説明

誘導溶解炉

【課題】溶解作業中に溶湯に成分調整材を十分に溶け込ませることができる誘導溶解炉を提供する。
【解決手段】コントローラ100は、制御回路10を介してIBGT42a,42bに対する制御信号として、被溶解材Xを溶解させる第1段階において、力率検出回路11を介して検出される出力力率が1となる周波数の制御信号を生成する。次に、溶解した被溶解材Xに成分調整材を添加する第2段階において、成分調整材を被溶解材Xに溶け込ませるのに適した周波数の制御信号を生成する。成分調整材が被溶解材Xに溶け込んだ後の第3段階において、力率検出回路11を介して検出される出力力率が1となる周波数の制御信号を生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
炉壁の外周に設けられた加熱コイルに電力供給手段を介して電力を供給することにより炉内に収納された被溶解材を溶解させる誘導溶解炉に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の誘導溶解炉としては、下記特許文献1および2に示すように、順変換器と逆変換器とが並列共振型回路(電流型回路)を構成する電力変換部と、電力変換部の出力力率を検出し、検出された力率から電力変換部の周波数を制御することにより出力力率を所望の値に制御する制御装置が知られている。
【0003】
さらに、下記特許文献3に示すように、真空浮揚溶解装置において、真空容器内の銅るつぼに収容された溶解材料が完全に溶解した後、誘導コイルの運転周波数を予め設定された周波数に低下させて、溶湯への撹拌力を増大させることにより、不純物除去のための脱ガス処理を行う真空浮揚溶解装置が知られている(特許文献1段落[0030])。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開昭60−84789号公報
【特許文献2】特開昭60−180478号公報
【特許文献3】特開2000−74568号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の誘導溶解炉の制御装置では、電力変換部が並列共振型回路(電流型回路)では、この特性上、負荷共振周波数で運転されるため、発振周波数を任意に変更することは困難である。
【0006】
そのため、溶解作業中に溶湯に成分調整材である微量の黒鉛、シリコン、マンガン等を添加すると、負荷共振周波数による溶湯の撹拌力では、成分調整材が溶湯に溶け込む前に、溶湯が過昇温状態となり成分調整剤の一部が未溶融で残ったり、溶湯成分が不均一になるなどの問題がある。
【0007】
これに対して、引用文献3に示すように、発振周波数を低下させて溶湯の撹拌力を増大させることも考えられるが、(引用文献3では発振周波数を低下させる具体的構成は不明であり)並列共振型回路では上述のように発振周波数を変更すること自体困難である。
【0008】
以上の事情に鑑みて、本発明は、溶解作業中に溶湯の過昇温を抑止し成分調整材を十分に溶け込ませることができる誘導溶解炉を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、第1発明の誘導溶解炉は、
炉壁の外周に設けられた加熱コイルに電力供給手段を介して電力を供給することにより炉内に収納された被溶解材を溶解させる誘導溶解炉であって、
順変換器と、第1および第2スイッチング素子が交互に動作する逆変換器とが直列共振型回路を構成する電力変換部と、
前記電力変換部の出力力率を検出する力率検出部と、
前記第1および第2スイッチング素子に対する制御信号を生成する制御信号生成部と
を備え、
前記制御信号生成部は、前記第1および第2スイッチング素子に対する制御信号として、
被溶解材を溶解させる第1段階において、前記力率検出部を介して検出される出力力率が1となる周波数の制御信号を生成し、
溶解した被溶解材に成分調整材を添加する第2段階において、該成分調整材を被溶解材に溶け込ませるのに適した周波数の制御信号を生成し、
成分調整材が被溶解材に溶け込んだ後の第3段階において、前記力率検出部を介して検出される出力力率が1となる周波数の制御信号を生成することを特徴とする。
【0010】
第1発明の誘導溶解炉によれば、制御信号生成部により、逆変換器の第1および第2スイッチング素子の制御信号を負荷共振周波数に拘らず任意の周波数にすることができる。
【0011】
そのため、制御信号生成部により、被溶解材を溶解させる第1段階においては、力率検出部を介して検出される出力力率が1となるように、第1および第2スイッチング素子に対する制御信号を生成することで、高力率で被溶解材を溶解させることができる。
【0012】
また、溶解した被溶解材に成分調整材を添加する第2段階においては、成分調整材を被溶解材に溶け込ませるのに適した周波数の制御信号を生成することで、成分調整材が溶湯に溶け込む前に溶湯が過昇温状態となることを防止することができる。
【0013】
さらに、成分調整材が被溶解材に溶け込んだ後の第3段階においては、力率検出部を介して検出される出力力率が1となる周波数の制御信号を生成することで、成分調整材の溶け込み後もその状態が継続されることによる炉壁の磨耗を抑制することができ、高力率で被溶解材を溶解させることができる。
【0014】
このように第1発明の誘導溶解炉によれば、溶解作業中に溶湯に成分調整材を十分に溶け込ませることができる。
【0015】
第2発明の誘導溶解炉は、第1発明において、
前記制御信号生成部は、前記第2段階において、前記成分調整材を被溶解材に溶け込ませるのに適した周波数として、撹拌による被溶解材の液面の高さの変化が所定の大きさとなる周波数の制御信号を生成することを特徴とする。
【0016】
第2発明の誘導溶解炉によれば、溶湯内の撹拌力を直接計測することができないため、撹拌による被溶解材の液面の高さの変化を基準とすることで、任意の周波数にすることができる第1および第2スイッチング素子の制御信号を、成分調整材の溶解に適した撹拌周波数にすることができる。これにより、成分調整材が溶湯に溶け込む前に溶湯が過昇温状態となり、成分調整剤の一部が未溶融となる事を防止することができ、溶解作業中に溶湯に成分調整材を十分に溶け込ませることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】誘導溶解炉の構成を示す全体構成図。
【図2】制御部の構成を示す説明図。
【図3】制御部による処理内容を示す説明図。
【図4】誘導溶解炉における溶解方法を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1を参照して、本実施形態の誘導溶解炉について説明する。
【0019】
誘導溶解炉は、溶解炉内に収納された被溶解材Xを溶解させるものであり、具体的には、電源1と、高圧受電盤2と、変換装置用変圧器3と、電力変換装置4と、高周波整合装置5と、誘導加熱装置6と、液面計測装置7と、コントローラ100とを備える。
【0020】
なお、電力変換装置4および高周波整合装置5が本発明の電力変換部に相当する。
【0021】
電源1は、交流電源であって、高圧受電盤2に接続されている。
【0022】
高圧受電盤2は、誘導加熱装置6への電源通電・停止と故障発生時の電源遮断を行う装置であって、パワーヒューズ2aと遮断機2bとを備える。パワーヒューズ2aは、短絡事故時に電流遮断する手段であって、遮断機2bは、電源の通電と停止に伴う開閉動作を行う。
【0023】
変換装置用変圧器3は、高圧受電盤2に接続され、電力変換装置4への入力電圧が所定の値となるように調整する。
【0024】
電力変換装置4は、変換装置用変圧器3に接続され、50Hzまたは60Hzの商用電源から任意の高周波電流を生成するための装置であって、制御回路10と、交流/直流変換器である順変換器41a,41bと、直流/交流変換器である逆変換器42a,42bとを備え、制御回路10からの出力制御信号により制御される。
【0025】
具体的に、電力変換装置4は、入力側にダイオード式順変換器41a,41bを備え、出力側にIGBT式逆変換器42a,42bを備え、順変換器41a,41bにはそれぞれ直列に平滑用リアクトル43a,43bが接続されると共に、順変換器41a,41bに並列に平滑用コンデンサ44aおよび44bが接続される。
【0026】
さらに、電力変換装置4は、順変換器41a,41bの出力側の直流電圧を検出して直流電圧信号(a)を出力する直流電圧検出器45と、直流電流を検出して直流電流信号(b)を出力する直流電流検出器46とを備え、直流電圧検出器45および直流電流検出器46の出力値は、制御回路10に出力される。
【0027】
なお、制御回路10による電力変換装置4の制御内容については詳細を後述する。
【0028】
高周波整合装置5は、電力変換装置4と誘導加熱装置6との間に設けられて、誘導加熱装置6が低力率であるため負荷力率を改善する。
【0029】
具体的に、高周波整合装置5は、共振用コンデンサ51a,51bと、高周波整合装置5の出力電流を検出して出力電流信号(d)を出力する電流検出器52および出力電圧を検出して出力電圧信号(e)を出力する電圧検出器53等から構成される。
【0030】
共振用コンデンサ51aおよび51bには、それぞれ並列に、調整用コンデンサ51acおよび51bcが設けられる。調整用コンデンサ51acおよび51bcには、それぞれコンタクタ51adおよび51bdが設けられており、コンタクタ51adおよび51bdにより、調整用コンデンサ51acおよび51bcが共振用コンデンサ51aおよび51bに並列接続される。調整用コンデンサ51acおよび51bcにより、負荷共振回路の共振周波数よりも十分に低い発振周波数を電力変換装置4から出力した場合にも、負荷共振回路の無効電力の増大を防止することができる。
【0031】
誘導加熱装置6は、電力変換装置4と高周波整合装置5とから供給される高周波電流を加熱コイル61に通電させることにより、溶解炉本体内に収納された被溶解材Xにうず電流を発生させ、うず電流により発生するジュール熱で被溶解材Xを加熱溶解する。
【0032】
液面計測装置7は、溶解炉内で溶解した被溶解材Xの液面高さを計測する装置であって、計測した液面高さをコントローラ100へ出力する。液面計測装置7により液面の計測方法は、例えば、特開2004−151088号公報に記載の光学式による計測方法のほか、種々の公知の液面変位計測手法を採用し得る。
【0033】
本実施形態において、液面計測装置7は、溶解炉本体の直上側から溶解した被溶解材Xの液面に向けて計測用のレーザを照射することにより、液面の盛り上がり高さを計測する。
【0034】
コントローラ100は、制御誘導溶解炉の運転・停止を始めとする誘導溶解炉の運転の全般を制御する。なお、コントローラ100による誘導溶解炉の被溶解材Xの溶解方法については、後述する。
【0035】
次に、説明を後回しにした制御回路10について、図2および図3を参照して説明する。
【0036】
制御回路10は、主に、出力調整等の制御を行うと共に、誘導溶解炉の制御装置として出力力率を検出する力率検出部、IGBT式逆変換器42a,42bの制御を行う制御信号生成部としての機能を備える。
【0037】
図2に示すように、制御回路10は、力率検出回路11と、PLL制御回路12とを備える。
【0038】
力率検出回路11は、電流検出器52の出力値である高周波整合装置5の出力電流信号(d)と、電圧検出器53の出力値である高周波整合装置5の出力電圧信号(e)とから、高周波整合装置5から出力される交流電流・電圧の出力力率を算出する。
【0039】
PLL制御回路12は、電圧制御発振回路13を備え、図示しない基準周波数生成部により生成された周波数基準に対して、力率検出回路11により検出された出力力率に応じた値を加減させた周波数(制御周波数)を生成する。そして、この制御周波数を発振周波数とする三角波を電圧制御発振回路13により生成し、この三角波を出力基準から減算して分周することで、IGBT式逆変換器42a,42bのそれぞれの制御信号(ゲート信号)を生成する。この制御信号(ゲート信号)を生成する様子を図3に模式的に示す。
【0040】
なお、力率検出回路11とPLL制御回路12との間には、スイッチ14が設けられている。これは、外部から設定される周波数基準信号と力率検出信号とを同時に有効とすると、相反する周波数変化となり得るため、発振周波数を意図的に変化させたい場合に、スイッチをOFFすることで、周波数基準信号のみを有効とするものである。
【0041】
以上のように構成された誘導溶解による被溶解材の溶解方法について、図4を参照しながら説明する。
【0042】
まず、コントローラ100は、ユーザにより誘導炉本体内に被溶解材Xの投入が開始されると、電力変換装置4の運転を開始する(図4/STEP11)。
【0043】
この被溶解材Xの溶解を行う第1段階において、制御回路10は、力率検出部11を介して出力力率が1となるように、IGBT式逆変換器42a,42bの制御信号(ゲート信号)を生成する。これにより、高力率で被溶解材を溶解させることができる。
【0044】
次に、コントローラ100は、被溶解材Xの誘導炉本体内への投入が完了したか否かをチェックし(図4/STEP12)、投入が完了していない場合には(図4/STEP12でNO)、投入が完了するまでこのチェックを繰り返す。
【0045】
一方、コントローラ100は、投入が完了している場合には(図4/STEP12でYES)、成分調整材を被溶解材Xが溶解した溶湯に添加する成分調整段階であるか否かをチェックする(図4/STEP13)。
【0046】
そして、成分調整段階でない場合には(図4/STEP13でNO)、成分調整段階となるまでこのチェックを繰り返す。一方、成分調整段階の場合には(図4/STEP13でYES)、コントローラ100は、制御回路10を介して、以下の処理を実行する。
【0047】
すなわち、溶解した被溶解材Xに成分調整材を添加する第2段階において、制御回路10は、スイッチ14をOFFすると共に周波数基準を低下させて、発振周波数を低下させる(図4/STEP21)。
【0048】
このとき、溶解した被溶解材Xに作用する撹拌力Fは、下式(1)で表わされる。
【0049】
【数1】

・・・・・(1)


【0050】
ここで、上式(1)の発振周波数fを低下させることで撹拌力Fが増大する。そのため、発振周波数を低下させて、成分調整材を溶解した被溶解材Xに溶け込ませるのに適した撹拌力Fを発生させることで、短時間に成分調整材を被溶解材Xに溶け込ませることができ、成分調整材が溶湯に溶け込む前に溶湯が過昇温状態となることを防止することができる。
【0051】
次いで、コントローラ100は、液面計測装置7により計測される液面の高さが、(発振周波数低下前に対して)、所定の高さ(目標値)以上となっているか否かをチェックする(図4/STEP22)。
【0052】
ここで、所定の高さ(目標値)は、被溶解材Xおよび添加される成分調整材の物性およびこれらの質量等から、成分調整材を被溶解材Xに溶け込ませるのに適した撹拌力が生じる場合の液面の高さとして設定される値である。
【0053】
これにより、溶湯内の撹拌力を直接計測することができないため、撹拌による被溶解材の液面の高さの変化を基準とすることで、成分調整材の溶解に適した撹拌力Fを被溶解材Xの溶湯内に発生させることができる。
【0054】
そして、コントローラ100は、液面計測装置7により計測される液面の高さが、所定の高さ(目標値)以上となっていない場合には(図4/STEP22でNO)、制御回路10を介して発振周波数をさらに低下させる。
【0055】
一方、液面計測装置7により計測される液面の高さが、所定の高さ(目標値)以上となっている場合には(図4/STEP22でYES)、被溶解材Xの溶湯内に成分調整材を投入する(図4/STEP23)。
【0056】
ここで成分調整材としては、例えば、黒鉛,シリコン,マンガン等であり、これらを、成分調整材添加後の被溶解材Xが所望の化学成分となるように、所定量(微量)添加する。
【0057】
次いで、コントローラ100は、成分調整材の投入が完了したか否かをチェックし(図4/STEP24)、投入が完了していない場合には(図4/STEP24でNO)、投入完了までこのチェックを繰り返す。
【0058】
一方、成分調整材の投入が完了している場合には(図4/STEP24でYES)、第3段階として、スイッチ14をONさせると共に周波数基準を変更前に戻し、発振周波数の力率1を維持する制御状態に復帰させる(図4/STEP31)。
【0059】
その後、コントローラ100は、電力変換装置4の運転を終了し(図4/STEP32)、被溶解材Xを溶解させる一連の溶解作業を終了する。
【0060】
以上が本実施形態の誘導溶解による被溶解材の溶解方法であり、上述のように、本実施形態の誘導溶解炉によれば、成分調整材が溶湯に溶け込む前に溶湯が過昇温状態となることを防止することができ、溶解作業中に溶湯に成分調整材を十分に溶け込ませることができる。
【0061】
なお、本実施形態では、コントローラ100により、誘導溶解炉における制御処理の全般が実行される場合について説明したが、これに限定されるものでなく、コントローラ100による処理の一部または全部がユーザにより実行されるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0062】
1…電源、2…高圧受電盤、3…変換装置用変圧器、4…電力変換装置、5…高周波整合装置、6…誘導加熱装置、10…制御回路、11…力率検出部、12…PLL制御部(制御信号生成部)、41a,41b…ダイオード式順変換器、42a,42b…IGBT式逆変換器、61…加熱コイル、100…コントローラ、X…被溶解材。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
炉壁の外周に設けられた加熱コイルに電力供給手段を介して電力を供給することにより炉内に収納された被溶解材を溶解させる誘導溶解炉であって、
順変換器と、第1および第2スイッチング素子が交互に動作する逆変換器とが直列共振型回路を構成する電力変換部と、
前記電力変換部の出力力率を検出する力率検出部と、
前記第1および第2スイッチング素子に対する制御信号を生成する制御信号生成部と
を備え、
前記制御信号生成部は、前記第1および第2スイッチング素子に対する制御信号として、
被溶解材を溶解させる第1段階において、前記力率検出部を介して検出される出力力率が1となる周波数の制御信号を生成し、
溶解した被溶解材に成分調整材を添加する第2段階において、該成分調整材を被溶解材に溶け込ませるのに適した周波数の制御信号を生成し、
成分調整材が被溶解材に溶け込んだ後の第3段階において、前記力率検出部を介して検出される出力力率が1となる周波数の制御信号を生成することを特徴とする誘導溶解炉。
【請求項2】
請求項1記載の誘導溶解炉において、
前記制御信号生成部は、前記第2段階において、前記成分調整材を被溶解材に溶け込ませるのに適した周波数として、撹拌による被溶解材の液面の高さの変化が所定の大きさとなる周波数の制御信号を生成することを特徴とする誘導溶解炉。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−74196(P2012−74196A)
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−217129(P2010−217129)
【出願日】平成22年9月28日(2010.9.28)
【出願人】(000242127)北芝電機株式会社 (53)
【Fターム(参考)】