説明

記録装置およびダビング装置

【課題】 3つ以上の記録媒体間で簡単な操作でダビングが可能な使い勝手のよい記録
装置等を提供する。
【解決手段】 ダビング開始指示時に操作モードにある記録媒体ドライブ部(DVDド
ライブ部、ハードディスクドライブ部またはVHSデッキ部)を、ダビングするデータの
送り側に決定し(ST20)、待機モードにある残りの記録媒体ドライブ部のうちで優先
順位の高いものを、データを受け取る受け側に決定する(ST30)。その後、送り側お
よび受け側の決定をユーザに確認する(ST40)。所定時間が経過しまたは録画ボタン
が押された場合(ST51)、決定したダビング方向でダビングを開始する(ST53)
。ダビングボタンが押された場合(ST61)、受け側を待機モードにある記録媒体ドラ
イブ部のうちで次に優先順位が高いものに変更する(ST62)。そして、送り側および
受け側の決定をユーザに確認する(ST40)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録装置およびダビング装置に関し、特に3つ以上の記録媒体を取り扱い可
能な装置において簡単な操作でダビングを実施するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、DVD(Digital Versatile Disc)ドライブとVHS(Video Home System)デ
ッキとを搭載したレコーダ(以下「DVD+VHSレコーダ」と呼ぶ)やDVDドライブ
とハードディスク(HDD;Hard Disk Drive)とを搭載したレコーダ(以下「DVD+
HDDレコーダ」と呼ぶ)のみならず、上記3種類を搭載したレコーダ(以下「DVD+
HDD+VHSレコーダ」と呼ぶ)が開発されている。
【特許文献1】特開2005−39648号公報
【特許文献2】特開2005−20597号公報
【特許文献3】特開2004−260452号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
DVD+VHSレコーダやDVD+HDDレコーダであれば、ダビング方向は2通りし
かないので、いわゆるワンタッチボタンによって簡単にダビング操作ができる。しかしな
がら、DVD+HDD+VHSレコーダの場合は、DVDとHDDとの間で2方向、DV
DとVHSとの間で2方向、HDDとVHSとの間で2方向の合計6方向のダビングが可
能であるため、上述のワンタッチボタンによる操作環境とは大きく異なる。すなわち、ユ
ーザが上記6通りのダビング方向のうちの1つを選んでからダビングを開始しなければな
らず、手間がかかってしまう。
【0004】
本発明は、かかる点にかんがみてなされたものであり、3つ以上の記録媒体間で簡単な
操作でダビングが可能な使い勝手のよい記録装置およびダビング装置を提供することを目
的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために本発明は、記録装置において、制御部と、前記制御部の制御
下に設けられた、光ディスク、ハードディスクおよびテープの3つの記録媒体に対応した
3つの記録媒体ドライブ部と、ユーザからの指示を取得して前記制御部へ伝達する入力部
と、を備え、前記制御部は、前記入力部を介してダビング開始指示を取得した場合、前記
3つの記録媒体ドライブ部のうちで前記ダビング開始指示の取得時に操作モードにある記
録媒体ドライブ部を、ダビングするデータを送る送り側記録媒体ドライブ部に決定すると
ともに、前記データを受け取る受け側記録媒体ドライブ部を、待機モードにある残りの記
録媒体ドライブ部のうちから、優先順位に基づいて決定し、前記優先順位を、前記ダビン
グ開始指示の取得時における前記記録媒体の状態に関する項目と前記ダビング開始指示の
取得前における使用状況に関する項目との少なくとも1つに基づいて決定し、ダビングの
開始前に、前記送り側記録媒体ドライブ部および前記受け側記録媒体ドライブ部の決定に
ついてユーザに確認を促し、前記入力部を介して前記受け側記録媒体ドライブ部を変更す
る受け側変更指示を取得した場合、前記残りの記録媒体ドライブ部のうちでもう一方の記
録媒体ドライブ部を前記受け側記録媒体ドライブ部に決定し、前記入力部は、前記ダビン
グ開始指示までは前記ダビング開始指示用として機能する一方で前記ダビング開始指示後
は前記受け側変更指示用として機能する単一の入力手段を含むことを特徴とする。
【0006】
このような構成によれば、ダビング開始指示の取得時におけるモード(操作モード/待
機モード)および優先順位に基づいて送り側記録媒体ドライブ部および受け側記録媒体ド
ライブ部が自動的に決定されるので、これら2つを多くの記録媒体ドライブ部からユーザ
が選択する場合に比べて、ユーザの手間を省くことができる。すなわち、ユーザは入力部
からダビングの開始指示を与えるだけという簡単な操作ですむ。このとき、ダビング開始
指示の取得時に操作モードにある記録媒体ドライブ部を送り側に決定するとともに受け側
を優先順位に基づいて決定するので、制御部が決定したダビング方向は、ユーザが意図し
ているダビング方向を大きく逸脱することがない。また、受け側の優先順位は、ダビング
開始指示時における記録媒体の状態に関する項目とダビング開始指示前における使用状況
に関する項目との少なくとも1つが考慮されて決定されるので、ユーザが意図しているダ
ビング方向の的中率が高くなる。また、ダビング開始前に制御部が決定した送り側および
受け側の記録媒体ドライブ部についてユーザに確認を促すので、制御部が決定したダビン
グ方向がユーザの意図しない方向であってもダビング開始前にダビング方向の変更または
ダビングの中止をすることができる。このとき、受け側記録媒体ドライブ部を変更する場
合であっても、優先順位が高い順に記録媒体ドライブ部が決定されるので、ユーザが意図
しているダビング方向を大きく逸脱することがない。さらに、単一の入力手段によってダ
ビング開始指示も受け側変更指示も入力可能なので、これらを別々の入力手段で実施する
場合と比べて、操作すべき入力手段の数が減り、操作が簡単である。すなわち、3つの記
録媒体ドライブ部を備えていても、いわゆるワンタッチボタン方式の操作を実現すること
ができる。これらの結果、ユーザにとって使い勝手のよい記録装置を提供することができ
る。
【0007】
さらに、上記目的を達成するために本発明は、ダビング装置において、制御部と、前記
制御部の制御下、所定の記録媒体に対して書き込みおよび読み出しを行う少なくとも3つ
の記録媒体ドライブ部と、ユーザからの指示を取得して前記制御部へ伝達する入力部と、
を備え、前記制御部は、前記入力部を介してダビング開始指示を取得した場合、前記少な
くとも3つの記録媒体ドライブ部のうちで前記ダビング開始指示の取得時に操作モードに
ある記録媒体ドライブ部を、ダビングするデータを送る送り側記録媒体ドライブ部に決定
するとともに、前記データを受け取る受け側記録媒体ドライブ部を、待機モードにある残
りの記録媒体ドライブ部のうちから、優先順位に基づいて決定することを特徴とする。
【0008】
このような構成によれば、ダビング開始指示の取得時におけるモード(操作モード/待
機モード)および優先順位に基づいて送り側記録媒体ドライブ部および受け側記録媒体ド
ライブ部が自動的に決定されるので、これら2つを多くの記録媒体ドライブ部からユーザ
が選択する場合に比べて、ユーザの手間を省くことができる。すなわち、ユーザは入力部
からダビングの開始指示を与えるだけという簡単な操作ですむ。このとき、ダビング開始
指示の取得時に操作モードにある記録媒体ドライブ部を送り側に決定するとともに受け側
を優先順位に基づいて決定するので、制御部が決定したダビング方向は、ユーザが意図し
ているダビング方向を大きく逸脱することがない。このようにして、ユーザにとって使い
勝手のよいダビング装置を提供することができる。
【0009】
また、前記制御部は、前記優先順位を、前記ダビング開始指示の取得時における前記記
録媒体の状態に関する項目と前記ダビング開始指示の取得前における使用状況に関する項
目との少なくとも1つに基づいて決定することが好ましい。
【0010】
このような構成によれば、受け側の優先順位は、ダビング開始指示時における記録媒体
の状態に関する項目とダビング開始指示前における使用状況に関する項目との少なくとも
1つが考慮されて決定されるので、ユーザが意図しているダビング方向の的中率が高くな
る。これにより、使い勝手がさらに良くなる。
【0011】
また、前記制御部は、前記入力部を介して前記受け側記録媒体ドライブ部を変更する受
け側変更指示を取得した場合、前記残りの記録媒体ドライブ部のうちで前記優先順位が次
に高い記録媒体ドライブ部を前記受け側記録媒体ドライブ部に決定することが好ましい。
【0012】
このような構成によれば、受け側記録媒体ドライブ部を変更する場合であっても、優先
順位が高い順に記録媒体ドライブ部が決定されるので、ユーザが意図しているダビング方
向を大きく逸脱することがない。したがって、ユーザにとって使い勝手のよいダビング装
置を提供することができる。
【0013】
また、前記入力部は、前記ダビング開始指示までは前記ダビング開始指示用として機能
する一方で前記ダビング開始指示後は前記受け側変更指示用として機能する単一の入力手
段を含むことが好ましい。
【0014】
このような構成によれば、単一の入力手段によってダビング開始指示も受け側変更指示
も入力可能なので、これらを別々の入力手段で実施する場合と比べて、操作すべき入力手
段の数が減り、操作が簡単である。すなわち、3つ以上の記録媒体ドライブ部を備えてい
ても、いわゆるワンタッチボタン方式の操作環境を実現することができる。したがって、
ユーザにとって使い勝手のよいダビング装置を提供することができる。
【0015】
なお、上記特許文献1〜3のいずれも、3つ以上の記録媒体ドライブ部を備え、送り側
記録媒体ドライブ部および受け側記録媒体ドライブ部の双方を自動的に決定する装置を開
示するものではない。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、3つ以上の記録媒体間で簡単な操作でダビングが可能な使い勝手のよ
い記録装置およびダビング装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図1に本発明の実施形態に係る記録装置(ダビング装置)1を説明するためのブロック
図を示す。記録装置1は、いわゆるDVD+HDD+VHSレコーダに相当する。図1に
示すように、記録装置1は外観上、装置本体2とリモートコントロール装置(以下「リモ
コン」とも呼ぶ)51という2つの個体として捉えられる。
【0018】
なお、図1には説明のためにDVD(光ディスク)200およびビデオテープ400を
図示しているが、ここではDVD200は書き込み可能な各種のタイプのもとし、ビデオ
テープ400はVHSタイプとする。また、図1には説明のために外部接続された表示装
置69も図示している。表示装置69として、CRT(Cathode-ray Tube)ディスプレイ
、液晶パネルディスプレイ、プラズマディスプレイ等の種々のタイプの表示装置が適用可
能である。
【0019】
図1に示すように、記録装置1は、制御部10と、DVDドライブ部20と、ハードデ
ィスク(HDD)部30と、VHSデッキ部40と、リモコン51と、リモコン受光部5
2と、装置本体2に設けられた操作スイッチ(または操作ボタン)53と、前面パネル制
御部54と、前面パネル表示部61と、出力信号生成部62と、を含んでいる。なお、前
面パネル制御部54との区別のため、制御部10を「メイン制御部10」とも呼ぶことに
する。
【0020】
図1に示すように、メイン制御部10は、CPU(Central Processing Unit)11と
、メモリ12と、タイマ(またはカウンタ)13とを含んで構成される。なお、メモリ1
2は、メイン制御部10による各種制御についてのプログラムやデータが格納されている
ROM(Read Only Memory)および不揮発性メモリや、CPU11がワークエリアとして
利用するRAM(Random Access Memory)等を総称するものとする。CPU11がメモリ
12内のプログラムを実行することによって、メイン制御部10による各種制御が具現化
される。タイマ13は、CPU11によってセットおよびリセットされ、例えば設定時間
の経過をCPU11へ通知するように構成されている。
【0021】
DVDドライブ部20は、DVD200に対して書き込み動作(または記録動作)およ
び読み出し動作を実施可能に構成されており、例えば光ヘッドや当該光ヘッドのための制
御回路および機械的機構等を含んでいる。
【0022】
ハードディスク部30は、映像等の大容量データを記録可能であるとともに、メイン制
御部10が補助記憶装置としても利用可能なものである。ハードディスク部30は一般的
に「HDD」と呼ばれる装置によって構成可能であるが、当該装置は、記録媒体としての
ハードディスク300と記録媒体ドライブ部としてのハードディスクドライブ部31とを
含んで構成される1つの個体として流通している。ハードディスクドライブ部31は、ハ
ードディスク300に対して書き込み動作(または記録動作)および読み出し動作を実施
可能に構成されており、例えば磁気ヘッドや当該磁気ヘッドのための制御回路および機械
的機構等を含んでいる。
【0023】
VHSデッキ部40は、ビデオテープ400に対して書き込み動作(または記録動作)
および読み出し動作を実施可能に構成されており、例えば磁気ヘッドや当該磁気ヘッドの
ための制御回路および機械的機構等を含んでいる。なお、アナログ方式のビデオテープ4
00を扱うVHSデッキ部40は、アナログ信号とデジタル信号との相互変換を行う変換
器41を含めた構成とする。この変換器41によって、ビデオテープ400の記録内容を
メイン制御部10等で取り扱い可能なデジタル信号に変換することができるし、逆にデジ
タル信号をアナログ信号に変換してビデオテープ400へ記録することができる。
【0024】
DVDドライブ部20、ハードディスク部30およびVHSデッキ部40はメイン制御
部10によって動作が制御される。なお、メイン制御部10の制御下、DVDドライブ部
20、ハードディスク部30およびVHSデッキ部40は相互にデータ転送可能に設けら
れている。
【0025】
ところで、ハードディスク部30を構成するハードディスク300は「記録媒体」とい
う点でDVD200およびビデオテープ400と共通する。このため、DVD200、ハ
ードディスク300およびビデオテープ400をそれぞれの符号を用いて「記録媒体20
0」、「記録媒体300」および「記録媒体400」のようにも呼ぶことにする。同様に
、DVDドライブ部20、ハードディスクドライブ部31およびVHSデッキ部40は「
記録媒体ドライブ部」という点で共通するので、それぞれの符号を用いて「記録媒体ドラ
イブ部20」、「記録媒体ドライブ部31」および「記録媒体ドライブ部40」のように
も呼ぶことにする。なお、「記録媒体ドライブ部」を単に「ドライブ部」とも呼ぶことに
する。
【0026】
リモコン51および装置本体2に設けられた操作スイッチ53はユーザからの各種指示
を取得するための手段である。リモコン51からの信号はリモコン受光部52を介して前
面パネル制御部54へ伝達される。前面パネル制御部54は、リモコン受光部52および
操作スイッチ53からの信号をその内容に応じたコマンド信号に変換してメイン制御部1
0へ出力する。このとき、記録装置1において、リモコン51と、リモコン受光部52と
、操作スイッチ53と、前面パネル制御部54とから成る構成を「入力部50」と呼ぶと
き、当該入力部50によってユーザからの指示が記録装置1内に取得されメイン制御部1
0へ伝達される。
【0027】
ここで、図2にリモコン51を説明するための外観図を示す。図2に示すように、リモ
コン51には、電源ボタン510、再生ボタン513、ストップボタン514、巻き戻し
ボタン515、早送りボタン516、録画ボタン517、一時停止ボタン518およびテ
ンキー519が設けられており、さらにモード切り替えボタン511およびダビングボタ
ン(入力手段)512が設けられている。
【0028】
モード切り替えボタン511はDVDドライブ部20、ハードディスク部30およびV
HSデッキ部40のいずれを操作するかを切り替えるものであり、例えば“DVD”と書
かれたボタンを押すと、“DVD操作モード”に切り替わり、リモコン51はDVDドラ
イブ部20の操作用として機能する。すなわち、上述の再生ボタン513等によってDV
Dドライブ部20を操作することができる。このとき、ハードディスク部30およびVH
Sデッキ部40は“待機モード”になる。ダビングボタン512はダビング時に利用する
ものであり、後述する。
【0029】
図1に戻り、前面パネル制御部54は、メイン制御部10の制御下、種々の制御を行う
。例えば、前面パネル制御部54は、記録装置1の動作状況、操作や設定についてのガイ
ドメニュー、時刻等を前面パネル表示部61において表示するために、当該表示部61の
表示制御を行う。
【0030】
そして、メイン制御部10は、DVD200、ハードディスク部30(内のハードディ
スク300)、VHSビデオテープ400から取得したデータ等に基づいて、出力信号生
成部62を制御する。出力信号生成部62は、メイン制御部10の制御下、表示装置69
に適した出力信号(映像信号および音声信号)を生成し、当該装置69へ出力する。例え
ば当該表示装置69がアナログ方式の場合、出力信号生成部62は、メイン制御部10か
らのデジタルデータを複合化してデジタル信号を生成し更にそのデジタル信号をアナログ
信号に変換して出力信号を生成し、出力する。
【0031】
また、出力信号生成部62は、メイン制御部10の制御下、上記出力信号として、上述
の動作状況やガイドメニュー等を表示装置69においてOSD(オンスクリーンディスプ
レイ)表示や音声出力するための信号を生成し、出力する。
【0032】
なお、説明を簡単にするため、チューナや外部入力端子等については図示および説明を
省略する。
【0033】
このような構成の記録装置1によれば、DVD200、ハードディスク300およびV
HSビデオテープ400という3つの記録媒体を取り扱い可能であり、これらのうち2つ
の記録媒体間でのダビングが可能である。記録装置1におけるダビング動作、換言すれば
記録装置1のダビング装置としての側面を、図1および図2に加え、当該ダビング動作S
Tを説明するためのフローチャートである図3を参照しつつ説明する。
【0034】
まず、ユーザがダビングを開始するためにダビングボタン512を押すと、メイン制御
部10は入力部50を介してダビング開始指示を取得する(ステップST10)。そして
、メイン制御部10は、当該ダビング開始指示を取得した時点において操作モードにある
記録媒体ドライブ部20,31または40を、ダビングするデータを送る送り側記録媒体
ドライブ部に決定する(ステップST20)。なお、ダビングボタン512を押す前にモ
ード切り替えボタン511を操作しておけば、ユーザの所望の記録媒体ドライブ部20,
31,40を送り側記録媒体ドライブ部に設定することができる。さらに、メイン制御部
10は、上記ダビング開始指示を取得した時点で待機モードにある残りの2つの記録媒体
ドライブ部20,31または40のうちで優先順位の高い方を、上記データを受け取る受
け側記録媒体ドライブ部に決定する(ステップST30)。優先順位については後述する
。なお、ステップST20,ST30はいずれを先に実行しても構わない。
【0035】
ここで、「送り側記録媒体ドライブ部」および「受け側記録媒体ドライブ部」を単に「
送り側」および「受け側」とも呼ぶことにする。
【0036】
その後、メイン制御部10は、例えば図4に例示する画面表示を表示装置69または前
面パネル表示部61において表示することによって、送り側および受け側の決定すなわち
ダビング方向の決定についてユーザに確認を促す(ステップST40)。なお、このとき
音声等を併用しても構わない。
【0037】
図4では、メイン制御部10がハードディスクドライブ部31を送り側に決定しDVD
ドライブ部20を受け側に決定した場合を例示しており、このダビング方向でダビングを
開始して良い場合には所定時間の経過を待つか録画ボタン517を押すようユーザに促し
、受け側をVHSデッキ部40に変更する場合にはダビングボタン512を押すようユー
ザに促し、さらにダビングを中止する場合にはストップボタン514を押すようユーザに
促している。なお、上記所定時間の計測はメイン制御部10がタイマ13を利用して行う

【0038】
そして、所定時間が経過しまたは録画ボタン517が押された場合(ステップST51
)、メイン制御部10は、タイマ13または入力部50からその旨を取得し、後述のポイ
ントの初期値を更新した後(ステップST52)、送り側および受け側のドライブ部を制
御することによって、決定したダビング方向でデータのダビングを開始する(ステップS
T53)。
【0039】
他方、ユーザが受け側を変更する指示としてダビングボタン512を押した場合(ステ
ップST61)、メイン制御部10は、当該変更指示を入力部50を介して取得し、待機
モードにある記録媒体ドライブ部のうちで次に優先順位が高いもの(ここでは待機モード
にある記録媒体ドライブ部は2つなので、そのうちのもう一方)を受け側に決定する(ス
テップST62)。そして、メイン制御部10は、上記ステップST52へ移行し、ステ
ップST53においてダビングを開始する。なお、図3中に破線矢印で示すように、受け
側変更後に上記ステップST40へ移行して、送り側および受け側の決定についてユーザ
に確認を促すようにしても構わない。
【0040】
このとき、単一のダビングボタン512を、ダビング開始指示まではダビング開始指示
用ボタンとして機能させ(ステップST10参照)、ダビング開始指示の後は受け側変更
指示用ボタンとして機能させている(ステップST61参照)。このような機能の切り替
えはリモコン51、前面パネル制御部54またはメイン制御部10における信号処理等に
よって実施可能である。
【0041】
なお、ユーザがダビングを中止する指示としてストップボタン514を押した場合(ス
テップST71)、メイン制御部10はダビングを中止する(ステップST72)。
【0042】
次に、上述の優先順位およびポイントを図5、図6および図7のフローチャートを参照
しつつ説明する。図5、図6および図7は上述の受け側決定ステップST30をより具体
的に説明するためのフローチャートであり、図5は送り側をハードディスクドライブ部3
1に決定した場合の動作フローSTHを、図6は送り側をDVDドライブ部20に決定し
た場合の動作フローSTDを、図7は送り側をVHSデッキ部40に決定した場合の動作
フローSTVを示している。
【0043】
まず、図5の動作フローSTHに示すように、上記ステップST20において送り側を
ハードディスクドライブ部31に決定した場合(ステップST20H)、メイン制御部1
0は上記ステップST30としてステップST30Hを実行し、優先順位に基づいて受け
側を決定する。なお、ステップST30HはステップST31H〜ST36Hから成る。
【0044】
まず、メイン制御部10は、DVDドライブ部20に記録可能なDVD200がセッテ
ィングされているか、および、VHSデッキ部40に記録可能なビデオテープ400がセ
ッティングされているかをチェックする(ステップST31H)。そして、メイン制御部
10は、記録可能なDVD200のみがセッティングされている場合にはDVDドライブ
部20の方が優先順位が高いと判定して受け側に決定し(ステップST32H)、記録可
能なビデオテープ400のみがセッティングされている場合にはVHSデッキ部40の方
が優先順位が高いと判定して受け側に決定する(ステップST33H)。なお、ステップ
ST32H,ST33Hの後は既述のステップST40へ移行する。
【0045】
すなわち、メイン制御部10は、待機モードにあるDVDドライブ部20およびVHS
デッキ部40について、ダビング開始指示の取得時における記録媒体200,400の状
態に関する項目(ここでは、記録媒体ドライブ部20,40にセッティングされているか
という項目および記録可能であるかという項目)に基づいて優先順位を付け、優先順位が
高いと判定された記録媒体ドライブ部20または40を受け側に決定する。
【0046】
ここで、ダビングをする場合には受け側に記録可能な記録媒体をセッティングするまた
はセッティングされていることを確認するというユーザのごく自然な行為にかんがみれば
、このような優先順位付けは実用的であると言える。
【0047】
一方、DVDドライブ部20およびVHSデッキ部40のいずれにも記録可能な記録媒
体200,400がセッティングされている場合、メイン制御部10は優先順位に関して
ポイント比較を行う(ステップST34H〜ST36H)。具体的には、DVDドライブ
部20およびVHSデッキ部40についてポイントを設け、種々の項目に対してポイント
付けをし、ポイントの高い方が優先順位が高いと位置づける。
【0048】
例えば、DVDドライブ部20およびVHSデッキ部40について、初期値として51
ポイントおよび49ポイントを設定する。なお、両記録媒体ドライブ部20,40のポイ
ントは同じ値にならないようにし、また、ポイントの上限は100ポイントとする。なお
、初期値はユーザが設定できるようにしてもよい。
【0049】
そして、ダビング開始指示時における記録媒体200,400の状態に関して、いずれ
か一方がブランクの記録媒体である場合には、そのブランクの記録媒体200または40
0用の記録媒体ドライブ部20または40に20ポイントを加算する(ステップST34
H)。さらに、ダビング開始指示前における使用状況に関して、ダビングボタン512を
押す直前(例えば直前の15分間)に記録媒体200,400が入れられた記録媒体ドラ
イブ部20,40に15ポイントを加算する(ステップST35H)。このとき、上記ス
テップST34H,ST35Hにおいて、いずれの記録媒体ドライブ部20,40にも該
当する場合および該当しない場合にはポイント加算は行わないものとする。なお、ステッ
プST34H,ST35Hはいずれを先に実行しても構わない。そして、ポイントを比較
することにより、ポイントが高い方を、優先順位が高いと位置づけ、受け側に決定する(
ステップST36H)。その後、既述のステップST40へ移行する。
【0050】
ここで、ダビングをする場合にはユーザはブランクの記録媒体を準備する可能性が高い
であろうという観点およびダビング直前に記録媒体をセッティングする可能性が高いであ
ろうという観点にかんがみれば、このような項目による優先順位のポイント付けは実用的
であると言える。
【0051】
そして、上記ステップST36Hのポイント比較によって受け側を決定した場合、ダビ
ングを開始する前に、すなわち図3のステップST40,ST51を経てまたはステップ
ST40,ST61,ST62,ST51を経て最終的に受け側が決定した後に、ポイン
トの初期値を更新する(図3のステップST52参照)。具体的には、ポイントを一旦初
期値に戻し、受け側に決定した記録媒体ドライブ部20または40の初期値に5ポイント
を加算して新たな初期値に設定し、受け側に決定されなかった記録媒体ドライブ部40ま
たは20の初期値から5ポイントを減算して新たな初期値に設定する。なお、ポイントの
初期値はメモリ12の不揮発性メモリやハードディスク部30に格納される。
【0052】
このような初期値の更新によって、ダビング開始指示前の使用状況が当該初期値に反映
されていくので、受け側として使用される頻度が高い記録媒体ドライブ部ほど当該初期値
が高くなり、その結果、よく使うダビング方向がメイン制御部10によって選択されやす
くなる。しかも、ダビング開始直前にポイント初期値を更新するので、ユーザによる受け
側変更指示(ステップST61,ST62)があっても、使用状況を正確に初期値に反映
させることができ、実用的な手法と言える。
【0053】
ここで、より具体的な第1例を挙げる。VHSデッキ部40に一度以上記録済のビデオ
テープ400をセッティングされている状態で、DVDドライブ部20にブランクのDV
D200がセッティングされた場合、ステップST34HにおいてDVDドライブ部20
に20ポイントが加算される。そして、10分ほどしてからダビングボタン512を押し
た場合、ステップST35HにおいてDVDドライブ部20に15ポイントが加算される
。この結果、DVDドライブ部20は86ポイント、VHSデッキ部40は49ポイント
となり、ステップST36HにおいてDVDドライブ部20が受け側に決定される。
【0054】
さらに、より具体的な第2例を挙げる。DVDドライブ部20およびVHSデッキ部4
0のいずれにもブランクでない記録媒体200,400がセッティングされている場合、
ステップST34Hにおいて両記録媒体ドライブ部20,40ともポイント加算はされな
い。このとき、DVD200は30分前にセッティングされ、ビデオテープ400は5分
前にセッティングされた場合、ステップST35HにおいてVHSデッキ部40に15ポ
イントが加算される。この結果、DVDドライブ部20は51ポイント、VHSデッキ部
40は64ポイントとなり、ステップST36HにおいてVHSデッキ部40が受け側に
決定される。これに対して、DVD200およびビデオテープ400がほぼ同時刻に入れ
られた場合、ステップST35Hにおいて両記録媒体ドライブ部20,40ともポイント
加算されず、両記録媒体ドライブ部20,40とも初期値のままステップST36Hへ移
行し、DVDドライブ部20が受け側に決定される。
【0055】
なお、第1例および第2例において、図3のステップST40,ST51を経てまたは
ステップST40,ST61,ST62,ST51を経て最終的にDVDドライブ部20
が受け側に決定した場合、ステップST52において、DVDドライブ部20のポイント
の初期値は5ポイント加算されて56ポイントに更新され、VHSデッキ部40のポイン
トの初期値は5ポイント減算されて44ポイントに更新される。逆に、最終的にVHSデ
ッキ部40が受け側に決定した場合、ステップST52において、DVDドライブ部20
のポイントの初期値は5ポイント減算されて46ポイントに更新され、VHSデッキ部4
0のポイントの初期値は5ポイント加算されて54ポイントに更新される。
【0056】
次に、図6の動作フローSTDに示すように、上記ステップST20(図3参照)にお
いて送り側をDVDドライブ部20に決定した場合(ステップST20D)、メイン制御
部10は上記ステップST30(図3参照)としてステップST30Dを実行し、優先順
位に基づいて受け側を決定する。なお、ステップST30DはステップST31D〜ST
33Dから成る。
【0057】
まず、メイン制御部10は、VHSデッキ部40に記録可能なビデオテープ400がセ
ッティングされているかをチェックする(ステップST31D)。そして、記録可能なビ
デオテープ400がセッティングされている場合にはVHSデッキ部40の方が優先順位
が高いと判定して受け側に決定し(ステップST32D)、そうでない場合にはハードデ
ィスクドライブ部31(すなわちハードディスク部30)の方が優先順位が高いと判定し
て受け側に決定する(ステップST33D)。その後は既述のステップST40へ移行す
る。
【0058】
すなわち、ハードディスク部30には記録可能なハードディスク300が組み込まれて
いる点にかんがみれば、ステップST30Dでは、ダビング開始指示の取得時における記
録媒体300,400の状態に関する項目(ここでは、記録媒体ドライブ部31,40に
対してセッティングされているかという項目および記録可能であるかという項目)に基づ
いて優先順位を付け、優先順位が高いと判定された記録媒体ドライブ部31または40を
受け側に決定することになる。
【0059】
ここで、ハードディスク部30には記録可能なハードディスク300が組み込まれてい
る点にかんがみれば、VHSデッキ部40に記録可能なビデオテープ400がセッティン
グされているという状態は、ユーザがビデオテープ400にダビングしたいと考えている
ことを推測させうる。このため、このような優先順位付けは実用的であると言える。
【0060】
次に、図7の動作フローSTVに示すように、上記ステップST20(図3参照)にお
いて送り側をVHSデッキ部40に決定した場合(ステップST20V)、メイン制御部
10は上記ステップST30(図3参照)としてステップST30Vを実行し、優先順位
に基づいて受け側を決定する。なお、ステップST30VはステップST31V〜ST3
3Vから成る。
【0061】
まず、メイン制御部10は、DVDドライブ部20に記録可能なDVD200がセッテ
ィングされているかをチェックする(ステップST31V)。そして、記録可能なDVD
200がセッティングされている場合にはDVDドライブ部20の方が優先順位が高いと
判定して受け側に決定し(ステップST32V)、そうでない場合にはハードディスクド
ライブ部31(すなわちハードディスク部30)の方が優先順位が高いと判定して受け側
に決定する(ステップST33V)。その後は既述のステップST40へ移行する。
【0062】
すなわち、ハードディスク部30には記録可能なハードディスク300が組み込まれて
いる点にかんがみれば、ステップST30Vでは、ダビング開始指示の取得時における記
録媒体200,300の状態に関する項目(ここでは、記録媒体ドライブ部20,31に
対してセッティングされているかという項目および記録可能であるかという項目)に基づ
いて優先順位を付け、優先順位が高いと判定された記録媒体ドライブ部20または31を
受け側に決定することになる。
【0063】
ここで、ハードディスク部30には記録可能なハードディスク300が組み込まれてい
る点にかんがみれば、DVDドライブ部20に記録可能なDVD200がセッティングさ
れているという状態は、ユーザがDVD200にダビングしたいと考えていることを推測
させうる。このため、このような優先順位付けは実用的であると言える。
【0064】
このような記録装置1によれば、上述のようにダビング開始指示の取得時におけるモー
ド(操作モード/待機モード)および優先順位に基づいて送り側および受け側が自動的に
決定されるので(ステップST20H,ST30H等参照)、これら2つを3つの記録媒
体ドライブ部20,31,40からユーザが選択する場合に比べて、ユーザの手間を省く
ことができる。すなわち、ユーザは入力部50のダビングボタン512を押してダビング
の開始指示を与えるだけという簡単な操作ですむ(ステップST10参照)。このとき、
ダビング開始指示の時点に操作モードにある記録媒体ドライブ部20,31または40を
送り側に決定するとともに受け側を優先順位に基づいて決定するので、メイン制御部10
が決定したダビング方向は、ユーザが意図しているダビング方向を大きく逸脱することが
ない。
【0065】
また、受け側の優先順位は、ダビング開始指示時における記録媒体200,300,4
00の状態に関する項目(上述の例では記録媒体200,300,400が、セッティン
グされているかという項目や、記録可能であるかという項目、ブランクであるかという項
目)と、ダビング開始指示前における使用状況に関する項目(上述の例では、記録媒体2
00,400が直前にセッティングされた記録媒体ドライブ部20,40はいずれかとい
う項目や、過去の使用状況が反映された優先順位ポイントの初期値)との少なくとも1つ
が考慮されて決定されるので(フローSTH,STD,STV参照)、ユーザが意図して
いるダビング方向の的中率は高いと言える。なお、上記項目は上述の例に限られるもので
はない。
【0066】
また、ダビング開始前に、メイン制御部10が決定したダビング方向の是非をユーザが
確認するように構成されているので(ステップST40参照)、メイン制御部10が決定
したダビング方向がユーザの意図しない方向であってもダビング開始前にダビング方向の
変更またはダビングの中止をすることができる(ステップSTST62,ST72参照)
。このとき、受け側を変更する場合であっても、優先順位が高い順に記録媒体ドライブ部
20,31または40が決定(変更)されるので(ステップST62参照)、ユーザが意
図しているダビング方向を大きく逸脱することがない。さらに、単一の入力手段であるダ
ビングボタン512によってダビング開始指示も受け側変更指示も入力可能なので(ステ
ップST10,ST61参照)、これらを別々のボタンで実施する場合と比べて、操作す
べきボタンの数が減り、操作が簡単である。すなわち、3つの記録媒体ドライブ部20,
31,40を備えた記録装置1においても、いわゆるワンタッチボタン方式の操作を実現
することができる。
【0067】
これらの結果、記録装置1によれば、記録装置としてまたダビング装置として、ユーザ
にとって使い勝手のよい操作環境を提供することができる。
【0068】
なお、ステップST51,ST61,ST71で挙げた録画ボタン517、ダビングボ
タン512およびストップボタン514は一例であり、その他のボタンを利用するように
しても構わない。さらに、リモコン51のモード切り替えボタン511およびダビングボ
タン512の一部または全部を操作スイッチ53として装置本体2に設けても構わないし
、装置本体2およびリモコン51の双方に設けても構わない。
【0069】
また、VHSデッキ部40に替えて、VHSビデオテープ以外のテープ状記録媒体のた
めのドライブ部を設けても構わない。このとき、そのテープ状記録媒体がデジタル方式に
よるものであれば、変換器41を設ける必要はなくなる。
【0070】
また、記録装置1を、音声・音楽データを主として扱う記録装置、例えばCD−R(Co
mpact Disk Recordable)用ドライブ部と、MD(Mini Disc)用ドライブ部と、カセット
テープ用デッキとを備えた記録装置に応用することも可能である。
【0071】
さらに、記録装置1で例示したDVDドライブ部20、ハードディスクドライブ部31
およびVHSデッキ部40の他に、半導体メモリカード用のドライブ部やブルーレイディ
スク等の光ディスク用のドライブ部等の利用が考えられ、4つ以上の記録媒体ドライブ部
を備えた記録装置についても上述の記録装置1を応用することができる(上述の音声・音
楽データを主として扱う記録媒体用のドライブ部を利用する場合も含む)。このとき、4
つ以上の記録媒体ドライブ部の場合、受け側変更指示ステップST61(図3参照)にお
いてダビングボタン512が押されるごとに、ステップST62では受け側の候補として
優先順位に基づいて、すなわち優先順位の高い方から順に記録媒体ドライブ部をあげてい
く。
【0072】
また、3つ以上の記録媒体ドライブ部について同じ種類の記録媒体ドライブ部を複数台
設けて記録装置を構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】は、実施形態に係る記録装置を説明するためのブロック図である。
【図2】は、実施形態に係る記録装置のリモコンを説明するための外観図である。
【図3】は、実施形態に係る記録装置のダビング動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】は、実施形態に係る記録装置のダビング動作を説明するための画面表示例である。
【図5】は、実施形態に係る記録装置のダビング動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】は、実施形態に係る記録装置のダビング動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】は、実施形態に係る記録装置のダビング動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0074】
1 記録装置(記録装置、ダビング装置)
10 制御部
20 DVDドライブ部(記録媒体ドライブ部)
31 ハードディスクドライブ部(記録媒体ドライブ部)
40 VHSデッキ部(記録媒体ドライブ部)
50 入力部
512 ダビングボタン(入力手段)
200 DVD(光ディスク、記録媒体)
300 ハードディスク(記録媒体)
400 VHSビデオテープ(テープ、記録媒体)
ST ダビング動作
ST10〜ST40,ST61,ST62 ステップ
STH,STD,STV 動作フロー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部と、
前記制御部の制御下に設けられた、光ディスク、ハードディスクおよびテープの3つの
記録媒体に対応した3つの記録媒体ドライブ部と、
ユーザからの指示を取得して前記制御部へ伝達する入力部と、を備え、
前記制御部は、
前記入力部を介してダビング開始指示を取得した場合、前記3つの記録媒体ドライブ部
のうちで前記ダビング開始指示の取得時に操作モードにある記録媒体ドライブ部を、ダビ
ングするデータを送る送り側記録媒体ドライブ部に決定するとともに、前記データを受け
取る受け側記録媒体ドライブ部を、待機モードにある残りの記録媒体ドライブ部のうちか
ら、優先順位に基づいて決定し、
前記優先順位を、前記ダビング開始指示の取得時における前記記録媒体の状態に関する
項目と前記ダビング開始指示の取得前における使用状況に関する項目との少なくとも1つ
に基づいて決定し、
ダビングの開始前に、前記送り側記録媒体ドライブ部および前記受け側記録媒体ドライ
ブ部の決定についてユーザに確認を促し、
前記入力部を介して前記受け側記録媒体ドライブ部を変更する受け側変更指示を取得し
た場合、前記残りの記録媒体ドライブ部のうちでもう一方の記録媒体ドライブ部を前記受
け側記録媒体ドライブ部に決定し、
前記入力部は、
前記ダビング開始指示までは前記ダビング開始指示用として機能する一方で前記ダビン
グ開始指示後は前記受け側変更指示用として機能する単一の入力手段を含むことを特徴と
する記録装置。
【請求項2】
制御部と、
前記制御部の制御下、所定の記録媒体に対して書き込みおよび読み出しを行う少なくと
も3つの記録媒体ドライブ部と、
ユーザからの指示を取得して前記制御部へ伝達する入力部と、を備え、
前記制御部は、
前記入力部を介してダビング開始指示を取得した場合、
前記少なくとも3つの記録媒体ドライブ部のうちで前記ダビング開始指示の取得時に操
作モードにある記録媒体ドライブ部を、ダビングするデータを送る送り側記録媒体ドライ
ブ部に決定するとともに、
前記データを受け取る受け側記録媒体ドライブ部を、待機モードにある残りの記録媒体
ドライブ部のうちから、優先順位に基づいて決定することを特徴とするダビング装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記優先順位を、前記ダビング開始指示の取得時における前記記録媒体
の状態に関する項目と前記ダビング開始指示の取得前における使用状況に関する項目との
少なくとも1つに基づいて決定することを特徴とする請求項2に記載のダビング装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記入力部を介して前記受け側記録媒体ドライブ部を変更する受け側変
更指示を取得した場合、前記残りの記録媒体ドライブ部のうちで前記優先順位が次に高い
記録媒体ドライブ部を前記受け側記録媒体ドライブ部に決定することを特徴とする請求項
2または請求項3に記載のダビング装置。
【請求項5】
前記入力部は、前記ダビング開始指示までは前記ダビング開始指示用として機能する一
方で前記ダビング開始指示後は前記受け側変更指示用として機能する単一の入力手段を含
むことを特徴とする請求項4に記載のダビング装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−338703(P2006−338703A)
【公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−158595(P2005−158595)
【出願日】平成17年5月31日(2005.5.31)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】