説明

記録装置、再生装置及び記録再生装置

【課題】追記型ディスクに対するファイナライズ処理中に記録エラーが発生し、必要な管理情報が記録できない場合においても、追記型ディスクに記録されたデータを再生できるようにする。
【解決手段】記録媒体に対するファイナライズ指示に応じて、前記記録媒体の所定の領域に対して前記情報データに係る管理情報を記録するとともに、前記所定の領域以外の予め決められた第2の領域に対して前記管理情報を記録する記録手段と、新たに装着された記録媒体がファイナライズ処理済みであることを検出する検出手段と、前記記録媒体がファイナライズ済みであることが検出されたことに応じて、前記新たに装着された記録媒体上の前記所定の領域に前記管理情報が記録されているか否かを判別する判別手段と、前記所定の領域に前記管理情報が記録されていないと判別された場合に、前記記録媒体の前記第2の領域に記録された管理情報を再生する再生手段とを設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は記録装置、再生装置及び記録再生装置に関し、特に、記録媒体に記録されたデータを管理するための管理情報を処理するために用いて好適な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、DVDのような光ディスクに対して記録再生可能なデジタルビデオカメラが登場してきている。DVDビデオカメラにおいては、追記型ディスクであるDVD−Rや、書き替え可能なDVD−RWが用いられる。
【0003】
そして、これらのディスクに対して動画像データを記録する際には、DVD−Video規格やDVD−VR(Video Recording)規格が用いられる。DVD-Video規格は、元来は再生専用のDVD-ROMディスク用に考案されたものであるため、記録後の編集を行なうことができないが、市場に出回っている再生専用プレーヤとの再生互換性が高いという利点がある。また、DVD−VR規格はストリームデータをリアルタイムで記録し、後で編集することを前提として考案されており、記録後に編集する際の自由度が高い。その反面、全ての再生専用プレーヤがDVD−VR規格のディスクを再生できるとは限らない。
【0004】
DVD-Video規格では、ファイルシステムとしてUDFブリッジを採用している。UDFブリッジは、CD-ROMの論理フォーマットとして普及しているISO-9660にも対応することで、UDFに対応していない機器でもDVDにアクセスすることができるようになされている。
【0005】
図6に、DVD−Video規格で記録されたディスクのデータ構造を示す。
DVD−Video規格においては内周から順に、OPC Area、RMA、Lead In、ファイルシステム(UDFブリッジ)、VMG、VTS、Lead Outとなっている。VMGは、撮影したコンテンツの一覧表示などのメニュー画面に関する管理情報が格納される。
【0006】
VTS(Video Title Set)はVTSI、TMP_VMG、VTSTT_VOBS、VTSI_BUPから構成されている。VTSIは、VTS内のストリームデータを再生するための制御情報が格納される。この制御情報には、PG(REC/REC Pause単位に相当)等の情報が含まれる。TMP_VMGには、ファイナライズ前のファイルシステム領域が存在しない状態でもコンテンツの再生を可能とするため、それまでに記録されたコンテンツに対する仮のVMGが格納される。VTSTT_VOBSはストリームデータであるVOBU(Video Object Unit)から構成される。VTSI_BUPはVTSIのバックアップであり、VTSIと全く同一のデータが格納される。
【0007】
なお、Lead In、Lead Out、ファイルシステムは、ファイナライズ操作を実行すると作成される。ファイナライズ操作によってファイルシステムが作成されることによって、一般のDVDプレーヤでの再生が初めて可能となる。但し、DVD-Rのようなライトワンスメディアに関しては、ファイナライズによってファイルシステムを作成してしまうと上書きすることができないため、ディスクに未使用領域が残っていてもそれ以上の追記が不可能となる。
【0008】
RMAは、ディスクの状態を示しており、ディスクの状態が変化した際、必要に応じて更新される。ファイナライズが終了すると、ファイナライズ済みを表すパラメータが記録される。
【0009】
また、動画記録時は、映像・音声データは圧縮符号化・多重化され、ストリームデータとしてVTSTT_VOBSとしてディスクに記録されるが、一旦内蔵メモリへバッファリングされ、一定量蓄積された時点でまとめてディスクへの書き込みが行われる。この書き込み単位はセル(Cell)と呼ばれる。
【0010】
VTSI、TMP_VMG、VTSI_BUPは、VTS内の全ストリームデータを撮り終えてからでないとその内容が確定しない。このため、DVD-Rのようなライトワンスメディアに関しては、セル毎のストリームデータ書き込み時にこれらの情報をディスクへ書き込むことができない。そのため、VTSI内のPGの情報(開始・終了セル番号等を含んでいる)や、セルの書き込み毎に発生する情報を記録装置内のメモリに保持しておき、必要に応じてディスクに記録する構成が考えられる。VTSを区切る際には、内蔵メモリに保持されているこれらの情報をもとにVTSI、VTSTT_VOBS、VTSI_BUPを作成し、ディスクへ書き込む。
以上の説明を踏まえて、DVD-Video形式のディスクにおいて各部を書き込むタイミングをまとめると図7のようになる。
【0011】
図7に示したように、OPC Areaは、記録時における光ビームのパワーを調整するためのデータを試し書きするためのエリアであり、必要に応じて使用される。
ファイナライズによってファイルシステム領域に対して決められたデータが記録されると、図7の各々の領域はファイルシステムを経由してファイルとしてアクセスすることが可能となる。
【0012】
DVD-Video規格では、このファイル構成に関する用件についても定められており、例えば図8(a)のようなデータが書き込まれたディスクをファイナライズすると、そのファイル構成は図8(b)のようになる。図8中の(a)、(b)において、それぞれに付してある(1)〜(6)の番号は、ファイナライズ前のデータ領域と、ファイナライズ後のファイルシステム上のファイルとの対応関係を示している。
【0013】
UDFファイルシステムではディレクトリやデータファイルを管理するために、ファイルエントリ(File Entry)という構造が使用されている。ファイルエントリにはファイルの属性のほか、ファイルのデータのディスク上における記録位置、サイズ等の情報が格納されている。
【0014】
つまり、あるファイルにアクセスするには、そのファイルのファイルエントリを探し出せばよい。ファイルエントリのディスク上の位置は、当該ファイルの親ディレクトリ内にあるファイル識別記述子(File Identifier Descriptor)に記述されている。したがって、所望のファイルへのアクセスは、ルートディレクトリを出発点にして、「ディレクトリ内のファイル識別記述子→ファイルエントリ→1階層下のファイルまたはディレクトリ」というように繰り返したどって行くことで達成される。
【0015】
なお、ルートディレクトリのファイルエントリに関しては他のディレクトリと異なり、ボリュームの先頭にあるファイル集合記述子(File Set Descriptor)内に位置情報が記述されている。
【0016】
例えば、図8のファイル構成のディスクにおけるUDFファイルシステムのファイル構造は図9のようになる。ここで、「/VIDEO_TS/VIDEO_TS.IFO」というファイルにアクセスしようとした場合、図9(1)〜(5)という経路を辿ってアクセスすることになる。このように、ディスクに記録されたデータをDVDプレーヤにて再生可能な状態にするため、ファイナライズの処理が必要になる。
【0017】
しかし、ファイナライズ処理中にディスクの振動などにより記録エラーが発生した場合、ファイルシステム情報などの必要なデータがディスクに記録できなくなるという問題がある。
【0018】
DVD−RWディスクの場合には、データの書き替えが可能であるため、ファイナライズ処理中に記録エラーが発生した場合でも、再びデータを書き直せばよい。しかしながら、DVD−Rの場合、追記型ディスクであるため、データの書き替えができない。したがって、DVD−Rの如き追記型ディスクに対するファイナライズ処理中に記録エラーが発生すると、そのディスクに記録されたデータを全く再生することができなくなってしまう。
そこで、このようにファイナライズ処理中における記録エラーの発生を防ぐ構成が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【0019】
【特許文献1】特開2005−353136号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
しかしながら、特許文献1の方法によって記録エラー対策を講じた場合でも、突発的なアクシデントにより記録エラーが発生することを完全に防止することは不可能である。
本発明は前述の問題点に鑑み、追記型ディスクに対するファイナライズ処理中に記録エラーが発生し、必要な管理情報を所定の記録領域に記録できない場合においても、追記型ディスクに記録されたデータを再生できるようにすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0021】
本発明の記録装置は、記録媒体に対し、情報データを記録する装置において、前記記録媒体に対するファイナライズ指示に応じて、前記記録媒体の所定の領域に対して前記情報データに係る管理情報を記録するとともに、前記所定の領域以外の予め決められた第2の領域に対して前記管理情報を記録する記録手段を備えることを特徴とする。
【0022】
本発明の再生装置は、新たに装着された記録媒体がファイナライズ処理済みであることを検出する検出手段と、前記検出手段により前記記録媒体がファイナライズ済みであることが検出されたことに応じて、前記新たに装着された記録媒体上の所定の領域に前記記録媒体に記録されている情報データに係る管理情報が記録されているか否かを判別する判別手段と、前記判別手段により前記所定の領域に前記管理情報が記録されていないと判別された場合に、前記記録媒体の第2の領域に記録された管理情報を再生する再生手段とを備えることを特徴とする。
【0023】
本発明の記録再生装置は、記録媒体に対し、情報データを記録再生する装置において、前記記録媒体に対するファイナライズ指示に応じて、前記記録媒体の所定の領域に対して前記情報データに係る管理情報を記録するとともに、前記所定の領域以外の予め決められた第2の領域に対して前記管理情報を記録する記録手段と、新たに装着された記録媒体がファイナライズ処理済みであることを検出する検出手段と、前記検出手段により前記記録媒体がファイナライズ済みであることが検出されたことに応じて、前記新たに装着された記録媒体上の前記所定の領域に前記管理情報が記録されているか否かを判別する判別手段と、前記判別手段により前記所定の領域に前記管理情報が記録されていないと判別された場合に、前記記録媒体の前記第2の領域に記録された管理情報を再生する再生手段とを備えることを特徴とする。
【0024】
本発明の記録方法は、記録媒体に対し、情報データを記録する方法において、前記記録媒体に対するファイナライズ指示に応じて、前記記録媒体の所定の領域に対して前記情報データに係る管理情報を記録するとともに、前記所定の領域以外の予め決められた第2の領域に対して前記管理情報を記録する記録工程を備えることを特徴とする。
【0025】
本発明の再生方法は、新たに装着された記録媒体がファイナライズ処理済みであることを検出する検出工程と、前記検出工程において前記記録媒体がファイナライズ済みであることが検出されたことに応じて、前記新たに装着された記録媒体上の所定の領域に前記記録媒体に記録されている情報データに係る管理情報が記録されているか否かを判別する判別工程と、前記判別工程において前記所定の領域に前記管理情報が記録されていないと判別された場合に、前記記録媒体の第2の領域に記録された管理情報を再生する再生工程とを備えることを特徴とする。
【0026】
本発明の記録再生方法は、記録媒体に対し、情報データを記録再生する方法において、前記記録媒体に対するファイナライズ指示に応じて、前記記録媒体の所定の領域に対して前記情報データに係る管理情報を記録するとともに、前記所定の領域以外の予め決められた第2の領域に対して前記管理情報を記録する記録工程と、新たに装着された記録媒体がファイナライズ処理済みであることを検出する検出工程と、前記検出工程において前記記録媒体がファイナライズ済みであることが検出されたことに応じて、前記新たに装着された記録媒体上の前記所定の領域に前記管理情報が記録されているか否かを判別する判別工程と、前記判別工程において前記所定の領域に前記管理情報が記録されていないと判別された場合に、前記記録媒体の前記第2の領域に記録された管理情報を再生する再生工程とを備えることを特徴とする。
【0027】
本発明のプログラムは、記録媒体に対し、情報データを記録する工程をコンピュータに実行させるプログラムにおいて、前記記録媒体に対するファイナライズ指示に応じて、前記記録媒体の所定の領域に対して前記情報データに係る管理情報を記録するとともに、前記所定の領域以外の予め決められた第2の領域に対して前記管理情報を記録する記録工程をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、本発明のプログラムの他の特徴とするところは、新たに装着された記録媒体がファイナライズ処理済みであることを検出する検出工程と、前記検出工程において前記記録媒体がファイナライズ済みであることが検出されたことに応じて、前記新たに装着された記録媒体上の所定の領域に前記記録媒体に記録されている情報データに係る管理情報が記録されているか否かを判別する判別工程と、前記判別工程において前記所定の領域に前記管理情報が記録されていないと判別された場合に、前記記録媒体の第2の領域に記録された管理情報を再生する再生工程とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、本発明のプログラムのその他の特徴とするところは、記録媒体に対し、情報データを記録再生する工程をコンピュータに実行させるプログラムにおいて、前記記録媒体に対するファイナライズ指示に応じて、前記記録媒体の所定の領域に対して前記情報データに係る管理情報を記録するとともに、前記所定の領域以外の予め決められた第2の領域に対して前記管理情報を記録する記録工程と、新たに装着された記録媒体がファイナライズ処理済みであることを検出する検出工程と、前記検出工程において前記記録媒体がファイナライズ済みであることが検出されたことに応じて、前記新たに装着された記録媒体上の前記所定の領域に前記管理情報が記録されているか否かを判別する判別工程と、前記判別工程において前記所定の領域に前記管理情報が記録されていないと判別された場合に、前記記録媒体の前記第2の領域に記録された管理情報を再生する再生工程とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、追記型ディスクに対するファイナライズ処理中に記録エラーが発生し、必要な管理情報を所定の記録領域に記録できない場合においても、追記型ディスクに記録されたデータを再生できるようにすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
(第1の実施の形態)
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態が適用されるDVDビデオカメラ100の構成例を示したブロック図である。DVDビデオカメラ100は、ライトワンス型媒体であるDVD−Rに対して撮影した動画データをDVD-Video形式で保存することができる。
【0030】
DVDビデオカメラ100は撮像部101、映像信号処理部102、音声信号処理部103、マイク104、フレームメモリ105、CPU(中央演算処理装置)106、ビデオ・オーディオコーデック107、アナログフロントエンド108を備える。また、操作部109、表示部110、フラッシュメモリ111、ストリームバッファ112及びマルチプレクサ・デマルチプレクサ(多重化処理部)113、外部インターフェイス115を備える。
【0031】
図1において、撮像部101は被写体像及び音声を電気信号に変換するものであり、動画や静止画の撮影機能を有する。映像信号処理部102は撮像部101で得られた映像信号にA/D変換及び適切な画像処理を施す。マイク104は外部の音声を取り込むものであり、音声信号処理部103はマイク104で得られた音声信号にA/D変換及び適切な信号処理を施す。
【0032】
フレームメモリ105は、記録時においては撮影して得られた映像・音声データを符号化・多重化するまでバッファリングする。また、再生時においては多重化処理部113において多重分離・復号化処理された映像・音声データを出力するまでバッファリングする。
【0033】
ビデオ・オーディオコーデック107は、ビデオデータ・音声データを圧縮符号化する。アナログフロントエンド108は、光学式ディスク114に対してデータの読み取り・書き込みを行なう。アナログフロントエンド108は、複数の記録層を持った多層ディスクに対して、情報データの記録再生を行なうことができる。
【0034】
操作部109はユーザからの操作を受け付けて、DVDビデオカメラ100を操作するためのものである。表示部110は液晶画面(図示しない)を有し、記録時にはカメラ画像、再生時には再生映像を表示する。また、表示部110は、DVDビデオカメラ100に対する設定メニュー等を表示する機能を有している。
【0035】
フラッシュメモリ111は、記録時に光学式ディスク114に対してリアルタイムで書くことのできない情報のうち、電源OFF状態でも保持する必要のあるものを記憶する。しかし、撮影中のバッテリ外しなどが発生した時に撮影可能な状態に復帰するために必要な情報の格納にも使用される。
【0036】
ストリームバッファ112は、多重化処理部(マルチプレクサ・デマルチプレクサ)113において多重化されたストリームデータを保持する。多重化処理部113は圧縮符号化された映像・音声データを多重化してストリームデータを生成するほか、ストリームデータを多重分離して映像・音声データを生成する。光学式ディスク114はDVD−RやDVD−RW等の記録可能なメディアであり、このメディアに対して映像や静止画が記録・再生される。
【0037】
記録時には、撮像部101で得られた電気信号は、映像信号処理部102においてデジタルデータに変換され、フレームメモリ105に記憶される。また、同時にマイク104から出力される音声信号は、音声信号処理部103においてデジタルデータに変換され、フレームメモリ105に記憶される。
【0038】
フレームメモリ105に格納された映像・音声データは、ビデオ・オーディオコーデック107によってそれぞれ圧縮される。そして、多重化処理部113において多重化処理を施された後、ストリームデータとしてストリームバッファ112に保持される。
【0039】
ストリームバッファ112は、1記録単位のストリームデータを保持できるだけの容量を有している。そして、ストリームデータが1記録単位分だけ蓄積されると、アナログフロントエンド108を通してストリームデータを光学式ディスク114へ書き込む。また、CPU106は、光学式ディスク114に書き込んだストリームデータに関するセル情報をフラッシュメモリ111へ書き込む。また、VTSを区切る際には、CPU106はセル情報やPG情報をもとにVTSI等の管理データを作成し、光学式ディスク114へ書き込む。
【0040】
操作部109は、ユーザが記録・再生操作の指示などの操作を行なうためのインターフェイスである。表示部110は、撮像部101によって取り込まれた被写体像を表示する液晶パネル(図示しない)を有している。そして、光学式ディスク(DVD−R)114内のデータを再生するときには、再生画像を液晶パネルに表示する。また、表示部110に対する設定を行なうために必要なメニュー表示等の機能も有する。
【0041】
なお、再生時、アナログフロントエンド108によって光学式ディスク114から読み取ったデータはストリームバッファ112に格納され、多重化処理部113にて映像ストリームと音声ストリームに分離されてフレームメモリ105に格納される。
【0042】
フレームメモリ105に格納された映像・音声データは映像信号処理部102及び音声信号処理部103によって適切な信号処理を施した後、それぞれ表示部110の液晶パネルやスピーカー(図示しない)から出力される。
【0043】
外部インターフェイス115は、USB等の外部インターフェイスであり、パソコン等との通信をするために用いる。外部インターフェイス115にパソコンが接続されると、パソコンより本装置はストリージ機器として認識され、Fileの送受信が可能となる。操作部109からファイナライズ指示を受けると、CPU106はファイナライズ指示に応じてファイナライズ処理を開始する。そして、VTSがクローズされていない場合はVTSをクローズする。
【0044】
図2に、記録媒体のユーザデータ記録領域の記録イメージ図を示し説明する。
図2の201はブランク(何も記録されていない)状態を示している。
図2の201の状態より、画像記録がスタートされると、図2の202に示すように、記録媒体上におけるユーザ記録領域の先頭の所定の領域に、UDFファイルシステム/VMGデータ記録領域を確保する。
【0045】
次に、図2の203に示すようにVTSI/TMP_VMGデータ記録領域を確保する。
次に、図2の204に示すように、VTSI/TMP_VMGデータ領域の次の領域に、画像データを記録する。
【0046】
次に、タイトルクローズの処理を指示されると、図2の205に示すように、VTSIデータ及びTMP_VMGデータを図2の203で確保した領域に記録する。この時、TMP_VMGデータは、図2の203で確保した領域の最終エリアに記録する。
【0047】
次に、新たに画像記録が指示されると、図2の206に示すようにVTSI/TMP_VMGデータ記録領域を確保する。
次に、図2の207に示すように、図2の206で確保した次の領域に画像データを記録する。
【0048】
次に、タイトルクローズの処理が指示されると、図2の208に示したように、図2の206で確保した領域に、VTSIデータ及び、TMP_VMGデータを記録する。この時、TMP_VMGデータは、図2の206で確保した領域の最終エリアに記録する。画像を記録、タイトルクローズの処理は、前記を繰り返して行なう。
【0049】
図2の209に画像データの記録とタイトルクローズ処理を繰り返した結果のイメージ図を示す。
図2の209の状態よりファイナライズ処理を実行したイメージ図を図2の210〜212に示す。
図2の210に示すように、図2の202で確保した領域に、UDFファイルシステム及びVMGデータを記録する。次に、図2の211に示したように、未記録領域をPaddingする。次に、図2の212で、Lead Out(リードアウト領域)にリードアウト情報の記録を行い、ファイナライズ処理を終了する。これにより、ファイナライズ処理済みの記録媒体が生成される。
【0050】
次に、ファイナライズ中、UDFとVMGの書き込みができなかった場合の処理について、図10フローチャートを参照しながら説明する。
処理が開始されると、ステップS1001においてUDFとVMGの書き込みが行なわれる。次に、ステップS1002に進み、UDFとVMGの書き込みが正常に行なわれたか否かを判断する。この判断の結果、正常に記録できた場合にはステップS1005に進み、リードイン、リードアウトを記録する。
【0051】
一方、ステップS1002の判断の結果、正常に記録できなかった場合には、ステップS1003に進み、未記録領域の有無を判断する。この判断の結果、未記録領域が無い場合にはステップS1005に進む。また、未記録領域が有る場合には、ステップS1004に進む。ステップS1004においては、未記録領域にUDFとVMGの書き込みを行なう。
【0052】
UDFとVMGを記録する領域としては、図3の304に示すようにリードアウトの内側と、図3の308に示すようにリードアウトの外側がある。ステップS1004においてUDFとVMGを記録したら、次に、ステップS1005に進み、前述したようにリードイン、リードアウトを記録する。
【0053】
次に、図2の210で示した、UDFファイルシステム及び、VMGデータ記録中に記録エラーが起こった場合の例を、図3を参照しながら説明する。
図3の301〜304に示した例は、UDFファイルシステム及びVMGデータを記録中に書き込み不良が起こり、Lead Out直前の領域にUDFファイルシステム及びVMGデータを記録した場合の例を示した図である。
【0054】
図3の301で、予め決められた所定の領域にUDFファイルシステム及びVMGデータ記録中に書き込み不良が起こった場合には、図3の302で、所定の領域以外の予め決められた第2の領域に記録する。すなわち、Lead Outを記録する領域の直前にUDFファイルシステム及びVMGデータを記録する。
【0055】
次に、図3の303でPadding処理を行い、図3の304でLead Outを記録する。このように処理することにより、UDFファイルシステム及びVMGデータ記録中に書き込み不良が起こった場合においても、Lead Outの記録領域の直前の領域を読み取ることにより、データを再生することが可能となる。
【0056】
図3の305〜308は、UDFファイルシステム及びVMGデータを記録中に書き込み不良が起こり、Lead Out直後の領域にUDFファイルシステム及びVMGデータを記録した場合の例である。
【0057】
図3の305でUDFファイルシステム及びVMGデータ記録中に書き込み不良が起こると、図3の306でLead Outを記録する領域の直後にUDFファイルシステム及びVMGデータを記録する。次に、図3の307でPadding処理を行い、図3の308でLead Outを記録する。
【0058】
図3の309〜311は、UDFファイルシステム及びVMGデータを記録中に書き込み不良が起こり、UDFファイルシステム及びVMGデータを記録するだけの未記録領域が無かった場合の例を説明する図である。
図3の309でUDFファイルシステム及びVMGデータ記録中に書き込み不良が起こると、図3の310でPadding処理を行い、図3の311でLead Outを記録する。
【0059】
次に前記で説明したファイナライズ済みの記録媒体がDVDビデオカメラ100に挿入された場合の、記録媒体のマウント(ディスク認識、記録準備)処理について図4のフローチャートを参照しながら説明する。
【0060】
ステップS401で、記録媒体が新たに装着されるとマウント処理がスタートする。
次に、ステップS402で記録媒体の種類を検出する。本実施形態では記録媒体は、ライトアットワンスの記録媒体である「−R」時の処理としているので、ステップS402の処理で記録媒体は「−R」と判別したとする。
【0061】
次に、ステップS403に進み、記録媒体の記録管理情報である、「RMD」を読み込む。ここで読み込む「RMD」には、記録媒体の記録状態を示す情報、及び領域確保の情報等が収められている。
【0062】
次に、ステップS404に進み、ステップS403で読み込んだ記録管理情報より、記録媒体の状態を確認する。次に、ステップS405に進み、ファイナライズ済みか否かを判断する。この判断においては、ステップS403で読み込んだ記録管理情報中の確保領域に関する情報より、記録媒体の先頭の領域情報を検出する。記録媒体の先頭領域、つまりUDFファイルシステム及びVMGデータ領域について、ファイナライズ済みか否かについて判断する。この判断の結果、ファイナライズ済みであった場合にはステップS406に進み、ファイナライズ済みでなかった場合にはステップS414に進んで処理を終了する。
【0063】
ステップS406においては、UDFファイルシステム及びVMGデータ領域全てが正常に記録されているか否かを判断する。この判断の結果、正常に記録されていると判断された場合は、ステップS413に進み、先頭領域全体が記録されていなかった場合は、ステップS407へ進む。ここで、先頭領域全体が記録されていなかった場合、ファイナライズ処理に異常があった記録媒体であると判断し、ステップS407より修復処理を開始する。
【0064】
すなわち、ステップS407においては、Lead Outデータ直後の領域のデータを読み込む処理を行なう。
次に、ステップS408において、ステップS407で読み込んだデータを解析し、読み込んだデータがUDFファイルシステムデータ及びVMGデータであったか否かを判断する。この判断の結果、読み込んだデータがUDFファイルシステムデータ及びVMGデータであった場合にはステップS413に進み、そうでなかった場合ステップS409へ進む。
【0065】
ステップS409においては、ステップS403で読み込んだ記録媒体管理情報の確保領域情報より、UDFファイルシステム及びVMGデータ領域の大きさを求める。そして、Lead Out領域の先頭よりUDFファイルシステム及びVMGデータ領域の大きさ分前に戻った場所のデータを読み込む。つまり、Lead Out直前にUDFファイルシステム及びVMGデータがある場合、UDFファイルシステム及びVMGデータの先頭より読み込む。
【0066】
次に、ステップS410において、ステップS409で読み込んだデータを解析し、UDFファイルシステム及びVMGデータであるか否かを判断する。この判断の結果、UDFファイルシステム及びVMGデータであった場合、ステップS413に進み、そうでなかった場合にはステップS411へ進む。
【0067】
ステップS411においては、ステップS403で読み込んだ記録媒体管理情報の確保領域情報より、最終確保領域より確保領域における最後のECC(Error Correcting Code)クラスタ一つ分のデータを読み込む。そして、TMP_VMGデータを検索する。次に、ステップS412に進み、ステップS411で検出したTMP_VMG領域に記録されている中間状態管理ファイルの読み込みを行なう。
【0068】
また、前記ステップS413へ進んだ場合は、UDFファイルシステム及びVMGデータの読み込みを行なう。前述したように、TMP_VMGにはファイナライズ前のファイルシステム領域が存在しない状態でもコンテンツの再生を可能とするために、それまでに記録されたコンテンツに対する仮のVMG(中間状態管理ファイル)が格納されている。これにより、ファイルシステムデータを読むことができなかった場合でも、ファイルシステムデータを修復して画像データを再生することが可能となる。次に、ステップS414でファイナライズ済み記録媒体としてマウント処理を終了する。
【0069】
前述したように、本実施形態においては記録管理情報より、ファイナライズ済み記録媒体であると判断された場合、UDFファイルシステム及びVMGデータの記録状態を調べる。そして、UDFファイルシステム及びVMGデータの記録領域である、先頭確保領域の記録状態を検出し、先頭確保領域全体が記録されていれば、先頭領域は正常に記録されていると判断し、先頭領域のUDFファイルシステム及びVMGデータを読み込むようにした。
【0070】
一方、先頭確保領域が正常に記録されていないと判断した場合は、修復処理に入り、Lead Out直前、直後のデータを読み込み、UDFファイルシステム及びVMGデータであるか否かを検出する。そして、UDFファイルシステム及びVMGデータであった場合は、この領域のUDFファイルシステム及びVMGデータを使用する。
【0071】
また、Lead Out直前、または直後の領域にもUDFファイルシステム及びVMGデータが記録されていない場合は、中間状態管理データであるTMP_VMGを最終記録領域より検出する。そして、TMP_VMGを読み込み記録媒体をファイナライズ済みディスクとして認識する。
【0072】
また、ステップS404でUDFファイルシステム及びVMGデータの記録状態に異常があった場合、表示部110に、UDFファイルシステム及びVMGデータに異常があったことを示す情報を表示する。そして、外部インターフェイス115を通して、外部機器に対してデータをバックアップすることを促すメッセージを表示し、UDFファイルシステム及びVMGデータに異常があったことを通知する。
【0073】
このような処理を実行することにより、マウント処理が完了すると、UDFファイルシステム情報が正常に記録されていないディスクであっても、ディスク上の他のエリアから読み出したUDF及びVMGからファイル情報収得を行なうことが可能となる。これにより、ディスク上のデータを再生することができる。
【0074】
一方、ファイナライズが正常に行なわれた光学式ディスク114の場合においては、ステップS413で読み込んだUDF/VMG情報をフラッシュメモリ111に記憶しておく。そして、CPU106は、フラッシュメモリ111に記憶された情報を用いて再生処理することにより、光学式ディスク114上のデータを正常に再生することができる。図5に、実施形態のイメージ例(記録エラー有り、未記録領域無し)を説明する図を示す。
【0075】
以上説明したように、本発明によれば、検出した記録媒体がファイナライズ済みの記録媒体であった場合、記録媒体の記録管理情報より、記録媒体がファイナライズ済みの記録媒体であるか否かを認識する。そして、ファイナライズ済みの記録媒体であると認識された場合、ファイル管理情報記録領域全てが、記録がされているかどうかを検出することによって、ファイル管理情報領域が正常に記録されているかどうか検出することができる。
【0076】
また、本発明の他の特徴によれば、ファイル管理情報領域が正常に記録されている場合、ファイル管理情報領域のデータを使用し、記録媒体のファイル情報を収得することができる。これにより、ファイル管理情報領域が正常に記録されていない場合、Lead Out直前のデータ領域がファイル管理情報であるかどうか検出し、ファイル管理情報であった場合、この領域のデータを使用し、記録媒体のファイル情報を収得することができる。
【0077】

また、本発明のその他の特徴によれば、ファイル管理情報領域が正常に記録されていない場合、Lead Out直後のデータ領域がファイル管理情報であるかどうか検出する。そして、ファイル管理情報であった場合、この領域のデータを使用し、記録媒体のファイル情報を収得することができる。
【0078】
また、本発明のその他の特徴によれば、ファイル管理情報領域が正常に記録されていない場合、中間状態管理情報を検出し、中間状態管理情報を使用し、記録媒体のファイル情報を収得することができる。
【0079】
また、本発明のその他の特徴によれば、ファイル管理情報領域が正常に記録されていない場合、外部機器に対し、バックアップを促すことにより、ユーザにファイナライズが異常な記録媒体であることを知らせると同時に、バックアップを促すことができる。
【0080】
(本発明に係る他の実施の形態)
前述した本発明の実施の形態における記録装置、再生装置及び記録再生装置を構成する各手段は、コンピュータのRAMやROMなどに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
【0081】
また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施の形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0082】
なお、本発明は、前述した記録方法、再生方法及び記録再生方法における各工程を実行するソフトウェアのプログラム(実施の形態では図4に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接、あるいは遠隔から供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
【0083】
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0084】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
【0085】
プログラムを供給するための記録媒体としては種々の記録媒体を使用することができる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
【0086】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
【0087】
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0088】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0089】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施の形態の機能が実現される他、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行うことによっても前述した実施の形態の機能が実現され得る。
【0090】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施の形態の機能が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】本発明の実施形態を示し、DVDビデオカメラの構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態を示し、記録媒体への記録手順のイメージを説明する図である。
【図3】本発明の実施形態を示し、ファイナライズ後の記録媒体のイメージを説明する図である。
【図4】本発明の実施形態を示し、記録媒体がマウントされた際に行われる処理手順の一例を説明するフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態を示し、実施形態のイメージ例(記録エラー有り、未記録領域無し)を説明する図である。
【図6】DVD-Video規格におけるディスク上のデータ構造を説明した図である。
【図7】DVD-Video形式で記録を行なうビデオカメラにおいて、データをディスクに書き込むタイミングを示した図である。
【図8】DVD-Video形式で記録されたディスクにおいて、ディスク上のデータ配置とファイルシステム経由でのアクセスとの対応を示した図である。
【図9】DVD-Video形式において、UDFファイルシステムの管理領域の例を示した図である。
【図10】ファイナライズ中に、UDFとVMGの書き込みができなかった場合の処理手順の一例について説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0092】
100 DVDビデオカメラ
101 撮像部
102 映像信号処理部
103 音声信号処理部
104 マイク
105 フレームメモリ
106 CPU(中央演算処理装置)
107 ビデオ・オーディオコーデック
108 アナログフロントエンド
109 操作部
110 表示部
111 フラッシュメモリ
112 ストリームバッファ
113 多重化処理部(マルチプレクサ・デマルチプレクサ)
114 光学式ディスク
115 外部インターフェイス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体に対し、情報データを記録する装置において、
前記記録媒体に対するファイナライズ指示に応じて、前記記録媒体の所定の領域に対して前記情報データに係る管理情報を記録するとともに、前記所定の領域以外の予め決められた第2の領域に対して前記管理情報を記録する記録手段を備えることを特徴とする記録装置。
【請求項2】
前記記録手段は、前記ファイナライズ指示に応じて前記記録媒体の予め決められたリードアウト領域に対してリードアウト情報を記録すると共に、前記管理情報をリードアウト領域の直前の領域に記録することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項3】
前記記録手段は、前記ファイナライズ指示に応じて前記記録媒体の予め決められたリードアウト領域に対してリードアウト情報を記録すると共に、前記管理情報をリードアウト領域の直後の領域に記録することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項4】
前記所定の領域に対して前記管理情報を記録できたか否かを判別する手段を備え、前記記録手段は、前記所定の領域に対して前記管理情報を記録できなかった場合に、前記第2の領域に対して前記管理情報を記録することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項5】
新たに装着された記録媒体がファイナライズ処理済みであることを検出する検出手段と、
前記検出手段により前記記録媒体がファイナライズ済みであることが検出されたことに応じて、前記新たに装着された記録媒体上の所定の領域に前記記録媒体に記録されている情報データに係る管理情報が記録されているか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段により前記所定の領域に前記管理情報が記録されていないと判別された場合に、前記記録媒体の第2の領域に記録された管理情報を再生する再生手段とを備えることを特徴とする再生装置。
【請求項6】
前記再生手段は、前記記録媒体上のリードアウト情報が記録されたリードアウト領域の直前の領域に記録された管理情報を再生することを特徴とする請求項5に記載の再生装置。
【請求項7】
前記再生手段は、前記記録媒体上のリードアウト情報が記録されたリードアウト領域の直後の領域に記録された管理情報を再生することを特徴とする請求項5に記載の再生装置。
【請求項8】
前記再生手段は、前記記録媒体上のリードアウト情報が記録されたリードアウト領域の直前の領域または直後の領域に管理情報が記録されていない場合は、前記記録媒体に対する前記情報データの記録に伴って記録された中間状態管理ファイルを再生し、この中間状態管理ファイルから記録媒体のファイル情報を収得することを特徴とする請求項5に記載の再生装置。
【請求項9】
記録媒体に対し、情報データを記録再生する装置において、
前記記録媒体に対するファイナライズ指示に応じて、前記記録媒体の所定の領域に対して前記情報データに係る管理情報を記録するとともに、前記所定の領域以外の予め決められた第2の領域に対して前記管理情報を記録する記録手段と、
新たに装着された記録媒体がファイナライズ処理済みであることを検出する検出手段と、
前記検出手段により前記記録媒体がファイナライズ済みであることが検出されたことに応じて、前記新たに装着された記録媒体上の前記所定の領域に前記管理情報が記録されているか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段により前記所定の領域に前記管理情報が記録されていないと判別された場合に、前記記録媒体の前記第2の領域に記録された管理情報を再生する再生手段とを備えることを特徴とする記録再生装置。
【請求項10】
記録媒体に対し、情報データを記録する方法において、
前記記録媒体に対するファイナライズ指示に応じて、前記記録媒体の所定の領域に対して前記情報データに係る管理情報を記録するとともに、前記所定の領域以外の予め決められた第2の領域に対して前記管理情報を記録する記録工程を備えることを特徴とする記録方法。
【請求項11】
前記記録工程は、前記ファイナライズ指示に応じて前記記録媒体の予め決められたリードアウト領域に対してリードアウト情報を記録すると共に、前記管理情報をリードアウト領域の直前の領域に記録することを特徴とする請求項10に記載の記録方法。
【請求項12】
前記記録工程は、前記ファイナライズ指示に応じて前記記録媒体の予め決められたリードアウト領域に対してリードアウト情報を記録すると共に、前記管理情報をリードアウト領域の直後の領域に記録することを特徴とする請求項10に記載の記録方法。
【請求項13】
前記所定の領域に対して前記管理情報を記録できたか否かを判別する工程を備え、前記記録工程は、前記所定の領域に対して前記管理情報を記録できなかった場合に、前記第2の領域に対して前記管理情報を記録することを特徴とする請求項10に記載の記録方法。
【請求項14】
新たに装着された記録媒体がファイナライズ処理済みであることを検出する検出工程と、
前記検出工程において前記記録媒体がファイナライズ済みであることが検出されたことに応じて、前記新たに装着された記録媒体上の所定の領域に前記記録媒体に記録されている情報データに係る管理情報が記録されているか否かを判別する判別工程と、
前記判別工程において前記所定の領域に前記管理情報が記録されていないと判別された場合に、前記記録媒体の第2の領域に記録された管理情報を再生する再生工程とを備えることを特徴とする再生方法。
【請求項15】
前記再生工程は、前記記録媒体上のリードアウト情報が記録されたリードアウト領域の直前の領域に記録された管理情報を再生することを特徴とする請求項14に記載の再生方法。
【請求項16】
前記再生工程は、前記記録媒体上のリードアウト情報が記録されたリードアウト領域の直後の領域に記録された管理情報を再生することを特徴とする請求項14に記載の再生方法。
【請求項17】
前記再生工程は、前記記録媒体上のリードアウト情報が記録されたリードアウト領域の直前の領域または直後の領域に管理情報が記録されていない場合は、前記記録媒体に対する前記情報データの記録に伴って記録された中間状態管理ファイルを再生し、この中間状態管理ファイルから記録媒体のファイル情報を収得することを特徴とする請求項14に記載の再生方法。
【請求項18】
記録媒体に対し、情報データを記録再生する方法において、
前記記録媒体に対するファイナライズ指示に応じて、前記記録媒体の所定の領域に対して前記情報データに係る管理情報を記録するとともに、前記所定の領域以外の予め決められた第2の領域に対して前記管理情報を記録する記録工程と、
新たに装着された記録媒体がファイナライズ処理済みであることを検出する検出工程と、
前記検出工程において前記記録媒体がファイナライズ済みであることが検出されたことに応じて、前記新たに装着された記録媒体上の前記所定の領域に前記管理情報が記録されているか否かを判別する判別工程と、
前記判別工程において前記所定の領域に前記管理情報が記録されていないと判別された場合に、前記記録媒体の前記第2の領域に記録された管理情報を再生する再生工程とを備えることを特徴とする記録再生方法。
【請求項19】
記録媒体に対し、情報データを記録する工程をコンピュータに実行させるプログラムにおいて、
前記記録媒体に対するファイナライズ指示に応じて、前記記録媒体の所定の領域に対して前記情報データに係る管理情報を記録するとともに、前記所定の領域以外の予め決められた第2の領域に対して前記管理情報を記録する記録工程をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項20】
新たに装着された記録媒体がファイナライズ処理済みであることを検出する検出工程と、
前記検出工程において前記記録媒体がファイナライズ済みであることが検出されたことに応じて、前記新たに装着された記録媒体上の所定の領域に前記記録媒体に記録されている情報データに係る管理情報が記録されているか否かを判別する判別工程と、
前記判別工程において前記所定の領域に前記管理情報が記録されていないと判別された場合に、前記記録媒体の第2の領域に記録された管理情報を再生する再生工程とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項21】
記録媒体に対し、情報データを記録再生する工程をコンピュータに実行させるプログラムにおいて、
前記記録媒体に対するファイナライズ指示に応じて、前記記録媒体の所定の領域に対して前記情報データに係る管理情報を記録するとともに、前記所定の領域以外の予め決められた第2の領域に対して前記管理情報を記録する記録工程と、
新たに装着された記録媒体がファイナライズ処理済みであることを検出する検出工程と、
前記検出工程において前記記録媒体がファイナライズ済みであることが検出されたことに応じて、前記新たに装着された記録媒体上の前記所定の領域に前記管理情報が記録されているか否かを判別する判別工程と、
前記判別工程において前記所定の領域に前記管理情報が記録されていないと判別された場合に、前記記録媒体の前記第2の領域に記録された管理情報を再生する再生工程とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項22】
請求項19〜21の何れか1項に記載のプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−15983(P2009−15983A)
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−177731(P2007−177731)
【出願日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】