説明

記録装置

【課題】カバー体によって操作パネルを完全に覆い隠した状態でも外部から液晶モニタを視認でき、液晶モニタの表示情報を確認することができるようにする。
【解決手段】本発明の記録装置は、記録装置本体10の上部開口を閉塞して、記録装置本体10の上部に設けられる液晶モニタ15Aと操作ボタン15Bが配置されている操作パネル15を覆い隠すと共に、記録装置本体10に対して回動自在に接続されており、カバー体14の一部には閉塞状態において外部から操作パネル15上に配置された液晶モニタ15Aを視認できる視認窓14Aが設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録装置本体の上面を構成する操作パネルを備え、該操作パネルには液晶モニタと操作ボタンが配置され、該操作パネルを覆い隠すカバー体を開閉可能に備えた記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、下記の特許文献1に示すようにカバー体を備えたプリンタが存在する。このプリンタは単にバッテリーを覆う役割のもので、液晶モニタや操作ボタンが搭載されている操作パネルを覆うものではなかった。そして、このカバー体が視認性を有しない単一の不透明材料によって形成されていたため以下のような問題点を有していた。
【0003】
即ち、プリンタの電源をONにした状態のままカバー体を被せてしまった場合には操作パネル上の電源ランプや液晶パネルが外部から視認できないため、電源がONになっていることに気が付かず、電源のON状態が継続されることがある。この場合、カバー体全体を透明な材料によって形成すれば上記電源ランプや液晶パネルを外部から視認でき、電源がONになっていることに気が付くが、操作パネル全体が視認できてしまうためカバー体としての本来の機能(物理的にも視覚的にも覆う)が発揮できなくなってしまう。またカバー体を拡開した状態で使用者がプリンタの後部側に位置している場合にはカバー体が邪魔になって給送用トレイ上の用紙の有無を確認することはできなかった。また単一の不透明材料によって形成されているカバー体はデザイン性に乏しく、デザイン性向上の面でも新たなカバー体の開発が望まれていた。
【0004】
【特許文献1】特開2002−19229号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、カバー体によって操作パネルを完全に覆い隠した状態でも外部から液晶モニタが視認でき、液晶モニタの表示情報を確認することができるデザイン性と機能性に優れたカバー体を備えた記録装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本発明の第1の態様に係る記録装置は、記録装置本体の上面を構成する操作パネルを備え、該操作パネルには液晶モニタと操作ボタンが配置され、該操作パネルを覆い隠すカバー体を開閉可能に備えた記録装置であって、前記カバー体は、閉状態において外部から操作パネル上に配置された液晶モニタを視認できる視認窓が設けられていることを特徴とするものである。
【0007】
本発明の第1の態様によれば、カバー体の一部に視認窓が設けられているから、この視認窓を通して液晶モニタを外部から視認することができる。従って、電源をONにした状態のままカバー体を閉じたとしても液晶モニタを通じて電源がONになっていることに気が付き、電源を直ちにOFFにすることが可能になる。
【0008】
本発明の第2の態様に係る記録装置は、前記第1の態様において、前記視認窓を前記液晶モニタに表示される表示情報を確認できる表示情報確認窓として使用し得るようにしたことを特徴とするものである。
【0009】
本発明の第2の態様によれば、電源のON、OFF等の記録装置の状態情報だけでなく、インク残量等のメンテナンス情報や、被記録材のサイズや種類等の設定情報あるいはデザインや装飾を目的とした静止画や動画等を表示させるデザイン情報等の種々の表示情報が視認窓を通して確認できるようになる。従って、該表示情報に基づいて種々の動作を効率良く、的確に実行できるようになる。また表示情報の種類は文字だけでなく、記号あるいは図形、イラスト、写真等の画像でもよくカバー体のデザイン性の向上にも大いに寄与し得る。
【0010】
本発明の第3の態様に係る記録装置は、前記第1の態様または第2の態様において、前記カバー体は開状態では給送用トレイ上にセットされた被記録材の上部を支承するペーパーサポートとして機能するように構成されており、前記視認窓を後部側から覗き込むことによって給送用トレイ上にセットされた被記録材の有無を確認できる後方確認窓として使用し得るようにしたことを特徴とするものである。
【0011】
本発明の第3の態様によれば、カバー体にペーパーサポートとしての機能を兼用させることにより、部品の有効利用を通じて装置の小型、軽量化と、部品コストの削減を図ることが可能になる。また使用者が記録装置の後部側に位置している場合でも視認窓を通して給送用トレイ上にセットされた被記録材の有無が確認できるから、被記録材の補給が円滑に行われる。
【0012】
本発明の第4の態様に係る記録装置は、前記第1の態様から第3の態様のいずれかにおいて、当該記録装置はモバイルタイプのものであり、持ち運び用のハンドルを備えていることを特徴とするものである。
モバイルタイプの記録装置は頻繁に持ち運ばれるため、不用意に操作パネルの記録実行スイッチなどに触れる虞が高く、誤作動させやすい。部屋の中では電源ONのまま移動される。また、モバイルタイプでは置かれる向きも一定せず、またユーザーの位置も変わるので、プリンタの正面からだけでなく、後方からも視覚的な確認がなされる。従って、本発明はこの種モバイルタイプの記録装置に適用することで、特に顕著な効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本願発明に係るカバー体を備えた記録装置について説明する。最初に本願発明の記録装置を実施するための最良の形態としてインクジェットプリンタ100を採り上げて、その全体構成の概略を図面に基づいて説明する。
【0014】
図1は使用時(記録実行時)のインクジェットプリンタの外観を示す斜視図、図2は持ち運び時のインクジェットプリンタの外観を示す斜視図である。また図3は記録装置本体を取り外した状態のインクジェットプリンタの内部構造を示す斜視図、図4は同インクジェットプリンタの内部構造の概略を示す側断面図である。
【0015】
尚、ここで説明するインクジェットプリンタ100は、例えば4×6インチ以下のサイズの被記録媒体P(以下単に用紙Pともいう)を対象にした極めてコンパクトで持ち運びができる比較的シンプルな構造のモバイルタイプのインクジェットプリンタである。また、このインクジェットプリンタ100は、パーソナルコンピュータに接続しなくても直接用紙Pに記録の実行ができるいわゆるダイレクトプリンタと呼ばれているタイプのインクジェットプリンタである。
【0016】
このインクジェットプリンタ100は、図1、図2に示すような角箱状の記録装置本体10を備えている。該記録装置本体10は、その前面、後面、左側面、右側面及び底面を閉塞する深底容器状のケーシング本体13と、該ケーシング本体13の上部開口を閉塞する操作パネル15と、図2に示す持ち運び時の状態では記録装置本体10の上面すなわち操作パネル15を覆い、図1に示す使用状態では後述する給送用トレイ20にセットされる長めの被記録媒体に対するペーパーサポートとして機能するカバー体14と、上記ケーシング本体13の前面の一部を開口し、当該前面開口を閉塞するように開閉自在に設けられる前面カバーを兼ねた排出用スタッカ16と、前記ケーシング本体13の左右の側面に対して回動可能な状態で接続される門型をした手提げ部17を有するハンドル1とを備えている。
【0017】
そして、上記操作パネル15上には、中央に液晶モニタ15A、該液晶モニタ15Aの周囲と前面側の隅部に複数の各種操作ボタン15B,15B,…が設けられており、操作パネル15の後部には後述する自動給送ユニット2に対して用紙Pをセットするための給送用開口15Cが形成されている。また、排出用スタッカ16は、下部の左右のコーナー部に回動支点を備えており、この回動支点を中心にして約90°の範囲に亘って上下に回動できるようになっている。また、排出用スタッカ16の裏面は、図1に示す使用状態では上面に位置するように構成されており、記録実行後の用紙Pを受け取る排出用スタッカ16の載置面16Aとなっている。
【0018】
また、ケーシング本体13の前面開口の上部にはデジタルカメラ等で撮影した画像データを収録したメモリーカード等を挿入するためのメモリーカード用挿入口13Aが設けられている。そして、このインクジェットプリンタ100は、図2に示す持ち運び時の状態では外部に操作ボタン15B,15B,…や、排出用スタッカ16を拡開するための指掛け部等が一切露出しない極めてシンプルですっきりしたデザインの外観となっている。また、この状態ではインクジェットプリンタ100を動作させることはできず、カバー体14を拡開し、所定の操作ボタン15Bを押すことによって初めてインクジェットプリンタ100を動作させることができるように構成されている。
【0019】
そして、インクジェットプリンタ100の上記記録装置本体10を図3に示すように取り外すと、種々の動作を実行する動作実行手段の一例である図示のようなユニット構造体11が現れる。このユニット構造体11は、用紙Pの搬送や記録の実行に欠かすことができない機能ごとに分けられた複数の機能ユニットを組み合わせることによって基本的に構成されている。これらの機能ユニットは、それぞれ独立した機能を有しており、各機能ユニット単独で組み立て、動作の確認及び機能検査等が実行できるようになっている。因みに図示のインクジェットプリンタ100におけるユニット構造体11は自動給送ユニット2、搬送案内ユニット3、キャリッジ駆動ユニット4、記録ヘッド・インク吸引ユニット5、チョークバルブユニット6、インク供給路ユニット7、インクチューブユニット8及びインクカートリッジ着脱ユニット9の8つの機能ユニットによって構成されている。
【0020】
このようなユニット構造体11の背面側の上部には、自動給送ユニット2が設けられている。自動給送ユニット2は自動的に用紙Pを連続して給送するという機能を有する機能ユニットである。また、この自動給送ユニット2は、用紙Pの左右の側縁E(エッジとも言う)に対して共動する2つの可動エッジガイド24、25を当接させて給送用トレイ20上に積畳状態で載置された用紙Pを中央に位置合わせする中央位置合わせタイプの自動給送ユニットである。
【0021】
自動給送ユニット2は、用紙Pを複数枚積畳し得る給送用トレイ20と、給送用トレイ20上の用紙Pを給送用ローラ23に向けて押し上げるホッパ26と、ホッパ26との挟圧送り作用によって給送用トレイ20上の上位の用紙Pをピックアップする給送用ローラ23と、最上位の用紙Pのみが給送されるように重送された後続の用紙Pを最上位の用紙Pから分離する分離作用部の一例である斜面度当て式の分離用斜面21等とを備えている。
【0022】
次に、用紙Pの搬送経路に従ってインクジェットプリンタ100の内部構造の概略を説明する。給送用トレイ20上に載置され可動エッジガイド24、25によって左右の側縁Eが規制された用紙Pは、給送用ローラ23の回転軸27の回転に伴って、ホッパ26が所定のタイミングで上昇し、給送用ローラ23に向けて押し上げられる。そして、給送用ローラ23の回転に伴って最上位に位置する用紙Pから順番に給送用ローラ23近傍に設けられている分離作用部の一例である分離用斜面21や図示しない戻しレバー等の力を借りて単位数ずつピックアップされ、ピックアップされた用紙Pは可動エッジガイド24、25によって左右の両側縁Eが案内されて用紙搬送方向下流に向けて搬送される。
【0023】
給送用ローラ23の下流には、用紙Pの搬送経路の一部を形作っている経路案内部材22が設けられており、この経路案内部材22によって案内された用紙Pは、用紙搬送方向下流に位置する搬送案内ユニット3に導かれる。搬送案内ユニット3は、上記自動給送ユニット2によって給送された用紙Pを搬送して記録ポジション12に向けて案内し、更に記録実行後の用紙Pを記録装置本体10に対して設けられている排出用スタッカ16の載置面16A上に排出するという機能を有する機能ユニットである。
【0024】
搬送案内ユニット3には一体に成形された単一の案内ベース30が設けられており、該案内ベース30における用紙搬送方向の最も上流側には搬送案内ローラ34が自由回転可能な状態で設けられている。この搬送案内ローラ34は、用紙Pが上記給送用ローラ23と後述する搬送用ローラ31の双方によって挟持されることによって生ずる引張力の増加に伴う搬送抵抗を効果的に低減させて円滑な用紙Pの搬送を実行するために設けられている部材である。そして、搬送案内ローラ34の下流には搬送用駆動ローラ32と搬送用従動ローラ33とによって構成される上記搬送用ローラ31が設けられている。
【0025】
そして、搬送用ローラ31によって挟圧された状態で搬送される用紙Pは下流の液体噴射ポジションの一例である記録ポジション12に向けて案内される。
【0026】
記録ポジション12には、用紙Pに記録を実行する記録実行手段の主たる構成要素として、記録ヘッド51が設けられている。記録ヘッド51は図示しないノズル開口に詰まったインクを取り除くインク吸引装置53と一体になって記録ヘッド・インク吸引ユニット5を構成している。記録ヘッド・インク吸引ユニット5は、記録ヘッド装置50とインク吸引装置53とによって構成されており、このうち記録ヘッド装置50は上記記録ヘッド51と、該記録ヘッド51を下面に装着した状態で保持するヘッドベース52とを備えることによって構成されている。
【0027】
ヘッドベース52は、次に述べるキャリッジ駆動ユニット4におけるキャリッジ40の前面に水平な姿勢で取り付けられている部材である。また、ヘッドベース52の上方空間は後述するインクチューブユニット8におけるインクチューブ80やFFC(フレキシブルフラットケーブル)81の撓み変形許容空間として利用されている。また、ヘッドベース52の上方空間の側方寄りの一部とヘッドベース52の内部空間にはインクチューブ80から流入した各色のインクを記録ヘッド51の図示しない所定のノズル開口に導く、図示しないインクの供給経路が設けられている。
【0028】
一方、インク吸引装置53は、上記記録ヘッド装置50がホームポジションに位置する時の下方空間に設けられている装置で、フラッシング時やヘッドクリーニング時においてノズル開口に詰まったインクを吸引除去する役割を有している。そして、インク吸引装置53は、上記搬送用駆動ローラ32や排出用駆動ローラ36から動力を得る図示しないギヤ列と、ギヤ列の出力ギヤに接続されて動作する図示しない吸引ポンプと、吸引時において記録ヘッド51の下面に当接してノズル開口を閉塞する図示しないキャップ部と、吸引ポンプとキャップ部を接続する図示しないポンプチューブとを備えることによって基本的に構成されている。
【0029】
キャリッジ駆動ユニット4は、キャリッジ40を主走査方向X(用紙Pの幅方向と一致する)に往復可能に走行させる機能ユニットであり、走行主体であるキャリッジ40と、キャリッジ40の往復駆動手段である図示しないモータと、モータの回転運動をキャリッジ40の直線的な往復運動に変換する2つの図示しないプーリと、2つのプーリ間に巻回される図示しない無端ベルトと、キャリッジ40の往復運動を案内する図示しないキャリッジガイド軸とを備えることによって基本的に構成されている。
【0030】
また、上記記録ヘッド・インク吸引ユニット5には、ユニット構造体11の下部に設けられるインクカートリッジ着脱ユニット9に装着された図示しないインクカートリッジから供給されたインクが途中チョークバルブユニット6及びインク供給路ユニット7を通り、更にインクチューブユニット8におけるインクチューブ80を経て供給されるようになっている。インクカートリッジ着脱ユニット9は、比較的大容量の一体型のインクカートリッジを比較的小さな力で装着し取り外すことができる機能ユニットである。具体的にはインクカートリッジ着脱ユニット9はてこの原理を利用しており、ユニット構造体11の背面側に設けられた図示しない操作レバーを操作することによってインクカートリッジをユニット構造体11の背面側から出し入れできるように構成されている。
【0031】
チョークバルブユニット6は、インクカートリッジから供給されたインクの図示しないインク供給路への流入と流入の遮断を弁の開閉によって切り替える機能ユニットである。チョークバルブユニット6は、上記排出用駆動ローラ36の回転軸の一端に取り付けられる伝達ギヤ60と噛み合って動力を得るギヤ列61と、ギヤ列61からの動力と図示しない磁石の磁力及び付勢バネの付勢力とによって開閉制御される図示しないチョークバルブとを備えることによって基本的に構成されている。
【0032】
インク供給路ユニット7は、インク供給路に流入した各色のインクを当該インクの色に対応したそれぞれのインクチューブ80に導く機能ユニットである。インク供給路ユニット7はインクカートリッジの図示しないインク吐出孔に刺さる図示しないインク供給針と、該インク供給針と上記チョークバルブ間及び上記チョークバルブとインクチューブ80間を接続する各色のインクごとに区分された図示しないインク供給路とを備えることによって基本的に構成されている。
【0033】
上記記録ヘッド51の下方には、記録ヘッド51と対向して記録ヘッド51下面の図示しないノズル開口との間のギャップPGを規定するプラテン38が設けられている。プラテン38は、搬送案内ユニット3における案内ベース30の上面に形成された案内リブ状の部材であり、用紙幅方向に亘って複数設けられている。そして、記録ヘッド51とプラテン38との間に用紙Pを主走査方向Xと直交する副走査方向Y(用紙Pの搬送方向と一致する)に所定の搬送量で搬送する動作と、記録ヘッド51を主走査方向Xに一往復させる間に記録ヘッド51下面の図示しないノズル開口から用紙Pに向けてインクを吐出する動作とを相互に繰り返すことによって用紙Pの被記録面の全面に亘って所望の記録が実行される。尚、上記ギャップPGは、高精度の記録を実行する上で極めて重要な要素になっており、用紙Pの厚さの変化等に応じて適宜調節されるようになっている。
【0034】
記録ヘッド51の下流には排出用駆動ローラ36と、排出用従動ローラ37とによって構成される排出用ローラ35が設けられている。尚、該排出用ローラ35は搬送案内ユニット3の構成部材の1つになっている。そして、排出用ローラ35によって排出された用紙Pは更に搬送方向下流に位置する上記排出用スタッカ16の載置面16A上に排出されるようになっている。
【0035】
排出用従動ローラ37は、その外周に複数の歯を有する歯付きローラであり、図示しない支持フレーム等によって自由回転可能な状態で軸支されている。また上記搬送用従動ローラ33は、搬送用駆動ローラ32よりその軸芯位置が幾分搬送方向下流側に位置するように配設されており、一方、上記排出用従動ローラ37は排出用駆動ローラ36より軸芯位置が幾分搬送方向上流側に位置するように配設されている。このような配設態様をとることによって用紙Pは搬送用ローラ31と排出用ローラ35との間において僅かに下に凸となる「逆ぞり」と呼ばれる湾曲状態が形成されている。そして、用紙Pがこのような形状をとることによって記録ヘッド51に対して対向する位置にある用紙Pはプラテン38上に押し付けられ、用紙Pの浮き上がりが防止されて正常に記録が実行されるようになっている。
【0036】
[実施例]
次に、このようなインクジェットプリンタ100に対して設けられる本発明のカバー体14と該カバー体14と密接に関係するハンドル1を図面に基づいて具体的に説明する。
【0037】
図5は本発明のカバー体14を適用したインクジェットプリンタを示すハンドルが直立姿勢にある時の側面図(a)と、ハンドルが後傾姿勢にある時の側面図(b)である。図6はハンドルが直立姿勢にある時の記録装置本体内側からの側断面図(a)と、ハンドルが後傾姿勢にある時の記録装置本体内側からの側断面図(b)である。図7は回動中のハンドルを示す正面からの断面図(a)と、ロック時のハンドルを示す正面からの断面図(b)である。図8は本発明のカバー体を閉塞した状態のインクジェットプリンタを示す平面図、図9はカバー体を拡開した状態のインクジェットプリンタを示す平面図である。図10はカバー体を記録装置本体に取り付ける前の状態を示す斜視図(a)と、取り付けた後の状態を示す側断面図(b)である。また図11はカバー体を拡開した状態のインクジェットプリンタを示す背面図である。
【0038】
最初にハンドル1について説明する。ハンドル1は、その一部が本発明のカバー体14上に位置している状態ではカバー体14を開閉できない大きさ、すなわち構造に形成されている。即ち図5(a)及び図6(a)に示すように、ハンドル1が直立姿勢にある時のようにハンドル1がカバー体14上に位置している時には、カバー体14の一部が図示のようにハンドル1における手提げ部17の内側の部位に当接するため、カバー体14を拡開できないようになっている。一方、ハンドル1が図5(b)及び図6(b)に示すように後傾姿勢にある時のように、ハンドル1がカバー体14上に位置していない状態では何らカバー体14の回動を妨げる部材が存在していないから、カバー体14をいっぱいまで後方に拡開できるようになっている。
【0039】
また、このハンドル1は、図6(a)に示す持ち運び時の直立姿勢から排出用スタッカ16が備えられた記録装置本体10の前方側へは回動できないように構成されている。従って、手前に拡開された排出用スタッカ16上に手提げ部17が作用することはなく、常時円滑な用紙Pの排出が実行されるようになっている。また、上述したハンドル1の大きさとも関係し、カバー体14を上方に拡開し、ペーパーサポートとして機能する使用状態において、カバー体14上(この場合はカバー体14の裏面となる)にセットされた用紙Pに手提げ部17が作用することはなく、この場合も常時円滑な用紙Pの給送が実行されるようになっている。
【0040】
ハンドル1は、直立姿勢において正面視門型をした上述の手提げ部17と、該手提げ部17の両端部に設けられる係合軸部101とを備えることによって構成されている。このうち手提げ部17は、一例として矩形断面をした内部が中空の板状の部材を門型に折り曲げたような形状をしており、使用者が持ち運び時に手で握る一例として水平に設けられているグリップ部102と、該グリップ部102の両端を延長形成し、約90°折り曲げて記録装置本体10の左右の側面に接続されるアーム部103とを備えている。そして、該アーム部103の端部寄りの内面に内側に突出するようにして上記係合軸部101が設けられている。
【0041】
係合軸部101は、記録装置本体10に形成された係合穴部104と係合する部材で、短寸丸棒状の軸部先端側の周面において外方に張り出すように扇形状をした2枚のガイドフランジ105を設けることによって構成されている。また、このうち1枚のガイドフランジ105の一部は、更に外方に張り出すように延長形成されており、当該延長形成された部分がストッパ機構の一部である係合軸部101の軸方向に撓み変形可能な当接突片106となっている。また、この当接突片106の内面(記録装置本体10の側板の内壁面と対向する面)側には半球状をした後述するロック機構の一部である係合凸部107が設けられている。
【0042】
係合穴部104は、上記係合軸部101の軸部の外径よりも幾分大きめの内径を有する穴部であり、該穴部の一部にはガイドフランジ105と当接突片106を受け入れることができるような形状の切欠き部108が形成されている。また、このような係合穴部104の同心円の外方には、記録装置本体10の左右の側板の内方に突出するように円弧状の2つのガイドリブ109が設けられている。該ガイドリブ109の内周面は、上記ガイドフランジ105の外周面に摺接して係合軸部101の回動を案内するガイド面になっている。また、2つのガイドリブ109の円周方向において対向する一方の端面は、上記当接突片106に当接することによって係合軸部101の回動を規制するストッパ機構の一部である回動規制面110になっている。また、対向する2つの回動規制面110の間には一例として3つの係合凹部111が設けられている。
【0043】
この係合凹部111は、上記当接突片106に形成されている係合凸部107と係合する部材であり、該係合凸部107と共にロック機構を構成する構成部材となっている。係合凹部111は、係合穴部104の同心円外方の上記係合凸部107と係合する位置における円周上に一例として3つ設けられている。このうち両端の係合凹部111の一方が図5(a)ないし図6(a)に示す手提げ部17の直立姿勢をロックする直立固定凹部112となっており、他方が図5(b)ないし図6(b)に示す手提げ部17の後傾姿勢をロックする後傾固定凹部113となっている。また、これらの中間に位置する係合凹部111が手提げ部17を直立姿勢と後傾姿勢の中間の位置でロックする中間固定凹部114になっている。
【0044】
次に、このようにして構成されるハンドル1の作動態様を(1)持ち運び時と、(2)使用時に分けて説明する。
【0045】
(1)持ち運び時(図2、図5(a)、図6(a)、図7(a)(b)参照)
ハンドル1を備えたインクジェットプリンタ100を持ち運ぶ場合には、図2、図5(a)及び図6(a)に示すように、手提げ部17を直立姿勢にする。例えば後述する使用時の状態から持ち運びの状態にする場合には操作ボタン15Bを押して電源を切った後、排出用スタッカ16及びカバー体14を閉塞状態にし、図示しない電源コードを使用している場合には電源ジャックから電源プラグを抜く。次に、後傾姿勢の手提げ部17のグリップ部102を手で握って手前上方に向けて回動させる。
【0046】
ここで、ハンドル1は、カバー体14が閉じられないと直立姿勢の位置に回動できないようになっている。従って、持ち運ぶ際は、必ずカバー体14が閉じられ、操作パネルが覆われた状態になり、操作パネル上に配設されている液晶モニタや各種ボタンが不用意なアクセス等から保護される。
【0047】
この際、手提げ部17の回動中は、図7(a)に示すように当接突片106が記録装置本体10における左右の側板の内方に撓み変形して係合凸部107が係合凹部111から外れるため両者のロック状態は解除されている。途中、係合凸部107は一旦中間固定凹部114と係合し図7(b)に示すロック状態となるが、再び図7(a)に示すロック解除状態になって、図6(a)に示すように当接突片106が手提げ部17の直立姿勢を規制する回動規制面110に当接したところで係合凸部107が直立固定凹部112に係合し、手提げ部17の直立姿勢が固定される。
【0048】
(2)使用時(図1、図5(b)、図6(b)、図7(a)(b)参照)
上記持ち運び時の状態のインクジェットプリンタ100を使用する場合には、そのままでは図5(a)に示すようにカバー体14を拡開することはできないから手提げ部17のグリップ部102を手で握って後方下部に向かって回動させる。この際、手提げ部17の回動中は、図7(a)に示すように当接突片106が記録装置本体10における左右の側板の内方に撓み変形して係合凸部107が係合凹部111から外れるため、両者のロック状態は解除されている。途中、係合凸部107は、一旦中間固定凹部114と係合し、図7(b)に示すロック状態となるが、再び図7(a)に示すロック解除状態になって、図6(b)に示すように当接突片106が手提げ部17の後傾姿勢を規制する回動規制面110に当接したところで係合凸部107が直立固定凹部112に係合し、手提げ部17の後傾姿勢が固定される。
【0049】
そして、図示しない電源コードを使用する場合には、電源ジャックに電源プラグを挿し込み、カバー体14を拡開して所定の操作ボタン15Bを押して排出用スタッカ16を拡開状態とする。次に給送用トレイ20上に所定枚数の用紙Pをセットし、電源を入れて記録を実行する。
【0050】
次に、前記ハンドル1と密接に関係するカバー体14の構成と使用態様について説明する。カバー体14はインクジェットプリンタ100を使用しない場合には図2や図8に示すように記録装置本体10の上部開口を閉塞して操作ボタン15B,15B,…、液晶モニタ15A及び給送用開口15Cが設けられた操作パネル15を覆い隠すカバー部材として機能する。一方、インクジェットプリンタ100を使用する場合には、カバー体14は上方に向けて拡開され、図1や図9に示すように給送用トレイ20上にセットされた用紙Pの上部を支承するペーパーサポートとして機能する。
【0051】
カバー体14はコーナー部が丸く切り落とされた矩形平板状の部材で、記録装置本体10の上部に取り付けられた操作パネル15の後部側コーナー部に接続される回動基端部には、カバー体14の全体の幅寸法よりも幅狭で奥行き寸法の短い矩形平板状のストッパ141が形成されている。また、ストッパ141の左右の端部には短寸丸棒状の回動軸142が設けられている。また、カバー体14の前端縁の中央は矩形状に切り欠かれており、カバー体14を拡開する場合に指を掛ける指掛部143となっている。また、カバー体14の前端部裏面側の左右の隅部には、カバー体14を閉塞状態とした時、操作パネル15の上面に設置する弾性部材によって形成される脚部144が設けられている。
【0052】
また、上記回動軸142は、操作パネル15の後部コーナー部に取り付けられている回動軸受け146によって回動自在に保持されている。回動軸受け146は対向するように設けられる2つの弾性爪147と、該弾性爪147と一体の基台部148とによって構成されている。従って、上記回動軸142を回動軸受け146に取り付けたり、取り外す場合には、回動軸142を軸と直交する方向に弾性爪147間の間隙部に向けて押し込んだり引き抜いたりすることによって2つの弾性爪147を弾性変形させ、ワンタッチでカバー体14の着脱を行うことができるようになっている。また基台部148は側面視「へ」の字状に屈曲した形状を有しており、屈曲したそれぞれの部分に上記弾性爪147が内方に突出するように設けられている。該弾性爪147より外方の端片部が上記カバー体14の回動軸142近傍のストッパ141の上面ないし下面に当接し、カバー体14の回動角度を規制する角度規制面149になっている。そして、このようなカバー体14の一例として中央部には閉塞状態のまま操作パネル15上の液晶モニタ15Aを視認することのできる視認窓14Aが開口されている。視認窓14Aは、コーナー四隅が丸く加工された矩形状の開口であり、該開口には視認性を有する合成樹脂材料等によって形成される遮蔽板145が嵌められている。
【0053】
また、視認窓14Aは液晶モニタ15Aに表示される表示情報150を外部から確認できる大きさに形成されており、具体的には液晶モニタ15Aより幾分小さめに形成されている。また、視認できる表示情報150としては、電源のON、OFFの確認等、インクジェットプリンタ100の現在の状態情報151、インク残量等のメンテナンス情報152や、用紙サイズや用紙の種類等の設定情報153あるいはデザインや装飾を目的とした静止画や動画等を表示させるデザイン情報154等が例示できる。また、表示情報150の種類としては文字や記号あるいは図形、イラスト、写真等の画像が含まれる。
【0054】
次に、このようなカバー体14の使用の態様を(1)視認窓を表示情報確認窓として使用する場合と、用紙Pのセットの有無の確認をインクジェットプリンタ100の後面側から行う(2)視認窓を後方確認窓として使用する場合に分けて説明する。
【0055】
(1)視認窓を表示情報確認窓として使用する場合(図8参照)
視認窓14Aを表示情報確認窓として使用する場合は、図8に示すようにカバー体14を閉塞状態にする。この状態では上述のように視認窓14Aから液晶モニタ15Aが視認できるため、液晶モニタ15Aに表示された種々の表示情報150を確認できる。そして表示された表示情報150に基づいてインクジェットプリンタ100の電源を切ったり、新しい予備のインクカートリッジを準備したりする。
【0056】
(2)視認窓を後方確認窓として使用する場合(図11参照)
使用者がインクジェットプリンタ100の後部側に位置している時に給送用トレイ20上にセットされた用紙Pの有無を確認する場合にはわざわざインクジェットプリンタ100の前面側に移動しなくても、視認窓14Aを後部側から覗き込むことによって用紙Pの有無が確認できる。即ち、視認窓14Aはセットされる用紙Pが確認できる大きさ及び位置に設定されているため、視認窓14Aを覗き込むことによってセットされた用紙Pの一部が視認できるようになっている。そして用紙Pが存在しない場合にはインクジェットプリンタ100の後部側から用紙Pを補充することも可能である。
【0057】
[他の実施例]
本願発明に係るハンドル1を備えた記録装置100は、以上述べたような構成を基本とするものであるが、本願発明の要旨を逸脱しない範囲内の部分的構成の変更や省略等を行なうことも勿論可能である。例えば、手提げ部17の形状は角張った門型形状の他、アーチ形状、U字形状等、湾曲した形状であってもよい。また、手提げ部17のグリップ部102の形状を手に馴染んだ握り易い形状にしたり、柔軟な弾性チューブ等を装着する構成とすることも可能である。また、係合凸部107と係合凹部111の位置関係を逆にしてハンドル1側に係合凹部111を設け、記録装置本体10側に係合凸部107を設ける構成にすることも可能である。また、係合凸部107と係合凹部111の個数は前記実施例のものに限らず、適宜変更することが可能である。
【0058】
また、カバー体14に対して設けた視認窓14Aの形状は、前記実施例のように液晶モニタ15Aの形状に合わせて矩形穴状に形成する他、円形、楕円形、長円形、他の多角形状の穴等、種々の形状の穴が採用可能である。また視認窓14Aの個数は、1個に限らず複数個設けることも可能であり、その場合において表示情報確認窓として使用する視認窓14Aと後方確認窓として使用する視認窓14Aとを使い分けるようにすることも可能である。また視認窓14Aを通して外部から確認できる表示情報150に加えて、該表示情報150に関係する音声情報やメロディ等を流したりすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】使用時のインクジェットプリンタの外観を示す斜視図。
【図2】持ち運び時のインクジェットプリンタの外観を示す斜視図。
【図3】ユニット構造体の外観を示す斜視図。
【図4】インクジェットプリンタの内部構造の概略を示す側断面図。
【図5】ハンドルが直立姿勢にある時のインクジェットプリンタを示す側面図(a)と、ハンドルが後傾姿勢にある時のインクジェットプリンタを示す側面図(b)。
【図6】直立姿勢のハンドルを示す側断面図(a)と、後傾姿勢のハンドルを示す側断面図(b)。
【図7】回動中のハンドルを示す正面からの断面図(a)と、ロック時のハンドルを示す正面からの断面図(b)。
【図8】カバー体を閉塞した状態のインクジェットプリンタを示す平面図。
【図9】カバー体を拡開した状態のインクジェットプリンタを示す平面図。
【図10】カバー体の取付前の状態を示す斜視図(a)と、取付後の状態を示す側断面図(b)。
【図11】カバー体を拡開した状態のインクジェットプリンタを示す背面図。
【符号の説明】
【0060】
1 ハンドル、2 自動給送ユニット、3 搬送案内ユニット、4 キャリッジ駆動ユニット、5 記録ヘッド・インク吸引ユニット、6 チョークバルブユニット、7 インク供給路ユニット、8 インクチューブユニット、9 インクカートリッジ着脱ユニット、10 記録装置本体、11 ユニット構造体(記録実行手段)、12 記録ポジション、13 ケーシング本体、13A メモリー挿入口、14 カバー体、14A 視認窓、15 操作パネル、15A 液晶モニタ、15B 操作ボタン、15C 給送用開口、16 排出用スタッカ、16A 載置面、17 手提げ部、20 給送用トレイ、21 分離用斜面、22 経路案内部材、23 給送用ローラ、24 可動エッジガイド、25 可動エッジガイド、26 ホッパ、27 回転軸(給送用ローラの)、30 案内ベース、31 搬送用ローラ、32 搬送用駆動ローラ、33 搬送用従動ローラ、34 搬送案内ローラ、35 排出用ローラ、36 排出用駆動ローラ、37 排出用従動ローラ、38 プラテン、40 キャリッジ、50 記録ヘッド装置、51 記録ヘッド、52 ヘッドベース、53 インク吸引装置、60 伝達ギヤ、61 ギヤ列、80 インクチューブ、81 FFC(フレキシブルフラットケーブル)、100 インクジェットプリンタ(記録装置)、101 係合軸部、102 グリップ部、103 アーム部、104 係合穴部、105 ガイドフランジ、106 当接突片(ストッパ機構)、107 係合凸部(ロック機構)、108 切欠き部、109 ガイドリブ、110 回動規制面(ストッパ機構)、111 係合凹部(ロック機構)、112 直立固定凹部、113 後傾固定凹部、114 中間固定凹部、141 延長フラップ、142 回動軸、143 指掛部、144 脚部、145 遮蔽板、146 軸受部材、147 弾性爪、148 基台部、149 角度規制面、150 表示情報、151 状態情報、152 メンテナンス情報、153 設定情報、154 デザイン情報、P 用紙(被記録材)、X 主走査方向、Y 副走査方向、PG ギャップ、E 側縁(エッジ)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録装置本体の上面を構成する操作パネルを備え、該操作パネルには液晶モニタと操作ボタンが配置され、該操作パネルを覆い隠すカバー体を開閉可能に備えた記録装置であって、
前記カバー体は、閉状態において外部から操作パネル上に配置された液晶モニタを視認できる視認窓が設けられていることを特徴とする記録装置。
【請求項2】
請求項1において、前記視認窓を前記液晶モニタに表示される表示情報を確認できる表示情報確認窓として使用し得るようにしたことを特徴とする記録装置。
【請求項3】
請求項1または2において、前記カバー体は、開状態では給送用トレイ上にセットされた被記録材の上部を支承するペーパーサポートとして機能するように構成されており、前記視認窓を後部側から覗き見ることによって給送用トレイ上にセットされた被記録材の有無を確認できる後方確認窓として使用し得るようにしたことを特徴とする記録装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項において、当該記録装置はモバイルタイプのものであり、持ち運び用のハンドルを備えていることを特徴とする記録装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2007−210213(P2007−210213A)
【公開日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−33011(P2006−33011)
【出願日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】