説明

誘導加熱調理器

【課題】調理器本体の側方のうち片方に配置された複数の制御基板を冷却するファンユニットから発せられるファンの回転音を抑えることができる誘導加熱調理器を提供する。
【解決手段】鉛直方向の上下に上吸引口と下吸引口が設けられたファン収納部96及び背面板1aの反対側に基板ケースと連結された上吐出口92c及び下吐出口92dを有するファンケース92と、上吸引口内に設けられたモーター93と、ファン収納部96内に設けられ、モーター93の駆動により外気を冷却空気として吸気口8から風路95内に取り込み、ファン収納部96の上吸引口よりも下吸引口から冷却空気の風量を多く吸引し、それぞれの冷却空気を上吐出口92cと下吐出口92dから基板ケース内へ吐出するシロッコファン94とを有するファンユニット9を備え、ファン収納部96の下部に板状の第1リブ102が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トッププレートに載置された鍋等を加熱コイルにより誘導加熱し、鍋内の調理物を調理する誘導加熱調理器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の誘導加熱調理器として、吸気口側に、2つの加熱コイル及びシーズヒーターの通電制御するための複数の制御基板を配置し、その後方に、複数の制御基板、2つの加熱コイル等に冷却空気を吐出して冷却する冷却ファン(シロッコファン)が設置されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−222095号公報(第9−10頁、図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述した従来の誘導加熱調理器においては、本調理器の側方のどちらか片方のみに複数の制御基板を配置しているため、発熱量が増え、圧損も増える。そのため、これを考慮して冷却ファンの出力が大きくなり、ファンの高回転化が進み騒音が大きくなるという課題があった。
【0005】
本発明は、前述のような課題を解決するためになされたものであり、調理器本体の側方のうち片方に配置された複数の制御基板を冷却するファンユニットから発せられるファンの回転音を抑えることができ、また、複数の制御基板への水の侵入を防止できる誘導加熱調理器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る誘導加熱調理器は、調理器本体と、調理器本体の上部に設けられたトッププレートと、調理器本体内のトッププレートの後方に設けられた吸気口及び排気口と、トッププレートの下方に設置された加熱コイルと、調理器本体内の吸気口側に設置され、内部に直立状態で配置された複数の制御基板を有する基板ケースと、加熱コイルの下方に設置され、基板ケースと連結されたコイル冷却用ダクトと、外気を冷却空気として吸気口から取り込んで吸引し、吸引した冷却空気を基板ケース内に吐出して制御基板を冷却し、基板ケースを介してコイル冷却用ダクトに送り込んで、加熱コイル及び周辺の部品を冷却するファンユニットとを備え、ファンユニットは、鉛直方向の上下に上吸引口と下吸引口が設けられたファン収納部を有し、さらに、調理器本体の背面板の反対側に基板ケースの側面と連結された上吐出口及び下吐出口を有し、調理器本体の背面板及び底板とで吸気口と繋がる風路を形成するファンケースと、ファン収納部の上吸引口内に間隙を有して設けられ、回転軸が前記底板側に向けられたモーターと、ファン収納部内に設けられ、モーターの駆動により外気を冷却空気として吸気口から風路内に取り込み、ファン収納部の上吸引口よりも下吸引口から冷却空気の風量を多く吸引し、それぞれの冷却空気を上吐出口と下吐出口から基板ケース内へ吐出するファンとを有し、ファン収納部の下部に下方に延びる板状の第1リブが設けられている。
【発明の効果】
【0007】
本発明においては、ファン収納部の下部に下方に延びる板状の第1リブを設けているので、ファン収納部の下吸引口から吸気口までの距離が長くなり、そのため、下吸引口から発せられるファンの回転音を抑えることができる。また、板状の第1リブを設けることで、吸気口から水が入ったとしても下吸引口から制御基板への侵入を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】実施の形態に係る誘導加熱調理器においてトッププレートを取り外した状態を示す平面図。
【図2】図1の加熱コイルを取り外して示す誘導加熱調理器の平面図。
【図3】図2に示すコイル冷却用ダクト、基板ケース及びファンユニットの斜視図。
【図4】図1の誘導加熱調理器の側方のうちのファンユニット側を切断して示す断面図。
【図5】図4の調理器本体の背面板を取り外して示す斜視図。
【図6】図4に示すファンユニットの外観斜視図。
【図7】ファンユニットを縦方向に分解して示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は実施の形態に係る誘導加熱調理器においてトッププレートを取り外した状態を示す平面図、図2は図1の加熱コイルを取り外して示す誘導加熱調理器の平面図、図3は図2に示すコイル冷却用ダクト、基板ケース及びファンユニットの斜視図である。
【0010】
本実施の形態の誘導加熱調理器は、図1に示すように、調理器本体1の前部に側方に配置された左加熱コイル2及び右加熱コイル3と、左・右加熱コイル2、3の中央で調理器本体1の後部に配置された中央加熱コイル4と、左加熱コイル2及び中央加熱コイル4の下方に水平仕切板5を介して配置され、内部にヒーターを有するグリル6とを備えている。また、調理器本体1内の後部に側方に設けられた排気口7及び吸気口8と、吸気口8側に配置されたファンユニット9と、ファンユニット9の前方に配置された基板ケース10と、コイル冷却用ダクト11とを備えている。なお、図1においては、ファンユニット9の蓋ケース91のみが見える状態となっている。また、この図には示していないが、調理器本体1の上面のうち排気口7及び吸気口8を除く面を覆うトッププレート14(図4参照)を有している。
【0011】
左加熱コイル2は、例えば、リング形状の内コイル2aと、内コイル2aの中心を同一として設置されたリング形状の中コイル2bと、中コイル2bの外周に周方向に配置された4つの変形のリング形状の外コイル2cとで構成されている。左加熱コイル2は、内コイル2aの中心を同一として中央部から放射状に延びる複数のフェライト2d上に設けられている。なお、前述の左加熱コイル2の構成は一例であって、これに限定されるものではない。
【0012】
右加熱コイル3は、例えば、リング形状の内コイル3aと、内コイル3aの中心を同一として設置されたリング形状の外コイル3bとで構成されている。右加熱コイル3は、左加熱コイル2と同様に、内コイル3aの中心を同一として中央部から放射状に延びる複数のフェライト3c上に設けられている。中央加熱コイル4は、リング状に形成され、中央部から放射状に延びる複数のフェライト4a上に設けられている。なお、中央加熱コイル4に代えて、ラジエントヒーターでもよい。
【0013】
コイル冷却用ダクト11は、水平仕切板5上に設置され、図2に示すように、左加熱コイル2の下部に設けられた左コイル冷却用ダクト12と、右加熱コイル3の下方に設けられた右コイル冷却用ダクト13とで構成されている。右コイル冷却用ダクト13は、調理器本体1を前方から見てほぼ右側半分が基板ケース10の上開口部10bと連結されている。左・右コイル冷却用ダクト12、13の上面には、周方向に複数の噴き出し口12a、13aが設けられている。
【0014】
基板ケース10は、図3に示すように、外観が直方体状に形成され、調理器本体1を前方から見て幅方向に例えば3枚の制御基板10aが立てられた状態で配置されている。その制御基板10aは、左・右加熱コイル2、3及び中央加熱コイル4にそれぞれ通電(高周波電流)するための回路部品、通電量を制御するための回路部品、操作部(図示せず)との間で信号の送受信を行うための回路部品などが実装されている。
【0015】
基板ケース10は、ファンユニット9側の側面がファンユニット9の上吐出口92c及び下吐出口92dと連結され、上開口部10bがコイル冷却用ダクト11の右コイル冷却用ダクト13と連結されている。これにより、ファンユニット9、基板ケース10及びコイル冷却用ダクト11が連結された状態となり、ファンユニット9からの冷却空気の通る風路が形成されている。
【0016】
ここで、ファンユニット9の構成について図4乃至図6を用いて説明する。
図4は図1の誘導加熱調理器の側方のうちのファンユニット側を切断して示す断面図、図5は図4の調理器本体の背面板を取り外して示す斜視図、図6は図4に示すファンユニットの外観斜視図、図7はファンユニットを縦方向に分解して示す斜視図である。
図4乃至図7において、ファンユニット9は、蓋ケース91と、ファンケース92と、モーター93と、シロッコファン94とで構成されている。
【0017】
ファンケース92は、図6及び図7に示すように上ケース92aと下ケース92bとで構成されている。ファンケース92は、調理器本体1の背面板1a及び底板1bとで吸気口8と繋がる風路95を形成し、背面板1aの反対側に基板ケース10の側面と連結された上吐出口92c及び下吐出口92dを有している。また、ファンケース92には、鉛直方向の上下にほぼ同じ大きさの上吸引口96b及び下吸引口96dを有するファン収納部96が設けられている。そのファン収納部96は、前述の風路95側がほぼ円弧状に形成されている。
【0018】
前述の上吐出口92c及び下吐出口92dは、ファン収納部96内にシロッコファン94の外周に沿って設けられた仕切板96aによって分けられている。下吐出口92dは、仕切板96aによって上吐出口92cよりも開口が小さく形成されている。その仕切板96aは、上ケース92aと下ケース92bとによって狭持されている。
【0019】
モーター93は、ファン収納部96の上吸引口96b内に回転軸を底板1b側に向けて設けられており、ファン収納部96の上部に設けられた周縁部96cに保持部材93aを介してネジ93bで固定されている。モーター93の挿入により、ファン収納部96の上吸引口96bは、下吸引口96dよりも冷却空気を少なく吸引する構造となっている。
【0020】
シロッコファン94には、内側に仕切板96aと同じ高さ位置に円形状の遮蔽板94aが設けられている。遮蔽板94aは、モーター93の回転軸93cが取り付けられている。シロッコファン94の軸心方向の高さは、上吐出口92c及び下吐出口92dの両方を合わせた高さ以下である。蓋ケース91は、ファンケース92の上部にモーター93と空隙を有して設けられている。
【0021】
前述の上吸引口96bは、シロッコファン94内の遮蔽板94aとシロッコファン94の外周に沿って設けられた仕切板96aとにより、上吐出口92cと連通している。また、下吸引口96dは、前記と同様に遮蔽板94aと仕切板96aとにより、下吐出口92dと連通している。
【0022】
前述したファン収納部96の下部には、図4及び図5に示すように、ファン収納部96の形状に沿って円弧状に形成された板状の第1リブ102が設けられている。また、蓋ケース91には、背面板1aと対向する側にファン収納部96の上部側面と間隙を有して板状の第2リブ101が設けられている。第2リブ101は、蓋ケース91の幅とほぼ同じ長さに形成されている。
【0023】
前記のように構成された誘導加熱調理器において、ファンユニット9の運転による冷却空気の流れについて説明をする。
調理器本体1の使用により、ファンユニット9のモーター93が駆動すると、遮蔽板94aと共にシロッコファン94が回転する。この時、外気が冷却空気として吸気口8から風路95内に取り込まれる。取り込まれた冷却空気の一部は、ファン収納部96の上部側面と第2リブ101の間の間隙を通り、上吸引口96b内に吸引される。残りの冷却空気は、さらに下方に引き込まれ、ファン収納部96の第1リブ102と調理器本体1の背面板10a及び底板1bを繋ぐ傾斜面の間の空間を通り、下吸引口96d内に吸引される。
【0024】
その場合、シロッコファン94の回転による回転音のうち、上吸引口96bからの回転音は、第2リブ101に当たって反射し、その反射音と打ち消しあって低減する。また、下吸引口96dからの回転音は、第1リブ102により、反射音と打ち消しあって低減すると共に、下吸引口96dから吸気口8までの距離、即ち音の伝搬距離が長くなるため、吸気口8からの回転音がさらに低くなる。
【0025】
また、モーター93の駆動によりシロッコファン94が回転しているときに、やかんや鍋からの吹き零れによる水(湯)が吸気口8から内側に入った場合、第1リブ102により、殆どの水が遮られ、下吸引口96d側への侵入が抑えられる。
【0026】
上吸引口96bに吸引される冷却空気の風量は、蓋ケース91によりファン収納部96の上部との間の空間が狭く、しかもモーター9が上吸引口96b内に挿入された状態であるため、下吸引口96dに吸引される冷却空気の風量よりも少なくなっている。その風量の比率は例えば3:7で、上吸引口96bに吸引される冷却空気の風量よりも下吸引口96dに吸引される冷却空気の風量が多くなっている。なお、風量の比率は限定されるものではなく、例えば4:6あるいは2:8でもよい。
【0027】
上吸引口96bに吸引された冷却空気は、シロッコファン94内の遮蔽板94aとファン収納部96内の仕切板96aとにより、ファンケース92の上吐出口92c側に誘導され、基板ケース10内に吐出される。また、下吸引口96dに吸引された冷却空気は、前述の遮蔽板94aと仕切板96aとにより、ファンケース92の下吐出口92d側に誘導され、基板ケース10内に吐出される。
【0028】
基板ケース10内においては、下吐出口92dから流入する冷却空気が上吐出口92cから流入する冷却空気よりも風量が多く、しかも勢いがよいので、下吐出口92dからの冷却空気は上方へ向きを変え、上吐出口92c側の冷却空気を誘引しながら上方のコイル冷却用ダクト11内に流入する。
【0029】
コイル冷却用ダクト11内に流入した冷却空気は、右コイル冷却用ダクト13に設けられた複数の噴き出し口13aから上方に噴き出して右加熱コイル3を冷却し、トッププレート14と水平仕切板5の間の空間に流れながら周辺部品を冷却し排気口7側に流れる。また、残りの冷却空気は、左コイル冷却用ダクト12に送り込まれ、複数の噴き出し口12aから上方に噴き出して左加熱コイル2を冷却し、前記と同様にトッププレート14と水平仕切板5の間の空間に流れながら周辺部品を冷却し排気口7側に流れる。
【0030】
以上のように実施の形態によれば、ファン収納部96の下部に、ファン収納部96の形状に沿って円弧状に形成された板状の第1リブ102を設け、蓋ケース91に、背面板1aと対向する側にファン収納部96の上部側面と間隙を有して板状の第2リブ101を設けられている。これにより、シロッコファン94の回転による吸気口8からの回転音を抑えることが可能になる。また、吸気口8から水が入ったとしても、ファン収納部96の第1リブ102により遮ることができ、そのため、基板ケース10内への水の侵入を防止できる。
【0031】
また、ファンユニット9から基板ケース10内に吐出される冷却空気の風量を上吐出口92cよりも下吐出口92dの方を多くしているので、基板ケース10内においては冷却空気が下から上へと流れるようになる。これにより、コイル冷却用ダクト11内への冷却空気の流入が良くなり、これに伴って左コイル冷却用ダクト12及び右コイル冷却用ダクト13から上方へ噴き出す冷却空気の風量が多くなる。そのため、基板ケース10内の制御基板10a、左・右加熱コイル2、3及び周辺部品を効率よく冷却することができる。
【0032】
また、基板ケース10内の制御基板10a、左・右加熱コイル2、3及び周辺部品を効率よく冷却することができるので、誘導加熱調理器の長寿命化を図ることができる。また、1つの基板ケース10に複数の制御基板10aが収納された誘導加熱調理器であるため、誘導加熱調理器そのものを小型化でき、生産工程においても2つの基板ケースを組み立てるものと比べ生産が容易となる。また、前述した従来と比べ冷却用のモーターが1つでよいため電力消費を削減できる。
【0033】
なお、本実施の形態では、ファン収納部96の下部に、ファン収納部96の形状に沿って円弧状に形成された板状の第1リブ102を設け、蓋ケース91に、背面板1aと対向する側にファン収納部96の上部側面と間隙を有して板状の第2リブ101を設けるようにしたが、これに限定されるものではない。つまり、ファン収納部96の下部に設けられた第1リブ102のみでもよく、その場合でも、シロッコファン94の回転による吸気口8からの回転音を抑えることが可能になり、吸気口8から水が入ったとしても、基板ケース10内への水の侵入を防止できる。
【符号の説明】
【0034】
1 調理器本体、1a 背面板、1b 底板、2 左加熱コイル、2a 内コイル、2b 中コイル、2c 外コイル、2d フェライト、3 右加熱コイル、3a 内コイル、3b 外コイル、3c フェライト、4 中央加熱コイル、4a フェライト、5 水平仕切板、6 グリル、7 排気口、8 吸気口、9 ファンユニット、91 蓋ケース、92 ファンケース、92a 上ケース、92b 下ケース、92c 上吐出口、92d 下吐出口、93 モーター、93a 保持部材、93b ネジ、93c 回転軸、94 シロッコファン、94a 遮蔽板、95 風路、96 ファン収納部、96a 仕切板、96b 上吸引口、96c ファン収納部96の周縁部、96d 下吸引口、10 基板ケース、10a 制御基板、10b 上開口部、11 コイル冷却用ダクト、12 左コイル冷却用ダクト、12a 噴き出し口、13 右コイル冷却用ダクト、13a 噴き出し口、14 トッププレート、101 第2リブ、102 第1リブ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
調理器本体と、
前記調理器本体の上部に設けられたトッププレートと、
前記調理器本体内の前記トッププレートの後方に設けられた吸気口及び排気口と、
前記トッププレートの下方に設置された加熱コイルと、
前記調理器本体内の吸気口側に設置され、内部に直立状態で配置された複数の制御基板を有する基板ケースと、
前記加熱コイルの下方に設置され、前記基板ケースと連結されたコイル冷却用ダクトと、
外気を冷却空気として前記吸気口から取り込んで吸引し、吸引した冷却空気を前記基板ケース内に吐出して前記制御基板を冷却し、前記基板ケースを介して前記コイル冷却用ダクトに送り込んで、前記加熱コイル及び周辺の部品を冷却するファンユニットとを備え、
前記ファンユニットは、
鉛直方向の上下に上吸引口と下吸引口が設けられたファン収納部を有し、さらに、前記調理器本体の背面板の反対側に前記基板ケースの側面と連結された上吐出口及び下吐出口を有し、前記調理器本体の背面板及び底板とで前記吸気口と繋がる風路を形成するファンケースと、
前記ファン収納部の上吸引口内に間隙を有して設けられ、回転軸が前記底板側に向けられたモーターと、
前記ファン収納部内に設けられ、前記モーターの駆動により外気を冷却空気として前記吸気口から前記風路内に取り込み、前記ファン収納部の上吸引口よりも下吸引口から冷却空気の風量を多く吸引し、それぞれの冷却空気を前記上吐出口と前記下吐出口から前記基板ケース内へ吐出するファンとを有し、
前記ファン収納部の下部に下方に延びる板状の第1リブが設けられていることを特徴とする誘導加熱調理器。
【請求項2】
前記ファン収納部は、前記背面板側が円弧状に形成され、
前記第1リブは、前記ファン収納部の形状に沿って円弧状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
【請求項3】
前記ファンは、前記ファン収納部内に前記上吸引口と前記下吸引口の間に設けられた1つのシロッコファンからなっていることを特徴とする請求項1又は2記載の誘導加熱調理器。
【請求項4】
前記ファンユニットは、
前記ファンケースの上部に前記モーターと空隙を有して設けられた蓋ケースと、
前記ファン収納部内に前記シロッコファンとの間に設けられた仕切板と、
前記シロッコファンの内側に前記仕切板と同じ高さ位置に設けられ、前記モーターの回転軸が回転したときに前記シロッコファンを回転させ、前記上吸引口と前記下吸引口からそれぞれ吸引された冷却空気を前記仕切板とで前記上吐出口と前記下吐出口へと誘導する円形状の遮蔽板と
を有していることを特徴とする請求項3記載の誘導加熱調理器。
【請求項5】
前記蓋ケースには、前記背面板と対向する側に前記ファン収納部の上部側面と間隙を有して板状の第2リブが設けられていることを特徴とする請求項4記載の誘導加熱調理器。
【請求項6】
前記ファンケースの上吐出口及び下吐出口は、前記仕切板により区切られていることを特徴とする請求項4又は5記載の誘導加熱調理器。
【請求項7】
前記下吐出口は、前記上吐出口の開口よりも小さく形成されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の誘導加熱調理器。
【請求項8】
前記シロッコファンの軸心方向の高さは、前記上吐出口及び前記下吐出口の両方を合わせた高さ以下であることを特徴とする請求項4乃至7の何れかに記載の誘導加熱調理器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−54864(P2013−54864A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−191040(P2011−191040)
【出願日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【出願人】(000176866)三菱電機ホーム機器株式会社 (1,201)
【Fターム(参考)】