵されたコンピュータにインストールされたプログラムにより実施するように構成してもよい。なお、プログラムは、ネットワーク等の通信手段により提供することは勿論、CD−ROM等の記録媒体に記録して提供することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】メディア処理装置10の外観構成の一例を示す図である。
【図2】メディア処理装置10の機能的な構成の一例を示す図である。
【図3】図2に示すメディア処理部15の概略構成の一例を示す図である。
【図4】メディア処理装置10における動作の流れの一例を示す第1のフローチャートである。
【図5】メディア処理装置10における動作の流れの一例を示す第2のフローチャートである。
【図6】本実施例に係わる第1の変形例を示す図である。
【図7】本実施例に係わる第2の変形例を示す図である。
【符号の説明】
【0051】
10 メディア処理装置
11 表示操作部
12 制御部
13 貨幣処理部
14 レシート発行部
15 メディア処理部
21 紙幣挿排口
22 硬貨投入口
23 硬貨返却口
24 返却レバー
25 貨幣識別部
26 貨幣収納部
31 レシート発行口
32 印字部
41 シャッター機構
42 メディア挿入口
43 スロット基盤
44 メディアスロット
45 基盤搬送機構
47 メディア処理制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体の種類に対応してそれぞれ設けられ、挿入された該記録媒体に対する情報の書込み若しくは読取りの少なくとも一方を行う複数の記録媒体挿入溝を有する記録媒体挿入部材と、
前記記録媒体挿入部材に対して相対的に移動し、前記複数の記録媒体挿入溝の内の一つを選択的に外部に臨ませる記録媒体挿入口と、
前記記録媒体挿入口に設けられ、前記複数の記録媒体挿入溝の内の一つを外部に臨ませる状態で開かれる挿入口開閉部材と
を具備する記録媒体処理装置。
【請求項2】
前記記録媒体挿入口は、
固定位置に配設され、
前記記録媒体挿入部材は、
前記記録媒体挿入口に挿入される記録媒体の種類の指定に応じて、該指定された記録媒体の種類に対応する記録媒体挿入溝が前記記録媒体挿入口の位置に合致するように移動される
請求項1記載の記録媒体処理装置。
【請求項3】
前記記録媒体挿入部材は、
固定位置に配設され、
前記記録媒体挿入口は、
前記記録媒体挿入口に挿入される記録媒体の種類の指定に応じて、該指定された記録媒体の種類に対応する記録媒体挿入溝の位置に合致するように移動される
請求項1記載の記録媒体処理装置。
【請求項4】
前記記録媒体挿入口に挿入される記録媒体の種類の指定に応じて、該指定された記録媒体の種類に対応する記録媒体挿入溝と前記記録媒体挿入口とが接近するように前記記録媒体挿入部材と前記記録媒体挿入口とが移動される
請求項1記載の記録媒体処理装置。
【請求項5】
前記記録媒体挿入口は、単一で構成される
請求項1記載の記録媒体処理装置。
【請求項6】
記録媒体の種類に対応してそれぞれ設けられ、挿入された該記録媒体に対する情報の書込み若しくは読取りの少なくとも一方を行う複数の記録媒体挿入溝を有する記録媒体挿入部材と、
前記記録媒体挿入部材に対して相対的に移動し、前記複数の記録媒体挿入溝の内の一つを選択的に外部に臨ませる記録媒体挿入口と、
前記記録媒体挿入口に設けられ、前記複数の記録媒体挿入溝の内の一つを外部に臨ませる状態で開かれる挿入口開閉部材と
前記記録媒体に対して書き込まれる情報、若しくは読み取られた情報の少なくとも一方の情報を処理する情報処理手段と
を具備する情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−293255(P2008−293255A)
【公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−137809(P2007−137809)
【出願日】平成19年5月24日(2007.5.24)
【出願人】(000001432)グローリー株式会社 (1,344)
【Fターム(参考)】