説明

記録装置

【課題】ビデオカメラやDVD/HDDレコーダー等の記録装置において、記憶媒体の空き容量が少なくなっても、例えば決定的瞬間を記録できることを確保する。
【解決手段】操作者は、入力画像データの記録に際し、優先度を指定する優先度指定ボタン205を押下する。付加情報生成手段204は、前記優先度指定ボタン205の押下状況に応じて、記録するデータの優先度を例えば「低」、「中」、「高」又は「最高」に設定した付加情報を、その記録するデータに付加して、記憶手段101に記録保持する。データの記録開始前又は記録動作中に、残量検出手段102により検出される記憶手段101の記録可能な残り容量が所定値を下回れば、制御手段103は、前記付加情報生成手段204により生成された付加情報に基づき、現在記録開始しようとしているデータ又は現在記録中のデータを、優先順位の最も低いデータの記憶されている領域から順に上書きして行く。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データを記憶媒体に記録する記録装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、テレビ番組を録画するビデオレコーダやデジタルビデオカメラ・デジタルスチルカメラなどで撮影した映像や音声をデジタルデータとして記録する装置として、DVDメディア・ハードディスク・フラッシュメモリのような半導体蓄積装置が主流となってきている。これらの記録装置の記憶容量は年々大容量化をしているが記録容量は有限であり、記録容量には限界があるため、例えばビデオレコーダでは記録容量が不足すると番組を最後まで記録できないという課題や、デジタルビデオカメラやデジタルスチルカメラでは、決定的瞬間を記録できないという課題があった。
【0003】
これらの空き容量不足が発生した場合に記録できないという課題を改善するために、特許文献1に記載の発明では、故障対策として二重化されたハードディスクを搭載し、普段はハードディスク故障に備えて二重化して記録しておき、番組を記録する上で十分な記録容量が無い場合は、既に記録されている情報ファイルが二重化記録されているか否かを判別し、二重化記録されている場合には、その二重化記録されている情報ファイルを片方のハードディスクから削除することにより、その片方のハードディスクに番組を記録するために必要な空き容量を確保して、二重化記録を行わずに番組を記録することで番組の記録の失敗を防ぐようにしている。
【特許文献1】特開2005−251344号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記従来技術では、記録容量が不足した状態が継続して発生した場合は、二重化されて記録した情報ファイルの片方を削除して空き容量を確保し、この確保した片方の情報ファイルに対して番組の記録を実行し続けるものの、この片方の情報ファイルの空き容量が無くなれば、もはや削除可能な情報ファイルが存在しなくなり、それ以上の記録容量の確保ができなくなってしまい、このような状況になると、現在記録中又は記録しようとしているデータを記録し損ねるという課題が発生する。
【0005】
また、前記従来技術では、ハードディスクが二重化されているために、常に複数のハードディスクが必要となり、コストが非常にかかってしまう欠点がある。
【0006】
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、容量不足に起因して、現在記録中又は記録しようとしているデータを記録し損ねることを確実に防ぐことができる記録装置を提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の目的を達成するため、本発明では、既に記録保持されたデータの一部を削除したり、データ圧縮して保存し直したり、他の記録メディアにデータを退避して、既存の記憶媒体に空き容量を常に確保することとする。
【0008】
具体的に、請求項1記載の発明の記録装置は、任意のデータ及び前記データに対応した付加情報を記録保持する記憶手段と、前記記憶手段の記録可能な残り容量を検出する残量検出手段と、前記記憶手段に記録保持されているデータの操作を行う制御手段とを有し、前記制御手段は、前記記憶手段へのデータの記録開始前又は記録動作中に、前記残量検出手段により検出される残量が所定値を下回ったとき、前記付加情報に基づき、各々のデータに優先順位を付け、現在記録開始しようとしているデータ又は現在記録中のデータを、優先順位の最も低いデータの記憶されている領域から順に上書していくように前記記憶手段を制御することを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明は、前記請求項1記載の記憶装置において、前記付加情報は、前記データが前記記憶手段に記録された時期であり、前記制御手段は、前記データの記録時期に従い優先順位を付け、現在記録開始しようとしているデータ又は現在記録中のデータを、記録時期の最も古いファイルの記憶されている領域、又は記録時期の最も新しいファイルの記憶されている領域に、上書きするように前記記憶手段を制御することを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の発明は、前記請求項1記載の記憶装置において、前記付加情報は、前記データが前記記憶手段に記録された時期であり、前記制御手段は、1つ以上の所定期間内に記録されたデータの中、又は前記1つ以上の所定期間内に記録されたデータ以外のデータの中から、データ記録時期に従い優先順位を付け、現在記録開始しようとしているデータ又は現在記録中のデータを、優先順位の最も低いデータの記憶されている領域に上書きするように、前記記憶手段を制御することを特徴とする。
【0011】
請求項4記載の発明は、前記請求項1記載の記憶装置において、前記記憶手段に記録保持される前記付加情報を生成する付加情報生成手段を備え、前記制御手段は、前記付加情報生成手段により生成された付加情報に基づき、前記記憶手段に記録保持されたデータに優先順位を付けることを特徴とする。
【0012】
請求項5記載の発明の記録装置は、任意のデータ及び前記データに対応した付加情報を記録保持する記憶手段と、前記記憶手段の記録可能な残り容量を検出する残量検出手段と、前記記憶手段に記録されているデータの操作を行う制御手段と、前記データを符号化して前記記憶手段に記録する符号化手段と、前記記憶手段に記録された符号化データを復号する復号化手段とを有し、前記制御手段は、前記記憶手段への前記符号化データの記録開始前又は記録動作中に、前記残量検出手段により検出される残量が所定値を下回ったとき、前記付加情報に基づき、各々の符号化データに優先順位を付け、優先順位の最も低い符号化データを前記復号化手段により復号し、元の符号化データのサイズよりも小さくなるように再度前記符号化手段により符号化して、前記記憶手段へ上書きし、空いた記録領域に対して、現在記録開始しようとしている符号化データ又は現在記録中の符号化データを、記録保持していくように前記記憶手段を制御することを特徴とする。
【0013】
請求項6記載の発明は、前記請求項5記載の記憶装置において、前記付加情報は、前記符号化データが前記記憶手段に記録された時期であり、前記制御手段は、前記符号化データの記録時期に従い優先順位をつけ、記録時期の最も古い符号化データ、又は記録時期の最も新しい符号化データから、前記復号化手段により復号し、元の符号化データのサイズよりも小さくなるように再度前記符号化手段により符号化して、前記記憶手段へ上書きすることを特徴とする。
【0014】
請求項7記載の発明は、前記請求項5記載の記憶装置において、前記付加情報は、前記符号化データが前記記憶手段に記録された時期であり、前記制御手段は、1つ以上の所定期間内に記録された符号化データの中、又は1つ以上の所定期間内に記録された符号化データ以外の符号化データの中から、データ記録時期に従い優先順位を付け、優先順位の最も低い符号化データを前記復号化手段により復号し、元の符号化データのサイズよりも小さくなるように再度前記符号化手段により符号化して、前記記憶手段へ上書きすることを特徴とする。
【0015】
請求項8記載の発明は、前記請求項5記載の記憶装置において、前記記憶手段に記録保持される前記付加情報を生成する付加情報生成手段を備え、前記制御手段は、前記付加情報生成手段により生成された付加情報に基づき、前記記憶手段に記録保持された符号化データに優先順位を付けることを特徴とする。
【0016】
請求項9記載の発明は、前記請求項4又は8記載の記録装置において、優先度を示す一つ以上の優先度ボタンを有し、前記付加情報生成手段は、前記一つ以上の優先度ボタンを操作者が押すことにより、その優先度を示す付加情報を生成することを特徴とする。
【0017】
請求項10記載の発明は、前記請求項4又は8記載の記録装置において、前記データに関する情報を解析してキーワードを取得する番組情報取得部を有し、前記付加情報生成手段は、前記番組情報取得部より得られたキーワードを付加情報として扱い、前記制御手段は、前記番組情報取得部より得られたキーワードが予め設定した設定キーワードと合致するか否かにより、各々のデータの優先順位に付けることを特徴とする。
【0018】
請求項11記載の発明は、前記請求項4又は8記載の記録装置において、前記データに関する情報を解析してそのデータの視聴率を取得する番組情報取得部を有し、前記付加情報生成手段は、前記番組情報取得部より得られた視聴率を付加情報として扱い、前記制御手段は、前記視聴率の高いデータから優先順位を付け、現在記録開始しようとしているデータ又は現在記録中のデータを、優先順位の最も低いデータの記憶されている領域に上書きしていくように、前記記憶手段を制御することを特徴とする。
【0019】
請求項12記載の発明は、前記請求項4又は8記載の記録装置において、前記データに関する情報を解析してスポーツ番組の勝敗結果を取得する番組情報取得部を有し、前記付加情報生成手段は、前記番組情報取得部より得られたスポーツ番組の勝敗結果を付加情報として扱い、前記制御手段は、前記スポーツ番組の勝敗結果が予め定めた所定の勝敗結果と合致するか否かにより、各々のデータに優先順位を付けることを特徴とする。
【0020】
請求項13記載の発明は、前記請求項4又は8記載の記録装置において、前記各データの音量レベルを検出する音量レベル検出手段を有し、前記付加情報生成手段は、前記音量レベル検出手段が検出した音量レベルの最大値を検出し、その音量レベルの最大値を付加情報として生成することを特徴とする。
【0021】
請求項14記載の発明は、前記請求項13記載の記録装置において、音量レベル検出手段は、前記記憶手段にデータが記録される際に、そのデータの音量レベルを検出することを特徴とする。
【0022】
請求項15記載の発明は、前記請求項13記載の記録装置において、前記音量レベル検出手段は、前記記憶手段よりのデータの読み出しの際に、そのデータから音量レベルを検出することを特徴とする。
【0023】
請求項16記載の発明は、前記請求項13〜15の何れか1項に記載の記録装置において、前記付加情報生成手段は、前記音量レベル検出手段により検出した各データの音量レベルの最大値に基づいて、予め設定した一つ又は複数の音量レベルの閾値により優先順位を決定し、その優先順位を付加情報として生成することを特徴とする。
【0024】
請求項17記載の発明は、前記請求項16に記載の記録装置において、前記付加情報生成手段において、優先順位を決定する音量レベルの閾値は、外部から設定可能であることを特徴とする。
【0025】
請求項18記載の発明は、前記請求項13〜15の何れか1項に記載の記録装置において、前記付加情報生成手段は、更に、前記音量レベル検出手段が検出した音量レベルが所定の音量レベル以上継続する継続時間を計測し、この計測時間を付加情報として生成することを特徴とする。
【0026】
請求項19記載の発明は、前記請求項18に記載の記録装置において、前記付加情報生成手段は、前記検出した音量レベルの継続時間に基づいて、予め設定しておいた一つ又は複数の継続時間の閾値により優先順位を決定し、付加情報として生成することを特徴とする。
【0027】
請求項20記載の発明は、前記請求項18に記載の記録装置において、前記付加情報生成手段において、前記継続時間を測定する音量レベルの閾値は、外部から設定可能であることを特徴とする。
【0028】
請求項21記載の発明は、前記請求項19に記載の記録装置において、前記付加情報生成手段において、優先順位を決定する一つ又は複数の継続時間の閾値は、外部より設定可能であることとを特徴とする。
【0029】
請求項22記載の発明は、前記請求項4又は8記載の記録装置において、前記付加情報生成手段は、データのコピー履歴を示す付加情報又はデータが再生されたか否かの履歴を示す付加情報を生成することを特徴とする。
【0030】
請求項23記載の発明は、前記請求項5又は8記載の記録装置において、前記復号化手段により復号された復号化データは、前記符号化手段により、元の復号化前の符号化データのビットレートよりも小さくなるように、再符号化されることを特徴とする。
【0031】
請求項24記載の発明は、前記請求項5又は8記載の記録装置において、前記復号化手段により復号された復号化データは、前記符号化手段により、元の復号化前の符号化データの量子化値よりも大きな値で量子化されるように、再符号化されることを特徴とする。
【0032】
請求項25記載の発明は、前記請求項5又は8記載の記録装置において、前記復号化手段により復号された復号化データは、前記符号化手段により、元の復号化前の符号化データのキーフレーム間隔よりも大きくなるように、再符号化されることを特徴とする。
【0033】
請求項26記載の発明は、前記請求項5又は8記載の記録装置において、前記復号化手段により復号された復号化データは、前記符号化手段により、元の復号化前の符号化データの画像サイズより小さくなるように、再符号化されることを特徴とする。
【0034】
請求項27記載の発明の記録装置は、任意のデータを記録保持する第1の記憶手段及び第2の記憶手段と、前記第1の記憶手段の記録可能な残り容量を検出する残量検出手段と、前記第1及び第2の記憶手段に記録されている各データの操作を行う制御手段とを有し、前記制御手段は、前記第1の記憶手段への前記データの記録開始前又は記録動作中に、前記残量検出手段により検出される残量が所定値を下回ったとき、前記第2の記憶手段へ記録対象を切り替えることを特徴とする。
【0035】
請求項28記載の発明の記録装置は、任意のデータ及び前記データに対応した付加情報を記録保持する第1の記憶手段及び第2の記憶手段と、前記第1の記憶手段の記録可能な残り容量を検出する残量検出手段と、前記第1及び第2の記憶手段に記録されている各データの操作を行う制御手段とを有し、前記制御手段は、前記第1の記憶手段への前記データの記録開始前又は記録動作中に、前記残量検出手段により検出される残量が所定値を下回ったとき、前記第1の記憶手段に記録された付加情報に基いて、前記第1の記憶手段に記憶されている各々のデータに優先順位を付け、優先順位の最も低いデータから順に前記第2の記憶手段へそのデータを移動することを特徴とする。
【0036】
以上により、請求項1〜28記載の記録装置では、記憶手段の記憶容量不足が生じている状況になると、既に記憶手段に記録保持したデータの一部を優先順に、上書きしたり、データ圧縮して空き容量を作ったり、他の記憶媒体に記録し直したりするので、現在記録中又は記録しようとしているデータを確実に記録できて、記録し損ねることを防ぐことが可能である。
【発明の効果】
【0037】
以上説明したように、請求項1〜28記載の発明によれば、有限な記憶容量を有する記憶手段に対して、継続して記録可能な記憶領域を確保できるので、空き容量不足が発生した場合にデータを記録し損ねることを低コストにて防ぐことができる。
【0038】
例えば、画像や映像を記録するカメラ装置やムービー装置では、記憶手段の空き容量が少なくなっている状態で、決定的瞬間の記録のような、とっさの画像記録の必要性が発生した場合に、現在記録中又は記録しようとしている画像データの記録を最優先する場合に非常に有効である。
【0039】
また、画像や映像を記録するレコーダー装置でも、録画予約していない現在放送中の番組において決定的瞬間の録画ような、とっさの画像記録の必要性が発生した場合に、現在録画しようとしている番組の記録を最優先する場合に非常に有効である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0040】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0041】
(実施形態1)
以下、本発明の実施形態1について、図1を用いて説明する。
【0042】
図1は、本発明の実施形態1における記録装置の構成を示す。本実施形態1の記録装置100は、例えば、画像や映像を記録するカメラ装置、ムービー装置、レコーダー装置であって、入力されたデータを記憶する記憶手段101と、前記記憶手段101のデータ保存のための空き容量を検出して残量情報を生成する残量検出手段102と、前記記憶手段101に記録されているファイルの操作を行う制御手段103とを有している。
【0043】
前記記憶手段101には、入力されたデータと、その入力データに対する付加情報とが記憶される。本実施形態では、データとしては画像データ、付加情報としては前記画像データの記録時期(タイムスタンプ)が記憶されている。
【0044】
このように構成された本発明の実施形態1の記録装置について、その動作を説明する。記録装置100に入力された画像データは、タイムスタンプと共に、前記記憶手段101にファイルとして格納されるが、前記残量検出手段102にて検出される前記記憶手段101の残り容量が予め設定した所定値を下回ると、前記制御手段103は、既に記憶されている画像データの中から前記タイムスタンプに基づき、優先順位付けを行い、一番タイムスタンプの古い画像データを削除して空き容量を確保し、入力されている画像データの記録保存用に割り当てる。
【0045】
例えば、図1における画像データA〜Dの4つのファイルについて、現在記録中又は記録しようとしている画像データを画像データD、既に記録されている画像データを画像データA〜Cとする。画像データA〜Cについては、画像データAが記録された時期が一番古く、画像データBが二番目に古く、画像データCが一番新しい画像データであるとする。この場合は、画像データDの記録のために、一番古い画像データAを削除し、画像データDを記録する。画像データAを削除しても、まだ画像データDの記録に必要な空き容量が足りない場合は、二番目に古い画像データBを削除する。
【0046】
以上のように、本実施形態1によれば、現在画像データを記録中又は記録しようとしている時に、前記記憶手段101の書き込み可能な残り容量が少なくなると、前記制御手段103により、付加情報として記録されているタイムスタンプを用い、古い画像データから自動的に削除し、現在記録中又は記録しようとしている画像ファイルを上書きして行くように前記記憶手段101を制御するようにしたので、継続的に空き容量を確保できるようになる。その結果、容量不足により現在記録中又は記録しようとしている画像データを記録し損ねることを防ぐことが可能になる。
【0047】
これは、例えば、画像や映像を記録するカメラ装置やムービー装置では、そのユーザーにとって、古い時期に記録された画像データは、既に一度は見たことがあって不要になっていたり、別のメディアに保存用としてコピーされている確率が高い場合に、記憶手段101の空き容量が少なくなっている状態で、決定的瞬間の記録のような、とっさの画像記録の必要性が発生した場合に、現在記録中又は記録しようとしている画像データの記録を最優先する場合に非常に有効である。
【0048】
また、画像や映像を記録するレコーダー装置でも、同様にそのユーザーにとって、古い時期に記録された画像データは、既に一度は見たことがあって不要になっていたり、別のメディアに保存用としてコピーされている確率が高い場合に、記憶手段101の空き容量が少なくなっている状態で、録画予約していない現在放送中の番組において決定的瞬間の録画ような、とっさの画像記録の必要性が発生した場合に、現在録画しようとしている番組の記録を最優先する場合に非常に有効である。
【0049】
尚、本実施形態における画像データは、動画や静止画を問わず有効である。また、本実施形態は、一番古いタイムスタンプから削除していく場合について述べたが、一番新しいタイムスタンプの画像データから順番に削除して行くようにしても良い。
【0050】
更に、ユーザーが1つ又は幾つか指定した所定期間内に記録された画像データを優先的に古い順又は新しい順に削除して行くようにしても良いし、前記ユーザーが1つ又は幾つか指定した所定期間内に記録された画像データは保護し、それ以外の画像データについて優先的に古い順又は新しい順に削除して行くようにしても良い。このようにすれば、予め保存しておきたい又は削除しても良いデータの記録時期を操作者が所定期間の指定によって特定すると、この所定期間のデータ又はこの所定期間以外のデータを古い又は新しい順に削除できるので、ユーザーが保存し続けておいたいと望むデータを強制的に削除することがなくなる。
【0051】
また、記憶手段101内のファイルを削除して空き容量を確保するタイミングは、記憶手段101の残り容量が所定値より小さくなった時点であるので、新たな画像データの記録前でも、記録途中でも良いことは言うまでもない。
【0052】
(実施形態2)
以下、本発明の実施形態2について、図2を用いて説明する。
【0053】
本実施形態2を示す図2において、本発明の実施形態1と同じ部分は同一の名称及び符号を付け、その詳細な動作の説明は省略する。
【0054】
図2は、本発明の実施形態2における記録装置の構成である。本実施形態2の記録装置200は、例えば、画像や映像を記録するカメラ装置、ムービー装置、レコーダー装置であって、記憶手段101と、残量検出手段102と、制御手段203と、外部からの情報に基づき付加情報を生成する付加情報生成手段204と、ユーザーが優先度を指定する際に押下する優先度指定ボタン(優先度ボタン)205とを有している。
【0055】
このように構成された本発明の実施形態2の記録装置について、その動作を説明する。
【0056】
前記記録装置200の記憶手段101には、入力される画像データが記録保存されると共に、ユーザー(操作者)により押下される優先度指定ボタン205により指定される優先度が、前記付加情報生成手段204により付加情報として書き込まれる。
【0057】
前記残量検出手段102にて検出される前記記憶手段101の残り容量が所定値より小さくなると、前記制御手段203は、記憶手段101内に既に記憶されている画像データの中から、前記付加情報生成手段204により、各画像データに付与された前記優先度に基づき、優先順位付けを行い、優先度の低い画像データを削除して空き容量を確保し、入力されている画像データの記録用に割り当てる。
【0058】
例えば、図2における画像データA〜Dの4つのファイルについて、現在記録中又は記録しようとしている画像データを画像データをD、既に記録されている画像データを画像データA〜Cとする。画像データAには優先度として「低」、画像データBには優先度が「中」、画像データCには優先度が「高」、画像データDは現在記録中又は記録しようとしている画像データであるので、最も高い優先度である「最高」が指定されている。この場合、画像データDの記録のために、最も優先度の低い画像データAを削除し、画像データDを記録する。画像データAを削除しても、まだ画像データDの記録に必要な空き容量が足りない場合は、二番目に優先度の低い画像データBを削除する。
【0059】
以上のように、本実施形態2によれば、現在画像データを記録中又は記録しようとしている時に、前記記憶手段101の書き込み可能な残り容量が少なくなると、前記制御手段203により、付加情報として記録されている優先度を用い、優先度の低い画像データから自動的に削除し、現在記録中又は記録しようとしている画像ファイルを上書きして行くように前記記憶手段101を制御するようにしたので、記憶手段101に継続的に空き容量を確保できるようになり、この結果、容量不足により現在記録中又は記録しようとしている画像データを記録し損ねることを防ぐことが可能になる。
【0060】
これは、例えば、画像や映像を記録するカメラ装置やムービー装置では、ユーザーが、撮っているシーンに応じて、記録装置200に設けられた一つ又は複数の優先度指定ボタン205を押しながら撮影することにより、予め優先度を付けておき、記憶手段101の空き容量が少なくなっている状態で、決定的瞬間の記録ようなとっさの画像記録が発生した場合には、過去に撮影したが優先度があまり高くないシーンのデータを削除し、現在記録中又は記録しようとしている画像データの記録を最優先する場合に非常に有効である。
【0061】
また、画像や映像を記録するレコーダー装置では、テレビ番組の録画又は録画予約時に、ユーザーが機器に設けられた一つ又は複数の優先度ボタンを押して予め優先度を付けておき、記憶手段101の空き容量が少なくなっている状態で、録画予約していない現在放送中の番組において決定的瞬間の録画ような、とっさの画像記録の必要性が発生した場合には、過去に録画したが優先度があまり高くない番組を削除し、現在録画しようとしている番組の記録を最優先する場合に非常に有効である。
【0062】
尚、本実施形態における画像データは動画、静止画を問わず有効である。また、本実施形態は、画像記録時に優先度指定ボタン205を押下して優先度を指定する場合について述べたが、記録された画像の再生時に優先度指定ボタン205を押下して優先度を指定しても良い。
【0063】
また、ファイルを削除して空き容量を確保するタイミングは、記憶手段101の残り容量が所定値より小さくなった時点であるので、新たな画像データの記録前でも、記録途中でも良いことは言うまでもない。
【0064】
(実施形態3)
以下、本発明の実施形態3について、図3を用いて説明する。
【0065】
本実施形態3を示す図3において、本発明の実施形態2と同じ部分は同一の名称及び符号を付け、その詳細な動作の説明は省略する。
【0066】
図3は、本発明の実施形態3における記録装置の構成を示す。本実施形態3の記録装置300は、例えば、画像や映像を記録するカメラ装置、ムービー装置、レコーダー装置であって、記憶手段101と、残量検出手段102と、入力されたデータに関する情報を入力する情報入力端子306と、前記情報入力端子306又は入力されたデータから必要な情報を取得する番組情報取得部305と、前記番組情報取得部305からの情報に基づき付加情報を生成する付加情報生成手段304と、前記付加情報生成手段304により付加された情報に基づき、前記記憶手段101に記録されているファイルの操作を行う制御手段303とを有している。
【0067】
このように構成された本発明の実施形態3の記録装置について、その動作を説明する。
【0068】
前記記録装置300の前記記憶手段101には、入力される画像データが記録されると共に、前記番組情報取得部305により取得された前記画像データに関連した情報が前記付加情報生成手段304により付加情報として書き込まれる。
【0069】
前記残量検出手段102にて検出される記憶手段101の残り容量が所定値を下回ると、前記制御手段303は、既に記憶されている画像データの中から、前記付加情報生成手段304により各画像データに付与された情報に基づき、優先順位付けを行い、優先度の低い画像データを削除して空き容量を確保し、入力されている画像データの保存用にに割り当てる。
【0070】
例えば、図3における画像データA〜Cの3つのファイルについて、現在記録中又は記録しようとしている画像データを画像データをC、既に記録されている画像データを画像データA及び画像データBとする。画像データA及び画像データBの記録時には、前記情報入力端子306から画像データA及び画像データBに関する情報が前記番組情報取得部305に入力される。具体的には、データ放送やインターネット接続等により得られるEPG(電子番組表)などの情報である。前記番組情報取得部305では、前記情報入力端子306から入力された情報を解析して「キーワード」を取得し、前記付加情報生成手段304により、付加情報として前記記憶手段101に記録される。
【0071】
本実施形態で説明する図3では、キーワード情報として、画像データAには「音楽」、画像データBには「映画」が取得され、記録されている。「キーワード」の優先順位としては、予め操作者が、スポーツ>映画>音楽の順を指定しており、この優先度に基づいて前記制御手段303はファイル操作を行う。
【0072】
この場合、画像データCの記録のために、最も優先度の低い画像データAを削除し、この削除領域に画像データCを記録する。画像データAを削除しても、まだ画像データCの記録に必要な空き容量が足りない場合は、二番目に優先度の低い画像データBを削除する。
【0073】
以上のように、本実施形態3によれば、現在画像データを記録中又は記録しようとしている時に、前記記憶手段101の書き込み可能な残り容量が少なくなると、前記制御手段303により、付加情報として記録されている優先度を用い、優先度の低い画像データから自動的に削除し、現在記録中又は記録しようとしている画像ファイルを上書きして行くように前記記憶手段101を制御するようにしたので、継続的に空き容量を確保できるようになる。その結果、容量不足により現在記録中又は記録しようとしている画像データを記録し損ねることを防ぐことが可能になる。
【0074】
これは、例えば、画像や映像を記録するレコーダー装置では、テレビ番組の録画又は録画予約時に、ユーザーが、機器に設けられた一つ又は複数の選択項目(キーワード)を優先度として予め設定しておき、記憶手段101の空き容量が少なくなっている状態で、録画予約していない現在放送中の番組において決定的瞬間の録画ような、とっさの画像記録の必要性が発生した場合には、過去に録画したが優先度があまり高くない番組を削除し、現在録画しようとしている番組の記録を最優先する場合に非常に有効である。
【0075】
尚、本実施形態における画像データは動画、静止画を問わず有効である。また、本実施形態では、前記番組情報取得部305は、前記情報入力端子306からの情報を解析、取得するとしたが、入力データ中に含まれる情報(VBIなど)を用いても良い。
【0076】
また、本実施形態では、前記番組情報取得部305は、前記情報入力端子306から得られる情報の中から「キーワード」を選択し、付加情報としたが、「視聴率」や「勝敗結果」、その他の情報を選択し、付加情報としても良い。更に、何を選択するかは、外部から設定されても良い。
【0077】
加えて、ファイルを削除して空き容量を確保するタイミングは、記憶手段101の残り容量が所定値より小さくなった時点であるので、新たな画像データの記録前でも、記録途中でも良いことは言うまでもない。
【0078】
また、本実施形態では、前記制御手段303ので優先順位を、スポーツ>映画>音楽と指定された順としたが、この指定は外部から行っても良い。
【0079】
更に、本実施形態では、前記付加情報生成手段304から付加情報が出力されるのは、前記画像データが記憶手段101に記憶される時としたが、前記付加情報生成手段304から出力される付加情報は、適時更新し記録されても良い。
【0080】
(実施形態4)
以下、本発明の実施形態4について、図4を用いて説明する。
【0081】
本実施形態4を示す図4において、本発明の実施形態2と同じ部分は同一の名称及び符号を付け、その詳細な動作の説明は省略する。
【0082】
図4は、本発明の実施形態4における記録装置の構成である。本実施形態4の記録装置400は、例えば、画像や映像を記録するカメラ装置、ムービー装置、レコーダー装置であって、記憶手段101と、残量検出手段102と、制御手段403と、外部からの情報に基づき付加情報を生成する付加情報生成手段404と、入力されたデータの音量レベルを検出する音量レベル検出手段405とを有している。
【0083】
このように構成された本発明の実施形態4の記録装置について、その動作を説明する。
【0084】
前記記録装置400の前記記憶手段101には、入力されるデータが記録保存されると共に、入力されたデータの音量レベルを検出する音量レベル検出手段405により音量レベルが検出され、前記付加情報生成手段404により音量レベルの最大値が付加情報として、その入力データと共に記憶手段101に書き込み記録される。
【0085】
前記残量検出手段102にて検出される前記記憶手段101の残り容量が所定値より小さくなると、前記制御手段403は、既に記憶されているデータの中から前記付加情報生成手段404により各データに付与された音量レベルの最大値に基づき、優先順位付けを行い、優先度の低いデータを削除して空き容量を確保し、入力されているデータの保存用に割り当てる。
【0086】
例えば、図4におけるデータA〜Dの4つのファイルについて、現在記録中又は記録しようとしているデータをデータD、既に記録されているデータをデータA〜Cとする。データAにはデータAの音量レベルの最大値「MaxA」、データBには「MaxB」、データCには「MaxC」、データDは現在記録中又は記録しようとしているデータの音量レベルの最大値「MaxD」とする。
【0087】
各音量レベルには、MaxA<MaxB<MaxCの関係があるとする。データDの音量レベルの最大値は記録中には確定していないため付与されていない。制御手段403は、例えば音声レベルの低いものほど優先順位を低いデータとして優先順位を決定し、データの削除を実行する。
【0088】
この場合、データDの記録のために、最も音声レベルの低い優先度の低いデータAを削除し、データDを記録する。データAを削除しても、まだデータDの記録に必要な空き容量が足りない場合は、二番目に優先度の低いデータBを削除する。
【0089】
以上のように、本実施形態4によれば、現在画像データを記録中又は記録しようとしている時に、前記記憶手段101の書き込み可能な残り容量が少なくなると、前記制御手段403により、付加情報として記録されている優先度を用い、優先度の低いデータから自動的に削除し、現在記録中又は記録しようとしている画像ファイルを上書きして行くように前記記憶手段101を制御するようにしたので、継続的に空き容量を確保できるようになる。その結果、容量不足により現在記録中又は記録しようとしているデータを記録し損ねることを防ぐことが可能になる。
【0090】
これは、例えば、画像や映像を記録するカメラ装置やムービー装置では、決定的シーンにおいては、観客の大きな歓声が生じ、記録される音量レベルが大きくなることが推測される。このように音量レベルに応じて優先度を付けておき、記憶手段101の空き容量が少なくなっている状態で、決定的瞬間の記録のようなとっさの画像記録が発生した場合には、過去に撮影したが優先度があまり高くないシーンを削除し、現在記録中又は記録しようとしている画像データの記録を最優先する場合に非常に有効である。
【0091】
また、画像や映像を記録するレコーダー装置では、テレビ番組の録画又は再生時に、音量レベルの最大値により優先順位を付加しておき、記憶手段101の空き容量が少なくなっている状態で、録画予約していない現在放送中の番組において決定的瞬間の録画のような、とっさの画像記録の必要性が発生した場合には、過去に録画したが優先度があまり高くない番組を削除し、現在録画しようとしている番組の記録を最優先する場合に非常に有効である。
【0092】
尚、本実施形態におけるデータは動画、静止画、を問わず音声を含むデータに有効である、勿論、音声のみのファイルでも良い。
【0093】
更に、本実施形態は、データ記録時に音量レベルを検出し、最大値を付与する方法について述べたが、記憶手段101に記録されたデータの読み出し再生時に、その読み出しデータの音量レベルを検出し、最大値を付与しても良い。
【0094】
加えて、本実施形態は、検出した音量レベルの最大値を付与する方法について述べたが、所定の音量レベル以上が継続する時間を計測し、その計測時間を付加情報として生成し、継続時間が短いデータから削除しても良い。
【0095】
また、付加情報生成手段404では、検出された音量レベルの最大値や計測された時間を付加情報として生成したが、予め設定した1つ又は複数の音量レベル又は計測時間に応じて予め優先順位を生成して付与しても良い。
【0096】
勿論、所定の音量レベルや計測時間は外部より設定しても良いことはいうまでもない。
【0097】
また、ファイルを削除して空き容量を確保するタイミングは、記憶手段101の残り容量が所定値より小さくなった時点であるので、新たな画像データの記録前でも、記録途中でも良いことは言うまでもない。
【0098】
(実施形態5)
以下、本発明の実施形態5について、図5を用いて説明する。
【0099】
本実施形態5を示す図5において、本発明の実施形態1と同じ部分は同一の名称及び符号を付け、その詳細な動作の説明は省略する。
【0100】
図5は、本発明の実施形態5における記録装置の構成である。本実施形態5の記録装置500は、例えば、画像や映像を記録するカメラ装置、ムービー装置、レコーダー装置であって、記憶手段101と、残量検出手段102と、制御手段503と、外部からの情報に基づき付加情報を生成する付加情報生成手段504と、前記記憶手段101のデータをコピーできるコピー媒体507とを有している。
【0101】
このように構成された本発明の実施形態5の記録装置について、その動作を説明する。
【0102】
前記記録装置500の記憶手段101には、入力されるデータが書き込まれる。前記記憶手段101に記憶されているデータをコピー媒体507へコピーすると、前記付加情報生成手段204により付加情報としてコピー履歴「有」が書き込まれる。前記残量検出手段102にて検出される前記記憶手段101の残り容量が所定値より小さくなると、前記制御手段503は、既に記憶されている画像データの中から、前記付加情報生成手段204により各データに付与された前記コピー履歴の付与されたデータを削除して空き容量を確保し、入力されている画像データの保存用に割り当てる。
【0103】
例えば、図5における画像データA〜Dの4つのファイルについて、現在記録中又は記録しようとしているデータをデータD、既に記録されているデータをデータA〜Cとする。データBにはコピー履歴があり、その他のデータA、Cについてはコピー履歴が無い。この場合、画像データDの記録のために、コピー履歴のあるデータBを削除し、この削除領域に画像データDを記録する。
【0104】
以上のように、本実施形態5によれば、現在画像データを記録中又は記録しようとしている時に、前記記憶手段101の書き込み可能な残り容量が少なくなると、前記制御手段503により、付加情報としてコピー履歴が付与されているデータを自動的に削除し、現在記録中又は記録しようとしている画像ファイルを上書きして行くように前記記憶手段101を制御するようにしたので、継続的に空き容量を確保できるようになる。その結果、容量不足により現在記録中又は記録しようとしている画像データを記録し損ねることを防ぐことが可能になる。
【0105】
これは、例えば、画像や映像を記録するカメラ装置やムービー装置では、ユーザーが撮影中に、記憶手段の空き容量が少なくなっている状態で、決定的瞬間の記録ようなとっさの画像記録が発生した場合には、過去に保存用途などで別媒体にコピーしたことがあるデータを削除し、現在記録中又は記録しようとしている画像データの記録を最優先する場合に非常に有効である。
【0106】
また、画像や映像を記録するレコーダー装置では、テレビ番組の録画又は録画予約時に、記憶手段101の空き容量が少なくなっている状態で、録画予約していない現在放送中の番組において決定的瞬間の録画ような、とっさの画像記録の必要性が発生した場合には、過去に保存用途などで別媒体507にコピーしたことがある番組を削除し、現在録画しようとしている番組の記録を最優先する場合に非常に有効である。
【0107】
尚、本実施形態におけるデータは動画、静止画を問わず有効である。また、データを削除して容量を確保するタイミングは、記憶手段101の残り容量が所定値より小さくなった時点であるので、新たな画像データの記録前でも、記録途中でも良いことは言うまでもない。
【0108】
また、本実施形態では、コピー履歴「無」、「有」の付加情報を生成したが、生成する付加情報は、これに限定されず、例えばデータが再生されたか否かの履歴を示す再生履歴「無」、「有」の付加情報であっても良い。
【0109】
(実施形態6)
以下、本発明の実施形態6について、図6を用いて説明する。
【0110】
図6は、本発明の実施形態6における記録装置の構成である。本実施形態6の記録装置100は、例えば、画像や映像を記録するカメラ装置、ムービー装置、レコーダー装置であって、入力されたデータを記憶する記憶手段101と、前記記憶手段101の空き容量を検出して残量情報を生成する残量検出手段102と、前記記憶手段101に記録されているファイルの操作を行う制御手段103と、入力されるデータを符号化して記憶手段101に記録保持する符号化手段608と、前記符号化手段608により符号化された符号化データを復号する復号化手段609とを有している。
【0111】
前記記憶手段101には、入力されたデータが記録保存されると共に、その入力データに対する付加情報が記憶される。本実施形態では、データとしては画像データ、付加情報としては前記画像データの記録時期(タイムスタンプ)が記憶されている。
【0112】
このように構成された本発明の実施形態6の記録装置について、その動作を説明する。
【0113】
記録装置100に入力された画像データは、前記符号化手段608により、符号化され、符号データとして、タイムスタンプと共に、前記記憶手段101にファイルとして格納される。
【0114】
前記残量検出手段102にて検出される前記記憶手段101の残り容量が所定値を下回ると、前記制御手段103は、既に記憶されている符号化データの中から、前記タイムスタンプに基づき優先順位付けを行い、一番タイムスタンプの古い符号化データを前記復号化手段609により復号し、復号画像データとした後、再度、前記符号化手段608により、元の符号データのサイズよりも小さくなるように、再度符号化を行い、前記記憶手段101へ上書きすることにより空き容量を確保し、この生じた空き容量に入力画像データに割り当てる。
【0115】
例えば、図5における画像データA〜Dの4つのファイルについて、現在記録中又は記録しようとしている画像データを画像データをD、既に記録されている画像データを画像データA〜Cとする。画像データA〜Cについては、画像データAが記録された時期が一番古く、画像データBが二番目に古く、画像データCが一番新しい画像データであるとする。この場合は、画像データDの記録のために、一番古い画像データAを復号した後、元の符号化データのサイズよりも小さくなるように、再度符号化して書き戻すことにより、記憶手段101に記憶可能領域を確保し、画像データDを記録する。画像データAを削除しても、まだ画像データDの記録に必要な空き容量が足りない場合は、二番目に古い画像データBを削除する。
【0116】
以上のように、本実施形態6によれば、現在画像データを記録中又は記録しようとしている時に、前記記憶手段101の書き込み可能な残り容量が少なくなると、制御手段103により、付加情報として記録されているタイムスタンプを用い、古い画像データから自動的にデータサイズが元のサイズより小さくなるように再符号化して上書きし、空いた領域に現在記録中又は記録しようとしている画像ファイルを記録して行くように前記記憶手段101を制御するようにしたので、継続的に空き容量を確保できるようになる。その結果、容量不足により現在記録中又は記録しようとしている画像データを記録し損ねることを防ぐことが可能になる。
【0117】
これは、例えば、画像や映像を記録するカメラ装置やムービー装置では、そのユーザーにとって、古い時期に記録された画像データは、既に一度は見たことがあって不要になっていたり、別のメディアに保存用としてコピーされている確率が高い場合に、記憶手段101の空き容量が少なくなっている状態で、決定的瞬間の記録のような、とっさの画像記録の必要性が発生した場合に、現在記録中又は記録しようとしている画像データの記録を最優先する場合に非常に有効である。
【0118】
また、画像や映像を記録するレコーダー装置でも、同様にそのユーザーにとって、古い時期に記録された画像データは、既に一度は見たことがあって不要になっていたり、別のメディアに保存用としてコピーされている確率が高い場合に、記憶手段101の空き容量が少なくなっている状態で、録画予約していない現在放送中の番組において決定的瞬間の録画ような、とっさの画像記録の必要性が発生した場合に、現在録画しようとしている番組の記録を最優先する場合に非常に有効である。
【0119】
尚、本実施形態における画像データは動画、静止画を問わず有効である。また、本実施形態は、一番古いタイムスタンプから削除していく場合について述べたが、一番新しいタイムスタンプの画像データから削除していくようにしても良いし、所定期間内に記録された画像データを優先的に古い順又は新しい順に削除して行くようにしても良いし、所定期間内に記録された画像データは保護し、それ以外の画像データについて優先的に古い順又は新しい順に削除して行くようにしても良い。
【0120】
また、ファイルを削除して容量を確保するタイミングは、記憶手段101の残り容量が所定値より小さくなった時点であるので、新たな画像データの記録前でも、記録途中でも良いことは言うまでもない。
【0121】
更に、符号化手段608により元のデータのサイズよりも小さくするには、ビットレートが小さくなるように再符号化制御しても良いし、元の量子化値よりも大きな値で量子化されるように再符号化制御しても良いし、元のキーフレーム間隔よりも大きくなるように再符号化制御しても良いし、元の画像サイズより小さい画像サイズになるように再符号化制御しても良い。
【0122】
加えて、本実施形態では、予め、深夜などのレコーダ装置の不使用時に、制御手段103は、記憶手段101の空き容量を検出しておき、この空き容量が翌日以降の番組予約状況等により所定容量未満であると判断すれば、既述の優先順位に従って符号化データを復号し、再度、その復号データを小容量で記録保存できるように再符号化しておいても良い。また、番組予約時に、ユーザーに対して、優先度の低いデータを提示して、削除又は再符号化を促すようにしても良いことは言うまでもない。
【0123】
また、本実施形態では、図1に示した記録装置に対して、符号化手段608と復号化手段609とを付加した構成としたが、その他、図2、図3又は図4の記録装置に対して符号化手段608と復号化手段609とを付加した構成としても良いのは、勿論である。
【0124】
尚、本発明は、以上で説明した実施形態に限定されない。例えば、図1の記録装置100において、記憶手段101を第1の記憶手段として、追加の第2の記憶手段を設けておき、残量検出手段102により検出された第1の記憶手段101の空き容量が予め設定した所定値を下回った際には、制御手段103は、第1の記憶手段101内の記録保持データに上書きせず、記録対象を第1の記憶手段101から前記追加した第2の記憶手段に切り替えても良い。この場合には、制御手段103は第1の記憶手段101内の記録保持データに上書きしないので、付加情報としてのタイムスタンプA〜Dに基づいて各記録保持データに優先順位を付ける必要はない。
【0125】
更に、他の変形として、例えば、図1の記録装置100において、記憶手段101を第1の記憶手段として、追加の第2の記憶手段を設けておき、残量検出手段102により検出された第1の記憶手段101の空き容量が予め設定した所定値を下回った際には、制御手段103は、付加情報としてのタイムスタンプA〜Dに基づいて各記録保持データに優先順位を付け、その後、この優先順位の低い順番の記録保持データから、その記録保持データを前記追加した前記第2の記憶手段に退避移動することにより、第1の記憶手段101に空き容量を確保して、この空き領域への書き込みにより、入力データの記録を続行するようにしても良い。
【産業上の利用可能性】
【0126】
以上説明したように、本発明は、記憶手段の空き容量が少なくなっている状態で、決定的瞬間の記録のような、とっさの画像記録の必要性が発生した場合も、現在記録中又は記録しようとしている画像データを最優先して記録できるので、記憶手段を有するビデオデコーダやデジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラ等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0127】
【図1】本発明の実施形態1における記憶装置の全体概略構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態2における記憶装置の全体概略構成を示す図である。
【図3】本発明の実施形態3における記憶装置の全体概略構成を示す図である。
【図4】本発明の実施形態4における記憶装置の全体概略構成を示す図である。
【図5】本発明の実施形態5における記憶装置の全体概略構成を示す図である。
【図6】本発明の実施形態6における記憶装置の全体概略構成を示す図である。
【符号の説明】
【0128】
100、200、300、400、500、600 記録装置
101 記憶手段
102 残量検出手段
103、203、303、403、503、603 制御手段
204、304、404、504 付加情報生成手段
205 優先度指定ボタン(優先度ボタン)
305 番組情報取得部
306 情報入力端子
405 音声レベル検出手段
507 コピー媒体
608 符号化手段
609 復号化手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
任意のデータ及び前記データに対応した付加情報を記録保持する記憶手段と、
前記記憶手段の記録可能な残り容量を検出する残量検出手段と、
前記記憶手段に記録保持されているデータの操作を行う制御手段とを有し、
前記制御手段は、
前記記憶手段へのデータの記録開始前又は記録動作中に、前記残量検出手段により検出される残量が所定値を下回ったとき、前記付加情報に基づき、各々のデータに優先順位を付け、現在記録開始しようとしているデータ又は現在記録中のデータを、優先順位の最も低いデータの記憶されている領域から順に上書していくように前記記憶手段を制御する
ことを特徴とする記録装置。
【請求項2】
前記請求項1記載の記憶装置において、
前記付加情報は、前記データが前記記憶手段に記録された時期であり、
前記制御手段は、
前記データの記録時期に従い優先順位を付け、現在記録開始しようとしているデータ又は現在記録中のデータを、記録時期の最も古いファイルの記憶されている領域、又は記録時期の最も新しいファイルの記憶されている領域に、上書きするように前記記憶手段を制御する
ことを特徴とする記録装置。
【請求項3】
前記請求項1記載の記憶装置において、
前記付加情報は、前記データが前記記憶手段に記録された時期であり、
前記制御手段は、
1つ以上の所定期間内に記録されたデータの中、又は前記1つ以上の所定期間内に記録されたデータ以外のデータの中から、データ記録時期に従い優先順位を付け、現在記録開始しようとしているデータ又は現在記録中のデータを、優先順位の最も低いデータの記憶されている領域に上書きするように、前記記憶手段を制御する
ことを特徴とする記録装置。
【請求項4】
前記請求項1記載の記憶装置において、
前記記憶手段に記録保持される前記付加情報を生成する付加情報生成手段を備え、
前記制御手段は、
前記付加情報生成手段により生成された付加情報に基づき、前記記憶手段に記録保持されたデータに優先順位を付ける
ことを特徴とする記録装置。
【請求項5】
任意のデータ及び前記データに対応した付加情報を記録保持する記憶手段と、
前記記憶手段の記録可能な残り容量を検出する残量検出手段と、
前記記憶手段に記録されているデータの操作を行う制御手段と、
前記データを符号化して前記記憶手段に記録する符号化手段と、
前記記憶手段に記録された符号化データを復号する復号化手段とを有し、
前記制御手段は、
前記記憶手段への前記符号化データの記録開始前又は記録動作中に、前記残量検出手段により検出される残量が所定値を下回ったとき、前記付加情報に基づき、各々の符号化データに優先順位を付け、優先順位の最も低い符号化データを前記復号化手段により復号し、元の符号化データのサイズよりも小さくなるように再度前記符号化手段により符号化して、前記記憶手段へ上書きし、空いた記録領域に対して、現在記録開始しようとしている符号化データ又は現在記録中の符号化データを、記録保持していくように前記記憶手段を制御する
ことを特徴とする記録装置。
【請求項6】
前記請求項5記載の記憶装置において、
前記付加情報は、前記符号化データが前記記憶手段に記録された時期であり、
前記制御手段は、
前記符号化データの記録時期に従い優先順位をつけ、記録時期の最も古い符号化データ、又は記録時期の最も新しい符号化データから、前記復号化手段により復号し、元の符号化データのサイズよりも小さくなるように再度前記符号化手段により符号化して、前記記憶手段へ上書きする
ことを特徴とする記録装置。
【請求項7】
前記請求項5記載の記憶装置において、
前記付加情報は、前記符号化データが前記記憶手段に記録された時期であり、
前記制御手段は、
1つ以上の所定期間内に記録された符号化データの中、又は1つ以上の所定期間内に記録された符号化データ以外の符号化データの中から、データ記録時期に従い優先順位を付け、優先順位の最も低い符号化データを前記復号化手段により復号し、元の符号化データのサイズよりも小さくなるように再度前記符号化手段により符号化して、前記記憶手段へ上書きする
ことを特徴とする記録装置。
【請求項8】
前記請求項5記載の記憶装置において、
前記記憶手段に記録保持される前記付加情報を生成する付加情報生成手段を備え、
前記制御手段は、
前記付加情報生成手段により生成された付加情報に基づき、前記記憶手段に記録保持された符号化データに優先順位を付ける
ことを特徴とする記録装置。
【請求項9】
前記請求項4又は8記載の記録装置において、
優先度を示す一つ以上の優先度ボタンを有し、
前記付加情報生成手段は、
前記一つ以上の優先度ボタンを操作者が押すことにより、その優先度を示す付加情報を生成する
ことを特徴とする記録装置。
【請求項10】
前記請求項4又は8記載の記録装置において、
前記データに関する情報を解析してキーワードを取得する番組情報取得部を有し、
前記付加情報生成手段は、前記番組情報取得部より得られたキーワードを付加情報として扱い、
前記制御手段は、前記番組情報取得部より得られたキーワードが予め設定した設定キーワードと合致するか否かにより、各々のデータの優先順位に付ける
ことを特徴とする記録装置。
【請求項11】
前記請求項4又は8記載の記録装置において、
前記データに関する情報を解析してそのデータの視聴率を取得する番組情報取得部を有し、
前記付加情報生成手段は、前記番組情報取得部より得られた視聴率を付加情報として扱い、
前記制御手段は、前記視聴率の高いデータから優先順位を付け、現在記録開始しようとしているデータ又は現在記録中のデータを、優先順位の最も低いデータの記憶されている領域に上書きしていくように、前記記憶手段を制御する
ことを特徴とする記録装置。
【請求項12】
前記請求項4又は8記載の記録装置において、
前記データに関する情報を解析してスポーツ番組の勝敗結果を取得する番組情報取得部を有し、
前記付加情報生成手段は、前記番組情報取得部より得られたスポーツ番組の勝敗結果を付加情報として扱い、
前記制御手段は、前記スポーツ番組の勝敗結果が予め定めた所定の勝敗結果と合致するか否かにより、各々のデータに優先順位を付ける
ことを特徴とする記録装置。
【請求項13】
前記請求項4又は8記載の記録装置において、
前記各データの音量レベルを検出する音量レベル検出手段を有し、
前記付加情報生成手段は、前記音量レベル検出手段が検出した音量レベルの最大値を検出し、その音量レベルの最大値を付加情報として生成する
ことを特徴とする記録装置。
【請求項14】
前記請求項13記載の記録装置において、
音量レベル検出手段は、
前記記憶手段にデータが記録される際に、そのデータの音量レベルを検出する
ことを特徴とする記録装置。
【請求項15】
前記請求項13記載の記録装置において、
前記音量レベル検出手段は、
前記記憶手段よりのデータの読み出しの際に、そのデータから音量レベルを検出する
ことを特徴とする記録装置。
【請求項16】
前記請求項13〜15の何れか1項に記載の記録装置において、
前記付加情報生成手段は、
前記音量レベル検出手段により検出した各データの音量レベルの最大値に基づいて、予め設定した一つ又は複数の音量レベルの閾値により優先順位を決定し、その優先順位を付加情報として生成する
ことを特徴とする記録装置。
【請求項17】
前記請求項16に記載の記録装置において、
前記付加情報生成手段において、優先順位を決定する音量レベルの閾値は、外部から設定可能である
ことを特徴とする記録装置。
【請求項18】
前記請求項13〜15の何れか1項に記載の記録装置において、
前記付加情報生成手段は、
更に、前記音量レベル検出手段が検出した音量レベルが所定の音量レベル以上継続する継続時間を計測し、この計測時間を付加情報として生成する
ことを特徴とする記録装置。
【請求項19】
前記請求項18に記載の記録装置において、
前記付加情報生成手段は、
前記検出した音量レベルの継続時間に基づいて、予め設定しておいた一つ又は複数の継続時間の閾値により優先順位を決定し、付加情報として生成する
ことを特徴とする記録装置。
【請求項20】
前記請求項18に記載の記録装置において、
前記付加情報生成手段において、前記継続時間を測定する音量レベルの閾値は、外部から設定可能である
ことを特徴とする記録装置。
【請求項21】
前記請求項19に記載の記録装置において、
前記付加情報生成手段において、優先順位を決定する一つ又は複数の継続時間の閾値は、外部より設定可能である
こととを特徴とする記録装置。
【請求項22】
前記請求項4又は8記載の記録装置において、
前記付加情報生成手段は、
データのコピー履歴を示す付加情報又はデータが再生されたか否かの履歴を示す付加情報を生成する
ことを特徴とする記録装置。
【請求項23】
前記請求項5又は8記載の記録装置において、
前記復号化手段により復号された復号化データは、前記符号化手段により、元の復号化前の符号化データのビットレートよりも小さくなるように、再符号化される
ことを特徴とする記録装置。
【請求項24】
前記請求項5又は8記載の記録装置において、
前記復号化手段により復号された復号化データは、前記符号化手段により、元の復号化前の符号化データの量子化値よりも大きな値で量子化されるように、再符号化される
ことを特徴とする記録装置。
【請求項25】
前記請求項5又は8記載の記録装置において、
前記復号化手段により復号された復号化データは、前記符号化手段により、元の復号化前の符号化データのキーフレーム間隔よりも大きくなるように、再符号化される
ことを特徴とする記録装置。
【請求項26】
前記請求項5又は8記載の記録装置において、
前記復号化手段により復号された復号化データは、前記符号化手段により、元の復号化前の符号化データの画像サイズより小さくなるように、再符号化される
ことを特徴とする記録装置。
【請求項27】
任意のデータを記録保持する第1の記憶手段及び第2の記憶手段と、
前記第1の記憶手段の記録可能な残り容量を検出する残量検出手段と、
前記第1及び第2の記憶手段に記録されている各データの操作を行う制御手段とを有し、
前記制御手段は、
前記第1の記憶手段への前記データの記録開始前又は記録動作中に、前記残量検出手段により検出される残量が所定値を下回ったとき、前記第2の記憶手段へ記録対象を切り替える
ことを特徴とする記録装置。
【請求項28】
任意のデータ及び前記データに対応した付加情報を記録保持する第1の記憶手段及び第2の記憶手段と、
前記第1の記憶手段の記録可能な残り容量を検出する残量検出手段と、
前記第1及び第2の記憶手段に記録されている各データの操作を行う制御手段とを有し、
前記制御手段は、
前記第1の記憶手段への前記データの記録開始前又は記録動作中に、前記残量検出手段により検出される残量が所定値を下回ったとき、前記第1の記憶手段に記録された付加情報に基いて、前記第1の記憶手段に記憶されている各々のデータに優先順位を付け、優先順位の最も低いデータから順に前記第2の記憶手段へそのデータを移動する
ことを特徴とする記録装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−204568(P2008−204568A)
【公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−40968(P2007−40968)
【出願日】平成19年2月21日(2007.2.21)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】